JP2008186207A - 動体シミュレーション向け地図処理装置 - Google Patents

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滋 稲垣
Masayuki Fujita
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Abstract

【課題】
2次元地図と3次元地図を通信手段を使って融合させ、作業効率および視認性を高めた動体シミュレーション向け地図処理装置を提供する。
【解決手段】
2次元ベクトル地図101を表示制御する2次元地図表示制御手段102と、ポインティングデバイスにより2次元地図上で指定される動体ルートデータを生成し2次元地図表示制御手段102に渡す2次元動体ルートデータ生成手段103と、3次元地図104を表示制御する3次元地図表示制御手段105,ポインティングデバイスにより3次元地図上で指定される動体ルートデータを生成し3次元地図表示制御手段105に渡す3次元動体ルートデータ生成手段106と、動体ルートデータを2次元地図表示制御手段102と3次元地図表示制御手段105との間でリアルタイムにデータ授受を行う動体ルートデータ通信手段107と動体ルートデータ通信手段で使用する座標変換手段108を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、2次元地図及び3次元地図上での動体シミュレーション向け地図処理装置に係わり、特に動体シミュレーション用のルートデータの作成する際の作業効率や視認性を高めた動体シミュレーション向け地図処理装置に関する。
2次元地図または3次元地図を用いて動体シミュレーション用のルートデータを作成する従来の地図処理装置では、シミュレーション用のルートの作成を、2次元地図上だけで作成するか、3次元地図上だけで行うものであった。この方法では、各々の地図上で用意できる地図データに限度がある場合にルートを作成できる範囲が限られてしまうという課題があった。
また、2次元地図上だけでシミュレーション用のルートを作成する方法では、地上高さを有するルートの場合には、建物に代表される地物との高度関係が掴みにくいという点や、ルート内の高低が直感的に把握できないといった課題があった。
一方、3次元地図上だけでシミュレーション用のルートを作成する方法では、ルート構成点間の距離感を直感的に把握するためには視点を変更しなければならず、操作が煩雑になってしまうという点や、地名などの情報が地図上に表示されていない場合に、その位置の確認が困難になってしまうという課題があった。例えば、〔特許文献1〕に開示された「3次元ウォークスルー装置を備えた3次元地図表示装置」のような3次元地図上でのシミュレーション用のルート作成手法もあるが、2次元地図特有の詳細な地名情報の利用やルート構成点間の相対関係を視点位置の変更操作無しに把握することなどは困難である。
なお、〔特許文献2〕に記載のように、視点が上方から下方を向いている場合は、平面地図で表示し、視点が水平方向に移るに従って3次元の景観イメージを表示するもの、
〔特許文献3〕に記載のように、ユーザからの道案内の始点と終点の入力により、住宅電子地図で経路検索を行って2次元経路データを生成し、2次元経路データから経路上の表示する3次元画像の3次元座標における視点と再生順序を示す視点データを作成し、有効視野の3次元地図を抽出して経路上の3次元画像を生成して提示するものがあるが、これらは表示に関するものである。
特開2005−25600号公報 特開2003−202802号公報 特開2001−33269号公報
上記従来の技術では、地図上で動体シミュレーション用のルートデータを作成する際の作業効率や視認性について配慮がされていなかった。
本発明の目的は、動体シミュレーション用のルートデータの作成において、2次元地図と3次元地図を通信手段を使って融合させ、双方の利点を生かすことによって作業効率および視認性を高めた動体シミュレーション向け地図処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の動体シミュレーション向け地図処理装置は、ポインティングデバイスの操作により2次元地図上で指定される動体ルートデータを生成し2次元地図表示制御手段に送信する2次元動体ルートデータ生成手段と、該2次元動体ルートデータ生成手段から動体ルートデータを受信して2次元地図を表示制御する2次元地図表示制御手段と、ポインティングデバイスの操作により3次元地図上で指定される動体ルートデータを生成し3次元地図表示制御手段に送信する3次元動体ルートデータ生成手段と、該3次元動体ルートデータ生成手段から動体ルートデータを受信して3次元地図を表示制御する3次元地図表示制御手段と、前記2次元地図表示制御手段と前記3次元地図表示制御手段との間で前記動体ルートデータの授受を行う動体ルートデータ通信手段と、前記動体ルートデータ通信手段で使用する座標変換手段を備えたものである。
本発明によれば、2次元地図と3次元地図を併用し、双方で作成したルートデータをリアルタイムに交換することにより、2次元地図と3次元地図の双方の特性の利点を生かした動体シミュレーション用のルートの作成作業が高効率で行え、高視認性を有して実現可能となる。
本発明の一実施例である動体シミュレーション向け地図処理装置を図1から図8を用いて説明する。図1は、本実施例の動体シミュレーション向け地図処理装置の構成を示すブロックダイアグラムである。
動体シミュレーション向け地図処理装置は、オペレータ109からの入力を受け付ける入力手段110と、入力手段110に接続された2次元動体ルートデータ生成手段103及び3次元動体ルートデータ生成手段106と、2次元動体ルートデータ生成手段103に接続された2次元地図表示制御手段102と、2次元地図表示制御手段102に接続された2次元ベクトル地図101,表示手段111及び動体ルートデータ通信手段107と、3次元動体ルートデータ生成手段106に接続された3次元地図表示制御手段105と、3次元地図表示制御手段105に接続された3次元地図104,表示手段111及び動体ルートデータ通信手段107と、動体ルートデータ通信手段107に接続された座標変換手段108とで構成されている。また、2次元動体ルートデータ生成手段103,3次元動体ルートデータ生成手段106は、動体ルートデータ通信手段107と接続されている。
入力手段110は、オペレータがコマンドを入力するためのキーボードやマウスであり、表示手段111はCRT表示装置や液晶表示装置である。
2次元地図表示制御手段102は、2次元ベクトル地図101を読み込み、2次元地図を生成し、2次元動体ルートデータ生成手段103で作成される動体ルートデータを重畳して表示手段111の画面に表示する。2次元動体ルートデータ生成手段103は、入力手段110のマウス等のポインティングデバイスによるクリックおよびドラッグなどの操作に応じて動体ルートデータを作成し、2次元地図表示制御手段102に通知する。
3次元地図表示制御手段105は、標高メッシュデータ,画像データ、および建物データ等の3次元地図104を読み込み3次元地図を生成し、3次元動体ルートデータ生成手段106で作成される動体ルートデータを重畳して表示手段111にて画面に表示する。3次元動体ルートデータ生成手段106は、入力手段110のマウス等のポインティングデバイスによるクリックおよびドラッグなどの入力操作を検知することにより、XおよびYからなる平面の座標値とZからなる高度値を求め、動体ルートデータを作成し、3次元地図表示制御手段105に通知する。
動体ルートデータ通信手段107は、2次元動体ルートデータ生成手段103で作成された動体ルートデータを、座標変換手段108により、適切な座標に変換した後に、3次元地図表示制御手段105に通知する。同様にして、動体ルートデータ通信手段107は、3次元動体ルートデータ生成手段106で作成された動体ルートデータを、座標変換手段108により、適切な座標に変換した後に、2次元地図表示制御手段102に通知する。座標変換手段108は、システムで統一した測地系および座標系に従い、入力座標値に対して必要な変換処理を施す。
図2および図3は、図1に示す動体シミュレーション向け地図処理装置における動体ルートデータ通信手段107の処理手順を示す問題分析図(PAD)である。
ここで、図2は、2次元地図表示制御手段102と2次元動体ルートデータ生成手段
103に接続される動体ルートデータ通信手段107の処理手順であり、図3は、3次元地図表示制御手段105と3次元動体ルートデータ生成手段106に接続される動体ルートデータ通信手段107の処理手順である。
図2において、ステップ201の動体ルートデータの作成中は、ステップ202〜208の動作を繰り返す。ステップ202では、3次元地図側からの動体ルートデータの変更が受信データとして検知された場合、ステップ203で、当該動体ルートデータをネットワークから受信する。ステップ204では、この受信された動体ルートデータの動体ルートを構成する座標値がシステムで定義された測地系または座標系と比較され、座標変換が必要か否かの判断がなされる。
座標変換が必要と判断された場合には、ステップ205で、必要な座標変換が施される。ステップ206で、動体ルートデータは、2元地図表示制御手段102により表示手段に表示される。一方、ステップ202で、3次元地図側からの動体ルートデータの変更が受信データとして検知されない場合には、ステップ207で、2次元動体ルートデータ生成手順からの入力を確認する。入力が存在する場合には、ステップ208で、ネットワークを通して3次元地図側の動体ルートデータ通信手段107へ動体ルートデータを送信する。
図3において、ステップ301の動体ルートデータの作成中は、ステップ302〜308の動作を繰り返す。ステップ302では、2次元地図側からの動体ルートデータの変更が受信データとして検知された場合、ステップ303で、当該動体ルートデータをネットワークから受信する。ステップ304では、この受信された動体ルートを構成する座標値がシステムで定義された測地系または座標系と比較し、座標変換が必要か否かを判断する。ここで、座標変換が必要と判断された場合には、ステップ305において必要な座標変換を施す。その後、動体ルートデータはステップ306において3次元地図表示制御手段
105により表示手段に表示される。一方、ステップ302において、2次元地図側からの動体ルートデータの変更が受信データとして検知されない場合には、ステップ307において3次元動体ルートデータ生成手順からの入力を確認する。入力が存在する場合には、ステップ308で、ネットワークを通して3次元地図側の動体ルートデータ通信手段
107へ動体ルートデータを送信する。
このように、2次元地図上で生成された動体ルートデータと3次元地図上で生成された動体ルートデータのリアルタイムな交換が可能となり、双方の地図で同一の動体ルートデータを任意に作成することが可能となる。
図4は、動体ルートデータ通信手段107により、2次元地図と3次元地図間でネットワークを経由して交換される動体ルートデータ401の構成を示したものである。
動体ルートデータ401は、複数のルートを同時に作成することを可能とするためのルート識別子402と、平面上での位置を示すXY座標の座標系を識別するXY座標系識別403と、高さを示すZ座標の単位系を示すZ座標単位系404と、測地系を示す測地系405と、動体ルートを構成する構成点の座標列406で構成される。
図5は、動体シミュレーション向け地図処理装置の座標変換手段108の処理手順を示す問題分析図(PAD)である。
ステップ501では、動体ルートデータ通信手段107から受信した動体ルートデータ401中の測地系405とシステムで定義された測地系を比較する。比較した結果、測地系が一致していない場合には、測地系変換処理502によりシステムの座標系に変換される。動体ルートデータ401中のXY座標系識別403とZ座標単位系404の各々をシステムで定義されたそれと比較する。比較した結果、それらが一致していない場合には座標変換処理504によりシステムの座標系と単位系に変換される。
図6〜図8は、動体シミュレーション向け地図処理装置による動体ルート作成例を示した図である。
図6は、3次元動体ルートデータ生成手段106により、3次元地図601上に動体ルートデータ602を作成した例である。動体ルートデータ603は、動体ルートデータ通信手段107を経由して、2次元地図603に動体ルートデータ604としてリアルタイムに表示される。
図7は、図6で作成した動体ルートデータに対して、2次元動体ルートデータ生成手段103により、2次元地図701上でルートの構成点を追加した図である。2次元地図
701上で構成点を追加した動体ルートデータ702は、動体ルートデータ通信手段107を経由して、3次元地図703に動体ルートデータ704としてリアルタイムに表示される。
図8は、上述した方法により、2次元地図801と3次元地図802の双方で同一の動体ルートデータを作成した結果である。2次元地図801と3次元地図802に表示される動体ルートデータは、XY平面上で同じ位置に存在し、3次元地図802では動体ルートの高さ情報を見て取れる。
このように、動体シミュレーション用のルートデータの作成において、2次元地図と3次元地図を通信手段を使って融合させることにより、双方の利点を生かし、作業効率および視認性を高める手段を備えた動体シミュレーション用の動体ルートデータを作成することが可能になる。
作業効率や視認性が求められるような動体シミュレーション用ルート作成手段が求められる地図処理システムへの利用可能性がある。
本発明の一実施例である動体シミュレーション向け地図処理装置の構成図である。 動体ルートデータ通信手段の処理手順を示す問題分析図(PAD)である。 動体ルートデータ通信手段の処理手順を示す問題分析図(PAD)である。 動体ルートデータの構造を示す図である。 座標変換手段の処理手順を示す問題分析図(PAD)である。 動体ルートの作成例を示す図である。 動体ルートの作成例を示す図である。 動体ルートの作成例を示す図である。
符号の説明
102 2次元地図表示制御手段
103 2次元動体ルートデータ生成手段
105 3次元地図表示制御手段
106 3次元動体ルートデータ生成手段
107 動体ルートデータ通信手段
108 座標変換手段

Claims (4)

  1. ポインティングデバイスの操作により2次元地図上で指定される動体ルートデータを生成し2次元地図表示制御手段に送信する2次元動体ルートデータ生成手段と、該2次元動体ルートデータ生成手段から動体ルートデータを受信して2次元地図を表示制御する2次元地図表示制御手段と、ポインティングデバイスの操作により3次元地図上で指定される動体ルートデータを生成し3次元地図表示制御手段に送信する3次元動体ルートデータ生成手段と、該3次元動体ルートデータ生成手段から動体ルートデータを受信して3次元地図を表示制御する3次元地図表示制御手段と、前記2次元地図表示制御手段と前記3次元地図表示制御手段との間で前記動体ルートデータの授受を行う動体ルートデータ通信手段と、前記動体ルートデータ通信手段で使用する座標変換手段を備えた動体シミュレーション向け地図処理装置。
  2. 前記3次元地図データが、標高メッシュデータ,画像データ,建物データを含む請求項1に記載の動体シミュレーション向け地図処理装置。
  3. 前記動体ルートデータは、ルートを識別するルート識別子と、平面上での位置を示す
    XY座標の座標系を識別するXY座標系識別と、高さを示すZ座標の単位系を示すZ座標単位系と、動体ルートを構成する構成点の座標列で構成される請求項1に記載の動体シミュレーション向け地図処理装置。
  4. 前記座標変換手段が、動体ルートデータの交換に際して、双方で管理する座標値の座標系の整合性を取るものである請求項1に記載の動体シミュレーション向け地図処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111609853A (zh) * 2019-02-25 2020-09-01 北京奇虎科技有限公司 三维地图构建方法、扫地机器人及电子设备

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