JP2008212313A - 確実な装着を特徴とするポンプ装置 - Google Patents

確実な装着を特徴とするポンプ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】適切に装着されているかどうかを検出するシステムを有する、患者へ液体を供給するために用いられるポンプ装置及びポンプセットの提供。
【解決手段】供給セットは、栄養液用の導管及びその導管に結合された安全連動装置61を有する。ポンプ装置1は、ポンプデバイス及びポンプ23の動作を制御する制御システムを有する。電磁放射源は、供給セットの安全連動装置61へ向けて電磁放射信号を放射するためにポンプの制御システムへ作動可能に接続される。安全連動装置61は、電磁放射の方向に影響を与えるように構成される。電磁放射検出器は、制御システムへ作動可能に接続され、電磁放射信号の方向が安全連動装置61によって影響を受けた場合、電磁放射信号を受け、供給セットの導管67が供給ポンプ1に適切に配置されていることを制御システムに指示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、概して、流量制御装置により流体を患者へ送るポンプ装置に関し、より詳細には、ポンプセットがポンプ上に確実に装着されていることを判定するための安全連動装置を有するポンプセットとともに用いられるポンプに関する。
従来、薬品又は栄養物を含む流体を患者に投与することは、よく知られている。流体は、重力による流れによって患者へ送られ得るが、流量制御装置に搭載されたポンプセットであって制御された送出速度にて患者へ流体を送るぜん動ポンプ等のポンプセットによって患者へ送られることも多い。一般に、ぜん動ポンプは、変速機を介して少なくとも1つのモータと動作可能に係合されるロータ等を含むハウジングを備える。ロータは、モータによるロータの回転によって生じるぜん動作用により、ポンプセットの管を介して流体を駆動する。モータは、ロータを駆動する回転軸へ動作可能に接続される。ロータは、徐々に管を圧縮し、制御された速度にてポンプセットを介して流体を駆動する。コントローラは、ロータを駆動するためにモータを動作させる。ロータを用いない他の型式のぜん動ポンプも知られている。
ポンプにプログラムされた流れパラメータに対応する正確な量の流体をポンプに送らせるためには、投与供給セットは、ポンプに正確に装着されなければならない。ポンプセットがポンプ内の誤った位置に配置されていると、ポンプは、不正確な量の流体を患者へ送り、又は、状態を検査すること及びセットを再装着することを要求する流量不足アラームを生成する。従来のポンプは、ポンプセットが適切に装着されているかどうかを検出するシステムを有する。検出システムを有するこのようなポンプの例は、本出願と同一の出願人による「医療流体ポンプのための安全連動装置(SAFETY INTERLOCK SYSTEM FOR
MEDICAL FLUID PUMPS)」と題された米国特許第4,913,703号に示されている。この開示内容を引用して本明細書に組み込む。このシステムは、ポンプ内の回路により検出されるポンプセット上の磁石を用いる。磁石を有していなくとも検出され得るポンプセットを提供することが望まれている。
本発明の一態様において、患者へ栄養液を供給する導管と導管に結合された安全連動装置とを有する供給セットとともに用いられる経腸供給ポンプは、概して、供給セットに作用することにより供給セット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスを備える。更に、制御システムは、ポンプデバイスの動作を制御可能である。赤外放射源は、ポンプの制御システムへ作動可能に接続される。赤外放射源は、制御システムによって間欠的に通電されることにより供給セットがポンプに取り付けられた状態において供給セットの安全連動装置へ向けて赤外放射を放射するように構成される。赤外放射の伝搬は、安全連動装置により影響を与えられ得る。第1の検出器は、周囲の電磁放射から遮蔽されるようにポンプにより形成された凹部内にてポンプに取り付けられる。第1の検出器は、放射源から放射された赤外放射の伝搬が安全連動装置によって影響を与えられない限り第1の放射源から放射された赤外放射が第1の検出器に入射しないように赤外放射源に対して配置される。第1の検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。第1の検出器は、赤外放射源からの赤外放射の伝搬が安全連動装置により影響を与えられる場合において赤外放射を受けるように配置される。第1の検出器は、ポンプセットの導管がポンプに適切に配置されていることを制御システムに指示する。可視光源は、ポンプの制御システムへ作動可能に接続される。可視光源は、制御システムによって間欠的に通電されることにより供給セットの安全連動装置へ向けて可視光を放射するように構成される。可視光は、安全連動装置によって、フィルタ処理により遮断され得る。可視光検出器としての第2の検出器は、周囲の電磁放射から遮蔽されるようにポンプにより形成された凹部内にてポンプに取り付けられる。第2の検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。第2の検出器は、供給セットが適切な位置にあることを第1の検出器が検出したことを検証するために、供給セットがポンプに適切に配置されていない状態において可視光源からの可視光を受けるように配置される。
本発明の更に他の態様において、上記段落にて述べたような供給セットとともに用いられる経腸供給ポンプは、概して、供給セットに作用することにより供給セット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプ手段と、ポンプ手段の動作を制御する制御手段と、を備える。赤外放射を放射する第1の放射源手段は、ポンプの制御手段へ作動可能に接続される。第1の放射源手段は、制御手段によって間欠的に通電されることにより供給セットがポンプに取り付けられた状態において供給セットの安全連動装置へ向けて赤外放射を放射するように構成される。赤外放射の伝搬は、安全連動装置により影響を与えられ得る。第1の放射源手段からの赤外放射を検出する第1の検出器手段は、周囲の電磁放射から遮蔽されるようにポンプにより形成された凹部内にてポンプに取り付けられる。第1の検出器手段は、第1の放射源手段から放射された赤外放射の伝搬が安全連動装置によって影響を与えられない限り第1の放射源手段から放射された赤外放射が第1の検出器手段に入射しないように第1の放射源手段に対して配置される。第1の検出器手段は、制御手段へ作動可能に接続される。第1の検出器手段は、第1の放射源手段からの赤外放射の伝搬が安全連動装置により影響を与えられる場合において赤外放射を受けるように配置される。第1の検出器手段は、ポンプセットの導管がポンプに適切に配置されていることを制御手段に指示する。可視光を放射する第2の放射源手段は、ポンプの制御手段へ作動可能に接続される。第2の放射源手段は、制御手段によって通電されることにより供給セットの安全連動装置へ向けて可視光を放射するように構成される。可視光は、安全連動装置によって、フィルタ処理により遮断され得る。第2の放射源手段からの可視光を検出する第2の検出器手段は、周囲の電磁放射から遮蔽されるようにポンプにより形成された凹部内にてポンプに取り付けられる。第2の検出器手段は、制御手段へ作動可能に接続される。第2の検出器手段は、供給セットが適切な位置にあることを第1の検出器手段が検出したことを検証するために、供給セットがポンプに適切に配置されていない状態において第2の放射源手段からの可視光を受けるように配置される。
本発明の更に他の態様において、ポンプ装置は、患者へ流体を供給する導管と導管に結合された安全連動装置とを有するポンプセットとともに用いられる。ポンプ装置は、概して、ポンプセットに作用することによりポンプセット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、を備える。ポンプ装置の制御システムへ作動可能に接続された電磁放射源は、ポンプセットの安全連動装置へ向けて電磁放射を放射する。電磁放射は、安全連動装置が電磁放射の伝搬に影響を与え得るように選択された波長を有する。第1の電磁放射検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。第1の電磁放射検出器は、電磁放射源からの電磁放射の伝搬が安全連動装置により影響を与えられる場合において電磁放射を受けるように配置される。第1の電磁放射検出器は、ポンプセットの導管がポンプ装置に適切に配置されていることを制御システムに指示する。第2の電磁放射検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。第2の電磁放射検出器は、ポンプセットの導管が適切な位置にあることを第1の検出器が検出したことを検証するために、ポンプセットの導管がポンプ装置上に適切に配置されていない場合において電磁放射を受けるように配置される。
本発明の他の態様において、ポンプ装置及びポンプセットは、患者へ液体を供給するために用いられる。ポンプセットは、概して、液体のための導管と、導管に結合された安全連動装置と、を備える。ポンプ装置は、概して、ポンプセットに作用することによりポンプセット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、を備える。少なくとも2つのセンサがポンプ装置の制御システムへ作動可能に接続される。これらのセンサのうちの第1のセンサは、安全連動装置の装着位置にある安全連動装置を識別するように構成される。これらのセンサのうちの第2のセンサは、安全連動装置の位置に関連する不良状態を検出するように構成される。
本発明の更に他の態様において、ポンプ装置は、患者へ流体を供給する導管と導管に結合された安全連動装置とを有するポンプセットとともに用いられる。ポンプ装置は、概して、ポンプセットに作用することによりポンプセット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、を備える。電磁放射源は、ポンプセットの安全連動装置へ向けて電磁放射を放射するようにポンプ装置の制御システムへ作動可能に接続される。電磁放射は、安全連動装置が電磁放射の伝搬に影響を与え得るように選択される。第1の電磁放射検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。第1の電磁放射検出器は、電磁放射源からの電磁放射の伝搬がポンプ装置に適切に配置された安全連動装置により影響を与えられる場合において電磁放射を受けるように配置される。第2の電磁放射検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。第2の電磁放射検出器は、電磁放射源からの電磁放射を受けるように配置される。
本発明の更に他の態様において、ポンプ装置は、患者へ流体を供給する導管と導管に結合された安全連動装置とを有するポンプセットとともに用いられる。ポンプ装置は、概して、ポンプセットに作用することによりポンプセット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、を備える。電磁放射源は、ポンプセットの安全連動装置へ向けて電磁放射を放射するようにポンプ装置の制御システムへ作動可能に接続される。第1の電磁放射検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。第1の電磁放射検出器は、電磁放射源からの電磁放射の伝搬がポンプ装置に適切に配置された安全連動装置により影響を与えられる場合において電磁放射を受けるように配置される。第2の電磁放射検出器は、制御システムへ作動可能に接続される。制御システムは、電磁放射源及び第1の検出器を制御することにより間欠的に有効状態にするとともに、放射源からの電磁放射が第1の検出器により検出された後に限って、ポンプデバイスを有効状態にすることを許容するように作動可能である。
本発明の上述した態様に関連して言及される特徴には、種々の改良点が存在する。更なる特徴も、本発明の上述した態様に組み込むことができる。これらの改良点及び追加の特徴は、個別に、又は、任意の組み合わせにおいて存在する。例えば、本発明の図示した実施の形態のいずれかに関連して以下に説明する種々の特徴を、本発明の上述した態様のいずれかに単独で又は任意に組み合わせて組み込むことができる。
なお、種々の図を通して同様な要素には同様な参照符号を付する。
図面を参照すると、本発明の原理に基づいて構成された経腸供給ポンプ(広義には「ポンプ装置(pumping apparatus)」)は、その全体に1が付されている。供給ポンプは、全体に5が付された投与供給セット(広義には「ポンプセット」)が取り付けられるように構成されるとともに全体に3が付されたハウジングを備える(図1及び図3を参照。)。当然のことながら、本明細書において用いられる「ハウジング」には、複数の部材からなる構造、及び、ポンプ1の作動部材を収容しない又は取り囲まない構造等を含む支持構造(図示省略)の多くの形態が含まれる。ポンプ1は、ハウジング3の前面に、ポンプの状態及び/又は動作についての情報を表示し得る表示画面9も有する。表示画面9の面上のボタン11は、ポンプ1からの情報を制御及び取得する際に用いられる。当然のことながら、図示されたポンプ1は、経腸供給ポンプであるが、本発明は、医療用輸液ポンプを含む他の型式のぜん動ポンプ(図示省略)に適用され得る。本明細書に記載された型式と同じ汎用型式のポンプは、本出願と同一の出願人による「シェードされた点滴チャンバを備える経腸配送セット(ENTERAL DELIVERY SET WITH
SHADED DRIP CHAMBER)」と題された米国特許第4,909,797号に示されている。その開示内容を引用して本明細書に組み込む。
経腸供給ポンプ1は、図4に概略を示したように、ハウジング3内に配置されたポンプモータ25を備えるポンプ部(全体に23が付されている)を更に含んでいる。電気コード27は、モータ25のための電力源に接続するためにハウジング3から延伸している。代替として、又は、追加として、ポンプモータ25に電力を供給するためのバッテリ(図示省略)がハウジング3に収容されていてもよい。ポンプ部23は、ポンプ部のロータ軸(図示省略)に取り付けられるロータ(全体に37が付されている)を更に含んでいる。ロータ37は、内側ディスク39と、外側ディスク41と、3つのローラ(1つのみが図示されている)と、を含んでいる。ローラは、両ディスクに対して両ディスクの縦軸周りに回転するように内側ディスクと外側ディスクとの間に取り付けられている。図示された実施の形態においては、ポンプモータ25、ロータ軸及びロータ37は、広義には、「ポンプデバイス(pumping device)」と考えられる。ポンプハウジング3は、ロータ37の上方の第1の下側凹部45と、第1の下側凹部45に概ね隣接する第2の下側凹部47と、を含んでいる。ハウジング3は、第1の下側凹部45と略軸方向に整列された上側凹部49と、供給セット5の一部を収容するとともに保持するための上側凹部の底部の段部51と、を有する。第2の下側凹部47の上方のハウジング3の湾曲した凹部53は、投与供給セット5の他の部分を所定の位置にて収容するとともに保持する。下側凹部45,47、上側凹部49及び湾曲した凹部53は、広義には、個別に又は集合体(全体)として、以下において更に詳細に説明されるように、投与供給セット5の各部を収容するハウジング3の「収容部」と考えられる。
図3を参照すると、投与供給セット5は、少なくとも1つの流体源と患者との間の流路を有するとともに全体に55が付された管(広義には「導管」)を備えている。管55は、医療用品質(グレード)を有する変形自在なシリコン製であって、全体に61が付された安全連動装置と点滴チャンバ59とを接続する第1の管部57を備えている。第2の管部63は、安全連動装置61に接続されるとともに、管55の出口にて患者に取り付けられる胃瘻装置(図示省略)への接続に適した突起付コネクタ65等のコネクタに接続される。第3の管部67は、管55の入口にて栄養液のバッグ69に接続されるとともに、点滴チャンバ59に接続される。上述したように、異なる構造のポンプセットが用いられてもよい。例えば、検査証明用セット(図示省略)を用いてポンプ精度を検証及び/又は補正してもよい。ポンプ1は、いかなる種類のセットが装着されているかを自動的に認識するように構成されるとともに、動作を変更することにより特定のポンプセットによる要求に従うように構成されていてもよい。更に、ポンプ1は、第1の管部57がポンプに適切に装着されているか否かをセンサにより検出するように構成されていてもよい。
図3に示したように、安全連動装置61は、投与供給セット5の第1の管部57と第2の管部63とを接続する。安全連動装置61は、第1の管部57と第2の管部63との間の流体の流れを許容する中心軸穴81を有する(図5を参照)。安全連動装置61は、管57の一部を収容する上側円筒部83と、上側円筒部から径方向外方に延伸する電磁放射伝搬作用部材87と、第2の管部63を安全連動装置に取り付けるために第2の管部に収容される下側円筒部89と、を有する。当然のことながら、安全連動装置61、特に、部材87は、投与供給セット5と別体であってもよい。および/または、安全連動装置61は、液体が安全連動装置内を通過しないように投与供給セットに取り付けられていてもよい。電磁放射伝搬作用部材87は、投与供給セット5がポンプに適切に装着された場合において、ポンプ1の第2の下側凹部47の底部に形成されるとともに全体に91が付された台座に受けられる大きさを有する。図示された実施の形態においては、台座91は、安全連動装置61の形状に対応する略半円筒状である。台座91は、第2の下側凹部47の軸方向対向面95と、第2の下側凹部47の径方向対向面99とを含んでいる。この第1の実施の形態及びほとんどの他の実施の形態において、ポンプ1は、放射伝搬作用部材87が台座91の軸方向対向面95と実質的に対向するように着座した(台座91上に配置された)場合、ほぼ適切に機能する。しかしながら、台座91内における部材87の軸回りの回転角は動作に略無関係である。いくつかの実施の形態(以下参照)においては、部材87の特定の向きが有用であり、その場合においては、特定の構造が提供される。本発明の範囲内において、伝搬作用部材87を配置する他の方法が用いられてもよい。安全連動装置61及びハウジング3の台座91は、投与供給セット5が誤って外れることを防止するとともに安全連動装置を有しない非準拠の供給セットが使用されることを防止する形状を有していてもよい。図示された実施の形態においては、安全連動装置61及び台座91は、略円筒状であるが、当然のことながら、他の形状(例えば、六角形)であってもよい。以下、詳述するように、安全連動装置61は、可視光に対して不透明である(可視光を通過させない)とともに赤外範囲の電磁放射を透過させやすい(伝搬しやすい)材料(例えば、ポリスルホン熱可塑性樹脂等の熱可塑性高分子樹脂又は他の適切な材料)からなる。
一般的に、安全連動装置は、散乱(拡散、乱反射)、回折、反射及び/又は屈折、若しくは、散乱、回折、反射及び/又は屈折の任意の組み合わせにより電磁放射の伝搬に作用し得る。散乱は、一般に、粗面から反射したとき、又は、電磁放射が光を透過させる媒体を透過するとき、のいずれかのときの電磁放射線の散乱であると考えられている。回折は、一般に、不透明な物体の端の周りの電磁放射線の屈曲であると考えられている。反射は、表面に入射して反射面を提供する物質に入らない放射エネルギー又は粒子の行程の方向の変化又は粒子が戻ることであると考えられる。屈折は、放射エネルギーの光線がある媒体から伝搬速度が異なる他の媒体(例えば、異なる密度の媒体)へ斜めに入る際の、その光線の動きの方向の変化であると考えられている。屈折量は、その媒体に対向する材料の密度に部分的に依存する屈折率に基づいている。
ポンプ1は、特定の動作を実行するように設定され(プログラムされ)、又は、所望の方法により動作が制御される。例えば、ポンプ1は、フィード(供給)流体をバッグ69から患者へ提供する動作を開始する。介護者は、例えば、送られる(送出される)流体の量、流体の送出速度、及び、流体の送出頻度を選択できる。図4に示したように、ポンプ1は、コントローラ77(広義には「制御システム」)を有する。コントローラ77は、プログラミングを受け入れること、及び/又は、介護者が起動し得る予めプログラムされた作動ルーチンを含むこと、を可能にするマイクロプロセッサ79を含む。マイクロプロセッサ79は、モータ25を動作させるポンプ電子回路80を制御する。ソフトウエアサブシステム82を用いることにより、供給セット5がポンプ1に適切に配置された(位置決めされた)か否かを判定する。
第1の実施の形態においては、ポンプは、第2の下側凹部47に収容される赤外放射(「IR」)放射器105(広義には「電磁放射源」)を含んでいる。図5及び図6を参照すると、IR放射器105は、供給セット5の安全連動装置61に向けて赤外範囲の(「第1の」)波長を有する電磁放射信号を放射するために、コントローラ77へ作動可能に接続されている。図示の実施の形態においては、電磁放射源は、赤外放射(IR)放射器105であるが、当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、他の種類の電磁放射源を用いてもよい。第2の下側凹部47に配置される赤外放射(「IR」)検出器109は、IR放射器105から赤外放射信号を受け取るとともに供給セット5がポンプに適切に配置されているという指示をコントローラへ与えるために、コントローラ77へ作動可能に接続される。図示の実施の形態においては、IR検出器109(広義には「第1のセンサ」)は、赤外放射を検出するが、当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、他の種類の電磁放射を検出する電磁放射センサを用いてもよい。IR検出器109は、他の種類の電磁放射(例えば、可視光又は紫外光)と赤外放射とを区別する。可視光検出器111(広義には「第2の電磁放射検出器」及び「第2のセンサ」)は、IR検出器109と略隣接するように第2の下側凹部47に収容される。可視光検出器111は、周囲環境からの可視光(例えば、第2の波長の電磁放射)が検出された場合、コントローラ77に信号を与えることにより、可視光が検出器に到達することを妨げる位置にて安全連動装置61が第2の下側凹部47に取り付けられていないことを指示する。可視光検出器111は、可視範囲の電磁放射を検出するとともに、可視範囲外(例えば、赤外放射)の電磁放射を検出しないように構成されることが好適である。第2の電磁放射検出器は、紫外範囲等の他の範囲の電磁放射を検出するように構成されていてもよい。従って、可視光検出器111は、可視光と赤外放射とを区別できる。本明細書にて用いられる「第1の」又は「第2の」波長の電磁放射は、それぞれ、赤外範囲、可視範囲及び/又は紫外範囲にある波長等の波長の範囲を包含することが意図されている。
ポンプ1に配置されているポンプセットの種類を特定するセンサ及び流量モニターセンサ等の他のセンサ(図示省略)は、コントローラ77と通信することによりポンプが正確に動作することを支援する。IR放射器105は、放射器からの(図6の矢印A1により示す)電磁放射が安全連動装置61の電磁放射伝搬作用部材87に向けられるように、ハウジング3の第2の下側凹部47内の凹部113に配置されている(図5も参照)。安全連動装置61が台座91に適切に配置されている場合、IR放射器105からの赤外放射は、電磁放射伝搬作用部材87により散乱されるとともに内部反射されることにより、IR検出器109へ向けられるとともにIR検出器109により検出される。散乱は、部材87の材料に粒子状物質を添加することにより強められ得る。この第1の実施の形態(及び他の実施の形態)においては、赤外放射の伝搬は、主として内部反射により影響を受ける。赤外放射の伝搬に対する散乱等の他の影響も与えられる。しかしながら、屈折させられる赤外放射はごく少なく、IR検出器109により検出される赤外放射信号に寄与しない(即ち、屈折は信号強度の低下をもたらす)。IR検出器は、台座91の径方向対向面99の凹部117に配置される。可視光検出器111は、凹部119に配置される。凹部113,117,119は、IR放射器105、IR検出器109及び可視光検出器111を奥まった所に置くことにより、これらが伝搬作用部材87と物理的に接触することを防止する。図示していないが、更に保護するために、対応する凹部113,117,119内の放射器105及び検出器109,111のそれぞれを透明なプラスチック製の窓により囲んでもよい。更に、凹部117及び119は、周囲の電磁放射(可視光及び赤外放射の両方を含む)から検出器109及び111を遮蔽するために有用である。
図示した第1の実施の形態においては、IR放射器105は、IR検出器109から略90°の角度にて配置される。供給セット5が第2の下側凹部47に装着されず、電磁放射伝搬作用部材87が台座91に受けられない(支持されない)場合、IR放射器105からの赤外放射は、IR検出器109により検出されない。また、安全連動装置61が台座91に受けられない場合、ポンプ1の外部からの可視光(即ち、周囲光)が、第2の下側凹部47に入って可視光検出器111により検出される。伝搬作用部材87は、赤外放射を透過するとともに可視光に対して不透明な材料からなることが好適である。伝搬作用部材87は、一体構造であってもよく、又は、赤外放射を透過させるとともに可視光を透過させない外側層(図示省略)及び赤外放射及び可視電磁放射の両方に透明な内側層(即ち、コア)を有する構造等の他の構造であってもよい。
図6Aは、電磁放射伝搬作用部材87内の赤外放射の動きの概略を示している。IR放射器105は、部材87の側面に向けて円錐状に赤外放射を放射する。IR放射器105は、部材87の極近傍の側面に対して略直交するように配置される。円錐の中心線CLが図面に示されている。簡単のために、散乱を無視するとともに、円錐の略半分の二等分線である放射光(放射光線)R1を観察する。光線R1は、この円錐の半分における赤外放射の公称経路を表している。円錐の他の半分(即ち、図6Aの中心線CLより上の部分)は、IR検出器109により検出される光信号の提供にいくらか有用であるか、又は、全く有用でないと考えられる。光線R1は、反射して戻されることなく伝搬作用部材87に入る角度にて部材の側面にあたる。光線R1は、部材87の軸穴81周りの境界B(広義には「内側境界領域」)に到達するまで、部材87の略中心に向かって進む。光線R1は、部材87の側面に向けて反射して戻され、側面にて、光線の大部分が中心に向けて反射して戻される。境界Bにて、光線R1は再び部材87の側面に向けて反射して戻される。最終的に、光線は、IR放射器105の位置から約96°の位置にて部材87の内側面にあたる。この場所にて特に高いレベルの赤外放射強度が部材87を抜け出すということが判明した。従って、IR検出器109は、この位置に配置されるか、又は、約75〜105°の範囲に配置されることが好適である。もう一つの強度の高いノード(集合点)は、反射から予測されるように、IR放射器105から約49°の位置にあることが分かる。
電磁放射伝搬作用部材87の境界Bは、部材の残余の部分と同一の材料から作られ得る。境界Bの材料は、他の部分よりも一層「磨かれる」(即ち、鏡面性が一層高められる)ことにより、境界に入射する電磁放射を反射する能力が高められてもよい。しかしながら、部材87の中心部分を別の材料から形成してもよい。この場合、部材87は、図22について後述するように、内側部材及び外側部材から形成される。使用に際しては、投与供給セットの供給流体のバッグ69は、IVポール(図示省略)等の適切な支持体から吊り下げられ得る。点滴チャンバ59は、図1に示したように、作動位置において、第1の下側凹部45及び上側凹部49内に配置される。第1の管部57は、ロータ37の下部の周囲に配置される。安全連動装置61は、第2の下側凹部47の底部にて台座91上に配置される。第2の下側凹部47の台座91は、概ね、安全連動装置61が第2の下側凹部47内に配置された状態において第1の管部57がロータ37に実質的に巻き掛けられるように、配置される。IR放射器105及びIR検出器109は、供給セット5が適切に装着されているか否かを間欠的に又は連続的にチェックする(調べる)。安全連動装置61が台座91上の適切な作動位置にて受けられている(支持されている)場合、IR放射器105からの赤外放射信号は、電磁放射伝搬作用部材87に向けられる。電磁放射伝搬作用部材は、電磁放射を散乱させるとともに内部反射させる内側部に赤外放射を導く(図6及び図6Aを参照)。再び外側へ向けられて電磁放射伝搬作用部材87の外側の境界に実質的に直角に入射する赤外放射の一部は、電磁放射伝搬作用部材から外に出る。抜け出た赤外放射の一部は、IR検出器109へ向けられる。IR検出器は、供給セット5がポンプに適切に装着されている場合、周期的に作動するとともに赤外放射の存在を検出する。当然のことながら、IR検出器109は、電磁スペクトルの可視光領域内の波長を有する電磁放射を検出できないことが好適である。赤外放射信号を検出すると、IR検出器109は、対応する信号をマイクロプロセッサ79へ送る。また、安全連動装置61が台座91に装着された場合、部材87は可視光が可視光検出器111に到達することを妨げる。セット5が装着されている場合、可視光検出器111は、信号をマイクロプロセッサ79へ送ることにより、可視光が遮断されてポンプ1が動作可能であることを指示する。
一実施の形態においては、IR放射器105及びIR検出器109は、ともに間欠的に作動して、台座91上の安全連動装置61の存在を検出する。IR放射器105は、パルス状の赤外放射からなる所定のパターンを生成するように作動させられる。IR検出器109は、IR放射器105からの電磁放射の存在を調べる一連の検出器有効状態、即ち、パルスにおいて作動させられる。通常、所定の時間に対するIR検出器109の有効状態の数は、IR放射器105のパルスの数よりも大きい。例えば、IR検出器109は、3秒間に2回の有効状態を有するとともに、IR放射器105は、3秒間に1つの赤外放射のパルスを生成するようにプログラムされる。ポンプ1は、3秒間における「検出器有効状態」対「放射器有効状態」の比として約2:1の比を有する。当然のことながら、ポンプ1が他の比を有してもよく、IR放射器105及びIR検出器109は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の所定の間欠パターンにて作動させられてもよい。IR検出器109及びコントローラ77は、IR放射器105の特定の、例えば、不規則な有効状態のパターンを認識するように構成されていてもよい。
図7は、本発明の第2の実施の形態の台座191及び安全連動装置121を示す。本実施の形態の安全連動装置121は、傾斜環状面125を有する電磁放射伝搬作用部材123を有する。IR放射器129は、ハウジング143の台座191の径方向対向面132の凹部131内に配置されるとともに、第1の実施の形態と同様に、赤外放射を安全連動装置121へ方向づける(導く)ように配置される。図7の実施の形態においては、IR検出器133及び可視光検出器135は、台座191の軸方向対向面141の凹部137,139にそれぞれ配置される。安全連動装置121がハウジング143の台座191に受けられている場合、傾斜環状面125は、IR放射器129からの赤外放射を下方へIR検出器133に向けて反射するように反射性を有する。安全連動装置121が台座191に適切に受けられていない場合、可視光検出器135により周囲の可視光が検出される。
図7Aは、本発明の第3の実施の形態の台座159及び安全連動装置161を示す。本実施の形態においては、安全連動装置161は、電磁放射伝搬作用部材167の径方向外面に反射体165を有する。反射体165は、電磁放射伝搬作用部材167の残余の部分に固定された反射テープの層、又は、研磨された金属の層であってもよい。図7Aの実施の形態においては、IR放射器169、IR検出器171及び可視光検出器173は、これら3つの機器(デバイス)が概ね縦に整列するとともに互いに平行となるようにハウジング179の径方向対向面177の凹部175に配置される。当然のことながら、IR放射器169、IR検出器171及び可視光検出器173は、他の方法により配置されていてもよい。安全連動装置161が台座159に受けられている場合、IR放射器169から放射された赤外放射は、反射体165から反射されてIR検出器171へ送られる。更に、周囲の可視光が可視光検出器173により検出されることは妨げられる。安全連動装置161が台座159に装着されていない場合、赤外放射はIR検出器171へ送られない。更に、周囲の可視光は可視光検出器173により検出される。
図8は、本発明の第4の実施の形態の台座189及び安全連動装置191を示す。上記実施の形態のように、安全連動装置191は、台座189上に着脱可能に配置され得るので、ユーザ又は介護者によりポンプに取り外し可能に取り付けられ得る。本実施の形態においては、安全連動装置191は、供給セット201がポンプに装着された状態においてハウジング199の台座189に受けられるライトパイプ195(「電磁放射伝搬作用部材」)を含んでいる。ライトパイプ195は、外側環状部205と、傾斜環状壁207と、供給セット201の管213を受け入れる上部211と傾斜壁との間の中心部209と、を含んでいる。図8に示したように、IR放射器217及びIR検出器219はともに、台座189の底壁221の下に収容される。IR放射器217は、赤外放射を上へライトパイプ195の外側環状部205へ向けて方向づける(導く)。赤外放射は、傾斜環状壁207により反射されてライトパイプの中心部(中央の流体通路218の周囲)209を通過する。赤外放射は、ライトパイプの反対側の傾斜環状壁207により、IR検出器219へ向けて反射させられる。安全連動装置191が供給セット201の装着位置にて台座189上に適切に着座していない場合、IR放射器217からのIR信号は、ライトパイプ195を通ってIR検出器219へ送られない。本発明の上記実施の形態と同様に、周囲光を検出するための可視光検出器(図示省略)が設けられていてもよい。
図9は、本発明の第5の実施の形態の台座231及び安全連動装置235を示す。本実施の形態の安全連動装置235は、安全連動装置を透過する赤外放射を屈折させる赤外放射透過材料を含む。安全連動装置235は、略多角形の形状を有する。安全連動装置235の対向する側面236は、互いに平行に傾斜している。後述するように、電磁放射が所望の態様にて屈折させられるように、台座231は、図9に示した特定の向きにて安全連動装置を受けるためのキーを有する。IR放射器237、上側IR検出器239(広義には「第2の検出器」)、及び、下側IR検出器241(広義には「第1の検出器」)は、投与供給セット245がポンプに適切に装着されたか否かを検知するために配置される。上側IR検出器239及び下側IR検出器241は、放射器と検出器とが互いに略180°にて配置されるように、IR放射器237に対する台座231の反対側に配置される。また、赤外放射が安全連動装置235を通過するとき、放射(矢印A5により示す)は、下方へ屈折させられる(即ち、曲げられる)。上側IR検出器239及び下側IR検出器241は、距離Dだけ離間している。従って、下側IR検出器241は、赤外放射の存在を検知してポンプを動作可能にするための信号をマイクロプロセッサに送る。安全連動装置235の両側面は、赤外放射の屈折が下側IR検出器241へ屈折により導かれる(向けられる)ように、互いに平行に傾斜している。安全連動装置235がポンプの台座231に装着されていない場合、IR放射器237からの赤外放射は、(破線矢印A6により示したように)上側IR検出器239だけに赤外放射のビーム(光線)が導かれ(向けられ)るように、台座を通過する。その結果、上側IR検出器239は、ポンプの動作を実行不能とするための信号をコントローラに送る。異なる密度及び/又は幅を有する材料からなる安全連動装置を有する供給セットを用いる場合、供給セットが適切に装着されていても、電磁放射が下側IR検出器241へ入射するための適切な距離に対応した角度だけ電磁放射が屈折させられないので、安全連動装置235の密度及び幅は、上側IR検出器239と下側IR検出器241との間の距離Dに影響を与える。本発明の上記実施の形態と同様に、周囲光を検出するための可視光検出器(図示省略)が設けられていてもよい。
図10は、本発明の第6の実施の形態の台座271及び安全連動装置273を示す。本実施の形態の安全連動装置273は、第1の実施の形態と概ね類似しているが、安全連動装置の外面に赤外放射遮蔽材料からなる層275を含んでいる。第1の実施の形態のように、安全連動装置273は、安全連動装置を通して赤外放射を伝搬する(送る)電磁放射伝搬作用部材279を含んでいる。IR放射器285からの赤外信号を受け入れてその赤外信号がIR検出器287による検出のために安全連動装置273を透過するように電磁放射伝搬作用部材279の径方向外面281が用いられるので、電磁放射伝搬作用部材279の径方向外面281には、赤外放射遮蔽材料がない。当然のことながら、本実施の形態のIR放射器285及びIR検出器287は、台座271の径方向面291周りの任意の角度にて配置されていてもよい。投与供給セット295がポンプに装着されている場合、IR遮蔽層275は、外部の光源(例えば、太陽光)からの赤外電磁放射がIR検出器287に到達することを防止する。電磁放射伝搬作用部材279の径方向外面281の一部が、面上にIR遮蔽材料を有することも想定されている。この場合、IR放射器285及びIR検出器287が遮蔽されないように、電磁放射伝搬作用部材279は、台座271にキー構造(図示省略)を有することが好適である。本発明の上記実施の形態と同様に、周囲光を検出するための可視光検出器(図示省略)が設けられていてもよい。
本実施の形態の安全連動装置273は、「ツーショット射出成形(two-shot injection molding)」処理とも呼ばれる「二色成形(co-injection molding)」処理により製作され得る。この処理は、赤外放射透過材料(例えば、光透過性熱可塑性高分子樹脂)を含む電磁放射伝搬作用部材279と、IR遮蔽層275(例えば、不透明性熱可塑性高分子樹脂)と、から安全連動装置273を射出成形することを含む。本実施の形態の他の変形においては、赤外電磁放射が安全連動装置を通過することを許容するとともに、可視光がその装置を通過することを妨げるように、IR遮蔽材料に代えて可視光遮蔽材料(例えば、赤色染料を混合した熱可塑性高分子樹脂)を用いてもよい。
図11は、ソフトウエアサブシステム82を作動させることにより安全連動装置61がポンプに適切に装着されているか否かを決定(判定)する場合にコントローラ77(図4)が直面する種々の状態を示した状態図である。この状態図は、他の実施の形態にも適用されるが、第1の実施の形態に関して説明する。図11に示したように、コントローラが「セット装着」状態を提供するためには、IR放射器105及びIR検出器109の状態がオン状態(「ON」)であり且つ可視光検出器111の状態がオフ状態(「OFF」)でなければならない。IR放射器105、IR検出器109及び可視光検出器111からの状態表示の他のいかなる組み合わせに対しても、コントローラは「不良」状態を示すこととなる。「不良」状態は、ユーザに安全連動装置61の装着をチェックする(調べる)ことを促すとともに、ポンプ1が動作することを防止する。投与供給セット5が適切に装着されると、コントローラ77は、「セット装着」状態を検知し、ポンプ1に動作を開始させる。ポンプの動作中は、安全連動状態が連続的に監視されるようにIR放射器105を連続的に作動させてもよく、「セット装着」から「不良」へ状態が変化した場合、コントローラ77は、ポンプ1の動作を停止させてアラーム状態に入る。任意で、IR放射器105は、安全連動状態が連続的に監視されるように、設定された時間間隔にてIR検出器109へ赤外放射の短時間のパルスを送りながら間欠的に作動させられてもよい。可視光検出器111は、安全連動装置61が台座91から外されることにより可視光が凹部へ入った場合、可視光検出器111が直ちにこの状態を検知することによりコントローラ77へアラーム状態に入らせるための信号を送るように、可視光の存在を連続的にチェックしてもよい。可視光検出器111は、本発明の範囲を逸脱することなく間欠的に作動してもよい。
図12は、本発明の第7の実施の形態の台座301及び安全連動装置303を示す。本実施の形態においては、安全連動装置303は、赤外放射に不透明な材料からなるとともに、装置の頂面309から底面311まで貫通した開口部307を有する。開口部307は、IR放射器313からの赤外放射のビーム(A7により示す)を、回折させることにより、ハウジング327の台座301の下方に配置された一連のIR検出器321a〜321eによって検出される一連の離間したビーム(A8a〜A8eにより示す)に分割するように、構成されている。図示の実施の形態においては、IR放射器313は、安全連動装置303の上方の凹部331に配置されるとともに、IR検出器321a〜321eは、安全連動装置303の下方の凹部335に配置される。IR検出器321a〜321eは、開口部307が回折させた赤外放射がIR検出器にあたるように所定の距離だけ離間させられている。当然のことながら、IR放射器313が安全連動装置303の下方にあるとともにIR検出器321a〜321eが安全連動装置の上方にあってもよい。また、本発明の範囲を逸脱しない何らかの他の配置であってもよい。IR放射器313及びIR検出器321a〜321eに代えて、可視光放射器及び配列された可視光検出器(図示省略)を用いてもよい。
図12の実施の形態においては、安全連動装置303が台座301に適切に配置されている場合、IR放射器313からの赤外放射は、安全連動装置303により回折させられ、その結果、IR検出器321a〜321eにより検出される。検出器321a〜321eの数は、本発明の範囲を逸脱することなく本実施の形態にて示した数以外であってもよい。安全連動装置303がない場合、中央のIR検出器321c(広義には第2の検出器)はIR放射器313からの赤外放射を検出するが、他の検出器321a,321b,321d,321eは検出しない。安全連動装置303は、ハウジング327に対して適切な配置を確実にするためのキー構造(図示省略)を有することが好適である。本発明の上記実施の形態と同様に、周囲光を検出するための可視光検出器(図示省略)を用いてもよい。
図13は、本発明の第8の実施の形態の台座381及び安全連動装置385を示す。本実施の形態においては、安全連動装置385は、赤外放射が透過可能な材料からなる電磁放射伝搬作用部材387を有する。電磁放射伝搬作用部材387は、IRの透過に対して不透明な材料からなる層389を部材の頂面に有する。不透明層389は、安全連動装置385がポンプに適切に着座している状態において、IR放射器393からの単一の赤外放射ビームA9を、回折させることにより各IR検出器395a〜395eによって検出される一連の離間したビームA10a〜A10eに分割する開口部391を有する。伝搬作用部材387が台座381から外された場合、IR検出器395cのみがIR放射器393からの赤外放射を受ける。当然のことながら、IR検出器395a〜395eの数は、図示以外の数であってもよい。更に、伝搬作用部材387が台座381から外された状態において、IR検出器395c以外のIR検出器が赤外放射を検出してもよく、2つ以上のIR検出器が赤外放射を検出してもよい。また、IR検出器395a〜395eのグループが台座381の下部に位置するとともにIR放射器が台座の上部に位置するように配置を入れ換えてもよい。可視光放射器及び可視光検出器(図示省略)を、IR放射器393及びIR検出器395a〜395eに代えて用いてもよい。この場合、電磁放射伝搬部材は、可視光を透過可能であり、更に、可視光に対して不透明な層(層389と同様)を有する。更に、この第8の実施の形態において、上述した実施の形態と同様に、他の可視光検出器を用いることができる。連動装置385は、適切な配置を確実にするためのキー構造(図示省略)を有することが好適である。
図14は、本発明の第9の実施の形態の台座421及び安全連動装置461を示す。台座421は、図16にブロック図の形式にて示したポンプ401の一部である。ポンプ401には、管455と、安全連動装置461と、を含む供給セット405が取り付けられている。供給セット405は、図3に示した供給セット5と実質的に同一であってもよい。ポンプデバイス423は、モータ425により駆動されるロータ437を含んでいる。ロータ437は、実質的に上記実施の形態にて説明したように、管455と係合することにより流体を患者へ送出し得る。本実施の形態は、ハウジング439のそれぞれの凹部(図14)内のIR放射器427、IR検出器429、可視光放射器433及び可視光検出器435を含んでいる。本実施の形態においては、IR放射器427及びIR検出器429は、互いに略90°の角度にて配置されている。更に、可視光放射器433及び可視光検出器435は、互いに略90°の角度にて配置されている。これ以外の相対角度も可能である。一般に、IR検出器429は、安全連動装置461がない状態において、IR放射器により放射される赤外放射がIR検出器に入射しないように、IR放射器427に対して配置される。安全連動装置がポンプ401に適切に取り付けられた状態において、IR放射器427及び可視光放射器433はともに、安全連動装置461の極近傍の側面に対して略直交するように配置される。更に、本実施の形態及び他の実施の形態においては、放射器427,433と安全連動装置461との間の間隙は、安全連動装置の直径に対して小さいことが好適である(例えば、公称0.005インチ、即ち、約0.13mm)。本実施の形態の安全連動装置461は、赤外放射を透過するとともに可視光に対して不透明である。換言すると、連動装置461は、可視光をフィルタ処理することにより遮断するとともに赤外放射を通過させる。
供給セット405が適切に装着されている場合、IR放射器427により放射される赤外放射信号は、IR検出器429へ向けられる(IR検出器429にあたる)ように安全連動装置461内にて散乱させられるとともに反射させられる。可視光放射器433が暗い部屋に存在しない可視光に代わる第2の電磁放射信号(例えば、青色光)を提供するので、本実施の形態の台座421及び安全連動装置461は、暗い部屋にて作動する際に特に有用である。本実施の形態の制御システムは、まず、安全連動装置461が装着されていることを認識する信号をIR検出器429が受け取るまで、IR放射器427をパルス状に作動させる。次に、安全連動装置が台座421に正しく装着されている場合、可視光放射器433が有効状態にされて安全連動装置461により遮断される光信号を送る。可視光検出器435は、可視光信号をチェックする(調べる)とともに過剰な周囲光を検出するように作動する。いずれかの状態(即ち、放射器433からの光又は過剰な周囲光)が検出された場合、コントローラ477は、操作者に供給セット405の配置をチェックするように警告するアラームを有効状態にするとともに、その状態が修正されるまでポンプ401を動作させない。安全連動装置461によって周囲光が遮断されることにより、コントローラ477は、セットが装着されていること及びポンプが動作可能であることを認識する。IR検出器429が安全連動装置461の存在を検出した後に可視光検出器435が可視光放射器433からの可視光信号を検出した場合、ポンプ401は、不良状態を検出する。
図16を参照すると、コントローラ477は、モータ425を動作させるポンプ電子回路480を制御するマイクロプロセッサ479を有する。コントローラ477は、供給セット405がポンプ401に適切に配置されていることを検出するために用いられる少なくとも1つのソフトウエアサブシステムを含んでいる。供給セット405及び特に安全連動装置461がポンプ上に適切に配置されているか否かに基づいてポンプ401を制御するために用いられるソフトウエアサブシステム482の作動は、図17にフローチャートにより示される。この特定の命令セットは、IR放射器427がオン状態にされるとともにオフ状態にされる(即ち、パルス状に作動させられる)ように機能する。1396にてポンプ401に電源を入れると、ソフトウエアは、ブロック1398にていくつかの項をオフ状態に設定することにより初期化する。例えば、IR放射器427及び可視光放射器433は、オフ状態に設定される。同様に、アンビエントロック(Ambient Lock)と呼ばれるプログラムの機能もオフ状態に設定され、プログラムの機能のインスタントアウトプット(InstantOutput)及びアウトプット(Output)もオフ状態に設定される。簡単に説明すると、アンビエントロックは、IR検出器429がIR放射器427以外の光源から赤外放射を受けたと判定された場合、ポンプ401の動作を阻止する要因となる機能である。インスタントアウトプットは、ソフトウエアの一時的又は予備的な出力(即ち、ポンプ401が圧送し始めることを許可するか否か)である。アウトプットは、ポンプ401が流体を圧送するために動作することを許可するか否かを決定するために用いられるソフトウエアの最終出力である。
まず、図17に示したように、安全連動装置461がポンプ401に適切に配置された場合を想定して、ソフトウエアサブシステム482の機能を説明する。初期化1398の後、IR放射器427は、赤外放射が放射されるようにブロック1400にてオン状態にスイッチ(即ち、「トグル」)される(切り換えられる)。赤外放射が安全連動装置にあたる(向けられる)ように安全連動装置461が配置された場合、放射器427からの赤外放射の伝搬が影響を受けて赤外放射は安全連動装置内にて散乱させられるとともに反射させられる。赤外放射の一部は、安全連動装置を出て、IR検出器429にあたる。ソフトウエアは、IR放射器427がオン状態にトグルされた(切り換えられた)後、ブロック1401にて短時間だけ一時停止し、次いで、ブロック1402にてIR検出器429を読み取ることによりIR検出器429がオン状態である(即ち、赤外放射が検出された)か否かを判定する。次いで、ソフトウエアサブシステム482は、判定ブロック1404に進んで、IR放射器427がオフ状態であるという条件及びアンビエントロックがオン状態であるという条件のいずれか一方と、IR検出器429がオン状態であるという条件と、が成立しているか否かを問い合わせる。安全連動装置461が適切に配置されている場合には、IR検出器429はオン状態であるが、IR放射器427はオン状態であり、アンビエントロックはオフ状態である。従って、判定ブロック1404の問い合わせに対する回答は「No」である。換言すると、IR検出器429は、安全連動装置が適切に配置されていることを示す放射器427からの赤外放射を受ける。次いで、ソフトウエアは、ブロック1404aにてアンビエントロックをオフ状態に設定し(初期化された状態から変化しない)、他の判定ブロック1406に進む。
次の判定ブロック1406においては、ソフトウエアサブシステム482は、(IR放射器427がオフ状態であるときに検出器429により赤外放射が検出されたために)アンビエントロックがオン状態である状態、及び、IR放射器427、IR検出器429及び可視光放射器433のすべてがオフ状態である状態、のいずれか一方において可視光検出器435の評価をバイパス(迂回)するように作動する。この場合、アンビエントロックがオフ状態であり、且つ、IR放射器427及びIR検出器429がともにオン状態であるので、ソフトウエアは、ブロック1408に進んで可視光検出器435を読み取る。適切に配置された安全連動装置461は可視光検出器435を遮断するので、その読み取り値はオフ値(「OFF」)である。従って、次の判定ブロック1410にて問い合わせられると、回答は「No」であり、プログラムは次の判定ブロック1412へ移動する。可視光放射器433はまだオン状態になっていないので、プログラムは、ブロック1414にて可視光放射器をオン状態にし、遅延があるプログラムの最後1415に移動する。インスタントアウトプット及びアウトプットはともにオフ状態に初期化されているので、ポンプ401はまだ動作可能ではない。1415における遅延の後、プログラムはステップ1400に戻る。IR放射器427を間欠的に作動させること及び可視光放射器433を条件付きで作動させることにより、ポンプ401の動作の電力が著しく節約される。この特徴は、ポンプ401がバッテリ電力により動作する場合に有用である。
トグルするステップ1400に戻ると、IR放射器427は今度はオフ状態となり、遅延の後の1404にて問い合わせられたとき、IR検出器429はオフ値を読み取る。その結果、アンビエントロックはオフ状態のままとなるので、次の判定ブロック1406に到達したとき、その回答は再度肯定され、1408にて可視光検出器435が再度読み取られる。安全連動装置461が可視光検出器435を遮断したままであるので、可視光検出器はオフ状態である。プログラムステップの最初のループとは異なり、可視光放射器433は今度はオン状態であるので、プログラムは、移動し、ブロック1416にてインスタントアウトプットをオン状態に設定する。これにより、ポンプ401が流体を圧送するために動作することが許可されるべきであることが示される。しかしながら、プログラムは、直ちにポンプ401が動作することを許可しない。次のアクションブロック1418に示したように、出力フィルタ処理が用いられてから最終アウトプットが与えられる。例えば、ソフトウエアは、ブロック1418にて最終的なアウトプットがオン状態に設定される前に、1416にて何回かインスタントアウトプットがオン状態に設定されることを要求してもよい。プログラムの最終的な出力の信頼性を確立する種々のアルゴリズムが利用され得る。他方、出力フィルタ処理は、あらゆる場合においてアウトプット1418がインスタントアウトプット1416と等しくなるとき、省略され得る。いずれにしても、アウトプット1418がオン状態に設定されると、ポンプ401は動作が許可される(動作可能となる)。ポンプ401の動作が許可されると、安全連動装置461が適切な位置にあるままであることを確認するためにチェックするルーチンが実行される。図示の実施の形態においては、これは、ソフトウエアサブシステム482を継続して作動させることにより達成される。また、可視光放射器433が電力を節約するために再度オフ状態にされることも想定される。本発明の範囲内において、IR放射器427及び可視光放射器433を間欠的に作動させる種々の方法が利用され得る。
当然のことながら、所定の状況においては、ソフトウエアサブシステム482は、供給セット405の安全連動装置461がポンプに適切に配置されていないことを示す不良状態を検出することにより、ポンプ401の動作を阻止する。図15も参照すると、図15は、ソフトウエアサブシステム482内にあるソフトウエア命令の実行によって生じ得るいくつかの条件を示す。図示された条件は、全てを網羅することが意図されているわけではなく、ポンプ401の動作において生じ得る条件の例示である。IR検出器429が赤外放射を検出する(IR検出器がオン状態)等の時点になるまで、ソフトウエアサブシステム482は、ポンプ401が動作することを許可しない。換言すると、IR検出器429が赤外放射を少なくとも一回検出するまで、アウトプット1418はオン状態に設定されない。IR検出器429がオン状態にならない場合、ソフトウエアが判定ブロック1406に到達したときに回答が「No」であるので、プログラムは、インスタントアウトプット1422をオフ状態に設定してループの最後に進む。同様に、可視光放射器433は、IR放射器427からの赤外放射がIR検出器429により検出された後の時点まで、1414にてオン状態にならない。その場合、ソフトウエアサブシステム482は、判定ブロック1406から進んで、可視光放射器433をオフ状態にし(ブロック1420)、インスタントアウトプットをオフ状態に設定する(ブロック1422)。
図15の第1の条件、即ち、状態において、IR放射器427及びIR検出器429はともにオフ状態である。これは、例えば、図17に示したソフトウエアサブシステム482の前回のループにて、IR放射器427がオン状態であり、且つ、IR検出器429が赤外放射を検出しなかった場合に起こり得る。また、これは、例えば、供給セット405が装着されていない場合に起こり得る。判定ブロック1406における問い合わせに対する回答は「No」であっただろうから、プログラムはインスタントアウトプット1422をオフ状態に設定して、ループの最後へ進む。2回目のループにおいては、IR放射器427はオフ状態にトグルされるので、IR放射器及びIR検出器429はともに条件1に示したようにオフ状態になる。これは、供給セット405がポンプ405上の適切な位置にないことを示す(「不良」状態)。図15の表の条件XXは、説明した特定の条件における特定の要素に対して適用不能、又は、使用不能であることを示していることに留意されたい。
図15の第2の条件は、供給セット405及び安全連動装置461が検出される場合の条件のうちの第1の条件である。前回、ソフトウエアサブシステム482は、可視光放射器433が1414にてオン状態になるループを通って循環していたとする。この前回のプログラムループは、条件6により表される。この前回のプログラムループにおいては、IR放射器427及びIR検出器429はオン状態であり、且つ、可視光放射器433はまだ通電されていない。従って、ブロック1418にてアウトプットがオン状態に設定されることは、許可されない。2回目のループにおいて、IR放射器427及びIR検出器429はオフ状態となるが、プログラムがブロック1408に到達すると、可視光検出器435が読み取られる。供給セット405が適切な位置にあることを仮定すると、可視光検出器435がオン状態ではないので、ソフトウエアサブシステム482は、供給セットが適切に配置されていることを認識し、ポンプ401が動作可能となるようにアウトプット1418をオン状態に設定する。条件8は、ソフトウエアサブシステム482の後のループにおいて、IR放射器427、IR検出器429及び可視光放射器433のすべてがオン状態であり、且つ、可視光検出器435に対するオフ値の読み取りにより、アウトプット1418がオン状態に設定されることを認識する。条件3及び9は、同様に並んでいる。これらの条件においては、可視光検出器435が可視光放射器433から放射される光を検出するので、流体を患者へ圧送するためにポンプ401が有効状態にされることが阻止される。
条件4は、ポンプ401を取り囲む環境における周囲の電磁放射をIR検出器429が検出する状況を示す。IR放射器427がオフ状態であるので、ソフトウエアサブシステム482は、赤外放射がIR放射器から放射されていないことを知る。この場合、ソフトウエアサブシステム482は、ブロック1404における問い合わせに対して「Yes」の回答を受け取り、次いで、ブロック1404bにてアンビエントロックをオン状態に設定する。その結果、ソフトウエアサブシステム482は、ブロック1406にて可視光の存在の評価をバイパスし、1422にてインスタントアウトプットをオフ状態に設定する。条件5においては、安全連動装置461が適切な位置にないので、IR放射器427がオン状態である場合におけるIR検出器429のブロック1402における最初の読み取り値は、IR検出器がオフ状態であるという値となる。ソフトウエアサブシステム482は、ブロック1406の後、ブロック1420及び1422を通って直ちに進んで、可視光の評価をそれ以上行うことなく、アウトプットを(ブロック1418にて)オフ状態に設定する。また、ポンプ401は、家庭内使用においてポンプが窓又はその近くに設置された場合に起こり得る周囲光が明るい(BRIGHT)という状況を示すように構成されていてもよい。周囲光が明るいことが示されることにより、ユーザは、もっと暗い場所にポンプを移動することを指示され得る。
ソフトウエアサブシステム482は、過度に明るい周囲光が存在する状況を検出することもできる。条件7に示したように、IR放射器427及びIR検出器429がともにオン状態であることは、供給セット405がポンプ401に適切に配置されていることを示す。実際には、セット405が適切に装着されていないか、可視光を遮断しない不適切なセットが装着されているか、のいずれかである。しかしながら、可視光放射器433がオフ状態であるにもかかわらず、可視光検出器435は可視光を検出する。ソフトウエアサブシステム482は、可視光検出器435がオン状態である場合、判定ブロック1410にてブロック1420及び1422に進んで、インスタントアウトプットをオフ状態に設定する。これにより、ポンプ401は動作できない。
ポンプ401のコントローラ477を作動させるために用いることができる他のソフトウエアサブシステム484を図18に示す。安全連動装置461を含む供給セット405の適切な配置を検出するための本システムにおいては、IR放射器427は、オフ状態及びオン状態に切り換えられない(即ち、パルス状に作動させられない)。従って、初期化ステップ1428の後、IR放射器427は、ブロック1430にてオン状態にされると、ポンプ401の電源が入っている間、オン状態のままである。図18のソフトウエアサブシステム484の選択された作動条件を示す図19の表の条件1に示したように、IR放射器427がオフ状態になる時点は、ポンプ401がまだオン状態になっていない時だけである。再度図18を参照すると、ソフトウエアサブシステム484は、IR放射器427がオン状態になった後、ブロック1432にてIR検出器429を読み取る前に、ブロック1431にて遅延される。ソフトウエアサブシステム484は、ブロック1433におけるIR検出器429による赤外放射の検出を、供給セットが適切に配置されていることを確認するための更なるチェックの条件としている。条件2は、IR放射器427がオン状態であり、且つ、IR検出器429が赤外放射を検出しない状況を示す。IR検出器429が赤外放射を検出すると、プログラムは、1回目のループにおいてブロック1434へ進んで可視光検出器435を読み取り、可視光検出器がオフ状態であることを確認し(ブロック1435)、次いで、ブロック1436にて可視光放射器433をオン状態にする。ブロック1437における遅延の後、ソフトウエアサブシステム484は、2回目のループに進んで、1435にて可視光が遮断されていることを確認し、1438にて可視光放射器433がオン状態であることが分かるので、ブロック1440にてインスタントアウトプットをオン状態に設定する。それ以上の出力フィルタ処理がないと仮定すると、アウトプットはブロック1442にてオン状態に設定され、ポンプ401は動作可能となる。しかしながら、可視光放射器433が有効状態にされる前に可視光が検出された場合(即ち、ブロック1434にて)、可視光放射器はオン状態にされない。この場合、ソフトウエアサブシステム484は、ブロック1444に進んで、可視光放射器433をオフ状態にし、ブロック1446にてインスタントアウトプットをオフ状態に設定する。可視光放射器を有効状態にする前の可視光検出器435による可視光の検出は、図19の条件3に示されている。
条件4及び6はともに、供給セット及び安全連動装置461が検出されるので、ソフトウエアサブシステム484がアウトプット1442をオン状態に設定してポンプ401を動作可能にするという結果をもたらす。条件5及び7は、赤外放射がIR検出器429により検出されても、可視光検出器435が可視光を検出することによりポンプを動作させない状況を示す。条件7においては、可視光検出器435は、可視光放射器433からの光又は周囲からの光のいずれかを検出している。いずれの場合においても、ポンプ401は動作を許可されない。図17及び図18においては、図示のフローチャートを通る経路を追跡することにより他の変化が説明され得る。
図20及び21は、本発明の第10の実施の形態のポンプの台座602に隣接するポンプ601の一部及び安全連動装置603を示す。安全連動装置603は、赤外放射及び可視光の両方を透過させる材料を含む。安全連動装置603は、可視光の透過に対して不透明な遮光部分607を含んでいる。従って、安全連動装置がポンプに装着されている場合に、可視光は、可視光検出器609へ伝搬されない。遮光部分607が可視光検出器と略隣接した状態にて安全連動装置603が整列させられるように、安全連動装置603は、ポンプハウジングの対応する溝615に収容されるキー613を含んでいる。図示の実施の形態においては、キー613は、安全連動装置603から延伸する突起であるが、当然のことながら、キー及び対応する溝615は、本発明から逸脱することなく他の形状及び大きさであってもよい。本発明の範囲内において、ポンプに対する安全連動装置の位置をキーにより合わせるための他の構造を用いてもよい。
安全連動装置603がポンプ601内に装着されている場合、IR放射器616からの赤外電磁放射は、安全連動装置により散乱されるとともに反射され、IR検出器617により検出されてセットが装着されていることを証明する。次に、可視光検出器609は、ポンプ601内の可視光をチェックする。安全連動装置603の遮光部分607が可視光を遮断するように配置されているので、可視光検出器609は何も検出しない。図20の実施の形態においては、可視光放射器619は、放射して可視光信号を安全連動装置603へ送る。可視光信号は、遮光部分607の存在により可視光検出器609へ伝搬されず、ポンプ601の制御システムはポンプを動作可能にする。
図22は、本発明の第11の実施の形態の台座702を含むポンプ701の一部及び安全連動装置703を示す。安全連動装置703は、赤外放射を透過させるとともに、安全連動装置がポンプ701に装着されている場合において可視光が可視光検出器709へ伝搬しないように可視範囲における電磁放射を遮断する材料からなる。本発明の範囲内において、ある波長の電磁放射を通過させるとともに他の波長の電磁放射を遮断するための他の適切な構造を利用してもよい。図20に示したような可視光及び赤外放射の放射器及び検出器の配置を第11の実施の形態において用いてもよい。なお、異なる配置も可能である。
安全連動装置703は、外側部材704と、内側部材706と、を備える。外側部材は、上側円筒部708と、下側円筒部710と、環状フランジ712と、を含んでいる。環状フランジは、上側及び下側環状チャネル714を有する。図示の実施の形態においては、チャネルは、材料の使用量を減少させるが、安全連動装置703の作動には影響を与えない。供給セットの第1の管部757は、安全連動装置703の外側部材704の上側円筒部708内に受けられる。第2の管部763は、外側部材の下側円筒部710を覆いながら受けられる。
外側部材704は、選択的に可視光を遮断するとともに赤外放射を通過させる材料からなる。内側部材706は、外側部材と同一の材料又は異なる材料から作られ得る。しかしながら、内側部材706は、赤外範囲及び可視範囲における電磁放射に対して実質的に不透明であるとともに、高い反射率を有することが好適である。図示の実施の形態においては、内側部材706は、外側部材704と同一材料から作られるが、白色である。内側部材706は、二色射出処理又は押出処理等により、外側部材704と一体に形成され得る。また、外側部材704及び内側部材706は、別体として作られるとともに、接着又は溶着等の適切な方法にて互いに取り付けられていてもよい。内側部材706は、安全連動装置703に入る赤外放射の光学経路(光路)内の位置であって、その赤外放射の経路と第1管部757との間の位置に配置される。従って、内側部材706の外面は、この第11の実施の形態における赤外放射を反射するための「内側境界領域」を画成する。内側部材706は、管757内を流れる特定の液体(例えば、水)の存在により生じ得る赤外放射の内部反射の損失を抑制する。このようにして、管757内を流れる流体の光学特性と無関係に、赤外放射検出器(図示省略)へ向けて赤外放射を強く反射させることができる。
本発明又はその好適な実施の形態の要素の導入において、数が明示されていないときには、1つ又は複数の要素が存在していることが意図されている。また、「備える」、「構成する」、「含む」及び「有する」という表現は、包含することを意図しており、列挙されている要素の他に追加の要素があり得ることを意味する。更に、「上」、「下」、「頂部」及び「底部」、並びに、これら用語の変形は、簡便さのために使用されるが、部品の何らかの特定の向きを要求するものではない。
本発明の範囲から逸脱することなく、上記において種々の変更を行い得ることから、上記説明に含まれ、添付図面に示されているすべての内容は、限定の意味ではなく例示として解釈されるべきである。
経腸供給ポンプの斜視図であって、ポンプに収容された供給セットの一部を示した図である。 ポンプの斜視図である。 投与供給セットの正面図である。 ポンプの要素を示したブロック図である。 第1の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 図5の平面図である。 図6と同様の説明図であって、安全連動装置内の光線の伝搬を示した図である。 第2の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 第3の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 第4の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 第5の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 第6の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 ポンプのマイクロプロセッサの状態図である。 第7の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 第8の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分拡大断面図である。 第9の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の平面図である。 第9の実施の形態のポンプのマイクロプロセッサの状態図である。 第9の実施の形態の供給セット及びポンプの要素を示したブロック図である。 赤外放射放射器をパルス状に作動させる第9の実施の形態のポンプとともに用いられるソフトウエアサブシステムの作動を示したフローチャートである。 赤外放射放射器をパルス状に作動させない第9の実施の形態のポンプとともに用いられる他のソフトウエアサブシステムの作動を示したフローチャートである。 図18に示したソフトウエアサブシステムの命令を実行する際に直面する条件を示した状態図である。 第10の実施の形態のポンプ及び安全連動装置の部分平面図である。 図20の21−21線に沿って見た部分拡大断面図である。 図21と同様であって、第11の実施の形態の安全連動装置を示した部分拡大断面図である。

Claims (45)

  1. 患者へ栄養液を供給する導管と前記導管に結合された安全連動装置とを有する供給セットとともに用いられる経腸供給ポンプであって、
    前記供給セットに作用することにより前記供給セット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、
    前記ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、
    前記ポンプの前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに、前記制御システムによって間欠的に通電されることにより前記供給セットが前記ポンプに取り付けられた状態において赤外放射の伝搬に影響を与え得る前記供給セットの前記安全連動装置へ向けて赤外放射を放射するように構成された赤外放射源と、
    周囲の電磁放射から遮蔽されるように前記ポンプにより形成された凹部内にて前記ポンプに取り付けられた第1の検出器であって、前記放射源から放射された前記赤外放射の伝搬が前記安全連動装置によって影響を与えられない限り前記第1の放射源からの赤外放射が前記第1の検出器に入射しないように前記赤外放射源に対して配置され、且つ、前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに前記赤外放射源からの前記赤外放射の伝搬が前記安全連動装置により影響を与えられる場合において前記赤外放射を受けるように配置され、更に、前記ポンプセットの導管が前記ポンプに適切に配置されていることを前記制御システムに指示する第1の検出器と、
    前記ポンプの前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに、前記制御システムによって間欠的に通電されることにより、可視光をフィルタ処理によって遮断し得る前記供給セットの前記安全連動装置へ向けて可視光を放射するように構成された可視光源と、
    周囲の電磁放射から遮蔽されるように前記ポンプにより形成された凹部内にて前記ポンプに取り付けられた可視光検出器としての第2の検出器であって、前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに、前記第1の検出器による前記供給セットの検出を検証するために前記可視光がフィルタ処理により遮断されていない場合において前記可視光源からの可視光を受けるように配置された第2の検出器と、
    を備える経腸供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の経腸供給ポンプであって、
    前記ポンプは、前記安全連動装置が所定の向きにおいてのみ前記ポンプ上に取り付けられることを許容するキー構造を有する経腸供給ポンプ。
  3. 請求項1に記載の経腸供給ポンプであって、
    前記制御システムは、前記第1の検出器が前記赤外放射源からの赤外放射を検出した後に限って前記可視光源に通電するように構成される経腸供給ポンプ。
  4. 請求項1に記載の経腸供給ポンプであって、
    前記制御システムは、前記第1の検出器により赤外放射が検出されるとともに前記第2の検出器により可視光が検出されない場合、前記患者へ栄養液を圧送するために前記ポンプデバイスを動作させるように構成される経腸供給ポンプ。
  5. 患者へ栄養液を供給する導管と前記導管に結合された安全連動装置とを有する供給セットとともに用いられる経腸供給ポンプであって、
    前記供給セットに作用することにより前記供給セット内の流体の流れを駆動するように動作可能なポンプ手段と、
    前記ポンプ手段の動作を制御する制御手段と、
    赤外放射を放射する第1の放射源手段であって、前記ポンプの前記制御手段へ作動可能に接続されるとともに、前記制御手段によって間欠的に通電されることにより前記供給セットが前記ポンプに取り付けられた状態において赤外放射の伝搬に影響を与え得る前記供給セットの前記安全連動装置へ向けて赤外放射を放射するように構成された第1の放射源手段と、
    前記第1の放射源手段からの赤外放射を検出する第1の検出器手段であって、周囲の電磁放射から遮蔽されるように前記ポンプにより形成された凹部内にて前記ポンプに取り付けられ、前記第1の放射源手段から放射された前記赤外放射の伝搬が前記安全連動装置によって影響を与えられない限り前記第1の放射源手段からの赤外放射が前記第1の検出器手段に入射しないように前記第1の放射源手段に対して配置され、且つ、前記制御手段へ作動可能に接続されるとともに前記第1の放射源手段からの前記赤外放射の伝搬が前記安全連動装置により影響を与えられる場合において前記赤外放射を受けるように配置され、更に、前記ポンプセットの導管が前記ポンプに適切に配置されていることを前記制御手段に指示する第1の検出器手段と、
    可視光を放射する第2の放射源手段であって、前記ポンプの前記制御手段へ作動可能に接続されるとともに、前記制御手段によって通電されることにより、可視光をフィルタ処理によって遮断し得る前記供給セットの前記安全連動装置へ向けて可視光を放射するように構成された第2の放射源手段と、
    前記第2の放射源手段からの可視光を検出する第2の検出器手段であって、周囲の電磁放射から遮蔽されるように前記ポンプにより形成された凹部内にて前記ポンプに取り付けられ、前記制御手段へ作動可能に接続されるとともに、前記第1の検出器による前記ポンプセットの検出を検証するために前記可視光がフィルタ処理により遮断されていない場合において前記第2の放射源手段からの可視光を受けるように配置された第2の検出器手段と、
    を備える経腸供給ポンプ。
  6. 患者へ流体を供給する導管と前記導管に結合された安全連動装置とを有するポンプセットとともに用いられるポンプ装置であって、
    前記ポンプセットに作用することにより前記ポンプセット内の前記流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、
    前記ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、
    前記ポンプセットの前記安全連動装置が伝搬に影響を与え得るように選択された波長を有する電磁放射を前記安全連動装置へ向けて放射するように、前記ポンプ装置の前記制御システムへ作動可能に接続された電磁放射源と、
    前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに前記電磁放射源からの前記電磁放射の伝搬が前記安全連動装置により影響を与えられる場合において前記電磁放射を受けるように配置され、更に、前記ポンプセットの導管が前記ポンプ装置に適切に配置されていることを前記制御システムに指示する第1の電磁放射検出器と、
    前記制御システムへ作動可能に接続される第2の電磁放射検出器であって、前記第1の検出器による前記ポンプセットの導管の検出を検証するために、電磁放射が前記第2の検出器に到達することを阻止する前記安全連動装置によって前記電磁放射の伝搬が影響を与えられない場合において、前記電磁放射を受けるように配置された第2の電磁放射検出器と、
    を備えるポンプ装置。
  7. 請求項6に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射源は、第1の波長を主として有する電磁放射を放射するように構成され、
    前記第1の検出器は、前記電磁放射源により放射される波長を有する電磁放射を検出するように構成され、
    前記第2の検出器は、前記第1の波長を有する電磁放射を検出しないように構成されるポンプ装置。
  8. 請求項7に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射源により放射される前記電磁放射は、赤外放射であるポンプ装置。
  9. 請求項8に記載のポンプ装置であって、
    前記第2の検出器は、可視範囲及び紫外範囲の少なくとも一方における電磁放射を検出するように構成されるポンプ装置。
  10. 請求項7に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射源は、第1の放射源を構成し、
    前記装置は、更に、前記第1の波長と異なる第2の波長の第2の電磁放射源を備え、
    前記第2の検出器は、前記第2の波長を有する電磁放射を検出するように構成され、
    前記第1の検出器は、前記第2の波長を有する電磁放射を検出しないように構成されるポンプ装置。
  11. 請求項10に記載のポンプ装置であって、
    前記第1の検出器及び第2の検出器は、前記ポンプ装置上に適切に配置された前記安全連動装置が、前記第2の放射源からの前記第2の波長を有する電磁放射を前記第2の検出器が受けることを阻止するとともに前記第1の放射源からの前記第1の波長を有する電磁放射を前記第1の検出器へ導くように、前記ポンプ装置上に配置されるポンプ装置。
  12. 請求項10に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、前記第1の電磁放射源及び前記第2の電磁放射源の少なくとも一方を作動させることにより間欠的に電磁放射を放射させるポンプ装置。
  13. 請求項12に記載のポンプ装置であって、
    前記第1の電磁放射源は、電磁放射が前記第1の放射源から放射される放射器有効状態を含むパターンを生成するように間欠的に作動させられるポンプ装置。
  14. 請求項13に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、前記第1の放射源からの電磁放射の存在を検出する一連の検出器有効状態において前記第1の検出器を間欠的に作動させるポンプ装置。
  15. 請求項13に記載のポンプ装置であって、
    前記検出器有効状態の数は、前記放射器有効状態の数よりも大きくされるポンプ装置。
  16. 請求項15に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、検出器有効状態対放射器有効状態の比として略2:1の比を有するポンプ装置。
  17. 請求項12に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、前記第1の放射源を作動させることにより所定のパターンにて電磁放射を放射させるとともに、前記第1の検出器により前記所定のパターンが検出された場合に認識するように構成されたポンプ装置。
  18. 請求項10に記載のポンプ装置であって、
    第2の波長の前記第2の電磁放射源は、青色光を含むポンプ装置。
  19. 請求項10に記載のポンプ装置であって、
    前記第2の放射源は、前記第1の検出器が前記第1の波長を有する電磁放射を検出した後に、電磁放射を放射するポンプ装置。
  20. 請求項6に記載のポンプ装置であって、
    前記第2の検出器は、前記第2の波長を有する過剰量の電磁放射を検出して警告を発するポンプ装置。
  21. 患者へ液体を供給するために用いられるポンプ装置及びポンプセットであって、
    前記ポンプセットは、前記液体のための導管と、前記導管に結合された安全連動装置と、を備え、
    前記ポンプ装置は、
    前記ポンプセットに作用することにより前記ポンプセット内の前記流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、
    前記ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、
    前記ポンプ装置の前記制御システムへ作動可能に接続される少なくとも2つのセンサと、
    を備え、
    前記センサのうちの第1のセンサは、前記安全連動装置の装着位置にある前記安全連動装置を識別するように構成され、
    前記センサのうちの第2のセンサは、前記安全連動装置に関連する不良状態を検出するように構成されるポンプ装置及びポンプセット。
  22. 請求項21に記載のポンプ装置及びポンプセットであって、
    前記安全連動装置は、赤外放射を透過させるとともに可視光を遮断するポンプ装置及びポンプセット。
  23. 請求項21に記載のポンプ装置及びポンプセットであって、
    前記第1のセンサは、赤外放射検出器であり、
    前記第2のセンサは、可視光検出器であるポンプ装置及びポンプセット。
  24. 請求項23に記載のポンプ装置及びポンプセットであって、
    前記ポンプ装置の前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに赤外放射を前記安全連動装置の前記装着位置にある前記安全連動装置を通して送るように構成される赤外放射源を更に備えるポンプ装置及びポンプセット。
  25. 請求項24に記載のポンプ装置及びポンプセットであって、
    前記ポンプ装置の前記不良状態を検出するために用いられる可視光信号を送るように前記ポンプ装置の前記制御システムへ作動可能に接続される可視光源を更に備えるポンプ装置及びポンプセット。
  26. 患者へ流体を供給する導管と前記導管に結合された安全連動装置とを有するポンプセットとともに用いられるポンプ装置であって、
    前記ポンプセットに作用することにより前記ポンプセット内の前記流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、
    前記ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、
    前記ポンプセットの前記安全連動装置が伝搬に影響を与え得るように選択された電磁放射を前記安全連動装置へ向けて放射するように、前記ポンプ装置の前記制御システムへ作動可能に接続された電磁放射源と、
    前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに前記電磁放射源からの前記電磁放射の伝搬が前記ポンプ装置に適切に配置された前記安全連動装置により影響を与えられる場合において前記電磁放射を受けるように配置された第1の電磁放射検出器と、
    前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに前記電磁放射源からの前記電磁放射を受けるように配置された第2の電磁放射検出器と、
    を備えるポンプ装置。
  27. 請求項26に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射源により放射される前記電磁放射は、赤外放射であるポンプ装置。
  28. 請求項26に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射源により放射される前記電磁放射は、可視光であるポンプ装置。
  29. 請求項26に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、前記第1の検出器及び前記第2の検出器がともに前記電磁放射源からの放射を検出した場合、ポンプセットが前記ポンプ装置上に適切に装着されていることを認識するように予め設定されたポンプ装置。
  30. 請求項29に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射源及び前記第2の検出器は、前記ポンプセットが前記ポンプ装置上に適切に装着されていない場合に前記第2の検出器が前記放射源からの放射も検出するように、配置されたポンプ装置。
  31. 請求項26に記載のポンプ装置であって、
    前記ポンプセットと組み合わせられたポンプ装置。
  32. 請求項31に記載のポンプ装置であって、
    前記安全装置は、前記ポンプ装置上に適切に配置されている状態において、前記電磁放射源からの前記光を散乱させることにより前記第1の検出器及び前記第2の検出器の両方へ入射させるように構成されたポンプ装置。
  33. 請求項31に記載のポンプ装置であって、
    前記安全装置は、前記ポンプ装置上に適切に配置されている状態において、前記放射源からの前記電磁放射を回折させることにより前記第1の検出器及び前記第2の検出器の両方へ入射させるように構成されたポンプ装置。
  34. 請求項33に記載のポンプ装置であって、
    前記安全装置は、前記放射源からの前記放射を回折させるように構成された開口部を有し、
    前記第1の検出器及び前記第2の検出器は、前記開口部を通った放射が前記第1の検出器及び前記第2の検出器の両方へ入射するように所定の距離だけ離間しているポンプ装置。
  35. 請求項34に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射が前記安全装置により回折させられる場合において前記電磁放射を検出するように配置された第3の電磁放射検出器及びその他の電磁放射検出器を更に備えるポンプ装置。
  36. 請求項26に記載のポンプ装置であって、
    前記第2の検出器は、前記ポンプセットが前記ポンプ装置上に適切に配置されていない場合に前記放射源からの電磁放射を受け、一方、前記ポンプセットが前記ポンプ装置上に適切に配置されている場合に前記放射源からの電磁放射を受けないように配置されたポンプ装置。
  37. 請求項36に記載のポンプ装置であって、
    前記ポンプセットと組み合わせられたポンプ装置。
  38. 請求項37に記載のポンプ装置であって、
    前記安全連動装置は、前記ポンプセットが前記ポンプ装置上に適切に配置されている場合、前記放射源からの電磁放射を前記第2の検出器から離れる方向であって前記第1の検出器へ向かう方向へ向けて屈折させるポンプ装置。
  39. 請求項38に記載のポンプ装置であって、
    前記第1の検出器及び前記第2の検出器は、所定の距離だけ離間し、
    前記安全連動装置は、前記距離に略対応した角度だけ前記電磁放射を屈折させる密度を有する材料を含むポンプ装置。
  40. 患者へ流体を供給する導管と前記導管に結合された安全連動装置とを有するポンプセットとともに用いられるポンプ装置であって、
    前記ポンプセットに作用することにより前記ポンプセット内の前記流体の流れを駆動するように動作可能なポンプデバイスと、
    前記ポンプデバイスの動作を制御する制御システムと、
    前記ポンプセットの前記安全連動装置へ向けて電磁放射を放射するように、前記ポンプ装置の前記制御システムへ作動可能に接続された電磁放射源と、
    前記制御システムへ作動可能に接続されるとともに前記電磁放射源からの前記電磁放射の伝搬が前記ポンプ装置に適切に配置された前記安全連動装置により影響を与えられる場合において前記電磁放射を受けるように配置された第1の電磁放射検出器と、
    前記制御システムへ作動可能に接続された第2の電磁放射検出器と、
    を備え、
    前記制御システムは、前記電磁放射源及び前記第1の検出器を制御することにより間欠的に有効状態にするとともに、前記放射源からの電磁放射が前記第1の検出器により検出された後に限って、前記ポンプデバイスを有効状態にすることを許容するように作動可能であるポンプ装置。
  41. 請求項40に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、電磁放射が前記第2の電磁放射検出器により検出されない場合にのみ、前記ポンプデバイスを有効状態にすることを許容するポンプ装置。
  42. 請求項40に記載のポンプ装置であって、
    前記電磁放射源は、第1の放射源を構成し、
    前記ポンプ装置は、前記安全連動装置が存在しない状態において前記第2の検出器にあたる放射を放射するように配置された第2の電磁放射源を更に備えるポンプ装置。
  43. 請求項42に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、電磁放射が前記第1の検出器により検出された後に限って、前記第2の放射源を有効状態にするように作動可能であるポンプ装置。
  44. 請求項40に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、所定の期間において、前記電磁放射源を有効状態にする回数よりも多い回数だけ前記第1の検出器を有効状態にするように作動可能であるポンプ装置。
  45. 請求項44に記載のポンプ装置であって、
    前記制御システムは、前記第1の検出器の有効状態、対、前記電磁放射源の有効状態の比を略2:1の比とするように作動可能であるポンプ装置。
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