JP2008235762A - Inductance component and method of manufacturing the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば携帯電話などの電子機器に用いられるインダクタンス部品およびその製造方法に関するものである。 The present invention relates to an inductance component used in an electronic device such as a mobile phone and a method for manufacturing the same.
従来、この種のインダクタンス部品は、図12に示すように、樹脂からなる素体101の内部に、渦巻き状のコイル102aと、このコイル102aに接続されたビア103と、このビア103に接続されたコイル102bとが形成され、このコイル102a、102bには端子104がそれぞれ電気的に接続されており、この素体101を構成する材料については、感光性のエポキシ樹脂などを用いて構成されていた。
Conventionally, as shown in FIG. 12, this type of inductance component is connected to a
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
しかしながら、このような従来のインダクタンス部品は、感光性の樹脂材料を用いていることから、さらに耐湿性に優れたインダクタンス部品が要望されていた。 However, since such a conventional inductance component uses a photosensitive resin material, an inductance component having further excellent moisture resistance has been demanded.
即ち、上記従来の構成においては、渦巻きコイルが巻回されている平面において、高占積率性を有するコイルパターンを形成するために、素体を形成する感光性樹脂には解像度、即ちフォトリソプロセスにおける微細なエッチングによる高精度で、高アスペクト比を実現できるファインパターン形成性能の優れた樹脂材料を用いて構成していた。 That is, in the above conventional configuration, in order to form a coil pattern having a high space factor on the plane on which the spiral coil is wound, the photosensitive resin forming the element body has a resolution, that is, a photolithographic process. The resin material is excellent in fine pattern formation performance that can realize a high aspect ratio with high accuracy by fine etching in the process.
しかし、樹脂の選択に解像度の高さを優先すると、耐湿性を考慮した樹脂の選択が不十分となり、耐湿性が低くなってしまうという課題を有していた。 However, if priority is given to the high resolution over the selection of the resin, there is a problem that the selection of the resin in consideration of the moisture resistance becomes insufficient and the moisture resistance becomes low.
そこで本発明は、耐湿性を向上させた高占積率を有するインダクタンス部品およびその製造方法を提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide an inductance component having a high space factor with improved moisture resistance and a method for manufacturing the same.
前記従来の課題を解決するために、本発明は、絶縁樹脂と、この絶縁樹脂の内層部に形成したコイルパターンと、前記コイルパターンに接続され、且つ前記絶縁樹脂から一部が露出した外部電極とを備え、前記絶縁樹脂の表層部に撥水性を有する保護膜を設けた構成とするものである。 In order to solve the conventional problems, the present invention provides an insulating resin, a coil pattern formed on an inner layer of the insulating resin, and an external electrode connected to the coil pattern and partially exposed from the insulating resin. And a protective film having water repellency is provided on the surface layer portion of the insulating resin.
本発明のインダクタンス部品およびその製造方法は、絶縁樹脂の表層部に撥水性を有する保護膜を設けた構成とすることによって、コイルパターンの高占積率性を確保しつつ、耐湿性に優れたインダクタンス部品およびその製造方法を実現することができる。 The inductance component of the present invention and the manufacturing method thereof have excellent moisture resistance while ensuring a high space factor of the coil pattern by providing a protective film having water repellency on the surface layer portion of the insulating resin. An inductance component and a manufacturing method thereof can be realized.
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品およびその製造方法について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の断面図である。
(Embodiment 1)
Hereinafter, an inductance component and a manufacturing method thereof according to
図1において、絶縁樹脂からなる素体1はコイルパターン2を形成するために積層構造として形成している。そして、このコイルパターン2は、所定の層に形成した渦巻き状の平面コイル2aと別の層に形成した渦巻き状の平面コイル2bとをビア電極3を介して接続している。そして、平面コイル2aと平面コイル2bに端子電極4を接続することによって、チップ形状を有したインダクタンス部品を構成している。
In FIG. 1, an
さらに具体的には、素体1の所定の層内部に設けた平面コイル2bを一方の端子電極4から内周方向へ渦巻き状に巻回し、この平面コイル2bの最内周部と別の層に設けた平面コイル2aの最内周部とをビア電極3により接続し、この平面コイル2aを他方の端子電極4へ向かう方向(外周方向)へ渦巻き状に巻回してインダクタンス部品を構成している。図1では、二層の平面コイル2a,2bを例として説明しているが、所望のインダクタンス値を実現するためには所定の積層数をあらかじめシミュレーションによって設計しておくことによって作製することができる。
More specifically, the
また、1005サイズあるいは0603サイズなどの小型のインダクタンス部品とするためには一層あたりの渦巻きの巻き数を多くする必要がある。これに対して平面コイル2a,2bのパターン幅を小さくしていくと直流抵抗が大きくなり、インダクタンス部品の電気特性を劣化させることなる。これらを考慮するとパターン幅を小さくし、パターン厚みを厚くしたアスペクト比の高い平面コイル2a,2bを形成することが重要である。これを実現するために、例えばパターン間距離を20μm以下とし、アスペクト比が1.5以上とし、パターン幅を10〜30μmとした平面コイル2a,2bを形成することが好ましい。
Further, in order to obtain a small inductance component such as 1005 size or 0603 size, it is necessary to increase the number of spirals per layer. On the other hand, if the pattern width of the
そして、この素体1に用いる絶縁樹脂としては感光性を有するエポキシ系樹脂、あるいはポリイミド系樹脂を用いることが好ましい。特に解像度の高いコイルパターン2を形成する場合にはエポキシ系樹脂が好ましい。
The insulating resin used for the
また、別の具体的な構成としては、素体1の主成分をエポキシ系樹脂としつつ、このエポキシ系樹脂の中にフィラーなどの異種材料を混入させる構成を採用することも可能である。
As another specific configuration, it is also possible to employ a configuration in which a different material such as a filler is mixed in the epoxy resin while the main component of the
次に、このような素体1を構成する絶縁樹脂の表面を撥水性を有する樹脂を保護膜5として形成することによって、耐湿性に優れたインダクタンス部品とすることができる。この撥水性を有する樹脂としてはシリコン樹脂、またはフッ素樹脂のいずれか一つを主成分として用いて保護膜5を構成することが好ましい。
Next, by forming a resin having water repellency as the
これに用いるシリコン樹脂としては、シロキサン結合を骨格とする高分子有機化合物材料を用いることが好ましい。 As the silicon resin used for this, it is preferable to use a polymer organic compound material having a siloxane bond as a skeleton.
そして、フッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)などが好ましい。 Fluorine resins include polytetrafluoroethylene resin (PTFE), tetrafluoroethylene / perfluoroalkyl vinyl ether copolymer (PFA), tetrafluoroethylene / hexafluoropropylene copolymer (FEP), and tetrafluoroethylene / ethylene. A copolymer, polyvinylidene fluoride (PVDF) and the like are preferable.
特に、前記フッ素樹脂を保護膜5に用いた場合、フッ素樹脂の特徴である、小さい摩擦係数、優れた摺動性を利用して、部品どうしのくっつきを抑制することができるとともに、実装時において、パーツフィーダーなどを用いて容易に搬送することができる。
In particular, when the fluororesin is used for the
このような構成を有するインダクタンス部品として、チップサイズが0603サイズ、そのときのL値が1.8nHのコイルパターン2を作製し、厚みの異なるシリコン樹脂を被覆した保護膜5を有したチップコイルを試作した。
As an inductance component having such a configuration, a
このチップコイルの耐湿信頼性を評価した。試験内容としては、高温高湿負荷試験(温度;60℃、湿度;95%、負荷条件;定格電流である0.5Aを連続印加、試験時間;1000時間)、および高温高湿放置試験(温度;60℃、湿度;95%、無負荷、試験時間;1000時間)を行った、その結果を(表1)に示す。その判定条件は、Lの変化率:±5%以内、Qの変化率:±20%以内のものを○として示している。 The moisture resistance reliability of this chip coil was evaluated. The test contents include a high temperature and high humidity load test (temperature: 60 ° C., humidity: 95%, load condition: 0.5 A as a rated current, continuous application, test time: 1000 hours), and high temperature and high humidity test (temperature). 60 ° C., humidity: 95%, no load, test time: 1000 hours), and the results are shown in Table 1. The determination conditions are indicated by ◯ when the change rate of L is within ± 5% and the change rate of Q is within ± 20%.
(表1)の結果より、保護膜5の厚みは0.5〜5.0μmの範囲が好ましい。保護膜5の厚みが0.5μmを下回ると耐湿性が実用上不十分となり、5.0μmを越えるとインダクタンス部品としての外観寸法形状の観点から好ましくない。
From the results of (Table 1), the thickness of the
そして、前記保護膜5の厚みばらつきは±5%以下が信頼性の観点から好ましい。
The thickness variation of the
このような構成のインダクタンス部品とすることによって、平面コイル2a、2bのコイルパターンの高占積率性を確保すると同時に、このインダクタンス部品全体における耐湿性の向上を図ることができる。
By using the inductance component having such a configuration, it is possible to ensure high space factor of the coil patterns of the
また、撥水性を有する保護膜5を素体1と端子電極4の端部を跨るように設けることによって、素体1と端子電極4の間に微小な隙間が製造過程中において発生したとしても、最終的に、その隙間に保護膜5が後工程で充填されることによって絶縁性を確保し、併せて機械的強度も高めることができることから、信頼性に優れた高品質なインダクタンス部品を実現することができる。
Moreover, even if a minute gap is generated between the
また、素体1を構成する絶縁樹脂の体積抵抗を10GΩcm以上の樹脂を用いることが好ましい。この体積抵抗が10GΩcm以上の絶縁樹脂を用いることによって、高周波においても特性劣化の少ないインダクタンス部品とすることができる。
Further, it is preferable to use a resin having a volume resistance of 10 GΩcm or more of the insulating resin constituting the
また、撥水性を有する保護膜を着色性もしくは遮光性を有した樹脂とすることによって、チップ形状の電子的認識性(例えば、CCDカメラによる自動認識)に優れるとともに、耐候性(例えば、紫外線による劣化)に優れたインダクタンス部品とすることができる。 In addition, by using a water-repellent protective film as a resin having a coloring property or a light shielding property, it is excellent in electronic recognition of the chip shape (for example, automatic recognition by a CCD camera) and weather resistance (for example, by ultraviolet rays). It can be an inductance component excellent in deterioration.
なお、平面コイル2a、2bの断面は方形状に限らず、円環形状等としてもかまわないが、方形状とすることでコイルの断面積を大きくとることができ、その結果として銅損を低減することができる。
The cross-section of the
なお、平面コイル2a、2bの厚みを10μm以上とすることにより、大電流に対応することができることから、より望ましい。
It is more desirable that the
次に、このインダクタンス部品の製造方法について説明する。 Next, a method for manufacturing the inductance component will be described.
次に、図2〜図10を用いてインダクタンス部品の製造工程を説明する。 Next, an inductance component manufacturing process will be described with reference to FIGS.
このインダクタンス部品の製造方法は、一枚のウエハ基板などの上に互いに連結した状態で、一度に複数個形成し、最終的に複数のインダクタンス部品を分離し個片化して製造する製造方法である。 This inductance component manufacturing method is a manufacturing method in which a plurality of inductance components are formed at a time in a state of being connected to each other on a single wafer substrate, and finally a plurality of inductance components are separated and separated into individual pieces. .
まず、図2に示すように、例えば厚みが0.2〜1.0mmのシリコンウエハからなる基板8の上に厚みが80〜100nmのアルミニウム薄膜をめっき法、スパッタ法、蒸着法などによって犠牲層9として形成する。このとき、基板8としてはシリコン、ガラスまたは石英のいずれかを用いることが好ましい。これらの材料は平坦性、表面粗さおよび材料の入手性の観点から好ましい。特にシリコンウエハはこの目的に最適な材料である。 First, as shown in FIG. 2, for example, an aluminum thin film having a thickness of 80 to 100 nm is formed on a substrate 8 made of a silicon wafer having a thickness of 0.2 to 1.0 mm by a plating method, a sputtering method, a vapor deposition method, or the like. 9 is formed. At this time, it is preferable to use either silicon, glass or quartz as the substrate 8. These materials are preferable from the viewpoints of flatness, surface roughness and material availability. In particular, silicon wafers are the optimal material for this purpose.
また、犠牲層9はエッチング性に優れた金属材料が好ましく、特にアルミニウムが好ましい。これは基板8との密着性と、エッチング性の観点から特に好ましい。 The sacrificial layer 9 is preferably a metal material having excellent etching properties, and aluminum is particularly preferable. This is particularly preferable from the viewpoints of adhesion to the substrate 8 and etching properties.
次に、犠牲層9の上に感光性のエポキシ樹脂などをスピンコータ等の塗布機を用いて絶縁樹脂層10を形成した後、フォトリソグラフィ法によって枠状の空隙部11を形成する。
Next, a photosensitive epoxy resin or the like is formed on the sacrificial layer 9 by using a coating machine such as a spin coater, and then a frame-shaped
次に、図3に示すようにめっき法などを用いて金属層12を形成する。この金属層12は所定の厚みよりも厚めに形成しておき、その後、図4に示すように絶縁樹脂層10の少なくとも上面までCMP研磨などを用いて、所定の厚みに制御することによって平坦性と寸法精度に優れた薄い金属材料からなる枠状のポスト部13を形成することができる。この金属層12を所定の厚みよりも厚めに形成した後、研磨によって絶縁樹脂層10の少なくとも上面まで研磨する工法を積層していくことによって、積層精度と寸法精度に優れたインダクタンス部品の製造方法を実現することができる(図5参照)。また、この金属層12は電解めっき工法により形成しており、このような方法を用いることによって微細なコイルパターン2を有するインダクタンス部品を一括して作製することができる。
Next, as shown in FIG. 3, the
その後、図5に示すように所定のパターンを形成した絶縁樹脂層10の上に、フォトリソグラフィ工法を用いて空隙部11を有する絶縁樹脂層10を形成した後、この空隙部11の内部にめっき法とCMP研磨などを用いて銅などの導電性に優れた金属材料を所定の渦巻状の平面コイル2a、2bおよび枠状のポスト部13の所定のパターンが精度良く重なるように形成しながら積層を繰り返すことによって、枠状のポスト部13の内部に平面コイル2a、2bからなるコイルパターン2を形成した積層体を作製することができる。このコイルパターン2は平面コイル2aと平面コイル2bからなる二層の積層構造をしているが、このコイルパターン2はインダクタンス値によって決定するものであり、任意の積層数とすることによって所定のインダクタンス値を設計することができる。
Then, after forming the insulating
また、空隙部11は、枠状のポスト部13を形成するための複数の枠状の空隙部11aと、この枠状の空隙部11aの内側に配置した渦巻状の空隙部11bと、ビア電極15を形成するための空隙部11cとからなり、この枠状の空隙部11aは、製造工程の後半部でそれぞれのチップ状の部品へ個片化するための枠状のポスト部13として機能させるように積層して形成している。
Further, the
また、渦巻状の空隙部11bに平面コイル2a、2bからなるコイルパターン2を形成し、スルホール用の空隙部11cには金属からなるビア電極15を形成し、かつ、コイルパターン2と枠状のポスト部13との絶縁を図っている。
In addition, the
また、2層の平面コイル2a、2bを形成する場合、この2層の平面コイル2a、2bはビア電極15により導通させている。
When the two-layer
また、ポスト部13の幅は100μm以下(0を含まず)とすることが好ましい。
The width of the
次に、チップコイルを形成するための積層工程を終了した素体1を分割するためのエッチング工程に入る。そのため、図6に示すようにエッチングプロセスから保護するためのレジストパターン16をフォトリソグラフィ法にて形成する。
Next, an etching process for dividing the
その後、図7に示すように枠状のポスト部13をエッチング剤によって溶融して除去するとともに、エッチングによってできた空隙部11aから侵入させるように基板8の上に形成していた犠牲層9を除去することによって個片化することができる。
Thereafter, as shown in FIG. 7, the frame-shaped
次に、図8に示すようにレジストパターン16を除去した後、表出した電極15と導通するように素体1の両端面の表面にニッケルめっき電極、Snめっき電極を積層して被覆することによって図9に示すような実装性に優れた端子電極4を形成する。この端子電極4は5面電極の構造をとることになるが、必要に応じて端子電極4の構成は変更することが可能である。
Next, as shown in FIG. 8, after removing the resist
その後、図10に示すようにシリコン樹脂が5wt%の濃度になるように希釈したシリコン樹脂溶液を準備し、前記チップ状のインダクタンス部品の両端の端子電極4の一部をチャッキングし、インクジェット法あるいは転写法などによってシリコン樹脂溶液を素体1の表面に塗布した後、温度:80℃で30分間乾燥させる。その後、この乾燥した個片を温度:190℃で20分間シリコン樹脂を熱硬化させる。これによって、撥水性を有するシリコン樹脂からなる保護膜5を形成することができる。そして、この薄い保護膜5を形成する場合にはシリコン樹脂の粘度を下げて塗布することが好ましく、粘度としては20cSt(mm2/S)以下が厚みの制御と作業性の観点から好ましい。さらに、粘度の低い溶液を作製し、この溶液を複数回に分けて塗布と乾燥を繰り返した後、熱硬化させることによって厚み精度の高い保護膜5を形成することも可能である。
Thereafter, as shown in FIG. 10, a silicon resin solution diluted so that the silicon resin has a concentration of 5 wt% is prepared, and part of the terminal electrodes 4 at both ends of the chip-like inductance component is chucked. Or after apply | coating a silicon resin solution to the surface of the element |
この製造方法によって作製したチップコイルの形状は、長さ;1.00×幅;0.50×厚み;0.30(1005サイズ)で8.4nHのインダクタンス値を有するチップコイルを作製できた。 The chip coil produced by this manufacturing method had a length; 1.00 × width; 0.50 × thickness; 0.30 (1005 size) and a chip coil having an inductance value of 8.4 nH.
以上説明してきたように、少なくとも感光性を有した絶縁樹脂で形成した素体1とコイルパターン2をフォトリソ法によって複数回積層し、コイルパターン2を絶縁樹脂である素体1の内層部に形成する工程と、エッチングによって個片に分割する工程と、撥水性を有する樹脂を塗布形成して保護膜5を形成する工程を少なくとも含むことによって耐湿性に優れた高占積率のインダクタンス部品の製造方法を提供することができる。
As described above, the
次に、本実施の形態1における別の例のインダクタンス部品の構成について説明する。図11に示した別の例のインダクタンス部品の主要な構成は図1に示したインダクタンス部品の構成とほぼ同じであり、特に大きく異なっている点は端子電極4の外形が保護膜5を形成した外形よりも大きくしている点である。
Next, the configuration of another example of the inductance component in the first embodiment will be described. The main configuration of another example of the inductance component shown in FIG. 11 is substantially the same as the configuration of the inductance component shown in FIG. 1, and the major difference is that the outer shape of the terminal electrode 4 forms the
このような外観形状とすることによって、保護膜5を端子電極4を含んだインダクタンス部品の全表面に塗布形成した後、バレル研磨などによって端子電極4のみを露出させることができる。これはバレル研磨に用いるセラミックボールなどのメディアが特に端子電極4の表面によく衝突することによって端子電極4の表面に形成した保護膜5を剥がすことができる。これによって、実装性に優れたインダクタンス部品を実現できるとともに、生産性に優れたインダクタンス部品を提供することができる。
With such an external shape, after the
このとき、シリコン樹脂などの希釈溶液に浸漬するときに真空含浸させることによって、微小なピンホール、クラックなどの隙間にシリコン樹脂を十分浸透させることができることからより信頼性に優れたインダクタンス部品を提供することができる。 At this time, it is possible to sufficiently infiltrate silicon resin into gaps such as minute pinholes and cracks by vacuum impregnation when immersed in a dilute solution such as silicon resin. can do.
このように、少なくとも感光性を有した絶縁樹脂とコイルパターン2をフォトリソ法によって複数回積層し、コイルパターン2を絶縁樹脂の内層部に形成する工程と、個片に分割する工程と、撥水性を有する樹脂を浸漬して保護膜5を塗布形成する工程と、バレル研磨によって外部電極を露出させる工程を少なくとも含むことによって、効率よく小型の耐湿性に優れた高占積率を有するインダクタンス部品を作製することができる。
As described above, at least photosensitive insulating resin and the
本発明のインダクタンス部品およびその製造方法は、高い耐湿性を有していることから、携帯電話等の各種電気機器において有用である。 Since the inductance component and the manufacturing method thereof according to the present invention have high moisture resistance, they are useful in various electric devices such as mobile phones.
1 素体
2 コイルパターン
2a、2b 平面コイル
3 ビア電極
4 端子電極
5 保護膜
8 基板
9 犠牲層
10 絶縁樹脂層
11、11a、11b、11c 空隙部
12 金属層
13 ポスト部
15 ビア電極
16 レジストパターン
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