JP2008152495A - リンク待ち行列台数推定装置およびリンク待ち行列台数推定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】待ち行列台数の推定対象道路の直近の感知器からの局所的なデータを利用するだけで、閑散から渋滞までの全ての交通状況に対してリンクの待ち行列台数を推定する。
【解決手段】上流道路の交通流データに基づいて、道路および上流道路の交通密度を算出する交通密度算出手段142と、道路および上流道路の交通密度および道路長に基づいて、道路および上流道路の存在台数を算出する存在台数算出手段144と、道路および上流道路の存在台数ならびに道路の道路属性情報に基づいて、道路の終端に位置する終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を取得する終端到着台数取得手段146〜150と、終端到着台数および終端信号交差点の信号現示データに基づいて、終端信号交差点を通過する車両の終端通過台数を算出し、終端到着台数と終端通過台数の差から道路の待ち行列台数を算出する待ち行列台数算出手段152と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】上流道路の交通流データに基づいて、道路および上流道路の交通密度を算出する交通密度算出手段142と、道路および上流道路の交通密度および道路長に基づいて、道路および上流道路の存在台数を算出する存在台数算出手段144と、道路および上流道路の存在台数ならびに道路の道路属性情報に基づいて、道路の終端に位置する終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を取得する終端到着台数取得手段146〜150と、終端到着台数および終端信号交差点の信号現示データに基づいて、終端信号交差点を通過する車両の終端通過台数を算出し、終端到着台数と終端通過台数の差から道路の待ち行列台数を算出する待ち行列台数算出手段152と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、リンク待ち行列台数推定装置およびリンク待ち行列台数推定方法に関し、特に信号交差点(以下「ノード」という)および道路(以下「リンク」という)で構成された道路網上の任意のリンクにおける待ち行列台数を推定する装置および方法に関する。
リンクとノードからなる道路網においては、スムーズに車両が流れ、交通量が多くなっても、渋滞が生じないかまたはできるだけ少なくなるように、サイクル長、スプリット(サイクル長に対する青信号の時間の割合)およびオフセット(隣接交差点間の同一方向の青表示開始点のずれ)を設定することが望まれる。このため、実際の道路網における交通流のシミュレーションにより、上記のサイクル長、スプリットおよびオフセットからなる変数の多数の組み合わせのうち、最も渋滞が少なくなるような変数の組み合わせを探索し、その組み合わせによりリアルタイムに信号機を動作させる交通信号制御が行われている。
ここで、渋滞の程度を評価するための一指標として、任意の道路(リンク)における車両等の待ち行列台数がある。上記のシミュレーションを精度良くかつ高速に行うためには、この待ち行列台数を精度良く、高速に計算することが極めて重要である。なお、待ち行列台数は、待ち行列長の表し方の一つであり、台数以外に長さで表すことも可能である。
そこで、従来から、待ち行列台数を得るためのさまざまな方法が提案されている。特許文献1および特許文献2には、カメラによる撮影画像等によって、停止車列の先頭から末尾までの台数あるいは距離を直接計測することが開示されている。また、特許文献3には、通行中の車両の報告から得られる交通データに基づいて、待ち行列台数等の交通状況を決定する方法が開示されている。
特許文献4には、対象区間の複数箇所に設置された交通流センサによって得られるデータを用いて、センサ設置地点ごとのリンクが渋滞か否かを判定し、この判定結果を時刻とともに記憶しておき、センサ間のリンクにおける車両の待ち行列の伝搬を推定補間することによって、渋滞区間と時間帯を導出する方法が開示されている。
特許文献5には、ボトルネックのノードを通過できる交通容量を予め特定しておき、到着する交通量とボトルネックを通過できる交通量の収支計算によって、通過できずにノード付近に滞留した車両による渋滞長の台数を特定する方法が開示されている。
特開2002−342748号公報
特開2002−183880号公報
特開2004−205234号公報
特開平9−69199号公報
特開平11−272989号公報
しかしながら、上記の従来技術には、以下のような問題が存在する。
特許文献1および特許文献2に記載の技術においては、車両の位置を把握するためのカメラを必要とする。このようなカメラは、既存の超音波感知器等に比べコストが高いため、現状では設置道路が限られるという問題がある。
特許文献3に記載の技術においては、車載器で計測されたデータが用いられるが、現状では、走行車両への車載器の搭載率は十分と言えないという問題がある。
特許文献4に記載の技術においては、リンク上に所定間隔で感知器を設置する必要があり、算出できる渋滞の長さが感知器間の距離に依存するという問題がある。また、一般に、感知器の設置位置や間隔によらず、ノードからの待ち行列台数を推定することも必要であるが、特許文献4に記載の技術においては、ノードからの渋滞長が得られるわけではない。
特許文献5は、ノードの状態が車線別に所定の速度よりも遅い車両または車群が連なる状態(ボトルネック)が発生したかどうかを判定するための構成が必要であるため、構成が複雑になるという問題がある。また、一般に、交通シミュレーションにおいては、閑散から渋滞までのどのような交通状況下においても待ち行列台数を得る方法が必要である。しかしながら、特許文献5に記載の技術においては、ボトルネックとはならないような通常時の待ち行列台数を求めることができないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、個々の車両を捉えるカメラ等の計測器を設置することなく、待ち行列台数の推定対象のリンクの直近の感知器からのデータを利用するだけで、閑散から渋滞までの全ての交通状況に対してノードからの待ち行列台数を推定することができるリンク待ち行列台数推定装置および方法を提供することを目的とする。
本発明のリンク待ち行列台数推定装置は、道路網上の任意の道路における待ち行列台数を推定するリンク待ち行列台数推定装置であって、前記道路および前記道路の始端に位置する始端信号交差点に接続された上流道路の、交通量および速度を含む交通流データに基づいて、前記道路および前記上流道路の交通密度を算出する交通密度算出手段と、前記道路および前記上流道路の前記交通密度および道路長に基づいて、前記道路および前記上流道路の存在台数を算出する存在台数算出手段と、前記道路および前記上流道路の存在台数ならびに前記道路の道路属性情報に基づいて、前記道路の終端に位置する終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を取得する終端到着台数取得手段と、前記終端到着台数および前記終端信号交差点の信号現示データに基づいて、前記終端信号交差点を通過する車両の終端通過台数を算出し、前記終端到着台数と前記終端通過台数の差から前記道路の待ち行列台数を算出する待ち行列台数算出手段と、を有する構成を採る。
本発明のリンク待ち行列台数推定方法は、道路網上の任意の道路における待ち行列台数を推定するリンク待ち行列台数推定方法であって、前記道路および前記道路の始端に位置する始端信号交差点に接続された上流道路の、交通量および速度を含む交通流データに基づいて、前記道路および前記上流道路の交通密度を算出する工程と、前記道路および前記上流道路の前記交通密度および道路長に基づいて、前記道路および前記上流道路の存在台数を算出する工程と、前記道路および前記上流道路の存在台数ならびに前記道路の道路属性情報に基づいて、前記道路の終端に位置する終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を取得する工程と、前記終端到着台数および前記終端信号交差点の信号現示データに基づいて、前記終端信号交差点を通過する車両の終端通過台数を算出し、前記終端到着台数と前記終端通過台数の差から前記道路の待ち行列台数を算出する工程と、を有するようにした。
本発明によれば、個々の車両を捉えるカメラ等の計測器を設置することなく、リンク待ち行列台数の推定対象のリンクの直近の感知器からの局所的なデータを利用するだけで、閑散から渋滞までの全ての交通状況に対して交差点からのリンク待ち行列台数を推定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
始めに、本発明の一実施の形態に係るリンク待ち行列台数推定装置を含むシステム全体の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るリンク待ち行列台数推定装置を含む交通管制システムの構成を示すブロック図である。ここでは、道路のことをより抽象化した表現を用いて「リンク」という。またリンク待ち行列台数は、台数または長さで表すことができるが、本実施の形態では、台数を例にとって説明する。
図1に示す交通管制システム100は、道路網全体の交通がスムーズに流れるよう信号の制御を行うシステムである。交通管制システム100は、道路網110、交通管制装置130、およびリンク待ち行列台数推定装置140から構成されている。
始めに、道路網110について説明する。
道路網110は、当該リンク112、上流リンク114a、114b、114c、始端ノード116a、終端ノード116b、車両118、車両感知器(以下「感知器」という)120、および信号機122から構成されている。
当該リンク112および上流リンク114a、114b、114cは、それぞれ道路を表し、特に当該リンク112は、待ち行列台数推定の対象となるリンクを表している。本実施の形態におけるリンク待ち行列台数推定装置140は、ノードとその間を接続するリンクとで構成される対象道路網の中から、任意のリンクを選択してその待ち行列台数を算出する。上流リンク114a、114b、114cは、当該リンク112の上流側に接続され、流入車両が発生するリンクである。
なお、図1では、ノードの一例として上流リンクが3個ある場合を示しているが、一般にN個(Nは1以上の整数)の上流リンクが存在する場合にも適用できることはいうまでもない。
始端ノード116aは、当該リンク112の始端に位置するノードであり、終端ノード116bは、当該リンク112の終端に位置するノードである。
感知器120は、全てのリンクに設置されており、車両の通過を感知する車両感知器である。感知器120は、超音波やマイクロ波、光学、ループコイルなどの方式により、車両の断面交通量(以下「交通量」という)や占有率、速度を測定する。
ここで、交通量とは、車線または車道のある断面を通過する単位時間ごとの車両の台数をいい、通過交通量または交通流率ともいう。占有率とは、単位時間に対する車両通過時間の占める割合をいう。
車両の速度は、感知器から照射した電波が反射して戻る時に生ずるドップラー効果や2ヘッド間の観測時間差を観測することにより、計測することができる。また、車両の速度は、交通量と占有率の関係から計算により推定することも可能である。
次に、交通管制装置130について説明する。
交通管制装置130は、交通流データベース132および信号現示データベース134を有している。交通管制装置130は、対象道路網の感知器120からデータの収集を行ったり、信号機122に対して信号制御を行うものであり、図示しない通信手段で感知器120と信号機122に接続されている。
より具体的には、交通管制装置130は、各リンクにある感知器120から、交通量や占有率、車両の速度等のデータを受け取り、交通流データベース132に保存し、必要に応じてリンク待ち行列台数推定装置140へ送信する。また、交通管制装置130は、後述する信号現示データを生成し、信号現示データベース134に保存し、信号現示データベース134の信号現示データに基づいて信号制御を行い、信号機122に必要な信号を送信する。
交通管制装置130は、例えば感知器120から取得したデータを5分間隔で集計して交通流データベース132に格納し、2.5分、5分、10分といった間隔で信号現示データを生成して信号機122に送出するとともに、信号現示データベース134に蓄積する。交通管制装置130は、信号現示データをリンク待ち行列台数推定装置140の後述する記憶部154へ送信する。
ここで、図2を参照して、データベースである信号現示データベース134に格納されている信号現示データの一例について、説明する。図3は、本実施の形態における処理全体の概念図である。信号現示とは、1つのノードにおいてある一組の交通流に対して同時に与えられている通行権、またはその通行権が与えられている時間帯のことをいう。そして、信号切替の最小単位を階梯(ステップ)という。
図2において、左のステップから順に説明すると、1PG(Person Green)は、第1現示(主道路側つまり交通量の多い道路側の交通流分を「第1現示」と呼ぶ)であって、歩行者および車両に対し青表示であることを示し、このステップは、15秒である。第1現示では、従道路側つまり交通量の少ない道路側には、通行権が与えられず、全て赤表示となる。
1PF(Person Flash)は、第1現示であって、歩行者に対し青点滅表示で、車両に対し青表示であることを示し、このステップは5秒である。1Gは、第1現示であって、車両に対し青表示で、歩行者に対し赤表示であることを示し、このステップは10秒である。1Y(Yellow)は、第1現示であって、車両に対し黄表示で歩行者に対し赤表示であることを示し、このステップは2秒である。1R(Red)は、第1現示であって、車両と歩行者に対し赤表示(全赤表示)であることを示し、このステップは3秒である。
2PGは、第2現示(従道路を「第2現示」と呼ぶ)であって、歩行者および車両に対し青表示であることを示し、このステップは、12秒である。2PFは、第2現示であって、歩行者に対し青点滅表示で、車両に対し青表示であることを示し、このステップは6秒である。2Gは、第2現示であって、車両に対し青表示で、歩行者に対し赤表示であることを示し、このステップは7秒である。2Yは、第2現示であって、車両に対し黄表示で歩行者に対し赤表示であることを示し、このステップは2秒である。2Rは、第2現示であって、車両および歩行者に対し赤表示であることを示し、このステップは3秒である。第2現示では、主道路には通行権が与えられず、全て赤表示となる。
ここで、1PGから2Rまでの全てのステップの時間の合計(信号表示が一巡するのに要する時間)をサイクル長という。
次に、図1を参照して、本発明に係るリンク待ち行列台数推定装置140の構成について説明する。リンク待ち行列台数推定装置140は、交通密度算出部142、存在台数算出部144、流入台数算出部146、始端通過台数算出部148、到着台数算出部150、待ち行列台数算出部152、記憶部154およびモニタ156から構成される。リンク待ち行列台数推定装置140は、交通流データベース132の交通流データおよび信号現示データベース134の信号現示データに基づいて当該リンク112の待ち行列台数を算出する。
次に、図3を参照して、本装置における各構成要素が実行する処理の概要を説明する。以下、図中に示す各データまたはその添え字に関して、当該リンク112をd、当該リンク112に接続する全部でN本の上流リンクをui(i=1,2,…,N)と表記する。例えば、図1、図3、図4、図6、および図11では、N=3であり、i=1のときは上流リンク114a、i=2のときは上流リンク114b、i=3のときは上流リンク114cをそれぞれ表す。そして、上流リンクuiの交通密度をkui[台/m]、リンク長をLui[m]、存在台数をEui[台]、分岐率をDui[%]、上流リンクuiから当該リンク112への流入台数をQINi[台]、始端ノード116aの通過台数をQuOUT[台]、終端ノード116bの到着台数をQdARV[台]、および終端ノード116bからの通過台数をQdOUT[台]とそれぞれ表記する。
なお、交通密度とは、ある時刻に単位長のリンクに存在する車両の見なし台数をいう。分岐率とは、ある上流リンクからノードを経て当該リンクへ流入する車両の見なし台数の、当該リンクへ流入する全車両の見なし台数に対する割合をいう。
交通密度算出部142は、交通流データベース132、および記憶部154を介して感知器120から提供された交通流データ(ここでは5分間交通量Quiおよび速度Vui)に基づいて、当該リンク112と上流リンク114a、114b、114cの交通密度kui[台/m]を算出する。
存在台数算出部144は、交通密度算出部142が算出した交通密度kuiと記憶部154に格納されたリンク長Luiのデータに基づいて、各リンクの存在台数Euiを算出する。
流入台数算出部146は、後述する存在台数Euiと後述する分岐率Duiのデータに基づいて、始端ノード116aへの流入台数QINiを算出する。
始端通過台数算出部148は、流入台数QINiと始端ノード116aの信号現示データに基づいて、当該リンク112への通過台数QuOUTを算出する。到着台数算出部150は、通過台数QuOUTと当該リンク112の存在台数Edと、当該リンク112の容量および飽和交通流率を含む道路属性情報(以下「リンク属性情報」という)に基づいて、終端ノード116bへの到着台数QdARVを算出する。ここで、リンク容量とは、車両の状態には関係なく、そのリンクに収容できる最大の車両台数をいう。また、飽和交通流率とは、交通需要が十分に存在する状態で交差点流入部において単位時間あたりに通過できる最大の車両のみなし台数をいう。
待ち行列台数算出部152は、到着台数QdARVと終端ノード116bの信号現示データに基づいて、終端ノード116bを通過する通過台数QdOUTを算出する。さらに、到着台数QdARVと通過台数QdOUTの差(QdARV−QdOUT)を当該リンク112の待ち行列台数として算出する。
記憶部154は、交通調査などにより予め交通流データベース132から取得した交通量Qui、および速度Vui、信号現示データベース134から予め取得した信号現示データ、分岐率Dui、リンク長Lui、リンク容量、飽和交通流率、ならびに各算出部142〜152の計算結果を記憶部154に格納する。
こうして得られた到着台数QdARVと通過台数QdOUTの差(QdARV−QdOUT)は、当該リンク112の待ち行列台数とみなされ、数値化またはグラフ化した台数がモニタ156に表示される。また、待ち行列台数算出部152は、待ち行列台数(QdARV−QdOUT)を交通管制装置130へ送信するようにしてもよい。交通管制装置130は、この待ち行列台数をもとにして、信号現示データの生成に役立てることができる。
図示しない制御部は、リンク待ち行列台数推定装置140における各算出部142〜152や記憶部154の動作を管理・統括する。
また、本実施の形態では、データベースとして機能する交通管制装置130内の交通流データベース132や信号現示データベース134に、例えば最近の5分間に計測された感知器120のデータと、生成された信号現示のデータが既に納められているものとする。なお、過去の交通流データと信号現示データを蓄積しておき、任意の過去時点のリンク待ち行列台数を推定してもよい。
次に、本実施の形態におけるリンク待ち行列台数推定装置140の動作について、図4〜図12を参照して説明する。最初に、交通密度算出部142の動作について、図4に概念図を示し、図5のフローチャートにより交通密度算出部142の動作を説明する。
交通密度算出部142は、当該リンクとその上流リンクについて交通密度を算出する。以下でパラメータを表現する場合、上流リンク114a、114b、114cを表す記号または添字をそれぞれu1、u2、u3とする。より一般的に表現すると、上流リンクがN個ある場合は、u1、u2、u3、…、uNと表現することができる。図4は、各上流リンク114a、114b、114cおよび当該リンク112において、交通密度kuiは、式(1)により、感知器120から得られた交通量Quiを速度Vuiで除算して得られることを示している。交通密度kdも同様に求められる。
次に、図5のフローチャートにより、交通密度算出部142の動作を説明する。まず、交通密度算出部142は、i=1とし(S1100)、リンクuiの交通量データQuiと速度データVuiを記憶部154から読み込む(S1200)。各リンクについて、式(1)に従い交通密度kuiを算出し(S1300)、記憶部154に保存する(S1400)。iがN未満であれば(S1500:NO)、iに1を加算して(S1900)、S1200に戻る。i=Nの場合(S1500:YES)、続いて当該リンクの交通量データQdと速度データVdを記憶部154から読み込む(S1600)。同様に式(1)を用いて交通密度kdを算出し(S1700)、記憶部154に保存する(S1800)。図1の場合はN=3である。
次に、図6に本発明の実施の形態における存在台数算出部144の行う処理の概念図を示し、図7のフローチャートを用いてその動作を説明する。図6は、各上流リンク114a、114b、114cおよび当該リンク112において、存在台数Euiが、式(2)により交通密度kuiにリンク長Luiを乗算して得られることを示している。交通密度kdも同様に求められる。
次に、図7のフローチャートにより、存在台数算出部144の動作を説明する。ここでは、交通密度算出部142によって求めた交通密度がリンクを代表するものとみなし、この交通密度と予め記憶部154に格納されたリンク長データを用いて存在台数を算出する。まず、i=1とし(S2100)、リンクuiの交通密度kuiとリンク長データLuiを記憶部154から読み込む(S2200)。各リンクについて、式(2)に従い存在台数Euiを算出し(S2300)、記憶部154に保存する(S2400)。
iがN未満であれば(S2500:NO)、iに1を加算して(S2900)、S2200に戻る。i=Nの場合(S2500:YES)、続いて当該リンクの交通密度kdとリンク長データLdを記憶部154から読み込む(S2600)。式(2)を用いて存在台数Edを算出し(S2700)、記憶部154に保存する(S2800)。図1の場合はN=3である。
なお、存在台数算出部144を用いる代わりに、計測した車両の速度とリンク長からリンク旅行時間を求め、交通量を旅行時間分だけ累積した台数を存在台数としてもよい。
次に、図8のフローチャートにより、本実施の形態における流入台数算出部146の動作を説明する。流入台数算出部146は、まず記憶部154から上流リンク114の存在台数(Eu1、Eu2、Eu3、…)と、当該リンク112への分岐率(Du1、Du2、Du3、…)を読み込む(S3100)。続いてi=1とし(S3200)、リンクiの存在台数Euiと分岐率Duiから式(3)に従い始端ノード116aへの流入台数QINiを算出する(S3300)。QINiを記憶部154に保存し(S3400)、iがN未満であれば(S3500:NO)、iに1を加算して(S3600)、S3300に戻る。i=N(S3500:YES)であれば終了する。図1の場合はN=3である。
次に、図9のフローチャートにより、本発明の実施の形態における始端通過台数算出部148の動作を説明する。始端通過台数算出部148は、まず、i=1とし(S4100)、上流リンクからの流入台数QINiと始端ノード116aの信号現示データを記憶部154から読み込む(S4200)。本実施の形態では、始端ノード116aの信号現示データにおいて、青開始時点(図2では第1現示の場合、1PGの開始時点)から次の青開始時点までの所要時間であるサイクル長を単位時間tui[秒]とする。
本処理開始からtui秒までの信号ステップとその秒数に基づいて、式(4)に従って、各リンクiに対する青時間Bui[秒]の比率を平均通過率Puiとして算出する(S4300)。青時間Buiは、第1現示の場合、1PGと1PFと1Gの合計となる。
iがN未満であれば(S4400:NO)、iに1を加算して(S4700)、S4200に戻る。i=Nの場合(S4400:YES)、式(5)に従って、各リンクの流入台数QINiに平均通過率Puiを乗じた値をi=1からNまで加算し、これを通過台数QuOUTとして算出し(S4500)、通過台数QuOUTを保存する(S4600)。
次に、図10のフローチャートにより、本発明の実施の形態における到着台数算出部150の動作を説明する。ここではまず記憶部154から、通過台数QuOUTと、当該リンク112の存在台数Edと、当該リンク112の容量および飽和交通流率を含むリンク属性情報を読み込む(S5100)。続いて、QuOUTとEdを合わせた車群の走行を交通流モデルによって模擬し、t=0から終端ノードのサイクル長td[秒]までに到着する台数QdARVを求める(S5200)。
このQdARVを記憶部154に保存して終了する(S5300)。
また、図11の概念図により、終端ノード116bにおける経過時間と到着台数の関係について説明する。当該リンク112においては、t=0のときに当該リンク112内に存在した車両の存在台数Edとあらたに当該リンク112に入ってくる車両の始端通過台数QuOUTが、今後終端ノード116bに到着する車両の対象となる。経過時間に対して到着台数がどのように変化するかは、様々なケースが考えられる。ここでは、最も単純なケースとして、常に単位時間当たり一定の台数が到着するケースを図11下に示している。この場合は、t=0で到着台数は0であるが、t=td(サイクル長経過時)の時の到着台数の値がQdARVとなる。
次に、図12のフローチャートにより、本発明の実施の形態における待ち行列台数算出部152の動作を説明する。ここではまず、記憶部154から到着台数QdARVと終端ノード116bの信号現示データを読み込む(S6100)。続いて、信号現示データのうち、終端ノード116bの青開始時点からの単位時間tdの信号ステップから、式(6)に従い、当該リンク112のサイクル長tdに対する青時間Bdの比率を平均通過率Pdとして算出する(S6200)。
さらに、式(7)に従い、QdARVに通過率Pdを乗算した台数を終端通過台数QdOUTとして算出する(S6300)。最後に、到着台数QdARVから終端通過台数QdOUTを減算した台数QdARV−QdOUTを待ち行列台数として算出し(S6400)、QdARV−QdOUTを記憶部154に保存し(S6500)、上記一連の処理を終了する。待ち行列台数は、算出後に直接、または記憶部154に一度保存した後に、モニタ156に表示するようにしてもよい。また、算出した待ち行列台数は、図示しないプリンタからプリントアウトするようにしてもよい。また、通信回線を利用して、交通管制装置130へ送信し、信号現示データの計算に使用してもよい。
このように、本実施の形態によれば、当該リンクおよび当該リンクの上流リンクに設置された感知器から得る交通流データ(交通量および車両の速度)と、当該リンクの始端ノードおよび終端ノードの信号現示データとからなる局所的なデータのみを用いてリンク待ち行列台数の推定を行う。このため、道路網全体の交通流を再現しなくても、当該リンクの周辺の局所的なデータのみから任意リンクの待ち行列台数を容易に得ることができる。
また、本実施の形態によれば、感知器から得られた交通量、速度に基づいて当該リンクとその上流リンクの交通密度を算出し、前記交通密度とリンク長から各リンクの存在台数を算出し、これに基づいて交通流を再現するため、感知器の設置位置に関わらず、ノードからの待ち行列台数を推定することができる。
なお、本実施の形態で実現される機能および動作はコンピュータのプログラムにより実現するようにしてもよく、その場合は、そのプログラムを格納する図示しないメモリや制御を行うCPU等を、リンク待ち行列台数推定装置に備えるものとする。また、プログラムを格納する媒体は外部記憶媒体でもよく、例えば、EPROMやフラッシュEEPROM、CD−ROMなどであってもよい。
本発明は、個々の車両を捉えるカメラ等の計測器を設置することなく、待ち行列台数の推定対象の道路の直近の感知器からの局所的なデータを利用するだけで、閑散から渋滞までの全ての交通状況に対してリンクの待ち行列台数を推定することができるという効果を有し、信号制御システムや交通情報提供システム等に有用である。
100 交通管制システム
110 道路網
112 当該リンク
114a、114b、114c 上流リンク
116a 始端ノード
116b 終端ノード
118 車両
120 感知器
122 信号機
130 交通管制装置
132 交通流データベース
134 信号現示データベース
140 リンク待ち行列台数推定装置
142 交通密度算出部
144 存在台数算出部
146 流入台数算出部
148 始端通過台数算出部
150 到着台数算出部
152 待ち行列台数算出部
154 記憶部
156 モニタ
110 道路網
112 当該リンク
114a、114b、114c 上流リンク
116a 始端ノード
116b 終端ノード
118 車両
120 感知器
122 信号機
130 交通管制装置
132 交通流データベース
134 信号現示データベース
140 リンク待ち行列台数推定装置
142 交通密度算出部
144 存在台数算出部
146 流入台数算出部
148 始端通過台数算出部
150 到着台数算出部
152 待ち行列台数算出部
154 記憶部
156 モニタ
Claims (9)
- 道路網上の任意の道路における待ち行列台数を推定する待ち行列台数推定装置であって、
前記道路および前記道路の始端に位置する始端信号交差点に接続された上流道路の、交通量および速度を含む交通流データに基づいて、前記道路および前記上流道路の交通密度を算出する交通密度算出手段と、
前記道路および前記上流道路の前記交通密度および道路長に基づいて、前記道路および前記上流道路の存在台数を算出する存在台数算出手段と、
前記道路および前記上流道路の存在台数ならびに前記道路の道路属性情報に基づいて、前記道路の終端に位置する終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を取得する終端到着台数取得手段と、
前記終端到着台数および前記終端信号交差点の信号現示データに基づいて、前記終端信号交差点を通過する車両の終端通過台数を算出し、前記終端到着台数と前記終端通過台数の差から前記道路の待ち行列台数を算出する待ち行列台数算出手段と、
を有する待ち行列台数推定装置。 - 前記終端到着台数取得手段は、
前記上流道路の存在台数および前記始端信号交差点の分岐率に基づいて、前記道路に流入する車両の流入台数を算出する流入台数算出手段と、
前記流入台数および前記始端信号交差点の信号現示データに基づいて、前記道路の始端を通過する車両の始端通過台数を算出する始端通過台数算出手段と、
前記始端通過台数および前記道路の存在台数に基づいて、車群推移を模擬し、前記終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を算出する終端到着台数算出手段と、
を備える請求項1記載の待ち行列台数推定装置。 - 前記交通密度算出手段は、
前記上流道路の交通流データとして、前記上流道路に設置された感知器から取得されたデータを用いる、
請求項1または請求項2記載の待ち行列台数推定装置。 - 前記流入台数算出手段は、
前記上流道路のそれぞれについて前記上流道路の存在台数と前記上流道路の分岐率とを乗算し、得られた値を加算することにより、前記道路への流入台数を算出する、
請求項2記載の待ち行列台数推定装置。 - 前記始端通過台数算出手段は、
前記上流道路のそれぞれについて、信号現示データとしてサイクル長および青時間のデータを取得し、前記サイクル長に対する前記青時間の比率である平均通過率を算出し、前記上流道路からの流入台数と前記平均通過率とを乗算し、得られた値を加算することにより、前記道路の始端通過台数を算出する、
請求項2記載の待ち行列台数推定装置。 - 前記終端到着台数算出手段は、
前記始端通過台数、前記道路の存在台数、および前記道路の道路属性情報に基づいて、車群推移を模擬することにより、前記道路の終端到着台数を算出する、
請求項2記載の待ち行列台数推定装置。 - 前記待ち行列台数算出手段は、
前記終端信号交差点における信号現示データとしてサイクル長および青時間のデータを取得し、前記サイクル長に対する前記青時間の比率である平均通過率を算出し、前記終端到着台数と前記平均通過率とを乗算することにより、前記道路の終端通過台数を算出する、
請求項1記載の待ち行列台数推定装置。 - 道路網上の任意の道路における待ち行列台数を推定する待ち行列台数推定方法であって、
前記道路および前記道路の始端に位置する始端信号交差点に接続された上流道路の、交通量および速度を含む交通流データに基づいて、前記道路および前記上流道路の交通密度を算出する工程と、
前記道路および前記上流道路の前記交通密度および道路長に基づいて、前記道路および前記上流道路の存在台数を算出する工程と、
前記道路および前記上流道路の存在台数ならびに前記道路の道路属性情報に基づいて、前記道路の終端に位置する終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を取得する工程と、
前記終端到着台数および前記終端信号交差点の信号現示データに基づいて、前記終端信号交差点を通過する車両の終端通過台数を算出し、前記終端到着台数と前記終端通過台数の差から前記道路の待ち行列台数を算出する工程と、
を有する待ち行列台数推定方法。 - 道路網上の任意の道路における待ち行列台数を推定する待ち行列台数推定プログラムであって、
前記道路および前記道路の始端に位置する始端信号交差点に接続された上流道路の、交通量および速度を含む交通流データに基づいて、前記道路および前記上流道路の交通密度を算出する工程と、
前記道路および前記上流道路の前記交通密度および道路長に基づいて、前記道路および前記上流道路の存在台数を算出する工程と、
前記道路および前記上流道路の存在台数ならびに前記道路の道路属性情報に基づいて、前記道路の終端に位置する終端信号交差点に到着する車両の終端到着台数を取得する工程と、
前記終端到着台数および前記終端信号交差点の信号現示データに基づいて、前記終端信号交差点を通過する車両の終端通過台数を算出し、前記終端到着台数と前記終端通過台数の差から前記道路の待ち行列台数を算出する工程と、
をコンピュータに実行させるための待ち行列台数推定プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006339244A JP2008152495A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | リンク待ち行列台数推定装置およびリンク待ち行列台数推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006339244A JP2008152495A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | リンク待ち行列台数推定装置およびリンク待ち行列台数推定方法 |
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JP2008152495A true JP2008152495A (ja) | 2008-07-03 |
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ID=39654610
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JP2006339244A Pending JP2008152495A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | リンク待ち行列台数推定装置およびリンク待ち行列台数推定方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008152495A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010067174A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Aisin Aw Co Ltd | 交通情報生成システム、交通情報生成方法及び交通情報生成プログラム |
JP2010146545A (ja) * | 2009-08-07 | 2010-07-01 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 路上通信システム及び交通信号制御機並びに路上通信装置 |
JP2012113570A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 交通信号制御装置及び交通信号制御方法 |
US9207091B2 (en) | 2011-04-21 | 2015-12-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Drive assistance device |
JP2017091451A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | オムロン株式会社 | 交通流データ収集装置、および交通流データ収集方法 |
-
2006
- 2006-12-15 JP JP2006339244A patent/JP2008152495A/ja active Pending
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