JP2008187333A - プログラム実行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データカルーセルへのアタッチが必要な処理1の処理要求が来たとき、データカルーセルからのデータ受信待ちが発生するので、処理1の実行に時間が掛かる。
【解決手段】処理1の実行のためにデータカルーセル1へのアタッチが必要である場合、処理1を処理要求が来た時点から遅延する。処理1の実行結果を利用した処理2の処理要求が来るまでに、データカルーセル1へのアタッチが発生したならば、アタッチが発生した時点で処理1を実行する。これにより、処理1のためだけのアタッチを不要化できる。
【選択図】図22

Description

本発明は、プログラムをダウンロードして実行するプログラム実行装置に関する。特に、ディジタルテレビにおいて、データカルーセル伝送方式を用いたデータ受信処理を実行することに関する。
データカルーセルは、MPEG規格 ISO/IEC13818−1のMPEG2 トランスポートストリームによる定期的な情報送信に用いられ、セットトップボックス(STB)へのプログラム送信などで使用されている。例えば、欧州の放送規格であるDVB−MHP(ETSI TS 101 812 V1.1.1 (2000-07) Digital Video Broadcasting(DVB); Multimedia Home Platform(MHP)Specification 1.0)ではJava(登録商標)プログラムをSTB上で動作させる仕組みを規定しており、Java(登録商標)プログラムを含むデータカルーセルを受信し、受信したJava(登録商標)プログラムをSTB上で動作させることができる。データカルーセルはISO/IEC 13818−6 DSMCC(Digital Storage Medium Command and Control)規格で伝送される。
トランスポートストリームからデータカルーセルを受信し、DSMCC規格に基づいてデータカルーセルに含まれるデータのファイルシステムを復元することを、以降、アタッチと呼ぶ。アタッチすることによって、データカルーセルに含まれるデータを利用することができるようになり、アタッチによって構築されたファイルシステム領域を開放することによって、データを利用することができなくなる。
ETSI TS 101 812 V1.1.1 (2000-07) Digital Video Broadcasting(DVB); Multimedia Home Platform(MHP)Specification 1.0 ETSI TS 101 812 V1.1.1 (2001-11) Digital Video Broadcasting(DVB); Multimedia Home Platform(MHP)Specification 1.1
データカルーセルに含まれるデータを利用するためには、データカルーセルを受信してデータカルーセルに含まれるデータのファイルシステムを復元するアタッチを実行しなければならない。現在アタッチしていないデータカルーセルに含まれるデータを利用する場合、アタッチが必要になる。データカルーセルの送信は、受信側が受信を待っているか、そのデータカルーセルを必要としているかによらず、定期的に行われる。データカルーセルを受信するためには、目的のデータカルーセルが送信されるのを待たなければならないので、受信完了までに時間が掛かってしまう。
従来の技術においては、データカルーセル受信待ち時間を不要にするために、データカルーセルにあらかじめアタッチしておく手段がある。この手段の場合、受信したデータカルーセルに含まれるデータのファイルシステムを復元し、メモリに保持することになる。一般的にメモリの容量は限られており、全てのデータカルーセルにアタッチしておくことは困難であるので、一部のデータカルーセルへのアタッチには受信待ち時間が必要になる。
このように、従来の技術は、受信待ち時間の短縮を目的としたものであり、アタッチの回数については考慮されていなかった。
本発明は、DSMCC規格を用いる放送システムにおいて、アタッチの回数を削減することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、処理1を実行するためにデータカルーセルからのデータ受信処理が必要であるとき、データ受信処理を保留するとともに、処理1を処理要求が発生した時点から遅延する遅延手段と、処理1の遅延後に、処理2の実行にともなって、前記データ受信処理の受信対象のデータカルーセルを受信した時点で、処理1を実行する手段とを備えることとしている。
本発明によれば、処理1のためだけのアタッチを行わず、処理2の実行にともなうアタッチと共通化することにより、アタッチの回数を削減することが可能となる。
(実施の形態1)
本発明に係るケーブルテレビシステムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、ケーブルテレビシステムを構成する装置の関係を表したブロック図であり、ヘッドエンド101及び3個の端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113で構成される。本実施の形態では、1つのヘッドエンドに対して3つの端末装置が結合されているが、任意の数の端末装置をヘッドエンドに結合しても、本発明は実施可能である。本実施の形態では、ケーブルテレビシステムを例に挙げているが、アンテナ、端末装置と放送衛星で構成される衛星放送システムについても、本発明は実施可能である。
ヘッドエンド101は、複数の端末装置に対して映像・音声・データ等の放送信号を送信する。これを実現するため、ヘッドエンド101と端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113間の伝送用の周波数帯域をIn−Bandとして割り当て、主として、映像・音声を含む放送チャンネルに使用する。本実施例では一例として、130MHz〜864MHzをIn−Bandの周波数帯域に割り当てる。In−BandはQAM64変調方式が使用される。変調方式技術については、本発明に関与が薄い公知技術であるので、詳細な説明は省略する。図2は、In−Bandの周波数帯に対する使用の一例である。150〜156MHzと156〜162MHzはそれぞれテレビチャンネル1とテレビチャンネル2に割り当てられ、以降、6MHz間隔でテレビチャンネルが割り当てられている。310MHz以降は、1MHz単位でラジオチャンネルに割り当てられている。これらの各チャンネルはアナログ放送として使用してもデジタル放送として使用してもよい。デジタル放送の場合は、MPEG2仕様に基づいたトランスポートパケット形式で伝送され、音声や映像に加え、各種データ放送用データも送信することができる。
ヘッドエンド101は、これらの周波数帯域に適切な放送信号を送信するため、QAM変調部やトランスポートパケットをスクランブル化するため、スクランブラ等を有する。また、ヘッドエンド101は、これら変調部やスクランブラに関連する様々な機器を有すると考えられる。しかし、本発明は主として端末装置に関わるので、詳細な説明は省略する。
端末装置A111、端末装置B112、端末装置C113は、ヘッドエンド101からの放送信号を受信し再生する。3つの端末装置は、本実施の形態では同じ構成を取る。
図3は、端末装置のハードウエア構成を表すブロック図である。300は端末装置であり、チューナ301、デスクランブラ302、TSデコーダ303、オーディオデコーダ304、スピーカ305、ビデオデコーダ306、ディスプレイ307、2次記憶部308、1次記憶部309、ROM310、入力部311、ネットワークインタフェース312、CPU313で構成される。
図4は、端末装置300の外観の一例である薄型テレビである。
401は、薄型テレビの筐体であり、端末装置300の構成要素をすべてを内蔵している。
402はディスプレイであり、図3におけるディスプレイ307に相当する。
403は複数のボタンで構成されるフロントパネル部であり、図3の入力部311に相当する。
404は信号入力端子であり、ヘッドエンド101との信号の受信を行うためにケーブル線を接続する。信号入力端子404は、図3のチューナ301、ネットワークインタフェース312と接続されている。チューナ301はQAM周波数帯にチューニングし、受信したトランスポートパケットの暗号を復号化できる場合は、デスクランブラ302で復号を行い、TSデコーダ303へデータを渡す。
TSデコーダ303は、デスクランブラ302から受け取った信号のフィルタリングを実施し、必要なデータをオーディオデコーダ304及びビデオデコーダ306、CPU313に引き渡す。ここで、受け取る信号は、MPEG2トランスポートストリームである。MPEG2トランスポートストリームの詳細はMPEG規格書ISO/IEC13818−1に記載されており、本実施の形態では詳細は省略する。MPEG2トランスポートストリームは、複数の固定長パケットで構成され、各パケットには、パケットIDが振られている。図5はパケットの構成図である。500はパケットであり、固定長の188バイトで構成される。先頭4バイトがヘッダー501で、パケットの識別情報を格納しており、残り184バイトがペイロード502で、送信したい情報を含んでいる。503は、ヘッダー501の内訳である。先頭から12ビット目〜24ビット目までの13ビットにパケットIDが含まれている。図6は送られてくる複数のパケットの列を表現した模式図である。パケット601は、ヘッダーにパケットID「1」を持ち、ペイロードには映像Aの1番目の情報が入っている。パケット602は、ヘッダーにパケットID「2」を持ち、ペイロードには音声Aの1番目の情報が入っている。パケット603は、ヘッダーにパケットID「3」を持ち、ペイロードには音声Bの1番目の情報が入っている。
パケット604は、ヘッダーにパケットID「1」を持ち、ペイロードには映像Aの2番目の情報が入っており、これはパケット601の続きになっている。同様にパケット603、626、627も他のパケットの後続データを格納している。このように、同じパケットIDを持つ、パケットのペイロードの内容を連結すると、連続した映像や音声を再現することができる。
図6を参照して、CPU313がパケットID「1」と出力先として「ビデオデコーダ306」をTSデコーダ303に指示すると、TSデコーダ303は受け取ったMPEG2トランスポートストリームからパケットID「1」のパケットを抽出し、ビデオデコーダ306に引き渡す。図6においては、映像データAのみをビデオデコーダ306に引き渡すことになる。同時に、CPU313がパケットID「2」と「オーディオデコーダ304」をTSデコーダ303に指示すると、TSデコーダ303は受け取ったMPEG2トランスポートストリームからパケットID「2」のパケットを抽出し、オーディオデコーダ304に引き渡す。図6においては、音声データAのみをオーディオデコーダ304に引き渡すことになる。
このパケットIDに応じて必要なパケットだけを取り出す処理が、TSデコーダ303が行うフィルタリングである。TSデコーダ303はCPU313から指示された複数のフィルタリングを同時に実行することができる。
図3を参照して、オーディオデコーダ304は、TSデコーダ303から与えられたMPEG2トランスポートストリームのパケットに埋め込まれたオーディオデータを連結し、デジタル−アナログ変換を行いスピーカ305に出力する。
スピーカ305は、オーディオデコーダ304から与えられた信号を音声出力する。
ビデオデコーダ306は、TSデコーダ303から与えられたMPEG2トランスポートストリームのパケットに埋め込まれたビデオデータを連結し、デジタル−アナログ変換を行いディスプレイ307に出力する。
ディスプレイ307は、具体的にはブラウン管や液晶等で構成され、ビデオデコーダ306から与えられたビデオ信号を出力したり、CPU313から指示されたメッセージを表示したりする。
2次記憶部308は、具体的には、フラッシュメモリーやハードディスク等で構成され、CPU313から指示されたデータやプログラムを保存したり削除したりする。また、保存されているデータやプログラムはCPU313に参照される。保存されているデータやプログラムは、端末装置300の電源が切断された状態でも保存しつづける。
1次記憶部309は、具体的には、RAM等で構成され、CPU313から指示されたデータやプログラムを一次的に保存したり削除したりする。また、保存されているデータやプログラムはCPU313に参照される。保存されているデータやプログラムは、端末装置300の電源が切断された際に、抹消される。
ROM310は、書き換え不可能なメモリーデバイスであり、具体的にはROMやCD−ROM、DVDなどで構成される。ROM310は、CPU313が実行するプログラムが格納されている。
入力部311は、具体的には、フロントパネルやリモコンで構成され、ユーザーからの入力を受け付ける。図7は、フロントパネルで入力部311を構成した場合の一例である。700はフロントパネルであり、図4のフロントパネル部403に相当する。フロントパネル700は7つのボタン、上カーソルボタン701、下カーソルボタン702、左カーソルボタン703、右カーソルボタン704、OKボタン705、取消ボタン706、EPGボタン707を備えている。ユーザーがボタンを押下すると、押下されたボタンの識別子が、CPU313に通知される。
CPU313は、ROM310が記憶するプログラムを実行する。実行するプログラムの指示に従い、チューナ301、ネットワークインタフェース312、デスクランブラ302、TSデコーダ303、ディスプレイ307、2次記憶部308、1次記憶部309、ROM310を制御する。
図8は、ROM310に記憶され、CPU313に実行されるプログラムの構成図の一例である。
プログラム800は、複数のサブプログラムで構成され、具体的にはOS801、EPG802、Java(登録商標)VM803、サービスマネージャ804、Java(登録商標)ライブラリ805で構成される。
OS801は、端末装置300の電源が投入されると、CPU313が起動するサブプログラムである。OS801は、オペレーティングシステムの略であり、Linux(登録商標)等が一例である。OS801は、他のサブプログラムを平行して実行するカーネル801a及びライブラリ801bで構成される公知の技術の総称であり、詳細な説明は省略する。本実施の形態においては、OS801のカーネル801aは、EPG802とJava(登録商標)VM803をサブプログラムとして実行する。また、ライブラリ801bは、これらサブプログラムに対して、端末装置300が保持する構成要素を制御するための複数の機能を提供する。
機能の一例として、チューニング機能を紹介する。チューニング機能は、他のサブプログラムから周波数を含むチューニング情報を受け取り、それをチューナ301に引き渡す。チューナ301は与えられたチューニング情報に基づきチューニングを行う。この結果、他のサブプログラムはライブラリ801bを通してチューナを制御することができる。
EPG802は、ユーザーに番組一覧を表示及び、ユーザーからの入力を受け付ける番組表示部802aと、チャンネル選局を行う再生部802bで構成される。ここで、EPGはElectric Program Guideの略である。EPG802は、端末装置300の電源が投入されると、カーネル801aによって起動される、起動されたEPG802の内部では、番組表示部802aが端末装置300の入力部311を通して、ユーザーからの入力を待つ。ここで、入力部311が図7で示されるフロントパネルで構成されている場合、ユーザーが、入力部311のEPGボタン707を押下すると、EPGボタンの識別子がCPU313に通知される。CPU313上で動作するサブプログラムであるEPG802の番組表示部802aは、この識別子を受け取り、番組情報をディスプレイ307に表示する。図9(1)及び(2)は、ディスプレイ307に表示された番組表の一例である。図9(1)を参照して、ディスプレイ307には、格子状に番組情報が表示されている。列901には、時刻情報が表示されている。列902には、チャンネル名「チャンネル1」と、列901の時刻に対応する時間帯に放映される番組が表示されている。「チャンネル1」では、9:00〜10:30に番組「ニュース9」が放映され、10:30〜12:00は「映画AAA」が放映されることを表す。列903も列902同様、チャンネル名「チャンネル2」と、列901の時刻に対応する時間帯に放映される番組が表示されている。9:00〜11:00に番組「映画BBB」が放映され、11:00〜12:00は「ニュース11」が放映される。930は、カーソルである。カーソル930は、フロントパネル700の左カーソルボタン703と右カーソルボタン704を押下すると移動する。図9(1)の状態で、右カーソルボタン704を押下すると、カーソル930は右に移動し、図9(2)のようになる。また、図9(2)の状態で、左カーソルボタン703を押下すると、カーソル930は左に移動し、図9(1)のようになる。
図9(1)の状態で、フロントパネル700のOKボタン705が押下されると、番組表示部802aは、「チャンネル1」の識別子を再生部802bに通知する。図9(2)の状態で、フロントパネル700のOKボタン1105が押下されると、番組表示部802aは、「チャンネル2」の識別子を再生部802bに通知する。
再生部802bは、受け取ったチャンネルの識別子を用いて、チャンネルを再生する。チャンネルの識別子とチャンネルの関係は、チャンネル情報として、2次記憶部308に予め格納されている。図10は2次記憶部308に格納されているチャンネル情報の一例である。チャンネル情報は表形式で格納されている。列1001は、チャンネルの識別子である。列1002は、チャンネル名である。列1003はチューニング情報である。ここで、チューニング情報は周波数や転送レート、符号化率などを含み、チューナ301に与える値である。列1004はプログラムナンバーである。プログラムナンバーとは、MPEG2規格で規定されているPMTを識別するための番号である。PMTに関しては、後述する。行1011〜1414の各行は、各チャンネルの識別子、チャンネル名、チューニング情報の組となる。行1011は識別子が「1」、チャンネル名が「チャンネル1」、チューニング情報に周波数「130MHz」、プログラムナンバーが「101」を含む組となっている。再生部802bは、チャンネルの再生を行うため、受け取ったチャンネルの識別子をそのままサービスマネージャ804に引き渡す。
また、再生部802bは、再生中に、ユーザーがフロントパネル700の上カーソルボタン701と下カーソルボタン702を押下すると、入力部311からCPU313を通して、押下された通知を受け取り、再生しているチャンネルを変更する。まず、再生部802bは、1次記憶部309に現在再生中のチャンネルの識別子を記憶する。図11(1)(2)及び(3)は、1次記憶部309に保存しているチャンネルの識別子の例である。図11(1)では識別子「3」が記憶されており、図10を参照し、チャンネル名「TV 3」のチャンネルが再生中であることを示す。図11(1)の状態で、ユーザーが上カーソルボタン701を押下すると、再生部802bは、図10のチャンネル情報を参照し、表中の前のチャンネルであるチャンネル名「チャンネル2」のチャンネルに再生を切り替えるため、サービスマネージャ804にチャンネル名「チャンネル2」の識別子「2」を引き渡す。同時に、1次記憶部309に記憶されているチャンネル識別子「2」に書き換える。図11(2)は、チャンネル識別子が書き換えられた状態を表す。また、図11(1)の状態で、ユーザーが下カーソル702を押下すると再生部802bは、図10のチャンネル情報を参照し、表中の次のチャンネルであるチャンネル名「TV Japan」のチャンネルに再生を切り変えるため、サービスマネージャにチャンネル名「TV Japan」の識別子「4」を引き渡す。同時に、1次記憶部309に記憶されているチャンネル識別子「4」に書き換える。図11(3)は、チャンネル識別子が書き換えられた状態を表す。
Java(登録商標)VM803は、Java(登録商標)言語で記述されたプログラムを逐次解析し実行するJava(登録商標)バーチャルマシンである。Java(登録商標)言語で記述されたプログラムは、バイトコードと呼ばれる、ハードウエアに依存しない中間コードにコンパイルされる。Java(登録商標)バーチャルマシンは、このバイトコードを実行するインタープリタである。また、一部のJava(登録商標)バーチャルマシンは、バイトコードをCPU313が理解可能な実行形式に翻訳してから、CPU313に引渡し、実行することも行う。Java(登録商標)VM803は、カーネル801aに実行するJava(登録商標)プログラムを指定され起動される。本実施の形態では、カーネル801aは、実行するJava(登録商標)プログラムとしてサービスマネージャ804を指定する。Java(登録商標)言語の詳細は、書籍「Java(登録商標) Language Specification(ISBN 0−201−63431−1)」等の多くの書籍で解説されている。ここでは、その詳細を省略する。また、Java(登録商標)VM自体の詳細な動作などは、「Java(登録商標) Virtual Machine Specification(ISBN 0−201−63431―X)」等の多くの書籍で解説されている。ここでは、その詳細を省略する。
サービスマネージャ804は、Java(登録商標)言語で書かれたJava(登録商標)プログラムであり、Java(登録商標)VM803によって逐次実行される。サービスマネージャ804は、JNI(Java(登録商標) Native Interface)を通して、Java(登録商標)言語で記述されていない他のサブプログラムを呼び出したり、または、呼び出されたりすることが可能である。JNIに関しても、書籍「Java(登録商標) Native Interface」等の多くの書籍で解説されている。ここでは、その詳細を省略する。
サービスマネージャ804は、JNIを通して、再生部802bよりチャンネルの識別子を受け取る。
サービスマネージャ804は、最初にJava(登録商標)ライブラリ805の中にあるTuner805cに、チャンネルの識別子を引き渡し、チューニングを依頼する。Tuner805cは、2次記憶部308が記憶するチャンネル情報を参照し、チューニング情報を獲得する。今、サービスマネージャ804がチャンネルの識別子「2」をTuner805cに引き渡すと、Tuner805cは、図10の行1012を参照して、対応するチューニング情報「156MHz,」を獲得する。Tuner805cは、OS801のライブラリ801bを通して、チューナ301にチューニング情報を引き渡す。チューナ301は与えられたチューニング情報に従ってヘッドエンド101から送信されてきた信号を復調し引き渡す。
次にサービスマネージャ804は、Java(登録商標)ライブラリ805の中にあるCA805dにデスクランブルを依頼する。CA805dは、OS801のライブラリ801bを通して復号に必要な情報をデスクランブラ302に与える。デスクランブラ302は、与えられた情報を元に、チューナ301から与えられた信号を復号しTSデコーダ303に引き渡す。
次にサービスマネージャ804は、Java(登録商標)ライブラリ805の中にあるJMF805aにチャンネルの識別子を与え、映像・音声の再生を依頼する。
まず、最初にJMF805aは、再生すべき映像と音声を特定するためのパケットIDをPAT、PMTから取得する。PATやPMTは、MPEG2規格で規定されているMPEG2トランスポートストリーム内の、番組構成を表現するテーブルであり、MPEG2トランスポートストリームに含まれるパケットのペイロードに埋め込まれて、音声や映像と共に送信されるものである。詳細は規格書を参照されたい。ここでは、概略のみ説明する。PATは、Program Association Tableの略で、パケットID「0」のパケットに格納され送信されている。JMF805aは、PATを取得するため、OS801のライブラリ801bを通して、TSデコーダ303にパケットID「0」とCPU313を指定する。TSデコーダ303がパケットID「0」でフィルタリングを行い、CPU313に引き渡すことでJMF805aは、PATのパケットを収集する。図12は、収集したPATの情報の一例を模式的に表した表である。列1201は、プログラムナンバーである。列1202は、パケットIDである。列1202のパケットIDはPMTを取得するために用いられる。行1211〜1213は、チャンネルのプログラムナンバーと対応するパケットIDの組である。ここでは、3つのチャンネルが定義されている。行1211はプログラムナンバー「101」とパケットID「501」の組が定義されている。今、JMF805aに与えられたチャンネルの識別子が「2」とすると、JMF805aは、図10の行1004を参照して、対応するプログラムナンバー「102」を獲得し、次に、図12のPATの行1212を参照し、プログラムナンバー「102」に対応するパケットID「502」を獲得する。PMTは、Program Map Tableの略で、PATで規定されたパケットIDのパケットに格納され送信されている。JMF805aは、PMTを取得するため、OS801のライブラリ801bを通して、TSデコーダ303にパケットIDとCPU313を指定する。ここで、指定するパケットIDは「502」とする。TSデコーダ303がパケットID「502」でフィルタリングを行い、CPU313に引き渡すことでJMF805aは、PMTのパケットを収集する。図13は、収集したPMTの情報の一例を模式的に表した表である。列1301は、ストリーム種別であり。列1302は、パケットIDである。列1302で指定されるパケットIDのパケットには、ストリーム種別で指定された情報がペイロードに格納され送信されている。列1303は補足情報である。行1311〜1314はエレメンタリ−ストリームと呼ばれる、パケットIDと送信している情報の種別の組である。行1311は、ストリーム種別「音声」とパケットID「5011」の組であり、パケットID「5011」のペイロードには音声が格納されていることを表す。JMF805aは、PMTから再生する映像と音声のパケットIDを獲得する。図13を参照して、JMF805aは、行1311から音声のパケットID「5011」を、行1312から映像のパケットID「5012」を獲得する。
次に、JMF805aは、OS801のライブラリ801bを通して、獲得した音声のパケットIDと出力先としてオーディオデコーダ304、映像のパケットIDと出力先としてビデオデコーダ306の組を、TSデコーダ303に与える。TSデコーダ303は与えられたパケットIDと出力先に基づいて、フィルタリングを行う。ここではパケットID「5011」のパケットをオーディオデコーダ304に、パケットID「5012」のパケットをビデオデコーダ306に引き渡す。オーディオデコーダ304は、与えられたパケットのデジタル−アナログ変換を行いスピーカ305を通して音声を再生する。ビデオデコーダ306は、与えられたパケットのデジタル−アナログ変換を行いディスプレイ307に映像を表示する。
最後にサービスマネージャ804は、Java(登録商標)ライブラリ805の中にあるAM805bにチャンネルの識別子を与え、データ放送再生を依頼する。ここで、データ放送再生とは、MPEG2トランスポートストリームに含まれるJava(登録商標)プログラムを抽出し、Java(登録商標)VM803に実行させることである。MPEG2トランスポートストリームにJava(登録商標)プログラムを埋め込む方法は、MPEG規格書 ISO/IEC13818−6に記述されたDSMCCという方式を用いる。ここではDSMCCの詳細な説明は省略する。DSMCC方式は、MPEG2トランスポートストリームのパケットの中に、コンピュータで使用されているディレクトリやファイルで構成されるファイルシステムをエンコードする方法を規定している。また、実行するJava(登録商標)プログラムの情報はAITと呼ばれる形式で、MPEG2トランスポートストリームのパケットの中に埋め込まれ送信されている。AITは、DVB−MHP規格(正式には、ETSI TS 101 812 DVB−MHP仕様V1.0.2)の10章に定義されている、Application Information Tableの略である。
AM805bは、まず、AITを獲得するため、JMF805a同様PAT、PMTを取得し、AITが格納されているパケットのパケットIDを獲得する。今、与えられたチャンネルの識別子が「2」で、図12のPAT、図13のPMTが送信されていると、JMF805aと同様の手順で、図13のPMTを獲得する。AM805bは、PMTからストリーム種別が「データ」で補足情報として「AIT」を持つエレメンタリ−ストリームからパケットIDを抽出する。図13を参照して、行1313のエレメンタリ−ストリームが該当し、パケットID「5013」を獲得する。
AM805bは、OS801のライブラリ801bを通してTSデコーダ303にAITのパケットIDと出力先CPU313を与える。TSデコーダ303は、与えられたパケットIDでフィルタリングを行い、CPU313に引き渡す。この結果、AM805bは、AITのパケットを収集することができる。図14は、収集したAITの情報の一例を模式的に表した表である。列1401はJava(登録商標)プログラムの識別子である。列1402はJava(登録商標)プログラムの制御情報である。制御情報には「autostart」「present」「kill」などがあり、「autostart」は即時に端末装置300がこのプログラムを自動的に実行することを意味し、「present」は自動実行しないことを意味し、「kill」はプログラムを停止することを意味する。列1403は、DSMCC方式でJava(登録商標)プログラムを含んでいるパケットIDを抽出するためのDSMCC識別子である。列1404はJava(登録商標)プログラムのプログラム名である。行1411と1412は、Java(登録商標)プログラムの情報の組である。行1411で定義されるJava(登録商標)プログラムは、識別子「301」、制御情報「autostart」DSMCC識別子「1」、プログラム名「a/TopXlet」の組である。行1412で定義されるJava(登録商標)プログラムは、識別子「302」、制御情報「present」DSMCC識別子「1」、プログラム名「b/GameXlet」の組である。ここで2つのJava(登録商標)プログラムは同じDSMCC識別子を持つが、これは、1つのDSMCC方式でエンコードされたファイルシステム内に、2つのJava(登録商標)プログラムが含まれていることを表す。ここでは、Java(登録商標)プログラムに対して4つの情報しか規定しないが、実際にはより多くの情報が定義される。詳細はDVB−MHP規格を参照されたい。
AM805bは、AITの中から「autostart」のJava(登録商標)プログラムを見つけ出し、対応するDSMCC識別子及びJava(登録商標)プログラム名を抽出する。図14を参照して、AM805bは行1411のJava(登録商標)プログラムを抽出し、DSMCC識別子「1」及びJava(登録商標)プログラム名「a/TopXlet」を獲得する。
次にAM805bは、AITから取得したDSMCC識別子を用いて、Java(登録商標)プログラムをDSMCC方式で格納しているパケットのパケットIDをPMTから獲得する。具体的には、PMTの中でストリーム種別が「データ」で、補足情報のDSMCC識別子が合致するエレメンタリ−ストリームのパケットIDを取得する。
今、DSMCC識別子が「1」であり、PMTが図13とすると、行1314のエレメンタリ−ストリームが合致し、パケットID「5014」を取り出す。
AM805bは、OS801のライブラリ801bを通してTSデコーダ303に、DSMCC方式でデータが埋めこまれたパケットのパケットIDと、出力先としてCPU313とを指定する。ここでは、パケットID「5014」を与える。TSデコーダ303、与えられたパケットIDでフィルタリングを行い、CPU313に引き渡す。この結果、AM805bは、必要なパケットを収集することができる。AM805bは、収集したパケットからDSMCC方式に従ってファイルシステムを復元し、1次記憶部309に保存する。MPEG2トランスポートストリーム中のパケットからファイルシステム等のデータを取り出し、1次記憶部309等の記憶手段に保存すことを、以降、アタッチと呼ぶ。
図15は、アタッチしたファイルシステムの一例である。図中、丸はディレクトリを四角はファイルを表し、1501はルートディレクトリ、1502はディレクトリ「a」,1503はディレクトリ「b」,1504はファイル「TopXlet.class」、1505はファイル「GameXlet.class」である。
次にAM805bは、1次記憶部309にアタッチしたファイルシステム中から実行するJava(登録商標)プログラムを、Java(登録商標)VM803に引き渡す。今、実行するJava(登録商標)プログラム名が「a/TopXlet」とすると、Java(登録商標)プログラム名の最後に「.class」を付加したファイル「a/TopXlet.class」が実行すべきファイルとなる。「/」はディレクトリやファイル名の区切りであり、図15を参照して、ファイル1504が実行すべきJava(登録商標)プログラムである。
Java(登録商標)VM803は、引き渡されたJava(登録商標)プログラムを実行する。
サービスマネージャ804は、他のチャンネルの識別子を受け取ると、再生している映像・音声及びJava(登録商標)プログラムの実行を停止し、新たに受け取ったチャンネルの識別子に基づいて、映像・音声の再生及びJava(登録商標)プログラムの実行を行う。再生/実行と再生停止/実行停止は、Java(登録商標)ライブラリ805に含まれる各プログラムを通して行われる。
Java(登録商標)ライブラリ805は、ROM310に格納されている複数のJava(登録商標)ライブラリの集合である。本実施の形態では、ここでは、Java(登録商標)ライブラリ805は、JMF805a,AM805b,Tuner805c,CA805d等を含んでいる。
次に、本発明に関連するデータカルーセルへのアタッチを必要とする処理の遅延について説明する。
図16のAIT情報を持つ場合を例に挙げる。図16のAITを収集したとき、AM805bは、制御情報が「autostart」であり、Java(登録商標)プログラム識別子が「401」であるJava(登録商標)プログラムを起動するために、DSMCC識別子「1」に対応するデータカルーセルにアタッチする。図17は起動されるJava(登録商標)プログラムAppXlet1の処理フローである。
図18はストア処理(ステップS1701)の詳細な処理フローである。Java(登録商標)プログラムAppXlet2のストア処理要求が発生すると、ストア対象のデータを含むデータカルーセルへ現在アタッチしているかどうか、即ち、1次記憶部309にストア対象のデータを保持しているかどうかを判定する。(ステップS1801)アタッチしているならば、1次記憶部309に保持しているストア対象のデータを2次記憶部308に保存する(ステップS1803)。アタッチしていないならばストア対象のデータに対応するDSMCC識別子を基に、データカルーセルへのアタッチを実行し(ステップS1802)、2次記憶部308にデータを保存する(ステップS1803)。
ステップS1701では、ストア対象のJava(登録商標)プログラムAppXlet2は、制御情報が「present」であり、DSMCC識別子が「2」であり、現在アタッチしているDSMCC識別子「1」と異なるので、ストア処理のためには、ストア対象のデータに対応するDSMCC識別子「2」を基に、データカルーセルへのアタッチを実行しなければならない(ステップS1802)。
ストア処理によって2次記憶部308に保存されるJava(登録商標)プログラムの使用用途が、DVB−MHP規格(正式には、ETSI TS 101 812 DVB−MHP仕様V1.1.1)で定義されているStored Application Service用であるとき、保存したJava(登録商標)プログラムが必要になるのは、ストア処理要求が出された直後ではなく、Stored Application Serviceへチャンネル切り替えしたときである。
Stored Application Serviceは、端末にあらかじめ保存したJava(登録商標)プログラムのみで構成されるチャンネルである。
Stored Application Serviceは、図19のフローのようにして実現できる。Java(登録商標)プログラムからStored Application Service生成用のAPI(Application Program Interface)を使用することで、Stored Application Serviceが生成され(ステップS1901)、2次記憶部308に保存されているチャンネル情報にStored Application Serviceのチャンネル情報が追加される(ステップS1902)。図20は、図10のチャンネル情報に、Stored Application Serviceのチャンネル情報が追加されたときの、2次記憶部308に格納されているチャンネル情報の一例である。列2001は、チャンネルの識別子である。列2002は、チャンネル名である。列2003は、チューニング情報である。列2004は、プログラムナンバーである。行2011、2012、2013、2014はヘッドエンドから送信されるチャンネルである。行2015はStored Application Serviceである。Stored Application Serviceは、端末の2次記憶部308に格納されているJava(登録商標)プログラムやAIT情報を用いるので、行2015のチューニング情報、プログラムナンバーは不要である。
2次記憶部308に保存されているJava(登録商標)プログラムを、ステップS1901で生成したStored Application Serviceに登録する(ステップS1903)。Stored Application Serviceには複数のJava(登録商標)プログラムを登録することができる。このとき、2次記憶部308からJava(登録商標)プログラムを起動できるように、Stored Application Serviceに登録したJava(登録商標)プログラムのAITの情報の一部もしくは全てを2次記憶部308に保存する。
Stored Application Serviceに登録できるJava(登録商標)プログラムは、図16のAIT情報に加えて、Stored Application Serviceへ登録可能かどうかを示すストレージプロパティフラグが示される。ストレージプロパティフラグで「1」が示されているJava(登録商標)プログラムの場合は、Stored Application Serviceへ登録することができる。このフラグで「1」以外が示された、またはこの識別子を含まないJava(登録商標)プログラムの場合は、Stored Application Serviceに登録することはできない。図21はストレージプロパティフラグを持つAITの一例である。
Stored Application Serviceへは、放送されているチャンネルと同様にチャンネルを切り替えることができる。生成されたStored Application Serviceは、本実施例の場合、EPGの番組表示部802aにStored Application Serviceが登録されたことを反映することで、生成されたStored Application Serviceへのチャンネルの切り替えを可能にできる。
EPGからStored Application Serviceを選択したとき、チャンネル選択してからサービスマネージャ804が再生部802bよりチャンネルの識別子を受け取るまでの処理フローは、Stored Application Serviceでないチャンネルへ切り替えたときの処理フローと同じである。
Stored Application Serviceは2次記憶部308に保存されているJava(登録商標)プログラムのみで構成されており、ヘッドエンド101から送信されてきた信号は不要なので、サービスマネージャからのTuner805cへのチューニング依頼、CA805dへのデスクランブル依頼、JMF805aへの映像・音声の再生依頼は不要である。
Stored Application Serviceに登録されているJava(登録商標)プログラムの起動のために、サービスマネージャ804は、Java(登録商標)ライブラリ805の中にあるAM805bにチャンネルの識別子を与え、Java(登録商標)プログラム起動を依頼する。
AM805bは、2次記憶308に保存されているStored Application Service用のAITの情報を使用するので、トランスポートストリームからのパケット収集は不要である。
AM805bは、AITの中から「autostart」のJava(登録商標)プログラムを見つけ出し、対応するJava(登録商標)プログラム名を抽出する。この時、Stored Application ServiceのJava(登録商標)プログラムは2次記憶部308に保存されているので、DSMCC識別子に基づいたデータカルーセルへのアタッチは不要である。アタッチの代わりに、2次記憶部308に保存されている起動対象のJava(登録商標)プログラムを、保存先情報に基づいて1次記憶部309に読み込む。
次にAM805bは、1次記憶部309に読み込んだ起動対象のJava(登録商標)プログラムをJava(登録商標)VM803に引き渡す。Java(登録商標)VM803は、引き渡されたJava(登録商標)プログラムを実行する。
ストア処理のストア対象Java(登録商標)プログラムが、ストレージプロパティフラグで「1」を示しているならば、Stored Application Serviceへ登録可能である。ストア対象のJava(登録商標)プログラムのストレージプロパティフラグで「1」が示されたとき、ストア処理で保存されるJava(登録商標)プログラムが必要になるのはストア処理要求が出された直後ではなく、Stored Application Serviceへ登録し、Stored Application Serviceへチャンネルを切り替え、ストア処理で保存されるJava(登録商標)プログラムを起動するときである。少なくとも、Stored Application Serviceを選択し、ストア処理で保存されるJava(登録商標)プログラムを起動するときまでにストア処理が完了しているならば、Stored Application Serviceの動作に影響はないので、ストア処理要求が来たときよりも後にストア処理を行っても、このストア処理要求の目的を満たすことができる。
アタッチは、MPEG2 トランスポートストリームに含まれるJava(登録商標)プログラムを起動する時に、起動対象のJava(登録商標)プログラムのDSMCC識別子のデータカルーセルにアタッチしていなければ、必ず実行される。
ストア処理を実行するためだけに、アタッチを実行しなければならない場合、一旦ストア処理を遅延する。遅延したストア処理のストア対象Java(登録商標)プログラムと同じDSMCC識別子を持つJava(登録商標)プログラムを起動するとき、遅延したストア処理を実行するために必要であったデータカルーセルへのアタッチがJava(登録商標)プログラム起動のために実行される。このアタッチ実行後に、遅延したストア処理を行うことで、ストア処理のためだけのアタッチを不要化できる。
もし、Stored Application Serviceへチャンネルを切り替えるまでに、ストア対象のDSMCC識別子を持つJava(登録商標)プログラムが起動されず、ストア処理を完了できなかったときは、Stored Application Serviceへチャンネルを切り替えた時にアタッチを含めたストア処理を実行し、ストア対象のJava(登録商標)プログラムを起動できるようにする。
図16の場合、Java(登録商標)プログラムAppXlet2のストア処理を実行するためには、アタッチを実行しなければならない。Java(登録商標)プログラムAppXlet2のAIT情報が図21のようにストレージプロパティフラグを持ち、Stored Application Service用のJava(登録商標)プログラムであるならば、処理の負担が大きいアタッチを実行する(ステップS2203)のではなく、ストア処理を予約し(ステップS2204)、ストア処理要求が発生したときにはストア処理は行わない。予約したストア処理を後でも実行可能にするために、ステップS2204では、予約処理内容とアタッチに必要なDSMCC識別子を1次記憶部309に保存する。1次記憶部309に保存する予約処理内容は、遅延後も予約した処理を実行できるようにするために、予約した処理の処理要求の仕方、予約した処理の内容や予約した処理に必要な情報などを保存しておく。本実施例ではストア処理の予約処理内容の一例として、予約した処理の処理要求の仕方と予約した処理に必要な情報を保持する。図23はステップS2204でストア処理を予約したとき、1次記憶部309に保存する情報の一例である。予約処理内容2302はストア処理を処理要求する時に利用するAPIの「store」である。予約処理内容2303はストア処理を処理要求する時に必要なストア対象のJava(登録商標)プログラム名「/b/AppXlet2」である。予約した処理は、予約処理内容2302「store」と予約処理内容2303「/b/AppXlet2」を用いることで、処理要求が発生した時点でなくとも処理可能にできる。本実施例ではストア処理の予約は1件だが、複数件予約してもよい。
Java(登録商標)プログラムAppXlet1はJava(登録商標)プログラムAppXlet2のストア処理要求(S1701)後、Java(登録商標)プログラムAppXlet3を起動する(S1702)。図24はJava(登録商標)プログラムが起動されるまでのフローである。起動対象のJava(登録商標)プログラムのDSMCC識別子を基にアタッチしていなければ、起動対象のJava(登録商標)プログラムを含むデータカルーセルへのアタッチを実行(ステップS2402)し、起動対象のJava(登録商標)プログラムを起動する(ステップS2403)。図25はJava(登録商標)プログラムAppXlet3が起動されるまでのフローである。Java(登録商標)プログラムAppXlet3はDSMCC識別子「2」のデータにアタッチしていないので、Java(登録商標)プログラムを起動するためにAM805bはアタッチを実行する(ステップS2501)。1次記憶309に予約されている処理があるか確認し(ステップS2502)、更にDSMCC識別子「2」のデータへのアタッチを必要としている処理が予約されているか確認し(ステップS2503)、図23のDSMCC識別子2301で「2」のデータを必要とする処理を予約しているので、ストア処理を予約処理内容2302,2303に基づいて実行する(ステップS2504)。ストア処理を実行する時、DSMCC識別子「2」のデータへのアタッチが既に実行されているので、ストア処理のためだけにアタッチを実行することなく、Java(登録商標)プログラムを端末に保存し(S2505)、予約していたストア処理を完了することができる。予約していたストア処理を実行できた時、1次記憶309から図23の列2311の情報を削除する。
予約していたストア処理を、ストア対象のJava(登録商標)プログラムが必要になるまで、すなわち、Stored Application Serviceへチャンネルを切り替えるまでに、実行できなかった場合、図23の情報が1次記憶部309に残ることになる。図26はStored Application Serviceへチャンネルを切り替え、Stored Application Serviceに登録されているJava(登録商標)プログラムを起動するときのフローである。Stored Application Serviceに登録されているJava(登録商標)プログラムが、1次記憶部309の予約処理内容にストア対象Java(登録商標)プログラムとして保存されているかどうかを確認し(ステップS2601)、1次記憶部309の予約処理内容に保存されている場合、1次記憶部309の列2311のDSMCC識別子2301を基にデータカルーセルへアタッチし(S2602)、列2311の予約処理内容2302,2303を用いてストア処理を実行する(ステップS2603)。Stored Application Serviceに登録されているJava(登録商標)プログラムを起動するより前に、予約していた処理とアタッチを実行することで、Stored Application Serviceに登録されているJava(登録商標)プログラムの起動に影響を与えずに、予約していた処理の処理要求を満たすことが出来る。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、MPEG2トランスポートストリームに含まれるJava(登録商標)プログラムを起動するときのアタッチ(ステップS2302)を利用して、遅延した処理を実行していたが、このタイミング以外でアタッチが実行されたときを利用して、遅延した処理を実行することも可能である。
MPEG2トランスポートストリームに含まれるJava(登録商標)プログラム1を起動し実行したとき、Java(登録商標)プログラム1はデータカルーセルのデータが必要なった場合に、明示的にデータカルーセルへのアタッチを実行することができる。このときのアタッチを利用して、遅延した処理を実行することも可能である。
(実施の形態3)
実施の形態1、2においては、Stored Application Service用のJava(登録商標)プログラムのストア処理を遅延の対象にしていたが、アタッチを伴う処理1の実行結果を利用した処理2の処理要求が発生するまでに処理1を完了していれば良い場合、この処理1を遅延の対象にすることも可能である。
なお、実施の形態1、2、3を通して、以下の応用が可能である。
本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話などの情報機器であれば、適応可能である。
本発明にかかるプログラム実行装置は、処理1がデータカルーセルからのデータ受信処理を伴うとき、処理1を処理要求が発生した時点から遅延する手段と、処理1の遅延後に、前記受信処理の受信対象のデータカルーセルへのデータ受信処理が発生したとき、処理1を実行する手段と、処理1の実行結果が必要になるまでに処理1が実行されていないことを検出した場合、先行してデータ受信処理と処理1を実行する手段を有し、デジタルテレビ受信機の一時的な機能向上、機能付加等として有用である。またデジタルテレビに限らずパーソナルコンピュータや携帯電話などソフトウエアによって制御される情報機器の一時的な機能向上、機能付加等の用途にも適用できる。
本発明に係るケーブルテレビシステムの実施の形態1の構成図 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいてヘッドエンドと端末装置間の通信に使用される周波数帯域の使い方の一例を表す図 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて端末装置の構成図 本発明に係るケーブルテレビシステムにおいて端末装置の外観の一例を表す図 MPEG規格で定義されているパケットの構成図 MPEG2トランスポートストリームの一例を表す図 入力部311をフロントパネルで構成した場合の外観の一例を表す図 本発明に係る端末装置300が保存するプログラム構成の構成図 (1)本発明に係るディスプレイ307の表示の一例を表す図(2)本発明に係るディスプレイ307の表示の一例を表す図 本発明に係る2次記憶部308が保存する情報の一例を表す図 本発明に係る1次記憶部309が保存する情報の一例を表す図 本発明に係るMPEG2規格が規定するPATの内容を表す模式図 本発明に係るMPEG2規格が規定するPMTの内容を表す模式図 本発明に係るDVB−MHP規格が規定するAITの内容を表す模式図 本発明に係るDSMCC方式で送信されるファイルシステムを表す模式図 本発明に係る、AITの内容の一例を表す図 実施の形態1において、Java(登録商標)プログラムAppXlet1を実行した際の動作を表すフローチャート 実施の形態1において、Java(登録商標)プログラムのストア処理要求がきた際の動作を表すフローチャート 本発明に係る、DVB−MHP規格が規定するStored Application Serviceが利用可能になるまでの動作を表すフローチャート 本発明に係る、Stored Application Serviceが利用できる場合のチャンネル情報の一例を表す図 本発明に係る、ストレージプロパティフラグが指定された場合のAITの内容の一例を表す図 実施の形態1において、Java(登録商標)プログラムのストア処理を遅延可能にしたときの、ストア処理要求がきた際の動作を表すフローチャート 実施の形態1において、ストア処理を予約したときに1次記憶309に保存する情報の一例を表す図 実施の形態1において、Java(登録商標)プログラムを起動する際の動作を表すフローチャート 実施の形態1において、実行中のJava(登録商標)プログラムAppXlet1がJava(登録商標)プログラムAppXlet3を起動した際の動作を表すフローチャート 実施の形態1において、Stored Application Serviceへチャンネルを切り替え、Stored Application Serviceに登録されているJava(登録商標)プログラムを起動する際の動作を表すフローチャート
符号の説明
800 プログラム
801 OS
801a カーネル
801b ライブラリ
802 EPG
802a 再生部
802b 番組表示部
803 Java(登録商標)VM
804 サービスマネージャ
805 Java(登録商標)ライブラリ
805a JMF
805b AM
805c Tuner
805d CA

Claims (8)

  1. DSMCC規格を用いる放送システムにおいて、
    処理1を実行するためにデータカルーセルからのデータ受信処理が必要であるとき、データ受信処理を保留するとともに、処理1を処理要求が発生した時点から遅延する遅延手段と、
    処理1の遅延後に、処理2の実行にともなって、前記データ受信処理の受信対象のデータカルーセルを受信した時点で、処理1を実行する手段と、
    を備えたプログラム実行装置。
  2. 処理1の結果を必要とする処理3を実行する時点で、処理1が実行されていないことを検出した場合、前記データ受信処理と処理1とを、処理3に先行して実行する手段を更に備えた請求項1記載のプログラム実行装置。
  3. 処理1は、遅くとも処理3の実行までに完了していれば良い処理である請求項2記載のプログラム実行装置。
  4. 処理1は、DVB−MHP規格で定義されるStored Application Serviceに対応したJava(登録商標)プログラムを記憶手段に格納する処理であり、
    処理3は、記憶手段に格納されたJava(登録商標)プログラムを起動する処理である請求項3記載のプログラム実行装置。
  5. 処理1を実行するために必要なデータ1と処理2を実行するために必要なデータ2とが、同じデータカルーセルに含まれる請求項1〜4の何れかに記載のプログラム実行装置。
  6. 処理2は、プログラムを起動する処理である請求項1〜5の何れかに記載のプログラム実行装置。
  7. 処理2は、プログラムの実行中に、必要なデータを取得する処理である請求項1〜5の何れかに記載のプログラム実行装置。
  8. 遅延手段は、複数の処理を遅延可能に構成された請求項1〜7の何れかに記載のプログラム実行装置。
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