JP2008220052A - 多自由度電動機及び多自由度電動機の回転制御方法 - Google Patents

多自由度電動機及び多自由度電動機の回転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】球体ロータを自由に回転できるようにする。
【解決手段】球体ロータを回転させるときは、球体ロータのグレースケールの画像を2値化し(ステップS103)、球体ロータの突極に相当する画像をマーカとして抽出し、その面積重心位置から3次元座標を算出する(ステップS104)。球体画像の中心に最も近い基準マーカとその周囲の周回マーカを抽出し、それらの幾何学的な関係から配置パターンとマーカの種類を識別する(ステップS105)。回転中は画像中のマーカのナンバー及び座標を参照して、ナンバーを継承し、又は新たにナンバーリングを行ってマーカを特定し(ステップS106)、球体ロータの回転情報を算出する(ステップS107)。
【選択図】図6

Description

本発明は、球体ロータを有する多自由度電動機、多自由度電動機の回転制御方法に関する。
1本の回転軸を有するモータでは、ホール素子やロータリーエンコーダを用いてロータの回転位置を検出することが知られている。ところが、球体状のロータをステータに自由に回転自在に支持したモータでは、シャフトを有しないので、前記したような位置検出装置を使用することはできない。
例えば、特許文献1に開示されているモータでは、球体ロータに歪ゲージを取り付けた屈曲素子を2つ用い、球体ロータの回転位置を検出している。屈曲素子は、屈曲方向が互いに直交するように端部同士を接続され、球体ロータの内部に収容される。屈曲端子の一方の端部は、球体ロータの内面に固定され、他端は球体ロータ外の静止部分に固定される。球体ロータが回転すると、屈曲素子が屈曲して歪ゲージから信号が出力される。この信号を処理することで球体ロータの回転角度が検出される。
特開平6−210585号公報
しかしながら、従来の回転位置検出方法では、球体ロータが回転可能な範囲が屈曲素子が変形可能な範囲に制限されてしまうので、球体ロータを自由に回転させることができなかった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、球体ロータを自由に回転できるようにすることを主な目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、所定の球体に内接する多面体を構成する多角形の平面の頂点に相当する位置と、隣り合う2つの前記頂点を結ぶ前記多角形の辺の中点に相当する位置とのそれぞれに突極を配設した球体ロータと、コイルを有するステータ極が複数配設され、前記球体ロータの一部を覆うステータと、前記ステータから露出する前記球体ロータに向けて配置され、前記球体ロータの複数の前記突極を撮像可能な撮像装置と、前記撮像装置で取得した画像に含まれる前記突極の画像の位置及び配置に基づいて、前記ステータ側に配置された前記球体ロータの前記突極の位置を特定し、その前記突極を励磁するように前記ステータへの通電制御をする制御装置と、を有することを特徴とする多自由度電動機とした。
この多自由度電動機は、制御装置は、撮像装置から取り込んだ球体ロータの画像を画像処理して突極を特定する。突極の配置は予め定まっているので、ステータ側の突極の位置を算出し、回転方向に合わせて必要な突極を励磁する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の多自由度電動機において、前記制御装置は、前記撮像装置が撮像した前記球体ロータの画像中心に最も近い前記突極を基準マーカとし、前記基準マーカの周囲にある他の前記突極を周回マーカとし、隣り合う2つの前記周回マーカが前記基準マーカとの間になす角度を算出して前記突極の配置を分類することを特徴とする。
この多自由度電動機は、基準マーカと周回マーカの配置を調べることで、突極の配置パターンを分類する。マーカの配置パターンを分類することで、球体ロータ側の突極を特定し易くなる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の多自由度電動機において、前記制御装置は、前記撮像装置が撮像した前記球体ロータの画像中心に最も近い前記突極に付与したナンバーと、そのナンバーの前記突極の周囲に配置される他の前記突極のナンバーとを関連付けたテーブルを有することを特徴とする。
この多自由度電動機は、球体ロータが回転したときには、同じ突極についてはナンバーを承継することで球体ロータの位置や回転情報を算出し易くなる。
請求項4に係る発明は、所定の球体に内接する多面体を構成する多角形の平面の頂点に相当する位置と、隣り合う2つの前記頂点を結ぶ前記多角形の辺の中点に相当する位置とのそれぞれに突極を配設した多自由度電動機の回転制御方法であって、前記ステータから露出する球体ロータに向けて配置された撮像装置で前記球体ロータの複数の前記突極を含む画像を撮像するステップと、撮像した画像データから前記突極を示すマーカを抽出し、その面積重心位置を算出するステップと、前記画像中で球体ロータの中心に最も近い前記突極を基準マーカとし、前記基準マーカの周囲にある他の前記突極を周回マーカとし、隣り合う2つの前記周回マーカが前記基準マーカとの間になす角度を算出して前記突極の配置を分類し、前記基準マーカと前記周回マーカが多角形の頂点の位置にあるマーカであるのか、中点の位置にあるマーカであるのかを特定するステップと、前記基準マーカにナンバーを付与し、このナンバーを基準にして他の前記突極にナンバーを付与してステータに面する前記突極の位置を特定するステップと、特定した前記突極を励磁するように前記ステータへの通電パターンを決定するステップと、を有することを特徴とする多自由度電動機の回転制御方法とした。
この多自由度電動機の回転制御方法は、球体ロータの画像を取得し、突極に相当する画像を基準マーカと周回マーカとに分類し、マーカの配置からマーカの種類を特定し、それらの位置情報から球体ロータの回転情報を算出する。それにより撮像装置には写らないステータ側の突極の配置を特定し、次に励磁する突極を選択し、その位置にあるステータのコイルに通電する。
本発明によれば、ステータから露出する球体ロータの突極の位置を撮像した画像から球体ロータの回転情報を取得して回転制御を行うようにしたので、球体ロータを自由に回転させることができる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は、多自由度電動機の利用形態の一例として、電動台車の構成を示している。電動台車1は、荷物を搭載可能な車体2を有し、車体2の下面の中心に多自由度電動機3が取り付けられている。車体2の四隅近くには、フリーローラ4が多自由度電動機3を囲むように4つ取り付けられている。フリーローラ4は、回転自在な車輪4Aを有し、支持軸4B周りに自転可能に構成されており電動台車1の自立を補助する。
多自由度電動機3は、車体2に下向きに固定されたステータ11と、ステータ11に一部が収容された球体ロータ12とを有し、球体ロータ12の回転位置を検出するカメラ13が支持部14によって所定位置に取り付けられている。球体ロータ12は、回転時に電動台車1に駆動力を与えるように床面等に接地可能に配置されており、電動台車1の動力源になっている。
図2に示すように、球体ロータ12の表面には、ロータ極24が配設されている。ロータ極24の外周面が略円形の突極であり、ロータ極24の間が樹脂で埋められている。後述する処理によって球体ロータ12の回転位置を検出するために、樹脂は、ロータ極24に比べて十分に暗く、白黒画像でもロータ極24を識別可能なものが使用されている。また、識別を容易にするためにロータ極24の外周面を塗装してもよい。
ステータ13は、球体ロータ12に対向する内球面にコイル25が巻装された電磁石からなるステータ極26が複数配設されている。これらステータ極26は、制御装置27に接続されている。
撮像装置であるカメラ13は、球体ロータ12の白黒の画像を例えば1秒間に1000フレーム撮像できるような高速度カメラが用いられる。
球体ロータ12は、正20面体の頂点に相当する位置と、各辺の中点に相当する位置のそれぞれにロータ極24が配設されている。より詳細には、球体ロータ12でのロータ極24の配置は、図3に示すように正20面体30をベースにしている。正20面体30は、頂点30Aの数を12個有し、正三角形の平面20枚から構成されている。正20面体30の頂点12個と、正三角形の辺の中点と球の中心を通る直線、及び正20面体30に外接する球面の交点(以下、中点という)30個との計42個の位置にロータ極が配置されている。
ここで、図4に示すように、正20面体の頂点1個と中点2個で構成される三角形31は、二等辺三角形になっている。このような三角形31は、球体ロータ12全体で60個形成される。中点3個で構成される三角形32は、正三角形になり、球体ロータ12全体で20個形成される。ロータ極24は、それら80枚の三角形で構成される80面体の頂点に配置される。
図5に球体ロータ12のベースとなった正20面体の展開図を示す。図5には、ロータ極24に相当する位置にナンバーが付与されている。ナンバーは、正20面体の12個の頂点にナンバー1〜12が白丸で付与され、正三角形の辺の中点40個にナンバー13〜42が黒丸で付与されている。このようにロータ極24に付与したナンバーは、後述するナンバーリング(番号付け)の際に使用される。
ここで、正20面体30を半径1の単位長さの球体に内接させたときに、正20面体30の頂点、及び辺の中点と球の中心を通る直線と球との交点(以降、これを中点という)の3次元座標を算出した結果の一例を表1に示す。表1におけるナンバーは、図5のナンバーに対応させてあるので、表1には正規化された全マーカ(ロータ極)の3次元座標値が示されていることになる。各座標値に球体ロータ12の半径Rを乗じた値が球体ロータ12の中心を原点とする3次元座標でのマーカの座標値となり、各マーカがその位置にあるときを球体ロータ12の原点位置または仮の原点位置として、マーカのナンバーリング処理や全マーカの位置や回転情報の算出に使用する。
Figure 2008220052
図2に示す制御装置27は、後述する処理を行うために、2値化処理部27Aと、ラベリング部27Bと、パターン設定部27Cと、ナンバーリング部27Dと、回転角算出部27Eと、通電制御部27Fとに機能分割することができる。
次に、多自由度電動機3の回転制御について説明する。
球体ロータ12の回転制御は、図6に示すフローチャートに従って行われる。
最初に、初期化の要否を調べ(ステップS101)、必要に応じて初期化処理を実行する(ステップS102)。初期化処理は、システム起動時やナンバーリング処理でロータ極のナンバーが適切に継承できない場合などに実行され、図5に示すようにロータ極24に付与されたナンバーが初期化される。例えば、ロータ極のナンバーを図5のように付与したときに、それらの3次元座標値が表1に示される位置にある場合を、球体ロータの原点位置とする。そしてカメラ13で撮影した球体ロータ12の静止画像でのロータ極24の配置と原点位置座標から全ロータ極24の位置の3次元座標値を算出し、これら3次元座標値を初期位置として定義する。
次に、制御装置27の2値化処理部27Aが、カメラ13から入力されるグレースケールの画像を適切な閾値で2値化する(ステップS103)。2値化処理によって作成される白黒画像は、ラベリング部27Bによってラベリングが行われ、所定の面積範囲にある画像がマーカ(ロータ極)として抽出される。さらに、抽出されたマーカの面積重心位置から3次元座標が算出される(ステップS104)。
パターン設定部27Cでは、球体画像の中心に最も近いマーカ(以下、基準マーカという)を抽出し、そこから所定の距離範囲内にあるマーカ(以下、周回マーカという)を抽出する。そして、これら抽出したマーカを位置検出に使用する対象マーカに設定する。対象マーカの配置パターンは、後述するように2種類に分類できるので、それらの幾何学的な関係から配置パターンとマーカの種類を識別する(ステップS105)。
球体ロータ24が回転しているときは、ナンバーリング部27Dが1つ前に撮像した画像での対象マーカのナンバー及びその3次元座標位置(以下、マーカ情報という)を参照して、ナンバーの継承、又は新たにナンバーリングを行って対象マーカを特定する(ステップS106)。
回転角算出部27Eは、球体画像中の対象マーカを特定したら、基準マーカと周回マーカのいずれか1個のマーカ情報、又はそれらから算出した球体ロータ12の回転角を表すデータ(以下、回転情報という)を算出する(ステップS107)。ここで、回転情報を算出する際に着目する対象マーカは、回転情報の算出精度を高めるためには球体画像の中心により近いものが望ましい。
そして、回転情報の出力処理を実施する(ステップS108)。ここでは、回転情報から全ロータ極24の位置を算出し、ロータ極24とステータ極26の位置関係から通電制御部27Fがステータ13の励磁パターンを決定し、所定のステータ極26のコイル25に通電して、球体ロータ12を所望する位置に回転させる。
以下、ステップS103以降の処理について、詳細に説明する。
ステップS103における2値化処理では、ロータ極24に相当する明るい領域と、ロータ極24以外の樹脂の暗い部分とを画像中で区分けする処理を行う。2値化のスレッショルド値は、入力画像から対象マーカの画像を抽出できる適切な値を予め定義する必要がある。しかし、照明などの条件が不安定な場合は、入力画面ごとに所定の画像領域のレベル(例えば、明暗の平均)を検出し、それを反映した値を定義して使用しても良い。
ステップS104は、ラベリング処理と、面積重心算出処理とに大別される。
ラベリング処理は、画像を探索する領域を球体画像領域に限定して行うと処理時間を短縮できる。さらに、ラベルを付与する注目画素に連結させる画素を探索する連結探索領域も水平走査ライン毎に必要な部分のみに設定する。このようなラベリング処理の方法として、特願2006−248163に開示されている技術を用いると、ラベリング処理時間を大幅に短縮することができる。なお、ラベリング処理は、高速な公知の他の技術を使用しても良い。
ラベリング処理では、ロータ極24に相当する明るい(白)画素を連結して抽出し、連結される画像(1つのマーカを構成する)のピクセル数と、それら1つ1つのピクセルの座標値を積算する。そして、連結された1つの画像についてラベリングが終了した時点で、そのピクセル数、すなわち面積が所定の範囲内であれば、マーカと判定する。
面積重心算出処理では、マーカと判定された画像の面積(ピクセル数)と積算した座標値からそのマーカの面積重心位置を算出する。面積重心位置は、球体の3次元座標系の座標値に変換して、マーカの識別、球体ロータ12の回転角の算出などに用いる。
ここで、カメラ13で撮像した画像の2次元座標系から、ロータ極24の位置座標の3次元画像系に変換する処理の一例を説明する。なお、以下では、図7に示すような右手系の(u,v,w)直交座標系を用いている。
図7に示すように、u軸上のF点にカメラを設置し,半径Rの球体の中心を(u,v,w)座標系の原点Oに置いたとき、カメラ位置から見える球体の範囲は、距離OFに依存する。すなわち、F点が球体に近づくに従って球体は大きく見えるが、実際に見える球面の領域は小さくなる。
球体を半径Rの円に置き換え、F点からその円へ接する直線を引き、その接点をQとすると、
Figure 2008220052
となる。これより、vを求めると、
Figure 2008220052
同様に、v=0の(u,w)平面についても考えると、対象が球体であることから、w=vになる。点Aはカメラ13(F点)から見て、点Qのu=0の(v,w)平面への写像と考えることができる。この写像がカメラ13側にある小さなカメラ画像面(撮影デバイス)へ縮小されて転写される。ディジタルカメラでは、ピクセル数で表現できるので、カメラ画像での原点OからA点までのピクセル数をv´とすれば、v=k×v´となる。kは、(縮)倍率kである。この式は、画像寸法とも言えるピクセル数v´を実寸v[mm]へ変化する次元変換式である。式(2)を用いてkを求めると、
Figure 2008220052
このように、点Qと点Aを関連付けるアプローチは、マーカの3次元座標を算出するために必要である。実際には、このときカメラ13の視点が球体ロータ12の中心に向くように設置して球体ロータ12を撮像し、球体の半径R[mm]、球体中心とカメラの距離:F[mm]、カメラ画像での球体画像の半径v´[ピクセル数]を代入して倍率kを計算する。なお、レンズの収差などを考慮して、倍率kの値に補正を加えても良い。
カメラ画像には、u軸を中心に最外周にある点Qまでの円形内の球面上の画像が写像されることになる。図8において、点Qより内側にある球面上、即ち半径Rの円周上にある点Pについて考える。直線FBの式を、u=av+Bと表すと、v=0のとき,u=Fであり、円との交点P(u,v)を通ることから、a=(u−F)/vになるので、u=0の点Bのv値は、
Figure 2008220052
同様に(u,w)平面についても考えると、
Figure 2008220052
これらは、u=0の(v,w)平面上の写像であり、カメラ画像上での値(v´,w´)は、前記した倍率kを使用して、(v,w)[mm]=(k・v´,k・w´)に置き換える必要がある。式(4)及び式(5)のそれぞれをv,wについて解くと、
Figure 2008220052
が得られる。交点Pの座標(u,v,w)は、半径Rの球面上の点であるから、u +v +w =Rとなる。v=v,w=wとしてu,v,wを代入して整理すると、
Figure 2008220052
これをuについて解く。図8から、u>0であるから、
Figure 2008220052
ここで、S=(F−v)/Fとし、式(8)をSを用いて表すと、
Figure 2008220052
このSを使用すると、(u,v,w)は次のように表すことができる。
Figure 2008220052
式(10)は、2次元座標から3次元座標に変換するときの変換式に相当する。したがって、球体画像でマーカPの面積重心位置の2次元座標(v´,w´)で求め、式(10)を用いて3次元座標(u,v,w)に変換する。このような2次元座標系から3次元座標系への変換を、球体画像から抽出された全マーカについて実行する。
次に、ステップS105の配置パターン及びマーカの種類の設定処理の詳細を説明する。
図9又は図10に示すように、球体画像中心に最も近いマーカを抽出して基準マーカPとし、更に基準マーカPからの距離が所定の範囲内にある周回マーカP(P〜P;nは整数)も抽出する。基準マーカPと周回マーカPを加えたものが配置パターン及びマーカの種類を推定するのに使用する対象マーカになる。この球体ロータ12では、対象マーカの配置パターンは図9又は図10の2種類のいずれかに分類できる。
図9に示すPT5パターンは、基準マーカPが頂点Vで、周回マーカPが最大で5個配置される。白丸と黒丸の表記は、図5に示す頂点と中点の表記方法に従っている。周回マーカPは、全て中点Mからなる。PT5パターンの場合、隣り合う2つの周回マーカPが基準マーカPとの間になす角度(内角;∠MVM)は、全て同じ角度になる。さらに、各V−M間の距離も同じ値、例えば、球体ロータの直径が100mmの場合で約27mmになる。内角の算出方法として、3次元空間上の3つの点P、Pn−1、Pを頂点とする三角形平面での∠Pn−1を求める方法と、3次元空間の原点Oを含めた2つの平面OPn−1とOPのなす角度を求める方法がある。2つの平面のなす角度はそれぞれの平面の法線ベクトルのなす角度をベクトルの内積から求めることができる。例えば、2つの平面のなす角度で算出した場合の内角は、∠A=72.0°になる。
図10に示すPT6パターンは、基準マーカPが中点Mで、周回マーカPが最大6個配置される。周回マーカPは、頂点Vが最大で2個で、中点Mが最大で4個で構成される。PT6パターンの場合、2つの周回マーカPが基準マーカPとの間になす角度(隣り合う2つの周回マーカPn−1、Pを含む2つの平面OPn−1とOPのなす角度)は、∠MMV=∠VMM=∠B≒58.28°と、∠MMM=∠C≒63.44°の2種類になる。また、直径100mmの球体ロータの場合、V−M間の距離は約27mmで、もう1つのM−M間の距離は約31mmとなる。
ロータ極24の配置がPT5パターンであるか、PT6パターンであるかを判定する処理を図11のフローチャートに示す。
最初に、ラベリング処理で面積が所定の範囲内であり、マーカと判定された中から球体画像の中心に最も近いマーカを抽出し、そのマーカを基準マーカPとする(ステップS201)。さらに、基準マーカPからの距離が所定の範囲内、例えば21〜37mmの範囲内にある周回マーカPを全て抽出する(ステップS202)。
抽出された周回マーカの中から、基準マーカPの次に最も球体画像の中心に近い周囲マーカを抽出し、これを周回マーカPとする。そして、基準マーカPを中心に周回マーカPに対するその他の周回マーカPを反時計回りに抽出し、順番に周回マーカP〜Pとする。そして、周方向に隣り合う2つの周回マーカPの内角、即ち平面OPと平面OPの為す角度θP1nを算出する。
例えば、Pに対する隣接する2つの周回マーカP,Pの内角は、図12に示すように、平面OPと平面OPのなす角度で定義される。2つの平面はOPを通る直線で交差するので、その直線を回転軸とし、平面OPから平面OPに向かって反時計回りに回転させて、平面OPを平面OPに重ねる場合の回転角が、2つの平面のなす角度になる。
図13に示すように、平面OPを平面OPのそれぞれの法線ベクトルA、Bを夫々求め、その2つのベクトルのなす角度から回転θP12を算出する。
平面OPの法線ベクトルAは、2つのベクトルOPとOPの外積から求める。
Figure 2008220052
平面OPの法線ベクトルBは、2つのベクトルOP,OPの外積から求める。
Figure 2008220052
2つの法線ベクトルA,Bのなす角度θは、ベクトルA,Bの内積から求めることができる。
Figure 2008220052
ただし、この方法では回転方向が判別できないので、さらに2つのベクトルA,Bの法線ベクトルCを考え、それがベクトルOPと同じ方向であるかをチェックする。前面に見える点Pの座標はuP0>0であるから、ベクトルCのuの正負でθを補正する。
Figure 2008220052
したがって、u=v−w≧0ならば、平面OPと平面OPの為す角度θP12=cos−1θとなる。u=v−w<0ならば、θP12=−cos−1θ、又はθP12=2π−cos−1θになる。このようにして、周回マーカPについて、順次、平面OPと平面OPPnの為す角度θP1nを算出したら、それを昇順に並べることでPからの順番を付与する。次に連続(隣接)するマーカPn−1−P間の内角θnは、θn=θP1n−θP1n-1から算出する。
その内角θnは、前記の∠A、∠B、∠Cのいずれかに相当することになるが、検出位置などの誤差もあるので、図14に示すような所定の範囲内に対応して、内角ランクR、R、又はRのいずれかが設定され、配置パターンの判定に利用される。いずれの範囲内にも入らなければ、ランク外Rとする。
設定された内角ランクを調べて、内角ランクRが少なくとも2個あれば、PT5パターンと判断する。この場合は、基準マーカPが頂点V、周回マーカPが全て中点Mとなる。そして、図15に示すように、他の周回マーカPの位置番号(反時計回りの順番)も設定しておく。始点となるマーカはいずれでも良いが、ここでは内角算出の順番をそのまま流用している。もし、周回マーカPの一部が欠落するような場合は、対応するマーカの位置番号は飛ばされる。
図16に示すように、PT6パターンの判定は、基準マーカPを軸として周回マーカPの内角ランクを反時計回りにチェックする。
図16で〔I〕に示すように、ランクRが続く場合は、2番目のマーカが頂点Vと推定され、PT6パターンであると判定される。
〔II〕に示すように、ランクRの次にランクRが続く場合は、最初のマーカが頂点Vと推定され、PT6パターンであると判定される。
〔III〕に示すように、ランクRの次にランクRが続く場合は、最後(3番目)のマーカが、頂点Vと推定され、PT6パターンであると判定される。
このように、全ての周回マーカPの内角を調べなくてもPT6パターンとPT5パターンの判定処理が行える。PT6パターンでは、頂点Vとなる周回マーカPがわかれば、基準マーカPを中心に180度回転した位置に周回マーカPがあれば、それも頂点Vである。そして、それらの位置にない周回マーカPは全て中点Mと推定できる。
この場合の周回マーカPの位置は、最初に見つけた頂点Vの周回マーカを始点(P1)とし、そこから反時計回りに順番にマーカ位置番号を付与している。図17に示すように、球体画像中で確認できずに、欠落した周回マーカの位置番号は飛ばす。
球体ロータ12の回転方向、照明やカメラアングルなどによっては、欠落する周回マーカPの位置が変化する。そして、配置パターンの判定には、PT5パターンでもPT6パターンでも2つ以上の内角ランク情報が必要である。そのため、対象マーカが4個以下の場合は判定不能とする。また、対象マーカが4個以上あっても判定不能となった場合、以降の回転検出処理は実行されず、球体ロータ12を適切に回転させることは困難になる。
この他にマーカ検出の障害となる場合としては、球面上に照明又は反射光が映り込んで、マーカと区別できなくなることがあげられる。配置パターンが推定できれば、対象マーカの配置関係から不適切なマーカを排除できるが、そのような映り込みがマーカと重なったり、接したりすると面積重心位置の算出に影響するので、そのような映り込みがないようにカメラ13の位置が予め調整されている。
配置パターンと頂点Vのマーカが特定されれば、対象マーカ全ての種類を特定できる。そして、その中から1組の頂点Vと中点Mのマーカの位置から球体ロータ12の全てのマーカ(ロータ極)の位置を算出することができる。
次に、ステップS106のマーカのナンバーリング処理の詳細について説明する。マーカ(ロータ極24)のナンバーリングは、球体ロータ12の回転情報、例えば回転方向と回転角などを算出する場合に必要となる。回転情報は、球体ロータ12の回転位置制御では不可欠であり、またステータ極26の励磁(回転)制御にも利用できる。
前記の処理で配置パターンと対象マーカそれぞれの種類(頂点/中点)を推定できたら、ナンバーリングを行う。図5のようにナンバーリングした例について考える。基準マーカPに対する周回マーカPの位置に対応するマーカのナンバーを調べた例を表2及び表3に示す。表2は、基準マーカPが頂点Vの場合の基準マーカP及び周回マーカPのナンバーを示し、表3は基準マーカPが中点Mの場合を示す。いずれの表でも任意の基準マーカPの周回マーカPの位置の始点をその周回マーカPで最も小さい番号のマーカにして、そして基準マーカPを中心に反時計回りに周回マーカ位置の順番を設定している(以下、周回マーカ位置という)。また、図5のナンバーリング方法および/または周回マーカPの位置番号を付与する方法を変更しても良い。そして、それらに対応して、表2および表3を作成する。
Figure 2008220052
Figure 2008220052
前記したように、本システムを起動したときに実施される図6のステップS102では、最初の球体画像でナンバーリングの初期化を行っている。ナンバーリングの初期化の例を図18及び図19に示す。図18は、PT5パターンにおいて、ナンバー1のマーカ(ロータ極24)が画像中心にある状態を球体ロータ12の初期位置としている。図19は、PT6パターンの場合を示す。この例でも、ナンバー1のマーカ(ロータ極24)が画像中心にある状態が球体ロータ12の初期位置になることを想定しているが、PT6パターンであることから頂点Vのマーカは球体画像の中心からずれている。初期位置は前記原点位置または仮の原点位置をベースに設定される。なお、ロータ極24は、マグネットが装着されないので、ステータ11の励磁パターンを設定するときにそれらの位置情報以外は基本的に同等である。したがって、予めロータ極24にナンバーを付与せずに、初期化する度に同じロータ極24に異なるナンバーを付与しても良い。
前記したように、基準マーカPと少なくとも1つの周回マーカPのナンバーが決まれば、検出した対象マーカの全てにナンバーを設定できる。このため、位置検出処理を実行している間は、基準マーカPと少なくとも1つの周回マーカPのナンバーが前画像から継承できれば、そのナンバーの配置から他の全てのマーカを特定することができる。そのため、対象マーカのナンバー、種類(頂点/中点)及び位置情報を毎回記憶する必要がある。そして、新しく検出されたマーカの画像ピクセルが、前画像でのいずれかのマーカの面積重心位置と重なり、それらのマーカの種類が一致した場合には、そのナンバーを継承させる。
基準マーカPと少なくとも1つの周回マーカPのナンバーを継承できたら、表2または表3から他の周回マーカPのナンバーリングを行うことができる。しかし、基準マーカPと少なくとも1つの周回マーカPのナンバーが継承できないときは、ナンバーリングの初期化を再度実行する。
図20に動作中のナンバーリングの例を示す。PT6パターンで基準マーカPが中点Mのマーカであり、周回マーカPが頂点Vのマーカであるときに、前画像から基準マーカPのナンバーに「25」、周回マーカPのナンバーに「8」を継承した場合である。
以降の周回マーカのナンバーを設定するには、表3から基準マーカがナンバー「25」となるグループで、ナンバーが「8」の周回マーカ位置を検索する。この場合は、表3の周回マーカ位置4にナンバー「8」が格納されている。したがって、周回マーカPにはナンバー「34」が付与される。ただし、図20では周回マーカPは隠れてしまっているため、スキップされる。同様にして、残りの周回マーカPも表3に格納されているナンバーを周回マーカ位置の順番に付与する。
具体的には、1つ目の周回マーカPのナンバー「8」が周回マーカ位置4にあるので、その差である3(=4−1)をオフセット値として、検出した周回マーカのPの値を補正すれば、全ての周回マーカPに適切なナンバーを設定できる。例えば、周回マーカPでは、周回マーカ位置はn=4+3=7、PT6パターンではn<6なので、n=7−6=1となり、表3の周回マーカ位置1に格納されているナンバー「3」が付与される。同様に、周回マーカPは、n=5+3−6=2で表3の周回マーカ位置2に格納されているナンバー「18」が付与される。周回マーカPは、n=6+3−6=3で表3の周回マーカ位置3に格納されているナンバー「24」が付与される。
このように、制御装置27は、前入力画像でのマーカ情報を継承しながら、現入力画像での対象マーカについてナンバーリングを行う。このようなナンバーリングを行えば、球面画像に写らないロータ極24のマーカについてもナンバーリングが行えるので、ステータ極26に対向しているロータ極24を含めた全てのロータ極24の位置が特定できるようになる。
次に、球体ロータ12の回転をさせる方法について説明する。
少なくとも2つのマーカ、ここでは基準マーカPと周回マーカPの1つのナンバーとそれらの座標が求まれば、ロータ極24同士の相対的な位置関係は既知なので残りの全てのマーカの位置が推定できる。それによりステータ11との相対的な位置関係が決められ、適切なステータ極26を選択励磁することで球体ロータ12を回転させることができる。
全てのマーカの位置を推定するには、球体ロータ12の原点位置からの回転方向と回転角を算出する必要がある。ただし、回転軸がない球体ロータ12では、1組の回転方向(回転軸)と回転角だけで全ての回転を特定することはできない。その回転軸自体もある方向に回転している場合があるからである。そこで、2組の回転方向(回転軸)と回転角で球体ロータ12の回転を特定する。
例えば、図21に示すように、球体ロータ12が任意に回転させられて、球面上の点Dが点Dに移動し、点Eが点Eに移動したものとする。この場合、最初に図22に示すように、D、D及び原点O(0,0,0)を含む平面に垂直で原点Oを通る直線を第一の回転軸tとして、点Dから点Dへ移動させる。
次に、点Eについて考える。図23に示すように、最初の回転で点Eは、E(uD1,vD1,WD1)からE2(uE2,vE2,wE2)に移動したとすると、次に直線ODを第二の回転軸tとして、点Eを点Eまで回転させれば、図21に示すような回転を実現できる。
その結果、球体ロータ12の回転は、第一の回転軸tとその周りの回転角θ、そして第二の回転軸tとその周りの回転角θの2組の回転パラメータで表現できる。
第一の回転軸tは、ODで定義される平面に法線ベクトルと同じ向きで、右手系直交座標の条件であるベクトルODとODの外積から求めることができる。ベクトルOTの向きは図22のように定義される。第一の回転軸t周りの回転角度θは、2つのベクトルOD,ODのなす角度として算出される。
また、点E1,E3の位置座標から同様にして第二の回転軸t2と回転角θ2を算出する。最初に第一の回転軸t1で回転角θ1だけ回転させて、球面上の点E1が点E2に移動させる。この回転操作での回転行列を[a,b,c]と表すと、E2=〔a,b,c〕E1 と表せる。
この縦行列〔a,b,c〕は、
Figure 2008220052
Figure 2008220052
Figure 2008220052
となる。ここで、点(ut1,vt1,wt1)は回転軸tの点で原点Oからの距離が1である。また、S=sinθ1、C=cosθと表している。
したがって、点E(uE2,vE2,wE2)の座標は、次式で求められる。
Figure 2008220052
次に、直線ODを第二の回転軸tとして、点Eから点Eまで回転させる。その回転角θは、2つの平面OD,ODのなす角度として算出される。これはそれぞれの平面の法線ベクトルを求め、それらのベクトルの内積から算出することができる。
このように球体ロータ12の回転は、基本的には2つのマーカの回転前後の位置(座標)から、2回の回転操作に分割することができる。それでその2回の回転操作を全ロータ極24(マーカ)に実行することにより、全ロータ極24の座標を算出することができる。
より精度の高い回転情報を得るためには、カメラ視点を球体中心に合わせ、マーカの配置パターンの判定に必要なマーカ数を確保しながら可能な限り近接した位置にカメラ13が設置される。さらに、回転情報算出は、球体画像中心に近い2つのマーカの座標を利用する。
次に、ステータ極の励磁方法について説明する。
ロータ極24の位置が求まれば、ロータ極24とステータ極26の位置関係から、任意の方向に球体ロータ12を回転させるために励磁すべきステータ極26を選定することができる。しかし、常に任意の方向に回転させるには、ステータ極26を個別に励磁する必要がある。
このため、ステータ極26ごとに回転方向にあるロータ極24を探索し、駆動トルクを発生できる位置にあるロータ極24を選出する。そして、そのステータ極26を励磁した場合の駆動ベクトルを考え、そのベクトルを回転方向の成分とそれに垂直な方向の成分に分離する。垂直な方向のベクトルは回転方向を曲げることになるので、励磁する全ステータ極26での回転方向に垂直なベクトル成分の総和をゼロにする必要がある。
このようにして球体ロータ12を回転制御したとき、その駆動力は、回転方向のベクトル成分の総和となる。
この実施の形態では、マーカの配置に特徴があることに着目してロータ極24の配置をPT5パターン又はPT6パターンのような幾何学的な特徴で捉えてロータ極24の座標を特定するようにしたので、球体ロータ12の回転位置を高速に算出することができる。幾何学的な特徴を捉える際に、球体画像の中心に最も近いマーカを用いてパターンマッチングを行うので、球体ロータ12を2次元画像に取得したときの位置誤差を抑制し、精度の良い位置検出が行えるようになる。また、周回マーカPの内角を平面の法線ベクトルを利用して算出するようにしたので、3次元に配置されているマーカの内角の算出誤差を抑制することができる。
球体ロータ12のロータ極24の配置の特徴を利用してロータ極24にナンバーリングを行うようにしたので、ステータ11側でカメラ13から隠れているロータ極24を特定することができる。球体ロータ12が回転したときには、ロータ極24のナンバーを承継することで球体ロータ12の回転位置制御が容易に行える。
なお、本発明は、前記の実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、球体ロータの外形は、球に内接する多面体を構成する面の多角形の頂点と、隣り合う頂点間を結ぶ辺の中点とにロータ極が配置されていれば良く、80面体構造に限定されない。
多自由度電動機3の用途は、球体ロータ12の回転によって発生する動力を利用可能な装置であれば良く、電動台車1に限定されない。
本発明の実施の形態に係る多自由度電動機を備える電動台車の側面図である。 多自由度電動機の構成を示す断面図である。 球体ロータのロータ極の配置を説明するための正20面体を示す図である。 球体ロータのロータ極の配置を説明するための80面体を示す図である。 正20面体の展開図であって、ロータ極にナンバーリングをした図である。 球体ロータの回転制御の概要を示すフローチャートである。 カメラの2次元画像から3次元画像に変換する過程を説明する図である。 カメラの2次元画像から3次元画像に変換する過程を説明する図である。 基準マーカと周回マーカの配置を示す図であって、PT5パターンの図である。 基準マーカと周回マーカの配置を示す図であって、PT6パターンの図である。 配置パターンとマーカの種類を設定する処理のフローチャートである。 基準マーカを中心にした場合の周回マーカの内角を説明する図である。 2つの平面の法線ベクトルのなす角度を示す図である。 内角ランクの設定基準の一例を示す図である。 PT5パターンにおけるマーカの配置例を示す図である。 PT6パターンの判定方法を説明するための図である。 PT6パターンにおけるマーカの配置例を示す図である。 PT5パターンにおけるナンバーリングの初期化の例を示す図である。 PT6パターンにおけるナンバーリングの初期化の例を示す図である。 ナンバーリングの例を示し、一部の周回マーカが特定できない場合を示す図である。 球体ロータの回転を算出する方法を説明する図であって、回転操作によるマーカの移動を示す図である。 軸回りの回転を説明する図である。 軸回りの回転を説明する図である。
符号の説明
1 電動台車
3 多自由度電動機
11 ステータ
12 球体ロータ
13 カメラ
24 ロータ極(突極)
25 コイル
26 ステータ極
27 制御装置
27A 2値化処理部
27B ラベリング部
27C パターン設定部
27D ナンバーリング部
27E 回転角算出部
27F 通電制御部
基準マーカ
周回マーカ
PT5,PT6 配置パターン

Claims (4)

  1. 所定の球体に内接する多面体を構成する多角形の平面の頂点に相当する位置と、隣り合う2つの前記頂点を結ぶ前記多角形の辺の中点に相当する位置とのそれぞれに突極を配設した球体ロータと、
    コイルを有するステータ極が複数配設され、前記球体ロータの一部を覆うステータと、
    前記ステータから露出する前記球体ロータに向けて配置され、前記球体ロータの複数の前記突極を撮像可能な撮像装置と、
    前記撮像装置で取得した画像に含まれる前記突極の画像の位置及び配置に基づいて、前記ステータ側に配置された前記球体ロータの前記突極の位置を特定し、その前記突極を励磁するように前記ステータへの通電制御をする制御装置と、
    を有することを特徴とする多自由度電動機。
  2. 前記制御装置は、前記撮像装置が撮像した前記球体ロータの画像中心に最も近い前記突極を基準マーカとし、前記基準マーカの周囲にある他の前記突極を周回マーカとし、隣り合う2つの前記周回マーカが前記基準マーカとの間になす角度を算出して前記突極の配置を分類することを特徴とする請求項1に記載の多自由度電動機。
  3. 前記制御装置は、前記撮像装置が撮像した前記球体ロータの画像中心に最も近い前記突極に付与したナンバーと、そのナンバーの前記突極の周囲に配置される他の前記突極のナンバーとを関連付けたテーブルを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多自由度電動機。
  4. 所定の球体に内接する多面体を構成する多角形の平面の頂点に相当する位置と、隣り合う2つの前記頂点を結ぶ前記多角形の辺の中点に相当する位置とのそれぞれに突極を配設した多自由度電動機の回転制御方法であって、
    前記ステータから露出する球体ロータに向けて配置された撮像装置で前記球体ロータの複数の前記突極を含む画像を撮像するステップと、
    撮像した画像データから前記突極を示すマーカを抽出し、その面積重心位置を算出するステップと、
    前記画像中で球体ロータの中心に最も近い前記突極を基準マーカとし、前記基準マーカの周囲にある他の前記突極を周回マーカとし、隣り合う2つの前記周回マーカが前記基準マーカとの間になす角度を算出して前記突極の配置を分類し、前記基準マーカと前記周回マーカが多角形の頂点の位置にあるマーカであるのか、中点の位置にあるマーカであるのかを特定するステップと、
    前記基準マーカにナンバーを付与し、このナンバーを基準にして他の前記突極にナンバーを付与してステータに面する前記突極の位置を特定するステップと、
    特定した前記突極を励磁するように前記ステータへの通電パターンを決定するステップと、
    を有することを特徴とする多自由度電動機の回転制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014035272A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Toshiba Corp 観測支援装置、観測支援方法およびプログラム

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