JP2008095763A - 液化ガス供給システム、及びこれに用いられるバルクローリ - Google Patents
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Abstract
【課題】 液化ガスを供給するシステムにおいて、液化ガスの供給を受ける供給設備側にかかる費用、手間等の負担を軽減する。
【解決手段】液化ガスを収容して移動可能なバルクローリ2と、バルクローリ2と接続し液化ガスの供給を受ける供給設備3とを含んで構成される液化ガス供給システム1であって、バルクローリ2が、液化ガスを気化させる気化器10、気化器10により気化された物質を一時的に貯蔵するアキュムレータ11を具備することが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】液化ガスを収容して移動可能なバルクローリ2と、バルクローリ2と接続し液化ガスの供給を受ける供給設備3とを含んで構成される液化ガス供給システム1であって、バルクローリ2が、液化ガスを気化させる気化器10、気化器10により気化された物質を一時的に貯蔵するアキュムレータ11を具備することが好ましい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、LNG等の液化ガスを搬送して供給するための技術に関し、特に液化ガスを収容して移動可能なバルクローリを利用するものに関する。
液化ガスを搬送し、供給するシステムとして、出荷基地に備えたLNGタンクに貯蔵されたLNGをトレーラー型のバルク容器に移す手段と、バルク容器を、複数の需要家、生産設備にガスを供給するサテライト基地に搬送する搬送手段と、バルク容器をサテライト基地に設置する一時設置手段と、サテライト基地に一時設置されたバルク容器からLNGを取り出す手段とを備えるものがある(特許文献1参照)。これにより、サテライト基地内にLNGタンクを建設する必要がなくなるため、建設費、運用費等を軽減することができ、またバルク容器からのLNGの移し替えに要する時間を短縮することができる。
上記のように、供給する物質として液化ガスを扱う場合には、この物質を液状体から気化させる気化器、及び気化された物質を一時的に貯蔵し所定の圧力を保って外部に供給できるようにするアキュムレータが、システム内に存在しなければならない。この点について、上記特許文献1を含む従来のシステムにおいては、上記気化器及びアキュムレータが、サテライト基地(以下、本明細書においては供給設備と称する)に設置されているため、供給設備側にとって、これらの設備の建設、メンテナンス等に要する費用、手間等が大きな負担となっていた。
そこで、本発明は、液化ガスを供給するシステムにおいて、液化ガスの供給を受ける供給設備側にかかる費用、手間等の負担を軽減することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、液化ガスを収容するバルク容器を備え移動可能なバルクローリと、該バルクローリと接続し前記液化ガスの供給を受ける供給設備とを含んで構成される液化ガス供給システムであって、前記バルクローリが、前記液化ガスを気化させる気化器を具備することを特徴とするものである(請求項1)。
このように、バルクローリ側に、液化ガスを気化させる気化器を具備することにより、供給設備側にかかる費用等の負担を軽減することができる。
また、上記請求項1記載の構成において、前記バルクローリは、前記気化器により気化された物質を一時的に貯蔵するアキュムレータを更に具備することが好ましい(請求項2)。
アキュムレータも従来は供給設備側に設置されていたものであるが、本構成のように、気化器に加えてアキュムレータもバルクローリ側に具備することにより、供給設備側にかかる費用等の負担を更に軽減させることができる。
また、本発明は、液化ガスを供給設備に供給する液化ガス供給システムにおいて用いられ、前記液化ガスを収容して移動可能なバルクローリであって、前記液化ガスを収容するバルク容器と、前記バルク容器に収容される前記液化ガスを気化させる気化器とを具備するものである(請求項3)。
これにより、供給設備側に気化器を設置する必要がなくなるため、供給設備側の費用等の負担を軽減させることができる。
また、上記請求項3記載のバルクローリにおいて、更に前記気化器により気化された物質を一時的に貯蔵するアキュムレータを具備することが好ましい(請求項4)。
これにより、供給設備側に、気化器に加えてアキュムレータも設置する必要がなくなるため、供給設備側にかかる費用等の負担を更に軽減させることができる。
また、上記請求項4記載のバルクローリにおいて、更に内部空間を密閉状態に保つ密閉手段を具備し、該密閉手段の内部空間に、前記気化器及び前記アキュムレータが設置されていることが好ましい(請求項5)。
これにより、気化器又はアキュムレータからガス漏れが生じた場合でも、外部にまでガスが放出されることを防止することができる。
また、上記請求項4又は5記載のバルクローリにおいて、更に前記気化器又は前記アキュムレータの内部圧力の異常上昇を防止するガス除害装置を具備することが好ましい(請求項6)。
これにより、気化器又はアキュムレータの破損、ガス漏れ等の事故を防止することができる。また、このようなガス除害装置をバルクローリ側に設けることにより、供給設備側の費用等の負担を更に軽減させることができる。
以下、本発明の実施例を、添付した図面を参照して説明する。図1において、液化ガス供給システム1が示されている。この液化ガス供給システム1は、バルクローリ2及び供給設備3を含んで構成される。
バルクローリ2は、所定の液化ガスを収容して移動するためのものである。供給設備3は、バルクローリ2により搬送されたガスの供給を受ける設備であり、貯蔵タンク、各種処理装置等を有するものである。この供給設備3に受け入れられたガスは、更に所定の外部設備へと供給される。
以下、図1及び図2において、バルクローリ2の構成について説明する。バルクローリ2は、バルク容器5、車両部8、台車部9、気化器10、アキュムレータ11、ガス除害装置12、ヒートポンプ13を有して構成されている。バルク容器5は、車両部8に着脱自在に連結される台車部9に設置され、液化ガスを収納するためのタンクである。この液化ガスとしては、LNG、LPG、窒素、アンモニア、水素、酸素、アルゴン、二酸化炭素、ヘリウム、亜酸化窒素等が挙げられる。また、台車部9には、内部空間を密閉状態にすることができる密閉容器15が載置されており、この密閉容器15の内部空間に、気化器10及びアキュムレータ11が配置され、密閉容器15の外部に、ガス除害装置12及びヒートポンプ13が配置されている。
気化器10は、バルク容器5内の液化ガスを流入させ、これに熱を加えることにより気化させる装置であり、本実施例においては、炭酸ガス等を熱交換媒体とし、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器等を有して構成される公知のヒートポンプ13により発生される熱を熱源として利用する。尚、この熱源については、上記ヒートポンプ13に限られることはなく、例えば供給設備3側で発生する蒸気や、電気温水器により生成される温水等を利用することができる。
アキュムレータ11は、気化器10により気化されたガスを貯蔵すると共に、このガスを一定の圧力で送出させるための装置である。
ガス除害装置12は、気化器10及びアキュムレータ11の内部圧力の異常上昇を防止するための装置であり、気化器10及びアキュムレータ11のそれぞれと気化器側圧力調整弁28及びアキュムレータ側圧力調整弁31を介して連結されている。このガス除害装置12におけるガスの除害方法は、吸収液によるガス吸着方式、フレアースタックによる燃焼方式等が好適である。
バルク容器5と気化器10とは、タンク出口弁20と気化器入口弁21とが設置された配管22により連通する。気化器10とアキュムレータ11とは、気化器出口弁24とアキュムレータ入口弁25とが設置された配管26により連通する。気化器10とガス除害装置12とは、気化器側圧力調整弁28が設置された配管29により連通する。アキュムレータ11とガス除害装置12とは、アキュムレータ側圧力調整弁31が設置された配管32により連通する。気化器10とヒートポンプ13とは、配管34により連通する。アキュムレータ11には、アキュムレータ出口弁36と供給弁37とが設置された配管38の一端側が接続され、この配管38の他端側には、供給設備3の貯蔵タンク等と連結可能なコネクタ39が設置されている。
図3は、上記構成の液化ガス供給システム1において、バルク容器5から供給設備3へのガスの供給時の状態を示すものである。この時、タンク出口弁20及び気化器入口弁21を開放し、ヒートポンプ13を起動させ、気化器出口弁24、アキュムレータ入口弁25、アキュムレータ出口弁36、及び供給弁37を開放する。これにより、同図中実線の矢印で示すように、バルク容器5内の液化ガスは、気化器10内に流入して気化された後、アキュムレータ11に貯蔵され、このアキュムレータ11から所定の圧力を保って供給設備3へ供給される。またこの時、気化器10又はアキュムレータ11において、異常な圧力上昇が生じた場合には、同図中破線の矢印で示すように、気化器10又はアキュムレータ11内のガスは、気化器側圧力調整弁28又はアキュムレータ側圧力調整弁31が開放することによりガス除害装置12に送出される。尚、同図中一点鎖線の矢印で示すのは、ヒートポンプ13と気化器10との間での熱交換媒体の流れである。
図4は、上記構成の液化ガス供給システム1において、ガスの供給停止時の状態を示すものである。この時、タンク出口弁20、気化器入口弁21、気化器出口弁24、アキュムレータ入口弁25を閉止し、ヒートポンプ13を停止させ、アキュムレータ出口弁36及び供給弁37を閉止し、気化器側圧力調整弁28及びアキュムレータ側圧力調整弁31を開放する。これにより、同図中破線で示すように、バルク容器5、気化器10、アキュムレータ11、及び供給設備3を連通させる配管22,26,38でのガスの流通が停止されると共に、ヒートポンプ13と気化器10との間での熱交換媒体の流通が停止される。また、同図中実線の矢印で示すように、気化器10及びアキュムレータ11内のガスが、ガス除害装置12へ送出される。これにより、気化器10及びアキュムレータ11内の残留ガスを安全且つ確実に除去することができる。
以上のような液化ガス供給システム1、及びこれに用いられるバルクローリ2を用いれば、バルクローリ2側に気化器10及びアキュムレータ11が備えられていることにより、供給設備3側にかかる費用等の負担を大幅に軽減させることができる。更に、これら気化器10及びアキュムレータ11が密閉容器15内に設置されていることにより、気化器10又はアキュムレータ11からガス漏れが生じた場合でも、外部にまでガスが放出されることを防止できる。更にまた、バルクローリ2にガス除害装置12が備えられていることにより、気化器10又はアキュムレータ11の破損、ガス漏れ等の事故を防止することができと共に、供給設備3側の費用等の負担を更に軽減させることができる。
1 液化ガス供給システム
2 バルクローリ
3 供給設備
5 バルク容器
10 気化器
11 アキュムレータ
12 ガス除害装置
13 ヒートポンプ
15 密閉容器
28 気化器側圧力調整弁
31 アキュムレータ側圧力調整弁
2 バルクローリ
3 供給設備
5 バルク容器
10 気化器
11 アキュムレータ
12 ガス除害装置
13 ヒートポンプ
15 密閉容器
28 気化器側圧力調整弁
31 アキュムレータ側圧力調整弁
Claims (6)
- 液化ガスを収容するバルク容器を備え移動可能なバルクローリと、該バルクローリと接続し前記液化ガスの供給を受ける供給設備とを含んで構成される液化ガス供給システムであって、
前記バルクローリが、前記液化ガスを気化させる気化器を具備することを特徴とする液化ガス供給システム。 - 前記バルクローリが、前記気化器により気化された物質を一時的に貯蔵するアキュムレータを更に具備することを特徴とする請求項1記載の液化ガス供給システム。
- 液化ガスを供給設備に供給する液化ガス供給システムにおいて用いられ、前記液化ガスを収容して移動可能なバルクローリであって、
前記液化ガスを収容するバルク容器と、前記バルク容器に収容された前記液化ガスを気化させる気化器とを具備することを特徴とするバルクローリ。 - 前記気化器により気化された物質を一時的に貯蔵するアキュムレータを更に具備することを特徴とする請求項3記載のバルクローリ。
- 内部空間を密閉状態に保つ密閉手段を更に具備し、該密閉手段の内部空間に、前記気化器及び前記アキュムレータが設置されていることを特徴とする請求項4記載のバルクローリ。
- 前記気化器又は前記アキュムレータの内部圧力の異常上昇を防止するガス除害装置を更に具備することを特徴とする請求項4又は5記載のバルクローリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006276313A JP2008095763A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 液化ガス供給システム、及びこれに用いられるバルクローリ |
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JP2008095763A true JP2008095763A (ja) | 2008-04-24 |
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ID=39378831
Family Applications (1)
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JP2006276313A Pending JP2008095763A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 液化ガス供給システム、及びこれに用いられるバルクローリ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101650073B1 (ko) * | 2015-08-21 | 2016-08-22 | 주식회사 제이케이인 | 이동형 액화천연가스 기화장치 |
KR101980615B1 (ko) * | 2018-09-13 | 2019-05-21 | 주식회사 한국가스기술공사 | 일체형 모듈화된 lng 공급장치 |
KR102011692B1 (ko) * | 2018-09-13 | 2019-08-19 | 주식회사 한국가스기술공사 | 컨테이너 이동식 lng 공급설비 |
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2006
- 2006-10-10 JP JP2006276313A patent/JP2008095763A/ja active Pending
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