JP2008154194A - デュアルバンド式モノポールアンテナ - Google Patents

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仁義 李
Ikusho Tai
郁書 戴
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Zaisho Chin
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Abstract

【課題】2つの動作バンドを有すると同時に、小型化したデュアルバンド式モノポールアンテナを提供して、全体の機能及び製品の競争力を高めることを課題とする。
【解決手段】本発明に係るデュアルバンド式モノポールアンテナ2は、第一放射ユニット21、第二放射ユニット22、給電ユニット23、アース24及び導電ユニット25を備え、少なくとも1個の湾曲部分221を有する第二放射ユニット22は第一放射ユニット21の第一端211に電気的に接続し、実質上第一放射ユニット21と並列に設置される。第一放射ユニット21の共振により第一バンドにおいて動作し、第一放射ユニット21及び第二放射ユニット22の共振により第二バンドにおいて動作することで、2つの動作バンドを得ることができ、全体の機能及び製品の応用性を高めることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナに関し、特にデュアルバンド式モノポールアンテナ(dual-band monopole antenna)に関する。
無線通信は電子製品に広く応用されていて、消費者のニーズに対応するため、現在多くの電子製品にはほとんど無線通信機能が備わっている。
無線通信システムにおいて、アンテナは電波エネルギーを発信及び受信する重要な素子であり、もしアンテナがないと、無線通信システムはデータを送信及び受信することができない。
このため、アンテナは無線通信にとって不可欠な存在である。
適切なアンテナを選ぶことは、組合わせる製品の外見に影響を与え、通信の質に大きく影響するだけでなく、製品コストを低くすることにもなる。
現在、各種応用製品において使用されているアンテナの設計方法及び材質は全く同じだとは言えない。
また、国によって使用するバンド(周波数帯域)も異なる。
このため、アンテナ設計の際には、様々な要素を考慮する必要がある。
図1を参照しながら説明する。
従来のモノバンド式モノポールアンテナ1は、第一放射ユニット11、第二放射ユニット12及び第三放射ユニット13を備える。
第一放射ユニット11、第二放射ユニット12及び第三放射ユニット13は、順に連結して設置され、さらに基板15の上に設置される。
このうち、第二放射ユニット12は連続した湾曲状で、第二放射ユニット12の二端はそれぞれ第一放射ユニット11及び第三放射ユニット13に連結する。
また、モノバンド式モノポールアンテナ1はさらにアース14を備え、第一放射ユニット11と相対して接地部分141が設置され、第一放射ユニット11には接地部分141に相対して給電部111が設置される。
モノバンド式モノポールアンテナ1において、第一放射ユニット11、第二放射ユニット12及び第三放射ユニット13は周波数を生じて、1つのバンドにおいて共振する。
これは電気電子学会(Institute of Electrical and Electronic Engineers, IEEE)802.11b/g規格の2.4GHzに適合する。
しかしながら、これは単一の動作バンドを有するに過ぎないため、その応用範囲が限られる。
また、第一放射ユニット11、第二放射ユニット12及び第三放射ユニット13は、順に連結して設置されているため、モノバンド式モノポールアンテナ1を小型化するのは困難であり、現在のように電子製品の体積がますます小型化するという現状に対応することができないので、製品としての競争力に劣る。
したがって、本発明は、2つの動作バンドを有すると同時に、小型化したデュアルバンド式モノポールアンテナを提供して、全体の機能及び製品の競争力を高めることを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るデュアルバンド式モノポールアンテナは、第一放射ユニット、第二放射ユニット、給電ユニット、アース及び導電ユニットを備える。
第一放射ユニットは第一端及び第一端の反対に設置される第二端を有する。
第二放射ユニットは第一放射ユニットの第一端に電気的に接続し、実質上第一放射ユニットと並列に設置される。
さらに、第二放射ユニットは少なくとも1個の湾曲部分を有する。
給電ユニットは第一放射ユニットの第二端に電気的に接続する。
アースは給電ユニットに対応して設置される。
導電ユニットは導電体及び接地導体を有する。
このうち、導電体は給電ユニットに電気的に接続し、接地導体はアースに電気的に接続する。
上述のように、本発明に係るデュアルバンド式モノポールアンテナは、第一放射ユニット及び第二放射ユニットが並列に設置される。
故に、従来の技術と比べ、アンテナの長さを縮小して小型化することが可能であり、製品の競争力を高めることができる。
また、デュアルバンド式モノポールアンテナは、第一放射ユニットの共振により第一バンドにおいて動作し、そして、第一放射ユニット及び第二放射ユニットの共振により第二バンドにおいて動作することで、2つの動作バンドを得ることができ、全体の機能及び製品の応用性を高めることを特徴とする。
本発明のデュアルバンド式モノポールアンテナは、第一放射ユニット及び第二放射ユニットが並列に設置されることにより、従来の技術と比べ、アンテナの長さを縮小して小型化することが可能であり、製品の競争力を高めることができる。
また、デュアルバンド式モノポールアンテナは、第一放射ユニットの共振により第一バンドにおいて動作し、そして、第一放射ユニット及び第二放射ユニットの共振により第二バンドにおいて動作することで、2つの動作バンドを得ることができ、全体の機能及び製品の応用性を高めることが可能である。
以下、図を参照しながら本発明のデュアルバンド式モノポールアンテナにおける好適な実施例について説明する。
図2を参照しながら説明する。
本発明の好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナ2は、第一放射ユニット21及び第二放射ユニット22を備える。
このうち、第一放射ユニット21は両サイドに第一端211及び第二端212を有する。
第二放射ユニット22は実質的には第一放射ユニット21に並列に設置されている。
さらに、第二放射ユニット22の一端は第一放射ユニット21の第一端211に電気的に接続する。
また、第二放射ユニット22は少なくとも1個の湾曲部分221を有し、ここでは複数の湾曲部分221を例にしている。
さらに、この湾曲部分221はジグザグ状、のこぎり状、ウェーブ状等で、ここでは特に限定しない。
また、デュアルバンド式モノポールアンテナ2は給電ユニット23及びアース24を有する。
このうち、給電ユニット23は第一放射ユニット21の第二端212に電気的に接続する。
さらに、給電ユニット23は第二放射ユニット22の他端に対応して設置され、アース24は給電ユニット23に対応して設置される。
ここでは、アース24は四角い金属片を例にしているが、その形状は特に限定しない。
さらに、アース24と第一放射ユニット21の第二端212の間には隙間Dを有する。
図3を参照しながら説明する。
デュアルバンド式モノポールアンテナ2はさらに基板26を備え、第一放射ユニット21、第二放射ユニット22及び給電ユニット23は基板26上に設置される。
このうち、基板26は例えばプリント回路板である。
また、本実施例におけるデュアルバンド式モノポールアンテナ2は、ノートパソコン、移動式通信装置、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯式電子デバイス内に設置することも可能である。
当然、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)インターフェースのPCカード、あるいは、CF(Compact Flash(登録商標))インターフェースカードを有するその他のアンテナを必要とする電子デバイスに応用することも可能である。
本実施例において、デュアルバンド式モノポールアンテナ2は給電ユニット23の穴231を介してPCカードあるいはインターフェースカードに設置する。
また、デュアルバンド式モノポールアンテナ2はさらに導電ユニット25を備え、例えば、同軸ケーブルであるがこの限りではない。
導電ユニット25は導電体251及び接地導体252を有する。
このうち、導電体251は給電ユニット23に電気的に接続し、接地導体252はアース24に電気的に接続する。
また、導電ユニット25はさらに第一絶縁層253及び第二絶縁層254を有し、このうち、第一絶縁層253は導電体251と接地導体252の間に設置されて両者の間の電気信号を隔離する。
そして、第二絶縁層254は導電ユニット25の最も外側の層に設置されて絶縁及び保護作用をする。
本実施例において、第二放射ユニット22の辺の長さは第一放射ユニット21の辺の長さの値より大きい。
ここでは、第二放射ユニット22の辺の長さはその湾曲部分221の経路の長さを含む。
デュアルバンド式モノポールアンテナ2において、第一放射ユニット21は第一バンドにおいて動作し、さらに、第一放射ユニット21の長さは実質的に第一バンドの波長の四分の一である。
ここで、第一バンドの周波数のバンド幅は約1.75GHzから2.2GHzの間である。
また、第一放射ユニット21及び第二放射ユニット22は、第二バンドにおいて動作し、さらに第一放射ユニット21及び第二放射ユニット22の長さの和(経路の長さの和)は実質的に第二バンドの波長の二分の一である。
ここで、第二バンドのバンド幅は約820MHzから960MHzの間である。
アンテナの動作バンドとそのサイズには相関関係があり、サイズは必要に応じて調整が可能である。
例えば、各バンドの共振経路の長さが動作バンドの波長の四分の一あるいは二分の一であるという原則に基づいてアンテナのサイズを調整する。
言い換えれば、アンテナのサイズが変わると、その動作バンドもそれに伴って変わることを意味する。
その逆もまた然りである。
図4を参照しながら説明する。
このうち、縦軸はリターンロス(Return loss)を表し、横軸は周波数を表す。
一般的に、業者はリターンロスに関しては−6dBより低いことを要求原則としている。
本発明の好適な実施例におけるデュアルバンド式モノポールアンテナ2では、それぞれ1.75GHzから2.2GHzの間及び820MHzから960MHzの間で動作することがわかる。
図5Aから図9Bを参照しながら説明する。
これらは本実施例におけるデュアルバンド式モノポールアンテナ2の第一バンドの放射場の型を示した測定結果の図である。
このうち、図5A、図6A、図7A、図8A及び図9Aは、その順に、デュアルバンド式モノポールアンテナ2が1.75GHz、1.86GHz、1.98GHz、2.14GHz及び2.17GHzにおいて動作した時のE−Plane放射場の型を示した測定結果の図である。
図5B、図6B、図7B、図8B及び図9Bは、その順にデュアルバンド式モノポールアンテナ2が1.75GHz、1.86GHz、1.98GHz、2.14GHz及び2.17GHzにおいて動作した時のH−Plane放射場の型を示した測定結果の図である。
また、図10から図13は本実施例におけるデュアルバンド式モノポールアンテナ2が、第二バンドにおいて動作した時の放射場の型を示した測定結果の図である。
例えば、図10に示すように、細線、太線及び点線によって構成された曲線は、それぞれデュアルバンド式モノポールアンテナ2が824MHz(細線)、836MHz(太線)及び849MHz(点線)において動作した時の放射場の型を示した測定結果の図を表している。
同様に、図11に示すように、細線、太線及び点線によって構成された曲線は、それぞれデュアルバンド式モノポールアンテナ2が869MHz(細線)、880MHz(太線)及び881MHz(点線)において動作した時の放射場の型を示した測定結果の図を表している。
そして、図12に示すように、細線、太線及び点線によって構成された曲線は、それぞれデュアルバンド式モノポールアンテナ2が894MHz(細線)、900MHz(太線)及び915MHz(点線)において動作した時の放射場の型を示した測定結果の図を表している。
さらに、図13に示すように、細線、太線及び点線によって構成された曲線は、それぞれデュアルバンド式モノポールアンテナ2が925MHz(細線)、940MHz(太線)及び960MHz(点線)において動作した時の放射場の型を示した測定結果の図を表している。
上述のように、本発明のデュアルバンド式モノポールアンテナは、第一放射ユニット及び第二放射ユニットが並列に設置される。
故に、従来の技術と比べ、アンテナの長さを縮小して小型化することが可能であり、製品の競争力を高めることができる。
また、デュアルバンド式モノポールアンテナは、第一放射ユニットの共振により第一バンドにおいて動作し、そして、第一放射ユニット及び第二放射ユニットの共振により第二バンドにおいて動作することで、2つの動作バンドを得ることができ、全体の機能及び製品の応用性を高めることを特徴とする。
以上、本発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても、本発明に含まれる。
従来のモノバンド式モノポールアンテナを示した図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナを示した図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナを基板に設置した状態を示した図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナのリターンロス(Return Loss)の測定図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが1.75GHzにおいて動作した時のE−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが1.75GHzにおいて動作した時のH−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが1.86GHzにおいて動作した時のE−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが1.86GHzにおいて動作した時のH−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが1.98GHzにおいて動作した時のE−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが1.98GHzにおいて動作した時のH−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが2.14GHzにおいて動作した時のE−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが2.14GHzにおいて動作した時のH−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが2.17GHzにおいて動作した時のE−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが2.17GHzにおいて動作した時のH−Planeでの放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが824MHz、836MHz及び849MHzにおいて動作した時の放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが869MHz、880MHz及び881MHzにおいて動作した時の放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが894MHz、900MHz及び915MHzにおいて動作した時の放射場の型を示す図である。 本発明における好適な実施例のデュアルバンド式モノポールアンテナが925MHz、940MHz及び960MHzにおいて動作した時の放射場の型を示す図である。
符号の説明
1 モノバンド式モノポールアンテナ
11、21 第一放射ユニット
111 給電部
12、22 第二放射ユニット
13 第三放射ユニット
14、24 アース
141 接地部分
15、26 基板
2 デュアルバンド式モノポールアンテナ
211 第一端
212 第二端
221 湾曲部分
23 給電ユニット
231 穴
25 導電ユニット
251 導電体
252 接地導体
253 第一絶縁層
254 第二絶縁層
D 隙間

Claims (13)

  1. 第一端及び前記第一端の反対側に設置される第二端を有する第一放射ユニットと、
    前記第一放射ユニットの前記第一端に電気的に接続し、実質的に前記第一放射ユニットに並列に設置され、さらに、少なくとも1個の湾曲部分を有する第二放射ユニットと、
    前記第一放射ユニットの前記第二端に電気的に接続する給電ユニットと、
    前記給電ユニットに対応して設置されるアースと、
    導電体及び接地導体を有し、前記導電体は前記給電ユニットに電気的に接続し、前記接地導体は前記アースに電気的に接続する導電ユニットとを備える
    デュアルバンド式モノポールアンテナ。
  2. 前記第二放射ユニットが複数の湾曲部分を有する時、前記湾曲部分はジグザグ状、のこぎり状、あるいは、ウェーブ状等であることを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  3. 前記第二放射ユニットの辺の長さは第一放射ユニットの辺の長さより長いことを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  4. 前記第一放射ユニットは第一バンドにおいて動作することを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  5. 第一放射ユニットの長さは実質的に第一バンドの波長の四分の一であることを特徴とする
    請求項4に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  6. 第一バンドの周波数のバンド幅は約1.75GHzから2.2GHzの間であることを特徴とする
    請求項4に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  7. 第一放射ユニット及び第二放射ユニットは、第二バンドにおいて動作することを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  8. 第一放射ユニット及び第二放射ユニットの長さの和は実質的に第二バンドの波長の二分の一であることを特徴とする
    請求項7に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  9. 第二バンドのバンド幅は約820MHzから960MHzの間であることを特徴とする
    請求項7に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  10. 前記導電ユニットはさらに第一絶縁層及び第二絶縁層を有し、前記第一絶縁層は導電体と接地導体の間に設置され、前記第二絶縁層は前記導電ユニットの最も外側の層に設置されることを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  11. 前記導電ユニットは同軸ケーブルであることを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  12. さらに基板を備え、前記第一放射ユニット及び第二放射ユニットは前記基板上に設置されることを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
  13. 前記給電ユニットはインターフェースカードに設置されることを特徴とする
    請求項1に記載のデュアルバンド式モノポールアンテナ。
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