JP2008116411A - 測量装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、装置構成を複雑にすることが無く、一人で容易に基準点に対する測定点の高さ・距離を測量できる測量装置を提供することにある。
【解決手段】本発明の測量装置10は、基準点Aと測定点Bに機材を配置して測量をおこなうものである。基準点Aからファンビーム12を発光して、測定点Bでファンビーム12を受光する。ファンビーム12を回転させて、受光器22a,22bで受光する。受光する時間差T1、T2を用いて基準点Aに対する測定点Bの距離と高さを求める。基準点Aには人手は不要で測定点Bに人手が必要となり、一人で測量をおこなうことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一人で実質誤差のない測量をおこなうための測量装置に関するものである。
標高を求める測量として水準測量がある。図14に一般的な水準測量装置60を示す。水準測量装置60は、レベル(望遠鏡)62を挟んで目盛りのついた棒である標尺64を2点に配置する。レベル62で目盛りを読み取って、読み取った目盛り同士を減算することによって既設水準点Aと測定点Bの標高の差が求まる。既設水準点Aの標高に計算した標高の差を加算または減算することによって、測定点Bの標高を求めることができる。
しかし、正確に目盛りを読むためには、熟練した1名の技師と標尺64を立てる者が必要である。人材育成のための時間的、経済的負担が大きい。読み取った目盛りはノートに書き込み、ミスがないように2回行うのが普通であり、作業効率も悪い。また、水準測量と同時に、平板測量の様に水平距離を求められると何かと便利である。
そこで、一人でも水準測量が可能なように、下記の特許文献1はレーザーを使用した水準測量機を開示している。しかし、角柱に複数の受光センサーを取り付ける必要があり、装置の構成や製造が複雑化するおそれがある。また、特許文献1の構成は水平距離を求めることはできない。
下記の特許文献2は、レーザーを用いて距離を測定する装置を開示している。しかし、距離を測定することはできても水準測量をおこなうことはできない。また、標尺に対して横方向に受光器を並べるため、装置が縦横に大きくなり、持ち運びに不便である。受光器にレーザーを照射するためにはレーザーと受光器の高さを合わせる必要があり、測量に手間取る場合もある。
特開平5−113330号公報(図1) 特開平1−259214号公報(図2)
本発明の目的は、装置構成を複雑にすることが無く、一人で容易に基準点に対する測定点の高さ・距離を測量できる測量装置を提供することにある。
本発明の測量装置は、基準点の上方に配置され、水平面に対して傾斜する方向に広がるファンビームを発する発光器と、ファンビームの傾斜した角度を一定に保ったまま、ファンビームを一定の角速度で水平に回転させる回転機と、測定点の上方に配置され、鉛直方向に向かって一定の間隔を有する2つのファンビームの受光器と、2つの受光器でファンビームを受光する時間差を計時する計時手段と、ファンビームが1回転する時間、水平面に対するファンビームの傾斜角度、2つの受光器がファンビームを受光する時間差、および2つの受光器の間隔から、基準点と測定点の距離を求める距離算出手段とを含む。
また、水平面に対して鉛直方向に広がるファンビームを追加し、ファンビーム間の時間差を求めることによって、基準点と測定点の標高の差を求める構成であっても良い。
本発明によると、基準点ではファンビームを水平に回転させるだけであるので、測定点に技師がいれば測量できる。装置に設ける受光器は2つであり、多数の受光器を設ける必要がないので、装置が複雑化しない。また、受光器がファンビームを受光する時間を計時して所定の演算をおこなうだけで2点間の距離と高さの差が求められるため、水準測量と距離測量を同時に簡単におこなうことができる。レベルで目盛りを読み取る必要がないので、技師の熟練度が低くても実質的に誤差のない測量が可能である。平面状の光であるファンビームを使用しており、受光器への光照射を簡単、確実におこなうことができる。受光器がファンビームを受光すれば測量ができるため、夜間であっても測量が可能である。
本発明に係る測量装置について図面を用いて説明する。なお、説明中、種々の演算をおこなう手段については、所望の演算をおこなうための回路、ソフト、またはその両方で構成されるものであり、必要に応じてメモリなどの記憶手段が設けられる。
図1に示すように、本発明の測量装置10は、既設水準点(基準点)Aと測定点Bに後述する手段を配置して測量をおこなうものである。基準点Aから扇状の光(ファンビーム)12を発光して、測定点Bでファンビーム12を受光する。基準点Aおよび測定点Bには、図2および図3の手段が設置される。
基準点Aに設置される測量装置10の構成は、基準点Aの上方に配置され、水平面に対して傾斜した方向に広がるファンビーム12を発する発光器14と、ファンビーム12の傾斜した角度を一定に保ったまま、ファンビーム12を一定の角速度で水平に回転させる回転機16とを含む。これらの手段は三脚18または台に取り付けられる。
ファンビーム12は、レーザーダイオードなどによって発光した光を高速回転するミラーによって扇状にした光である。また、ファンビーム12は、レーザーダイオードなどによって発光した光をスリットやレンズなどを通過させて扇状にしても良い。この扇状の要が基準点Aの上方にくるようにする(図4)。扇状の平面が水平面に対して傾斜している。
回転機16は、発光器14を回転させるものであっても良いし、ミラーやプリズムを利用し、ミラーなどが動くことによってファンビーム12を回転させるものであっても良い。ファンビーム12の扇状の要となる部分が回転中心となるようにする。
ファンビーム12が水平面に対する傾斜角度を一定にしたまま回転するように水準器20や角度の調節機構を設けるのが好ましい。
測定点Bに設置される測量装置10の構成は、測定点Bの上方に配置され、鉛直方向に向かって一定の間隔を有するファンビーム12を受光する2つの受光器22a,22bと、2つの受光器22a,22bでファンビーム12を受光する時間差を計時する計時手段24と、ファンビーム12が1回転する時間、水平面に対するファンビーム12の傾斜角度、2つの受光器22a,22bがファンビーム12を受光する時間差、および2つの受光器22a,22bの間隔から、基準点Aと測定点Bの距離を求める距離算出手段26とを含む。
棒体28に受光器22a,22bなどを取り付ける。従来の標尺は棒体に目盛りが設けられたものであったが、本発明では棒体28に受光器22a,22bなどを設ける。上側の受光器22aを第1受光器とし、下側の受光器22bを第2受光器とする。
計時手段24は、第1受光器22aと第2受光器22bがファンビーム12を受光する時間差を計時する。計時手段24は、第1受光器22aおよび第2受光器22bからの信号を利用して計時をおこなう。ファンビーム12の傾斜角度と回転方向によって第1受光器22aか第2受光器22bのいずれが先に受光するかがわかる。図4では第1受光器22aが先に受光することとなる。このとき、計時手段24に送られる第1受光器22aの信号S1と第2受光器22bの信号S2は図5のようなタイミングとなる。ファンビーム12の傾斜角度や回転方向が既知であるため、図4の場合であれば第1受光器22aの方が先に受光することがわかり、第2受光器22bの信号S2から第1受光器22aの信号S1までを時間差T1として間違えないように計時手段24のソフトまたは回路を構成する。
計時手段24は何度も時間差T1や1回転する時間Tの計時をおこなうようにしても良い。時間差T1などが変化しなければ一定の角速度でぶれることなく回転していることがわかり、正確な測量が可能になるからである。本発明は、計時した複数の時間差T1、1回転の時間Tまたはその両方を比較する手段と、比較の結果、複数の時間差T1などが同じであるか否かを判定する手段を含めても良い。
図4から距離算出手段26が演算をおこなうために、ファンビーム12が1回転する時間T、ファンビーム12の水平面に対する傾斜角度α、2つの受光器22a,22bの間隔Hは既知のデータとして、メモリなどに記憶しておく。距離算出手段26は、これらの3つのデータに加え、計時手段24が計時した時間差T1を利用して基準点Aと測定点Bの距離Lを算出する。具体的な算出は、まず、図4の第1受光器22aが受光してから第2受光器22bが受光するまでのファンビーム12の移動距離Dと移動した角度θは数式1と数式2のようになる。基準点Aと測定点Bとの距離Lは数式3のようになる。
Figure 2008116411
Figure 2008116411
Figure 2008116411
ここで、数式3に数式1および数式2を代入すると数式4のようになる。
Figure 2008116411
数式4に示されるように、距離算出手段26は上述した既知の3つのデータと計時した時間差T1のみで基準点Aと測定点Bの距離Lを求めることができる。
本発明は、計時手段24が得た時間差T1や上述した演算によって得られて距離Lなどのデータを記憶する記憶装置30を含む。記憶装置30はメモリカードやFDなどの携行可能なものである。この記憶装置30からコンピュータにデータを転送することによって、製図をおこなうためのソフトなどで利用できるようにする。
測量装置10を用いた測量の手順を説明すると、(1)基準点Aにファンビーム12の発光器14などを配置し、測定点Bにファンビーム12の受光器22a,22bなどを配置する。(2)ファンビーム12を水平面に対して傾斜させ、水平方向に回転させる。この回転の時に、ファンビーム12の水平面に対する傾斜角度α、角速度が一定になるようにする。(3)ファンビーム12を2つの受光器22a,22bで受光し、受光した時間差T1を計時する。受光および計時は複数回行って、計時した時間差T1などが1回おきに同じになることを確認するのが好ましい。(4)上述した数式4の演算をおこない、基準点Aと測定点Bと距離Lを求める。
以上のように、基準点Aではファンビーム12が自動的に回転しており、無人である。したがって、測量をおこなう技師が、基準点Aでファンビーム12の角度などを調節し、後は測定点Bに移動すれば測量可能である。ファンビーム12であり、平面上の光であるので、受光器22a,22bに光を当てるのも容易である。受光器22a,22bを測定点Bに設置するだけで基準点Aと測定点Bとの距離Lが求められ、非常に簡単に測量ができる。測量したデータをメモリなどに記憶して製図ソフトで利用するようにすれば、測量から製図まで短時間で終了することができる。
次に、基準点Aと測定点Bの距離および標高の差を同時に測量できる測量装置10bについて説明する(図6)。実施例1と同様に、基準点Aでファンビーム12a,12bを発光し、測定点Bで受光する。実施例1と同じ部分については説明を省略する場合がある。なお、図6は測量装置10bの測方からの図であるため、ファンビーム12a,12bが1つに見えるが、実際は図9のようになっている。
基準点Aおよび測定点Bに設置される測量装置10bは、図7および図8のような構成になっている。基準点Aに設置される測量装置10bの構成は、基準点Aの上方に配置され、水平面に対して傾斜した方向に広がる第1ファンビーム12aを発する第1発光器14aと、基準点Aの上方に配置され、水平面に対して鉛直方向に広がる第2ファンビーム12bを発する第2発光器14bと、第1および第2ファンビーム12a、12bの水平面に対する角度を一定に保ったまま、第1および第2ファンビーム12a,12bを一定の角速度で水平に回転させる回転機16とを含む。第1ファンビーム12aについては実施例1のファンビーム12と同様であるので説明を省略する。
図7では、第1発光器14aと第2発光器14bに分けているが、1つの発光器から出射した光を回折格子などを使用して2本に分割し、2本のファンビーム12a,12bとしても良い。
図9に示すように、第1ファンビーム12aと第2ファンビーム12bは、扇状の要を含む水平面において、異なる方向に出射されている。回転機16は第1ファンビーム12aおよび第2ファンビーム12bを同じ角速度で回転させる。したがって、第1ファンビーム12aと第2ファンビーム12bの任意の2点間距離は、回転中も一定である。図7では回転機16を2つに分けて示しているが、1つであっても良い。
回転機16は実施例1で示したものと同じであっても良い。第1ファンビーム12aの扇状の要と第2ファンビーム12bの扇状の要とは、基準点Aの上方であれば多少上下にずれていても良い。これは、第2ファンビーム12bの平面が水平面に対して鉛直方向であり、後述する第2時間差および第3時間差が第2ファンビーム12bの高さに影響されないからである。説明の便宜上、第1ファンビーム12aの扇状の要、第1発光器14a、第2ファンビーム12bの扇状の要、および第2発光器14bは同じポイントにあるものとする。
測定点Bに設置される測量装置10bの構成は、測定点Bの上方に配置され、鉛直方向に一定の間隔を有する2つの受光器22a,22bと、2つの受光器22a,22bで第1ファンビーム12aを受光する第1時間差を計時する第1計時手段24aと、第1ファンビーム12aが1回転する時間、水平面に対する第1ファンビーム12aの傾斜角度、第1時間差、および2つの受光器22a,22bの間隔から、基準点Aと測定点Bの距離を求める距離算出手段26と、測定点Bの上方において、2つの受光器22a,22bのいずれかで第1および第2ファンビーム12a,12bを受光した第2時間差を計時する第2計時手段24bと、基準点Aの上方の第1および第2ファンビーム12a,12bの出射点と第2時間差を計時するのに使用した受光器22a,22bとの地表面からの高さが同じであり、出射点を含む水平面において、第2時間差を計時するのに使用する受光器22a,22bで第1および第2ファンビーム12a,12bを受光する第3時間差を記憶するメモリ32と、第2時間差、第3時間差、基準点Aと測定点Bとの距離、第1ファンビーム12aの傾斜角度から、基準点Aに対する測定点Bの高さの差を求める高さ算出手段34とを含む。
受光器22a,22bは実施例1と同様に上が第1受光器、下が第2受光器とする。第1時間差および第1計時手段24aは実施例1の時間差T1および計時手段24であり、距離算出手段26も実施例1と同様である。これらについては説明を省略する。実施例2も実施例1と同様に一人で簡単に基準点Aと測定点Bの距離を求めることができる。
第2計時手段24bは、第1または第2受光器22a,22bのいずれかが第1ファンビーム12aを受光してから第2ファンビーム12bを受光するまでの時間差である第2時間差を計時する。例えば図10に示すように、第1受光器22aが第1および第2ファンビーム12a,12bを受光したタイミングを利用するとする。信号S1は第1受光器22aが第1ファンビーム12aを受光した時に第2計時手段24bに送る信号であり、信号S2は第2受光器が第1ファンビームを受光した時に第2計時手段24bに送る信号である。信号S3は、第1および第2受光器22a,22bが第2ファンビーム12bを受光したときに第2計時手段24bに送る信号であり、両方から同時に送られる。
水準器20によってファンビーム12a,12bが水平面に回転していれば、信号S3が2つになったとき、棒体28が水平面に対して傾斜していることがわかる。このとき、測定者に知らせるように、アラームなどを設けても良い。
実施例1のように、第1時間差T1、第2時間差T2、およびファンビーム12a,12bが1周する時間Tの少なくとも1つは何度も計時し、ファンビーム12a,12bが正確に回転しているかを確認するのが好ましい。
第3時間は、測量装置10bを使用する前、例えば測量装置10bの製造時に計時しておく。第2時間T2を計時するのに第1受光器22aを利用するのであれば、第1受光器22aを使用して第3時間を計時する。以下、第1受光器22aを用いて説明するが、第2時間T2を計時するために第2受光器22bを使用するのであれば、以下の説明において第1受光器22aを第2受光器22bに置き換えることとなる。第1および第2ファンビーム12a,12bの出射点の地表面からの高さと第1受光器22aの地表面からの高さをそろえておく。第1および第2ファンビーム12a,12bの出射点は、これらのファンビーム12a,12bの扇状の要である。なお、第1および第2ファンビーム12a,12bの扇状の要が上下にずれておれば、第1ファンビーム12aの扇状の要と第1受光器22aの地表面からの高さをそろえる。第3時間を計時するとき、第1および第2ファンビーム12a,12bの扇状の要と第1受光器22aとを同じ水平面になるようにする。このとき、第1受光器22aを設けた棒体28は水平面に対して鉛直にし、且つ先端が地表面に接するようにする。このようにして第3時間を決定しておくため、ファンビーム12a,12bの中心線と水平面がずれていても正確な測量が可能である。
第3時間差を決定したことにより、第1ファンビーム12aの扇状の要を含む水平面が基準面となる。第1ファンビーム12aが傾斜しており、高さによって第2時間T2が変化する。第1受光器22aが基準面より高くなれば、第2時間差T2は第3時間差よりも長くなる。逆に第1受光器22aが基準面よりも低くなれば、第2時間差T2は第3時間差よりも短くなる。また、第2時間差T2と第3時間差が同じであれば第1受光器22aが基準面にあることがわかる。したがって、基準点Aの標高に対して測定点Bの標高が上下しているか同じかわかる。例えば、図11のように、第1ファンビーム12aの点mを含む水平面が基準面であるとすると、それより下がった点nでは、第1ファンビーム12aを受光してから第2ファンビーム12bを受光するまでの第2時間差T2は第3時間差T3よりも短くなっている。第3時間差T3は、基準点Aからの距離が異なったとしても、角速度を一定にしているため同じになる。
メモリ32に第3時間差T3をきおくするが、他の既知のデータを一緒に記憶しても良い。距離算出手段26と高さ算出手段34が、このメモリ32から記憶された既知のデータを読み出して演算に利用する。
高さ算出手段34は、計時した第2時間差T2、演算で求めた基準点Aと測定点Bの距離L、既知の第3時間T3、および第1ファンビーム12aの傾斜角度αを用いて演算をおこなう。具体的な演算は、図9をY方向から見ると図12(a)のようになる。数式5により角度φを求めることができる。
Figure 2008116411
第1受光器22aが測定点Bで第1ファンビーム12aを受光したとき、上述した点mはB’にあるとし(図11)、B−B’間の長さdは数式6により求められる。
Figure 2008116411
さらに、図9をX方向から見ると図11のようになり、B−B’間のみを抽出すると図12(b)のようになる。このとき点nから点mの高さhは数式7により求められる。
Figure 2008116411
数式7の高さhは、基準点Aの標高と測定点Bの標高の差である。基準点Aの標高は既知であるため、基準点Aの標高に数式7で求めた高さhを加算または減算することにより、測定点の標高が求まる。点mに対して点nが上にあるか下にあるかは上述したように第2時間差T2と第3時間差T3の比較によりわかるため、それらの時間差T2、T3を比較する手段と、比較の結果から基準点の標高に高さhを加算するか減算するかを決定する手段を含めても良い。第2時間差T2が第3時間差T3よりも長ければ加算され、短ければ減算される。基準点Aと測定点Bの標高の差hを求める時に、第1時間差T1と第2時間差T2を計時するだけであり、難しい操作はない。
実施例1と同じように、本発明は、計時手段24a,24bが得た時間や上述した演算によって得られてデータを記憶する記憶装置30を備える。コンピュータにデータを転送することによって、製図をおこなうためのソフトなどで利用できるようにする。基準点Aに対する測定点Bの距離Lと標高の差hを同時に求められたが、製図にはどちらか一方のみを使用しても良い。
複数の数式を使用したが、同じ結果が得られるのであれば、他の数式を使用しても良い。
測量装置10bを用いた測量方法について説明する。基準点Aと測定点Bの距離Lを求める方法は、実施例1の(1)〜(4)で同じである。なお、(2)のファンビーム12を回転させるとき、第1および第2ファンビーム12a,12bの両方を同じ角速度で回転させる。
(5)第1受光器22aまたは第2受光器22bで第1および第2ファンビーム12a,12bを受光し、第2時間差T2を計時する。(6)上述した数式5から7を使用して基準点Aの標高に対する測定点Bの標高の差hを求める。(7)基準点Aの標高に求めた標高の差hを加算または減算し、測定点Bの標高を求める。
以上のように、実施例1と同様に、一人で簡単に測量をおこなうことができる。レベルで標尺の目盛りを読み取るのに比べ、測量の高度な技術を必要としない。夜間であっても測量が可能であり、事故処理の現場でも迅速な対応が可能となる。
実施例2では基準点Aと測定点Bの標高の差hから測定点Bの標高を求めることができたが、単に基準点Aと測定点Bの標高の差hを求めるだけであっても良い。
上記の実施例1と2では、基準点Aに対して1つの測定点Bを説明したが、複数の地点を同時に測量するようにしても良い。受光器22a,22bなどを設けた棒体28を複数準備して1度の測量で全ての測定点Bの測量をおこなっても良いし、各測定点Bを順番に測量しても良い。順番に測量をおこなう場合、記憶装置30に順番に記憶していく。各測定点Bの測量が1度に簡単にでき、製図なども簡単に終了することができる。
実施例3では、複数の測定点Bを1回で測量することができたが、角度を求めることも可能である。図13に示すように、2つの測定点B1とB2を1回で測量することとする。このとき第2ファンビーム12bを利用する。図13では矢印の方向に第2ファンビーム12bが回転しているとする。測定点Aの上方には電磁波の発振器を設ける。電磁波は全ての方向に均等に伝播するものとする。第2ファンビーム12bを回転させて任意の時間に基準点Aから測定点B1とB2に電磁波で信号を送信する。このとき任意の点Pの方向に第2ファンビーム12bが向けられているとする。
その後、測定点B1と測定点B2で順番に第2ファンビーム12bを受光する。測定点B1、B2には電磁波を受信する手段と、受信してから第2ファンビームを受光する間での時間を計時する手段を設ける。測定点B1とB2では電磁波を受信してから第2ファンビーム12bを受光するまでの時間を計時する。計時した時間は、記憶手段に記憶し、コンピュータに転送するようにする。
コンピュータの製図用のプログラムによって、測定点B1とB2で計時した時間の差を計算する手段を含める。この時間の差を第4時間差T4とする。第2ファンビーム12bが1回転する時間はTであるので、図13に示す角度ψは数式8のようになり、このような角度を計算する手段をプログラムに含める。
Figure 2008116411
1回で2点の測定点B1とB2を測量することにより、基準点Aを元にした角度を求めることができる。基準点Aに対する距離、高さ、角度は、ファンビーム12a、12bを受光するだけで求められ、製図に必要な全ての条件を求めることができる。基準点Aに対する角度がわからなくても、実施例2とほとんど同じ構成で角度も求められる。実施例4は、第2ファンビームのスピードが無視できる範囲での測量に利用が可能である。
測定点B1とB2の時間を計時するために、基準点Aから電磁波を発振して測定点B1とB2の時間の調節を行ったが、はじめから測定点B1とB2の現実の時間を一致させておいても良い。この場合、基準点Aの電磁波の発振器は不要である。測定点B1とB2では第2ファンビーム12bを受信した現実の時間を計時する。コンピュータの製図用のプログラムでは、測定点B1とB2の現実の時間の時間差を求めて第4時間差とするようにする。そして、数8の演算を行えば、図13の角度ψが求められる。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明の測量装置の使用イメージを示す図である。 基準点に設けられる測量装置の構成を示すブロック図である。 測定点に設けられる測量装置の構成を示すブロック図である。 基準点と測定点の距離を求めるための一態様を示す斜視図である。 第1および第2受光器の受光信号のタイミングを示す図である。 本発明の測量装置の使用イメージを示す図である。 基準点に設けられる測量装置の構成を示すブロック図である。 測定点に設けられる測量装置の構成を示すブロック図である。 本発明の測量装置の使用イメージを示す図である。 第1および第2受光器の受光信号のタイミングを示す図である。 高さによる第2時間差の違いを示す図である。 基準点と測定点の距離および標高の差を求めるための一態様を示す図であり、(a)は基準面との高さの違いによる角度と長さを求めるための図であり、(b)は基準面との標高の差を求めるための図である。 基準点と2つの測定点よりなる角度を求めるための一態様を示す図である。 従来の水準測量の図である。
符号の説明
10、10b:測量装置
12、12a、12b:ファンビーム
14、14a、14b:発光器
16:回転機
18:三脚
20:水準器
22a、22b:受光器
24、24a、24b:計時手段
26:距離算出手段
28:棒体
30:記憶装置
32:メモリ
34:高さ算出手段

Claims (2)

  1. 基準点に対する測定点の測量を行う測量装置であって、
    前記基準点の上方に配置され、水平面に対して傾斜する方向に広がる第1ファンビームを発する第1発光器と、
    前記基準点の上方に配置され、水平面に対して鉛直方向に広がる第2ファンビームを発する第2発光器と、
    前記第1および第2ファンビームを一定の角速度で水平に回転させる回転機と、
    前記測定点の上方に配置され、鉛直方向に一定の間隔を有する2つの受光器と、
    前記2つの受光器でそれぞれ第1ファンビームを受光した時間差である第1時間差を計時する第1計時手段と、
    前記第1ファンビームが1回転する時間、水平面に対するファンビームの傾斜角度、第1時間差、および2つの受光器の間隔から、基準点と測定点の距離を求める距離算出手段と、
    前記測定点の上方において、2つの受光器のいずれかで第1および第2ファンビームを受光した時間の時間差である第2時間差を計時する第2計時手段と、
    前記基準点の上方の第1および第2ファンビームの出射点と前記第2時間差を計時するのに使用した受光器との地表面からの高さが同じであり、出射点を含む水平面において、第2時間差を計時するのに使用する受光器で第1および第2ファンビームを受光する時間の時間差である第3時間差を記憶する手段と、
    前記第2時間差、第3時間差、基準点と測定点との距離、第1ファンビームの傾斜角度から、基準点に対する測定点の高さの差を求める高さ算出手段と、
    を含む測量装置。
  2. 基準点に対する測定点の測量を行う測量装置であって、
    前記基準点の上方に配置され、水平面に対して傾斜する方向に広がるファンビームを発する発光器と、
    前記ファンビームの傾斜した角度を一定に保ったまま、ファンビームを一定の角速度で水平に回転させる回転機と、
    前記測定点の上方に配置され、鉛直方向に一定の間隔を有し、ファンビームを受光する2つの受光器と、
    前記2つの受光器でファンビームを受光する時間の時間差を計時する計時手段と、
    前記ファンビームが1回転する時間、水平面に対するファンビームの傾斜角度、2つの受光器がファンビームを受光する時間差、および2つの受光器の間隔から、基準点と測定点の距離を求める距離算出手段と、
    を含む測量装置。
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