JP2008103860A - ミリ波無線送受信ユニットおよびその設置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付けおよびアンテナ方向調整を短時間で容易に行うことができるミリ波帯無線送受信ユニットを提供すること。
【解決手段】本発明のミリ波帯無線送受信ユニット1は、見通し区間で送受信を行うために、筐体2と、アンテナ1とを備え、該筐体2と、該アンテナ1との間には、該アンテナ1の送受信方向を変えるための可動部が形成されている。これにより、ミリ波帯無線送受信ユニットの取り付けおよびアンテナ方向調整を短時間で容易に行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のミリ波帯無線送受信ユニット1は、見通し区間で送受信を行うために、筐体2と、アンテナ1とを備え、該筐体2と、該アンテナ1との間には、該アンテナ1の送受信方向を変えるための可動部が形成されている。これにより、ミリ波帯無線送受信ユニットの取り付けおよびアンテナ方向調整を短時間で容易に行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットおよびその設置に関する。
近年、BSデジタル放送、CSデジタル放送など、新たにアンテナを設置することによって、多様なチャンネルの提供を受けるサービスが広く受け入れられている。また、地上デジタル波を利用した地上デジタル放送を出力するデジタルTVが普及しつつある。
新たなアンテナを設置することによって、放送衛星や通信衛星からのチャンネルの信号を受信することができるが、実際に映像や音声として出力するためには、該アンテナが受信した信号をテレビやラジオなどの機器へ送る必要がある。また、集合住宅において、1つのアンテナにて信号を受信する場合、各部屋へ信号を中継する設備が必要である。
アンテナにて受信した信号を、上記機器へ送信、または集合住宅の部屋へ中継するには、配線を用いる方法、および見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットを用いる方法などが挙げられる。2つの送信方法の内、設備費用の観点から、ミリ波帯無線送受信ユニットを用いた上記送信方法が好ましい。また、機器の増設、または信号を中継する部屋の増加に際して、送受信ユニットの増設を行えばよく、大掛かりな配線工事が不要である。
図8は、従来のミリ波帯無線送受信ユニットの正面および側面からの平面図であり、図8を用いて従来のミリ波帯無線送受信ユニットについて説明する。図8(a)に示すように、ミリ波帯無線送受信ユニット100は、アンテナ102と、ミリ波回路を内蔵した筐体103とから構成されている。図8(a)・(b)に示すように、筐体103は箱型を有しており、アンテナ102は凸レンズ型を有している。なお、アンテナ3は筐体2に固定されているため、可動しない。
ミリ波帯無線送受信ユニットが上述の構成を有しているため、送信ユニットのアンテナから送られたミリ波帯無線電波を、受信ユニットのアンテナを用いてによって受信することができる。また、上述のような従来のミリ波帯無線送受信ユニットのアンテナ方向調整は、受信電界強度をモニタしながら、ミリ波帯無線送受信ユニットのアンテナ一体型の筐体を受信電界強度が最も強くなる位置に、それぞれ動かすことによって行われていた。
実開平5−28140号公報(平成5年4月9日公開)
「新ミリ波技術」 オーム社出版局
シャープ技報 第93号・2005年12月 69〜75頁
しかし、実際に送受信ユニットの取り付けおよびアンテナ方向の調整を行う場合、取り付け場所に制限を受けるため、筐体を動かすことによってアンテナ方向を最適化することが困難である。
また、取り付け場所に合わせた形状を有する、送受信ユニットの設置器具の作製が必要であり、かつアンテナ方向調整に多くの時間および手間がかかる。
また、送受信ユニットを増設する場合、他の送受信ユニットの受信電界強度を悪化させないためにも、送信用のユニットを動かすことができない。このため、さらに取り付け場所が限定されてしまい、送受信ユニットの方向調整および取り付けが困難である。
特に、図8のミリ波帯無線送受信ユニット100は、アンテナ102がアンテナ利得を向上させるために凸レンズ型を有しており、かつ筐体103に固定されているので、高い受信電界強度を確保するためには、送信ユニットのアンテナの送信方向から数度の角度を有する範囲内に受信ユニットのアンテナを配置する必要がある。よって、図8のミリ波帯無線送受信ユニット100は、適当な取り付け場所の制限がより大きくなる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ミリ波帯無線送受信ユニットの取り付けおよびアンテナ方向調整を短時間で容易に行うことを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットは、筐体と、アンテナとを備え、該筐体と、該アンテナとの間には、該アンテナの送受信方向を変えるための可動部が形成されている。
上記構成を有するため、アンテナを可動させることによって、ミリ波帯無線送受信ユニットのアンテナの送受信方向を変えることができる。つまり、アンテナの送受信方向を調整するために、送受信ユニットの筐体を移動させる必要がない。また、ミリ波帯無線送受信ユニットの取り付け後に、アンテナを可動させることによって受信電界強度が最も大きくなるようにアンテナの方向調整を行えばよい。
また、受信電界強度が最も強くなるようにアンテナ方向調整をした状態で取り付ける必要がないため、ミリ波帯無線送受信ユニットの設置の度に、取り付け場所と調整したアンテナ方向とに応じて設置器具を準備する必要がない。
ここで、ミリ波帯無線送受信ユニットの設置とは、ミリ波帯無線送受信ユニットを所望の場所に取り付けること、および最適な受信電界強度が得られるようアンテナの方向を調整することを意味している。
よって、ミリ波帯無線送受信ユニットの設置を短時間で容易に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、上記可動部は、球体と、球体を支持する係合部とから構成されていてもよい。
上記構成を有することによって、可動部が有する球体を中心として、可動部に連結されたアンテナを上下左右斜めなど自由な方向へ可動させる(回転させる・傾ける)ことができる。よって、筐体を動かすことなく、アンテナを最適な受信電界強度を得ることができる方向へ向けることができる。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、上記可動部は、上記アンテナを可動させる方向が交差する2種類の機構から構成されていてもよい。
アンテナを可動させる方向が交差する2種類の機構とは、アンテナを上下左右斜めなど自由な方向へ可動させることができる構造を有しており、該構造としては、例えば、軸を中心に回転する2つの可動部分を備え、かつ2つの該可動部分が有する軸が交差するように接続された構造などを挙げることができる。このため、上記構成を有することによって、筐体を動かすことなく、アンテナを最適な受信電界強度を得ることができる方向へ向けることができる。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットは、上記アンテナを可動させた方向および度合いを確認するための目盛りをさらに備えていることが好ましい。
上記構成を有することによって、目盛りを読みながらアンテナの方向調整を行うことができる。目盛りが備えられている場所は、方向調整のためにアンテナを可動させた方向および度合いを確認できる位置であればどこに備えられていてもよい。目盛りが備えられている場所としては、例えば、アンテナ、筐体および可動部などを挙げることができる。
よって、より正確に短時間でミリ波帯無線送受信ユニットの設置を行うことができる。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、上記アンテナはレンズアンテナであってもよい。
上記構成を有することによって、ミリ波回路から放射された、またはミリ波回路に入射する電波を絞ることができる。例えば、内部の構成によってアンテナ利得が所望の数値よりも小さくなる場合、レンズアンテナを用いることによって、所望のアンテナ利得を実現してもよい。
ここで、レンズアンテナはアンテナ利得を向上し得るが、電波の放出または入射角を小さな範囲内に絞ってしまう。このため、十分に高い受信電界強度を得るためのアンテナに対する電波の放出または入射角度が小さくなる。
しかし、本発明のミリ波帯送受信ユニットは、筐体の取り付け場所、および可動するアンテナによって方向調整することができるため、十分に高い受信電界強度を得るためのアンテナに対する電波の放出または入射角度が小さくても、容易にアンテナの方向調整を行うことができる。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、上記筐体は、アンテナ保持部分と、ミリ波帯無線送受信ユニットを固定するための部分とから構成されており、該アンテナ保持部分と、該固定するための部分とは可動部分を介して連結されていることが好ましい。
ここで、可動部分は、例えば、アンテナ保持部分を回転させる部材であってもよく、アンテナ保持部分の俯角・仰角を調整するための部材であってもよい。
筐体のアンテナ保持部分を可動させることができるので、アンテナの送受信方向として選択し得る範囲を拡大することができる。このため、ミリ波帯無線送受信ユニットを好適な状態にて使用することができる設置箇所の制限が少なくなる。
よって、より容易に単時間にてミリ波帯無線送受信ユニットの設置を行うことができる。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットは、筐体の上記固定するための部分をミリ波帯無線送受信ユニットの取り付け場所に固定するための固定治具をさらに備え、該固定治具が可動部分を有していることが好ましい。
上記構成を有することによって、筐体の全体を可動させることができるので、アンテナの送受信方向として選択し得る範囲を、さらに拡大することができる。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、固定治具が有する上記可動部分には、可動させた度合いを確認する目盛りが付与されていることが好ましい。
上記構成を有することによって、アンテナの方向調整を、筐体を可動させた度合いを目盛りで確認しながら行うことができる。このため、より単時間にて正確にミリ波帯無線送受信ユニットの設置を行うことができる。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、上記固定治具は、取り付けば書に吸着固定するための吸着手段を有していることが好ましい。
上記構成を有することによって、吸着可能な取り付け場所であれば、ビスなどの留め具を用いることなくミリ波帯無線送受信ユニットの設置を行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットの設置方法は、筐体に接続されたアンテナを、該筐体とは独立して可動させることによって、該アンテナの送受信方向を調整する。
上記方法を用いることによって、受信電界強度が最も強くなる方向にアンテナを向けた状態でミリ波帯無線送受信ユニットの取り付けを行う必要がない。つまり、筐体を動かすことなく、ミリ波帯無線送受信ユニットのアンテナの送受信方向を調整することができるため、上述のミリ波帯無線送受信ユニットと同様の効果を奏する。
上述のように、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットは、筐体と、アンテナとを備え、該筐体と、該アンテナとの間には、該アンテナの送受信方向を変えるための可動部が形成されている。このため、ミリ波帯無線送受信ユニットの設置を短時間で容易に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明のミリ波帯無線送受信ユニットの設置方法は、アンテナを可動させることによって、該アンテナの送受信方向を調整する。このため、上記ミリ波帯無線送受信ユニットと同様の効果を奏する。
以下に図1〜8を参照して本発明の実施形態について説明する。図1〜8において同一の機能および同一の構造を有する部材には同一の部材番号を付している。なお、以下の実施形態における同一の部材番号を付した構成については、その機能および構造を繰り返しの説明を行わない。
〔実施の形態1〕
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット10について、図1および2を参照して以下に説明する。
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット10について、図1および2を参照して以下に説明する。
図1(a)に示すように、ミリ波帯無線送受信ユニット10は、ミリ波帯無線電波を送受信するためのミリ波回路を内蔵した筐体2と、アンテナ1とから構成されている。アンテナ1と、筐体2との間には、可動部4(図示せず、詳細については図2を参照のこと)が形成されている。また、図1(b)に示すように、アンテナ1として、凸レンズの形状を有するレンズアンテナを用いている。
上記構成を有するミリ波帯無線送受信ユニット10は、可動部4と連結したアンテナ1を動かすことによって、筐体2を取り付け固定した状態であっても、アンテナ1のミリ波帯無線電波の送受信方向を調整することができる。
ここで、図2(a)に示すように、可動部4は、内部に球状の空洞を有するキャップ41(係合部)、およびキャップ41と、アンテナ1とを連結する連結部42(球体)から構成されている。また、連結部42は、キャップ41の上記空洞の形状に合わせた球状の突起を有している。
つまり、連結部42の球状の突起を中心にして、キャップ41の開口部の角度の範囲内において、アンテナ1を上下左右斜めなど自由な方向へ可動させる(回転させる・傾ける)ことができる。よって、アンテナ1の送受信方向を、所望の方向に変えることができる。また、筐体2を取り付け固定した後で、アンテナ1の方向調整を行うことができる。
本実施の形態において、可動部4がキャップ41および連結部42から構成されている場合について説明したが、可動部4はアンテナ1を可動させる(回転させる・傾ける)ことができる構造であればよい。
可動部4として採用し得る構造としては、例えば、以下に説明するような、アンテナを可動させる方向が交差する2種類の機構から構成されている構造を挙げることができる。
上記2つの機構の一例としては、図2(b)に示すように、軸、軸との連結部および軸を囲む部材とからなる2つの回転部43aおよび43bから構成されており、該2つの回転部43aおよび43bの軸が立体的に直交する機構を挙げることができる。さらに、上記2つの機構の一例において、回転部43aの軸との連結部と、回転部43bの軸との連結部とが接続され、かつ回転部43bの軸を囲む部材と、アンテナ1とが接続されている。
また、上記2種類の機構の他の例としては、図1(a)の矢印の方向に伸びる細長い2つのレールから構成されており、該2つのレールが球面上に存在する機構を挙げることができる。さらに、上記2種類の機構の他の例において、上記2つのレールが連結されており、該2つレールの一方と、アンテナ1とが接続されている。
可動部4が例示した2つの構造を備えている場合、上述した可動部4が球体と、球体を支持する係合部とから構成された場合と同様に、アンテナ1の送受信方向を上下左右斜めなど様々な方向に変えることができる。
上述のように、ミリ波帯無線送受信ユニット10はアンテナ1として、レンズアンテナを用いており、レンズアンテナを用いることによってアンテナ利得の向上を図っている。レンズアンテナは、アンテナ利得を向上し得るが、電波の放出または入射角を小さな範囲内に絞ってしまう。このため、十分に高い受信電界強度を得るためのアンテナに対する電波の放出または入射角度が小さくなる。このような場合、アンテナ1が可動するミリ波帯無線送受信ユニット10を用いれば、アンテナの方向調整が容易である。
なお、アンテナ1の形状は、凸レンズ状に限らず、平板状および凹レンズ状など、ミリ波帯無線送受信ユニット10の構成、機能などの要求に応じて、従来公知のさまざま形状を採用し得る。
〔実施の形態2〕
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット20について、図3を参照して以下に説明する。
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット20について、図3を参照して以下に説明する。
図3(a)および(b)に示すように、ミリ波帯無線送受信ユニット20は、実施の形態1の変形例であり、アンテナ1の表面にアンテナ1の頂点を中心に複数の同心円として記された目盛り3が付与されている。
上記構成を有するミリ波帯無線送受信ユニット20は、可動部4と連結したアンテナ1を動かすことによって、筐体2を取り付け固定した状態であっても、アンテナ1のミリ波帯無線電波の送受信方向を調整することができる。また、アンテナ1の方向調整を、目盛り3を確認しながら行うことができる。
上述のように、本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット20は、複数の同心円からなる目盛り3を付したアンテナ1を備えている。また、アンテナ1と筐体2の間には、上下左右斜めなど自由な方向へアンテナ1を可動させ得るように、図2(a)に示すキャップ41および連結部42から構成された可動部4が接続されている。このため、アンテナ1を可動させた(回転させた・傾けた)度合いおよび方向を、アンテナ1に付した目盛り3を読みながら、方向調整を行うことができる。目盛り3を読むことによって正確なアンテナの方向調整を行うことができるので、ミリ波帯無線送受信ユニット20の設置が容易である。
ここでは、目盛り3がアンテナ1の頂点を中心とした複数の同心円として記されているが、アンテナ1の頂点を中心とした複数の放射線がさらに記されていてもよい。これによって、可動させた(回転させた・傾けた)方向も正確に確認することができる。また、可動させた(回転させた・傾けた)度合いを示す数値などが、さらに記されていてもよい。つまり、目盛り3は、アンテナ1の方向調整に必要な情報をその場で確認し得る態様であればよく、その態様としては、例えば、数値、図形、記号などが挙げられる。
また、アンテナ1の形状に合わせて目盛り3の態様を変更すればよく、例えば、アンテナ1として円形の平板(低い円柱)を用いた場合には、平板の側面へ、平板の面に平行な複数の直線を記したものを目盛り3として利用すればよい。
なお、本実施の形態では、アンテナ1に目盛り3が付与されている態様について説明したが、アンテナ1と、筐体2との間に形成された可動部に目盛り3が付与されていてもよい。例えば、実施の形態1において説明した、2つのレールから構成される可動部4に目盛り3が付与された態様が採用され得る。また、筐体2に目盛り3が付与されていてもよい。例えば、半球状に形成された筐体2におけるアンテナ1の填め込み部に対して、アンテナ1の可動範囲に沿って、上述のような態様から選択された目盛り3が付与された態様が採用され得る。
〔実施の形態3〕
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット30について、図4を参照して以下に説明する。
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット30について、図4を参照して以下に説明する。
図4に示すように、ミリ波帯無線送受信ユニット30は、ミリ波帯無線電波を送受信するためのミリ波回路を内蔵した筐体2と、アンテナ1と、筐体2を取り付け固定するための固定治具5から構成されている。アンテナ1と、筐体2との間には、可動部4(図示せず、詳細については実施の形態1の記載を参照のこと)が形成されている。筐体2は、アンテナ1を取り付けたアンテナ部21(アンテナ取り付け部分)、および固定治具5と接続するための固定部22(固定するための部分)から構成されており、アンテナ部21と、固定部22との間には、可動部分(図示せず)が設けられている。
上記構成を有するミリ波帯無線送受信ユニット30は、可動部4と連結したアンテナ1を動かすことによって、筐体2を取り付け固定した状態であっても、アンテナ1のミリ波帯無線電波の送受信方向を調整することができる。筐体2が可動部分を備えることによって、アンテナ1の方向調整可能な範囲を大きくすることができる。
筐体2の上記可動部分は、アンテナ部21を回転(円柱側面の周囲に沿って周回)させる機構を有していてもよく、アンテナ部21を仰角または俯角に設定し得る機構を有していてもよく、両者を組み合わせた機構を有していてもよい。これにより、ミリ波帯無線送受信ユニット30の設置場所の選択範囲を広げることができる。
また、アンテナ部21および/または固定部22には、目盛りが付与されていてもよい。上記目盛りとして採用し得る態様の詳細については、実施の形態2を参照のこと。
〔実施の形態4〕
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット40について、図5を参照して以下に説明する。
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット40について、図5を参照して以下に説明する。
図5に示すように、ミリ波帯無線送受信ユニット40は、実施の形態3の変形例であり、固定治具5が可動部分5aを備える構成を有している。
上記構成を有するミリ波帯無線送受信ユニット40は、可動部4と連結したアンテナ1を動かすことによって、筐体2を取り付け固定した状態であっても、アンテナ1のミリ波帯無線電波の送受信方向を調整することができる。筐体2が可動部分を備え、かつ固定治具5が可動部分5aを有することによって、ミリ波帯無線送受信ユニット40の設置場所の選択範囲をさらに広げることができる。
なお、図5に示している可動部分5aを有する固定治具5は、左右に角度調整することができるが、実施の形態1において説明した可動部4と同様の可動機構を採用してもよい。
〔実施の形態5〕
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット50について、図6を参照して以下に説明する。
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット50について、図6を参照して以下に説明する。
図6に示すように、ミリ波帯無線送受信ユニット50は、実施の形態4の変形例であり、固定治具5の可動部分5aに目盛り6が付与されている。目盛り6を読みながら、筐体2全体を可動させることによって、アンテナ1の方向調整をより正確に短時間で行うことができる。なお、目盛り6として採用し得る態様の詳細については、実施の形態2を参照のこと。
〔実施の形態6〕
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット60について、図7を参照して以下に説明する。
本実施の形態のミリ波帯無線送受信ユニット60について、図7を参照して以下に説明する。
図7に示すように、ミリ波帯無線送受信ユニット60は、実施の形態3の変形例であり、取り付け場所との接続を吸着によって行う固定治具7を用いて、筐体2の固定を行っている。固定治具7を用いて筐体2の固定を行うことによって、ビスなどの留め具が不要になるので、ミリ波帯無線送受信ユニット60は、より容易に短時間にて設置を行うことができる。
固定治具7は、固定治具7と取り付け場所とが容易に剥がれないよう吸着する構造を備えていればよく、固定治具7の吸着の態様としては、例えば、粘着剤の付与、真空吸着などが挙げられる。
固定治具7は、必要に応じて、可動部分を有していてもよい。また、上記可動部分には、目盛りを付属させてもよい。上記可動部分および目盛りとして採用し得る態様の詳細については、実施の形態1・2を参照のこと。
(その他の構成)
また、本発明は以下に示す構成によっても実施することができる。
また、本発明は以下に示す構成によっても実施することができる。
(第1の構成)
見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、アンテナ部のみ自由に可動できる筐体構造を持つミリ波帯無線送受信ユニット。
見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットにおいて、アンテナ部のみ自由に可動できる筐体構造を持つミリ波帯無線送受信ユニット。
(第2の構成)
さらに、前記ミリ波帯無線送受信ユニットの可動部に目盛りを設けることにより、可動した範囲が分かるようにした第1の構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
さらに、前記ミリ波帯無線送受信ユニットの可動部に目盛りを設けることにより、可動した範囲が分かるようにした第1の構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
(第3の構成)
さらに、前記ミリ波帯無線送受信ユニットに、レンズアンテナを使用する第1または2の構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
さらに、前記ミリ波帯無線送受信ユニットに、レンズアンテナを使用する第1または2の構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
(第4の構成)
さらに、前記ミリ波対無線送受信ユニットの可動部に、球形の機構を用いる第1〜3の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
さらに、前記ミリ波対無線送受信ユニットの可動部に、球形の機構を用いる第1〜3の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
(第5の構成)
前記ミリ波帯無線送受信ユニットの可動部に、水平および垂直方向の2種類の可動部を持った機構を用いる第1〜3の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
前記ミリ波帯無線送受信ユニットの可動部に、水平および垂直方向の2種類の可動部を持った機構を用いる第1〜3の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
(第6の構成)
前記ミリ波帯無線送受信ユニットの固定に、アンテナ部以外の筐体に取り付け場所を設けた第1〜5の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
前記ミリ波帯無線送受信ユニットの固定に、アンテナ部以外の筐体に取り付け場所を設けた第1〜5の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
(第7の構成)
さらに、前記筐体の取り付けを、可動構造にする第1〜6の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
さらに、前記筐体の取り付けを、可動構造にする第1〜6の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
(第8の構成)
さらに、前記筐体取り付けの可動構造部に目盛りを設けることにより、可動した範囲が分かるようにした第1〜7の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
さらに、前記筐体取り付けの可動構造部に目盛りを設けることにより、可動した範囲が分かるようにした第1〜7の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
(第9の構成)
前記筐体の取り付けに、吸着することが出来る取り付け部品を用いる第1〜3の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
前記筐体の取り付けに、吸着することが出来る取り付け部品を用いる第1〜3の構成のいずれか1つの構成に係るミリ波帯無線送受信ユニット。
なお、発明を実施するための最良の形態の項においてなした具体的な実施態様は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、当業者は、本発明の精神および添付の特許請求の範囲内で変更して実施することができる。
また、本明細書中に記載された特許文献および非特許文献の全てが、本明細書中において参考として援用される。
本発明は、見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットおよび設置に関する。特に、本発明は、周波数の再利用が可能なショートレンジ(〜1km)の通信に適した見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットに適用可能である。
また、本発明を用いることによって、需要が増大している衛星放送、地上波放送の電波を、屋内または屋外にて、無線で中継することができる。
1 アンテナ
2 筐体
3 目盛り
4 可動部
5 固定治具
5a 可動部分(固定治具が有する可動部分)
6 目盛り
7 固定治具
10 ミリ波帯無線送受信ユニット
20 ミリ波帯無線送受信ユニット
21 アンテナ部(アンテナ保持部分)
22 固定部(固定するための部分)
30 ミリ波帯無線送受信ユニット
40 ミリ波帯無線送受信ユニット
41 キャップ(係合部)
42 連結部(球体)
43a 回転部(2種類の機構)
43b 回転部(2種類の機構)
50 ミリ波帯無線送受信ユニット
60 ミリ波帯無線送受信ユニット
70 ミリ波帯無線送受信ユニット
2 筐体
3 目盛り
4 可動部
5 固定治具
5a 可動部分(固定治具が有する可動部分)
6 目盛り
7 固定治具
10 ミリ波帯無線送受信ユニット
20 ミリ波帯無線送受信ユニット
21 アンテナ部(アンテナ保持部分)
22 固定部(固定するための部分)
30 ミリ波帯無線送受信ユニット
40 ミリ波帯無線送受信ユニット
41 キャップ(係合部)
42 連結部(球体)
43a 回転部(2種類の機構)
43b 回転部(2種類の機構)
50 ミリ波帯無線送受信ユニット
60 ミリ波帯無線送受信ユニット
70 ミリ波帯無線送受信ユニット
Claims (10)
- 見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットであって、
筐体と、
アンテナとを備え、
該筐体と、該アンテナとの間には、該アンテナの送受信方向を変えるための可動部が形成されている
ことを特徴とするミリ波帯無線送受信ユニット。 - 上記可動部が、球体と、球体を支持する係合部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。
- 上記可動部は、上記アンテナを可動させる方向が交差する2種類の機構から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。
- 上記アンテナを可動させた方向および度合いを確認するための目盛りを、さらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。
- 上記アンテナがレンズアンテナであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。
- 上記筐体が、アンテナ保持部分と、ミリ波帯無線送受信ユニットを固定するための部分とから構成されており、
該アンテナ保持部分と、該固定するための部分とが可動部分を介して連結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。 - 筐体の上記固定するための部分をミリ波帯無線送受信ユニットの取り付け場所に固定するための固定治具をさらに備え、
該固定治具が可動部分を有している
ことを特徴とする請求項6に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。 - 固定治具が有する上記可動部分には、可動させた度合いを確認する目盛りが付与されていることを特徴とする請求項7に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。
- 上記固定治具が、取り付け場所に吸着固定するための吸着手段を有していることを特徴とする請求項7または8に記載のミリ波帯無線送受信ユニット。
- 見通し区間で送受信を行うミリ波帯無線送受信ユニットの設置方法であって、
筐体に接続されたアンテナを、該筐体とは独立して可動させることによって該アンテナの送受信方向を調整する
ことを特徴とするミリ波帯無線送受信ユニットの設置方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006283131A JP2008103860A (ja) | 2006-10-17 | 2006-10-17 | ミリ波無線送受信ユニットおよびその設置方法 |
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ID=39437874
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012134802A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | アンテナ取付金具 |
JP2019508939A (ja) * | 2016-01-22 | 2019-03-28 | ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド | 移動通信ネットワークのアンテナ一体型基地局装置及びアンテナ固定装備 |
-
2006
- 2006-10-17 JP JP2006283131A patent/JP2008103860A/ja active Pending
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US10897078B2 (en) | 2016-01-22 | 2021-01-19 | Kmw Inc. | Antenna-integrated base station apparatus and antenna fixing equipment of mobile communication network |
US11380987B2 (en) | 2016-01-22 | 2022-07-05 | Kmw Inc. | Antenna-integrated base station apparatus and antenna fixing equipment of mobile communication network |
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