JP2008105529A - Vehicular sub-frame - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用サブフレームに関するものである。 The present invention relates to a vehicle subframe.
車両には、車体骨格部材を構成する左右一対のサイドフレームが、車体前部から車体後部に亘って設けられている。サイドフレームにはサブフレームが接続され、そのサブフレーム上に車両の各種機器が搭載されている。そのサブフレームは、複数のフレーム部材を溶接等により接合して形成されている。 The vehicle is provided with a pair of left and right side frames constituting a vehicle body skeleton member from the vehicle body front part to the vehicle body rear part. A subframe is connected to the side frame, and various devices of the vehicle are mounted on the subframe. The sub-frame is formed by joining a plurality of frame members by welding or the like.
近時、押出し成形されたフレーム部材を接合して、サブフレームを形成する技術が提案されている。
特許文献1には、前後方向に沿って連続する前側サイドメンバと後側サイドメンバの各対応端部、及び車幅方向に沿うクロスメンバの対応端部を、結合ブラケットにより結合する自動車のメンバ結合構造が記載されている。これら各メンバは、閉断面形状のアルミ合金製押出材で形成されている。また結合ブラケットは、上下方向で同一断面を有するアルミ合金製の押出材を切断して形成したものである。この結合ブラケットの中央には四角筒状の枠体が形成され、枠体の内部には円筒状のナット部(部材締結部)が設けられている。
Japanese Patent Laid-Open No. 2004-133867 discloses a vehicle member coupling in which corresponding end portions of a front side member and a rear side member continuous along the front-rear direction and corresponding end portions of a cross member along the vehicle width direction are coupled by a coupling bracket. The structure is described. Each of these members is formed of an aluminum alloy extruded material having a closed cross-sectional shape. The coupling bracket is formed by cutting an extruded material made of an aluminum alloy having the same cross section in the vertical direction. A square cylindrical frame is formed in the center of the coupling bracket, and a cylindrical nut portion (member fastening portion) is provided inside the frame.
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ナット部を含む結合ブラケットが押出材で一体成形されているので、結合ブラケットを軽量なマグネシウム合金とし、ナット部を結合トルクに耐えるアルミニウム合金とすることが容易ではない。
なお、フレーム部材に別体のカラーを挿入して接合する手法が考えられる。この場合には、カラーの外周に沿ってフレーム部材の上面および下面をガス溶接またはアーク溶接によって接合する必要がある。しかしながらこの手法では、溶接時の発熱量が多く、各部材が熱により歪む場合がある。
However, in the technique described in Patent Document 1, since the coupling bracket including the nut portion is integrally formed of the extruded material, the coupling bracket is made of a lightweight magnesium alloy, and the nut portion is made of an aluminum alloy that can withstand the coupling torque. Is not easy.
In addition, the method of inserting and joining a separate color | collar to a frame member can be considered. In this case, it is necessary to join the upper surface and the lower surface of the frame member along the outer periphery of the collar by gas welding or arc welding. However, with this technique, the amount of heat generated during welding is large, and each member may be distorted by heat.
そこで本発明は、カラーの材料を自由に選定することが可能であり、また各部材に熱歪みが発生しにくい車両用サブフレームの提供を課題とする。 Accordingly, it is an object of the present invention to provide a vehicular subframe in which a color material can be freely selected and thermal distortion is unlikely to occur in each member.
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、押出し成形されたフレーム部材(例えば、実施形態におけるフレーム部材65)と、前記フレーム部材に挿入されたカラー(例えば、実施形態におけるカラー90)とを備えた車両用サブフレーム(例えば、実施形態におけるサブフレーム40)であって、前記フレーム部材にはスリット(例えば、実施形態におけるスリット84)が形成され、押出し成形により前記カラーの外周面にはリブ(例えば、実施形態におけるリブ94)が立設され、前記スリットに挿入された前記リブが、前記フレーム部材に対して溶接により接合されていることを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 includes an extruded frame member (for example,
請求項2に係る発明は、前記溶接は、摩擦撹拌溶接であることを特徴とする。
The invention according to
請求項3に係る発明は、複数の前記フレーム部材(例えば、実施形態におけるフレーム部材65,165)にそれぞれ前記スリット(例えば、実施形態におけるスリット84,184)が形成され、前記複数のフレーム部材の前記スリットに挿入された前記リブ(例えば、実施形態におけるリブ94,194)が、前記複数のフレーム部材に対して摩擦撹拌溶接により接合されていることを特徴とする。
In the invention according to
請求項1に係る発明によれば、フレーム部材に対するカラーの固定を簡単かつ確実に行うことができるので、フレーム部材とは別体のカラーを採用することが可能になる。したがって、カラーの材料を自由に選定することができる。また、フレーム部材およびカラーを押出し成形によって容易に形成することが可能になる。さらに、フレーム部材に対してカラーから離れた位置でリブを溶接するので、カラーの外周に沿って溶接を行う必要がない。したがって、カラーが小さくても簡単に接合することができる。 According to the first aspect of the present invention, since the collar can be fixed to the frame member easily and reliably, it is possible to employ a color separate from the frame member. Therefore, the color material can be freely selected. Further, the frame member and the collar can be easily formed by extrusion molding. Furthermore, since the rib is welded to the frame member at a position away from the collar, it is not necessary to perform welding along the outer periphery of the collar. Therefore, even if the collar is small, it can be easily joined.
請求項2に係る発明によれば、発熱量の少ない摩擦撹拌溶接によりリブをフレーム部材に接合するので、各部材における熱歪みの発生を防止することができる。 According to the second aspect of the present invention, since the rib is joined to the frame member by friction stir welding with a small amount of heat generation, the occurrence of thermal distortion in each member can be prevented.
請求項3に係る発明によれば、カラーに立設されたリブを複数のフレーム部材に接合するので、複数のフレーム部材を相互に接合することが可能になる。これにより、複数のフレーム部材を接合するためのジョイント部材等が不要になり、製造コストを低減することができる。 According to the third aspect of the present invention, since the ribs standing on the collar are joined to the plurality of frame members, the plurality of frame members can be joined to each other. This eliminates the need for a joint member or the like for joining a plurality of frame members, and can reduce manufacturing costs.
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。本実施形態では、燃料電池自動車において燃料電池を搭載するサブフレームについて、本発明に係るサブフレームを適用した場合を例にして説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the present embodiment, a case where a subframe according to the present invention is applied to a subframe on which a fuel cell is mounted in a fuel cell vehicle will be described as an example.
(第1実施形態)
図1は車両側面の説明図であり、図2は図1のA−A線における断面図である。図1および図2に示すように、燃料電池自動車は、水素と酸素との電気化学反応によって発電を行う燃料電池スタック12を車体のフロア下に搭載するもので、該燃料電池により生じた電力で駆動モータを駆動して走行する。燃料電池スタック12は、例えば単位電池(単位燃料電池)を多数積層してなる周知の固体高分子膜型燃料電池(PEMFC)であり、そのアノード側に燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード側に酸化剤ガスとして酸素を含む空気を供給することで、電気化学反応により電力を生成すると共に水を生成する。
(First embodiment)
FIG. 1 is an explanatory view of a side surface of a vehicle, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. As shown in FIGS. 1 and 2, a fuel cell vehicle has a
図1に示すように、燃料電池自動車には、車体前部から車体後部に亘り、フロアパネル1下に車体骨格部材を形成する左右一対のサイドフレーム2が設けられている。図2に示すように、左右のサイドフレーム2の外側壁3には、アウトリガー4を介してサイドシル5が接合されている。サイドフレーム2には、車幅方向に車体骨格部材であるクロスメンバ(不図示)が接続されている。
As shown in FIG. 1, the fuel cell vehicle is provided with a pair of left and
図1に示すように、車体前部のモータルーム10には、サイドフレーム2に対して下側からフロントサブフレーム11が取り付けられている。このフロントサブフレーム11には、燃料電池スタック12に空気を送給するコンプレッサ13や、走行用の駆動モータ14からなるポンプモータユニット15等が搭載されている。
車体後部には、サイドフレーム2に対して下側からリヤサブフレーム16が取り付けられている。このリヤサブフレーム16には、車輪及びサスペンションに加えて、燃料電池スタック12の燃料である水素を貯留する水素タンク17や蓄電池18等が搭載されている。
As shown in FIG. 1, a
A
サイドフレーム2上には、フロアパネル1が接合されている。フロアパネル1の前端部は前側に立ち上がりダッシュロア1aへと連なり、フロアパネル1の後端部は前記リヤサブフレーム16の水素タンク17上部を覆う位置まで延出している。
フロアパネル1には、ダッシュロア1aの下端部から車体後部に向かって、左右のフロントシート20およびリヤシート21間に、上方に膨出するフロアトンネル22が形成されている。このフロアトンネル22が左右のフロントシート20,20間において更に上方に膨出し、センターコンソール23が形成されている。
On the
The floor panel 1 is formed with a
図2に示すように、フロアトンネル22の左右の立ち上がり部24から、センターコンソール23の側壁25に至る下面部位には、三角形状の断面を形成するレインフォース26が接合され、フロアトンネル22及びセンターコンソール23を補強している。レインフォース26の下面には、車体前後方向に沿って閉断面構造のセンターフレーム27が接合されている。またサイドフレーム2の内側壁とフロアパネル1とのコーナー部分には、車体前後方向に沿って閉断面構造の補強フレーム28が接合されている。
As shown in FIG. 2, a
これらセンターフレーム27と補強フレーム28との下面には、サブフレーム40が取り付けられている。図1に示すように、サブフレーム40には、燃料電池スタック12やその補機類19などが搭載されている。これら燃料電池12及び補機類19は、センターコンソール23内、つまり車室外側であるフロアパネル1下に配置されている。これにより、燃料電池が乗員の居住空間とフロアパネル1(センターコンソール23)によって隔絶されている。
(サブフレーム)
図3は、サブフレームの斜視図である。サブフレーム40は、車両前後方向に伸びる一対のサブセンターフレーム44,44を備えている。このサブセンターフレーム44,44は、上述したセンターフレームの下側に接続される。一対のサブセンターフレーム44,44は、車幅方向に配置された前サブクロスフレーム41および後サブクロスフレーム42によって連結されている。これにより、サブフレーム40が枠状骨格に構成されている。なお後サブクロスフレーム42よりも後方に延出したサブセンターフレーム44,44の後端部は、車幅方向に配置されたエンドフレーム45によって連結されている。
前後サブクロスフレーム41,42の中間において、サブセンターフレーム44,44から車幅方向外側に向かって、中間フレーム47,47が延設されている。中間フレーム47,47の先端部は、上述した補強フレームの下側に接続される。
(Sub-frame)
FIG. 3 is a perspective view of the subframe. The
サブフレーム40を構成する各種フレームは、フレーム部材65と、複数のフレーム部材65の交差部に配置されたジョイント部材70とで構成されている。なお以下には、P部におけるフレーム部材65およびジョイント部材70を例にして説明するが、他の部分においても同様に構成されている。
図4は、図3のP部の拡大分解図である。図4に示すように、フレーム部材65は、アルミニウム等の金属材料を押出し成形することにより、矩形状の閉断面構造に形成されている。このフレーム部材65は、端部に開口66を有する中空構造になっている。
Various frames constituting the
FIG. 4 is an enlarged exploded view of a portion P in FIG. As shown in FIG. 4, the
ジョイント部材70は、マグネシウム合金等の金属材料により中実構造に成形されている。ジョイント部材70は、直方体状の本体部71を備えている。本体部71の側面には、フレーム部材65の開口66と嵌合する嵌合部76が突出形成されている。そして、ジョイント部材70の嵌合部76が、フレーム部材65の開口66に挿入されて、サブフレームが組み立てられている。さらに、ジョイント部材70の嵌合部76とフレーム部材65との嵌合部分69が、後述する摩擦撹拌溶接(Friction Stir Welding;以下「FSW」という。)によって接合されている。
The
ジョイント部材70の本体部71には貫通孔(不図示)が上下方向に貫通形成され、その貫通孔にカラー74が挿入されている。カラー74は、ジョイント部材70を構成するマグネシウム合金より硬い(座屈強度の高い)アルミニウム材料等の金属材料により、筒状に一体成形されている。そのカラー74の中心軸に沿って、取付け孔72が形成されている。この取付け孔72に下方からボルトを通すことにより、図2に示すようにサブフレーム40がセンターフレーム27および補強フレーム28に対して締結されるようになっている。
A through hole (not shown) is formed through the
(カラー)
図5(a)は図3のQ部の拡大分解図であり、図5(b)は、図5(a)のB−B´線における断面図である。図5(a)に示すように、サブフレームを車体に取り付けるためのカラー90は、ジョイント部材のほかフレーム部材65にも挿入されている。図5(a)では、フレーム部材65の延在方向に沿って3個のカラー90がフレーム部材65に挿入されている。
(Color)
FIG. 5A is an enlarged exploded view of a portion Q in FIG. 3, and FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line BB ′ in FIG. As shown in FIG. 5A, the
カラー90は、座屈強度が高く硬いアルミニウム等の金属材料を押出し成形することによって形成されている。座屈強度が高い材料を採用することにより、カラー90の取付け孔92に挿入されるボルトの締結トルクに耐えることが可能になり、ボルトの緩みを防止することができる。また押出し成形することにより、カラー90の製造コストを低減することができる。
The
カラー90は、取付け孔92が形成された筒状体91と、筒状体91の外周面に立設され筒状体91の軸方向に沿って延設された板状のリブ94とを備えている。リブ94は、筒状体91と同じ高さに形成されている。また本実施形態では、一対のリブ94が相互に180°ずれた状態で立設されている。一対のリブ94は、筒状体のカラー90が挿入されるフレーム部材65の延在方向の両側に向かって立設されている。
The
一方、フレーム部材65には、カラー90を挿入する開口部80が形成されている。開口部80は、カラー90の筒状体91を挿入する円形孔81と、カラー90のリブ94を挿入するスリット84とを備えている。本実施形態では、カラー90の一対のリブ94に対応して、一対のスリット84が形成されている。一対のスリット84は、円形孔81から、フレーム部材65の延在方向の両側に向かって延設されている。
On the other hand, the
図5(b)に示すように、フレーム部材65において上下方向に対向配置された一対の壁65a,65bのうち第1壁65aに、上述した開口部80が形成されている。また一対の壁65a,65bのうち第2壁65bには、カラー90に形成された取付け孔92と略同じ直径の貫通孔88が形成されている。
As shown in FIG. 5B, the above-described
そして図5(a)に戻り、フレーム部材65のF部に形成された開口部80に、カラー90が挿入される。具体的には、カラー90の筒状体91が開口部80の円形孔81に挿入され、カラー90のリブ94が開口部80のスリット84に挿入される。なおフレーム部材65のG部は、カラー90が挿入された直後の状態である。またフレーム部材65のE部は、カラー90のリブ94とフレーム部材65とがFSWにより接合された状態である。
Returning to FIG. 5A, the
図5(b)に示すように、フレーム部材65に挿入されたカラー90の第2端面90bは、フレーム部材65の第2壁65bの内面に当接している(第2当接部69b)。これにより、カラー90の取付け孔92とフレーム部材65の貫通孔88とが、軸方向に連続して配置されている。一方、カラー90の第1端面90aは、フレーム部材65の第1壁65aの外面と同一平面状に配置されている。これにより、カラー90のリブ94の側面とフレーム部材65のスリットの内面との間に、カラー90のリブ94とフレーム部材65の第1壁65aとの第1当接部69aが形成されている。そして、これらの第1当接部69aおよび第2当接部69bが、FSWによって接合されている。
As shown in FIG. 5B, the
FSWには、中心に突起101を備えた円柱状の撹拌ロッド100を使用する。そして、上述した当接部69a,69bに向かって撹拌ロッド100を押圧しつつ、撹拌ロッド100を中心軸の周りに回転させる。これにより、当接部69a,69bに摩擦熱を与え、材料に可塑化・粘性化した層を作る。その撹拌ロッド100を当接部69a,69bに沿って進行させると、当接部69a,69bに順次可塑化が起こる。ここで可塑化した材料が固化することにより、当接部69a,69bにFSW接合部110が形成される。
For the FSW, a
以上に詳述したように、第1実施形態に係る車両用サブフレームでは、カラー90をフレーム部材65に挿入し、カラー90に立設されたリブ94とフレーム部材65とをFSWにより接合する構成とした。この構成によれば、フレーム部材65に対するカラー90の固定を簡単かつ確実に行うことができるので、フレーム部材65とは別体のカラー90を採用することが可能になる。したがって、カラー90の材料を自由に選定することができる。例えば、カラー90の構成材料としてフレーム部材65の構成材料より硬い(座屈強度の高い)材料を選定すれば、カラー90の取付け孔92に挿入されるボルト等の緩みを防止することができる。
また、フレーム部材65に対するカラー90の接合には、発熱量の多いガス溶接やアーク溶接ではなく、発熱量の少ないFSWを採用した。これにより、フレーム部材65やカラー90における熱歪みの発生を防止することができる。
As described in detail above, in the vehicular subframe according to the first embodiment, the
For joining the
なお、カラー90の筒状体91の端面は締結ボルトの座面になるので、筒状体91の端面周縁部に沿ってFSWを行う場合には、筒状体91の肉厚を増加させるか、またはFSW実施後の筒状体91の端面を修正加工する必要がある。しかしながら、筒状体91の肉厚の増加は車両重量を増加させることになり、筒状体91の端面の修正加工は製造工程を煩雑化させることになる。これに対して、第1実施形態では、カラー90の筒状体91の外周面に立設されたリブ94に沿ってFSWを行うので、筒状体91の肉厚を増加させる必要がなく、車両重量の増加を抑制することが可能になる。また、FSWを実施しても筒状体91の端面には変形等が発生しないので、端面の修正加工が不要であり、製造工程の煩雑化を回避することができる。
In addition, since the end surface of the
なお、中空構造のフレーム部材の断面係数を増加させるべく、フレーム部材の内面に中リブを立設することがある。このフレーム部材にカラーを挿入するための開口部を形成すると、中リブが切断されてフレーム部材の断面係数が低下することになる。これに対して、第1実施形態では、カラー90のリブ94をフレーム部材65にFSW接合するので、フレーム部材65の断面係数を増加させることが可能になる。これにより、フレーム部材の塑性変形等を防止することができる。
In order to increase the section modulus of the frame member having a hollow structure, an intermediate rib may be provided on the inner surface of the frame member. If an opening for inserting a collar is formed in the frame member, the middle rib is cut and the section modulus of the frame member is lowered. On the other hand, in the first embodiment, since the
さらに、図5(a)に示すように、フレーム部材65に挿入された複数のカラーのリブは、相互に当接(または近接)させることが望ましい。具体的には、フレーム部材65のE部に挿入されたカラー90におけるF部側のリブ94eの先端と、F部に挿入されたカラー90におけるE部側のリブ94fの先端とが、当接(または近接)するようにリブおよびスリットを形成する。これにより、フレーム部材65の略全域に亘って断面係数を増加させることができる。また、E部のリブ94eに沿ったFSWと、F部のリブ94fに沿ったFSWとを、連続して行うことが可能になり、製造時間を短縮して製造コストを低減することができる。
Further, as shown in FIG. 5A, it is desirable that the plurality of collar ribs inserted into the
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態につき、図6を用いて説明する。
図6は、第2実施形態に係る車両用サブフレームの説明図であり、図2のP部に相当する部分の拡大図である。図4に示す第1実施形態では、ジョイント部材70を介して複数のフレーム部材65を接合していたが、図6に示す第2実施形態では、カラー190を介して複数のフレーム部材65,165を接合する。また第2実施形態では、長尺の第1フレーム部材65における一対の側壁の片側に、第2フレーム部材165を接合する。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 6 is an explanatory diagram of the vehicle subframe according to the second embodiment, and is an enlarged view of a portion corresponding to a P portion in FIG. 2. In the first embodiment shown in FIG. 4, the plurality of
図6(a)に示すように、カラー190は、筒状体91の外周面に立設された3個のリブ94,194を備えている。そのうち一対の第1リブ94は、カラー190が挿入される第1フレーム部材65の延在方向の両側に向かって立設されている。また第2リブ194は、第1フレーム部材65に接合される第2フレーム部材165の延在方向に向かって立設されている。なお、一対の第1リブ94は相互に180°ずれた状態で配置され、第2リブ194は一対の第1リブ94から90°ずれた状態で配置されている。このカラー190は、軸直角方向の断面形状が一定であるため、押出し成形によって低コストで形成することが可能である。
As shown in FIG. 6A, the
一方、第1フレーム部材65には、カラー190を挿入する開口部180が形成されている。開口部180は、カラー190の筒状体91を挿入する円形孔81と、一対の第1リブ94を挿入する一対の第1スリット84と、第2リブ194を挿入する第2スリット184とを備えている。一対の第1スリット84は、円形孔81から、第1フレーム部材65の延在方向の両側に向かって延設されている。また第2スリット184は、円形孔81から、第2フレーム部材165の延在方向に向かって延設されている。なお第2スリット184は、第1フレーム部材65の上壁だけでなく、側壁にも延設されている。さらに第2スリット184は、第2フレーム部材165の上壁にも形成されている。
On the other hand, the
そして図6(b)に示すように、第1フレーム部材65および第2フレーム部材165に形成された開口部180にカラー190が挿入されている。そして、カラー190のリブ94,194に沿って、各フレーム部材65,165の上面および下面に、FSW接合部110が形成されている。これにより、カラー190の第1リブ94が第1フレーム部材65に接合され、カラー190の第2リブ194が第2フレーム部材165に接合される。そのため、カラー190を介して、第1フレーム部材65および第2フレーム部材165が接合されることになる。これにより、ジョイント部材を介することなく複数のフレーム部材65,165を接合することが可能になり、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
6B, the
(変形例)
図7は、第2実施形態の変形例に係る車両用サブフレームの説明図である。第2実施形態では、第1フレーム部材65における一対の側壁の片側に第2フレーム部材165を接合したが、この変形例では、第1フレーム部材65における一対の側壁の両側に一対の第2フレーム部材165を接合する。なお第1実施形態または第2実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
(Modification)
FIG. 7 is an explanatory diagram of a vehicle subframe according to a modification of the second embodiment. In the second embodiment, the
図7(a)に示すように、カラー290は、筒状体91の外周面に立設された4個のリブ94,194を備えている。そのうち一対の第1リブ94は、カラー290が挿入される第1フレーム部材65の延在方向の両側に向かって立設されている。また一対の第2リブ194は、第1フレーム部材65に接合される一対の第2フレーム部材165の延在方向に向かって立設されている。なお、一対の第1リブ94は相互に180°ずれた状態で配置され、一対の第2リブ194も相互に180°ずれた状態で配置され、第1リブ94と第2リブ194とは相互に90°ずれた状態で配置されている。このカラー290は、軸直角方向の断面形状が一定であるため、押出し成形によって低コストで形成することが可能である。
As shown in FIG. 7A, the
一方、第1フレーム部材65には、カラー290を挿入する開口部280が形成されている。開口部280は、カラー290の筒状体91を挿入する円形孔81と、一対の第1リブ94を挿入する一対の第1スリット84と、一対の第2リブ194を挿入する一対の第2スリット184とを備えている。一対の第1スリット84は、円形孔81から、第1フレーム部材65の延在方向の両側に向かって延設されている。また一対の第2スリット184は、円形孔81から、一対の第2フレーム部材165の延在方向に向かって延設されている。なお第2スリット184は、第1フレーム部材65の上壁だけでなく、第1フレーム部材65の一対の側壁にも延設されている。さらに第2スリット184は、一対の第2フレーム部材165の上壁にも形成されている。
On the other hand, the
そして図7(b)に示すように、第1フレーム部材65および一対の第2フレーム部材165に形成された開口部280に、カラー290が挿入されている。そして、カラー290のリブ94,194に沿って、各フレーム部材65,165の上面および下面に、FSW接合部110が形成されている。これにより、カラー290の一対の第1リブ94が第1フレーム部材65に接合され、カラー290の一対の第2リブ194が一対の第2フレーム部材165に接合される。そのため、カラー290を介して、第1フレーム部材65および一対の第2フレーム部材165が接合されることになる。これにより、ジョイント部材を介することなく複数のフレーム部材65,165を接合することが可能になり、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
As shown in FIG. 7B, the
なお、この発明は上述した実施形態に限られるものではない。
例えば、実施形態では車両中央において燃料電池を搭載するサブフレームを例にして説明したが、車両前方または後方において燃料電池以外の機器を搭載するサブフレームに本発明を適用することも可能である。また、サブフレームの形状は上記実施形態の形状に限定されず、適宜変更が可能である。
The present invention is not limited to the embodiment described above.
For example, in the embodiment, the sub-frame in which the fuel cell is mounted at the center of the vehicle has been described as an example. However, the present invention can be applied to a sub-frame in which devices other than the fuel cell are mounted in the front or rear of the vehicle. In addition, the shape of the subframe is not limited to the shape of the above embodiment, and can be changed as appropriate.
40…車両用サブフレーム 65…フレーム部材,第1フレーム部材 80…開口部 81…円形孔 84…スリット,第1スリット 90…カラー 91…筒状体 94…リブ,第1リブ 165…第2フレーム部材 184…第2スリット 190…カラー 194…第2リブ
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記フレーム部材にはスリットが形成され、
押出し成形により前記カラーの外周面にはリブが立設され、
前記スリットに挿入された前記リブが、前記フレーム部材に対して溶接により接合されていることを特徴とする車両用サブフレーム。 A vehicular sub-frame comprising an extruded frame member and a collar inserted into the frame member,
A slit is formed in the frame member,
Ribs are erected on the outer peripheral surface of the collar by extrusion molding,
The sub-frame for vehicles, wherein the rib inserted into the slit is joined to the frame member by welding.
前記複数のフレーム部材の前記スリットに挿入された前記リブが、前記複数のフレーム部材に対して摩擦撹拌溶接により接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用サブフレーム。 The slit is formed in each of the plurality of frame members,
The vehicular sub according to claim 1, wherein the ribs inserted into the slits of the plurality of frame members are joined to the plurality of frame members by friction stir welding. flame.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006289649A JP2008105529A (en) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | Vehicular sub-frame |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006289649A JP2008105529A (en) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | Vehicular sub-frame |
Publications (1)
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ID=39439253
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010036894A (en) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Dr Ing Hcf Porsche Ag | Reinforcing device |
-
2006
- 2006-10-25 JP JP2006289649A patent/JP2008105529A/en not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010036894A (en) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Dr Ing Hcf Porsche Ag | Reinforcing device |
US8075049B2 (en) | 2008-08-04 | 2011-12-13 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Stiffening device for a motor vehicle |
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Legal Events
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