JP2008148863A - 調理用鍋蓋 - Google Patents

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Katsunori Yokoyama
勝則 横山
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Abstract

【課題】非常に扱い易く操作性に秀れ尚且つ量産性やコスト性にも秀れた画期的な調理用鍋蓋の提供。
【解決手段】把手部1の中央側端部に蓋本体2の中央部に形成した注水用通孔2aと連通する注水口3を設け、この注水口3を開閉自在に閉塞する開閉体4を、この把手部1の上面部の中央側端部からスライドガイド部5に沿って外縁側端部に向けてスライド移動することで注水口3を閉塞状態から開口状態とするように構成し、前記把手部1は一対の分割部材1A,1Bを互いに重合状態に組み付け固定して成る構成とし、この一対の分割部材1A,1Bの互いに対向する位置に夫々ガイド溝5A,5Bを形成し、この一対の対向ガイド溝5A,5Bにより前記スライドガイド部5を構成し、この一対の対向ガイド溝5A,5Bに開閉体4の両側縁部を夫々嵌合しこの対向ガイド溝5A,5Bに沿って開閉体4をスライド移動自在に抜け止め保持するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばフライパンや鍋などの加熱調理容器に被せて使用する調理用鍋蓋に関するものである。
この種の調理用鍋蓋としては、従来から様々なものが提案されている。
例えば、特許文献1に開示されるように、フライパンや鍋などの加熱調理容器(以下、単に容器と呼ぶ)の上方に調理用鍋蓋を被せたまま、この調理用鍋蓋の蓋本体の中央部に設けた開閉自在な注水口を開いて、この注水口から例えば差し水や各種調味料などを容器内に簡単に注ぎ入れられるように構成した調理用鍋蓋(以下、従来例)が提案されている。通常、加熱調理中に容器に水や調味料を入れたい場合、この容器に被せた調理用鍋蓋を開け外して水や調味料を入れる為、その際に容器から熱気が逃げ、容器内の温度が一気に下がってしまうという問題があるが、この点、前述した従来例によれば、容器に調理用鍋蓋を被せた状態のまま前記注水口から水や調味料を注ぎ入れることができる為、熱を逃がさず良好に加熱調理を実施でき非常に便利である。
特許第3504636号公報
しかしながら、この種の注水口を設けた調理用鍋蓋は、その注水口に対して起伏回動自在に開閉蓋を設け、この開閉蓋の起伏回動操作によって注水口を閉塞状態から開口状態に操作する構造を採用しており、この開閉蓋を軸着する軸着構造がどうしても必要となるだけに、それだけ複雑構成となりまた部品点数も多く製造が厄介でコストも高いなどの欠点を有した。
本発明は、このような問題点に鑑み、製造が面倒な軸着構造を排し、把手部の上面部をスライド移動する開閉体のスライド操作によって注水口の開閉操作を行うスライド構造を採用することで、調理用鍋蓋の把手部を握った手の親指による押し引き動でスライド体を簡単にスライド開閉操作でき、非常に扱い易く、しかも簡易構造で部品点数も少なく済み製造も極めて容易で量産性に秀れそれだけ低コストに製造実現可能など、実用性に秀れた画期的な調理用鍋蓋を提供することを課題とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
把手部1の少なくとも中央側端部を蓋本体2の中央部に取り付け固定すると共に、この把手部1の外縁側端部を蓋本体2の外縁部に取り付け固定するか若しくはこの蓋本体2の外縁部の上方に配し、この蓋本体2の上面部に把手部1を設けた構成とし、この把手部1の中央側端部には蓋本体2の中央部に形成した注水用通孔2aと連通する注水口3を設けると共に、この注水口3を開閉自在に閉塞する開閉体4をこの把手部1の上面部の中央側端部からスライドガイド部5に沿って外縁側端部に向けてスライド移動自在に設け、この開閉体4を把手部1の中央側端部から外縁側端部に向けてスライド移動することで前記注水口3を閉塞状態から開口状態とし得るように構成し、前記把手部1は、この把手部1の中央側端部から外縁側端部に至る長さ方向に沿って引線した分割境界線を境にこの把手部1を幅方向に二分割して成る一対の分割部材1A,1Bを、互いに重合状態に組み付け固定して成る構成とすると共に、この一対の分割部材1A,1Bの互いに対向する位置に夫々ガイド溝5A,5Bを形成し、この一対の対向ガイド溝5A,5Bにより前記スライドガイド部5を構成し、この一対の対向ガイド溝5A,5Bに前記開閉体4の両側縁部を夫々嵌合しこの対向ガイド溝5A,5Bに沿って開閉体4をスライド移動自在に抜け止め保持するように前記スライドガイド部5を構成したことを特徴とする調理用鍋蓋に係るものである。
また、前記把手部1のスライドガイド部5は、この把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bの長さ方向にコ字溝状のガイド溝5A,5Bを互いに開口側を対向状態に形成して成る構成としたことを特徴とする請求項1記載の調理用鍋蓋に係るものである。
また、前記把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bの一端部に夫々、螺着部半体8a,8bを設け、この一対の分割部材1A,1Bを重合状態に組み付けることで前記一対の螺着部半体8a,8bによって形成される円筒状の螺着部8を前記把手部1の中央側端部に下方突出状態に設けた構成とし、この螺着部8を前記前記蓋本体2の注水用通孔2aに挿通すると共に、この注水用通孔2aの内面に形成した螺合部9に螺着固定する,若しくはこの蓋本体2の下面側から前記螺着部8の外面部に被嵌状態に環状の螺合部9を螺着固定することでこの把手部1の中央側端部を蓋本体2の中央部に取り付け固定した構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋に係るものである。
また、前記開閉体4は、両側縁部を前記スライドガイド部5の対向ガイド溝5A,5Bに嵌合し得る板厚に設定された板状に構成すると共にこの板状の開閉体4の板上面部から上方に突出状態に、指を掛けて開閉体4をスライド操作するための操作用指掛け部4aを形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋に係るものである。
また、前記把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bのうち一方の分割部材1Aの重合面に凹部7を凹設し、この凹部7に圧入嵌合して凹凸係合する凸部6をもう一方の分割部材1Bの重合面に凸設し、この一対の分割部材1A,1Bの重合面を重合状態にして凹部7と凸部6との凹凸係合によりこの一対の分割部材1A,1Bを組み付け固定した構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋に係るものである。
また、前記把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bは、ガイド溝5A,5Bを樹脂により一体成形した樹脂成形品としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、例えばフライパンや鍋などの容器上に、蓋本体を被せた状態としたままこの蓋本体の上面部の把手部の中央側端部に設けた注水口を開口してこの注水口から前記容器内へと差し水や各種調味料を注ぎ入れることができる。
また、把手部の上面部のスライドガイド部に沿ってスライド移動自在な開閉体を、この把手部の中央側端部から外縁側端部に向けてスライド移動させるだけの簡単な操作で前記注水口を閉塞状態から開口状態に切替え可能で、よって、例えば把手部を握る手の親指などで開閉体を押し動或いは引き動してスライド移動させる簡単な操作で注水口の開閉操作を行うことができ非常に扱い易く操作性に秀れた構成である。
また、この種の調理用鍋蓋においては、如何に大量製造に向いた構造とするかが量産性やコスト性の観点から重要であるが、本発明によれば、上記従来例のように製造が厄介となる軸着構造を採用せず、単にガイド溝を有する分割部材同志を重合状態に組み付け固定したシンプルな構成の把手部とし、更にこの把手部の各分割部材に有する一対の対向ガイド溝により開閉体を抜け止め保持しつつこの対向ガイド溝に沿って開閉体をスライド移動自在に構成したシンプルな構造としている為、それだけ簡易製造可能で量産性やコスト性にも秀れる。
よって、本発明は、非常に扱い易く注水口の開閉操作を簡単に行えるスライド構造を、簡易製造可能なシンプルな構成により実現し、よって、操作性や作業性に秀れ且つ量産性やコスト性にも極めて秀れる画期的で商品価値の高い調理用鍋蓋となる。
また、請求項2記載の発明においては、本発明のスライドガイド部を、一対のコ字溝状の対向ガイド溝により簡易に実現でき、より一層簡易に設計実現可能で実用性に秀れた調理用鍋蓋となる。
また、請求項3記載の発明においては、蓋本体と把手部の中央側端部との取り付け固定を、把手部の螺着部と螺合部との螺着操作により簡単且つ確実に達成でき、一層量産性に秀れた構成となる。また、この把手部の螺着部と前記螺合部との螺着固定により、螺着部を構成する一対の螺着部半体同志が固定されて一対の分割部材同志の重合固定も達成されることとなり、組み付け作業性に秀れた一層実用性に秀れた調理用鍋蓋となる。
また、請求項4記載の発明においては、開閉体に設けた操作用指掛け部に、例えば把手部を握った手の親指を掛けるなどして開閉体のスライド移動操作を一層良好に行うことができ、非常に扱い易くより操作性に秀れた調理用鍋蓋となる。
また、請求項5記載の発明においては、把手部を構成する一対の分割部材の重合面を重合状態に配するだけで、この各分割部材に凸設若しくは凹設した凸部若しくは凹部同志が圧入嵌合状態に凹凸係合することとなり、よって一対の分割部材を重合状態に組み付けするだけで、前記凹凸係合によりこの一対の分割部材同志が前記組み付け状態に固定される組み付け性に秀れた構成を簡易構造で実現しており、一層量産性及び実用性に秀れた調理用鍋蓋となる。
また、請求項6記載の発明においては、把手部を構成する一対の分割部材は、開閉体のスライド開閉構造を実現するための前記ガイド溝を、この各分割部材を樹脂成形する際にこれら分割部材に一体成形して設けた構成とし、これにより例えば型抜き成形などの量産性に秀れた製造方法により分割部材及びガイド溝を一体成形でき、簡易に量産化が可能で一層量産性やコスト性に秀れた調理用鍋蓋となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
蓋本体2の上面部には、把手部1の少なくとも中央側端部を蓋本体2の中央部に取り付け固定すると共に、この把手部1の外縁側端部を蓋本体2の外縁部に取り付け固定するか若しくはこの蓋本体2の外縁部の上方に配して把手部1を設けている。この把手部1を握るなどして蓋本体2を手に取ることができる。
また、蓋本体2の中央部には注水用通孔2aを形成しており、この注水用通孔2aと連通する注水口3を前記把手部1の中央側端部に設けている。
この注水口3は、把手部1の上面部の中央側端部からスライドガイド部5に沿って開閉体4を把手部1の外縁側端部にスライド移動せしめることで閉塞状態から開放状態とすることができる。即ち、把手部1の中央側端部に位置する開閉体4により注水口3が閉塞され、この開閉体4をスライドガイド部5に沿ってスライド移動せしめる(前記閉塞位置から退避移動させる)ことで注水口3を開口状態とすることができる。
従って、本発明は、例えばフライパンや鍋などの所定の加熱調理容器に蓋本体2を被せた状態のまま、開口状態とした注水口3から前記蓋本体2の注水用通孔2aを介して前記加熱調理容器内へと差し水や調味料などを注ぎ入れることができる。
また、この注水口3の開閉操作は、スライドガイド部5に沿って開閉体4を把手部1の上面部をスライド移動させるだけで簡単に行える。即ち、この把手部1を握る手の親指などをこの開閉体4に掛けて押し引き動するなどして簡単に操作でき非常に扱い易く操作性に秀れることとなる。
しかも、このスライドガイド部5を備えた把手部1は、スライドガイド部5を構成する対向ガイド溝5A,5Bのうちの一方のガイド溝5Aを有する分割部材1Aと、もう一方のガイド溝5Bを有する分割部材1Bとを、重合状態に組み付け固定しただけの簡単な組み付け構造としている。また、この把手部1のスライドガイド部5の一対の対向ガイド溝5A,5Bに開閉体4の両側縁部を夫々嵌合することでこの開閉体4を対向ガイド溝5A,5Bに沿ってスライド移動自在に抜け止め保持している。
本発明は、このように一対の分割部材1A,1Bと、その各ガイド溝5A,5Bに嵌合状態に開閉体4を組み付ける非常にシンプルな構造によって操作性に秀れ前記注水口3を簡単操作で開閉できるスライド開閉構造を実現している。従って、例えば後述の実施例のように、この把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bは樹脂成形品とすると共にこの各分割部材1A,1Bの樹脂成形時にガイド溝5A,5Bも一体に成形した構成とすることで簡易に量産することも可能で、この点、量産性やコスト性においても極めて秀れることとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、例えばフライパンや鍋などの加熱調理容器に被せて使用する調理用鍋蓋であって、把手部1の少なくとも中央側端部を蓋本体2の中央部に取り付け固定すると共に、この把手部1の外縁側端部を蓋本体2の外縁部に取り付け固定するか若しくはこの蓋本体2の外縁部の上方に配し、この蓋本体2の上面部に把手部1を設けた構成とし、この把手部1の中央側端部には蓋本体2の中央部に形成した注水用通孔2aと連通する注水口3を設けると共に、この注水口3を開閉自在に閉塞する開閉体4をこの把手部1の上面部の中央側端部からスライドガイド部5に沿って外縁側端部に向けてスライド移動自在に設け、この開閉体4を把手部1の中央側端部から外縁側端部に向けてスライド移動することで前記注水口3を閉塞状態から開口状態とし得るように構成している。
本実施例の構成を具体的に説明する。
図示した本実施例は、フライパンに被せて使用する。
蓋本体2は、図2,3に図示したように、通常の鍋蓋と同様、フライパンの上部開口縁に当接係止してこの開口縁上に載置し得る逆さ碗状(皿状)に構成すると共に、その上部中央部に注水用通孔2aを形成している。
また、この蓋本体2をフライパンに被せた状態のままフライパン内を視認できるように、蓋本体2の外縁部側と中央部側とは別部材を連設して成る構成と摺ると共に中央部側部材は透明ガラス製としている。
また、後述の把手部1の外縁側端部を取り付け固定するための止着ネジ10を挿通するネジ挿通孔11を外縁部側に形成している。
本実施例の把手部1は、図2及び図3に図示したように、C字状若しくはU字状に湾曲した形状にしてその一端側(外縁側端部)の上面部には、図6に図示したように本実施例の調理用鍋蓋を立ち置き状態とするための支持突部12を形成しており、この支持突部12は、突端部が平坦辺に形成されており、この把手部1を蓋本体2に取り付け固定した状態でこの蓋本体2の外縁部と把手部1の支持突部12の平坦辺を接地面に接地せしめることで、図6に図示したように蓋本体2を立ち置き状態に設置できるように構成したものである。
また、この把手部1は、図1に図示したように一対の分割部材1A,1Bから成る構成としている。
詳述すると、この把手部1の中央側端部から外縁側端部に至る長さ方向に沿って引線した分割境界線を境にこの把手部1を幅方向に二分割して成る一対の分割部材1A,1Bを、互いに重合状態に組み付け固定して成る構成としている。図4に図示したように、把手部1を、正面視において幅方向中央部を鉛直方向に分断し、その左右の半体を夫々分割部材1A,1Bとする。
また、この分割部材1A,1Bの重合面にして互いに対向する位置にガイド溝5A,5Bを形成しており、この一対の対向ガイド溝5A,5Bにより把手部1のスライドガイド部5を構成する。このガイド溝5A,5Bは、一対の分割部材1A,1Bの長さ方向(把手部1の長さ方向、即ち把手部1の中央側端部から外縁側端部に至る方向)に、図4に図示したような断面略コ字型のコ字溝状のガイド溝5A,5Bを互いに開口側を対向状態に形成して成る構成としている。
従って、この一対の分割部材1A,1Bを互いに重合状態に組み付けると、図2に図示したように、把手部1の上面部の一部が他の部位と面一ではなく凹没した凹没上面部がこの把手部1の長さ方向に凹設され、且つこの凹没上面部の幅方向両側の上端に内側に向け突出状態に顎部を形成して、平断面視において図4に図示したようにこの凹没上面部の幅方向両側(図4中、左右両側)にコ字溝状のガイド溝5A,5Bが互いの開口側を対向状態に形成されるように構成したものである。
また、図1及び図5に図示したように、この把手部1のスライドガイド部5と開閉体4とのスライド摺動面でもある把手部1の前記凹没上面部の一部から下方に向けて注水口3を連設した構成としている。
開閉体4は、両側縁部をこのスライドガイド部5のコ字溝状の対向ガイド溝5A,5Bに嵌合し得る板厚に設定された板状に構成すると共に、この板状の開閉体4の板上面部から上方に突出状態に、指を掛けて開閉体4をスライド操作するための操作用指掛け部4aを形成した構成である。具体的には、図4に図示したように、開閉体4の両側縁部は他の部位より肉薄に形成しており、肉薄側縁部を対向ガイド溝5A,5Bに夫々嵌合することでこの肉薄部以外の部位は前記把手部1の上面部と略面一となるように肉厚設定すると共に、この開閉体4の一部、把手部1の外縁側端部に近い端縁に操作用指掛け部4aを上方突出状態に形成している。
この開閉体4の両側縁部を、把手部1の一対の対向ガイド溝5A,5Bに夫々嵌合し、この対向ガイド溝5A,5Bに沿って開閉体4をスライド移動自在に抜け止め保持するように前記スライドガイド部5を構成している。
従って、把手部1を握る手の親指を開閉体4の操作用指掛け部4aに掛けるなどして、図3に図示したように開閉体4をスライドガイド部5に沿ってスライド操作、即ち注水口3の開閉操作を操作性良く良好に行うことができる。
また更に、本実施例においては、図4に図示したように、ガイド溝5A,5Bに嵌合する開閉体4の両側縁部がガイド溝5A,5Bと略合致する形状としガイド溝5A,5Bに対して開閉体4はやや圧入状態に嵌合し、ガイド溝5A,5Bの内面と開閉体4の側縁部とが圧接するように設定している。この双方の圧接による摺動摩擦力によりスライドガイド部5に対して開閉体4のフリーストップを実現している。即ち、この摺動摩擦力の作用により、開閉体4を操作する指や手をこの開閉体4から離しても、開閉体4が自重により下方側に勝手にスライド下動することがなく、スライドガイド部5に対して開閉体4を所望の位置にスライド移動させてその位置に確実にスライド停止しておくことができるフリーストップ構造を簡単な構成で実現している。
更に詳述すると、把手部1は、この把手部1と蓋本体2の上面部との間に手を潜らせるスペースを設けるべく、蓋本体2の中央部から上方に伸びた後C字状若しくはU字状に湾曲して下方に伸びて蓋本体2の外縁部に到達するアーチ形状に形成しているので、この把手部1の長さ方向に沿って形成するスライドガイド部5は、当然、把手部1の中央側端部から外縁側端部に向かう所定位置まで上り状態に形成されている。従って、上述したフリーストップ構造がない場合、開閉体4をスライドガイド部5に沿って上方に(即ち中央側端部から外縁側端部に向けて)スライド移動させて注水口3をせっかく開口させても、この開閉体4から手を離すと自重により開閉体4が下動し注水口3を閉塞状態としてしまい非常に作業性が悪いが、本実施例においては手を離しても開閉体4が所望の位置にフリーストップするから例えば図5に図示したように開閉体4を注水口3に対して開口位置に保持させてこの開口状態の注水口3から水や調味料などを注ぎ入れる作業も良好に行える。
また、本実施例の把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bの一端部(外縁側端部)には夫々螺着部半体8a,8bを設けている。これは、半円筒状の下方突出部の外周部にネジ山を形成している。この一対の分割部材1A,1Bを重合状態に組み付けることで、半円筒状の螺着部半体8a,8b同志から成る円筒状の螺着部8を前記把手部1の中央側端部に下方突出状態に設けた構成としている。この円筒状に下方に突出する螺着部8の上部開口縁を、この把手部1の注水口3の開口縁とする。
本実施例の把手部1と蓋本体2との取り付け構造を説明する。
図2及び図3に図示したように、把手部1の中央側端部に下方突出状態に設けた円筒状の前記螺着部8を、前記前記蓋本体2の中央部の注水用通孔2aに挿通する。この注水用通孔2aを挿通して蓋本体2の下面側に突出した前記螺着部8の外周面に環状の螺合部9(ナット)を被嵌状態に螺着固定することでこの把手部1の中央側端部を蓋本体2の中央部に取り付け固定している。尚、注水用通孔2aを肉厚に形成してこの注水用通孔2aの内面に形成した螺合部9(ネジ山)に螺着部8を螺着固定する構成としても良い。
従って、把手部1の中央側端部が蓋本体2に取り付け固定されると共に、把手部1の一対の分割部材1A,1Bに夫々設けた螺着部半体8a,8bが螺合部9により締結されてこの分割部材1A,1B同志の重合固定も為されることとなる。
尚、この把手部1の中央側端部は前述の通り蓋本体2の中央部に取り付け固定する一方、この把手部1の外縁側端部は蓋本体2の外縁部上方に単に配した構成としても良いし、この蓋本体2の外縁部に固定しても良いが、図示した本実施例においては、図1〜図3に図示したように、把手部1の外縁側端部に相当する一対の分割部材1A,1Bの外縁側端部の取付孔14に螺着板13を圧入嵌合して装着すると共に、前記蓋本体2の下面側からこの蓋本体2の外縁部のネジ挿通孔11に挿通した止着ネジ10を前記螺着板13に螺着してこの止着ネジ10と螺着板13との締付力により把手部1の外縁側端部を蓋本体2の外延部に締結固定した構成としている。
また、本実施例では、前記把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bのうち一方の分割部材1Aの重合面にして中央側端部寄り位置と外縁側端部寄り位置の二箇所に凹部7を凹設し、この凹部7に圧入嵌合して凹凸係合する凸部6をもう一方の分割部材1Bの重合面の対応する二箇所の位置に凸設している。
従って、この一対の分割部材1A,1Bの重合面を重合状態に組み付けるだけで、凹部7と凸部6とが互いに凹凸係合し、この一対の分割部材1A,1Bが組み付け固定されることとなる。
本実施例では、把手部1を構成する一対の分割部材1A,1Bは、いずれも型抜き成形した樹脂製品としている。即ち、型抜き成形により、分割部材1A,1Bのガイド溝5A,5Bや凹部7,凸部6や取付孔14及び注水口3の片側半円部分を構成する半円柱状の凹部,螺着部反対8aを、樹脂により一体成形した構成としている。
また、開閉体4も型抜き成形した樹脂成形品としている。
以上のように構成した本実施例は、図5に図示したように、フライパンの上に蓋本体2を被せた状態のまま、開閉体4をスライド移動操作し、把手部1の中央側端部に設けた注水口3を開口せしめ、この開口した注水口3からフライパンに水や調味料などを注ぎ入れることが可能である。
この注水口3を開閉する操作は開閉体4の操作用指掛け部4aに把手部1を握る手の親指などを掛けて簡単に操作性良く行うことができ、またこの操作する指や手を離しても開閉体4が勝手にスライド移動することなくフリーストップすることで非常に扱い易く操作性に秀れた調理用鍋蓋である。
しかもこのような非常に扱い易く注水口3の開閉操作を簡単且つ良好に行えるスライド開閉構造を、簡易製造可能なシンプルな構成により実現し、ガイド溝5A,5Bを一体成形した樹脂成形品である分割部材1A,1Bと、樹脂成形した開閉体4とを組み付けるだけで上記の秀れたスライド開閉構造を実現し、量産性やコスト性にも極めて秀れた構成としている。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例に係る調理用鍋蓋の把手部1の説明分解図である。 本実施例に係る調理用鍋蓋の把手部1と蓋本体2との取り付け固定構造を示す説明分解斜視図である。 本実施例に係る調理用鍋蓋の説明側断面図である。 本実施例に係る調理用鍋蓋の把手部1の要部説明正断面図である。 本実施例に係る調理用鍋蓋の使用状態を示す図である。 本実施例に係る調理用鍋蓋を立て置きした状態を示す図である。
符号の説明
1 把手部
1A 分割部材
1B 分割部材
2 蓋本体
2a 注水用通孔
3 注水口
4 開閉体
4a 操作用指掛け部
5 スライドガイド部
5A ガイド溝
5B ガイド溝
6 凸部
7 凹部
8 螺着部
8a 螺着半体
8b 螺着半体
9 螺合部

Claims (6)

  1. 把手部の少なくとも中央側端部を蓋本体の中央部に取り付け固定すると共に、この把手部の外縁側端部を蓋本体の外縁部に取り付け固定するか若しくはこの蓋本体の外縁部の上方に配し、この蓋本体の上面部に把手部を設けた構成とし、この把手部の中央側端部には蓋本体の中央部に形成した注水用通孔と連通する注水口を設けると共に、この注水口を開閉自在に閉塞する開閉体をこの把手部の上面部の中央側端部からスライドガイド部に沿って外縁側端部に向けてスライド移動自在に設け、この開閉体を把手部の中央側端部から外縁側端部に向けてスライド移動することで前記注水口を閉塞状態から開口状態とし得るように構成し、前記把手部は、この把手部の中央側端部から外縁側端部に至る長さ方向に沿って引線した分割境界線を境にこの把手部を幅方向に二分割して成る一対の分割部材を、互いに重合状態に組み付け固定して成る構成とすると共に、この一対の分割部材の互いに対向する位置に夫々ガイド溝を形成し、この一対の対向ガイド溝により前記スライドガイド部を構成し、この一対の対向ガイド溝に前記開閉体の両側縁部を夫々嵌合しこの対向ガイド溝に沿って開閉体をスライド移動自在に抜け止め保持するように前記スライドガイド部を構成したことを特徴とする調理用鍋蓋。
  2. 前記把手部のスライドガイド部は、この把手部を構成する一対の分割部材の長さ方向にコ字溝状のガイド溝を互いに開口側を対向状態に形成して成る構成としたことを特徴とする請求項1記載の調理用鍋蓋。
  3. 前記把手部を構成する一対の分割部材の一端部に夫々、螺着部半体を設け、この一対の分割部材を重合状態に組み付けることで前記一対の螺着部半体によって形成される円筒状の螺着部を前記把手部の中央側端部に下方突出状態に設けた構成とし、この螺着部を前記前記蓋本体の注水用通孔に挿通すると共に、この注水用通孔の内面に形成した螺合部に螺着固定する,若しくはこの蓋本体の下面側から前記螺着部の外面部に被嵌状態に環状の螺合部を螺着固定することでこの把手部の中央側端部を蓋本体の中央部に取り付け固定した構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋。
  4. 前記開閉体は、両側縁部を前記スライドガイド部の対向ガイド溝に嵌合し得る板厚に設定された板状に構成すると共にこの板状の開閉体の板上面部から上方に突出状態に、指を掛けて開閉体をスライド操作するための操作用指掛け部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋。
  5. 前記把手部を構成する一対の分割部材のうち一方の分割部材の重合面に凹部を凹設し、この凹部に圧入嵌合して凹凸係合する凸部をもう一方の分割部材の重合面に凸設し、この一対の分割部材の重合面を重合状態にして凹部と凸部との凹凸係合によりこの一対の分割部材を組み付け固定した構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋。
  6. 前記把手部を構成する一対の分割部材は、ガイド溝を樹脂により一体成形した樹脂成形品としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の調理用鍋蓋。
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