JP2008206222A - 小型モータおよびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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進 小棚木
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Abstract

【課題】 小型モータおよびそれを用いた電子機器において、給電ランドとの接触部で良好な弾性押圧力を保ちつつ、薄型化、小型化を図ることができるようにする。
【解決手段】 ロータ4を回転させるための駆動電圧を印加する給電端子6と、給電端子6に電気的に接続された導電性バネ端子10A、10Bとがハウジング7および弾性部材2に設けられ、バネ端子10A、10Bを、電源に接続された回路基板21にそれぞれ押圧状態に取り付けて用いる小型モータ1Aであって、バネ端子10A、10Bは、中心軸Oに沿うハウジング7の軸方向の端部で給電端子6と電気的に接続する取付部と、この取付部から、中心軸Oに交差する平面に沿って、中心軸O方向から見たハウジング7および弾性部材2の外形範囲に略重なる範囲に延ばされた板バネ部10eを備える構成とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、小型モータおよびそれを用いた電子機器に関する。例えば、携帯電話器などの電子機器において給電ランドにバネ端子を押圧状態に取り付けて用いる振動用モータなどに好適となる小型モータおよびそれを用いた電子機器に関する。
従来、小型モータ、例えば、携帯電話器などの電子機器に用いるような小型モータでは、電子機器本体側の回路基板上に給電ランドが設けられ、モータ本体に設けられたバネ端子を給電ランドに押圧状態に取り付けることによって電気的に接続し、駆動電圧を印加するようにしたものが知られている。
例えば、特許文献1には、小型振動モータのモータ本体の側方に、シャフトに平行に延びる板バネ状の通電端子を設けて、基板上の給電端子に押圧状態で取り付け、電気的に接続するようにした小型モータが記載されている。
また、特許文献2には、モータケースの側方に、出力軸と平行な方向に延ばされた板バネ状のターミナルを設けて、その先端側の接地部を回路基板に押圧状態で取り付け、電気的に接続するようにしたモータ(小型モータ)及び携帯電話(電子機器)が記載されている。
また、特許文献3には、板バネ状の給電端子が、電磁振動体のケースの長手方向底面から導出され電磁振動体の後方に向かって回転軸に対し傾斜しながら電磁振動体の径方向高さの範囲内で延出される構造を有する電磁振動体(小型モータ)とそれを用いた電池駆動機器(電子機器)が記載されている。
特開2002−305855号公報 特開2002−320354号公報 特開2003−224949号公報
しかしながら、上記のような従来の小型モータおよびそれを用いた電子機器には、以下のような問題があった。
特許文献1、2に記載の技術では、それぞれ板バネ状の通電端子、およびターミナルをモータ本体の側方に設けるので、回路基板上にこれら通電端子、ターミナルを押圧状態で収容するスペースを設ける必要がある。そのため、押圧方向の厚さがモータ本体の厚さより大きくなり薄型化することができないという問題がある。
特許文献3に記載の技術では、板バネ状の給電端子を電磁振動体の後方において径方向高さの範囲内に延出するので、電磁振動体の径方向高さの範囲内に収めることはできるものの、電磁振動体が後方側に長大化し回路基板上に広いスペースを占有することになり電磁振動体を長さ方向に小型化することができないという問題がある。
特許文献3において、板バネ状の給電端子の長さを短縮して長さ方向に小型化することも考えられるが、短縮すればするほどバネ剛性が高くなるため、回路基板に対する押圧力が高くなりすぎ、回路基板や周囲の取り付け部材を変形させてしまったり、給電ランドを損傷してしまったりするおそれがあるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、給電ランドとの接触部で良好な弾性押圧力を保ちつつ、薄型化、小型化を図ることができる小型モータおよびそれを用いた電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、回転子を回転させるための駆動電圧を印加する給電端子と、該給電端子に電気的に接続された導電性のバネ端子とがモータ本体に設けられ、前記バネ端子を、電源に接続された給電ランドにそれぞれ押圧状態に取り付けて用いる小型モータであって、前記バネ端子は、前記回転子の軸方向に沿う前記モータ本体の軸方向の端部で前記給電端子と電気的に接続する取付部と、該取付部から、前記モータ本体の軸方向に交差する平面に沿って、前記モータ本体の軸方向から見たモータ本体の外形範囲に略重なる範囲に延ばされた構成とする。
この発明によれば、バネ端子の板バネ部が、モータ本体の軸方向の端部で給電端子と電気的に接続する取付部からモータ本体の軸方向に交差する平面に沿って、モータ本体の軸方向から見た外形範囲に略重なる範囲に延ばされるので、板バネ部を、モータ本体の軸方向端部側に配置し、モータ本体の側面に沿うスペースを開放することができる。また、モータ本体の軸方向端部からの板バネ部の突出長さを板バネ部の長手方向の占有寸法より短く設定できるため、板バネ部の長さをある程度確保しつつ、モータ本体の軸方向端部側のスペースを低減することができる。
ここで、モータ本体の軸方向から見たモータ本体の外形範囲に略重なる範囲は、モータ本体の軸方向から見た外形範囲に重なる範囲はもちろんのこと、モータ本体の取り付けに支障のないわずかに外側の範囲をも含むものとする。ただし、給電ランドに接触させる板バネ部の先端部は、押圧時にわずかに外側に突出する範囲にあれば、非押圧時に、わずかに外側の領域を越えて延ばされていてもよいものとする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の小型モータにおいて、前記板バネ部は、前記モータ本体の軸方向に直交する平面内でたわむように延ばされた構成とする。
この発明によれば、板バネ部をモータ本体の軸方向に直交する平面内でたわむように延ばされるので、モータ本体の軸方向と鋭角に交差する方向に延ばされた場合に比べて、モータ本体の端部での板バネの配置スペースを低減することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の小型モータにおいて、前記板バネ部は、前記モータ本体の軸方向に沿って互いに離間して設けられ、前記給電ランドに接触される先端部が前記給電ランドに押圧される場合に、前記モータ本体の中心軸に近づく方向にたわむように傾斜されてなる構成とする。
この発明によれば、給電ランドに押圧される板バネ部を、モータの本体の軸方向に沿って互いに離間して設けるため、モータ本体の端部のスペース内で互いに干渉しないようにすることができる。また、モータ本体の中心軸に近づく方向にたわむように傾斜するので、バネ部の長さをある程度確保しつつ、モータ本体の径方向の占有スペースの範囲に板バネ部を収めることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1または2に記載の小型モータにおいて、前記板バネ部は、前記給電ランドに接触される先端部が前記給電ランドに押圧される場合に、前記モータ本体の中心軸から離れる方向にたわむように傾斜されてなる構成とする。
この発明によれば、板バネ部がモータ本体の中心軸から離れる方向にたわむように傾斜するので、板バネ部を同一平面内でたわむように配置しても互いに干渉しないようにすることができる。そのため、板バネ部の配置スペースをモータ本体の軸方向に低減することができる。
請求項5に記載の発明では、電子機器において、請求項1〜4のいずれかに記載の小型モータと、電源に接続された給電ランドを有する回路基板とを備え、前記小型モータのバネ部を、前記給電ランドに押圧状態に取り付けた構成とする。
この発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の小型モータを備えるので、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の作用効果を備える。
本発明の小型モータおよびそれを用いた電子機器によれば、モータ本体の側方のスペースを開放し、また板バネ部の長さをある程度確保しつつモータ本体の軸方向端部側のスペースを低減することができるので、モータ側方、給電ランドとの接触部で良好な弾性押圧力を保ちつつ、薄型化、小型化を図ることができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る小型モータについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る小型モータを示す平面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る小型モータを示す正面図である。図3は、図2のA視側面図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る小型モータに用いるバネ端子を示す斜視図である。
本実施形態の小型モータ1Aは、例えば、携帯電話やデジタルカメラなどの電子機器に内蔵して使用することができるもので、例えば、振動用モータや、レンズユニットのズーミングなどのメカ駆動用モータとして用いることができる。以下では、一例として振動モータの例で説明する。
小型モータ1Aは、図1〜3に示すように、中心軸Oを中心に回転するロータ4(回転子)が、例えば、ステータなど不図示のモータ構成体とともに、中心軸Oに沿って延びる略筒状のハウジング7に収められ、ハウジング7の外周部に平面視の幅がW、正面視の高さがHとされ、側面視でW×Hの略角形断面の外形を有するとともに、ハウジング7の軸方向を覆う範囲に延ばされた、中心部にハウジング7を嵌合可能な貫通孔が設けられた弾性部材2に挿着され、ハウジング7の軸方向端部側に設けられたバネ端子10A、10Bから、駆動電圧を印加できるようにしたものである。本実施形態のハウジング7は、軸直角断面が略小判状の筒状とされているが、円筒状などであってもよい。
ロータ4の先端には、振動を発生するため、中心軸Oに対して重心位置が径方向に偏心された偏心錘5が固定されている。
なお、小型モータ1Aをメカ駆動用モータなどとして用いる場合には、偏心錘5は、例えばギヤやプーリなどの部材に交換する。
モータの種類としては、特に限定されず、例えば、ブラシDCモータ、ブラシレスDCモータ、ステッピングモータなどを採用することができる。
また、小型モータ1Aを取り付ける電子機器も、特に限定されないため、以下では、図2、3に示すように、互いに離間して配置された、モータ保持部材20と回路基板21(二点鎖線で示す)との間に、モータ本体を配置して組み立てられる場合の例で説明する。図2、3において、実線で表された回路基板21は、組み立て前にモータ保持部材20からの高さがh(ただし、h>H)に配置された様子を示しており、二点鎖線で示す回路基板21が組み立て状態の位置を示す。この組み立て状態では、回路基板21が高さHよりわずかに低い位置まで相対的に押し下げられ、弾性部材2およびバネ端子10A、10Bを押圧して、それぞれ弾性変形させるようになっている。このような弾性変形により、弾性部材2からハウジング7に働く圧縮力により、小型モータ1Aが、モータ保持部材20と回路基板21との間に固定されるようになっている。
モータ保持部材20に対向する回路基板21の表面には、小型モータ1Aに駆動電圧を印加するため、不図示の電源に電気的に接続された給電ランド21aが2箇所に設けられている。このため、バネ端子10A、10Bが弾性変形することで、各給電ランド21aに適宜の接触力でそれぞれが押圧され、電気的な接続が取れるようになっている。
なお、図2、3は、見易さのため、給電ランド21aの厚さを誇張して描いている。実際には、給電ランド21aは回路基板21の表面に整列されている(以下の図も同様)。
弾性部材2は、モータ保持部材20、回路基板21に対して滑り止めされるために十分な摩擦係数を有する弾性体、例えば、シリコンゴムの成形品などで構成され、高さ方向の一方の面が、電子機器などのモータ保持部材20のモータ保持面20aに全面的に押圧可能な被取付面2cとされている。
また、本実施形態では、高さ方向の反対側の面において、長手方向の両端部に、組み立て時に回路基板21と接触することで、弾性部材2の上方と回路基板21との間に適宜の隙間を設けるための突起部2dが形成されている。突起部2dの位置は、回路基板21上の部品配置などに応じて適宜の配置を採用することができる。回路基板21に全面的に押圧してもよい場合には、突起部2dは省略してもよい。
また、弾性部材2の偏心錘5と反対側の端部には、被取付面2c側から長さDだけ軸方向に延出された延出部2aが設けられている。
延出部2a上にバネ端子10A、10Bの取り付けをガイドする保持溝2bが設けられており、バネ端子10A、10Bをモータ保持部材20に対して絶縁状態に保持できるようになっている。
ハウジング7およびハウジング7を挿通した弾性部材2は、モータ本体を構成している。
ハウジング7において、偏心錘5と反対側の軸方向端部には、内部のモータ構成体を軸方向から覆うブラケット3が設けられている。
ブラケット3には、ロータ4を回転させる駆動電圧を印加するため、モータ内部の回路と電気的に接続された2つの給電端子6が軸方向に突出されている。
本実施形態では、各給電端子6の側方のブラケット3上において、バネ端子10A、10Bを位置決めまたは固定するための2つずつの突起部3aが、各給電端子6を挟むような位置関係に設けられている。
バネ端子10Aは、図4に示すように、固定部10a、アーム部10d、および板バネ部10eを備える導電性部材からなり、少なくとも板バネ部10eは、導電性の弾性部材で形成される。本実施形態のバネ端子10Aは、バネ性を有する金属板をプレス加工することでこれら各部が一体に形成されている。
固定部10aは、バネ端子10Aをブラケット3上に固定するための平板部分である。そして、ブラケット3上の給電端子6を挟む2つの突起部3aに、それぞれ嵌合する2つの取付穴10cと、給電端子6の突出位置に対応して給電端子6よりわずかに大きい開口の周囲にハンダ付けのためのランドを形成した接続部10bとが設けられている。
このため、各取付穴10cをブラケット3の突起部3aを嵌合して、固定部10aを位置決めし、接続部10bを給電端子6にハンダ付けすることで、バネ端子10Aをブラケット3に固定するとともに、給電端子6と電気的に接続させることができるようになっている。
なお、突起部3aはカシメ可能に設けてもよく、この場合、取付穴10cはカシメ穴として用いることができる。
アーム部10dは、固定部10aの長手方向の下側(被取付面2c側)の端部においてハウジング7の外縁部近傍となる位置で、固定部10aから略直角に屈曲され、中心軸Oに沿う方向に距離DA(ただし、DA<D)だけ延ばされている。
そして、アーム部10dは、延出部2aの保持溝2bに沿って配置されている(図1、3参照)。
このため、アーム部10dは、固定部10aとともにバネ端子10Aの取付部を構成している。
板バネ部10eは、図3に示すように、アーム部10dの延出方向の先端部から、高さ方向において被取付面2cの反対側方向、かつ幅方向において中心軸Oに近づく方向の斜め方向に向かって、中心軸Oに略直交するように延ばされた平板部分であり、図1に示すように、中心軸Oに沿う軸方向に幅w(ただし、w<DA)を有している。
このため、固定部10aと板バネ部10eとの間に、隙間DA−wが形成されているが、この隙間は、給電端子6などブラケット3からの軸方向への突起物と干渉しない程度の隙間とし、板バネ部10eとブラケット3とをできるだけ近接させることが好ましい。
また、板バネ部10eの延出方向の先端は、被取付面2cに平行な平面と略平行もしくは浅い角度で交差する方向に、中心軸Oに向かって屈曲された平板部分が形成され、この平板部分の中央に、給電ランド21aに対して摺動可能に接触する半球状突起からなる接点部10fが絞り加工によって形成されている。
板バネ部10eの長さは、アーム部10と接する基端部から接点部10fまでの距離で測ってLAとされ、この基端部を中心として、中心軸Oに直交する平面に沿って回動可能な板バネ部を構成している。長さLAは、幅wに比べて大きな値となっている。
また、接点部10fの高さ方向の位置は、図4に示すように、固定部10a、アーム部10dに共通する図4の下側の端部から測って、高さhSとされている。高さhSは、組立状態において被取付面2cからの接点部10fの先端までの高さが、hより大きくなる寸法に設定する。
このため、板バネ部10eは、中心軸Oから見たとき、モータ本体の外形範囲に略重なる範囲に配置されている。すなわち、板バネ部10eは、W×Hの矩形領域に重なる範囲に延ばされ、接点部10fを含めた先端部のわずかな部分が、被取付面2cと反対方向のW×Hの矩形領域外に突出されている。
本実施形態では、板バネ部10eの長さLA、幅wは、バネ端子10Aの弾性係数とともに、給電ランド21aを押圧する弾性力の必要に応じて設定することができる。
板バネ部10eの長さLAは、固定部10aにおけるアーム部10dの配置位置を変えることで、基端部の位置を、W×Hの矩形領域内で変えることにより、例えば、W×Hの矩形領域の対角線と同程度の長さなどに設定することができる。
バネ端子10Bは、バネ端子10Aのアーム部10dに代えて、長さがDB>DA+wとされたアーム部100dを備え、組立時に中心軸Oから見た形状が、バネ端子10Aと鏡像関係となるような形状、配置位置とされた部材である。
このため、図1に示すように、平面視では、それぞれの板バネ部10e、接点部10fが、中心軸O方向に沿って隙間Δ=DB−(w+DA)を空けて離間して配置されている。
一方、側面視では、図3に示すように、組立時に回路基板21を、実線の位置から二点鎖線の位置まで押圧したときに、各板バネ部10eのたわみ方向が、中心軸Oに近づく方向となっている。
このような本実施形態の小型モータ1Aの構成によれば、バネ端子10A、10Bが給電端子6と電気的に接続されており、給電ランド21aが形成された回路基板21を小型モータ1Aの側方から被取付面2c側に向かって相対的に押し付け、バネ端子10A、10Bをそれぞれ別々の給電ランド21aに当接させることで、給電ランド21aと電気的に接続することができ、リード線の配線などを用いることなく、電子機器に容易に取り付けることができる。
また、バネ端子10A、10Bの各板バネ部10eは、中心軸Oに直交する方向で小型モータ1Aの端部に平行に離間して配置されているので、中心軸Oに沿う方向では、それぞれの板バネ部10eの幅wの2倍と適宜の隙間を設けた程度のスペースに収められている。一方、板バネ部10eの長さLAは、幅wに比べて大きいので、同様の長さの板バネ部を中心軸Oに平行な平面に沿って、延在させた場合に比べて、配置スペースを軸方向に短縮することができる。
また、中心軸O方向から見た側面視では、ハウジング7の外縁部近傍に位置するアーム部10dから、中心軸Oに近づく斜め方向に、ハウジング7の外形範囲内を横断して延ばされた板バネ部10eが、押圧時にさらに中心軸Oに近づく方向に回動されて、接点部10fが給電ランド21aに押圧される。
このため、バネ端子10A、10Bは、モータ本体の軸方向から見た外形範囲に、略重なる範囲に配置され、接点部10fなど必要な部分以外は、モータ本体の側方に飛び出さない構成とされている。
したがって、板バネ部10eの長さをある程度長く設定することで、良好な弾性押圧力を保ちつつ、バネ端子10A、10Bを含めた小型モータ1Aの大きさを薄型化、小型化することが可能となる。
次に本実施形態の変形例について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る小型モータを示す平面図である。図6は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る小型モータを示す正面図である。図7は、図6のB視側面図である。図8は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る小型モータに用いるバネ端子を示す斜視図である。
本変形例の小型モータ1Bは、上記第1の実施形態の小型モータ1Aのバネ端子10A、10Bに代えて、バネ端子10C、10Dを備え、それに応じて、弾性部材2の延出部2aの保持溝2bの位置などを変更したものである。以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
バネ端子10Cは、図5、8に示すように、上記第1の実施形態のバネ端子10Bにおいて、アーム部100dを長さDC=DAのアーム部10dに変え、板バネ部10eの長さをLBに変えた構成を有するものである。また板バネ部10eの長さLBは、LAと同様に設定することができる。そして、図7に示すように、上記第1の実施形態において、バネ端子10Aが取り付けられていた側の取付穴10c、給電端子6でそれぞれ位置決めされ、固定されている。
なお、固定部10aの形状、例えば、外形の面取りや、取付穴10cの位置などは図示のように配置位置に合わせて適宜変更されている。
このような構成により、バネ端子10Cは、上記第1の実施形態と同様に取り付けられた固定部10aの被取付面2c側の端部において、より中心軸Oに近接した位置にアーム部10dが延出され、保持溝2bに嵌め込まれている。
そして、板バネ部10eは、このアーム部10dの先端部から、中心軸Oから離れる(遠ざかる)方向の斜め方向、すなわち、接点部10fの、図7における左右幅方向の位置が、アーム部10dに比べて中心軸Oから離れるような斜め方向に延ばされている。
また、バネ端子10Dは、図5、8に示すように、上記第1の実施形態のバネ端子10Aにおいて、板バネ部10eの長さをLBに変えたものである。アーム部10dの長さはDD=DAとする。そして、図7に示すように、上記第1の実施形態において、バネ端子10Bが取り付けられていた側の取付穴10c、給電端子6でそれぞれ位置決めされ、固定されている。
バネ端子10Dは、中心軸Oを通り被取付面2cに直交する平面に対して、バネ端子10Cと面対称な形状、配置位置とされた部材である。
このような小型モータ1Bの構成によれば、中心軸O方向から見た側面視では、各板バネ部10eが、ハウジング7の幅方向の中間部に位置するアーム部10dから、中心軸Oから離れる斜め方向にハウジング7の外形の範囲内を横断して延ばされているため、給電ランド21aに押圧状態とされると、接点部10fが、さらに中心軸Oから離れる方向に回動される。
このため、バネ端子10C、10Dの各板バネ部10eは、各アーム部10dが、DC=DDのように、中心軸Oに直交する平面に整列して配置されていても、押圧時に各板バネ部10eが干渉し合うおそれがない。
このように、各板バネ部10eの中心軸Oに沿う方向の配置位置を、DC=DDとして、中心軸Oに直交する同一面に整列することで、中心軸Oに沿う方向では、バネ端子10C、10Dを、各板バネ部10eの幅wと適宜の隙間を設けた程度の、板バネ部10eの長さLBに比べて狭いスペースに収めることができる。
このため、小型モータ1Bの軸方向の配置スペースをより短縮することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る電子機器について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。図10は、本発明の第2の実施形態に係る電子機器の裏面側における部分断面を示す斜視図である。
本実施形態の携帯電話200は、上記第1の実施形態に係る小型モータ1Aを用いた電子機器である。
携帯電話200の概略構成は、図9に示すように、上ケース201a、下ケース201bが合わされてなる上下に扁平な略直方体状の筐体201の長手方向の側面側に、アンテナ202が突設され、上ケース201a側に、受話部204、表示部203、複数の操作ボタン206、および送話部205を備え、図10に示すように、下ケース201b側に、充電池からなる電源210が着脱可能に設けられている。
筐体201の内部には、図10に示すように、回路基板209が上ケース201aに固定して設けられている。回路基板209の下ケース201b側の表面には、制御部207、電気回路208がそれぞれ設けられ、携帯電話200の動作の制御を可能としている。電気回路208には、不図示の接続端子を介して、電源210が接続されている。
回路基板209の下ケース201b側には、小型モータ1Aが回路基板209側に向けて固定された支持ベース211が配置されている。
回路基板209の電気回路208は、小型モータ1Aに対して、電源210と電気的に接続された給電ランド209aが、図1、3に示すように、上記第1の実施形態における回路基板21における給電ランド21aと同様に形成され、回路基板209と支持ベース211との位置関係も第1の実施形態における回路基板21とモータ保持部材20と同様の位置関係に設けられている。
すなわち、小型モータ1Aは、支持ベース211および回路基板209の間に挟持され、弾性部材2が圧縮されることで、支持ベース211および回路基板209に沿う方向の位置が固定された状態で取り付けられている。
このような構成の携帯電話200によれば、バネ端子10A、10Bを軸方向端部側にコンパクトに設けた小型モータ1Aを振動モータとして内蔵しているため、回路基板209の配置スペースおよび回路基板209と支持ベース211との間の離間距離を低減することができる。そのため、携帯電話200が、薄型化、小型化されるものである。
なお、上記の説明では、バネ端子の板バネ部が、モータ本体の軸方向に直交する平面に沿って、モータ本体の軸方向から見たモータ本体の外形範囲に略重なる範囲に延ばされた場合の例で説明したが、モータ本体の軸方向に交差する平面に沿って、モータ本体の軸方向から見たモータ本体の外形範囲に略重なる範囲に延ばされていてもよい。
この場合、板バネ部の長さが同じであれば、モータ本体の軸方向に平行な平面に沿って、軸方向から見たモータ本体の外形範囲に略重なる範囲に延ばされた場合に比べて、板バネ部の配置領域を軸方向に低減することができるため、小型モータを小型化することができる。
そして、軸方向から見たモータ本体の外形範囲に略重なる範囲において、板バネ部の長さをより長く設定することが可能となるため、給電ランドに対する押圧力の調整が容易となる。
小型化の観点からは、モータ本体の軸方向に交差する平面の交差角度は、90°に近いことが好ましい。例えば、45°〜90°が好ましく、80°〜90°がより好ましい。
また、上記の説明では、バネ端子の2つの板バネ部が、給電ランド接触される先端部が給電ランドへの押圧される場合に、そろってモータ本体の中心軸に近づく、あるいは離れる方向にたわむように傾斜された構成の例で説明したが、一方が近づき、他方が離れるようにしてもよい。
また、上記の説明では、バネ端子の構成が、モータの中心軸を通る平面に対して面対称となる構成の例で説明したが、例えば、配置レイアウトの都合により、例えば、板バネ部の長さや傾斜方向などの形状を変えて非対称な形状に形成してもよい。
また、上記第1の実施形態の変形例の説明では、バネ端子10C、10Dにおいて、DC=DDとしたが、上記第1の実施形態のDA、DBのような寸法関係として、モータ本体の軸方向から見て、板バネ部10e同士がX字状に交差する位置関係に設けてもよい。この場合、板バネ部10eの長さをより長く設定することができる。
また、上記の説明では、モータ本体が、軸方向に一定の矩形断面で延ばされてなる場合の例で説明したが、モータ本体は、軸方向断面が変化する外形を有していてもよい。この場合、板バネ部が略重なる範囲は、モータ本体の軸方向から見た最大の外形範囲をとする。
また、上記第2の実施形態の説明では、小型モータとして、第1の実施形態の小型モータ1Aを用いた例で説明したが、変形例の小型モータ1Bを用いてもよい。また、本発明の構成要素を本発明の技術的思想の範囲で組み合わせた変形例はすべて採用することができる。
また、電子機器が携帯電話の場合の例で説明したが、これは一例であって、電子機器は、携帯電話に限定されない。例えば、電話機能付きの携帯端末に用いてもよい。また例えば、本発明の小型モータを光学系のズーム駆動用モータとして用いることで、デジタルカメラなどの電子機器にも用いることができる。
本発明の第1の実施形態に係る小型モータを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る小型モータを示す正面図である。 図2のA視側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る小型モータに用いるバネ端子を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る小型モータを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る小型モータを示す正面図である。 図6のB視側面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る小型モータに用いるバネ端子を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の裏面側における部分断面を示す斜視図である。
符号の説明
1A、1B 小型モータ
2 弾性部材
2a 延出部
2c 被取付面
3 ブラケット
4 ロータ(回転子)
5 偏心錘
6 給電端子
7 ハウジング
10A、10B、10C、10D バネ端子
10a 固定部(取付部)
10d アーム部(取付部)
10e 板バネ部
10f 接点部(先端部)
21、209 回路基板
21a、209a 給電ランド
O 中心軸
200 携帯電話(電子機器)

Claims (5)

  1. 回転子を回転させるための駆動電圧を印加する給電端子と、該給電端子に電気的に接続された導電性のバネ端子とがモータ本体に設けられ、前記バネ端子を、電源に接続された給電ランドにそれぞれ押圧状態に取り付けて用いる小型モータであって、
    前記バネ端子は、
    前記回転子の軸方向に沿う前記モータ本体の軸方向の端部で前記給電端子と電気的に接続する取付部と、
    該取付部から、前記モータ本体の軸方向に交差する平面に沿って、前記モータ本体の軸方向から見たモータ本体の外形範囲に略重なる範囲に延ばされた板バネ部とを備えることを特徴とする小型モータ。
  2. 前記板バネ部は、
    前記モータ本体の軸方向に直交する平面内でたわむように延ばされたことを特徴とする請求項1に記載の小型モータ。
  3. 前記板バネ部は、
    前記モータ本体の軸方向に沿って互いに離間して設けられ、
    前記給電ランドに接触される先端部が前記給電ランドに押圧される場合に、前記モータ本体の中心軸に近づく方向にたわむように傾斜されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の小型モータ。
  4. 前記板バネ部は、
    前記給電ランドに接触される先端部が前記給電ランドに押圧される場合に、前記モータ本体の中心軸から離れる方向にたわむように傾斜されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の小型モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の小型モータと、
    電源に接続された給電ランドを有する回路基板とを備え、
    前記小型モータのバネ部を、前記給電ランドに押圧状態に取り付けたことを特徴とする電子機器。
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JP2014042386A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Nidec Sankyo Corp アクチュエータ

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