JP2008225364A - 情報提示装置及び情報提示方法 - Google Patents

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真一郎 永徳
Shunichi Yonemura
俊一 米村
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Abstract

【課題】表示画面にテキストデータと手話映像データを並べて提示する際に、ユーザがそれぞれの情報提示を確実に視認できるようにし、これにより提示情報の内容を効率良くかつ正確に把握可能とする。
【解決手段】テキストデータTXと手話映像データSLを含む表示データを表示装置2の表示画面に水平方向に並べて表示させる際に、先ず距離センサ3からユーザUSと表示画面との間の距離の計測データを取得して、この距離の計測データが反映されたユーザUSの視野角αを計算する。そして、上記計算されるユーザUSの視野角αが予め指定した範囲に入るように、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zを調整する。
【選択図】図1

Description

この発明は、主として聴覚障害者に対し緊急情報等を視覚的に提示するための情報提示装置及び情報提示方法に関する。
例えば、大規模地震等の災害発生時や交通機関の障害発生時において、災害又は障害の状況及び避難方法等の緊急情報を、公共空間でユーザに迅速かつ正確に知らせることは、被害を最小限に抑える上で重要な社会的課題となっている。公共空間での緊急情報の報知手段としては音声アナウンスを用いたものが一般的である。しかし、音声アナウンスを用いた報知手段では、難聴者や聾者等の聴覚障害者に対して情報を知らせることができず、また周辺雑音が大きい環境下においては健聴者であっても情報を聞き取りにくく有効性が低い。
そこで、従来では視覚表示装置を用いた情報提示手段が多く用いられている。この視覚による情報提示手段としては、例えば電光掲示板にテロップを流すものや、グラフィックディスプレイ上にテキスト文書を表示するものが一般的である。また、聴覚障害者向けの情報提示手段として、音声認識処理と自然言語処理を利用することで入力音声に対する字幕を制作して表示する技術(例えば、非特許文献1を参照)や、3次元コンピュータ・グラフィックス技術を利用して、入力されたテキストデータに対応する手話アニメーションを作成する技術(例えば、非特許文献2を参照)が知られている。
加藤士雄 他:「国際会議における聴覚障害者支援を目的とした音声字幕変換システムの設計」 ヒューマンインタフェース学会研究報告集 Vol.4 No.4 p65-70,2002
日立製作所:「手話アニメーションソフト「MimehandII」:機能」 http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/app/shuwa/minehand/function
ところが、上記従来の技術には以下のような解決すべき課題があった。
すなわち、先ず字幕を表示するものでは、表示された文章を最初から最後まで読み取らなければ情報内容を把握することができない。特に、9歳前に聴覚を失って手話を母語とする聴覚障害者にとっては、例えばテロップ表示される長文の文章を迅速に読み下して内容を理解することが容易ではない。
一方、手話アニメーションと共にテキストデータを表示させるものでは、手話アニメーションによりおおよその情報内容を理解することができ、さらに不完全な情報内容になりがちな手話アニメーションをテキストデータで補うことができる。しかし、手話アニメーションとテキストデータとを単に並べて表示しただけでは、その表示レイアウトによって一方の表示情報が他方の表示情報を把握しようとする際に障害になったり、また結果的に一方の表示情報しか視認することができないことがあり、効果的な表示技術の開発が切望されていた。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、表示画面にテキストデータと手話映像データを並べて提示する際に、ユーザがそれぞれの情報提示を確実に視認できるようにして提示情報の内容を効率良くかつ正確に把握することを可能にした情報提示装置及び情報提示方法を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、提示対象の情報の内容を表すテキストデータと手話映像データを一つの表示画面に水平方向に並べて表示させる際に、上記提示対象のテキストデータ及び手話映像データを取得する手段と、上記表示画面と当該表示画面の前方に位置するユーザとの間の距離を計測したデータを取得する手段と、上記取得された距離の計測データに基づいて上記取得されたテキストデータ及び手話映像データの上記表示画面における表示レイアウトを決定するレイアウト決定手段とを備えている。そして、このレイアウト決定手段において、上記距離の計測データをもとに、上記表示画面に表示される上記テキストデータの水平方向の中心と上記手話映像データの水平方向の中心との間隔に対する上記ユーザの視野角を計算し、この計算されるユーザの視野角に基づいて、上記テキストデータと手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する。その調整処理の内容としては、上記テキストデータを手話映像データの左側に配置する場合に上記計算されるユーザの視野角が8.4度以上でかつ22.6度以下となるように上記テキストデータと上記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する処理と、上記テキストデータを手話映像データの右側に配置する場合に上記計算されるユーザの視野角が11.5度以上でかつ22.6度以下となるように上記テキストデータと上記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する処理のうち、少なくとも一方を実行する。
したがって、表示画面とユーザとの距離に応じて変化する表示画面に対するユーザの視野角に応じて、テキストデータ及び手話映像データの水平方向の表示位置が調整される。このため、ユーザが表示画面から離れた位置にいる場合でも、また反対にユーザが表示画面の近くにいる場合でも、ユーザが視認可能な視野角の範囲内に常に収まるようにテキストデータ及び手話映像データの表示レイアウトが決定される。
例えば、ユーザが表示画面から遠く離れた位置にいて表示画面を見ている場合には、テキストデータと手話映像データとが互いにある程度離間した状態で表示される。このため、一方の表示情報が他方の表示情報の視認の障害になる不具合は防止される。これに対し、ユーザが表示画面のすぐ近くにいて表示画面を見ている場合には、テキストデータと手話映像データとが接近した状態で表示される。このため、テキストデータと手話映像データを同一視野内で視認することが可能となり、これにより両方の情報から提示情報の内容を効率良くかつ正確に把握することが可能となる。
一方、この発明の第2の観点は、提示対象の情報の内容を表すテキストデータと手話映像データを一つの表示画面に水平方向に並べて表示させる際に、上記提示対象のテキストデータ及び手話映像データを取得する手段と、上記表示画面と当該表示画面の前方に位置するユーザとの間の距離を計測したデータを取得する手段と、上記取得された距離の計測データに基づいて、上記取得されたテキストデータ及び手話映像データの上記表示画面における表示レイアウトを決定するレイアウト決定手段とを備えている。そして、上記レイアウト決定手段により、先ず上記距離の計測データをもとに、上記表示画面に表示される上記手話映像データの水平方向の表示幅に対する上記ユーザの第1の視野角と、上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅に対する上記ユーザの第2の視野角をそれぞれ計算する。そして、この計算される第1の視野角が9度以上となるように上記手話映像データの表示サイズを調整し、かつ上記計算される第2の視野角が120度以内となるように上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整するようにしたものである。
したがって、表示画面とユーザとの距離に応じて変化する表示画面に対するユーザの視野角に応じて、手話映像データの水平方向の表示サイズと、当該手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置がそれぞれ調整される。このため、ユーザが表示画面から離れた位置にいる場合でも、また反対にユーザが表示画面の近くにいる場合でも、ユーザが視認可能なサイズで手話映像データが表示され、さらにユーザの視野角の範囲内に常に収まるようにテキストデータ及び手話映像データの表示位置が調整される。したがってユーザは、表示画面から遠い位置にいてもまた近い位置にいても、テキストデータと手話映像データを同一視野内で視認して、これにより両方の情報から提示情報の内容を効率良くかつ正確に把握することが可能となる。
また、本発明は以下のような技術思想を備えることを特徴とする。
第1の技術思想は、上記レイアウト決定手段において、表示画面におけるテキストデータの表示領域と手話映像データの表示領域とが重なり合わない状態にするべく、手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整する処理をさらに実行するものである。
したがって、テキストデータと手話映像データとを相互に接近させて表示させる場合に、両データの表示領域が相互に重なり合わないようにすることが可能となり、これによりユーザは両データをそれぞれ確実に視認することが可能となる。
第2の技術思想は、上記レイアウト決定手段において、手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整する際に、テキストデータを手話映像データの左側に配置する場合には当該テキストデータの水平方向の中心と手話映像データの水平方向の中心との間隔が上記手話映像データの水平方向の表示幅の3/4倍以上でかつ3倍以下となるように調整する処理と、テキストデータを手話映像データの右側に配置する場合には当該テキストデータの水平方向の中心と手話映像データの水平方向の中心との間隔が手話映像データの水平方向の表示幅の1倍以上でかつ3倍以下となるように、上記テキストデータと上記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する処理のうち、少なくとも一方をさらに実行するものである。
したがって、ユーザの視野角に応じて、手話映像データの表示サイズと、手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示範囲をそれぞれ調整した上で、さらにテキストデータと手話映像データとの水平方向の表示位置を常に適切な範囲に設定することが可能となる。
第3の技術思想は、上記レイアウト決定手段において、距離の計測データをもとに表示画面に表示されるテキストデータの文字の水平方向の幅に対するユーザの第3の視野角を計算する。そして、この計算されるユーザの第3の視野角に基づいて、上記テキストデータの文字の表示サイズを調整する処理をさらに実行するものである。具体的には、文字の種別が英数字の場合には上記計算される第3の視野角が16分以上となるように前記文字の表示サイズを調整し、また文字の種別がかな・漢字の場合には上記計算される第3の視野角が25分以上となるように上記文字の表示サイズを調整するものである。
したがって、テキストデータの各文字サイズについても、ユーザの視野角に応じて常に最適なサイズに調整される。このため、テキストデータの視認性をさらに高めることが可能となる。
第4の技術思想は、表示画面にテキストデータ及び手話映像データが表示されている状態で、予め設定されたイベントの発生を監視する。そして、イベントの発生が検出された場合に、上記表示画面とユーザとの間の距離の計測データを再取得させるように距離データ取得手段を制御する。さらに、上記再取得された距離の計測データに基づいて、上記表示中のテキストデータ及び手話映像データの表示画面における表示レイアウトを再決定させるように上記レイアウト決定手段を制御するものである。
したがって、表示画面に手話映像データ及びテキストデータが表示されている状態で、当該データの表示を見ながらユーザが表示画面から遠ざかったり或いは近づいたとしても、その時々のユーザと表示画面との距離に応じて、手話映像データ及びテキストデータの表示位置がユーザの視野角の範囲内に入るように調整し直される。すなわち、表示画面に対するユーザの遠近方向の移動に応じて、表示レイアウトが適応的に調整される。このため、ユーザは自身の位置にかかわらず常に確実に表示データを視認することができる。
要するにこの発明によれば、表示画面にテキストデータと手話映像データを並べて提示する際に、ユーザがそれぞれの情報提示を確実に視認できるようになり、これにより提示情報の内容を効率良くかつ正確に把握することを可能にした情報提示装置及び情報提示方法を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態における情報提示装置とこの装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。このシステムは、情報提示装置1と、表示装置2と、この表示装置2に設けられる距離センサ3と、情報入力装置4とを備えている。
表示装置2は、例えば駅の構内に設置される電光掲示板により構成される。距離センサ3は、例えば超音波センサ又は赤外線センサからなり、上記表示装置2の表示画面前方へ超音波又は赤外線を送信してその反射波を受信することにより、表示画面とその前方に存在するユーザとの間の距離を計測する。
情報入力装置4は、例えばパーソナル・コンピュータからなる。そして、オペレータが入力した提示情報の音声アナウンスを音声認識して当該提示情報の内容を表すテキストデータに変換する。また、それと共に3次元コンピュータ・グラフィックス技術を利用して、上記テキストデータの内容を表す手話アニメーションの映像データ(以後手話映像データと称する)を生成する。そして、上記テキストデータと上記手話映像データとを時間的に相互に対応付けた状態で、情報提示装置1へ送信する。
また情報入力装置4は、オペレータにより入力されるか又は予め記憶された、上記テキストデータ及び手話映像データの表示レイアウトのデフォルト値を指定する制御データを、上記テキストデータ及び手話映像データの送信に先立ち情報提示装置1へ送信する機能も備える。
情報提示装置1は例えばサーバ装置からなり、次のように構成される。すなわち、情報提示装置は中央処理ユニット(CPU;Central Processing Unit)を備える。そして、このCPU11には、バス12を介してプログラムメモリ13及びデータメモリ14からなるメモリ群が接続され、さらに情報入力インタフェース(情報入力I/F)15、表示インタフェース(表示I/F)16及び距離センサインタフェース(距離センサI/F)17からなるインタフェース群が接続される。
このうち先ず情報入力I/F15は前記情報入力装置4に接続され、当該情報入力装置4から送信された手話映像データ及びテキストデータを受信する。表示I/F16は、CPU11の制御の下で、手話映像データ及びテキストデータを含む表示データを前記表示装置2へ送信して表示させる。距離センサI/F17は、前記距離センサ3から送信された距離の計測データを受信する。
プログラムメモリ13には、この発明に係わる各制御機能を実現するためのアプリケーション・プログラムとして、テキスト・手話映像入力制御プログラム131と、視野角計算プログラム132と、レイアウト決定制御プログラム133と、テキスト・手話映像表示制御プログラム134が格納されている。
テキスト・手話映像入力制御プログラム131は、前記情報入力装置4から送信されるテキストデータ、手話映像データ及び制御データを上記情報入力I/F15に受信させ、さらにこの受信された各データをデータメモリ14に記憶させる処理を、上記CPU11に実行させる。
視野角計算プログラム132は、距離センサI/F17において受信された距離の計測データと、予め指定された表示装置2の表示パラメータとをもとに、表示装置2の特定の表示領域に対するユーザの視野角を計算する処理を、上記CPU11に実行させる。
レイアウト決定制御プログラム133は、上記視野角計算プログラム132により計算されるユーザの視野角と、予め指定された表示装置2の表示画面サイズと、情報入力装置4から受信した手話映像データのサイズ及びテキストデータの長さとをもとに、表示装置2に表示するテキストデータ及び手話映像データの表示レイアウトを決定する処理を、上記CPU11に実行させる。表示レイアウトを決定するパラメータには、テキストデータの文字サイズ、文字数及び行数と、手話映像データの表示サイズと、表示画面におけるテキストデータと手話映像データの表示位置関係が含まれる。このうち、特に上記テキストデータと手話映像データの表示位置関係を決定する際には、上記視野角計算プログラム132により計算されるユーザの視野角が、上記制御データにより指定される表示レイアウトのデフォルト値の範囲内に収まるように、上記テキストデータ及び手話映像データの水平方向の表示位置を調整する。
テキスト・手話映像表示制御プログラム134は、上記レイアウト決定制御プログラム133により決定された表示レイアウトに従いテキストデータ及び手話映像データを編集して表示データを作成する。そして、この作成された表示データをデータメモリ14に一旦保存したのち読み出して、表示I/F16から表示装置4に向けて送信するための処理を、上記CPU11に実行させる。
データメモリ14は、提示情報記憶部と、制御データ記憶部と、表示データ記憶部とを備える。提示情報記憶部には、上記情報入力I/F15において受信された手話映像データ及びテキストデータが記憶される。制御データ記憶部には、上記情報入力I/F15において受信された、表示レイアウトのデフォルト値を指定する制御データが記憶される。表示データ記憶部には、表示レイアウトに従い編集された手話映像データ及びテキストデータを含む表示データが保持される。
上記情報提示装置1と、表示装置2、距離センサ3及び情報入力装置4との間は、例えばLAN(Local Area Network)を介して接続される。なお、接続手段としては構内電話網や電灯線等を用いたその他の有線通信ネットワークや、無線LANやUWB(Ultra Wide Bund)、BT(Bluetooth)(登録商標)等の無線データ通信方式を採用した無線通信ネットワークを使用することも可能である。
次に、以上のように構成された情報提示装置1による情報提示処理動作を説明する。図2はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
例えば、地震が発生したり交通機関で障害が発生し、その旨の情報を提示するべくオペレータが情報入力装置4においてその内容を音声アナウンスにより入力したとする。そうすると情報入力装置4では、上記入力された音声アナウンスが音声認識されて当該提示情報の内容を表すテキストデータに変換される。またそれと共に、3次元コンピュータ・グラフィックス技術を利用して上記テキストデータの内容を表す手話映像データが生成される。そして、上記生成されたテキストデータ及び手話映像データは時間的に相互に対応付けられた状態で情報提示装置1へ送信される。
なお、上記テキストデータ及び手話映像データの送信に先立ち、情報入力装置4から情報提示装置1へは上記テキストデータ及び手話映像データの表示レイアウトのデフォルト値を指定する制御データが送信される。
情報提示装置1は、ステップS21において上記情報入力装置4からのデータの到来を監視している。そして、この状態で先ず制御データが到来すると、ステップS22において上記制御データを情報入力I/F15で受信してデータメモリ14の制御データ記憶部に保存する。また、続いて情報入力装置4から提示情報のテキストデータ及び手話映像データが到来すると、ステップS23において上記テキストデータ及び手話映像データを入力I/F15で受信してデータメモリ14の提示情報記憶部に保存する。
続いて、情報提示装置1はステップS24において、表示装置2の表示画面とその前に存在するユーザUSとの間の距離の計測データを取得する。この距離の計測データは距離センサ3により計測されて、当該距離センサ3から定期的に送信される。情報提示装置1は、上記距離センサ3から送信される距離の計測データを距離センサI/F16で受信してデータメモリ14に保存する。
上記距離の計測データが取得されると情報提示装置1は、ステップS25において当該距離の計測値が予め設定された上限値以上であるか否かを判定する。この判定の結果、距離の計測値が上限値を超えている場合には、表示画面の前には情報提示対象のユーザが存在しないと判断する。この場合情報提示装置1はステップS27に移行し、先に制御データとして取得した表示レイアウトのデフォルト値に従い、上記取得したテキストデータと手話映像データの表示データを作成する。そして、この作成された表示データをステップS29により表示I/F16から表示装置2へ送信する。この結果、表示装置2の表示画面には、表示画面前にユーザが存在しない場合でもテキストデータ及び手話映像データが表示される。
一方、上記ステップS25において距離の計測値が予め設定された上限値未満と判定されたとする。この場合情報提示装置1は、表示装置2の表示画面の前に情報を提示すべきユーザUSが存在すると判断し、ステップS26において表示画面に対する当該ユーザの視野角αを計算する。この視野角α[deg] は、例えば図4に示すごとく表示画面とユーザUSとの間の距離をx、表示装置2の表示画面の横幅の長さをm、そのドット数をn[dot] とし、さらに表示画面上において定義される表示長のデフォルト値をa[dot] としたとき、
Figure 2008225364
により計算できる。
なお、上記表示長のデフォルト値a[dot]は情報提示装置1内のデータメモリ14に予め記憶しておいてもよいし、上記制御データに含めて情報入力装置4から提示する情報の種類、例えば地震発生等に伴う緊急情報、交通機関の運行状況に係わる情報、一般ニュースに応じて、その都度指定するようにしてもよい。
次に、情報提示装置1はステップS28に移行し、ここで上記計算された視野角αに基づいて次のように表示レイアウトを決定する。図3はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
すなわち、先ずステップS31において、手話映像データに対しテキストデータを表示画面の右側に配置するか左側に配置するかを判定する。この判定は、先に制御データとして取得した表示レイアウトのデフォルト値に含まれる、手話映像データとテキストデータとの配置関係を指定する情報に基づいて行われる。
この判定の結果、手話映像データSLに対しテキストデータTXを表示画面の左側に配置するように指定されていれば、上記計算されたユーザUSの視野角αが左側配置に適した視野範囲内に含まれているか否かをステップS32で判定する。例えば、図5に示すようにテキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zとしたとき、この間隔Zに対するユーザUSの視野角αの適正範囲を8.4度以上でかつ22.6度以下に設定する。そして、上記計算されたユーザUSの視野角αがこの設定された視野角の適正範囲内に含まれるか否かを判定する。
この判定の結果、上記計算されたユーザUSの視野角αが上記8.4度以上22.6度以下の範囲内に入っていたとする。この場合情報提示装置1は、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zを、前記制御データにより指定されたデフォルト値aとする。
これに対し、上記計算されたユーザUSの視野角αが上記8.4度以上22.6度以下の範囲から外れていたとする。この場合、情報提示装置1はステップS33に移行し、ここで上記ユーザUSの視野角αが上記8.4度以上22.6度以下の範囲内に入るように、上記テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zを調整する。例えば、ユーザUSの視野角αが上記8.4度未満であれば、上記間隔Zを大きくする方向にテキストデータTX及び手話映像データSLの水平方向の表示位置を調整する。これに対し、ユーザUSの視野角αが上記22.6度を超える場合には、上記間隔Zを小さくする方向にテキストデータ及び手話映像データの水平方向の表示位置を調整する。
一方、上記ステップS31による判定の結果、手話映像データに対しテキストデータTXを表示画面の右側に配置するように指定されていたとすれば、上記計算されたユーザUSの視野角αが右側配置に適した視野範囲内に入っているか否かをステップS34で判定する。例えば、図6に示すようにテキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zに対するユーザUSの視野角αの適正範囲を、11.5度以上でかつ22.6度以下に設定する。そして、上記計算されたユーザUSの視野角αがこの設定された視野角の適正範囲内に入っているか否かを判定する。
この判定の結果、上記計算されたユーザUSの視野角αが上記11.5度以上22.6度以下の範囲内に入っていたとする。この場合情報提示装置1は、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zを、前記制御データにより指定されたデフォルト値aとする。
これに対し、上記計算されたユーザUSの視野角αが上記11.5度以上22.6度以下の範囲から外れていたとする。この場合、情報提示装置1はステップS35に移行し、ここで上記ユーザUSの視野角αが上記11.5度以上22.6度以下の範囲内に入るように、上記テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zを調整する。例えば、ユーザUSの視野角αが上記11.5度未満であれば、上記間隔Zを大きくする方向にテキストデータTX及び手話映像データSLの水平方向の表示位置を調整する。これに対し、ユーザUSの視野角αが上記22.6度を超える場合には、上記間隔Zを小さくする方向にテキストデータTX及び手話映像データSLの水平方向の表示位置を調整する。
なお、上記視野角の適正範囲の数値はシミュレーションの結果をもとに設定したもので、また手話映像データSLに対しテキストデータTXが右側に配置されるか左側に配置されるかによって視野角の適正範囲の数値が異なる理由は、ユーザUSがテキストデータTXを読む方向が左から右であることによる。
上記したようにテキストデータTXと手話映像データSLの水平方向の配置位置調整が終了すると、続いて情報提示装置1はステップS36に移行して、上記配置位置調整後のテキストデータTXと手話映像データSLの表示領域が相互に重なっているか否かを判定する。この判定の結果、重なっている場合にはステップS37において、例えば図7又は図8に示すようにテキストデータTXの表示領域と手話映像データSLの表示領域の相対向する端部の間隔Vを0以上に調整する。これによりテキストデータTXと手話映像データSLとの重なりは防止され、テキストデータTX及び手話映像データSLの視認性は良好に保持される。
また情報提示装置1は、続いて手話映像データSLの表示倍率及びテキストデータTXの文字の表示サイズを以下のように調整する。
すなわち、先ず前記ステップS24において取得したユーザと表示画面との間の距離xをもとに、現在デフォルト値に設定されている手話映像データSLの水平方向の表示幅Swに対するユーザUSの視野角を算出する。そして、この算出された視野角が、前記制御データにより与えられた手話映像データの適正表示倍率の範囲である9度以上22.6度未満の範囲に入っているか否かを判定する。そして、この判定の結果、上記算出された視野角が9度以上22.6度未満の範囲に入っていれば、手話映像データSLの表示サイズを現在のデフォルト値に維持する。これに対し、上記算出された視野角が9度以上22.6度未満の範囲に入っていなければ、ステップS39において、手話映像データSLの表示幅Swに対応する視野角が上記9度以上22.6度未満の範囲に入るように、手話映像データSLの表示倍率を調整する。
さらに情報提示装置1は、ステップS40においてテキストデータTXの文字サイズが適正なサイズであるか否かを判定する。例えば、英数字については図9に示すように、文字の水平方向のサイズがユーザUSの視野角αcに換算した場合に16分以上であるか否かを判定する。また、かな・漢字については図10に示すように、文字の水平方向のサイズがユーザUSの視野角αdに換算した場合に25分以上であるか否かを判定する。そして、文字サイズが以上の各条件を満たしていれば、テキストデータTXの文字サイズをデフォルト値に維持する。一方、条件を満たしていない場合には、ステップS41において文字サイズが上記条件の範囲内に入るようにテキストデータTXの文字サイズを調整する。
かくして、ユーザUSと表示画面との間の距離に応じた、テキストデータTXと手話映像データSLの表示レイアウトの調整が終了する。
次に、情報提示装置1は図2に示すようにステップS29に移行し、ここで上記調整された表示レイアウトに従い、テキストデータTX及び手話映像データSLを編集して表示データを作成する。そして、この作成された表示データをデータメモリ14内の表示データ記憶領域に一旦保存したのち読み出して、表示I/F16から表示装置4に向けて送信する。そして、予め設定した回数の上限値だけ上記表示データの表示を繰り返したか否かをステップS30により判定する。この判定の結果、表示回数が上記繰り返し回数の上限値に達していなければステップS29により表示データの送信を行い、表示回数が上記繰り返し回数の上限値に達すれば情報の提示処理を終了して待ち受け状態に戻る。
以上述べたように第1の実施形態では、テキストデータTXと手話映像データSLを含む表示データを表示装置2の表示画面に水平方向に並べて表示させる際に、先ず距離センサ3からユーザUSと表示画面との間の距離の計測データを取得して、この距離の計測データが反映されたユーザUSの視野角αを計算する。そして、上記計算されるユーザUSの視野角αが予め指定した範囲に入るように、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zを調整するようにしている。
したがって、例えばユーザUSが表示画面から遠く離れた位置にいて表示画面を見ている場合には、テキストデータTXと手話映像データSLの表示位置の間隔Zが大きく設定され、テキストデータTXと手話映像データSLは互いに十分に離間した状態で表示される。このため、一方の表示情報が他方の表示情報の視認の障害になる不具合は防止される。これに対し、ユーザUSが表示画面のすぐ近くの場所で表示画面を見ている場合には、テキストデータTXと手話映像データSLとの表示位置の間隔Zが小さく設定され、テキストデータTXと手話映像データSLは互いに接近した状態で表示される。このため、ユーザUSはテキストデータTXと手話映像データSLを同一視野内で視認することが可能となり、これにより両方の情報から提示情報の内容を効率良くかつ正確に把握することが可能となる。
しかも、上記表示レイアウトを調整する際に、手話映像データSLに対しテキストデータTXを右側に配置するか又は左側に配置するかを判定している。そして、左側に配置する場合には左側用の視野角αの適正範囲(8.4度以上22.6度以下)に従いテキストデータと手話映像データSLの表示位置の調整を行い、一方右側に配置する場合には右側用の視野角αの適正範囲(11.5度以上22.6度以下)に従いテキストデータTXと手話映像データSLの表示位置の調整を行っている。すなわち、手話映像データSLに対しテキストデータTXを右側に配置するか又は左側に配置するかを考慮して、手話映像データSLとテキストデータTXの配置間隔Zを調整している。したがって、テキストデータTXを読む方向も考慮したうえで、常に最適な表示レイアウトを決定することができる。
さらに、上記表示レイアウトを決定する際に、表示画面におけるテキストデータTXの表示領域と手話映像データSLの表示領域とが重なり合わないようにするべく、テキストデータTXの表示領域と手話映像データSLの表示領域の相対向する端部の間隔Vを0以上に調整するようにしている。これによりテキストデータTXと手話映像データSLとの重なりは防止され、テキストデータTX及び手話映像データSLの視認性を良好に保持できる。
さらに、距離の計測データをもとに表示画面に表示されるテキストデータTXの文字の水平方向の幅に対するユーザの視野角を計算する。そして、この計算されるユーザの視野角に基づいて、上記テキストデータTXの文字サイズを調整するようにしている。したがって、テキストデータの文字サイズについても、ユーザの視野角に応じて最適な値に調整することができる。しかも、文字の種別が英数字の場合とかな・漢字の場合とに分け、英数字の場合には上記ユーザの視野角が16分以上となるように文字サイズを調整し、またかな・漢字の場合にはユーザの視野角が25分以上となるように上記文字サイズを調整するようにしている。このため、テキストデータTXの文字の種類をも考慮した最適な表示レイアウトを設定できる。
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態は、表示レイアウトを決定する際に、先ずユーザと表示画面との間の距離の計測データをもとに、上記表示画面に表示される手話映像データの水平方向の表示幅に対する上記ユーザの第1の視野角と、上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅に対する上記ユーザの第2の視野角をそれぞれ計算する。そして、この計算される第1の視野角が9度以上となるように上記手話映像データの表示サイズを調整し、かつ上記計算される第2の視野角が120度以内となるように上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整するようにしたものである。
なお、この第2の実施形態において、情報提示装置の構成は前記第1の実施形態で説明したものと基本的に変わらないので、図1を延用して異なる部分についてのみ説明を行う。
情報提示装置1のプログラムメモリ13に格納されたレイアウト決定制御プログラム133は、テキストデータと手話映像データの表示位置関係を決定する際に、手話映像データの水平方向の表示幅に対するユーザの視野角が9度以上となるように上記手話映像データの表示サイズを調整し、かつ手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅に対するユーザの視野角が120度以内となるように上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整する制御を、CPU11に実行させる。
このような構成であるから、情報提示装置1では次のような表示レイアウトの決定制御が行われる。図11はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
情報提示装置1は、表示レイアウトの決定制御に先立ち、先ず図2ステップS26に示したユーザ視野角の計算処理において、距離センサ3から取得したユーザと表示画面との間の距離の計測データをもとに、表示画面に表示される手話映像データの水平方向の表示幅Sw に対する上記ユーザの視野角αs と、上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅Wに対する上記ユーザの視野角αw をそれぞれ計算する。
次に情報提示装置1は、ステップS11において、上記手話映像データの表示幅Sw に対するユーザの視野角αsが、事前に制御データとして情報入力装置4から指定された視野角の下限値である9度以上であるか否かを判定する。そして、この判定の結果ユーザの視野角αsが9度以上であれば、上記手話映像データの表示幅Swをデフォルト値に設定する。これに対しユーザの視野角αsが9度未満だったとする。この場合情報提示装置1はステップS112に移行し、ユーザの視野角αsが9度以上となるように上記手話映像データの表示サイズを拡大する。
続いて情報提示装置1は、ステップS113において、上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅Wに対するユーザの視野角αwが、事前に制御データとして情報入力装置4から指定された視野角の上限値である120度以内であるか否かを判定する。そして、この判定の結果ユーザの視野角αwが120度以内であれば、上記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅Wをデフォルト値に設定する。これに対しユーザの視野角αwが120度を超えていたとする。この場合情報提示装置1はステップS114に移行し、ユーザの視野角αwが120度以内となるように手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅Wを縮小する。
図12及び図13は、上記手話映像データの表示幅Swと、手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅Wの調整処理を説明するためのもので、このうち図12はテキストデータTXが手話映像データSLの左側に配置される場合の例を、また図13はテキストデータTXが手話映像データSLの右側に配置される場合の例をそれぞれ示している。
次に情報提示装置1は、ステップS115に移行して、上記配置位置調整後のテキストデータTXと手話映像データSLの表示領域が相互に重なっているか否かを判定する。この判定の結果、重なっている場合にはステップS116において、例えば図7又は図8に示したようにテキストデータTXの表示領域と手話映像データSLの表示領域の近接端の間隔Vを0以上に調整する。これによりテキストデータTXと手話映像データSLとの重なりは防止され、テキストデータTX及び手話映像データSLの視認性は良好に保持される。なお、上記間隔Vを0以上に調整した結果、手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅Wがユーザの視野角αwが120度を超えてしまう場合には、テキストデータの1行当たりの文字数を減らす等して表示幅Wを縮小させる。
続いて情報提示装置1は、テキストデータTXと手話映像データSLとの離間間隔を適正範囲に調整する制御を以下のように実行する。
すなわち、先ずステップS117において、手話映像データSLに対しテキストデータTXは左側となるように指定されているか又は右側となるように指定されているかを判定する。なお、この配置関係の指定は情報入力装置1から制御データによりなされる。
この判定の結果、テキストデータTXが左側に指定されている場合には、ステップS118に移行する。そして、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zが、制御データにより情報入力装置4から指定された左側用の適正範囲である、手話映像データSLの表示幅Sw の3/4倍以上3倍以下であるか否かを判定する。この判定の結果、間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の3/4倍以上3倍以下であれば、上記間隔Zをデフォルト値に維持する。これに対し間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の3/4倍以上3倍以下の範囲外だったとする。この場合情報提示装置1は、ステップS119において、間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の3/4倍以上3倍以下の範囲内に入るように間隔Zを調整する。
図14及び図15は、テキストデータTXが手話映像データSLの左側に配置される場合のテキストデータTXと手話映像データSLとの離間間隔の調整制御を説明するための図である。
一方、上記ステップS117の判定の結果、テキストデータTXが右側に指定されていたとする。この場合情報提示装置1は、ステップS120において、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zが、制御データにより情報入力装置4から指定された右側用の適正範囲である、手話映像データSLの表示幅Sw の1倍以上3倍以下であるか否かを判定する。この判定の結果、間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の1倍以上3倍以下であれば、上記間隔Zをデフォルト値に維持する。これに対し間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の1倍以上3倍以下の範囲外だったとする。この場合情報提示装置1は、ステップS121において、間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の1倍以上3倍以下の範囲内に入るように間隔Zを調整する。
図16及び図17は、テキストデータTXが手話映像データSLの左側に配置される場合のテキストデータTXと手話映像データSLとの離間間隔の調整制御を説明するための図である。
最後に情報提示装置1は、手話映像データSLの表示倍率及びテキストデータTXの文字の表示サイズが適正範囲か否かをステップS122で判定し、適正範囲から外れている場合にはステップS123によりテキストデータTXの文字サイズが上記適正範囲内に入るように調整する。このテキストデータTXの文字サイズの判定処理及び調整処理は、第1の実施形態において図9及び図10を用いて説明した手順及び内容と同一である。
以上述べたように第2の実施形態では、表示レイアウトを決定する際に、手話映像データSLの水平方向の表示幅Sw に対するユーザの視野角αs が9度以上となるように上記手話映像データSLの表示サイズを調整し、かつ手話映像データSL及びテキストデータTXの水平方向の全表示幅Wに対するユーザUSの視野角αw が120度以内となるように上記手話映像データSL及びテキストデータTXの水平方向の表示位置を調整するようにしている。
したがって、例えばユーザUSが表示画面から遠く離れた位置にいて表示画面を見ている場合には、ユーザの視野角αs が9度以上となるように手話映像データSLの表示サイズが拡大される。このため、ユーザUSが表示画面を遠くから見ている場合でも、手話映像データSLを視認しやすくすることができる。一方、ユーザUSが表示画面のすぐ近くにいて表示画面を見ている場合には、テキストデータTXと手話映像データSLとの表示位置の全表示幅WがユーザUSの視野角αw の120度以内となるように縮小される。このため、ユーザUSはテキストデータTXと手話映像データSLを同一視野内で視認することが可能となり、これにより両方の情報から提示情報の内容を効率良くかつ正確に把握することが可能となる。
しかも、テキストデータTXが左側に配置されるか右側に配置されるかを判定し、左側に配置される場合には、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zが、手話映像データSLの表示幅Sw の3/4倍以上3倍以下であるか否かを判定し、間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の3/4倍以上3倍以下の範囲外であれば当該間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の3/4倍以上3倍以下の範囲内に入るように間隔Zを調整する。一方、右側に配置される場合には、テキストデータTXの水平方向の表示幅Swの中心Soと手話映像データSLの水平方向の表示幅Swの中心Soとの間の間隔Zが、手話映像データSLの表示幅Sw の1倍以上3倍以下であるか否かを判定し、間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の1倍以上3倍以下の範囲外であれば、間隔Zが手話映像データSLの表示幅Sw の1倍以上3倍以下の範囲内に入るように間隔Zを調整するようにしている。
したがって、表示画面からのユーザUSの距離を考慮して、テキストデータTXと手話映像データSLとの間隔Zを適切な範囲内に調整することができる。
(第3の実施形態)
この発明の第3の実施形態は、表示画面にテキストデータTX及び手話映像データSLが表示されている状態で、当該各データの表示が開始されてから一定時間が経過したか否かを監視する。そして、一定時間が経過すると、上記表示画面とユーザUSとの間の距離の計測データを再取得し、この再取得した距離の計測データに基づいて上記表示中のテキストデータTX及び手話映像データSLの表示画面における表示レイアウトを調整し直すものである。
なお、この第3の実施形態においても、情報提示装置1の基本構成は第1の実施形態と同一なので、図1を延用して異なる部分のみを説明する。また、情報提示制御の手順及び内容についても図2を延用して異なる部分のみを説明する。
この実施形態に係わる情報提示装置1は、図1に示した各制御プログラム131〜134に加え、表示レイアウトの適応制御プログラムをプログラムメモリ13に新たに格納している。この表示レイアウトの適応制御プログラムは、ユーザと表示画面との間の距離の変化に応じて表示レイアウトを適応的に制御するもので、この適応制御を周期的に実行する。
例えば、いま図18に示すようにユーザUSが表示画面から距離x0離間した位置に存在する状態で、手話映像データSL及びテキストデータTXが間隔Z0だけ離間する状態で表示が開始されたとする。そして、この手話映像データSL及びテキストデータTXの表示開始時点から一定時間が経過すると、情報提示装置1はステップS24に戻り、ここで距離センサ3からこの時点での新たな距離の計測データを取得し直す。続いて、この取得し直した距離の計測データをもとに、ステップS26により上記間隔Z0に対するユーザUSの視野角αを計算し直し、この計算し直されたユーザUSの視野角αをもとに表示レイアウトの調整制御をステップS28により実行する。
上記表示レイアウトの調整制御の実行の結果、テキストデータTXが手話映像データSLの左側に表示されている場合で、上記計算し直されたユーザUSの視野角αが適正範囲8.4度以上22.6度以下の範囲内に入っていれば、現在設定中の表示レイアウトを維持する。また、テキストデータTXが手話映像データSLの右側に表示されている場合で、上記計算し直されたユーザUSの視野角αが適正範囲11.5度以上22.6度以下の範囲内に入っている場合にも、現在設定中の表示レイアウトを維持する。
一方、例えばいま図19に示すようにユーザUSが表示画面からx1の位置まで近づき、これに伴い上記表示中のテキストデータTXと手話映像データSLとの間隔Z0に対するユーザUSの視野角αが変化したとする。この場合、このユーザUSの視野角αが依然として上記適正範囲内に入っていれば、上記したように現在設定中の表示レイアウトは維持される。しかしながら、ユーザUSの視野角αが上記適正範囲から外れると、情報提示装置1は上記ユーザUSの視野角αが上記適正範囲内に再び入るように、上記表示中のテキストデータTXと手話映像データSLとの間隔を図19に示すようにZ0からZ1に縮小させる。したがって、ユーザUSは表示画面に近づいた後にも、キストデータTX及び手話映像データSLを同一視野角内で確実に視認することが可能となる。
すなわち、第3の実施形態では、表示画面に手話映像データSL及びテキストデータTXが表示されている状態で、当該データの表示を見ながらユーザUSが表示画面から遠ざかったり或いは近づいたとしても、その時々のユーザUSと表示画面との距離xに応じて、手話映像データSL及びテキストデータTXの表示位置がユーザUSの視野角αの範囲内に入るように調整し直される。すなわち、このため、ユーザは自身の位置にかかわらず常に確実に表示データを視認することができる。
(その他の実施形態)
前記各実施形態では、テキストデータ及び手話映像データを情報入力装置4で生成して情報提示装置1に入力するようにした。しかし、それに限定されるものではなく、情報入力装置4から情報提示装置1にテキストデータのみを入力し、情報提示装置1で上記入力されたテキストデータをもとに対応する手話映像データを作成するようにしてもよい。その際、手話映像データの作成方法としては、3次元コンピュータ・グラフィックス技術を用いて作成してもよいし、また予め手話翻訳者の実演手話映像データを撮像してメモリに保存しておき、上記テキストデータに該当する実演手話映像データを読み出すようにしてもよい。また、情報提示装置1に提示情報の音声アナウンスを直接入力し、この音声アナウンスをもとに情報提示装置1がテキストデータと手話映像データを生成するようにしてもよい。
なお、手話映像データの表示幅Swは、通常の手話において手を動かす最大の幅(肩幅よりも少し広い)を基本とするが、手話映像データの全幅に対して手を動かす範囲が小さすぎないのであれば、簡易的に映像の全幅を手話映像の幅としたり、或いは逆に肩幅を手話映像の幅とするようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、テキストデータの左右の配置を指定する情報をオペレータが情報入力装置4において任意に設定して情報提示装置1に通知するようにした。しかしそれに限らず、予め決められた規則、例えばテキストデータ又は手話映像データのサイズや、手話翻訳者が右利きか左利きか等の特定の条件に従い、情報入力装置4又は情報提示装置1においてテキストデータの左右の配置を自動的に設定するようにしもよい。また、表示する手話映像データ又はテキストデータの内容が変化するごとに、テキストデータの左右の配置を交互に又はランダムに変更するようにしてもよい。
さらに、前記第1の実施形態では、表示画面の前にユーザが存在しない場合には、ユーザと表示画面との間の距離を考慮せずに、デフォルト値に従い表示レイアウトを決定して表示装置2にテキストデータ及び手話映像データを表示させるようにした。しかし、表示画面の前にユーザが存在しないと判定された場合には表示動作を行わないようにし、その後ユーザが検出された場合に表示レイアウトを決定してテキストデータ及び手話映像データを表示させるようにしてもよい。
さらに、前記第3の実施形態では、手話映像データSL及びテキストデータTXの表示開始時点から一定時間が経過するごとに、ユーザと表示画面との間の距離xに応じた表示レイアウトの適応制御を実行するようにした。しかしそれに限定されるものではなく、ユーザと表示画面との間の距離xを距離センサ3から周期的に取得して、この取得した距離が一定量以上変化した場合にその距離xに応じた表示レイアウトの適応制御を実行するようにしてもよい。また、ユーザUSが所持するリモートコントローラから表示レイアウトの再設定要求を表す信号が受信された場合に、表示レイアウトの適応制御を実行するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では第2の視野角の上限値を、人が一度に視認可能な範囲として120度に設定した場合を例にとって説明した。しかし、望ましくは人が一度に注意をはらって見られる範囲である50度以内とするのがよい。その他、情報提示装置、表示装置(ディスプレイに限らず壁等に映像を投射するタイプでもよい)、情報入力装置、距離センサの種類やその構成、提示情報の種類やその内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明の第1の実施形態に係わる情報提示装置及びその周辺装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した情報提示装置による情報提示制御手順と制御内容を示すフローチャートである。 図2に示した情報提示制御手順のうちレイアウト決定制御の手順と内容を示すフローチャートである。 ユーザの視野角の計算処理を説明するための図である。 図3に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第1の例を説明するための図である。 図3に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第2の例を説明するための図である。 図3に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第3の例を説明するための図である。 図3に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第4の例を説明するための図である。 図3に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第5の例を説明するための図である。 図3に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第6の例を説明するための図である。 この発明の第2の実施形態に係わる情報提示装置によるレイアウト決定制御の手順と内容を示すフローチャートである。 図11に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第1の例を説明するための図である。 図11に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第2の例を説明するための図である。 図11に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第3の例を説明するための図である。 図11に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第4の例を説明するための図である。 図11に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第5の例を説明するための図である。 図11に示したレイアウト決定制御におけるテキストデータと手話映像データの表示位置調整処理の第6の例を説明するための図である。 この発明の第3の実施形態に係わる情報提示装置による適応的なレイアウト決定制御動作を説明するための図である。 この発明の第3の実施形態に係わる情報提示装置による適応的なレイアウト決定制御動作を説明するための図である。
符号の説明
1…情報提示装置、2…表示装置、3…距離センサ、4…情報入力装置、11…CPU、12…バス、13…プログラムメモリ、14…データメモリ、15…距離センサI/F、16…表示I/F、17…情報入力I/F、TX…テキスト映像データ、SL…手話映像データ。

Claims (12)

  1. 提示対象の情報の内容を表すテキストデータと手話映像データを一つの表示画面に水平方向に並べて表示させる情報提示装置であって、
    前記提示対象のテキストデータ及び手話映像データを取得する手段と、
    前記表示画面と当該表示画面の前方に位置するユーザとの間の距離を計測したデータを取得する距離データ取得手段と、
    前記取得された距離の計測データに基づいて、前記取得されたテキストデータ及び手話映像データの前記表示画面における表示レイアウトを決定するレイアウト決定手段と
    を具備し、
    前記レイアウト決定手段は、
    前記距離の計測データをもとに、前記表示画面に表示される前記テキストデータの水平方向の中心と前記手話映像データの水平方向の中心との間隔に対する前記ユーザの視野角を計算する視野角計算手段と、
    前記計算されるユーザの視野角に基づいて、前記テキストデータと手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する調整手段と
    を備え、
    前記調整手段は、
    前記テキストデータを手話映像データの左側に配置する場合に、前記計算されるユーザの視野角が8.4度以上でかつ22.6度以下となるように前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する手段と、
    前記テキストデータを手話映像データの右側に配置する場合に、前記計算されるユーザの視野角が11.5度以上でかつ22.6度以下となるように前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する手段と
    のうち少なくとも一方を有することを特徴とする情報提示装置。
  2. 提示対象の情報の内容を表すテキストデータと手話映像データを一つの表示画面に水平方向に並べて表示させる情報提示装置であって、
    前記提示対象のテキストデータ及び手話映像データを取得する手段と、
    前記表示画面と当該表示画面の前方に位置するユーザとの間の距離を計測したデータを取得する手段と、
    前記取得された距離の計測データに基づいて、前記取得されたテキストデータ及び手話映像データの前記表示画面における表示レイアウトを決定するレイアウト決定手段と
    を具備し、
    前記レイアウト決定手段は、
    前記距離の計測データをもとに、前記表示画面に表示される前記手話映像データの水平方向の表示幅に対する前記ユーザの第1の視野角と、前記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅に対する前記ユーザの第2の視野角をそれぞれ計算する視野角計算手段と、
    前記計算される第1の視野角が9度以上となるように前記手話映像データの表示サイズを調整し、かつ前記計算される第2の視野角が120度以内となるように前記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整する手段と
    を備えることを特徴とする情報提示装置。
  3. 前記レイアウト決定手段は、
    前記表示画面における前記テキストデータの表示領域と前記手話映像データの表示領域が重なり合わない状態にするべく、前記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の情報提示装置。
  4. 前記レイアウト決定手段は、
    前記テキストデータを手話映像データの左側に配置する場合に、前記テキストデータの水平方向の中心と前記手話映像データの水平方向の中心との間隔が前記手話映像データの水平方向の表示幅の3/4倍以上でかつ3倍以下となるように、前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する手段と、
    前記テキストデータを手話映像データの右側に配置する場合に、前記テキストデータの水平方向の中心と前記手話映像データの水平方向の中心との間隔が前記手話映像データの水平方向の表示幅の1倍以上でかつ3倍以下となるように、前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する手段と
    のうち少なくとも一方を、さらに備えることを特徴とする請求項2記載の情報提示装置。
  5. 前記レイアウト決定手段は、
    前記距離の計測データをもとに、前記表示画面に表示される前記テキストデータの文字の水平方向の幅に対する前記ユーザの第3の視野角を計算する手段と、
    前記計算されるユーザの第3の視野角に基づいて、前記テキストデータの文字の表示サイズを調整する手段と
    を、さらに備え、
    前記テキストデータの文字の表示サイズを調整する手段は、
    前記文字の種別が英数字の場合に、前記計算される第3の視野角が16分以上となるように前記文字の表示サイズを調整する手段と、
    前記文字の種別がかな・漢字の場合に、前記計算される第3の視野角が25分以上となるように前記文字の表示サイズを調整する手段と
    のうち、少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報提示装置。
  6. 前記表示画面に前記テキストデータ及び手話映像データが表示されている状態で、予め設定されたイベントの発生を検出する手段と、
    前記イベントの発生が検出された場合に、前記表示画面とユーザとの間の距離の計測データを再取得させるように前記距離データ取得手段を制御し、かつ前記再取得された距離の計測データに基づいて、前記表示中のテキストデータ及び手話映像データの表示画面における表示レイアウトを再決定させるように前記レイアウト決定手段を制御する手段と
    を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報提示装置。
  7. 提示対象の情報の内容を表すテキストデータと手話映像データを一つの表示画面に水平方向に並べて表示する情報提示方法であって、
    前記提示対象のテキストデータ及び手話映像データを取得する過程と、
    前記表示画面と当該表示画面の前方に位置するユーザとの間の距離を計測したデータを取得する過程と、
    前記取得された距離の計測データに基づいて、前記取得されたテキストデータ及び手話映像データの前記表示画面における表示レイアウトを決定する過程と
    を具備し、
    前記表示レイアウトを決定する過程は、
    前記距離の計測データをもとに、前記表示画面に表示される前記テキストデータの水平方向の中心と前記手話映像データの水平方向の中心との間隔に対する前記ユーザの視野角を計算する過程と、
    前記計算されるユーザの視野角に基づいて、前記テキストデータと手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する過程と
    を備え、
    前記調整する過程は、
    前記テキストデータを手話映像データの左側に配置する場合に、前記計算されるユーザの視野角が8.4度以上でかつ22.6度以下となるように前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する過程と、
    前記テキストデータを手話映像データの右側に配置する場合に、前記計算されるユーザの視野角が11.5度以上でかつ22.6度以下となるように前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する過程と
    のうち、少なくとも一方を有することを特徴とする情報提示方法。
  8. 提示対象の情報の内容を表すテキストデータと手話映像データを一つの表示画面に水平方向に並べて表示する情報提示方法であって、
    前記提示対象のテキストデータ及び手話映像データを取得する過程と、
    前記表示画面と当該表示画面の前方に位置するユーザとの間の距離を計測したデータを取得する過程と、
    前記取得された距離の計測データに基づいて、前記取得されたテキストデータ及び手話映像データの前記表示画面における表示レイアウトを決定する過程手段と
    を具備し、
    前記表示レイアウトを決定する過程は、
    前記距離の計測データをもとに、前記表示画面に表示される前記手話映像データの水平方向の表示幅に対する前記ユーザの第1の視野角と、前記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の全表示幅に対する前記ユーザの第2の視野角をそれぞれ計算する過程と、
    前記計算される第1の視野角が9度以上となるように前記手話映像データの表示サイズを調整し、かつ前記計算される第2の視野角が120度以内となるように前記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整する過程と
    を備えることを特徴とする情報提示方法。
  9. 前記表示レイアウトを決定する過程は、
    前記表示画面における前記テキストデータの表示領域と前記手話映像データの表示領域が重なり合わない状態にするべく、前記手話映像データ及びテキストデータの水平方向の表示位置を調整する過程を、さらに備えることを特徴とする請求項7又は8記載の情報提示方法。
  10. 前記表示レイアウトを決定する過程は、
    前記テキストデータを手話映像データの左側に配置する場合に、前記テキストデータの水平方向の中心と前記手話映像データの水平方向の中心との間隔が前記手話映像データの水平方向の表示幅の3/4倍以上でかつ3倍以下となるように、前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する過程と、
    前記テキストデータを手話映像データの右側に配置する場合に、前記テキストデータの水平方向の中心と前記手話映像データの水平方向の中心との間隔が前記手話映像データの水平方向の表示幅の1倍以上でかつ3倍以下となるように、前記テキストデータと前記手話映像データとの水平方向の表示位置を調整する過程と
    のうち少なくとも一方を、さらに備えることを特徴とする請求項8記載の情報提示方法。
  11. 前記表示レイアウトを決定する過程は、
    前記距離の計測データをもとに、前記表示画面に表示される前記テキストデータの文字の水平方向の幅に対する前記ユーザの第3の視野角を計算する過程と、
    前記計算されるユーザの第3の視野角に基づいて、前記テキストデータの文字の表示サイズを調整する過程と
    を、さらに備え、
    前記テキストデータの文字の表示サイズを調整する過程は、
    前記文字の種別が英数字の場合に、前記計算される第3の視野角が16分以上となるように前記文字の表示サイズを調整する過程と、
    前記文字の種別がかな・漢字の場合に、前記計算される第3の視野角が25分以上となるように前記文字の表示サイズを調整する過程と
    のうち、少なくとも一方を有することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の情報提示方法。
  12. 前記表示画面に前記テキストデータ及び手話映像データが表示されている状態で、予め設定されたイベントの発生を検出する過程と、
    前記イベントの発生が検出された場合に、前記表示画面とユーザとの間の距離の計測データを再取得させるように前記距離データ取得手段を制御する過程と、
    前記再取得された距離の計測データに基づいて、前記表示中のテキストデータ及び手話映像データの表示画面における表示レイアウトを再決定させるように前記レイアウト決定手段を制御する過程と
    を、さらに具備することを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の情報提示方法。
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