JP2008109281A - スピーカ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子回路や特別仕様のアンプを使用することなく、1個の平面スピーカからは得られない狭い音場や広い音場を構築することができるスピーカ装置を得ることを目的とする。
【解決手段】複数の平面スピーカ1を収納部2に少なくとも1列以上配置する。また、ベッセル関数Jm(p)を用いてN個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個の平面スピーカ1を配列する。これにより、1個の平面スピーカからは得られない狭い音場や広い音場を構築することができる。
【選択図】図1
【解決手段】複数の平面スピーカ1を収納部2に少なくとも1列以上配置する。また、ベッセル関数Jm(p)を用いてN個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個の平面スピーカ1を配列する。これにより、1個の平面スピーカからは得られない狭い音場や広い音場を構築することができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、平面スピーカを用いて構成されているスピーカ装置に関し、特に、所望の指向性を得ることができるスピーカ装置に関するものである。
従来のスピーカ装置として、トーンゾイレに代表されるような指向性を有するスピーカが知られている。
トーンゾイレのスピーカは、音がビーム状に集中する現象を利用して、狭い指向性が得られるようにしている。
トーンゾイレのスピーカは、音がビーム状に集中する現象を利用して、狭い指向性が得られるようにしている。
一方、広い指向性を有するスピーカ装置として、音がビーム状に集中して、指向性が狭くなることを緩和することができる以下のスピーカ・アレイが開発されている。
(1)遅延回路を実装して、個々のスピーカの位相を能動的に制御することができるスピーカ・アレイ
(2)ベッセル関数を用いて複数のコーン型スピーカの配置と接続を決定しているスピーカ・アレイ
(1)遅延回路を実装して、個々のスピーカの位相を能動的に制御することができるスピーカ・アレイ
(2)ベッセル関数を用いて複数のコーン型スピーカの配置と接続を決定しているスピーカ・アレイ
しかし、遅延回路を実装して、個々のスピーカの位相を能動的に制御しているスピーカ・アレイでは、アナログ回路やディジタル回路のような電子回路が必要であり、かつ、スピーカ毎の制御が必要であるため、アレイを構成しているスピーカの個数が増えると、電子回路が複雑で大型になり、スピーカ装置が高額になることがある。
一方、ベッセル関数を用いて複数のコーン型スピーカの配置と接続を決定しているスピーカ・アレイでは、広い指向性を有することができるが、コーン型スピーカの構造上、高音帯域の周波数特性にピークディップが生じるため、広音域指向性が悪化することがある。
なお、コーン形スピーカでは、インピーダンスが4〜8Ωが一般的であり、そのままのインピーダンスでコーン形スピーカの配列を行うと、高インピーダンスとなってしまうため、通常のアンプでは駆動が困難である。
一方、ベッセル関数を用いて複数のコーン型スピーカの配置と接続を決定しているスピーカ・アレイでは、広い指向性を有することができるが、コーン型スピーカの構造上、高音帯域の周波数特性にピークディップが生じるため、広音域指向性が悪化することがある。
なお、コーン形スピーカでは、インピーダンスが4〜8Ωが一般的であり、そのままのインピーダンスでコーン形スピーカの配列を行うと、高インピーダンスとなってしまうため、通常のアンプでは駆動が困難である。
上記のようなスピーカ装置の他に、1個の平面スピーカからなるスピーカ装置が開発されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
即ち、スピーカ装置に収納される平面スピーカは、永久磁石のS極とN極が交互に配置されている平板状のヨークと、電気信号が印加されるボイスコイルが形成されているフレキシブル基板とが対向配置されるものであり、ボイスコイルの入力端子に電気信号が印加されたとき、フレキシブル基板がフレミングの左手の法則による力を受けて振動する。
即ち、スピーカ装置に収納される平面スピーカは、永久磁石のS極とN極が交互に配置されている平板状のヨークと、電気信号が印加されるボイスコイルが形成されているフレキシブル基板とが対向配置されるものであり、ボイスコイルの入力端子に電気信号が印加されたとき、フレキシブル基板がフレミングの左手の法則による力を受けて振動する。
1個の平面スピーカからなるスピーカ装置の場合、コーン型スピーカでは実現が困難な2Ω以下の低インピーダンス化を実現することができるため、特別仕様のアンプやオーディオトランスを使用しないでも、スピーカ装置の駆動が可能になる。
また、平面スピーカからなるスピーカ装置の場合、高音帯域の周波数特性に生じるピークディップを軽減することができるため、高域までフラットな音域を確保することができる。
また、平面スピーカからなるスピーカ装置の場合、高音帯域の周波数特性に生じるピークディップを軽減することができるため、高域までフラットな音域を確保することができる。
従来のスピーカ装置は以上のように構成されているので、平面スピーカを用いれば、2Ω以下の低インピーダンス化を実現することができるとともに、高音帯域の周波数特性に生じるピークディップを軽減することができる。しかし、1個の平面スピーカを実装しても、音圧が低いため音場が限定的になり、所望の広さの指向性を得ることができないなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、電子回路や特別仕様のアンプを使用することなく、1個の平面スピーカからは得られない狭い音場や広い音場を構築することができるスピーカ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るスピーカ装置は、複数の平面スピーカを収納部に少なくとも1列以上配置するようにしたものである。
この発明によれば、複数の平面スピーカを収納部に少なくとも1列以上配置するように構成したので、電子回路や特別仕様のアンプを使用することなく、1個の平面スピーカからは得られない狭い音場や広い音場を構築することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるスピーカ装置を示す構成図である。
図において、平面スピーカ1は後述する内部の振動板が振動することによって音を放射する部材である。
収納部2は複数の平面スピーカ1を収納している。
図1はこの発明の実施の形態1によるスピーカ装置を示す構成図である。
図において、平面スピーカ1は後述する内部の振動板が振動することによって音を放射する部材である。
収納部2は複数の平面スピーカ1を収納している。
図2はこの発明の実施の形態1によるスピーカ装置の平面スピーカ1を示す構成図である。
特に、図2(a)はこの発明の実施の形態1によるスピーカ装置の平面スピーカ1を示す平面図、図2(b)はこの発明の実施の形態1によるスピーカ装置の平面スピーカ1を示す断面図である。
また、図2(c)は図2(b)のA−Aの位置から見たときの平面スピーカ1の平面図である。
図において、ヨーク11は永久磁石12のS極とN極が交互に配置されている平板状の磁石板である。
なお、ヨーク11のエッジ部分には、永久磁石12とボイスコイル23の距離を一定に保つためにフレキシブル基板21を保持するスペーサ13が形成されており、また、中央部分には複数の穴14が施されている。
特に、図2(a)はこの発明の実施の形態1によるスピーカ装置の平面スピーカ1を示す平面図、図2(b)はこの発明の実施の形態1によるスピーカ装置の平面スピーカ1を示す断面図である。
また、図2(c)は図2(b)のA−Aの位置から見たときの平面スピーカ1の平面図である。
図において、ヨーク11は永久磁石12のS極とN極が交互に配置されている平板状の磁石板である。
なお、ヨーク11のエッジ部分には、永久磁石12とボイスコイル23の距離を一定に保つためにフレキシブル基板21を保持するスペーサ13が形成されており、また、中央部分には複数の穴14が施されている。
フレキシブル基板21はヨーク11と対向配置され、音声電気信号が印加される渦巻状のボイスコイル23がエッチングされている振動板であり、ボイスコイル23の信号入力端子22に音声電気信号が印加されたとき、フレミングの左手の法則による力を受けて振動する。
渦巻状のボイスコイル23は信号入力端子22から音声電気信号が与えられたとき、磁石板12との間でフレミングの左手の法則による力を受ける位置に配置されている。
渦巻状のボイスコイル23は信号入力端子22から音声電気信号が与えられたとき、磁石板12との間でフレミングの左手の法則による力を受ける位置に配置されている。
次に動作について説明する。
音声電気信号がボイスコイル23の信号入力端子22から印加されると、永久磁石12とボイスコイル23の間には、フレミングの左手の法則による力が作用する。
これにより、ボイスコイル23がエッチングされているフレキシブル基板21が振動して音を発生する。
フレキシブル基板21から発生した音は、ヨーク11の穴14から放射される。
複数の平面スピーカ1は、前面がオープンで、背面がクローズされた状態で収納部2に収納されているので、スピーカ装置から放射される音の方向は、図1に示す矢印の方向になる。
音声電気信号がボイスコイル23の信号入力端子22から印加されると、永久磁石12とボイスコイル23の間には、フレミングの左手の法則による力が作用する。
これにより、ボイスコイル23がエッチングされているフレキシブル基板21が振動して音を発生する。
フレキシブル基板21から発生した音は、ヨーク11の穴14から放射される。
複数の平面スピーカ1は、前面がオープンで、背面がクローズされた状態で収納部2に収納されているので、スピーカ装置から放射される音の方向は、図1に示す矢印の方向になる。
図1のスピーカ装置では、25(=5×5)個の平面スピーカ1を配列しているが、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を全て同じにする場合、スピーカ装置の指向特性は狭指向性になる。
ここで、図3はスピーカ装置の音響シミュレーションを示す説明図であり、図4は25個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
図4(a)の例では、5個の平面スピーカ1を5列配置しているが、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は全て同じである。
即ち、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の向きは全て同じで(正相)、大きさが全て同じである(“1”)。
図4(b)は、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を全て同じにするために、25個の平面スピーカ1を直列に接続している様子を示している。
ここで、図3はスピーカ装置の音響シミュレーションを示す説明図であり、図4は25個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
図4(a)の例では、5個の平面スピーカ1を5列配置しているが、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は全て同じである。
即ち、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の向きは全て同じで(正相)、大きさが全て同じである(“1”)。
図4(b)は、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を全て同じにするために、25個の平面スピーカ1を直列に接続している様子を示している。
25個の平面スピーカ1が上記のように配列されているスピーカ装置の音響シミュレーションを実施すると、図3の(例1)に示すような音響シミュレーション結果が得られ、平面スピーカ1を単独で用いる場合よりも、縦方向と横方向の双方が狭い指向性を有することになる(図4(c)を参照)。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、複数の平面スピーカ1を収納部2に少なくとも1列以上配置するように構成したので、1個の平面スピーカ1からは得られない狭い音場を構築することができるようになる。その結果、目的とする場所以外の周辺には音場が形成されなくなるため、騒音抑止効果を高めることができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、複数の平面スピーカ1を収納部2に少なくとも1列以上配置して、1個の平面スピーカ1からは得られない狭い音場を構築するものについて示したが、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有することができるようにするために、ベッセル関数を用いてN個(例えば、N=25)の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個の平面スピーカ1を配列するようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
上記実施の形態1では、複数の平面スピーカ1を収納部2に少なくとも1列以上配置して、1個の平面スピーカ1からは得られない狭い音場を構築するものについて示したが、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有することができるようにするために、ベッセル関数を用いてN個(例えば、N=25)の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個の平面スピーカ1を配列するようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
ベッセル関数を用いてN個のコーン型スピーカに印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個のコーン型スピーカを配列すれば、スピーカ装置の音圧分布が放射状になることは知られている。ただし、コーン型スピーカは、上述したように、構造上、高音帯域の周波数特性にピークディップが生じるため、広音域指向性が悪化することがある。
したがって、ベッセル関数を用いてN個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個の平面スピーカ1を配列すれば、スピーカ装置の音圧分布が放射状になることは理解される。
したがって、ベッセル関数を用いてN個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個の平面スピーカ1を配列すれば、スピーカ装置の音圧分布が放射状になることは理解される。
例えば、ベッセル関数として、下記の式(1)の微分方程式を満足するm次のベッセル関数Jm(p)を使用する。
d2u/dp2+(1/p)du/dp+(1−m2/p2)u=0 (1)
Jm(p)=(p/2)mΣ(−p2/4)k/[k!(m+k)!] (2)
ただし、Σはk=0〜∞までの総和を示す数学記号である。
d2u/dp2+(1/p)du/dp+(1−m2/p2)u=0 (1)
Jm(p)=(p/2)mΣ(−p2/4)k/[k!(m+k)!] (2)
ただし、Σはk=0〜∞までの総和を示す数学記号である。
なお、ベッセル関数Jm(p)は、下記の式(3)を満足する性質があるので、m番目の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子がJm(p)になる。
|ΣJm(p)exp(jmx)|=|exp(jpsinx)|=1 (3)
ただし、Σはm=−∞〜∞までの総和を示す数学記号である。
無限個のスピーカからなるスピーカ装置の指向性パターンは、1個のスピーカと同じであり、パラメータpを十分小さく選ぶと、有限個の平面スピーカ1からなるスピーカ装置でも同じ事が近似的に成立する。
例えば、5個の平面スピーカ1からなるスピーカ装置において、p=1.5を選ぶと、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は、ほぼ1:2:2:−2:1になる。
|ΣJm(p)exp(jmx)|=|exp(jpsinx)|=1 (3)
ただし、Σはm=−∞〜∞までの総和を示す数学記号である。
無限個のスピーカからなるスピーカ装置の指向性パターンは、1個のスピーカと同じであり、パラメータpを十分小さく選ぶと、有限個の平面スピーカ1からなるスピーカ装置でも同じ事が近似的に成立する。
例えば、5個の平面スピーカ1からなるスピーカ装置において、p=1.5を選ぶと、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は、ほぼ1:2:2:−2:1になる。
図5はこの発明の実施の形態2によるスピーカ装置の25個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図5(a)に示すようになる。
例えば、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+4”、配置がC4の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−4”、配置がD5の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”のように決定されている。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、25個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図5(a)に示すようになる。
例えば、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+4”、配置がC4の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−4”、配置がD5の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”のように決定されている。
図5(b)は、上記の重み因子にしたがって25個の平面スピーカ1を配列している様子を示している。
例えば、配置がA1,E1,A5,E5の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB1,C1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がD1,A2の平面スピーカ1については、配置がD1の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がA2の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、D1の平面スピーカ1が“−2”、A2の平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB2の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がD2の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図5(b)の例では、その他も同様にして、16個のブロックを形成し、16個のブロックを直列に接続することにより、25個の平面スピーカ1を配列している。
例えば、配置がA1,E1,A5,E5の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB1,C1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がD1,A2の平面スピーカ1については、配置がD1の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がA2の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、D1の平面スピーカ1が“−2”、A2の平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB2の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がD2の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図5(b)の例では、その他も同様にして、16個のブロックを形成し、16個のブロックを直列に接続することにより、25個の平面スピーカ1を配列している。
25個の平面スピーカ1が上記のように配列されているスピーカ装置の音響シミュレーションを実施すると、図3の(例3)に示すような音響シミュレーション結果が得られ、平面スピーカ1を単独で用いる場合よりも、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有することになる(図5(c)を参照)。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、ベッセル関数Jm(p)を用いてN個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定し、その重み因子にしたがってN個の平面スピーカ1を配列するように構成したので、電子回路や特別仕様のアンプを使用することなく、広い音場を構築することができる効果を奏する。
実施の形態3.
上記実施の形態2では、25個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置について示したが、図6に示すように、5個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置を得るようにしてもよい。
上記実施の形態2では、25個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置について示したが、図6に示すように、5個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置を得るようにしてもよい。
図6はこの発明の実施の形態3によるスピーカ装置の5個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図6(a)に示すようになる。
図6(a)の例では、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がC1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がD1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がE1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”のように決定されている。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図6(a)に示すようになる。
図6(a)の例では、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がC1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がD1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がE1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”のように決定されている。
図6(b)は、上記の重み因子にしたがって5個の平面スピーカ1を配列している様子を示している。
配置がA1,E1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がB1(C1)の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がD1の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図6(b)の例では、上記のようにして4個のブロックを形成し、4個のブロックを直列に接続することにより、5個の平面スピーカ1を配列している。
配置がA1,E1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がB1(C1)の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がD1の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図6(b)の例では、上記のようにして4個のブロックを形成し、4個のブロックを直列に接続することにより、5個の平面スピーカ1を配列している。
5個の平面スピーカ1が上記のように配列されているスピーカ装置の音響シミュレーションを実施すると、図3の(例2)に示すような音響シミュレーション結果が得られ、平面スピーカ1を単独で用いる場合よりも、横方向だけ広い指向性を有することになる(図6(c)を参照)。
この実施の形態3によれば、横方向だけ広い指向性を有することができるため、縦方向の騒音を抑止しながら、広い音場を構築することができる効果を奏する。
この実施の形態3によれば、横方向だけ広い指向性を有することができるため、縦方向の騒音を抑止しながら、広い音場を構築することができる効果を奏する。
実施の形態4.
上記実施の形態2では、25個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置について示したが、図7に示すように、36個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置を得るようにしてもよい。
上記実施の形態2では、25個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置について示したが、図7に示すように、36個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置を得るようにしてもよい。
図7はこの発明の実施の形態4によるスピーカ装置の36個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
ただし、図7(a)には、49個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(例えば、A4,D1等の平面スピーカ1は配置しない)、36個の平面スピーカ1を配置する。
ただし、図7(a)には、49個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(例えば、A4,D1等の平面スピーカ1は配置しない)、36個の平面スピーカ1を配置する。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、49個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図7(a)に示すようになる。
例えば、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+4”、配置がC4の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−4”のように決定されている。
例えば、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+4”、配置がC4の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−4”のように決定されている。
図7(b)は、上記の重み因子にしたがって36個の平面スピーカ1を配列している様子を示している。
例えば、配置がA1,G1,A7,G7の平面スピーカ1については、配置がG1,A7の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がA1,G7の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、G1,A7の平面スピーカ1が“−1”、A1,G7の平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB1,C1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE1,F1の平面スピーカ1については、配置がE1の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がF1の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、E1の平面スピーカ1が“−2”、F1の平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB2の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE2の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図7(b)の例では、その他も同様にして、25個のブロックを形成し、25個のブロックを直列に接続することにより、36個の平面スピーカ1を配列している。
例えば、配置がA1,G1,A7,G7の平面スピーカ1については、配置がG1,A7の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がA1,G7の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、G1,A7の平面スピーカ1が“−1”、A1,G7の平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB1,C1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE1,F1の平面スピーカ1については、配置がE1の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がF1の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、E1の平面スピーカ1が“−2”、F1の平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB2の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE2の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図7(b)の例では、その他も同様にして、25個のブロックを形成し、25個のブロックを直列に接続することにより、36個の平面スピーカ1を配列している。
36個の平面スピーカ1が上記のように配列されているスピーカ装置の音響シミュレーションを実施すると、上記実施の形態2のスピーカ装置と同様に、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有することになる。
ただし、この実施の形態4のスピーカ装置は、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。したがって、より広い音場を構築することができる効果を奏する。
ただし、この実施の形態4のスピーカ装置は、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。したがって、より広い音場を構築することができる効果を奏する。
実施の形態5.
上記実施の形態3では、5個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置について示したが、図8に示すように、6個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置を得るようにしてもよい。
上記実施の形態3では、5個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置について示したが、図8に示すように、6個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置を得るようにしてもよい。
図8はこの発明の実施の形態5によるスピーカ装置の6個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
ただし、図8(a)には、7個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(D1の平面スピーカ1は配置しない)、6個の平面スピーカ1を配置する。
ただし、図8(a)には、7個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(D1の平面スピーカ1は配置しない)、6個の平面スピーカ1を配置する。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、7個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図8(a)に示すようになる。
図8(a)の例では、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がC1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がD1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がF1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がG1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−1”のように決定されている。
図8(a)の例では、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がC1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がD1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がF1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がG1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−1”のように決定されている。
図8(b)は、上記の重み因子にしたがって6個の平面スピーカ1を配列している様子を示している。
配置がA1,G1の平面スピーカ1については、配置がAの平面スピーカ1の極性を反転せず、配置がG1の平面スピーカ1の極性を反転して、並列に接続することにより、A1の平面スピーカ1が“+1”、G1の平面スピーカ1が“−1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がB1(C1、F1)の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がE1の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図8(b)の例では、上記のようにして5個のブロックを形成し、5個のブロックを直列に接続することにより、6個の平面スピーカ1を配列している。
配置がA1,G1の平面スピーカ1については、配置がAの平面スピーカ1の極性を反転せず、配置がG1の平面スピーカ1の極性を反転して、並列に接続することにより、A1の平面スピーカ1が“+1”、G1の平面スピーカ1が“−1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がB1(C1、F1)の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がE1の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図8(b)の例では、上記のようにして5個のブロックを形成し、5個のブロックを直列に接続することにより、6個の平面スピーカ1を配列している。
6個の平面スピーカ1が上記のように配列されているスピーカ装置の音響シミュレーションを実施すると、上記実施の形態3のスピーカ装置と同様に、横方向だけ広い指向性を有することになる。
この実施の形態5によれば、横方向だけ広い指向性を有することができるため、縦方向の騒音を抑止しながら、広い音場を構築することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態5のスピーカ装置は、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。
この実施の形態5によれば、横方向だけ広い指向性を有することができるため、縦方向の騒音を抑止しながら、広い音場を構築することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態5のスピーカ装置は、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。
実施の形態6.
上記実施の形態2では、25個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置について示したが、図9に示すように、49個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置を得るようにしてもよい。
上記実施の形態2では、25個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置について示したが、図9に示すように、49個の平面スピーカ1を配列して、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有するスピーカ装置を得るようにしてもよい。
図9はこの発明の実施の形態6によるスピーカ装置の49個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
ただし、図9(a)には、81個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(例えば、A4,D1等の平面スピーカ1は配置しない)、49個の平面スピーカ1を配置する。
ただし、図9(a)には、81個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(例えば、A4,D1等の平面スピーカ1は配置しない)、49個の平面スピーカ1を配置する。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、81個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図9(a)に示すようになる。
例えば、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+4”、配置がC4の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−4”のように決定されている。
例えば、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+4”、配置がC4の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE2の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−4”のように決定されている。
図9(b)は、上記の重み因子にしたがって49個の平面スピーカ1を配列している様子を示している。
例えば、配置がA1,I1,A9,I9の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB1,C1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE1,G1の平面スピーカ1については、配置がE1の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がG1の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、E1の平面スピーカ1が“−2”、G1の平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB2の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE2の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図9(b)の例では、その他も同様にして、36個のブロックを形成し、36個のブロックを直列に接続することにより、49個の平面スピーカ1を配列している。
例えば、配置がA1,I1,A9,I9の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB1,C1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE1,G1の平面スピーカ1については、配置がE1の平面スピーカ1の極性を反転し、配置がG1の平面スピーカ1の極性を反転しないで、並列に接続することにより、E1の平面スピーカ1が“−2”、G1の平面スピーカ1が“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がB2の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
例えば、配置がE2の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−4”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図9(b)の例では、その他も同様にして、36個のブロックを形成し、36個のブロックを直列に接続することにより、49個の平面スピーカ1を配列している。
49個の平面スピーカ1が上記のように配列されているスピーカ装置の音響シミュレーションを実施すると、上記実施の形態2のスピーカ装置と同様に、縦方向と横方向の双方が広い指向性を有することになる。
ただし、この実施の形態6のスピーカ装置は、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。したがって、より広い音場を構築することができる効果を奏する。
ただし、この実施の形態6のスピーカ装置は、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態2のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。したがって、より広い音場を構築することができる効果を奏する。
実施の形態7.
上記実施の形態3では、5個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置について示したが、図10に示すように、7個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置を得るようにしてもよい。
上記実施の形態3では、5個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置について示したが、図10に示すように、7個の平面スピーカ1を配列して、縦方向の指向性が狭く、横方向の指向性が広いスピーカ装置を得るようにしてもよい。
図10はこの発明の実施の形態7によるスピーカ装置の7個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
ただし、図10(a)には、9個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(D1,F1の平面スピーカ1は配置しない)、7個の平面スピーカ1を配置する。
ただし、図10(a)には、9個の平面スピーカ1の配置を示しているが、重み因子が“0”の平面スピーカ1は実際に配置しないので(D1,F1の平面スピーカ1は配置しない)、7個の平面スピーカ1を配置する。
m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、9個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定すると、図10(a)に示すようになる。
図10(a)の例では、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がC1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がD1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がF1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がG1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がH1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がI1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”のように決定されている。
図10(a)の例では、配置がA1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”、配置がB1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がC1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がD1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がE1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がF1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“0”、配置がG1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+2”、配置がH1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“−2”、配置がI1の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子は“+1”のように決定されている。
図10(b)は、上記の重み因子にしたがって7個の平面スピーカ1を配列している様子を示している。
配置がA1,I1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がB1(C1、G1)の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がE1(H1)の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図10(b)の例では、上記のようにして6個のブロックを形成し、6個のブロックを直列に接続することにより、7個の平面スピーカ1を配列している。
配置がA1,I1の平面スピーカ1については、極性を反転しないで並列に接続することにより、各平面スピーカ1が“+1”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がB1(C1、G1)の平面スピーカ1については、極性を反転せずに接続することにより、“+2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
配置がE1(H1)の平面スピーカ1については、極性を反転して接続することにより、“−2”の駆動力を実現するブロックを形成している。
図10(b)の例では、上記のようにして6個のブロックを形成し、6個のブロックを直列に接続することにより、7個の平面スピーカ1を配列している。
7個の平面スピーカ1が上記のように配列されているスピーカ装置の音響シミュレーションを実施すると、上記実施の形態3のスピーカ装置と同様に、横方向だけ広い指向性を有することになる。
この実施の形態7によれば、横方向だけ広い指向性を有することができるため、縦方向の騒音を抑止しながら、広い音場を構築することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態7のスピーカ装置は、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。
この実施の形態7によれば、横方向だけ広い指向性を有することができるため、縦方向の騒音を抑止しながら、広い音場を構築することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態7のスピーカ装置は、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも多くの平面スピーカ1を搭載しているため、上記実施の形態3のスピーカ装置よりも大きい音圧を得ることができる。
実施の形態8.
図11はこの発明の実施の形態8によるスピーカ装置の5個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
この実施の形態8は、縦方向の指向性は常に狭くして、必要に応じて横方向の指向性を変更できるようにするものである。
図11(a)の下側は、横方向の指向性を狭くするために、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を全て同じ(+1)にしている例を示している。
一方、図11(a)の上側は、横方向の指向性を広くするために、上記実施の形態3と同様に、m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定している例を示している。
図11はこの発明の実施の形態8によるスピーカ装置の5個の平面スピーカ1の配置、接続及び指向特性を示す説明図である。
この実施の形態8は、縦方向の指向性は常に狭くして、必要に応じて横方向の指向性を変更できるようにするものである。
図11(a)の下側は、横方向の指向性を狭くするために、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を全て同じ(+1)にしている例を示している。
一方、図11(a)の上側は、横方向の指向性を広くするために、上記実施の形態3と同様に、m次のベッセル関数Jm(p)を用いて、5個の平面スピーカ1に印加される音声電気信号の重み因子を決定している例を示している。
図11(b)は、上記の重み因子にしたがって5個の平面スピーカ1を配列している様子を示している。
1つの回路で、横方向の指向性を狭くする場合と、横方向の指向性を広くする場合を実現するために、4つのスイッチ(切替器)31,32,33,34を実装している。
4つのスイッチ31,32,33,34をN側に切り替えると、5個の平面スピーカ1がA1→E1→B1→C1→D1の順に直列に接続される。
1つの回路で、横方向の指向性を狭くする場合と、横方向の指向性を広くする場合を実現するために、4つのスイッチ(切替器)31,32,33,34を実装している。
4つのスイッチ31,32,33,34をN側に切り替えると、5個の平面スピーカ1がA1→E1→B1→C1→D1の順に直列に接続される。
4つのスイッチ31,32,33,34をW側に切り替えると、配置がA1,E1の平面スピーカ1が並列に接続されて、各平面スピーカ1の駆動力が“+1”のブロックが形成される。
そして、A1,E1の平面スピーカ1からなるブロックと直列に、駆動力が“+2”の平面スピーカ1がB1→C1→D1(D1の平面スピーカ1の極性は反転されている)の順に接続される。
そして、A1,E1の平面スピーカ1からなるブロックと直列に、駆動力が“+2”の平面スピーカ1がB1→C1→D1(D1の平面スピーカ1の極性は反転されている)の順に接続される。
これにより、4つのスイッチ31,32,33,34をW側に切り替えれば、横方向の指向性を広くすることができ、4つのスイッチ31,32,33,34をN側に切り替えれば、横方向の指向性を狭くすることができる。
したがって、この実施の形態8によれば、スピーカ装置の指向性を用途に応じて変更することができるため、スピーカ装置の利用価値を高めることができる効果を奏する。
したがって、この実施の形態8によれば、スピーカ装置の指向性を用途に応じて変更することができるため、スピーカ装置の利用価値を高めることができる効果を奏する。
1 平面スピーカ、2 収納部、11 ヨーク(平板状の磁石板)、12 永久磁石、13 スペーサ、14 穴、21 フレキシブル基板(振動板)、22 信号入力端子、23 ボイスコイル、31,32,33,34 スイッチ(切替器)。
Claims (3)
- 永久磁石のS極とN極が交互に配置されている平板状の磁石板と、上記磁石板と対向配置され、電気信号が印加されるボイスコイルが形成されている振動板とを有する平面スピーカが収納部に収納されているスピーカ装置において、複数の平面スピーカを上記収納部に少なくとも1列以上配置していることを特徴とするスピーカ装置。
- ベッセル関数を用いて複数の平面スピーカに印加される電気信号の重み因子を決定し、上記重み因子にしたがって複数の平面スピーカを収納部に配列していることを特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
- 複数の平面スピーカの配列を変更する切替器を設けていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスピーカ装置。
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