JP2008216609A - 光拡散板及び面光源装置並びに液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で、十分な強度を有すると共に、低吸湿性であって吸湿により変形することがなく、また熱や紫外光等の光によって変色や劣化を生じない耐熱性及び耐光性に優れた光拡散板を提供する。
【解決手段】この発明の光拡散板は、プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有し、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比が40/60〜95/5の範囲にある樹脂組成物からなる基層8と、前記基層8の片面または両面に積層一体化された、透明樹脂及び紫外線吸収剤を含有した樹脂組成物からなる表面層9と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】この発明の光拡散板は、プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有し、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比が40/60〜95/5の範囲にある樹脂組成物からなる基層8と、前記基層8の片面または両面に積層一体化された、透明樹脂及び紫外線吸収剤を含有した樹脂組成物からなる表面層9と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
この発明は、軽量で、十分な強度を有し、低吸湿性で、耐熱性及び耐光性にも優れた光拡散板及び該光拡散板を用いて構成された面光源装置と液晶表示装置に関する。
液晶表示装置としては、例えば液晶セルを備えた液晶パネル(画像表示部)の背面側に面光源装置がバックライトとして配置された構成のものが公知である。前記バックライト用の面光源装置としては、ランプボックス(筐体)内に複数の光源が配置されると共にこれら光源の前面側に光拡散板が配置された構成の面光源装置が知られている(特許文献1参照)。
上記光拡散板としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂で構成されたものが用いられることが多かった。
特開2004−170937号公報
ところで、上記のような面光源装置等に用いられる光拡散板としては、軽量であること、壊れ難いこと、吸湿により変形しないこと、熱や紫外光等の光によって変色や劣化を生じないことが求められている。
しかるに、上記従来の光拡散板では、これら要求された特性の全てを満たすことはできなかった。
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、軽量で、十分な強度を有すると共に、低吸湿性であって吸湿により変形することがなく、また熱や紫外光等の光によって変色や劣化を生じない耐熱性及び耐光性に優れた光拡散板、及び該光拡散板を備えた面光源装置と液晶表示装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有し、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比が40/60〜95/5の範囲にある樹脂組成物からなる基層と、
前記基層の片面または両面に積層一体化された、透明樹脂及び紫外線吸収剤を含有した樹脂組成物からなる表面層と、を備えることを特徴とする光拡散板。
前記基層の片面または両面に積層一体化された、透明樹脂及び紫外線吸収剤を含有した樹脂組成物からなる表面層と、を備えることを特徴とする光拡散板。
[2]前記表面層を構成する透明樹脂として、メタクリル樹脂又は/及びスチレン樹脂が用いられている前項1に記載の光拡散板。
[3]前記表面層は、前記透明樹脂100質量部に対して前記紫外線吸収剤を0.05〜5質量部含有した樹脂組成物からなる前項1または2に記載の光拡散板。
[4]前記表面層の厚さが10〜300μmであり、全体厚さが0.5〜5mmである前項1〜3のいずれか1項に記載の光拡散板。
[5]前項1〜4のいずれか1項に記載の光拡散板と、該光拡散板の背面側に配置された複数の光源とを備えることを特徴とする面光源装置。
[6]前項1〜4のいずれか1項に記載の光拡散板と、該光拡散板の背面側に配置された複数の光源と、前記光拡散板の前面側に配置された液晶パネルとを備えることを特徴とする液晶表示装置。
[1]の発明では、基層が、プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有し、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比が40/60〜95/5である樹脂組成物からなるので、光拡散機能を有すると共に、軽量で、機械的強度に優れていて壊れ難く、また低吸湿性であって吸湿により変形することがないし、熱によって変色、劣化、変形を生じることがなく耐熱性にも優れている。また、表面層は紫外線吸収剤を含有してなるから、紫外光等の光によって変色や劣化を生じることがなく耐光性に優れている。更に、基層は、プロピレン樹脂単独系ではなく、プロピレン樹脂に加えてメタクリル樹脂を上記質量比範囲で含有するので、該基層と表面層との密着性が向上し、これにより基層と表面層との間に剥離を生じることのない耐久性に優れた光拡散板が提供される。
[2]の発明では、表面層を構成する透明樹脂としてメタクリル樹脂又は/及びスチレン樹脂が用いられているので、基層と表面層との密着性をさらに向上させることができると共に、耐光性もより一層向上させることができる。
[3]の発明では、光拡散板の着色を十分に抑制しつつ、十分な耐光性を確保することができる。
[4]の発明では、表面層の厚さが10〜300μmであり、全体厚さが0.5〜5mmであるので、より十分な耐光性を備えると共に十分な機械的強度を備えた光拡散板が提供される。
[5]の発明では、光拡散板が、軽量で、吸湿により変形することがない上に、熱や光によって変色や劣化を生じることがなく耐熱性及び耐光性に優れているので、軽量で高品質の面光源装置が提供される。
[6]の発明では、光拡散板が、軽量で、吸湿により変形することがない上に、熱や光によって変色や劣化を生じることがなく耐熱性及び耐光性に優れているので、軽量で高品質の液晶表示装置が提供される。
この発明に係る液晶表示装置の一実施形態を図1に示す。図1において、(30)は液晶表示装置、(11)は液晶セル、(12)(13)は偏光板、(1)は面光源装置(バックライト)である。前記液晶セル(11)の上下両側にそれぞれ偏光板(12)(13)が配置され、これら構成部材(11)(12)(13)によって画像表示部としての液晶パネル(20)が構成されている。なお、前記液晶セル(11)としては、カラー画像を表示可能なものが好ましく用いられる。
前記面光源装置(1)は、前記液晶パネル(20)の下側の偏光板(13)の下面側(背面側)に配置されている。即ち、この液晶表示装置(30)は、直下型液晶表示(ディスプレイ)装置である。
前記面光源装置(1)は、平面視矩形状で上面側(前面側)が開放された薄箱型形状のランプボックス(5)と、該ランプボックス(5)内に相互に離間して配置された複数の線状光源(2)と、これら複数の線状光源(2)の上方側(前面側)に配置された光拡散板(3)とを備えている。前記光拡散板(3)は、前記ランプボックス(5)に対してその開放面を塞ぐように載置されて固定されている。また、前記ランプボックス(5)の内面には光反射層(図示しない)が設けられている。前記光源(2)としては、特に限定されるものではないが、例えば冷陰極線管、発光ダイオード(LED)等が用いられる。
前記光拡散板(3)は、図2に示すように、基層(ベース層)(8)の両面に表面層(9)(9)が積層一体化されてなる。
前記基層(8)は、プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有した樹脂組成物からなる。前記基層(8)を構成する樹脂組成物においてプロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比は40/60〜95/5の範囲に設定される。
また、前記表面層(9)は、透明樹脂及び紫外線吸収剤を含有した樹脂組成物からなる。
上記構成に係る光拡散板(3)は、基層(8)が、プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有し、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比が40/60〜95/5である樹脂組成物からなる構成であるので、光拡散機能を有すると共に、軽量で、機械的強度に優れていて壊れ難く、また低吸湿性であって吸湿により変形することがないし、熱によって変色、劣化、変形を生じることがなくて耐熱性にも優れている。また、表面層(9)は紫外線吸収剤を含有しているから、紫外光等の光によって変色や劣化を生じることがなく耐光性にも優れている。更に、基層(8)は、プロピレン樹脂単独系ではなく、プロピレン樹脂に加えてメタクリル樹脂を上記質量比範囲で含有するので、基層(8)と表面層(9)との密着性に優れており、その結果、上記光拡散板(3)は、基層(8)と表面層(9)との間に剥離を生じることのない耐久性に優れたものとなる。従って、上記光拡散板(3)を用いて構成された面光源装置(1)、液晶表示装置(30)は、軽量であると共に高品質である。
この発明において、前記基層(8)は、プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有し、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比が40/60〜95/5である樹脂組成物からなる。プロピレン樹脂の含有質量比が上記規定下限値より小さくなると、十分な軽量化を図ることができないし、吸湿性が高くなって吸湿により変形しやすくなる上に、熱変形温度が低下して(耐熱性が低下して)熱によって変色、劣化、変形を生じやすくなる。一方、プロピレン樹脂の含有質量比が上記規定上限値より大きくなると、基層(8)と表面層(9)との密着性が低下し、基層(8)と表面層(9)との間に剥離を生じる。中でも、前記基層(8)を構成する樹脂組成物において、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比は40/60〜80/20の範囲に設定されるのが、密着性をより向上できる点で、好ましい。
前記基層(8)を構成するプロピレン樹脂としては、プロピレンを単独で重合させて得られるホモポリプロピレンであっても良いし、プロピレン及びこれと共重合し得る共重合成分の共重合体であっても良い。中でも、前記プロピレン樹脂としては、プロピレン単位を50質量%以上含有してなる重合体であるのが好ましい。さらに、十分な剛性が得られる点で、前記プロピレン樹脂中のプロピレン単位の含有量は98質量%以上であるのが特に好ましい。前記共重合成分としては、特に限定されるものではないが、例えばエチレン、1−ブテン等のα−オレフィンなどが挙げられる。
前記基層(8)を構成するメタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチル単位を単独で重合させて得られる(メタクリル酸メチル単位含有率100%の)メタクリル酸メチル単独重合体であっても良いし、メタクリル酸メチル及びこれと共重合し得る他の単量体との共重合体であっても良い。中でも、前記メタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチル単位を50質量%以上含有してなる重合体であるのが好ましい。
前記メタクリル酸メチルと共重合し得る単量体としては、特に限定されるものではないが、例えば、メタクリル酸メチルと共重合可能な二重結合を分子内に1個有する単官能単量体が挙げられ、かかる単官能単量体としては、例えば、メタクリル酸メチル以外のメタクリル酸エステル類が挙げられる。かかるメタクリル酸エステル類としては、例えばメタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等が挙げられる。更に、前記メタクリル酸メチルと共重合し得る単量体の他の具体例としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和酸類、クロロスチレン、ブロモスチレン等のハロゲン化スチレン類、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等のアルキルスチレン類等の置換スチレン類、スチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等が挙げられる。これら単量体は、単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
前記メタクリル樹脂は、通常、非架橋構造である。かかるメタクリル樹脂は、例えば、原料単量体として、メタクリル酸メチルを単独で用い、あるいはメタクリル酸メチル及びこれと共重合可能な単量体を組み合わせて用い、かかる原料単量体を懸濁重合法、ミクロ懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法等の公知の重合方法により重合させることによって製造することができる。
前記基層(8)を構成する光拡散粒子(光拡散剤)としては、該基層(8)を構成する樹脂(混合樹脂)と屈折率が異なる粒子であって、該粒子の分散含有により光拡散板を透過する光を拡散し得るものであれば、特に限定されない。例えば、ガラス粒子、ガラス繊維、シリカ粒子、水酸化アルミニウム粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、酸化チタン粒子、タルク等の無機粒子であっても良いし、スチレン系重合体粒子、アクリル系重合体粒子、シロキサン系重合体粒子等の有機粒子であっても良い。
前記基層(8)を構成する光拡散粒子としては、通常、その体積平均粒子径が0.5〜25μmの範囲にあるものが用いられる。中でも、体積平均粒子径の好ましい下限値は0.7μm以上であり、また体積平均粒子径の好ましい上限値は20μm以下であり、特に好ましい上限値は10μm以下である。なお、体積平均粒子径(D50)は、全粒子の粒子径及び体積を測定し、小さい粒子径のものから順次体積を積算し、該積算体積が全粒子の合計体積に対して50%となる粒子の粒子径である。
前記基層(8)における光拡散粒子の含有量は、該基層(8)を構成する樹脂成分の合計量100質量部に対して0.1〜20質量部の範囲に設定されるのが好ましい。0.1質量部以上であることで光拡散効果が十分に得られるものとなると共に20質量部以下であることで十分な機械的強度を確保できる。
前記基層(8)を構成する樹脂組成物に、必要に応じて、紫外線吸収剤、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、光安定剤、蛍光増白剤、加工安定剤、造核剤等の添加剤を含有せしめても良い。
また、この発明の効果を阻害しない範囲であれば、前記基層(8)を構成する樹脂組成物に、プロピレン樹脂、メタクリル樹脂以外の樹脂を含有せしめても良い。
一方、前記表面層(9)を構成する透明樹脂としては、特に限定されないが、例えばメタクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。これらの中でも、メタクリル樹脂又は/及びスチレン樹脂を用いるのが好ましく、この場合には基層(8)と表面層(9)との密着性をさらに向上させることができると共に耐光性もより一層向上させることができる。
前記表面層(9)を構成するメタクリル樹脂としては、前記基層(8)を構成するメタクリル樹脂として説明・例示したものが用いられる。この表面層(9)を構成するメタクリル樹脂としては、前記基層(8)で用いられているメタクリル樹脂と同一化合物であっても良いし、他の異なるメタクリル樹脂であっても良い。
前記表面層(9)を構成するスチレン樹脂としては、例えば、スチレン系単官能単量体単位を単独で重合させて得られる(スチレン系単官能単量体単位含有率100%の)単独重合体であっても良いし、或いはスチレン系単官能単量体及びこれと共重合し得る他の単量体との共重合体であっても良い。中でも、前記スチレン樹脂としては、スチレン系単官能単量体単位を50質量%以上含有してなる重合体であるのが好ましい。
前記スチレン系単官能単量体は、スチレン骨格を有し、ラジカル重合可能な二重結合を分子内に1個有する化合物である。例えば、スチレンの他、置換スチレン等が挙げられる。前記置換スチレンとしては、例えば、クロロスチレン、ブロモスチレン等のハロゲン化スチレン類、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等のアルキルスチレン類などが挙げられる。これらスチレン系単官能単量体は、単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
また、前記スチレン系単官能単量体と共重合可能な単官能単量体とは、ラジカル重合可能な二重結合を分子内に1個有し、この二重結合でスチレン系単官能単量体と共重合可能な化合物であり、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のアクリル酸エステル類、アクリロニトリルなどが挙げられる。中でも、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸エステル類が好ましく用いられる。これら単量体は、単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
前記表面層(9)を構成する紫外線吸収剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、マロン酸エステル系紫外線吸収剤、オキサルアニリド系紫外線吸収剤等が挙げられる。
前記トリアジン系紫外線吸収剤としては、特に限定されるものではないが、例えば4,6−ジフェニル−2−(4−ヘキシルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン、4,6−ビス(ビフェニル−4−イル)−2−(4−ヘキシルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン、4,6−ビス(4−tert−ブチルフェニル)−2−(4−ヘキシルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン、4,6−ビス(4−tert−オクチルフェニル)−2−(4−ヘキシルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン、4,6−ビス(ビフェニル−4−イル)−2−[(4−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−s−トリアジン、4,6−ビス(4−tert−ブチルフェニル)−2−[(4−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−s−トリアジン、4,6−ビス(4−tert−オクチルフェニル)−2−[(4−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−s−トリアジン2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール〔チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製「チヌビン1577FF」〕等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、特に限定されるものではないが、例えば2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ビス−α−クミル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール〔チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製「チヌビン234」〕、2,2’−メチレン−ビス(4−t−オクチル−(6−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)〔旭電化社製「アデカスタブLA−31」〕、2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−t−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−t−オクチル−5−α−クミル−フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、N−[3−(2H−ベンゾトリアゾリ−2−イル)−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロフタルイミド〔共同薬品社製「バイオソーブ590」〕、2−(2−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)−ベンゾトリアゾール〔住友化学社製「スミソーブ200」〕等が挙げられる。
これら紫外線吸収剤は、単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
前記表面層(9)における紫外線吸収剤の含有量は、該表面層(9)を構成する樹脂成分の合計量100質量部に対して0.05〜5質量部の範囲に設定されるのが好ましい。0.05質量部以上であることで十分な耐光性を付与できると共に、5質量部以下であることで紫外線吸収剤に起因した着色を十分に抑制することができる。中でも、好ましい下限値は0.3質量部以上であり、また好ましい上限値は3質量部以下である。
前記表面層(9)を構成する樹脂組成物に、必要に応じて、光拡散剤(光拡散粒子)、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、光安定剤、蛍光増白剤、加工安定剤、補強剤(グラスファイバー等)等の添加剤を含有せしめても良い。また、耐久性向上を目的として、ヒンダードアミン類を含有せしめても良い。
なお、前記表面層(9)を構成する樹脂組成物に添加される光拡散粒子としては、該表面層(9)を構成する樹脂(混合樹脂)と屈折率が異なる粒子であって、該粒子の分散含有により表面層(9)を透過する光を拡散し得るものであれば、特に限定されない。例えば、ガラス粒子、ガラス繊維、シリカ粒子、水酸化アルミニウム粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、酸化チタン粒子、タルク等の無機粒子であっても良いし、スチレン系重合体粒子、アクリル系重合体粒子、シロキサン系重合体粒子等の有機粒子であっても良い。また、前記表面層(9)に添加される光拡散粒子は、前記基層(8)に添加される光拡散粒子と同一化合物であっても良いし、異なる化合物であっても良い。
前記表面層(9)の厚さ(T)は、紫外線等の光による劣化を十分に防止する観点から、通常10〜300μmに設定される。中でも、前記表面層(9)の厚さ(T)は30〜200μmであるのが好ましい。
しかして、本発明の光拡散板(3)の厚さ(S)は、通常、0.5〜5mmの範囲に設定される(図2参照)。中でも、光拡散板(3)の厚さ(S)は1〜3mmに設定されるのが好ましい。
なお、上記実施形態では、基層(8)の両面に表面層(9)(9)が積層一体化された構成が採用されていたが、特にこのような構成に限定されるものではなく、基層(8)の片面に表面層(9)が積層一体化された構成を採用しても良い。
この発明の光拡散板(3)は、例えば共押出成形法、溶剤接着法、熱融着法等の方法によって製造できる。
前記共押出成形法により光拡散板(3)を製造する場合には、基層(8)を構成する樹脂組成物と、表面層(9)を構成する樹脂組成物とを共押出しすれば良い。即ち、例えば、基層(8)を構成する樹脂組成物と、表面層(9)を構成する樹脂組成物とをそれぞれ別個の押出機で加熱し、溶融混練しながら共押出用のダイから押し出して、両者を積層一体化せしめれば良い。
前記溶剤接着法により光拡散板(3)を製造する場合には、例えば、成形した基層(8)の片面または両面に、透明樹脂及び紫外線吸収剤が溶剤に溶解された樹脂溶液を塗布した後、溶剤を揮発させれば、表面層(9)が形成されて、光拡散板(3)を得ることができる。
前記熱融着法により光拡散板(3)を製造する場合には、例えば、表面層(9)をフィルム状に成形しておき、これを予め成形された基層(8)の表面に加熱しながらプレスすれば良い。
これらの中でも、より経済的に製造し得る点で、前記共押出成形法により製造するのが好ましい。
上記製造方法は、その例を示したものに過ぎず、この発明の光拡散板(3)は、このような製造方法で製造されたものに限定されるものではない。
なお、この発明の光拡散板(3)の大きさは、特に限定されるものではなく、例えば目的とする面光源装置(1)や液晶表示装置(30)の大きさに応じて適宜設定されるものであるが、中でも、20型(縦30cm、横40cm)以上の大きさに設計される光拡散板として特に好適である。
この発明に係る光拡散板(3)、面光源装置(1)及び液晶表示装置(30)は、上記実施形態のものに特に限定されるものではなく、請求の範囲内であれば、その精神を逸脱するものでない限りいかなる設計的変更をも許容するものである。
次に、この発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」、プロピレン−エチレン共重合体樹脂、プロピレン単位含有率は99質量%以上、エチレン単位含有率は1%以下)90質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」、メタクリル酸メチル単位含有率94質量%)10質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」、体積平均粒子径2〜3μm)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部を、ドライブレンドした後、スクリュー径40mmの第1押出機に供給して210〜250℃で溶融混練し、フィードブロックに供給した。
プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」、プロピレン−エチレン共重合体樹脂、プロピレン単位含有率は99質量%以上、エチレン単位含有率は1%以下)90質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」、メタクリル酸メチル単位含有率94質量%)10質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」、体積平均粒子径2〜3μm)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部を、ドライブレンドした後、スクリュー径40mmの第1押出機に供給して210〜250℃で溶融混練し、フィードブロックに供給した。
一方、メタクリル樹脂(メタクリル酸メチル単位含有率92質量%、アクリル酸メチル単位含有率8質量%の共重合体;この共重合体の1質量%クロロホルム溶液の25℃での還元粘度は0.49dl/g)100質量部、アクリル系重合体粒子(光拡散粒子)(住友化学社製「XC1A」、体積平均粒子径約30μm)8.83質量部、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ADEKA社製「LA31」)1.10質量部、熱安定剤(住友化学社製「スミライザーGP」)0.22質量部、離型剤(丸菱油化工業社製「バルーHSP311」)0.28質量部を、ドライブレンドした後、スクリュー径20mmの第2押出機に供給して210〜250℃で溶融混練し、フィードブロックに供給した。
前記第1押出機からフィードブロックに供給される樹脂組成物が基層(8)となり、前記第2押出機からフィードブロックに供給される樹脂組成物が表面層(9)(9)となるように温度250℃で共押出成形を行い、図2に示すような幅23cmで厚さ2mm(基層1.9mm、表面層0.05mm×2)の3層の積層板からなる光拡散板(3)を作製した。
<実施例2>
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)70質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」)30質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)70質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」)30質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<実施例3>
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)50質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」)50質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)50質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」)50質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<比較例1>
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)100質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)100質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<比較例2>
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)30質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」)70質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第1押出機に供給する樹脂組成物(基層形成用)として、プロピレン樹脂(住友化学社製「D101」)30質量部、メタクリル樹脂(住友化学社製「EXN」)70質量部、シロキサン系重合体粒子(光拡散粒子)(東レ・ダウコーニング社製「DY33−719」)1質量部、造核剤(ADEKA社製「NA11」)0.3質量部からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<実施例4>
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体)100質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体)100質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<実施例5>
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、実施例2と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、実施例2と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<実施例6>
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、実施例3と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、実施例3と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<比較例3>
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、比較例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、比較例1と同様にして光拡散板(3)を作製した。
<比較例4>
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、比較例2と同様にして光拡散板(3)を作製した。
第2押出機に供給する樹脂組成物(表面層形成用)の樹脂成分として、メタクリル樹脂(住友化学社製「LG21」)100質量部に代えて、スチレン樹脂(新日鐵化学社製「MS200NT」)100質量部を用いた以外は、比較例2と同様にして光拡散板(3)を作製した。
上記のようにして得られた各光拡散板について下記評価法に従い評価を行った。評価結果を表1、2に示す。
<全光線透過率測定法>
JIS K7361−1997に準拠して光拡散板の全光線透過率(%)を測定した。
JIS K7361−1997に準拠して光拡散板の全光線透過率(%)を測定した。
<拡散光透過率測定法>
JIS K7136−2000に準拠して光拡散板の拡散光透過率(%)を測定した。
JIS K7136−2000に準拠して光拡散板の拡散光透過率(%)を測定した。
<曇価測定法>
JIS K7136−2000に準拠して光拡散板の曇価(%)を測定した。
JIS K7136−2000に準拠して光拡散板の曇価(%)を測定した。
<分光透過率測定による黄色度YI、色度x、色度yの測定>
積分球を備えた自記分光光度計(日立製作所製「UV−4000」)を用いて光拡散板の380〜780nmの波長範囲の分光透過率を測定し、これに基づいて黄色度YI、色度x、色度yをそれぞれ算出した。
積分球を備えた自記分光光度計(日立製作所製「UV−4000」)を用いて光拡散板の380〜780nmの波長範囲の分光透過率を測定し、これに基づいて黄色度YI、色度x、色度yをそれぞれ算出した。
<吸水率測定法>
得られた光拡散板を150mm×150mmのサイズに切り出して試験片とし、該試験片を80℃のオーブン中に4日間入れて乾燥させた後、試験片の質量を測定した。この測定値を乾燥質量W0とする。次いで、前記試験片を60℃×95%RHの恒温恒湿機中に4日間入れて吸水させた後、直ちに試験片の質量を測定した。この測定値をW1とする。
得られた光拡散板を150mm×150mmのサイズに切り出して試験片とし、該試験片を80℃のオーブン中に4日間入れて乾燥させた後、試験片の質量を測定した。この測定値を乾燥質量W0とする。次いで、前記試験片を60℃×95%RHの恒温恒湿機中に4日間入れて吸水させた後、直ちに試験片の質量を測定した。この測定値をW1とする。
吸水率(%)={(W1−W0)/W0}×100 ・・・式1
上記式1により吸水率(%)を算出した。
上記式1により吸水率(%)を算出した。
<耐光性評価法>
得られた光拡散板に、紫外線照射装置(東洋精機株式会社製「ATRAS−UVCON」)を用いて60℃条件下で25時間紫外線を連続して照射した。この25時間紫外線照射後の光拡散板について黄色度YIを求め(前記分光透過率測定によるYIの算出と同様にして求める)、紫外線照射前の光拡散板のYI(前記分光透過率測定により求めたもの)との差(ΔYI)を求めた。
得られた光拡散板に、紫外線照射装置(東洋精機株式会社製「ATRAS−UVCON」)を用いて60℃条件下で25時間紫外線を連続して照射した。この25時間紫外線照射後の光拡散板について黄色度YIを求め(前記分光透過率測定によるYIの算出と同様にして求める)、紫外線照射前の光拡散板のYI(前記分光透過率測定により求めたもの)との差(ΔYI)を求めた。
ΔYI=(紫外線照射後のYI値)−(紫外線照射前のYI値)
このΔYIにより耐光性を評価した。即ち、ΔYIが小さいものほど黄変がより少なく耐光性に優れている。
このΔYIにより耐光性を評価した。即ち、ΔYIが小さいものほど黄変がより少なく耐光性に優れている。
また、上記25時間照射とは別に、光拡散板に紫外線を連続して50時間照射し、これについても前記同様にしてΔYIを求めて耐光性を評価した。
<密着性評価法>
得られた光拡散板における基層と表面層の層間接着状態を目視及び触手により下記判定基準に基づいて評価した。
「××」…全領域において密着していない(全領域で剥離状態にある)。
「×」…一部領域において剥離していて、光拡散板の周縁部でも剥離している。
「○」…全領域において良好に密着している。但し、所定の大きさに裁断した場合には光拡散板の角部(コーナー部)で剥離を生じる場合がある(恐れがある)。
「◎」…全領域において良好に密着しているし、所定の大きさに裁断した場合でも剥離箇所が全く生じない。
得られた光拡散板における基層と表面層の層間接着状態を目視及び触手により下記判定基準に基づいて評価した。
「××」…全領域において密着していない(全領域で剥離状態にある)。
「×」…一部領域において剥離していて、光拡散板の周縁部でも剥離している。
「○」…全領域において良好に密着している。但し、所定の大きさに裁断した場合には光拡散板の角部(コーナー部)で剥離を生じる場合がある(恐れがある)。
「◎」…全領域において良好に密着しているし、所定の大きさに裁断した場合でも剥離箇所が全く生じない。
表1、2から明らかなように、この発明の実施例1〜6の光拡散板は、低吸湿性であり、耐光性に優れると共に、基層と表面層の密着性も良好であった。
これに対し、基層がプロピレン樹脂で構成された比較例1、3の光拡散板は、基層と表面層の密着性が不良であった。また、基層におけるプロピレン樹脂の含有率がこの発明の規定範囲より小さい比較例2、4の光拡散板は、吸水率が高かった(吸湿量が多かった)。
この発明の光拡散板は、面光源装置用の光拡散板として好適に用いられるが、特にこのような用途に限定されるものではない。また、この発明の面光源装置は、液晶表示装置用のバックライトとして好適に用いられるが、特にこのような用途に限定されるものではない。
1…面光源装置
2…光源
3…光拡散板
8…基層
9…表面層
20…液晶パネル
30…液晶表示装置
S…光拡散板の厚さ
T…表面層の厚さ
2…光源
3…光拡散板
8…基層
9…表面層
20…液晶パネル
30…液晶表示装置
S…光拡散板の厚さ
T…表面層の厚さ
Claims (6)
- プロピレン樹脂、メタクリル樹脂及び光拡散粒子を含有し、プロピレン樹脂/メタクリル樹脂の質量比が40/60〜95/5の範囲にある樹脂組成物からなる基層と、
前記基層の片面または両面に積層一体化された、透明樹脂及び紫外線吸収剤を含有した樹脂組成物からなる表面層と、を備えることを特徴とする光拡散板。 - 前記表面層を構成する透明樹脂として、メタクリル樹脂又は/及びスチレン樹脂が用いられている請求項1に記載の光拡散板。
- 前記表面層は、前記透明樹脂100質量部に対して前記紫外線吸収剤を0.05〜5質量部含有した樹脂組成物からなる請求項1または2に記載の光拡散板。
- 前記表面層の厚さが10〜300μmであり、全体厚さが0.5〜5mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の光拡散板。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光拡散板と、該光拡散板の背面側に配置された複数の光源とを備えることを特徴とする面光源装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光拡散板と、該光拡散板の背面側に配置された複数の光源と、前記光拡散板の前面側に配置された液晶パネルとを備えることを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007053630A JP2008216609A (ja) | 2007-03-05 | 2007-03-05 | 光拡散板及び面光源装置並びに液晶表示装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007053630A JP2008216609A (ja) | 2007-03-05 | 2007-03-05 | 光拡散板及び面光源装置並びに液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008216609A true JP2008216609A (ja) | 2008-09-18 |
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ID=39836725
Family Applications (1)
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JP2007053630A Pending JP2008216609A (ja) | 2007-03-05 | 2007-03-05 | 光拡散板及び面光源装置並びに液晶表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008216609A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010074312A1 (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-01 | 住友化学株式会社 | 光拡散板 |
-
2007
- 2007-03-05 JP JP2007053630A patent/JP2008216609A/ja active Pending
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WO2010074312A1 (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-01 | 住友化学株式会社 | 光拡散板 |
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