JP2008136254A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のトラフィック制御方式を組み合わせる自由度を向上させ、きめ細やかなトラフィック制御を実現する。
【解決手段】優先順位または所定の帯域幅が割り当てられている複数の第1キューと、第1キューの何れかに対応付けられている複数の第2キューであって、その各々に優先順位が割り当てられている第2キューとを備え、通信網を介して相手装置へ送信するパケットを、予め定められたルールにしたがって第2キューの何れか、または、第2キューを対応付けられていない第1キューの何れかへ書き込み、第2キューの各々に格納されているパケットを、各第2キューの優先順位にしたがって読み出し、対応する第1キューへ書き込み、第1キューの各々に格納されているパケットを、その優先順位したがった順、または、割り当てられている帯域幅に応じた時間間隔で読み出し通信網へ送出する通信装置を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信網を介してデータ通信を行う技術に関し、特に、データ通信に割り当てられる帯域幅を制御する技術に関する。
近年、ADSLなどの高速データ通信技術の普及に伴い、動画データや楽曲データを通信網経由で配信しその動画データに応じた動画やその楽曲データに応じた楽曲をリアルタイムで再生するストリーリミングが一般に行われるようになってきている。
この種のストリーミングにおいては、その送信対象である動画データや楽曲データが予め定められた伝送速度でその宛先に確実に送り届けること、換言すればその伝送速度や伝送遅延などのサービス品質(以下、「QoS」とも呼ぶ)を一定に保つことが重要である。このため、QoSを保証するための技術が従来より種々提案されており、その一例としては、「帯域制御方式」と「優先制御方式」の2種類の技術が挙げられる。
帯域制御方式とは、通信網を介して送信されてくる一連のデータ(以下、「トラフィック」とも呼ぶ)を予め定められたルールにしたがって分別し、分別されたトラフィック毎に予め定められた帯域幅を割り当てる制御方式である。一方、優先制御方式とは、上記分別された各トラフィックに対して優先順位を定め、各トラフィックを通信路へ送出する際に優先順位が高いトラフィックから順に通信路へ送出する制御方式である。
また、特許文献1に開示されている技術では、帯域制御方式で使用する帯域とは個別に優先制御方式で使用する帯域を確保しておき、帯域制御方式と優先制御方式とを並列に組み合わせて各トラフィックの伝送制御(以下、単に「トラフィック制御」と呼ぶ)を行っている。
特開2000−270023号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、優先制御方式で使用する帯域を予め確保しておかなければならず、その帯域については帯域制御方式では使用できないため、優先制御方式での制御対象であるトラフィックがない場合には、その帯域は全く利用されず無駄である。
また、特許文献1に開示された技術では、帯域制御方式と優先制御方式とを組み合わせが可能であるとは言うものの、その組み合わせ方は上記の如き並列的な組み合わせ方に限定されてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、複数のトラフィック制御方式を組み合わせる際の自由度を向上させ、きめ細やかなトラフィック制御を実現することを可能にする技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、複数の第1キューであって、その各々に対して優先順位または所定の帯域幅が割り当てられている複数の第1キューと、前記複数の第1キューの何れかに対して予め対応付けられている複数の第2キューであって、その各々に対して優先順位が割り当てられている複数の第2キューと、通信網を介して相手装置へ送信するべきデータブロックを、予め定められたルールにしたがって前記複数の第2キューの何れか、または、前記複数の第1キューのうちで第2キューを対応付けられていないものの何れかへ直接書き込む第1の書き込み手段と、前記複数の第2キューの各々に格納されているデータブロックを、各第2キューに対して定められている優先順位にしたがって読み出し、その第2キューに対応付けられている第1キューへ書き込む第2の書き込み手段と、前記複数の第1キューの各々について、割り当てられている優先順位、または、割り当てられている帯域幅に応じた時間間隔でデータブロックを読み出して前記通信網へ送出する送信手段と、を有することを特徴とする通信装置を提供する。
より好ましい態様においては、前記データブロックは、その宛先または送信元を示す通信アドレスと、そのデータブロックを受信するアプリケーションプログラムまたはそのデータブロックを送信したアプリケーションプログラムを示すアプリケーション識別子、または、そのパケットの優先順位を示す優先順位識別子と、が書き込まれたヘッダ部を有しており、前記ルールは、通信網を介して相手装置へ送信するデータブロックを、そのヘッダ部に書き込まれている通信アドレスまたは前記アプリケーション識別子または前記優先順位識別子のうちの1または複数にしたがって前記複数の第2キューおよび前記複数の第1キューに対応付けるルールであり、前記ルールを設定するための設定手段を更に有することを特徴とする。このような態様においては、相手装置へ送信するべきデータブロックを、そのヘッダ部に書き込まれている通信アドレスまたはアプリケーション識別子または優先順位識別子の各指標にしたがって、上記のように2つの階層に階層化されたキューに分別して書き込む際に、それら指標の組み合わせかの自由度が向上し、上記ルールを設定する際の自由度が向上する。
また、上記課題を解決するために本発明の別の態様においては、コンピュータ装置を、複数の第1キューであって、その各々に対して優先順位または所定の帯域幅が割り当てられている複数の第1キューと、前記複数の第1キューの何れかに対して予め対応付けられている複数の第2キューであって、その各々に対して優先順位が割り当てられている複数の第2キューと、通信網を介して相手装置へ送信するべきデータブロックを、予め定められたルールにしたがって前記複数の第2キューの何れか、または、前記複数の第1キューのうちで第2キューを対応付けられていないものの何れかへ直接書き込む第1の書き込み手段と、前記複数の第2キューの各々に格納されているデータブロックを、各第2キューに対して定められている優先順位にしたがって読み出し、その第2キューに対応付けられている第1キューへ書き込む第2の書き込み手段と、前記複数の第1キューの各々について、割り当てられている優先順位、または、割り当てられている帯域幅に応じた時間間隔でデータブロックを読み出して前記通信網へ送出する送信手段として機能させるプログラムを提供するとしても良い。
本発明によれば、複数のトラフィック制御方式を組み合わせる際の自由度が向上し、きめ細やかなトラフィック制御を行うことが可能になる、といった効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施する際の最良の形態について説明する。
(A.構成)
図1は、本発明に係る通信装置の1実施形態である中継装置300を含んでいる通信システム10の構成例を示す図である。図1に示すように、この通信システム10には、例えばLAN(Local Area Network)である第1通信網100と、例えばインターネットなどの公衆網(不特定多数のユーザに共用される通信網)である第2通信網200とが含まれており、両通信網は中継装置300を介して接続されている。
中継装置300は、例えばルータであり、第1通信網100に接続されている通信装置(図示省略)と第2通信網200に接続されている通信装置(図示省略)との間で所定の通信プロトコル(本実施形態では、「IP」)にしたがって行われるデータ通信を仲介するためのものである。例えば、中継装置300は、上記所定の通信プロトコルにしたがって第1通信網100から送信されてくるデータブロック(すなわち、パケット)を受信すると、そのパケットの宛先が第2通信網200に接続されている通信装置であるか否かそのパケットのヘッダ部を参照して判定し、その判定結果が肯定的である場合に、上記所定の通信プロトコルにしたがってそのパケットをその宛先へと転送する。そして、この中継装置300は、上記の如きパケット転送処理を実行する際に、本発明に係る通信装置に特徴的なトラフィック制御を行うように構成されている。
なお、本実施形態では、中継装置300がルータである場合について説明するが、ゲートウェイ(すなわち、第1通信網100における通信プロトコルと第2通信網200における通信プロトコルの相互変換を行いつつ中継処理を行う通信装置)であっても良いことは勿論である。
図2は、中継装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、中継装置300は、制御部310と、第1通信インターフェイス(以下、「IF」)部320と、第2通信IF部330と、記憶部340と、これら構成要素間のデータ授受を仲介するバス350と、を有している。
制御部310は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、後述する記憶部340に格納されているプログラムを実行し、他の構成要素の作動制御を行うためのものである。
第1通信IF部320と第2通信IF部330は、ともに、NIC(Network Interface Card)であり、夫々異なる通信網に接続されている。具体的には、第1通信IF部320は、第1通信網100に接続されており、第2通信IF部330は、第2通信網200に接続されている。
この第1通信IF部320と第2通信IF部330は、その各々が接続されている通信網を介して送信されてくるパケットを受信し制御部310へと引渡す一方、制御部310から引渡されたパケットをその各々が接続されている通信網へと送出する。なお、本実施形態では、説明を簡略化するために、第1通信網100から送信されてくるパケットを第2通信網200へと転送する場合についてのみ説明する。
記憶部340は、図2に示すように、不揮発性記憶部341と揮発性記憶部342とを含んでいる。
不揮発性記憶部341は、例えばROM(Read Only Memory)やハードディスクで構成されており、この不揮発性記憶部341には、本発明に係る通信装置に特徴的なトラフィック制御を行いつつパケットを送出する処理を制御部310に実行させるためのプログラムが予め格納されている。また、この不揮発性記憶部341には、図3に示す管理テーブルが予め格納されている。
図3に示すように、上記管理テーブルには、前述した帯域制御方式でトラフィック制御を行う際に用いられるキューを表すキュー識別子に対応付けて、そのキューに割り当てられている帯域幅を表す帯域幅データ、そのキューの配下に属するサブキューの識別子(サブキューを有しない場合には、“NULL”)、そのキューに書き込まれるべきパケットを分類する際のルールを表すルールデータが格納されている。例えば、図3に示す管理テーブルは、以下に述べる4つのことを表している。
第1に、本実施形態では、帯域制御方式でトラフィック制御を行うために3つのキュー(キュー識別子Q1、Q2およびQ3が割り当てられているキュー)を用いることである。なお、本実施形態では、上記3つのキューを用いて帯域制御方式のトラフィック制御を行う場合について説明するが、帯域制御方式のトラフィック制御に用いるキューの数は3に限定されるものではなく、2以上であれば何れの数であっても良い。
第2に、キュー識別子がQ1、Q2またはQ3であるキューの各々に、パケットの送出先である第2通信網200にて利用可能な帯域幅の50%、30%および20%が割り当てられていることである。例えば、第2通信網200にて利用可能な帯域幅が20Mbpsである場合には、キュー識別子Q1、Q2およびQ3であるキューの各々には、10Mbps、6Mbpsおよび4Mbpsの帯域幅が割り当てられる。なお、本実施形態では、帯域制御方式のトラフィック制御に用いる各キューに、パケットの送出先である通信網にて利用可能な全帯域幅に対する割合で帯域を割り当てる場合について説明するが、各キューに割り当てる帯域幅の値(例えば、10Mbps等)を直接対応付けておくとしても勿論良い。
第3に、上記3つのキューのうち、キュー識別子がQ3であるキューのみが、配下に3つのサブキューを有し、それらサブキューのキュー識別子がQ3/1、Q3/2およびQ3/3であることである。ここで、上記各サブキューに割り当てられているキュー識別子“Qm/n”は、キュー識別子が“Qm”であるキューのn番目のサブキューであることを示している。以下では、格納しているパケットを第2通信IF部330へ引渡すキュー(本実施形態では、キュー識別子がQ1、Q2およびQ3である3つのキュー)を“第1階層のキュー”と呼び、その第1階層のキューへパケットを引渡すキュー(本実施形態では、キュー識別子がQ3/1、Q3/2およびQ3/3である3つのキュー)を第2階層のキューと呼ぶ。上記第2階層のキューについては、その第2階層内での番号(すなわち、上記“n”)が大きい程、高い優先順位が予め割り当てられており、高い優先順位を割り当てられているサブキューから順に、そのサブキューに格納されているパケットが、そのサブキューに対応する第1階層のキューへ引渡される。なお、本実施形態では、キュー識別子がQ3であるキューの配下に3つのサブキューが設けられている場合について説明するが、係るサブキューの数が3に限定されるものではないことは勿論である。また、本実施形態では、第1階層の3つのキューのうちの1つが、その配下にサブキューを有している場合について説明するが、第1階層に属する複数のキューが、その配下にサブキューを有しているとしても良いことは勿論である。また、本実施形態では、第2階層に属するキューについてその第2階層内での番号が大きい程高い優先順位を予め割り当てられている場合について説明するが、逆に、上記番号が小さい程高い優先順位を割り当てるようにしても良いことは勿論である。
そして、第4に、上記ルールデータとして送信元アドレスについての範囲を表すデータとそのパケットの送信に用いられたアプリケーションプログラムの種別を示すアプリケーション識別子(本実施形態では、送信元ポート番号)とを用いることである。このルールデータにしたがってパケットの分別が行われる結果、例えば、キュー識別子がQ1であるキューには、送信元アドレスがアドレス範囲1に属するパケットが書き込まれ、キュー識別子がQ2であるキューには、送信元アドレスがアドレス範囲2に属するパケットが書き込まれ、キュー識別子がQ3であるキューには、送信元アドレスがアドレス範囲3に属するパケットが書き込まれることになる。なお、キュー識別子がQ3であるキューについては、配下にサブキューを有しているため、上記アドレス範囲3に属する送信元アドレスを有するパケットが直接書き込まれることはなく、そのパケットのヘッダ部に書き込まれている上記識別子の値に応じて上記3つのサブキューに適宜分類されて書き込まれる(例えば、送信元アドレスがアドレス範囲3に属し、かつ、ヘッダ部に書き込まれている送信元ポート番号が“P01”であるパケットは、キュー識別子がQ3/1であるキューに書き込まれる)。なお、本実施形態では、第2階層の各キューに夫々1つの送信元ポート番号が対応付けられている場合について説明するが、第2階層の各キューに複数の送信元ポート番号が互いに重複しないように割り当てられているとしても勿論良い。
なお、本実施形態では、図3に示す格納内容を有する管理テーブルが不揮発性記憶部341に予め格納されている場合について説明するが、その格納内容を液晶ディスプレイなどの表示部(図2では図示省略)に表示させ、キーボードやマウスなど操作部(同じく図2では図示省略)を適宜操作することによって上記管理テーブルの格納内容を更新することができるようにしても勿論良い。このようにすると、第1階層のキューの個数や第2階層のキューの個数、第1階層のキューと第2階層のキューの対応関係、受信したパケットを各キューに分別して書き込む際のルールを、中継装置300の運用管理者に自由に設定させることが可能になる。
図2の揮発性記憶部342は、RAM(Random Access Memory)であり、上記プログラムにしたがって作動している制御部310によってワークエリアとして利用される。また、揮発性記憶部342の内部には、図4に示すように、前述した管理テーブル(図3参照)の格納内容の表す階層構造にしたがって、第1階層のキューQ1、Q2およびQ3と第2階層のQ3/1、Q3/2およびQ3/3とが割り当てられる。
以上が中継装置300の構成である。
(B.動作)
次いで、不揮発性記憶部341に格納されているプログラムにしたがって制御部310が行う動作について説明する。なお、以下に説明する動作例では、揮発性記憶部342内に、図4に示す階層構造を有する6つのキューが割り当てられているものとする。
図5は、上記プログラムにしたがって制御部310が実行するパケット転送処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、制御部310は、第1通信IF部320を介してパケットを受信(ステップSA100)すると、前述した管理テーブルの格納内容を参照してそのパケットを格納するべきキューを特定する(ステップSA110)。
例えば、ステップSA100にて受信したパケットの送信元アドレスが前述したアドレス範囲1に属する場合には、制御部310は、そのパケットの格納先を“キュー識別子がQ1であるキュー”と特定する。また、ステップSA100にて受信したパケットの送信元アドレスがアドレス範囲3に属する場合には、制御部310は、さらに、そのパケットのヘッダ部に書き込まれているアプリケーション識別子(本実施形態では、送信元ポート番号)を参照し、前述した3つのサブキュー(キュー識別子がQ3/1、Q3/2およびQ3/3の何れかであるキュー)の何れにそのパケットを書き込むべきかを特定する。
そして、制御部310は、ステップSA100にて受信したパケットをステップSA110にて特定したキューへ書き込み(ステップSA120)、第1階層の各キューに格納されているパケットをそのキューに割り当てられている帯域幅に応じた時間間隔(具体的には、パケットのデータサイズをその帯域幅で除算して得られる値)で読み出して第2通信IF部330へと引渡し、第2通信網200へ送信する(ステップSA130)。
以降、制御部310は、図示せぬ操作部などを介してパケット転送処理の終了を指示されたか否かを判定し(ステップSA140)、その判定結果が“Yes”になるまで、上記ステップSA100〜ステップSA130までの処理を繰り返し実行する。
一方、上記ステップSA120にて第2階層のキューに書き込まれたパケット(送信元アドレスがアドレス範囲3に属するパケット)については、図6に示すフローチャートに示す処理を制御部310が実行することによって、その第2階層のキューに対応する第1階層のキューへ書き込まれる。より詳細に説明すると、図6に示すように、制御部310は、まず、第2階層の各キュー(本実施形態では、キュー識別子がQ3/1、Q3/2またはQ3/3であるキュー)から、その優先順位に応じてパケットを読み出し(ステップSB100)、読み出したパケットを、対応する第1階層のキュー(本実施形態では、キュー識別子がQ3であるキュー)へ書き込む(ステップSB110)。
前述したように、本実施形態では、第2階層に属する3つのキューのうち、キュー識別子がQ3/3であるキューに最も高い優先順位が割り当てられているのであるから、このキューにパケットが格納されている間は、上記ステップSB100においては、常に、このキューからパケットが読み出され、第2階層に属する他のキューからパケットの読み出しが行われることはない。また、キュー識別子がQ3/2であるキューについては、そのキューよりも高い優先順位を割り当てられているキュー(すなわち、キュー識別子がQ3/3であるキュー)にパケットが格納されていない場合に、パケットの読み出しが行われ、キュー識別子がQ3/1であるキューについては、キュー識別子がQ3/3であるキューとキュー識別子がQ3/2であるキューの両者にパケットが格納されていない場合に、パケットの読み出しが行われる。
そして、制御部310は、上記ステップSB110の実行後、図示せぬ操作部などを介してパケット転送処理の終了を指示されたか否かを判定し(ステップSB120)、その判定結果が“Yes”になるまで、上記ステップSB100およびSB110の処理を繰り返し実行する。
以上に説明した動作の結果、アドレス範囲1に属する通信アドレスを割り当てられた通信装置から第1通信網100を介して送信されてくるパケットや、アドレス範囲2に属する通信アドレスを割り当てられた通信装置から第1通信網100を介して送信されてくるパケットについては、常に、一定の帯域幅(前者については10Mbps、後者については6Mbps)で第2通信網200へと送出されることなる。これに対して、アドレス範囲3に属する通信アドレスを割り当てられた通信装置から第1通信網100を介して送信されてくるパケットについては、一定の帯域幅(本実施形態では、4Mbps)の範囲内で、そのパケットの送信に利用されたアプリケーションプログラムの種別(すなわち、そのパケットのヘッダ部に書き込まれている送信元ポート番号の値)に応じた優先順位で第2通信網200へ送出されることになる。
このように、本実施形態によれば、帯域制御方式と優先順位制御方式との直列的な組み合わせが可能になり、特許文献1に開示された技術に比較して帯域制御方式と優先順位制御方式との組み合わせ方の自由度が向上し、きめ細やかなトラフィック制御(上記のように、送信元アドレスと送信元ポート番号との両者によるトラフィック制御)を行うことが可能になる。
(C.変形)
以上、本発明の1実施形態について説明したが、上記実施形態を以下に説明するように変形しても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、第2階層のキューでは優先制御方式でトラフィック制御を行い、第1階層のキューでは帯域制御方式でトラフィック制御を行う場合について説明した。しかしながら、第1階層と第2階層との両者で優先制御方式でトラフィック制御を行うとしても勿論良い。また、第1階層に属するキューについては、帯域制御方式で用いるキューと優先制御方式で用いるキューの両者を含ませるようにしても良い。
(2)上述した実施形態では、パケットの送信元アドレスの値にしたがって帯域制御方式のトラフィック制御を行う一方、その送信元ポート番号の値にしたがって優先制御方式のトラフィック制御を行う場合について説明したが、送信元ポート番号の値で帯域制御方式のトラフィック制御を行う一方、送信元アドレスの値で優先制御方式のトラフィック制御を行うようにしても良い。また、送信元アドレスに替えて宛先アドレスを用いても良く、送信元ポート番号に替えて宛先ポート番号を用いるようにしても良い。
また、上述した実施形態では、パケットのヘッダ部に書き込まれている送信元ポート番号に応じて優先制御を行う場合について説明したが、例えば、パケットを送信する際に、そのヘッダ部のTOSフィールドなどの所定の領域に優先順位を表すデータ(例えば、上記実施形態における第2階層のキューのキュー番号等:以下、precedence値)を書き込んで送信し、そのprecedence値を参照して優先制御方式または帯域制御方式のトラフィック制御を行うとしても勿論良く、また、パケットのDSフィールドに書き込まれているDSCP値に応じて優先制御方式または帯域制御方式のトラフィック制御を行うようにしても良い。
また、第1階層と第2階層との両者で優先制御方式のトラフィック制御を行う場合には、例えば、第1階層については、送信元または宛先アドレスに基づいて優先制御方式でトラフィック制御を行い、第2階層については、precedence値やアプリケーション識別子に基づいて優先制御方式のトラフィック制御を行うとしても良い。このようにすると、同一のprecedence値または同一のアプリケーション識別子が書き込まれたパケットであっても、その送信元またはその宛先が異なっている場合には、異なる優先順位でトラフィック制御が行われることになる。
また、上述した実施形態では、第1階層と第2階層とで互いに異なる指標(送信元アドレスと送信元ポート番号)に基づいてパケットの分別を行う場合について説明したが、同一の指標に基づいてパケットの分別を行うようにしても良い。具体的には、例えば、図3に示す管理テーブルにて第2階層の各キューに対応付けられている送信元ポート番号を表すルールデータを、アドレス範囲3を更に細分化してなるアドレス範囲を表すルールデータに置き換えるようにすれば良い。
(3)上述した実施形態では、2つの通信網の通信を仲介する中継装置に本発明を適用する場合について説明したが、通信経路の終端に位置する送信装置に本発明を適用するとしても良いことは勿論である。要は、トラフィック制御を行いつつデータを通信網へ送出する通信装置であれば良い。
(4)上述した実施形態では、ネットワーク層のデータブロックであるパケットをキューイングしトラフィック制御を行う場合について説明したが、ネットワーク層よりも下位層(例えば、データリンク層)のデータブロックであるフレームについてキューイングを行いトラフィック制御を行うとしても良く、逆に、ネットワーク層よりも上位層(例えば、トランスポート層)のデータブロックであるセグメントについてキューイングを行いトラフィック制御を行うとしても良い。要は、所定の通信プロトコルにしたがって送受信されるデータブロックをキューイングしてトラフィック制御を行う態様であれば、その通信プロトコルが属するプロトコル階層は問わない。
(5)上述した実施形態では、本発明に係る通信装置に特徴的な機能をソフトウェアモジュールで実現する場合について説明したが、ハードウェアモジュールで実現しても良いことは勿論である。また、上述した実施形態では、本発明に係る通信装置に特徴的なトラフィック制御を制御部310に実行させるためのプログラムが記憶部340に予め記憶されている場合について説明したが、係るプログラムをCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などコンピュータ装置読取り可能な記録媒体に書き込んで配布するとしても良く、また、インターネットなどの電気通信回線を介して配布するようにしても良い。このようにすると、上記記録媒体に書き込まれたプログラムや上記電気通信回線を介して配布されたプログラムを、一般的なコンピュータ装置にインストールすることによって、そのコンピュータ装置に本発明に係る通信装置と同一の機能を付与することが可能になる。
本発明に係る通信装置の1実施形態である中継装置300を含んでいる通信システム10の全体構成の一例を示すブロック図である。 同中継装置300の構成例を示すブロック図である。 同不揮発性記憶部341に格納されている管理テーブルの一例を示す図である。 同中継装置300の揮発性記憶部342内に形成されるキューの一例を示す図である。 同制御部310が実行するパケット転送処理の流れを示すフローチャートである。 同制御部310が、第2階層のキューに格納されているパケットを第1階層のキューへ書き込む際に実行する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…通信システム、100…第1通信網、200…第2通信網,300…中継装置、310…制御部、320…第1通信IF部、330…第2通信IF部、340…記憶部、341…不揮発性記憶部、342…揮発性記憶部、350…バス。

Claims (2)

  1. 複数の第1キューであって、その各々に対して優先順位または所定の帯域幅が割り当てられている複数の第1キューと、
    前記複数の第1キューの何れかに対して予め対応付けられている複数の第2キューであって、その各々に対して優先順位が割り当てられている複数の第2キューと、
    通信網を介して相手装置へ送信するべきデータブロックを、予め定められたルールにしたがって前記複数の第2キューの何れか、または、前記複数の第1キューのうちで第2キューを対応付けられていないものの何れかへ直接書き込む第1の書き込み手段と、
    前記複数の第2キューの各々に格納されているデータブロックを、各第2キューに対して定められている優先順位にしたがって読み出し、その第2キューに対応付けられている第1キューへ書き込む第2の書き込み手段と、
    前記複数の第1キューの各々について、割り当てられている優先順位、または、割り当てられている帯域幅に応じた時間間隔でデータブロックを読み出して前記通信網へ送出する送信手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記データブロックは、
    その宛先または送信元を示す通信アドレスと、そのデータブロックを受信するアプリケーションプログラムまたはそのデータブロックを送信したアプリケーションプログラムを示すアプリケーション識別子、または、そのパケットの優先順位を示す優先順位識別子と、が書き込まれたヘッダ部を有しており、
    前記ルールは、
    通信網を介して相手装置へ送信するデータブロックを、そのヘッダ部に書き込まれている通信アドレスまたは前記アプリケーション識別子または前記優先順位識別子のうちの1または複数にしたがって前記複数の第2キューおよび前記複数の第1キューに対応付けるルールであり、
    前記ルールを設定するための設定手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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