JP2008219478A - 送信装置、送信方法、受信装置、および通信システム - Google Patents

送信装置、送信方法、受信装置、および通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】僅かな妨害信号が含まれることで受信信号の誤り率を1/2として、第三者による盗聴を防止することができるようにする。
【解決手段】送信装置11の誤り増幅符号化器22は、受信装置12が受信した復号すべきビット系列である復号ビット系列の誤り率が所定の誤り率よりも大きい場合に、その誤り率をさらに1/2に増大させる誤り増幅符号化処理を実行する。誤り訂正符号化器23は、復号ビット系列の誤り率を0に近づける誤り訂正符号化処理を実行する。受信装置12の誤り訂正復号器36は、誤り訂正符号化器23に対応する復号を行い、誤り増幅復号器37は、誤り増幅符号化器22に対応する復号を行う。本発明は、例えば、送信装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信装置、送信方法、受信装置、および通信システムに関し、特に、僅かな妨害信号が含まれることで受信信号の誤り率を1/2として、第三者による盗聴を防止することができるようにする送信装置、送信方法、受信装置、および通信システムに関する。
所定の通信路において情報の秘匿性を高める方法として暗号が知られている。暗号は、暗号化と復号(解読)に鍵を使わない古典暗号と、鍵を使う現代暗号に大別される。さらに、鍵を用いる現代暗号は、共通鍵を用いる共通鍵暗号方式と、公開鍵を使う公開鍵暗号方式に大別される。共通鍵暗号方式としては、例えば、DES,Triple DES,AESなどが、公開鍵暗号方式としては、例えば、RSAなどが知られている(例えば、非特許文献1,2参照)。
共通鍵暗号方式では、送信側と受信側が共通の鍵(共通鍵)を持ち、送信側がこの共通鍵で情報を暗号化して送信し、受信側は暗号化された情報を共通鍵で復号する。従って、共通鍵暗号方式は、送信側と受信側だけが共通鍵を共有することで、他者(悪意の第三者)が情報を解読することを回避する方式である。
一方、公開鍵暗号方式では、受信側は秘密鍵を所有し、また、秘密鍵から生成された公開鍵を送信側に提供する。送信側は、公開鍵で情報を暗号化して送信し、受信側は、暗号化された情報を、秘密鍵を用いて復号する。従って、公開鍵暗号方式は、秘密鍵を推測することが困難な公開鍵を用いることで、他者が情報を解読することを回避する方式である。
共通鍵暗号方式および公開鍵暗号方式のいずれも、より安全に情報を秘匿化するためには、送信側と受信側が鍵情報をいかに安全に共有することができるかが重要となってくる。例えば、鍵情報を相手側に渡す場合の専用の安全な通信路を確保することができればよいが、そのような通信路を確保するのは難しい。また、鍵情報を更新する度に専用の通信路を何度も確保するのはさらに困難である。
また、普通の情報を送信する通信路と同じ通信路を使うのは、送信した鍵情報に対する安全性が、暗号化されていない情報と同じ程度の安全性しか確保できないため問題がある。
このように、送信者と受信者だけが鍵情報を安全に共有することは難しく、送信者と受信者が鍵情報を共有することができたとしても、何らかの手段で鍵情報が盗まれてしまう場合もある。
RFC2313, IETF(The Internet Engineering Task Force),インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc2313.txt?number=2313> RFC3268, IETF(The Internet Engineering Task Force),インターネット<http://www.ietf.org/rfc/rfc3268.txt?number=3268>
そこで、例えば、通信路を介して鍵情報を送信信号として送信する場合に、信号雑音比が小さくなると誤り率が大きくなることを利用して、通信路上に妨害信号を送信するなどして、送信信号を埋没させることにより、第三者による盗聴を防止することを考える。
この場合、送信信号が完全に埋没された状態は誤り率が1/2となるときなので、誤り率が1/2になるまで妨害信号を大きくすればよいことになるが、反面、復号することを考えると、妨害信号はできるだけ小さいほうが望ましい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、僅かな妨害信号が含まれることで受信信号の誤り率を1/2として、第三者による盗聴を防止することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の通信システムは、所定の情報を送信する送信装置と、前記所定の情報を受信する受信装置とからなる通信システムにおいて、前記送信装置は、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の前記情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記情報を符号化する符号化手段を備え、前記受信装置は、前記符号化手段により符号化された前記情報を復号する復号手段を備える。
本発明の第1の側面においては、送信装置において、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の誤り率が1/2となるように情報が符号化され、受信装置において、符号化された情報が復号される。
本発明の第2の側面の送信装置は、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記送信情報を符号化する符号化手段を備える。
前記符号化手段には、前記誤り率を1/2に増幅させる増幅符号化を行う誤り増幅符号化手段と、信号雑音比が前記第1の信号雑音比より大きい場合の前記誤り率が前記所定値以下で、信号雑音比が前記第1の信号雑音比以下である場合には、信号雑音比の低下に対する誤り率の変化が符号化しない場合よりも大きく、信号雑音比の低下にしたがい前記符号化しない場合の誤り率に近づく訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段とを設けることができる。
前記誤り増幅符号化手段には、所定数ビットをブロックとするブロック単位で、前記増幅符号化を行わせることができる。
前記誤り増幅符号化手段には、前記送信情報の2以上のビット値の組み合わせによって、符号化される全ビット数のうちの符号化レートに相当するビット数のビットを決定させることができる。
前記符号化レートは1とさせることができる。
前記誤り増幅符号化手段には、前記1ビットの入力に対し、1ビットの出力をする畳み込み符号化を行うことにより、前記増幅符号化を行わせることができる。
前記誤り増幅符号化手段には、時系列に入力される2ビットの排他論理和を出力することにより、前記増幅符号化を行わせることができる。
前記情報を前記符号化手段により符号化して得られるビット系列を並べ替える並べ替え手段をさらに設けることができる。
前記誤り訂正符号化手段には、符号化レートが1より小さい訂正符号化を行わせることができる。
前記誤り訂正符号化手段には、ターボ符号またはLDPC符号の符号化方式により、訂正符号化を行わせることができる。
本発明の第2の側面の送信方法は、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記送信情報を符号化するステップを含む。
本発明の第2の側面においては、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の誤り率が1/2となるように送信情報が符号化される。
本発明の第3の側面の受信装置は、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように符号化された前記送信情報を復号する復号手段を備える。
本発明の第3の側面においては、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の誤り率が1/2となるように符号化された送信情報が復号される。
本発明の第1乃至第3の側面によれば、僅かな妨害信号が含まれることで受信信号の誤り率を1/2とすることにより、第三者による盗聴を防止することができる。
本発明の第2の側面によれば、僅かな妨害信号が含まれることで受信信号の誤り率を1/2とする送信信号を送信することができる。
本発明の第3の側面によれば、僅かな妨害信号が含まれることで受信信号の誤り率が1/2となる受信信号を受信し、復号することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の通信システムは、所定の情報を送信する送信装置(例えば、図1の送信装置11)と、前記所定の情報を受信する受信装置(例えば、図1の受信装置12)とからなる通信システム(例えば、図1の通信システム1)において、前記送信装置は、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の前記情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記情報を符号化する符号化手段(例えば、図1の訂正情報符号化器26)を備え、前記受信装置は、前記符号化手段により符号化された前記情報を復号する復号手段(例えば、図1の訂正情報復号器39)を備える。
本発明の第2の側面の送信装置(例えば、図1の送信装置11)は、信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記送信情報を符号化する符号化手段(例えば、図1の訂正情報符号化器26)を備える。
前記符号化手段には、前記誤り率を1/2に増幅させる増幅符号化を行う誤り増幅符号化手段(例えば、図1の誤り増幅符号化器22)と、信号雑音比が前記第1の信号雑音比より大きい場合の前記誤り率が前記所定値以下で、信号雑音比が前記第1の信号雑音比以下である場合には、信号雑音比の低下に対する誤り率の変化が符号化しない場合よりも大きく、信号雑音比の低下にしたがい前記符号化しない場合の誤り率に近づく訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段(例えば、図1の誤り訂正符号化器23)とを設けることができる。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した通信システムの一実施の形態の構成例を示している。
図1の通信システム1は、所定の情報を送信する送信装置11、送信装置11から送信された所定の情報を受信する受信装置12、および、送信装置11と受信装置12との間で所定の情報を伝送する通信路13により構成される。
通信システム1においては、送信装置11が所定の情報を送信している間、受信装置12から所定の妨害信号が通信路13に出力(送信)される。受信装置12は、受信した受信信号から、自分で出力した妨害信号を除去して、送信装置11からの所定の情報を取得することができる。これに対して、送信装置11の使用者である送信者と受信装置12の使用者である受信者以外の第三者は、送信信号に妨害信号が重畳されているので、通信路13上の信号を受信しても情報を解読することはできない。即ち、通信システム1では、送信側と受信側との間での、所定の情報の秘匿が実現される。なお、このシステムを利用する事により送受される情報の種別はいかなるものであっても良い。例えば、この手法を用いて鍵情報を送受した場合、送信装置11と受信装置12の間で安全に鍵情報を共有することも可能である。特に、無線LAN(Local Area Network)や静電界通信、更にはUWB(Ultra Wide Band)といった各種のシステムにおいては、鍵情報の安全なる共有は非常に重要な意味合いを有するため、本発明を適用する事の意義は非常に大きなものとなる。以下、かかる機能を実現するための具体的な構成及び動作について説明する。
送信装置11は、情報源符号化器21、誤り増幅符号化器22、誤り訂正符号化器23、変調器24、および送信アンテナ25により構成される。誤り増幅符号化器22と誤り訂正符号化器23は、訂正情報符号化器26を構成する。
情報源符号化器21には、他の装置または送信装置11内の図示せぬ他のブロックから、受信装置12に送信する送信情報が供給される。この送信情報は、第三者に対して秘匿すべき情報である。
情報源符号化器21は、送信情報を所定の符号化方式で符号化する情報源符号化処理を実行する。この情報源符号化処理によって、送信情報が所定のビット系列(以下、適宜、情報ビット系列と称する)に変換され、誤り増幅符号化器22に供給される。
誤り増幅符号化器22は、受信装置12における復号ビット系列の誤り率が所定の誤り率よりも大きい場合に、その誤り率をさらに1/2に増大させる誤り増幅符号化処理を実行する。このため、誤り増幅符号化処理では、符号化レートが1より小さい値である必要はなく、1以上であっても良い。
そこで、本実施の形態では、誤り増幅符号化器22として、図3を参照して後述するように、畳み込み符号化器の構成を用い、1ビットの入力に対して、誤り増幅符号化前の2ビットのビット値の組み合わせによって決定された1ビットを出力する、符号化レートが1となる構成を採用する。
復号ビット系列の誤り率が所定の誤り率以下である場合には、その誤り率を増大させない方が望ましい。そこで、誤り増幅符号化器22には、入力するビット系列を所定の長さのブロックごとに誤り増幅符号化処理を実行させるようにする。
なお、符号化レートが1以下である場合には、誤り増幅符号化器22は、符号化された全ビット数のうち、符号化レートに対応するビット数のビット値が、誤り増幅符号化前の2ビット以上のビット値の組み合わせによって決定されるように符号化する。
誤り増幅符号化器22は、誤り増幅符号化処理後のビット系列(以下、適宜、誤り増幅ビット系列と称する)を、誤り訂正符号化器23に供給する。
誤り訂正符号化器23は、復号ビット系列の誤り率を0に近づける誤り訂正符号化処理を実行する。即ち、誤り訂正符号化器23が実行する誤り訂正符号化処理は、従来行われている誤り訂正符号化処理と同一のものである。従って、訂正符号化処理の誤り訂正符号化方式としては、リードソロモン符号、BCH符号、ハミング符号、ターボ符号、またはLDPC(Low density parity-check)符号などを採用することができる。
リードソロモン符号、BCH符号、またはハミング符号などの誤り訂正符号化方式は、復号ビット系列が所定の誤り率よりも小さい場合に、その誤り率を0に近づける符号化方式である。
また、ターボ符号やLDPC符号などの誤り訂正符号化方式は、受信装置12が受信した受信信号の信号雑音比(SNR)が所定の信号雑音比よりも大きい場合に、復号ビット系列の誤り率を0に近づける符号化方式である。
ターボ符号およびLDPC符号は、リードソロモン符号、BCH符号、およびハミング符号などと比べて、受信信号の信号雑音比がシャノン限界に近い所定の信号雑音比よりも大きい場合は極めて低い誤り率となり、それ以下になると突如として誤り率が大きくなる特性を顕著に有しており、ターボ符号のなかでもターボ畳み込み符号、LDPC符号のなかでもイレギュラーLDPC符号が、さらにこの特性が強い。ターボ積符号、レギュラーLDPCなどはその次に上述したような特性を有する。
従って、本実施の形態では、図4を参照して後述するように、誤り訂正符号化器23として、ターボ畳み込み符号を行う符号化器を採用する。
誤り訂正符号化器23によって誤り訂正符号化処理されたビット系列(以下、適宜、送信ビット系列と称する)は、変調器24に供給される。この誤り訂正符号化処理は、情報の確度を高めるのが目的であるので、誤り増幅符号化器22とは異なり、符号化レートは1より小さな値にした方がよい。
変調器24は、誤り訂正符号化器23からの送信ビット系列を所定の変調方式で変調し、その結果得られる送信信号を送信アンテナ25に供給する。変調後の送信信号は、ベースバンド信号でもよいし、帯域の制限に応じて所定の周波数の搬送波を用いた信号でもよい。搬送波を用いた信号の場合には、ベースバンド信号が搬送波の周波数(キャリア周波数)にアップコンバージョンされる。搬送波を用いた変調方式としては、例えば、OSK(On-Off Shift Keying) などのASK(Amplitude Shift Keying)、BPSK(Binary Phase Shift Keying),QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などのPSK(Phase Shift Keying)、または、16QAM,64QAM,256QAMなどのQAM(Quadrature Amplitude Modulation)等を採用することができる。また、送信信号がベースバンド信号である場合には、ランレングス制約を施すものなどを除いて、変調器24を省略することが可能である。
送信装置11には、情報ビット系列に対して暗号化の処理を施す暗号化器や、情報ビット系列にスクランブル処理を施すスクランブラを必要に応じて設けることができる。
通信路13は、例えば、送信側と受信側が近接して無線通信を行う近接通信に採用される、電界と電位を利用する静電界通信路、磁界を利用する電磁界通信路などである。また、通信路13は、無線電波のような強い指向性を持たない通信路でもよい。即ち、通信路13は、送信側の信号と受信側の信号が容易に重ね合わせられ、送信側からの信号であるか、または、受信側からの信号であるのかが物理的に容易には区別できない通信路であればよい。
受信装置12は、妨害信号発生器31、送信アンテナ32、受信アンテナ33、減算器34、復調器35、誤り訂正復号器36、誤り増幅復号器37、および復号器38により構成される。誤り訂正復号器36と誤り増幅復号器37は、訂正情報復号器39を構成する。
妨害信号発生器31は、第三者による送信信号の盗聴を妨害するための雑音として作用する妨害信号を発生する。妨害信号発生器31としては、例えば、白色雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)を発生させる回路を設ける場合と、乱数(擬似乱数)のビット系列を発生させる回路を設ける場合とがあり、それらの回路から生成された信号が妨害信号として発生される。
白色雑音を用いた妨害信号は、送信信号がベースバンド信号である場合に特に有効である。白色雑音を発生させるためには、例えば、回路上の熱雑音を利用するアナログ回路を用いることができる。この場合、妨害信号発生器31は、熱雑音をフィルタリングして所望の帯域にしてから増幅し、必要に応じてADコンバータなどで雑音信号をデジタル化する。
また、デジタル回路を用いて白色雑音を発生することも可能である。白色雑音を発生させるアルゴリズムとして、例えば、Box-Muller,Ziggurat,Wallaceのアルゴリズムなどがあるが、このようなアルゴリズムをロジック回路で構成することにより、デジタル回路で白色雑音を発生することができる。デジタル信号の白色雑音は、DAコンバータなどによってアナログ信号に変換される。
一方、擬似乱数のビット系列を用いた妨害信号は、送信信号がベースバンド信号である場合と搬送波を用いた信号である場合の両方において有効である。なお、送信信号が搬送波を用いた信号である場合には、受信装置12は、送信アンテナ32に入力する前に、妨害信号発生器31からの妨害信号を、送信装置11で行われている変調方式と同一の変調、少なくとも搬送波の周波数と同じ周波数を用いる変調を行うことで、送信装置と兼用した構成を実現できる。
擬似乱数のビット系列を用いた妨害信号では、擬似乱数ビット系列のクロック周波数を、送信装置11が送信する送信ビット系列のクロック周波数と同一とすることにより、擬似乱数のビット系列と送信ビット系列の区別ができないようにさせることができる。また、擬似乱数ビット系列のクロック周波数を、送信ビット系列のクロック周波数よりも大きい周波数、例えば、搬送波の周波数とすることにより、送信情報に対する雑音としての機能を増大させることができる。
妨害信号発生器31からの妨害信号は、送信アンテナ32を介して、通信路13に出力される。妨害信号は、第三者に送信信号を復元させない程度の大きさである必要があり、そのため、妨害信号の大きさが予め測定され、所定の大きさに調整された妨害信号が通信路13に出力される。
なお、妨害信号は、白色雑音の信号、または、擬似乱数のビット系列の信号以外の信号でもよく、受信側で既知であって、送信側および第三者に送信信号を判別困難とさせる信号であればよい。
受信アンテナ33は、通信路13上を伝送してきた受信信号を受信して、減算器34に供給する。この受信信号は、通信路13において、送信装置11から出力された送信信号と、受信装置12から出力された妨害信号とが重畳された信号である。
送信アンテナ32と受信アンテナ33は、共通のアンテナとしてもよい。また、送信アンテナ32は、送信装置11の送信アンテナ25と同種のものとすることができる。
減算器34には、受信アンテナ33から受信信号が供給されるほか、妨害信号発生器31から妨害信号も供給される。減算器34は、受信アンテナ33から供給された受信信号に含まれる妨害信号を除去し、除去後の信号を復調器35に供給する。
減算器34において、妨害信号は、妨害信号発生器31から直接の第1の経路と、送信アンテナ32、通信路13、および受信アンテナ33を経由する第2の経路の2つの経路から供給されるが、通信路13を経由する妨害信号は、妨害信号発生器31からそのまま供給される妨害信号よりも遅延が生じる。また、受信信号に含まれる妨害信号は、通信路13上に存在する各種の影響により、妨害信号発生器31が発生した妨害信号そのものとは、振幅および周波数特性などが異なる。従って、妨害信号発生器31から減算器34までの経路、または、受信アンテナ33から減算器34までの経路には、両者の妨害信号の同期、周波数特性、および振幅などを調整する遅延素子、フィルタ、および増幅器(不図示)が適宜配置される。
復調器35は、送信装置11の変調器24で行われる変調方式に対応する方式で、減算器34からの信号を復調する。復調結果としての受信ビット系列は、誤り訂正復号器36に供給される。なお、受信信号がベースバンド信号である場合には、ランレングス制約などの変調を行っている場合を除いて復調器35を省略することができる。また、受信信号が搬送波を用いた信号である場合には、復調器35は、包絡線検波、同期検波などにより、搬送波の帯域からベースバンドの帯域にダウンコンバージョンする。
誤り訂正復号器36は、復調器35から供給される受信ビット系列に対して、送信装置11の誤り訂正符号化器23で行われた訂正符号化に対応する復号を行う誤り訂正復号処理を実行する。誤り訂正復号処理により復号されたビット系列は、誤り増幅受信ビット系列として誤り増幅復号器37に供給される。
誤り増幅復号器37は、誤り訂正復号器36から供給される誤り増幅受信ビット系列に対して、送信装置11の誤り増幅符号化器22で行われた誤り増幅符号化に対応する復号を行う誤り増幅復号処理を実行する。誤り増幅復号処理により復号されたビット系列は、受信情報ビット系列として復号器38に供給される。
復号器38は、誤り増幅復号器37から供給される受信情報ビット系列に対して、送信装置11の情報源符号化器21で行われた符号化に対応する復号を行う情報源復号処理を実行する。その結果、復号器38は、送信装置11において送信情報として出力された所定の情報を受信情報として得ることができ、それを、後段に接続されている他の装置に出力する。
なお、上述したように、送信装置11において暗号化器またはスクランブラを設けた場合には、それに対応して受信装置12に、暗号化された所定の情報を解読する暗号情報解読器、または、スクランブル処理の逆変換を施すデスクランブラが設けられる。
以上のように構成される通信システム1においては、送信装置11において誤り増幅符号化器22が設けられ、受信装置12においては、それに対応する誤り増幅復号器37が設けられている点を特徴とする。
送信装置11が誤り増幅符号化器22を備えることにより、送信装置11が送信する送信信号を盗聴する第三者にとっては、受信装置12が通信路13上に送信する妨害信号によって、通信路13上の信号の誤り率が1/2となって、送信信号を復元することができなくなり、受信装置12では、自分が出力した妨害信号を知っているので、受信信号から妨害信号を除去して、送信信号を復元することが可能となる。
次に、図2を参照して、通信システム1が目標とする、誤り率と信号雑音比との関係について説明する。図2の横軸は受信信号の信号雑音比(以下、SNRとも称する)[dB]を表し、縦軸は誤り率(以下、bERとも称する)を表す。
いま、十分に情報を解読できるbERが10-6であり、情報の解読が困難であるbERが10-1であるとする。また、10-1程度のbERは、情報の確度を求める場合には非常に大きい誤り率であるが、情報の秘匿性を求める観点からは必ずしも十分な誤り率とは言えないため、bERが1/2(0.5)程度であれば、情報の解読が不可能であるとする。
図2中の点線L1と実線L2は、上述した誤り増幅符号化器22と誤り増幅復号器37による誤り増幅を行わない通信システムによる、bERとSNRの関係を示している。点線L1は、誤り訂正符号化処理が行われない場合のbERとSNRの関係であり、実線L2は、誤り訂正符号化処理が行われる場合のbERとSNRの関係である。
一方、図2中の実線L3は、誤り増幅符号化器22と誤り増幅復号器37を備える通信システム1が目標とする、理想のbERとSNRの関係を示している。
図2によれば、誤り訂正符号化を行わず、誤り増幅も行わない場合、bERが10-6となるSNRは11[dB]であり、bERが10-1となるSNRは0[dB]であるので、送信装置11は、11[dB]以上の送信信号を送信し、受信装置12が通信路13上に妨害信号を送信することによってSNRが11[dB]から0[dB]となるまで受信信号を劣化させれば、情報の解読が困難となる。逆に言うと、情報の解読を困難とするには、SNRが11[dB]の送信信号を0[dB]となる所定の大きさの妨害信号が必要である。また、情報の解読を不可能とするbERが1/2のレベルにするには、さらに大きな妨害信号を送出する必要がある。
また、誤り訂正符号化を行い、誤り増幅を行わない場合、bERが10-6となるSNRは6.5[dB]であり、bERが10-1となるSNRは0[dB]であるので、送信装置11は、6.5[dB]の送信信号を送信し、受信装置12が通信路13上に妨害信号を送信することによってSNRが6.5[dB]から0[dB]となるまで受信信号を劣化させれば、情報の解読が困難となる。逆に言うと、情報の解読を困難とするには、SNRが6.5[dB]の送信信号を0[dB]となる所定の大きさの妨害信号が必要である。従って、誤り訂正符号化を行うことで、誤り訂正を行わない場合よりも、妨害信号の大きさは少なくて済むが、情報の解読を不可能とするbERが1/2のレベルにするには、さらに大きな妨害信号を送出する必要がある。
これに対して、図1の通信システム1では、SNRが6.5[dB]の送信信号にわずかな妨害信号を重畳させるだけで、bERが急激に劣化し、かつ、bERが情報の解読を不可能とする1/2のレベルとなるようなシステムを目標とする。
図2に示される実線L3の例では、SNRが6.5[dB]の送信信号を5[dB]のレベルとなるように妨害信号を重畳させるだけで、即ち、1.5[dB]分の妨害信号を受信装置12が送信するだけで、bERが情報の解読を不可能とする1/2のレベルとすることができる。従って、通信システム1によれば、極めて効率よく情報の秘匿化を行うことができると考えられる。
なお、図2に示したデータは、妨害信号として白色雑音を用いた例であるが、白色雑音以外の場合でも図2と同様の特性を示すことは言うまでもない。
図3は、送信装置11の誤り増幅符号化器22の詳細な構成例を示すブロック図である。
誤り増幅符号化器22は、シフトレジスタ61と排他論理和ゲート62により構成される。誤り増幅符号化器22は、後段の誤り訂正符号化器23と同様に、入力される情報ビット系列の4096ビット分を1ブロックとするブロック単位で処理する。
シフトレジスタ61は、nビット(図3では、5ビット分のみが示されている)のうち2ビット分のみ使用される。即ち、情報源符号化器21から供給される情報ビット系列のビット値は、ビットC0に順次入力される。新たなビット値がビットC0に入力されると、それまでビットC0に記憶されていたビット値は、ビットC1にシフトする。また、新たなビット値がビットC0に入力されると、ビットC0およびビットC1に記憶されているビット値が排他論理和ゲート62に出力される。
排他論理和ゲート62は、シフトレジスタ61から供給される2ビットのビット値の排他論理和を演算し、その演算結果を誤り訂正符号化器23に供給する。
即ち、情報源符号化器21から供給される情報ビット系列のi番目のビット値をd(i)(=0または1)、誤り増幅符号化処理後の、誤り増幅符号化器22に出力する誤り増幅ビット系列のi番目のビット値をt(i)(=0または1)とすると、排他論理和ゲート62は、「t(i)=d(i)^d(i−1)」を演算する。ここで、“^”は、排他論理和演算(2を法とする加算演算)を表す。
従って、誤り増幅符号化器22は、入力された情報ビット系列の連続する2ビットの排他論理和を演算し、1ビットの入力に対して1ビットの出力をする符号化レートが1の畳み込み符号化を行う符号化器であるということができる。また、誤り増幅符号化器22は、NRZI(Non Return to Zero Inversion)変換の逆変換を行う符号化器である。
誤り増幅符号化器22は、畳み込み符号化器のハードウエア構成を利用することができる。また、誤り増幅符号化器22は、リードソロモン符号、BCH符号、ハミング符号などのハードウエア構成を利用することも可能である。但し、この場合にも、間引き器などを用意して符号化レートを1にすることが望ましく、また、間引くビットは、符号化される前の所定の1ビットだけで決定されるビットを間引くのが望ましい。
図4は、誤り訂正符号化器23の詳細な構成例を示すブロック図である。
誤り訂正符号化器23は、ターボ畳み込み符号を行う符号化器であり、畳み込み符号化器71、インターリーバ72、畳み込み符号化器73、およびマルチプレクサ74により構成される。誤り訂正符号化器23は、入力される誤り増幅ビット系列を4096ビット毎に処理する。なお、必ずしも4096ビット単位である必要はないが、所定のビット数単位のブロックごとに処理を行うことが望ましく、このビット数は、誤り増幅符号化器22とも合わせる方が望ましい。
従って、4096ビットの誤り増幅ビット系列が、畳み込み符号化器71、インターリーバ72、およびマルチプレクサ74に供給される。
畳み込み符号化器71は、供給される誤り増幅ビット系列から、第1のパリティビット系列を作成し、マルチプレクサ74に供給する。インターリーバ72は、誤り増幅ビット系列のビット値の順序をランダムに並べ替えて、畳み込み符号化器73に供給する。畳み込み符号化器73は、インターリーバ72から供給される、ランダムに並べ替えられた誤り増幅ビット系列から、第2のパリティビット系列を作成し、マルチプレクサ74に供給する。
マルチプレクサ74は、誤り増幅ビット系列、第1のパリティビット系列、および第2のパリティビット系列のなかから、符号化レートに応じて予め決められた所定の選択ルールに従って、所定のビット値を選択して出力する。例えば、誤り増幅ビット系列をそのまま出力して、Nビットに1回の割合で畳み込み符号化器73および73からのビット値を出力するという選択ルールに従ってビット値を出力する場合、N/(N+2)の符号化レートの誤り訂正符号化を行うことができる。
図4に示す誤り訂正符号化器23は、ビットC0乃至C2の3ビットのシフトレジスタと、シフトレジスタの前段および後段に配置される2つの排他論理和ゲートとからなるハードウエアにより構成することができる。
シフトレジスタの前段の排他論理和ゲートは、入力される誤り増幅ビット系列のビット値と、ビットC1およびC2に記憶されているビット値の3ビット値を入力として排他論理和を演算し、ビットC0に出力する。新たなビット値がビットC0に入力されると、それまでビットC0およびC1に記憶されていたビット値は、ビットC1およびC2にシフトする。シフトレジスタの後段の排他論理和ゲートは、ビットC0に記憶されているビット値と、ビットC2に記憶されているビット値の2ビット値を入力として排他論理和を演算し、出力する。
従って、誤り増幅符号化器22と誤り訂正符号化器23は、同一の畳み込み符号化器のハードウエアを用意して、その接続を変更することで構成することができるので、簡易なハードウエア構成で送信装置11を実現することができる。
なお、誤り訂正符号化器23は、誤り増幅符号化器22と同様に、リードソロモン符号、BCH符号、ハミング符号などの硬判定出力を行うその他の誤り訂正符号化を採用してもよい。
しかしながら、誤り訂正符号化器23として採用したターボ畳み込み符号と、ターボ積符号およびLDPC符号は、図5に示されるような、信号雑音比が所定の大きさよりも大きい場合には誤り率が非常に小さいが、信号雑音比が所定の大きさよりも小さくなると、符号化を施さない場合の誤り率に急激に近づくという傾向が顕著であるという点において、リードソロモン符号、BCH符号、ハミング符号などのその他の誤り訂正符号化よりも望ましい。
図5は、ターボ畳み込み符号における、誤り率と信号雑音比との関係を示す図である。図5において、横軸は受信信号のSNR[dB]を表し、縦軸はbERを表す。
図5中の9本の実線は、符号化レートRを0.5,0.67,0.78,0.85,0.89,0.92,0.94、および1.0(R=0.5,0.67,0.78,0.85,0.89,0.92,0.94,1.0)としたときのbERとSNRとの関係を示している。
符号化レートRを0.5,0.67,0.78,0.85,0.89,0.92、および0.94とするためには、マルチプレクサ74が、誤り増幅ビット系列を全て選択し、畳み込み符号化器73および73からのビット値を選択するタイミングを、順に、2ビットに1回ずつ、4ビットに1回ずつ、7ビットに1回ずつ、11ビットに1回ずつ、16ビットに1回ずつ、22ビットに1回ずつ、および29ビットに1回ずつ、とすることで実現することができる。
図5によれば、ターボ畳み込み符号化を施し、符号化レートRを0.5,0.67,0.78,0.85,0.89,0.92、および0.94とした場合は、SNRを低下させたときのbERの劣化の具合がターボ畳み込み符号化を施していない場合(R=1.0の場合)よりも大きく、所定の値以下のSNRでは、bERがターボ畳み込み符号化を施していない場合(R=1.0の場合)とほとんど同じである。
従って、ターボ畳み込み符号化は、信号雑音比が所定の大きさよりも大きい場合には、誤り率が非常に小さい(bERが10-6以下である)が、信号雑音比が所定の大きさ以下となると、信号雑音比の低下に対する誤り率の変化が、符号化しない場合よりも大きく、信号雑音比の低下にしたがい符号化を施さない場合の誤り率に急激に近づく符号化であると言える。
図6は、図4に示した誤り訂正符号化器23に対応する復号器であって、受信装置12の誤り訂正復号器36の詳細な構成例を示すブロック図である。
誤り訂正復号器36は、デマルチプレクサ81、SOVA(soft output viterbi algorithm)復号器82および83、インターリーバ84、並びにデインターリーバ85により構成される。
デマルチプレクサ81は、復調器35から供給される受信ビット系列を、図4に示した誤り訂正符号化器23のマルチプレクサ74に入力された誤り増幅ビット系列に対応する第1の受信系列と、第1および第2のパリティビット系列に対応する第2および第3の受信系列に分離する。そして、デマルチプレクサ81は、第1および第2の受信系列をSOVA復号器82に供給するとともに、第3の受信系列をSOVA復号器83に供給する。
SOVA復号器82は、フォワード、バックワードの確率復号の処理を施し、入力される第1および第2の受信系列に対応する第1および第2の軟判定ビタビ出力系列をインターリーバ84に出力する。
インターリーバ84は、第1および第2の軟判定ビタビ出力系列をランダムに並べ替えて、SOVA復号器83に出力する。SOVA復号器83は、ランダムに並べ替えられた第1および第2の軟判定ビタビ出力系列と、第3の受信系列とを用いて、フィードフォワードの確率復号の処理を施し、第1および第3の受信系列に対応する第1および第3の軟判定ビタビ出力系列をデインターリーバ85に出力する。デインターリーバ85は、インターリーバ84の並び替えの逆変換を行い、SOVA復号器82に出力する。
SOVA復号器82、インターリーバ84、SOVA復号器83、およびデインターリーバ85の順の循環処理が数回から十数回繰り返された後、図示せぬビット検出器によりビット判定され、誤り増幅受信ビット系列がSOVA復号器82から出力される。
図7は、受信装置12の誤り増幅復号器37の詳細な構成例を示すブロック図である。
誤り増幅復号器37は、排他論理和ゲート91とシフトレジスタ92により構成される。
排他論理和ゲート91には、誤り訂正復号器36から供給される誤り増幅受信ビット系列のビット値と、シフトレジスタ92のビットC1に記憶されているビット値の2ビットの入力を用いて排他論理和を演算し、演算結果をシフトレジスタ92のビットC0に供給する。
シフトレジスタ92は、nビット(図7では、5ビット分のみが示されている)のうち2ビット分のみ使用される。排他論理和ゲート91から供給される排他論理和の演算結果は、ビットC0に順次入力される。新たなビット値がビットC0に入力されると、それまでビットC0に記憶されていたビット値は、ビットC1にシフトする。また、新たなビット値がビットC0に入力されると、ビットC0に記憶されているビット値が復号器38に出力される。
即ち、誤り訂正復号器36から入力される誤り増幅受信ビット系列のi番目のビット値をr(i)(=0または1)、誤り増幅復号処理後の、復号器38に出力する受信情報ビット系列のi番目のビット値をs(i)(=0または1)とすると、排他論理和ゲート91は、「s(i)=r(i)^s(i−1)」を演算する。ここで、“^”は、排他論理和演算(2を法とする加算演算)を表す。
従って、誤り増幅復号器37は、誤り増幅符号化器22の逆変換を行っており、NRZI変換に相当する。
次に、図8を参照して、誤り増幅符号化器22および誤り増幅復号器37の作用効果について説明する。
例えば、送信装置11において、情報源符号化器21から供給された誤り増幅符号化処理前の情報ビット系列のビット値d(2)乃至d(10)が“001111000”であるとき、誤り増幅符号化器22は、それを誤り増幅符号化処理によって“01000100”に符号化し、誤り増幅ビット系列のビット値t(3)乃至t(10)として出力する。
そして、受信装置12が誤り増幅ビット系列のビット値t(3)乃至t(10)を正しく受信したとき、即ち、誤り増幅復号器37に入力される誤り増幅受信ビット系列のビット値r(3)乃至r(10)が、誤り増幅ビット系列のビット値t(3)乃至t(10)と同一の“01000100”であるとき、誤り増幅復号処理後の受信情報ビット系列のビット値s(2)乃至s(10)は、“001111000”となる。
従って、受信装置12が受信した誤り増幅ビット系列に誤りが無い場合には、送信装置11が送信した誤り増幅ビット系列と、受信装置12が受信した誤り増幅ビット系列は一致し、正しい復号が実現できる。なお、ビット値s(2)は、その前のビット値r(2)とs(1)から“0”が得られているものとする。
これに対して、例えば、図8において丸で囲まれている、誤り増幅受信ビット系列のビット値r(4)とr(8)で誤りが発生した場合、即ち、誤り増幅復号器37が誤り増幅受信ビット系列のビット値r(3)乃至r(10)を“00000000”として受信した場合、誤り増幅復号処理後の受信情報ビット系列のビット値s(2)乃至s(10)は、“000000000”となる。
誤りが無い場合のビット値s(2)乃至s(10)である“001111000”と、誤りが有る場合のビット値s(2)乃至s(10)である“000000000”を比較すると、図中点線で囲まれているビット値s(4)乃至s(7)が本来の正しいビット値に復号されていない。即ち、誤りが発生しているビット値r(4)に対応するビット値s(4)から、次の誤りが発生する前までのビット値r(7)に対応するビット値s(7)までが、本来の正しいビット値に復号されていない。
このように、送信装置11の誤り増幅符号化器22による誤り増幅符号化処理には、受信側の受信ビット系列に誤りが発生した場合、次の誤りが発生するまでビット値を反転させ、誤り率を増幅させる働きを有する。
次に、図9のフローチャートを参照して、送信装置11による送信処理について説明する。この処理は、情報源符号化器21に送信情報が供給されたとき開始される。
初めに、ステップS11において、情報源符号化器21は、送信情報を所定の符号化方式で符号化する情報源符号化処理を実行する。情報源符号化処理では、送信情報が情報ビット系列に変換され、誤り増幅符号化器22に供給される。
ステップS12において、誤り増幅符号化器22は、情報源符号化器21から供給された情報ビット系列に対して誤り増幅符号化処理を実行する。誤り増幅符号化処理されたビット系列は、誤り増幅ビット系列として誤り訂正符号化器23に供給される。
ステップS13において、誤り訂正符号化器23は、誤り増幅ビット系列に対して誤り訂正符号化処理を実行する。誤り訂正符号化の方式としては、上述したように、ターボ畳み込み符号が採用され、誤り訂正符号化処理後の送信ビット系列が変調器24に供給される。
ステップS14において、変調器24は、送信ビット系列を所定の変調方式で変調し、変調した結果得られる送信信号を送信アンテナ25に供給し、送信アンテナ25は、送信信号を送信して、処理を終了する。
次に、図10のフローチャートを参照して、受信装置12による受信処理について説明する。この処理は、送信装置11から送信信号が送信されるタイミングで開始される。
初めに、ステップS31において、妨害信号発生器31は、妨害信号を発生する。妨害信号としては、例えば、白色雑音や擬似乱数のビット系列を用いたものを採用することができる。
ステップS32において、送信アンテナ32は、妨害信号発生器31から供給された妨害信号を通信路13上に送信する。
ステップS33において、受信アンテナ33は、送信装置11からの送信信号と、自身が発生させた妨害信号を含む受信信号を受信し、減算器34に供給する。
ステップS34において、減算器34は、受信アンテナ33から供給される受信信号から妨害信号を除去し、除去後の信号を復調器35に供給する。
ステップS35において、復調器35は、減算器34から供給された信号に対して復調処理を実行し、処理後の受信ビット系列を誤り訂正復号器36に供給する。ここでの復調方式には、送信装置11の変調器24で行われる変調方式に対応する方式が採用される。
ステップS36において、誤り訂正復号器36は、復調器35から供給される受信ビット系列に対して、送信装置11の誤り訂正符号化器23で行われた訂正符号化に対応する復号方式で、誤り訂正復号処理を実行する。誤り訂正復号処理により復号されたビット系列は、誤り増幅受信ビット系列として誤り増幅復号器37に供給される。
ステップS37において、誤り増幅復号器37は、誤り訂正復号器36から供給される誤り増幅受信ビット系列に対して、送信装置11の誤り増幅符号化器22で行われた誤り増幅符号化に対応する復号方式で、誤り増幅復号処理を実行する。誤り増幅復号処理により復号されたビット系列は、受信情報ビット系列として復号器38に供給される。
復号器38は、誤り増幅復号器37から供給される受信情報ビット系列に対して、送信装置11の情報源符号化器21で行われた符号化に対応する復号方式で、情報源復号処理を実行する。情報源復号処理により得られた受信情報が、後段に接続されている他の装置に出力され、受信処理は終了する。
図11は、通信システム1で実際に測定した誤り率と信号雑音比との関係について示している。図11の横軸および縦軸は、図2と同様にSNR[dB]およびbERを表す。
図11中の5本の実線は、符号化レートRを0.5,0.78,0.89,0.94、および1.0(R=0.5,0.78,0.89,0.94,1.0)としたときのbERとSNRとの関係を示している。図11中の点線L1は、図2の点線L1と同一のものである。
図11に示されるbERとSNRの関係によれば、いずれの符号化レートRにおいても、図2において目標のbERとSNRの関係である実線L3と同様の、情報の解読が可能なSNRから、少しのSNRの劣化によりbERが急激に増大し、bERが、0[dB]より大きい所定のSNRの値で、情報の解読を困難とする1/2となっていることが分かる。
例えば、通信システム1において符号化レートRを1.0とした場合には、11[dB]のSNRの送信信号を6.5[dB]のSNRに劣化させるだけで、bERを、情報の解読が困難な10-1のレベルを超えて、情報の解読が不可能な1/2のレベルにすることができる。
以上のように、通信システム1によれば、送信装置11において誤り増幅符号化処理と誤り訂正符号化処理を実行することで、信号雑音比(SNR)が第1の信号雑音比より大きい場合の誤り率が、情報の解読な可能な所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の誤り率が、情報の解読が不可能な1/2となる符号化を実現することができる。
図11の符号化レートRを1.0とした場合の例で言えば、信号雑音比(SNR)が11[dB]より大きい場合の誤り率が、情報の解読な可能な10-6以下で、信号雑音比が6.5[dB]より小さい場合の誤り率が、情報の解読が不可能な1/2となる符号化を実現することができる。換言すれば、4.5[dB]分に相当する僅かな妨害信号が受信信号に含まれることにより、誤り率が情報の解読を不可能とする1/2になる符号化を実現し、第三者による盗聴を防止することができる。
符号化レートRを0.94とした場合の例で言えば、信号雑音比(SNR)が7[dB]より大きい場合の誤り率が、情報の解読な可能な10-6以下となり、信号雑音比が4[dB]より小さい場合の誤り率が、情報の解読が不可能な1/2となる。
通信システム1では、送信装置11と受信装置12との間で情報の秘匿化をするために、最初に、符号化レートRか、または、送信信号の信号雑音比(SNR)が決定される。
具体的には、符号化レートRを0.94と決定した場合には、送信アンテナ25から送信される送信信号の信号雑音比が7[dB]となるように送信信号の大きさが調整される。逆に、送信アンテナ25から送信される送信信号の信号雑音比が7[dB]であるという状態を基準とする場合には、符号化レートRが0.94となるように調整される。そして、受信装置12が3[dB]分に相当する妨害信号を送信することで、通信路13上を流れる信号の信号雑音比は4[dB]となり、誤り率が1/2となるので、第三者による盗聴を防止することができる。
なお、図1の通信システム1においては、送信装置11から送信信号が送信されている間、受信装置12が通信路13上に妨害信号を送信するようにしたが、送信装置11が妨害信号を送信するようにしてもよい。但し、この場合、送信装置11が出力する妨害信号の情報を、受信装置12が知っていることが必要である。
また、誤り増幅符号化器22の誤り増幅符号化処理によれば、図8を参照して説明したように、誤りが発生してから次の誤りが発生するまで、誤りを増幅させる(ビット値を反転させる)ので、誤りの生じる区間および生じていない区間のように、誤りが塊で生じる傾向がある。従って、これを逆手に取って、誤りをうまく元に戻すことが万が一にもないとは言い切れない。この対策としては、ビット系列の並び順を変えるインターリーバを送信装置11側に設け、それに対応して並び順を戻すデインターリーバを受信装置12に設けて、誤りの位置を拡散させるようにすればよい。
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した通信システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 通信システムが目標とする誤り率(bER)と信号雑音比(SNR)との関係を説明する図である。 誤り増幅符号化器の詳細な構成例を示すブロック図である。 誤り訂正符号化器の詳細な構成例を示すブロック図である。 ターボ畳み込み符号における、誤り率(bER)と信号雑音比(SNR)との関係を示す図である。 誤り訂正復号器の詳細な構成例を示すブロック図である。 誤り増幅復号器の詳細な構成例を示すブロック図である。 誤り増幅符号化器および誤り増幅復号器の作用効果について説明する図である。 送信装置による送信処理について説明するフローチャートである。 受信装置による受信処理について説明するフローチャートである。 本発明を適用した通信システムにおける誤り率(bER)と信号雑音比(SNR)との関係を示す図である。
符号の説明
1 通信システム, 11 送信装置, 12 受信装置, 13 通信路, 22 誤り増幅符号化器, 23 誤り訂正符号化器, 36 誤り訂正復号器, 37 誤り増幅復号器

Claims (13)

  1. 所定の情報を送信する送信装置と、前記所定の情報を受信する受信装置とからなる通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の前記情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記情報を符号化する符号化手段を備え、
    前記受信装置は、
    前記符号化手段により符号化された前記情報を復号する復号手段を備える
    通信システム。
  2. 信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記送信情報を符号化する符号化手段を備える
    送信装置。
  3. 前記符号化手段は、
    前記誤り率を1/2に増幅させる増幅符号化を行う誤り増幅符号化手段と、
    信号雑音比が前記第1の信号雑音比より大きい場合の前記誤り率が前記所定値以下で、信号雑音比が前記第1の信号雑音比以下である場合には、信号雑音比の低下に対する誤り率の変化が符号化しない場合よりも大きく、信号雑音比の低下にしたがい前記符号化しない場合の誤り率に近づく訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段と
    を備える
    請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記誤り増幅符号化手段は、所定数ビットをブロックとするブロック単位で、前記増幅符号化を行う
    請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記誤り増幅符号化手段は、前記送信情報の2以上のビット値の組み合わせによって、符号化される全ビット数のうちの符号化レートに相当するビット数のビットを決定する
    請求項3に記載の送信装置。
  6. 前記符号化レートは1である
    請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記誤り増幅符号化手段は、前記1ビットの入力に対し、1ビットの出力をする畳み込み符号化を行うことにより、前記増幅符号化を行う
    請求項5に記載の送信装置。
  8. 前記誤り増幅符号化手段は、時系列に入力される2ビットの排他論理和を出力することにより、前記増幅符号化を行う
    請求項5に記載の送信装置。
  9. 前記情報を前記符号化手段により符号化して得られるビット系列を並べ替える並べ替え手段をさらに備える
    請求項3に記載の送信装置。
  10. 前記誤り訂正符号化手段は、符号化レートが1より小さい訂正符号化を行う
    請求項3に記載の送信装置。
  11. 前記誤り訂正符号化手段は、ターボ符号またはLDPC符号の符号化方式により、訂正符号化を行う
    請求項3に記載の送信装置。
  12. 信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように前記送信情報を符号化する
    ステップを含む送信方法。
  13. 信号雑音比が第1の信号雑音比より大きい場合の送信情報の誤り率が所定値以下で、信号雑音比が第2の信号雑音比より小さい場合の前記誤り率が1/2となるように符号化された前記送信情報を復号する復号手段を備える
    受信装置。
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