JP2008245705A - 超音波内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】正確な医療診断に供する高品質な内視鏡画像および超音波画像を、低コスト且つ画像の更新レートを損ねることなく得る。
【解決手段】超音波内視鏡システムのプロセッサ装置20は、励振パルスによる撮像信号への第1の干渉ノイズを表す第1のノイズ信号を予め記憶する第1メモリ30と、第1メモリ30から読み出した第1のノイズ信号を、撮像信号から減算する第1減算器29と、駆動制御信号による検出信号への第2の干渉ノイズを表す第2のノイズ信号を予め記憶する第2メモリ41と、第2メモリ41から読み出した第2のノイズ信号を、検出信号から減算する第2減算器40とを備える。第1、第2減算器29、40は、励振パルス、および駆動制御信号の送信タイミングに合わせて、撮像信号、および検出信号から第1、第2のノイズ信号をそれぞれ減算する。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像素子、および超音波トランスデューサが先端に配された超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡システムに関する。
近年、医療分野において、内視鏡を利用した医療診断が実用化されている。内視鏡の先端には、体腔内の被観察部位の像光を撮像して内視鏡画像を得るためのCCDなどの撮像素子が配されている。このような内視鏡には、撮像素子だけでなく、被観察部位に超音波を照射し、被観察部位からのエコー信号を受信して検出信号を出力する超音波トランスデューサが先端に配された、いわゆる超音波内視鏡がある。
超音波内視鏡では、撮像素子と超音波トランスデューサとが近接して設けられ、これらに接続される配線も近接して引き回されているため、撮像素子から出力される撮像信号が超音波トランスデューサを励振させるための励振パルスによりノイズを受け易く、また、撮像素子の駆動を制御する駆動制御信号が超音波トランスデューサで出力された検出信号にノイズを与えるという相互干渉によって、内視鏡画像または超音波画像にノイズが発生するという問題があった。
上記問題を解決するために、ダミーの超音波トランスデューサおよびダミー同軸ケーブルを設け、本物の超音波トランスデューサおよび同軸ケーブルとの双方に発生したノイズ成分を差動アンプにより相殺または低減することで、検出信号のS/N比を向上させた体腔内超音波診断装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、フットスイッチの操作に応じて内視鏡画像および超音波画像の取得を選択し、選択されていない側の駆動を止めるようにしてノイズの発生を防ぎ、駆動を止めた側の画像は駆動を止める直前の画像を表示するようにした電子内視鏡装置が提案されている(特許文献2参照)。この特許文献2では、内視鏡画像または超音波画像のフレーム、フィールド、あるいは水平走査線を単位として、これらの比率を観察の中心となる画像に応じて変化させることも述べられている。
特開平6−63044号公報 特開平6−169888号公報
特許文献1に記載の技術では、本物の超音波トランスデューサと抵抗成分が同じダミーの超音波トランスデューサを配置するか、超音波トランスデューサの一部を遮音部材で音響的に遮断してダミーの超音波トランスデューサとして用いるかしなければならず、超音波トランスデューサを複数配列したアレイタイプの超音波内視鏡に採用しようとした場合、新たに部品を追加するスペースがないため、実現性に乏しいという問題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、フットスイッチで選択されなかった方の画像は静止画だけとなる。また、内視鏡画像または超音波画像のフレーム、フィールド、あるいは水平走査線を単位として、これらの比率を観察の中心となる画像に応じて変化させた場合は、どちらの画像も動画像が出力されるが、然程重要視されない画像についても通常と同様の画像処理を施しているため、その分の処理に掛かる電力を無駄に消費していた。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、正確な医療診断に供する高品質な内視鏡画像および超音波画像を、低コスト且つ画像の更新レートを損ねることなく得ることができる超音波内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、体腔内の被観察部位の像光を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、被観察部位に超音波を照射し、被観察部位からのエコー信号を受信して検出信号を出力する超音波トランスデューサとが先端に配された超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡システムにおいて、前記超音波を発生させるための励振パルスによる前記撮像信号への第1の干渉ノイズ、および前記撮像信号の取り込みタイミングを制御する駆動制御信号による前記検出信号への第2の干渉ノイズをそれぞれ取得する第1、第2ノイズ取得手段と、前記第1、第2ノイズ取得手段で取得された前記第1、第2の干渉ノイズを、前記撮像信号、および前記検出信号からそれぞれ除去する第1、第2ノイズ除去手段とを備えることを特徴とする。
前記第1の干渉ノイズを表す第1のノイズ信号を予め記憶する第1メモリを有し、前記第1ノイズ取得手段は、前記第1メモリから前記第1のノイズ信号を取得し、前記第1ノイズ除去手段は、前記第1メモリから読み出した前記第1のノイズ信号を、前記撮像信号から減算する第1減算器であることが好ましい。
上記の場合、前記撮像信号をデジタル化する第1A/D変換器をさらに備え、前記第1メモリには、デジタルの前記第1のノイズ信号が記憶されており、前記第1減算器は、前記第1A/D変換器の後段に設けられ、デジタルの前記第1のノイズ信号を、前記第1A/D変換器でデジタル化された前記撮像信号から減算することが好ましい。
あるいは、前記撮像信号をデジタル化する第1A/D変換器をさらに備え、前記第1メモリには、デジタルの前記第1のノイズ信号が記憶されており、前記第1減算器は、前記第1A/D変換器の前段に設けられ、前記第1メモリと前記第1減算器の間に介挿されたD/A変換器でアナログ化された前記第1のノイズ信号を、前記第1A/D変換器でデジタル化される前のアナログの前記撮像信号から減算することが好ましい。
前記第2の干渉ノイズを表す第2のノイズ信号を予め記憶する第2メモリを有し、前記第2ノイズ取得手段は、前記第2メモリから前記第2のノイズ信号を取得し、前記第2ノイズ除去手段は、前記第2メモリから読み出した前記第2のノイズ信号を、前記検出信号から減算する第2減算器であり、前記検出信号をデジタル化する第2A/D変換器をさらに備え、前記第2メモリには、デジタルの前記第2のノイズ信号が記憶されており、前記第2減算器は、前記第2A/D変換器の後段に設けられ、デジタルの前記第2のノイズ信号を、前記第2A/D変換器でデジタル化された前記検出信号から減算することが好ましい。
あるいは、前記第2ノイズ取得手段は、前記超音波および前記エコー信号の送受信を行っていない前記超音波トランスデューサに接続された信号線であり、前記第2ノイズ除去手段は、前記信号線で拾われた前記第2の干渉ノイズを表す第2のノイズ信号を、前記検出信号から減算する第2減算器であることが好ましい。
上記の場合、前記検出信号をデジタル化する第2A/D変換器をさらに備え、前記第2減算器は、前記第2A/D変換器の後段に設けられ、デジタルの前記第2のノイズ信号を、前記第2A/D変換器でデジタル化された前記検出信号から減算することが好ましい。
あるいは、前記検出信号をデジタル化する第2A/D変換器をさらに備え、前記第2減算器は、前記第2A/D変換器の前段に設けられ、アナログの前記第2のノイズ信号を、前記第2A/D変換器でデジタル化される前のアナログの前記検出信号から減算することが好ましい。
本発明の超音波内視鏡システムによれば、超音波を発生させるための励振パルスによる撮像信号への第1の干渉ノイズ、および撮像信号の取り込みタイミングを制御する駆動制御信号による検出信号への第2の干渉ノイズをそれぞれ取得する第1、第2ノイズ取得手段と、第1、第2ノイズ取得手段で取得された第1、第2の干渉ノイズを、撮像信号、および検出信号からそれぞれ除去する第1、第2ノイズ除去手段とを備えるので、配線の本数を多くすることなく、内視鏡画像および超音波画像へのノイズの発生を抑制することができる。したがって、正確な医療診断に供する高品質な内視鏡画像および超音波画像を、低コスト且つ画像の更新レートを損ねることなく得ることができる。
図1および図2において、超音波内視鏡2の先端2aには、超音波トランスデューサアレイ(USと表現する場合がある。図3参照)10が配設されている。超音波トランスデューサアレイ10は、凸状に形成された台座11上に、複数の超音波トランスデューサ12が二次元アレイ状に配列されてなる。
超音波トランスデューサ12は、例えば、PZT(Pb(lead) zirconate titanate;チタン酸ジルコン酸鉛)や、PVDF(polyvinylidene difluoride;ポリフッ化ビニリデン)などの圧電体厚膜の両面に電極を形成してなる。両電極に電圧が印加されると、圧電体が振動して超音波を発生し、これにより被検体の被観察部位に超音波が照射される。そして、後述するマルチプレクサ(以下、MUXと略す。図3参照)32で、複数の超音波トランスデューサ12を順次駆動させることで、被観察部位に超音波が走査される。また、被観察部位からのエコー信号を受信すると、圧電体が振動して電圧を発生し、この電圧が検出信号として出力される。
先端2aに接続されたシース13の上部には、体腔内の被観察部位の像光を取り込むための対物光学系14と、像光を撮像して撮像信号を出力するCCD15とが搭載され、中央部には、穿刺針16が挿通される穿刺針用チャンネル17が設けられている。
また、シース13の上部および下部には、プロセッサ装置20(図3参照)と、超音波トランスデューサアレイ10およびCCD15とを電気的に接続するアレイ用配線ケーブル18およびCCD用配線ケーブル19が、穿刺針用チャンネル17を挟むように挿通されている。なお、煩雑を避けるために図示はしていないが、超音波トランスデューサ12同士の隙間には、エポキシ樹脂からなる充填材が充填されている。また、超音波トランスデューサアレイ10上には、シリコン樹脂などからなり、超音波トランスデューサアレイ10から発せられる超音波を体腔内の被観察部位に向けて収束させる音響レンズが取り付けられている。
図3において、超音波内視鏡2とともに本発明の超音波内視鏡システムを構成するプロセッサ装置20は、内視鏡用プロセッサ部20aと、超音波用プロセッサ部20bとから構成され、CPU21により全体の動作を統括的に制御される。内視鏡用プロセッサ部20aには、CCD用タイミングジェネレータ22、第1A/D変換器(第1A/D)23、内視鏡画像処理回路24、内視鏡画像用メモリ25、およびD/A変換器(D/A)26が設けられている。
超音波内視鏡2内のCCD15の近傍には、ドライバ27およびAMP28が設けられている。ドライバ27は、CCD用タイミングジェネレータ22から送信される垂直、水平転送クロックに基づいて、CCD15で出力される撮像信号を、周知の垂直転送路、水平転送路を介して転送するための駆動制御信号をCCD15に送信し、撮像信号を取り込むタイミングを制御する。AMP28は、CCD15から出力された撮像信号を増幅する。AMP28で増幅された撮像信号は、第1A/D23でA/D変換が施され、デジタル化される。
第1A/D23には、第1減算器29が接続されている。第1減算器29には、第1メモリ30が接続されている。第1メモリ30には、暗所をCCD15で撮像して、後述する励振パルスを送信したときに出力された撮像信号、すなわち、励振パルスによる撮像信号への第1の干渉ノイズを表すデジタルの第1のノイズ信号が記憶されている。
第1メモリ30には、後述する送信ビームフォーマ34が接続されている。第1メモリ30は、送信ビームフォーマ34による励振パルスの送信タイミングに同期して、第1のノイズ信号を第1減算器29に出力する。第1減算器29は、励振パルスの送信タイミングに合わせて、第1A/D23から出力されたデジタルの撮像信号から、第1のノイズ信号を減算する。
内視鏡画像処理回路24は、第1A/D23でデジタル化されて第1減算器29で第1のノイズ信号が減算された撮像信号に対して、階調変換、ホワイトバランス調整、γ補正などの各種画像処理を施した後、テレビ信号の走査方式(NTSC方式)に変換する。
内視鏡画像用メモリ25は、内視鏡画像処理回路24から出力されるテレビ信号を一時的に格納する。D/A26は、内視鏡画像用メモリ25からのテレビ信号に対してD/A変換を施し、テレビ信号をアナログ化する。D/A26でアナログ化されたテレビ信号は、内視鏡画像用モニタ31に内視鏡画像として表示される。
一方、超音波用プロセッサ部20bには、MUX32、パルサ33、送信ビームフォーマ34、レシーバ35、第2A/D変換器(第2A/D)36、受信ビームフォーマ37、Log圧縮検波回路38、およびDSC39が設けられている。
MUX32は、複数の超音波トランスデューサ12の中から、駆動させる超音波トランスデューサ12を選択して、これを切り替える。具体的には、例えば、超音波トランスデューサ12が256個配されている場合、256個の超音波トランスデューサ12のうち、隣接する96個の超音波トランスデューサ12を1つのブロックとして同時に駆動させるように選択し、超音波およびエコー信号の1回の送受信毎に、駆動させる超音波トランスデューサ12を1〜数個ずつずらす。
パルサ33は、MUX32で選択されて同時に駆動される超音波トランスデューサ12の個数分(上記の例でいえば96個分)設けられており、送信ビームフォーマ34から送信される駆動パルスに基づいて、MUX32を介して、超音波トランスデューサ12に超音波を発生させるための励振パルス(パルス電圧)を送信する。
レシーバ35は、体腔内の被観察部位からのエコー信号により超音波トランスデューサ12から出力された検出信号を受信し、これを増幅する。第2A/D36は、レシーバ35からの検出信号に対してA/D変換を施し、検出信号をデジタル化する。
第2A/D36には、第2減算器40が接続されている。第2減算器40には、第2メモリ41が接続されている。第2メモリ41には、超音波トランスデューサ12を駆動させない状態で、ドライバ27からCCD15に駆動制御信号を送信したときに出力された検出信号、すなわち、駆動制御信号による検出信号への第2の干渉ノイズを表すデジタルの第2のノイズ信号が記憶されている。
第2メモリ41には、CCD用タイミングジェネレータ22が接続されている。第2メモリ41は、CCD用タイミングジェネレータ22による駆動制御信号の送信タイミングに同期して、第2のノイズ信号を第2減算器40に出力する。第2減算器40は、駆動制御信号の送信タイミングに合わせて、第2A/D36から出力されたデジタルの検出信号から、第2のノイズ信号を減算する。なお、レシーバ35、第2A/D36、および第2減算器40は、パルサ33と同様に、MUX32で選択されて同時に駆動される超音波トランスデューサ12の個数分設けられている。つまり、MUX32で選択された一個の超音波トランスデューサ12に対して、一対のパルサ33およびレシーバ35が接続され、超音波の送受信毎にパルサ33およびレシーバ35が切り替えられる。
受信ビームフォーマ37は、第2A/D36でデジタル化されて第2減算器40で第2のノイズ信号が減算された検出信号に対して、位相整合演算を施す。Log圧縮検波回路38は、受信ビームフォーマ37から出力される検出信号の振幅を検波し、対数圧縮を施す。Log圧縮検波回路38から出力された検出信号は、メモリ(図示せず)に一旦格納される。
DSC39は、メモリに格納されたデジタルの検出信号をテレビ信号に変換する。DSC39で変換されたテレビ信号は、D/A変換器(図示せず)でD/A変換が施され、超音波画像用モニタ42に超音波画像として表示される。
CCD用タイミングジェネレータ22、および送信ビームフォーマ34は、CPU21に接続されたメインタイミングジェネレータ43からの同期信号によって同期駆動される。メインタイミングジェネレータ43は、内視鏡画像用メモリ25、および受信ビームフォーマ37にも接続しており、これらのデータ書き込み・読み出しタイミングも管理している。
超音波内視鏡2の挿入部が体腔内に挿入され、内視鏡画像を取得する指示がなされると、CCD15により対物光学系14からの体腔内の像光が撮像され、ドライバ27により制御される取り込みタイミングに合わせて、CCD15から撮像信号が出力される。
CCD15から出力された撮像信号は、AMP28で増幅され、第1A/D23でA/D変換されてデジタル化される。第1A/D23でデジタル化された撮像信号は、第1減算器29で、励振パルスの送信タイミングに合わせて第1メモリ30から読み出された第1のノイズ信号が減算される。これにより、励振パルスによる撮像信号への第1の干渉ノイズが除去される。
第1減算器29で第1のノイズ信号が減算された撮像信号は、内視鏡画像処理回路24で階調変換、ホワイトバランス調整、γ補正などの各種画像処理が施された後、テレビ信号の走査方式に変換される。
内視鏡画像処理回路24から出力されたテレビ信号は、内視鏡画像用メモリ25に一時的に格納され、D/A26でD/A変換が施されてアナログ化される。D/A26でアナログ化されたテレビ信号は、内視鏡画像用モニタ31に内視鏡画像として表示される。
一方、超音波画像を取得する指示がなされると、送信ビームフォーマ34からの駆動パルスに基づいて、MUX32で選択された超音波トランスデューサ12にパルサ33から励振パルスが送信される。これにより超音波トランスデューサ12が励振され、超音波トランスデューサ12から体腔内の被観察部位に超音波が照射される。体腔内の被観察部位からは、照射された超音波に応じたエコー信号が反射される。
体腔内の被観察部位からのエコー信号は、超音波トランスデューサ12で受信され、これにより超音波トランスデューサ12から検出信号が出力される。超音波トランスデューサ12から出力された検出信号は、レシーバ35で受信されて増幅され、第2A/D36でA/D変換が施されてデジタル化される。超音波およびエコー信号の1回の送受信が終了すると、MUX32により駆動させる超音波トランスデューサ12が切り替えられて上記同様の処理が施され、これにより被観察部位に超音波が走査される。
第2A/D36でデジタル化された検出信号は、第2減算器40で、駆動制御信号の送信タイミングに合わせて第2メモリ41から読み出された第2のノイズ信号が減算される。これにより、駆動制御信号による検出信号への第2の干渉ノイズが除去される。
第2減算器40で第2のノイズ信号が減算された検出信号は、受信ビームフォーマ37で位相整合演算が施された後、Log圧縮検波回路38で検波、対数圧縮が施され、DSC39でテレビ信号に変換される。DSC39で変換されたテレビ信号は、D/A変換後、超音波画像用モニタ42に超音波画像として表示される。
以上詳細に説明したように、励振パルスによる撮像信号への第1の干渉ノイズ、および駆動制御信号による検出信号への第2の干渉ノイズを表す第1、第2のノイズ信号を、予め第1、第2メモリ30、41に記憶させておき、第1、第2減算器29、40で、励振パルス、および駆動制御信号の送信タイミングに合わせて、撮像信号、および検出信号から第1、第2のノイズ信号を減算するので、内視鏡画像、および超音波画像がノイズで乱れることがない。また、両画像の更新レートを損なうこともない。
なお、第1A/D23としては、通常使用される映像用A/D変換器よりもダイナミックレンジが広く、且つ処理時間が高速なものを採用することが好ましい。
上記実施形態では、第1A/D23の後段に第1減算器29を接続し、デジタル化された撮像信号からデジタルの第1のノイズ信号を減算するようにしているが、図4に示すように、第1A/D23の前段に第1減算器29を接続してもよい。この場合、第1減算器29と第1メモリ30との間に、D/A変換器(D/A)50を介挿する。そして、第1メモリ30から読み出された第1のノイズ信号を、D/A50でD/A変換してアナログ化し、これを第1減算器29で撮像信号から減算する。なお、D/A50としては、第1A/D23よりも処理時間が高速なもの、例えば、100MHz程度の動作周波数を有するものを用いることが好ましい。
また、上記実施形態では、第2のノイズ信号を第2メモリ41に記憶させ、第2減算器40で検出信号から減算しているが、図5に示すように、超音波およびエコー信号の送受信を行っていない未使用chの超音波トランスデューサ12に接続された信号線60で第2のノイズ信号を拾い、これを第2減算器40で検出信号から減算するようにしてもよい。信号線60で拾われた第2のノイズ信号は、第2減算器40に入力され、MUX32で選択駆動されている使用chの超音波トランスデューサ12から出力された検出信号から第2減算器40で減算される。
また、図6に示すように、第2減算器40を第2A/D36の前段に設け、アナログの検出信号から第2のノイズ信号を減算するようにしてもよい。但し、この場合、第2のノイズ信号が入力される信号線70には、第2減算器40に入力する第2のノイズ信号のゲインを調整するためのAMP71が介挿される。このようにすれば、第2メモリ41を設けることなく、既存の信号線60を用いて第2の干渉ノイズを除去することができ、部品コストを抑えることができる。なお、パルサ33およびレシーバ35に接続されているTx/Rx61は、送受信を切り替えるための切り替え回路である。
なお、図7〜図9に示すように、超音波トランスデューサアレイ10やCCD15に接続される配線の仕方を工夫することで、干渉ノイズを防ぐようにしてもよい。すなわち、図7に示すように、撮像信号を伝送する信号線80を、AMP28の後段で二重シールドケーブル81とし、第1の干渉ノイズを除去する。あるいは、図8に示すように、CCD15からの+−の出力を信号線90a、90bでそれぞれ取り出して、AMP91a、91bでそれぞれ増幅するようにする。そして、信号線90a、90bを、AMP91a、91bの後段で二重シールドケーブル92とし、差動増幅器93の入力端にそれぞれ接続する。このようにすれば、差動増幅器93から出力される撮像信号は、第1の干渉ノイズが除去されたものとなる。
さらに、図9に示すように、撮像信号を伝送する信号線80を、AMP28の後段でシールドケーブル100とし、駆動制御信号を伝送する信号線101を、ドライバ27の前段で二重シールドケーブル102とする。そして、検出信号を伝送する信号線103を、多芯二重シールドケーブル104とする。これにより、第1、第2の干渉ノイズを除去することができる。
上記実施形態では、超音波トランスデューサ12が二次元アレイ状に配列されたコンベックス電子走査方式の超音波内視鏡2を例示して説明したが、一次元アレイ状に配列されたものや、ラジアル電子走査方式などの他の走査方式を採用した超音波内視鏡についても、本発明は適用することが可能である。また、内視鏡用と超音波用を兼用したプロセッサ装置20を用い、内視鏡画像用、超音波画像用に個別のモニタ31、42を用意しているが、プロセッサ装置、およびモニタの構成はこれに限定されず、内視鏡用と超音波用で別々のプロセッサ装置を用いてもよいし、モニタを1台にして2画面に分割して画像を表示してもよい。
超音波内視鏡の先端の構成を示す拡大断面図である。 超音波内視鏡の先端の構成を示す平面図である。 本発明の超音波内視鏡システムの構成を示すブロック図である。 別の実施形態を示す回路図である。 別の実施形態を示す回路図である。 さらに別の実施形態を示す回路図である。 撮像信号を伝送する信号線を二重シールドケーブルとした例を示す説明図である。 撮像信号を伝送する信号線をツイステッドペアケーブルとし、差動増幅器に接続した例を示す説明図である。 撮像信号を伝送する信号線、駆動制御信号を伝送する信号線、および検出信号を伝送する信号線を、それぞれシールドケーブル、二重シールドケーブル、および多芯二重シールドケーブルとした例を示す説明図である。
符号の説明
2 超音波内視鏡
10 超音波トランスデューサアレイ
12 超音波トランスデューサ
15 CCD
20 プロセッサ装置
21 CPU
23 第1A/D変換器(第1A/D)
29 第1減算器
30 第1メモリ
36 第2A/D変換器(第2A/D)
40 第2減算器
41 第2メモリ
50 D/A変換器(D/A)
60 信号線

Claims (8)

  1. 体腔内の被観察部位の像光を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、被観察部位に超音波を照射し、被観察部位からのエコー信号を受信して検出信号を出力する超音波トランスデューサとが先端に配された超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡システムにおいて、
    前記超音波を発生させるための励振パルスによる前記撮像信号への第1の干渉ノイズ、および前記撮像信号の取り込みタイミングを制御する駆動制御信号による前記検出信号への第2の干渉ノイズをそれぞれ取得する第1、第2ノイズ取得手段と、
    前記第1、第2ノイズ取得手段で取得された前記第1、第2の干渉ノイズを、前記撮像信号、および前記検出信号からそれぞれ除去する第1、第2ノイズ除去手段とを備えることを特徴とする超音波内視鏡システム。
  2. 前記第1の干渉ノイズを表す第1のノイズ信号を予め記憶する第1メモリを有し、
    前記第1ノイズ取得手段は、前記第1メモリから前記第1のノイズ信号を取得し、
    前記第1ノイズ除去手段は、前記第1メモリから読み出した前記第1のノイズ信号を、前記撮像信号から減算する第1減算器であることを特徴とする請求項1に記載の超音波内視鏡システム。
  3. 前記撮像信号をデジタル化する第1A/D変換器をさらに備え、
    前記第1メモリには、デジタルの前記第1のノイズ信号が記憶されており、
    前記第1減算器は、前記第1A/D変換器の後段に設けられ、デジタルの前記第1のノイズ信号を、前記第1A/D変換器でデジタル化された前記撮像信号から減算することを特徴とする請求項2に記載の超音波内視鏡システム。
  4. 前記撮像信号をデジタル化する第1A/D変換器をさらに備え、
    前記第1メモリには、デジタルの前記第1のノイズ信号が記憶されており、
    前記第1減算器は、前記第1A/D変換器の前段に設けられ、前記第1メモリと前記第1減算器の間に介挿されたD/A変換器でアナログ化された前記第1のノイズ信号を、前記第1A/D変換器でデジタル化される前のアナログの前記撮像信号から減算することを特徴とする請求項2に記載の超音波内視鏡システム。
  5. 前記第2の干渉ノイズを表す第2のノイズ信号を予め記憶する第2メモリを有し、
    前記第2ノイズ取得手段は、前記第2メモリから前記第2のノイズ信号を取得し、
    前記第2ノイズ除去手段は、前記第2メモリから読み出した前記第2のノイズ信号を、前記検出信号から減算する第2減算器であり、
    前記検出信号をデジタル化する第2A/D変換器をさらに備え、
    前記第2メモリには、デジタルの前記第2のノイズ信号が記憶されており、
    前記第2減算器は、前記第2A/D変換器の後段に設けられ、デジタルの前記第2のノイズ信号を、前記第2A/D変換器でデジタル化された前記検出信号から減算することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波内視鏡システム。
  6. 前記第2ノイズ取得手段は、前記超音波および前記エコー信号の送受信を行っていない前記超音波トランスデューサに接続された信号線であり、
    前記第2ノイズ除去手段は、前記信号線で拾われた前記第2の干渉ノイズを表す第2のノイズ信号を、前記検出信号から減算する第2減算器であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波内視鏡システム。
  7. 前記検出信号をデジタル化する第2A/D変換器をさらに備え、
    前記第2減算器は、前記第2A/D変換器の後段に設けられ、デジタルの前記第2のノイズ信号を、前記第2A/D変換器でデジタル化された前記検出信号から減算することを特徴とする請求項6に記載の超音波内視鏡システム。
  8. 前記検出信号をデジタル化する第2A/D変換器をさらに備え、
    前記第2減算器は、前記第2A/D変換器の前段に設けられ、アナログの前記第2のノイズ信号を、前記第2A/D変換器でデジタル化される前のアナログの前記検出信号から減算することを特徴とする請求項6に記載の超音波内視鏡システム。
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