JP2008113150A

JP2008113150A - 無線通信装置

Info

Publication number: JP2008113150A
Application number: JP2006294072A
Authority: JP
Inventors: Yuji Inoue; 裕司井上; Takayuki Miyake; 崇之三宅; Tadayuki Watanabe; 忠之渡邊; Masahiro Baba; 雅博馬場
Original assignee: Kyocera Corp
Current assignee: Kyocera Corp
Priority date: 2006-10-30
Filing date: 2006-10-30
Publication date: 2008-05-15
Anticipated expiration: 2026-10-30
Also published as: CN101529755A; US8665765B2; JP4749309B2; EP2079173B1; CN101529755B; EP2079173A4; EP2079173A1; WO2008053778A1; US20100103853A1

Abstract

【課題】無線通信装置におけるＢＣＭＣＳ受信の成功率を向上させる。
【解決手段】無線通信装置(100)は、ブロードキャスト／マルチキャストにより配信されるデータを受信中であるか否かを判定するＢＣＭＣＳ受信判定部(120)と、無線セッション開放タイマーが満了したときに、無線セッション開放処理を行う無線セッション開放処理部(140)と、無線セッション開放タイマーが満了したとき、ＢＣＭＣＳを受信中であると判定されている場合、ＢＣＭＣＳの受信が完了するまで、該無線セッション開放タイマーの満了に基づき起動される無線セッション開放処理を保留するよう無線セッション開放処理部を制御する制御部(150)とを備えることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、無線通信装置に関し、特に、無線基地局から複数の通信装置に向けて送信されるＢＣＭＣＳを受信する無線通信装置に関する。

符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）を用いた移動体通信システムでは、高速なデータ通信機能、例えば、1xEV-DO(1x evolution-data only)を用いた様々な通信サービスが提供されている。1xEV-DOの通信サービスの例としては、通信チャネルを用いて同時に複数の無線通信装置（例えば、無線通信端末や、カーナビゲーションシステムに接続される無線通信カードモジュールなど）に向けて送信するＢＣＭＣＳ（Broadcast/Multicast Services）がある（例えば、非特許文献１を参照されたい）。

ＢＣＭＣＳの従来技術の一例としては、ＣＤＭＡ２０００のＢＣＭＣＳがあり、これは1xEV-DO通信エリア内の広範囲なユーザに向けた効率の良いデータ伝送方式である。また、ＣＤＭＡ２０００のＢＣＭＣＳでは、強力なエラー訂正符号を付加してあり、再送制御がない。

ＢＣＭＣＳ応用例としては、通信トラフィックが激減する深夜、早朝、夜間の指定時間にデータ量の多いＢＣＭＣＳコンテンツを配信したり、地域情報等をテロップ形式で表示するタイムリー配信などが行われている。図４に、従来技術におけるＢＣＭＣＳ受信の基本動作を説明するタイムチャートを示す。図４に示すように、基地局（アクセスネットワーク）ＡＮは、定期的にＢＣＭＣＳを送信している。端末（アクセスターミナル）ＡＴは、あらかじめＢＣＭＣＳで受信を所望する番組を登録したり、ＢＣＭＣＳ番組表をユニキャストで入手したりする。

端末ＡＴは、ＢＣＭＣＳ番組表に基づき指定時刻にＢＣＭＣＳ受信用チャネルの受信を開始し、ＢＣＭＣＳデータを受信する。基地局ＡＮは、ＢＣＭＣＳデータ送信の前および当該ＢＣＭＣＳ放送と同時に、ＢＯＭ(Broadcast Overhead Message)を送信する。ＢＯＭには、ＢＣＭＣＳデータの物理チャネルやセクタ情報などＢＣＭＣＳデータ受信に必要な情報が含まれる。端末ＡＴは、通常の通話・データ通信の待ち受けに加えて、約３秒周期でＢＯＭを受信を試行する。受信部は、通常のスロット受信（待ち受けは約５秒毎）動作に加えて、もう１つのＢＯＭのためのスロット受信（待ち受けは約３秒毎）動作を行うため、このときの受信部状態をデュアルスロッティドモードと称する。端末ＡＴは、デュアルスロッティドモードにて基地局ＡＮから送信されたＢＯＭの受信を開始し、受信したＢＯＭデータに基づき、ＢＣＭＣＳ受信に必要な準備（前処理）を行った後、ＢＣＭＣＳデータの受信を開始し、ＢＣＭＣＳデータ受信中に端末ＡＴの通信状態に変化がなければ、図４のように成功裏に受信を完了する。しかしながら、端末ＡＴは、通常の通話・データ通信などによって端末自体の通信状態が変化し、この変化に応じて、チャネル設定状態が変化してＢＣＭＣＳデータの受信に影響を及ぼすケースがある。以下、従来技術において、ＢＣＭＣＳデータ受信に影響を及ぼ具体例を図を参照して説明する。
"CDMA2000 High rate Broadcast Packet Data Air Interface Specification (C.S0054-0 Version 1.0) - Section 1.4: Broadcast Channels"、３ＧＰＰ２、２００４年２月

図５に、従来技術におけるＢＣＭＣＳ受信が失敗するフローを説明するタイムチャートを示す。端末ＡＴの通信状態には、以下のように３つの通信状態がある。
・アイドル(IDLE):無線セッションを確立している状態
・通信中(Connected):パケットデータ通信中状態
・ドーマント(Dormant):パケットデータ通信が停止している状態

図５に示すように、データ通信終了に伴って無線接続(connection)が終了し、これらの終了を受けて開始されるＰＰＰセッション開放タイマー(ppp_session_close timer)が満了すると、ＰＰＰセッションが終了／開放される。ここで、ＡＴ通信状態は、無線接続中には通信中であるが、データ通信終了時にはドーマントに変化する。そして、ＰＰＰセッションが終了／開放されたときに、ＵＡＴＩ(Unicast AT Identifier)処理、および、セッションコンフィギュレーション（Session Config；システム・ネゴシエーション）処理が発生する。これら２つの処理の結果、ＡＴ通信状態は、ドーマントからアイドルに変わると共に、端末ＡＴが確保しているチャネルがＡからチャネルＢに変わる。このチャネル変更は、基地局ＡＮ側の状況で変化するものであり、端末ＡＴ側では基本的に管理できない。端末ＡＴ内では、ＰＰＰセッションの終了時点から、無線セッション解放タイマー(Tsmp_close_timer)が開始する。無線セッション解放タイマーが満了する直前にＢＣＭＣＳ受信を開始していた場合、タイムアウト後のＵＡＴＩ再取得やセッションコンフィギュレーションによって、ＢＣＭＣＳ受信チャネル（この場合はチャネル＝ｘ）以外のチャネル（チャネル＝ｃ）に遷移してしまう場合がある。このように、ＡＴ通信状態の変化に伴って予期せぬチャネル変化が起こった場合は、ＢＣＭＣＳ受信を失敗してしまうという問題があった。特に、無線セッション解放タイマーは、一般的に６時間に設定されており、例えば、端末ＡＴで午後１０時に通話を終えた場合には、６時間後の翌日午前４時に無線セッション解放タイマーが満了し、チャネルの変動が発生する。大容量のＢＣＭＣＳデータは、このような夜間、深夜、早朝の時間帯に配信される場合が多く、前述のような深夜・早朝のチャネル変動によって、ＢＣＭＣＳ受信を失敗するケースが多い。また、ＢＣＭＣＳは再送制御がないため、ユーザは、受信を失敗したＢＣＭＣＳデータを再度、通信帯域（トラフィックチャネル）を１ユーザで占有するユニキャストで取り直す必要があり、トラフィックが増大するという問題もある。

そこで、本発明は、上述した課題を鑑みて、ＢＣＭＣＳ受信の失敗を回避し、成功率を向上させた無線通信装置を提供することを目的とする。

上述した諸課題を解決すべく、第１の発明による無線通信装置（携帯電話端末など）は、
（ＢＣＭＣＳを受信するＢＣＭＣＳ受信部と、）
ブロードキャスト／マルチキャストにより配信されるデータを受信中であるか否かを判定するＢＣＭＣＳ受信判定部と、
（ＰＰＰセッション終了時に起動される無線セッション開放タイマーが満了することを検知し、該検知したことを通知する計時部と、）
無線セッション開放タイマーが満了したときに（即ち、計時部により満了を検知したことを通知されたとき）、無線セッション開放処理を行う無線セッション開放処理部と、
前記無線セッション開放タイマーが満了したとき、前記ブロードキャスト／マルチキャストにより配信されるデータを受信中であると判定されている場合、前記ＢＣＭＣＳの受信が完了するまで、該無線セッション開放タイマーの満了に基づき起動される無線セッション開放処理を保留するよう前記無線セッション開放処理部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
なお、前記ブロードキャスト／マルチキャストにより配信されるデータの受信が完了した後、保留を解除して無線セッション開放処理を実行する。

また、第２の発明による無線通信装置では、
前記無線セッション開放処理は、ＵＡＴＩ再取得処理および／またはセッションコンフィギュレーション処理である、
ことを特徴とする。

上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。

本発明によれば、無線セッション開放処理の保留によって、ＢＣＭＣＳ受信中にチャネルを切り替えられることが無くなるため、ＢＣＭＣＳ受信処理を正常に終えることができる。従って、ＢＣＭＣＳ受信成功率を向上させることが可能となる。

以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。本発明が対象とする無線通信装置には、携帯電話端末、無線機能搭載ＰＤＡ、および無線通信カードなど様々な形式の装置が含まれるが、無線通信装置の典型例として携帯電話端末に本発明を適用して説明する。

図１は、本発明による携帯電話端末の基本構成を示すブロック図である。図１に示すように、携帯電話端末１００は、通信部１１０、ＢＣＭＣＳ受信判定部１２０、計時部１３０、無線セッション開放処理部１４０、制御部１５０、記憶部１６０、入力部１７０、および表示部１８０を備える。通信部１１０は、アンテナＡＮＴを介して、ＢＣＭＣＳを受信する、或いは、データ通信・通話の受信を行う。ＢＣＭＣＳ受信判定部（監視部）１２０は、通信部１１０がＢＣＭＣＳを受信中であるか否かを判定（監視）する。ＢＣＭＣＳ受信判定部１２０がＢＣＭＣＳを受信中であると判定したときは、装置全体の制御を司る制御部１５０にＢＣＭＣＳを受信中であることを通知する。通知を受けた制御部１５０は、記憶部１６０内のＢＣＭＣＳ受信中を示すＢＣＭＣＳ受信中フラグＦＬＧ１をオンにする。ＢＣＭＣＳ受信判定部１２０がＢＣＭＣＳを受信中でないと判定したときは、反対に、ＢＣＭＣＳ受信中フラグＦＬＧ１をオフにして受信が終了したことを示す。

計時部１３０は、ＰＰＰセッション終了時に起動される無線セッション開放タイマーが満了することを検知し、検知したことを無線セッション開放処理部１４０に通知する。同時に、一旦、制御部１５０にタイマー満了を伝達し、制御部１５０は記憶部１６０内に設けた無線セッション開放タイマーの満了を示す満了フラグＦＬＧ２（オンが満了）をオンにする。

計時部１３０により、無線セッション開放タイマーが満了したことを通知された無線セッション開放処理部１４０は、無線セッション開放処理をＢＣＭＣＳ受信中フラグ１がオフになるまで保留（遅延）する。即ち、制御部１５０が、無線セッション開放タイマーの満了を示す満了フラグＦＬＧ２がオンであるときは、ＢＣＭＣＳ受信中を示すＢＣＭＣＳ受信中ＦＬＧ１がオフになるまで、無線セッション開放タイマーの満了に基づき起動される無線セッション開放処理を保留（遅延）するよう無線セッション開放処理部１４０を制御する。このような無線セッション開放処理を保留（遅延）処理によって、開放処理のタイマー起動によるＢＣＭＣＳ受信の失敗を確実に防止することが可能となる。

図２は、本発明による無線通信装置の処理の一例を示すフローチャートである。図２に示すように、ステップＳ１０にて、制御部１５０が、セッション開放処理タイマー(Tsmp_close timer)の満了を検知する。その後、ステップＳ１１にて、制御部１５０は、ＢＣＭＣＳを受信中であるか否かを記憶部１６０に設けたＢＣＭＣＳ受信中フラグＦＬＧ１を参照して判定する。ステップＳ１１にてＢＣＭＣＳ受信中フラグＦＬＧ１がオフ（非受信中）であると判定された場合は、ステップＳ１５に進み、制御部１５０は、セッション開放処理「ＵＡＴＩ再取得、セッションコンフィギュレーション」を実行するよう無線セッション開放処理部１４０を制御し、処理を終える。

ステップＳ１１にて、ＢＣＭＣＳ受信中フラグＦＬＧ１がオン（ＢＣＭＣＳ受信中）であると判定された場合は、ステップＳ１２に進み、ＢＣＭＣＳ受信が完了したか否かを記憶部１６０のＢＣＭＣＳ受信中フラグＦＬＧ１を参照して判定する。ステップＳ１２にて、ＢＣＭＣＳ受信が完了した（フラグがオフになった）と判定された場合は、ステップＳ１５に進み前述した開放処理を行い、処理を終える。ステップＳ１２にて、ＢＣＭＣＳ受信が完了していないと判定された場合は、ステップＳ１３に進み、データ通信が必要か否かを判定する。データ通信が必要か否かの判定には、データ通信の着信がある、入力部１７０からユーザによる発信操作がされた場合などがある。ステップＳ１３にて、データ通信が必要でないと判定された場合は、ステップＳ１２に戻る。ステップＳ１３にて、データ通信が必要であると判定された場合は、ステップＳ１４に進み、ＢＣＭＣＳ受信を中止する。

なお、ＢＣＭＣＳ受信には、ＵＡＴＩ再取得／セッションコンフィギュレーションなどの無線セッション開放処理に含まれる一種の初期設定処理を必要としないため、無線セッション開放処理を保留・遅延させてもＢＣＭＣＳ受信には影響しない。

図３は、ＢＣＭＣＳ受信中に無線セッション開放処理タイマーが満了した場合の本発明による無線通信装置の処理の一例を説明するタイムチャートである。図３に示すように、ＢＣＭＣＳデータはチャネルｘで受信する。１回目のＢＣＭＣＳデータは正常受信され、２回目のＢＣＭＣＳ受信中に、無線セッション開放処理タイマー(Tsmp close timer)が時刻Ｔ１に満了する。従来技術では、この時刻Ｔ１に即座に無線セッション開放処理タイマー満了に基づき起動される無線セッション開放処理によって、セッション開放処理「ＵＡＴＩ再取得およぼセッションコンフィギュレーション」が実行され、ＢＣＭＣＳ受信は失敗する。しかしながら、本発明では、無線セッション開放処理タイマーが満了したときに（即ち、時刻Ｔ１に）、ＢＣＭＣＳ受信中である場合は、図に示すように、ＢＣＭＣＳ受信が完了する時刻Ｔ２まで、無線セッション開放処理「ＵＡＴＩ再取得およぼセッションコンフィギュレーション」の実行を保留（遅延）させる。保留処理は、無線セッション開放処理を行うタスク自体をウェイトさせるなどして行う。これらの処理を行う事で、ＢＣＭＣＳ受信中に、「ＢＣＭＣＳ受信用のチャネルｘ」から「他のチャネルＣ」に切り替えられることが無くなるため、正常にＢＣＭＣＳ受信処理を終えることができるようになる。

本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを１つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、実施態様では、フラグを記憶部に設けて受信中やタイマー満了を示す情報を伝達したが、各部が所定の信号でこれらの情報を伝達する構成にしてもよい。

本発明による携帯電話端末の基本構成を示すブロック図である。本発明による無線通信装置の処理の一例を示すフローチャートである。ＢＣＭＣＳ受信中に無線セッション開放処理タイマーが満了した場合の本発明による無線通信装置の処理の一例を説明するタイムチャートである。従来技術におけるＢＣＭＣＳ受信の基本動作を説明するタイムチャートである。従来技術におけるＢＣＭＣＳ受信が失敗するフローを説明するタイムチャートである。

符号の説明

１００携帯電話端末
１１０通信部
１２０ＢＣＭＣＳ受信判定部
１３０計時部
１４０無線セッション開放処理部
１５０制御部
１６０記憶部
１７０入力部
１８０表示部
ＡＮＴアンテナ
ＡＮ基地局
ＡＴ端末
ＦＬＧ１ＢＣＭＣＳ受信中フラグ
ＦＬＧ２満了フラグ
Ｔ１、Ｔ２時刻

Claims

ブロードキャスト／マルチキャストにより配信されるデータを受信中であるか否かを判定するＢＣＭＣＳ受信判定部と、
無線セッション開放タイマーが満了したときに、無線セッション開放処理を行う無線セッション開放処理部と、
前記無線セッション開放タイマーが満了したとき、前記ブロードキャスト／マルチキャストにより配信されるデータを受信中であると判定されている場合、前記ＢＣＭＣＳの受信が完了するまで、該無線セッション開放タイマーの満了に基づき起動される無線セッション開放処理を保留するよう前記無線セッション開放処理部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
請求項１に記載の無線通信装置において、
前記無線セッション開放処理は、ＵＡＴＩ再取得処理および／またはセッションコンフィギュレーション処理である、
ことを特徴とする無線通信装置。