JP2008232193A - Driving power transmission device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は駆動力伝達装置に関し、特に、液圧式のクラッチを採用した場合であっても、カム機構に発生する反力をケース内で吸収することができる駆動力伝達装置に関するものである。 The present invention relates to a driving force transmission device, and more particularly to a driving force transmission device that can absorb reaction force generated in a cam mechanism in a case even when a hydraulic clutch is employed.
従来より、入力軸から出力軸に駆動力を伝達する駆動力伝達装置が知られており、この種の駆動力伝達装置に関し、例えば、次の特許文献1には、クラッチ収納室14にメインクラッチ16、カム式増幅機構30及び電磁パイロットクラッチ17が配設され、メインクラッチ16の作動により入力軸21から出力軸30に駆動力が伝達されるように構成されている電磁パイロット式クラッチ装置が記載されている。
Conventionally, a driving force transmission device that transmits a driving force from an input shaft to an output shaft is known, and this type of driving force transmission device is known, for example, in the following
また、この電磁パイロット式クラッチ装置に搭載されているカム式増幅機構30は、第1カム部材44、第2カム部材45及び複数のカムフォロア46にて構成されており、第1カム部材44の背面はリヤハウジングカバー37により回転可能に支承されている。よって、第2カム部材45によってメインクラッチ16を押圧した場合に、その反力として第1カム部材44に発生する反力を、ケース11に伝達することなくリヤハウジングカバー37,38によって吸収することができる。
一方、上述した特許文献1に記載されている電磁パイロット式クラッチ装置において、電磁パイロットクラッチ17(電磁式のクラッチ)に代えて、液圧式のクラッチを採用した場合には、かかる構成を採用することができなかった。
On the other hand, in the electromagnetic pilot type clutch device described in
即ち、電磁式のクラッチの場合、電磁コイル33と第1カム部材44との間がリヤハウジングカバー37によって遮断されていたとしても、リヤハウジングカバー37を磁性体で構成すれば良いが、液圧式のクラッチを採用した場合には、ピストンでクラッチを押圧する必要があるので、ピストンと第1カム部材44との間をリヤハウジングカバー37によって遮断することができなかった。 That is, in the case of an electromagnetic clutch, even if the gap between the electromagnetic coil 33 and the first cam member 44 is blocked by the rear housing cover 37, the rear housing cover 37 may be made of a magnetic material. When this clutch is used, it is necessary to press the clutch with the piston. Therefore, the rear housing cover 37 cannot block between the piston and the first cam member 44.
そこで、液圧式のクラッチを採用する場合には、クラッチ収納室の一端側を開口し、その開口をケースの内面に対向させ、そのケースの内面と対向する位置に、液圧式のクラッチと、カム式増幅機構とを配置し、カム式増幅機構に発生する反力はケースで受けることが考えられる。 Therefore, when a hydraulic clutch is employed, one end side of the clutch housing chamber is opened, the opening is opposed to the inner surface of the case, and the hydraulic clutch and the cam are disposed at positions facing the inner surface of the case. It is considered that the reaction force generated in the cam type amplification mechanism is received by the case.
しかしながら、かかる場合には、カム式増幅機構に発生する反力をケースで受けることになるので、その反力に伴うケースの強度、磨耗、発熱、耐久性等を考慮しなければならず、ケースの設計の自由度が制限されるという問題点があった。 However, in this case, the reaction force generated in the cam-type amplification mechanism is received by the case, so the case strength, wear, heat generation, durability, etc. associated with the reaction force must be considered. There was a problem that the degree of freedom of design was limited.
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、液圧式のクラッチを採用した場合であっても、カム機構に発生する反力をケース内で吸収することができる駆動力伝達装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and is capable of absorbing a reaction force generated in the cam mechanism in the case even when a hydraulic clutch is employed. The object is to provide a device.
この目的を達成するために、請求項1記載の駆動力伝達装置は、駆動力を発生する原動機と、その原動機によって発生する駆動力が入力される入力軸と、その入力軸に入力された駆動力が出力される出力軸と、前記入力軸から前記出力軸に伝達される駆動力を断続するメインクラッチとを備えたものであって、前記メインクラッチよりも前記入力軸側において前記入力軸から伝達される駆動力を断続するプライマリクラッチと、そのプライマリクラッチよりも入力軸側において前記入力軸を挿嵌するハブと、液圧を発生する液圧ポンプと、前記プライマリクラッチとの間に前記ハブを挟んだ位置に配置され、前記液圧ポンプによって発生する液圧で作動するピストンと、前記ハブを貫通して前記ピストンと前記プライマリクラッチとを回転可能に連結し、前記ピストンの押圧力によって前記プライマリクラッチを押圧する第1押圧部材と、前記ピストンとの間に前記ハブを挟んだ側において前記ハブと対向配置され、前記プライマリクラッチと嵌合し、前記第1押圧部材によって前記プライマリクラッチが締結されている状態で、前記プライマリクラッチを介して前記入力軸から入力される駆動力を利用して、前記ピストンの押圧力よりも増幅した押圧力で前記メインクラッチを押圧し、前記メインクラッチを締結するカム機構と、そのカム機構と前記ハブとを回転可能に連結し、前記カム機構によって前記メインクラッチを押圧することで前記カム機構に発生する反力で前記ハブを押圧する第2押圧部材とを備えている。
In order to achieve this object, a driving force transmission device according to
請求項2記載の駆動力伝達装置は、請求項1に記載の駆動力伝達装置において、前記ハブと、前記プライマリクラッチと、前記カム機構と、前記メインクラッチとを内包し、前記ハブと、前記プライマリクラッチと、前記メインクラッチとの各々と嵌合する筒状のクラッチドラムと、そのクラッチドラムの前記ハブと嵌合する部分とは反対側に嵌合し、前記メインクラッチと対向する位置に垂下する支持プレートとを備えている。
The driving force transmission device according to claim 2 is the driving force transmission device according to
請求項3記載の駆動力伝達装置は、請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置において、前記カム機構は、前記プライマリクラッチと嵌合するプライマリカムと、そのプライマリカムと対向配置され、前記出力軸に対して移動可能に嵌合し、前記メインクラッチを押圧するメインカムと、そのメインカムと前記プライマリカムとの間に移動可能に配置されるカムフォロアと、そのカムフォロアの移動経路であって、前記メインカムの前記プライマリカムとの対向面と、前記プライマリカムの前記メインカムとの対向面との少なくとも一方に、深さが連続的に変化するように形成されたカム溝とを備えている。
The driving force transmission device according to claim 3 is the driving force transmission device according to
請求項1記載の駆動力伝達装置によれば、メインクラッチを締結する場合、液圧ポンプで発生する液圧によってピストンが第1押圧部材を介してプライマリクラッチを押圧し、プライマリクラッチが締結される。プライマリクラッチが締結されると、プライマリクラッチと嵌合しているカム機構が、プライマリクラッチを介して入力軸から入力される駆動力を利用して、ピストンの押圧力よりも増幅した押圧力でメインクラッチを押圧し、その結果、メインクラッチが締結される。即ち、メインクラッチは、カム機構によって、プライマリクラッチを介して入力軸から入力される駆動力を利用して、ピストンの押圧力よりも増幅した押圧力で押圧されるので、プライマリクラッチを押圧するための液圧は小さくて良く、小さな液圧でメインクラッチを締結させることができるという効果がある。 According to the driving force transmission device of the first aspect, when the main clutch is engaged, the piston presses the primary clutch via the first pressing member by the hydraulic pressure generated by the hydraulic pump, and the primary clutch is engaged. . When the primary clutch is engaged, the cam mechanism engaged with the primary clutch uses the driving force input from the input shaft via the primary clutch to generate the main force with a pressing force amplified from the piston pressing force. The clutch is pressed, and as a result, the main clutch is engaged. In other words, the main clutch is pressed by the cam mechanism with a pressing force amplified from the pressing force of the piston by using the driving force input from the input shaft via the primary clutch, so that the primary clutch is pressed. The hydraulic pressure can be small, and the main clutch can be fastened with a small hydraulic pressure.
また、カム機構がメインクラッチを押圧すると、その反力がカム機構に発生するが、その反力は、第2押圧部材によってハブに吸収されるので、プライマリクラッチを液圧式とした場合であっても、カム機構に発生する反力をケース内で吸収することができるという効果がある。 Further, when the cam mechanism presses the main clutch, the reaction force is generated in the cam mechanism, but the reaction force is absorbed by the hub by the second pressing member, so that the primary clutch is hydraulic. Also, there is an effect that the reaction force generated in the cam mechanism can be absorbed in the case.
請求項2記載の駆動力伝達装置によれば、請求項1に記載の駆動力伝達装置の奏する効果に加え、カム機構からメインクラッチに伝達される押圧力は、メインクラッチを介して支持プレートに吸収され、その押圧力に対してカム機構に発生する反力は第2押圧部材を介してハブに吸収される。支持プレートと、ハブとは、ドライブドラムを介して一体的に構成されており、かかる押圧力と反力とを、一体的に構成されている部材によって吸収することができ、かかる押圧力と反力とが他の部材に影響を及ぼすのを抑制することができるという効果がある。 According to the driving force transmission device of the second aspect, in addition to the effect of the driving force transmission device of the first aspect, the pressing force transmitted from the cam mechanism to the main clutch is applied to the support plate via the main clutch. The reaction force that is absorbed and generated in the cam mechanism with respect to the pressing force is absorbed by the hub via the second pressing member. The support plate and the hub are integrally configured via a drive drum, and such pressing force and reaction force can be absorbed by the integrally configured member. There is an effect that it is possible to suppress the force from affecting other members.
請求項3記載の駆動力伝達装置によれば、請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置の奏する効果に加え、プライマリクラッチが締結された状態で入力軸を回転すると、プライマリクラッチと嵌合するプライマリカムと、メインカムとの間に回転差が生じ、その回転差によってカムフォロアがカム溝に沿ってメインカムをメインクラッチ側に押圧するように移動し、その結果、メインクラッチがメインカムに押圧され、メインクラッチが締結される。よって、簡単な構造で入力軸から伝達される駆動力をメインクラッチを押圧する押圧力に変換することができるという効果がある。
According to the driving force transmission device according to claim 3, in addition to the effect of the driving force transmission device according to
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態である駆動力調整機構60a,60bが搭載された四輪駆動車1について説明する。本実施の形態の駆動力調整機構60a,60bは、原動機10から出力される駆動力を後輪70a,70bにそれぞれ分配するものである。
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the invention will be described with reference to the accompanying drawings. First, a four-
図1は、駆動力調整機構60a,60bが搭載された四輪駆動車1を示した概略図である。なお、図1に示す矢印Xは、四輪駆動車1の前後方向を示しており、矢印Yは、四輪駆動車1の左右方向を示している。
FIG. 1 is a schematic diagram showing a four-
図1に示すように、四輪駆動車1は、内燃機関であり駆動力を発生する原動機10と、その原動機10から連結軸91を介して入力された駆動力を変速部21により変速して出力するトランスミッション20と、そのトランスミッション20から連結軸92を介して入力された駆動力を前後駆動力分配装置分配部31により連結軸96と中央ドライブシャフト94とに分配する前後駆動力分配装置30と、その前後駆動力分配装置30によって連結軸96に分配された駆動力を前側ドライブシャフト93a,93bに分配する前輪デファレンシャルギヤ部32と、その前輪デファレンシャルギヤ部32で前側ドライブシャフト93a,93bに分配された駆動力が伝達されて回転動作する一対の前輪40a,40bと、前後駆動力分配装置30によって中央ドライブシャフト94に分配された駆動力が伝達され、その伝達された駆動力を後側ドライブシャフト95a,95bに分配する駆動力分配機構50と、その駆動力分配機構50により後側ドライブシャフト95a,95bに分配される駆動力の割合を調整する駆動力調整機構60a,60bと、その駆動力調整機構60a,60bによって後側ドライブシャフト95a,95bそれぞれに調整された駆動力が伝達されて回転動作する一対の後輪70a,70bと、駆動力調整機構60a,60bの各種制御を行う制御装置80とを有して構成されている。なお、駆動力分配機構50と駆動力調整機構60a,60bとは、箱形のケース61の内部に回転可能に固定されている。
As shown in FIG. 1, a four-
なお、前輪デファレンシャルギヤ部32は、連結軸96から伝達される駆動力を前側ドライブシャフト93a,93bに分配すると共に連結軸96の回転数を前側ドライブシャフト93a,93bに分配する作動装置である。
The front wheel
駆動力分配機構50は、中央ドライブシャフト94と連結される入力ギヤユニット51と、入力ギヤユニット51に対して直交する方向(図1矢印Y方向)に配置される出力ギヤユニット52とを有して構成されている。よって、駆動力分配機構50は、入力ギヤユニット51に入力された駆動力を、出力ギヤユニット52により分配し、駆動力分配機構50の左右(図1矢印Y方向両側)に配置された駆動力調整機構60a,60bに駆動力を分配するものである。なお、駆動力分配機構50の詳細な説明は、図3を用いて後述する。
The driving
駆動力調整機構60a,60bは、駆動力分配機構50の左右(図1矢印Y方向)に対称に設置され、出力ギヤユニット52の両端部にそれぞれ連結されている。なお、駆動力調整機構60a,60bは、駆動力分配機構50の右側(図1矢印Y方向右側)が駆動力調整機構60aであり、駆動力分配機構50の左側(図1矢印Y方向左側)が駆動力調整機構60bである。
The driving
駆動力調整機構60aは、駆動力の伝達を調整する駆動力調整部100aと、駆動力調整部100aにオイルを送り出すオイル供給機構200aと、そのオイル供給機構200aにより圧送されたオイルの液圧を検出する圧力検出機構300aとを有して構成されている。駆動力調整部100aは、伝達される駆動力の調整をオイル供給機構200aがオイルを送り出すことで発生する液圧により行なわれる。また、その液圧は圧力検出機構300aにより検出され、その圧力検出機構300aの検出結果は制御装置80に入力される。駆動力調整機構60bは、駆動力調整機構60aと同様に構成されており、駆動力調整部100bと、オイル供給機構200bと、圧力検出機構300bとを有して構成されている。なお、駆動力調整機構60a,60bの詳細な説明は、図4〜図7を用いて後述する。
The driving
制御装置80は、圧力検出機構300a,300bからの入力線81a,81bとオイル供給機構200a,200bへの出力線82a,82bとが接続されるI/Oポート83と、主に液圧の情報に基づきオイル供給機構200a,200bを制御する圧力制御プログラム87と、その圧力制御プログラム87が書き込まれた記憶装置であるROM84と、その圧力制御プログラム87に基づき演算する演算装置であるCPU85と、I/Oポート83とROM84とCPU85とを電気的に接続する接続回路であるバスライン86とを有して構成されている。なお、本実施の形態では、制御装置80は、圧力検出機構300a,300bの検出結果に基づき、駆動力調整部100a,100bが作動するために必要なオイルを供給するオイル供給機構200a,200bを個別にフィードバック制御している。
The
次に、図2を参照して、駆動力調整機構60aの外観について説明する。図2は、駆動力調整機構60aと、駆動力分配機構50とを拡大して示した側面図である。なお、図2に示す矢印Xは、四輪駆動車1の前後方向を示しており、矢印Zは、四輪駆動車1の上下方向を示している。
Next, the external appearance of the driving
駆動力調整機構60aは、上述したように、駆動力の伝達を調整する駆動力調整部100aと、駆動力調整部100aにオイルを送り出すオイル供給機構200aと、そのオイル供給機構200aより圧送されたオイルの液圧を検出する圧力検出機構300aとを有して構成されている。
As described above, the driving
オイル供給機構200aは、駆動力調整部100aの下側(図2矢印Z方向下側)に配置されている。また、オイル供給機構200aは、そのオイル供給機構200aにより駆動力調整部100aに供給されたオイルがその駆動力調整部100aから自然落下により排出され、再度、オイル供給機構200aに溜まる構成となっている。さらに、後述するが、本実施の形態では、オイル供給機構200aにオイル貯留室204a(図6参照)が設けられるので、従来のオートマチックトランスミッションやトランスファーケースの例にあるように、オイル貯留室がオイル供給機構200aの下方に配置される場合に比べてオイルを吸い上げて溜める仕事が不要になり、オイルを送り出す効率を向上することができる。
The
なお、駆動力分配機構50は、ハイポイドギヤを使用して駆動力を分配しているため、駆動力調整部100の回転軸心Pと駆動力分配機構50の回転軸心Tの延長線とは、交わらない構成となっている。
Since the driving
次に、図3から図6を参照して、駆動力分配機構50及び駆動力調整機構60aの詳細な構成について説明する。図3は、図2のIII−III線における駆動力分配機構50と駆動力調整機構60a,60bとの断面図である。なお、図3においては、断面線を省略して図示してある。また、図3に示す矢印Xは、四輪駆動車1の前後方向であり駆動力分配機構50の回転軸心T方向を示しており、矢印Yは、四輪駆動車1の左右方向であり駆動力調整部100a,100bの回転軸心P方向を示している。
Next, detailed configurations of the driving
まず、駆動力分配機構50について説明する。上述したように、駆動力分配機構50は、中央ドライブシャフト94(図1参照)により伝達される駆動力の向きを変え、その駆動力を、四輪駆動車1の左右(図1矢印Y方向)それぞれに配置されている駆動力調整機構60a,60bに分配するものである。
First, the driving
図3に示すように、駆動力分配機構50は、中央ドライブシャフト94(図1参照)により伝達された駆動力が入力される入力ギヤユニット51と、その入力ギヤユニット51に対して直交する方向(図3矢印Y方向)に配置され、入力ギヤユニット51に入力された駆動力を出力する出力ギヤユニット52とを有して構成されている。
As shown in FIG. 3, the driving
入力ギヤユニット51は、入力ギヤユニット51が有するハイポイドギヤ53に出力ギヤユニット52が有するハイポイドギヤ54が嵌合されることで出力ギヤユニット52に連結され、中央ドライブシャフト94(図1参照)により伝達された駆動力を出力ギヤユニット52へ伝達するものである。
The
出力ギヤユニット52は、出力ギヤユニット52の両端部に形成される出力シャフトスプライン部55に、出力ギヤユニット52の左右(図3矢印Y方向)に配置されているハブ嵌合部103aが嵌合されることで、入力ギヤユニット51から伝達された駆動力を駆動力調整機構60a,60bに分配するものである。
In the
よって、駆動力分配機構50は、ハイポイドギア53,54により入力ギヤユニット51と出力ギアユニット52とが連結され、出力シャフトスプライン部55及びハブ嵌合部103aにより出力ギアユニット52と駆動力調整機構60a,60bとが連結されるので、中央ドライブシャフト94(図1参照)により入力ギヤユニット51に入力された駆動力を出力ギヤユニット52の左右に配置されている駆動力調整機構60a,60bに分配することができる。
Therefore, in the driving
なお、入力ギヤユニット51と出力ギヤユニット52とは、ベアリングB1を介してケース61に回転可能に固定されている。よって、入力ギヤユニット51に入力された駆動力は、入力ギヤユニット51とケース61との摺動抵抗、及び、出力ギヤユニット52とケース61との摺動抵抗による大きな損失を受けることなく出力ギヤユニット52へ伝達することができる。
Note that the
次に、駆動力調整機構60aの構成の概略について説明する。駆動力調整機構60aは、上述したように、駆動力の伝達を調整する駆動力調整部100aと、駆動力調整部100aにオイルを送り出すオイル供給機構200a(図1参照)と、そのオイル供給機構200aより送り出されたオイルの液圧を検出する圧力検出機構300a(図1参照)とを有して構成されている。
Next, an outline of the configuration of the driving
図3に示すように、駆動力調整部100aは、駆動力分配機構50の出力ギヤユニット52により入力される駆動力が伝達される割合を調整する接続機構101aと、その接続機構101aに与える押圧力を増幅するカム機構131aと、そのカム機構131aに押圧力を与えるピストン機構151aと、カム機構131aにピストン機構151aとは逆の付勢力を与えるリリース機構171aとを有して構成されている。
As shown in FIG. 3, the driving
また、駆動力調整機構60bの駆動力調整部100bは、駆動力調整機構60aの駆動力調整部100aと同様に構成されており、接続機構101bと、カム機構131bと、ピストン機構151bと、リリース機構171bとを有して構成されている。
The driving
次に、図4及び図5を参照して、駆動力調整機構60aの駆動力調整部100aの詳細な構成について説明する。なお、図4及び図5の説明においては、駆動力調整機構60aの駆動力調整部100aについて説明し、駆動力調整機構60bの駆動力調整部100bは、駆動力調整機構60aの駆動力調整部100aと同様に構成されているため、その詳細な説明は省略する。
Next, a detailed configuration of the driving
図4は、図3のA部分を拡大した断面図であり、駆動力調整機構60aの一部である駆動力調整部100aとケース61の一部とを示している。図5は、カム機構131aの概略を示した図であり、(a)は、カム機構131aの側面図であり、(b)は、図5(a)のVb−Vb線におけるカム機構131aの断面図である。
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a portion A of FIG. 3 and shows a driving
また、図4に示す矢印Xは、四輪駆動車1の前後方向であり駆動力分配機構50の回転軸心T方向を示しており、矢印Yは、四輪駆動車1の左右方向であり駆動力調整機構60aの駆動力調整部100aの回転軸心P方向を示しており、図6に示す矢印Zは、四輪駆動車の上下方向を示している。さらに、図5に示す矢印Rは、駆動力調整機構60aの駆動力調整部100aの回転軸心Pを中心とする円周方向(図2紙面垂直方向)を示している。
Also, the arrow X shown in FIG. 4 indicates the front-rear direction of the four-
まず、駆動力調整部100aの接続機構101a(図3参照)について詳細に説明する。図4に示すように、接続機構101aは、出力ギヤユニット52から伝達される駆動力が入力されるハブ部102aと、そのハブ部102aに連結される略円筒形状のクラッチドラム部105aと、そのクラッチドラム部105aの内側(回転軸心Pに向かう方向)に連結される複数のドライブプレート106a(本実施の形態では7個)と、その複数のドライブプレート106aの間に交互に一枚ずつ配置される複数のドリブンプレート107a(本実施の形態では7個)と、そのドリブンプレート107a及びドライブプレート106aに隣接して配置され、駆動力調整部100aの回転軸心P方向に並列される各プレート106a,107aの最も外側(矢印Y方向右側)に位置するクラッチリテーナ108aとを有して構成されている。
First, the
ハブ部102aは、略環状に形成された部材であり、出力ギアユニット52に嵌合し略筒状に形成された筒状部102a1と、クラッチドラム部105と連結される皿状に形成された皿状部102a2とを有して構成されている。筒状部102a1の内側面の一部には、ハブ嵌合部103aが形成されており、そのハブ嵌合部103aと出力ギアユニット52の出力シャフトスプライン部55とによりスプライン継ぎ手が形成される。
The
また、皿状部102a2の外側面には、ハブ突起部104aが形成されており、クラッチドラム部105aの内側面には、複数のドラム溝部109aが形成されている。そのハブ突起部104aと、複数のドラム溝部109aとによりスプライン継ぎ手が形成される。よって、ハブ部102aは、出力シャフトスプライン部55から伝達された駆動力をクラッチドラム部105aに伝達することができる。
A
また、ハブ部102aは、クラッチドラム部105aに内嵌されるスナップリングS3aにより、クラッチドラム部105aに対して駆動力調整部100の回転軸心P方向左側(図4矢印Y方向左側)への動きが規制されている。
Further, the
クラッチリテーナ108aは、略円板形状の板であり、ハブ部102aと同様にクラッチドラム部105aに内嵌されるものである。また、クラッチリテーナ108aは、クラッチドラム部105aに内嵌されるスナップリングS1aによりクラッチドラム部105aに対して駆動力調整部100aの回転軸心P方向右側(図4矢印Y方向右側)への動きが規制されている。
The
以上のことから、クラッチドラム部105aには、駆動力調整部100aの回転軸心P方向右側(図4矢印Y方向右側)からハブ部102aに作用する力がスナップリングS3aを介して作用すると共に、駆動力調整部100aの回転軸心P方向左側(図4矢印Y方向左側)からクラッチリテーナ108aに作用する力がスナップリングS1aを介して作用する。よって、クラッチドラム部105aは、ハブ部102aと、クラッチリテーナ108aとに作用する2つの力を受けることができる。後述するが、本実施の形態では、ハブ部102aとクラッチリテーナ108aとに作用する2つの力とは、カム機構131(図3参照)が発生する押圧力とその反力のことを意味している。
From the above, the force acting on the
ドライブプレート106aは、略円板形状の板であり、ドライブプレート106aの外縁に形成されるドライブプレート突起部110aと、クラッチドラム部105aの内側面に形成される複数のドラム溝部109aとによりスプライン継ぎ手が形成されており、クラッチドラム部105aに内嵌されている。
The
ドリブンプレート107aは、略円板形状の板であり、ドリブンプレート107aの内側面に形成されるドリブンプレート突起部111aと、シャフト113aの一部に成型されるプレートスプライン軸部112aとによりスプライン継ぎ手が形成され、シャフト113aに外嵌されている。
The driven
なお、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとは、後述するカム機構131aのメインカム132aからの押圧力を受けることで、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの微小な隙間を詰めながらクラッチリテーナ108aに動きを規制されるまで、駆動力調整部100aの回転軸心P方向右側(図4矢印Y方向右側)に動作可能に構成されている。
The
よって、後述するカム機構131aのメインカム132aからの押圧力をドライブプレート106aとドリブンプレート107aとが受けてドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの隙間が詰められると、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの間に摩擦力が発生する。そのドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの間に発生する摩擦力は、カム機構131aのメインカム132aからの押圧力に応じて増加され、その押圧力に応じた駆動力がドライブプレート106aからドリブンプレート107aへと伝達される。その結果、クラッチドラム部105aからシャフト113aへ伝達される駆動力の割合が調整される。
Accordingly, when the
次に、駆動力調整機構100aのカム機構131a(図3参照)について詳細に説明する。カム機構131aは、クラッチドラム部105aから伝達される駆動力を利用した増幅機構であり、駆動力調整部100の回転軸芯P方向(図4矢印Y方向)においてクラッチリテーナ108aと対向する位置に配置されている。
Next, the
また、カム機構131aは、後述するピストン機構151aにより押圧される押し圧部材140aと、その押し圧部材140aに押圧される複数(本実施の形態では2枚)のプライマリードライブプレート135aと、そのプライマリードライブプレート135aの間に配置されるプライマリードリブンプレート136aと、そのプライマリードリブンプレート136aに連結されるプライマリーカム133aと、シャフト113aに連結されるメインカム132aと、プライマリーカム133aとメインカム132aとに狭持される複数(本実施の形態では6個)のボール134aと、プライマリーカム133aに隣接するベアリングB2aとを有して構成されている。
The
プライマリードライブプレート135aは、略円板形状の板であり、プライマリードライブプレート135aの外縁に形成されるプライマリードライブプレート突起部137aと、クラッチドラム部105aの内側面に形成される複数のドラム溝部109aとによりスプライン継ぎ手が形成され、クラッチドラム部105aに内嵌されている。
The
プライマリードリブンプレート136aは、略円板形状の板であり、プライマリードリブンプレート136aの内側面に形成されるプライマリードリブンプレート突起部138aと、プライマリーカム突起部139aとによりスプライン継ぎ手が形成され、プライマリーカム133aに外嵌されている。
The primary driven
よって、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aは、後述するピストン機構151aからの押圧力を受けることでプライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの微小な隙間を詰めながら駆動力調整部100aの回転軸心Pの軸心方向右側(図4矢印Y方向右側)に動作可能に構成されている。また、プライマリードライブプレート135aは、クラッチドラム部105aに内嵌されるスナップリングS2aにより、クラッチドラム部105aに対して駆動力調整部100aの回転軸心Pの軸心方向右側(図4矢印Y方向右側)への動きが規制されている。
Therefore, the
このように、後述するピストン機構151aからの押圧力をプライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとが受けて、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの隙間が詰まると、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの間に摩擦力が発生する。
In this way, when the
そのプライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの間に発生する摩擦力は、ピストン機構151aからの押圧力に応じて増加され、その押圧力に応じた駆動力がプライマリードライブプレート135aからプライマリードリブンプレート136aへと伝達される。その結果、プライマリーカム133aへ伝達される駆動力の割合が調整される。
The frictional force generated between the
また、プライマリーカム133aのメインカム132aに対向する面には、プライマリーカム溝部141aが形成されており、メインカム132aのプライマリーカム133aに対向する面には、メインカム溝部142aが形成されている。このプライマリーカム溝141aとメインカム溝142aとの間に、ボール134aが挟持されている。
A primary
ここで、図5を参照して、プライマリーカム133aとメインカム132aとボール134aとの詳細な構成及び動作について説明する。なお、図5(a)は、図4の左側(図4矢印Y方向左側)から右側(図4矢印Y方向右側)を見た状態が図示されている。
Here, with reference to FIG. 5, the detailed configuration and operation of the
図5(a)に示すように、プライマリーカム133aは、略環状の部材であり、メインカム132aと対向する面(図5(a)に示すプライマリーカム133aにおいて紙面垂直方向奧側の面)に環状のプライマリーカム溝部141aが形成されている。また、プライマリーカム133aの外周面には、プライマリーカム突起部139aが形成されており、このプライマリーカム突起部139aとプライマリードリブンプレート136a(図4参照)のプライマリードリブンプレート突起部138aとによりスプライン継ぎ手が形成される。
As shown in FIG. 5A, the
また、メインカム132aは、略環状の部材であり、プライマリーカム133aと対向する面(図5(a)に示すメインカム132aにおいて紙面垂直方向視手前側の面)に環状のメインカム溝部142aが形成されている。メインカム132aの内周面には、メインカム突起部144aが形成されており、そのメインカム突起部144aとシャフト113a(図4参照)に形成されるカムスプライン軸部143a(図4参照)とによりスプライン継ぎ手が形成される。
The
また、図5(a)に示すように、プライマリーカム溝部141aとメインカム溝部142aとは、同形状に形成されており、そのプライマリーカム溝部141aとメインカム溝部142aとの間にボール134aが複数個(本実施の形態では6個)収容されている。
Further, as shown in FIG. 5A, the primary
次に、図5(b)を参照して、プライマリーカム133aに駆動力が伝達された時のメインカム132aと、プライマリーカム133aと、ボール134aとのそれぞれの動作について説明する。図5(b)に示すように、メインカム溝部142aとプライマリーカム溝部141aとは、溝部の深さが円周方向(図5(b)矢印R方向)に緩やかに変化している。
Next, with reference to FIG. 5B, each operation of the
また、図5(b)において、プライマリーカム133aの実線で示されている状態が、プライマリーカム133aにクラッチドラム部105aからの駆動力が伝達されていない時の位置であり、ボール134aは、プライマリーカム溝部141aとメインカム溝部142aとの深い部分に収容されている。
Further, in FIG. 5B, the state indicated by the solid line of the
なお、後述するリリース機構171aの説明のため、この位置を基準位置と称す。また、プライマリーカム133aが基準位置にある場合のメインカム132aとの距離は、駆動力調整部100aの回転軸心P方向(図5(b)矢印Y方向)において幅L1となる。
Note that this position is referred to as a reference position for the description of the
図5(b)において、プライマリーカム133aの破線で示されている状態が、プライマリーカム133aにクラッチドラム部105aからの駆動力が伝達された時の位置であり、プライマリーカム133aがメインカム132aに対して円周方向(図5(b)矢印R方向右側)に移動している。この状態では、ボール134aは、プライマリーカム133aへ駆動力が伝達されていない時(実線で示した状態、基準位置)に比べて浅い部分に収容されている。
In FIG. 5B, the state indicated by the broken line of the
なお、後述するリリース機構171aの説明のため、この位置を作動位置と称す。また、プライマリーカム133aが作動位置にある場合のメインカム132aとの距離は、駆動力調整部100aの回転軸心P方向(図5(b)矢印Y方向)において幅L2となる。
Note that this position is referred to as an operating position for the description of the
図5(b)に示すように、プライマリーカム133aとメインカム132aとの幅は、幅L1に比べて幅L2の方が広くなっている。これは、プライマリーカム133aに伝達される駆動力により、プライマリーカム133aがメインカム132aに対して駆動力調整部100aの回転軸心Pを中心に回転した場合に、ボール134aが各溝部141a,142aの深さが浅い部分まで転がり、プライマリーカム133aとメインカム132aとの幅が広がるからである。その結果、プライマリーカム133aとメインカム132aとの間に、押圧力とその押圧力に対する反力とが発生する。また、その押圧力は、ピストン機構151aにより発生される押圧力の数十倍(本実施の形態では略20倍)に増幅されている。
As shown in FIG. 5B, the width of the
このように、カム機構131a(図3参照)は、ピストン機構151a(図3参照)によって発生された押圧力を簡単な構成で増幅できる。よって、ピストン機構151a(図3参照)は小さな押圧力を発生するだけで、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとを押しつける大きな押圧力が得られる。
As described above, the
また、ピストン機構151a(図3参照)の押圧力は、カム機構131a(図3参照)によって増幅されるので、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとを押しつけている力の略20分の1でよい。すなわち、カム機構131aを省略してピストン機構151aにて直接ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとを押さえつける場合に比べて、オイルポンプ202aにより発生すべき圧力値を小さく設定することができる。
Further, since the pressing force of the
よって、オイルポンプ202aを駆動させる電動モータ201aを小型化でき、駆動力調整機構60a(図1参照)の軽量化を図ることができる。さらに、電動モータ201aの消費電力を押さえることができるので車載された発電装置(図示せず)を小型化でき、四輪駆動車1の軽量化を図ることができる。また、電動モータ201aの消費電力が小さくなるので、その消費電力より大きな消費電力となるモータを電動モータ201aを用いることができ、それにより、モータの選択肢が増える。その結果、流通量が多く価格が低いモータを選択することも可能となりコスト削減を図ることができる。
Therefore, the
また、カム機構131a(図3参照)は、クラッチドラム部105a(図4参照)とシャフト113a(図4参照)との回転速度差によって接続機構101a(図3参照)を押しつける方向(図3矢印Y方向)に広がる。即ち、クラッチドラム部105a(図4参照)とシャフト113a(図4参照)との回転速度差が大きいほど、カム機構131a(図3参照)が接続機構101a(図3参照)に向かって広がる速度が速くなる。
Further, the
よって、クラッチドラム部105a(図4参照)とシャフト113a(図4参照)との回転速度差を大きく設定すれば、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの隙間を広く設定したとしても、駆動力調整機構60a(図1参照)の応答性を損なうことがない。従って、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの隙間を広く設定して引きずりを低減させつつ駆動力調整機構60a(図1参照)の応答性を確保することができる。
Therefore, if the rotational speed difference between the
また、カム機構131a(図3参照)を介してドライブプレート106a(図4参照)とドリブンプレート107a(図4参照)との隙間を詰めているので、ピストン機構151a(図3参照)は、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの隙間のみを詰めれば良い。 よって、ピストン機構151a(図3参照)に対してオイル供給機構200a(図6参照)から送り出されるオイル量が少なくてもクラッチドラム105a(図4参照)からの駆動力をシャフト113a(図4参照)に伝えることができる。従って、オイル供給機構200aに設けられるオイルポンプ202a(図6参照)を小型化することができるので、駆動力調整機構60a(図1参照)の軽量化を図ることができる。
Further, since the gap between the
ここで、図4を参照しつつ、カム機構131aが発生する押圧力とその反力の伝わり方について説明する。本実施の形態では、プライマリーカム133aと、メインカム132aと、ボール134aとにより発生する押圧力は、複数のドライブプレート106aと、複数のドリブンプレート107aと、クラッチリテーナ108aと、スナップリングS1aとを介してクラッチドラム部105aに伝達される。また、プライマリーカム133aと、メインカム132aと、ボール134aにより発生される押圧力の反力は、ベアリングB2aと、ハブ部102aと、スナップリングS3aとを介してクラッチドラム部105aに伝達される。即ち、カム機構131aが発生する押圧力と、その反力とは、接続機構101aの構成部材によって伝達されクラッチドラム部105aに作用する。
Here, with reference to FIG. 4, a method of transmitting the pressing force generated by the
よって、カム機構131aが発生する押圧力とその反力とは、クラッチドラム部105aに伝わりケース61やピストン機構151aなどには伝わらない。従って、カム機構131aが発生する押圧力とその反力とに基づく駆動力調整機構60a(図1参照)の強度を確保する場合には、接続機構101aとカム機構131aとに対して強度の確保を行えばよく、ケース61やピストン機構151a又はベアリングB3aなどに対してスラスト力(図4矢印Y方向の力)に対する強度確保は必要ない。その結果、強度確保の対象となる部材が少なくなるので、ピストン機構151a又はベアリングB3aの小型化やケース61の薄肉化が可能となり、駆動力調整機構60a(図1参照)の軽量化及びコスト削減を図ることができる。
Therefore, the pressing force generated by the
ここで、引きずりについて説明する。引きずりとは、メインカム132aが押圧力を発生しておらず、且つ、メインカム132aが作動位置から基準位置に戻りきってないときに発生する現象である。具体的には、ドライブプレート106aと、ドリブンプレート107aとの間に介在するオイルによって、ドリブンプレート107aがドライブプレート106aに張り付き、ドリブンプレート107aがドライブプレート106aに引きずられて回転する現象のことである。
Here, the drag will be described. Dragging is a phenomenon that occurs when the
リリース機構171aは、皿ばねであり、メインカム132aが基準位置に向かって移動するようにメインカム132aを、ドライブプレート106a及びドリブンプレート107a、クラッチリテーナ108aから離間する方向に(図4矢印Y方向左側)に付勢しており、複数のドライブプレート106aと、複数のドリブンプレート107aとの引きずりを低減させるものである。また、リリース機構171aは、略環状の弾性部材であり、図4に示すように、メインカム132aと、プレートスプライン軸部112aとの間に狭持固定されている。よって、メインカム132aが、ドライブプレート106a及びドリブンプレート107a、クラッチリテーナ108a側(図4矢印Y方向右側)に移動すると、ドライブプレート106a及びドリブンプレート107a、クラッチリテーナ108aから離間する方向(図4矢印Y方向左側)への付勢力が発生する。
The
また、リリース機構171aは、メインカム132aとドライブプレート106aとに働くオイルの粘着力と、メインカム132aの内周面に形成されるメインカム突起部144aとシャフト113aに形成されるカムスプライン軸部143aとの摩擦力と、ボール134aの転がり抵抗力とプライマリードライブプレート135a及びプライマリードリブンプレートの引きずりにより発生されるメインカム132aの反力とをあわせた力を上回る付勢力を発生するように構成されている。
The
つまり、リリース機構171aには、上記複数の力より大きな付勢力を発生するばね定数や初期荷重が設定されている。その結果、カム機構131からの押圧力の供給がなくなると、リリース機構171aの付勢力によりメインカム132aは作動位置から基準位置に向かって移動し、ドライブプレート106aとメインカム132aとの引きずりを低減することができる。従って、引きずりによって余分な駆動力がクラッチドラム部105aからシャフト113aに伝達されることを低減することができる。
That is, the
上述したように、本実施の形態では、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとは、後述するピストン機構151a(図3参照)により発生される押圧力によって摩擦力が発生する。そのプライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの間に発生する摩擦力によってクラッチドラム部105aから伝達される駆動力をカム機構131a(図3参照)により増幅し、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの間に摩擦力を発生させる構成となっている。即ち、ピストン機構151aの押圧力によって、各プレート135a,136a,106a,107aとの間に摩擦力を発生させることができる。
As described above, in the present embodiment, the
また、ピストン機構151a(図3参照)は、ピストン室154a内に発生する圧力の上昇によってピストン本体153aをプライマリードライブプレート135a及びプライマリードリブンプレート136aの方向(図4矢印Y方向)に移動して押圧力を発生する為、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの間に隙間を設定して引きずりを低減させることができる。
In addition, the
これに対し、電磁力により押圧力を発生させ各プレート135a,136a,106a,107aとの間に摩擦力を発生させる方法があるが、この方法は、電磁力を発生させるためにコイルを通電し、アーマチャと呼ばれる部材の内部に磁束を発生させ、そのアーマチャをコイルが引きつけることで、押圧力を発生させることができる。即ち、アーマチャとコイルとの間に複数のプレート(本実施の形態では、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとを示す。)を配置し、アーマチャをコイルがひきつける力を複数のプレートの押圧力とし、その押圧力によりプレートとプレートとの間に摩擦力を発生させる構成となる。
On the other hand, there is a method in which a pressing force is generated by an electromagnetic force and a frictional force is generated between the
この電磁力により押圧力を発生させる方法は、オイルの液圧を使用しないため、オイルの粘度の影響を受けにくい特徴があるが、その代わりに、アーマチャとコイルの間には磁束を通す必要がある。そのため、電磁力を使って押圧力を発生する方法は、磁束を通す部材(主に鉄)のみを用いて複数のプレートを構成しなければならない。 This method of generating a pressing force by electromagnetic force does not use the hydraulic pressure of oil, so it is not easily affected by the viscosity of the oil. Instead, it is necessary to pass a magnetic flux between the armature and the coil. is there. Therefore, in the method of generating a pressing force using electromagnetic force, a plurality of plates must be configured using only members (mainly iron) that allow magnetic flux to pass.
また、磁束を強く安定させるために、上述した複数のプレート(本実施の形態では、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとを示す。)とアーマチャとは常時接触させておく必要がある。その結果、プレートの引きずりが発生しその引きずりによってカム機構132aはスラスト力(図4矢印Y方向の力)を発生する。それにより、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの隙間が詰まりさらに引きずりが発生する。そのため、リリース機構171aには、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの隙間を詰めないように、そのスラスト力分の押圧力に勝るばね定数や初期荷重を設定する必要があり、リリース機構171aが大型化する。
In order to strongly stabilize the magnetic flux, the plurality of plates described above (in this embodiment, the
しかし、本実施の形態では、ピストン機構151aの押圧力によって摩擦力を発生させる構成であるので、磁束を通す部材でプレートを構成しなくても良い。よって、透磁性のない材料(金属以外の材料)を使うことができる。そこで、本実施の形態では、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136a、及び、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aは、透磁性のないペーパー材を用いて構成されている。
However, in the present embodiment, the frictional force is generated by the pressing force of the
このペーパー材は、金属材料を使った部材に比べて耐ジャダー性が良好な材料であるので、各プレート135a,136a及び106a,107aの摩擦面に金属材料を使ったプレートを使用する場合に対して、耐ジャダー性向上を目的とするプレートの表面形状の最適化や、プレートの表面処理による摩擦特性の安定化などの特殊加工や、摩擦特性を改善するための特殊オイルの使用などを行う必要がなくなる。その結果、プレートの表面形状の最適化や、プレートの表面処理による摩擦特性の安定化などの特殊加工を行うことによる製作工程の追加や、オイルに添加剤を追加しなくてよいので、製作工程におけるコスト削減を図れると共にランニングコスト削減を図ることができる。
Since this paper material is a material having better judder resistance than a member using a metal material, the case where a plate using a metal material is used for the friction surface of each
また、磁束により押圧力を発生しないので、磁束を強く安定させる必要がなく、複数のプレート(本実施の形態では、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとを示す。)の間に隙間を持たせることができる。よって、プライマリードライブプレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの引きずりにより、カム機構132aがスラスト力を発生させドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの隙間が詰まることがないので、スラスト力分の押圧力に勝るばね定数や初期荷重を設定する必要がなく、リリース機構171aが大型化することを防止することができる。
Further, since no pressing force is generated by the magnetic flux, it is not necessary to strongly stabilize the magnetic flux, and there is a gap between a plurality of plates (in this embodiment, the
また、電磁力を使って発生される押圧力と、オイルの液圧により発生される押圧力および駆動力によって増幅される押圧力とを混在しないので、プレートの材料の統一やオイル室の1室化及び同種オイルの使用が可能となり、コスト削減、部品管理工数削減および組み立て工数削減を図ることができる。 Also, since the pressing force generated using electromagnetic force is not mixed with the pressing force generated by the hydraulic pressure of oil and the pressing force amplified by the driving force, the plate material is unified and one chamber of the oil chamber is used. And the same kind of oil can be used, and cost reduction, parts management man-hours and assembly man-hours can be reduced.
以上のように、本実施の形態では、オイルの液圧により発生される押圧力、及び、駆動力によって増幅される押圧力を用いるので、電磁力を使って発生される押圧力を用いる場合に比べて、プレートの材料の選択範囲が広くなり、耐ジャダー性が良好なペーパー材を選択し、プレートの表面形状の最適化のための特殊加工や摩擦特性を改善する為の特殊オイルの使用の必要性がなくなる。さらに、引きずりが発生しづらいので小さな駆動力を伝達する場合の駆動力の制御精度を向上させることができる。 As described above, in the present embodiment, since the pressing force generated by the hydraulic pressure of oil and the pressing force amplified by the driving force are used, when the pressing force generated using electromagnetic force is used. Compared to this, the selection range of the plate material is widened, the paper material with good judder resistance is selected, the special processing for optimizing the surface shape of the plate and the use of special oil to improve the friction characteristics There is no need. Furthermore, since it is difficult for drag to occur, the control accuracy of the driving force when transmitting a small driving force can be improved.
次に、ピストン機構151a(図3参照)について説明する。図4に示すように、ピストン機構151aは、オイル供給機構200a(図2参照)から送られてくるオイルの液圧により、押圧力を発生し、その押圧力をカム機構131a(図3参照)に伝達する機構であり、オイル供給機構200aから送られてくるオイルで満たされるピストン室154aと、オイル供給機構200aから送られてくるオイルの液圧により押圧力を発生させるピストン本体部153aと、ピストン本体部153aに外嵌されるシリンダー部152aと、ピストン室154aに満たされたオイルに混入した気体(空気)を放出するステムブリーダ155a(図6参照)と、ピストン本体部153aに対して駆動力調整部100aの回転軸心Pを中心として回転しているカム機構131aの押し圧部材140aにピストン本体部153aからの押圧力を円滑に伝達するベアリングB3aとを有して構成されている。
Next, the
ピストン室154aは、略環形状をしたピストン本体部153aが略環形状をしたシリンダー部152aに内嵌されることにより形成される空間であり、オイル供給機構200a(図2参照)から送られてくるオイルで満たされている。そのピストン室154aの上部(図6矢印Z方向上部)には、ピストン本体部153aの上部に形成される貫通孔であるステムブリーダ155aが配設されており、ピストン室154aは、オイル回収室64aとステムブリーダ155aを介して連通されている。よって、オイル供給機構200aからピストン室154aへ送られてきたオイルは、そのオイルに混入した気体(空気)と共にオイル回収室64aへと放出される。
The
なお、ステムブリーダ155aは、主にオイルに混入した気体(空気)をオイル回収室64aへ放出するものであり、オイルに混入した気体(空気)を通り易く、オイルを通り難くするために環状の隙間形状としても良い。なお、その環状の隙間形状は、貫通孔であるステムブリーダ155aにその内径より小さな外径に形成される円筒部材を挿入して構成しても良い。
The
ベアリングB3aは、ピストン本体部153a(図3参照)と、カム機構131a(図3参照)の押し圧部材140aとの間に隣接して配置されおり、カム機構131aの押し圧部材140aは、ハブ部102aの回転に伴って回転するのでピストン本体部153aに対して回転している。即ち、ベアリングB3aは、回転差による抵抗を発生させないように作動しており、ピストン本体部153aから伝達される押圧力は、カム機構131aの押し圧部材140aに円滑に伝達されている。
The bearing B3a is disposed adjacent to the piston
また、ピストン本体部153a(図3参照)から伝達される押圧力は、カム機構131a(図3参照)により増幅されるため、カム機構131aを有さない場合に比べて、そのピストン本体部153aから伝達される押圧力を十分小さくすることができる。よって、カム機構131aを有さない場合に比べて、ベアリングB3aを低負荷のものにすることができ、ベアリングB3aの選択肢が増えコスト削減を図ることができる。
Further, since the pressing force transmitted from the piston
次に、図6を参照して、オイル供給機構200aの詳細な構成ついて説明する。図6は、図2のVI−VI線における駆動力調整機構60aを示した断面図である。なお、図6においては、接続機構101a、カム機構131a及びリリース機構171aに関係する符号は省略して図示する。また、図6に示す矢印Yは、四輪駆動車1の左右方向であり駆動力調整部100aの回転軸心P方向を示しており、矢印Zは、四輪駆動車1の上下方向を示している。
Next, a detailed configuration of the
図6に示すように、オイル供給機構200aは、駆動力調整部100aにオイルを送り出すものであり、電動モータ201aと、その電動モータ201aにより駆動されるオイルポンプ202aと、そのオイルポンプ202aにより送り出されるオイルが貯留されるオイル貯留室204aと、電動モータ201aとオイルポンプ202aとの間でオイル貯留室204aの壁部を形成する電動モータ凸部203aとを有して構成されている。
As shown in FIG. 6, the
図6に示すように、電動モータ201aと、電動モータ凸部203aと、オイルポンプ202aとは、駆動力調整部100aの回転軸心P方向(図6矢印Y方向)に隣接して配置されている。なお、オイル貯留室204aは、電動モータ凸部203aの一方の端面(図6矢印Y方向右側の面)に密接される電動モータ201aと、電動モータ凸部203aの他方の端面(図6矢印Y方向左側の面)に密接されるオイルポンプ202aと、電動モータ凸部203aとに囲まれて形成されている空間である。即ち、電動モータ201aとオイルポンプ202aとがオイル貯留室204aの壁部を兼ねている。
As shown in FIG. 6, the
また、電動モータ201aは、回転力を出力する円柱形状の軸であるモータ軸部207aを有している。そのモータ軸部207aは、オイル貯留室204aを貫通してオイルポンプ202aと連結している。即ち、オイル貯留室204aの空間の一部にモータ軸部207aを配置し、電動モータ201aとオイルポンプ202aとが最短距離(直線上)で接続されている。よって、オイル貯留室204aの外部にモータ軸部207aを配置する場所を省略でき、電動モータ201aと電動モータ凸部203aとオイルポンプ202aとで構成される装置を小型化することができる。
The
また、オイル貯留室204aは、オイルポンプ202aと水平な位置に隣接して配置されているので、例えば、オイル貯留室がオイルポンプ202aから離れた下方に配置され、その下方に配置されたオイル貯留室から吸い上げ通路を介してオイルを吸い上げる場合に比べて、オイルを吸い上げる仕事と通路内の管路抵抗とを削減することができる。
Further, since the
また、オイルポンプ202aは、右側(図6矢印Y方向右側の面)にポンプ吸入口205aを配置すると共に、左側(図6矢印Y方向左側の面)にポンプ吐出口206aを配置している。即ち、オイル供給機構200aは、オイル貯留室204aからオイルを送り出す際にはオイルの送られる方向が直線方向となるので、管路抵抗の影響を受けにくく、効率よくオイルを送り出すことができる。
The
また、電動モータ凸部203aは、オイルポンプ202aと同じ直径を有する略円筒形状の部材であり、オイル回収穴208aとポンプ内壁209aとを有している。オイル回収穴208aは、電動モータ凸部203aの上部(図6矢印Z方向上部)に設置される貫通孔であり、回収通路210aを介してオイル回収室64aに連結されている。また、ポンプ内壁209aは、オイル回収穴208aに連成される電動モータ凸部203aの内側の壁であり、オイル回収穴208aに向かって上昇傾斜して形成されている。
The electric motor
よって、オイル回収室64aからオイル貯留室204aに気体(空気)を混入したオイルが流入した場合、オイル貯留室204aに気体(空気)を滞留させること無く、オイル回収穴208aへ移送し、回収通路210aを介して気体(空気)だけをオイル回収室64aに戻すことができる。
Accordingly, when oil mixed with gas (air) flows from the
さらに、ポンプ吸入口205aは、オイル貯留室204aの深部(図6矢印Z方向下部)に設置されている。よって、オイル貯留室204aの深部まで到達する気体(空気)の割合は非常に少ないので、気体(空気)がオイル貯留室204aに滞留している間でも、その気体(空気)がポンプ吸入口205aからオイルポンプ202aへ流入されることを非常に少なくすることができる。
Further, the
このように、混入した気体(空気)は、オイル回収室64aへ排出されやすく、且つ、オイルポンプ202aに流入し難いので、オイルポンプ202aにオイルと気体(空気)が混入したときに発生する異音を押さえることができると共に、オイルポンプ202aが送り出すオイルに気体(空気)が混入し難く、ダンパー効果を低減し、オイルポンプ202aによって発生されるオイルの液圧を早期に所望の液圧(ピストン機構151aを押圧するのに必要な液圧)にまで上昇させることができる。
As described above, the mixed gas (air) is easily discharged into the
オイルポンプ202aと、電動モータ凸部203aとは同じ直径を有する略円柱形状の部材であり、ケース61の外縁に形成される凹部挿入孔213aに一体となって内嵌され、電動モータ201aをケース61に対して固定することによりオイルポンプ202aは電動モータ凸部203aによりケース61に押さえつけられて固定される。
The
このように、電動モータ201aと、電動モータ凸部203aと、オイルポンプ202aとは水平方向(図6矢印Y方向)に隣接して配置されており、且つ、電動モータ201aと、電動モータ凸部203aとの直径が同一なので、電動モータ201aと、電動モータ凸部203aとを凹部挿入孔213aへ重ねて挿入でき、且つ、簡単に組みつけができる。
Thus, the
また、電動モータ201aと電動モータ凸部203aとオイルポンプ202aとを回転軸心P方向に隣接して一体に形成しているので、オイル供給機構200aを小型化することができるだけでなく、電動モータ201aと電動モータ凸部203aとオイルポンプ202aとを組み合わせて他の装置に簡単に取り付けて使用することができる。よって、電動モータ201aと電動モータ凸部203aとオイルポンプ202aとが一体に形成された装置の汎用性を高めることができる。
Further, since the
オイル供給機構200aは、気体(空気)が混入した循環後のオイルを回収し、気体(空気)を分離してから、そのオイルをピストン機構151aに送り出している。しかし、オイルに混入している気体(空気)を完璧に取り除くことは非常に難しい。そこで、ピストン機構151aは、オイルに混入している気体(空気)を取り除くために、ピストン室154aの上部(図6矢印Z方向上部)にステムブリーダ155aを配置している。
The
よって、気体(空気)が混入したオイルがピストン機構151aに送り出された場合でも、気体(空気)はピストン室154aの上部に自然に移送され、そのピストン室154aに溜まった気体(空気)は、ステムブリーダ155aからオイルと一緒にオイル回収室64aへ排出される。
Therefore, even when oil mixed with gas (air) is sent to the
このように、ピストン室154aに気体(空気)が混入したオイルが送られても、その気体(空気)は滞留することなく排出されるので、オイル供給機構200aから送られてくるオイルの液圧を安定してピストン本体部153aの押圧力に変えることができる。
In this way, even if oil mixed with gas (air) is sent to the
また、オイルポンプ202aが停止された状態が長く続くと、ピストン室154a内のオイルはオイルポンプ202aの隙間を通ってオイル回収室64aに徐々に逆流し、ピストン室154a内には、オイルの変わりにステムブリーダ155aを通って気体(空気)が流入する。
If the
このように、ピストン室154a内に気体(空気)が流入した状態からピストン室154a内の圧力を所定の圧力まで上昇させる場合には、ピストン室154a内をオイルで充満させる必要があり、オイルが充満されるまでは、気体(空気)が混在しているためピストン室154a内の圧力の上昇が鈍くなる。よって、所定の圧力値になるまでに時間がかかり制御精度が悪化する。
As described above, when the pressure in the
ここで、本実施の形態では、電動モータ201aを常時運転させピストン室154a内に常にオイルが供給されるように構成されている。これにより、ピストン室154a内が常にオイルで充満され、ピストン室154aにオイルが充満される時間が省略される。よって、ピストン室154a内の圧力の上昇の遅れが無くなり、制御精度を改善することができる。
Here, in the present embodiment, the
また、ピストン室154a内の圧力値の大きさは、ピストンシール部材218a,219aの摺動抵抗より大きくしても良い。この場合、ピストン本体153aが押圧力を発生しプライマリープレート135aとプライマリードリブンプレート136aとの隙間を詰めることができる。よって、ピストン室154aの圧力上昇に遅れることなくプライマリープレート135aからプライマリードリブンプレート136aに駆動力が伝達される。
The magnitude of the pressure value in the
よって、ピストン室154a内の圧力上昇に対する駆動力伝達の応答遅れが無くなり、制御精度を改善しつつ応答性を速くすることができる。
Therefore, there is no response delay in the driving force transmission with respect to the pressure increase in the
さらに、ピストン室154a内の圧力値の大きさを、その圧力値により接続機構101aが発生する押圧力がリリース機構171aの付勢力より小さくなるように設定しても良い。この場合、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとにカム機構131aからの押圧力が作用しないので、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとに引きずりを低減することができる。よって、余分な駆動力がクラッチドラム部105a(図4参照)からシャフト113a(図4参照)に伝達されることを低減することができる。
Further, the magnitude of the pressure value in the
また、上述したリリース機構171aの付勢力は、量産された場合の下限の付勢力に設定しても良い。この場合、量産品においてもドライブプレート106aとドリブンプレート107aとにカム機構131aからの押圧力が作用しないので、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとに引きずりを低減することができる。よって、量産品においても余分な駆動力がクラッチドラム部105a(図4参照)からシャフト113a(図4参照)に伝達されることを低減することができる。
Further, the biasing force of the
このように、本実施の形態では、オイルポンプ202aによりピストン室154a内に所定の圧力を常時発生させることにより、ドライブプレート106aとドリブンプレート107aとの間に発生する引きずりを低減させ、余分な駆動力を伝えることなく応答性を向上させることができる。
As described above, in the present embodiment, the
次に、図7を参照して、駆動力調整機構60aのオイル通路の構成について詳細に説明する。図7は、駆動力調整機構60aのオイル通路の構成を示した図であり、(a)は、駆動力調整機構60aの回転軸心P方向視におけるオイルの通路の概略を示した概略図であり、(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線における断面図であり、(c)は、図7(a)のVIIc−VIIc線における断面図である。
Next, the configuration of the oil passage of the driving
なお、図7においては、斜線で示された部分がオイル通路である。また、図7においては、オイル通路以外の断面線は省略して図示する。図7に示す矢印Xは、四輪駆動車1(図1参照)の前後方向であり、駆動力分配機構50(図1参照)の回転軸心T方向を示しており、矢印Zは、四輪駆動車1の上下方向を示している。
In FIG. 7, the hatched portion is the oil passage. Moreover, in FIG. 7, sectional lines other than the oil passage are omitted in the drawing. The arrow X shown in FIG. 7 is the front-rear direction of the four-wheel drive vehicle 1 (see FIG. 1) and indicates the direction of the rotational axis T of the driving force distribution mechanism 50 (see FIG. 1). The up-down direction of the
駆動力調整機構60aのオイル通路は、ピストン機構151aのピストン本体部153aを動作させるためのオイルを供給する通路である。さらに、駆動力調整機構60aのオイル通路は、オイルを循環させることでオイルに混入した気体(空気)を滞留させること無く排出する機構であり、気体(空気)の混入によるダンパー効果を低減し、オイルの液圧を早期に安定させるものである。
The oil passage of the driving
図7(a)に示すように、駆動力調整機構60aのオイル通路は、主に、略環状のピストン室154aと、そのピストン室154aに連通して形成される圧力検出通路301aと、圧力検出通路301aに取着されるセンシング部302aと、ピストン室154aに連通して形成される第一供給通路211aとによりオイルの流れる流路が形成される。
As shown in FIG. 7A, the oil passage of the driving
さらに、図7(c)に示すように、駆動力調整機構60aのオイル通路は、第一供給通路211aに連通して形成される第二供給通路212aと、その第二供給通路212aにオイルを送り出すオイルポンプ202aと、そのオイルポンプ202aへ供給されるオイルを貯めているオイル貯留室204aと、そのオイル貯留室204aとオイル回収室64aとに連通して形成される回収通路210aと、ピストン室154aの上部に連通して形成されるステムブリーダ155aと、そのステムブリーダ155aによりピストン室154aと連通されるオイル回収室64aとによりオイルの流れる流路が形成される。
Further, as shown in FIG. 7 (c), the oil passage of the driving
図7(a)に示すように、ピストン室154aは、環状の通路であり、その上部(図7(a)矢印Z方向上部)にステムブリーダ155aを有している。即ち、ピストン室154aに流入したオイルに混入している気体(空気)は、ピストン室154aの壁面(湾曲した面)に沿って移送され、オイルポンプ202aより送り出されたオイルと共にピストン室154aの上部に取着されるステムブリーダ155aから排出される。
As shown in FIG. 7A, the
よって、オイルに混入している気体は、ピストン室154aの湾曲した面により上部へ移送されるので、ピストン室154a内に留まることを抑制することができる。その結果、気体(空気)の混入によるダンパー効果を低減し、オイルの液圧を早期に安定させることができる。
Therefore, the gas mixed in the oil is transferred to the upper part by the curved surface of the
また、図7(a)に示すように、圧力検出通路301aは、水平面に対して傾斜を持つ直線形状の孔であり、圧力検出通路301aの上端(図7(a)矢印Z方向上端)は、ピストン室154aのステムブリーダ155aより下方に開口214aを介して連通して形成されている。
Further, as shown in FIG. 7A, the
よって、圧力検出通路301aは、ピストン室154aに向かって上昇傾斜して形成されるので、圧力検出通路301aに混入した気体(空気)を圧力検出通路301aの壁面に沿ってピストン室154aに移送することができる。従って、圧力検出通路301aに混入した気体(空気)は、ステムブリーダ155aから円滑に排出されるので、ピストン室154aと圧力検出通路301aとに気体(空気)が滞留した場合に比べて、オイルの液圧による気体(空気)の容積変化分と同じ容積のオイルをオイルポンプ202aから圧送する必要が無くなり、ダンパー効果を低減できるので、オイルポンプ202aより送り出されたオイルの液圧を早期に安定させることができる。
Therefore, since the
また、圧力検出通路301aの下端部(図7(b)矢印Z方向下端部)に連成される第二取付口217aには、センシング部302aを螺着するためのネジ溝が形成され、センシング部302aは、圧力検出通路301aの第二取付口217aに螺着されることで取り付けられる。
In addition, a screw groove for screwing the
このように、センシング部302aは、ステムブリーダ155aより下方(図7(a)矢印Z方向下方)に取り付けられるので、ステムブリーダ155aの上方(図7(a)矢印Z方向上方)に気体(空気)が残留しても気体(空気)の影響を受けない。その結果、センシング部302aによって計測されるオイルの液圧の測定精度を向上させることができる。
In this way, the
図7(c)に示すように、第一供給通路211aは、圧力検出通路301aと同様に、水平面に対して傾斜を持つ直線形状の孔であり、第一供給通路211aの上端は、ピストン室154aに連通して形成され、第一供給通路211aの下端部には、取付口215aが連成され、ピストン室154aに向かって上昇傾斜して形成されている。
As shown in FIG. 7 (c), the
よって、第一供給通路211aに混入した気体(空気)は、第一供給通路211aの壁面に沿って移送され、ピストン室154aに排出される。従って、圧力検出通路301aと同様に、オイルの液圧による気体(空気)の容積変化分と同じ容積のオイルをオイルポンプ202aから圧送する必要が無くなり、ダンパー効果を低減できるので、オイルポンプ202aより送り出されたオイルの液圧を早期に安定させることができる。
Therefore, the gas (air) mixed in the
センシング部302a(図7(b)参照)にて検出されたオイルの液圧値は、センシング部302aにより電気信号に変えられ、入力線81a(図1参照)を介して制御装置80(図1参照)へ送られる。また、オイル供給機構200aを構成する電動モータ201aは、センシング部302aより送られた電気信号を元に制御装置80により出力線82a(図1参照)を介して制御される。即ち、検出されたオイルの液圧値を元に制御装置80により電動モータ201aはフィードバック制御が実施されている。よって、オイルの液圧の検出精度を向上させることは、フィードバック制御の精度を向上させることにつながる。
The hydraulic pressure value of the oil detected by the
具体的には、そのフィードバック制御は、ROM84(図1参照)に格納された圧力制御プログラム87(図1参照)を用いて、センシング部302a(図7(b)参照)から送られた電気信号に対応した出力信号を設定するものである。なお、上述したように圧力制御プログラム87は、目標とする駆動力を伝達するのに必要な圧力をピストン室154aに供給するように、電動モータ201aに供給される電力値を設定するものである。
Specifically, the feedback control is performed by using an electric signal sent from the
電動モータ201a及びオイルポンプ202aは、コスト削減を図るために汎用品が使用されるが、汎用品である電動モータ201aは出力バラツキを持っており、汎用品であるオイルポンプ202aは摺動抵抗のバラツキを持っている。即ち、電動モータ201aに供給される電力値が一定であっても、電動モータ201aにより発生されるピストン室154a内の圧力にバラツキが生じる。
For the
しかし、本実施の形態では、フィードバック制御によりセンシング部302aの電気信号に基づいて、目標とする駆動力を伝達するのに必要な圧力がピストン室154aに供給されるように、電動モータ201aを制御するので、汎用品である電動モータ201a及びオイルポンプ202aを使用したとしても、ピストン室154a内の圧力値を所望の値に調整することができる。
However, in the present embodiment, the
また、オイル供給機構200a自体の温度が変化することでオイルの粘性と各部クリアランスと電動モータ201aの出力特性とが変化し、電動モータ201aに供給される電力値に対する、ピストン室154a内の圧力値が変化する場合がある。しかし、本実施の形態では、フィードバック制御によりセンシング部302aの電気信号に基づいて、目標とする駆動力を伝達するのに必要な圧力がピストン室154aに供給されるように、電動モータ201aを制御するので、オイル供給機構200a自体が温度変化しオイルの粘性と各部のクリアランスと電動モータ201aの出力特性とが変化したとしてもピストン室154a内の圧力値を所望の値に調整することができる。
Further, the viscosity of the oil, the clearance of each part, and the output characteristics of the
このように、フィードバック制御によりバラツキやオイル供給機構200aの温度変化などに関係なくピストン室154aの圧力を精度よく設定することができるので、オイル供給機構200aにより駆動力の伝達が調整される駆動力調整部100aを搭載する四輪駆動車1(図1参照)の運転状況が変化しても、所望する駆動力を出力ギヤユニット52(図1参照)から後輪70a(図1参照)に伝達することができる。
In this way, the pressure in the
そこで、図7(b)に示すように、本実施の形態では、センシング部302aをピストン室154aではなく圧力検出通路301aに取り付けている。上述したが、圧力検出通路301aは、上端がピストン室154aに連通して形成されているので、圧力検出通路301aの内部ではオイルの流れが発生しづらい構造になっている。さらに、圧力検出通路301a内の気体は、ピストン室154aに移送されるので、センシング部302aはオイル内に位置することになる。
Therefore, as shown in FIG. 7B, in the present embodiment, the
よって、オイルの流れによる圧力損失が発生することがないので、オイルの流れによる影響を受けることなく、ピストン室154a内のオイルの液圧を測定することができる。これにより、センシング部302aが気体に触れずにオイル内に位置しているのでオイルの液圧の検出精度を向上させることができる。
Accordingly, no pressure loss due to the oil flow occurs, so that the oil pressure in the
次に、図8を参照して、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、圧力検出通路301aにセンシング部302aを取り付ける構成としたが、これに代えて、第2の実施の形態では、第1供給通路211aにセンシング部302aを取り付ける構成とした。よって、第2の実施の形態では、センシング部302aの取り付け位置以外は第1の実施の形態と同様となるので、第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
Next, a second embodiment will be described with reference to FIG. In the first embodiment, the
図8は、第2の実施の形態の駆動力調整機構60aを示した断面図である。なお、図8においては、駆動力調整機構60aの符号は省略して図示する。また、図8に示す矢印Yは、四輪駆動車1の左右方向であり駆動力調整機構60a,60bの回転軸心P方向を示しており、矢印Zは、四輪駆動車1の上下方向を示している。
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a driving
図8に示すように、センシング部302aは、第一供給通路211aの上端(図8矢印Z方向上端)に連成される第二開口216aと対称な位置である第一供給通路211aの下端(図8矢印Z方向下端)に形成される第二取付口217aに取り付けられている。この場合、第1供給通路211aの下端を遮蔽する埋栓が不要となるので、部品点数を削減でき、コスト削減を図ることができる。また、センシング部302aを取り付けるだけで、第1供給通路211aを外部に対して遮蔽できるので、製作工程を削減でき、コスト削減を図ることができる。また、第2の実施の形態では、圧力検出通路301aが不要となるので、加工の手間が無くなり、コスト削減を図ることもできる。
As shown in FIG. 8, the
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。 Although the present invention has been described based on the embodiments, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various improvements and modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. Can be easily guessed.
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値(例えば、各構成の数量や寸法・角度など)は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。 For example, the numerical values (for example, the quantity, size, angle, etc. of each component) given in the above embodiments are examples, and other numerical values can naturally be adopted.
また、上記各実施の形態では、ステムブリーダ155aは、ピストン室154aに隣接するピストン本体部153aの上部に取着されているが、必ずしもピストン本体部153aの上部に取着される必要はなく、例えば、ピストン本体部153aの最上部に取着されても良い。この場合、気体(空気)が滞留せずに円滑に排出されるので、オイルの液圧による気体(空気)の容積変化分と同じ容積のオイルをオイルポンプ202aから圧送する必要が無くなり、ダンパー効果が低減されるので、オイルポンプ202aより送り出されたオイルの液圧を早期に安定させることができる。また、ステムブリーダ155aは、センシング部302aより上部に配置すれば、センシング部302aが常にオイル内に存在することとなるので、少なくともセンシング部302aの上部であれば、如何なる場所に取り付けても良い。
In each of the above embodiments, the
また、上記各実施の形態では、リリース機構171aに皿ばねを用いたが、必ずしも皿ばねである必要はなく、例えば、環形のゴム状弾性体を用いても良い。
In each of the above embodiments, a disc spring is used for the
以下に、本発明の駆動力伝達装置および液体送出装置の変形例を示す。 Hereinafter, modifications of the driving force transmission device and the liquid delivery device of the present invention will be described.
駆動力を発生する原動機と、その原動機によって発生する駆動力が入力される入力軸と、その入力軸に入力された駆動力が出力される出力軸と、その出力軸と前記入力軸とを連結するクラッチ機構とを備えた駆動力伝達装置において、前記クラッチ機構に設けられ、前記入力軸側と出力軸側とを連結可能な多板クラッチと、その多板クラッチを押圧して前記入力軸側と出力軸側とを連結させるピストン部材と、そのピストン部材を駆動する液圧が供給される供給路と、その供給路内の液圧を検出する検出手段と、その検出手段による検出結果に基づいて、前記供給路に供給する液圧の供給および停止を行う液圧供給手段と、前記供給路内の液体および気体のうち少なくとも気体を放出する放出口とを備え、前記検出手段は、垂直方向において、前記放出口より下方で且つ、前記液圧供給手段による液圧の供給および停止に伴い前記供給路内の液面が変化した場合に最も下降した液面より下方に配置されることを特徴とする駆動力伝達装置A1。 A prime mover that generates a driving force, an input shaft to which the driving force generated by the prime mover is input, an output shaft that outputs the driving force input to the input shaft, and the output shaft and the input shaft are coupled to each other. In the driving force transmission device including the clutch mechanism, the multi-plate clutch provided in the clutch mechanism and capable of connecting the input shaft side and the output shaft side, and pressing the multi-plate clutch to the input shaft side A piston member that couples the output shaft side, a supply path that supplies the hydraulic pressure for driving the piston member, a detection means that detects the hydraulic pressure in the supply path, and a detection result by the detection means A hydraulic pressure supply means for supplying and stopping the hydraulic pressure supplied to the supply path; and a discharge port for discharging at least a gas of the liquid and the gas in the supply path; In It is disposed below the discharge port and below the lowest liquid level when the liquid level in the supply path changes as the hydraulic pressure is supplied and stopped by the hydraulic pressure supply means. Driving force transmission device A1.
駆動力伝達装置A1において、前記供給路は、前記ピストン部材に隣接して形成されそのピストン部材を駆動する液圧が供給される供給室と、その供給室より下流側に形成されその供給室と前記液圧供給手段との間を連通する連通路とを有し、前記検出手段は、前記連通路を介して前記供給室に供給される液圧を検出するものであることを特徴とする駆動力伝達装置A2。 In the driving force transmission device A1, the supply path is formed adjacent to the piston member and supplied with hydraulic pressure for driving the piston member, and the supply chamber is formed downstream of the supply chamber. And a communication passage communicating with the fluid pressure supply means, and the detection means detects fluid pressure supplied to the supply chamber via the communication passage. Force transmission device A2.
駆動力伝達装置A1又はA2において、前記供給路に連通し、前記検出手段が取り付ける取付通路を備え、前記取付通路は、水平方向に対して、前記検出手段から前記供給路と連通する開口への方向が上方傾斜して形成されていることを特徴とする駆動力伝達装置A3。 The driving force transmission device A1 or A2 includes an attachment passage that communicates with the supply path and is attached to the detection means. The attachment passage extends from the detection means to an opening that communicates with the supply path in a horizontal direction. The driving force transmission device A3 is characterized in that the direction is inclined upward.
駆動力伝達装置A3において、前記取付通路には、前記供給路と連通する開口と、その開口に対称的に形成され前記検出手段が取り付けられる取付口とが形成されており、前記取付口は、前記検出手段が取り付けられると密閉される形状に形成されていることを特徴とする駆動力伝達装置A4。 In the driving force transmission device A3, the attachment passage is formed with an opening communicating with the supply passage, and an attachment opening formed symmetrically in the opening to which the detection means is attached. The driving force transmission device A4 is formed in a shape that is hermetically sealed when the detection means is attached.
駆動力伝達装置A1からA4のいずれかにおいて、前記供給路は、前記ピストン部材に隣接して形成されそのピストン部材を駆動する液圧が供給される供給室と、その供給室より下流側に形成されその供給室と前記液圧供給手段との間を連通する連通路とを有し、前記放出口は、垂直方向において、前記供給室より上方または前記供給室の上部に設けられていることを特徴とする駆動力伝達装置A5。 In any one of the driving force transmission devices A1 to A4, the supply path is formed adjacent to the piston member and is formed downstream of the supply chamber to which a hydraulic pressure for driving the piston member is supplied. A communication passage communicating between the supply chamber and the hydraulic pressure supply means, and the discharge port is provided above the supply chamber or above the supply chamber in the vertical direction. A driving force transmission device A5 characterized.
駆動力伝達装置A1からA5のいずれかにおいて、前記クラッチ機構は、前記ピストン部材により押圧されるプライマリークラッチ(第1多板クラッチ)と、そのプライマリークラッチ(第1多板クラッチ)が連結された場合に、前記ピストン部材の押圧力をカム機構によって増幅する増幅機構と、その増幅機構により増幅された押圧力によって押圧され、前記入力軸と出力軸とを連結して駆動力を伝動するメインクラッチ(第2多板クラッチ)とを備え、前記入力軸側から出力軸側に、前記ピストン部材、プライマリークラッチ(第1多板クラッチ)、増幅機構およびメインクラッチ(第2多板クラッチ)の順に配置されると共に、そのピストン部材、プライマリークラッチ(第1多板クラッチ)、増幅機構およびメインクラッチ(第2多板クラッチ)が配置される方向と、前記ピストン部材が駆動する方向とが同方向に構成されていることを特徴とする駆動力伝達装置A6。 In any one of the driving force transmission devices A1 to A5, the clutch mechanism is configured such that a primary clutch (first multi-plate clutch) pressed by the piston member and a primary clutch (first multi-plate clutch) are connected. An amplifying mechanism that amplifies the pressing force of the piston member by a cam mechanism, and a main clutch that is pressed by the amplifying force amplified by the amplifying mechanism to transmit the driving force by connecting the input shaft and the output shaft. A second multi-plate clutch), arranged from the input shaft side to the output shaft side in the order of the piston member, primary clutch (first multi-plate clutch), amplification mechanism and main clutch (second multi-plate clutch). The piston member, primary clutch (first multi-plate clutch), amplification mechanism and main clutch (second multi-plate clutch) The direction in which the clutch) is arranged, the driving force transmitting device piston member, characterized in that the the direction of the drive is configured in the same direction A6.
液体が流通する流通路と、その流通路を流通する液体が貯留される液体貯留室と、その液体貯留室に貯留された液体を前記流通路に送り出す液体送出手段と、その液体送出手段に対して、前記液体貯留室に貯留された液体を前記流通路に送り出す駆動力を付与する駆動手段とを備え、前記液体貯留室は、前記液体送出手段と駆動手段との間で且つ、その液体送出手段および駆動手段のそれぞれに隣接して配置されることを特徴とする液体送出装置B1。 A flow path through which the liquid flows, a liquid storage chamber in which the liquid flowing through the flow path is stored, a liquid delivery means for sending the liquid stored in the liquid storage chamber to the flow path, and the liquid delivery means Drive means for applying a driving force for sending the liquid stored in the liquid storage chamber to the flow path, and the liquid storage chamber is disposed between the liquid delivery means and the drive means and the liquid delivery thereof. The liquid delivery device B1 is arranged adjacent to each of the means and the drive means.
液体送出装置B1において、前記液体送出手段と駆動手段との間を連結し、前記駆動手段により付与される駆動力を前記液体送出手段に伝動する駆動力伝動手段を備え、その駆動力伝達手段は、前記液体貯留室内に配置されていることを特徴とする液体送出装置B2。 The liquid delivery apparatus B1 includes a driving force transmission means for connecting the liquid delivery means and the drive means, and for transmitting a drive force applied by the drive means to the liquid delivery means, the drive force transmission means being The liquid delivery device B2 is arranged in the liquid storage chamber.
液体送出装置B1又はB2において、前記流通路に送り出された液体が放出される放出口と、その放出口から放出された液体を、前記液体貯留室に循環される循環路とを備え、前記液体送出手段、液体貯留室および駆動手段は、水平方向に並設されており、その循環路は、前記液体貯留室の上部に形成された上部開口と連通すると共に、前記流通路は、前記液体貯留室の側部に形成された側部開口と連通していることを特徴とする液体送出装置B3。 In the liquid delivery device B1 or B2, the liquid delivery device B1 or B2 includes a discharge port from which the liquid sent to the flow passage is discharged, and a circulation path through which the liquid discharged from the discharge port is circulated to the liquid storage chamber. The delivery means, the liquid storage chamber, and the drive means are juxtaposed in the horizontal direction, and the circulation path communicates with an upper opening formed in the upper part of the liquid storage chamber, and the flow path is connected to the liquid storage chamber. A liquid delivery device B3, characterized in that it communicates with a side opening formed in the side of the chamber.
液体送出装置B3において、前記側部開口は、垂直方向において、前記液体貯留室の下部に形成されていることを特徴とする液体送出装置B4。 In the liquid delivery device B3, the side opening is formed in a lower portion of the liquid storage chamber in the vertical direction.
液体送出装置B3又はB4において、前記液体貯留室内に設けられ、前記駆動手段または液体送出手段の少なくとも一方の側部から前記循環路と連通する上部開口に亘って上方傾斜した傾斜面を備えていることを特徴とする液体送出装置B5。 The liquid delivery device B3 or B4 includes an inclined surface provided in the liquid storage chamber and inclined upward from an upper opening communicating with the circulation path from at least one side portion of the driving means or the liquid delivery means. A liquid delivery device B5 characterized by that.
液体送出装置B1からB5のいずれかにおいて、駆動力を発生する原動機と、その原動機によって発生する駆動力が入力される入力軸と、その入力軸に入力された駆動力が出力される出力軸と、その出力軸と前記入力軸とを連結可能なクラッチ機構と、そのクラッチ機構を押圧して前記入力軸と出力軸とを連結させるピストン部材とを有する駆動力伝達装置を備え、前記流通路は、前記ピストン部材を駆動させる液圧が供給される供給室に連通していることを特徴とする液体送出装置B6。 In any one of the liquid delivery devices B1 to B5, a prime mover that generates a driving force, an input shaft that receives the driving force generated by the prime mover, and an output shaft that outputs the driving force input to the input shaft A driving force transmission device comprising: a clutch mechanism that can connect the output shaft and the input shaft; and a piston member that presses the clutch mechanism to connect the input shaft and the output shaft. The liquid delivery device B6 is connected to a supply chamber to which a hydraulic pressure for driving the piston member is supplied.
駆動力を発生する原動機と、その原動機によって発生する駆動力が入力される入力軸と、その入力軸に入力された駆動力が出力される出力軸と、前記入力軸から前記出力軸に伝達される駆動力を断続するメインクラッチとを備えたものであって、前記メインクラッチよりも前記入力軸側において前記入力軸から伝達される駆動力を断続するプライマリクラッチと、液圧を発生する液圧ポンプと、その液圧ポンプによって発生する液圧で前記プライマリクラッチを押圧するピストンと、前記プライマリクラッチと嵌合し、前記ピストンによって前記プライマリクラッチが締結されている状態で、前記プライマリクラッチを介して前記入力軸から入力される駆動力を利用して、前記ピストンの押圧力よりも増幅した押圧力で前記メインクラッチを押圧し、前記メインクラッチを締結するカム機構とを備えていることを特徴とする駆動力伝達装置C1。 A prime mover that generates driving force, an input shaft to which the driving force generated by the prime mover is input, an output shaft to which the driving force input to the input shaft is output, and the input shaft that is transmitted to the output shaft A primary clutch that interrupts the driving force transmitted from the input shaft on the input shaft side relative to the main clutch, and a hydraulic pressure that generates hydraulic pressure A pump, a piston that presses the primary clutch with a hydraulic pressure generated by the hydraulic pump, and a primary clutch that is engaged with the primary clutch and is engaged with the primary clutch via the primary clutch. Using the driving force input from the input shaft, the main clutch is engaged with a pressing force amplified more than the pressing force of the piston. Pressure, the driving force transmitting device C1, characterized in that it comprises a cam mechanism for fastening the main clutch.
駆動力伝達装置C1において、前記液圧ポンプを駆動する電動モータと、前記液圧ポンプから前記ピストンに通じる液圧回路内の液圧を検出する液圧検出手段と、その液圧検出手段の検出結果に基づいて前記電動モータを制御する制御手段とを備えていることを特徴とする駆動力伝達装置C2。 In the driving force transmission device C1, an electric motor that drives the hydraulic pump, a hydraulic pressure detecting means that detects a hydraulic pressure in a hydraulic pressure circuit that communicates from the hydraulic pump to the piston, and detection by the hydraulic pressure detecting means The driving force transmission device C2 is provided with control means for controlling the electric motor based on the result.
駆動力伝達装置C2において、前記カム機構は、前記プライマリクラッチと嵌合するプライマリカムと、そのプライマリカムと対向配置され、前記出力軸に対して移動可能に嵌合し、前記メインクラッチを押圧するメインカムと、そのメインカムと前記プライマリカムとの間に移動可能に配置されるカムフォロアと、そのカムフォロアの移動経路であって、前記メインカムの前記プライマリカムとの対向面と、前記プライマリカムの前記メインカムとの対向面との少なくとも一方に、深さが連続的に変化するように形成されたカム溝とを備えていることを特徴とする駆動力伝達装置C3。 In the driving force transmission device C2, the cam mechanism is disposed so as to be opposed to the primary cam that is engaged with the primary clutch, the primary cam is movably fitted to the output shaft, and presses the main clutch. A main cam, a cam follower arranged movably between the main cam and the primary cam, a movement path of the cam follower, a surface of the main cam facing the primary cam, the main cam of the primary cam, A driving force transmission device C3 is provided with a cam groove formed so that the depth continuously changes on at least one of the opposing surfaces.
駆動力伝達装置C3において、前記メインクラッチと前記メインカムとの間に配置され、前記メインカムが前記メインクラッチを押圧する方向とは反対方向に前記メインカムを付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする駆動力伝達装置C4。 The driving force transmission device C3 includes a biasing member that is disposed between the main clutch and the main cam and biases the main cam in a direction opposite to a direction in which the main cam presses the main clutch. A driving force transmission device C4 characterized.
駆動力伝達装置C4において、前記制御手段は、前記液圧回路内の液体に対し、前記液圧回路内に液体が充満されるために必要なイニシャル圧力、又は、前記プライマリクラッチのがたつきを抑制するために前記ピストンの摺動抵抗よりも大きいイニシャル圧力が常時負荷されるように前記電動モータを制御することを特徴とする駆動力伝達装置C5。 In the driving force transmission device C4, the control unit is configured to reduce the initial pressure required for the liquid in the hydraulic circuit to be filled with the liquid in the hydraulic circuit or the rattling of the primary clutch. The driving force transmission device C5 controls the electric motor so that an initial pressure larger than the sliding resistance of the piston is constantly loaded to suppress the electric motor.
駆動力伝達装置C5において、前記イニシャル圧力は、前記付勢部材が前記メインカムを付勢する付勢力よりも小さく設定されていることを特徴とする駆動力伝達装置C6。 In the driving force transmission device C5, the initial pressure is set to be smaller than an urging force by which the urging member urges the main cam.
駆動力伝達装置C4からC6のいずれかにおいて、前記付勢部材は、前記出力軸を挿通する皿バネによって構成されていることを特徴とする駆動力伝達装置C7。 In any one of the driving force transmission devices C4 to C6, the urging member is constituted by a disc spring that passes through the output shaft.
駆動力伝達装置C1からC7のいずれかにおいて、前記プライマリクラッチの摩擦材は紙製で構成されていることを特徴とする駆動力伝達装置C8。 The driving force transmission device C8 according to any one of the driving force transmission devices C1 to C7, wherein the friction material of the primary clutch is made of paper.
駆動力を発生する原動機と、その原動機によって発生する駆動力が入力される入力軸と、その入力軸に入力された駆動力が出力される出力軸と、前記入力軸から前記出力軸に伝達される駆動力を断続するメインクラッチとを備えたものであって、前記メインクラッチよりも前記入力軸側において前記入力軸から伝達される駆動力を断続するプライマリクラッチと、そのプライマリクラッチよりも入力軸側において前記入力軸を挿嵌するハブと、液圧を発生する液圧ポンプと、前記プライマリクラッチとの間に前記ハブを挟んだ位置に配置され、前記液圧ポンプによって発生する液圧で作動するピストンと、前記ハブを貫通して前記ピストンと前記プライマリクラッチとを回転可能に連結し、前記ピストンの押圧力によって前記プライマリクラッチを押圧する第1押圧部材と、前記ピストンとの間に前記ハブを挟んだ側において前記ハブと対向配置され、前記プライマリクラッチと嵌合し、前記第1押圧部材によって前記プライマリクラッチが締結されている状態で、前記プライマリクラッチを介して前記入力軸から入力される駆動力を利用して、前記ピストンの押圧力よりも増幅した押圧力で前記メインクラッチを押圧し、前記メインクラッチを締結するカム機構と、そのカム機構と前記ハブとを回転可能に連結し、前記カム機構によって前記メインクラッチを押圧することで前記カム機構に発生する反力で前記ハブを押圧する第2押圧部材とを備えていることを特徴とする駆動力伝達装置D1。 A prime mover that generates driving force, an input shaft to which the driving force generated by the prime mover is input, an output shaft to which the driving force input to the input shaft is output, and the input shaft that is transmitted to the output shaft A primary clutch that interrupts the driving force transmitted from the input shaft on the input shaft side of the main clutch, and an input shaft that is higher than the primary clutch. On the side, the hub is inserted between the input shaft, a hydraulic pump that generates hydraulic pressure, and the primary clutch, and the hub is sandwiched between the hubs, and operates at the hydraulic pressure generated by the hydraulic pump. And the piston and the primary clutch are rotatably connected through the hub, and the primary clutch is pressed by a pressing force of the piston. The first pressing member that presses the hub and the piston is disposed opposite to the hub on the side sandwiching the hub, and is engaged with the primary clutch, and the primary clutch is fastened by the first pressing member. The main clutch is pressed with a pressing force amplified from the pressing force of the piston using the driving force input from the input shaft via the primary clutch, and the main clutch is fastened. A cam mechanism, and a second pressing member that rotatably connects the cam mechanism and the hub and presses the hub by a reaction force generated in the cam mechanism by pressing the main clutch by the cam mechanism. A driving force transmission device D1 including the driving force transmission device D1.
駆動力伝達装置D1において、前記ハブと、前記プライマリクラッチと、前記カム機構と、前記メインクラッチとを内包し、前記ハブと、前記プライマリクラッチと、前記メインクラッチとの各々と嵌合する筒状のクラッチドラムと、そのクラッチドラムの前記ハブと嵌合する部分とは反対側に嵌合し、前記メインクラッチと対向する位置に垂下する支持プレートとを備えていることを特徴とする駆動伝達装置D2。 In the driving force transmission device D1, a cylindrical shape that includes the hub, the primary clutch, the cam mechanism, and the main clutch and is fitted to each of the hub, the primary clutch, and the main clutch. And a support plate that is fitted on the opposite side of the clutch drum to a portion that fits the hub and hangs down at a position facing the main clutch. D2.
駆動力伝達装置D1又は2において、前記カム機構は、前記プライマリクラッチと嵌合するプライマリカムと、そのプライマリカムと対向配置され、前記出力軸に対して移動可能に嵌合し、前記メインクラッチを押圧するメインカムと、そのメインカムと前記プライマリカムとの間に移動可能に配置されるカムフォロアと、そのカムフォロアの移動経路であって、前記メインカムの前記プライマリカムとの対向面と、前記プライマリカムの前記メインカムとの対向面との少なくとも一方に、深さが連続的に変化するように形成されたカム溝とを備えていることを特徴とする駆動力伝達装置D3。 In the driving force transmission device D1 or 2, the cam mechanism is disposed so as to be opposed to the primary cam that is fitted to the primary clutch, the primary cam is movably fitted to the output shaft, and the main clutch is A main cam to be pressed, a cam follower that is movably disposed between the main cam and the primary cam, a movement path of the cam follower, a surface of the main cam facing the primary cam, and the primary cam A driving force transmission device D3 is provided with a cam groove formed so that the depth continuously changes on at least one of the surface facing the main cam.
1 四輪駆動車
10 原動機(原動機)
20 トランスミッション
21 変速部
30 前後駆動力分配装置
31 前後駆動力分配装置分配部
32 前輪デファレンシャルギヤ部
40 前輪
50 駆動力分配機構(入力軸の一部)
51 入力ギヤユニット(入力軸の一部)
52 出力ギヤユニット(入力軸の一部)
53 ハイポイドギヤ
54 ハイポイドギヤ
55 出力シャフトスプライン部
60a,b 駆動力調整機構(駆動力伝達装置)
61 ケース
64a,b オイル回収室(流通路の一部、循環路の一部)
70a,b 後輪
80 制御装置(液圧供給手段)
81a,b 入力線
82a,b 出力線
83 I/Oポート
84 ROM
87 圧力制御プログラム
85 CPU
86 バスライン
91 連結軸(入力軸の一部)
92 連結軸(入力軸の一部)
93a,b 前側ドライブシャフト
94 中央ドライブシャフト(入力軸の一部)
95a,b 後側ドライブシャフト(出力軸の一部)
96 連結軸(入力軸の一部)
100a,b 駆動力調整部(クラッチ機構)
101a,b 接続機構(クラッチ機構)
102a,b ハブ部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部)
102a1,b1 筒状部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部)
102a2,b2 皿状部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部)
103a,b ハブ嵌合部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部)
104a,b ハブ突起部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部)
105a,b クラッチドラム部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,クラッチドラム)
106a,b ドライブプレート(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,第2多板クラッチの一部,メインクラッチの一部)
107a,b ドリブンプレート(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,第2多板クラッチの一部,メインクラッチの一部)
108a,b クラッチリテーナ(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,第2多板クラッチの一部,メインクラッチの一部)
109a,b ドラム溝部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,支持プレート)
110a,b ドライブプレート突起部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,第2多板クラッチの一部,メインクラッチの一部)
111a,b ドリブンプレート突起部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,第2多板クラッチの一部,メインクラッチの一部)
112a,b プレートスプライン軸部(クラッチ機構の一部,多板クラッチの一部,第2多板クラッチの一部,メインクラッチの一部)
113a,b シャフト(出力軸,出力軸の一部)
114a,b カムスプライン軸部
131a,b カム機構(増幅機構)
132a,b メインカム(増幅機構の一部,カム機構の一部,メインカム)
133a,b プライマリーカム(増幅機構の一部,カム機構の一部,プライマリカム)
134a,b ボール(増幅機構の一部,カム機構の一部,カムフォロア)
135a,b プライマリードライブプレート(第1多板クラッチの一部,プライマリクラッチの一部)
136a,b プライマリードリブンプレート(第1多板クラッチの一部,プライマリクラッチの一部)
137a,b プライマリードライブプレート突起部(第1多板クラッチの一部,プライマリクラッチの一部)
138a,b プライマリードリブンプレート突起部(第1多板クラッチの一部,プライマリクラッチの一部)
139a,b プライマリーカム突起部
140a,b 押し圧部材(第1押圧部材の一部)
141a,b プライマリーカム溝部(カム溝)
142a,b メインカム溝部(カム溝)
143a,b カムスプライン軸部
144a,b メインカム突起部
151a,b ピストン機構
152a,b シリンダー部
153a,b ピストン本体部(ピストン部材,ピストン)
154a,b ピストン室(供給室,供給路の一部,流通路の一部)
155a,b ステムブリーダ(放出口,流通路の一部)
171a,b リリース機構(付勢部材)
200a,b オイル供給機構
201a,b 電動モータ(液圧供給手段,駆動手段)
202a,b オイルポンプ(液圧供給手段,液体送出手段)
203a,b 電動モータ凸部
204a,b オイル貯留室(液体貯留室)
205a,b ポンプ吸入口(側部開口)
206a,b ポンプ吐出口
207a,b モータ軸部(駆動力伝達手段)
208a,b オイル回収穴(上部開口,流通路の一部,循環路の一部)
209a,b ポンプ内壁(傾斜面)
210a,b 回収通路(流通路の一部,循環路の一部)
211a,b 第一供給通路(供給路の一部,連通路,流通路の一部)
212a,b 第二供給通路(供給路の一部,連通路,流通路の一部)
213a,b 凹部挿入孔
214a,b 開口(開口)
215a,b 取付口(取付口)
216a,b 第二開口(開口)
217a,b 第二取付口(取付口)
218a、b ピストン部アウターシール部材
219a、b ピストン部インナーシール部材
300a,b 圧力検出機構
301a,b 圧力検出通路(取付通路,流通路の一部)
302a,b センシング部(検出手段)
B1 ベアリング
B2a,b ベアリング(第2押圧部材の一部)
B3a,b ベアリング(第1押圧部材の一部)
S1a,b スナップリング
S2a,b スナップリング
S3a,b スナップリング
L1 幅
L2 幅
P 駆動力調整部の回転軸心
R 駆動力調整部の回転軸心Pを中心とする円周方向
T 駆動力分配機構の回転軸心T
1 Four-
20
51 Input gear unit (part of input shaft)
52 Output gear unit (part of input shaft)
53
61
70a,
81a,
87
86
92 Connecting shaft (part of input shaft)
93a, b
95a, b Rear drive shaft (part of output shaft)
96 Connecting shaft (part of input shaft)
100a, b Driving force adjusting part (clutch mechanism)
101a, b Connection mechanism (clutch mechanism)
102a, b Hub part (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch)
102a1, b1 cylindrical part (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch)
102a2, b2 Dish-shaped part (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch)
103a, b Hub fitting part (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch)
104a, b Hub protrusion (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch)
105a, b Clutch drum part (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, clutch drum)
106a, b Drive plate (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, part of second multi-plate clutch, part of main clutch)
107a, b Driven plate (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, part of second multi-plate clutch, part of main clutch)
108a, b Clutch retainer (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, part of second multi-plate clutch, part of main clutch)
109a, b Drum groove (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, support plate)
110a, b Drive plate protrusion (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, part of second multi-plate clutch, part of main clutch)
111a, b Driven plate protrusion (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, part of second multi-plate clutch, part of main clutch)
112a, b Plate spline shaft (part of clutch mechanism, part of multi-plate clutch, part of second multi-plate clutch, part of main clutch)
113a, b shaft (output shaft, part of output shaft)
114a, b
132a, b Main cam (amplification mechanism part, cam mechanism part, main cam)
133a, b Primary cam (amplification mechanism part, cam mechanism part, primary cam)
134a, b Ball (part of amplification mechanism, part of cam mechanism, cam follower)
135a, b Primary drive plate (part of first multi-plate clutch, part of primary clutch)
136a, b Primary driven plate (part of the first multi-plate clutch, part of the primary clutch)
137a, b Primary drive plate protrusion (part of first multi-plate clutch, part of primary clutch)
138a, b Primary driven plate protrusion (part of first multi-plate clutch, part of primary clutch)
139a, b
141a, b Primary cam groove (cam groove)
142a, b Main cam groove (cam groove)
143a, b Cam
154a, b Piston chamber (supply chamber, part of the supply path, part of the flow passage)
155a, b Stem bleeder (discharge port, part of the flow path)
171a, b Release mechanism (biasing member)
200a, b
202a, b Oil pump (liquid pressure supply means, liquid delivery means)
203a, b Electric motor
205a, b Pump inlet (side opening)
206a, b
208a, b Oil recovery hole (upper opening, part of flow path, part of circulation path)
209a, b Pump inner wall (inclined surface)
210a, b Recovery passage (part of flow passage, part of circulation path)
211a, b First supply passage (part of supply passage, communication passage, part of flow passage)
212a, b Second supply passage (part of supply passage, communication passage, part of flow passage)
213a, b
215a, b Mounting port (Mounting port)
216a, b Second opening (opening)
217a, b Second mounting port (mounting port)
218a, b Piston part
302a, b Sensing unit (detection means)
B1 Bearing B2a, b Bearing (part of the second pressing member)
B3a, b Bearing (part of the first pressing member)
S1a, b Snap ring S2a, b Snap ring S3a, b Snap ring L1 Width L2 Width P Rotational axis R of driving force adjusting portion R Circumferential direction T about driving shaft P of driving force adjusting portion Driving force distributing mechanism Rotation axis T
Claims (3)
前記メインクラッチよりも前記入力軸側において前記入力軸から伝達される駆動力を断続するプライマリクラッチと、
そのプライマリクラッチよりも入力軸側において前記入力軸を挿嵌するハブと、
液圧を発生する液圧ポンプと、
その液圧ポンプを駆動する電動モーターと、
前記プライマリクラッチとの間に前記ハブを挟んだ位置に配置され、前記液圧ポンプによって発生する液圧で作動するピストンと、
前記ハブを貫通して前記ピストンと前記プライマリクラッチとを回転可能に連結し、前記ピストンの押圧力によって前記プライマリクラッチを押圧する第1押圧部材と、
前記ピストンとの間に前記ハブを挟んだ側において前記ハブと対向配置され、前記プライマリクラッチと嵌合し、前記第1押圧部材によって前記プライマリクラッチが締結されている状態で、前記プライマリクラッチを介して前記入力軸から入力される駆動力を利用して、前記ピストンの押圧力よりも増幅した押圧力で前記メインクラッチを押圧し、前記メインクラッチを締結するカム機構と、
そのカム機構と前記ハブとを回転可能に連結し、前記カム機構によって前記メインクラッチを押圧することで前記カム機構に発生する反力で前記ハブを押圧する第2押圧部材とを備えていることを特徴とする駆動力伝達装置。 A prime mover that generates driving force, an input shaft to which the driving force generated by the prime mover is input, an output shaft to which the driving force input to the input shaft is output, and the input shaft that is transmitted to the output shaft In a driving force transmission device comprising a main clutch for intermittently driving the driving force,
A primary clutch for intermittently driving force transmitted from the input shaft on the input shaft side relative to the main clutch;
A hub for inserting the input shaft on the input shaft side of the primary clutch;
A hydraulic pump that generates hydraulic pressure;
An electric motor that drives the hydraulic pump;
A piston that is disposed at a position sandwiching the hub between the primary clutch and that operates with a hydraulic pressure generated by the hydraulic pump;
A first pressing member that penetrates the hub and rotatably connects the piston and the primary clutch, and presses the primary clutch by a pressing force of the piston;
In a state of being opposed to the hub on the side sandwiching the hub between the piston and being engaged with the primary clutch, the primary clutch being fastened by the first pressing member via the primary clutch. A cam mechanism that uses the driving force input from the input shaft to press the main clutch with a pressing force amplified from the pressing force of the piston, and to fasten the main clutch;
A second pressing member that rotatably connects the cam mechanism and the hub and presses the hub by a reaction force generated in the cam mechanism by pressing the main clutch by the cam mechanism; A driving force transmission device characterized by the above.
そのクラッチドラムの前記ハブと嵌合する部分とは反対側に嵌合し、前記メインクラッチと対向する位置に垂下する支持プレートとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。 A cylindrical clutch drum that includes the hub, the primary clutch, the cam mechanism, and the main clutch, and is fitted to each of the hub, the primary clutch, and the main clutch;
2. The drive transmission according to claim 1, further comprising: a support plate that is fitted on a side opposite to a portion of the clutch drum that is fitted to the hub and that hangs down at a position facing the main clutch. apparatus.
前記プライマリクラッチと嵌合するプライマリカムと、
そのプライマリカムと対向配置され、前記出力軸に対して移動可能に嵌合し、前記メインクラッチを押圧するメインカムと、
そのメインカムと前記プライマリカムとの間に移動可能に配置されるカムフォロアと、
そのカムフォロアの移動経路であって、前記メインカムの前記プライマリカムとの対向面と、前記プライマリカムの前記メインカムとの対向面との少なくとも一方に、深さが連続的に変化するように形成されたカム溝とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置。 The cam mechanism is
A primary cam that engages with the primary clutch;
A main cam disposed opposite to the primary cam, movably fitted to the output shaft, and pressing the main clutch;
A cam follower disposed movably between the main cam and the primary cam;
The cam follower travel path is formed such that the depth continuously changes on at least one of a surface of the main cam facing the primary cam and a surface of the primary cam facing the main cam. The driving force transmission device according to claim 1, further comprising a cam groove.
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Cited By (1)
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2007
- 2007-03-16 JP JP2007069363A patent/JP2008232193A/en active Pending
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KR20210048784A (en) * | 2019-10-24 | 2021-05-04 | 현대위아 주식회사 | Wet clutch device for vehicle |
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