JP2008128778A - 弾性表面波センサ - Google Patents

弾性表面波センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2008128778A
JP2008128778A JP2006312999A JP2006312999A JP2008128778A JP 2008128778 A JP2008128778 A JP 2008128778A JP 2006312999 A JP2006312999 A JP 2006312999A JP 2006312999 A JP2006312999 A JP 2006312999A JP 2008128778 A JP2008128778 A JP 2008128778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface acoustic
acoustic wave
liquid
electrode portion
specimen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006312999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4870530B2 (ja
Inventor
Takashi Kogai
崇 小貝
Hiromi Yatsuda
博美 谷津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2006312999A priority Critical patent/JP4870530B2/ja
Publication of JP2008128778A publication Critical patent/JP2008128778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4870530B2 publication Critical patent/JP4870530B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】省スペース化、又は、検体の均一な撹拌、のうち少なくとも一つが改善された弾性表面波センサを実現する。
【解決手段】弾性表面波センサ1aは、圧電性基板10aと、圧電性基板10aの表面上に弾性表面波100aの送信を行う送信用電極部20aと、圧電性基板10aの表面上を伝搬する弾性表面波100aの受信を行う受信用電極部30aと、送信用電極部20a及び受信用電極部30aの間に形成され、検体である液体又は検体となる物質を含む液体が導入される検出領域40aと、を備えている。送信用電極部20a又は受信用電極部30aに弾性表面波100aを励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号が入力される。これによって励振されたバルク波200aにより検出領域40aが振動され、検出領域40aに導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体が撹拌される。
【選択図】図1

Description

本発明は、検体である液体又は液体中に含まれる検体に応じて弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)の伝搬特性が変化する弾性表面波センサに関する。
弾性表面波センサは、液体又は液体中に含まれる検体(検査対象となる物質)を検査(又は成分分析)するためのセンサである。弾性表面波センサは、圧電性基板の表面上に弾性表面波を送受信するための電極部を備えており、圧電性基板の表面を伝搬する弾性表面波の伝搬特性が、その圧電性基板(の弾性表面波の伝搬路)の表面の状態に応じて変化する、という特性を利用したセンサである。このような、弾性表面波センサは、環境、食品、医療等の様々な分野で用いられている。
例えば、生体センサの分野では、弾性表面波の伝搬路上に抗体層を形成したセンサが用いられている。このようなセンサは、抗体層に抗原溶液が導入されると、抗原抗体反応により抗原を捕集する。弾性表面波センサは、抗原溶液の導入前後で圧電性基板の表面を伝搬する弾性表面波の伝搬特性が変化する。このため、その溶液の導入前後の弾性表面波の伝搬特性の変化を検出することより、捕集された抗原の量や溶液中の抗原の密度を検出することができる。
また、このような生体センサの分野では、前述したような抗原抗体反応の促進のために、撹拌用の弾性表面波を利用して、検出領域内に導入された抗原溶液を撹拌するという構成が提案されている(特許文献1)。
特開2006−226942号公報
特許文献1(の実施形態3)で提案された構成は、検査用の弾性表面波を発生させる電極部に加え、さらに、撹拌用の弾性表面波を発生させるための電極部を圧電性基板表面上に備えている。このため、特許文献1にて提案された構成は、その省スペース化といった点において改善の余地がある。
さらに、特許文献1にて提案された構成では、撹拌対象となる抗原溶液に対して(圧電性基板の)水平方向から振動を加えている。このため撹拌する際に抗原溶液が偏ってしまい、均一に撹拌するという点において改善の余地がある。そこで、本発明では、上述した課題のうち少なくとも一つを改善することを目的とする。
本発明は、検体である液体又は液体中に含まれる検体に応じて弾性表面波の伝搬特性が変化する弾性表面波センサであって、圧電性基板と、前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の送信を行う送信用電極部と、前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の受信を行う受信用電極部と、前記送信用電極部及び受信用電極部の間に形成され、検体である液体又は検体となる物質を含む液体が導入される検出領域と、を備え、前記送信用電極部又は受信用電極部に前記弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して前記検出領域を振動させることにより、前記検出領域に導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体を撹拌することを特徴とする。
また、本発明では、前記圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部を備え、前記送信用電極部又は受信用電極部と、グランド用電極部と、の間の圧電効果により発生する厚み振動により、前記検出領域を振動させることが望ましい。
また、本発明では、前記検出領域に形成された撹拌用電極部を備え、前記撹拌用電極部と、前記送信用電極部又は受信用電極部と、が接続され、前記送信用電極部又は受信用電極部を介して供給される前記撹拌用信号によって前記撹拌用電極部と前記グランド用電極部との間で発生する厚み振動により前記検出領域を振動させることが望ましい。
また、本発明は、検体である液体又は液体中に含まれる検体に応じて弾性表面波の伝搬特性が変化する弾性表面波センサであって、圧電性基板と、前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の送信を行う送信用電極部と、前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の受信を行う受信用電極部と、前記送信用電極部及び受信用電極部の間に形成され、検体である液体又は検体となる物質を含む液体が導入される検出領域と、前記検出領域に形成された撹拌用電極部と、前記圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部と、を備え、前記撹拌用電極部及びグランド用電極部に前記弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して前記検出領域を振動させることにより、前記検出領域に導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体を撹拌することを特徴とする。
また、本発明は、検体である液体又は液体中に含まれる検体に応じて弾性表面波の伝搬特性が変化する弾性表面波センサであって、圧電性基板と、前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の送信を行う送信用電極部と、前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の受信を行う受信用電極部と、前記送信用電極部及び受信用電極部の間に形成され、検体である液体又は検体となる物質を含む液体が導入される検出領域と、前記検出領域を2つの電極部で挟むよう形成された撹拌用電極部と、前記圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部と、を備え、前記撹拌用電極部及びグランド用電極部に前記弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して前記検出領域を振動させることにより、前記検出領域に導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体を撹拌することを特徴とする。
また、本発明では、前記撹拌用信号は、複数の周波数の信号であることが望ましい。
また、本発明では、前記撹拌用信号は、その周波数が可変であることが望ましい。
本発明によれば、省スペース化、又は、検体の均一な撹拌、のうち少なくとも一つが改善された弾性表面波センサを実現することができる。
以下、本実施形態に係る弾性表面波センサについて、図面を用いて詳細に説明する。図1〜6は、本実施形態に係る弾性表面波センサの構成を示す図である。なお、本実施形態に係る弾性表面波センサは、C反応性タンパク(抗原)を捕集するバイオセンサに適用されているものとする。
「第1の実施形態」
図1は、第1の実施形態に係る弾性表面波センサ1aの構成を示す図である。図1に示す弾性表面波センサ1aは、圧電性基板10aと、送信用電極部20aと、受信用電極部30aと、検出領域40aと、を備えている。
圧電性基板10aは、後述する送信用電極部20aにより弾性表面波が励振される基板であり、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ランガサイト等の圧電性素材により形成されている。
送信用電極部20aは、圧電性基板10aの表面上に櫛歯状のパターンで形成された金属電極部である。この送信用電極部20aは、所定の周波数(例えば250MHz)の検出用信号の入力により圧電性基板10aの表面上に弾性表面波100aを励振(送信)する。この弾性表面波100aは、横波型弾性表面波(SH-SAW:Shear Horizontal - Surface Acoustic Wave)である。
受信用電極部30aは、圧電性基板10aの表面上に櫛歯状のパターンで形成された金属電極部である。この受信用電極部30aは、圧電性基板10aの表面上を伝搬する弾性表面波100aに応じた電気的な信号(検出用信号)を出力する。
後述するように、この送信用電極部20a(又は受信用電極部30a)には、前述した弾性表面波100aを励振するための信号の周波数とは異なる周波数(例えば400MHz)の撹拌用信号が入力される。これにより検出用信号とは異なるモードの振動を発生させることができる。また、撹拌用信号は、弾性表面波を励振させるための信号とは周波数が異なるため、弾性表面波の伝搬特性の取得には影響を与えずに、圧電性基板10a(の検出領域40a)を振動させることができる。
検出領域40aは、反応場電極部41aと、抗体層43aと、を有している。この反応場電極部41aは、金等により形成されている。また、抗体層43aは、自己組織化膜(例えばシステアミン及びグルタルアルデヒド等)を介して、反応場電極部41aと結合している。この検出領域40aには、後述するように、検体である液体又は検体となる物質を含む液体(例えばC反応性タンパクを含む溶液)が導入される。
次に、図1に示す弾性表面波センサ1aの動作について説明する。弾性表面波センサ1aは、図示しない信号発生器により送信用電極部20aに所定の周波数(例えば250MHz)の検出用信号が入力されると、圧電性基板10aの表面上に弾性表面波(SH-SAW)100aを励振する。
このように励振された弾性表面波100aは、圧電性基板10a上を伝搬して検出領域40aを介して受信用電極部30aにて受信され出力される。送信用電極部20aに入力した検出用信号と、受信用電極部30aから出力された検出用信号と、を比較することにより、送信用電極部20aから受信用電極部30aまでの検出用信号の伝搬特性(例えば位相等)が取得される。
次に、検体である抗原を含む溶液(C反応性タンパクを含む溶液)が検出領域40aに導入される。検出領域40aに形成された抗体層43aは、抗原抗体反応により、導入された溶液から抗原を捕集する。また、このように捕集された抗原により、検出領域40aの表面の状態が変化する。
このとき、弾性表面波センサ1aでは、撹拌用信号発生器50aにより送信用電極部20aに、前述した弾性表面波100aを励振するための検出用信号の周波数とは異なる周波数(例えば400MHz)の撹拌用信号が入力される。撹拌用信号が入力された送信用電極部20aは、圧電性基板10aに前述した弾性表面波100aとは異なる圧電振動を励振する(バルク波200aを励振させる)。
このように励振されたバルク波200aは、圧電性基板10a内を伝搬して検出領域40aを振動させる。このような振動により、検出領域40aに導入された抗原を含む溶液が撹拌され、抗体層43aにおける抗原抗体反応が促進される。なお、撹拌用信号の周波数は、圧電性基板10aに圧電振動(バルク波200a)を励振させ、検出領域40aを振動させるものであれば何でもよい。また、撹拌用信号の周波数は、圧電性基板10aにレーリータイプの弾性表面波を励振させ、検出領域40aを励振させるものとしてもよい。
そして、所定の時間、撹拌したのち(抗原を捕集したのち)に、前述したのと同様に、図示しない信号発生器により送信用電極部20aに所定の周波数(例えば250MHz)の検出用信号が入力され、送信用電極部20aから受信用電極部30aまでの検出用信号の伝搬特性(例えば位相等)が取得される。そして、溶液の導入前後の伝搬特性の変化を検出することにより、捕集された抗原の量や溶液中の抗原の密度が検出される。また、送信用電極部20aに検出用信号と撹拌用信号を同時に入力し、撹拌しながら伝搬特性変化を検出することもできる。
このように、本実施形態に係る弾性表面波センサ1aは、送信用電極部20aに弾性表面波100aを励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して検出領域40aを振動させることにより、検出領域に導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体を撹拌する。これにより、撹拌用信号を励振するための電極部を新たに設けることなく弾性表面波センサの省スペース化を実現することができる。
また、前述した、撹拌用信号は、受信用電極部30aに入力してもよいし、送信用電極部20a及び受信用電極部30aの両方に入力してもよい。これにより、検出領域40aに導入された溶液を均一に撹拌することができる。なお、前述した撹拌用信号は、検出用信号の周波数と異なる周波数の信号であれば何でもよいが、前述した圧電性基板の素材や形状又は送受信用電極部の形状に合わせて検出領域40aを効率良く振動させるものが望ましい。また、撹拌用信号は、複数の周波数の信号を入力してもよいし、その周波数を可変させて入力してもよい。これにより、より多くの振動モードを発生させて、例えば、検出領域に導入された検体を含む溶液に分子量の異なる生体材料が混在する場合などに効率よく撹拌することができる。
「第2の実施形態」
次に、図2を用いて、第2の実施形態に係る弾性表面波センサ1bについて説明する。なお、第1の実施形態と同じ又は同様の構成については同様の符号をつけるものとし、その説明を省略する。
図2に示す弾性表面波センサ1bは、新たに、圧電性基板10bの裏面上にグランド用電極部60bを備えている。このグランド用電極部60bは、金(Au)等により形成されているのが望ましいが、導電性接着剤等により基板裏面をパッケージグランド等に導通させる等、圧電性基板10bに付着して通電するものであれば何でもよい。
次に、図2に示す弾性表面波センサ1bの動作について説明する。弾性表面波センサ1bは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、抗原を含む溶液の導入前後の弾性表面波100bの伝搬特性が取得される。また、弾性表面波センサ1bは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、検出領域40bに導入された抗原を含む溶液を撹拌する。この弾性表面波センサ1bでは、送信用電極部20bと、グランド用電極部60bと、の間の圧電効果により発生する厚み振動波200bにより検出領域40bを振動させる。
なお、厚み振動波200bを発生させるために送信用電極部20bに入力される撹拌用信号の周波数fは、
f = v/2h
により設定することができる。ここで、v:厚み振動する縦波の音速、h:圧電性基板10bの厚み、である。
このように、本実施形態に係る弾性表面波センサは、圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部を備え、振動は、送信用電極部又は受信用電極部と、グランド用電極部と、の間の圧電効果により発生する厚み振動である。これにより、本実施形態に係る弾性表面波センサは、省スペース化及び均一な撹拌を実現することができる。
「第3の実施形態」
次に、図3を用いて、第3の実施形態に係る弾性表面波センサ1cについて説明する。なお、第1及び第2の実施形態と同じ又は同様の構成については同様の符号をつけるものとし、その説明を省略する。
図3に示す弾性表面波センサ1cは、検出領域40cに撹拌用電極部41cが形成されている(なお、この撹拌用電極部41cは、反応場電極部も兼ねている)。また、この撹拌用電極部41cは、送信用電極部20cと接続されている。
次に、図3に示す弾性表面波センサ1cの動作について説明する。弾性表面波センサ1cは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、抗原を含む溶液の導入前後の弾性表面波100cの伝搬特性が取得される。また、弾性表面波センサ1cは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、検出領域40cに導入された抗原を含む溶液を撹拌する。
この弾性表面波センサ1cは、送信用電極部20cを介して供給される撹拌用信号により、撹拌用電極部41cとグランド用電極部60cとの間で厚み振動する。これにより検出領域40cに導入された抗原を含む溶液が撹拌される。
このように、本実施形態に係る弾性表面波センサは、検出領域に形成された撹拌用電極部を備え、撹拌用電極部と、前記送信用電極部又は受信用電極部と、が接続され、撹拌用電極部は、送信用電極部を介して供給された撹拌用信号によりグランド用電極部との間で厚み振動する。これにより、本実施形態に係る弾性表面波センサは、省スペース化及び均一な撹拌を実現することができる。
「第4の実施形態」
次に、図4を用いて、第4の実施形態に係る弾性表面波センサ1dについて説明する。なお、第1〜第3の実施形態と同じ又は同様の構成については同様の符号をつけるものとし、その説明を省略する。
図4に示す弾性表面波センサ1dは、検出領域40dに撹拌用電極部41dが形成されている(なお、この撹拌用電極部41dは、反応場電極部も兼ねている)。また、弾性表面波センサ1dは、圧電性基板10dの裏面上に形成されたグランド用電極部60dを備えている。この弾性表面波センサ1dが第1〜第3の実施形態に係る弾性表面波センサ1a〜1cと異なる点は、撹拌用電極部41dに、直接、撹拌用信号を入力する点である。
次に、図4に示す弾性表面波センサ1dの動作について説明する。弾性表面波センサ1dは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、抗原を含む溶液の導入前後の弾性表面波100dの伝搬特性が取得される。また、弾性表面波センサ1dは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、検出領域40dに導入された抗原を含む溶液を撹拌する。
この弾性表面波センサ1dは、撹拌用電極部41dに供給される撹拌用信号により、撹拌用電極部41dとグランド用電極部60dとの間で厚み振動する。これにより検出領域40dに導入された抗原を含む溶液が撹拌される。なお、本実施形態に係る撹拌用電極部41dは、図5に示すように、櫛歯状のものであってもよい。
このように、本実施形態に係る弾性表面波センサは、検出領域に形成された撹拌用電極部と、圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部と、を備え、撹拌用電極部及びグランド用電極部に弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して検出領域を振動させる。これにより、本実施形態に係る弾性表面波センサは、省スペース化及び均一な撹拌を実現することができる。
「第5の実施形態」
次に、図6を用いて、第5の実施形態に係る弾性表面波センサ1fについて説明する。なお、第1〜第4の実施形態と同じ又は同様の構成については同様の符号をつけるものとし、その説明を省略する。
図6に示す弾性表面波センサ1fは、グランド用電極部60fと、撹拌用電極部70fと、を備えている。この撹拌用電極部70fは、検出領域40fを、2つの電極部で挟むよう形成されている。このように撹拌用電極部70fを、2つの電極部で挟むよう形成することにより、後述するように、検出領域40fに導入された抗原を含む溶液を均一に撹拌することができる。また、グランド用電極部60fは、圧電性基板10fの裏面上に形成されている。
次に、図6に示す弾性表面波センサ1fの動作について説明する。弾性表面波センサ1fは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、抗原を含む溶液の導入前後の弾性表面波100fの伝搬特性が取得される。また、弾性表面波センサ1fは、前述した弾性表面波センサ1aと同様に、検出領域40fに導入された抗原を含む溶液を撹拌する。
この弾性表面波センサ1fは、撹拌用電極部70fに供給される撹拌用信号により、撹拌用電極部70fとグランド用電極部60fとの間で厚み振動する。これにより検出領域40fに導入された抗原を含む溶液が撹拌される。また、撹拌用電極部70fが検出領域40fを挟むよう形成されているため、検体を均一に撹拌することができる。
このように、本実施形態に係る弾性表面波センサは、検出領域を2つの電極部で挟むよう形成された撹拌用電極部と、圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部と、を備え、撹拌用電極部及びグランド用電極部に弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して検出領域を振動させる。これにより、検体を均一に撹拌することができる。
第1の実施形態に係る弾性表面波センサの構成を表す図である。 第2の実施形態に係る弾性表面波センサの構成を表す図である。 第3の実施形態に係る弾性表面波センサの構成を表す図である。 第4の実施形態に係る弾性表面波センサの構成を表す図である。 第4の実施形態に係る弾性表面波センサの構成を表す図である。 第5の実施形態に係る弾性表面波センサの構成を表す図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e,1f 弾性表面波センサ、10a,10b,10c,10d,10e,10f 圧電性基板、20a,20b,20c,20d,20e,20f 送信用電極部、30a,30b,30c,30d,30e,30f 受信用電極部、40a,40b,40c,40d,40e,40f 検出領域。

Claims (7)

  1. 検体である液体又は液体中に含まれる検体に応じて弾性表面波の伝搬特性が変化する弾性表面波センサであって、
    圧電性基板と、
    前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の送信を行う送信用電極部と、
    前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の受信を行う受信用電極部と、
    前記送信用電極部及び受信用電極部の間に形成され、検体である液体又は検体となる物質を含む液体が導入される検出領域と、
    を備え、
    前記送信用電極部又は受信用電極部に前記弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して前記検出領域を振動させることにより、前記検出領域に導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体を撹拌することを特徴とする弾性表面波センサ。
  2. 請求項1に記載の弾性表面波センサであって、
    前記圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部を備え、
    前記送信用電極部又は受信用電極部と、グランド用電極部と、の間の圧電効果により発生する厚み振動により、前記検出領域を振動させることを特徴とする弾性表面波センサ。
  3. 請求項2に記載の弾性表面波センサであって、
    前記検出領域に形成された撹拌用電極部を備え、
    前記撹拌用電極部と、前記送信用電極部又は受信用電極部と、が接続され、
    前記送信用電極部又は受信用電極部を介して供給される前記撹拌用信号によって前記撹拌用電極部と前記グランド用電極部との間で発生する厚み振動により前記検出領域を振動させることを特徴とする弾性表面波センサ。
  4. 検体である液体又は液体中に含まれる検体に応じて弾性表面波の伝搬特性が変化する弾性表面波センサであって、
    圧電性基板と、
    前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の送信を行う送信用電極部と、
    前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の受信を行う受信用電極部と、
    前記送信用電極部及び受信用電極部の間に形成され、検体である液体又は検体となる物質を含む液体が導入される検出領域と、
    前記検出領域に形成された撹拌用電極部と、
    前記圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部と、
    を備え、
    前記撹拌用電極部及びグランド用電極部に前記弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して前記検出領域を振動させることにより、前記検出領域に導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体を撹拌することを特徴とする弾性表面波センサ。
  5. 検体である液体又は液体中に含まれる検体に応じて弾性表面波の伝搬特性が変化する弾性表面波センサであって、
    圧電性基板と、
    前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の送信を行う送信用電極部と、
    前記圧電性基板の表面上に所定のパターンで形成され、前記弾性表面波の受信を行う受信用電極部と、
    前記送信用電極部及び受信用電極部の間に形成され、検体である液体又は検体となる物質を含む液体が導入される検出領域と、
    前記検出領域を2つの電極部で挟むよう形成された撹拌用電極部と、
    前記圧電性基板の裏面上に形成されたグランド用電極部と、
    を備え、
    前記撹拌用電極部及びグランド用電極部に前記弾性表面波を励振するための信号の周波数とは異なる周波数の撹拌用信号を入力して前記検出領域を振動させることにより、前記検出領域に導入された検体である液体又は液体中に含まれる検体を撹拌することを特徴とする弾性表面波センサ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の弾性表面波センサであって、
    前記撹拌用信号は複数の周波数の信号であることを特徴とする弾性表面波センサ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の弾性表面波センサであって、
    前記撹拌用信号はその周波数が可変であることを特徴とする弾性表面波センサ。
JP2006312999A 2006-11-20 2006-11-20 弾性表面波センサ Active JP4870530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006312999A JP4870530B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 弾性表面波センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006312999A JP4870530B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 弾性表面波センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008128778A true JP2008128778A (ja) 2008-06-05
JP4870530B2 JP4870530B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=39554756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006312999A Active JP4870530B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 弾性表面波センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4870530B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010082266A1 (ja) * 2009-01-13 2010-07-22 株式会社 村田製作所 弾性波センサー
JP2012181093A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Japan Radio Co Ltd 弾性表面波センサ
JP2015081861A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 ファインクリスタル株式会社 表面弾性波センサおよび表面弾性波センサ装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07222286A (ja) * 1994-02-08 1995-08-18 Aloka Co Ltd 超音波振動子
JP2002529702A (ja) * 1998-11-04 2002-09-10 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 音響マイクロセンサ装置を駆動する方法および装置
JP2005351799A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Ulvac Japan Ltd 表面弾性波素子、バイオセンサー装置及び表面弾性波素子による測定方法
JP2006226942A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Japan Radio Co Ltd 弾性波センサ
JP2008128743A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Ulvac Japan Ltd 水晶振動子を使用した液状物の撹拌方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07222286A (ja) * 1994-02-08 1995-08-18 Aloka Co Ltd 超音波振動子
JP2002529702A (ja) * 1998-11-04 2002-09-10 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 音響マイクロセンサ装置を駆動する方法および装置
JP2005351799A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Ulvac Japan Ltd 表面弾性波素子、バイオセンサー装置及び表面弾性波素子による測定方法
JP2006226942A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Japan Radio Co Ltd 弾性波センサ
JP2008128743A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Ulvac Japan Ltd 水晶振動子を使用した液状物の撹拌方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010082266A1 (ja) * 2009-01-13 2010-07-22 株式会社 村田製作所 弾性波センサー
JP5195926B2 (ja) * 2009-01-13 2013-05-15 株式会社村田製作所 弾性波センサー
JP2012181093A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Japan Radio Co Ltd 弾性表面波センサ
JP2015081861A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 ファインクリスタル株式会社 表面弾性波センサおよび表面弾性波センサ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4870530B2 (ja) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4900387B2 (ja) 液中物質検出センサ
JP4933956B2 (ja) 弾性表面波センサ及び弾性表面波センサを備えた生体分子測定装置。
Solodov et al. Nonlinear self-modulation and subharmonic acoustic spectroscopyfor damage detection and location
US7267009B2 (en) Multiple-mode acoustic wave sensor
Arnau Piezoelectric transducers and applications
TWI285267B (en) Biosensor utilizing a resonator having a functionalized surface
Shiokawa et al. Surface acoustic wave sensors
US20180334697A1 (en) Method for isothermal dna detection using a modified crispr/cas system and the apparatus for detection by surface acoustic waves for gene editing
EP1605257B1 (en) Two-frequency measuring method using surface acoustic wave device, and surface acoustic wave device and biosensor device with analysis liquid agitating means
US20090170119A1 (en) Method for amplifying variation of frequency of signal in piezoelectrical biosensor
Mastromatteo et al. High sensitivity acoustic wave AlN/Si mass detectors arrays for artificial olfactory and biosensing applications: A review
Kogai et al. Rayleigh SAW-Assisted SH-SAW Immunosensor on X-Cut 148-Y LiTaO 3
JP4870530B2 (ja) 弾性表面波センサ
JPWO2007145011A1 (ja) 液中物質検出センサ
Lec et al. Acoustic wave biosensors
US7543476B2 (en) Rupture event sensors
JP2010286465A (ja) Sawセンサーデバイス
JP2017527831A5 (ja)
US8018121B1 (en) Integrated thickness shear mode (TSM) sensor and surface acoustic wave (SAW) device for simultaneous sensing and removal of analytes
JP2005351799A (ja) 表面弾性波素子、バイオセンサー装置及び表面弾性波素子による測定方法
JP5195926B2 (ja) 弾性波センサー
Adetula et al. Sensitivity measurements for a 250 MHz quartz shear-horizontal surface acoustic wave biosensor under liquid viscous loading
Thomas Development of Simple and Portable Surface Acoustic Wave Biosensors for Applications in Biology and Medicine
JP4504106B2 (ja) 表面弾性波素子による測定方法
Shiokawa et al. Surface acoustic wave microsensors

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4870530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3