JP2008215181A - タービンロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ロータ母材の化学組成が異なる、少なくとも2つのロータの突合せ部を、溶接部を介して連結したタービンロータにおいて、溶接継手部における硬度分布に段差が無く強度の不均一を緩和したバタリング層を形成し、信頼性の高いタービンロータを提供することを目的とする。
【解決手段】ロータ母材の化学組成が異なる、少なくとも2つのロータの突合せ部を、溶接部を介して接合したタービンロータにおいて、少なくとも一方の前記突合せ部にバタリング層5を設ける。該バタリング層の硬度分布を、前記ロータ母材の硬度を始点とし、前記溶接部の硬度を終点とする直線の±5%の範囲内で変化するように構成している。
【選択図】図8

Description

本発明は、タービンロータに関し、更に詳しくは、ロータ母材の化学組成が異なるロータを、溶接部を介して接合したタービンロータに関する。
環境問題の高まりから、蒸気タービン発電プラントには高効率化及び出力の大容量化が求められ、蒸気温度は高温化し、その上圧力も高圧化が進められている。
従来、蒸気タービンロータの如き回転体は、鍛造熱処理技術の発展とも相俟って、一体型ロータが適用されてきた。蒸気温度538℃〜600℃の高圧,中圧蒸気タービンには、1%CrMoV系鋼,12%Cr系鋼が使用され(非特許文献1、特許文献1)、蒸気温度400℃以下の低圧蒸気タービンには3〜4%Ni−Cr−Mo−V系鋼が使用されている(非特許文献2)。
また、タービンの軽量化,構造簡素化のために、538〜566℃の蒸気温度で高圧から低圧までを同一材質で一体成形した高低圧一体型ロータには2%Ni−2%Cr−Mo−V系鋼等が使用されている(特許文献2)が、この高低圧一体型ロータはさらなる高温化,大容量化には適さない。
また、製造工程の再溶解時に異なる材質のインゴットを接合してタービンロータを製造する方法が特許文献3に示されている。段落毎または複数段落毎のような小鋼塊でタービンロータを製造する場合は、大型ロータの製造と比べて、高品質な鋼塊が得られやすく、大規模な製造設備を必要としない。
ところで、大型の蒸気タービンロータにおいて、ロータ材に要求される特性は、高圧(高温)では高温クリープ破断強度であり、低圧では引張強度、靭性である。しかし、大型の蒸気タービンロータのロータ材に要求される、高圧と低圧の双方の特性を一つの材質で満足することは困難であるが、要求される特性はタービンロータの段落毎に異なっている。
そこで、大型の蒸気タービンロータは、段落毎または複数段落毎に最適なロータの材料を選択して段落または複数段落を形成し、これらの段落または複数段落をボルト締結、溶接接合等により連結して一本のロータを構成する方法が知られており、段落または複数段落を溶接接合により連結したタービンロータが非特許文献3に示されている。
段落または複数段落を構成するロータを溶接してタービンロータを構成すると、溶接時にロータ母材に熱影響部(HAZ)が形成される。HAZは硬度の高い急冷組織領域と硬度の低い過時効領域を含むため、HAZには強度の不均一領域が生じる。ロータ母材が同材の組合せの場合では、溶接後に応力除去焼鈍を行うことによりHAZの強度の不均一は緩和される。しかし、ロータ母材が異材の組合せの場合では、ロータの応力除去に必要な熱処理温度がそれぞれ異なるため、熱処理によって強度の不均一を緩和する効果は期待できない。そのため、異なる材料のロータを溶接する場合には、ロータを溶接する前に、ロータの開先面へロータと溶接部との化学組成の緩和を図るためのバタリング層を形成する方法が提案されている(特許文献4、特許文献5、特許文献6)。また、蒸気タービンロータシャフトにおいて、化学組成の異なる複数種類の溶接材料を順次使用して肉盛してジャーナル部を形成する方法も提案されている(特許文献7)。
特許第1833108号公報 特許第3106121号公報 特公昭56−14842号公報 特開2001−123801号公報 特開2000−64805号公報 特開平6−78721号公報 特開平2−161104号公報 ASTM A470 Class8 ASTM A470 Class7 三菱重工技報、Vol.37、No.3(2000−5)
特許文献4、特許文献5、特許文献6に示されている方法は、バタリング層を、化学組成がロータ母材と溶接材料との中間に位置する溶接材を使用して、タングステン・不活性ガス(TIG)溶接、金属・不活性ガス(MIG)溶接、サブマージアーク(SAW)溶接などにより肉盛溶接してバタリング層を形成している。しかし、これらの方法では、バタリング層を溶接して形成する際に入熱を伴うため、ロータ母材に熱影響部(HAZ)の形成を回避することは出来ない。また、バタリング層は1種類の溶接材を使用して肉盛溶接して形成されているため、バタリング層ではロータと溶接部との化学組成の不連続が生じる。
そこで、発明者らは、1種類の溶接材を肉盛溶接して形成したバタリング層を介してロータを溶接して接合している溶接継手部を検証した。
図8は、12%Cr鋼のロータの開先面にバタリング層を施工して溶接部によって溶接した溶接継手における、12%Cr鋼のロータ母材、バタリング層及び溶接部の硬度を模式的に示している。バタリング層は、表1に示すように、強度に影響を及ぼすCrの含有量がロータ母材(12Cr鋼)と溶接部(1.25Cr鋼)の間である9%Cr鋼を用いた。この場合の溶接継手部の硬度分布を、図8中の白抜き印で記している。硬度は、バタリング層との境界付近のロータ母材では、バタリング層の形成時に急冷領域となりロータ母材に比べて高く、一方、ロータ母材との境界付近のバタリング層では、過時効域となって低くなり、バタリング層とロータ母材の境界付近には、硬度の極大・極小が生じていることが分かった。この硬度の極大・極小は、バタリング層と溶接金属との境界付近でも同様の理由により生じていることが分かった。また、バタリング層の中央部では、ロータ母材あるいは溶接金属との希釈効果が小さいため、バタリング層中央部の硬度はほぼ一定値となっている。1種類の溶接材を肉盛溶接して形成したバタリング層を介してロータを溶接接合により連結している、従来の溶接継手部では上述のように、硬度分布に段落が生じていた。硬度が高いと強度も高く靭性は低く、また硬度が低いと靭性は高く強度は低い傾向がある。そして、硬度分布に段落が生じていて強度の不均一な部分では亀裂等が生じやすく溶接継手部の信頼性低下の要因となっている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ロータ母材の化学組成が異なる、少なくとも2つのロータの突合せ部を、溶接部を介して連結したタービンロータにおいて、溶接継手部における硬度分布に段差が無く強度の不均一を緩和したバタリング層を形成し、信頼性の高いタービンロータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のタービンロータは、ロータ母材の化学組成が異なる、少なくとも2つのロータの突合せ部を、溶接部を介して連結したものであり、少なくとも一方の前記突合せ部にバタリング層を設け、該バタリング層は、その硬度分布が、前記ロータ母材および前記溶接部の硬度を、それぞれ始点および終点とする直線の±5%の範囲内で変化するように構成されていることを特徴としている。
本発明は、ロータ母材の化学組成が異なる、少なくとも2つのロータの突合せ部を、溶接部を介して連結したタービンロータにおいて、突合せ部に設けたバタリング層の硬度分布が、前記ロータ母材および前記溶接部の硬度を、それぞれ始点および終点とする直線の±5%の範囲内で変化するように構成されており、ロータ母材と溶接部との間の硬度変化に段差が無く強度が均一化されているので、信頼性の高いタービンロータとすることができる。
本発明のタービンロータは、具体的には、ロータの一方のロータ母材が、Cを0.1〜0.2質量%、Mnを0.3〜1.0質量%、Niを1質量%以下、Cr9〜13質量%、Moを0.1〜1.5質量%、Nbを0.02〜0.1質量%、Vを0.1〜0.2質量%含む全焼戻しマルテンサイト組織を有する12%Cr系鋼であり、他方のロータのロータ母材が、Cを0.25〜0.35質量%、Mnを1質量%以下、Niを1質量%以下、Crを0.8〜1.5質量% 、Moを1.0〜1.5質量%、Vを0.2〜0.3質量%、および残部としてFeから構成されるベイナイト組織を有するCr−Mo−V系鋼である。
また、本発明のタービンロータは、バタリング層が、12%Cr系鋼のロータの突合せ部に形成されている。
また、本発明のタービンロータは、溶接部が、Cを0.03〜0.1質量%、Siを0.14〜0.5質量%、Mnを0.42〜1.09質量%、Crを1.22〜2.3質量%、Moを0.54〜1.04 質量%、Nbを0.034質量%以下、Vを0.28質量%以下、および残部としてFeから構成される溶接材である。
さらに、本発明のタービンロータは、バタリング層が、Cを0.03〜0.14質量%、Siを0.06〜0.5質量%、Mnを0.42〜1.09質量%、Niを0.62質量%以下、Crを1.22〜10.4質量%、Moを0.54 〜1.21 質量%、Nbを0.034〜0.05質量%、Vを0.17〜0.28質量%、および残部としてFeから構成される複数の溶融層により形成されている。
さらに、本発明のタービンロータは、バタリング層が、突合せ部と同様の形状で、幅が0.7〜7.9mm、硬度が237〜347HV、堆積した溶融層の数が24〜264層であることが望ましい。
本発明によれば、ロータ母材の化学組成が異なる、少なくとも2つのロータの突合せ部を、溶接部を介して接合したタービンロータにおいて、少なくとも一方の突合せ部に、その硬度分布が、前記ロータ母材および前記溶接部の硬度を、それぞれ始点および終点とする直線の±5%の範囲内で変化するバタリング層を設けたので、タービンロータの溶接継手部に、硬度分布に大きな段差が生じておらず、強度の不均一が緩和されているため、タービンロータ溶接継手部の信頼性を確保することができる。
以下、本発明のタービンロータを実施するための最良の形態を具体的な実施例によって詳細に説明する。
本発明の第1の実施例について図1から図8を用いて説明する。図1は本発明に係る高圧蒸気用のタービンロータの断面図である。図1に示すように、高圧蒸気用のタービンロータは、高温側ロータ61、低温側ロータ62、高温側ロータ61に接続された軸受部63の3つに分割されており、各々が溶接部66、67で接合されてタービンロータが構成されている。溶接部66,67で接合される継手部には中空部64、65が形成され、軽量化が図られている。高温側ロータ61はマルテンサイト系Cr鋼である、表1の12%Cr鋼で構成され、低温側ロータ62及び軸受部63は表1のベイナイト組織を有する1%Cr−Mo−V系鋼で構成されている。表1はタービンロータのロータを構成する母材及び溶接ワイヤの化学組成(重量%)を示し、残部がFeである。溶接継手部の特性を円滑に変化させるには、溶接部の材料の化学組成、特に強度に最も影響するCrの含有量を段階的に変化させることが有効である。本実施例では、高温側ロータ61の母材のCr含有量が10.4%であり、低温側ロータ62の母材のCr含有量が1.13%であるので、溶接部のCr含有量は1.13〜10.4%で変化することが望ましい。本実施例では、低温側ロータ62の1%Cr−Mo−V母材との化学組成の希釈を優先するために、Cr含有量が1.25%の溶接ワイヤ(1)を使用した。
Figure 2008215181
図2は、本発明に係るタービンロータの溶接継手部の部分断面図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。一方のロータ1の突合せ部3には、他方の突合せ部4と溶接接合する前に、ロータ1の母材の化学組成を希釈するために、バタリング層5を形成してある。開先部底部には、ロータ1,2同志を位置合わせするために突合せ面7が設けてある。ロータ1とロータ2は、開先部に溶接ワイヤを溶融することで溶接部6が形成されて接合され、タービンロータが構成される。
図3は、ロータの突合せ部にバタリング層を形成するためのバタリング装置を示す図である。ここでは、粉末供給型レーザ溶接装置42を用いたバタリング装置について図示している。粉末供給型レーザ溶接装置42は、レーザ発振装置52、レーザトーチ53、バタリング層を形成するための粉末47を貯蔵する粉末貯蔵容器44,45、粉末47を運搬するために用いるガスを貯蔵するガスボンベ46、ガスおよび粉末47の供給量を制御する制御装置43、ガスおよび粉末47を制御装置43に送給するガスホース48、粉末用ホース50、ガスをレーザトーチ53に送給するガス送給ホース49、及び、粉末47をレーザトーチ53に送給する粉末送給ホース51から構成される。
レーザ発振装置52により発生されたレーザは、レーザファイバー54を通り、レーザトーチ53からタービンロータ1の開先表面に向けて照射される。粉末貯蔵容器44、45にそれぞれ貯蔵されている粉末47は、制御装置43でその量が制御されて粉末送給ホース51によってレーザ照射される箇所に向けて投入され、レーザの熱により溶融され、タービンロータ1の開先表面に溶融層となって堆積する。レーザトーチ53はアーム12に取り付けられて、タービンロータ1の開先表面上を走査し、また、タービンロータ1はタービンロータ回転装置15により回転する。レーザ溶接中は、アーム12の位置とタービンロータ回転装置15の回転を制御することにより、タービンロータ1の開先表面に均一の厚さにバタリング層を形成することができる。
図4は、タービンロータを溶接するためのタービンロータ溶接装置を示し、ここでは、タングステン・不活性ガス(TIG)溶接法によるタービンロータ溶接装置を図示している。タービンロータ溶接装置8は、電極9が取り付けられるトーチ10、溶接部を形成する溶接ワイヤ11、トーチ10及び溶接ワイヤ11を支持固定するアーム12、電極9に所定値の電流を供給する溶接電源13、溶接部の酸化を抑制するために電極9周囲から噴射する不活性ガスを供給するガスボンベ14、タービンロータ1を支持しながら回転させるためのタービンロータ回転装置15及び溶接ワイヤ11を溶接部に送給する溶接ワイヤ送給装置16を備える。電極9には、溶接電源13からの送電線17が取り付けられてあり、溶接電源13から電流が供給される。トーチ10には、ガスボンベ14から不活性ガスの供給をうけるためにガスホース18が取り付けてある。タービンロータ1には、電極9とタービンロータ1との間で電気アークを発生するために、電気線19が取り付けてある。タービンロータ回転装置15には、回転信号線20が取り付けてあり、溶接電源13からの制御信号を受けてタービンロータ回転装置15の回転速度および回転方向が制御される。溶接ワイヤ送給装置16は、送給信号線21からの制御信号を受けて溶接ワイヤ22の送給速度が制御されるように構成されてある。本発明では溶接装置として、図4で示したタングステン・不活性ガス(TIG)溶接法に加えて、サブマージアーク(SAW)溶接法、被覆アーク溶接法、金属・不活性ガス(MIG)溶接法および、これらの組合せを採用することができる。
図5は、本発明に係るタービンロータにおいて、複数のロータを溶接して接合する溶接工程フローの一例を示している。まず、ステップ101で溶接工程を開始する指示がでると、ステップ102で、バタリング層施工時の熱応力を緩和するために、バタリング層を形成するロータを予熱する。そして、ステップ103で、図3で示したバタリング装置を用いて開先面にバタリング層を形成し、ステップ104で、バタリング層周囲のみに局部的に入った熱を均一化するために応力除去焼鈍(後熱処理)を行う。ステップ105では、バタリング層の形成時に混入する可能性があるバタリング層の欠陥の有無を確認するために、バタリング層内を検査する。ステップ106で、バタリング層内に欠陥を検出した場合は、ステップ107に進んでその欠陥サイズを推定する。ステップ107で、バタリング層内の欠陥が機械強度上許容できないサイズであると判断した場合には、ステップ108に進んで、欠陥部を含むバタリング層を除去し、ステップ103に戻って再度バタリング層を施工する。
ステップ106で、バタリング層内に欠陥を検出しなかった場合、または、ステップ107で、検出した欠陥が許容できるサイズであると判断した場合は、ステップ109において、図4で示したタービンロータ溶接装置によって複数のロータを溶接して接合するための本溶接を行う。ステップ110では、本溶接で溶接部に入った熱を均一化するために応力除去焼鈍を行い、ステップ111で、溶接部に欠陥が有るか否かを確認するために検査を行う。ステップ112で、溶接部内に欠陥を検出した場合は、ステップ113に進んで、その欠陥サイズを推定する。ステップ113で、溶接部内の欠陥が機械強度上許容できないサイズであると判断した場合には、ステップ114で、欠陥部を含む溶接部を除去し、再度、ステップ109に戻って本溶接する。ステップ112で溶接部内で欠陥を検出しなかった場合、または、ステップ113で検出した欠陥が許容できるサイズであると判断した場合は、ステップ115に進んで接合工程を終了する。
本発明は、ステップ103においてロータの開先面に形成するバタリング層に関するものである。そして、本発明では、バタリング層は、12%Cr鋼側のロータの開先表面に施工した。これは、12%Cr鋼の焼き戻し温度(660℃)が、1%Cr−Mo−V系鋼(650℃)よりも高いためである。応力除去焼鈍(図5のS110)を行う際の熱処理温度は、焼き戻し温度の低い方に合わせる必要がある。そのため、12%Cr鋼に対しては低い温度での応力除去焼鈍では、十分応力を除去できない。このことから、12%Cr鋼側にバタリング層を施工した後に、12%Cr鋼に適した応力除去焼鈍(図5のS104)を行った。
ここで、本発明のバタリング層の形成方法について説明する。図3に示すバタリング装置において、粉末貯蔵容器44に12%Cr鋼ロータ母材の粉末を貯蔵し、また、粉末貯蔵容器45に、Cr含有量が1.25%の溶接ワイヤ(1)の粉末を貯蔵し、これらの粉末は混合されて粉末送給ホース51からロータの開先面に送給され、混合された粉末は照射したレーザによって溶融させて開先面に溶融層を形成する。溶融層を形成する初期段階では、粉末貯蔵容器45,46に貯蔵している粉末を、12%Cr鋼ロータ母材に近い成分となるように混合して送給し、12%Cr鋼ロータ母材に近い成分の溶融層を形成する。溶融層を形成するにつれて、12%Cr鋼ロータ母材の粉末と溶接ワイヤ(1)の粉末との混合割合において、溶接ワイヤ(1)の粉末の割合を徐々に増やしながら、複数の溶融層を形成していく。最後の溶融層は、溶接ワイヤ(1)の成分と最も近い成分、あるいは溶接ワイヤ(1) と同じ成分としている。
バタリング層内の化学組成は、12%Cr鋼と溶接部の化学組成を上限および下限とする範囲で調整する。すなわち、バタリング層の化学組成は、Cを0.06〜0.14質量%、Siを0.5〜0.6質量%、Mnを0.63〜0.99質量%、Niを0.62質量%以下、Crを1.2〜10.4質量%、Moを0.54 〜1.21 質量%、Nbを0.05質量%以下、Vを0.17質量%以下、および残部としてFeとする範囲で調整されている。このようにしてバタリング層を形成することにより、バタリング層の硬度が、ロータ母材の硬度から溶接部の硬度に段差無く変化するようにしている。
本発明では、バタリング層を形成するための粉末を溶融させて複数の溶融層を堆積することによりロータの開先面にバタリング層を形成する。そのため、バタリング層を施工する時間を短縮するには、溶融層の厚さを増やすことが望ましいが、それに伴い冷却時の残留応力により、溶融層が割れる可能性も増す。一方、溶融層厚さが薄い場合、被覆ムラが生じて、適切な化学組成の傾斜化が出来ない。そこで、適切な溶融層厚さを求めるために予備試験を行った。予備試験では、レーザ溶接で適用できる約100μm以下の粉末を使用した。図6に、予備試験における溶融層厚さと被覆率の測定結果例を示す。溶融層厚さを増やすと被覆率は上昇し、溶融層厚さが30μm以上の場合に被覆率は100%となった。また、溶融層厚さが300μm以上の場合には溶融層に割れが生じた。このことから、溶融層の厚さは30〜300μmとすることが望ましい。本実施例では、溶融層厚さは250μmとした。
バタリング層の施工後に行う本溶接(図5のS109)は、通常25KJ/cmの入熱量で施工する。予備試験として、タービンロータと同じ組成の母材へ入熱量25KJ/cmで本溶接を施工し、溶け込み深さとHAZ幅を計測した。その結果、図7に示すように、溶け込み深さは0.7mm、HAZ幅は5.8mmであった。本溶接によりバタリング層を含む領域が溶け込んでしまうと、化学組成の傾斜効果がなくなり、硬度分布の不均一をもたらす。そのため、バタリング層の厚さは本溶接施工時の溶け込み深さよりも大きく、すなわち0.7mm以上が必要である。一方、バタリング層の厚さは、機能の観点では上限はないが、施工時間の観点から必要最小限とすることが望ましい。前述の予備試験の結果から、HAZ幅と溶け込み深さとの合計である、母材の組織が変化する幅は、6.5mm(0.7+5.8mm)である。よって、バタリング層の幅(厚さ)は、6.5mmあれば、バタリング層の役割を果たすことができる。本実施例では、バタリング層の厚さが6.5mmとなるまで、溶融層を堆積させた。すなわち、1層当たりの溶融層の厚さが250μmであるので、粉末組成を変えながら26層を堆積させることにより、厚さ6.5mmのバタリング層を形成した。
図8には、このようにしてバタリング層を6.5mmの厚さに形成して溶接した溶接継手部において、12%Cr鋼ロータ母材の硬度、バタリング層の硬度及び溶接部の硬度を測定した結果を示している。12%Cr鋼ロータ母材の硬度は300±15HVであり、溶接部の平均硬度は250±13HVである。このことから、本発明では、バタリング層の硬度分布が、ロータ母材側では300HVを始点として、溶接金属側では250HVを終点とする一直線状の勾配となるように入熱量と使用する粉末の混合割合を調整してバタリング層を形成した。
しかし、バタリング層は、多数の溶融層が積み重なることで形成される。そのため、バタリング層内の硬度分布は、厳密には幾何学的な直線変化とはならず、図8の実線で示すような硬度分布であった。しかし、材料の機械的特性は、元々ばらつきを含んでおり、このばらつきが約±5%以内であれば、機械強度設計上許容できる。したがって、バタリング層の硬度分布は、±5%以内のばらつきを含む一直線上の傾斜であれば、実用上問題はない。本実施例では、バタリング層の直線状に傾斜させた硬度は、ロータ母材と溶接部の硬度をそれぞれ起点と終点とした直線に対して約±4%のばらつきであった。
本発明のタービンロータは、ロータ母材と溶接部との間に形成されているバタリング層の硬度が、ロータ母材の硬度から溶接部の硬度に徐々に変わっており、溶接継手部の硬度分布に大きな段差がなくて強度の不均一が抑制されているため、信頼性の高いタービンロータとなっている。
本実施例は、本溶接施工時の入熱量とバタリング層の厚さが実施例1とは異なるタービンロータであり、図7を用いて説明する。溶接装置および溶接工程の手順は、実施例1と同様(図3〜5)である。また、タービンロータの構造及び鋼種は、第1の実施例と同じ(図1と表1)である。
実施例1では、本溶接施工時の入熱量が25KJ/cmの場合について説明した。しかし、開先が狭い場合には、実施例1よりも低い入熱量で本溶接を施工する。図7に、本溶接施工時の入熱量とHAZ幅およびロータ母材への溶け込み深さの関係を示している。入熱量が10KJ/cm未満の場合では、溶接ワイヤを適切に溶かすことができないために、溶融層内に欠陥が生じた。よって、適切に溶融層を形成するには、10KJ/cm以上の入熱量が必要であり、10KJ/cm以上の入熱量の時の溶け込み深さは0.7mm、HAZ幅は4.5mmである。このことから、本溶接施工時の入熱量が10KJ/cmの場合では、バタリング層は0.7〜5.2(=0.7+4.5)mmの範囲であることが望ましい。本実施例では、バタリング層が0.7mmになるまで、溶融層を堆積させた。1層当たりの溶融層の厚さを30μmとしたので、粉末組成を変えながら24層を堆積させることにより、厚さ0.7mmのバタリング層を形成した。
このバタリング層を開先面に形成してロータを溶接で接合してタービンロータを形成することにより、溶接継手部の強度不均一を抑制することができ、信頼性の高いタービンロータを得ることができた。
本実施例は、本溶接施工時の入熱量とバタリング層の厚さが実施例1及び2とは異なるタービンロータであり、図7を用いて説明する。溶接装置および溶接工程の手順は、実施例1と同様(図3〜5)である。また、タービンロータの構造及び鋼種も実施例1と同じ(図1と表1)である。
実施例1では、本溶接施工時の入熱量が25KJ/cmの場合について説明した。しかし、開先が広い場合には、実施例1よりも高い入熱量で本溶接を施工する。図7に示すように入熱量が50KJ/cmより高い場合には、開先が溶け落ちて、所定の開先形状を保てなくなる。よって、本溶接施工時に適切に溶融層を形成するには、50KJ/cm以下の入熱量である必要がある。入熱量が50KJ/cmの時の溶け込み深さは2.0mm、HAZ幅は5.9mmであった。このことから、本溶接施工時の入熱量が50KJ/cmの場合には、バタリング層は2.0〜7.9(=2.0+5.9)mmの範囲であることが望ましい。本実施例では、バタリング層が7.9mmになるまで、溶融層を堆積させた。1層当たりの溶融層の厚さを30μmとしたので、粉末組成を変えながら264層を堆積させることにより、厚さ7.9mmのバタリング層を形成した。
開先面にこのバタリング層を形成してロータを溶接で接合してタービンロータを形成することにより、溶接継手部の強度不均一を抑制することができ、信頼性の高いタービンロータを得ることができた。
本実施例は、高中圧用タービンロータである点で、高圧蒸気用のタービンロータである実施例1のものとその構造および用途が異なるが、ロータを溶接する溶接装置および溶接工程の手順は、実施例1と同様(図3〜5)である。また、タービンロータの鋼種も実施例1と同じ(表1)である。
図9は、本実施例の高中圧用タービンロータの断面図である。図9に示すように、高中圧用タービンロータは、高温側ロータ71とそれぞれの後側段落に接合された低温側ロータ72,73の3つに分割されており、これらを溶接部76,77で接合することにより構成されている。継手部には中空部74,75が形成され、軽量化が図られている。高温側ロータ71は表1の12%Cr系鋼で構成されており、低温側ロータ72,73は表1の1%Cr−Mo−V系鋼で構成されている。タービンロータの構造や用途が異なっても、異材の組合せのタービンロータであれば、バタリング層には母材と溶接部との間で機械的特性が連続的に変化することが要求される。したがって、実施例1と同様に、機械的特性を代表するバタリング層の硬度は、図8のようにロータの母材の硬度から溶接部の硬度へ変化するように傾斜させることが望ましい。
開先面にこのバタリング層を形成してロータを溶接で接合してタービンロータを形成することにより、溶接継手部の硬度分布に段差が生ぜず、強度不均一を抑制することができ、信頼性の高いタービンロータを形成することができる。
本実施例のタービンロータは、溶接部の化学組成のみが実施例1とは異なるが、溶接装置および溶接工程の手順は、実施例1と同様(図3〜5)である。また、タービンロータの鋼種および構造は、実施例1と同じ(表1および図1)である。実施例1では、溶接部のCr含有量は1.13〜10.4であることが望ましいことを示した。ただし、溶接部のCr含有量が2.5%を超えると、溶接部が溶接割れを起こしやすくなるから、実用的には、溶接部のCr含有量は1.13〜2.5であることが望ましい。このことから、本実施例では、Cr含有量が2.25%の溶接ワイヤ(2)を使用した。そのため、本実施例の溶接部の硬度分布は260±13HVであり、実施例1の硬度分布よりも高かった。これに応じて、バタリング層の硬度分布は、実施例1と同様にロータ母材と溶接部の硬度を始点および終点とした一直線状に変化させることが望ましい。
バタリング層の化学組成は、タービンロータの母材および溶接部の化学組成に応じて変化させる。本実施例の場合では、バタリング層の化学組成は、Cを0.03〜0.14質量%、Siを0.06〜0.49質量%、Mnを0.63〜1.09質量%、Niを0.62質量%以下、Crを2.22〜10.4質量%、Moを1.01 〜1.21 質量%、Nbを0.05質量%以下、Vを0.17質量%以下、および残部としてFeとする範囲で変化させた。
ロータの開先面にこのバタリング層を形成してロータを溶接で接合してタービンロータを形成することにより、溶接継手部の強度不均一を抑制することができ、信頼性の高いタービンロータを得ることができた。
本実施例のタービンロータは、溶接部の化学組成のみが実施例1及び5とは異なるが、溶接装置および溶接工程の手順は、実施例1と同様(図3〜5)である。また、タービンロータの鋼種および構造は、実施例1と同じ(表1および図1)である。
本実施例では、炭化物の形成により硬度を高くするために、炭化物生成元素であるNbおよびVをそれぞれ0.034質量%および0.28質量%添加してある溶接ワイヤ(3)を使用した。その結果、本実施例の溶接部の硬度は330±17HVであり、実施例5の溶接部の硬度よりも高かった。これに応じて、バタリング層の硬度分布は、実施例1と同様にロータ母材と溶接部の硬度を始点および終点とした一直線状に変化させることが望ましい。
バタリング層の化学組成は、実施例1と同様にロータ母材および溶接部の化学組成に応じて変化させる。本実施例の場合では、バタリング層の化学組成は、Cを0.10〜0.14質量%、Siを0.06〜0.14質量%、Mnを0.42〜0.63質量%、Niを0.62質量%以下、Crを2.3〜10.4質量%、Moを1.04 〜1.21 質量%、Nbを0.034〜0.05質量%、Vを0.17〜0.28質量%、および残部としてFeとする範囲で変化させた。
開先面にこのバタリング層を形成してロータを溶接で接合してタービンロータを形成することにより、溶接継手部の強度不均一を抑制することができ、信頼性の高いタービンロータを得ることができた。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。また、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
前記実施例では、高温側のタービンロータのロータ母材を表1に記載した12%Cr鋼としているが、これに限定されるものではなく、Cを0.1〜0.2質量%、Mnを0.3〜1.0質量%、Niを1質量%以下、Cr9〜13質量%、Moを0.1〜1.5質量%、Nbを0.02〜0.1質量%、Vを0.1〜0.2質量%含む全焼戻しマルテンサイト組織を有する12%Cr系鋼でもよい。また、低温側のタービンロータのロータ母材を表1に記載した1%Cr−Mo−V系鋼としているが、これに限定されるものではなく、Cを0.25〜0.35質量%、Mnを1質量%以下、Niを1質量%以下、Crを0.8〜1.5質量% 、Moを1.0〜1.5質量%、Vを0.2〜0.3質量%、および残部としてFeから構成されるベイナイト組織を有するCr−Mo−V系鋼であってもよい。
本発明の実施例1に係る高圧タービン用溶接ロータの断面図。 本発明に係るタービンロータの継手部を示し、(a)は継手部の部分断面図、(b)は(a)の一部拡大断面図。 本発明のバタリング層を形成するタービンロータバタリング装置を示す模式図。 本発明のタービンロータを溶接するタービンロータ溶接装置を示す模式図。 本発明の実施例1に係るタービンロータ溶接工程を示すフロー図。 本発明のバタリング層を形成する溶融層厚と被覆率との関係を示す図。 本溶接時における入熱量とHAZ幅および溶け込み深さの関係を示す図。 本発明の実施例1に係る溶接継手部の硬度分布状態を示す図。 本発明の実施例4に係る高圧タービン用溶接ロータの断面図。
符号の説明
1,2 タービンロータ
8 タービンロータ溶接装置
9 電極
10 トーチ
11 溶接ワイヤ
12 アーム
13 溶接電源
14 ガスボンベ
15 タービンロータ回転装置
16 溶接ワイヤ送給装置
17 送電線
18 ガスホース
19 電気線
20 回転信号線
21 送給信号線
42 粉末供給型レーザ溶接装置
43 制御装置
44,45 粉末を貯蔵する粉末貯蔵容器
46 ガスボンベ
47 粉末
48 ガスホース
49 ガス送給ホース
50 粉末ホース
51 粉末送給ホース
52 レーザ発振装置
53 レーザトーチ
54 レーザファイバー

Claims (6)

  1. ロータ母材の化学組成が異なる、少なくとも2つのロータの突合せ部を、溶接部を介して接合したタービンロータにおいて、
    少なくとも一方の前記突合せ部にバタリング層を設け、該バタリング層は、その硬度分布が、前記ロータ母材および前記溶接部の硬度を、それぞれ始点および終点とする直線の±5%の範囲内で変化するように構成されていることを特徴とするタービンロータ。
  2. 前記ロータの一方のロータ母材が、Cを0.1〜0.2質量%、Mnを0.3〜1.0質量%、Niを1質量%以下、Cr9〜13質量%、Moを0.1〜1.5質量%、Nbを0.02〜0.1質量%、Vを0.1〜0.2質量%含む全焼戻しマルテンサイト組織を有する12%Cr系鋼であり、前記他方のロータのロータ母材が、Cを0.25〜0.35質量%、Mnを1質量%以下、Niを1質量%以下、Crを0.8〜1.5質量% 、Moを1.0〜1.5質量%、Vを0.2〜0.3質量%、および残部としてFeから構成されるベイナイト組織を有するCr−Mo−V系鋼であることを特徴とする請求項1に記載のタービンロータ。
  3. 前記バタリング層は、前記12%Cr系鋼のロータの突合せ部に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタービンロータ。
  4. 前記溶接部は、Cを0.03〜0.1質量%、Siを0.14〜0.5質量%、Mnを0.42〜1.09質量%、Crを1.22〜2.3質量%、Moを0.54〜1.04 質量%、Nbを0.034質量%以下、Vを0.28質量%以下、および残部としてFeから構成される溶接材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタービンロータ。
  5. 前記バタリング層は、Cを0.03〜0.14質量%、Siを0.06〜0.5質量%、Mnを0.42〜1.09質量%、Niを0.62質量%以下、Crを1.22〜10.4質量%、Moを0.54 〜1.21 質量%、Nbを0.034〜0.05質量%、Vを0.17〜0.28質量%、および残部としてFeから構成される複数の溶融層により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタービンロータ。
  6. 前記バタリング層は、前記突合せ部と同様の形状で、厚さが0.7〜7.9mm、硬度が237〜347HV、堆積した溶融層の数が24〜264層であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のタービンロータ。
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