JP2008179327A - Cargo space structure for liquid cargo transport ship - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、液体貨物輸送船の貨物倉を囲繞する隔壁の構造に関するものである。 The present invention relates to a structure of a partition wall surrounding a cargo hold of a liquid cargo transport ship.
近年のタンカーまたはケミカルタンカーのような液体貨物の輸送船(以下、「液体貨物輸送船」という。)は、貨物の種類が多様化し、いろいろな貨物の積換えを容易なようにするとともに、貨物倉の洗浄のし易さおよび積載効率を考慮したコルゲート状に成形された鋼板(以下、「コルゲート構造」という。)の隔壁が採用されるようになってきた。
一方で、海洋汚染の観点から座礁または衝突時に燃料が海洋に流出するのを避けるため、燃料タンクを船底外板および船側外板から離して、機関室前方のバラストポンプルームおよび船首隔壁後方のバラストタンク内などに設けられるようになっている。
In recent years, liquid cargo carriers such as tankers or chemical tankers (hereinafter referred to as “liquid cargo carriers”) have diversified types of cargo, making it easy to transship various cargoes, A partition wall made of a corrugated steel plate (hereinafter referred to as “corrugated structure”) has been adopted in consideration of the ease of cleaning the storage and loading efficiency.
On the other hand, in order to prevent fuel from flowing into the ocean at the time of grounding or collision from the viewpoint of marine pollution, the fuel tank should be separated from the bottom shell plate and ship side skin plate, and the ballast pump room in front of the engine room and the ballast in the rear of the bow bulkhead. It is designed to be installed inside the tank.
この従来構造の液体貨物輸送船の貨物倉構造について、その概要を、図4ないし図6を基に説明する。ここで、図4は、従来構造の液体貨物輸送船の平面図、図5は、図4のV部分平面詳細図、図6は、図5のVI矢視図、図6(a)は図5のVI矢視断面図、図6(b)は図6(a)のB−B矢視断面図、図6(c)は図6(a)のC−C矢視断面図である。 An outline of the cargo hold structure of the conventional liquid cargo ship will be described with reference to FIGS. Here, FIG. 4 is a plan view of a conventional liquid cargo ship, FIG. 5 is a detailed plan view of the V portion of FIG. 4, FIG. 6 is a view taken along the arrow VI in FIG. 5, and FIG. FIG. 6B is a sectional view taken along the line BB in FIG. 6A, and FIG. 6C is a sectional view taken along the line CC in FIG. 6A.
図4ないし図6に示すように、従来構造の液体貨物輸送船2は二重底構造および二重外板構造となっていて、二重底構造は船底外板11および二重内底板12により構成され、船底外板11と二重内底板12との間には船底バラストタンク51が形成されている。また、二重外板構造は船側外板13および二重船側外板14により構成され、船側外板13と二重船側外板14との間には船側バラストタンク53が形成されている。
As shown in FIGS. 4 to 6, the conventional
そして、両舷の二重船側外板14、14、船首横置隔壁23および船尾横置隔壁25に囲繞された貨物倉スペースは、船体中心線に沿って略二重内底板12から立設される縦通隔壁18と、縦通隔壁18に直交し両舷の二重船側外板14、14間に亘って略二重内底板12から立設される横置隔壁20とにより、複数のブロックに分割されて貨物倉31、31、・・・が形成されている。
The cargo hold space surrounded by the double ship side
この縦通隔壁18および横置隔壁20は、いずれもコルゲート構造が採用されていて、縦通隔壁18の基端部には船首側から船尾側に貫通する上辺が短い略台形の縦通スツール36が設置されて縦通隔壁18は当該上辺から立設され、横置隔壁20の基端部には縦通スツール36と船側バラストタンク53とを連通する上辺が短い略台形の横通スツール38が設置されて横置隔壁20は当該上辺から立設されている。そして、これら縦通スツール36および横通スツール38は配管スペースとなっていて、その内部は貨物管および遠隔弁等が敷設されている。さらに、縦通スツール36および横通スツール38が交差する箇所には、上甲板15に開口する交通口34が設置されていて、作業員等が縦通スツール36および横通スツール38内に出入りできるようになっている。
The
そして、船首隔壁27と船首横置隔壁23との間には、船首バラストタンク55が設置され、さらに、この船首バラストタンク55に囲繞されるように船首燃料タンク43が設置されている。一方、船尾横置隔壁25の後方には、船首側から順に、バラストポンプ室61、バラストポンプ室61に併設される図示外の船尾バラストタンク、船尾燃料タンク45および機関室63が設置されている。
A
以上説明したように、従来構造の液体貨物輸送船2では、それまで二重底に設けていた燃料タンクを船首側(船首燃料タンク43)と船尾側(船尾燃料タンク45)に配置している。
ところが、燃料タンクを船首部および船尾部に設けたことにより、燃料の消費に伴って船体のトリムが大きく変わることになり、運航および貨物の積み付けに制限が加わり、運航効率が悪くなる。また、船首バラストタンク55内に船首燃料タンク43を配置しているため、船首部のバラスト量が減り、運航上、トリム調整に問題点を有していた。さらに、海洋汚染の観点から、燃料タンクを船底外板11および船側外板13から離したとはいえ、とくに、船首部などは、衝突時の破壊の確率が高く、安全性が懸念される。
As described above, in the liquid
However, the provision of the fuel tanks at the bow and stern portions greatly changes the trim of the hull as the fuel is consumed, which imposes restrictions on the operation and loading of cargo and deteriorates the operation efficiency. Further, since the
この船体のトリムを改善する発明として、特開2002−316688号公報に開示の「貨物船」がある。この発明の概要を、図7を基に説明する。なお、図7は、この発明の実施形態を示す貨物船を示し、(a)は(b)のB−Bに沿う貨物船全体の断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う各タンクの配置状態を示す断面図である。 As an invention for improving the trim of the hull, there is a “cargo ship” disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2002-316688. The outline of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 7 shows a cargo ship showing an embodiment of the present invention, (a) is a sectional view of the entire cargo ship along BB in (b), and (b) is an AA line in (a). It is sectional drawing which shows the arrangement | positioning state of each tank in alignment with.
この特許公開公報に開示の技術は、「二重底やサイドタンクの船体外板に破損や亀裂が生じた場合でも、ディーゼル等の主機関を駆動するための燃料が海に漏洩することが無く、また、燃料タンク中の燃料に海水が浸入することによる動力源の故障等を防ぐことができるとともに、前記燃料の消費量によらず船体の安定状態を保持し、貨物の積載量を増大させることのできる貨物船を提供する」ことを目的とし、この目的を達成するために、「船体121の船底124に設けられ船体外板135cとホールド・ボットムプレート135aで囲まれた二重底バラストタンク137aと、舷側125に設けられ船体外板135cとインナーロンジ・バルクヘッド135bで囲まれたサイドタンク137bと、前記二重底バラストタンク137aと前記サイドタンク137bによって囲まれる船体121の内部で、前記複数の貨物格納用ホールド127を区画する複数の隔壁126の内部に設けられディーゼル等の主機関を駆動するための燃料を収容する燃料タンク138とを具備した」構成としている。
すなわち、貨物格納用ホールド127を船首−船尾方向に直交して立設した複数の隔壁126の内部を燃料タンク138とすることにしたものである。
That is, the inside of the plurality of
しかしながら、特開2002−316688号公報に開示の技術は、「貨物船」とはいえ、対象とする貨物はコンテナであり、複数の隔壁126は平鋼の一方の面をスティフナーで補強したいわゆるスティフナー構造の壁面であり、コルゲート構造の壁面を有する液体貨物輸送船2に適用することはできない。
However, the technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2002-316688 is a so-called stiffener in which a target cargo is a container and a plurality of
そこで、本発明は、燃料の消費量に関係なく船体の安定状態を保持し、液体貨物の積載量を増大させ、かつ、たとえ衝突事故等により船首部などが破壊されても燃料が海に漏洩することがない液体貨物輸送船の貨物倉構造を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention maintains the stable state of the hull regardless of the fuel consumption, increases the load of liquid cargo, and even if the bow etc. is destroyed due to a collision accident etc., the fuel leaks into the sea An object is to provide a cargo hold structure for a liquid cargo ship that does not need to be done.
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る液体貨物輸送船の貨物倉構造は、二重内底板、上甲板、二重船側外板、縦通隔壁および横置隔壁に囲繞される液体貨物輸送船の貨物倉において、前記縦通隔壁をスティフナー構造の右舷縦通隔壁と左舷縦通隔壁からなる二重壁とし、平滑な壁面を前記貨物倉に向けた前記右舷縦通隔壁と前記左舷縦通隔壁との間の縦通二重壁空間には燃料タンクが形成され、前記二重船側外板をスティフナー構造とし前記横置隔壁をコルゲート構造とした、ことを特徴としている。
また、本願請求項2に係る液体貨物輸送船の貨物倉構造は、請求項1に記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造であって、前記縦通二重壁空間内の二重内底板近傍は該二重内底板と平行に区画されて該二重内底板上には船首側から船尾側に貫通する縦通スツールが形成され、前記横置隔壁の基端部には前記縦通スツールと前記二重船側外板および船側外板が形成する船側バラストタンクとを連通する横通スツールが形成され、前記横置隔壁は該横通スツールを貫通して前記二重内底板に固着されている、ことを特徴としている。
そして、本願請求項3に係る液体貨物輸送船の貨物倉構造は、請求項1または請求項2に記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造であって、前記縦通二重壁空間および前記横置隔壁が交差するそれぞれの交差箇所には前記上甲板に開口し前記縦通スツールに連通する交通口が設置され、該交通口により前記燃料タンクがそれぞれ独立した水密なブロックに区画されている、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項4に係る液体貨物輸送船の貨物倉構造は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造であって、前記横通スツールを貫通する該横通スツール内の前記横置隔壁は軟鋼で構成される、ことを特徴としている。
In order to achieve the above object, the cargo hold structure of a liquid cargo transport ship according to claim 1 of the present application is a liquid cargo surrounded by a double inner bottom plate, an upper deck, a double ship side outer plate, a longitudinal bulkhead and a horizontal bulkhead. In the cargo hold of a transport ship, the longitudinal bulkhead is a double wall composed of a starboard longitudinal bulkhead and a port longitudinal bulkhead, and the starboard longitudinal bulkhead and the port longitudinal facing a smooth wall toward the cargo hold. A fuel tank is formed in the vertical double wall space between the bulkheads, the double ship side skin is a stiffener structure, and the horizontal bulkhead is a corrugated structure.
Moreover, the cargo hold structure of the liquid cargo transport ship according to
The cargo hold structure of the liquid cargo transport ship according to claim 3 of the present application is the cargo hold structure of the liquid cargo transport ship according to
Furthermore, the cargo hold structure of the liquid cargo transport ship according to claim 4 of the present application is the cargo hold structure of the liquid cargo transport ship according to any one of claims 1 to 3, and penetrates the transverse stool. The transverse partition in the transverse stool is made of mild steel.
本願発明は上記の構成により、以下の効果を奏する。
(1)横置隔壁をコルゲート構造とし縦通隔壁をスティフナー構造の二重壁として当該二重壁内の空間を燃料タンクとしているため、船首部および船尾部の燃料タンクは不要になる。このため、積載効率の良さというコルゲート構造の利点をそのまま継承するとともに、燃料の消費量に関係なく船体の安定状態を保持することができ、たとえ衝突事故等により船首部が破壊されても燃料が海に漏洩することがない。
(2)さらに、船首部および船尾部の燃料タンクは不要になったことから、船首横置隔壁は船首側に移動し、船尾横置隔壁は船首側に移動することになるので、両舷の二重船側外板、船首横置隔壁および船尾横置隔壁で囲繞される貨物倉スペースの容量は増大し、その結果、貨物倉自体の積載容量も増大する。
(3)また、コルゲート構造の横置隔壁は、横通スツールを貫通して二重内底板に固着され、上甲板と二重内底板とに支持されているので、柔構造のコルゲート構造であっても確実に隔壁として貨物倉の水密性を維持することができるばかりでなく、横置隔壁の基端部は横通スツールで被包されることにより、貨物倉の液体貨物による横置隔壁の撓みを軽減することができるとともに、横置隔壁と横通スツールとの交差部分の亀裂を防止することができる。
(4)そして、二重壁空間における横置隔壁が交差するそれぞれの交差箇所には、上甲板に開口し縦通スツールに連通する交通口が設置され、該交通口により当該燃料タンクがそれぞれ独立した水密なブロックに区画されていて、一の燃料タンクに対しては、両舷側の貨物倉のみが隣接することになるため、たとえば、燃料を満たした燃料タンクに隣接する貨物倉に積載することが禁じられている液体貨物の場合には、当該一の燃料タンクのみを空にすることにより対処することができる。
(5)さらに、横通スツールを貫通する該船側配管スペース内の横置隔壁は軟鋼で構成することとしている。従来構造の液体貨物輸送船では、貨物倉の壁面を構成する二重船側外板、縦通隔壁、横置隔壁、縦通スツールおよび横通スツールは、いずれもステンレス鋼製であるが、貨物倉の液体貨物に直接接することのない船側配管スペース内の横置隔壁を軟鋼製とすることにより船舶建造費の低減を図ることができる。
The present invention has the following effects by the above configuration.
(1) Since the horizontal partition wall is a corrugated structure and the vertical partition wall is a stiffener double wall and the space in the double wall is a fuel tank, the bow and stern fuel tanks are unnecessary. For this reason, the advantage of the corrugated structure of good loading efficiency can be inherited as it is, and the stable state of the hull can be maintained regardless of the amount of fuel consumption, even if the bow is destroyed due to a collision accident etc. There is no leakage into the sea.
(2) Furthermore, since the fuel tanks at the bow and stern are no longer necessary, the horizontal transversal bulkhead moves toward the bow and the stern horizontal bulkhead moves toward the bow. The capacity of the cargo hold space surrounded by the double ship side skin, the bow transverse bulkhead and the stern horizontal bulkhead increases, and as a result, the load capacity of the cargo hold itself also increases.
(3) Further, the corrugated lateral partition wall penetrates the transverse stool and is fixed to the double inner bottom plate and supported by the upper deck and the double inner bottom plate. However, not only can the watertightness of the cargo hold be maintained as a bulkhead, but the base end of the horizontal bulkhead is covered with a horizontal stool so that It is possible to reduce the deflection and to prevent cracks at the intersection between the horizontal partition wall and the horizontal stool.
(4) And at each intersection where the horizontal partition in the double wall space intersects, a traffic port that opens to the upper deck and communicates with the longitudinal stool is installed, and the fuel tank is independent by the traffic port. For example, loading a cargo tank adjacent to a fuel tank filled with fuel, because only one cargo tank is adjacent to one fuel tank. In the case of liquid cargo, where the ban is prohibited, it can be dealt with by emptying only that one fuel tank.
(5) Furthermore, the horizontal partition in the ship side piping space that penetrates the horizontal stool is made of mild steel. In a conventional liquid cargo ship, the double ship side skin, vertical bulkhead, horizontal bulkhead, vertical stool and horizontal stool that make up the wall of the cargo hold are all made of stainless steel. The construction cost of the ship can be reduced by making the horizontal partition wall in the ship side piping space that is not in direct contact with the liquid cargo made of mild steel.
以下、本願発明を実施するための最良の形態に係る実施例について、図1ないし図3に基づいて説明する。なお、図1は、実施例に係る液体貨物輸送船の平面図、図2は、図1のII部分平面詳細図、図3は、図2のIII矢視図、図3(a)は図2のIII矢視断面図、図3(b)は図3(a)のB−B矢視断面図、図3(c)は図3(a)のC−C矢視断面図である。 Hereinafter, an embodiment according to the best mode for carrying out the present invention will be described with reference to FIGS. 1 is a plan view of a liquid cargo transport ship according to the embodiment, FIG. 2 is a detailed plan view of a portion II of FIG. 1, FIG. 3 is a view taken along arrow III in FIG. 2, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the arrow III, FIG. 3B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 3A, and FIG. 3C is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG.
図1ないし図3において、符号1は実施例に係る液体貨物輸送船、符号11は船底外板、符号12は二重内底板、符号13は船側外板、符号14は二重船側外板、符号15は上甲板、符号17は縦通隔壁、符号17aは左舷縦通隔壁、符号17bは右舷縦通隔壁、符号19は横置隔壁、符号23は船首横置隔壁、符号25は船尾横置隔壁、符号27は船首隔壁、符号31は貨物倉、符号33は交通口、符号35は縦通スツール、符号37は横通スツール、符号41は燃料タンク、符号51は船底バラストタンク、符号53は船側バラストタンク、符号55は船首バラストタンク、符号61はバラストポンプ室、符号63は機関室である。
なお、従来例の液体貨物輸送船について図4ないし図6で説明した要素と同一の要素については、図1ないし図3においても同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
1 to 3, reference numeral 1 denotes a liquid cargo transport ship according to the embodiment,
In addition, about the same element as the element demonstrated in FIG. 4 thru | or FIG. 6 about the liquid cargo ship of a prior art example, suppose that the same code | symbol is attached | subjected also in FIG.
図1ないし図3に示すように、実施例に係る液体貨物輸送船1は、従来構造の液体貨物輸送船2と同様に、二重底構造および二重外板構造となっている。
そして、4面を両舷の二重船側外板14、14、船首横置隔壁23および船尾横置隔壁25に囲繞された貨物倉スペースは、船体中心線に沿って二重内底板12から立設される縦通隔壁17と、縦通隔壁17に直交し両舷の二重船側外板14、14間に亘って二重内底板12から立設される横置隔壁19とにより、複数のブロックに分割されて貨物倉31、31、・・・が形成されている。
なお、図1では複数のブロックに分割された貨物倉31について、左舷側の貨物倉31に対して、船首側から順に#1a、#2a、・・・・・#8aの番号を付し、右舷側の貨物倉31に対して、船首側から順に#1b、#2b、・・・・・#8bの番号を付している。
As shown in FIGS. 1 to 3, the liquid cargo transport ship 1 according to the embodiment has a double bottom structure and a double outer plate structure, similarly to the liquid
The cargo hold space surrounded by the double ship side
In FIG. 1, the cargo holds 31 divided into a plurality of blocks are numbered # 1a, # 2a,... # 8a in order from the bow side with respect to the
縦通隔壁17は、左舷縦通隔壁17aと右舷縦通隔壁17bとからなる二重壁となっているとともに、平滑な壁面を貨物倉31に向け、右舷縦通隔壁17aおよび左舷縦通隔壁17bが対面する側は、スティフナーで補強されたスティフナー構造となっている。
右舷縦通隔壁17aと左舷縦通隔壁17bとが形成する二重壁空間の二重内底板12の近傍は二重内底板12と平行にかつ水密に上下に区画されて、二重壁空間の下部は船首側から船尾側まで貫通する縦通スツール35が形成され、縦通隔壁17と横置隔壁19のそれぞれの交差部には、平面が略正方形の交通口33が形成され、この交通口33は上甲板15と縦通スツール35を連通している。したがって、この二重壁空間の縦通スツール35の上部は、交通口33により個々に独立した空間となっていて、この個々に独立し水密に形成された空間が複数個の燃料タンク41、41、・・・となっている。
なお、図2では複数個の燃料タンク41、41、・・・に対して、船首側から順に#1、#2、・・・・・#8の番号を付していて、そのうち、#5および#6の燃料タンク41が図示されている。
The
The vicinity of the double
In FIG. 2, numbers # 1, # 2,... # 8 are assigned in order from the bow side to the plurality of
横置隔壁19はコルゲート構造の1枚壁であって、平面から見て、横置隔壁19は縦通隔壁17と二重船側外板14とを連結していて、その基端部は二重内底板12に固着され、その上端部は上甲板15の裏面に固着されている。
そして、横置隔壁19の基端部には断面形状を上辺が狭まった台形とする横通スツール37が形成されていて、この横通スツール37は、縦通スツール35と船側バラストタンク53とを連通している。すなわち、縦通スツール35および横通スツール37は、交通口33を介して上甲板15上に開口していて、作業員等が縦通スツール35および横通スツール37に上甲板15から出入りできるようになっている。
したがって、正面から見て矩形の横置隔壁19は、構造的にはその四辺が二重内底板12、上甲板15、二重船側外板および左舷縦通隔壁17aあるいは右舷縦通隔壁17bに支持されることになる。
なお、通常、貨物倉31の壁面を構成する二重船側外板14、横置隔壁19、19、左舷縦通隔壁17aあるいは右舷縦通隔壁17b、および横通スツール37は、液体貨物に接するためステンレス鋼製としているが、横通スツール37内の横置隔壁19については、経済性の観点から、価格の高いステンレス鋼に変えて価格の安い軟鋼としても良い。この場合であっても、上部のステンレス鋼製の横置隔壁19および下部の軟鋼製の横置隔壁19は構造的に一体のものとなっている。
The
A
Therefore, the rectangular
Normally, the double
なお、液体貨物輸送船1の船首側と船尾側の構成について、図1を基に説明する。
液体貨物輸送船1では、船首横置隔壁23と船首隔壁27との間には船首バラストタンク55が設置されているが、液体貨物輸送船2における船首燃料タンク43(図4参照)に相当する燃料タンクが設置されていない。また、船尾横置隔壁25の船尾側にはバラストポンプ室61、バラストポンプ室61に併設される図示外の船尾バラストタンクおよび機関室63が設置されているが、液体貨物輸送船2における船尾燃料タンク45(図4参照)が設置されていない。
The configuration of the bow side and the stern side of the liquid cargo transport ship 1 will be described with reference to FIG.
In the liquid cargo transport ship 1, a
実施例に係る液体貨物輸送船1によれば、すべての燃料タンク41を左舷縦通隔壁17aと右舷縦通隔壁17bとからなる二重壁内に設置することにより、二重底構造の内部および二重外板構造の内部、船首部および船尾部を液体貨物輸送船1の喫水の調整や横傾斜を調整するために海水を収容するバラストタンク、すなわち、船底バラストタンク51、船側バラストタンク53、船首バラストタンク55およびバラストポンプ室61に併設する図示外の船尾バラストタンク、としている。したがって、液体貨物輸送船1が万一衝突や座礁等を起こして船底外板11や二重内底板12に破損や亀裂が生じ、あるいは、船首部分に破損や亀裂が生じても、主機関を駆動するための燃料が海に漏洩することが無い。
According to the liquid freight carrier 1 according to the embodiment, all the
また、船底外板11や二重内底板12、あるいは、船首部分に破損や亀裂が生じても、燃料タンク41中の燃料に海水が浸入することがないので、これに起因する主機関の故障等を防ぐことができる。
In addition, even if the ship bottom
そして、上述したように、二重底構造の内部および二重外板構造の内部、船首部分および船尾部分をバラストタンクとすることができるので、燃料の消費量に係わらず液体貨物輸送船1の安定状態を保持することが極めて容易となる。 And as above-mentioned, since the inside of a double bottom structure and the inside of a double skin structure, a bow part, and a stern part can be made into a ballast tank, regardless of the amount of fuel consumption, the liquid cargo transport ship 1 It becomes extremely easy to maintain a stable state.
さらに、実施例に係る液体貨物輸送船1では、従来構造の液体貨物輸送船2に在った船首部および船尾部の燃料タンクが不要になったため、船首横置隔壁23は液体貨物輸送船2よりも船首側に移動し、船尾横置隔壁25は液体貨物輸送船2よりも船首側に移動することになるので、貨物倉31自体の積載容量が増大し運搬効率を高めることができる。
Further, in the liquid cargo transport ship 1 according to the embodiment, the bow and stern fuel tanks in the liquid
その上、コルゲート構造の横置隔壁19は、横通スツール37を貫通して二重内底板12に直接溶着されていて、上甲板15と二重内底板12とに支持されるので、柔構造のコルゲート構造であっても確実に隔壁として貨物倉31の水密性を維持することができるばかりでなく、横置隔壁19の基端部に設置される横通スツール37がクッションとなって、貨物倉31の液体貨物による横置隔壁19の撓みを軽減することができるとともに、横置隔壁19と横通スツール37との溶着部分の亀裂を防止することができる。
Moreover, the corrugated
また、左舷縦通隔壁17aと右舷縦通隔壁17bとからなる二重壁空間における横置隔壁19が交差するそれぞれの交差箇所には、上甲板に開口し縦通スツール35に連通する交通口33が設置され、この交通口33により燃料タンク41がそれぞれ独立した水密なブロックに区画されている。このため、たとえば、#6の燃料タンク41に対しては、両舷側の#6aおよび#6bの貨物倉31、31のみが隣接することになり、燃料を満たしたタンクに隣接する貨物タンクに積載することが禁じられている液体貨物を#6aあるいは#6bの貨物倉31に積載した場合には、#6の燃料タンク41のみを「空」とすることにより容易に対処することができる。
A
1 実施例に係る液体貨物輸送船
11 船底外板
12 二重内底板
14 二重船側外板
15 上甲板
17 縦通隔壁
17a 左舷縦通隔壁
17b 右舷縦通隔壁
19 横置隔壁
31 貨物倉
33 交通口
35 縦通スツール
37 横通スツール
41 燃料タンク
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Liquid cargo transport ship which concerns on Example 11
Claims (4)
前記縦通隔壁をスティフナー構造の右舷縦通隔壁と左舷縦通隔壁からなる二重壁とし、
平滑な壁面を前記貨物倉に向けた前記右舷縦通隔壁と前記左舷縦通隔壁との間の縦通二重壁空間には燃料タンクが形成され、
前記二重船側外板をスティフナー構造とし前記横置隔壁をコルゲート構造とした、ことを特徴とする液体貨物輸送船の貨物倉構造。 In the cargo hold of a liquid cargo ship surrounded by double inner bottom plate, upper deck, double ship side outer plate, longitudinal bulkhead and horizontal bulkhead,
The longitudinal bulkhead is a double wall composed of a starboard longitudinal bulkhead and a port longitudinal bulkhead having a stiffener structure,
A fuel tank is formed in a longitudinal double wall space between the starboard longitudinal partition wall and the port longitudinal partition wall with a smooth wall facing the cargo hold,
A cargo hold structure of a liquid cargo transport ship, wherein the double ship side outer plate is a stiffener structure and the horizontal partition wall is a corrugated structure.
前記横置隔壁の基端部には前記縦通スツールと前記二重船側外板および船側外板が形成する船側バラストタンクとを連通する横通スツールが形成され、
前記横置隔壁は該横通スツールを貫通して前記二重内底板に固着されている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造。 In the vertical double wall space, the vicinity of the double inner bottom plate is partitioned in parallel with the double inner bottom plate, and a vertical stool penetrating from the bow side to the stern side is formed on the double inner bottom plate,
A lateral stool that communicates the longitudinal stool and the ship side ballast tank formed by the double ship side skin and the ship side skin is formed at the base end of the horizontal partition wall,
2. The cargo hold structure for a liquid cargo transport ship according to claim 1, wherein the horizontal partition wall is fixed to the double inner bottom plate through the horizontal stool.
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