JP2008253766A - アイアン型ゴルフクラブ - Google Patents

Abstract

【課題】比較的小さな数のクラブから選択された、多数のカスタマイズされたセットのアイアン型のゴルフクラブを提供する。
【解決手段】複数のカスタムフィットされたアイアンセットは、共通の６番アイアンの下でこれらセットをピボットさせることにより実現できる。好ましい実施例では、クラブセットのポートフォリオは、１７本のアイアン型ゴルフクラブを含み、ここで、これらクラブはオーバーサイズのキャビティバック型クラブ、ミッドサイズのクラブ、および標準サイズのマッスルバック型クラブの混ざり合った集合であり、これが、共通の６番アイアンの下でピボットさせた、少なくとも４つのカスタムフィットのアイアンセットを構築できる。
【選択図】図１

Description

この発明は一般的にはゴルフクラブに関し、より詳細には、アイアンクラブの混合セットに関する。

セット中の個々のアイアンクラブヘッドでは、典型的には、そのフェース面積および重量が、番手がロングアイアンからショートアイアンおよびウェッジになるにつれて徐々に大きくなる。ロングアイアンのクラブヘッドのフェース面積はショートアイアンのそれより小さく、典型的には、平均的なゴルファにとって一貫して良好にロングアイアンで打撃を行なうことはより困難である。通常のクラブヘッドでは、この点は、一部、より小さなフェース面積に対応したより小さなスイートスポットに起因し、また、より長いシャフト長に起因する。

種々のスキルのゴルファは種々のデザイン構成のゴルフクラブを好む。趣味で嗜むゴルファおよびハンディキャップが大きなプレーヤは一般にキャビティバックのアイアンを好む。なぜならば、周囲の重み付けにより、ミスヒットに対してより寛容となり、とくにロングアイアンほどそうであるからである。さらに、趣味で嗜むゴルファはオーバーサイズのクラブを、とくにロングアイアンで、好み、これによりボールを適切に打撃する機会を改善しようとする。他方、中くらいのハンディキャップおよび小さなハンディキャップのプレーヤはミッドサイズのクラブを好む。

プロおよびハンディキャップが小さなゴルファは、すぐれた機能性（ｗｏｒｋａｂｉｌｉｔｙ）、およびショットの特徴付け（ｓｈａｐｅ）が可能な点から、マッスルバックアイアンを好む。マッスルバッククラブは、また、古典的な見かけを有し、ほとんどのゴルファから支持されている。他方、中くらいのハンディキャップのプレーヤは、ロングアイアンについては許容性の大きなクラブを好み、ショートアイアンについては機能性のよいクラブを好む。

ゴルファがセットをカスタマイズできるように、ゴルフ製造業者は、オーバーサイズのキャビティバック（３番アイアン〜Ｐ）、ミッドサイズのキャビティバック（２番アイアン〜Ｐ）、およびマッスルバック（２番アイアン〜Ｐ）のそれぞれの完全なセットを製造し、これらを倉庫で保管しなければならず、その際、購入者がどのクラブを選ぶかを知ることなしでいる。これによって、製造・販売ルートにおける流通が不均一になり、また、製造業者および小売業者が保持しなくてはならないＳＫＵ（ストック維持単位）の数も増加してしまう。さらに、購入者はプレイに好適でない個々のクラブを選択しがちである。

したがって、ゴルフクラブの購入者がアイアンセットをカスタマイズし最適化できるようにし、また、ゴルフ製造業者が製造を最適化しＳＫＵの数を最小化できるようにするシステムに対する要望が依然としてある。

この発明はクラブのポートフォリオから選択された特別注文のセット（カスタムセット）のアイアン型クラブに向けられている。ポートフォリオは：２番アイアンクラブから９番アイアンクラブおよび少なくとも１本のウェッジを含むミッドサイズのアイアンクラブセットであって、６番アイアンのミッドサイズのクラブはピボットクラブであるもの；複数のオーバーサイズのキャビティバック型のロングアイアンクラブ；および複数の標準サイズのマッスルバック型のショートアイアンクラブを有する。カスタムセットは：ピボットクラブ；上記複数のオーバーサイズのキャビティバックタイプのロングアイアンクラブ、または上記ミッドサイズのセットからの複数のロングアイアンクラブ；および上記複数のマッスルバック型ショートアイアンクラブ、または上記ミッドサイズのセットからの複数のショートアイアンクラブを有する。

この発明の一側面によれば、カスタムセットのアイアン型のゴルフクラブは、ミッドサイズのセットが少なくとも１つのキャビティバック型のクラブまたは少なくとも１つのチャネルバック型のクラブを有するポートフォリオから選択される。

この発明の一側面によれば、カスタムセットのアイアン型のゴルフクラブは、少なくとも１つのアイアン型ゴルフクラブがインサート例えば振動減衰用インサート、または重量制御インサートを有するポートフォリオから選択される。

添付図面は明細書の一部を構成し、明細書との関連において理解されなければならず、この図面において、種々の図における類似の参照番号は類似の部分を示す。

添付図面に示し、また以下に詳細に検討されるように、この発明の１側面は、比較的小さな数のクラブから選択された、多数のカスタマイズされたセットのアイアン型のゴルフクラブに向けられている。かかる複数のカスタムフィットされたアイアンセットは、共通の６番アイアンの下でこれらセットをピボットさせることにより実現できる。好ましい実施例では、クラブセットのポートフォリオは、１７本のアイアン型ゴルフクラブを含み、ここで、これらクラブはオーバーサイズのキャビティバック型クラブ、ミッドサイズのクラブ、および標準サイズのマッスルバック型クラブの混ざり合った集合であり、これが、共通の６番アイアンの下でピボットさせた、少なくとも４つのカスタムフィットのアイアンセットを構築できる。他の組み合わせおよび数のクラブを採用しても良い。

ここで使用されるように、用語「ポートフォリオ」は、１または複数のロングアイアン（ここでは、２番アイアン、３番アイアン、４番アイアン、または５番アイアンとして定義される）、ピボットクラブ（すなわち６番アイアン）、および１または複数のショートアイアン（ここでは７番アイアン、８番アイアン、９番アイアン、ピッチングウェッジ、またはサンドウェッジ）を具備するアイアンタイプのゴルフクラブの集合を指し、ここで、各番手のアイアンは当該集合中で一度よりも多い回数表されても良い。さらに、以下に詳細に検討するように、ゴルフクラブのポートフォリオはミッドサイズおよびオーバーサイズのクラブを、キャビティバック、マッスルバック、およびチャネルバック（すなわちバック側にチャネルを有し１または複数のインサートを収容できるクラブ）とともに有して良い。

ここで使用されるように、用語「セット」は１または複数のロングアイアン、ピボットクラブ、および１または複数のショートアイアンを有するアイアン型のゴルフクラブの集合を指し、ここで、各番手のアイアンは当該集合中で１度だけ表される。典型的には１セットは２番アイアン〜９番アイアンとピッチングウェッジまたはサンドウェッジと含む。

ゴルフクラブの設計構成はいくつかの設計パラメータにより影響を受けがちである。そのようなパラメータの１つはゴルフクラブの背面フェースの構造である。典型的なセットンゴルフクラブでは、クラブヘッドの背面フェースは、「キャビティバック」構造、すなわち、クラブヘッドの質量の実質的な部分がクラブヘッドの周囲において後ろ側に位置するものか、「マッスルバック」構造、すなわち、クラブの質量がクラブヘッド本体のヒールからトウへ伸びる部分に沿って比較的均等に分散されているものである。キャビティバックおよびマッスルバック設計構造のさらなる検討は、本出願人の出願に係る米国特許出願公開第２００６／０２３４８０６号に見出すことができ、その内容は参照してここに組み入れる。

キャビティバッククラブはより大きなスイートスポット、より低い重心、およびより大きな回転慣性モーメントを有するという傾向がある。他方、キャビティバッククラブはちょうどよい打撃を行いやすい。ロングアイアンクラブでは、スイートスポットを正確に打撃することが困難である。したがって、ロングアイアンはキャビティバック構造を備えることが望ましい。

マッスルバッククラブは比較的小さなスイートスポット、より高い重心、およびより小さなシャフト軸周りに回転慣性モーメントを有するという傾向がある。正確に打撃した場合には、マッスルバッククラブは、質量（すなわちマッスル）がスイートスポットの後ろにあるので、より大きな全体としてのパフォーマンスまたは機能性を実現するけれども、スイートスポットがより小さいので平均的なゴルファにとって正確に打撃するのはより困難である。平均的なゴルファにとってもショートアイアンは正確な打撃がより簡単であるので、機能性には欠けるかもしれないけれども、ショートアイアンをマッスルバック構造にすることが望まれる。

他の設計構造は「チャネルバック」であり、これはソールの近くに配置されたアンダーカットフランジを具備して重心を後方に移動させる点でキャビティバックと類似する。より具体的には、チャネルバックのクラブヘッドは、鍛造または鋳造材料から製造された本体とこれに一体に形成された打撃フェースを含む。背面フランジは打撃フェースに結合され、背面フランジおよび打撃フェースの間で背面フランジの内部にチャネルが形成される。チャネルバック設計のさらなる検討は、本出願人の出願に係る米国特許出願公開第２００６／０２３４８０９号および同第２００６／０２３４８０６号に見出すことができ、その内容は参照してここに組み入れる。

インサートは種々のゴルフクラブ設計パラメータを調整するために用いることができ、これには、クラブヘッドの美観、振動特性、および重量分散が含まれる。この発明によれば、インサートは好ましくはゴルフクラブヘッドの背面フェース（例えばチャネルバック型クラブのチャネル）に配置されるけれども、他の位置、例えば前面フェースも採用できる。インサートのさらなる検討は本出願人の出願に係る米国特許第６，７４３，１１７号および同第６，８７５，１２４号や本出願人の出願に係る米国特許出願公開第２００６／０２３４８０５号に見いだすことができ、その内容は参照してここに組み入れる。

この発明の一側面によれば、インサートは振動減衰用インサートまたは「減衰チップ」であり、これはクラブのスイング重量を調整しつつ振動および音響的な振動を減殺する。減衰チップは、衝突のショックの一部を吸収してクラブの振動を減少させてプレイ中のフィーリングを向上させる。減衰チップは、当業界において振動を減衰させるものとして知られている任意のタイプの弾性材料、例えばゴムまたはウレタンであってよい。減衰チップは任意の粘弾性材料であってもよい。減衰チップは、好ましくは、クラブヘッドの背面フェースに形成された空隙にプレスフィットされ接着剤、例えばエポキシにより固着されるように構成される。好ましくは減衰要素は一般に四角形の計上をしている。

この発明の他の側面によれば、クラブヘッドは、当該クラブヘッドの質量分散特性（すなわち慣性モーメントおよび重心）を最適化するために質量制御インサートを収容するように適合化されてよい。具体的には、質量分散特性は、質量制御インサートの密度をクラブヘッド本体の密度より大きくしたり小さくしたりして最適化できる。例えば、クラブヘッドが鍛造ステンレス鋼から製造される場合、質量制御インサートはアルミニウムまたはチタンから製造して良く、これら両者は、鋼の密度より著しく小さい密度を持つ材料である。この結果、クラブヘッドの質量はその周囲へ移行して、クラブは芯からはずれた打撃に対してより寛容になる。代替的には、クラブヘッドが鍛造ステンレス鋼から製造される場合、質量制御インサートをタングステンから製造して打撃フェースの公報の重量を増大させ、より大きな機能性を実現するようにしてよい。

ゴルフクラブヘッドは種々のサイズの構造を有しても良い。オーバーサイズのクラブヘッド、ミッドサイズのクラブヘッド、および標準サイズのクラブヘッドは当業界において良く知られている。この発明の一側面によれば、クラブヘッドセットは好ましくはロングアイアンにおいてオーバーサイズのクラブヘッド、すなわち、標準的、または伝統的なクラブヘッドより大きく、または実質的に大きいクラブヘッドを有し、ショートアイアンにおいてミッドサイズまたは標準サイズのクラブヘッドを有する。この態様において、ロングアイアンにおいては正確に打撃することが比較的容易になり、他方、ショートアイアンの機能性は維持される。一般的に、フェース面積は標準サイズ、ミッドサイズ、オーバーサイズのクラブヘッドへと順に大きくなる。例えば、ミッドサイズのクラブのフェース面積は約３から約１０％だけ伝統的な、すなわち標準サイズのクラブヘッドより大きくてよく、オーバーサイズのクラブのフェース面積は少なくとも約１０％、好ましくは約１０から約２５％だけ伝統的な、すなわち標準サイズのクラブヘッドより大きくてよい。一般的に、フェース面積はクラブヘッドの前面フェースの全平坦領域である。さらに、キャビティバックを具備するミッドサイズのクラブヘッドのキャビティ体積は少なくとも８ｃｃであってよく、オーバーサイズのクラブヘッドのキャビティ体積は少なくとも１０ｃｃであってよく、好ましくは少なくとも１２ｃｃであってよい。

上述した設計要素はこの発明に組み入れられ、これは、ポートフォリオのクラブから選択された、多くのカスタマイズされたセットのアイアン型フォ流布クラブに向けられている。ポートフォリオは任意の数のクラブを有してよいけれども、ストック維持ユニット（ＳＫＵ）の個数を最小化するために、ポートフォリオは比較的少ない数のクラブを有し、好ましくは７本のアイアン型ゴルフクラブの集合である。

図１はこの発明の一実施例に従うアイアン型ゴルフクラブのポートフォリオを示している。個々のボックスは、アイアンの番手が付記された個々のアイアン、または「Ｗ」が付記されたウェッジを表す。さらに、各番手またはＷの下の付された添え字はクラブの設計構造を表す（すなわち、「ＯＳ」はオーバーサイズのキャビティバック型のクラブを示し、「ＭＳ」はミッドサイズのクラブを示し、「ＭＢ」は標準サイズのマッスルバック型のクラブを示す）。さらに、図１の上方の近くに配されたクラブはミスヒットに対する許容性がより大きく、他方、図１の下方の近くに配されたクラブヘッドはすぐれた機能性を実現する。

図１に示されるように、アイアン型のクラブのポートフォリオは３つのグループのグラブを有し、これらは異なるスキルレベルのゴルファに向けられている。１つのグループは４つのオーバーサイズのキャビティバック型のクラブ（すなわち、２番、３番、４番、および５番）である。周囲の重み付け、および、オーバーサイズの設計を組み合わせることにより、これらのクラブはよりミスヒットに対する許容性を大きくし、このため、これらクラブは、大きなハンディキャップから中くらいのハンディキャップのプレーヤとともに趣味で嗜むゴルファに好まれる。ユーザフレンドリな性能ゆえに、この第１のグループのクラブはゴルフクラブ市場において幅広く広がっている。

第２のグループは９本のミッドサイズのクラブ；２番アイアン、３番アイアン、４番アイアン、５番アイアン、６番アイアン、７番アイアン、８番アイアン、９番アイアン、およびピッチングウェッジまたはサンドウェッジを含む。ミッドサイズのクラブは任意の設計構造を採用して良いけれども、好ましい実施例においては、クラブはキャビティバック型の設計構造を有する。ミッドサイズのクラブは中くらいのハンディキャップから小さなハンディキャップのプレーヤに好まれる。なぜならば、それらは許容的な設計であり、かつ良好な機能性を実現するからである。この２番目の部ループのクラブはゴルフクラブ市場において控えめな広がりを有する。

第３のグループは４つの標準サイズのマッスルバック型のクラブ；７番アイアン、８番アイアン、９番アイアン、および、ピッチングウェッジまたはサンドウェッジを含む。マッスルバック型のクラブは、その卓越した機能性とともにショットの方向づけ故に、中くらいのハンディキャップから小さなハンディキャップのプレーヤとともにプロのプレーヤにも好まれている。この３番目のグループのクラブはゴルフクラブ市場において軽度の広がりを有する。

図１に示すポートフォリオはキャビティバック型のクラブおよびマッスルバック型のクラブを示すけれども、ポートフォリオはチャネルバック型のクラブを有してよく、当該チャネルバック型のクラブについては上述した。さらに、インサートをポートフォリオ中の任意のゴルフクラブヘッドの平面フェースのリセスに配置して良い。先に詳細に検討したように、インサート、例えば振動減衰用インサートおよび質量制御用インサートを用いて種々の設計パラメータを調整でき、このパラメータには美観、振動特性、および質量分散が含まれる。

図１に示されるポートフォリオは、異なるスキルレベルのプレーヤから好まれている設計構造を伴うゴルフクラブを有するので、有益なことに、このポートフォリオを用いて、共通の６番アイアンを元にしてこれらセットをピボットする（振り分ける）ことにより、少なくとも４つのカスタムフィットしたアイアンセットを形成できる。これらいわば「ピボットセット」は、一般に、６番アイアン（「ピボットクラブ」）を選択し、少なくとも１つのロングアイアンをオーバーサイズのキャビティバック型のクラブのグループ、またはミッドサイズのクラブのグループから選択し、さらに、少なくとも１つのショートアイアンをミッドサイズのクラブのグループ、または標準サイズのマッスルバック型のクラブのグループから選択することにより構成される。この後、選択されたアイアン型ゴルフクラブはテストされてゴルファのニーズにこと得るかどうかを判断する。選択されたアイアン型ゴルフクラブをテストした後、少なくとも１本のロングアイアンを少なくとも１本の他のロングアイアンと交換して良い。同様に、少なくとも１本のショートアイアンを少なくとも１本の他のショートアイアンと交換して良い。

図２〜図５は、図１に示すポートフォリオから選択したピボットセットを説明する。個々のボックスは、アイアンの番手が付記された個々のアイアン、または「Ｗ」が付記されたウェッジを表す。影付けされたボックスは具体的なピボットセットに対して選択されたクラブを示し、他方、影付けのないボックスはポートフォリオ中の非選択のクラブを示す。最も左側の列はクラブ設計構造を示す（すなわち、「ＯＳ」はオーバーサイズのキャビティバック型のクラブを示し、「ＭＳ」はミッドサイズのクラブを示し、「ＭＢ」は標準サイズのマッスルバック型のクラブを示す）。

図２は、図１に示すポートフォリオから選択された１つのピボットセットを示す。このピボットセットは、ピボットクラブに、オーバーサイズのキャビティバック型のロングアイアンおよびミッドサイズのショートアイアンを組み合わせて構成される。左側の濃く影付けした三角１０は、オーバーサイズのキャビティバック型のロングアイアンが広範な多くの数のゴルファ（約６００万、６ ｍｉｌｌｉｏｎ）に好まれていることを示し、他方、右側の半分影付けされた三角２０は、ミッドサイズのショートアイアンが控えめな数のゴルファ（約２００万）に好まれていることを示す。全体としては、このピボットセット構成により最もユーザフレンドリ、または最も許容特性が大きなものが実現され、これはハンディキャップが８〜１５の、すなわち、シリアスなゴルファおよび余暇的なゴルファに向けられている。

図３は、図１に示すポートフォリオから選択された第２のピボットセットを示す。このピボットセットは、ピボットクラブに、ミッドサイズのロングアイアンおよびミッドサイズのショートアイアンを組み合わせて構成される。左側および右側の半影付けした三角１０は、ロングアイアンおよびショートアイアンの双方が控えめな数のゴルファ（約２００万）に好まれていることを示す。全体としては、このピボットセット構成により、許容性は控えめで、機能性が良好なものが実現され、これはハンディキャップが１０を越えない、すなわち、向上心のあるゴルファおよびプロのゴルファに向けられている。

図４は、図１に示すポートフォリオから選択された３番目のピボットセットを示す。このピボットセットは、ピボットクラブに、ミッドサイズのロングアイアンおよび標準サイズのマッスルバック型のショートアイアンを組み合わせて構成される。左側の半影付けした三角１０は、ミッドサイズのロングアイアンが控えめな数のゴルファ（約２００万）に好まれていることを示し、他方、右側のわずかに影付けされた三角３０は、標準サイズのマッスルバック型のショートアイアンが軽度の数のゴルファに好まれていることを示す。全体としては、このピボットセット構成は全体としてあまり許容性が大きくなく、すなわち、これは、控えめな許容性のロングアイアンと大変機能性が良いショートアイアンのブレンドを含む。このため、これはハンディキャップが８を越えないゴルファすなわちプロのゴルファに向けられている。

図５は、図１に示すポートフォリオから選択された４番目のピボットセットを示す。このピボットセットは、ピボットクラブに、オーバーサイズのキャビティバック型のロングアイアンおよび標準サイズのマッスルバック型のショートアイアンを組み合わせて構成される。左側の濃く影付けした三角１０は、オーバーサイズのキャビティバック型のロングアイアンが広範な多くの数のゴルファ（約６００万）に好まれていることを示し、他方、右側のわずかに影付けされた三角３０は、標準サイズのマッスルバック型のショートアイアンが軽度の数のゴルファに好まれていることを示す。全体としては、このピボットセット構成は、打撃しやすいロングアイアンに、かなり機能性がよいショートアイアンを組み合わせているので、最も多用途なセットであり、これはハンディキャップが１５までのゴルファ、すなわち、プロのゴルファ、向上心の旺盛なゴルファ、シリアスなゴルファ、および余暇的なゴルファに向けられている。

このように、この発明は、アイアンセットをカスタマイズし、同時にＳＫＵを最小化する方法を実現する。この方法によれば、クラブセットの非効率な選択、例えば機能性があるロングアイアンおよび許容正のあるショートアイアンを阻止できる。

ここに開示されたこの発明の事例的な実施例はこの発明の目的を達成するけれども、多くの変更および他の実施例を当業者が工夫することができることは明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲はすべてのそのような変更例および実施例をカバーするように意図されており、これらはこの発明の精神および範囲に含まれる。

アイアン形のゴルフクラブのポートフォリオを説明する図である。 図１で示したポートフォリオをから選択された１セットのカスタムフィットされたアイアンゴルフクラブを説明する図である。 図１で示したポートフォリオをから選択された２番目のセットのカスタムフィットされたアイアンゴルフクラブを説明する図である。 図１で示したポートフォリオをから選択された３番目のセットのカスタムフィットされたアイアンゴルフクラブを説明する図である。 図１で示したポートフォリオをから選択された４番目のセットのカスタムフィットされたアイアンゴルフクラブを説明する図である。

Claims (17)

1. クラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブであって、
   （ａ）上記ポートフォリオは、
   （ｉ）２番アイアンから９番アイアンのクラブと少なくとも１つのウェッジとを有する中間サイズのアイアンクラブのセットであって、６番アイアンの中間サイズのクラブがピボットクラブであるものと、
   （ｉｉ）複数のオーバーサイズのキャビティバック型のロングアイアンクラブと、
   （ｉｉｉ）複数の標準サイズのマッスルバック型のショートアイアンクラブとを有し、
   （ｂ）上記カスタムセットは、
   （ｉ）上記ピボットクラブと、
   （ｉｉ）上記複数のオーバーサイズのキャビティバック型のロングアイアンクラブ、または、上記中間サイズのセットからの複数のロングアイアンクラブと、
   （ｉｉｉ）上記複数のマッスルバック型のショートアイアンクラブ、または、上記中間サイズのセットからの複数のショートアイアンクラブとを有することを特徴とするカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
2. 上記中間サイズのセットは少なくとも１つのキャビティバック型のクラブを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
3. 上記中間サイズのセットは少なくとも１つのチャネルバック型のクラブを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
4. 少なくとも１つのアイアン型ゴルフクラブはインサートを有する上記中間サイズのセットは少なくとも１つのキャビティバック型のクラブを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
5. 上記インサートが振動減衰用インサートである請求項４記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
6. 上記インサートが重量制御インサートである請求項４記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
7. 上記重量制御インサートの密度は上記少なくとも１つのアイアン型ゴルフクラブのヘッド本体より小さい請求項６記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
8. 上記重量制御インサートの密度は上記少なくとも１つのアイアン型ゴルフクラブのヘッド本体より大きい請求項６記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
9. 上記カスタムセットは、上記複数のオーバーサイズのキャビティバック型ロングアイアンと上記中間サイズのセットからの複数のショートアイアンクラブとを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
10. 上記カスタムセットは、上記中間サイズのセットからの複数のロングアイアンクラブと上記中間サイズのセットからの複数のショートアイアンクラブとを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
11. 上記カスタムセットは、上記中間サイズのセットからの複数のロングアイアンクラブと上記複数のマッスルバック型のショートアイアンクラブとを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
12. 上記カスタムセットは、上記複数のオーバーサイズのキャビティバック型ロングアイアンと上記複数のマッスルバック型のショートアイアンクラブとを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
13. 上記ポートフォリオは７番クラブを有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
14. 上記アイアンのフェース面積に関して、上記中間サイズのクラブの上記フェース面積は、上記標準のマッスルバックのクラブのフェース面積より少なくとも３から１０％大きい請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
15. 上記アイアンのフェース面積に関して、上記オーバーサイズのクラブの上記フェース面積は、上記標準のマッスルバックのクラブのフェース面積より少なくとも１０％大きい請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
16. 上記中間サイズのクラブは少なくとも８ｃｃのキャビティ体積を有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。
17. 上記オーバーサイズのクラブは少なくとも１０ｃｃのキャビティ体積を有する請求項１記載のクラブポートフォリオから選択されたカスタムセットのアイアン型ゴルフクラブ。