JP2008167043A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線通信装置でスロットダイバーシチを行う場合に、従来技術の問題を克服し、スロットダイバーシチを行うか否かの判定に、マルチセッションの通信における各セッション情報を用いる技法を提供する。
【解決手段】時分割多重方式による無線通信装置(100)は、セッションの開始要求を受け付けるセッション要求受付部(140)と、複数のスロットを使用している既存の少なくとも1つのセッションが確立しているときに、セッション要求受付部(140)により新たなセッションの開始要求を受け付けた場合、既存の少なくとも1つのセッションのセッション情報と、新たなセッションのセッション情報とを比較した結果に応じて、既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットについて当該使用を継続させるようにし、あるいは、複数のスロットのうち少なくとも1以上のスロットを開放し、新たなセッションに割り当てるスロット管理部(150)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スロットダイバーシチにより通信品質を向上させた、時分割多元接続方式(TDMA)にて無線通信を行う無線通信装置であって、セッション情報に基づきスロットダイバーシチを行うセッションを決定する、無線通信装置および無線通信方法に関する。
近年、時分割多元接続方式(TDMA)における無線通信の品質を向上させるために、様々なダイバーシチ技術が提案されており、空間分割多元接続方式(SDMA)がある程度成熟した時期であること等を背景として、スロットダイバーシチ技術が注目されている。スロットダイバーシチ技術は、1つの無線通信装置からの通信チャネルを、各通信フレームにおいて、1つのスロットだけではなく、タイミング及び周波数の異なる複数のスロットに割り当てて同一の内容の情報を送信するものである。
スロットダイバーシチ技術では複数のスロットで同一の情報を送信するため、占有周波数帯域が倍増し、スロットダイバーシチを行わない場合と比較してスロットの利用効率が下がるという欠点がある。しかし、通信エラーへの耐性が向上し、例えばあるスロットで通信エラーが発生した場合でも、他のスロットで送信した同一内容の情報が受信側で正常に受信できる可能性が高くなる。このように、スロットダイバーシチ技術を用いれば、ノイズに強く、遠方の無線通信装置からの弱い電波であっても受信しやすい、すなわち品質のよい通信システムを実現することができる。
しかし、スロットダイバーシチ技術の他の欠点として、スロットダイバーシチを行わない場合と比較して電力消費が大きいことが挙げられる。従って、通信環境が良好な状態でスロットダイバーシチを行うと、電力を無駄に消費することとなる。よって、スロットダイバーシチを実行するか否かを判定する条件を適切に選択することが重要であり、従来技術として、周辺の電波伝搬環境または無線通信装置の電池残量に基づいて、スロットダイバーシチを実行するか否かを決定する技法が提案されている(特許文献1を参照されたい)。
特開2005−33417号公報
しかしながら、例えば、無線通信装置が移動している際に生じる高速フェージングといった、電波伝搬環境が急に変化する条件下では、スロットダイバーシチを実行するか否かの判定を、従来技術のように周辺の電波伝搬環境に基づいて行っても、スロットダイバーシチの利点を十分に生かすことができない。これは、現在の電波伝搬環境が悪いためスロットダイバーシチを行っても、無線通信装置が高速に移動した場所では電波伝搬環境が改善され、不必要なスロットダイバーシチによりチャネルスロット(無線リソース)を浪費する可能性が高まり、また、逆に、電波伝搬環境が良好と判断してスロットダイバーシチを行わなかったために、高速フェージングの結果悪化した電波伝搬環境のもとで、送信データのロスが生じる可能性が高まるためである。
また、無線通信装置間(無線通信端末および基地局間)でセッションを確立して行うやり取りの対象が、音声(IP電話、VoIP)、音声および映像(テレビ電話)、テキストメッセージ(インスタントメッセンジャー)というように複数にわたるような、マルチセッションの通信を行う場合、各セッションによって通信エラーへの許容度は異なる。例えば、リアルタイム性が求められるVoIPでは、音声の途切れにつながるため、通信フレームの損失といった通信エラーを低減することが望ましいが、バッファリングや再送制御が可能なテキストメッセージの送受信では、通信エラーの許容度はVoIPに比べて高いため、スロットダイバーシチを行うことは、無線リソースの浪費につながる。さらに、許容度の高いセッションにもかかわらずスロットダイバーシチを行うと、数に限りのあるスロットが占有され、許容度の低いセッションでスロットダイバーシチを行うために十分な数のスロットが確保できなくなる。従って、各セッションの通信エラーへの許容度を考慮して、スロットダイバーシチを行うか否かを判定する必要がある。
よって、本発明の目的は、複数の無線通信装置でスロットダイバーシチを行う場合に、従来技術の問題を克服し、スロットダイバーシチを行うか否かの判定に、マルチセッションの通信における、各セッション情報(VoIP、データ通信などのセッションの種別、QoS情報など)を用いる技法(装置および方法)を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による無線通信装置は、
(スロットダイバーシチ制御を行う)時分割多重方式による無線通信装置であって、
(操作入力部を用いたユーザからの、或いは相手側無線通信装置からの)セッションの開始要求を受け付けるセッション要求受付部と、
(スロットダイバーシチ制御により)複数のスロットを使用している既存の少なくとも1つのセッションが確立しているとき(即ち、ダイバーシチ通信中)に、前記セッション要求受付部により新たなセッションの開始要求を受け付けた場合、前記既存の少なくとも1つのセッションのセッション情報(VoIP、データ通信などのセッションの種別、QoS情報など)と、前記新たなセッションのセッション情報とを比較した結果に応じて、前記既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットについて当該使用を継続させるようにし、あるいは、前記複数のスロットのうち少なくとも1以上のスロットを開放し、前記新たなセッションに割り当てるスロット管理部と、
(前記開放し、割り当てたスロットの情報を、関連するセッションの相手側無線通信装置に通知する通知部と、)
を有することを特徴とする。
第2の発明による無線通信装置は、
前記スロット管理部が、
前記既存の少なくとも1つのセッションの優先度(例えばセッション情報に基づき規定される。)と、前記新たなセッションの優先度とを比較して、前記新たなセッションの優先度が前記既存の少なくとも1つのセッションの優先度よりも高い場合、前記既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットのうち少なくとも1以上のスロットを開放し、該開放した少なくとも1以上のスロットを前記新たなセッションに割り当てる、
ことを特徴とする。
第3の発明による無線通信装置は、
前記スロット管理部が、
前記既存の少なくとも1つのセッションが(ダイバーシチ制御により)使用している複数のスロットのうち、(RSSIなどに基づき判定した)電波伝搬環境が最も良いスロットを開放し、該開放したスロットを前記新たなセッションに割り当てる、
ことを特徴とする。
第4の発明による無線通信装置は、
前記スロット管理部が、
前記既存の少なくとも1つのセッションが(ダイバーシチ制御により)使用している複数のスロットのうち、1つのスロットに収容されるべきデータ量が最も少ないスロットを開放し、該開放したスロットを前記新たなセッションに割り当てる、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第5の発明による無線通信方法は、
(スロットダイバーシチ制御を行う)時分割多重方式による無線通信方法であって、
(操作入力部を用いたユーザからの、或いは相手側無線通信装置からの)セッションの開始要求を受け付けるセッション要求受付ステップと、
演算手段(CPUなどのプロセッサ)を用いて、(スロットダイバーシチ制御により)複数のスロットを使用している既存の少なくとも1つのセッションが確立しているとき(即ち、ダイバーシチ通信中)に、前記セッション要求受付ステップにより新たなセッションの開始要求を受け付けた場合、前記既存の少なくとも1つのセッションのセッション情報(VoIP、データ通信などのセッションの種別、QoS情報など)と、前記新たなセッションのセッション情報とを比較するステップと、比較結果に応じて、前記既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットについて当該使用を継続させるようにし、あるいは、前記複数のスロットのうち少なくとも1以上のスロットを開放し、前記新たなセッションに割り当てるスロット管理ステップと、
(前記開放し、割り当てたスロットの情報を、関連するセッションの相手側無線通信装置に通知する通知ステップと、)
を有することを特徴とする。
上述のように、セッション毎にスロットダイバーシチを行うかどうかを決定することで、通信エラーの許容度に応じたセッション毎の優先制御を行うことができる。
また、セッション毎に管理できる項目が増えるため、ユーザに対してより多様なサービスを行うことができる。例えば、メールの送受信やインターネットからのダウンロードといったdataセッションよりも、リアルタイム性を要し、伝送損失が音声品質の低下に直結するVoIPセッションのスロットダイバーシチの優先度を高くし、優先してVoIPセッションでスロットダイバーシチを行うことで、スロットダイバーシチを行わない場合よりも良質な音声通話サービスを提供できる。
また、すべてのセッションでスロットダイバーシチを行う場合に対して、優先度の高い特定のセッションに対してのみスロットダイバーシチを行うことで、消費電力の節約およびスロット利用効率の改善につながる。
以降、諸図面を参照しながら、本発明による無線通信装置の実施態様を詳細に説明する。典型例として基地局と移動端末との通信を想定し、無線通信装置としては移動端末を例に説明する。
図1は、本発明による無線通信装置の一実施例の構成を示す機能ブロック図である。図に示した無線通信装置100は、受信部110、送信部120、操作入力部130、セッション要求受付部140、スロット管理部150、及びアンテナANTを備える。受信部110及び送信部120は、アンテナANTを介して、基地局および他の無線通信装置とデータの送受信を行う。操作入力部130は、例えばボタンやタッチパネル等で構成され、ユーザは、操作入力部130を用いて、新たなセッションの開始を基地局へ要求するための入力操作を行う。セッション要求受付部140は、操作入力部130に入力されたユーザからの、または、受信部110で受信した相手側無線通信装置からのセッション開始要求を受け付け、スロット管理部150へ伝達する。
スロット管理部150は、既存のセッションと、セッション要求受付部140にて新たに開始要求を受け付けたセッションとの、セッション情報(VoIP、データ通信などのセッションの種別、QoS情報、優先度など)を比較した結果に応じて、既存のセッションのうち少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットについて当該使用を継続させるようにし、あるいは、前記複数のスロットのうち、少なくとも1以上のスロットを開放し、前記新たなセッションに割り当てる。なお、前記複数のスロットの使用を継続させる場合には、空きスロットがあれば、当該空きスロットを割り当てるようにする。セッション要求受付部140にて受け付けるセッション情報は、相手側無線通信装置からの開始要求とともに、何らかの識別情報として送信される。ここで、スロット管理部150によるスロットの開放および新たなセッションへの割り当ては、セッション管理部(図示せず)をさらに設け、該セッション管理部によって行ってもよい。また、無線通信装置100は、図示しない演算部(CPU)および格納部(メモリ)をさらに備える。格納部には、各ユーザやセッションなどへのスロット割当情報テーブルやセッション情報などが格納されている。
図2に、時分割多元接続方式で無線通信を行う場合の、チャネル構成の例を示す。周波数がf0〜f7と異なる各フレームが、スロット0〜スロット2の3つのチャネルスロットから構成されている。各チャネルには、C0〜C23の番号を付す。ここで、無線通信装置100は、図2における例えばC3、C11およびC16のチャネルを用いて、図3のようなフレームを構成し、基地局および相手側無線通信装置と無線通信を行っているとする。
第1の実施例
本発明の無線通信装置による第1の実施例では、スロットダイバーシチを実行するか否かを、セッションの優先度に基づいて判断する。以下、フローチャートおよびスロットの割当ての具体例を用い、第1の実施例を説明する。まず、第1の実施例を説明するにあたり、その前提として、空きスロットを用いてスロットダイバーシチを実行する場合の各スロットへのセッションの割当てについて説明する。図4は、スロットダイバーシチ制御の処理を説明するフローチャート、図7は、本願発明者が考えた、空きスロットを用いてスロットダイバーシチを実行する場合の、各スロットへのセッションの割当ての様子を示す。まず、初期状態として、図7(a)のように、dataセッションであるセッションAが、スロット0を用いてデータの送信を行っているとする。まず、セッション要求受付部140は、操作入力部130または受信部110からの新たなセッションBの開始要求を受け付ける(ステップS11)。次に、スロット管理部150は、新たなセッションBのセッションの種別やQoS情報といったセッション情報に基づき、新たなセッションBが、スロットダイバーシチを必要とするか否かを判定する(ステップS12)。判定は、エラー許容値等に基づいた優先度に基づき、表1のテーブルを用いて行われる。
Figure 2008167043
ここで、セッションBがVoIPセッションの場合、セッションBの優先度は高いため、ステップS13へ進み、スロット管理部150は、使用するN個(Nは2以上の整数)のスロットを決定する。その後、ステップS15に進み、スロット管理部150は、ステップS13で決定したスロットを用いた、新たなセッションBの確立処理を行う。図7の例では、同図(b)に示すように、スロット1およびスロット2を使用して、VoIPセッションBの同一データB1およびB2を送信する、スロットダイバーシチ制御によるセッションを確立する。
セッションBがdataセッションの場合は、ステップS12で、新たなセッションBはスロットダイバーシチの必要がないと判定され、ステップS14へ進み、スロット管理部150は、使用するN個(Nは1以上の整数)を決定する。その後、ステップS15に進み、スロット管理部150は、ステップS14で決定したスロットを用いた、新たなセッションBの確立処理を行う。セッションBには、図7におけるスロット1またはスロット2を用いることができるが、さらに、セッションAで用いていたスロット0を開放し、セッションAにはスロット1またはスロット2を割当て、セッションBにスロット0を用いることもできる。
次に、図8および図4に基づいて、本発明の無線通信装置による第1の実施例について説明する。図8は、新たなセッションのスロットダイバーシチを行うのに、十分な空きスロットがない場合の、本実施例によるスロットの割り当ての様子を示す。初期状態として、図8(a)のように、dataセッションAが、スロット0およびスロット1にてスロットダイバーシチを行い、それぞれ同一のデータA1およびA2の送信を行っているとする。この状態でVoIPセッションBの開始が要求されると、VoIP通信は優先度が高いためスロットダイバーシチの必要があると判定され(ステップS12)、新たなセッションBには、図8(b)のようにスロット1およびスロット2が割り当てられる(ステップS13)。
第2の実施例
本発明の無線通信装置による第2の実施例では、既存のセッションが確立しているためにスロットダイバーシチをする十分な空きスロットがない場合に、開始要求のあった新たなセッションに対しスロットダイバーシチを実行するか否か、すなわち、既存のセッションで用いているスロットを開放して、新たなセッションに割り当てるか否かを、各セッションの優先度、電波伝搬環境、および通信データ量に基づいて判定する。以下、フローチャートを用いて、第2の実施例を説明する。図5、図6は、第2の実施例によるスロットダイバーシチ制御の処理を説明するフローチャートである。まず、セッション要求受付部140は、操作入力部130または受信部110からの新たなセッションBの開始要求を受け付ける(ステップS21)。次に、スロット管理部150は、新たなセッションBのセッションの種別やQoS情報といったセッション情報に基づき、新たなセッションBが、スロットダイバーシチを必要とするか否かを判定する(ステップS22)。判定は、エラー許容値等に基づいた優先度に基づき、表1のテーブルを用いて行われる。セッションBがVoIPセッションの場合、セッションBの優先度は高いため、ステップS23へ進み、スロット制御処理(図6)を行う。図6に、スロット制御処理のフローチャートを示す。ステップS30〜ステップS37の処理は、フレーム中の各スロットに対して行われるため、スロットの数だけ繰り返される。すなわち、開始要求のあった新たなセッションは、スロットを用いている既存のセッション全てと、優先度、電波伝搬環境、および通信データ量に基づいて比較される。
以下、「対象スロット」とは、新たなセッションの比較対象となるスロット、すなわち、フレーム中の各スロットを指すものとする。まず、ステップS31にて、スロット管理部150は、対象スロットが通信中か否か(対象スロットを用いたセッションが確立しているか否か)を判定する。対象スロットが通信中でない場合、空きスロットとみなされ、新たなセッションに使用可能なスロットとして(ステップS36)処理を終了し、次のスロットの比較へと移る(ステップS37からS30へ)。対象スロットが通信中である場合、ステップS32へ進み、スロット管理部150は、対象スロットがスロットダイバーシチの実行中か否かを判定する。スロットダイバーシチを実行していない場合は、対象スロットのみを用いて通信を行っているセッションのスロットを開放することはできないため、処理を終え、対象スロットを用いたセッションを継続させる。対象スロットがスロットダイバーシチを実行中である場合は、対象スロットを用いているセッションが、対象スロット以外にもスロットを用いていることになるため、ステップS33へ進み、対象スロットを新たなセッションのために開放できるか否かの判定を継続する。
ステップS33にて、スロット管理部150は、新たなセッションと、対象スロットを用いているセッションとの、セッションの種別や、QoS情報といった、セッション情報の比較に基づき、新たなセッションの優先度が対象スロットを用いたセッションよりも高いか否かを判定する。優先度の判定は、表1のテーブルを用いて行われる。新たなセッションの優先度が低い場合は、対象スロットを開放することはできないため、処理を終える。優先度が高い場合は、ステップS34へ進み、対象スロットを新たなセッションのために開放できるか否かの判定を継続する。
ステップS34にて、スロット管理部150は、対象スロットを用いたセッションの電波伝搬環境が、新たなセッションに使用可能と判定されているスロットの電波伝搬環境よりも、良いか否かを判定する。対象スロットを用いたセッションの電波伝搬環境が悪い場合は、対象スロットを開放すると、新たなセッションに対して、電波伝搬環境の悪いスロットのみで通信を行わなければならなくなるため、処理を終え、対象スロットを用いた既存セッションを継続させる。対象スロットを用いたセッションの電波伝搬環境が良い場合は、ステップS35へ進み、対象スロットを新たなセッションのために開放できるか否かの判定を継続する。
ステップS35にて、スロット管理部150は、対象スロットを用いたセッションの送信バッファに含まれるデータ量が、新たなセッションに使用可能と判定されているスロットを用いたセッションの送信バッファに含まれるデータ量よりも、少ないか否かを判定する。対象スロットの送信バッファに含まれるデータ量が多い場合は、対象スロットを開放すると、対象スロットを用いているセッションの多くのデータが破棄されることになるため、処理を終え、対象スロットを用いたセッションを継続させる。逆に対象スロットを用いたセッションの送信バッファに含まれるデータ量が少ない場合は、対象スロットを開放しても、破棄されるデータ量の影響が少ないため、新たなセッションに使用可能として(ステップS36)、対象スロットに対する処理を終える。
上述したスロット制御処理が各スロットに対して行われ、新たなセッションに使用可能なスロットが決定されると、図5のステップS24へ進み、スロット管理部150は、新たなセッションに使用するN個(Nは2以上の整数)を決定し、ステップS26にて、セッション確立処理を行う。
ここで、第2の実施例による、既存のセッションで用いているスロットを開放して、新たなセッションに割り当てる場合の具体例を、図9〜図11を用いて説明する。図9〜図11は、3個のスロットを有するフレームを用いて通信する場合の、各スロットへのセッションの割当ての様子を示す図である。まず、初期状態として、図9(a)のように、dataセッションAが、スロット0およびスロット1にてスロットダイバーシチを行い、それぞれ同一のデータA1およびA2の送信を行っているとする。この状態でVoIPセッションBの開始が要求されると、VoIP通信は優先度が高いためスロットダイバーシチの必要があると判定され(ステップS22)、dataセッションAと比較して優先度が高いと判定される(ステップS33)。いま、電波伝搬環境はスロット1が最良であり、データA1およびA2それぞれの送信バッファに含まれているデータ量が、A1>A2であったとすると、ステップS34、S35を経て、スロット1が開放され、新たなセッションBには、図9(b)のようにスロット1およびスロット2が割り当てられる(ステップS26)。
また、図10に、初期状態およびセッションA、Bの優先度ならびにデータ量は図9と同様で、電波伝搬環境がスロット0、またはスロット1が最良であった場合の、各スロットへのセッションの割当ての様子を示す。優先度が高いVoIPセッションBにスロット0およびスロット1が開放され、dataセッションAはスロット2を用いてセッションを継続することができる。
さらに、スロットダイバーシチ制御を、上述のように1つのフレーム内だけではなく、異なるフレームを用いて行うことも可能である。図11に、新たなセッションに対して異なるフレームを用いてスロットダイバーシチ制御を行う場合の、スロットのセッションの割当ての様子を示す。同図(a)のように、セッションAがスロット0およびスロット1を用いて、同一データA1およびA2をスロットダイバーシチにより送信していたとする。ここで、新たなセッションBの開始が要求されると、新たなセッションBに対して図6のフローチャート処理が行われ、スロット管理部は、ステップS24の使用するN個のスロットを決定する場合に、異なるフレームからスロットを選択することもできる。同図(b)はその一例であり、セッションBが、異なるフレームから選択したスロット1を用いて、同一データB1、B2を送信する場合の、スロットの割当てを示す図である。
なお、上述した実施例において、既存のセッションで使用しているスロットを開放し、新たなセッションに割り当てる場合は、開放および割り当てる旨が無線通信装置100から予め基地局に通知されてから、即ち、ネゴシエーションが行われてから処理が開始される。
上述したように、本発明によれば、新たに開始を要求されたセッションが、既存のセッションがあるためスロットダイバーシチを行うのに十分な空きスロットがない場合でも、基地局はセッションの優先度に即した無線通信を行わせることができる。また、スロットの割り当ての権限のない携帯端末側でも、基地局から割り当てられ、携帯端末で確保しているスロットのみを有効に用いて、セッション情報(優先度やデータ量など)に即した無線通信を行うことができる。
上述の説明では、既存のセッションが1つの場合について説明しているが、本発明はこれに限られるものではなく、既存のセッションが2つ以上ある場合でも用いることが可能であり、また、1つのユーザがスロットダイバーシチを行う場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、2つ以上のユーザでスロットダイバーシチを行うことも可能であることに留意されたい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
本発明による無線通信装置のブロック図である。 本発明による時分割多元接続方式で通信を行う場合のチャネル構成の例を示す図である。 送受信に使用するフレーム構成を示す概略図である。 第1の実施例によるスロットダイバーシチ制御の処理を説明するフローチャートである。 第2の実施例によるスロットダイバーシチ制御の処理を説明するフローチャートである。 第2の実施例によるスロット制御処理を説明するフローチャートである。 スロットへのセッションの割当てを示す図である。 第1の実施例によるスロットへのセッションの割当てを示す図である。 第2の実施例によるスロットへのセッションの割当てを示す図である。 第2の実施例によるスロットへのセッションの割当てを示す図である。 第2の実施例によるスロットへのセッションの割当てを示す図である。
符号の説明
100 無線通信装置
110 受信部
120 送信部
130 操作入力部
140 セッション要求受付部
150 スロット管理部
ANT アンテナ
C0〜C23 チャネル番号

Claims (5)

  1. 時分割多重方式による無線通信装置であって、
    セッションの開始要求を受け付けるセッション要求受付部と、
    複数のスロットを使用している既存の少なくとも1つのセッションが確立しているときに、前記セッション要求受付部により新たなセッションの開始要求を受け付けた場合、前記既存の少なくとも1つのセッションのセッション情報と、前記新たなセッションのセッション情報とを比較した結果に応じて、前記既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットについて当該使用を継続させるようにし、あるいは、前記複数のスロットのうち少なくとも1以上のスロットを開放し、前記新たなセッションに割り当てるスロット管理部と、
    を有する無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記スロット管理部が、
    前記既存の少なくとも1つのセッションの優先度と、前記新たなセッションの優先度とを比較して、前記新たなセッションの優先度が前記既存の少なくとも1つのセッションの優先度よりも高い場合、前記既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットのうち少なくとも1以上のスロットを開放し、該開放した少なくとも1以上のスロットを前記新たなセッションに割り当てる、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の無線通信装置において、
    前記スロット管理部が、
    前記既存の少なくとも1つのセッションがダイバーシチ制御により使用している複数のスロットのうち、電波伝搬環境が最も良いスロットを開放し、該開放したスロットを前記新たなセッションに割り当てる、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置において、
    前記スロット管理部が、
    前記既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットのうち、1つのスロットに収容されるべきデータ量が最も少ないスロットを開放し、該開放したスロットを前記新たなセッションに割り当てる、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. 時分割多重方式による無線通信方法であって、
    セッションの開始要求を受け付けるセッション要求受付ステップと、
    複数のスロットを使用している既存の少なくとも1つのセッションが確立しているときに、前記セッション要求受付ステップにより新たなセッションの開始要求を受け付けた場合、前記既存の少なくとも1つのセッションのセッション情報と、前記新たなセッションのセッション情報とを比較するステップと、
    比較結果に応じて、前記既存の少なくとも1つのセッションが使用している複数のスロットについて当該使用を継続させるようにし、あるいは、前記複数のスロットのうち少なくとも1以上のスロットを開放し、前記新たなセッションに割り当てるスロット管理ステップと、
    を有する無線通信方法。
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