JP2008209862A - Image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、画像形成装置に関し、特に露光ヘッドの保持機構の構成に関する。 The present invention relates to an image forming apparatus, and more particularly to a configuration of an exposure head holding mechanism.
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、上面に開閉カバーが設けられ、この開閉カバー内側に露光ヘッドが保持されているものがある。この種の画像形成装置では、装置内に感光ドラムを備えたイメージドラムユニットが備えられ、カバーを閉じた状態で露光ヘッドとイメージドラムユニットが嵌合され、露光ヘッドとイメージドラムユニットが一定の距離を置いて位置決めされる。また、露光ヘッドにはポストが形成され、イメージドラムユニットには穴が形成され、これらが嵌合して互いに位置決めされるようになっている(例えば、特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art Some conventional image forming apparatuses using an electrophotographic system include an open / close cover on an upper surface and an exposure head held inside the open / close cover. In this type of image forming apparatus, an image drum unit including a photosensitive drum is provided in the apparatus, the exposure head and the image drum unit are fitted with the cover closed, and the exposure head and the image drum unit are spaced apart from each other. Positioned. Further, a post is formed in the exposure head, and a hole is formed in the image drum unit, and these are fitted and positioned to each other (see, for example, Patent Document 1).
しかしながら、従来の技術では、露光ヘッドのポスト中心とイメージドラムユニットの位置決め穴の中心がずれていると、ポストが位置決め穴とこすれてポストの側面に摩擦力が発生する。摩擦が起きている露光ヘッドの部分は位置決め穴に引っかかり、露光ヘッドと感光ドラムの距離は焦点ボケが発生しない最適な距離から外れ、その結果、感光ドラムの露光部に焦点ボケが発生し、印刷品質が落ちるという問題点があった。 However, in the conventional technique, if the center of the post of the exposure head and the center of the positioning hole of the image drum unit are shifted, the post is rubbed with the positioning hole and a frictional force is generated on the side surface of the post. The part of the exposure head where friction occurs is caught in the positioning hole, and the distance between the exposure head and the photosensitive drum deviates from the optimum distance that does not cause defocusing. As a result, defocusing occurs in the exposed area of the photosensitive drum, and printing is performed. There was a problem that quality fell.
本発明の目的は、これらの問題点を解消し、露光ヘッドを備えた開閉カバーを閉じる際に、露光ヘッドとイメージドラムユニットとを円滑に接合し、露光ヘッドと感光体との距離を安定して所定の距離とすることができる画像形成措置を提供することにある。 The object of the present invention is to solve these problems and to smoothly join the exposure head and the image drum unit when the open / close cover provided with the exposure head is closed, thereby stabilizing the distance between the exposure head and the photosensitive member. An object of the present invention is to provide an image forming measure that can be a predetermined distance.
本発明による画像形成装置は、装置本体に開閉自在に保持された蓋体を備えた画像形成装置であって、
感光体と、少なくとも一端部に被嵌合部を配設した露光ヘッド装着部とを有して前記装置本体に備えられる感光体ユニットと、前記被嵌合部と嵌合する嵌合部を備える露光ヘッドと、前記露光ヘッドを保持し、前記蓋体が閉じるとき、前記嵌合部が前記被嵌合部と嵌合可能な位置で、前記蓋体に備えられた回動支持部によって回動自在に支持されたヘッド保持部材とを備えたことを特徴とする。
An image forming apparatus according to the present invention is an image forming apparatus including a lid body that is openably and closably held in an apparatus main body,
A photoconductor, an exposure head mounting portion having a fitting portion disposed at least at one end thereof, a photosensitive unit provided in the apparatus main body, and a fitting portion that fits the fitting portion. When the exposure head and the exposure head are held and the lid is closed, the fitting portion is rotated by a rotation support portion provided in the lid at a position where the fitting portion can be fitted with the fitted portion. And a head holding member that is freely supported.
本発明によれば、露光ヘッドを備えた蓋体を閉じる際に、感光体ユニットと露光ヘッドとの位置決めを、円滑に、且つ安定して行うことが可能となる。 According to the present invention, the positioning of the photosensitive unit and the exposure head can be performed smoothly and stably when the lid provided with the exposure head is closed.
実施の形態1.
図1は、本発明に基づいて構成される画像形成装置の実施の形態1の要部構成を示す概略構成図である。
Embodiment 1 FIG.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing the main configuration of Embodiment 1 of an image forming apparatus configured according to the present invention.
同図において、画像形成装置1は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色を印刷可能なカラー用電子写真プリンタとしての構成を備えている。画像形成装置1の内部には、用紙搬送ローラ1101〜1104を有する概ねS字状の用紙搬送路1100が形成されており、この用紙搬送路1100の上流側端部には、記録用紙を収納する用紙トレイ11が、画像形成装置1本体に対して着脱自在に配置され、下流側端部にはスタッカ25が設けられている。
In FIG. 1, the image forming apparatus 1 has a configuration as a color electrophotographic printer capable of printing four colors of black (K), yellow (Y), magenta (M), and cyan (C). Inside the image forming apparatus 1, a substantially S-shaped
用紙搬送路1100には、用紙トレイ11から記録用紙を一枚ずつさばいて繰り出すホッピイングローラ2、繰り出された記録用紙を静電効果により転写ベルト13aに付着させて搬送する搬送ベルトユニット13、及びトナー画像を記録用紙に定着させる定着ユニット14が設けられている。
In the
搬送ベルトユニット13とによって、転写ベルト13aに付着して搬送される記録用紙を挟む位置に、記録用紙の搬送方向上流側より順にブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナーを収容して各色のトナー像を形成する感光体ユニットとしてのイメージドラムユニット15K,15Y,15M,15C(これらを区別なく総称する場合はイメージドラムユニット15と称す)が一列に、且つ画像形成装置1本体に対して着脱自在に配列されている。
Black (K), yellow (Y), magenta (M), cyan (in order from the upstream side in the conveyance direction of the recording paper, at a position sandwiching the recording paper conveyed by the
蓋体としてのアッパーカバー70は、後述するように、その一端側に形成された回転支軸89が画像形成装置1本体に回転自在に支持され、他端側が矢印A、B方向に移動して開閉可能に保持されている。このアッパーカバー70には、その外部側に記録済みの記録用紙を収容する前記スタッカ25が形成され、内部側面には、ブラック(K)用の露光ヘッド30Kを保持するヘッド保持部材としてのヘッドホルダ54K、イエロー(Y)用の露光ヘッド30Yを保持するヘッドホルダ54Y、マゼンタ(M)用の露光ヘッド30Mを保持するヘッドホルダ54M、シアン(C)用の露光ヘッド30Cを保持するヘッドホルダ54Cが備えられている。尚、露光ヘッド30K,30Y,30M,30Cを区別なく総称する場合は露光ヘッド30と称し、ヘッドホルダ54K,54Y,54M,54Cを区別なく総称する場合はヘッドホルダ54と称す。
As will be described later, the
これらは、同図に示すようにアッパーカバー70が閉じられているとき、露光ヘッド30K,30Y,30M,30Cが、それぞれイメージドラムユニット15K,15Y,15M,15Cに対向する位置に位置決めされるように配置されている。これらヘッドホルダ54及び露光ヘッド30の取り付け方法、及びイメージドラムユニット15との位置関係については、後で詳細に説明する。
As shown in the figure, when the
上記したように、画像形成装置1の、用紙トレイ11、イメージドラムユニット15、或いはアッパーカバー70のように、着脱可能な或いは可動な構成要素の個々に対して、その構成要素を除いた部分を画像形成装置本体と称す。
As described above, with respect to each of the detachable or movable components such as the
本実施の形態においては、イメージドラムユニット15K,15Y,15M,15Cの構成は同一であり、収容されているトナーの色のみが異なるため、ここではブラック(K)の現像器15Kを例にとり、その内部構造を以下に説明する。
In the present embodiment, the
尚、図1中のXYZ座標は、記録用紙1116(図2)が現像器イメージドラムユニット15を通過する際の搬送方向にX軸をとり、後述する感光ドラム19の回転軸方向にY軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸をとっている。また、後述する他の図においてXYZ座標が示される場合、これらの座標の軸方向は、共通する方向を示すものとする。即ち、各図のXYZ軸は、各図の描写部分が、図1に示す画像形成装置1を構成する際の配置方向を示している。
The XYZ coordinates in FIG. 1 take the X axis in the transport direction when the recording paper 1116 (FIG. 2) passes through the developing device
図2は、ブラック(K)のイメージドラムユニット15K、転写ローラ1130、露光ヘッド30K、及び印刷された記録用紙1116を模式的に示す概略構成図である。
FIG. 2 is a schematic configuration diagram schematically showing the black (K)
同図に示すように、イメージドラムユニット15Kは、カバー34によって覆われ、その内部には感光ドラム19が矢印方向に回転可能に配置され、この感光ドラム19の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光ドラム19の表面に一定の圧力で接触して電荷を供給して帯電させる帯電ローラ16、帯電された感光ドラム19の表面に、例えばLEDヘッド等の光源による光を照射して静電潜像を形成する露光ヘッド30Kが配設される。尚、この露光ヘッド30Kは、前記したようにアッパーカバー70(図1)に配設されている。
As shown in the figure, the
更に、静電潜像が形成された感光ドラム19の表面に、所定色(ここではブラック)のトナー1114を付着させて現像を発生させる現像部1111、感光ドラム19上のトナー現像を記録用紙1116に転写した際に残留した転写残トナー1115を除去して、廃トナー収集部1113に落下させるクリーニングブレード1120が配設されている。このためクリーニングブレード1120は弾性体で形成され、そのエッジ部が感光ドラム19の表面に一定の圧力で接触するように配置されている。尚、これら各装置に用いられている回転体は、図示しない駆動源からギアなどを経由して動力が伝達され回転する。
Furthermore, a
現像部1111は、トナー1114を収容し、その下部に形成されたトナー供給口1122からトナー1114を供給するトナーカートリッジ12、トナーカートリッジ12から供給されたトナー1114を貯蔵するトナー貯蔵部1112、現像ローラ17、この現像ローラ17にトナー1114を供給するトナー供給ローラ18、現像ローラ17上のトナー1114を薄層化する現像ブレード1121を有し、感光ドラム19の表面に形成された静電潜像をトナー1114によって顕像化、即ち現像する。尚、イメージドラムユニット15Kは、トナーカートリッジ12を、トナー供給ローラ18の上方において、着脱自在に配置するように構成されている。
The developing
現像ローラ17とトナー供給ローラ18とは、一定の圧力で当接するように、互いに平行に配置され、それぞれ同図に示される矢印の方向(同方向)に回転する。また、現像ブレード1121と現像ローラ17とは、同図に示すように、例えば現像ブレード1121の折り曲げ部分が現像ローラ17の周面に一定の圧力で接触するように、互いに平行に配置される。尚、これら各装置に用いられている回転体は、図示しない駆動源からギアなどを経由して動力が伝達され回転する。
The developing
図1に示すように、上記した4つのイメージドラムユニット15の各感光ドラム19に対向する位置には、それぞれ導電性のゴム等によって形成された転写ローラ1130が、記録用紙1116(図2)を静電吸収して搬送する転写ベルト13aを介して圧接された状態で配設されている。これらの転写ローラ1130は、感光ドラム19上のトナー現像を記録用紙1116(図2)に転写するが、この転写時に、各感光ドラム19の表面電位とこれらの各感光ドラムに対向して配置された各転写ローラ1130の表面電位に電位差を持たせるための電位が印加される。
As shown in FIG. 1,
定着ユニット14は、内部に加熱ローラとバックアップローラとを有し、記録用紙1116(図2)上に転写された転写済みトナー1117を加圧・加熱することによって定着する。ここで定着された記録用紙1116は、後段の用紙搬送ローラ1103,1104によって、記録用紙のスタッカ25に搬送される。
The
次に、アッパーカバー70に装備される、ヘッドホルダ54及び露光ヘッド30の取り付け方法、及びこれらのイメージドラムユニット15との位置関係について以下に説明する。図3は、ヘッドホルダ54及び露光ヘッド30が外された状態のアッパーカバー70本体を斜め下方から見た外観斜視図であり、図4は、アッパーカバー70本体を図1とは反対側から見た構成図であり、図5は、図4に示すアッパーカバー70本体を、Q−Q線で切る要部断面を概略的に示す要部断面図である。上記したように、アッパーカバー70の、ヘッドホルダ54及び露光ヘッド30のように、着脱可能な或いは可動な構成要素の個々に対して、その構成要素を除いた部分をアッパーカバー本体と称す。
Next, a method for attaching the
アッパーカバー70には、それぞれが画像形成装置1の本体に回転自在に支持される左右一対の回転支軸89a,89b(これらを区別なく総称する場合は回転支軸89と称す)が備えられている。回転支軸89は、アッパーカバー70の用紙搬送の下流側(X軸プラス方向)にあって、アッパーカバー70が開閉するときの回転中心となり、画像形成装置1本体に配備された図示せぬメカユニットに取り付けられる。またアッパーカバー70とメカユニットの間には、アッパーカバー70をY軸回りの矢印A方向(図1)、即ちアッパーカバー70を開ける方向に付勢するための図示せぬ付勢手段が配設されている。
The
アッパーカバー70には、前記した各ヘッドホルダ54K、ヘッドホルダ54Y、ヘッドホルダ54M、及びヘッドホルダ54Cを、各々が回動可能に保持するための取り付け部701K、取り付け部701Y、取り付け部701M、及び取り付け部701C(これらを区別なく総称する場合は取り付け部701と称す)が形成されている。これらの各取り付け部701は、図4に示すように、X軸方向において取り付け位置106から距離L83の位置に取り付け部701Cが配置され、取り付け部701Cから距離L84の位置に取り付け部701Mが配置され、取り付け部701Mから距離L84の位置に取り付け部701Yが配置され、取り付け部701Yから距離L84の位置に取り付け部701Kが配置されている。
In the
また図5に示すように、各取り付け部701には、取り付け位置106の中心から距離L85だけ図1の手前方向(Y軸プラス方向)の位置、且つアッパーカバー70の外面から距離L86だけ下方(Z軸マイナス方向)の位置が中心となる半径r7の取り付け穴702が形成されている。
Further, as shown in FIG. 5, each
図6は、画像形成装置1本体の所定位置に回転自在に保持されて、Y軸回りの矢印A方向に付勢されたアッパーカバー70(図1)を、閉じた回転位置(閉塞位置)にロックし、又ロックを開放するカバー開閉機構78の外観斜視図であり、図7は、カバー開閉機構78が画像形成装置1本体に保持された状態を示す動作説明図である。
FIG. 6 shows that the upper cover 70 (FIG. 1) held in a predetermined position on the main body of the image forming apparatus 1 and rotatably urged in the direction of arrow A around the Y axis is set to a closed rotational position (closed position). FIG. 7 is an external perspective view of the cover opening /
図7に示すように、カバー開閉機構78は、画像形成装置1本体の用紙搬送の上流側(X軸マイナス方向)の上方の所定箇所において、その回転軸79が回転自在に保持されている。更にカバー開閉機構78は、図示せぬ付勢手段によってY軸回りの矢印A方向に付勢され、同図に示すように、突起部67が上方に位置するロック位置で同方向の回転が規制されている。この時、一対の突起部67は、アッパーカバー70の先端部に形成された一対の係合孔80(図3)にそれぞれ係合してアッパーカバー70を閉塞位置にロックする。尚、図1に示す画像形成装置1は、アッパーカバー70が閉塞位置にロックされた状態を示すものである。
As shown in FIG. 7, the
アッパーカバー70を開ける際には、ロック解除ボタン68を押下し、カバー開閉機構78を、付勢力に抗してY軸回りの矢印B方向に回転する。これによって、一対の突起部67とアッパーカバー70の一対の係合孔80の係合が解除され、Y軸回りの矢印A方向に付勢されているアッパーカバー70は、同方向に回転して、後述する開放位置まで回転する。
When opening the
次にヘッドホルダ54の構成について説明する。図8はヘッドホルダ54を斜め下方からみた外観斜視図、図9は図8に示すヘッドホルダ54を矢印N方向からみた外形図、図10は図8に示すヘッドホルダ54を用紙搬送方向からみた外形図である。また図11は図10に示すヘッドホルダ54を、G―G線で切る断面を概略的に示す要部断面図、図12は図10に示すヘッドホルダ54を、E―E線で切る断面を概略的に示す要部断面図である。
Next, the configuration of the
これらの図に示すように、ヘッドホルダ54の下面60には、後述する露光ヘッド30を鉛直方向に一定の力で付勢するため、露光ヘッド30との間にバネ29(図31)を架けるための突起61a,61bが形成されている。ヘッドホルダ54の取り付け面93には、一対の回転軸突起94a,94bが形成されている。この一対の回転軸突起94a,94bは、図5に示すアッパーカバー70に配設された取り付け部701の取り付け穴702に、用紙搬送方向の下流側から圧入され、先端部が取り付け穴702を潜り抜ける。これによりヘッドホルダ54は、アッパーカバー70本体に装着され、取り付け部701によって、回動自在に支持される。このため、一対の回転軸突起94a,94bには、図15に示すように、取り付け部701の厚みより僅かに長い溝幅L27を有する溝部が形成されている。図16は、この時の装着位置関係を示す説明図である。
As shown in these drawings, a spring 29 (FIG. 31) is placed on the
この時、回転軸突起94a,94bの側面102a,102bが取り付け穴702の縁に接し、側面103a,103b及び取り付け面93が取り付け部701の面107及び面108と接触する。従って、ヘッドホルダ54の回動を円滑にするため、ヘッドホルダ54の回転軸突起94a,94bの側面103a,103b及び取り付け面93は滑らかに形成され、側面102a,102bは、滑らかに且つ円弧状に形成されている。
At this time, the
従って、ヘッドホルダ54は、取り付け部701の取り付け穴702の中心を回動中心として回動自在に保持され、ヘッドホルダ54自体の回転支点65(図10)は、側面102a,102の円弧中心となる。前記したバネ29(図31)を架けるための突起61a,61bは、Y軸方向において、回転支点65からそれぞれ距離yの位置に形成されている。
Accordingly, the
図10に示すように、ヘッドホルダ54には、長手方向両端部に、露光ヘッド30の動きを長手方向へ案内するガイド部88,98が形成されている。図11及びこの図11に示すヘッドホルダ54をG1―G1線で切る断面の部分断面図13に示すように、ガイド部88には、露光ヘッド30を取り付け、その動きを案内するガイド溝97aが形成されている。図11に示すように、ガイド溝97aは、ヘッドホルダ54の下面60から鉛直方向に距離L22の位置からの高さL19、ガイド部88の幅中心から左右に距離L23だけ広がる幅L20を有し、且つ図13に示すように奥行きL21の直方体状の空洞部である。
As shown in FIG. 10, the
一方、図12及びこの図12に示すヘッドホルダ54をG2―G2線で切る断面の部分断面図14に示すように、ガイド部98には、露光ヘッド30を取り付け、その動きを案内するガイド溝97bが形成されている。図12に示すように、ガイド溝97bは、ヘッドホルダ54の下面60から鉛直方向に距離L22の位置からの高さL19、ガイド部98の厚さ中心26から左右に距離L23だけ広がる幅L20を有し、且つ図14に示すように奥行きL21の直方体状の空洞部である。
On the other hand, as shown in FIG. 12 and a partial
次に、露光ヘッド30の構成について説明する。図17は、露光ヘッド30を用紙搬送方向と逆側、即ち定着ユニット14側からみた外形図である。同図に示すように、露光ヘッド30は、その下部に長手方向に延在するレンズ33を備えている。このレンズ33は、感光ドラム19(図2)の表面に光を集光させるものであり、下面47からその先端部が突出している。この下面には、長手方向の、一端部近傍においてカム32が支持板38によって回転自在に配設され、他端部近傍においてカム35が支持板36によって回転自在に配設されている。
Next, the configuration of the
図18は図17における右側端部近傍の部分拡大上面図、図19は露光ヘッド30を図18のP―P線で切る右側端部近傍の断面を示す部分断面図である。また図20はカム35の斜視図、図21は支持板36の斜視図である。一方図22は図17における左側端部近傍の部分拡大上面図、図23は露光ヘッド30を図22のP―P線で切る左側端部近傍の断面を示す部分断面図である。また図24はカム32の斜視図、図25は支持板38の斜視図である。
18 is a partially enlarged top view in the vicinity of the right end portion in FIG. 17, and FIG. 19 is a partial cross sectional view showing a section in the vicinity of the right end portion of the
露光ヘッド30は、図19に示すようにその右側下面において、下面47に形成されたV字溝47bによって、図20に示すカム35の円柱状中間部35aを位置決めし、更に図21に示す支持板36の付勢部36aによって、円柱状中間部35aを押圧することによって、カム35を回転自在に保持している。カム35は、後述するように、回転位置調整されることによってカム部35bの回転位置が決定されてレンズ33と感光ドラム19との距離が調整され、また、下面47はカム部35bの回転を妨げないように形成されている。
As shown in FIG. 19, the
同様にして露光ヘッド30は、図23に示すようにその左側下面において、下面47に形成されたV字溝47aによって、図24に示すカム32の円柱状両端部32aを位置決めし、更に図25に示す支持板38の付勢部38aによって、円柱状両端部32aを押圧することによって、カム32を回転自在に保持している。カム32は、後述するように、回転位置調整されることによってカム部32bの回転位置が決定されてレンズ33と感光ドラム19との距離が調整され、また、下面47はカム部32bの回転を妨げないように形成されている。
Similarly, as shown in FIG. 23, the
また露光ヘッド30には、露光ヘッド30をヘッドホルダ54(図10)に取り付け、露光ヘッド30の動きを規制するための突起31a,31bが備わっている。突起31aについては図22、図23に示し、突起31bについては図18、図19に示すように、各突起31は、幅L151、高さL152、長さL153の直方体であり、突起31a及び突起31bが、それぞれ遊嵌されるヘッドホルダ54のガイド部88のガイド溝97a及びガイド部98のガイド溝97bよりも小サイズに形成されている。これにより、露光ヘッド30がヘッドホルダ54によって保持されるとき、所定の範囲で前後、左右、上下、及び傾斜において変位可能に保持される。
Further, the
また露光ヘッド30には、図17に示すように、後述するイメージドラムユニット15にあるポスト23a及びポスト23b(図26)と各々嵌合して、イメージドラムユニット15に対して露光ヘッド30を位置決めするための長孔37及び位置決め穴39が形成されている。長孔37及び位置決め穴39の各開口部には、嵌合する過程で、ある程度の位置ズレを許容するためのテーパ37a(図23)及び39a(図19)が形成されている。更に露光ヘッド30の上面46には、前記したヘッドホルダ54との間にバネ29(図31)を架けるための突起43a,43bが、それぞれヘッドホルダ54の突起61a,61b(図10)に対向する位置に形成されている。突起61aと突起43aの間、突起61bと突起43bの間には、バネ定数Kで、圧縮状態のバネ26(図31)が架けられ、ヘッドホルダ54に対して露光ヘッド30を鉛直方向に付勢している。
As shown in FIG. 17, the
次に、イメージドラムユニット15の構成について更に説明する。図26は、イメージドラムユニット15の外観斜視図であり、前記した図2を参照しながら、その内部構成も含めて説明する。
Next, the configuration of the
図2で説明したように、イメージドラムユニット15の内部には、帯電ローラ16、現像ローラ17、トナー供給ローラ18、及び画像を形成するための感光ドラム19が備えられ、これらはカバー34で覆われている。図26に示すようにイメージドラムユニット15は、トナーカートリッジ12(図2)を着脱自在に装着するトナーカートリッジ装着部15a、露光ヘッド30(図17)を載置する露光ヘッド装着部15c、及び感光ドラム19が臨まれる開口15bを有し、露光ヘッド装着部15cには、この露光ヘッド装着部15cに装着される露光ヘッド30の長孔37及び位置決め穴39(図17)と嵌合するポスト23a及びポスト23bが植立している。ポスト23a及びポスト23bの各先端部には、嵌合する過程で、ある程度の位置ズレを許容するためのテーパが形成されている。
As described with reference to FIG. 2, the
またカバー70を閉じる際に発生する、ポスト23aと長孔37及びポスト23bと位置決め穴39の各衝突角度を小さくするため、ポスト23a,23bの高さを、図4で説明した回転支軸89の中心から取り付け部701CまでのX軸方向の距離L83の10分の1以下としている。
Further, in order to reduce the respective collision angles of the
感光ドラム19の両端部上方には、露光ヘッド30と感光ドラム19との距離を一定に保つためのコマ21,22が配置されている。これらのコマ21,22は、感光ドラム19と接することなく、感光ドラム19との高さ位置関係が変らないようにカバー34の露光ヘッド装着部15cに保持されている。
Above both end portions of the
図27は、後述するようにアッパーカバー70が閉じられて、露光ヘッド30がイメージドラムユニット15の露光ヘッド装着部15cに装着された際のコマ21と露光ヘッド30に保持されたカム32の関係を説明するための図である。同図に示すように、コマ21は断面が凸型であり、上面50は感光ドラム19の曲率r以上の曲率r1を有する曲面で形成され、上面50から感光ドラム表面まで、距離tを有する。この上面50には、露光ヘッド30の下面47(図23)に保持されたカム32のカム部32bが当接し、カム32の回転角を調整することにより、露光ヘッド30と感光ドラム19との距離が調節できるように構成されている。
FIG. 27 shows the relationship between the
一方、図28は、後述するようにアッパーカバー70が閉じられて、露光ヘッド30がイメージドラムユニット15の露光ヘッド装着部15cに装着された際のコマ22と露光ヘッド30に保持されたカム35の関係を説明するための図である。同図に示すように、コマ22は断面が凹型であり、上面51,52は感光ドラム19の曲率r以上の曲率r1を有する曲面で形成され、上面51,52から感光ドラム表面まで、距離tを有する。この上面51,52には、露光ヘッド30の下面47(図19)に保持されたカム35の一対のカム部35bがそれぞれ当接し、カム35の回転角を調整することにより、露光ヘッド30と感光ドラム19との距離が調節できるように構成されている。
On the other hand, in FIG. 28, the
図29は、感光ドラム19とレンズ33との間の距離Lを説明するための図である。同図に示すように、感光ドラム19からコマ21,22の各上面までの距離をt、コマ21,22から露光ヘッド面705までの距離をj、露光ヘッド面705からレンズ33の表面までの距離をpとすると、露光ヘッド30のカム32,35がコマ21,22の上に乗ったとき、露光ヘッド30のレンズ33の表面から感光ドラム19の表面までの距離LはL=t+j−pとなる。焦点ボケが発生しないレンズ33から感光ドラム19までの最大の距離をLa、最小の距離をLbとすると、この距離Lは、カム32,35の回転角を調整して距離jを可変することによりLa>L>Lbの範囲内に設定される。
FIG. 29 is a diagram for explaining the distance L between the
以上の構成において、先ず画像形成装置1の印刷動作について図1を参照しながら説明する。 In the above configuration, first, the printing operation of the image forming apparatus 1 will be described with reference to FIG.
印刷が起動されると、画像形成装置1は、ホッピイングローラ2によって、用紙トレイ11から記録用紙を繰り出し、用紙搬送ローラ1101〜1104、搬送ベルトユニット13により、この記録用紙を用紙搬送路1100に沿って下流側に搬送する。この搬送ベルトユニット24による搬送過程において、イメージドラムユニット15K,15Y,15M,15Cによって個々に形成したトナー画像を、転写ローラ1130により順次記録用紙の記録面上に転写し、更に定着ユニット14によって記録面上へのトナー画像の定着を行った後、印刷済みの記録用紙をスタッカ25へ搬送する。
When printing is started, the image forming apparatus 1 feeds the recording paper from the
次にトナーカートリッジ12の交換やメンテナンス等によりアッパーカバー70を開閉するときの動作について、動作説明図30を参照しながら以下に説明する。
Next, the operation when the
アッパーカバー70が開閉する場合、このアッパーカバー70に保持された露光ヘッド30は、図30に矢印で示すような円弧を描いて移動する。イメージドラムユニット15のポスト23aの中心は露光ヘッド30にある長孔37の中心の回転軌跡上にあり、イメージドラムユニット15のポスト23bの中心は露光ヘッド30にある位置決め穴39の中心の回転軌跡上にある。
When the
前記したように、ヘッドホルダ54(例えば図10)の各ガイド部88,98には、露光ヘッド30(例えば図17)の突起31a,31bよりも大きく、露光ヘッド30が動くことができるガイド溝97a,97bがあり、長孔37と位置決め穴39とポスト23a,23bの縁にはそれぞれテーパが形成されている。このため、前記したように、アッパーカバー70が閉じられて、長孔37とポスト23a、及び位置決め穴39とポスト23bとがそれぞれ嵌合する過程ではある程度の位置ずれが生じ、また位置ずれが生じていても嵌合が可能となる。
As described above, the
また、ポスト23a,23bの高さを、図4で説明した回転支軸89の中心から取り付け部701CまでのX軸方向の距離L83の10分の1以下としている。従って、長孔37とポスト23a、及び位置決め穴39とポスト23bとがそれぞれ嵌合する際の露光ヘッド30の衝突角は、tan−1(1/10)≒6°、即ち6°未満となり、この時嵌合に寄与する力は、無負荷時のアッパーカバー70に加えられる力のcos(6°)≒0.99倍となる。
Further, the heights of the
一方、ポスト23a,23bの側面にかかる摩擦力は、無負荷時のアッパーカバー70に加えられる力のsin(6゜)≒0.10倍になる。従って、長孔37とポスト23a、及び位置決め穴39とポスト23bとがそれぞれ接触したときに発生する摩擦力は、アッパーカバー70を押しているときのポスト23a,23bの側面にかかる摩擦係数が0.10と小さいため、露光ヘッド30に影響のない程度の力である。従って、長孔37はポスト23aと嵌合する際にはその形状に沿って上下に動き、また位置決め穴39はポスト23bと嵌合する際にはその形状に沿って上下に動くことができる。
On the other hand, the frictional force applied to the side surfaces of the
次にアッパーカバー70が閉じた状態から開かれるときの動作について動作説明図31を参照しながら説明する。
Next, the operation when the
アッパーカバー70が開くとき、図31に示すように、露光ヘッド30の両端にある突起31a,32bが、それぞれヘッドホルダ54の、ガイド88に形成されたガイド溝97a及びガイド98に形成されたガイド溝97bの各下部に引っかかることで、露光ヘッド30が持ち上がる。このときアッパーカバー70を持ち上げる力、即ちアッパーカバー70を図示せぬ付勢手段によりY軸回りの矢印A方向(図1)に付勢する力は、長孔37とポスト23aの間、及び位置決め穴39とポスト23b間に働く摩擦力よる負荷増加分に影響されない程度に大きく設定され、これにより露光ヘッド30は、ポスト23a,23bに引っかかることなく、図29に示した回転軌跡に沿って回転する。
When the
次にアッパーカバー70が開いた状態から閉じられるときの動作について動作説明図32〜35を参照しながら説明する。
Next, the operation when the
露光ヘッド30は、ヘッドホルダ54によって、所定の範囲で前後、左右、上下、及び傾斜において変位可能に保持されているため、各部間の寸法が変化して、ポスト23bの中心と位置決め穴39の中心がずれる可能性がある。このように、ポスト23bの中心と位置決め穴39の中心がずれた場合には、図32に示すように、カバー70を閉める際に露光ヘッド30の位置決め穴39のテーパ39a(図19)がイメージドラムユニット15のポスト23bのテーパと接触し、これにより露光ヘッド30が誘導されて位置決め穴39とポスト23bとが嵌合する。しかしながら、位置決め穴39の中心とポスト23bの中心がずれていると、位置決め穴39がポスト23bの中に入った後、その嵌合過程において、図33に示すように露光ヘッド30の位置決め穴39の側面に摩擦力F0が発生するため、露光ヘッド30は下に落ちず、摩擦力F0とバネ29bが押す力F1が釣り合ったところで止まる。
Since the
一方、長穴37とポスト23aは、ポスト23aが円柱形状であるのに対し露光ヘッド30の長穴39が長手方向(Y軸方向)に長く、更にポスト23aと長穴37の縁にそれぞれテーパが形成されているため、ポスト23aが露光ヘッド30の長穴37に入りやすくなっている。またアッパーカバー70からもカバーを押す力が加わっているため、露光ヘッド30の長穴37は、バネ29aの押し圧力を受けてポスト23aに沿って鉛直方向に進む。やがて長穴37の近くにあるカム32が感光ドラム19上のコマ21に当接して鉛直方向移動が規制されて位置決めされると、図34に示すようにバネ29aがより圧縮された状態となり、露光ヘッド30の長穴37周辺は付勢力F2でイメージドラムユニット15の露光ヘッド装着部15c(図26参照)に付勢される。
On the other hand, the
こうしてカバー70が閉まる直前には、カム35がコマ22に到達する前に摩擦により動きが停止しているため、図34に示すように、バネ29aの長さx2が、位置決め穴39側のバネ29bの長さx1より縮む。このとき、露光ヘッド30の長穴37にかかる力F2は位置決め穴39にかかる力F1より大きく、露光ヘッド30を保持するヘッドホルダ54が回転支点65を中心に回動可能であるため、ヘッドホルダ54には回転支点65を中心にモーメントM1が発生し、モーメントM1によって発生した力F3がバネ29bを介して露光ヘッド30に伝わる。このときのモーメントM1によってバネ29bにかかる力F3はK(x2−x1)になる。
Thus, immediately before the
その結果、モーメントM1によって発生した力F3がかかるだけでなく、回転運動が加わるので、ポスト23と位置決め穴30との引っかかりがはずれ易くなる。つまり、摩擦力F0とモーメントM1によって発生した力F3とは、F0<F3と変化することにより、ポスト23bと位置決め穴39が正確に嵌合する。このように露光ヘッド30は、位置決め穴39とポスト23bとが正確に嵌合することによって、図35に示すように鉛直方向へ進み、位置決め穴39の近くにあるカム35が感光ドラム19のコマ22に当接して移動が規制されて位置決めされ、露感光ドラム19に対して、焦点ボケが発生しない最適な距離が保たれる。尚、アッパーカバー70が閉塞してロックされた状態では、図35に示すようにバネ29a,29bが共に圧縮した状態となって露光ヘッド30がイメージドラムユニット15の露光ヘッド装着部15cに付勢された状態が保たれる。
As a result, not only the force F3 generated by the moment M1 is applied, but also a rotational motion is applied, so that the catch between the post 23 and the
以上のように、本実施の形態1の画像形成装置によれば、露光ヘッド30を保持するヘッドホルダ54がアッパーカバー70に対して回動可能に支持されているため、露光ヘッド端部に形成された位置決め穴がイメージドラム側に形成されたポストに嵌合する際に、摩擦による引っかかりを抑制してカバーの開閉に伴う露光ヘッドの位置決めを、円滑に且つ安定して行うことができる。
As described above, according to the image forming apparatus of the first embodiment, since the
実施の形態2.
図36は、本発明に基づく実施の形態2の画像形成装置におけるアッパーカバー70とヘッドホルダ54の取り付け構成を示す構成図である。
FIG. 36 is a configuration diagram showing a mounting configuration of the
実施の形態2の画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置1(図1)と主に異なる点は、アッパーカバー70とヘッドホルダ54の間に一対のバネが架けられている点である。従って、本実施の形態の画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置1(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いてここでの説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
The image forming apparatus according to the second embodiment is mainly different from the image forming apparatus 1 according to the first embodiment (FIG. 1) in that a pair of springs are provided between the
図36に示すように、アッパーカバー70に回転支点65で回動自在に保持されたヘッドホルダ54の回動位置を安定させるため、アッパーカバー70とヘッドホルダ54の対向する両端部間に、バネ定数K2の一対のバネ201a,201bを、Y軸方向において回転支点65から両方向にそれぞれ距離y1だけ離れた位置に取り付ける。ここで、図36に示すように、一対のバネ201a,201bの長さが同じで、アッパーカバー70とヘッドホルダ54が平行となるヘッドホルダ54の回動位置を、以後基準回動位置と称す。尚ここでは、一対のバネ201a,201bは、ヘッドホルダ54が基準回動位置にあって同じ長さになるとき、各々僅かに圧縮された状態でバランスする基準長L99になるように設定されているものとする。
As shown in FIG. 36, in order to stabilize the rotational position of the
次にアッパーカバー70が開いた状態から閉じられるときの動作について構成図36、及び動作説明図37〜39を参照しながら説明する。
Next, the operation when the
図37に示すように、ヘッドホルダ54が基準回動位置にあるとき、ヘッドホルダ54と露光ヘッド30の自重力W1が、回転支軸65にかかっている。この状態から、図38に示すようにヘッドホルダ54の一端に力F5をかけると、ヘッドホルダ54は回転して力をかけられたホルダ上のバネ201bは短くなって反力F6が発生し、バネ201aは長くなって引力F6が発生する。力F5を解放するとヘッドホルダ54はヘッドホルダ54の両端のバネ201a,201bの引力F6及び反力F6を受けて回転支点を中心にして回転する。ヘッドホルダ54は、その後、バネ201a,201bの長さが共に自然長L99となる基準回動位置に戻る。
As shown in FIG. 37, when the
図39に示すように、アッパーカバー70が閉まる直前には、前記実施の形態1で説明したように、露光ヘッド30の長穴37周辺は付勢力F2でイメージドラムユニット15の露光ヘッド装着部15c(図26参照)に付勢され、バネ29aの長さx2が、カム35がコマ22に到達する前に摩擦により動きが停止している位置決め穴39側のバネ29bの長さx1より縮む。
As shown in FIG. 39, immediately before the
露光ヘッド30の長穴37にかかる力F2は位置決め穴39にかかる力F1より大きくなる。またバネ201を取り付けたこと、及びコマ21がカム32に接してコマ22がカム35に接しないことにより、バネ29a,29bに伸びの差が発生し、バネ201a,201bの伸びにも差が発生する。このとき、バネ201aはx4だけ伸びるためバネ201aには鉛直逆向きの力F7=K2×(x4)が生じ、バネ201bはx3だけ縮むことからバネ201bには鉛直方向の力F8=K2×(x3)が働く。露光ヘッド30を保持するヘッドホルダ54は回転可能であるため、ホルダ54には回転支点65を中心にモーメントM2が発生する。このモーメントM2によって発生するホルダ54からバネ29bにかかる力F9は
F9=K(x2−x1)+K2(x4+x3)
となる。
The force F2 applied to the
It becomes.
その結果、モーメントM2によって発生した力F9がかかるだけでなく、回転運動が加わるので、ポスト23と位置決め穴30との引っかかりがはずれ易くなる。つまり、摩擦力F0とF9とは、F0<F9と変化することにより、ポスト23bと位置決め穴39が正確に嵌合する。このように露光ヘッド30は、位置決め穴39とポスト23bとが正確に嵌合することによって、鉛直方向へ進み、位置決め穴39の近くにあるカム35が感光ドラム19のコマ22に当接して移動が規制されて位置決めされ、露感光ドラム19に対して、焦点ボケが発生しない最適な距離が保たれる。尚、アッパーカバー70が閉塞してロックされた状態では、バネ29a,29bが共に圧縮した状態となって露光ヘッド30がイメージドラムユニット15の露光ヘッド装着部15cに付勢された状態が保たれる。
As a result, not only the force F9 generated by the moment M2 is applied, but also a rotational motion is applied, so that the catch between the post 23 and the
以上のように、本実施の形態2の画像形成装置によれば、露光ヘッド30を保持するヘッドホルダ54がアッパーカバー70に対して回転可能に支持されているため、露光ヘッド端部に形成された位置決め穴がイメージドラム側に形成されたポストに嵌合する際に、摩擦による引っかかりを抑制してカバーの開閉に伴う露光ヘッドの位置決めを、円滑に且つ安定して行うことができる。更に、アッパーカバーとヘッドホルダの間にバネを入れることでヘッドホルダの位置が安定するだけでなく、露光ヘッドを押し込む力が増加することでヘッドの位置決めの更なる安定が期待できる。
As described above, according to the image forming apparatus of the second embodiment, since the
実施の形態3.
図40は、本発明に基づく実施の形態3の画像形成装置におけるアッパーカバー170とヘッドホルダ154の取り付け構成を示す構成図である。
Embodiment 3 FIG.
FIG. 40 is a configuration diagram showing a mounting configuration of the
実施の形態3の画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置1(図1)と主に異なる点は、アッパーカバー170に対するヘッドホルダ154の取り付け位置を変えた点である。従って、本実施の形態の画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置1(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いてここでの説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
The main difference between the image forming apparatus of the third embodiment and the image forming apparatus 1 (FIG. 1) of the first embodiment is that the mounting position of the
図40に示すように、本実施の形態では、ヘッドホルダ154に形成された回転軸突起94a,94b(図8参照)の位置が、Y軸方向における位置決め穴39と長穴37との間の中心部から位置決め穴39側に所定距離だけよった位置に形成されている。従って、このヘッドホルダ154を支持するアッパーカバー170の取り付け部701の位置も、このヘッドホルダ154を画像形成装置の所定位置とするために同方向によって形成されている。即ち、本実施の形態の画像形成装置では、図40に示すように、回転支点89の位置が、Y軸方向において、長穴37の中心までの距離y10より位置決め穴39の中心までの距離y9の方が短くなるように形成されている。
As shown in FIG. 40, in the present embodiment, the positions of the
次にアッパーカバー170が開いた状態から閉じられるときの動作について構成図40、及び動作説明図41を参照しながら説明する。
Next, the operation when the
図41に示すように、アッパーカバー170が閉まる直前において、位置決め穴39とポスト23bが干渉してここでの動きが停止すると、ホルダ54が回転して最初にポスト23aが長穴37内に収まり、露光ヘッド30のカム32がイメージドラム15上のコマ21に当接し、ホルダ54にモーメントM8が発生し、位置決め穴39にかかる力F6は
F6=F2×(y10/y9)
となる。
As shown in FIG. 41, immediately before the
It becomes.
従って、ここでは距離y10が距離y9より長く設定されているため、モーメントによって発生する力は、回転支点89が位置決め穴39と長穴37の真ん中にある、即ちy10=y9のときの力より大きくなる。ヘッドホルダ154がバネ29bを介してヘッド30を押す力も回転支点が位置決め穴39と長穴37の真ん中にあるときより大きくなり露光ヘッド30が下へ進む。
Therefore, since the distance y10 is set longer than the distance y9 here, the force generated by the moment is larger than the force when the
その結果、モーメントM8によって発生した力F6がかかるだけでなく、回転運動が加わるので、ポスト23と位置決め穴30との引っかかりがはずれ易くなる。つまり、摩擦力F0とモーメントM8によって発生した力F6とは、F0<F6と変化することにより、ポスト23bと位置決め穴39が正確に嵌合する。このように露光ヘッド30は、位置決め穴39とポスト23bとが正確に嵌合することによって、鉛直方向へ進み、位置決め穴39の近くにあるカム35が感光ドラム19のコマ22に当接して移動が規制されて位置決めされ、露感光ドラム19に対して、焦点ボケが発生しない最適な距離が保たれる。尚、アッパーカバー170が閉塞してロックされた状態では、バネ29a,29bが共に圧縮した状態となって露光ヘッド30がイメージドラムユニット15の露光ヘッド装着部15cに付勢された状態が保たれる。
As a result, not only the force F6 generated by the moment M8 is applied, but also a rotational motion is applied, so that the catch between the post 23 and the
以上のように、本実施の形態3の画像形成装置によれば、露光ヘッド30を保持するヘッドホルダ54がアッパーカバー70に対して回動可能に支持されているため、露光ヘッド端部に形成された位置決め穴がイメージドラム側に形成されたポストに嵌合する際に、摩擦による引っかかりを抑制してカバーの開閉に伴う露光ヘッドの位置決めを、円滑に且つ安定して行うことができる。更に、回転支点をずらすことで簡単に露光ヘッドを押し込む力が増大することができるため、ヘッドの位置決めの安定性を高めることができる。
As described above, according to the image forming apparatus of the third embodiment, since the
尚、前記した各実施形態では、露光ヘッド側に長穴及び位置決め穴を設け、イメージドラム側にポストを形成した例を示したが、これに限定されるものではなく、例えばヘッド側にポストを、そしてイメージドラム側に穴を形成した構造とすることができるなど、種々の態様を取り得るものである。 In each of the above-described embodiments, an example in which a long hole and a positioning hole are provided on the exposure head side and a post is formed on the image drum side is shown, but the present invention is not limited to this, for example, a post on the head side, Various forms can be taken, such as a structure in which holes are formed on the image drum side.
また、前記した実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」といった言葉を使用したが、これらは便宜上であって、画像形成装置を配置する状態における絶対的な位置関係を限定するものではない。 In the above description of the embodiment, the words “up”, “down”, “left”, “right”, “front”, “back” are used for convenience, and image formation is performed. The absolute positional relationship in the state in which the device is arranged is not limited.
1 画像形成装置、 2 ホッピイングローラ、 11 用紙トレイ、 12 トナーカートリッジ、 13 搬送ベルトユニット、 13a 転写ベルト、 14 定着ユニット、 15 イメージドラムユニット、 15a トナーカートリッジ装着部、 15b 開口、 15c 露光ヘッド装着部、 16 帯電ローラ、 17 現像ローラ、 18 トナー供給ローラ、 19 感光ドラム、 21,22 コマ、 23a,23b ポスト、 25 スタッカ、 26 厚さ中心、 29 バネ、 30 露光ヘッド、 31a,31b 突起、 32 カム、 32a 円柱状両端部、 32b カム部、 33 レンズ、 34 カバー、 35 カム、 35a 円柱状中間部、 35b カム部、 36 支持板、 36a 付勢部、 37 長穴、 38 支持板、 38a 付勢部、 39 位置決め穴、 43a,43b 突起、 46 上面、 47 下面、 47a,47b V字溝、 50 上面、 51,52 上面、 54 ヘッドホルダ、 60 下面、 61a,61b 突起、 65 回転支点、 67 突起部、 68 ロック解除ボタン、 70 アッパーカバー、 78 カバー開閉機構、 79 回動軸、 80 係合孔、 88 ガイド部、 89 回動支軸、 93 取り付け面、 94a,94b 回転軸突起、 97a,97b ガイド溝、 98 ガイド部、 102a,102b 側面、 106 取り付け位置、 154 ヘッドホルダ、 170 アッパーカバー、 201a,201b バネ、 701 取り付け部、 702 取り付け穴、 1100 用紙搬送路、 1101〜1104 用紙搬送ローラ、 1111 現像部、 1112 トナー貯蔵部、 1113 廃トナー収集部、 1114 トナー、 1115 転写残トナー、 1116 記録用紙、 1117 転写済みトナー、 1120 クリーニングブレード、 1121 現像ブレード、 1122 トナー供給口、 1130 転写ローラ。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Image forming apparatus, 2 Hopping roller, 11 Paper tray, 12 Toner cartridge, 13 Conveyor belt unit, 13a Transfer belt, 14 Fixing unit, 15 Image drum unit, 15a Toner cartridge mounting part, 15b Opening, 15c Exposure head mounting part, 16 charging roller, 17 developing roller, 18 toner supply roller, 19 photosensitive drum, 21, 22 frames, 23a, 23b post, 25 stacker, 26 thickness center, 29 spring, 30 exposure head, 31a, 31b protrusion, 32 cam, 32a cylindrical end portions, 32b cam portion, 33 lens, 34 cover, 35 cam, 35a cylindrical intermediate portion, 35b cam portion, 36 support plate, 36a biasing portion, 37 oblong hole, 38 support plate, 38a biasing portion 39 Positioning holes, 43a, 43 Projection, 46 Upper surface, 47 Lower surface, 47a, 47b V-shaped groove, 50 Upper surface, 51, 52 Upper surface, 54 Head holder, 60 Lower surface, 61a, 61b Projection, 65 Rotation fulcrum, 67 Projection portion, 68 Lock release button, 70 Upper Cover, 78 cover opening / closing mechanism, 79 rotation shaft, 80 engagement hole, 88 guide portion, 89 rotation support shaft, 93 mounting surface, 94a, 94b rotation shaft protrusion, 97a, 97b guide groove, 98 guide portion, 102a, 102b side surface, 106 mounting position, 154 head holder, 170 upper cover, 201a, 201b spring, 701 mounting section, 702 mounting hole, 1100 paper transport path, 1101-1104 paper transport roller, 1111, developing section, 1112 toner storage section, 1113 Waste toner collection unit, 1114 toner 1115 residual toner, 1116 recording paper, 1117 been transferred toner, 1120 a cleaning blade, 1121 developing blade, 1122 the toner supply port, 1130 a transfer roller.
Claims (7)
感光体と、少なくとも一端部に被嵌合部を配設した露光ヘッド装着部とを有して前記装置本体に備えられる感光体ユニットと、
前記被嵌合部と嵌合する嵌合部を備える露光ヘッドと、
前記露光ヘッドを保持し、前記蓋体が閉じるとき、前記嵌合部が前記被嵌合部と嵌合可能な位置で、前記蓋体に備えられた回動支持部によって回動自在に支持されたヘッド保持部材と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 In an image forming apparatus provided with a lid that can be freely opened and closed in the apparatus body,
A photoconductor unit, and a photoconductor unit provided in the apparatus main body having an exposure head mounting portion in which a fitting portion is disposed at least at one end portion;
An exposure head including a fitting portion to be fitted to the fitted portion;
When the exposure head is held and the lid body is closed, the fitting portion is rotatably supported by a rotation support portion provided in the lid body at a position where the fitting portion can be fitted to the fitted portion. An image forming apparatus comprising: a head holding member.
前記ヘッド保持部材と前記露光ヘッドの間に複数架けられ、少なくとも前記蓋体が閉じる際には前記露光ヘッドを前記露光ヘッド装着部に向けて付勢する複数の第1のバネ部材を更に備え、
前記ヘッド保持部材の長手方向において、前記複数の第1のバネ部材が前記回動支持部の両側に配置されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 The head holding member holds the exposure head displaceably within a predetermined range;
A plurality of first spring members that are spanned between the head holding member and the exposure head, and bias the exposure head toward the exposure head mounting portion when at least the lid is closed;
The image forming apparatus according to claim 1, wherein the plurality of first spring members are disposed on both sides of the rotation support portion in a longitudinal direction of the head holding member.
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