JP2008199832A - 車両用電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モータジェネレータとの間で電力の授受を行う複数の電源回路を備える車両用電源システムにおいて、複数の電源回路のうちいずれかの異常を迅速に検出することを目的とする。
【解決手段】車両を駆動するモータジェネレータとの間で電力の授受を行う主電源回路および補助電源回路と、モータジェネレータと主電源回路および補助電源回路との間で授受すべきモータジェネレータ目標電力を決定し、当該モータジェネレータ目標電力に基づいて主電源回路を制御する制御部と、主電源回路が授受する電力を測定し、測定結果を制御部に出力する主電源測定部と、を備え、制御部は、主電源回路が授受すべき電力を示す主電力値および補助電源回路が授受すべき電力を示す補助電力値を、モータジェネレータ目標電力に基づいて算出し、主電力値と、補助電力値と、主電源測定部から取得した測定結果と、に基づいて、補助電源回路の異常を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両を駆動するモータジェネレータとの間で電力の授受を行う電源回路を備え、その電源回路の異常を検出する機能を有する車両用電源システムに関する。
モータジェネレータによって走行する車両が広く用いられる。そのような車両には、モータジェネレータを回転させるための電力を供給し、車両の走行によってモータジェネレータが発生した電力を回収する電源回路が設けられる。
また、電源回路の他、モータジェネレータに電力を補助的に供給し、またはモータジェネレータが発生した電力を補助的に回収する補助電源回路を備える。補助電源回路にはキャパシタが備えられ、キャパシタを放電することによりモータジェネレータに電力を供給し、キャパシタを充電することによりモータジェネレータが発生した電力を回収する。
電源回路に加えて補助電力回路を設けることにより、電源回路が出力する電力または電源回路が回収する電力を大きくすることなく、車両を急加速させ、または急減速させることが可能となる。
特開2006−136143号公報 特開2004−86257号公報 特開平9−35616号公報 特開平6−93934号公報
車両には、走行状態を制御する制御部が設けられている。制御部は、車両の運転操作に応じた電力が、電源回路とモータジェネレータとの間および補助電源回路とモータジェネレータとの間で授受されるよう電源回路を制御する。したがって、補助電源回路の故障等により、補助電源回路が電力を授受し得ない状態になった場合、電源回路がモータジェネレータとの間で授受すべき電力が大きくなり、電源回路の寿命が短くなるおそれがある。
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、モータジェネレータとの間で電力の授受を行う複数の電源回路を備える車両用電源システムにおいて、複数の電源回路のうちいずれかの異常を迅速に検出することを目的とする。
本発明は、車両を駆動するモータジェネレータとの間で電力の授受を行う主電源回路および補助電源回路と、前記モータジェネレータと前記主電源回路および前記補助電源回路との間で授受すべきモータジェネレータ目標電力を決定し、当該モータジェネレータ目標電力に基づいて前記主電源回路を制御する制御部と、前記主電源回路が授受する電力を測定し、測定結果を前記制御部に出力する主電源測定部と、を備え、前記制御部は、前記主電源回路が授受すべき電力を示す主電力値および前記補助電源回路が授受すべき電力を示す補助電力値を、前記モータジェネレータ目標電力に基づいて算出し、前記主電力値と、前記補助電力値と、前記主電源測定部から取得した測定結果と、に基づいて、前記補助電源回路の異常を検出することを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電源システムにおいては、前記補助電源回路が授受する電力を測定し、測定結果を前記制御部に出力する補助電源測定部を備え、前記制御部は、前記補助電源測定部から取得した測定結果と、前記補助電力値と、の間の差異を求め、当該差異に基づいて、前記補助電源回路に異常が生じている蓋然性の高さを示す異常係数を設定し、前記補助電力値に前記異常係数が乗ぜられた値と、前記主電力値と、前記主電源測定部から取得した測定結果と、に基づいて、前記補助電源回路の異常を検出することが好適である。
また、本発明に係る車両用電源システムにおいては、前記制御部は、前記補助電力値に前記異常係数が乗ぜられた値および前記主電力値の和と、前記主電源測定部から取得した測定結果と、に基づいて、前記補助電源回路の異常を検出することが好適である。
また、本発明に係る車両用電源システムにおいては、前記主電源回路は、前記モータジェネレータとの間で電力の授受を行う電池と、前記電池が授受する電力を調整するコンバータと、を備え、前記補助電源回路は、前記モータジェネレータとの間で電力の授受を行うキャパシタを備える構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車両用電源システムにおいては、前記補助電源回路は、前記キャパシタに接続されるヒューズを備え、前記制御部は、前記補助電源回路の異常として前記ヒューズの断線を検出することが好適である。
本発明によれば、モータジェネレータとの間で電力の授受を行う複数の電源回路を備える車両用電源システムにおいて、複数の電源回路のうちいずれかの異常を迅速に検出することができる。
図1に本発明の実施形態に係る車両駆動システムの構成を示す。車両駆動システムは、電源回路10、キャパシタユニット16、インバータ18、モータジェネレータ20、操作部22、モータジェネレータ電力測定部24、主電力測定部26、キャパシタ電力測定部28、記憶部30、表示部32、および制御部34を備えて構成される。車両駆動システムは車両に搭載され、モータジェネレータ20によって車両を駆動する。
電源回路10は、電池12およびコンバータ14を備えて構成される。コンバータ14は、電池側端子14aおよび14bならびにインバータ側端子14dおよび14eを備える。電池側端子14aには電池12の正極端子が接続され、電池側端子14bには電池12の負極端子が接続される。コンバータ14は、制御部34の制御に基づいて、電池12が出力する電圧を調整しインバータ側端子14dおよび14eに出力する。また、コンバータ14は、制御部34の制御に基づいて、インバータ側端子14dとインバータ側端子14eとの間の電圧を調整し電池12に出力する。
キャパシタユニット16は、キャパシタ16C、入出力端子16aおよび16bを備えて構成される。キャパシタ16Cの両端はそれぞれ入出力端子16aおよび16bに接続される。キャパシタ16Cは直列接続された複数の単位キャパシタ16Caおよびヒューズ16Fを備えて構成される。複数の単位キャパシタ16Caのうち互いに直列接続されるいずれか2つはヒューズ16Fを介して接続される。ここではヒューズ16Fをキャパシタ16Cに含まれるものとしているが、キャパシタ16Cにヒューズ16Fを設けず、キャパシタ16Cと入出力端子16aとの間またはキャパシタ16Cと入出力端子16bとの間にヒューズ16Fを挿入する構成としてもよい。
キャパシタユニット16の入出力端子16aおよび16bは、コンバータ14のインバータ側端子14dおよび14eにそれぞれ接続される。キャパシタ16Cは、入出力端子16aと入出力端子16bとの間の電圧に基づいて電荷を充電しまたは放電する。
インバータ18は、直流端子18aおよび18bならびに交流端子u、v、およびwを備える。直流端子18aおよび18bは、コンバータ14のインバータ側端子14dおよび14eにそれぞれ接続される。
インバータ18は、直流端子18aと直流端子18bとの間に印加された直流電圧を3相交流電圧に変換し、交流端子u、v、およびwに出力する。また、交流端子u、v、およびwに印加された3相交流電圧を直流電圧に変換し、直流端子18aと直流端子18bとの間に出力する。
モータジェネレータ20は、交流端子u、v、およびwに接続される。モータジェネレータ20は、インバータ18から交流端子u、v、およびwに出力された3相交流電圧に基づいて回転し車両を駆動する。また、車両の走行によって発生した3相交流電圧を交流端子u、v、およびwに出力する。
モータジェネレータ電力測定部24は、モータジェネレータ20に供給される電力、またはモータジェネレータ20から回収される電力を測定し、その測定値をモータジェネレータ電力測定値mgMとして制御部34に出力する。モータジェネレータ電力測定値mgMは、モータジェネレータ20に供給される電力を正とし、モータジェネレータ20から回収される電力を負としてその極性が定義されるものとする。
主電力測定部26は、電源回路10がインバータ側端子14dおよび14eを介して出力する電力、または電源回路10にインバータ側端子14dおよび14eを介して入力される電力を測定し、その測定値を主電力測定値BMとして制御部34に出力する。主電力測定値BMは、電源回路10から出力される電力を正とし、電源回路10に入力される電力を負としてその極性が定義されるものとする。
キャパシタ電力測定部28は、キャパシタユニット16が入出力端子16aおよび16bを介して出力する電力、またはキャパシタユニット16に入出力端子16aおよび16bを介して入力される電力を測定し、その測定値をキャパシタ電力測定値CMとして制御部34に出力する。キャパシタ電力測定値CMは、キャパシタユニット16から出力される電力を正とし、キャパシタユニット16に入力される電力を負としてその極性が定義されるものとする。
操作部22は、アクセルペダル、ブレーキペダル、ギアチェンジレバー等を含む。制御部34は、操作部22の操作に基づいて、モータジェネレータ20に供給すべき電力またはモータジェネレータ20から回収すべき電力をモータジェネレータ電力目標値mgTとして求める。モータジェネレータ電力目標値mgTは、モータジェネレータ20に供給される電力を正とし、モータジェネレータ20から回収される電力を負としてその極性が定義されるものとする。
制御部34は、モータジェネレータ電力測定値mgMがモータジェネレータ電力目標値mgTに近づくようコンバータ14を制御し、電源回路10がモータジェネレータ20との間で授受する電力を調整する。
モータジェネレータ電力目標値mgTが正であるときには、電源回路10およびキャパシタユニット16からモータジェネレータ20へと電力が供給されるようコンバータ14が制御される。インバータ18は、電源回路10およびキャパシタユニット16が出力する電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータ20に出力する。モータジェネレータ20は、その3相交流電圧に基づいて回転し車両を駆動する。
モータジェネレータ電力目標値mgTが負であるときには、モータジェネレータ20から電源回路10およびキャパシタユニット16へと電力が回収されるようコンバータ14が制御される。インバータ18は、車両の走行によってモータジェネレータ20が発生した3相交流電圧を直流電圧に変換し、電源回路10およびキャパシタユニット16に出力する。コンバータ14は、インバータ18から出力された電圧の大きさを制御部34の制御に基づいて調整し電池12に出力する。電池12はその電圧に基づいて充電される。
このようにコンバータ14が制御されている傍ら、キャパシタユニット16は、入出力端子16aと入出力端子16bとの間の電圧が上昇すると共に、入出力端子16aと入出力端子16bとの間の電圧に基づいて電荷を充電する。また、入出力端子16aと入出力端子16bとの間の電圧が下降すると共に、キャパシタユニット16は、入出力端子16aおよび16bを介して電荷を放電する。
このような動作によれば、操作部22の操作に従って、モータジェネレータ20に電力が供給され、またはモータジェネレータ20から電力が回収される。これによって、操作部22の操作に従って車両を駆動することができる。
また、電源回路10からモータジェネレータ20に供給される電力が十分であるときには、入出力端子16aと入出力端子16bとの間の電圧が上昇すると共にキャパシタユニット16には電力が蓄積され、電源回路10からモータジェネレータ20に供給される電力が不十分であるときには、入出力端子16aと入出力端子16bとの間の電圧が下降すると共にキャパシタユニット16からモータジェネレータ20に電力が供給される。
このような動作によって、キャパシタユニット16はモータジェネレータ20との間で補助的に電力の授受を行うため、電源回路10が出力する電力または電源回路10に回収される電力を大きくすることなく、車両の急加速および回生ブレーキによる急減速が可能となる。
次に、キャパシタユニット16の異常を検出する処理について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。ここで、キャパシタユニット16の異常とは、キャパシタユニット16が電力を授受し得ない状態になることをいう。このような異常は、キャパシタユニット16を構成する回路の断線、ヒューズ16Fの断線等によって生じる。
制御部34は、モータジェネレータ電力目標値mgTおよびモータジェネレータ電力測定値mgMに基づいて、主電力算出値BTを求める(S1)。主電力算出値BTは、モータジェネレータ電力測定値mgMで示される電力がモータジェネレータ20で授受されている状態において、モータジェネレータ電力目標値mgTで示される電力がモータジェネレータ20で授受されるようコンバータ14を制御する場合に、電源回路10が授受する電力を理論的に算出した値である。主電力算出値BTは、電源回路10が出力する電力を正とし、電源回路10に入力される電力を負としてその極性が定義されるものとする。主電力算出値BTは、モータジェネレータ目標電力値mgTおよびモータジェネレータ電力測定値mgMが与えられることにより、電池12の出力電圧、コンバータ14に含まれる素子の回路定数、キャパシタ16Cの静電容量、インバータ18に含まれる素子の回路定数、モータジェネレータ20のインピーダンス等、車両駆動システムに固有の特性を示す値に基づいて算出される。
例えば、車両駆動システムの等価回路に関する情報を記憶部30に記憶しておき、制御部34が、当該等価回路に関する情報を記憶部30から読み込み、当該読み込んだ情報、モータジェネレータ電力目標値mgTおよびモータジェネレータ電力測定値mgMを用いて電気回路シミュレーションを実行することで、主電力算出値BTを算出することができる。
次に、制御部34は、モータジェネレータ電力目標値mgTから主電力算出値BTを減じた値をキャパシタ電力算出値CTとして求める(S2)。キャパシタ電力算出値CTは、モータジェネレータ電力目標値mgTで示される電力をモータジェネレータ20が授受し、かつ、主電力算出値BTで示される電力を電源回路10が授受しているとした場合に、キャパシタユニット16が授受する電力を理論的に算出した値となる。キャパシタ電力算出値CTは、キャパシタユニット16が出力する電力を正とし、キャパシタユニット16に入力される電力を負としてその極性が定義される。主電力算出値BTとキャパシタ電力算出値CTとの和は、モータジェネレータ電力目標値mgTに等しい。
制御部34は、キャパシタ電力測定部28からキャパシタ電力測定値CMを取得する(S3)。そして、キャパシタ電力算出値CTとキャパシタ電力測定値CMとの間の差の絶対値をキャパシタ電力偏差ΔPとして求める(S4)。
制御部34は、記憶部30に記憶されている異常係数テーブルを参照し、当該異常係数テーブルにおいてキャパシタ電力偏差ΔPに対応付けられている異常係数Aを取得する(S5)。
異常係数Aは、キャパシタ16Cに設けられているヒューズ16Fが断線した等、キャパシタユニット16に異常が生じている蓋然性の高さを示し、例えば0以上1以下の範囲で予め設定される。ここでは、値が0に近い程キャパシタユニット16において異常が生じている蓋然性が高いとして異常係数Aが定義されているものとする。
図3に異常係数テーブルの内容をグラフを以て示す。横軸はキャパシタ電力偏差ΔPを縦軸は異常係数Aの値を示す。キャパシタ電力偏差ΔPが0以上、かつ、所定の閾値TH未満の範囲では、異常係数Aの値として1が対応付けられている。また、キャパシタ電力偏差ΔPが閾値TH以上の範囲では、キャパシタ電力偏差ΔPが大きい程値が小さくなるよう異常係数Aの値が対応付けられている。
ここで、上記ステップS2で求められたキャパシタ電力算出値CTは、キャパシタユニット16に異常がないとした場合にキャパシタユニット16が授受する電力を示す理論値である。また、キャパシタ電力測定値CMは、コンバータ14を制御した結果、実際にキャパシタユニット16が授受する電力の測定値を示す。したがって、これらの差の絶対値であるキャパシタ電力偏差ΔPが大きいことは、キャパシタユニット16が授受する電力の目標値と実際にキャパシタユニット16が授受している電力との間の差異が大きいことを意味し、キャパシタユニット16に異常が生じている蓋然性が高いことを意味する。そこで、図3の異常係数テーブルは、キャパシタ電力偏差ΔPが所定の閾値TH以上である場合には、キャパシタ電力偏差ΔPが大きい程異常係数Aの値が小さくなるよう、キャパシタ電力偏差ΔPと異常係数Aとの対応関係を決定している。
制御部34は、キャパシタ電力算出値CTにステップS5で取得した異常係数Aを乗じた値と、主電力算出値BTとの和の絶対値を評価値Eとして求める(S6)。すなわち、評価値Eは、|CT×A+BT|である。そして、主電力測定部26から主電力測定値BMを取得する(S7)。制御部34は、評価値Eと主電力測定値BMの絶対値とを比較する(S8)。そして、評価値Eが主電力測定値BMの絶対値以上である場合には、ステップS1の処理に戻る(S8)。一方、評価値Eが主電力測定値BMの絶対値未満である場合には、キャパシタユニット16に異常がある旨の情報を記憶部30および表示部32に出力する(S9)。記憶部30は、キャパシタユニット16に異常がある旨の情報を記憶し、表示部32は、キャパシタユニット16に異常がある旨の情報を表示する。ここで、キャパシタユニット16の異常として、ヒューズ16Fの断線がそのほとんどである場合には、ヒューズ16Fが断線した旨の情報を記憶部30および表示部32に出力することとしてもよい。
このような処理によれば、|CT×A+BT|<|BM|が成立するときにキャパシタユニット16に異常があるものと判定される。
評価値E=|CT×A+BT|が示す値、すなわち、キャパシタ電力算出値CTに異常係数Aを乗じた値と主電力算出値BTとの和の絶対値は、キャパシタユニット16および電源回路10とモータジェネレータ20との間で授受されるべき電力の絶対値を、異常係数Aによって調整し、異常判定のための値としたものである。
キャパシタ電力算出値CTに異常係数Aが乗ぜられているのは、キャパシタ電力偏差ΔPが大きく、キャパシタユニット16に異常が生じている蓋然性が高い場合には、強制的に評価値Eを小さくし、キャパシタユニット16の異常を確実に検出するためである。以下、キャパシタ電力算出値CTに異常係数Aを乗じた点について説明する。
いま、制御部34が零でないキャパシタ電力算出値CTを算出したものとする。制御部34による上述の制御によれば、電力の授受が不可能となるという異常がキャパシタユニット16に生じた場合であっても、制御部34は、このような異常が発生したか否かにかかわらずモータジェネレータ電力測定値mgMがモータジェネレータ電力目標値mgTに近づくようコンバータ14を制御する。一方、モータジェネレータ20との間の電力の授受は、キャパシタユニット16に異常が生じたことにより専ら電源回路10によって行われるため、主電力測定値BMの絶対値は、キャパシタユニット16および電源回路10がモータジェネレータ20との間で授受すべき電力を理論的に算出した値の絶対値|CT+BT|と等しくなる。したがって、|CT+BT|=|BM|が成立することを条件としてキャパシタユニット16に異常が生じたものと判定することができるとも考えられる。
しかし、制御部34では、モータジェネレータ20の制御状態によっては、主電力算出値BTをモータジェネレータ電力目標値mgTと等しい値として算出し、キャパシタ電力算出値CTを零と算出する場合がある。このような場合、キャパシタユニット16に異常があるか否かにかかわらず、キャパシタユニット16および電源回路10とモータジェネレータ20との間で授受されるべき電力CT+BTについては、|CT+BT|=|BT|=|BM|が成立する。したがって、電力CT+BTの絶対値が主電力測定値BMの絶対値に等しくなることのみを以てキャパシタユニット16に異常が生じていると判定することはできない。
そこで、本実施形態に係る車両駆動システムでは、キャパシタ電力算出値CTに異常係数Aを乗じた値と主電力算出値BTとの和の絶対値、すなわち|CT×A+BT|で定義される評価値Eと主電力測定値BMの絶対値との比較に基づいた判定を行う。
異常係数Aを導入することにより、モータジェネレータ20の制御状態に応じてキャパシタ電力算出値CTが零でない値に算出された場合においてキャパシタユニット16に異常が生じ、キャパシタ電力偏差ΔPが閾値TH以上となった場合には、強制的に評価値Eが小さくなる。これによって、キャパシタユニット16に異常が生じている蓋然性が高いときには評価値Eの大きさが小さくなるため、キャパシタユニット16に異常が生じているか否かの判定を迅速かつ確実に行うことができる。
なお、異常係数Aの値および閾値THは、実際にキャパシタユニット16に異常が生じたときのキャパシタ電力偏差ΔPを実験、電気回路シミュレーション等によって求め、その求められた結果に基づいて予め決定しておくことが好ましい。
車両の搭乗者または車両の保守点検を行う者は、表示部32の表示によってキャパシタユニット16に異常が生じた旨を知ることができる。また、車両の保守点検を行う者は、記憶部30に記憶されている情報を所定の装置で読み出すことにより、キャパシタユニット16に異常が生じた旨を知ることができる。
なお、|CT×A+BT|<|BM|が成立することを以て、キャパシタユニット16に異常が生じたものと判定する代わりに、キャパシタ電力算出値CTが零でないこと、かつ、|CT+BT|=|BM|が成立することを以てキャパシタユニット16に異常が生じたものと判定することとしてもよい。キャパシタユニット16に異常が生じた場合、上述のように、モータジェネレータ20との間の電力の授受は、専ら電源回路10によって行われる。したがって、キャパシタ電力算出値CTが零でないことが明らかであれば、キャパシタユニット16および電源回路10がモータジェネレータ20との間で授受すべき電力を理論的に算出した値の絶対値|CT+BT|と主電力測定値BMの絶対値とが等しいことを以て、電力の授受が専ら電源回路10によって行われているものと判定することができ、キャパシタユニット16に異常が生じているものと判定することができる。この場合、キャパシタ電力算出値CTが零でないことの判定としては、その絶対値|CT|が閾値TH以上であることを条件とすることができる。
本発明の実施形態に係る車両駆動システムの構成を示す図である。 キャパシタユニット16の異常を検出する処理を示すフローチャートである。 異常係数テーブルの内容をグラフを以て示す図である。
符号の説明
10 電源回路、12 電池、14 コンバータ、14a,14b 電池側端子、14d,14e インバータ側端子、16a,16b 入出力端子、16 キャパシタユニット、16C キャパシタ、16Ca 単位キャパシタ、16F ヒューズ、18 インバータ、18a,18b 直流端子、20 モータジェネレータ、22 操作部、24 モータジェネレータ電力測定部、26 主電力測定部、28 キャパシタ電力測定部、30 記憶部、32 表示部、34 制御部、u,v,w 交流端子。

Claims (5)

  1. 車両を駆動するモータジェネレータとの間で電力の授受を行う主電源回路および補助電源回路と、
    前記モータジェネレータと前記主電源回路および前記補助電源回路との間で授受すべきモータジェネレータ目標電力を決定し、当該モータジェネレータ目標電力に基づいて前記主電源回路を制御する制御部と、
    前記主電源回路が授受する電力を測定し、測定結果を前記制御部に出力する主電源測定部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記主電源回路が授受すべき電力を示す主電力値および前記補助電源回路が授受すべき電力を示す補助電力値を、前記モータジェネレータ目標電力に基づいて算出し、
    前記主電力値と、前記補助電力値と、前記主電源測定部から取得した測定結果と、に基づいて、前記補助電源回路の異常を検出することを特徴とする車両用電源システム。
  2. 請求項1に記載の車両用電源システムであって、
    前記補助電源回路が授受する電力を測定し、測定結果を前記制御部に出力する補助電源測定部を備え、
    前記制御部は、
    前記補助電源測定部から取得した測定結果と、前記補助電力値と、の間の差異を求め、当該差異に基づいて、前記補助電源回路に異常が生じている蓋然性の高さを示す異常係数を設定し、
    前記補助電力値に前記異常係数が乗ぜられた値と、前記主電力値と、前記主電源測定部から取得した測定結果と、に基づいて、前記補助電源回路の異常を検出することを特徴とする車両用電源システム。
  3. 請求項2に記載の車両用電源システムであって、
    前記制御部は、
    前記補助電力値に前記異常係数が乗ぜられた値および前記主電力値の和と、前記主電源測定部から取得した測定結果と、に基づいて、前記補助電源回路の異常を検出することを特徴とする車両用電源システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用電源システムであって、
    前記主電源回路は、
    前記モータジェネレータとの間で電力の授受を行う電池と、
    前記電池が授受する電力を調整するコンバータと、
    を備え、
    前記補助電源回路は、前記モータジェネレータとの間で電力の授受を行うキャパシタを備えることを特徴とする車両用電源システム。
  5. 請求項4に記載の車両用電源システムであって、
    前記補助電源回路は、前記キャパシタに接続されるヒューズを備え、
    前記制御部は、
    前記補助電源回路の異常として前記ヒューズの断線を検出することを特徴とする車両用電源システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103496327A (zh) * 2013-06-24 2014-01-08 长春轨道客车股份有限公司 一种动力包和储能装置混合供电的动车组牵引系统

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