JP2008087399A - Ejector pin - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、型で成形された被成形物を型から押出すためのエジェクタピンに関する。 The present invention relates to an ejector pin for extruding a molding object molded by a mold from the mold.
従来、型のキャビティー内で成形された被成形物を同キャビティーから押出すためにエジェクタピン(押出ピン)が使用されている。図4(a),(b)は、先端2が平らな鋼棒から成るエジェクタピン40を示している。エジェクタピン40の後端3には、エジェクタプレート7の取付孔71に螺合する雄ねじ部30が形成され、その付近にスパナ等を掛止めするための6角胴部50が形成されている。
Conventionally, ejector pins (extrusion pins) have been used to extrude a molded object molded in a cavity of a mold from the cavity. 4A and 4B show an
また、特許文献1には、被成形物に先端を突き当て後端にフランジを形成したエジェクタピンが開示されている。このフランジがエジェクタプレートを構成する2枚の鋼板の間に挟まれた状態で、エジェクタピンはエジェクタプレートに取付けられる。
上記の雄ねじ部、6角胴部、又はフランジは、エジェクタピンをエジェクタプレートに取付けるのに不可欠である。しかしながら、これらの部位をエジェクタピンに形成するのに要する工数が、エジェクタピンの製造単価を引上げる原因となっている。このため、エジェクタピンが折損又は磨耗する毎に、エジェクタピンの交換をすると、型のランニングコストが高騰するという問題が起こる。 The male screw part, the hexagonal body part, or the flange described above is indispensable for attaching the ejector pin to the ejector plate. However, the man-hours required to form these portions on the ejector pins are the cause of raising the manufacturing cost of the ejector pins. For this reason, if the ejector pin is replaced every time the ejector pin is broken or worn, there arises a problem that the running cost of the mold increases.
そこで、本発明の目的とするところは、エジェクタプレートに着脱自在に取付けられるエジェクタピンを低コストで提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to provide an ejector pin that is detachably attached to an ejector plate at a low cost.
本発明は、型で成形される被成形物をエジェクタプレートの動作に従って前記型から押出すエジェクタピンに係るものであって、前記被成形物が押出される方向に一端を向け他端を前記エジェクタプレートヘ向けるピン本体と、前記エジェクタプレートに接合される基部材と、前記基部材に設けられ前記ピン本体の他端を着脱自在に把持するホルダーとを備えることを特徴とする。 The present invention relates to an ejector pin for extruding an object to be formed by a mold from the mold in accordance with an operation of an ejector plate, wherein one end is directed in a direction in which the object is extruded and the other end is the ejector. A pin main body facing the plate, a base member joined to the ejector plate, and a holder provided on the base member for detachably holding the other end of the pin main body.
更に、前記ホルダーは、前記基部材から前記被成形物が押出される方向へ突出し、且つ前記ピン本体が抜き差し自在に嵌入されるスリーブに、切込みを設けて成る割り爪と、前記スリーブの外周面に形成されたねじ部と、前記ねじ部に螺合し、前記割り爪に滑り接触するテーパが内面に設けられた絞り孔を有する締結ナットとを備え、前記ねじ部に前記締結ナットが締付けられることにより、前記割り爪が前記絞り孔のテーパに従い絞られることを特徴とする。 Further, the holder protrudes from the base member in the direction in which the molding is pushed out, and a split claw in which a notch is provided in a sleeve into which the pin body is removably inserted, and an outer peripheral surface of the sleeve And a fastening nut having a throttle hole screwed into the threaded portion and having a taper that is in sliding contact with the split claw and provided on the inner surface, and the fastening nut is fastened to the threaded portion. Thus, the split claw is squeezed according to the taper of the throttle hole.
本発明に係るエジェクタピンによれば、エジェクタプレートに接合される基部材にホルダーを設け、このホルダーにピン本体を着脱自在に把持できるので、ピン本体が折損又は使用限度を超えて磨耗したときに、このようなピン本体を容易に交換することができる。しかも、ピン本体を交換するときに、エジェクタプレートから基部材を取外さなくて済むので、手際良く作業することができる。 According to the ejector pin according to the present invention, a holder is provided on the base member joined to the ejector plate, and the pin body can be detachably gripped on the holder, so that when the pin body is broken or worn beyond the limit of use. Such a pin body can be easily replaced. In addition, when replacing the pin main body, it is not necessary to remove the base member from the ejector plate, so that the work can be performed efficiently.
また、ピン本体の一端が磨耗する等の不具合が生じた場合、ピン本体の一端と他端の向きを反転し、ピン本体の一端をホルダーで把持しピン本体の他端を被成形物が押出される方向へ向ける。この状態で、ピン本体がエジェクタプレートと共に被成形物を押出す方向へ動作すれば、被成形物にピン本体の他端が突き当たり、被成形物を型から押出すことができる。従って、ピン本体の一端が磨耗した後、更に同じピン本体をその他端が磨耗するまで使用できるので、ピン本体の耐用年数を延ばすことができる。 Also, if a problem such as wear of one end of the pin body occurs, the direction of one end and the other end of the pin body is reversed, one end of the pin body is held by a holder, and the other end of the pin body is pushed out by the molding. Turn in the direction to be. In this state, if the pin body moves in the direction of extruding the molding object together with the ejector plate, the other end of the pin body comes into contact with the molding object, and the molding object can be extruded from the mold. Accordingly, after one end of the pin body is worn, the same pin body can be used until the other end is worn, so that the service life of the pin body can be extended.
しかも、当該エジェクタピンに適用できるピン本体は、所定の力学的強度を有する棒体であれば良く、従来のようなねじ切り又はフランジ等の形成が不要であるので、ピン本体の単価を低減することができる。このため、ピン本体の交換が繰り返されても、型のランニングコストを最小限に抑えることができる。 In addition, the pin body applicable to the ejector pin only needs to be a rod body having a predetermined mechanical strength, and it is not necessary to form a threading or a flange as in the conventional case, so that the unit price of the pin body can be reduced. Can do. For this reason, even if the replacement of the pin body is repeated, the running cost of the mold can be minimized.
また、当該エジェクタピンは、スリーブのねじ部に締結ナットが締付けられることにより、割り爪が絞り孔のテーパに従い絞られるので、スリーブに嵌入されたピン本体を基部材に強固に接合することができる。また、締結ナットを緩めるだけで、ピン本体をスリーブから抜き取ることができるので、ピン本体の交換を迅速に、しかも簡単な作業にて行うことができる。 In addition, since the ejector pin is tightened with a fastening nut on the threaded portion of the sleeve, the split claw is squeezed according to the taper of the throttle hole, so that the pin body fitted in the sleeve can be firmly joined to the base member. . Further, since the pin body can be removed from the sleeve simply by loosening the fastening nut, the replacement of the pin body can be performed quickly and easily.
図1に示すエジェクタピン1は、一端2と他端3を有する丸棒状のピン本体4と、ボルト形の基部材5と、基部材5に設けられピン本体4の他端3を着脱自在に把持するホルダー6とを備える。図2は、エジェクタピン1を何らかの型に装備されるエジェクタプレート7に取付けた例を示している。
An
ピン本体4の一端2と他端3の語は、ピン本体4の両端を相対的に区別する呼称である。ピン本体4の一端2と他端3のそれぞれの断面及び外径は、図1に示すように互いに等しく成形されている。また、ピン本体4の断面は円形に限らず楕円又は多角形であっても良い。基部材5は、雄ねじが切られた軸部51と、スパナ等を掛止めできる6角形の頭部52とを一体に形成したものであり、図2に示すエジェクタプレート7の取付孔71に軸部51を締付けることにより、エジェクタプレート7に固定される。基部材5の頭部52には、軸部51と反対側へ突出するスリーブ53が一体に形成されている。
The terms “one
上記のように、基部材5がエジェクタプレート7に固定された状態で、スリーブ53はその先端を矢印Pで指した方向へ向ける。矢印Pは、エジェクタプレート7の動作に従って被成形物が型から押出される方向に一致する。スリーブ53の先端付近の外周面には、矢印Pで指した方向へ向かうに従い外径が細くなるようテーパが設けられている。スリーブ53の内径は、ピン本体4の一端2又は他端3をオペレータの手作業にて抜き差し自在に嵌入できる程度の大きさである。
As described above, in a state where the
ホルダー6は、スリーブ53に90°のピッチで切込みを設けることにより4本に分かれた割り爪61と、スリーブ53の外周面に形成したねじ部54と、スリーブ53のねじ部54に螺合する締結ナット62とを備える。締結ナット62は、雌ねじが切られたねじ孔63を有する。ねじ孔63の矢印Pで指した方向へ向けられる口縁64の付近の内面には、口縁64へ向かうに従い内径が絞られるようテーパが設けられている。この部位65が以下で述べる絞り孔となる。
The
ピン本体4をホルダー6で把持するには、先ずピン本体4をその一端2が矢印Pで指した方向へ向いた姿勢とし、ピン本体4の他端3をスリーブ53に嵌入する。続いて、スリーブ53のねじ部54に締結ナット62を締付けると、この過程で締結ナット62が基部材5の頭部52へ向かって移動する。言い換えれば、4本に分かれた割り爪61が相対的にねじ孔63の口縁64へ向かって移動する。これにより、4本に分かれた割り爪61のうち互いにピン本体4を挟んで対向する割り爪61同士の間隔が、絞り孔65のテーパに従い徐々に狭められる。更に、スリーブ53のねじ部54に締結ナット62が強く締付けられると、ピン本体4の他端3が基部材5に強固に固定されることになる。反対に、締結ナット62をスパナ等を用いて緩めれば、ピン本体4の他端3を4本に分かれた割り爪61の間から簡単に抜き取ることができる。
In order to hold the pin body 4 with the
以上に述べたエジェクタピン1によれば、ホルダー6にピン本体4の他端3を着脱自在に把持できるので、ピン本体4が折損又は使用限度を超えて磨耗したときに、このようなピン本体4を新たなものと容易に交換することができる。また、ピン本体4の一端2が磨耗する等の不具合が生じた場合、ピン本体4の一端2と他端3の向きを反転することにより、ピン本体4の他端3を矢印Pで指した方向へ向け、ピン本体4の一端2を上記の要領でホルダー6に把持させる。この状態で、ピン本体4がエジェクタプレート7と共に矢印Pで指した方向へ動作すれば、ピン本体4の他端3が被成形物に突き当たり、被成形物を型から押出すことができる。従って、ピン本体4の一端2が磨耗した後、更に同じピン本体4をその他端3が磨耗するまで使用できるので、ピン本体4の耐用年数を延ばすことができる。
According to the
しかも、エジェクタピン1に適用できるピン本体4は、所定の力学的強度を有する棒体であれば、その材質、形状、又は寸法等について特に限定されることはなく、従来のようなねじ切り又はフランジ等の形成が不要である。従来のエジェクタピンを製造するには約1,000[円/本]の費用を要するのに対して、ピン本体4は約100[円/本]で製造することができる。このようにピン本体4の製造単価を大幅に低減できるので、ピン本体4の交換が繰り返し行われても、型のランニングコストを最小限に抑えることができる。
Moreover, the pin body 4 applicable to the
尚、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様で実施できるものである。 It should be noted that the present invention can be implemented in variously modified, modified, or modified forms based on the knowledge of those skilled in the art without departing from the spirit of the present invention.
例えば、図3に示すように、複数に分かれた割り爪61を締結ナット62に一体に形成しても良い。この場合、割り爪61の周りに周溝66を形成する一方、基部材5の頭部52に筒形凸部67を形成し、筒形凸部67の外周面に、周溝66の内周面に螺合できるねじ部54を形成する。筒形凸部67の内側には、その奥方へ向かうに従い内径が絞られるようテーパを設ける。この部位が絞り孔65となる。
For example, as shown in FIG. 3, a plurality of
筒形凸部67のねじ部54に締結ナット62が締付けられると、この過程で締結ナット62が基部材5の頭部52へ向かって移動するので、複数に分かれた割り爪61のうち互いにピン本体4を挟んで対向する割り爪6同士の間隔が絞り孔65のテーパに従い狭められる。これにより、ピン本体4は基部材5に固定されることになる。
When the
また、基部材5をエジェクタプレート7に取付ける構造は、何ら限定されるものではない。例えば、基部材5をエジェクタプレート7に直に溶接しても良い。或いは、エジェクタプレートが2枚の鋼板を重ね合わせたものである場合、基部材5の軸部51にフランジを形成し、このフランジを2枚の鋼板の間に挟むようにしても良い。
Moreover, the structure which attaches the
本発明は、中子成形用型、圧縮成形用型、又はプラスチックの射出成形用の金型の他、あらゆる形態の型に適用できる技術である。 The present invention is a technique that can be applied to all types of molds in addition to a core mold, a compression mold, or a plastic injection mold.
1:エジェクタピン
2:一端
3:他端
4:ピン本体
5:基部材
6:ホルダー
7:エジェクタプレート
53:スリーブ
54:ねじ部
61:割り爪
62:締結ナット
65:絞り孔
1: Ejector pin 2: One end 3: Other end 4: Pin body 5: Base member 6: Holder 7: Ejector plate 53: Sleeve 54: Screw part 61: Split claw 62: Fastening nut 65: Restriction hole
Claims (2)
前記被成形物が押出される方向に一端を向け他端を前記エジェクタプレートヘ向けるピン本体と、前記エジェクタプレートに接合される基部材と、前記基部材に設けられ前記ピン本体の他端を着脱自在に把持するホルダーとを備えることを特徴とするエジェクタピン。 An ejector pin for extruding a molding object molded by the mold from the mold according to the operation of the ejector plate,
A pin main body with one end facing in the direction in which the molding is pushed and the other end facing the ejector plate, a base member joined to the ejector plate, and the other end of the pin main body provided on the base member An ejector pin comprising a holder that can be freely gripped.
前記スリーブの外周面に形成されたねじ部と、
前記ねじ部に螺合し、前記割り爪に滑り接触するテーパが内面に設けられた絞り孔を有する締結ナットとを備え、
前記ねじ部に前記締結ナットが締付けられることにより、前記割り爪が前記絞り孔のテーパに従い絞られることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタピン。 The holder protrudes in a direction in which the molding is pushed out from the base member, and a split claw provided with a notch in a sleeve into which the pin body is removably inserted; and
A threaded portion formed on the outer peripheral surface of the sleeve;
A fastening nut having a throttle hole screwed into the threaded portion and provided with a taper in sliding contact with the split claw;
2. The ejector pin according to claim 1, wherein when the fastening nut is fastened to the threaded portion, the split claw is squeezed according to a taper of the throttle hole.
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