JP2008111346A - 空気注入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空気注入装置のシリンダ本体上部のキャップが外れることを防止する。
【解決手段】 シリンダ本体4の一方の端部が台座2の空気通路6を介して空気注入用ホース8に連通し、他方の端部が開口している。シリンダ本体4内にピストン10が設けられ、シリンダ本体4内を一方の端部側の部屋と他方の端部側の部屋に区画している。シリンダ本体4の他方の端部開口を被蓋するようにキャップ16がシリンダ本体4に着脱自在に設けられている。ピストン10にピストンロッド12の一端が結合され、他端がキャップ16を貫通してシリンダ本体4の外部に導出さている。シリンダ本体のキャップ16のやや下方にシリンダ本体の外周を包囲するように係止帯22がシリンダ本体4に着脱自在に設けられている。キャップ18の貫通孔26に係合棒28の一端の鉤28bが係合し、他端の鉤28cが係止帯22の下端に係合し、キャップ16を係止帯22に結合している。
【選択図】 図1
【解決手段】 シリンダ本体4の一方の端部が台座2の空気通路6を介して空気注入用ホース8に連通し、他方の端部が開口している。シリンダ本体4内にピストン10が設けられ、シリンダ本体4内を一方の端部側の部屋と他方の端部側の部屋に区画している。シリンダ本体4の他方の端部開口を被蓋するようにキャップ16がシリンダ本体4に着脱自在に設けられている。ピストン10にピストンロッド12の一端が結合され、他端がキャップ16を貫通してシリンダ本体4の外部に導出さている。シリンダ本体のキャップ16のやや下方にシリンダ本体の外周を包囲するように係止帯22がシリンダ本体4に着脱自在に設けられている。キャップ18の貫通孔26に係合棒28の一端の鉤28bが係合し、他端の鉤28cが係止帯22の下端に係合し、キャップ16を係止帯22に結合している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、自転車等のタイヤチューブに空気を注入する空気注入装置に関する。
従来、上記のような空気注入装置には、例えば特許文献1に開示されているようなものがあった。特許文献1の空気注入装置では、シリンダ本体内にピストンが設けられ、ピストンに結合されたピストンロッドが、シリンダ本体の上端部開口から外部に導出されている。シリンダ本体の上端部の開口には、キャップが螺合され、このキャップを貫通してシリンダ本体の外部に導出されている。
このような空気注入装置では、キャップのシリンダ本体への螺合が強固に行われていないと、ピストンを引き上げた際に、ピストンとキャップとの間の空気が圧縮されるが、この圧縮空気の圧力によってキャップが外れることがあった。このキャップが、ピストンを引き上げていた作業者に衝突すると、作業員がけがをする可能性があった。
本発明は、ピストンを引き上げても、キャップがシリンダから外れることを防止した空気注入装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による空気注入装置は、シリンダ本体を有している。このシリンダ本体は、それの一方の端部が空気注入用ホースに連通し、他方の端部が開口している。空気注入用ホースにはシリンダ本体を直接に結合することもできるし、蓄圧タンクを介して空気注入用ホースに結合することもできる。このシリンダ本体内にピストンがシリンダ本体の長さ方向に沿って移動可能に設けられている。このピストンは、前記シリンダ本体内を一方の端部側の部屋と他方の端部側の部屋に区画している。ピストンの起動によって一方の端部側の部屋の容積が増加すると、他方の端部側の部屋の容積が減少し、この部屋内の空気が圧縮される。逆に、一方の端部側の部屋の容積が減少すると、その部屋の空気が圧縮される。また、同時に他方の端部場側の部屋の容積が増加する。シリンダ本体の他方の端部をキャップが被蓋している。このキャップは、着脱に自在に設けられ、例えばシリンダ本体に対して螺合している。これによってシリンダ内の部品の交換等が可能になる。ピストンにピストンロッドの一端が結合され、他端が前記キャップを貫通して前記シリンダ本体の外部に導出されている。導出された端部には、ピストンロッドを摺動させるための握りが設けられる。シリンダ本体の外周面に着脱自在に係止帯が固定されている。この係止帯とキャップとの間に係合具が設けられている。この係合具は、係止帯と一体に設けることもできるし、キャップと一体に設けることもできる。
このように構成された空気注入装置によれば、ピストンロッドをキャップ側に移動させて、キャップ側の部屋の容積を減少させたことによって、キャップを押す空気圧力が大きくなっても、キャップは係止帯に設けられた係止具によって係止されているので、キャップがこの空気圧力によって外れることはない。しかも、係止帯はシリンダ本体に着脱自在に設けられているので、シリンダ本体内の部品の交換等が必要な場合には、係止帯をシリンダ本体から外し、キャップをシリンダ本体から外すことによって対処できる。
係合具を、前記係止帯とは別体に形成することもできる。その場合、係合具の一端を前記キャップに係合し、他端を前記係止帯に係合する。このように構成すると、係合具のキャップ及び係止帯への取付が容易に行える。
その上、係合具は、その両端がそれぞれ鉤に形成されたものとすることが望ましい。一端の鉤が記キャップに形成された貫通孔に係合され、他端の鉤が前記係止帯に係合される。このように構成すると、2つの鉤をキャップの貫通孔と係止帯に係合させるだけで係合具の係合が行え、容易に係合具を取り付けることができる。
さらに、前記係合具は、2つの鉤間が、シリンダ本体の径よりも細い柱状体によって結合されている。柱状体としては、棒状体を使用したり、コイルばねを使用したりすることができる。このように構成すると、係合具のスペースが小さく、空気注入装置全体が大型になることを防止できる。
前記係止帯は、両端具が近接して位置するように、前記シリンダ本体の外周面を包囲するように配置することが望ましい。これら近接する両端部を、それらの間隔を狭めるように、即ちシリンダ本体の外周に帯状体の少なくとも一部が接触するように、着脱自在の固定具、例えばボルトとナットとによって固定することが望ましい。
このように構成すると、係止帯を強固に固定することができる上に、係止帯をシリンダ本体から取り外すことができる。係止帯は、キャップのやや下方に設けることが望ましく、これによって係止具の長さを短くすることができ、係止帯への係合具の取付が容易になる。
以上のように、本発明によれば、ピストンをキャップ側に移動させた場合に、キャップが外れることがなく、この空気注入装置の使用者がけがをすることがない上に、シリンダ内の部品の交換も容易に行うことができる。
本発明の一実施形態の空気注入装置は、例えば自転車のタイヤに空気を注入するためのもので、図3に示すように、台座2を有し、その上面にシリンダ本体4が取り付けられている。シリンダ本体4は、台座2にほぼ垂直になるように下端部が台座2に固定されている。台座2内には空気通路6が形成され、これがシリンダ本体4の内部に連通されている。空気通路6の出口には、空気注入用ホース8が結合されている。このホース8の先端に、自転車のタイヤのチューブに挿通される口金(図示せず)が取り付けられている。
シリンダ本体4内には、ピストン10が配置されており、これによってシリンダ本体4内は、ピストン10よりも上側の部屋と、ピストン10よりも下側の部屋とに区画され、この下側の部屋が上記空気通路6に連通している。このピストン10にピストンロッド12の一端が結合され、その他端は、シリンダ本体の他方の端部である上端部からシリンダ本体4の外部に導出され、握り14が取り付けられている。
図1に拡大して示すように、シリンダ本体4の上端部の開口は、キャップ16によって被蓋されている。キャップ16の内周面には、めねじ18が刻設され、シリンダ本体4の上端部の外周面には、おねじ20が刻設されている。めねじ18をおねじ20に螺合させることによって、キャップ16がシリンダ本体4に固定されている。めねじ18をおねじ20から外すことによってキャップ16がシリンダ本体4から取り外される。即ち、キャップ16は、シリンダ本体4に対して着脱自在である。なお、キャップ16の中心をピストンロッド12が貫通している。
なお、この空気注入装置には、図示していないが、この他に台座2にフットスタンド等が取り付けられたり、ピストンロッド12のキャップ16より突出部の周囲にはコイルスプリングが設けられたりしているが、これらは本願発明の要旨に関連しないので、詳細な説明は省略する。
シリンダ本体4におけるキャップ16よりも幾分下方に係止帯22が取り付けられている。この係止帯22は、例えば金属製の長方形状のものをシリンダ本体2の外径とほぼ同じ外径を持つ環状に曲げたもので、その両端は接近して位置し、その両端にタブ22a、22bが一体に形成されている。これらタブ22a、22bが固定具、例えばボルト24aとナット24bとによって結合され、図2(b)に示すように、係止帯22の直径を狭めて、シリンダ本体4に密着させて、係止帯22がシリンダ本体4に固定されている。なお、ボルト24aをナット24bから外すことによって、係止帯22の径を広げ、係止帯22をシリンダ本体4から分離することができる。即ち、係止帯22はシリンダ本体4に着脱自在に取り付けられている。
図1及び図2(a)に示すように、キャップ16の上面にはシリンダ本体4内に向けて貫通した貫通孔26が穿設されている。この貫通孔26と係止帯22との間に、係合具、例えば係合棒28が取り付けられている。係合棒28は、図1に示すようにキャップ16の上面から係止帯22の下端までの長さに等しい主部28aを有し、係止帯22の外面側に位置している。主部28aのキャップ16側の端部に鉤28bが一体に形成され、これが貫通孔26に挿通されている。また主部28の係止帯22の下端側の端部に鉤28cが一体に形成され、この鉤28cが係止帯22の外面側から、その内面とシリンダ本体4の外面との間に侵入し、両者に密着している。この係合棒28も、例えば金属製である。
このように係止帯22に対して係合部28によってキャップ16が結合されている。しかも、係止帯22は強固にシリンダ本体4の外面に固定されている。従って、キャップ16が強固にシリンダ本体4に螺合されていない状態において、自転車のタイヤチューブに空気を入れるために、ホース8の口金をタイヤの空気挿入口に接続し、握り14を下方に押して、チューブ内に空気を送った後に、握り14を上方に持ち上げて、キャップ16に大きな空気圧が加わっても、キャップ16がシリンダ本体4から外れることがない。また、たとえはずれたとしても、係合棒28によって衝撃が抑えられるので、大きく上部に飛ぶことはない。よって、たとえキャップ18の固定が緩くても、作業者がけがをすることはない。
しかも、キャップ16の係合棒28による固定は、例えばボルト24aをナット24bに対して緩めて、係止帯22の内面とシリンダ本体4との間に隙間がある状態で、係合棒28の鉤28bを貫通孔26に挿通し、鉤28cを係止帯22の外面側からその内面とシリンダ本体4との隙間に挿入し、ボルト24aをナット24bに強固に固定すればよいので、取り付け作業が非常に容易である。
しかも、シリンダ本体4内の部品、例えばピストン10を交換する必要が生じた場合には、ボルト24aを緩めて、キャップ16の係合状態を解除して、キャップ16を回転させて、めねじ18とおねじ20の螺合を解除して、キャップ16をシリンダ本体4から外すことによって、交換が容易に行える。
上記の実施形態では、係合棒28を係止帯22の外面側に設けたが、内面側に設けることもできる。また、係合棒28は係止帯22やキャップ16と別個に形成したが、係止帯22またはキャップ16と一体に形成することもできる。例えば係合棒28から鉤28cを除去して、主部28aの長さを係止帯22の上部からキャップ16の上面までの距離とほぼ等しくして、係止帯22の上部に主部28aを一体に形成することができるし、或いはキャップ16に貫通孔26を設けず、かつ鉤28aを設けずに、係合棒28の主部28aをキャップ16に一体に形成することもできる。また、主部28aに代えてコイルばねを使用し、その両端に鉤28b、28cを設けることもできる。この場合、コイルばねの長さは、キャップ16の上面から係止帯22の下面の長さよりも幾分短くする。また、係止帯22は金属製としたが、これに限らず、例えば幾分撓むことが可能な合成樹脂を使用することも可能である。また、係止帯22の内面に滑り止め部材を設け、係止帯22がシリンダ本体4の表面をその長さ方向に沿って移動することを防止することもできる。また、上記の実施の携帯では、係合具28は棒状のものを示したが、これに限ったものではなく、例えば主部を板状に形成し、その上下両端に鉤を形成したものとすることもできる。
上記の実施形態の空気注入装置は、台座2内に設けた空気通路6をホース8に接続したが、台座2の蓄圧室を設け、この蓄圧室に空気通路6を接続し、蓄圧室から台座2内に設けた別の空気通路を介してホースに接続するように構成することもできる。上記の実施形態の空気注入装置は、自転車のタイヤチューブへ空気を注入するものとしたが、これに限ったものではなく、例えば一輪車等のタイヤチューブに空気を注入するものや、浮き輪やボール等に空気を注入するものにも使用することができる。
4 シリンダ本体
10 ピストン
12 ピストンロッド
16 キャップ
22 係止帯
28 係合棒(係合具)
10 ピストン
12 ピストンロッド
16 キャップ
22 係止帯
28 係合棒(係合具)
Claims (5)
- 一方の端部が空気注入用ホースに連通し、他方の端部が開口しているシリンダ本体と、
このシリンダ本体内に設けられ、前記シリンダ本体内を一方の端部側の部屋と他方の端部側の部屋に区画し、前記シリンダ本体内をその長さ方向に沿って移動可能なピストンと、
前記シリンダ本体の他方の端部を被蓋するように前記シリンダ本体に着脱自在に設けられたキャップと、
前記ピストンに一端が結合され、他端が前記キャップを貫通して前記シリンダ本体の外部に導出されたピストンロッドと、
前記シリンダ本体の外周面に着脱自在に固定された係止帯と、
この係止帯と前記キャップとの間に設けられた係合具とを、
具備する空気注入装置。 - 請求項1記載の空気注入装置において、前記係合具は、前記係止帯とは別体に形成され、一端が前記キャップに係合し、他端が前記係止帯に係合される空気注入装置。
- 請求項2記載の空気注入装置において、前記係合具は、両端にそれぞれ鉤が形成され、一端の鉤が前記キャップに形成された貫通孔に係合され、他端の鉤が前記係止帯に係合されている空気注入装置。
- 請求項3記載の空気注入装置において、前記2つの鉤間が、前記シリンダ本体と比較して細い柱状に形成されている空気注入装置。
- 請求項1乃至4いずれか記載の空気注入装置において、前記係止帯は、両端具が近接して位置するように、前記シリンダ本体の外周面を包囲し、近接する両端部を、それらの間隔を狭めるように着脱自在の固定具によって固定している空気注入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293790A JP2008111346A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 空気注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293790A JP2008111346A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 空気注入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008111346A true JP2008111346A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39444004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006293790A Withdrawn JP2008111346A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 空気注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008111346A (ja) |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006293790A patent/JP2008111346A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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