JP2008252740A - リモートコマンダおよびコマンド発生方法、再生装置および再生方法、プログラム、並びに、記録媒体 - Google Patents

リモートコマンダおよびコマンド発生方法、再生装置および再生方法、プログラム、並びに、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】容易な操作で、複数のストリームからユーザが所望のストリームの再生を指令する。
【解決手段】PinP/Audio Mix On-Offボタン321は、PinPもしくはAudio MixingのOn/Offの切替えを再生装置5に指令する場合に押下されるボタンである。PinP/Audio Mix Shiftボタン322は、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325に割り当てられる意味を変更するためのボタンであり、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下した後、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325を押下することによって、子画面252または副音声に関するストリームの切替えを再生装置5に指令することができるようにするものである。本発明は、リモートコマンダおよび再生装置に適用できる。
【選択図】図33

Description

本発明は、リモートコマンダおよびコマンド発生方法、再生装置および再生方法、プログラム、並びに、記録媒体に関し、特に、メインのAVストリームとは異なる他のストリームやデータファイルで音声や映像等の各種類のコンテンツを用意して再生可能なようにした場合に用いて好適な、リモートコマンダおよびコマンド発生方法、再生装置および再生方法、プログラム、並びに、記録媒体に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)ビデオの規格においては、記録媒体に記録されている映画などのAV(Audio Visual)コンテンツを再生する場合、ユーザに、音声切替えや字幕切替えというインタラクティブな操作を提供している(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、図1の表示装置1に表示されているAVコンテンツに対して、ユーザは、リモートコントローラ2の音声切替ボタン324や字幕切替ボタン325を操作することで、音声の切替えや字幕を切替える。例えば、音声1が初期状態として設定されており、ユーザによりリモートコントローラ2の音声切替ボタン324が操作された場合、図2に示されるように、音声1が音声2に切替えられる。
DVDビデオ上のAVコンテンツは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2プログラムストリームの形式で記録されている。このMPEG2プログラムストリームには、図3に示されるように、ビデオストリーム(図3のビデオ)、複数のオーディオストリーム(図3のオーディオ1,2,3)、および複数のサブピクチャストリーム(図3のサブピクチャ1,2,3)が、ビデオストリームにAV同期して再生されるように多重化されている。サブピクチャストリーム(サブピクチャ1,2,3)は、ビットマップ画像がランレングス符号化されたストリームであり、主に字幕用途に用いられる。
一般に、複数のオーディオストリームは、異なる言語の音声を記録するために用いられ、複数のサブピクチャストリームは、異なる言語の字幕を記録するために用いられる。ユーザは、ビデオが再生されている場合、インタラクティブに所望の言語の音声や字幕を、リモートコントローラ2を用いて選択することができる。
また、DVDビデオは、プログラムストリームの中の複数のオーディオストリーム(オーディオ1,2,3)と複数のサブピクチャストリーム(サブピクチャ1,2,3)に対して、ユーザに提供する音声番号と字幕番号の関係を表すテーブル構造を定義している。
図4は、ユーザに提供する音声信号と字幕信号の関係を表すストリームナンバーテーブルを説明する図である。ここでは、音声番号をA_SN(Audio Stream Number)と称し、字幕番号をS_SN(SubPicture Stream Number)と称する。図4においては、MPEG2プログラムストリームの複数のオーディオストリームのそれぞれにA_SNが与えられているとともに、MPEG2プログラムストリームの複数のサブピクチャストリームのそれぞれに、S_SNが与えられている。A_SN=1:オーディオ2であり、A_SN=2:オーディオ1であり、A_SN=3:オーディオ3である。また、S_SN=1:サブピクチャ3であり、S_SN=2:サブピクチャ1であり、S_SN=3:サブピクチャ2である。ここでは、A_SNやS_SNの番号が小さい程、ユーザに提供される音声信号として優先度が高い。すなわち、A_SN=1はデフォルトで再生されるオーディオストリームであり、S_SN=1はデフォルトで再生されるサブピクチャストリームである。
具体的には、図1の初期状態で再生される音声1は、A_SN=1であるオーディオ2(図4)に対応しており、音声が切替えられた後、図2で再生される音声2は、A_SN=2であるオーディオ1(図4)に対応している。
DVD Specifications for Read-Only Disc Part 3;Version1.1
また、追加して記録された音声(例えば、いわゆるアフレコと称される音声)を再生するために、Sub pathが用いられている技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2000−158972号公報
しかしながら、DVDビデオでは、プログラムストリームのビデオを再生している場合に、ユーザによる音声切替えや字幕切替えという操作は、再生しているプログラムストリームに多重化されているオーディオストリームとサブピクチャストリームの中からしか、選ぶことができなかった。すなわち、図3に示されるようなMPEG2プログラムストリームを再生している場合に、音声の切替えを行う場合、選択肢はオーディオ1乃至3のいずれか1つとなる。
そのため、再生しているプログラムストリームとは別の他のストリームでオーディオストリームと字幕を用意した場合、ユーザは、音声の切替えの操作が、他のストリームから選択することができないため、拡張性がないという問題があった。
さらに、将来的には、切替え対象のコンテンツとして、音声のみならず映像等、様々な種類のコンテンツが対象となることが想定されている。従って、将来的には、これらの様々な種類のコンテンツの切替えの操作を容易に実行することが求められる。
また、特許文献1に記載の技術では、たしかに、追加して記録された音声(例えば、いわゆるアフレコと称される音声)を再生するために、Sub pathが用いられているが、2つの同一の種類のストリーム、すなわち、2つのオーディオストリームや2つのビデオストリームを合成して再生するための構成についてはなんら開示されておらず、更に、合成されて再生されるビデオストリームやオーディオストリーム、並びに、これらと同時に再生されるたとえば字幕などの他のストリームをユーザが容易に選択するための手法についても、なんら開示されていない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、メインのAVストリームとともに再生するために、メインのAVストリームとは異なる他のストリームやデータファイルで提供された音声や映像等の各種類のコンテンツを、リモートコマンダのボタン等を大幅に増やすことなく、容易に選択し、その再生を指令することができるようにするものである。
本発明の第1の側面のリモートコマンダは、ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダであって、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームを、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリームのうちのいずれかとする場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段とを備える。
前記指令対象ストリーム切替え手段が操作されない場合に前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームは、前記第1のビデオストリーム、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される前記第1のオーディオストリーム、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1の字幕ストリームであるものとすることができ、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される第3のオーディオストリーム、または、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される第2の字幕ストリームであるものとすることができる。
前記第1のビデオストリームと合成されて再生される前記第2のビデオストリームの表示の有無を指令する第2のビデオストリーム表示指令手段を更に備えさせるようにすることができる。
前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される前記第1のオーディオストリームと合成されて再生される前記第2のオーディオストリームの再生出力の有無を指令する第2のオーディオストリーム出力指令手段を更に備えさせるようにすることができる。
前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生するコマンド発生手段を更に備えさせるようにすることができ、前記コマンド発生手段には、前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうちの切替えられるストリームが指定された前記コマンドを発生させるようにすることができる。
本発明の第1の側面のコマンド発生方法は、ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダのコマンド発生方法であって、前記リモートコマンダは、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段とを備え、前記ユーザから前記切替え指令手段の操作入力を受け、前記ユーザから前記指令対象ストリーム切替え手段の操作入力を受け、前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生し、発生された前記コマンドを、前記再生装置に送信するステップを含み、前記ユーザにより前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、発生される前記コマンドを受信した前記再生装置において切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリームのうちのいずれかとなるように、前記コマンドが発生される。
本発明の第1の側面のプログラムは、ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダの動作を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記リモートコマンダは、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段とを備え、前記ユーザから前記切替え指令手段の操作入力を受け、前記ユーザから前記指令対象ストリーム切替え手段の操作入力を受け、前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生し、発生された前記コマンドを、前記再生装置に送信するステップを含み、前記ユーザにより前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、発生される前記コマンドを受信した前記再生装置において切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリームのうちのいずれかとなるように、前記コマンドが発生される処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第1の側面においては、ユーザにより指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に切替え指令手段が操作された場合、第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択が切替えられるストリームが、第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリームのうちのいずれかとなるように、再生装置において再生処理が実行される。
本発明の第2の側面の再生装置は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段とを備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームを、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリーム
のうちのいずれかであるものとして、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する再生制御手段とを備える。
前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームがそれぞれ再生されるか否かを設定する第1の設定手段と、再生が制御される前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームを個別に区別可能な区別情報を設定する第2の設定手段とを更に備えさせるようにすることができ、前記再生制御手段には、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定させるようにすることができる。
前記再生制御手段には、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するために用いられる再生制御情報に含まれる、同時に再生可能なストリームの組み合わせを定義する定義情報に基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定させるようにすることができる。
本発明の第2の側面の再生方法は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段とを備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置の再生方法であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合に切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリームのうちのいずれかとなるように、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む。
本発明の第2の側面のプログラムは、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段とを備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合に切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリームのうちのいずれかとなるように、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第2の側面においては、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段とを備えるリモートコマンダから送信されるコマンドが受信され、ユーザによりリモートコマンダの指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に切替え指令手段が操作された場合に切り替えが指令されるストリームが、第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、または、第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリームのうちのいずれかとなるように、第1のビデオストリームおよび他のストリームの再生が制御される。
本発明の第3の側面の再生装置は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御するとともに、前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する再生制御手段とを備える。
前記再生制御手段には、前記他のストリームのうち、現在再生出力が可能なストリームを検出し、検出結果に基づいて、前記表示画面の表示を制御させるようにすることができる。
前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームがそれぞれ再生されるか否かを設定する第1の設定手段と、再生が制御される前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームを個別に区別可能な区別情報を設定する第2の設定手段とを更に備えさせるようにすることができ、前記再生制御手段には、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定させるようにすることができる。
前記再生制御手段には、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するために用いられる再生制御情報に含まれる、同時に再生可能なストリームの組み合わせを定義する定義情報に基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定させるようにすることができる。
再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類の前記ストリームがビデオストリームであり、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリームが複数存在する場合、前記再生制御手段には、前記第2のビデオストリームに対応する映像の切り替えを前記ユーザに選択させるように、前記表示画面の表示を制御させるようにすることができる。
本発明の第3の側面の再生方法は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置の再生方法であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御し、前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む。
本発明の第3の側面のプログラムは、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御し、前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第3の側面においては、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドが受信され、受信されたコマンドに基づいて、リモートコマンダの切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示が制御され、表示画面を参照したユーザの操作入力に基づいて、第1のビデオストリームおよび他のストリームの再生が制御される。
ネットワークとは、少なくとも2つの装置が接続され、ある装置から、他の装置に対して、情報の伝達をできるようにした仕組みをいう。ネットワークを介して通信する装置は、独立した装置どうしであっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックどうしであっても良い。
また、通信とは、無線通信および有線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信、即ち、ある区間では無線通信が行われ、他の区間では有線通信が行われるようなものであっても良い。さらに、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであっても良い。
再生装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置や情報処理装置の再生処理を行うブロックであっても良い。
本発明の第1の側面によれば、再生装置を制御することができ、特に、実際に再生装置において行われる動作の種類よりも少ない数のボタン等を用いて、複雑な操作を行うことなく、再生可能なストリームをユーザが容易に選択して、再生を指令することできる。
本発明の第2の側面によれば、複数のストリームをユーザの操作入力に基づいて再生することができ、特に、実際に再生装置において行われる動作の種類よりも少ない数のボタン等が設けられたリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、再生されるストリームを切替えて、再生を制御することができる。
本発明の第3の側面によれば、複数のストリームをユーザの操作入力に基づいて再生することができ、特に、切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面を表示することができるので、これを参照したユーザの操作入力を基に、再生されるストリームを切替えて、再生を制御することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面のリモートコマンダは、ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダであって、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームを、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム(例えば、PinPビデオストリーム)、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリーム(例えば、PinPの音声または字幕のストリーム)か、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリーム(例えば、主音声)と合成されて再生される第2のオーディオストリーム(例えば、副音声)のうちのいずれかとする場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段(例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322、PinP/Audio Mixボタン361)とを備える。
前記指令対象ストリーム切替え手段が操作されない場合に前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームは、前記第1のビデオストリーム、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される前記第1のオーディオストリーム(例えば、プライマリオーディオ)、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1の字幕ストリーム(例えば、PG TextSTストリーム)であるものとすることができ、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される第3のオーディオストリーム(例えば、PinPの音声ストリームであるPiP Primary audioストリーム)、または、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される第2の字幕ストリーム(例えば、PinPの字幕である、PiP PG TextSTストリーム)であるものとすることができる。
前記第1のビデオストリームと合成されて再生される前記第2のビデオストリーム(例えば、PinPビデオストリーム)の表示の有無を指令する第2のビデオストリーム表示指令手段(例えば、PinP/Audio Mix On-Offボタン321)を更に備えることができる。
前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される前記第1のオーディオストリーム(例えば、主音声)と合成されて再生される前記第2のオーディオストリーム(例えば、副音声)の再生出力の有無を指令する第2のオーディオストリーム出力指令手段(例えば、PinP/Audio Mix On-Offボタン321)を更に備えることができる。
前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生するコマンド発生手段(例えば、図32のコマンド発生制御部292)を更に備えることができ、前記コマンド発生手段は、前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうちの切替えられるストリームが指定された前記コマンドを発生することができる。
本発明の第1の側面のコマンド発生方法は、ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダのコマンド発生方法であって、前記リモートコマンダは、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段(例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322、PinP/Audio Mixボタン361)とを備え、前記ユーザから前記切替え指令手段の操作入力を受け、前記ユーザから前記指令対象ストリーム切替え手段の操作入力を受け、前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生し、発生された前記コマンドを、前記再生装置に送信するステップを含み、前記ユーザにより前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、発生される前記コマンドを受信した前記再生装置において切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム(例えば、PinPビデオストリーム)、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリーム(例えば、PinPの音声または字幕のストリーム)か、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリーム(例えば、主音声)と合成されて再生される第2のオーディオストリーム(例えば、副音声)のうちのいずれかとなるように、前記コマンドが発生されるステップを含む。
本発明の第1の側面のプログラムは、ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダの動作を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記リモートコマンダは、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段(例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322、PinP/Audio Mixボタン361)とを備え、前記ユーザから前記切替え指令手段の操作入力を受け、前記ユーザから前記指令対象ストリーム切替え手段の操作入力を受け、前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生し、発生された前記コマンドを、前記再生装置に送信するステップを含み、前記ユーザにより前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、発生される前記コマンドを受信した前記再生装置において切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム(例えば、PinPビデオストリーム)、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリーム(例えば、PinPの音声または字幕のストリーム)か、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリーム(例えば、主音声)と合成されて再生される第2のオーディオストリーム(例えば、副音声)のうちのいずれかとなるように、前記コマンドが発生されるステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第2の側面の再生装置は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段(例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322、PinP/Audio Mixボタン361)とを備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信する受信手段(例えば、操作入力部29)と、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームを、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム(例えば、PinPビデオストリーム)、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリーム(例えば、PinPの音声または字幕のストリーム)か、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリーム(例えば、主音声)と合成されて再生される第2のオーディオストリーム(例えば、副音声)のうちのいずれかであるものとして、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する再生制御手段(例えば、コントローラ21)とを備える。
前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームがそれぞれ再生されるか否かを設定する第1の設定手段(例えば、disp_v_flagなど、メモリ23に設けられているフラグ)と、再生が制御される前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームを個別に区別可能な区別情報を設定する第2の設定手段(例えば、メモリ23に設けられている#1乃至#4レジスタのうちのストリームIDを設定する領域)とを更に備えることができ、前記再生制御手段は、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定することができる。
前記再生制御手段は、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するために用いられる再生制御情報(例えば、PlayItem)に含まれる、同時に再生可能なストリームの組み合わせを定義する定義情報(例えば、STN_Table)に基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定することができる。
本発明の第2の側面の再生方法は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段(例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322、PinP/Audio Mixボタン361)とを備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置の再生方法であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合に切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム(例えば、PinPビデオストリーム)、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリーム(例えば、PinPの音声または字幕のストリーム)か、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリーム(例えば、主音声)と合成されて再生される第2のオーディオストリーム(例えば、副音声)のうちのいずれかとなるように、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む。
本発明の第2の側面のプログラムは、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)と、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段(例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322、PinP/Audio Mixボタン361)とを備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合に切り替えが指令されるストリームが、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム(例えば、PinPビデオストリーム)、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリーム(例えば、PinPの音声または字幕のストリーム)か、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリーム(例えば、主音声)と合成されて再生される第2のオーディオストリーム(例えば、副音声)のうちのいずれかとなるように、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第3の側面の再生装置は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信する受信手段(例えば、操作入力部29)と、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御するとともに、前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する再生制御手段(例えば、コントローラ21)とを備える。
前記再生制御手段は、前記他のストリームのうち、現在再生出力が可能なストリームを検出し、検出結果に基づいて、前記表示画面の表示を制御することができる。
前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームがそれぞれ再生されるか否かを設定する第1の設定手段(例えば、disp_v_flagなど、メモリ23に設けられているフラグ)と、再生が制御される前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームを個別に区別可能な区別情報を設定する第2の設定手段(例えば、メモリ23に設けられている#1乃至#4レジスタのうちのストリームIDを設定する領域)とを更に備えることができ、前記再生制御手段は、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定することができる。
前記再生制御手段は、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するために用いられる再生制御情報(例えば、PlayItem)に含まれる、同時に再生可能なストリームの組み合わせを定義する定義情報(例えば、STN_Table)に基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定することができる。
本発明の第3の側面の再生方法は、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置の再生方法であって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御し、前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む。
本発明の第3のプログラムは、主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段(例えば、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325)を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御し、前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図5は、本発明を適用した再生装置5(図24および図25を参照して後述する)のローカルストレージ(例えば、ハードディスクやメモリなど)上の、または、装着される記録媒体上に記録されているコンテンツのアプリケーションフォーマットの例を示す図である。記録媒体は、後述する光ディスクの他、磁気ディスクや半導体メモリであってもよい。
アプリケーションフォーマットは、AV(Audio Visual)ストリームの管理のために、PlayListとClipの2つのレイヤを有している。ここでは、1つのAVストリームとそれに付随する情報であるClipインフォメーションのペアを1つのオブジェクトと考え、それらをまとめてClipと称する。以下、AVストリームをAVストリームファイルとも称する。なお、AVストリームファイルには、音声データや映像データ以外にも、これらのデータとともに再生される各種のストリームファイルが含まれていてもよい。また、ClipインフォメーションをClipインフォメーションファイルとも称する。
一般的に、コンピュータ等で用いられるファイルはバイト列として扱われるが、AVストリームファイルのコンテンツは時間軸上に展開され、Clipのアクセスポイントは、主に、タイムスタンプでPlayListにより指定される。すなわち、PlayListとClipは、AVストリームの管理のためのレイヤである。
Clip中のアクセスポイントがタイムスタンプでPlayListにより示されている場合、Clip Informationファイルは、タイムスタンプから、AVストリームファイル中のデコードを開始すべきアドレス情報を見つけるために使用される。
PlayListは、AVストリームの再生区間の集まりである。あるAVストリーム中の1つの再生区間はPlayItemと呼ばれ、それは、時間軸上の再生区間のIN点(再生開始点)とOUT点(再生終了点)のペアで表される。従って、PlayListは、図5に示されるように1つ、または複数のPlayItemにより構成される。
図5において、左から1番目のPlayListは2つのPlayItemから構成され、その2つのPlayItemにより、左側のClipに含まれるAVストリームの前半部分と後半部分がそれぞれ参照されている。また、左から2番目のPlayListは1つのPlayItemから構成され、それにより、右側のClipに含まれるAVストリーム全体が参照されている。さらに、左から3番目のPlayListは2つのPlayItemから構成され、その2つのPlayItemにより、左側のClipに含まれるAVストリームのある部分と、右側のClipに含まれるAVストリームのある部分がそれぞれ参照されている。
例えば、図5のディスクナビゲーションプログラムにより、そのときの再生位置を表す情報として、左から1番目のPlayListに含まれる左側のPlayItemが指定された場合、そのPlayItemが参照する、左側のClipに含まれるAVストリームの前半部分の再生が行われる。このように、PlayListは、AVストリームファイルの再生を管理するための再生管理情報として用いられる。
ディスクナビゲーションプログラムは、PlayListの再生の順序や、PlayListのインタラクティブな再生をコントロールする機能を有する。また、ディスクナビゲーションプログラムは、各種の再生の実行をユーザが指示するためのメニュー画面を表示する機能なども有する。このディスクナビゲーションプログラムは、例えば、Java(登録商標)などのプログラミング言語で記述され、記録媒体上に用意される。
本実施の形態では、PlayListの中で、1つ以上のPlayItemの並びによって(連続するPlayItemにより)作られる再生パスをメインパス(Main Path)と称し、PlayListの中で、Main Pathに並行(並列)して、1つ以上のSub Pathの並びによって(非連続でもよいし、連続してもよいSubPlayItemにより)作られる再生パスをサブパス(Sub Path)と称する。すなわち、再生装置5(図21および図22を参照して後述する)内部のローカルストレージ上の、または、装着される記録媒体上のアプリケーションフォーマットは、メインパスに関連付けられて(合わせて)再生されるサブパス(Sub Path)をPlayListの中に持つ。
図6は、メインパスとサブパスの構造を説明する図である。PlayListは、1つのメインパスと1つ以上のサブパスを持つことができる。1つのメインパスは、1つ以上のPlayItemの並びによって作られ、1つのサブパスは、1つ以上のSubPlayItemの並びによって作られる。
図6の例の場合、PlayListは、3つのPlayItemの並びにより作られる1つのメインパスと、3つのサブパスを有している。メインパスを構成するPlayItemには、先頭から順番にそれぞれID(Identification)が付されている。具体的には、メインパスは、PlayItem_id=0、PlayItem_id=1、およびPlayItem_id=2のPlayItemからなる。また、サブパスにも先頭から順番にSubpath_id=0、Subpath_id=1、およびSubpath_id=2、とそれぞれIDが付されている。Subpath_id=0のサブパスには、1つのSubPlayItemが含まれ、Subpath_id=1のサブパスには、2つのSubPlayItemが含まれ、Subpath_id=2のサブパスには、1つのSubPlayItemが含まれる。
Subpath_id=0のサブパスに含まれるSubPlayItemが参照するストリームは、例えば、映画の日本語吹き替えの音声と想定され、Mainpathにより参照されるAVストリームファイルのオーディオストリームに替えて再生される場合が考えられる。また、Subpath_id=1のサブパスに含まれるSubPlayItemが参照するストリームは、例えば、映画のディレクターズカットと想定され、Main Pathにより参照されるAVストリームファイルの所定の部分にのみ、映画監督などのコメントが入っている場合が考えられる。
1つのPlayItemが参照するClip AVストリームファイルには、少なくともビデオストリームデータ(メイン画像データ)が含まれる。また、Clip AVストリームファイルには、Clip AVストリームファイルに含まれるビデオストリーム(メイン画像データ)と同じタイミングで(同期して)再生されるオーディオストリームが1つ以上含まれてもよいし、含まれなくてもよい。さらに、Clip AVストリームファイルには、Clip AVストリームファイルに含まれるビデオストリームと同じタイミングで再生されるビットマップ字幕ストリーム(Presentation Graphic stream)が1つ以上含まれてもよいし、含まれなくてもよい。また、Clip AVストリームファイルには、Clip AVストリームファイルに含まれるビデオストリームと同じタイミングで再生されるインタラクティブグラフィックスストリームが1つ以上含まれてもよいし、含まれなくてもよい。そして、Clip AVストリームファイルに含まれるビデオストリームと、ビデオストリームと同じタイミングで再生されるオーディオストリーム、ビットマップ字幕ストリームファイル、またはインタラクティブグラフィックスストリームとは多重化されている。すなわち、1つのPlayItemが参照するClip AVストリームファイルには、ビデオストリームデータと、そのビデオストリームに合わせて再生される0個以上のオーディオストリーム、0個以上のビットマップ字幕ストリームデータ、および0個以上のインタラクティブグラフィックスストリームデータとが多重化されている。
すなわち、1つのPlayItemが参照するClip AVストリームファイルには、ビデオストリーム、オーディオストリーム、ビットマップ字幕ストリームファイル、または、インタラクティブグラフィックスストリームなどの、複数の種類のストリームが含まれている。
また、1つのSubPlayItemは、PlayItemが参照するClip AVストリームファイルとは異なるストリーム(別ストリーム)の、ビデオストリームデータ、オーディオストリームデータ、または、字幕データなどを参照する。
メインパスのみを有するPlayListを再生する場合、ユーザによる音声切替えや字幕切替えという操作は、そのメインパスが参照するClipに多重化されているオーディオストリームとサブピクチャストリームの中からしか音声や字幕を選択することができない。これに対し、メインパスとサブパスを持つPlayListを再生する場合、そのメインパスが参照するClip AVストリームファイルに多重化されているオーディオストリームとサブピクチャストリームに加えて、SubPlayItemが参照するClipのオーディオストリームやサブピクチャストリームを参照することもできる。
このように、1つのPlayListの中にSubPathを複数含め、それぞれのSubPathがそれぞれSubPlayItemを参照する構成としたので、拡張性の高い、また、自由度の高いAVストリームを実現することができる。すなわち、MainPathで参照されるClip AVストリームに加えて、後で、SubPlayItemを追加できる構成とすることができる。
図7は、メインパスとサブパスの例を説明する図である。図7においては、メインパスと同じタイミングで(AV同期して)再生されるオーディオの再生パスを、サブパスを使用して表している。
図7のPlayListには、メインパスとして、PlayItem_id=0である1つのPlayItemと、サブパスとして1つのSubPlayItemが含まれている。メインパスのPlayItem_id=0である1つのPlayItem()は、メインClipAVストリームを参照している。SubPlayItem()には、以下に示すデータが含まれる。まず、SubPlayItem ()には、PlayListの中のSub Path(サブパス)が参照するClipを指定するためのClip_Information_file_nameが含まれる。図7の例の場合、SubPlayItemによって、SubClip_entry_id=0のAuxiliary audio stream(オーディオストリーム)が参照されている。また、SubPlayItem ()には、Clip(ここでは、Auxiliary audio stream)の中のSub Pathの再生区間を指定するためのSubPlayItem_IN_timeとSubPlayItem_OUT_timeとが含まれる。さらに、SubPlayItem()には、Main pathの時間軸上でSub Pathが再生開始する時刻を指定するためのsync_PlayItem_idとsync_start_PTS_of_PlayItemとが含まれる。図7の例の場合、sync_PlayItem_id=0とされ、sync_start_PTS_of_PlayItem=t1とされている。これにより、メインパスのPlayItem_id=0の時間軸上でSub Pathが再生を開始する時刻t1を指定することができる。すなわち、図7の例の場合では、メインパスの再生開始時刻t1とサブパスの開始時刻t1が同時刻であることを示している。
ここで、Sub Pathに参照されるオーディオのClip AVストリームは、STC不連続点(システムタイムベースの不連続点)を含んではならない。サブパスに使われるClipのオーディオサンプルのクロックは、メインパスのオーディオサンプルのクロックにロックされている。
換言すると、SubPlayItem()には、Sub Pathが参照するClipを指定する情報、Sub Pathの再生区間を指定する情報、およびMain pathの時間軸上でSub Pathが再生を開始する時刻を指定する情報が含まれている。Sub Pathに使われるClip AVストリームがSTCを含まないため、SubPlayItem()に含まれる情報(Sub Pathが参照するClipを指定する情報、Sub Pathの再生区間を指定する情報、およびMain pathの時間軸上でSub Pathが再生を開始する時刻を指定する情報)に基づいて、メインパスが参照するClip AVストリーム(主に再生されるメインAVストリーム)とは異なるClip AVストリームのオーディオストリームを参照して、再生することができる。
このように、PlayItemとSubPlayItemは、Clip AVストリームファイルをそれぞれ管理するものであり、ここでは、PlayItemが管理するClip AVストリームファイル(メインAVストリーム)とSubPlayItemが管理するClip AVストリームファイルは異なるファイルとなりうる。
なお、図7の例と同様にして、メインパスと同じタイミングで再生される字幕ストリーム再生パスを、サブパスを使用して表すこともできる。
図8は、メインパスとサブパスの別の例を説明する図である。図8においては、メインパスと同じタイミングで(AV同期して)再生されるオーディオの再生パスを、サブパスを使用して表している。ここで、メインパスのPlayItemが参照するメインClipAVストリームファイルは、図7と同様であるので省略している。
例えば、メインパスにより参照されるClipAVストリームを1つの映画のコンテンツ(AVコンテンツ)とし、サブパスのオーディオパスにより参照されるAuxiliary audio stream(Clip)をその映画に対する監督のコメントとし、メインパスで参照されるClipAVストリームのオーディオストリームにサブパスのオーディオパスで参照されるAuxiliary audio streamをミキシング(重ねて)再生するような場合に、このような構成が利用される。すなわち、ユーザが、映画を見ながら、その映画に対する監督のコメントを合わせて聞く指令を再生装置(プレーヤ)へ入力した場合、換言すれば、メインパスで参照されるClipAVストリームの音声と、サブパスのオーディオパスで参照されるAuxiliary audio streamとを、ミキシングして再生させる場合に利用される。
図8においては、メインパスに3つのPlayItemがPlayItem_id=0,1,2と配置され、サブパス(Subpath_id=0)に2つのSubPlayItemが配置されている。そして、Subpath_id=0のSubPath(図10にて後述する)で呼び出すSubPlayItem(図12にて後述する)は、Auxiliary audio stream(SubClip_entry_id=0の英語のAuxiliary audio streamのクリップ及びSubClip_entry_id=1の日本語のAuxiliary audio streamのクリップ)のSubpathの再生区間を指定するための、SubPlayItem_IN_timeと、SubPlayItem_out_timeを含む。
図8と図7とを比較するに、図8においては、SubPlayItemによって、SubClip_entry_id=0,1のAuxiliary audio stream(英語または日本語のオーディオストリーム)を参照することができる。すなわち、SubPlayItemを用いて、複数のオーディオストリームファイルを参照する構造を有し、このSubPlayItemを再生する場合には、複数のオーディオストリームファイルからオーディオストリームファイルが選ばれて再生される。図8の例の場合、英語のオーディオストリームファイルと日本語のオーディオストリームファイルのうち、1つのオーディオストリームファイルが選ばれて再生される。具体的には、subClip_entry_id=0,1の中から(例えば、ユーザの指令に基づいて)1つが選択され、そのIDが参照するAuxiliary audio streamが再生される。また、これに加えて、さらにメインパスにより参照されるオーディオストリームとの組み合わせによる再生が選択された場合、メインパスで参照される1stオーディオストリームと、サブパスのオーディオパスで参照される2ndオーディオストリームファイルとが、ミキシングされて再生される。なお、2つのサブパスで参照される2つのオーディオストリームが、ミキシングされて再生されるようにすることも可能であるが、これについては後述する。
次に、図6乃至図8を用いて説明したメインパスとサブパスの構造を具体的に実現するためのデータ構造(シンタクス)を説明する。
図9は、PlayList()のシンタクスを示す図である。
lengthは、このlengthフィールドの直後からPlayList()の最後までのバイト数を示す32ビットの符号なし整数である。すなわち、reserved_for_future_useからPlayListの最後までのバイト数を示すフィールドである。このlengthの後には、16ビットのreserved_for_future_useが用意される。number_of_PlayItemsは、PlayListの中にあるPlayItemの数を示す16ビットのフィールドである。例えば、図6の例の場合PlayItemの数は3個である。PlayItem_idの値は、PlayListの中でPlayItem()が現れる順番に0から割り振られる。例えば、図6および図8に示されるように、PlayItem_id=0,1,2が割り振られる。
number_of_SubPathsは、PlayListの中にあるSubPathの数(エントリー数)を示す16ビットのフィールドである。例えば、図6の例の場合、Sub Pathの数は3個である。SubPath_idの値は、PlayListの中でSubPath()が現れる順番に0から割り振られる。例えば、図6に示されるように、Subpath_id=0,1,2が割り振られる。その後のfor文では、PlayItemの数だけPlayItemが参照され、Sub Pathの数だけ、Sub Pathが参照される。
図10は、SubPath()のシンタクスを示す図である。
lengthは、このlengthフィールドの直後からSub Path ()の最後までのバイト数を示す32ビットの符号なし整数である。すなわち、reserved_for_future_useからPlayListの最後までのバイト数を示すフィールドである。このlengthの後には、16ビットのreserved_for_future_useが用意される。SubPath_typeは、SubPathのアプリケーション種類を示す8ビットのフィールドである。SubPath_typeは、例えば、Sub Pathがオーディオであるか、ビットマップ字幕であるか、テキスト字幕であるかなどの種類を示す場合に利用される。このSubPath_typeの第1の例については、図11を参照して後述する。SubPath_typeの後には、15ビットのreserved_for_future_useが用意される。is_repeat_SubPathは、SubPathの再生方法を指定する1ビットのフィールドであり、メインパスの再生の間にSubPathの再生を繰り返し行うか、またはSubPathの再生を1回だけ行うかを示すものである。例えば、メインAVストリームとサブパスが指定するClipに含まれるストリームとの再生タイミングが異なる場合(メインパスを静止画のスライドショーとし、サブパスのオーディオパスをメインパスのBGM(バックグラウンドミュージック)として使う場合など)に利用される。Is_repeat_SubPathの後には、8ビットのreserved_for_future_useが用意される。number_of_SubPlayItemsは、1つのSubPathの中にあるSubPlayItemの数(エントリー数)を示す8ビットのフィールドである。例えば、number_of_SubPlayItemsは、図6のSubPath_id=0のSubPlayItemは1個であり、SubPath_id=1のSubPlayItemは2個である。その後のfor文では、SubPlayItemの数だけ、SubPlayItemが参照される。
図11は、SubPath_type(サブパスのタイプ)を説明する図である。すなわち、SubPathの種類は、例えば、図11に示されるように定義することができる。
SubPath_type=0乃至4の「Meaning」において、「Out-of-mux」という記述がなされている。この「Out-of-mux」という記述は、サブパスで参照されるES(Elementary Stream)が含まれるTS(Transport Stream)と、メインパスで参照されるESが含まれるTSとが異なっている場合のサブパスのタイプ(種類)、即ち、サブパスで参照されるESが、メインパスで参照されるプレイアイテムが含まれるTSに多重化されていないサブパスのタイプ(種類)であることを示している。以下、かかる種類を、メインパスTS非多重型のパスと称する。
また、「In-mux」という記述は、サブパスで参照されるESが含まれるTSと、メインパスで参照される1以上のESが含まれるTSとが同一の場合のサブパスのタイプ(種類)、即ち、サブパスで参照されるESが、メインパスで参照されるESを含むTSに多重化されているサブパスのタイプ(種類)であることを示している。換言すれば、メインクリップに含まれるメインTSに、メインのClip AVストリームと、サブのClip AVストリームとが含まれている状態である。以下、かかる種類を、メインパスTS多重型のパスと称する。
また、SubPath_type=2,3のように、メインパスで参照されるESとサブパスで参照されるESとが非同期である場合、そのサブパスのタイプ(種類)を、以下、非同期型のパスと称する。一方、SubPath_type=4,5のように、メインパスで参照されるESとサブパスで参照されるESとが同期する場合、そのサブパスのタイプ(種類)を、以下、同期型のパスと称する。
SubPath_type=0,1は、reservedとされている。SubPath_type=2は、Audio presentation path of the Browsable slideshow(プラウザブルスライドショーのオーディオプレゼンテーションパス)とされている。例えば、SubPath_type=2は、プレイリストの中において、サブパスで参照されるオーディオプレゼンテーションパスと、プレイアイテムで参照されるメインパスとが非同期であることを示している。
SubPath_type=3は、Interactive graphics presentation menu(インタラクティブグラフィックスのプレゼンテーションメニュー)とされている。例えば、SubPath_type=3は、プレイリストの中において、サブパスで参照されるインタラクティブグラフィックスのメニューと、プレイアイテムで参照されるメインパスとが非同期であることを示している。
SubPath_type=4は、Text subtitle presentation path(テキスト字幕のプレゼンテーションパス)とされている。例えば、SubPath_type=4は、プレイリストの中において、サブパスで参照されるテキスト字幕のプレゼンテーションパスと、プレイアイテムで参照されるメインパスとが同期していることを示している。
SubPath_type=5は、メインパスTS非多重型、かつ、同期型のパスであって、1本以上のES(Primary audio/PG/IG/Secondary audio)のパスや、ピクチャインピクチャプレゼンテーションパスとされている。すなわち、SubPath_type=5は、2nd Audio Presentation path(2番目のオーディオプレゼンテーションパス)(2ndオーディオストリームを参照するためのパス)や、2nd Video Presentation path(2番目のビデオプレゼンテーションパス)(2ndビデオストリームを参照するためのパス)を含むものである。
ここで、ピクチャインピクチャプレゼンテーションパスとは、例えば、1画面のうちの、全画面に、メインパスで参照されるAVストリームに対応する映画本編等のコンテンツを再生させるとともに、全画面内の一部に配置される子画面に、サブパスで参照されるAVストリームに対応する映画の監督のコメンタリー等の別のコンテンツを再生させるように、主となる映像の中に、副の映像を同時表示する、ピクチャインピクチャ手法(例えば、図23を用いて後述する)において、所定のプライマリビデオストリーム(メインパスで参照されるビデオストリーム)についての、プライマリオーディオストリーム、セカンダリビデオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームのうちの1以上のパス(そのようなサブパスのタイプ)であることをいう。
SubPath_type=6は、メインパスTS非多重型、かつ、非同期型のパスであって、ピクチャインピクチャプレゼンテーションパス(1以上のESのパス)とされている。
SubPath_type=7は、メインパスTS多重型、かつ、同期型のパスであって、ピクチャインピクチャプレゼンテーションパス(1以上のESのパス)とされている。
そして、SubPath_type=8乃至255は予備(reserved)とされている。
ここで、SubPath_type=7においては、メインパスTS多重型であるので、PlayItemにより参照されるMainTS(Main Transport Stream)、すなわち、メインClip AVストリームには、SubPathにより参照されるSubST(Sub Stream)も含まれる。
メインパスTS非多重型の場合、および、メインパスTS多重型の場合のそれぞにおけるPlayListとClipとの関係、並びに、ClipにおけるTS(Transport Stream)およびST(erementary STream)のそれぞれの関係については、図28乃至図30を用いて後述する。
図12は、SubPlayItem(i)のシンタクスを示す図である。
lengthは、このlengthフィールドの直後からSub playItem ()の最後までのバイト数を示す16ビットの符号なし整数である。
図12においては、SubPlayItemが1つのClip を参照する場合と、複数のClip を参照する場合に分けられている。
最初に、SubPlayItemが1つのClipを参照する場合について説明する。
SubPlayItemには、Clipを指定するためのClip_Information_file_ name[0]が含まれる。また、Clipのコーディック方式を指定するClip_codec_identifier[0]、reserved_for_future_use、マルチクリップの登録の有無を示すフラグであるis_multi_Clip_entries、STC不連続点(システムタイムベースの不連続点)に関する情報であるref_to_STC_id[0]を含む。is_multi_Clip_entriesのフラグが立っている場合、SubPlayItemが複数のClipを参照する場合のシンタクスが参照される。また、Clipの中にあるSub Pathの再生区間を指定するためのSubPlayItem_IN_timeとSubPlayItem_OUT_timeを含む。さらに、main pathの時間軸上でSub Pathが再生開始する時刻を指定するためsync_PlayItem_id と sync_start_PTS_of_PlayItemを含む。このsync_PlayItem_id と sync_start_PTS_of_PlayItemは、上述したように、図7と図8の場合(メインAVストリームとサブパスにより示されるファイルに含まれるストリームの再生タイミングが同じである場合)に使用され、メインAVストリームとサブパスにより示されるファイルに含まれるストリームの再生タイミングが異なる場合(例えば、静止画により構成されるスライドショーのBGMのように、メインパスにより参照される静止画像とサブパスにより参照されるオーディオとが同期しない場合)には使用されない。また、SubPlayItem_IN_time、SubPlayItem_OUT_time、sync_PlayItem_id、sync_start_PTS_of_PlayItemは、SubPlayItemが参照するClipにおいて共通に使用される。
次に、SubPlayItemが複数のClipを参照する場合(if(is_multi_Clip_entries==1b)である場合、すなわちマルチクリップの登録が行われている場合)について説明する。具体的には、図8に示されるように、SubPlayItemが複数のClip を参照する場合を示す。
num_of_Clip_entriesは、Clipの数を示しており、Clip_Information_file_name[SubClip_entry_id]の数が、Clip_Information_file_ name[0]を除く、Clipsを指定する。すなわち、Clip_Information_file_ name[0]を除く、Clip_Information_file_ name[1]、Clip_Information_file_ name[2]などのClipを指定する。また、SubPlayItemは、Clipのコーディック方式を指定するClip_codec_identifier[SubClip_entry_id]、STC不連続点(システムタイムベースの不連続点)に関する情報であるref_to_STC_id[SubClip_entry_id]、およびreserved_for_future_useを含む。
なお、複数のClipの間で、SubPlayItem_IN_time, SubPlayItem_OUT_time、sync_PlayItem_id、およびsync_start_PTS_of_PlayItemは共通して使われる。図8の例の場合、SubPlayItem_IN_time, SubPlayItem_OUT_time、sync_PlayItem_id、およびsync_start_PTS_of_PlayItemは、SubClip_entry_id=0とSubClip_entry_id=1との間で共通して使用されるものであり、選択されたSubClip_entry_idに対するText based subtitleがこのSubPlayItem_IN_time, SubPlayItem_OUT_time、sync_PlayItem_id、およびsync_start_PTS_of_PlayItemに基づいて再生される。
ここで、SubClip_entry_idの値は、SubPlayItemの中にあるClip_Information_file_name[SubClip_entry_id]が現れる順番に1から割り振られる。また、Clip_Information_file_ name[0]のSubClip_entry_idは0である。
図13は、PlayItem()のシンタクスを示す図である。
lengthは、このlengthフィールドの直後からPlayItem()の最後までのバイト数を示す16ビットの符号なし整数である。Clip_Information_file_ name[0]は、PlayItemが参照するClipを指定するためのフィールドである。図7の例の場合、Clip_Information_file_ name[0]により、メインClipAVストリームファイルが参照される。また、PlayItem()には、Clipのコーディック方式を指定するClip_codec_identifier[0]、reserved_for_future_use、マルチアングル構造であるか否かを示すフラグであるis_multi_angle、connection_condition、STC不連続点(システムタイムベースの不連続点)に関する情報であるref_to_STC_id[0]が含まれる。さらに、PlayItem()には、Clipの中のPlayItemの再生区間を指定するためのIN_time と OUT_timeが含まれる。図7の例の場合、IN_time と OUT_timeにより、メインClipAVストリームファイルの再生範囲が表される。また、PlayItem()には、UO_mask_table()、PlayItem_random_access_mode、still_modeが含まれる。
上述したフラグis_multi_angleの値が例えば「1」とされていれば、このプレイアイテムがマルチアングルであるとされ、if以下に、マルチアングルのための情報が記述される。
number_of_anglesは、アングル数を表すフィールドである。is_seamless_angle_changeは、アングルがシームレスに切り替え可能なように、すなわち、アングル間をなめらかに切り替えることができる状態に各アングルが記録媒体上に配置されているか否かを表すフィールドである。
次のforループには、アングルを構成するクリップの情報が記述される。Forループ中のClip_Information_file_nameは、このプレイアイテムが参照しているクリップと1対1に対応するクリップ情報ファイル(拡張子が「clpi」であるファイル)のファイル名が文字列で示されるフィールドである。Clip_codec_identifierは、コーディックの種類に関する情報が記載されるフィールドである。ref_to_STC_idは、このプレイアイテムにより参照されるクリップ内のシーケンスSTC_sequenceを指定するフィールドである。
PlayItem()の中のSTN_table()は、対象のPlayItemとそれに関連付けられて再生される1つ以上のSubPathが用意されている場合に、例えば、音声切り替えや字幕切り替え、または、子画面の表示非表示の選択を指令するユーザの操作入力、または、アプリケーションによるコマンドの発生などによって、そのPlayItemが参照するClipとこれらの1つ以上のSubPathが参照するClipの中から、再生されるストリームを選択することができる仕組みを提供するための情報である。
例えば、PlayItem()とそれに関連付けられて再生される1つ以上のSubPathが用意されている場合に、Main Pathを構成するPlayItemが参照するClipに含まれるビデオストリームをプライマリビデオストリーム(Primary video stream)とし、SubPathを構成するSubPlayItemが参照するClipに含まれるビデオストリームをセカンダリビデオストリーム(secondary video stream)としたり、または、PlayItemが参照するClip(メインClip)に含まれるビデオストリームのうちの2つのビデオストリームを、それぞれプライマリビデオストリームとセカンダリビデオストリームとして、これらをミキシングして、全画面(プライマリビデオストリーム)と子画面(セカンダリビデオストリーム)で再生することができる仕組みを提供するようにした。このような手法は、ピクチャインピクチャ(Picture in Picture)手法と称される。
また、同様にして、例えば、PlayItem()とそれに関連付けられて再生される1つ以上のSubPathが用意されている場合に、Main Pathを構成するPlayItemが参照するClipに含まれるオーディオストリームをプライマリオーディオストリーム(Primary audio stream)とし、SubPathを構成するSubPlayItemが参照するClipに含まれるオーディオストリームをセカンダリオーディオストリーム(secondary audio stream)としたり、または、PlayItemが参照するClip(メインClip)に含まれるオーディオストリームのうちの2つのオーディオストリームを、それぞれプライマリオーディオストリームとセカンダリオーディオストリームとして、これらをミキシングして再生することができる仕組みを提供するようにした。
そして、プライマリビデオストリームと同時に再生され得るストリームとして、ここでは、次の第1乃至第4の種類のストリームが用意される。
第1の種類のストリームとは、STN_tableにおいてPrimary_audio_stream_idで定義されるオーディオストリーム、即ち、上述したプライマリオーディオストリームである。
第2の種類のストリームとは、STN_tableにおいてSecondary_video_stream_idで定義されるビデオストリーム、すなわち、上述したセカンダリビデオストリームである。
第3の種類のストリームとは、STN_tableにおいてSecondary_audio_stream_idで定義されるオーディオストリーム、即ち、上述したセカンダリオーディオストリームである。
第4の種類のストリームとは、サブパスで参照されるテキスト字幕ストリーム(txtST)や、DVDのサブピクチャ、または、所定のGUI表示画面のようなビットマップデータをランレングス符号化したストリーム(PG, Presentation Graphics stream)等であり、STN_tableにおいて、PG_txtST_stream_id、IG_stream_idで定義される。
STN_table()は、これらのストリームの組み合わせを定義する情報である。
次に、図14および図15を用いて、STN_table()のシンタクスについて説明する。
このSTN_table()は、プライマリビデオストリームと組み合わせて同時再生され得る、セカンダリビデオストリーム、プライマリオーディオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームの組み合わせを定義するにあたって、特に、セカンダリオーディオストリームとプライマリオーディオストリームとの組み合わせ、セカンダリビデオストリームとセカンダリオーディオストリームとの組み合わせ、セカンダリビデオストリームとピクチャインピクチャアプリケーション用のプレゼンテーショングラフィックス(PG)またはテキスト字幕の組み合わせを定義する。
lengthは、このlengthフィールドの直後からSTN_table()の最後までのバイト数を示す16ビットの符号なし整数である。lengthの後には、16ビットのreserved_for_future_useが用意される。
number_of_primary_video_stream_entriesは、STN_table()の中でエントリーされる(登録される)primary_video_stream_idが与えられるストリーム数を示す。primary_video_stream_idは、ビデオストリームを識別するための情報であり、primary_video_stream_numberは、ビデオ切り替えに使われる、ユーザから見えるビデオストリーム番号である。
number_of_primary_audio_stream_entriesは、STN_table()の中でエントリーされるprimary_audio_stream_idが与えられるストリーム数を示す。primary_audio_stream_idは、オーディオストリームを識別するための情報であり、primary_audio_stream_numberは、音声切り替えに使われるユーザから見えるオーディオストリーム番号である。
number_of_PG_txtST_stream_entriesは、STN_table()の中でエントリーされるPG_txtST_stream_idが与えられるストリーム数を示す。この中では、DVDのサブピクチャ、または、所定のGUI表示画面のようなビットマップデータをランレングス符号化したストリーム(PG, Presentation Graphics stream)とテキスト字幕ファイル(txtST)がエントリーされる。PG_txtST_stream_idは、字幕ストリームを識別するための情報であり、PG_txtST_stream_numberは、字幕切り替えに使われるユーザから見える字幕ストリーム番号(テキストサブタイトルストリームの番号)である。
number_of_IG_stream_entriesは、STN_table()の中でエントリーされる IG_stream_idが与えられるストリーム数を示す。この中では、インタラクティブグラフィックスストリーム(IG)がエントリーされる。IG_stream_idは、インタラクティブグラフィックスストリームを識別するための情報であり、IG_stream_numberは、グラフィックス切り替えに使われるユーザから見えるグラフィックスストリーム番号である。
なお、インタラクティブグラフィックスストリームにより再生されるインタラクティブグラフィックメニュー(Interactive graphics presentation menu)は、例えば、ユーザの操作入力を受けることが可能なボタンやアイコン、または、サムネイルなどのアイテムを含ませることができる。インタラクティブグラフィックメニューには、ユーザによるON/OFFの操作入力を基に、インタラクティブグラフィックを表示させたり、表示を取り消したりすることが可能な“Pop-up menu”と、インタラクティブグラフィックが常時表示される“Always-on”の2種類の表示方法が用意されている。
number_of_secondary_audio_stream_entriesは、STN_table()の中でエントリーされる(登録される)secondary_audio_stream_idが与えられるストリーム数を示す。secondary_audio_stream_idは、オーディオストリームを識別するための情報であり、secondary_audio_stream_numberは、オーディオ切り替えに使われる、ユーザから見えるオーディオストリーム番号である。
number_of_secondary_video_stream_entriesは、STN_table()の中でエントリーされる(登録される)secondary_video_stream_idが与えられるストリーム数を示す。secondary_video_stream_idは、ビデオストリームを識別するための情報であり、secondary_video_stream_numberは、ビデオ切り替えに使われる、ユーザから見えるビデオストリーム番号である。
そして、number_of_PiP_PG_textST_stream_entries_plusは、STN_table()の中でエントリーされる(登録される)ピクチャインピクチャ用の字幕ストリーム(PiP_PG_textST_stream)のストリーム数を示す。
また、STN_table()でエントリーされるnumber_of_primary_audio_stream_entriesのオーディオストリームは、後述する図21の再生装置5の図22を用いて説明するAVデコーダ部26の1stオーディオデコーダ75−1でデコードされるオーディオストリームであり、STN_table()でエントリーされるnumber_of_secondary_audio_stream_entriesのオーディオストリームは、後述する図21の再生装置5の図22を用いて説明するAVデコーダ部26の2ndオーディオデコーダ75−2でデコードされるオーディオストリームである。このように、STN_table()では、2つのオーディオデコーダのそれぞれにデコードさせるオーディオストリームをエントリーすることができる。
なお、以下において、図22を用いて後述するAVデコーダ部26の1stオーディオデコーダ75−1でデコードされるnumber_of_primary_audio_stream_entriesのオーディオストリームをオーディオストリーム#1と称し(さらに、オーディオストリーム#1は、後述するように、プライマリ(Primary)オーディオストリームと称される場合もある)、図22を用いて後述するAVデコーダ部26の2ndオーディオデコーダ75−2でデコードされるnumber_of_secondary_audio_stream_entriesのオーディオストリームをオーディオストリーム#2と称する(さらに、オーディオストリーム#2は、後述するように、セカンダリ(Secondary)オーディオストリームと称される場合もある)。また、オーディオストリーム#1は、オーディオストリーム#2よりも優先されるオーディオストリームであるものとする。
また、STN_table()でエントリーされるnumber_of_primary_video_stream_entriesのビデオストリームは、後述する図21の再生装置5の図22を用いて説明するAVデコーダ部26の1stビデオデコーダ72−1でデコードされるビデオストリームであり、STN_table()でエントリーされるnumber_of_secondary_video_stream_entriesのビデオストリームは、後述する図21の再生装置5の図22を用いて説明するAVデコーダ部26の2ndビデオデコーダ72−2でデコードされるビデオストリームである。このように、STN_table()では、2つのビデオデコーダのそれぞれにデコードさせるビデオストリームをエントリーすることができる。
なお、以下において、図22を用いて後述するAVデコーダ部26の1stビデオデコーダ72−1でデコードされるnumber_of_primary_video_stream_entriesのビデオストリームをビデオストリーム#1と称し(さらに、ビデオストリーム#1は、後述するように、プライマリ(Primary)ビデオストリームと称される場合もある)、図22を用いて後述するAVデコーダ部26の2ndビデオデコーダ72−2でデコードされるnumber_of_secondary _video_stream_entriesのビデオストリームをビデオストリーム#2と称する(さらに、ビデオストリーム#2は、後述するように、セカンダリ(Secondary)ビデオストリームと称される場合もある)。また、ビデオストリーム#1は、ビデオストリーム#2よりも優先されるビデオストリームであるものとする。
プライマリビデオストリームID (primary_video_stream_id)のforループの中で、順番にstream_entry()ごとに特定される1つのビデオエレメンタリストリームに、0からprimary_video_stream_idが与えられる。なお、プライマリビデオストリームID(primary_video_stream_id)の代わりに、プライマリビデオストリーム番号(primary_video_stream_number)を用いるようにしてもよい。この場合、primary_video_stream_numberは、0ではなく1から与えられる。すなわち、primary_video_stream_idの値に1を加算したものがprimary_video_stream_numberである。ビデオストリーム番号は、ビデオ切り替えに使われる、ユーザから見えるビデオストリーム番号であるので、1から定義される。
それぞれのforループの中のstream_entry()については、図16を用いて後述する。
また、それぞれのforループの中のstream_attribute()は、stream_entry()ごとに特定される1つのエレメンタリストリームのストリーム属性情報を与える。すなわち、このstream_attribute()には、stream_entry()ごとに特定される1つのエレメンタリストリームのストリーム属性情報が記述されている。stream_attribute()については、図17を用いて後述する。
また、同様に、プライマリオーディオストリームID (primary_audio_stream_id)のforループの中で、順番にstream_entry()ごとに特定される1つのオーディオエレメンタリストリームに、0からprimary_audio_stream_idが与えられる。なお、ビデオストリームの場合と同様に、プライマリオーディオストリームID(primary_audio_stream_id)の代わりに、プライマリオーディオストリーム番号(primary_audio_stream_number)を用いるようにしてもよい。この場合、primary_audio_stream_numberは、0ではなく1から与えられる。すなわち、primary_audio_stream_idの値に1を加算したものがprimary_audio_stream_numberである。オーディオストリーム番号は、音声切り替えに使われる、ユーザから見えるオーディオストリーム番号であるので、1から定義される。
同様に、字幕ストリームID (PG_txtST_stream_id)のforループの中で、順番にstream_entry()ごとに特定される1つのビットマップ字幕エレメンタリストリームまたはテキスト字幕に、0からPG_txtST_stream_idが与えられる。また、PiP_ PG_txtST_streamについても、同様にして、連続したIDが与えられる。ビデオストリームの場合と同様に、字幕ストリームID(PG_txtST_stream_id)の代わりに、字幕ストリーム番号(PG_txtST_stream_number)を用いるようにしてもよい。この場合、PG_txtST_stream_numberは、0ではなく1から与えられる。すなわち、PG_txtST_stream_idの値に1を加算したものがPG_txtST_stream_numberである。字幕ストリーム番号は、字幕切り替えに使われるユーザから見える字幕ストリーム番号(テキストサブタイトルストリームの番号)であるので、1から定義される。
同様に、グラフィックスストリームID (IG_stream_id)のforループの中で、順番にstream_entry()ごとに特定される1つのインタラクティブグラフィックスエレメンタリストリームに、0からIG_stream_idが与えられる。なお、ビデオストリームの場合と同様に、グラフィックスストリームID(IG_stream_id)の代わりに、グラフィックスストリーム番号(IG_stream_number)を用いるようにしてもよい。この場合、IG_stream_numberは、0ではなく1から与えられる。すなわち、IG_stream_idの値に1を加算したものがIG_stream_numberである。グラフィックスストリーム番号は、グラフィックス切り替えに使われるユーザから見えるグラフィックスストリーム番号であるので、1から定義される。
また、同様に、セカンダリオーディオストリームID (secondary_audio_stream_id)のforループの中で、順番にstream_entry()ごとに特定される1つのオーディオエレメンタリストリームに、0からsecondary_audio_stream_idが与えられる。なお、ビデオストリームの場合と同様に、セカンダリオーディオストリームID(secondary_audio_stream_id)の代わりに、セカンダリオーディオストリーム番号(secondary_audio_stream_number)を用いるようにしてもよい。この場合、secondary_audio_stream_numberは、0ではなく1から与えられる。すなわち、secondary_audio_stream_idの値に1を加算したものがsecondary_audio_stream_numberである。セカンダリオーディオストリーム番号は、音声切り替えに使われる、ユーザから見えるセカンダリオーディオストリーム番号であるので、1から定義される。
そして、comb_info_Secondary_audio_Primary_audio()のブロックは、セカンダリオーディオとプライマリオーディオの組み合わせを示す。
comb_info_Secondary_audio_Primary_audio()のブロック内において、number_of_primary_audio_stream_ref_entriesの8ビットのフィールドは、セカンダリオーディオストリームと組み合わせることが出来るプライマリオーディオストリームの数を示す。そして、primary_audio_stream_id_refの8ビットのフィールドは、セカンダリオーディオストリームと組み合わせることが出来るプライマリオーディオストリームのIDを示す。
また、同様に、セカンダリビデオストリームID (secondary_video_stream_id)のforループの中で、順番にstream_entry()ごとに特定される1つのオーディオエレメンタリストリームに、0からsecondary_video_stream_idが与えられる。なお、ビデオストリームの場合と同様に、セカンダリビデオストリームID(secondary_video_stream_id)の代わりに、セカンダリビデオストリーム番号(secondary_video_stream_number)を用いるようにしてもよい。この場合、secondary_video_stream_numberは、0ではなく1から与えられる。すなわち、secondary_video_stream_idの値に1を加算したものがsecondary_video_stream_numberである。セカンダリビデオストリーム番号は、音声切り替えに使われる、ユーザから見えるセカンダリビデオストリーム番号であるので、1から定義される。
次に、comb_info_Secondary_video_Secondary_audio()のブロックは、セカンダリビデオストリームとセカンダリオーディオストリームの組み合わせを示す。
comb_info_Secondary_video_Secondary_audio()のブロック内において、number_of_Secondary_audio_stream_ref_entriesの8ビットのフィールドは、セカンダリビデオストリームと組み合わせることが出来るセカンダリオーディオストリームの数を示す。そして、Secondary_audio_stream_id_refの8ビットのフィールドは、セカンダリビデオストリームと組み合わせることが出来るセカンダリオーディオストリームのIDを示す。
そして、comb_info_Secondary_video_PiP_PG_textST()のブロックは、セカンダリビデオストリームとピクチャインピクチャアプリケーション用のPG・テキスト字幕のストリームの組み合わせを示す。
comb_info_Secondary_video_PiP_PG_textST()のブロック内において、number_of_PiP_PG_textST_ref_entriesの8ビットのフィールドは、セカンダリビデオストリームと組み合わせることが出来るPIPアプリケーション用のPG・テキスト字幕のストリームの数を示す。また、PiP_PG_textST_stream_id_refの8ビットのフィールドは、セカンダリビデオストリームと組み合わせることが出来るピクチャインピクチャアプリケーション用のPG・テキスト字幕のストリームのIDを示す。
このようなSTN_tableを用いることにより、プライマリビデオストリームと同時再生され得る、セカンダリビデオストリーム、プライマリオーディオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリーム(PG TextSTストリーム)の組み合わせに加えて、ピクチャインピクチャアプリケーション用のPG・テキスト字幕ストリーム(PiP PG TextSTストリーム)の組み合わせとして矛盾するような組み合わせを選択することを防ぐようにすることができる。
ここで、stream_entry()のシンタクスについて図16を参照して説明する。
lengthは、このlengthフィールドの直後からstream_entry ()の最後までのバイト数を示す8ビットの符号なし整数である。typeは、上述したストリーム番号が与えられるストリームを一意に特定するために必要な情報の種類を示す8ビットのフィールドである。
type=1では、PlayItemによって参照されるClip(Main Clip)の中に多重化されている複数のエレメンタリストリームの中から1つのエレメンタリストリームを特定するために、16ビットのパケットID(PID)が指定される。ref_to_stream_PID_of_mainClipが、このPIDを示している。すなわち、type=1では、メインClipAVストリームファイルの中のPIDを指定するだけでストリームが決定される。
type=2では、SubPathが一度に複数個のClipsを参照し、それぞれのClipが複数のエレメンタリストリームを多重化する場合に、SubPathによって参照される1つのClip(SubClip)の複数のエレメンタリストリームの中から1つのエレメンタリストリームを特定するために、そのSubPathのSubPath_id、Clip id、およびパケットID(PID)が指定される。ref_to_SubPath_idがこのSubPath_idを示し、ref_to_SubClip_entry_idがこのClip idを示し、ref_to_stream_PID_of_SubClipがこのPIDを示している。SubPlayItemの中で複数のClipが参照され、さらにこのClipに複数のエレメンタリストリームが参照されている場合に用いられる。
ここで、SubPath_type=7においては、PlayItemにより参照されるMainTS、すなわち、メインClip AVストリームには、SubPathにより参照されるSubST(Sub Stream)も含まれる。
すなわち、このStream_entry()において定義されているtype=3は、対応するPlayItemにおいてSubPath_type=7の場合に、MainClipに含まれ、SubPathによって参照されるエレメンタリストリームを識別するためのものである。
すなわち、type=3では、SubPathがMainPathと同じClipを参照し、換言すれば、MainClipに複数のエレメンタリストリームが多重化され、MainPathとSubPathとのいずれも、MainClipに多重化されているエレメンタリストリームのうちのいずれかを参照している場合に、SubPath_type=7において、MainClipの複数のエレメンタリストリームの中から、SubPathによって参照される1つのエレメンタリストリームを再生時に特定するために、ref_to_stream_PID_of_MainClipにより、MainClipのパケットID(PID)が指定される。また、ref_to_SubPath_idによりSubPath_idが示され、このSubPath_idにより図9のPlayList()で定義されたSubPathが特定され、このSubpathから対応するSubPlayItemが呼び出されることにより(図10)、エレメンタリストリームの再生時間(In_time, Out_time)等を把握することができる(図12)ようになされている。
このように、type(type1乃至type3の3つのtype)を使うことで、PlayItemとそれに関連付けられて再生される1つ以上のSubPathが用意されている場合に、このPlayItemが参照するClipが、さらに、SubPathから参照されている場合であっても、Clipの中から1つのエレメンタリストリームを特定することができる。
次に、stream_attribute()のシンタクスについて図17を参照して説明する。
lengthは、このlengthフィールドの直後からstream_attribute()の最後までのバイト数を示す16ビットの符号なし整数である。
stream_coding_typeは、エレメンタリストリームの符号化タイプを示す。エレメンタリストリームの符号化タイプとしては、MPEG-2 video stream、HDMV LPCM audio、Dolby AC-3 audio、dts audio、Presentation graphics stream、Interactive graphics stream、およびText subtitle streamが記述される。なお、このstream_coding_typeを拡張し、MPEG−4 AVC、VC−1等の他のコーディックにより圧縮されたビデオストリームを扱えるようにしてもよい。
video_formatは、ビデオエレメンタリストリームのビデオフォーマットを示す。ビデオエレメンタリストリームのビデオフォーマットとしては、480i、576i、480p、1080i、720p、および1080pが記述される。
frame_rateは、ビデオエレメンタリストリームのフレームレートを示す。ビデオエレメンタリストリームのフレームレートとしては、24000/1001、24、25、30000/1001、50、および60000/1001が記述される。
aspect_ratioは、ビデオエレメンタリストリームのアスペクト比情報を示す。ビデオエレメンタリストリームのアスペクト比情報としては、4:3 display aspect ratio、および16:9 display aspect ratioが記述される。
audio_presentation_typeは、オーディオエレメンタリストリームのプレゼンテーションタイプ情報を示す。オーディオエレメンタリストリームのプレゼンテーションタイプ情報としては、single mono channel、dual mono channel、stereo(2-channel)、およびmulti-channelが記述される。
sampling_frequencyは、オーディオエレメンタリストリームのサンプリング周波数を示す。オーディオエレメンタリストリームのサンプリング周波数としては、48kHz、および96kHzが記述される。
audio_language_codeは、オーディオエレメンタリストリームの言語コード(日本語、韓国語、中国語など)を示す。
PG_language_codeは、ビットマップ字幕エレメンタリストリームの言語コード(日本語、韓国語、中国語など)を示す。
IG_language_code、インタラクティブグラフィックスエレメンタリストリームの言語コード(日本語、韓国語、中国語など)を示す。
textST_language_codeは、テキスト字幕エレメンタリストリームの言語コード(日本語、韓国語、中国語など)を示す。
character_codeは、テキスト字幕エレメンタリストリームのキャラクタコードを示す。テキスト字幕エレメンタリストリームのキャラクタコードとしては、Unicode V1.1(ISO 10646-1)、Shift JIS(Japanese)、KSC 5601-1987 including KSC 5653 for Roman character(Korean)、GB 18030-2000(Chinese)、GB2312(Chinese)、およびBIG5(Chinese)が記述される。
以上説明したように、図14と図15の例の第1のSTN_tableを採用することで、ピクチャインピクチャ手法を実現することが可能になる。
このとき、同一Clip AV Stream内の2以上のES(セカンダリビデオストリームやセカンダリオーディオストリーム等)を1つのサブパスで参照できるように、即ち、同一Clip AV Stream内の2以上のESを1つのSPIとして定義できるようなSubPath_typeの種類、即ち、例えば図11を用いて説明したSubPath_typeの種類を採用すると好適である。
ただし、PlayListの作成者は、ピクチャインピクチャ手法を実現するために、どのような種類のストリームの組み合わせが可能であり、どのような種類のストリームの組み合わせが不可能であるのかを自分自身で判断した上で、PlayListを作成しなければいけない、といった困難な作業が必要になる。
そこで、PlayListの種類に応じて、作成可能(そのPlayListに含めることが可能なサブパス)を、図11を用いて説明したSubPath_typeにより制限するものとすると好適である。なお、以下、かかる手法を、サブパス制限手法と称する。
サブパス制限手法を適用することで、1つのPlayListに含め得るサブパスが限定されるため、作成者にとっては、PlayListにどのようなサブパスを含めるのかを判断した上でサブパスを作成することが容易になり、ひいては、PlayListの作成自体も容易になる、という効果を奏することが可能になる。
以下、サブパス制限手法について、詳しく説明していく。
ただし、サブパス制限手法では、再生装置が一度に読み出すことが可能なTSの数によって、その制限内容が変化する。本実施の形態では、上述したように、再生装置が一度に読み出すことが可能なTSは2つとされている。そこで、以下、再生装置が一度に読み出すことが可能なTSは2つである場合のサブパス制限手法について説明していく。
本実施の形態では、PlayListは、Browsable Slideshow(非同期型)と、Movie Type/Time-based Slideshow(同期型)といった2種類に大別される。PlayListの種類が非同期型であるのか或いは同期型であるのかといった区別は、そのPlayListにより参照されるClipのclip_Information_fileに含まれるapplication_type(アプリケーションタイプ)に従って行うことが可能である。
application_typeは、あるClipについてのClip Informationファイル中のClipInfo()に記述されている。ただし、ここでは、説明の簡略上、ClipInfo()のシンタクスの説明については省略し、以下、そのClipInfo()に記述され得るapplication_typeの種類についてのみ、図18を参照して説明する。
即ち、図18は、application_typeの種類の例を説明する図である。
図18に示されるように、application_type=0は、予備(reserved)とされている。application_type=1は、映画のアプリケーション用のMain TSとされている。ここで「Main TS」とは、PlayListにおいてメインパスにより参照されるPlayItemとしてのTransport stream、即ち、Main TSを指している。application_type=2は、Time-based Slideshow用のMain TS、即ち、画像のスライドショー用のMain TSとされている。application_type=3は、Browsable Slideshow用のTS、即ち、ビデオのスライドショー用のMain TSとされている。
application_type=4は、SubPath用のBrowsable SlideshowのTSとされている。これは、例えば、上述したapplication_type=3と非同期で再生されるBGM(サウンド)データを保持するClip AVストリームに対してのClip Info()に付与される。application_type=5は、SubPathのインタラクティブグラフィックス用のTSとされている。application_type=6は、SubPathのテキストサブタイトル(テキスト字幕データ)用のTSとされている。application_type=7は、1つ以上のES(エレメンタリストリーム)を含むSubPath用のTSとされている。application_type=8乃至255は、予備(reserved)とされている。
そして、application_type=1乃至application_type=6で表されるClip AV Stream Fileは、ストレージドライブ22を介して記録媒体11から取得されるか、または、ローカルストレージ24から取得される。これに対して、application_type=7で表されるClip AV Stream Fileは、ローカルストレージ24から取得され、ストレージドライブ22を介して記録媒体11から取得されない。
そこで、本実施の形態では、PlayListにより参照されるMain TSについてのClipInfo()に記述されているapplication_typeが、application_type=3の場合、そのPlayListはBrowsable Slideshow(非同期型)に分類され、application_type=1or2の場合、そのPlayListはMovie Type/Time-based Slideshow(同期型)に分類されるとする。
この場合、PlayListの種類(非同期型または同期型)に対する、そのPlayListが持ち得るSubPath(サブパス)の組み合わせは、図19に示される組み合わせのみ許可する、という制限がサブパス制限手法により課されることになる。
図19において、「number of SubPaths」の項目には、PlayListにより示されるMain TSが持ち得る、左方の「SubPath_type」の項目に示される種類のSubPathの個数が記述されている。
また、図19における「SubPath_type」の項目の各記述値(SubPath_typeの種類)は、図11の例の種類に対応している。
図19に示されるように、PlayListの種類が非同期型の場合、即ち、application_type(of Main TS)=3であるBrowsable slideshowの場合、(1)0本以上のSubPath_type=2のSubPath、(2)0本以上のSubPath_type=3のSubPathのみが許可される。換言すると、(1)と(2)以外のSubPathの組み合わせは禁止される。
また、(2)の組み合わせであっても、application_type=3のMain TSにIGが含まれる場合には、SubPath_type=3のSubPathは禁止される(図19中*2参照)。これは、次の制約によるものである。
即ち、IGの観点に立つと、IGを含むPlayListは、次の第1の種類と第2の種類に大別される。第1の種類とは、参照されるMain TSにIGが多重化されていて、そのMain TSのAudio/VideoとIGが同期再生される、という種類をいう。第2の種類とは、SubPath_type=3のSubPathを含み、IGはプリロードされる(このIGはポップアップメニューに使われる)、という種類をいう。
また、本実施の形態の再生装置はIGデコーダを1つしか有しないため、具体的には、例えば、後述する図21の再生装置5の図22のAVデコーダ部26は、インタラクティブグラフィックスデコーダ74を1つしか有しないため、次の制限が課せられている。即ち、上述した第1の種類のPlayListでは、IGデコーダがMain TSのIGをデコード中に、別のIGをプリロードできない、という制限が課せられている。一方、上述した第2のPlayListでは、IGデコーダ中にプリロードされた第1のIGが入力されている状態のとき、別のMain TSからの第2のIGをIGデコーダへ入力できない、という制限が課せられている。
以上のことから、Main TSに多重化されているIGを参照するSTN_table()を含むPlayListは、SubPath_type=3のSubPathを持てないという制約が課せられることになる。かかる制約のため、application_type=3のMainTSにIGが含まれる場合には、SubPath_type=3のSubPathは禁止される、としたのである(図19中*2参照)。
一方、PlayListの種類が同期型の場合、即ち、application_type(of Main TS)=1 or 2であるMovie Type/Time-based Slideshowの場合、(3)0本以上のSubPath_type=3のSubPath、(4)0本以上のSubPath_type=4のSubPath、(5)0本以上のSubPath_type=5のSubPath、(6)0本以上のSubPath_type=6のSubPath、(7)0本または1本のSubPath_type=7のSubPathのみが許可される。換言すると、SubPath_type=2のSubPathの組み合わせは禁止される。
また、(3)の組み合わせであっても、application_type=3のMainTSにIGが含まれる場合、または、SubPath_type=5のSubPathが参照するTSにIGが含まれる場合には、SubPath_type=3のSubPathは禁止される(図19中*1参照)。これも、上述した制約によるものである。
さらに、本実施の形態では、上述したように、PlayListが一度に参照することができるClipの数、すなわち、再生装置が一度に読み出すことが可能なTSは、多くても2つとされている。そこで、同一のPlayListにより参照されるESが多くても2つのClipに含まれていること、すなわち、同時に再生されるESは、多くても2つのClip AVストリームファイルから同時に参照されることを保証するために、次に示される条件を満たすという制限が、サブパス制限手法により課せられている。
即ち、サブパス制限手法により課せられている、STN_table()によって参照される、primary_video_stream、primary_audio_stream、Text subtitle stream以外のPG_textST_stream、IG for Pop-up menu以外のIG_stream、secondary_video_stream、および、secondary_audio_streamのそれぞれを組み合わせる時の条件とは、次の通りである。
ある値のprimary_video_stream_numberで特定されるES、ある値のprimary_audio_stream_number で特定されるES、ある値のPG_textST_stream_numberで特定されるES、ある値のIG_stream_number valueで特定されるES、ある値の secondary_video_stream_numberで特定されるES、ある値のsecondary_audio_stream_numberで特定されるESにおいて、同時に再生可能である組み合わせは、多くても2つのPlayListによって同時に参照されるClip AVストリームファイルに格納されている必要がある。
なお、STN_table()によって参照されるESは、3本以上のClip AVストリームファイルに格納されていてもよいが、同時に再生可能であるESは、そのうちの多くても2つのClip AVストリームファイルに格納されるようになされている。
また、PlayList内にあるPlayItem(MainPath)とSubPathの数の組み合わせは、図20に示されるように、次の(a)乃至(c)のうちのいずれかの組み合わせである必要がある、という制限もサブパス制限手法により課せられている。即ち、(a)の組み合わせとは、1つのPlayItemのみの組み合わせ(図20中、一番上の行の組み合わせ)をいう。(b)の組み合わせとは、1つのPlayItemと1つのSubPathとの組み合わせ(図20中、中央の行の組み合わせ)をいう。(c)の組み合わせとは、1つのPlayItemと1つSubPathと1つのSubPath_type=7のSubPathとの組み合わせ、即ち、1つのPlayItemと2つSubPath(ただし、そのうちの1つのSubPath_type=7であること)との組み合わせ(図20中、一番下の行の組み合わせ)をいう。
以上説明した各種制限による結果として、所定の種類のPlayListについて作成可能なSubPath_typeを制限する、といった手法が、サブパス制限手法の一例である。
換言すると、サブパス制限手法とは、PlayListの種類(上述した例では、Main TSのapplication_typeで区別される種類)、再生装置が一度に読み出すことが可能なTSの数(上述した例では2つ)、および、PlayListのサブパス(SubPath)で参照されるESにプリロードされるIGが含まれているか否か(上述した例ではSubPath_type=3等のSubPathであるか否か)といった条件(制限)が存在し、これらの条件を満たすように、そのPlayListに含めるSubPathを決定する、ひいては、そのようにして決定したSubPathを含むPlayListを作成する、といった手法であるともいえる。
次に、上述したシンタクスを有するデータを再生することができる再生装置の構成例について説明する。図21は、本発明を適用した再生装置5の構成例を示すブロック図である。この再生装置5は、上述したメインパスとサブパスを有するPlayListを再生する再生装置5である。
コントローラ21は、予め用意されている制御プログラムを実行するか、または、ストレージドライブ22を制御して、例えば、光ディスクなどの記録媒体11に記録されている、または、ローカルストレージ24に記録されているナビゲーションプログラムを読み出し、メモリ23に展開して実行することで、再生装置5の全体の動作を制御する。例えば、コントローラ21は、記録媒体11が装着されたとき、または、ユーザが所定の操作入力を行った場合、所定のメニュー画面を外部の表示装置に表示させることができる。
ストレージドライブ22は、コントローラ21による制御に従って記録媒体11からデータを読み出し、読み出したデータを、コントローラ21、メモリ23、または、AVデコーダ部26に出力する。記録媒体11から読み出された情報が、ナビゲーションプログラムやPlayListなどであった場合、ストレージドライブ22により読み出された情報は、コントローラ21、または、メモリ23に出力される。記録媒体11から読み出された情報が、AVストリームやテキストデータであった場合、ストレージドライブ22により読み出された情報は、AVデコーダ部26に出力される。
メモリ23は、コントローラ21が各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。さらに、メモリ23の記憶領域の一部には、再生装置5の再生処理において必要な情報が設定される各種のレジスタが設けられている。
コントローラ21は、予め用意されている制御プログラム、または、ストレージドライブ22を制御して、例えば、光ディスクなどの記録媒体11に記録されている、または、ローカルストレージ24に記録されているナビゲーションプログラムに基づいて、または、操作入力部29により取得されたユーザの操作入力に基づいて、メモリ23にも受けられている各種のレジスタの値や、レジスタ内のフラグの値を設定するとともに、これらのレジスタやフラグの値に基づいて、AVデコーダ部26による再生動作を制御する。
ローカルストレージ24は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などより構成される。
インターネットインタフェース25は、有線または無線によりネットワーク6に接続されており、コントローラ21からの制御に従って、ネットワーク6を介して、サーバ7との間で通信を行い、サーバ7からダウンロードされたデータをローカルストレージ24に供給する。サーバ7からは、例えば、そのとき再生装置5に装着されている記録媒体11に記録されている、図5を用いて説明したデータをアップデートさせるデータがコンテンツとしてダウンロードされる。ローカルストレージ24は、サーバ7からネットワーク6経由でダウンロードしたコンテンツを記録することができる。
AVデコーダ部26は、ストレージドライブ22、または、ローカルストレージ24から供給されるAVストリーム、または、テキストデータをデコードし、得られたビデオ信号とオーディオ信号を外部の表示装置に出力する。表示装置においては、AVデコーダ部26によりデコードされた信号に基づいて、例えば、記録媒体11に記録されているコンテンツの出力(映像の表示、音声の出力)が行われる。
操作入力部29は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル、ジョグダイヤル、マウスなどの入力デバイスや、所定のリモートコマンダから送信される赤外線などの信号を受信する受信部により構成され、ユーザの操作入力を取得し、コントローラ21に供給する。リモートコマンダの構成およびリモートコマンダを用いた映像、音声、字幕の変更などの詳細については、後述する。
また、コントローラ21には、必要に応じてドライブ27も接続されており、ドライブ27には、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVDを含む)、光磁気ディスク(MD(登録商標)(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア28が装着される。
図22は、図21の再生装置5のAVデコーダ部26の構成例を示すブロック図である。
図22の例の場合、最初に、コントローラ21がストレージドライブ22、または、ローカルストレージ24からPlayListファイルを読み出し、PlayListファイルの情報に基づいて、ストレージドライブ22を介してHDD、Blu−ray Disc(商標)、またはDVDなどの記録媒体11から、または、ローカルストレージ24から、AVストリームやAVデータを読み出す。ユーザは、操作入力部29を用いて、コントローラ21に対し、音声や字幕などの切替えの指令を行うことができる。また、コントローラ21は、メモリ23のレジスタに登録されている再生装置5の言語設定の初期情報を含む各種設定情報を読み込む。
PlayListファイルには、Main Path、Sub Pathの情報の他、STN_table()が含まれている。コントローラ21は、PlayListファイルに含まれるPlayItemが参照するメインClip AVストリームファイル、SubPlayItemが参照するサブClip AVストリームファイル、およびSubPlayItemが参照するテキストサブタイトルデータを、ストレージドライブ22を介して記録媒体11またはローカルストレージ24から読み出す。ここで、PlayItemが参照するメインClip AVストリームファイルとSubPlayItemが参照するサブClip AVストリームファイルとが、異なる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、メインClip AVストリームファイルが記録媒体11に記録されており、対応するサブClip AVストリームファイルは図示せぬネットワーク6を介して供給され、HDDなどのローカルストレージ24に記憶されたものであってもよい。また、コントローラ21は、メモリ23のレジスタに登録されている各種設定情報を参照して、自分自身(再生装置5)の再生機能に対応する、または、ユーザが所望するエレメンタリストリームを選択し、再生するよう制御したり、再生装置5の言語設定の初期情報に対応するエレメンタリストリームを選択し、再生するよう制御する。
AVデコーダ部26には、バッファ51乃至54、PIDフィルタ55、PIDフィルタ56、スイッチ57乃至59、PIDフィルタ61、バックグラウンドデコーダ71、1stビデオデコーダ72−1、2ndビデオデコーダ72−2、プレゼンテーショングラフィックスデコーダ73、インタラクティブグラフィックスデコーダ74、1stオーディオデコーダ75−1、2ndオーディオデコーダ75−2、Text-STコンポジション76、スイッチ77、プリロード用バッファ78、バックグラウンドプレーン生成部91、1stビデオプレーン生成部92−1、2ndビデオプレーン生成部92−2、プレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部93、インタラクティブグラフィックスプレーン生成部94、バッファ95、ビデオデータ処理部96、ミキシング処理部97、およびミキシング処理部101が設けられている。
1stビデオデコーダ72−1と2ndビデオデコーダ72−2は、ともにビデオストリームをデコードする。1stビデオデコーダ72−1は、2ndビデオデコーダ72−2よりも優先的に使用されるビデオデコーダである。すなわち、デコードするビデオストリームが1つしかない場合、そのビデオストリームがメインClip AVストリームファイルに含まれるビデオストリームであっても、サブClip AVストリームファイルに含まれるビデオストリームであっても、1stビデオデコーダ72−1でデコードされる。すなわち、再生装置5は、2つのビデオストリームをデコードするために、2つのビデオデコーダ(1stビデオデコーダ72−1、2ndビデオデコーダ72−2)を有している。なお、以下において、1stビデオデコーダ72−1と2ndビデオデコーダ72−2とを個々に区別しない場合、ビデオデコーダ72と称する。また、primary_video_stream_idで与えられるビデオストリームをデコードするためのものが1stビデオデコーダ72−1であり、secondary_video_stream_idで与えられるビデオストリームをデコードするためのものが2ndビデオデコーダ72−2である。
同様に、1stオーディオデコーダ75−1と2ndオーディオデコーダ75−2は、ともにオーディオストリームをデコードする。1stオーディオデコーダ75−1は、2ndオーディオデコーダ75−2よりも優先的に使用されるオーディオデコーダである。すなわち、デコードするオーディオストリームが1つしかない場合、そのオーディオストリームがメインClip AVストリームファイルに含まれるオーディオストリームであっても、サブClip AVストリームファイルに含まれるオーディオストリームであっても、1stオーディオデコーダ75−1でデコードされる。すなわち、再生装置5は、2つのオーディオストリームをデコードするために、2つのオーディオデコーダ(1stオーディオデコーダ75−1、2ndオーディオデコーダ75−2)を有している。なお、以下において、1stオーディオデコーダ75−1と2ndオーディオデコーダ75−2とを個々に区別しない場合、オーディオデコーダ75と称する。また、primary_audio_stream_idで与えられるオーディオストリームをデコードするためのものが1stオーディオデコーダ75−1であり、secondary_audio_stream_idで与えられるオーディオストリームをデコードするためのものが2ndオーディオデコーダ75−2である。
コントローラ21により読み出されたファイルデータは、図示せぬ復調、ECC復号部により、復調され、復調された多重化ストリームに誤り訂正が施される。スイッチ32は、復調され、誤り訂正が施されたデータを、コントローラ21からの制御に基づいて、ストリームの種類ごとに選択し、対応するバッファ51乃至54に供給する。具体的には、コントローラ21は、コントローラ21からの制御に基づいて、バックグラウンドイメージデータをバッファ51に供給し、メインClip AVストリームファイルのデータをバッファ52に供給し、サブClipのデータをバッファ53に供給し、Text-STのデータをバッファ54に供給するようスイッチ32を切替える。バッファ51は、バックグラウンドイメージデータをバッファリングし、バッファ52は、メインClip AVストリームファイルのデータをバッファリングし、バッファ53は、サブClip AVストリームファイルのデータをバッファリングし、バッファ54は、Text-STデータをバッファリングする。
メインClip AVストリームファイルは、ビデオとオーディオとビットマップ字幕(Presentation Graphics stream)とインタラクティブグラフィックスのうち、ビデオに加えて1つ以上のストリームを多重化したストリーム(例えばトランスポートストリーム)である。サブClip AVストリームファイルは、ビデオとビットマップ字幕(Presentation Graphics stream)とインタラクティブグラフィックスとオーディオのうち、1つ以上のストリームを多重化したストリームである。なお、テキストサブタイトルデータファイル(Text-ST)のデータは、トランスポートストリームのような多重化ストリームの形式であっても、そうでなくてもよい。
また、メインClip AVストリームファイルとサブClip AVストリームファイルおよびテキストサブタイトルデータを、ストレージドライブ22(記録媒体11)から読み出すときに、それぞれのファイルを時分割に交互に読み出しても良いし、または、サブClip AVストリームファイルやテキストサブタイトルデータをメインClipから読み出す前に、すべてバッファ(バッファ53またはバッファ54)へプリロードしてもよい。
再生装置5は、これらのファイルのデータを、ストレージドライブ22を介して記録媒体11から読み出し、ビデオ、ビットマップ字幕、インタラクティブグラフィックス、およびオーディオを再生する。
具体的には、メインClip AVストリームファイル用リードバッファであるバッファ52から読み出されたストリームデータは、所定のタイミングで、後段のPID(パケットID)フィルタ55へ出力される。このPIDフィルタ55は、入力されたメインClip AVストリームファイルをPID(パケットID)に応じて、後段の各エレメンタリストリームのデコーダへ振り分けて出力する。すなわち、PIDフィルタ55は、ビデオストリームを1stビデオデコーダ72−1または2ndビデオデコーダ72-2に供給するために、PIDフィルタ61に供給し、プレゼンテーショングラフィックスストリームをプレゼンテーショングラフィックスデコーダ73への供給元となるスイッチ57に供給し、インタラクティブグラフィックスストリームをインタラクティブグラフィックスデコーダ74への供給元となるスイッチ58に供給し、オーディオストリームを1stオーディオデコーダ75−1への供給元となるスイッチ59に供給する。
プレゼンテーショングラフィックスストリームは、例えば、ビットマップの字幕データであり、テキストサブタイトルデータは、例えば、テキスト字幕データである。
サブClip AVストリームファイル用リードバッファであるバッファ53から読み出されたストリームデータは、所定のタイミングで、後段のPID(パケットID)フィルタ56へ出力される。このPIDフィルタ56は、入力されたサブClip AVストリームファイルをPID(パケットID)に応じて、後段の各エレメンタリストリームのデコーダへ振り分けて出力する。すなわち、PIDフィルタ56は、ビデオストリームを1stビデオデコーダ72−1または2ndビデオデコーダ72-2に供給するために、PIDフィルタ61に供給し、プレゼンテーショングラフィックスストリームをプレゼンテーショングラフィックスデコーダ73への供給元となるスイッチ57に供給し、インタラクティブグラフィックスストリームをインタラクティブグラフィックスデコーダ74への供給元となるスイッチ58に供給し、メインClipのオーディオストリームとサブClip AVストリームファイルのオーディオストリームを1stオーディオデコーダ75−1と2ndオーディオデコーダ75−2への供給元となるスイッチ59に供給する。
AVデコータ部26は、ピクチャインピクチャ手法を実現するために、プライマリビデオストリームとセカンダリビデオストリームとをデコードする必要がある。このため、プライマリビデオストリーム用の1stビデオデコーダ72と1stビデオプレーン生成部92−1に加えて、セカンダリビデオストリーム用の2ndビデオデコーダ72−1と2ndビデオプレーン生成部92−1が設けられている。
また、PIDフィルタ61には、メインClipAV Streamのビデオストリーム、または、サブClip AV Streamのビデオストリームが、PIDフィルタ55またはPIDフィルタ56を介して入力されてくる。そこで、PIDフィルタ61は、入力されたビデオストリームを、そのPID(パケットID)に応じて、後段の1stビデオデコーダ72−1または2ndビデオデコーダ72−2に振り分けて出力する。即ち、PIDフィルタ61は、基本的には、プライマリビデオストリームが入力された場合には、そのプライマリビデオストリームを1stビデオデコーダ72−1に供給し、セカンダリビデオストリームが入力された場合には、そのセカンダリビデオストリームを2ndビデオデコーダ72−2に供給する。
なお、本実施の形態では、プライマリビデオストリームとして、メインClipAV Streamのビデオストリームのみが利用され、サブClip AV Streamのビデオストリームは利用されないとされている。ただし、将来、サブClip AV Streamのビデオストリームもプライマリビデオストリームとして利用され得ることも考慮して、PIDフィルタ56から供給されたサブClip AV Streamのビデオストリームも1stビデオデコーダ72−1に供給され得るように、PIDフィルタ61が構成されている。すなわち、Subpathにより指定されたサブClipに含まれるビデオストリームのみを再生し、ビデオストリームの再生にメインClipを使わず、オーディオストリームの再生は、サブClip、もしくは、メインClipを用いる場合である。従って、ビデオストリーム、オーディオストリームの再生に、メインクリップを使わず(MainPathを使わず)、SubClipのみを用いた(SubPathのみを用いた)再生とする構成も可能である。
バックグラウンドイメージデータをバッファリングするバッファ51から読み出されたデータは、所定のタイミングでバックグラウンドデコーダ71に供給される。バックグラウンドデコーダ71は、バックグラウンドイメージデータをデコードし、デコードしたバックグラウンドイメージデータをバックグラウンドプレーン生成部91に供給する。
PIDフィルタ55およびPIDフィルタ61により振り分けられたビデオストリームは、後段の1stビデオデコーダ72−1または2ndビデオデコーダ72−2のうちの対応するデコーダに供給される。1stビデオデコーダ72−1は、供給されたビデオストリームをデコードし、デコードしたビデオデータを1stビデオプレーン生成部92−1へ出力する。2ndビデオデコーダ72−2は、供給されたビデオストリームをデコードし、デコードしたビデオデータを2ndビデオプレーン生成部92−2へ出力する。
スイッチ57は、PIDフィルタ55から供給されたメインClip AVストリームファイルに含まれるプレゼンテーショングラフィックスストリームと、サブClip AVストリームファイルに含まれるプレゼンテーショングラフィックスストリームのうちのいずれか1つを選択し、選択したプレゼンテーショングラフィックスストリームを、後段のプレゼンテーショングラフィックスデコーダ73に供給する。プレゼンテーショングラフィックスデコーダ73は、プレゼンテーショングラフィックスストリームをデコードし、デコードしたプレゼンテーショングラフィックスストリームのデータをプレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部93への供給元となるスイッチ77に供給する。
また、スイッチ58は、PIDフィルタ55から供給されたメインClip AVストリームファイルに含まれるインタラクティブグラフィックスストリームと、サブClip AVストリームファイルに含まれるインタラクティブグラフィックスストリームのうちのいずれか1つを選択し、選択したインタラクティブグラフィックスストリームを、後段のインタラクティブグラフィックスストリームデコーダ74に供給する。すなわち、インタラクティブグラフィックスデコーダ74へ同時に入力されるインタラクティブグラフィックスストリームは、メインClip AVストリームファイルまたはサブClip AVストリームファイルのどちらかから分離されたストリームである。インタラクティブグラフィックスデコーダ74は、インタラクティブグラフィックスストリームをデコードし、デコードしたインタラクティブグラフィックスストリームのデータを、プリロード用バッファ78にバッファリングした後、インタラクティブグラフィックスプレーン生成部94に供給する。
プリロード用バッファ78は、インタラクティブグラフィックスデコーダ74から供給されたインタラクティブグラフィックスストリームを一時記憶する。上述したように、本実施の形態では、再生装置5には、一度に2つのTSしか読み出せないという制限が課せられている。そこで、再生装置5は、インタラクティブグラフィックスストリームを予め取得しておくことで(プリロードしておくことで)、ビデオストリームやオーディオストリームを再生するときに、プリロードしておいたインタラクティブグラフィックスストリームも同時再生することができる、といった機能を有している。このため、プリロードされたインタラクティブグラフィックスストリームを、ビデオストリームやオーディオストリームが再生されるタイミングまで保存しておくために、プリロード用バッファ78が設けられている。
さらに、スイッチ59は、PIDフィルタ55から供給されたメインClip AVストリームファイルに含まれるオーディオストリームと、PIDフィルタ56から供給されたサブClip AVストリームファイルに含まれるオーディオストリームのうちのいずれか1つを選択し、選択したオーディオストリームを、後段の1stオーディオデコーダ75−1または、2ndオーディオデコーダ75−2に供給する。ここで、1stオーディオデコーダ75−1へ同時に入力されるオーディオストリームは、メインClip AVストリームファイルまたはサブClip AVストリームファイルのどちらかから分離されたストリームである。また、同様に、2ndオーディオデコーダ75−2へ同時に入力されるオーディオストリームも、メインClip AVストリームまたはサブClipから分離されたストリームである。例えば、メインClip AVストリームにオーディオストリーム#1とオーディオストリーム#2とが含まれていた場合、PIDフィルタ55は、オーディオストリームのPIDに基づいて、オーディオストリーム#1とオーディオストリーム#2とをフィルタリングし、スイッチ59に供給する。
具体的には、スイッチ59は、例えば、PIDフィルタ55またはPIDフィルタ56から供給されたオーディオストリーム#1を、1stオーディオデコーダ75−1に供給するようスイッチを選択し、PIDフィルタ55またはPIDフィルタ56から供給されたオーディオストリーム#2を、2ndオーディオデコーダ75−2に供給するようスイッチを選択する。
例えば、メインClip AVストリームファイルのオーディオストリームと、サブClip AVストリームファイルのオーディオストリームとのミキシング再生が指令された場合、スイッチ59は、PIDフィルタ55を介して供給されるメインClip AVストリームファイルのオーディオストリームを1stオーディオデコーダ75−1に供給するよう選択を切替えるとともに、PIDフィルタ56を介して供給されるサブClip AVストリームファイルのオーディオストリームを2ndオーディオデコーダ75−2に供給するよう選択を切替える。
1stオーディオデコーダ75−1は、オーディオストリームをデコードし、デコードしたオーディオストリームのデータをミキシング処理部101に供給する。また、2ndオーディオデコーダ75−2は、オーディオストリームをデコードし、デコードしたオーディオストリームのデータをミキシング処理部101に供給する。
ここで、オーディオストリーム#1とオーディオストリーム#2とを重畳して再生するような場合(ユーザにより再生するオーディオストリームとして、2つのオーディオストリームが選択された場合)、1stオーディオデコーダ75−1によりデコードされたオーディオストリーム#1と、2ndオーディオデコーダ75−2によりデコードされたオーディオストリーム#2とが、ミキシング処理部101に供給される。
例えば、メインパスで参照される1stオーディオストリームとサブパスで参照される2ndオーディオストリームとを重畳して再生するような場合、1stオーディオデコーダ75−1によりデコードされたメインClip AVストリームファイルのオーディオストリームと、2ndオーディオデコーダ75−2によりデコードされたサブClip AVストリームファイルのオーディオストリームとが、ミキシング処理部101に供給される。
ミキシング処理部101は、1stオーディオデコーダ75−1からのオーディオデータと、2ndオーディオデコーダ75−2からのオーディオデータとをミキシング(重畳)し、後段のミキシング処理部97に出力する。なお、本実施の形態においては、1stオーディオデコーダ75−1から出力されるオーディオデータと2ndオーディオデコーダ75−2から出力されるオーディオデータとをミキシング(重畳)することを、合成するとも称する。すなわち、合成とは、2つのオーディオデータを、ミキシングすることも示すものとする。
また、スイッチ32により選択されたサウンドデータは、バッファ95に供給され、バッファリングされる。バッファ95は、所定のタイミングでサウンドデータをミキシング処理部97に供給する。サウンドデータは、例えば、メニュー選択などによる効果音のデータなどである。ミキシング処理部97は、ミキシング処理部101によりミキシングされたオーディオデータ(1stオーディオデコーダ75−1から出力されたオーディオデータと2ndオーディオデコーダ75−2から出力されたオーディオデータとがミキシングされたオーディオデータ)と、バッファ95から供給されてきたサウンドデータをミキシング(重畳、または合成)し、音声信号として出力する。
テキストサブタイトル用リードバッファであるバッファ54から読み出されたデータは、所定のタイミングで、後段のテキストサブタイトルコンポジション(デコーダ)76へ出力される。テキストサブタイトルコンポジション76は、Text-STデータをデコードし、スイッチ77に供給する。
スイッチ77は、プレゼンテーショングラフィックスデコーダ73によりデコードされたプレゼンテーショングラフィックスストリームと、Text-ST(テキストサブタイトルデータ)のうち、いずれかを選択し、選択したデータをプレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部93に供給する。すなわち、プレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部93へ同時に供給される字幕画像は、プレゼンテーショングラフィックスデコーダ73またはテキストサブタイトル(Text-ST)コンポジション76のうちのいずれかの出力である。また、プレゼンテーショングラフィックスデコーダ73へ同時に入力されるプレゼンテーショングラフィックスストリームは、メインClip AVストリームファイルまたはサブClip AVストリームファイルのいずれかから分離されたストリームである(スイッチ57により選択される)。したがって、プレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部93へ同時に出力される字幕画像は、メインClip AVストリームファイルからのプレゼンテーショングラフィックスストリーム、またはサブClip AVストリームファイルからのからのプレゼンテーショングラフィックスストリーム、またはテキストサブタイトルデータのデコード出力である。
バックグラウンドプレーン生成部91は、バックグラウンドデコーダ71から供給されたバックグラウンドイメージデータに基づいて、例えば、ビデオ画像を縮小表示した場合に壁紙画像となるバックグラウンドプレーンを生成し、これを、ビデオデータ処理部96に供給する。1stビデオプレーン生成部92−1は、1stビデオデコーダ72−1から供給されたビデオデータに基づいて、ビデオプレーンを生成し、これをビデオデータ処理部96に供給する。2ndビデオプレーン生成部92−2は、2ndビデオデコーダ72−2から供給されたビデオデータに基づいて、ビデオプレーンを生成し、これをビデオデータ処理部96に供給する。プレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部93は、スイッチ77により選択され、供給されたデータ(プレゼンテーショングラフィックスストリームまたはテキストサブタイトルデータ)に基づいて、例えば、レンダリング画像であるプレゼンテーショングラフィックスプレーンを生成し、これをビデオデータ処理部96に供給する。インタラクティブグラフィックスプレーン生成部94は、インタラクティブグラフィックスデコーダ74から供給されたインタラクティブグラフィックスストリームのデータに基づいて、インタラクティブグラフィックスプレーンを生成し、これをビデオデータ処理部96に供給する。
ビデオデータ処理部96は、バックグラウンドプレーン生成部91からのバックグラウンドプレーン、1stビデオプレーン生成部92−1および2ndビデオプレーン生成部92−2からのビデオプレーン、プレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部93からのプレゼンテーショングラフィックスプレーン、およびインタラクティブグラフィックスプレーン生成部94からのインタラクティブグラフィックスプレーンを合成し、ビデオ信号として出力する。
これらのスイッチ57乃至59、並びにスイッチ77は、操作入力部29を介するユーザからの選択に基づいて、または、対象となるデータが含まれるファイルが供給される側に、スイッチを切替える。例えば、サブClip AVストリームファイルのみにしか、オーディオストリームが含まれていない場合、スイッチ59はサブClip AVストリームファイルを供給する側(PIDフィルタ56の出力)にスイッチを切替える。
このAVデコーダ部26を備えた再生装置5は、ピクチャインピクチャ手法を適用して、図23に示すように、1画面のうちの、全画面251に、メインパスで参照されるAVストリームに対応する映画本編等のコンテンツを再生させるとともに、全画面251に配置される子画面252に、サブパスで参照されるAVストリームに対応する映画の監督のコメンタリー等の別のコンテンツを再生させることが可能である。
以上説明した再生装置5の処理をまとめると、以下のようになる。
再生装置5は、記録媒体に記録されている、少なくとも1つのストリームを含むメインClipAVストリームファイル(複数の種類のストリームからなるメインClip AVストリームファイル)の位置を示す主の再生パスであるMain Pathと、メインClipAVストリームファイルに含まれるメインストリームファイルの再生のタイミングに合わせて再生されるサブClip AVストリームファイルのそれぞれの位置を示す複数のサブパスにより構成される再生管理情報としてのPlayListを取得し、PlayListの中のメインパスに含まれる、メインClip AVストリームファイルの所定の種類のメインストリームファイル(例えば、1stビデオストリームや1stオーディオストリーム)の再生のタイミングに合わせて再生される、同じ種類のサブClip AVストリームファイル(例えば、1stビデオストリームに対する2ndビデオストリームや1stオーディオストリームに対する2ndオーディオストリーム)の組み合わせを示す情報であるSTN_table()(PlayItemで示されるSTN_table())に基づいて、再生するストリームの選択を受け付ける。
ここで、メインClipAVストリームファイルに含まれる所定の種類のメインストリームファイル(例えば、1stオーディオストリーム)と、そのメインストリームファイルの再生のタイミングに合わせて再生される、同じ種類のサブClipAVストリーム(2ndオーディオストリーム)との組み合わせの選択が受け付けられた場合、再生装置5は、選択されたメインClipAVストリームファイルとともに、サブパスにより参照される、対応するサブClipAVストリームファイルを読み出す。例えば、2つのオーディオストリームをミキシングして出力する場合、再生装置5のミキシング処理部101は、この2つのオーディオストリーム(デコードされたオーディオストリーム)を合成し、ミキシング処理部97(AVデコーダ部26)は、合成されたストリームを再生(出力)する。
このように、PlayListにMain PathとSub Pathを含め、Main PathとSub Pathが異なるClip AVストリームファイルを参照する構成としたので、ストリームに拡張性を持たせることができる。また、1つのSub Pathで複数のファイルを参照可能な構成としたので、複数の異なるストリームの中からユーザが選択することができる。
さらに、Main PathのPlayItemの中に、Main Pathにより参照されるAVストリームファイルに多重化されている(含まれる)付属データ(例えば、オーディオストリーム)と、Sub Pathにより参照される付属データとを定義するテーブルとして、STN_table()を設けるようにしたので、より、拡張性の高いストリームを実現することができる。また、STN_table()にエントリーすることにより、Sub Pathを容易に拡張することができる。
また、STN_table()にストリームの属性情報である図17のstream_attribute()を設けるようにしたので、再生装置5側で、選択されたストリームを再生可能か否かを判定することができる。さらに、stream_attribute()を参照することで、再生機能を有するストリームだけを選択して再生することができる。
さらに、STN_table()において、stream_entry()でメインパスにより参照されるストリームファイルと、サブパスにより参照される、同じ種類のストリームファイルとの組み合わせを定義するとともに、図22を用いて説明したように、再生装置5に2つのビデオデコーダ(1stビデオデコーダ72−1と2ndビデオデコーダ72−2)と2つのオーディオデコーダ(1stオーディオデコーダ75−1と2ndオーディオデコーダ75−2)を設け、2つのビデオデコーダによりデコードされたビデオデータを他のグラフィックスプレーンなどとともに合成するビデオデータ処理部96を設け、2つのオーディオデコーダによりデコードされたオーディオデータを合成(ミキシング)するミキシング処理部101を設けるようにしたので、2つの同じ種類のストリームを組み合わせて同時に再生することができる。
なお、図22のストレージドライブ22が読み出してAVデコーダ部26に供給するデータは、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)や、Blu-ray Disc(商標)などの記録媒体11に記録されているデータである。そして、ハードディスクなどで構成されているローカルストレージ24に記録されているデータも、ストレージドライブ22が読み出したデータとともに、AVデコーダ部26に供給される。そして、ローカルストレージ24に記録されているデータは、ネットワーク6を介してダウンロードしたデータであってもよい。換言すれば、AVデコーダ部26に供給されるデータは、着脱可能な記録媒体11に記録されているデータであっても、あらかじめ再生装置5に記憶されているデータであっても、他の装置からネットワークを介して供給されたデータであっても、これらが組み合わされたデータでもよい。例えば、ダウンロードされ、ハードディスクなどで構成されているローカルストレージ24に記録されたPlayListおよびサブClipと、DVDや、Blu-ray Disc(商標)などの記録媒体11に記録されたメインClipAVストリームファイルに基づいて、AVストリームの再生処理が実行されてもよい。また、例えば、DVDや、Blu-ray Disc(商標)などの記録媒体11に記録されたClipAVストリームファイルをサブClipとするようなPlayListとメインClipとがハードディスクなどで構成されているローカルストレージ24に記録されている場合に、ローカルストレージ24に記録されているPlayListに基づいて、メインClip AVストリームファイルとサブClip AVストリームファイルがそれぞれ、ローカルストレージ24と記録媒体11から読み出され再生されてもよい。
また、例えば、1つのメインパスと1つのサブパスで示されるストリームデータが再生される場合、又は2本のサブパスで示されるストリームデータが再生される場合、メインパスとサブパス、または、2本のサブパスで示されるストリームデータがそれぞれ別のトランスポートストリーム(TS)としてダウンロード等により取得されたときには、取得された2本の異なるTSにそれぞれ含まれるオーディオストリームが合成されることになる。一方、2本のサブパスで示されるストリームデータが再生される場合であっても、その2本のサブパスで示される少なくとも2つのストリームが含まれる1つのTSが取得された場合には、1つのTSに含まれる2つのオーディオストリームが合成されることになる。
また、再生装置5の1stオーディオデコーダ75−1は、メインClip AVストリームファイルまたはサブClip AVストリームファイルのオーディオストリームをデコードし、2ndオーディオデコーダ75−2はサブClip AVストリームファイルのオーディオストリームをデコードするのであるが、コーディック(エンコード)方式が同一(例えば、Dolby AC-3 audio)である2つのClipのビデオストリームおよびオーディオストリームの組み合わせを、STN_table()で定義するよう制約を設けてもよい。換言すれば、STN_table()で定義される組み合わせにおいて同時にデコードされるオーディオストリームまたはビデオストリームを、同一のコーディック方式となるように、制限を設けるようにしてもよい。この場合、例えば、1stビデオデコーダ72−1と2ndビデオデコーダ72−2がオーディオストリームをデコードしている途中(例えば、MPEGにおいては、逆量子化されたが、IDCTされていない状態)であっても、コーディック方式が同一であれば、デコード途中のデータ方式も同様であるので、その状態であっても合成可能となるからである。
ところで、上述したように、本発明の再生装置5に装着される記録媒体11上、または、再生装置5のローカルストレージ24に記録されるデータのアプリケーションフォーマットは、PlayListとClipの2つのレイヤを有している。そして、PlayListは、1つ以上のPlayItemの並びによって(連続するPlayItemにより)作られるメインパス(Main Path)と、そのMain Pathに並行(並列)して、1つ以上のSubPlayItemの並びによって(非連続でもよいし、連続してもよいSubPlayItemにより)作られるサブパス(Sub Path)を1以上含むことができる。
従って、例えば、図23に示されるように、1画面のうちの、全画面251に、メインパスで参照されるAVストリーム(図23中、Primary Videoと記述されているビデオストリーム261、および、Primary Audioと記述されているオーディオストリーム262)に対応する映画本編等のコンテンツを再生させるとともに、全画面251に配置される子画面252に、サブパスで参照されるAVストリーム(図23中、Secondary Videoと記述されているビデオストリーム263、および、Secondary Audioと記述されているオーディオストリーム264)に対応する映画の監督のコメンタリー等、メインパスで参照されるAVストリームとは別のコンテンツを再生させる、といった手法を適用することが可能になる。
即ち、全画面(親画面251)251と子画面252のそれぞれに別々のコンテンツを同時再生させる、といった手法を適用することが可能になる。
このような手法は、上述したように、ピクチャインピクチャ(Picture in Picture)手法と称される。
なお、Primary Audioと記述されているオーディオストリーム262に対応する音声と、Secondary Audioと記述されているオーディオストリーム264に対応する音声との再生とは、上述したように、それら2つのオーディオストリームに対してミキシング処理が施された結果得られる音声の出力のことをいう。
また、実際の再生対象は、上述したように、各ストリームに対応する音声や画像であるが、以下の説明においては、説明の簡略上、各ストリームとする場合もある。即ち、所定のストリームを再生する、といった表現を使用する場合もある。
ピクチャインピクチャ手法を適用するアプリケーションを実現するためには、例えば次のようなシンタクス(Syntax)が必要になる。即ち、例えば、本実施の形態では、STN_tableにおいてPrimary_video_stream_idで定義されたビデオストリーム(以下、プライマリビデオストリームと称する。例えば、図23の例では、Primary Videoと記述されているビデオストリーム261を、プライマリビデオストリーム261と称する)の数は、1つとされている。そこで、このことを考慮して、プライマリビデオストリームと同時に再生され得るストリームの組み合わせを定義するシンタクスがあれば、ピクチャインピクチャ手法の実現、即ち、ピクチャインピクチャを適用するアプリケーションの実現が可能になる。
ここで、ピクチャインピクチャ手法により、プライマリビデオストリームと同時に再生され得るストリームとして、例えば本実施の形態では、上述した第1乃至第4の種類のストリームが用意されている。
上述したように、第1の種類のストリームとはSTN_tableにおいてPrimary_audio_stream_idで定義されたオーディオストリーム、即ち、上述したオーディオストリーム#1(以下、プライマリオーディオストリームと称する。例えば、図23の例では、Primary Audioと記述されているオーディオストリーム262を、プライマリオーディオストリーム262と称する)のことをいう。
また、第2の種類のストリームとは、STN_tableにおいてsecondary_video_stream_idで定義されたビデオストリーム(以下、セカンダリビデオストリームと称する。例えば、図23の例では、Secondary Videoと記述されているビデオストリーム263を、セカンダリビデオストリーム263と称する)のことをいう。
そして、第3の種類のストリームとは、STN_tableにおいてsecondary_audio_stream_idで定義されたオーディオストリーム、即ち、上述したオーディオストリーム#2(以下、セカンダリオーディオストリームと称する。例えば、図23の例では、Secondary Audioと記述されているオーディオストリーム264を、セカンダリオーディオストリーム264と称する)のことをいう。
また、第4の種類のストリームとは、サブパスで参照されるテキスト字幕ストリーム(txtST)や、DVDのサブピクチャのようなビットマップ字幕をランレングス符号化したストリーム(PG, Presentation Graphics stream)等のことをいう。例えば図23の例では、Subtitleと記述されているストリーム265が、第4の種類のストリームの一例である。なお、以下、第4の種類のストリームを、即ち、txtSTやPG等をまとめて、サブタイトルストリームと称する。なお、サブタイトルストリームの再生位置(字幕等の表示位置)は、特に子画面252内である必要は無く、全画面のうちの何れの位置でもよい。このため、図23の例では、サブタイトルストリーム265は、子画面252からはみ出すように描画されている。
以上説明したように、ピクチャインピクチャ手法を適用するアプリケーションを実現するためには、例えば、プライマリビデオストリームと組み合わせて同時再生され得るストリームの組み合わせの定義、即ち、セカンダリビデオストリーム、プライマリオーディオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームの組み合わせの定義が必要となる。
さらに、複数の組み合わせを定義することで、全画面251に再生されるプライマリビデオストリームやプライマリオーディオスオストリームの切替えのみならず、子画面252に再生されるセカンダリビデオストリームの切替えや、サブタイトルストリームの切替えも容易に行えるようになる。
その切替え操作の具体的な例を、図24と図25を参照して説明する。図24は、STN_tableが用いられた場合の、ユーザに提供するプライマリオーディオストリームまたはセカンダリオーディオストリームに対応する音声信号、セカンダリビデオストリームに対応する映像信号、および、サブタイトルストリームに対応する字幕信号の組み合わせの関係を表すストリームナンバーテーブルの例を示す図である。
図24においては、音声番号をA_SN(Audio Stream Number)と称し、字幕番号をS_SN(SubPicture Stream Number)と称するとともに、PlayListのMain Pathを構成するPlayItemのSTN_table()でエントリーされるセカンダリビデオストリーム(secondary_video_stream_idでエントリーされるセカンダリビデオストリーム)のそれぞれにV2_SN(Video2 Stream Number:セカンダリビデオストリーム番号とも称する)が与えられる。
具体的には、V2_SN=1にビデオ2が与えられ、V2_SN=2にビデオ1が与えられている。
このとき、V2_SN=1のビデオ2に対しては、プライマリオーディオストリームとしてオーディオ2(図15のsecondary_video_stream_idがビデオ2を特定するIDである場合のfor文中において、primary_audio_stream_idでエントリーされるプライマリオーディオストリーム)が、セカンダリオーディオストリームとしてオーディオ4(図15のsecondary_video_stream_idがビデオ2を特定するIDである場合のfor文中において、secondary_audio_stream_idでエントリーされるセカンダリオーディオストリーム)が、サブタイトルストリームとしてサブピクチャ3(図15のsecondary_video_stream_idがビデオ2を特定するIDである場合のfor文中において、PG_textST_stream_idでエントリーされるサブタイトルストリーム)が、それぞれ組み合わせ可能とされている。
また、V2_SN=2のビデオ1に対しては、プライマリオーディオストリームとしてオーディオ1(図15のsecondary_video_stream_idがビデオ1を特定するIDである場合のfor文中において、primary_audio_stream_idでエントリーされるプライマリオーディオストリーム)が、セカンダリオーディオストリームとしてオーディオ4若しくはオーディオ5(図15のsecondary_video_stream_idがビデオ1を特定するIDである場合のfor文中において、2つのsecondary_audio_stream_idのそれぞれでエントリーされる2つのセカンダリオーディオストリームのそれぞれ)が、サブタイトルストリームとしてサブピクチャ1(図15のsecondary_video_stream_idがビデオ1を特定するIDである場合のfor文中において、PG_textST_stream_idでエントリーされるサブタイトルストリーム)が、それぞれ組み合わせ可能とされている。
即ち、図15のsecondary_video_stream_idがビデオ1を特定するIDである場合のfor文中において、V2_SN=2のビデオ1と同時再生可能なオーディオストリームの組として、次の第1の組と第2の組とがそれぞれ定義されている。第1の組とは、プライマリオーディオストリームがオーディオ1であり、セカンダリオーディオストリームがオーディオ4である組のことをいう。第2の組とは、プライマリオーディオストリームがオーディオ1であり、セカンダリオーディオストリームがオーディオ5である第2の組のことをいう。
かかる図24のストリームナンバーテーブルがユーザに呈示された場合(ここでは、呈示形態は特に問わない)、ユーザは、はじめに、映画本編等と同時再生させる監督のコメンタリー等の映像に対応するセカンダリビデオストリームとして、即ち、子画面252(図23の例では子画面252)に表示させる映像に対応するセカンダリビデオストリームとして、ビデオ2(VS_SN=1)とビデオ1(VS_SN2)とのうちの何れか一方を選択することができる(そのような選択操作ができる)。
例えば、セカンダリビデオストリームとしてビデオ2(VS_SN=1)が選択された場合には、図24に示されるように、そのビデオ2(VS_SN=1)と同時再生可能な組み合わせは、オーディオ2、オーディオ4、およびサブピクチャ3の組み合わせのみである。従って、セカンダリビデオストリームとしてビデオ2(VS_SN=1)が選択された時点で、ユーザの選択操作は終了となる。
一方、図25に示されるように、セカンダリビデオストリームとしてビデオ1(VS_SN=2)が選択された場合には、そのビデオ1(VS_SN=2)と同時再生可能な組み合わせとしては、オーディオ1、オーディオ4、およびサブピクチャ1の第1の組み合わせと、オーディオ1、オーディオ5、およびサブピクチャ1の第2の組み合わせ、といった2通りの組み合わせが存在する。従って、セカンダリビデオストリームとしてビデオ1(VS_SN=2)を選択した場合、ユーザは、さらに、かかる第1の組み合わせと第2の組み合わせとのうちの何れか一方を選択することができる(そのような選択操作ができる)。
具体的には、例えば、ここでは、ユーザは、ビデオ1(VS_SN=2)と同時再生させるストリームに対して(ストリームナンバーテーブル上の対応する表示の右方に対して)、再生を選択するときには、「ばつ(×)」から「まる(○)」に切替える一方、再生を選択しないときには、「ばつ」のまま保持する、といった選択操作を実行することができる。なお、「まる」は再生を選択する状態を示すシンボルとされている一方、「ばつ」は再生を選択していない状態を示すシンボルとされている。
図25の例では、かかる選択操作により、オーディオ1、オーディオ4、およびサブピクチャ1の第1の組み合わせが選択された結果が示されている。即ち、図25に示されるように、V2_SN=2のビデオ1と同時再生されるプライマリオーディオストリームとしてオーディオ1が選択されるので、その選択状態は、「ばつ」から「まる」に切替えられる。また、V2_SN=2のビデオ1と同時再生されるセカンダリオーディオストリームとしてオーディオ4が選択されるので(オーディオ5が選択されないので)、オーディオ4の選択状態は、「ばつ」から「まる」に切替えられる一方、オーディオ5の選択状態は「ばつ」のまま保持される。また、V2_SN=2のビデオ1と同時再生されるサブタイトルストリームとしてサブピクチャ1が選択されるので、その選択状態は、「ばつ」から「まる」に切替えられる。
即ち、以上の一連の選択操作により、ビデオ1、オーディオ1、オーディオ4、および、サブピクチャ1を選択し、メインビデオ(プライマリビデオストリームのことである)とともに再生可能な状態(そのような再生を選択する状態)とすることができる。
なお、上述した例では、プライマリビデオストリームと同時再生させるストリームの選択操作として、セカンダリビデオストリームを軸とする操作、即ち、先にセカンダリビデオストリームを選択した後、プライマリオーディオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームを選択する操作について説明した。
しかしながら、かかる選択操作として、上述した例のみならず、例えば、先にプライマリオーディオストリームを選択した後、セカンダリビデオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームを選択する操作を採用してもよい。即ち、図25のストリームナンバーテーブルのうちの、A_SN=1であるオーディオ2、A_SN=2であるオーディオ1、および、A_SN=3であるオーディオ3のうちの何れか1つを、プライマリオーディオストリームとして先に選択した後、セカンダリビデオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームを選択する、といった選択操作を採用することもできる。
また、例えば、先にサブタイトルストリームを選択した後、プライマリオーディオストリーム、セカンダリビデオストリーム、および、セカンダリオーディオストリームを選択する操作を採用することもできる。即ち、図25のストリームナンバーテーブルのうちの、S_SN=1であるサブピクチャ3、S_SN=2でサブピクチャ1、および、S_SN=3であるサブピクチャ2のうちの何れか1つを、サブタイトルストリームとして先に選択した後、図25中図示はされていないが、セカンダリビデオストリーム、プライマリオーディオストリーム、セカンダリオーディオストリームを選択する、といった選択操作を採用することもできる。
以上説明したように、ピクチャインピクチャ手法を適用するアプリケーションを実現するためには、例えば、プライマリビデオストリームと組み合わせて同時再生され得るストリームの組み合わせの定義、即ち、セカンダリビデオストリーム、プライマリオーディオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームの組み合わせの定義が必要となる。
このようにして、複数の組み合わせを定義することで、全画面251に再生されるプライマリビデオストリームやプライマリオーディオスオストリームの切替えのみならず、子画面252に再生されるセカンダリビデオストリームの切替えや、サブタイトルストリームの切替えも容易に行えるようになる。
また、再生装置5においては、上述したように、再生装置5のメモリ23の書き換え可能なメモリ領域のうちの一部に、複数のレジスタが設けられ、これらのレジスタに設定されている値を参照することにより、再生装置5においてそれぞれのストリームの再生処理が実行される。
レジスタのうち、例えば、再生装置5がセカンダリオーディオストリームを再生することが可能であるか否かが設定されているレジスタの値など、再生装置5固有の機能について設定されているものは、その値が変更されることはない。これに対して、レジスタのうちの所定のものの設定は、例えば、ユーザから所定の操作入力を受けた場合、または、プログラムにより発生されるコマンドにより変更される。
なお、これらのコマンドは、ストリームデータとは個別に記録媒体や内部のハードディスク等に記録され、再生装置5によってプリロードされ、コントローラ21に供給されるようになされていてもよいし、ストリームデータに埋め込まれて記録媒体や内部のハードディスク等に記録され、再生装置5によってストリームデータが再生されるのに伴ってロードされ、コントローラ21に供給されるようになされていてもよい。
レジスタには、再生装置5における再生処理に必要な各種設定を示す値が保持されている。レジスタに格納される値により、例えば、再生装置5が再生するサブタイトルストリーム(PG TextSTストリーム)が設定され、再生装置5が再生するピクチャインピクチャアプリケーション用のPG・テキスト字幕ストリーム(PiP PG TextSTストリーム)が設定され、ピクチャインピクチャアプリケーションによって再生されるセカンダリビデオストリームが設定され、セカンダリビデオストリームが再生される子画面の大きさが設定され、再生装置5が再生可能なサブタイトルストリーム(PG TextSTストリーム)の言語コード番号(またはID)が設定され、初期設定されている言語が設定され、再生装置5が再生可能なサブタイトルストリーム(PG TextSTストリーム)に対応する国のコード番号(またはID)が設定されるようにすることができる。
図26を用いて、メモリ23に設けられているレジスタの一例である#1レジスタおよび#2レジスタについて説明する。
#1レジスタには、サブタイトルストリーム(PG TextSTとPiP PG TextST)の表示についての設定を示す情報が格納されており、disp_s_flag、PiP_PG_textST_valid_flag、PG TextST stream number、および、PG TextST stream numberの情報が格納されている。
disp_s_flagは、サブタイトルストリーム(PG TextSTとPiP PG TextST)を表示するか否かを示すデータが格納されるレジスタ領域であり、例えば、disp_s_flag=0のとき、PG TextSTとPiP PG TextSTの表示は無効とされ、disp_s_flag=1のとき、PG TextSTとPiP PG TextSTの表示は有効とされる。
PiP_PG_textST_valid_flagは、ピクチャインピクチャ表示が行われているときに、サブタイトルストリームとして、PG TextSTとPiP PG TextSTとのいずれを表示するかを示すデータが格納されるレジスタ領域であり、例えば、PiP_PG_textST_valid_flag=0のとき、Secondary Videoが表示されていれば、#1レジスタのPG TextST stream numberに登録されている値を参照して、PG TextST streamを読み出して再生することができ、また、これに対して、PiP_PG_textST_valid_flag=1のとき、Secondary Videoが表示されていれば、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberに登録されている値を参照して、PiP PG TextST streamを読み出して再生することができる。
なお、PiP_PG_textST_valid_flagは、Secondary Videoが表示されていない場合には意味をなさない。すなわち、PiP_PG_textST_valid_flag にいずれの値が格納されていても、Secondary Videoが表示されていない場合においては、格納された値に対応するPG TextST stream number、または、PiP PG TextST stream numberにより特定されるサブタイトルストリームが読み出されて表示されるとは限らない。Secondary Videoが表示されていない状態で表示可能なサブタイトルストリームは、PG TextST stream numberに示される。
PG TextST stream numberには、サブタイトルストリームとして表示可能なPG TextST stream numberが格納される。そして、PiP PG TextST stream numberには、サブタイトルストリームとして表示可能なPiP PG TextST stream numberが格納される。
現在のPlayItemの再生においてSecondary Videoが表示されていない場合(例えば、後述する#2レジスタのdisp_v_flagが0に設定されている場合、または、Secondary video streamがユーザ操作などにより現在のPlayItemに対応つけて表示されていない場合など)、PG Text stream numberの設定において、次の2つのルールが適用される。すなわち、第1のルールは、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているPG TextST streamの中から、表示されるべき PG Text stream numberが、#1レジスタのPG Text stream numberに示されることであり、第2のルールは、#1レジスタのPGText stream numberの設定は、所定のセレクションモデルによってコントロールされることである。
所定のセレクションモデルとは、例えば、表示されるPG Text streamがユーザまたはコマンドにより設定されている場合は、再生装置の表示能力があれば、そのストリームが優先されて選択され、設定されていない場合、例えば、再生装置5において表示できる言語、または、表示できない言語を表す値が設定されているレジスタが参照されて、再生装置5が表示能力を有する言語が優先して選択され、次に、再生装置5に設定されている言語コードと同等のものが優先され、そして、次に、STN_table()に登録されている順番で番号が若いものから順番に優先して選択されるといったような、ストリームの選択モデルである。
そして、現在のPlayItemの再生においてSecondary Videoが表示されていて(例えば、後述する#2レジスタのdisp_v_flagが1に設定されていて、現在のPlayItem再生において#2レジスタに定義されたSecondary Video streamが表示されている場合)、かつ#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagに1が設定されている場合、次の2つのルールが適用される。すなわち、第3のルールは、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているPiP PG TextST streamの中から、表示されるべき PiP PG Text stream numberが、#1レジスタのPiP PG Text stream number に示されることであり、第4のルールは、#1レジスタのPiP PG Text stream numberの設定は、所定のセレクションモデルによってコントロールされることである。
所定のセレクションモデルとは、例えば、表示されるPiP PG Text streamがユーザまたはコマンドにより設定されている場合は、再生装置の表示能力があれば、そのストリームが優先され、設定されていない場合、例えば、再生装置5において表示できる言語、または、表示できない言語を表す値が設定されているレジスタが参照されて、再生装置5が表示能力を有する言語が優先して選択され、次に、再生装置5に設定されている言語コードと同等のものが優先され、そして、次に、STN_table()に登録されている順番で番号が若いものから順番に優先して選択されるといったような、ストリームの選択モデルである。
そして、#2レジスタには、セカンダリビデオおよびセカンダリオーディオの再生についての設定を示す情報が格納されており、disp_v_flag、disp_a_flag、Secondary Video size、Secondary video stream number、および、Secondary audio stream numberの情報が格納されている。
disp_v_flagは、Secondary Videoの再生が有効であるか無効であるかを示すフラグであり、disp_v_flag=0のとき、Secondary Videoの再生は無効であり、disp_v_flag=1のとき、Secondary Videoの再生は有効である。
disp_a_flagは、Secondary Audioの再生が有効であるか無効であるかを示すフラグであり、disp_a_flag=0のとき、Secondary Audioの再生は無効であり、disp_a_flag=1のとき、Secondary Audioの再生は有効である。
Secondary Video sizeには、セカンダリビデオが表示される場合の表示の大きさに関する設定値が格納され、例えば、Secondary Video size=0x0である場合、Secondary videoのサイズは、PlayItem中のpip_metadataのpip_scale[i]の値によってスケールされ、Secondary Video size=0xFである場合、Secondary videoのサイズは、PlayItem中のpip_metadataのpip_scale[i]の値に関係なく、フルスクリーンとしてスケールされる。
Secondary video stream numberは、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているプライマリオーディオストリームの中で、再生されるプライマリオーディオストリームに対応するSecondary video stream numberが設定されているレジスタである。そして、Secondary audio stream numberは、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているセカンダリオーディオストリームの中で、再生されるセカンダリオーディオストリームに対応するSecondary audio stream numberが設定されているレジスタである。
このように、#2レジスタには、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているSecondary Audio stream のうちの、再生されるべきSecondary audio stream numberが示されている。#2レジスタのSecondary audio stream numberの設定は、所定のセレクションモデルによってコントロールされる。
所定のセレクションモデルとは、例えば、表示されるSecondary audio stream numberがユーザまたはコマンドにより設定されている場合、そのストリームが優先され、設定されていない場合、再生装置5に設定されているか、または、現在再生されているPrimary audio streamと同じ言語コードが優先され、そして、次に、STN_table()に登録されている順番で番号が若いものから順番に優先して選択されるといったような、ストリームの選択モデルである。
そして、#2レジスタには、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているSecondary Video streamのうちの、再生されるべきSecondary video stream numberも示されている。#2レジスタのSecondary video stream numberの設定は、所定のセレクションモデルによってコントロールされる。
所定のセレクションモデルとは、ここでも、例えば、表示されるSecondary video stream numberがユーザまたはコマンドにより設定されている場合、そのストリームが優先され、設定されていない場合、STN_table()に登録されている順番で番号が若いものから順番に優先して選択されるといったような、ストリームの選択モデルである。
次に、図27を用いて、メモリ23に設けられているレジスタの一例である#3レジスタおよび#4レジスタについて説明する。
#3レジスタは、プライマリビデオストリームのID番号を示すレジスタである。すなわち、#3レジスタは、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているプライマリビデオストリームの中で、再生されるプライマリビデオストリームが設定されているレジスタである。
ピクチャインピクチャ表示が実行されているか否かにかかわらず、#3レジスタに設定されているID番号のビデオストリームは再生されるようになされている。ただし、#3レジスタに設定されているID番号のビデオストリームが現在のPlayItem()のSTN_table()に登録されていない場合、ビデオストリームの自動選択ルーチンにより再生されるビデオストリームが選択される。
#4レジスタは、プライマリオーディオストリームのID番号を示すレジスタである。すなわち、#4レジスタは、現在のPlayItemのSTN_tableに登録されているプライマリオーディオストリームの中で、再生されるプライマリオーディオストリームが設定されているレジスタである。
ピクチャインピクチャ表示がされていないとき、#4レジスタに設定されているID番号のオーディオストリームは再生されるようになされている。ただし、#4レジスタに設定されているID番号のオーディオストリームが現在のPlayItem()のSTN_table()に登録されていない場合、プライマリオーディオストリームの自動選択ルーチンにより再生されるオーディオストリームが選択される。
次に、メインパスTS非多重型の場合、および、メインパスTS多重型の場合のそれぞにおける、PlayListとClipとの関係、並びに、ClipにおけるTS(Transport Stream)およびST(stream)のそれぞれの関係について説明する。
上述したように、図9を用いて説明したPlayListは、図12を用いて説明したSubPlayItemと、図13を用いて説明したPlayItemを含んで構成される。1つ以上のPlayItemの並びによって作られる再生パスをメインパス(Main Path)と称し、PlayListの中で、Main Pathに並行(並列)して、1つ以上のSub Pathの並びによって作られる再生パスをサブパス(Sub Path)と称する。換言すれば、PlayItemで示される再生パスをMain Pathと称し、SubPathは、1以上のSub PlayItemを有するものである。
再生パスとは、ある特定の再生対象のIN点およびOUT点により再生区間を示すものである。すなわち、PlayItemとSubPlayItemとは、AVトランスポートストリームの時間軸上の再生区間のIN点(再生開始点;IN_time)とOUT点(再生終了点;OUT_time)のペアで表される。
Clipは、図5を用いて説明したように、Clipインフォメーションファイル(Information file)とClip AVストリームファイル(stream file)とで構成されている。
Clipは、Main ClipとSub Clipとから構成され、図28に示されるように、Main Clipは、Main pathで指定されているAVトランスポートストリーム(Main TS)を含むClipである。そして、Sub_Clipは、SubPathで指定されているストリーム(Sub_ST)のみを含み、Main STを含まないClipである。
ここで、Pathとは、ある特定の再生対象のIN_timeおよびOUT_timeにより再生区間を示すものであり、そのうち、Main pathは、主たる映像、音声等を指し示すパスを示し、Sub pathは、Main Pathが保持するパスであり、かつ、メインパスにより指し示されている主たる映像に対して、付加的な映像、音声等を指し示すパスを示す。
そして、TSとは、Transport Streamの略であり、Clip AVストリームファイルに含まれるトランスポートストリームのことである。なお、TSは1以上のSTを含む。すなわち、Main TSとは、Main Transport streamの略であり、Main clipに含まれるClip AVストリームファイルが保持するトランスポートストリームのことである。Main TSは、Main STを必ず含む。また、Main TSは、Sub STを含んでも良い。また、Sub TSとは、Sub Transport stream の略であり、Main ClipまたはSub clipに含まれるClip AVストリームファイルが保持するトランスポートストリームのことである。
そして、STとは、エレメンタリストリーム(elementary”St”ream)の略である。すなわち、Main STとは、Main Streamの略であり、Main STは、Main pathで指定され、Main Clipに含まれる。そして、Sub STとは、Sub Streamの略であり、Sub pathで指定され、Main ClipまたはSub Clipに含まれる。
図28に示されるのは、上述したメインパスTS非多重型の場合の、Clip、TS(Transport Stream)、および、ST(stream)の関係である。
これに対して、Subpath_type=7において、Main Clipは、Sub STを含んでいても良い。なお、Main Clipは、Sub STを含むことはできるが、Sub TSを含むことはできない。
Subpath_typeの種類のうちのSubPath_type=7、即ち、メインパスTS多重型、かつ、同期型のパスであって、ピクチャインピクチャプレゼンテーションパス(1以上のESのパス)を利用することで、例えば、図29に示されるようなPlayListを作成することが可能になる。
図29の例では、メインパス(Main path)に含まれるプレイアイテム(PlayItem)により参照されるMain TSには、PlayItemによって参照されるMainSTと、SubPlayItemによって参照されるSubSTが含まれている。
すなわち、図23のピクチャインピクチャの例に対応させると、MainSTのVideoとAudioとのそれぞれのエレメンタリストリームが、全画面251に再生されるプライマリビデオストリーム261とプライマリオーディオストリーム262のそれぞれに対応する。また、この例では、プライマリビデオストリームであるMainSTのVideoと同時に再生されるセカンダリビデオストリームとセカンダリオーディオストリームとのそれぞれは、同じMain TSに含まれるSubSTに含まれるVideoとAudioとのそれぞれのエレメンタリストリームとなる。
また、上述したように、再生装置5は、2つのTSを同時に読み出すことが可能であるので、図30に示されるように、PlayItemに対するサブパスとして、Main TSとは異なるTS(Sub TS)に含まれているClip AVストリームファイルを参照するサブパス(Subpath)を定義することが可能であり、このようなサブパスが定義されている場合には、メインTSに含まれるMainTSおよびSubTSのそれぞれのエレメンタリストリームとともに、SubClipのSubTSに含まれる、例えば、PG等のSubSTも読み出すことが可能になる。
以上説明したように、再生装置5においては、複数のビデオストリーム、複数のオーディオストリームを再生出力することができ、更に、これらに加えて、PG TextSTストリームを再生出力することができるようになされている。
例えば、図31に示されるように、MainPathのオーディオストリームおよびビデオストリーム(なお、MainPathも、マルチアングル等で、複数のビデオストリームが用意され、更に、複数のオーディオストリームや字幕ストリームが用意されている場合がある)に対して、SubPath1、SubPath2、および、SubPath3のそれぞれに、Secondary Videoが1本、Secondary Audioが3本、PinP PGが2本含まれているような場合(図中、例えば、SV1と記載されているのは、Secondary Video1であり、それ以外も同様に記載されている)であっても、ユーザが、これらの複数のストリームから、所望のストリームを、簡単な操作で選択して再生させることができるような仕組みが必要とされる。
例えば、リモートコマンダに、ピクチャインピクチャアプリケーションの実行や終了を指令したり、これらのストリームの選択を行うためのボタン等を用意することを考える。
単純には、リモートコマンダに、子画面252に表示されるビデオストリームの再生のON/OFFを切替えるボタン、子画面252に表示されるビデオストリームに対応するオーディオストリームの再生のON/OFFを切替えるボタン、子画面252に表示されるビデオストリームに対応する字幕ストリームの再生表示のON/OFFを切替えるボタン、親画面251に表示されるビデオストリームを選択するためのボタン、親画面251に表示される字幕ストリームを選択するためのボタン、親画面251に表示されるビデオストリームとともに再生されるオーディオを選択するためのボタン、子画面252に表示されるビデオストリームを選択するためのボタン、子画面252に表示される字幕ストリームを選択するためのボタン、子画面252に表示されるビデオストリームとともに再生されるオーディオを選択するためのボタンの、合計9個のボタンを用意すれば、ユーザは、ピクチャインピクチャアプリケーションの実行や終了を指令したり、これらのストリームの選択を行うための一通りの操作入力が可能となる。
また、必要に応じて、リモートコマンダには、ピクチャインピクチャ表示以外にも、例えば、主音声に対して副音声を合成して再生出力可能な場合に、副音声の合成を実行するか否かを指令したり、合成される副音声を選択するためのボタンなどを備えることが、更に求められる。
しかしながら、リモートコマンダに多くのボタンを備えてしまっては、操作を複雑にしてしまう。また、リモートコマンダには、例えば、コンテンツの再生開始、終了、一時停止、音量の調整、画質調整などの基本操作、再生装置5に装着された記録媒体11のイジェクト操作の指令など、再生装置5の他の動作に対する指令を行うためのボタンやキーなども備えられており、リモートコマンダは、ピクチャインピクチャアプリケーションの実行や終了を指令したり、これらのストリームの選択を行うために独立して用意されるものではない場合がほとんどである。したがって、りモードコマンダをある程度の大きさ(人が片手で把持可能な程度の大きさ)とし、ボタンやキーなどをあまり小さくせずに操作しやすい大きさとするためには、ボタンの数をあまり増やさないようにすることが望ましい。
そこで、リモートコマンダに備えられるボタンの数をできるだけ増やすことなく、ユーザに分かりやすい操作入力環境を提供することができるようなリモートコマンダが求められるとともに、再生装置5においては、そのリモートコマンダによる操作入力を元にPlayList再生を実行することが求められる。
図32は、再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダの内部構成例を示すブロック図である。
ボタン等操作入力取得部291は、ユーザによるボタン等の操作入力を取得して、コマンド発生制御部292に供給する。
コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザによるボタン等の操作入力に基づいて、再生装置5に送信するコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。
コマンド送出部293は、コマンド発生制御部292により発生されたコマンドを、再生装置5に送出する。
図33を参照して、再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダが備えるボタンの第1の例について説明する。
図33に示されるリモートコマンダ301には、PinP/Audio Mix On-Offボタン321、PinP/Audio Mix Shiftボタン322、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325が設けられているとともに、これらのボタン以外に、例えば、コンテンツの再生開始、終了、一時停止、音量の調整、画質調整などの基本操作、再生装置5に装着された記録媒体11のイジェクト操作の指令など、再生装置5の他の動作に対する指令を行うためのボタンやキーなども備えられている。
PinP/Audio Mix On-Offボタン321は、子画面252の表示(PinP)または副音声の合成(以下、Audio Mixingと称する)が可能な場合に、PinPもしくはAudio MixingのOn/Offの切替えを再生装置5に指令する場合に押下(操作)されるボタンである。
具体的には、ユーザは、表示されていない子画面252を表示させたい、すなわち、PinPをOnにしたいとき、および、子画面252の表示を取りやめたい、すなわちPinPをOffにしたいとき、PinP/Audio Mix On-Offボタン321を押下する。例えば、PinPがOffの状態において、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下された場合、PinPがOnとなり、#2レジスタのdisp_v_flagの値が1となるので、子画面252において#2レジスタのsecondary video stream numberにストリームIDが設定されたSecondary Videoが表示される。また、このとき、#2レジスタのdisp_a_flagの値は、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#2レジスタのdisp_a_flagの値が1である場合、#2レジスタのsecondary audio stream numberにストリームIDが設定されたSecondary audioが再生出力される。また、このとき、#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値も、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値が1である場合、PinP PG TextST stream numberにストリームIDが設定された字幕ストリームが再生される。
PinP/Audio Mix Shiftボタン322は、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325に割り当てられる意味を変更するためのボタンであり、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下した後、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325を押下することによって、子画面252または副音声に関するストリームの切替えを再生装置5に指令することができるようにするものである。PinP/Audio Mix Shiftボタン322押下後、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325による指令が子画面252または副音声に関するものとなる期間を、以下、PinPモードと称するものとする。
映像切替ボタン323は、単独で操作されたとき、親画面251に表示される映像、すなわち、マルチアングルのビデオの切替えを指令するためのものであり、PinPモードにおいては、子画面252に表示される映像、すなわち、Secondary Videoの切替えを行うためのものである。
具体的には、ユーザは、親画面251に表示される映像、すなわち、マルチアングルのビデオの切替えを指令する場合、映像切替ボタン323を単独で操作し、子画面252に表示される映像、すなわち、Secondary Videoの番号を変更したい場合、PinP/Audio Mix Shiftボタン322押下後、映像切替ボタン323を操作する。
また、映像切替ボタン323が連続して操作された場合、例えば、子画面252であれば、SV1からSV2、SV2からSV3、SV3からSV1と、順次表示される映像が切替わる。親画面251におけるアングル切替えも、同様にして実行される。
そして、親画面251に表示される映像、または、子画面252に表示される映像が切替えられた場合、音声および字幕も、対応するものに変更される。具体的には、親画面251に表示される映像、または、子画面252に表示される映像が切替えられた場合、STN_Tableに基づいて、対応するレジスタの値が設定されて、自動的に変更される。
音声切替ボタン324は、単独で操作されたとき、親画面251に表示される映像に対応して再生される音声、すなわち、主音声の切替えを指令するためのものであり、PinPモードにおいては、子画面252に表示される映像に対応する音声、または、主音声に合成される副音声、すなわち、Secondary Audioの切替えを行うためのものである。
具体的には、ユーザは、親画面251に表示される映像に対応して出力される音声の切替えを指令する場合、音声切替ボタン324を単独で操作し、子画面252に表示される映像に対応して出力される音声の切替えを指令する場合、PinP/Audio Mix Shiftボタン322押下後、音声切替ボタン324を操作する。また、ユーザは、親画面251に表示される映像に対応して出力される主音声に合成される副音声の切替えを指令する場合、PinP表示が行われていない状態で、PinP/Audio Mix Shiftボタン322押下後、音声切替ボタン324を操作する。
また、音声切替ボタン324が連続して操作された場合、例えば、子画面252に表示されているSV2に対応する音声であれば、SA2_1からSA2_2、SA2_2からSA2_3、SA2_3からOff、OffからSA2_1と、順次再生される音声が切替わる、または、Offとなる。なお親画面251に表示されている映像に対応する音声の切替えや、主音声に対して合成される副音声の切替えも、同様にして実行される。
字幕切替ボタン325は、単独では、親画面251に表示される映像に対応して再生される字幕を切替えるものであり、PinPモードにおいては、子画面252に表示される映像に対応する字幕、すなわち、PinP PG-TextSTの切替えを行うためのものである。
具体的には、ユーザは、親画面251に表示される映像に対応して表示される字幕の切替えを指令する場合、字幕切替ボタン325を単独で操作し、子画面252に表示される映像に対応して表示される字幕の切替えを指令する場合、PinP/Audio Mix Shiftボタン322押下後、字幕切替ボタン325を操作する。
また、字幕切替ボタン325が連続して操作された場合、例えば、子画面252に表示されているSV2に対応する音声であれば、PinPPG2_1からPinPPG2_2、PinPPG2_2からPinPPG2_3、PinPPG2_3からOff、OffからPinPPG2_1と、順次表示される字幕が切替わる、または、Offとなる。なお親画面251に表示されている映像に対応する字幕の切替えも、同様にして実行される。
リモートコマンダ301は、再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知するようにしても良いし、PinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して、ユーザの操作入力を通知するようにしても良い。
また、リモートコマンダ301においては、ユーザが、例えば、子画面252に表示される映像を切替えるとともに、子画面252に表示される映像に対応して再生される音声を切替えたい場合など、連続して、PinPモードの指令を行いたい場合、例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下し、映像切替ボタン323を押下して、子画面252に表示される映像を切替えたときに、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなり、もう一度PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してから音声切替ボタン324を押下する必要があるようにしても良いし、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下し、映像切替ボタン323を押下して、子画面252に表示される映像を切替えた状態ではPinPモードが継続するようにしておき、所定時間内に音声切替ボタン324を押下すれば、子画面252に表示される映像に対応して再生される音声を切替えることができるようにしても良い。
なお、リモートコマンダ301の状態が、PinPモードであるか否かをユーザに通知することができるようにすると好適である。例えば、リモートコマンダ301にLEDなどを設け、PinPモードであるか否かに応じて、LEDの点灯および消灯を切替えるようにしてもよいし、再生装置5に接続されている図示しない表示装置の表示画面のいずれかに、モードが切替わったとき、または、継続的に、PinPモードであるか否かをユーザに通知するためのテキストまたはアイコンなどを表示するものとしても良い。
また、リモートコマンダ301に、再生状態確認ボタンを設け、ユーザが再生状態確認ボタンを押下することにより、現在の再生状態で、子画面252を表示させる(ピクチャインピクチャ表示を実行させる)ことが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声(Primary audio)に対して、合成して再生出力可能な副音声(Secondary audio)があるか否かをユーザが確認することができるようにしても良い。例えば、ユーザにより再生状態確認ボタンが押下された場合、再生装置5のコントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、現在の再生状態で、子画面252を表示させる(ピクチャインピクチャ表示を実行させる)ことが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声(Primary audio)に対して、合成して再生出力可能な副音声(Secondary audio)があるか否かを判断し、再生装置5に接続されている図示しない表示装置の表示画面のいずれかに、判断結果をユーザに通知するためのテキストまたはアイコンなどを表示させたり、音声メッセージを出力させるようにすると好適である。
もしくは、再生装置5においては、ユーザからの要求がなくても、現在の再生状態で、子画面252を表示させることが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声に対して、合成して再生出力可能な副音声があるか否かをユーザに通知するためのテキストまたはアイコンなどを、再生装置5に接続されている図示しない表示装置の表示画面のいずれかに、常に、または、所定期間ごとに、もしくは、再生可能か否かが切替わったタイミングで、表示させるようにしても良い。
このようにして、現在の再生状態で、子画面252を表示させることが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声に対して、合成して再生出力可能な副音声があるか否かを、ユーザが認識可能なようにしておくことにより、ユーザは、リモートコマンダ301をより簡単に利用して、再生装置5において再生されるストリームを選択することが可能となり、好適である。
次に、図34乃至図37のフローチャートを参照して、リモートコマンダ301がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知する場合の処理について説明する。
まず、図34のフローチャートを参照して、リモートコマンダ301がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知するとともに、リモートコマンダ301の状態は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされている場合のリモートコマンダの処理1-1について説明する。
ここで、再生装置5の初期状態として、PinP表示がオフ(図26を用いて説明した#2レジスタにおいてdisp_v_flag=0であるとき、なお、#2レジスタにおけるdisp_a_flag、および、#1レジスタにおけるPiP_PG_textST_valid_flagの値は、いずれの値であっても良い)であるものとする。
ステップS11において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されたか否かを判断する。
ステップS11において、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されたと判断された場合、ステップS12において、コマンド発生制御部292は、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを、再生装置5に送出する。
ステップS11において、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されなかったと判断された場合、または、ステップS12の処理の終了後、ステップS13において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されたか否かを判断する。ステップS13において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されなかったと判断された場合、処理は、後述するステップS23に進む。
ステップS13において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されたと判断された場合、ステップS14において、コマンド発生制御部292は、内部に有するPinP切替えフラグをONにする。ここで、PinP切替えフラグがONのとき、PinPモードであるものとする。
ステップS15において、コマンド発生制御部292は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されてからいずれの切替ボタンも押下されていない時間が、一定以上経過したか否かを判断する。ステップS15において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されてからいずれの切替ボタンも押下されていない時間が一定以上経過したと判断された場合、処理は、後述するステップS22に進む。
ステップS15において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されてからいずれの切替ボタンも押下されていない時間が一定以上経過していないと判断された場合、ステップS16において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、映像切替ボタン323が1回以上押下されたか否かを判断する。
ステップS16において、映像切替ボタン323が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS17において、コマンド発生制御部292は、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを、再生装置5に送出し、処理は、後述するステップS22に進む。
ステップS16において、映像切替ボタン323が1回も押下されなかったと判断された場合、ステップS18において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、音声切替ボタン324が1回以上押下されたか否かを判断する。
ステップS18において、音声切替ボタン324が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS19において、コマンド発生制御部292は、子画面252に表示される映像に対応する音声、もしくは、主音声に合成されて再生される副音声を切替えるかまたはOFFするコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、子画面252に表示される映像に対応する音声、もしくは、主音声に合成されて再生される副音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを、再生装置5に送出し、処理は、後述するステップS22に進む。
ステップS18において、音声切替ボタン324が1回も押下されなかったと判断された場合、ステップS20において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたか否かを判断する。ステップS20において、字幕切替ボタン325が1回も押下されていないと判断された場合、処理は、ステップS15に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS20において、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS21において、コマンド発生制御部292は、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを再生装置5に送出し、処理は、後述するステップS22に進む。
ステップS15において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されてからいずれの切替ボタンも押下されていない時間が一定以上経過したと判断された場合、または、ステップS17、ステップS19、もしくは、ステップS21の処理の終了後、ステップS22において、コマンド発生制御部292は、PinP切替えフラグをOFFにし、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS13において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されなかったと判断された場合、ステップS23において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、映像切替ボタン323が1回以上押下されたか否かを判断する。
ステップS23において、映像切替ボタン323が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS24において、コマンド発生制御部292は、親画面251に表示される映像を切替えるコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、親画面251に表示される映像を切替えるコマンドを再生装置5に送出し、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS23において、映像切替ボタン323が1回も押下されなかったと判断された場合、ステップS25において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、音声切替ボタン324が1回以上押下されたか否かを判断する。
ステップS25において、音声切替ボタン324が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS26において、コマンド発生制御部292は、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを再生装置5に送出し、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS25において、音声切替ボタン324が1回も押下されなかったと判断された場合、ステップS27において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたか否かを判断する。ステップS27において、字幕切替ボタン325が1回も押下されなかったと判断された場合、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS27において、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS28において、コマンド発生制御部292は、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを再生装置5に送出し、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
このような処理により、リモートコマンダ301がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知することが可能になるとともに、リモートコマンダ301の状態は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされる。
次に、図35のフローチャートを参照して、リモートコマンダ301がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知するとともに、リモートコマンダ301の状態は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、一定時間以上いずれかの切替ボタンが押されない時間が経過しない限りは、PinPモードが継続されるようになされている場合のリモートコマンダの処理1-2について説明する。
ここでも、再生装置5の初期状態として、PinP表示がオフ(図26を用いて説明した#2レジスタにおいてdisp_v_flag=0であるとき、なお、#2レジスタにおけるdisp_a_flag、および、#1レジスタにおけるPiP_PG_textST_valid_flagの値は、いずれの値であっても良い)であるものとする。
ステップS51乃至ステップS54において、図34のステップS11乃至ステップS54の処理と同様の処理が実行される。すなわち、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されたか否かが判断され、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されたと判断された場合、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドが発生されて、再生装置5に送出される。
そして、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されたか否かが判断され、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されたと判断された場合、内部に有するPinP切替えフラグがONに設定される。
ステップS55において、コマンド発生制御部292は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されてからいずれの切替ボタンも押下されていない時間が、一定以上経過したか否かを判断する。
ステップS55において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されてからいずれの切替ボタンも押下されていない時間が一定以上経過していないと判断された場合、ステップS56において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、映像切替ボタン323が1回以上押下されたか否かを判断する。
ステップS56において、映像切替ボタン323が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS57において、コマンド発生制御部292は、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを、再生装置5に送出し、処理は、ステップS55に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS56において、映像切替ボタン323が1回も押下されなかったと判断された場合、ステップS58において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、音声切替ボタン324が1回以上押下されたか否かを判断する。
ステップS58において、音声切替ボタン324が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS59において、コマンド発生制御部292は、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、子画面252に表示される映像に対応する音声、もしくは、主音声に合成されて再生される副音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを、再生装置5に送出し、処理は、ステップS55に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS58において、音声切替ボタン324が1回も押下されなかったと判断された場合、ステップS60において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたか否かを判断する。ステップS60において、字幕切替ボタン325が1回も押下されていないと判断された場合、処理は、ステップS55に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS60において、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたと判断された場合、ステップS61において、コマンド発生制御部292は、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドをボタンの押下回数発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、ボタンの押下回数と同数の、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを再生装置5に送出し、処理は、ステップS55に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS55において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されてからいずれの切替ボタンも押下されていない時間が一定以上経過したと判断された場合、ステップS62において、コマンド発生制御部292は、PinP切替えフラグをOFFにし、処理は、ステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS53において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されなかったと判断された場合、ステップS63乃至ステップS68において、図34のステップS23乃至ステップS28と同様の処理が実行される。
すなわち、映像切替ボタン323が1回以上押下されたか否かが判断され、映像切替ボタン323が1回以上押下されたと判断された場合、親画面251に表示される映像を切替えるコマンドがボタンの押下回数発生され、再生装置5に送出され、処理は、ステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
そして、映像切替ボタン323が1回も押下されなかったと判断された場合、音声切替ボタン324が1回以上押下されたか否かが判断すされ、音声切替ボタン324が1回以上押下されたと判断された場合、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドがボタンの押下回数発生され、再生装置5に送出され、処理は、ステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
そして、音声切替ボタン324が1回も押下されなかったと判断された場合、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたか否かが判断され、字幕切替ボタン325が1回も押下されなかったと判断された場合、処理は、ステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。これに対して、字幕切替ボタン325が1回以上押下されたと判断された場合、ス親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドがボタンの押下回数発生され、再生装置5に送出されて、処理は、ステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
このような処理により、リモートコマンダ301がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知することができるとともに、リモートコマンダ301の状態は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、一定時間以上いずれかの切替ボタンが押されない時間が経過しない限りは、PinPモードが継続されるようになされる。
次に、図36および図37のフローチャートを参照して、上述したリモートコマンダの処理1−1またはリモートコマンダの処理1−2が実行される場合に再生装置5において実行される再生装置の処理1について説明する。
ステップS91において、コントローラ21は、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、記録媒体11またはローカルストレージ24から必要なデータを読み出し、AVデコーダ部26を制御して、再生処理を実行する。
ステップS92において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。
ステップS92において、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS93において、コントローラ21は、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるように、メモリ23のフラグの値を変更する。
具体的には、コントローラ21は、例えば、現在、子画面252が表示されていない場合、#2レジスタのdisp_v_flagの値を1とするので、#2レジスタのsecondary video stream numberにストリームIDが設定されたSecondary Videoが子画面252に表示される。また、このとき、#2レジスタのdisp_a_flagの値は、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#2レジスタのdisp_a_flagの値が1である場合、#2レジスタのsecondary audio stream numberにストリームIDが設定されたSecondary audioが再生出力される。また、このとき、#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値も、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値が1である場合、PinP PG TextST stream numberにストリームIDが設定された字幕ストリームが再生される。また、コントローラ21は、例えば、現在、子画面252が表示されているのであれば、#2レジスタのdisp_v_flagの値を0とするので、子画面252の表示が終了されるとともに、子画面252に表示されている映像に対応して再生されていた音声および字幕の再生出力も終了される。
更に、コントローラ21は、現在、子画面252の表示ができない状態である場合、すなわち、セカンダリビデオが用意されていない状態である場合、セカンダリオーディオが用意されているか否かを判断し、セカンダリオーディオが用意されているとき、所定のレジスタやフラグの値を変更して、主音声に副音声が合成される設定とするとともに、#2レジスタのSecondary audio stream numberにストリームIDが設定されたオーディオストリームを再生する。また、コントローラ21は、現在、主音声に副音声が合成されて出力されている状態である場合、所定のレジスタやフラグの値を変更して、主音声のみが再生される状態に変更する。
ステップS92において、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、または、ステップS93の処理の終了後、ステップS94において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS94において、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS98に進む。
ステップS94において、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS95において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中またはPinP表示が可能であるか否かを判断する。
ステップS95において、PinP表示中またはPinP表示が可能であると判断された場合、ステップS96において、コントローラ21は、子画面252を表示するか、または、子画面252に表示される映像を切替えるために対応するフラグやレジスタの値を変更するとともに、必要に応じて、子画面252に対応する音声出力および字幕の表示が切替わるように、それぞれに対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、#2レジスタのdisp_v_flagを1とするとともに、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのsecondary_video_stream_numberの値を順次変更する。また、コントローラ21は、#2レジスタのsecondary_video_stream_numberの値の変更に伴って、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberと#2レジスタのsecondary audio stream numberの値を、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのsecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDに変更する。
ステップS95において、PinP表示中ではなく、また、PinP表示ができないと判断された場合、ステップS97において、コントローラ21は、コマンドを無視し、子画面252が表示可能ではないことを、ユーザに通知するために、例えば、AVデコーダ部26を制御して、再生されている親画面251のうちの一部にメッセージを表示したり、または、音声メッセージを出力して、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS94において、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS98において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS98において、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS104に進む。
ステップS98において、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したと判断された場合、ステップS99において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS99において、PinP表示中であると判断された場合、ステップS100において、コントローラ21は、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのsecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#2レジスタのsecondary audio stream numberの値を順次変更して、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるとともに、選択可能なsecondary_audio_stream_numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、disp_a_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する音声の再生出力を中止し、次のコマンドの入力で、disp_a_flagの値を1として、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を変更する。
ステップS99において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS101において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、主音声に副音声を多重化することが可能であるか否かを判断する。
ステップS101において、主音声に副音声を多重化することが可能であると判断された場合、ステップS102において、コントローラ21は、副音声を切替えるか、または、OFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更して、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#3レジスタのPrimary video stream numberに設定されたプライマリビデオストリームと組み合わせて再生することが可能なセカンダリオーディオストリームのIDを抽出し、#2レジスタのSecondary audio stream numberに順次設定する。
ステップS101において、主音声に副音声を多重化することができないと判断された場合、ステップS103において、コントローラ21は、コマンドを無視し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS98において、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS104において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS104において、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS108に進む。
ステップS104において、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したと判断された場合、ステップS105において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS105において、PinP表示中であると判断された場合、ステップS106において、コントローラ21は、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberの値を順次変更して、子画面252に表示される映像に対応する字幕表示を切替えるとともに、選択可能なPiP PG TextST stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、PiP_PG_textST_valid_flagの値を0とするかまたはdisp_s_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する字幕の再生出力を中止し、次のコマンドの入力で、PiP_PG_textST_valid_flagの値を1とするかまたはdisp_s_flagの値を1として、子画面252に表示される映像に対応する字幕の再生出力を再開し、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberの値を変更する。
ステップS105において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS107において、コントローラ21は、コマンドを無視し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS104において、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS108において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、親画面251に表示される映像を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。
ステップS108において、親画面251に表示される映像を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS109において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像を切替えるように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#3レジスタのPrimary video stream numberの設定を順次変更する。
ステップS108において、親画面251に表示される映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS110において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したか否かを判断する。
ステップS110において、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したと判断された場合、ステップS111において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#4レジスタのPrimary audio stream numberの設定を順次変更し、選択可能なPrimary audio stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、音声出力を中止し、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、#4レジスタのPrimary audio stream numberの値を変更することにより、再び、音声を出力する。
ステップS110において、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS112において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したか否かを判断する。
ステップS112において、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信したと判断された場合、ステップS113において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#1レジスタのPG TextST stream numberの設定を順次変更し、選択可能なPG TextST stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、disp_s_flagの値を0として、字幕の表示を中止し、次のコマンドの入力で、disp_s_flagの値を1として、#1レジスタのPG TextST stream numberの値を変更することにより、再び、字幕を表示させる。
ステップS112において、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、ステップS91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
このような処理により、再生装置5は、リモートコマンダ301から供給されるコマンドに基づいて、複数のストリームから、所望のストリームを選択して再生させることが可能となる。
次に、図38乃至図42のフローチャートを参照して、リモートコマンダ301が再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知するようになされており、再生装置5において、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを判断するようになされている場合の処理について説明する。
まず、図37のフローチャートを参照して、リモートコマンダ301が再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知するようになされている場合のリモートコマンダの処理2について説明する。
ここでも、再生装置5の初期状態として、PinP表示がオフ(図26を用いて説明した#2レジスタにおいてdisp_v_flag=0であるとき、なお、#2レジスタにおけるdisp_a_flag、および、#1レジスタにおけるPiP_PG_textST_valid_flagの値は、いずれの値であっても良い)であるものとする。
ステップS141において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されたか否かを判断する。
ステップS141において、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されたと判断された場合、ステップS142において、コマンド発生制御部292は、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを、再生装置5に送出する。
ステップS141において、PinP/Audio Mix On-Offボタン321が押下されなかったと判断された場合、または、ステップS142の処理の終了後、ステップS143において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されたか否かを判断する。
ステップS143において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されたと判断された場合、ステップS144において、コマンド発生制御部292は、一定時間内に連続して送信されるコマンドが子画面252、または、副音声に関するコマンドであることを示すコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、一定時間内に連続して送信されるコマンドが子画面252、または、副音声に関するコマンドであることを示すコマンドを再生装置5に送出する。
ステップS143において、PinP/Audio Mix Shiftボタン322が押下されなかったと判断された場合、または、ステップS144の処理の終了後、ステップS145において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、映像切替ボタン323が押下されたか否かを判断する。
ステップS145において、映像切替ボタン323が押下されたと判断された場合、ステップS146において、コマンド発生制御部292は、親画面251または子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、親画面251または子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを再生装置5に送出する。
ステップS145において、映像切替ボタン323が押下されなかったと判断された場合、または、ステップS146の処理の終了後、ステップS147において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、音声切替ボタン324が押下されたか否かを判断する。
ステップS147において、音声切替ボタン324が押下されたと判断された場合、ステップS146において、コマンド発生制御部292は、親画面251または子画面252に表示される映像に対応する音声、もしくは、主音声に合成されて再生される副音声を切替えるコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、親画面251または子画面252に表示される映像に対応する音声、もしくは、主音声に合成されて再生される副音声を切替えるコマンドを再生装置5に送出する。
ステップS147において、音声切替ボタン324が押下されなかったと判断された場合、または、ステップS148の処理の終了後、ステップS149において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、字幕切替ボタン325が押下されたか否かを判断する。
ステップS149において、字幕切替ボタン325が押下されたと判断された場合、ステップS150において、コマンド発生制御部292は、親画面251または子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、親画面251または子画面252に表示される映像に対応するを切替えるコマンドを再生装置5に送出する。
ステップS149において、字幕切替ボタン325が押下されなかったと判断された場合、または、ステップS150の処理の終了後、処理は、ステップS141に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
このような処理により、リモートコマンダ301は、再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知する。
次に、図39および図40のフローチャートを参照して、上述したリモートコマンダの処理2が実行される場合に再生装置5において実行される処理の第1の例であって、ユーザがリモートコマンダ301のPinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされている場合の再生装置の処理2−1について説明する。
ステップS181乃至ステップS183において、図36のステップS91乃至ステップS93と同様の処理が実行される。
すなわち、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値に基づいて、記録媒体11またはローカルストレージ24から必要なデータが読み出されて、再生処理が実行され、リモートコマンダ301から、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信したか否かが判断され、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信したと判断された場合、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるように、メモリ23のフラグの値が変更される。
ステップS182において、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、または、ステップS183の処理の終了後、ステップS184において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信したか否かを判断する。
ステップS184において、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信したと判断された場合、ステップS185において、コントローラ21は、メモリ23の内部に有するPinPコマンドフラグをONにする。ここで、PinPコマンドフラグがONのとき、PinPモードであるものとする。
ステップS184において、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信していないと判断された場合、または、ステップS185の処理の終了後、ステップS186において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONである場合、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信してから、映像、音声、または、字幕表示の切替えのコマンドを受信しない時間が、一定以上経過したか否かを判断する。ステップS186において、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信してから、映像、音声、または、字幕表示の切替えのコマンドを受信しない時間が、一定以上経過したと判断された場合、処理は、後述するステップS193に進む。
ステップS186において、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信してから、映像、音声、または、字幕表示の切替えのコマンドを受信しない時間が、一定以上経過していないと判断された場合、ステップS187において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、映像を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS187において、映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS194に進む。
ステップS187において、映像を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS188において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONであるか否かを判断する。
ステップS188において、PinPコマンドフラグがONではないと判断された場合、ステップS189において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像を切替えるように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、後述するステップS193に進む。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#3レジスタのPrimary video stream numberの設定を順次変更する。
ステップS188において、PinPコマンドフラグがONであると判断された場合、ステップS190において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中またはPinP表示が可能であるか否かを判断する。
ステップS190において、PinP表示中またはPinP表示が可能であると判断された場合、ステップS191において、コントローラ21は、子画面252を表示するか、または、子画面252に表示される映像を切替えるために対応するフラグやレジスタの値を変更するとともに、必要に応じて、子画面252に対応する音声出力および字幕の表示が切替わるように、それぞれに対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、後述するステップS193に進む。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値を順次変更する。また、コントローラ21は、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値の変更に伴って、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberと#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDに変更する。
ステップS190において、PinP表示中ではなく、また、PinP表示ができないと判断された場合、ステップS192において、コントローラ21は、コマンドを無視し、子画面252が表示可能ではないことを、ユーザに通知するために、例えば、AVデコーダ部26を制御して、再生されている親画面251のうちの一部にメッセージを表示したり、または、音声メッセージを出力して、処理は、後述するステップS193に進む。
ステップS186において、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信してから、映像、音声、または、字幕表示の切替えのコマンドを受信しない時間が、一定以上経過したと判断された場合、もしくは、ステップS189、ステップS191、または、ステップS192の処理の終了後、ステップS193において、コントローラ21は、メモリ23の内部に有するPinPコマンドフラグをONにし、処理は、ステップS181に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS187において、映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS194において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、音声を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS194において、音声を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS202に進む。
ステップS194において、音声を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS195において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONであるか否かを判断する。
ステップS195において、PinPコマンドフラグがONではないと判断された場合、ステップS196において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS193に進む。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#4レジスタのPrimary audio stream numberの設定を順次変更し、選択可能なPrimary audio stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、音声出力を中止し、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、#4レジスタのPrimary audio stream numberの値を変更することにより、再び、音声を出力する。
ステップS195において、PinPコマンドフラグがONであると判断された場合、ステップS197において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS197において、PinP表示中であると判断された場合、ステップS198において、コントローラ21は、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS193に進む。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を順次変更して、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるとともに、選択可能なSecondary_audio_stream_numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、disp_a_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する音声の再生出力を中止し、次のコマンドの入力で、disp_a_flagの値を1として、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を変更する。
ステップS197において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS199において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、主音声に副音声を多重化することが可能であるか否かを判断する。
ステップS198において、主音声に副音声を多重化することが可能であると判断された場合、ステップS200において、コントローラ21は、副音声を切替えるか、または、OFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更して、処理は、ステップS193に進む。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#3レジスタのPrimary video stream numberに設定されたプライマリビデオストリームと組み合わせて再生することが可能なセカンダリビデオストリームのIDを抽出し、#2レジスタのSecondary audio stream numberに順次設定するとともに、選択可能なSecondary audio stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、副音声出力を中止し、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を変更することにより、再び、副音声を出力する。
ステップS198において、主音声に副音声を多重化することができないと判断された場合、ステップS201において、コントローラ21は、コマンドを無視し、処理は、ステップS193に進む。
ステップS194において、音声を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS202において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、字幕を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS202において、字幕を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、ステップS186に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS202において、字幕を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS203において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONであるか否かを判断する。
ステップS203において、PinPコマンドフラグがONではないと判断された場合、ステップS204において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS193に進む。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#1レジスタのPG TextST stream numberの設定を順次変更し、選択可能なPG TextST stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、disp_s_flagの値を0として、字幕の表示を中止し、次のコマンドの入力で、disp_s_flagの値を1として、#1レジスタのPG TextST stream numberの値を変更することにより、再び、字幕を表示させる。
ステップS203において、PinPコマンドフラグがONであると判断された場合、ステップS205において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS205において、PinP表示中であると判断された場合、ステップS206において、コントローラ21は、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS193に進む。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberの値を順次変更して、子画面252に表示される映像に対応する字幕表示を切替えるとともに、選択可能なPiP PG TextST stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、PiP_PG_textST_valid _flagの値を0とするかまたはdisp_s_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する字幕の再生出力を中止し、次のコマンドの入力で、PiP_PG_textST_valid_flagの値を1とするかまたはdisp_s_flagの値を1として、子画面252に表示される映像に対応する字幕の再生出力を再開し、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberの値を変更する。
ステップS205において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS207において、コントローラ21は、コマンドを無視し、処理は、ステップS193に進む。
このような処理により、再生装置5は、ユーザがリモートコマンダ301に対して入力した操作を基に、再生処理を行うことができる。なお、この場合は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされている。
次に、図41および図42のフローチャートを参照して、上述したリモートコマンダの処理2が実行される場合に再生装置5において実行される処理の第2の例であって、ユーザがリモートコマンダ301のPinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、一定時間以上いずれかの切替ボタンが押されない時間が経過しない限りは、PinPモードが継続されるようになされている場合の再生装置の処理2−2について説明する。
ステップS231乃至ステップS235において、図39のステップS181乃至ステップS185と同様の処理が実行される。
すなわち、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値に基づいて、記録媒体11またはローカルストレージ24から必要なデータが読み出されて、再生処理が実行され、リモートコマンダ301から、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信したか否かが判断され、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるコマンドを受信したと判断された場合、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるように、メモリ23のフラグの値が変更される。
そして、リモートコマンダ301から、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信したか否かが判断され、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信したと判断された場合、メモリ23の内部に有するPinPコマンドフラグがONとされる。
ステップS236において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONである場合、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信してから、映像、音声、または、字幕表示の切替えのコマンドを受信しない時間が、一定以上経過したか否かを判断する。
ステップS236において、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信してから、映像、音声、または、字幕表示の切替えのコマンドを受信しない時間が、一定以上経過したと判断された場合、ステップS237において、コントローラ21は、メモリ23の内部に有するPinPコマンドフラグをONにし、処理は、ステップS231に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS236において、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信してから、映像、音声、または、字幕表示の切替えのコマンドを受信しない時間が、一定以上経過していないと判断された場合、ステップS238において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、映像を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS238において、映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS244に進む。
ステップS238において、映像を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS239において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONであるか否かを判断する。
ステップS239において、PinPコマンドフラグがONではないと判断された場合、ステップS240において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像を切替えるように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#3レジスタのPrimary video stream numberの設定を順次変更する。
ステップS239において、PinPコマンドフラグがONであると判断された場合、ステップS241において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中またはPinP表示が可能であるか否かを判断する。
ステップS241において、PinP表示中またはPinP表示が可能であると判断された場合、ステップS242において、コントローラ21は、子画面252を表示するか、または、子画面252に表示される映像を切替えるために対応するフラグやレジスタの値を変更するとともに、必要に応じて、子画面252に対応する音声出力および字幕の表示が切替わるように、それぞれに対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、#2レジスタのdisp_v_flagを1とするとともに、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値を順次変更する。また、コントローラ21は、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値の変更に伴って、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberと#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDに変更する。
ステップS241において、PinP表示中ではなく、また、PinP表示ができないと判断された場合、ステップS243において、コントローラ21は、コマンドを無視し、子画面252が表示可能ではないことを、ユーザに通知するために、例えば、AVデコーダ部26を制御して、再生されている親画面251のうちの一部にメッセージを表示したり、または、音声メッセージを出力して、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS238において、映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS244において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、音声を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS244において、音声を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS252に進む。
ステップS244において、音声を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS245において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONであるか否かを判断する。
ステップS245において、PinPコマンドフラグがONではないと判断された場合、ステップS246において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#4レジスタのPrimary audio stream numberの設定を順次変更して、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるとともに、選択可能なPrimary audio stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、音声出力を中止し、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、#4レジスタのPrimary audio stream numberの値を変更することにより、再び、音声を出力する。
ステップS245において、PinPコマンドフラグがONであると判断された場合、ステップS247において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS247において、PinP表示中であると判断された場合、ステップS248において、コントローラ21は、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary video stream numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を順次変更して、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるとともに、選択可能なSecondary audio streamが一巡したあと、次のコマンドの入力で、disp_a_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する音声の再生出力を中止し、次のコマンドの入力で、disp_a_flagの値を1として、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を変更する。
ステップS247において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS249において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、主音声に副音声を多重化することが可能であるか否かを判断する。
ステップS249において、主音声に副音声を多重化することが可能であると判断された場合、ステップS250において、コントローラ21は、副音声を切替えるか、または、OFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更して、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#3レジスタのPrimary video stream numberに設定されたプライマリビデオストリームと組み合わせて再生することが可能なセカンダリオーディオストリームのIDを抽出し、#2レジスタのSecondary audio stream numberに順次設定するとともに、選択可能なSecondary audio stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、副音声出力を中止し、次のコマンドの入力で、図示しないフラグ等の設定を変更して、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を変更することにより、再び、副音声を出力する。
ステップS249において、主音声に副音声を多重化することができないと判断された場合、ステップS251において、コントローラ21は、コマンドを無視し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS244において、音声を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS252において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ301から、字幕を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS252において、字幕を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS252において、字幕を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS253において、コントローラ21は、PinPコマンドフラグがONであるか否かを判断する。
ステップS253において、PinPコマンドフラグがONではないと判断された場合、ステップS254において、コントローラ21は、親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#1レジスタのPG TextST stream numberの設定を順次変更し、選択可能なPG TextST stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、disp_s_flagの値を0として、字幕の表示を中止し、次のコマンドの入力で、disp_ s_flagの値を1として、#1レジスタのPG TextST stream numberの値を変更することにより、再び、字幕を表示させる。
ステップS253において、PinPコマンドフラグがONであると判断された場合、ステップS255において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS255において、PinP表示中であると判断された場合、ステップS256において、コントローラ21は、子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるかまたはOFFするように、対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberの値を順次変更して、子画面252に表示される映像に対応する字幕表示を切替えるとともに、選択可能なPiP PG TextST stream numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、PiP_PG_textST_valid _flagの値を0とするかまたはdisp_s_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する字幕の再生出力を中止し、次のコマンドの入力で、PiP_PG_textST_valid _flagの値を1とするかまたはdisp_s_flagの値を1として、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberの値を変更する。
ステップS255において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS257において、コントローラ21は、コマンドを無視し、処理は、ステップS236に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
このような処理により、再生装置5は、ユーザがリモートコマンダ301に対して入力した操作を基に、再生処理を行うことができる。なお、この場合は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、一定以上長い時間、いずれの切替ボタンも操作さないときのみ、状態がリセットされて、PinPモードではなくなるようになされている。
次に、図43を参照して、再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダが備えるボタンの第2の例について説明する。
図43に示されるリモートコマンダ351には、図33のリモートコマンダ301におけるPinP/Audio Mix On-Offボタン321およびPinP/Audio Mix Shiftボタン322に代わって、新たに、PinP/Audio Mixボタン361が設けられ、図33のリモートコマンダ301と同様の映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325が設けられているとともに、これらのボタン以外に、例えば、コンテンツの再生開始、終了、一時停止、音量の調整、画質調整などの基本操作、再生装置5に装着された記録媒体11のイジェクト操作の指令など、再生装置5の他の動作に対する指令を行うためのボタンやキーなども備えられている。
PinP/Audio Mixボタン361は、映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325に割り当てられる意味を変更して、PinP/Audio Mixボタン361の押下後にこれらの切替ボタンを押下することにより、子画面252または副音声に関するストリームの切替えを再生装置5に指令することができるようになされているボタンであるので、実質的に、子画面252の表示(PinP)または副音声の合成(Audio Mixing)のON/OFFの切替えを再生装置5に指令するための操作入力を行うためのボタンである。
具体的には、ユーザは、表示されていない子画面252を表示させたい、すなわち、PinPをOnにしたいとき、PinP/Audio Mixボタン361の押下後に映像切替ボタン323を押下する。ユーザは、子画面252が表示されている状態で、子画面252に表示されている映像を切替えたい場合、PinP/Audio Mixボタン361の押下後に映像切替ボタン323を押下する。子画面252が表示されている状態で、PinP/Audio Mixボタン361の押下後に映像切替ボタン323が連続して操作された場合、表示されている映像は、SV1からSV2、SV2からSV3、SV3からからOff、OffからSV1に切替わる。また、ユーザは、子画面252が表示されている状態で、子画面252の表示を終了させる、すなわち、PinPをOffにしたい場合、PinP/Audio Mixボタン361の押下後に、子画面252の表示がオフになるまで、映像切替ボタン323を複数回押下する。
リモートコマンダ351は、リモートコマンダ301における場合と同様に、再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知するようにしても良いし、PinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して通知するようにしても良い。
また、リモートコマンダ351においても、ユーザが、例えば、子画面252に表示される映像を切替えるとともに、子画面252に表示される映像に対応して再生される音声を切替えたい場合など、連続して、PinPモードの指令を行いたい場合、例えば、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下し、映像切替ボタン323を押下して、子画面252に表示される映像を切替えたときに、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなり、もう一度PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してから音声切替ボタン324を押下する必要があるようにしても良いし、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下し、映像切替ボタン323を押下して、子画面252に表示される映像を切替えた状態ではPinPモードが継続するようにしておき、所定時間内に音声切替ボタン324を押下すれば、子画面252に表示される映像に対応して再生される音声を切替えることができるようにしても良い。
なお、リモートコマンダ351においても、リモートコマンダ301における場合と同様に、リモートコマンダ351の状態が、PinPモードであるか否かをユーザに通知することができるようにすると好適である。例えば、リモートコマンダ351にLEDなどを設け、PinPモードであるか否かに応じて、LEDの点灯および消灯を切替えるようにしてもよいし、再生装置5に接続されている図示しない表示装置の表示画面のいずれかに、モードが切替わったとき、または、継続的に、PinPモードであるか否かをユーザに通知するためのテキストまたはアイコンなどを表示するものとしても良い。
また、リモートコマンダ351においても、再生状態確認ボタンを設け、ユーザが再生状態確認ボタンを押下することにより、現在の再生状態で、子画面252を表示させる(ピクチャインピクチャ表示を実行させる)ことが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声(Primary audio)に対して、合成して再生出力可能な副音声(Secondary audio)があるか否かをユーザが確認することができるようにしても良い。例えば、ユーザにより再生状態確認ボタンが押下された場合、再生装置5のコントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、現在の再生状態で、子画面252を表示させる(ピクチャインピクチャ表示を実行させる)ことが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声(Primary audio)に対して、合成して再生出力可能な副音声(Secondary audio)があるか否かを判断し、再生装置5に接続されている図示しない表示装置の表示画面のいずれかに、判断結果をユーザに通知するためのテキストまたはアイコンなどを表示させたり、音声メッセージを出力させるようにすると好適である。
もしくは、再生装置5において、ユーザからの要求がなくても、現在の再生状態で、子画面252を表示させることが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声に対して、合成して再生出力可能な副音声があるか否かをユーザに通知するためのテキストまたはアイコンなどを、再生装置5に接続されている図示しない表示装置の表示画面のいずれかに、常に、または、所定期間ごとに、もしくは、再生可能か否かが切替わったタイミングで、表示させるようにしても良い。
このようにして、現在の再生状態で、子画面252を表示させることが可能であるか否か、または、親画面251に表示されている映像に対応して再生されている主音声に対して、合成して再生出力可能な副音声があるか否かを、ユーザが認識可能なようにしておくことにより、ユーザは、リモートコマンダ351をより簡単に利用して、再生装置5において再生されるストリームを選択することが可能となり、好適である。
次に、図44乃至図47のフローチャートを参照して、リモートコマンダ351がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知する場合の処理について説明する。
まず、図44のフローチャートを参照して、リモートコマンダ351がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知するとともに、リモートコマンダ351の状態は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされている場合のリモートコマンダの処理3-1について説明する。
ステップS281において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、PinP/Audio Mixボタン361が押下されたか否かを判断する。
ステップS281において、PinP/Audio Mixボタン361が押下されたと判断された場合、ステップS282において、コマンド発生制御部292は、内部に有するPinP切替えフラグをONにする。ここで、PinP切替えフラグがONのとき、PinPモードであるものとする。
ステップS282の処理の終了後、処理は、ステップS283に進む。ステップS281において、PinP/Audio Mixボタン361が押下されなかったと判断された場合、処理は、ステップS291に進む。
そして、ステップS283乃至ステップS296において、図34のステップS15乃至ステップS28と同様の処理が繰り返されるので、その詳細な説明は省略する。
すなわち、この処理を実行するリモートコマンダ351においては、PinP/Audio Mixボタン361が押下された場合、PinP切替えフラグがONとされ、PinP切替えフラグがONのときに、いずれかの切替ボタンが押下されたとき、その切替に関する指令は、子画面252に関するもの、または、主音声に対する副音声の切替に関する指令である。そして、PinP切替えフラグがOFFのときに、いずれかの切替ボタンが押下されたとき、その切替に関する指令は、親画面251に関するものである。
このような処理により、リモートコマンダ351がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知することが可能になるとともに、リモートコマンダ301の状態は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされる。
次に、図45のフローチャートを参照して、リモートコマンダ351がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知するとともに、リモートコマンダ351の状態は、PinP/Audio Mixボタン361を押下してPinPモードとなった後、一定時間以上いずれかの切替ボタンが押されない時間が経過しない限りは、PinPモードが継続されるようになされている場合のリモートコマンダの処理3-2について説明する。
ステップS321およびステップS322において、図44のステップS281およびステップS282と同様の処理が実行される。
すなわち、PinP/Audio Mixボタン361が押下されたか否かが判断され、PinP/Audio Mixボタン361が押下されたと判断された場合、内部に有するPinP切替えフラグがONにされる。
ステップS321において、PinP/Audio Mixボタン361が押下されなかったと判断された場合、処理は、ステップS331に進む。ステップS322の処理の終了後、処理は、ステップS323に進む。そして、ステップS323乃至ステップS336において、図35のステップS55乃至ステップS68と同様の処理が繰り返されるので、その詳細な説明は省略する。
すなわち、この処理を実行するリモートコマンダ351においては、PinP/Audio Mixボタン361が押下された場合、PinP切替えフラグがONとされ、PinP切替えフラグがONのときに、いずれかの切替ボタンが押下されたとき、その切替に関する指令は、子画面252に関するもの、または、主音声に対する副音声の切替に関する指令であり、PinP切替えフラグがOFFのときに、いずれかの切替ボタンが押下されたとき、その切替に関する指令は、親画面251に関するものであることに関しては、図44を用いて説明したリモートコマンダの処理3−1における場合と同様であるが、リモートコマンダの処理3−2においては、リモートコマンダ351の状態は、PinP/Audio Mixボタン361を押下してPinPモードとなった後、一定時間以上いずれかの切替ボタンが押されない時間が経過しない限りは、PinPモードが継続されるようになされている。
このような処理により、リモートコマンダ351がユーザの操作入力を基にPinPモードであるか否かを判断して、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを区別して再生装置5に通知することができる。また、リモートコマンダ351の状態は、PinP/Audio Mixボタン361を押下してPinPモードとなった後、一定時間以上いずれかの切替ボタンが押されない時間が経過しない限りは、PinPモードが継続されるようになされている。
次に、図46および図47のフローチャートを参照して、上述したリモートコマンダの処理3−1またはリモートコマンダの処理3−2が実行される場合に再生装置5において実行される再生装置の処理3について説明する。
ステップS361において、コントローラ21は、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、記録媒体11またはローカルストレージ24から必要なデータを読み出し、AVデコーダ部26を制御して、再生処理を実行する。
ステップS362において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ351から、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS362において、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS366に進む。
ステップS362において、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS363において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中またはPinP表示が可能であるか否かを判断する。
ステップS363において、PinP表示中またはPinP表示が可能であると判断された場合、ステップS364において、コントローラ21は、子画面252を表示するか、または、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるか、子画面252に表示される映像を切替えるために対応するフラグやレジスタの値を変更するとともに、必要に応じて、子画面252に対応する音声出力および字幕の表示が切替わるように、それぞれに対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS361に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、例えば、現在、子画面252が表示されていない場合、#2レジスタのdisp_v_flagの値を1とするので、#2レジスタのsecondary video stream numberにストリームIDが設定されたSecondary Videoが子画面252に表示される。また、このとき、#2レジスタのdisp_a_flagの値は、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#2レジスタのdisp_a_flagの値が1である場合、#2レジスタのSecondary audio stream numberにストリームIDが設定されたSecondary audioが再生出力される。また、このとき、#1レジスタのPiP_PG_textST_valid _flagの値も、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#1レジスタのPiP_PG_textST_valid _flagの値が1である場合、PinP PG TextST stream numberにストリームIDが設定された字幕ストリームが再生される。
また、コントローラ21は、現在、子画面252が表示されている場合、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値を順次変更するとともに、選択可能なSecondary_video_stream_numberが一巡したあと、次のコマンドの入力で、#2レジスタのdisp_v_flagの値を0とするので、子画面252の表示が終了されるとともに、子画面252に表示されている映像に対応して再生されていた音声および字幕の再生出力も終了される。また、コントローラ21は、更に、次のコマンドの入力で、#2レジスタのdisp_v_flagの値を再び1として、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値を変更するので、#2レジスタのSecondary video stream numberにストリームIDが設定されたSecondary Videoが子画面252に表示される。
また、コントローラ21は、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値の変更に伴って、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberと#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDに変更する。
ステップS363において、PinP表示中ではなく、また、PinP表示ができないと判断された場合、ステップS365において、コントローラ21は、コマンドを無視し、子画面252が表示可能ではないことを、ユーザに通知するために、例えば、AVデコーダ部26を制御して、再生されている親画面251のうちの一部にメッセージを表示したり、または、音声メッセージを出力して、処理は、ステップS361に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS362において、子画面252に表示される映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、ステップS366乃至ステップS381において、コマンドの送信元が、リモートコマンダ301からリモートコマンダ351に代わること以外は、図36および図37のステップS98乃至ステップS113と同様の処理が実行されるので、その詳細な説明は省略する。
このような処理により、再生装置5は、リモートコマンダ351から供給されるコマンドに基づいて、複数のストリームから、所望のストリームを選択して再生させることが可能となる。
次に、図48乃至図52のフローチャートを参照して、リモートコマンダ351が再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知するようになされており、再生装置5において、切替えられるのは、親画面251に対応するストリームであるか、または、子画面252もしくは副音声に対応するストリームであるかを判断するようになされている場合の処理について説明する。
まず、図48のフローチャートを参照して、リモートコマンダ351が再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知するようになされている場合のリモートコマンダの処理4について説明する。
ステップS431において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、PinP/Audio Mixボタン361が押下されたか否かを判断する。
ステップS431において、PinP/Audio Mixボタン361が押下されたと判断された場合、ステップS432において、コマンド発生制御部292は、一定時間内に連続して送信されるコマンドが子画面252または副音声に関するコマンドであることを示すコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、一定時間内に連続して送信されるコマンドが子画面252または副音声に関するコマンドであることを示すコマンドを再生装置5に送出する。
ステップS431において、PinP/Audio Mixボタン361が押下されなかったと判断された場合、または、ステップS432の処理の終了後、ステップS433乃至ステップS438において、図38のステップS145乃至ステップS150と同様の処理が繰り返されるので、その詳細な説明は省略する。
すなわち、この処理を実行するリモートコマンダ351においては、PinP/Audio Mixボタン361、または、いずれかの切替ボタンが押下された場合、再生装置5に対して、いずれのボタンが押下されたかを通知するようになされている。
次に、図49および図50のフローチャートを参照して、上述したリモートコマンダの処理4が実行される場合に再生装置5において実行される処理の第1の例であって、ユーザがリモートコマンダ351のPinP/Audio Mixボタン361を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされている場合の再生装置の処理4−1について説明する。
ステップS461において、コントローラ21は、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、記録媒体11またはローカルストレージ24から必要なデータを読み出し、AVデコーダ部26を制御して、再生処理を実行する。
ステップS462乃至ステップS468において、図39のステップS184乃至ステップS190と同様の処理が実行される。
ステップS468において、PinP表示中またはPinP表示が可能であると判断された場合、ステップS469において、図46のステップS364の処理と同様の処理が実行される。すなわち、コントローラ21は、PinP/Audio MixのONとOFFを切替えるか、子画面252に表示される映像を切替えるために対応するフラグやレジスタの値を変更するとともに、必要に応じて、子画面252に対応する音声出力および字幕の表示が切替わるように、それぞれに対応するフラグやレジスタの値を変更する。
また、ステップS468において、PinP表示中またはPinP表示が可能でないと判断された場合、処理は、ステップS470に進む。ステップS464において、コマンドを受信しない時間が一定以上経過したと判断された場合、もしくは、ステップS467またはステップS469の処理の終了後、処理は、ステップS471に進む。
そして、ステップS470乃至ステップS485において、図39および図40のステップS192乃至ステップS207と、コマンドの送信元がリモートコマンダ301からリモートコマンダ351に代わる以外は同様の処理が実行されるので、その詳細な説明は省略する。
このような処理により、再生装置5は、ユーザがリモートコマンダ351に対して入力した操作を基に、再生処理を行うことができる。なお、この場合は、PinP/Audio Mixボタン361を押下してPinPモードとなった後、いずれかの切替ボタンが操作されることにより、状態がリセットされて、一旦PinPモードではなくなるようになされている。
次に、図51および図52のフローチャートを参照して、上述したリモートコマンダの処理4が実行される場合に再生装置5において実行される処理の第2の例であって、ユーザがリモートコマンダ351のPinP/Audio Mixボタン361を押下してPinPモードとなった後、一定時間以上いずれかの切替ボタンが押されない時間が経過しない限りは、PinPモードが継続されるようになされている場合の再生装置の処理4−2について説明する。
ステップS511乃至ステップS513において、図49のステップS461乃至ステップS463と同様の処理が実行される。
すなわち、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値に基づいて、記録媒体11またはローカルストレージ24から必要なデータが読み出されて、再生処理が実行され、リモートコマンダ301から、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信したか否かが判断され、次のコマンドが、PinPに関するコマンドであることを示すコマンドを受信したと判断された場合、メモリ23の内部に有するPinPコマンドフラグがONとされる。
そして、ステップS514乃至ステップS535において、図41および図42のステップS236乃至ステップS257と、コマンドの送信元がリモートコマンダ301からリモートコマンダ351に代わる以外は同様の処理が実行されるので、その詳細な説明は省略する。
このような処理により、再生装置5は、ユーザがリモートコマンダ351に対して入力した操作を基に、再生処理を行うことができる。なお、この場合は、PinP/Audio Mix Shiftボタン322を押下してPinPモードとなった後、一定以上長い時間、いずれの切替ボタンも操作さないときのみ、状態がリセットされて、PinPモードではなくなるようになされている。
次に、図53を参照して、再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダが備えるボタンの第3の例について説明する。
図53に示されるリモートコマンダ381には、図33のリモートコマンダ301におけるPinP/Audio Mix On-Offボタン321およびPinP/Audio Mix Shiftボタン322が省略され、図33のリモートコマンダ301と同様の映像切替ボタン323、音声切替ボタン324、字幕切替ボタン325が設けられているとともに、これらのボタン以外に、例えば、コンテンツの再生開始、終了、一時停止、音量の調整、画質調整などの基本操作、再生装置5に装着された記録媒体11のイジェクト操作の指令など、再生装置5の他の動作に対する指令を行うためのボタンやキーなども備えられている。また、リモートコマンダ381には、必要に応じて、表示装置の表示画面に表示される所定のGUI(Graphics User Interface)においてカーソル等の移動を指令することが可能な矢印キー391が設けられるものとしてもよい。
すなわち、図53に示されるリモートコマンダ381には、図33のリモートコマンダ301におけるPinP/Audio Mix On-Offボタン321およびPinP/Audio Mix Shiftボタン322、または、図42に示されるリモートコマンダ351におけるPinP/Audio Mixが備えられていないので、映像、音声、字幕の切替え操作の対象が、親画面251に対応するストリームに対するものであるか、子画面252に対応するストリームに対するものであるか、主音声に合成される副音声に対するものであるのかを、再生装置5が判断するようになされている。図53に示されるリモートコマンダ381によって操作入力を受ける再生装置5は、表示画面に所定のGUIを表示し、ユーザの操作入力を促すことによって、映像、音声、字幕の切替え操作の対象が、親画面251に対応するストリームに対するものであるか、子画面252に対応するストリームに対するものであるか、主音声に合成される副音声に対するものであるのかを、判断することができるようになされている。
次に、図54のフローチャートを参照して、リモートコマンダ381が実行するリモートコマンダの処理5について説明する。
ステップS561において、コマンド発生制御部292は、ボタン等操作入力取得部291から供給されたユーザの操作入力に基づいて、いずれかのボタンが押下されたか否かを判断する。ステップS561において、いずれのボタンも押下されていないと判断された場合、いずれかのボタンが押下されたと判断されるまで、ステップS561の処理が繰り返される。
ステップS561において、いずれかのボタンが押下されたと判断された場合、ステップS562において、コマンド発生制御部292は、いずれのボタンが押下されたかを示すコマンドを発生し、コマンド送出部293に供給する。コマンド送出部293は、いずれのボタンが押下されたかを示すコマンドを再生装置5に送出し、処理は、ステップS561に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
このような処理により、リモートコマンダ381に対して入力されたユーザの操作を示すコマンドが、再生装置5に供給される。
次に、図55乃至図57のフローチャートを参照して、図54を用いて説明したリモートコマンダの処理5と並行して再生装置5において実行される、再生装置の処理5について説明する。
ステップS591において、コントローラ21は、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、記録媒体11またはローカルストレージ24から必要なデータを読み出し、AVデコーダ部26を制御して、再生処理を実行する。
ステップS592において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ381から、映像を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS582において、映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS609に進む。
ステップS592において、映像を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS593において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、マルチアングル表示、および、PinP表示のいずれも実行可能であるか否かを判断する。
ステップS593において、マルチアングル表示、および、PinP表示のいずれも実行可能であると判断された場合、ステップS594において、コントローラ21は、例えば、図58に示されるGUI421のように、ユーザに、マルチアングル表示およびPinP表示のいずれかの切替え実行を選択させるためのGUIを表示させるための処理を実行する。ステップS594の処理の実行後、処理は、後述するステップS600に進む。
GUI421の表示に基づいて、ユーザは、マルチアングルの選択か、PinPの選択かのいずれかを選択する。この選択は、矢印キー391などによって行われても良いし、このGUIを表示させるために押下されたボタン(ここでは、映像切替ボタン323)を押下することによって行われても良い。また、選択されたものの決定については、リモートコマンダ381に設けられている図示しない決定キーを用いるものとしても良いし、他のいずれの方法で決定するものとしてもよい。また、以下に説明するGUIにおける選択および決定の操作入力も、同様である。
ステップS593において、マルチアングル表示、および、PinP表示のいずれかが実行可能ではないと判断された場合、ステップS595において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、マルチアングル表示のみ実行可能であるか否かを判断する。
ステップS595において、マルチアングル表示のみ実行可能であると判断された場合、ステップS596において、コントローラ21は、例えば、図59に示されるGUI422のように、マルチアングル表示のみ実行することが可能である(換言すれば、ピクチャインピクチャ表示が実行不可である)ことをユーザに通知するためのGUIを表示させるための処理を実行する。ステップS596の処理の実行後、処理は、後述するステップS600に進む。
ステップS595において、マルチアングル表示のみ実行可能な再生状態ではないと判断された場合、ステップS597において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、ピクチャインピクチャ表示のみ実行可能であるかを判断する。
ステップS597において、ピクチャインピクチャ表示のみ実行可能であると判断された場合、ステップS598において、コントローラ21は、例えば、図60に示されるGUI423のように、ピクチャインピクチャ表示のみ実行することが可能である(換言すれば、マルチアングル表示が実行不可である)ことをユーザに通知するためのGUIを表示させるための処理を実行する。ステップS598の処理の実行後、処理は、後述するステップS604に進む。
ステップS597において、ピクチャインピクチャ表示も実行可能ではないと判断された場合、ステップS599において、コントローラ21は、例えば、図61に示されるGUI424のように、現在、ピクチャインピクチャ表示およびマルチアングル表示のいずれもできないことをユーザに通知するためのGUIを表示させるための処理を実行する。ステップS599の処理の実行後、処理は、後述するステップS609に進む。
ステップS594、または、ステップS596の処理の終了後、ステップS600において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、マルチアングル表示の変更が選択されたか否かを判断する。
ステップS600において、マルチアングル表示の変更が選択されたと判断された場合、ステップS601において、コントローラ21は、例えば、図62に示されるGUI425のように、マルチアングル表示のうちのいずれかを選択させるためのGUIを表示させる。
ステップS602において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、ユーザによりいずれかのアングルが選択されたか否かを判断する。ステップS602において、いずれのアングルも選択されていないと判断された場合、いずれかのアングルが選択されたと判断されるまで、ステップS602の処理が繰り返される。
ステップS602において、いずれかのアングルが選択されたと判断された場合、ステップS603において、コントローラ21は、ユーザの選択に基づいて親画面251に表示される映像が切替わるように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#3レジスタのPrimary video stream numberの設定を順次変更する。
ステップS598の処理の終了後、または、ステップS600において、マルチアングル表示の変更が選択されていないと判断された場合、ステップS604において、コントローラ21は、PinP表示の変更が選択されたか否かを判断する。
ステップS604において、PinP表示の変更が選択されていないと判断された場合、ステップS605において、コントローラ21は、現在表示されているGUIの表示について、表示から一定時間経過後、その表示を取りやめ、処理は、後述するステップS609に進む。
ステップS604において、PinP表示の変更が選択されたと判断された場合、ステップS606において、コントローラ21は、例えば、図63に示されるように、PinP表示のうちのいずれかを選択させるか、または、PinP表示をOFFさせるためのGUI426を表示させる。
ステップS607において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、ユーザによりいずれかのPinP表示、または、PinPのOFFが選択されたか否かを判断する。ステップS607において、PinP表示、または、PinPのOFFがいずれも選択されていないと判断された場合、いずれかかが選択されたと判断されるまで、ステップS607の処理が繰り返される。
ステップS607において、いずれかのPinP表示、または、PinPのOFFが選択されたと判断された場合、ステップS608において、コントローラ21は、ユーザの選択に基づいて、PinP表示をOFFさせるか、または、子画面252に表示される映像を切替えるために対応するフラグやレジスタの値を変更するとともに、必要に応じて、子画面252に対応する音声出力および字幕の表示が切替わるように、それぞれに対応するフラグやレジスタの値を変更し、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、ユーザの操作入力に基づいて、#2レジスタのdisp_v_flagの値を0として、子画面252の表示、および、対応して再生出力されている音声および字幕の再生出力を中止したり、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値を変更する。また、コントローラ21は、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberの値の変更に伴って、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberと#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDに変更する。
ステップS592において、映像を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、もしくは、ステップS599またはステップS605の処理の終了後、ステップS609において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ381から、音声を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS609において、音声を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、後述するステップS628に進む。
ステップS609において、音声を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS610において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、親画面251に対する音声、および、子画面252に対する音声のいずれも音声の切替えが実行可能であるか否かを判断する。
ステップS610において、親画面251に対する音声、および、子画面252に対する音声のいずれも音声の切替えが実行可能であると判断された場合、ステップS611において、コントローラ21は、例えば、図64に示されるGUI441のように、ユーザに、現在の親画面251に対応する音声、または、子画面252に対する音声のうちのいずれの音声の変更を実行するかを選択させるためのGUIを表示させるための処理を実行する。ステップS611の処理の実行後、処理は、後述するステップS617に進む。
ステップS610において、親画面251に対する音声、および、子画面252に対する音声のいずかの音声の切替えが実行可能ではないと判断された場合、ステップS612において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、親画面251に対する音声の切替えのみが実行可能であるか否かを判断する。
ステップS612において、親画面251に対する音声の切替えのみが実行可能であると判断された場合、ステップS613において、コントローラ21は、例えば、図65に示されるGUI442のように、親画面251に対する音声の切替えのみ実行可能である(換言すれば、子画面252に対する音声選択が実行不可である)ことをユーザに通知し、処理は、後述するステップS618に進む。
ステップS612において、親画面251に対する音声の切替えが実行可能ではないと判断された場合、ステップS614において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、子画面252に対する音声の切替えのみが実行可能であるか否かを判断する。
ステップS614において、子画面252に対する音声の切替えのみが実行可能であると判断された場合、ステップS615において、コントローラ21は、例えば、図66に示されるGUI443のように、子画面252に対する音声の切替えのみ実行可能である(換言すれば、親画面251に対する音声選択が実行不可である)ことをユーザに通知し、処理は、後述するステップS617に進む。
ステップS614において、子画面252に対する音声の切替えも実行可能ではないと判断された場合、ステップS616において、コントローラ21は、例えば、図67に示されるGUI444のように、子画面252に対する音声の切替えおよび親画面251に対する音声選択がいずれも実行不可であることをユーザに通知し、処理は、ステップS628に進む。
ステップS611、または、ステップS615の処理の終了後、ステップS617において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、子画面252に対する音声の切替えの実行が選択されたか否かを判断する。ステップS617において、子画面252に対する音声の切替えの実行が選択されたと判断された場合、処理は、後述するステップS623に進む。
ステップS617において、子画面252に対する音声の切替えの実行が選択されていないと判断された場合、ステップS618において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、親画面251に対する音声の切替えの実行が選択されたか否かを判断する。
ステップS618において、親画面251に対する音声の切替えの実行が選択されていないと判断された場合、ステップS619において、コントローラ21は、現在表示されているGUIについて、表示から一定時間経過後、その表示を取りやめるものとし、処理は、ステップS628に進む。
ステップS618において、親画面251に対する音声の切替えの実行が選択されたと判断された場合、ステップS620において、コントローラ21は、例えば、図68に示されるGUI445のように、親画面251に対する音声のうちのいずれかを選択させるためのGUIを表示させる。
ステップS621において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、ユーザによりいずれかの音声が選択されたか否かを判断する。ステップS621において、いずれの音声も選択されていないと判断された場合、いずれかの音声が選択されたと判断されるまで、ステップS621の処理が繰り返される。
ステップS621において、いずれかの音声が選択されたと判断された場合、ステップS622において、コントローラ21は、ユーザの選択に基づいて親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えるか、または、OFFするように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#4レジスタのPrimary audio stream numberの設定を変更して、親画面251に表示される映像に対応する音声を切替えたり、図示しないフラグ等の設定を変更して、音声出力を中止する。
ステップS617において、子画面252に対する音声の切替えの実行が選択されたと判断された場合、ステップS623において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS623において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS624において、コントローラ21は、PinPをONにし、子画面252を表示する。
具体的には、コントローラ21は、#2レジスタのdisp_v_flagの値を1とするので、#2レジスタのSecondary video stream numberにストリームIDが設定されたSecondary Videoが子画面252に表示される。また、このとき、#2レジスタのdisp_a_flagの値は、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#2レジスタのdisp_a_flagの値が1である場合、#2レジスタのSecondary audio stream numberにストリームIDが設定されたSecondary audioが再生出力される。また、このとき、#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値も、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値が1である場合、PinP PG TextST stream numberにストリームIDが設定された字幕ストリームが再生される。
ステップS623において、PinP表示中であると判断された場合、または、ステップS624の処理の終了後、ステップS625において、コントローラ21は、例えば、図69に示されるGUI446のように、子画面252に対する音声のうちのいずれかを選択させるためのGUIを表示させる。
ステップS626において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、ユーザによりいずれかの音声が選択されたか否かを判断する。ステップS626において、いずれの音声も選択されていないと判断された場合、いずれかの音声が選択されたと判断されるまで、ステップS626の処理が繰り返される。
ステップS626において、いずれかの音声が選択されたと判断された場合、ステップS627において、コントローラ21は、ユーザの選択に基づいて子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えるか、または、OFFするように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#2レジスタのSecondary audio stream numberの値を順次変更して、子画面252に表示される映像に対応する音声を切替えたり、#2レジスタのdisp_a_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する音声の再生出力を中止する。
ステップS609において、音声を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、もしくは、ステップS616またはステップS619の処理の終了後、ステップS628において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、リモートコマンダ381から、字幕を切替えるコマンドを受信したか否かを判断する。ステップS628において、字幕を切替えるコマンドを受信していないと判断された場合、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS628において、字幕を切替えるコマンドを受信したと判断された場合、ステップS629において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、親画面251に対する字幕、および、子画面252に対する字幕のいずれも字幕の切替えが実行可能であるか否かを判断する。
ステップS629において、親画面251に対する字幕、および、子画面252に対する字幕のいずれも字幕の切替えが実行可能であると判断された場合、ステップS630において、コントローラ21は、例えば、図70に示されるGUI461のように、ユーザに、現在の親画面251に対応する字幕、または、子画面252に対する字幕のうちのいずれの字幕の変更を実行するかを選択させるためのGUIを表示させるための処理を実行する。ステップS630の処理の実行後、処理は、後述するステップS636に進む。
ステップS629において、親画面251に対する字幕、および、子画面252に対する字幕のいずれかの字幕の切替えが実行可能ではないと判断された場合、ステップS631において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、親画面251に対する字幕の切替えのみが実行可能であるか否かを判断する。
ステップS631において、親画面251に対する字幕の切替えのみが実行可能であると判断された場合、ステップS632において、コントローラ21は、例えば、図71に示されるGUI462のように、親画面251に対する字幕の切替えのみ実行可能である(換言すれば、子画面252に対する字幕選択が実行不可である)ことをユーザに通知し、処理は、後述するステップS637に進む。
ステップS631において、親画面251に対する字幕の切替えが実行可能ではないと判断された場合、ステップS633において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、子画面252に対する字幕の切替えのみが実行可能であるか否かを判断する。
ステップS633において、子画面252に対する字幕の切替えのみが実行可能であると判断された場合、ステップS634において、コントローラ21は、例えば、図72に示されるGUI463のように、子画面252に対する字幕の切替えのみ実行可能である(換言すれば、親画面251に対する字幕選択が実行不可である)ことをユーザに通知し、処理は、後述するステップS636に進む。
ステップS633において、子画面252に対する字幕の切替えも実行可能ではないと判断された場合、ステップS635において、コントローラ21は、例えば、図73に示されるGUI464のように、子画面252に対する字幕の切替えおよび親画面251に対する字幕選択がいずれも実行不可であることをユーザに通知し、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS630、または、ステップS634の処理の終了後、ステップS636において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、子画面252に対する字幕の切替えの実行が選択されたか否かを判断する。ステップS636において、子画面252に対する字幕の切替えの実行が選択されたと判断された場合、処理は、後述するステップS642に進む。
ステップS636において、子画面252に対する字幕の切替えの実行が選択されていないと判断された場合、ステップS637において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、親画面251に対する字幕の切替えの実行が選択されたか否かを判断する。
ステップS637において、親画面251に対する字幕の切替えの実行が選択されていないと判断された場合、ステップS638において、コントローラ21は、現在表示されているGUIの表示について、表示から一定時間経過後、その表示を取りやめるものとし、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS637において、親画面251に対する字幕の切替えの実行が選択されたと判断された場合、ステップS639において、コントローラ21は、例えば、図74に示されるGUI465のように、親画面251に対する字幕のうちのいずれかを選択させるためのGUIを表示させる。
ステップS640において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、ユーザによりいずれかの字幕が選択されたか否かを判断する。ステップS640において、いずれの字幕も選択されていないと判断された場合、いずれかの字幕が選択されたと判断されるまで、ステップS640の処理が繰り返される。
ステップS640において、いずれかの字幕が選択されたと判断された場合、ステップS641において、コントローラ21は、ユーザの選択に基づいて親画面251に表示される映像に対応する字幕を切替えるか、または、OFFするように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#1レジスタのPG TextST stream numberの設定を変更したり、disp_s_flagの値を0として、字幕の表示を中止する。
ステップS636において、子画面252に対する字幕の切替えの実行が選択されたと判断された場合、ステップS642において、コントローラ21は、AVデコーダ部26において実行されている再生処理の状態や、メモリ23のフラグやレジスタに設定されている値を基に、PinP表示中であるか否かを判断する。
ステップS642において、PinP表示中ではないと判断された場合、ステップS642において、コントローラ21は、PinPをONにし、子画面252を表示する。
具体的には、コントローラ21は、#2レジスタのdisp_v_flagの値を1とするので、#2レジスタのSecondary video stream numberにストリームIDが設定されたSecondary Videoが子画面252に表示される。また、このとき、#2レジスタのdisp_a_flagの値は、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#2レジスタのdisp_a_flagの値が1である場合、#2レジスタのSecondary audio stream numberにストリームIDが設定されたSecondary audioが再生出力される。また、このとき、#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値も、変更しなくても良い(前のPinP終了時の状態を維持しても良い)し、1となるようにしても良い。#1レジスタのPiP_PG_textST_valid_flagの値が1である場合、PinP PG TextST stream numberにストリームIDが設定された字幕ストリームが再生される。
ステップS642において、PinP表示中であると判断された場合、または、ステップS643の処理の終了後、ステップS644において、コントローラ21は、例えば、図75に示されるGUI466のように、子画面252に対する字幕のうちのいずれかを選択させるためのGUIを表示させる。
ステップS645において、コントローラ21は、操作入力部29から供給される信号を基に、ユーザによりいずれかの字幕が選択されたか否かを判断する。ステップS645において、いずれの字幕も選択されていないと判断された場合、いずれかの字幕が選択されたと判断されるまで、ステップS645の処理が繰り返される。
ステップS645において、いずれかの字幕が選択されたと判断された場合、ステップS646において、コントローラ21は、ユーザの選択に基づいて子画面252に表示される映像に対応する字幕を切替えるか、または、OFFするように、対応するレジスタの値を変更し、処理は、ステップS591に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には、コントローラ21は、STN_Tableに基づいて、#2レジスタのSecondary_video_stream_numberに設定されたセカンダリストリームとともに再生可能であると定義されたストリームのstreamIDを抽出し、#1レジスタのPiP PG TextST stream numberの値を変更して、子画面252に表示される映像に対応する字幕表示を切替えたり、PiP_PG_textST_valid_flagの値を0として、子画面252に表示される映像に対応する字幕の再生出力を中止する。
このような処理により、再生装置5は、図53に示されるリモートコマンダ381から供給されるコマンドに基づいて、表示画面に所定のGUIを表示し、ユーザの操作入力を促すことができるので、ピクチャインピクチャ表示の有無などを容易に指令することができるとともに、多くのストリームの中から、ユーザが、簡単に所望のストリームを選択し、再生を指令することが可能となる。
なお、再生装置の処理5においては、PinP表示中ではないときに子画面252に対応する音声または字幕の切替が指令されたとき、PinP表示の実行を開始するものとして説明した。これに対して、上述した再生装置の処理1乃至再生装置の処理4においては、PinP表示中ではないときに子画面252に対応する音声または字幕の切替が指令されたとき、そのコマンドを無視するものとして説明した。
ここで、図53に示されるリモートコマンダ381から供給されるコマンドに基づいて、表示画面に所定のGUIを表示し、ユーザの操作入力を促すことができるようになされている再生装置5の処理において、すなわち、上述した再生装置の処理5において、PinP表示中ではないときに子画面252に対応する音声または字幕の切替が指令されたとき、そのコマンドを無視するようにしてもよいことは言うまでもない
また、図33に示されるリモートコマンダ301、または、図43に示されるリモートコマンダ351からのコマンドを受けて再生処理を実行する再生装置5において、すなわち、上述した再生装置の処理1乃至再生装置の処理4において、PinP表示中ではないときに子画面252に対応する音声または字幕の切替が指令されたとき、PinP表示の実行を開始するものとしてもよいことは言うまでもない。
これらの処理により、特に、メインのAVストリームとは異なる他のストリームやデータファイルで音声や映像等の各種類のコンテンツを用意して再生可能なようにした場合に、再生方法をユーザが容易に指令することができるとともに、その再生方法において再生可能なストリームをユーザが容易に選択して、再生を指令することが可能となる。
このとき、リモートコマンダにストリームの切替えの用途のために設けられるボタン等の数は、切り替えを指令するストリームの種類の数や、表示モードなどの数、換言すれば、再生装置内において、再生を制御するために発生する、例えば、レジスタやフラグなどを変更するためのコマンドの種類よりも少ない。しかしながら、本発明を適用することにより、少ない数のボタン等の操作によって、複雑な操作を行うことなく、再生方法をユーザが容易に指令することができるとともに、その再生方法において再生可能なストリームをユーザが容易に選択して、再生を指令することが可能となる。
図33に示されるリモートコマンダ301、または、図43に示されるリモートコマンダ351からのコマンドを受けて再生処理を実行する再生装置5において、すなわち、上述した再生装置の処理1乃至再生装置の処理4においては、表示装置の表示画面上にGUIを表示させることなく、換言すれば、再生されているコンテンツの映像の表示を妨げることなく、コンテンツの再生方法をユーザが容易に指令することができるとともに、その再生方法において再生可能なストリームをユーザが容易に選択して、再生を指令することが可能である。
これに対して、図53に示されるリモートコマンダ381から供給されるコマンドに基づいて、表示画面に所定のGUIを表示し、ユーザの操作入力を促すことができるようになされている再生装置5の処理において、すなわち、上述した再生装置の処理5においては、リモートコマンダのボタン数をできるだけ増やすことなく(この例では、3つのみ増加させて)、コンテンツの再生方法をユーザが容易に指令することができるとともに、その再生方法において再生可能なストリームをユーザが容易に選択して、再生を指令することが可能である。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図21に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア28よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMや記憶部が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、コンピュータプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の音声切替えを説明する図である。 従来の音声切替えを説明する図である。 MPEG2プログラムストリームの構成を説明する図である。 ユーザに提供する音声信号と字幕信号の関係を表すストリームナンバーテーブルを説明する図である。 本発明を適用した再生装置に装着される記録媒体上のアプリケーションフォーマットの例を示す図である。 メインパスとサブパスの構造を説明する図である。 メインパスとサブパスの例を説明する図である。 メインパスとサブパスの別の例を説明する図である。 PlayList()のシンタクスを示す図である。 SubPath()のシンタクスを示す図である。 SubPath_typeを説明する図である。 SubPlayItem(i)のシンタクスを示す図である。 PlayItem()のシンタクスを示す図である。 STN_table()のシンタクスを示す図である。 STN_table()のシンタクスを示す図である。 stream_entry()のシンタクスの例を示す図である。 stream_attribute()のシンタクスを示す図である。 application_typeの種類の例を説明する図である。 サブパス制限手法を説明するための図であって、PlayListの種類に対する、そのPlayListが持ち得るSubPathの組み合わせの関係を示す図である。 サブパス制限手法を説明するための図であって、PlayList内にあるPlayItemとSubPathの数の組み合わせの関係を示す図である。 本発明を適用した再生装置の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した再生装置の構成例を示すブロック図である。 ピクチャインピクチャ手法を説明する図である。 ユーザに提供する音声信号、セカンダリビデオストリームとしての映像信号、および、字幕信号の組み合わせ可能な関係を表すストリームナンバーテーブルの例を示す図である。 プライマリビデオストリームと組み合わせて同時再生される、セカンダリビデオストリーム、プライマリオーディオストリーム、セカンダリオーディオストリーム、および、サブタイトルストリームの組み合わせを選択するためのユーザの選択操作を説明する図である。 レジスタについて説明するための図である。 レジスタについて説明するための図である。 PlayListとClipとの関係、並びに、ClipにおけるTSおよびSTの関係について説明するための図である。 PlayListとClipとの関係、並びに、ClipにおけるTSおよびSTの関係について説明するための図である。 PlayListとClipとの関係、並びに、ClipにおけるTSおよびSTの関係について説明するための図である。 複数のビデオストリームの例を示す図である。 再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダの内部構成例を示すブロック図である。 再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダが備えるボタンの第1の例を示す図である。 リモートコマンダの処理1-1について説明するためのフローチャートである。 リモートコマンダの処理1-2について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理1について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理1について説明するためのフローチャートである。 リモートコマンダの処理2について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理2−1について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理2−1について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理2−2について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理2−2について説明するためのフローチャートである。 再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダが備えるボタンの第2の例を示す図である。 リモートコマンダの処理3-1について説明するためのフローチャートである。 リモートコマンダの処理3-2について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理3について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理3について説明するためのフローチャートである。 リモートコマンダの処理4について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理4−1について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理4−1について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理4−2について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理4−2について説明するためのフローチャートである。 再生装置5をコントロールするためのリモートコマンダが備えるボタンの第3の例を示す図である。 リモートコマンダの処理5について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理5について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理5について説明するためのフローチャートである。 再生装置の処理5について説明するためのフローチャートである。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。 GUI表示画面の例を示す図である。
符号の説明
1 再生装置, 11 記録媒体, 21 コントローラ, 22 ストレージドライブ, 23 メモリ, 24 ローカルストレージ, 26 AVデコーダ部, 32 スイッチ, 51乃至54 バッファ, 55,56 PIDフィルタ, 57乃至59 スイッチ, 71 バックグラウンドデコーダ, 72 ビデオデコーダ, 73 プレゼンテーショングラフィックスデコーダ, 74 インタラクティブグラフィックスデコーダ, 75 オーディオデコーダ, 76 Text-STコンポジション, 77 スイッチ, 91 バックグラウンドプレーン生成部, 92 ビデオプレーン生成部, 93 プレゼンテーショングラフィックスプレーン生成部, 94 インタラクティブグラフィックスプレーン生成部, 95 バッファ 96 ビデオデータ処理部, 97 ミキシング処理部, 101 ミキシング処理部, 251 親画面, 252 子画面, 291 ボタン等操作入力取得部, 292 コマンド発生制御部, 293 コマンド送出部, 301 リモートコマンダ, 321 PinP/Audio Mix On-Offボタン, 322 PinP/Audio Mix Shiftボタン, 323 映像切替ボタン, 324 音声切替ボタン, 325 字幕切替ボタン, 351 リモートコマンダ, 361 PinP/Audio Mixボタン, 381 リモートコマンダ, 421乃至426 GUI, 441乃至446 GUI, 461乃至466 GUI

Claims (20)

  1. ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダにおいて、
    前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、
    前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームを、
    前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、
    または、
    前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリーム
    のうちのいずれかとする場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段と
    を備えるリモートコマンダ。
  2. 前記指令対象ストリーム切替え手段が操作されない場合に前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームは、前記第1のビデオストリーム、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される前記第1のオーディオストリーム、または、前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1の字幕ストリームであり、
    前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される第3のオーディオストリーム、または、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される第2の字幕ストリームである
    請求項1に記載のリモートコマンダ。
  3. 前記第1のビデオストリームと合成されて再生される前記第2のビデオストリームの表示の有無を指令する第2のビデオストリーム表示指令手段
    を更に備える請求項1に記載のリモートコマンダ。
  4. 前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される前記第1のオーディオストリームと合成されて再生される前記第2のオーディオストリームの再生出力の有無を指令する第2のオーディオストリーム出力指令手段
    を更に備える請求項1に記載のリモートコマンダ。
  5. 前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生するコマンド発生手段を更に備え、
    前記コマンド発生手段は、前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうちの切替えられるストリームが指定された前記コマンドを発生する
    請求項1に記載のリモートコマンダ。
  6. ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダのコマンド発生方法において、
    前記リモートコマンダは、
    前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、
    前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段と
    を備え、
    前記ユーザから前記切替え指令手段の操作入力を受け、
    前記ユーザから前記指令対象ストリーム切替え手段の操作入力を受け、
    前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生し、
    発生された前記コマンドを、前記再生装置に送信する
    ステップを含み、
    前記ユーザにより前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、発生される前記コマンドを受信した前記再生装置において切り替えが指令されるストリームが、
    前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、
    または、
    前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリーム
    のうちのいずれかとなるように、前記コマンドが発生される
    コマンド発生方法。
  7. ユーザからの操作入力を受け、主に再生される第1のビデオストリームとともに、他のストリームを再生出力可能な再生装置の動作を制御するためのコマンドを送信するリモートコマンダの動作を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記リモートコマンダは、
    前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、
    前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段と
    を備え、
    前記ユーザから前記切替え指令手段の操作入力を受け、
    前記ユーザから前記指令対象ストリーム切替え手段の操作入力を受け、
    前記ユーザによる前記切替え指令手段および前記指令対象ストリーム切替え手段への操作入力を基に、前記再生装置へ送信する前記コマンドを発生し、
    発生された前記コマンドを、前記再生装置に送信する
    ステップを含み、
    前記ユーザにより前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、発生される前記コマンドを受信した前記再生装置において切り替えが指令されるストリームが、
    前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、
    または、
    前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリーム
    のうちのいずれかとなるように、前記コマンドが発生される
    プログラム。
  8. 主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、
    前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段と
    を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置において、
    前記リモートコマンダから前記コマンドを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合、前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームを、
    前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、
    または、
    前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリーム
    のうちのいずれかであるものとして、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する再生制御手段と
    を備える再生装置。
  9. 前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームがそれぞれ再生されるか否かを設定する第1の設定手段と、
    再生が制御される前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームを個別に区別可能な区別情報を設定する第2の設定手段と
    を更に備え、
    前記再生制御手段は、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定する
    請求項8に記載の再生装置。
  10. 前記再生制御手段は、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するために用いられる再生制御情報に含まれる、同時に再生可能なストリームの組み合わせを定義する定義情報に基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定する
    請求項9に記載の再生装置。
  11. 主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、
    前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段と
    を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置の再生方法において、
    前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、
    受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合に切り替えが指令されるストリームが、
    前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、
    または、
    前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリーム
    のうちのいずれかとなるように、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する
    ステップを含む再生方法。
  12. 主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段と、
    前記切替え指令手段により切り替えが指令されるストリームの対象を変更する場合に操作される、指令対象ストリーム切替え手段と
    を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、
    受信された前記コマンドに基づいて、前記ユーザにより前記リモートコマンダの前記指令対象ストリーム切替え手段が操作された後、所定の一定の期間内に前記切替え指令手段が操作された場合に切り替えが指令されるストリームが、
    前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリーム、もしくは、前記第2のビデオストリームに対応つけられて再生される、ビデオストリームとは異なる種類のストリームか、
    または、
    前記第1のビデオストリームに対応つけられて再生される第1のオーディオストリームと合成されて再生される第2のオーディオストリーム
    のうちのいずれかとなるように、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  13. 主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置において、
    前記リモートコマンダから前記コマンドを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御するとともに、前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する再生制御手段と
    を備える再生装置。
  14. 前記再生制御手段は、前記他のストリームのうち、現在再生出力が可能なストリームを検出し、検出結果に基づいて、前記表示画面の表示を制御する
    請求項13に記載の再生装置。
  15. 前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームがそれぞれ再生されるか否かを設定する第1の設定手段と、
    再生が制御される前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームを個別に区別可能な区別情報を設定する第2の設定手段と
    を更に備え、
    前記再生制御手段は、前記受信手段により受信された前記コマンドに基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定する
    請求項13に記載の再生装置。
  16. 前記再生制御手段は、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御するために用いられる再生制御情報に含まれる、同時に再生可能なストリームの組み合わせを定義する定義情報に基づいて、前記第1の設定手段および前記第2の設定手段を設定する
    請求項15に記載の再生装置。
  17. 再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類の前記ストリームがビデオストリームであり、前記第1のビデオストリームと合成されて再生される副のビデオストリームである第2のビデオストリームが複数存在する場合、前記再生制御手段は、前記第2のビデオストリームに対応する映像の切り替えを前記ユーザに選択させるように、前記表示画面の表示を制御する
    請求項13に記載の再生装置。
  18. 主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生出力可能な再生装置の再生方法において、
    前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、
    受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御し、
    前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する
    ステップを含む再生方法。
  19. 主に再生される第1のビデオストリームおよび他のストリームのうち、再生されるものの選択を切替えることが可能な同一種類のストリームの切替えを指令するための切替え指令手段を備えるリモートコマンダから送信されるコマンドに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに、前記他のストリームを再生する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記リモートコマンダから前記コマンドを受信し、
    受信された前記コマンドに基づいて、前記リモートコマンダの前記切替え指令手段により切替えが指令されるストリームの対象をユーザに選択させるための補助となる表示画面の表示を制御し、
    前記表示画面を参照した前記ユーザの操作入力に基づいて、前記第1のビデオストリームおよび前記他のストリームの再生を制御する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  20. 請求項7、請求項12、または請求項19に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
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