JP2008232855A - 相対位置算出装置、相対位置調整装置、相対位置調整方法および相対位置調整プログラム - Google Patents

相対位置算出装置、相対位置調整装置、相対位置調整方法および相対位置調整プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業も簡易に実行することを課題とする。
【解決手段】撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を複数の領域ごとに検索し、検索された複数の画像を用いて、実空間における複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から表示装置における表示方向と撮像装置における撮像方向との相対位置を算出し、算出された表示方向と撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように表示装置と撮像装置との相対位置を調整する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、相対位置算出装置、相対位置調整装置、相対位置調整方法および相対位置調整プログラムに関する。
従来より、液晶ディスプレイやプラズマテレビなどの表示装置の画質を評価する装置において、表示装置をCCDカメラ(charge-coupled device)やデジタルカメラなどの撮像装置で撮像し、撮像した表示装置の画像を用いて表示装置の画質を評価する画質評価装置がある(例えば、特許文献1〜9参照)。
具体的には、従来技術に係る画質評価装置は、表示装置を撮像装置で撮像し、撮像した表示装置の画像を参照することで、表示装置における表示のムラや、残像や、画素の欠損などの有無を検査する。その際、画質評価装置は、例えば、水平に設置した表示装置の画質を評価する場合、表示装置の自重によって表示画面に撓みが生じ、その結果、生じた黒モヤを表示ムラと誤って認識するなど、画質評価の精度低下が発生していた。
これに対して、上述した特許文献9では、表示装置の上部をスライドしながら挟み込み、垂直に設置した表示装置の画質を評価する発明が開示されている。すなわち、表示装置を垂直に設置することで、表示画面の撓みを抑制している。
特開昭63−136086号公報 特開昭61−178648号公報 特開平03−061993号公報 特開平06−003636号公報 特許第3512535号公報 特許第3471436号公報 特開2000−121497号公報 特開2004−012256号公報 特開2004−294271号公報
ところで、上記した従来の技術は、表示装置の形状に応じて、表示装置と撮像装置との相対位置を調整する作業が必要であり、表示装置と撮像装置との相対位置を調整することが困難であるという課題があった。すなわち、形状(例えば、大きさ)の異なる表示装置ごとに対応した治具や初期調整が必要であり、適切な状態に表示装置と撮像装置との相対位置を調整することに手間がかかっていた。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業も簡易に実行することが可能な相対位置算出装置、相対位置調整装置、相対位置調整方法および相対位置調整プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を算出する相対位置算出装置であって、前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手段と、前記焦点適合画像検索手段によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記の発明において、前記焦点適合画像検索手段は、全体が単色で表示されている表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記焦点が適合している画像を検索することを特徴とする。
また、本発明は、対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整装置であって、前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手段と、前記焦点適合画像検索手段によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手段と、前記相対位置算出手段によって算出された前記表示方向と前記撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように前記表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記装置によって実現される方法および上記装置を動作させるためのプログラムも本発明の範囲である。
請求項1の発明によれば、撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を複数の領域ごとに検索し、検索された複数の画像を用いて、実空間における複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から表示装置における表示方向と撮像装置における撮像方向との相対位置を算出するので、表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業も簡易に実行することも可能である。
また、請求項2、4の発明によれば、全体が単色で表示されている表示面を撮像して得られた複数の画像から、焦点が適合している画像を検索するので、焦点が適合している画像を確実かつ簡易に検索することも可能である。
また、請求項3、5、6の発明によれば、撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を複数の領域ごとに検索し、検索された複数の画像を用いて、実空間における複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から表示装置における表示方向と撮像装置における撮像方向との相対位置を算出し、算出された表示方向と撮像方向との相対位置を用いて、表示方向と撮像方向が一致するように表示装置と撮像装置との相対位置を調整するので、表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業を簡易に実行することも可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る相対位置算出装置、相対位置調整装置、相対位置調整方法および相対位置調整プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、この発明を画質評価装置に適用し、画質評価対象である表示装置(ディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイやプラズマテレビ、携帯電話など)を設置した後から、この発明に係る相対位置調整装置によって表示装置と、撮像装置(カメラ、例えば、CCDカメラ(charge-coupled device)やデジタルカメラなど)との相対位置を調整するまでの例を実施例として説明し、その調整の後に、表示装置の画質を評価するものとする。
以下の実施例1では、実施例1で用いる主要な用語、実施例1に係る相対位置調整装置の概要および特徴、相対位置調整装置の構成、相対位置調整装置の処理の流れを順に説明し、最後に実施例1の効果を説明する。
[実施例1で用いる主要な用語]
最初に、実施例1で用いる主要な用語を説明する。実施例1で用いる「X軸」とは、カメラの光軸に対して横方向の位置を概念的に表した空間上の軸であり(図5参照)、撮像した画像において横方向の位置を概念的に表した平面上の軸である(図4の(B)参照)。
また、実施例1で用いる「Y軸」とは、カメラの光軸に対して上下方向の位置を概念的に表した空間上の軸であり(図5参照)、撮像した画像において上下方向の位置を概念的に表した平面上の軸である(図4の(B)参照)。
また、実施例1で用いる「Z軸」とは、カメラの光軸に対して前後方向の位置を概念的に表した空間上の軸である(図5参照)。
実施例1で用いる「注目領域」とは、ディスプレイの画面上に表示された非黒な領域である。例えば、四角で表示された注目領域1、2および3がこれに該当する(図3参照)。
また、実施例1で用いる「(*,*,*)」(*は任意の数)とは、注目領域の1つを通り、かつ、カメラの光軸に対して垂直な平面と、カメラの光軸とが交わる点を原点とした場合における、XYZ空間上の座標である。なお、以下では、注目領域1を通り、かつ、カメラの光軸に対して垂直な平面(図9における平面AB)と、カメラの光軸(Z軸)とが交わる点を原点(図9におけるO(0,0,0))とし、例えば、注目領域2がある座標は、(mX2,mY2,Z2)で表現する(図9参照)。
また、実施例1で用いる「(*,*)」とは、撮像した画像において、画像の中心を原点(図4の(B)におけるO(0,0))とした際のXY平面上の座標である。例えば、画像上の注目領域1における中心の座標である(X1,Y1)がこれに該当する(図4の(B)参照)。
[実施例1に係る相対位置調整装置の概要および特徴]
次に、図1を用いて実施例1に係る相対位置調整装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る相対位置調整装置の概要および特徴を説明するための図である。
図1に示すように、実施例1に係る相対位置調整装置は、表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業も簡易に実行することを主たる特徴とする。
この主たる特徴について説明すると、実施例1に係る相対位置調整装置は、撮像装置によって同一の撮像方向から焦点位置が異なる複数の態様で表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を複数の領域ごとに検索する。具体的には、実施例1に係る相対位置調整装置は、カメラを移動しつつ(例えば、カメラをディスプレイに対して後方に移動させるなど)、ディスプレイを撮像するようにカメラとステージとを制御することで、ディスプレイが撮像された複数の画像を取得する。その際に、実施例1に係る相対位置調整装置は、撮像した画像を互いに付き合わせることで、四角形状セルの並びからなるディスプレイに表示された複数の注目領域に対して焦点が合った画像(図1の(A)参照)を注目領域ごとに検索する。
また、実施例1に係る相対位置調整装置は、検索された複数の画像を用いて、実空間における複数の領域それぞれの位置を算出し、この位置から表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する。具体的には、実施例1に係る相対位置調整装置は、複数の注目領域に対して焦点が合った画像を用いて、画像上の注目領域の位置を抽出し、カメラの倍率を積算した値と、注目領域に対して焦点が合った画像を撮像したカメラの位置とから空間上の複数の注目領域それぞれがある位置を算出する。そして、実施例1に係る相対位置調整装置は、複数の注目領域それぞれがある位置を、「空間上の3点から法線ベクトルを求める公式」に代入し、ディスプレイ面の法線ベクトル(図1の(B)における(1)参照)を算出する。さらに、実施例1に係る相対位置調整装置は、ディスプレイ面の法線ベクトルと、カメラの光軸(図1の(B)における(2)参照)との相対位置(図1の(B)における(3)参照)を算出する。
そして、実施例1に係る相対位置調整装置は、算出された表示方向と撮像方向との相対位置を用いて、表示方向と撮像方向が一致するように表示装置と撮像装置との相対位置を調整する。具体的には、実施例1に係る相対位置調整装置は、ディスプレイ面の法線ベクトルと、カメラの光軸との相対位置を参照し、ステージを制御することで、ディスプレイ面の法線ベクトルと、カメラの法線が一致する位置にカメラを移動する制御を行う。つまり、ステージは、ディスプレイに対して真正面な角度および位置にカメラを移動する(図1の(C)参照)。
このようなことから、実施例1に係る相対位置調整装置は、表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業も簡易に実行することも可能である。さらに、相対位置を調整した後に行う表示装置に対する画質評価も簡易に実行することも可能である。
[実施例1に係る相対位置調整装置の構成]
次に、図2を用いて、図1に示した相対位置調整装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る相対位置調整装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この相対位置調整装置14は、ディスプレイ11、カメラ12およびステージ13と信号によって通信を行う通信ケーブルで接続され、制御部20と、記憶部30とから構成される。
このうち、ディスプレイ11は、文字や図形などを表示する表示装置(例えば、液晶ディスプレイやプラズマテレビ)である。具体的には、ディスプレイ11は、画質の評価対象となるディスプレイであり、相対位置調整装置14から受け付けた信号によって注目領域を表示した画像を出力表示する(図3参照)。
カメラ12は、写真や映像を撮像する撮像装置(例えば、CCDカメラやデジタルカメラ)であり、具体的には、相対位置調整装置14から受け付けた信号によってディスプレイ11を撮像する。
ステージ13は、搭載した装置を可変に移動する運搬装置(ステージは例えば、三脚やロボットアームであってもよい)であり、具体的には、相対位置調整装置14から受け付けた信号によってカメラ12を移動する。
記憶部30は、処理部20による各種処理に必要なデータなどを記憶する。そして、本発明に密接に関連するものとしては、撮像画像記憶部31と、相対位置記憶部32とから構成される。
撮像画像記憶部31は、撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像を記憶する。具体的には、撮像画像記憶部31は、焦点が異なる態様でディスプレイ11を撮像した画像を記憶する(例えば、図4の(A)参照)。
相対位置記憶部32は、表示装置における表示方向と、撮像装置における撮像方向との相対位置を記憶する。具体的には、相対位置記憶部32は、画像上の注目領域と、XY平面上の座標とを(例えば、画像上の注目領域「1」と座標(X1,Y1)とを)対応付けて記憶する(図8の(A)参照)。また、相対位置記憶部32は、複数の注目領域それぞれがある空間上の位置と、XYZ空間上の座標とを(例えば、注目領域「2」と座標「(mX2,mY2,Z2)」とを)対応付けて記憶する(図8の(B)参照)。また、相対位置記憶部32は、相対位置がなすズレである軸と、角度とを(例えば、「Y軸周り」と「Θ1度」とを)対応付けて記憶する(図8の(F)参照)。
制御部20は、各種処理手順を規定した制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって各種の処理を実行する。そして、本発明に密接に関連するものとしては、ディスプレイ表示制御部21と、撮像制御部22と、焦点適合画像検索部23と、相対位置算出部24と、相対位置調整部25とから構成される。なお、焦点適合画像検索部23は特許請求の範囲に記載の「焦点適合画像検索手段」に対応し、相対位置算出部24は、特許請求の範囲に記載の「相対位置算出手段」に対応し、相対位置調整部25は特許請求の範囲に記載の「相対位置調整手段」に対応する。
ディスプレイ表示制御部21は、ディスプレイ11の表示を制御する。具体的には、ディスプレイ表示制御部21は、ディスプレイ11に対して複数の注目領域に表示する画像を出力させる信号を発信する。以下では、注目領域として3つの領域(注目領域1、2および3、例えば、図3に示す画像)を表示する例を説明する。なお、図3は、ディスプレイ表示制御部による処理を説明するための図である。
撮像制御部22は、カメラ12と、ステージ13とを制御する。具体的には、撮像制御部22は、カメラ12に対して撮像させる信号を発信し、撮像した画像をカメラ12から読み込み、撮像画像記憶部31に書き込む。また、撮像制御部22は、ステージ13に対してカメラ12を移動(例えば、ディスプレイに対して後方に移動)させる信号を発信する。
焦点適合画像検索部23は、撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を複数の領域ごとに検索する。具体的に一例をあげて説明すると、焦点適合画像検索部23は、撮像した画像が撮像画像記憶部31に書き込まれた際に、カメラ12の位置をディスプレイ11に対して後方に移動しつつディスプレイ11を撮像した複数の画像(例えば、後方に1mm移動するごとに撮像された複数の画像、図4の(A)参照)から、撮像画像中の注目領域ごとに鮮鋭度が高い画像(例えば、図4の(B)、(C)および(D))を判定し、注目領域に対して焦点が適合した画像を、例えば、3つ検索する。すなわち、撮像した画像が撮像画像記憶部31に書き込まれた際に、ディスプレイ11を撮像した複数の画像を比較し、像画像中の注目領域ごとに鮮鋭度のピークを検出することで(図4の(E)参照)、注目領域に対して焦点が適合した画像を検索する。そして、焦点適合画像検索部23は、注目領域に対して焦点が適合した画像からこの画像を撮像したカメラの位置を抽出する。すなわち、画像ごとの撮像したカメラの移動距離(例えば、Z2)は、空間上における注目領域のZ座標の差分に相当する(図4の(E)および図9のおける注目領域1に焦点が合った画像および注目領域2に焦点が合った画像参照)。なお、図4は、焦点適合画像検索部による処理を説明するための図である。
相対位置算出部24は、検索された複数の画像を用いて、実空間における複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から表示装置における表示方向と撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する。具体的には、相対位置算出部24は、検索された複数の注目領域に対して焦点が合った画像を用いて、画像上の注目領域の位置を抽出し、複数の注目領域それぞれがある空間上の位置を算出し、ディスプレイ面の法線ベクトルを算出し、ディスプレイ面の法線ベクトルと、カメラの光軸との相対位置を算出する。なお、相対位置算出部24における処理の詳細は、後に詳細に説明する。
相対位置調整部25は、相対位置算出部24によって算出された表示方向と撮像方向との相対位置を用いて、表示方向と撮像方向が一致するように表示装置と撮像装置との相対位置を調整する。具体的には、相対位置調整部25は、相対位置記憶部32から、ディスプレイ面の法線ベクトルと、カメラの光軸との相対位置を読み込み、撮像制御部22を介してステージ13に対してカメラ12を移動させる信号を発信する。例えば、相対位置調整部25は、相対位置記憶部32から、「Y軸周り」の相対角度が「Θ1度」であることを読み込むと、撮像制御部22を介してステージ13に対して、Y軸に係る移動を行うYステージをY軸周りにΘ1度回転させる信号を発信する。すなわち、相対位置調整部25は、相対位置記憶部32を参照し、カメラ12をカメラ12の光軸ベクトルと、ディスプレイにおける法線ベクトルとが一致する角度に、Xステージを介してX軸回転(図5の(1)参照)およびYステージを介してY軸回転(図5の(2)参照)する。その後、相対位置調整部25は、Xステージ、YステージおよびZステージを介して、X軸移動(図5の(6)参照)と、Y軸移動(図5の(5)参照)と、Z軸移動(図5の(4)参照)とを行うことで、カメラ12が注目領域を撮像できる位置にカメラ12を移動する。また、Z軸回転(図5の(3)参照)を行うことで、撮像領域の角度を調整する。なお、図5は、相対位置調整部による処理を説明するための図である。
[実施例1に係る相対位置調整装置による処理]
次に、図6を用いて、実施例1係る相対位置調整装置の処理の流れを説明する。図6は、実施例1に係る相対位置調整装置による処理の流れ示すフローチャートである。
図6に示すように、実施例1に係る相対位置調整装置は、ディスプレイが設置されると(ステップS101肯定)、ディスプレイに出力表示する(ステップS102)。具体的には、実施例1に係る相対位置調整装置は、検査対象であるディスプレイ11がカメラ12の前に設置されると、ディスプレイ11に対して複数の注目領域に表示する画像を出力させる信号をディスプレイ表示制御部21から発信する。
続いて、撮像制御部22は、ディスプレイを撮像する(ステップS103)。具体的には、撮像制御部22は、カメラ12に対して撮像させる信号を発信してディスプレイ11を撮像し、撮像した画像をカメラ12から読み込み、撮像画像記憶部31に書き込む。
続いて、焦点適合画像検索部23は、撮像した画像から表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を複数の領域ごとに検索する(ステップS104)。すなわち、焦点適合画像検索部23は、ディスプレイ11を撮像した複数の画像を比較し、像画像中の注目領域ごとに鮮鋭度のピークを検出することで、注目領域に対して焦点が適合した画像を検索する。
ここで、全ての領域に対して焦点が適合している画像がない場合(ステップS104否定)、焦点適合画像検索部23は、撮像制御部22を介してステージ13を移動することでカメラ11の位置をディスプレイ11に対して後方に移動する(ステップS105)。すなわち、焦点適合画像検索部23は、撮像制御部22を介してステージ13を移動することでカメラ11の焦点位置とディスプレイ11との距離を変更する。
続いて、焦点適合画像検索部23は、撮像制御部22をおよびカメラ12を介して再びディスプレイ11を撮像する(ステップS103)。すなわち、焦点適合画像検索部23は、ステージ13を移動し(ステップS105)、再びディスプレイ11を撮像することで焦点位置からの距離が異なるディスプレイ11の画像を撮像する(ステップS103)。
このようにして、以上の処理(ステップS103〜ステップS105)を繰り返すことで、焦点適合画像検索部23は、全ての領域に対して焦点が適合している画像を検索するまで、撮像制御部22およびカメラ12を介して焦点位置が異なるディスプレイ11の画像を撮像する。
一方、全ての領域に対して焦点が適合している画像を検索すると(ステップS104肯定)、相対位置算出部24は、表示装置における表示方向と撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する(ステップS106)。具体的には、相対位置算出部24は、検索された複数の注目領域に対して焦点が合った画像を用いて、画像上の注目領域の位置を抽出し、複数の注目領域それぞれがある空間上の位置を算出し、ディスプレイ面の法線ベクトルを算出し、ディスプレイ面の法線ベクトルと、カメラの光軸との相対位置を算出する。
続いて、相対位置調整部25は、表示方向と撮像方向が一致するように表示装置と撮像装置との相対位置を調整し(ステップS107)、実施例1に係る相対位置調整装置は、処理を終了する。すなわち、相対位置調整部25によって表示方向と撮像方向が一致するように表示装置と撮像装置との相対位置を調整した後に、ディスプレイ画質評価装置によってディスプレイ11の画質を評価する。
[実施例1に係る相対位置調整装置による相対位置算出処理]
次に、図7、図8および図9を用いて、実施例1に係る相対位置調整装置による相対位置算出処理を説明する。図7は、実施例1に係る相対位置算出部による処理を示すフローチャートであり、図8および図9は、実施例1に係る相対位置算出部による処理を説明するための図である。なお、以下では、焦点適合画像検索部23よって表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像(ここでは、3つ)がそれぞれの領域ごとに検索されたとして、その後の処理を説明する。
まず、図7に示すように、相対位置算出部24は、焦点適合画像検索部23において表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を検索すると(ステップS201肯定)、画像上の注目領域の位置を抽出する(ステップS202)。具体的には、相対位置算出部24は、撮像画像記憶部31から注目領域それぞれに焦点が適合している画像を読み込み、画像上の注目領域の中心の座標(例えば、注目領域1に焦点が合った画像から画像上の注目領域1における中心の座標(X1,Y1)(図4の(B)参照))を抽出し、相対位置記憶部32に画像上の注目領域と、座標とを対応付けて書き込む(図8の(A)参照)。
続いて、相対位置算出部24は、複数の注目領域それぞれがある実空間上の位置を算出する(ステップS203)。具体的には、相対位置算出部24は、画像上の注目領域の中心の座標を相対位置記憶部32から読み込み、この画像を撮像した際におけるカメラの倍率(m)を積算することで、空間上の複数の注目領域それぞれがあるX座標およびY座標を算出し、各画像を撮像したカメラの位置と対応付けることで、複数の注目領域それぞれがある座標を算出し、相対位置記憶部32に書き込む。
具体的一例をあげて説明すると、相対位置算出部24は、注目領域1に焦点が合った画像上の注目領域1における中心の座標(X1,Y1)に、この画像を撮像した際におけるカメラの倍率(m)を積算することで、空間上の複数の注目領域1があるX座標(mX1)(図9における辺AOの長さmX1を参照)およびY座標(mY1)を算出する。ここで、例えば、注目領域1の座標は(mX1,mY1,0)(図9の注目領域1参照)であり、注目領域2のZ座標は、注目領域1に焦点が合った画像から注目領域2に焦点があった画像へのカメラの移動距離に相当し(図9におけるカメラの移動距離を参照)、注目領域2のX座標(mX2)およびY座標(mY2)と、カメラの移動距離と(Z2)と対応付けることで、空間上の注目領域2がある座標(mX2,mY2,Z2)を算出する(図8の(B)および図9の注目領域2参照)。同様にして、注目領域3のX座標(mX3)およびY座標(mY3)と、カメラの移動距離と(Z3)と対応付けることで、空間上の注目領域3がある座標(mX3,mY3,Z3)を算出する。
続いて、相対位置算出部24は、ディスプレイ面の法線ベクトルを算出する(ステップS204)。具体的には、相対位置算出部24は、算出した複数の注目領域それぞれがある座標を、図8の(C)および(D)に示した「空間上の3点から法線ベクトルを求める式」に代入し、ディスプレイにおける法線ベクトル(n=(nx,ny,nz)、図9のディスプレイにおける法線ベクトル参照)、例えば、「nx=(y2−y1)(z3)−(z2)(y3−y1)」を算出する。なお、図8の(D)は、図8の(C)に示した式に、図8の(B)に示した座標を代入し、変換した式である。
続いて、相対位置算出部24は、ディスプレイ面の法線ベクトルと、カメラの光軸との相対位置を算出し(ステップS205)、処理を終了する。具体的には、相対位置算出部24は、ディスプレイ面の法線ベクトルを図8の(E)に示した「相対角度を求める公式」に代入し、カメラ12の光軸(n=(0,0,1))との相対的な角度(例えば、「Y軸周り」の相対角度である「Θ1」、図9のΘ1を参照)を算出し、X軸またはY軸と、角度とを対応付けて相対位置記憶部32に書き込む(図8の(F)参照)。
[実施例1の効果]
上記したように、実施例1によれば、表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業も簡易に実行することも可能である。
また、実施例1によれば、相対位置を調整した後に行う表示装置に対する画質評価も簡易に実行することも可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として、他の実施例を説明する。
(1)注目領域の表示形態
例えば、実施例1では、注目領域としてディスプレイの画面上に非黒な領域を表示する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、注目領域に対して焦点が合った画像を撮像し得れば本発明を同様に適用することができる。すなわち、例えば、全体が単色(例えば、白色や黄色など)で表示されている表示面を撮像することで焦点が適合している画像を確実かつ簡易に検索することも可能である。
また、実施例1では、ディスプレイ上に四角で表示された複数の注目領域を出力表示する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ディスプレイに表示された領域(例えば、縞模様状で表示された領域)であれば、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1では、ディスプレイ上に四角で表示された複数の注目領域を出力表示する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像上で固定領域を設定し、対応する領域としてディスプレイ上には仮想の注目領域を設けても良い。
また、実施例1では、四角形状セルの並びからなるディスプレイ(図1の(A)参照)において注目領域を表示する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、セルの並びからなるディスプレイ(例えば、ハニカム構造(六角形))であっても、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1では、ディスプレイ全体を一時に撮像する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ディスプレイを部分的に撮像するようにしてもよい。すなわち、ディスプレイの表示画面に撓みが生じていた場合、撓みが画質評価に影響しない程度に領域を限定して(例えば、ディスプレイの中心部分に限定して)撮像することで、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1では、3点からなる注目領域を表示する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3点以上からなる注目領域を表示する場合であれば、本発明を同様に適用することができる。すなわち、最小二乗法を用いて擬似的に注目領域の位置を算出することや、画像上の注目領域の中心がある位置を抽出した後にディスプレイに近似した平面を形成し得る注目領域に限定することで、本発明を同様に適用することができる。
(2)表示装置の撮像方法
また、実施例1では、ディスプレイを断続的に(例えば、後方に1mm移動するごとに)撮像する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ディスプレイと焦点位置との距離を変更しつつ撮像する場合(例えば、撮像画像中の注目領域の鮮鋭度が高くなったら0.1mmと細かく移動するごとに撮像するなど)であれば、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1では、各注目領域それぞれに焦点があった3つの画像を撮像する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、注目領域それぞれに焦点があった画像を撮像する場合、すなわち、例えば、注目領域1および2に焦点が合った1つの画像および注目領域3に焦点が合った画像の2つの画像を撮像する場合であっても、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1では、カメラをディスプレイに対して後方に移動しつつ注目領域ごとに焦点が合った画像を撮像する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、焦点位置からの距離を移動しつつ撮像する場合(例えば、ズームレンズなどによりカメラの焦点距離を変えつつディスプレイを撮像する)であれば本発明を同様に適用することができる。
(3)カメラの移動方法
また、実施例1では、カメラを移動させることで、ディスプレイおよびカメラの相対的な位置を調整する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ディスプレイおよびカメラの相対的な位置を調整する(例えば、ディスプレイの位置を移動する)場合であれば、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1では、ステージの組み合わせが上から順にXステージ、Yステージ、Zステージの順になる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ディスプレイおよびカメラの相対的な位置にカメラを可変に移動し得るステージ(例えば、ステージの組み合わせが上から順にZステージ、Yステージ、Xステージの順になるステージ)であれば、本発明を同様に適用することができる。
(4)システム構成等
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータ(例えば、図8に示した記憶情報など)を含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる(例えば、図2において相対位置調整装置をカメラに統合するなどできる)。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(5)相対位置調整プログラム
ところで、上記の実施例では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図10を用いて、上記の実施例に示した相対位置調整装置と同様の機能を有する相対位置調整プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図10は、相対位置調整プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように、相対位置調整装置としてのコンピュータ110は、キーボード120、HDD130、CPU140、ROM150、RAM160およびディスプレイ170をバス180などで接続して構成される。
ROM150には、上記の実施例1に示した相対位置調整装置14と同様の機能を発揮する相対位置調整プログラム、つまり、図10に示すようにディスプレイ表示制御プログラム150aと、撮像制御プログラム150bと、焦点適合画像検索プログラム150cと、相対位置算出プログラム150dと、相対位置調整プログラム150eとが、あらかじめ記憶されている。なお、これらのプログラム150a〜プログラム150eについては、図2に示した相対位置調整装置の各構成要素と同様、適宜統合または、分散してもよい。
そして、CPU140がこれらのプログラム150a〜プログラム150eをROM150から読み出して実行することで、図10に示すように、プログラム150a〜プログラム150eは、ディスプレイ表示制御プロセス140aと、撮像制御プロセス140bと、焦点適合画像検索プロセス140cと、相対位置算出プロセス140dと、相対位置調整プロセス140eとして機能するようになる。なお、プロセス140a〜プロセス140eは、図2に示した、ディスプレイ表示制御部21と、撮像制御部22と、焦点適合画像検索部23と、相対位置算出部24と、相対位置調整部25とにそれぞれ対応する。
そして、CPU140はRAM160に記録された撮像画像データ160aと、相対位置データ160bとに基づいて相対位置調整プログラムを実行する。
なお、上記した各プログラム150a〜プログラム150eについては、必ずしも最初からROM150に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ110に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、またはコンピュータ110の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ110に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ110がこれから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を算出する相対位置算出装置であって、
前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手段と、
前記焦点適合画像検索手段によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手段と、
を備えたことを特徴とする相対位置算出装置。
(付記2)前記焦点適合画像検索手段は、全体が単色で表示されている表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記焦点が適合している画像を検索することを特徴とする付記1に記載の相対位置算出装置。
(付記3)対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整方法であって、
前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索工程と、
前記焦点適合画像検索工程によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出工程と、
を含んだことを特徴とする相対位置算出方法。
(付記4)対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整方法をコンピュータに実行させる相対位置調整プログラムであって、
前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手順と、
前記焦点適合画像検索手順によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする相対位置算出プログラム。
(付記5)対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整装置であって、
前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手段と、
前記焦点適合画像検索手段によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手段と、
前記相対位置算出手段によって算出された前記表示方向と前記撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように前記表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整手段と、
を備えたことを特徴とする相対位置調整装置。
(付記6)前記焦点適合画像検索手段は、全体が単色で表示されている表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記焦点が適合している画像を検索することを特徴とする付記5に記載の相対位置調整装置。
(付記7)対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整方法であって、
前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索工程と、
前記焦点適合画像検索工程によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出工程と、
前記相対位置算出工程によって算出された前記表示方向と前記撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように前記表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整工程と、
を含んだことを特徴とする相対位置調整方法。
(付記8)対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整方法をコンピュータに実行させる相対位置調整プログラムであって、
前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手順と、
前記焦点適合画像検索手順によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手順と、
前記相対位置算出手順によって算出された前記表示方向と前記撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように前記表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする相対位置調整プログラム。
以上のように、本発明に係る相対位置算出装置、相対位置調整装置、相対位置調整方法および相対位置調整プログラムは、対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を算出することに有用であり、特に、表示装置の形状に拘束されることなく、表示装置と撮像装置との相対位置を簡易に算出することができ、この結果、表示装置の表示方向と撮像装置の撮像方向とが一致するように両者の相対位置を調整する作業も簡易に実行することに適する。
実施例1に係る相対位置調整装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る相対位置調整装置の構成を示すブロック図である。 ディスプレイ表示制御部による処理を説明するための図である。 焦点適合画像検索部による処理を説明するための図である。 相対位置調整部による処理を説明するための図である。 実施例1に係る相対位置調整装置による処理を示すフローチャートである。 実施例1に係る相対位置算出部による処理を示すフローチャートである。 実施例1に係る相対位置算出部による処理を説明するための図である。 実施例1に係る相対位置算出部による処理を説明するための図である。 相対位置調整プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
11 ディスプレイ
12 カメラ
13 ステージ
14 相対位置調整装置
20 制御部
21 ディスプレイ表示制御部
22 撮像制御部
23 焦点適合画像検索部
24 相対位置算出部
25 相対位置調整部
30 記憶部
31 撮像画像記憶部
32 相対位置記憶部

Claims (6)

  1. 対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を算出する相対位置算出装置であって、
    前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手段と、
    前記焦点適合画像検索手段によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手段と、
    を備えたことを特徴とする相対位置算出装置。
  2. 前記焦点適合画像検索手段は、全体が単色で表示されている表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記焦点が適合している画像を検索することを特徴とする請求項1に記載の相対位置算出装置。
  3. 対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整装置であって、
    前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手段と、
    前記焦点適合画像検索手段によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手段と、
    前記相対位置算出手段によって算出された前記表示方向と前記撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように前記表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整手段と、
    を備えたことを特徴とする相対位置調整装置。
  4. 前記焦点適合画像検索手段は、全体が単色で表示されている表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記焦点が適合している画像を検索することを特徴とする請求項3に記載の相対位置調整装置。
  5. 対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整方法であって、
    前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索工程と、
    前記焦点適合画像検索工程によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出工程と、
    前記相対位置算出工程によって算出された前記表示方向と前記撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように前記表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整工程と、
    を含んだことを特徴とする相対位置調整方法。
  6. 対向して配置された表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整方法をコンピュータに実行させる相対位置調整プログラムであって、
    前記撮像装置によって同一の撮像方向から焦点が異なる複数の態様で前記表示装置の表示面を撮像して得られた複数の画像から、前記表示面に設定された複数の領域に対して焦点が適合している画像を前記複数の領域ごとに検索する焦点適合画像検索手順と、
    前記焦点適合画像検索手順によって検索された複数の画像を用いて、実空間における前記複数の領域それぞれの位置を算出し、当該位置から前記表示装置における表示方向と前記撮像装置における撮像方向との相対位置を算出する相対位置算出手順と、
    前記相対位置算出手順によって算出された前記表示方向と前記撮像方向との相対位置を用いて、前記表示方向と撮像方向が一致するように前記表示装置と撮像装置との相対位置を調整する相対位置調整手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする相対位置調整プログラム。
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