JP2008136254A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】優先順位または所定の帯域幅が割り当てられている複数の第1キューと、第1キューの何れかに対応付けられている複数の第2キューであって、その各々に優先順位が割り当てられている第2キューとを備え、通信網を介して相手装置へ送信するパケットを、予め定められたルールにしたがって第2キューの何れか、または、第2キューを対応付けられていない第1キューの何れかへ書き込み、第2キューの各々に格納されているパケットを、各第2キューの優先順位にしたがって読み出し、対応する第1キューへ書き込み、第1キューの各々に格納されているパケットを、その優先順位したがった順、または、割り当てられている帯域幅に応じた時間間隔で読み出し通信網へ送出する通信装置を提供する。
【選択図】図4
Description
この種のストリーミングにおいては、その送信対象である動画データや楽曲データが予め定められた伝送速度でその宛先に確実に送り届けること、換言すればその伝送速度や伝送遅延などのサービス品質(以下、「QoS」とも呼ぶ)を一定に保つことが重要である。このため、QoSを保証するための技術が従来より種々提案されており、その一例としては、「帯域制御方式」と「優先制御方式」の2種類の技術が挙げられる。
帯域制御方式とは、通信網を介して送信されてくる一連のデータ(以下、「トラフィック」とも呼ぶ)を予め定められたルールにしたがって分別し、分別されたトラフィック毎に予め定められた帯域幅を割り当てる制御方式である。一方、優先制御方式とは、上記分別された各トラフィックに対して優先順位を定め、各トラフィックを通信路へ送出する際に優先順位が高いトラフィックから順に通信路へ送出する制御方式である。
また、特許文献1に開示されている技術では、帯域制御方式で使用する帯域とは個別に優先制御方式で使用する帯域を確保しておき、帯域制御方式と優先制御方式とを並列に組み合わせて各トラフィックの伝送制御(以下、単に「トラフィック制御」と呼ぶ)を行っている。
また、特許文献1に開示された技術では、帯域制御方式と優先制御方式とを組み合わせが可能であるとは言うものの、その組み合わせ方は上記の如き並列的な組み合わせ方に限定されてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、複数のトラフィック制御方式を組み合わせる際の自由度を向上させ、きめ細やかなトラフィック制御を実現することを可能にする技術を提供することを目的としている。
(A.構成)
図1は、本発明に係る通信装置の1実施形態である中継装置300を含んでいる通信システム10の構成例を示す図である。図1に示すように、この通信システム10には、例えばLAN(Local Area Network)である第1通信網100と、例えばインターネットなどの公衆網(不特定多数のユーザに共用される通信網)である第2通信網200とが含まれており、両通信網は中継装置300を介して接続されている。
なお、本実施形態では、中継装置300がルータである場合について説明するが、ゲートウェイ(すなわち、第1通信網100における通信プロトコルと第2通信網200における通信プロトコルの相互変換を行いつつ中継処理を行う通信装置)であっても良いことは勿論である。
図2に示すように、中継装置300は、制御部310と、第1通信インターフェイス(以下、「IF」)部320と、第2通信IF部330と、記憶部340と、これら構成要素間のデータ授受を仲介するバス350と、を有している。
この第1通信IF部320と第2通信IF部330は、その各々が接続されている通信網を介して送信されてくるパケットを受信し制御部310へと引渡す一方、制御部310から引渡されたパケットをその各々が接続されている通信網へと送出する。なお、本実施形態では、説明を簡略化するために、第1通信網100から送信されてくるパケットを第2通信網200へと転送する場合についてのみ説明する。
不揮発性記憶部341は、例えばROM(Read Only Memory)やハードディスクで構成されており、この不揮発性記憶部341には、本発明に係る通信装置に特徴的なトラフィック制御を行いつつパケットを送出する処理を制御部310に実行させるためのプログラムが予め格納されている。また、この不揮発性記憶部341には、図3に示す管理テーブルが予め格納されている。
なお、本実施形態では、図3に示す格納内容を有する管理テーブルが不揮発性記憶部341に予め格納されている場合について説明するが、その格納内容を液晶ディスプレイなどの表示部(図2では図示省略)に表示させ、キーボードやマウスなど操作部(同じく図2では図示省略)を適宜操作することによって上記管理テーブルの格納内容を更新することができるようにしても勿論良い。このようにすると、第1階層のキューの個数や第2階層のキューの個数、第1階層のキューと第2階層のキューの対応関係、受信したパケットを各キューに分別して書き込む際のルールを、中継装置300の運用管理者に自由に設定させることが可能になる。
以上が中継装置300の構成である。
次いで、不揮発性記憶部341に格納されているプログラムにしたがって制御部310が行う動作について説明する。なお、以下に説明する動作例では、揮発性記憶部342内に、図4に示す階層構造を有する6つのキューが割り当てられているものとする。
例えば、ステップSA100にて受信したパケットの送信元アドレスが前述したアドレス範囲1に属する場合には、制御部310は、そのパケットの格納先を“キュー識別子がQ1であるキュー”と特定する。また、ステップSA100にて受信したパケットの送信元アドレスがアドレス範囲3に属する場合には、制御部310は、さらに、そのパケットのヘッダ部に書き込まれているアプリケーション識別子(本実施形態では、送信元ポート番号)を参照し、前述した3つのサブキュー(キュー識別子がQ3/1、Q3/2およびQ3/3の何れかであるキュー)の何れにそのパケットを書き込むべきかを特定する。
以降、制御部310は、図示せぬ操作部などを介してパケット転送処理の終了を指示されたか否かを判定し(ステップSA140)、その判定結果が“Yes”になるまで、上記ステップSA100〜ステップSA130までの処理を繰り返し実行する。
そして、制御部310は、上記ステップSB110の実行後、図示せぬ操作部などを介してパケット転送処理の終了を指示されたか否かを判定し(ステップSB120)、その判定結果が“Yes”になるまで、上記ステップSB100およびSB110の処理を繰り返し実行する。
このように、本実施形態によれば、帯域制御方式と優先順位制御方式との直列的な組み合わせが可能になり、特許文献1に開示された技術に比較して帯域制御方式と優先順位制御方式との組み合わせ方の自由度が向上し、きめ細やかなトラフィック制御(上記のように、送信元アドレスと送信元ポート番号との両者によるトラフィック制御)を行うことが可能になる。
以上、本発明の1実施形態について説明したが、上記実施形態を以下に説明するように変形しても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、第2階層のキューでは優先制御方式でトラフィック制御を行い、第1階層のキューでは帯域制御方式でトラフィック制御を行う場合について説明した。しかしながら、第1階層と第2階層との両者で優先制御方式でトラフィック制御を行うとしても勿論良い。また、第1階層に属するキューについては、帯域制御方式で用いるキューと優先制御方式で用いるキューの両者を含ませるようにしても良い。
また、上述した実施形態では、パケットのヘッダ部に書き込まれている送信元ポート番号に応じて優先制御を行う場合について説明したが、例えば、パケットを送信する際に、そのヘッダ部のTOSフィールドなどの所定の領域に優先順位を表すデータ(例えば、上記実施形態における第2階層のキューのキュー番号等:以下、precedence値)を書き込んで送信し、そのprecedence値を参照して優先制御方式または帯域制御方式のトラフィック制御を行うとしても勿論良く、また、パケットのDSフィールドに書き込まれているDSCP値に応じて優先制御方式または帯域制御方式のトラフィック制御を行うようにしても良い。
また、第1階層と第2階層との両者で優先制御方式のトラフィック制御を行う場合には、例えば、第1階層については、送信元または宛先アドレスに基づいて優先制御方式でトラフィック制御を行い、第2階層については、precedence値やアプリケーション識別子に基づいて優先制御方式のトラフィック制御を行うとしても良い。このようにすると、同一のprecedence値または同一のアプリケーション識別子が書き込まれたパケットであっても、その送信元またはその宛先が異なっている場合には、異なる優先順位でトラフィック制御が行われることになる。
また、上述した実施形態では、第1階層と第2階層とで互いに異なる指標(送信元アドレスと送信元ポート番号)に基づいてパケットの分別を行う場合について説明したが、同一の指標に基づいてパケットの分別を行うようにしても良い。具体的には、例えば、図3に示す管理テーブルにて第2階層の各キューに対応付けられている送信元ポート番号を表すルールデータを、アドレス範囲3を更に細分化してなるアドレス範囲を表すルールデータに置き換えるようにすれば良い。
Claims (2)
- 複数の第1キューであって、その各々に対して優先順位または所定の帯域幅が割り当てられている複数の第1キューと、
前記複数の第1キューの何れかに対して予め対応付けられている複数の第2キューであって、その各々に対して優先順位が割り当てられている複数の第2キューと、
通信網を介して相手装置へ送信するべきデータブロックを、予め定められたルールにしたがって前記複数の第2キューの何れか、または、前記複数の第1キューのうちで第2キューを対応付けられていないものの何れかへ直接書き込む第1の書き込み手段と、
前記複数の第2キューの各々に格納されているデータブロックを、各第2キューに対して定められている優先順位にしたがって読み出し、その第2キューに対応付けられている第1キューへ書き込む第2の書き込み手段と、
前記複数の第1キューの各々について、割り当てられている優先順位、または、割り当てられている帯域幅に応じた時間間隔でデータブロックを読み出して前記通信網へ送出する送信手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記データブロックは、
その宛先または送信元を示す通信アドレスと、そのデータブロックを受信するアプリケーションプログラムまたはそのデータブロックを送信したアプリケーションプログラムを示すアプリケーション識別子、または、そのパケットの優先順位を示す優先順位識別子と、が書き込まれたヘッダ部を有しており、
前記ルールは、
通信網を介して相手装置へ送信するデータブロックを、そのヘッダ部に書き込まれている通信アドレスまたは前記アプリケーション識別子または前記優先順位識別子のうちの1または複数にしたがって前記複数の第2キューおよび前記複数の第1キューに対応付けるルールであり、
前記ルールを設定するための設定手段を更に有する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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