JP2008078775A - 通信ネットワーク、コンテンツ配信ノード、ツリー構築方法およびコンテンツ配信制御プログラム - Google Patents

通信ネットワーク、コンテンツ配信ノード、ツリー構築方法およびコンテンツ配信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノード毎のアクセス回線速度が均一でなく、同時にバックボーンネットワークの混雑状況が一定でない場合でも、コンテンツ配送処理の負荷を効率的に分散して、高い配信性能を実現する。
【解決手段】ソースノード200は、ソースノード200と配信対象ノード201、202、203のアクセス回線速度を基にファンアウト数上限値を算出する。そして、この算出したファンアウト数上限値と、ノード間のスループットの大きさとを基準にしてノード間のパスと配信先ノードを順次選択することでコンテンツの配信経路となるツリーを構築し、更に残余スループットを使って同様の手順で複数のツリーを構築する。また、データを複数のブロックに分割して、各々のツリーの応答時間に基づいて各ツリーに割り振るブロックを決定することで、複数の配信対象ノード201、202、203に対してマルチキャストにより同一のコンテンツを配信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツをマルチキャストによって配信する通信ネットワークに関し、特に、コンテンツ配送処理負荷の分散と配信効率の向上とを実現する通信ネットワーク、コンテンツ配信ノード、ツリー構築方法およびコンテンツ配信制御プログラムに関する。
情報通信ネットワーク上で行われるマルチキャスト配信は、送信者が複数の受信者に対して同一のデータを同時に配信することを目的とする。マルチキャスト配信を用いると、送信者の負荷とネットワークの負荷とを上げることなく、データを複数の受信者に一斉に配信することができる。
アプリケーション層マルチキャスト(ALM:Application−Layer Multicast)は、送信者および受信者だけを構成要素とする論理ネットワーク上にマルチキャストツリーを形成し、分岐点に位置する受信者がデータのコピーを下流の受信者に転送することによって、ツリーに沿ってバケツリレー式にデータの配信を行う方式である。また、ALMを行う場合、データの中継を行うのを受信者だけに限る必要はなく、中継だけを行う中継ノードをデータの中継に使用することもできる。
上記のようなマルチキャスト配信システムにおけるマルチキャストツリー構築方法およびデータ配信方法では、以下のような手順が用いられている。
方法1.一つのマルチキャストツリーを構築して、そのツリーを用いてデータの配信を行う。
方法2.複数のマルチキャストツリーを構築し、更にデータを複数のブロックに分割して、その複数のツリーに適切にブロックを割り振ることでデータの配信を行う。
方法1に対して、方法2では、複数のマルチキャストツリーを構築し、複数のマルチキャストツリーを同時に用いることによって、ネットワーク上の空き資源をより有効に活用できる。よって、方法2では、高い配信性能を実現することができるようになる。
更に、方法1に対して、方法2では、複数のマルチキャストツリーを構築して、ツリーの性能に応じてそのツリーに割り振るデータブロックの量が決定される。よって、方法2では、ネットワークの混雑状況が変化した場合でも、時間と共に変化するネットワーク上のボトルネック回線を回避し、高い配信性能を実現することができるようになる。
情報通信ネットワーク上で行われる上記のようなマルチキャスト配信において、効率的な配信処理を実現する技術がある(例えば、特許文献1、非特許文献1および非特許文献2参照。)。
特許文献1に記載されている発明では、データ配信システムにおいて、送信サーバが、時刻jにおいて直接接続する端末Rjのそれぞれに対して、データおよび少なくともアドレスリストからなる2次配信依頼情報を順次送信する。送信サーバは、データおよび2次配信依頼情報を送信するとともに、同時刻における通信数の上限値である輻輳制限数sjと、端末Rjの台数で表される分木数Nからなる輻輳制限パラメータと、データを直接的または間接的に受信する端末の全台数である送信端末数djとを算出する。そして、算出した輻輳制限数sj、分木数Nおよび送信端末数djを、端末Rjのそれぞれに対して送信する。そのようにすることによって、通信時に生じる輻輳を制限し、効率的な配信処理を実現するシステムが提供される。
また、非特許文献1には、複数のマルチキャストツリーによるデータ配信について、バックボーンネットワーク側にボトルネックとなる回線が存在する場合において、効率的な配信処理を実現するマルチキャストツリー構築方法および配信方法が記載されている。
また、例えば非特許文献2には、複数のマルチキャストツリーによるストリーム配信について、アクセス回線側にボトルネックとなる回線が存在する場合において、効率的な配信処理を実現するマルチキャストツリー構築方法および配信方法が記載されている。非特許文献2に記載されているシステムは、ストリームを複数のstripeに分割してstripe毎にツリーを構築し、ノードがそのアクセス回線速度に応じて受信、転送するstripe数(映像品質)を選択するシステムである。
特開2004−40716号公報(段落0149−0198、図23) S. Ganguly、外4名、「Fast Replication in Content Distribution Overlays 」、Proceedings of the 24th Annual Joint Conference of the IEEE Computer and Communications Societies 、2005年3月、vol.4 、p.2246−2256 M. Castro 、外5名、「SplitStream : High-Bandwidth Multicast in Cooperative Environments」、Proceedings of the 19th ACM Symposium on Operating Systems Principles 、2003年10月、p.298−313
しかし、上記の効率的な配信処理を実現する技術システムには、以下に述べるような問題点が存在する。
第1の問題点は、特許文献1に記載されている従来技術では、各ノードのアクセス回線速度が均一でない場合に、各ノードのアクセス回線がボトルネックとなるので、効率的なコンテンツ配信処理を実現できないことである。その理由は、制御用パラメータが、端末間で共用されるネットワーク(バックボーン)側の輻輳制御を目的として設定されていて、各端末のアクセス回線速度およびその速度の不均質性が考慮されていないためである。
第2の問題点は、非特許文献1に記載されている従来技術では、ノードのアクセス回線速度が均一でない場合に、アクセス回線側とバックボーンネットワーク側の双方にボトルネックとなる回線が混在すると、コンテンツ配信の効率が低下することである。その理由は、マルチキャストツリー構築方法がバックボーンネットワーク側だけにボトルネックが存在する場合を想定して設計されていて、各ノードのアクセス回線速度がボトルネックとなる場合が考慮されていないためである。
第3の問題点は、非特許文献2に記載されている従来技術では、ストリーム配信を行う場合を想定していて、バルクデータ配信における全体の配信完了時間を最小化する方法を提供していないことである。
そこで、本発明は、コンテンツ配送処理の負荷を効率的に分散する通信ネットワーク、コンテンツ配信ノード、ツリー構築方法およびコンテンツ配信制御プログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、配信効率を向上させ、コンテンツ配信完了時間を短縮する通信ネットワーク、コンテンツ配信ノード、ツリー構築方法およびコンテンツ配信制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明による通信ネットワークは、配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおいて、配信元ノードと配信先のノードとの間に、コンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するツリー構築手段と、配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するコンテンツ分割手段と、ツリー構築手段が構築したツリー毎の通信状態を観測し、データブロック毎に、通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択する配信経路選択手段と、配信経路選択手段によって選択されたツリーを介してデータブロックを配信するコンテンツ配信手段とを備えた通信ネットワークであって、配信元ノードおよび配信先ノードのアクセス回線速度に基づいて、ノード毎のファンアウト数の上限値を算出するファンアウト数上限値算出手段を備え、ツリー構築手段は、配信元ノードおよび配信先ノードのファンアウト数がファンアウト数上限値算出手段によって算出されたファンアウト数の上限値を超えないように個々のツリーを構築することを特徴とする。
ツリー構築手段は、複数のツリーを構築する際に、一つのツリーを構築したら、次のツリーを構築する際に使用する配信元ノードおよび配信先ノードのそれぞれのアクセス回線速度を再度計算する回線速度計算手段を備え、ファンアウト数上限値算出手段は、回線速度計算手段が再計算したアクセス回線速度に基づいて、配信元ノードおよび配信先ノード毎のファンアウト数の上限値を再度計算し、当該ツリー構築手段は、ファンアウト数上限値算出手段によって再計算されたファンアウト数上限値を超えないように次のツリーを構築するように構成されていてもよい。
ファンアウト数上限値算出手段は、配信元ノードまたは配信先ノードのアクセス回線速度の速さに応じた値となるように、ノード毎のファンアウト数の上限値を算出するように構成されることが好ましい。
ファンアウト数上限値算出手段は、配信元ノードおよび配信先ノードのアクセス回線速度の和を配信先ノードの数で除算し、除算して得られた値によって各ノードのアクセス回線速度を除算し、各ノードのアクセス回線を除算して得られた値の小数点以下を切り下げた値を、各ノードのファンアウト数の上限値としてもよい。
ファンアウト数上限値算出手段は、各ノードのファンアウト数の上限値の合計値が配信先ノードの数に満たない場合に、各ノードについて、アクセス回線速度をそれぞれのノードのファンアウト数の上限値に1を加えた値で除算し、除算して得られた値が最大であるノードのファンアウト数の上限値を、各ノードのファンアウト数の上限値の合計値が配信先ノードの数以上となるまで1ずつ増やすように構成されていてもよい。
ファンアウト数上限値算出手段は、ファンアウト数の上限値を設定してツリーを生成したときに、ファンアウト数の上限値が原因となって配信元ノードおよび全ての配信先ノードを含むツリーが生成されなかった場合に、ツリー構築手段によって配信元ノードと全ての配信先ノードとを含むツリーが生成されるまで、ノードのファンアウト数の上限値を1増やすように構成されていてもよい。
ツリー構築手段は、配信元ノードおよび配信先ノードのファンアウト数がそれぞれのファンアウト数の上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択し、ツリーを構築するように構成されていてもよい。
ツリー構築手段は、スループットが最大のパスから順に選択してツリーを構築してもよい。
ツリー構築手段は、既にツリーに加えられた配信元ノードおよび配信先ノードのうちファンアウト数がファンアウト数の上限値未満のノードとツリーに加えられていない配信先ノードとの間のスループットが最大であるパスと、該パスに接続されていてツリーに加えられていない配信先ノードとを順次選択し、ツリーを構築してもよい。
配信元ノードが、ファンアウト数上限値算出手段と、ツリー構築手段とを備えていてもよい。
また、本発明による通信ネットワークは、管理サーバを備え、管理サーバが、ファンアウト数上限値算出手段と、ツリー構築手段とを備えていてもよい。
本発明による好ましい態様の通信ネットワークは、ノード毎のアクセス回線速度および上流の受信者が情報の複製を下流の受信者に転送する数(ファンアウト数)の上限値を個々に考慮して、複数のツリーでコンテンツを配信することで、コンテンツ配送処理の負荷を効率的に分散する。
本発明による好ましい態様の通信ネットワークは、ノード毎のアクセス回線速度およびファンアウト数の上限値を個々に考慮して複数のツリーでコンテンツを配信することで、配信効率を向上させ、コンテンツ配信完了時間を短縮する。
本発明による好ましい態様の通信ネットワークでは、通信ネットワーク上で、配信元ノード(例えばソースノード200)からマルチキャストにより複数の配信先のノード(例えば配信対象ノード201〜203)に対して同一のコンテンツを配信する場合に、配信元ノードが、配信元ノードおよび配信先のノードのアクセス回線速度に基づいて、配信元のノードおよび配信先のノード毎のファンアウト数の上限値を算出する。また、配信元のノードまたは配信先のノードのアクセス回線速度に比例した値となるように、ノード毎のファンアウト数の上限値を算出する。更に、配信元のノードおよび配信先のノードのファンアウト数が、算出されたファンアウト数の上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと配信先ノードを順次選択することで、コンテンツの配信経路となるツリーを構築する。
更に、ツリー構築が完了すると、その構築したツリーが使用した全てのパスおよびアクセス回線に関して、次のツリーを構築するために使用することができる残余スループットを算出する(例えば図5におけるステップS511)。また、配信元ノードが、配信元ノードおよび配信先のノードのアクセス回線残余スループットに基づいて、配信元のノードおよび配信先の次のツリーを構築するためのノード毎のファンアウト数の上限値を算出する。また、配信元のノードまたは配信先のノードのアクセス回線残余スループットに比例した値となるように、次のツリーを構築するためのノード毎のファンアウト数の上限値を算出する。更に、配信元のノードおよび配信先のノードのファンアウト数が、算出された次のツリーを構築するためのファンアウト数の上限値を超えないように、次のツリーを構築するためのパスの残余スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと配信先ノードを順次選択することで次のツリーを構築する。その場合、配信元ノードおよび配信先ノードのファンアウト数が、ファンアウト数の上限値を超えないように、スループットが最大のパスから順に選択する。
また、構築したツリー上の全てのパススループット値から、そのツリー上のパススループット値の最小値を減算し、更に、そのツリー上の転送ノードのアクセス回線上り方向のスループット値から、そのツリーにおけるパススループット値の最小値とそのノードのファンアウト数の積を減算することで、次のツリーを構築するためのパスの残余スループット値と、ノードのアクセス回線の残余スループット値を算出する。
また、ツリー構築が完了すると、まだ次のツリーを構築するために必要なパススループットとアクセス回線スループットが残っている場合は、所定のツリー数に達するまでの次のツリーを構築する作業を繰り返す。
そして、ツリーの構築が完了するとそのツリーに従ってコンテンツを配信する。
また、データ(コンテンツ)を複数のブロックに分割して、複数のツリーに適切にブロックを割り振ることでデータを配信する。また、データを複数のブロックに分割して、複数のツリーの各々の応答時間を測定して、測定結果に基づいて各ツリーに割り振るデータブロックを決定してもよい。
本発明によるコンテンツ配信ノードは、配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおいて、配信元ノードと配信先のノードとの間に、コンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するツリー構築手段と、配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するコンテンツ分割手段と、ツリー構築手段が構築したツリー毎の通信状態を観測し、データブロック毎に、通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択する配信経路選択手段と、配信経路選択手段によって選択されたツリーを介してデータブロックを配信するコンテンツ配信手段とを備えたコンテンツ配信ノードであって、当該コンテンツ配信ノードおよび配信先ノードのアクセス回線速度に基づいてノード毎のファンアウト数の上限値を算出するファンアウト数上限値算出手段を備え、ツリー構築手段は、当該コンテンツ配信ノードおよび配信先ノードのファンアウト数がファンアウト数上限値算出手段によって算出されたファンアウト数の上限値を超えないように個々のツリーを構築することを特徴とする。
本発明によるツリー構築方法は、配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおいて使用されるツリー構築方法であって、当該配信元ノードと配信先のノードとの間に、コンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するステップと、配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するステップと、構築したツリー毎の通信状態を観測して、データブロック毎に、通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択するステップと、選択したツリーを介してデータブロックを配信するステップとを含むツリー構築方法であって、当該配信元ノードおよび配信先ノードのアクセス回線速度に基づいてノード毎のファンアウト数の上限値を算出するステップと、当該配信元ノードおよび配信先ノードのファンアウト数が算出したファンアウト数の上限値を超えないように、ノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択するステップと、選択したパスおよび配信先ノードをツリーに追加するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によるツリー構築方法は、ノード毎のファンアウト数の上限値を、当該配信元ノードまたは配信先ノードのアクセス回線速度の速さに応じた値となるように算出することが好ましい。
複数のツリーを構築する際に、一つのツリーを構築したら、次のツリーを構築する際に使用する当該配信元ノードおよび配信先ノードのそれぞれのアクセス回線速度を再度計算するステップと、再計算したアクセス回線速度に基づいて、当該配信元ノードおよび配信先ノード毎のファンアウト数の上限値を再度計算するステップとを含んでいてもよい。
当該配信元ノードおよび配信先ノードのアクセス回線速度の和を配信先ノードの数で除算するステップと、除算して得られた値によって各ノードのアクセス回線速度を除算するステップと、各ノードのアクセス回線を除算して得られた値の小数点以下を切り下げた値を、各ノードのファンアウト数の上限値とするステップとを含んでいてもよい。
各ノードのファンアウト数の上限値の合計値が配信先ノードの数に満たない場合に、各ノードについて、アクセス回線速度をそれぞれのノードのファンアウト数の上限値に1を加えた値で除算するステップと、除算して得られた値が最大であるノードのファンアウト数の上限値を、各ノードのファンアウト数の上限値の合計値が配信先ノードの数以上となるまで1ずつ増やすステップとを含んでいてもよい。
ファンアウト数の上限値を設定してツリーを生成したときに、配信元ノードおよび全ての配信先ノードを含むツリーが生成されなかった場合に、当該配信元ノードと全ての配信先ノードとを含むツリーが生成されるまで、ノードのファンアウト数の上限値を1増やすステップを含んでいてもよい。
当該配信元ノードおよび配信先ノードのファンアウト数がそれぞれのファンアウト数の上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択し、ツリーを構築するステップを含んでいてもよい。
スループットが最大のパスから順に選択してツリーを構築するステップを含んでいてもよい。
ツリーを構築する際に、既にツリーに加えられた当該配信元ノードおよび配信先ノードのうちファンアウト数がファンアウト数の上限値未満のノードとツリーに加えられていない配信先ノードとの間のスループットが最大であるパスと、該パスに接続されていてツリーに加えられていない配信先ノードとを順次選択するステップを含んでいてもよい。
配信元ノードが、ファンアウト数上限値の算出およびツリーの構築を行ってもよい。
本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおける、配信元ノードと配信先のノードとの間にコンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するツリー構築処理と、配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するコンテンツ分割処理と、ツリー構築処理で構築したツリー毎の通信状態を観測して、データブロック毎に、通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択する配信経路選択処理と、配信経路選択処理で選択したツリーを介してデータブロックを配信するコンテンツ配信処理とを実行するシステムにおいて、コンピュータに、配信元ノードおよび配信先ノードのアクセス回線速度に基づいてノード毎のファンアウト数の上限値を算出するファンアウト数上限値算出処理と、ツリー構築処理で、配信元ノードおよび配信先ノードのファンアウト数がファンアウト数上限値算出処理で算出したファンアウト数の上限値を超えないように個々のツリーを構築する処理とを実行させることを特徴とする。
コンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、ファンアウト数上限値算出処理で、配信元ノードまたは配信先ノードのアクセス回線速度に応じた値となるようにノード毎のファンアウト数の上限値を算出する処理を実行させるように構成されていてもよい。
本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、複数のツリーを構築する際に、一つのツリーを構築したら、次のツリーを構築する際に使用する配信元ノードおよび配信先ノードのそれぞれのアクセス回線速度を再度計算するアクセス回線計算処理と、アクセス回線計算処理で再計算したアクセス回線速度に基づいて、配信元ノードおよび配信先ノード毎のファンアウト数の上限値を再度計算する処理とを実行させる。
本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、ファンアウト数上限値算出処理で、配信元ノードおよび配信先ノードのアクセス回線速度の和を配信先ノードの数で除算し、除算して得られた値によって各ノードのアクセス回線速度をそれぞれ除算し、各ノードのアクセス回線を除算して得られた値の小数点以下を切り下げた値を、各ノードのファンアウト数の上限値とする処理を実行させる。
本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、各ノードのファンアウト数の上限値の合計値が配信先ノードの数に満たない場合に、各ノードについて、アクセス回線速度をそれぞれのノードのファンアウト数の上限値に1を加えた値で除算する処理と、除算して得られた値が最大であるノードのファンアウト数の上限値を、各ノードのファンアウト数の上限値の合計値が配信先ノードの数以上となるまで1ずつ増やす処理とを実行させる。
また、本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、ファンアウト数の上限値を設定してツリーを生成したときに、配信元ノードおよび全ての配信先ノードを含むツリーが生成されなかった場合に、配信元ノードと全ての配信先ノードとを含むツリーが生成されるまで、ノードのファンアウト数の上限値を1増やす処理を実行させる。
また、本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、ツリー構築処理で、配信元ノードおよび配信先ノードのファンアウト数がそれぞれのファンアウト数の上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択し、ツリーを構築する処理を実行させる。
また、本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、ツリー構築処理で、スループットが最大のパスから順に選択する処理を実行させる。
また、本発明によるコンテンツ配信制御プログラムは、コンピュータに、ツリー構築処理で、既にツリーに加えられた配信元ノードおよび配信先ノードのうちファンアウト数がファンアウト数の上限値未満のノードとツリーに加えられていない配信先ノードとの間のスループットが最大であるパスと、該パスに接続されていてツリーに加えられていない配信先ノードとを順次選択する処理を実行させる。
本発明によれば、コンテンツ配送処理の負荷を効率的に分散することができる。また、本発明によれば、配信効率を向上させ、コンテンツ配信完了時間を短縮することができる。具体的には、本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
第1の効果は、通信ネットワークのノード毎の上りアクセス回線速度が均一でない場合でも、全配信対象ノードに対するコンテンツ配送処理の負荷が特定リンクに集中しないように複数のツリーを構築することができることである。更に、データを複数のブロックに分割して、各々のツリーの応答時間に基づいて各ツリーに割り振るブロックを決定することで、アクセス回線側とバックボーンネットワーク側の双方にボトルネック箇所が存在し得る場合でも、コンテンツ配信の効率が低下することを防ぐことができる。
その理由は、ノード毎のアクセス回線帯域に応じてファンアウト数の上限値を算出し、算出したファンアウト数の上限値にもとづいて複数のツリーを構築してコンテンツを配信するので、ノード毎のアクセス回線速度が均一でない場合でも、ノードの上りのアクセス回線速度がボトルネックとならない複数のツリーを構築できるからである。更に、データを複数のブロックに分割し、複数ツリーの各々の応答時間を計測して、各々のツリーの応答時間に基づいて各ツリーに割り振るブロックを決定することで、バックボーンネットワーク側のトラヒックの変化にも対応できると共に、バックボーンネットワーク側にボトルネック箇所が存在する場合でも通信負荷を効率的に分散できるからである。したがって、全体としてコンテンツ配送処理の負荷が特定リンクに集中しないような配信を実現できる。
第2の効果は、通信ネットワークのノード毎のアクセス回線速度が均一でなく、同時にバックボーンネットワークの混雑状況が一定でないために、アクセス回線側とバックボーンネットワーク側の双方にボトルネック箇所が存在し得る場合でも、全配信対象ノードに対する性能の良い複数のツリーを構築することができることである。したがって、コンテンツ配信完了時間を短縮できる。
その理由は、ノード毎のアクセス回線帯域に応じてファンアウト数の上限値を算出し、ノード毎のファンアウト数の上限値に応じ、ノード間のスループット値が大きいパスを順次選択することでコンテンツの配信経路となるツリーを構築するからである。更に、残余スループットを使って同様の手順で複数のツリーを構築し、データを複数のブロックに分割して、各々のツリーの応答時間に基づいて各ツリーに割り振るブロックを決定するからである。したがって、アクセス回線側とバックボーンネットワーク側の双方にボトルネック箇所が存在し得る場合でも通信速度を低下させることなく通信負荷を効率よく分散することができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による通信ネットワークの物理的な構成例を示すシステム構成図である。ネットワーク150において、ルータ211〜214を有するバックボーンネットワーク160を介して、コンテンツの配信元であるソースノード200と、コンテンツの配信先となる配信対象ノード201〜203とが接続されている。本実施の形態では、バックボーンネットワーク160に対するソースノード200の上り方向のアクセス回線速度A1が100Mbps、配信対象ノード203の上り方向のアクセス回線速度A2が70Mbps、配信対象ノード201の上り方向のアクセス回線速度A3が10Mbps、配信対象ノード202の上り方向のアクセス回線速度A4が1Mbpsであると想定する。
ネットワーク150では、ソースノード200から全ての配信対象ノード201〜203に対して同一のコンテンツがマルチキャストにより配信される。なお、図1では、3つの配信対象ノードを示しているが、通信ネットワークは、さらに多くの配信対象ノードを含んでいてもよい。
図2は、図1に示す物理的なネットワーク150を論理的にモデル化して説明するための説明図である。図1に示すようなネットワーク150上でコンテンツの配信を行う場合に、図2に示すような論理フルメッシュ(完全重み付き有向グラフ)で形成される論理ネットワーク100上で、後述する方法によってコンテンツ配信のためのツリーが構築される。そして、その構築したツリーに従ってコンテンツのマルチキャストによる配信が実行される。なお、論理ネットワーク100は、全ノードを含むトポロジーとなっていれば、必ずしもフルメッシュである必要はない。
図2に示されているように、論理ネットワーク100は、ソースノード200と配信対象ノード201〜203間が、論理リンクであるパス301〜306によってフルメッシュで接続された構成となっている。
図3は、論理ネットワーク100の特性を示す模式図である。図3に示すように、各パス301〜306に、ソースノード200および配信対象ノード201〜203間のスループットの情報が付与されている。スループットは、各パスに付した矢印とそれに対応した数値とによって示されている。例えば、パス301のソースノード200から配信対象ノード203に向かう方向のスループットは55Mbpsであることが示されている。これらの情報(スループットの情報)は、予めソースノード200に登録され管理されている。
図4は、ソースノード200のハードウェアの一構成例を示すブロック図である。図4に示されているように、ソースノード200は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現することができる。具体的には、ソースノード200は、CPU401と、主記憶部402と、ネットワーク伝送制御部403と、ハードディスク装置等の補助記憶部404と、キーボードやマウス等の入力部405と、液晶ディスプレイ等の表示部406とを備えている。
主記憶部402には、例えばRAMなどの半導体素子によって実現される。主記憶部402には、補助記憶部404に格納されたコンテンツ配信制御プログラム500等がロードされる。
CPU401が主記憶部402にロードされたコンテンツ配信制御プログラム500を実行することによって、ソースノード200は、後述するコンテンツ配信のためのツリー構築の処理を行う機能およびマルチキャストによるコンテンツの配信を行う機能を提供する。
ネットワーク伝送制御部403は、所定の通信プロトコルにしたがって信号の送受信を行う機能を有する。具体的には、ネットワーク伝送制御部403は、ネットワーク160への回線接続等を実行する。
なお、ノードID、IPアドレス、アクセス回線情報、ノード間のスループット値等を含む情報も、補助記憶部404などに格納される。
次に、論理ネットワーク100におけるコンテンツ配信制御の手順について説明する。図5は、ソースノード200によるツリー構築手順を示すフローチャートである。ソースノード200は、論理ネットワーク100上で複数の配信対象ノード201〜203に対して同一のコンテンツを配信する。
まず、ソースノード200には、配信対象としてのノードと、生成するツリー数の上限値と、個々のツリーの最低スループット値の下限値とが登録される(ステップS501)。ステップS501では、ノード201〜203のノードID、IPアドレス、アクセス回線情報、ノード間のスループット値等を含む情報がソースノード200に登録される。なお、図2に示されているネットワーク構成では、初期状態では、ソースノード200だけがツリーに追加され、配信対象ノードおよびパスの何れもツリーに追加されていない。
配信対象ノード201〜203をソースノード200に登録した後、以下の手順によってツリーを構築する。そして、構築したツリーに従って、ソースノード200が複数の配信対象ノード201〜203に対して同一のコンテンツをマルチキャストにより配信する。
ソースノード200は、ソースノード200および配信対象ノード201〜203のファンアウト数の上限値をそれぞれ算出する(ステップS502)。ファンアウト数とは、上流の受信者が情報の複製を下流の受信者に転送できる数である。
ステップS502におけるソースノード200の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。図6は、各ノードのファンアウト数の上限値の算出手順を示すフローチャートである。
まず、ソースノード200は、ソースノード200および配信対象ノード201〜203について、上り方向のアクセス回線速度Aiを求める(ステップS601)。ここで、iは、1からノード数nまでの任意の整数である。なお、上述したように、図1および図2に示すネットワークにおいて、上り方向のアクセス回線速度A1は100Mbps、上り方向のアクセス回線速度A2は70Mbps、上り方向のアクセス回線速度A3は10Mbps、上り方向のアクセス回線速度A4は1Mbpsである。
次いで、下記の式1にもとづいて、x(Mbps)を算出する(ステップS602)。このx(Mbps)は、ツリー構成時に用いる論理パスあたりの想定データ転送速度を意味している。
Figure 2008078775
本実施の形態では、
ΣA=100+70+10+1=181(Mbps)
となり、全配信対象ノード数は配信対象ノード201〜203の「3」であるから、数1から、x(Mbps)=181/3≒60.3(Mbps)が算出される。
次に、各ノードのファンアウト数の上限値として、Ai/xの小数点以下を切り下げた値を算出する(ステップS603)。例えば、ソースノード200のファンアウト数の上限値として、100/60.3≒1.7の小数点以下を切り下げた値「1」が算出される。同様に、配信対象ノード201のファンアウト数の上限値として、10/60.3≒0.17の小数点以下を切り下げた値「0」が、配信対象ノード202のファンアウト数の上限値として、1/60.3≒0.017の小数点以下を切り下げた値「0」が、配信対象ノード203のファンアウト数の上限値として、70/60.3≒1.2の小数点以下を切り下げた値「1」がそれぞれ算出される。したがって、各ノードのファンアウト数の上限値の合計値は1+0+0+1=2となる。なお、算出されたそれぞれのファンアウト数の上限値は、配信元または配信先のノードのアクセス回線速度にほぼ比例した値である。
ここで、ファンアウト数の上限値の合計値2は、全ノード数4から1(ソースノード)を引いた値3に満たないので(ステップS604:YES)、ファンアウト数の上限値を追加することになる。その場合、まず各ノードのファンアウト数の上限値に1を加えた値で、それぞれのノードのスループット(アクセス回線速度)を除算する。例えば、ソースノード200のファンアウト数の上限値を1増やした場合の上限値は2となり、この値でスループット100を割ると50となる。同様に、配信対象ノード201の場合10÷1=10となり、配信対象ノード202の場合1÷1=1となり、配信対象ノード203の場合70÷2=35となる。
そして、上限値を1増やした場合のファンアウト数1当たりの単位スループットを比較すると、ソースノード200の50という値が最も大きいので、ソースノード200のファンアウト数の上限値を1増やす(ステップS605)。すなわち、ソースノード200のファンアウト数の上限値は2となる。結果として、ステップS502では、ソースノード200のファンアウト数の上限値として「2」が、配信対象ノード201のファンアウト数の上限値として「0」が、配信対象ノード202のファンアウト数の上限値として「0」が、配信対象ノード203のファンアウト数の上限値として「1」がそれぞれ算出される。
上記のようにファンアウト数の上限値を設定してツリーを生成したときに、ファンアウトの上限値設定の影響で配信元ノードと全ての配信先ノードを含むツリーが一つも生成されない場合には、上記と同様の作業によりファンアウト数の上限値を増やして、再度ツリーを生成する。具体的には、ソースノード200は、ステップS503およびステップS504でファンアウト数の上限値を調整する。なお、「ファンアウトの上限値設定の影響で」とは、例えば、全ての既にツリーに追加されているノードのファンアウト数が上限値に達しているためにスパニングツリーが生成されない場合をいう。
ソースノード200は、ファンアウト数が上限値未満であるツリー加入ノードが存在するか否かを判定する(ステップS503)。初期状態では、ソースノード200のファンアウト数が上限値未満であるか否かを判定する。そして、ファンアウト数が上限値未満であるツリー加入ノードが存在しない場合、ソースノード200は、ファンアウト数の上限値を調整する(ステップS504)。
図7は、ファンアウト数の上限値を調整する際の動作を示すフローチャートである。ソースノード200は、ファンアウト数1当たりの単位スループットが最大のノードのファンアウト数の上限値を1増やす(ステップS701)。具体的には、ソースノード200は、ステップS605と同様の処理を実行する。そして、ソースノード200は、ファンアウト数が上限値未満であるツリー加入ノードが存在するか否かを判定する(ステップS702)。ソースノード200は、ファンアウト数が上限値未満であるツリー加入ノードが存在するようになるまで、ステップS701とステップS702を繰り返し実行する。
各ノードのファンアウト数の上限値を算出すると、ソースノード200はツリーに追加するノードを選択する。具体的には、ソースノード200は、既にツリーに追加されているノードでファンアウト数が算出した上限値未満(ファンアウト数<上限値)のノードとツリーに追加されていないノードとの間のスループットが最大であるパスおよびそのパスを含むノードを選択する(ステップS505)。
次いで、ソースノード200は、スループット最大のパスが複数存在するかどうかを調べ(ステップS506)、複数存在する場合には、任意の1つのパスおよびノードを選択する(ステップS507)。ステップS506で複数のパスが存在しない場合には、ソースノード200は、ステップS508の処理に進む。
そして、ソースノード200は、ステップS505およびステップS507で選択したパスおよびノードをツリーに追加する(ステップS508)。
次に、ソースノード200は、ネットワークの全てのノードがツリーに含まれているか(全てのノードが追加されているか)どうかを調べる(ステップS509)。ステップS509で全てのノードがツリーに含まれていないと判定した場合、ソースノード200は、ステップS503に戻り、全ノードがツリーに追加されるまで処理を繰り返し実行する。
全てのノードが含まれていると判定した場合(ステップS509:YES)、ツリーが完成したことを示しているので、ソースノード200は、生成したツリーの数がステップS501で登録された生成ツリー数上限値未満であるかどうかを確認する(ステップS510)。
生成したツリーの数が生成ツリー数上限値未満である場合は(ステップS510:YES)、次のツリーを生成するために、ノード間のパススループット値およびノードの上り方向のアクセス回線速度の再計算を行う(ステップS511)。
ソースノード200によるノード間のパススループット値およびノードの上り帯域(上り方向のアクセス回線速度)の再計算の手順について、図8のフローチャートを用いて説明する。まず、ソースノード200は、生成したツリー上のパススループット値の最小値Bminを算出する(ステップS801)。
ソースノード200は、生成したツリーが使用した全てのパスのスループット値からそれぞれBminを減算し(ステップS802)、それらの値を次のツリー生成で用いるパススループット値とする。
そして、ソースノード200は、でき上がったツリー上の転送ノードの上り方向のアクセス回線速度から「Bmin×ツリー上のファンアウト数」を引いた値を算出し、それらを次のツリーを生成するための上り方向のアクセス回線速度とする(ステップS803)。
ステップS511でノード間のパススループット値およびノードの上りスループット値の再計算が終わると、ソースノード200は、ステップS502に戻り次のツリー生成を開始する。
生成したツリー数が生成ツリー数上限値以上である場合は(ステップS510:NO)、ソースノード200は、完成したツリーに従って各配信対象ノード201〜203に対してコンテンツの配信を実行する(ステップS512)。
次に、上述したツリー構築方法をより具体的に説明する。図9は、図3の論理ネットワークにおいて、生成ツリー数上限値を「2」とした場合のツリー構築の過程を示す説明図である。
図9(1−a)に示す状態では、既にツリーに追加されているノードでファンアウト数が算出した上限値未満のノードとして、ソースノード200が該当する。ツリーに追加されていないノードとして配信対象ノード201〜203が該当する。ソースノード200は、ソースノード200と各配信対象ノード201〜203間とのスループットを調べ、ソースノード200と未加入ノード間とのスループットが最大であるパスとしてパス301を選択し、パス301に接続されている配信対象ノード203を選択する(ステップS505)。
パス301および配信対象ノード203が選択された状態を図9(1−b)に示す。なお、図9では、選択されているパスを波線で示し、選択後に追加されたパスを太線で示す。
そして、ソースノード200は、スループット最大のパスが複数存在するかどうかを調べる(ステップS506)。この場合、選択されたパスはパス301だけであるので、ソースノード200は、パス301と配信対象ノード203とをツリーに追加する(ステップS508)。この状態を図9(1−c)に示す。
次に、ソースノード200は、全てのノードがツリーに含まれているかどうかを確認する(ステップS509)。図9(1−c)の状態では、配信対象ノード201および202がツリーに含まれていないので、ソースノード200はステップS503に戻り再度選択処理を実行する。
パス301および配信対象ノード203が追加された状態である図9(1−c)では、ソースノード200のファンアウト数が「1」、配信対象ノード203のファンアウト数が「0」である。また、ファンアウト数の上限値は、ソースノードが「2」、配信対象ノード203が「1」である。
図9(1−c)の状態で、既にツリーに追加されているノードでファンアウト数が算出した上限値未満のノードとしては、ソースノード200と配信対象ノード203とが該当する。そして、ツリーに追加されていないノードとして配信対象ノード201および202が該当する。したがって、ソースノード200は、ソースノード200と配信対象ノード201、202間および配信対象ノード203と配信対象ノード201、202間のパスのスループットを調べる。すなわち、パス302〜304とパス306のスループットを調べる。その結果、ソースノード200は、スループットが最大であるパスとしてパス302を選択し、パス302に接続されている配信対象ノード201も選択する(ステップS505。選択された状態を図9(1−d)に示す。)。この場合、候補が一つであるので、選択したパスおよびノードはツリーに追加される(図10(1−e))。
パス302と配信対象ノード201が追加された状態(図10(1−e))では、ソースノード200のファンアウト数が「2」、配信対象ノード201および203のファンアウト数が「0」である。また、ファンアウト数の上限値は、ソースノード200が「2」、配信対象ノード201が「0」、配信対象ノード203が「1」である。
図10(1−e)に示されている状態では、配信対象ノード202がツリーに含まれていないので、ソースノード200はステップS503に戻り再度選択処理を実行する(ステップS509:NO)。
図10(1−e)に示されている状態では、既にツリーに追加されているノードのうち、ファンアウト数が算出した上限値未満であるノードとしては、配信対象ノード203が該当する。そして、ツリーに追加されていないノードは配信対象ノード202のみである。なお、既にツリーに追加されているノードのうちソースノード200と配信対象ノード201については、ステップS503でファンアウト数の上限値未満の条件を満たさないので、対象から除かれる。
ソースノード200は、図10(1−f)に示されているように、パス306および配信対象ノード202を選択し、ツリーに追加する(図10(1−g))。図10(1−g)では、全てのノードがツリーに含まれている状態となるので(ステップS509:YES)、ソースノード200はステップS510に進み処理を実行する。すなわち、一つ目のツリーが完成したことになる。
完成したツリー数が「1」で生成ツリー数の上限値の「2」を下回るので(ステップS510:YES)、ソースノード200は、二つ目のツリーを作成することになる。ソースノード200は、パススループット値とノード毎の上り回線のアクセス回線速度とを再計算する(ステップS511)。
図10(1−g)で完成したツリー上のパスのスループット値はパス301が「55」、パス302が「40」、パス306が「6」であり、最小値はパス306の「6」である(ステップS801)。したがって、ソースノード200は、ツリーが使用した全てのパス301、302、306のスループット値からそれぞれ「6」を引く(ステップS802)。更に、ソースノード200はノード200〜203の上り回線のアクセス回線速度から「6×ファンアウト数」を引く(ステップS803)。その結果、図10(1−h)に示されている状態となる。
次に、二つ目のツリーを構築する際の動作について説明する。図10(1−h)に示されている状態において、ソースノード200は、ステップS502に進み、一つ目のツリー作成時と同様に図5に従って二つ目のツリーを構築する。
まず、ソースノード200はパス301と配信対象ノード203とを選択し(図11(2−a))、二つ目のツリーに追加する(図11(2−b))。
次に、ソースノード200はパス304と配信対象ノード201とを選択し(図11(2−c))、二つ目のツリーに追加する(図11(2−d))。
そして、ソースノード200はパス303と配信対象ノード202とを選択し(図12(2−e))、二つ目のツリーに追加する(図12(2−f))。
ソースノード200は、図10(1−g)および図12(2−f)に示されている二つのツリーが完成していることから(ステップS510:NO)、完成したツリーに従って全ての配信対象ノード201〜203に対して同一のコンテンツを配信する(ステップS512)。
次に、複数ツリーによるコンテンツの配信の手順について説明する。図13は、ソースノード200が二つのツリーを用いてコンテンツを配信する場合の説明図である。
図13(a)に示すように、ソースノード200はコンテンツ901を複数(m個)のブロック902に分割する。そして、ソースノード200は、まず一つ目のツリーに一つ目のブロックを割り振り、二つ目のツリーに二つ目のブロックを割り振る。
なお、コンテンツをブロックに分割して配送する際、ソースノード200は、各ブロックの先頭に制御情報を書き込む。制御情報とは、例えば各ブロックのIDであるblock_id、各ブロックの配信に用いるツリーのIDであるtree_id 、およびツリー情報である。各ブロックは固有のblock_idを、各ツリーは固有のtree_id を有する。また、ツリー情報とは、作成したツリー毎の、tree_id やトポロジー情報等である。各配信対象ノードは、受信したトポロジー情報を元にコンテンツの2次配信を実行する。
配信対象ノード201〜203がブロックを受け取った後の動作について、ツリー1に着目して説明する。図13(b)に示すように、末端のリーフノードである配信対象ノード201は、ブロックの受信を完了すると上流のノード200にAck1を返す(送信する)。また、同じくリーフノードであるノード202は、ブロックの受信を完了すると上流のノード203にAck2を返す。
途中のノードであるノード203は、ブロックの受信を完了し、かつ下流ノード202からAck2を受け取ると、上流ノード200にAck3を返す。ソースノード200は、ツリー1における隣接ノード201、203からAck1およびAck3を受け取る(受信する)と、ツリー1に属する全てのノードに対してブロックの配信が完了したと判断する。そして、ソースノード200は、次に配信するブロックをツリー1に割り振る。なお、あるツリーにおいて、Ackを待たずに送出できるブロック数の最大値を、任意に設定できることが好ましい。
以上のように、本実施の態様の通信ネットワークでは、ノード毎のアクセス回線速度およびファンアウト数の上限値を個々に考慮し、複数のツリーを用いてコンテンツが配信される。その結果、コンテンツ配送処理の負荷を効率的に分散することができる。また、ノード毎のアクセス回線速度およびファンアウト数の上限値を個々に考慮して複数のツリーでコンテンツを配信することで、配信効率を向上させ、コンテンツ配信完了時間を短縮することもできる。
以下、本実施の形態により得られる効果を具体的に述べる。
本実施の形態では、ネットワーク150における各ノード200〜203の上りアクセス回線速度A1〜A4が均一でない場合でも、全配信対象ノード201〜203に対するコンテンツ配送処理の負荷が特定リンクに集中しないように複数のツリーを構築することができる。更に、データを複数のブロックに分割して、各々のツリーの応答時間に基づいて各ツリーに割り振るブロックを決定することができる。したがって、第1の効果は、アクセス回線側とバックボーンネットワーク160の双方にボトルネック箇所が存在し得る場合でも、コンテンツ配信効率の低下を防ぐことができることである。
その理由は、本実施の形態では、各ノード200〜203の上りのアクセス回線速度A1〜A4を用いて算出した各ノード200〜203のファンアウト数の上限値にもとづいてコンテンツを配信するからである。その場合、各ノード200〜203のアクセス回線速度A1〜A4を超えることなくコンテンツを配信できることから、各ノード200〜203のアクセス回線速度A1〜A4が均一でない場合でも、各ノード200〜203の上りのアクセス回線速度A1〜A4がボトルネックとならない複数のツリーを構築できる。
更に、本実施の形態では、データを複数のブロックに分割し、複数ツリーの各々の応答時間を計測して、各々のツリーの応答時間に基づいて各ツリーに割り振るブロックを決定するからである。バックボーンネットワーク160のトラヒックの変化にも対応できると共に、バックボーンネットワーク160にボトルネック箇所が存在する場合でも通信負荷を効率的に分散できる。その結果、全体としてコンテンツ配送処理の負荷が特定リンクに集中しないような配信を実現できる。
また、本実施の形態では、ネットワーク150の各ノード200〜203のアクセス回線速度が均一でなく、同時にバックボーンネットワークの混雑状況が一定でない場合であっても効果を得ることができる。つまり、第2の効果は、アクセス回線側とバックボーンネットワーク160側の双方にボトルネック箇所が存在し得る場合でも、全配信対象ノード201〜203に対する性能の良い複数のツリーを構築することができ、コンテンツ配信完了時間を短縮できることである。
その理由は、各ノード200〜203のアクセス回線速度A1〜A4およびその速度の不均質性を考慮し、上りのアクセス回線速度A1〜A4および全ノード数に基づいて各ノード200〜203のファンアウト数の上限値を算出するからである。その場合、各ノード200〜203のファンアウト数の上限値に応じ、各ノード200〜203間のスループット値が大きいパスを順次選択することでコンテンツの配信経路となるツリーを構築する。
更に、本実施の形態では、残余スループットを使って同様の手順で複数のツリーを構築し、データを複数のブロックに分割して、各々のツリーの応答時間に基づいて各ツリーに割り振るブロックを決定するからである。その結果、アクセス回線側とバックボーンネットワーク側の双方にボトルネック箇所が存在し得る場合でも通信速度を低下させることなく通信負荷を効率よく分散することができる。
次に、本発明による通信ネットワークにおいて、ファンアウト数の上限値を条件に用いてツリー構築を行った場合の効果について説明する。
図14は、ファンアウト数の上限値を条件に用いて複数ツリーの構築を行った場合の効果を説明する説明図である。図14には、配信完了時間とバックボーンを流れるバックグランドトラヒックとの関係が示されている。図14に示されているネットワークの配信対象ノード数は30である。そのうち、5ノードが第1の回線100Mbps、5ノードが第2の回線50Mbps、5ノードが第3の回線25Mbps、5ノードが第4の回線上り1Mbps下り8Mbps、5ノードが第5の回線上り1Mbps下り40Mbps、5ノードが第6の回線上り5Mbps下り50Mbpsで接続されている。
上記のような構成のネットワークにおいて、例えば非特許文献1が提供する方法で三つのツリーを構築した場合と、本発明が提供する方法で三つのツリーを構築した場合とを比較する。図14は、そのような場合において、サイズ1GBのコンテンツを三つのツリーによりマルチキャスト配信した時の配信完了時間を比較して示した図である。
図14の横軸には、ルータ30台で構成されるバックボーンネットワークにおけるバックボーン回線に流れるバックグランドトラヒックの量が表されている。例えば[0,500]の場合は、バックボーン回線毎、更にその方向毎のバックグランドトラヒック本数が[0,500] の範囲の一様乱数で与えられることを意味している。
図14に表されているように、本発明が提供する方法でツリーを構築した場合、従来方式でツリーを構築した場合と比較して、配信完了時間が35%前後短縮されていることが分かる。
実施の形態2.
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、コンテンツを配信するソースノードがツリーを構築する場合について説明したが、第2の実施の形態では、専用機器がツリーを構築する場合について説明する。図15に示されているように、論理ネットワーク100は、ツリー構築を実行するための専用の管理サーバ400を備えていてもよい。
管理サーバ400は、各ノード(ソースノード200および配信対象ノード201〜203)のノードIDとIPアドレス、アクセス回線情報(スループット値等)および各ノード間のパススループット値等を含む情報を有する。そして、管理サーバ400は、ファンアウト数の上限値の算出処理および図5に示す手順により複数のツリーの構築を実行する。
そして、ソースノード200は、管理サーバ400から完成したツリーの情報を取得することで、そのツリーに従ってコンテンツの配信を実行する。
実施の形態3.
次に、第3の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、数1によってパラメータxの値を設定して、そのxの値によりファンアウト数の上限値を設定した。第3の実施の形態では、バックボーンネットワークが他のトラヒックによって混雑して、バックボーンリンクの平均利用可能帯域が数1によって得られる値よりも小さくなった場合には、xの値を数1で得られる値よりも小さな値とすることでファンアウト数の上限値を設定する。例えば、xの値を各ノード間スループットの平均値とする。
例えば、バックボーンリンクの平均利用可能帯域が数1で与えられる値よりも小さい場合は、数1で与えられる値をxとしてファンアウト数の上限値を設定すると、各ノードのファンアウト数を不要に厳しく制限してしまい、配信性能が低下する。それに対して、本実施の形態によれば、配信性能が低下してしまうのを防ぎ、バックボーンネットワークが他のトラヒックによって混雑した状況において、ツリーの配信性能を向上させることができる。
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は、必ずしも上記実施の形態に限定されるものでない。本発明は、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
マルチキャストによりコンテンツを配信する通信ネットワークに適用できる。
本発明による通信ネットワークの一構成例を示すシステム構成図である。 ネットワーク150を論理的にモデル化して説明するための説明図である。 論理ネットワークの特性を示した模式図である。 ソースノードのハードウェアの一構成例を示すブロック図である。 ツリー構築手順を示すフローチャートである。 各ノードのファンアウト数の上限値の算出手順を示すフローチャートである。 ファンアウト数の上限値を調整する際の動作を示すフローチャートである。 ノード間のパススループット値および各ノードの上り方向のアクセス回線速度の再計算手順を示すフローチャートである。 生成ツリー数の上限値を2とした場合のツリー構築の過程を示す説明図である。 生成ツリー数の上限値を2とした場合のツリー構築の過程を示す説明図である。 生成ツリー数の上限値を2とした場合のツリー構築の過程を示す説明図である。 生成ツリー数の上限値を2とした場合のツリー構築の過程を示す説明図である。 二つのツリーを用いてコンテンツを配信する場合の配信の手順を説明する説明図である。 ファンアウト数の上限値を条件に用いて複数ツリーの構築を行った場合の効果を説明する説明図である。 第2の実施の形態の論理ネットワークの一構成例を示すシステム構成図である。
符号の説明
1、2 ツリー
3 アクセス回線
100 論理ネットワーク
150 ネットワーク
160 バックボーンネットワーク
200 ソースノード
201、202、203 配信対象ノード
211、212、213、214 ルータ
301、302、303、304、305、306 パス
401 CPU
402 主記憶部
403 ネットワーク伝送制御部
404 補助記憶部
405 入力部
406 表示部
500 コンテンツ配信制御プログラム

Claims (39)

  1. 配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおいて、
    前記配信元ノードと配信先のノードとの間に、コンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するツリー構築手段と、
    配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するコンテンツ分割手段と、
    前記ツリー構築手段が構築したツリー毎の通信状態を観測し、前記データブロック毎に、前記通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択する配信経路選択手段と、
    前記配信経路選択手段によって選択されたツリーを介してデータブロックを配信するコンテンツ配信手段とを備えた通信ネットワークであって、
    前記配信元ノード及び前記配信先ノードのアクセス回線速度に基づいて、ノード毎のファンアウト数上限値を算出するファンアウト数上限値算出手段を備え、
    前記ツリー構築手段は、前記配信元ノード及び前記配信先ノードのファンアウト数が前記ファンアウト数上限値算出手段によって算出されたファンアウト数上限値を超えないように個々のツリーを構築する
    ことを特徴とする通信ネットワーク。
  2. ファンアウト数上限値算出手段は、配信元ノード又は配信先ノードのアクセス回線速度の速さに応じた値となるように、ノード毎のファンアウト数上限値を算出する
    請求項1記載の通信ネットワーク。
  3. ツリー構築手段は、複数のツリーを構築する際に、一つのツリーを構築したら、次のツリーを構築する際に使用する配信元ノード及び配信先ノードのそれぞれのアクセス回線速度を再度計算する回線速度計算手段を備え、
    ファンアウト数上限値算出手段は、前記回線速度計算手段が再計算したアクセス回線速度に基づいて、前記配信元ノード及び前記配信先ノード毎のファンアウト数上限値を再度計算し、
    当該ツリー構築手段は、前記ファンアウト数上限値算出手段によって再計算されたファンアウト数上限値を超えないように次のツリーを構築する
    請求項1又は請求項2記載の通信ネットワーク。
  4. ファンアウト数上限値算出手段は、配信元ノード及び配信先ノードのアクセス回線速度の和を前記配信先ノードの数で除算し、
    除算して得られた値によって各ノードのアクセス回線速度を除算し、
    前記各ノードのアクセス回線を除算して得られた値の小数点以下を切り下げた値を、各ノードのファンアウト数上限値とする
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の通信ネットワーク。
  5. ファンアウト数上限値算出手段は、各ノードのファンアウト数上限値の合計値が配信先ノードの数に満たない場合に、各ノードについて、アクセス回線速度をそれぞれのノードのファンアウト数上限値に1を加えた値で除算し、除算して得られた値が最大であるノードのファンアウト数上限値を、前記各ノードのファンアウト数上限値の合計値が前記配信先ノードの数以上となるまで1ずつ増やす
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の通信ネットワーク。
  6. ファンアウト数上限値算出手段は、ファンアウト数上限値を設定してツリーを生成したときに、前記ファンアウト数上限値が原因となって配信元ノード及び全ての配信先ノードを含むツリーが生成されなかった場合に、ツリー構築手段によって前記配信元ノードと全ての前記配信先ノードとを含むツリーが生成されるまで、ノードのファンアウト数上限値を1増やす
    請求項5記載の通信ネットワーク。
  7. ツリー構築手段は、配信元ノード及び配信先ノードのファンアウト数がそれぞれのファンアウト数上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択し、ツリーを構築する
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の通信ネットワーク。
  8. ツリー構築手段は、スループットが最大のパスから順に選択してツリーを構築する
    請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の通信ネットワーク。
  9. ツリー構築手段は、既にツリーに加えられた配信元ノード及び配信先ノードのうちファンアウト数がファンアウト数上限値未満のノードと前記ツリーに加えられていない配信先ノードとの間のスループットが最大であるパスと、該パスに接続されていて前記ツリーに加えられていない配信先ノードとを順次選択し、ツリーを構築する
    請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の通信ネットワーク。
  10. 配信元ノードが、
    ファンアウト数上限値算出手段と、
    ツリー構築手段とを備えた
    請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載の通信ネットワーク。
  11. 当該通信ネットワークは管理サーバを備え、
    前記管理サーバが、
    ファンアウト数上限値算出手段と、
    ツリー構築手段とを備えた
    請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載の通信ネットワーク。
  12. 配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおいて、
    前記配信元ノードと配信先のノードとの間に、コンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するツリー構築手段と、
    配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するコンテンツ分割手段と、
    前記ツリー構築手段が構築したツリー毎の通信状態を観測し、前記データブロック毎に、前記通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択する配信経路選択手段と、
    前記配信経路選択手段によって選択されたツリーを介してデータブロックを配信するコンテンツ配信手段とを備えたコンテンツ配信ノードであって、
    当該コンテンツ配信ノード及び配信先ノードのアクセス回線速度に基づいてノード毎のファンアウト数上限値を算出するファンアウト数上限値算出手段を備え、
    ツリー構築手段は、当該コンテンツ配信ノード及び前記配信先ノードのファンアウト数が前記ファンアウト数上限値算出手段によって算出されたファンアウト数上限値を超えないように個々のツリーを構築する
    ことを特徴とするコンテンツ配信ノード。
  13. ファンアウト数上限値算出手段は、当該コンテンツ配信ノード又は配信先ノードのアクセス回線速度の速さに応じた値となるように、ノード毎のファンアウト数上限値を算出する
    請求項12記載のコンテンツ配信ノード。
  14. ツリー構築手段は、複数のツリーを構築する際に、一つのツリーを構築したら、次のツリーを構築する際に使用する当該コンテンツ配信ノード及び配信先ノードのそれぞれのアクセス回線速度を再度計算する回線速度計算手段を備え、
    ファンアウト数上限値算出手段は、前記回線速度計算手段が再計算したアクセス回線速度に基づいて、当該コンテンツ配信ノード及び前記配信先ノード毎のファンアウト数上限値を再度計算し、
    前記ツリー構築手段は、前記ファンアウト数上限値算出手段によって再計算されたファンアウト数上限値を超えないように次のツリーを構築する
    請求項12または請求項13記載のコンテンツ配信ノード。
  15. ファンアウト数上限値算出手段は、当該コンテンツ配信ノード及び配信先ノードのアクセス回線速度の和を前記配信先ノードの数で除算し、除算して得られた値によって各ノードのアクセス回線速度を除算し、前記各ノードのアクセス回線を除算して得られた値の小数点以下を切り下げた値を、各ノードのファンアウト数上限値とする
    請求項12から請求項14のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信ノード。
  16. ファンアウト数上限値算出手段は、各ノードのファンアウト数上限値の合計値が配信先ノードの数に満たない場合に、各ノードについて、アクセス回線速度をそれぞれのノードのファンアウト数上限値に1を加えた値で除算し、除算して得られた値が最大であるノードのファンアウト数上限値を、前記各ノードのファンアウト数上限値の合計値が前記配信先ノードの数以上となるまで1ずつ増やす
    請求項12から請求項15のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信ノード。
  17. ファンアウト数上限値算出手段は、ファンアウト数上限値を設定してツリーを生成したときに、当該コンテンツ配信ノード及び全ての配信先ノードを含むツリーが生成されなかった場合に、ツリー構築手段によって前記配信元ノードと全ての前記配信先ノードとを含むツリーが生成されるまで、ノードのファンアウト数上限値を1増やす
    請求項16記載のコンテンツ配信ノード。
  18. ツリー構築手段は、当該コンテンツ配信ノード及び配信先ノードのファンアウト数がそれぞれのファンアウト数上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択し、ツリーを構築する
    請求項12から請求項17のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信ノード。
  19. ツリー構築手段は、スループットが最大のパスから順に選択してツリーを構築する
    請求項12から請求項18のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信ノード。
  20. ツリー構築手段は、既にツリーに加えられた当該コンテンツ配信ノード及び配信先ノードのうちファンアウト数がファンアウト数上限値未満のノードと前記ツリーに加えられていない配信先ノードとの間のスループットが最大であるパスと、該パスに接続されていて前記ツリーに加えられていない配信先ノードとを順次選択し、ツリーを構築する
    請求項12から請求項19のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信ノード。
  21. 配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおいて使用されるツリー構築方法であって、
    当該配信元ノードと配信先のノードとの間に、コンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するステップと、
    配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するステップと、
    構築したツリー毎の通信状態を観測して、前記データブロック毎に、前記通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択するステップと、
    選択したツリーを介してデータブロックを配信するステップとを含むツリー構築方法であって、
    配信元ノード及び配信先ノードのアクセス回線速度に基づいてノード毎のファンアウト数上限値を算出するステップと、
    当該配信元ノード及び前記配信先ノードのファンアウト数が算出したファンアウト数上限値を超えないように、ノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択するステップと、
    選択したパス及び配信先ノードをツリーに追加するステップとを含む
    ことを特徴とするツリー構築方法。
  22. ノード毎のファンアウト数上限値を、当該配信元ノード又は配信先ノードのアクセス回線速度の速さに応じた値となるように算出する
    請求項21記載のツリー構築方法。
  23. 複数のツリーを構築する際に、一つのツリーを構築したら、次のツリーを構築する際に使用する当該配信元ノード及び配信先ノードのそれぞれのアクセス回線速度を再度計算するステップと、
    再計算したアクセス回線速度に基づいて、当該配信元ノード及び前記配信先ノード毎のファンアウト数上限値を再度計算するステップとを含む
    請求項21または請求項22記載のツリー構築方法。
  24. 当該配信元ノード及び配信先ノードのアクセス回線速度の和を前記配信先ノードの数で除算するステップと、
    除算して得られた値によって各ノードのアクセス回線速度を除算するステップと、
    前記各ノードのアクセス回線を除算して得られた値の小数点以下を切り下げた値を、各ノードのファンアウト数上限値とするステップとを含む
    請求項21から請求項23のうちのいずれか1項に記載のツリー構築方法。
  25. 各ノードのファンアウト数上限値の合計値が配信先ノードの数に満たない場合に、
    各ノードについて、アクセス回線速度をそれぞれのノードのファンアウト数上限値に1を加えた値で除算するステップと、
    除算して得られた値が最大であるノードのファンアウト数上限値を、前記各ノードのファンアウト数上限値の合計値が前記配信先ノードの数以上となるまで1ずつ増やすステップとを含む
    請求項21から請求項24のうちのいずれか1項に記載のツリー構築方法。
  26. ファンアウト数上限値を設定してツリーを生成したときに、配信元ノード及び全ての配信先ノードを含むツリーが生成されなかった場合に、
    当該配信元ノードと前記全ての配信先ノードとを含むツリーが生成されるまで、ノードのファンアウト数上限値を1増やすステップを含む
    請求項25記載のツリー構築方法。
  27. 配信元ノード及び配信先ノードのファンアウト数がそれぞれのファンアウト数上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択し、ツリーを構築するステップを含む
    請求項21から請求項26のうちのいずれか1項に記載のツリー構築方法。
  28. スループットが最大のパスから順に選択してツリーを構築するステップを含む
    請求項21から請求項27のうちのいずれか1項に記載のツリー構築方法。
  29. ツリーを構築する際に、既にツリーに加えられた当該配信元ノード及び配信先ノードのうちファンアウト数がファンアウト数上限値未満のノードと前記ツリーに加えられていない配信先ノードとの間のスループットが最大であるパスと、該パスに接続されていて前記ツリーに加えられていない配信先ノードとを順次選択するステップを含む
    請求項21から請求項28のうちのいずれか1項に記載のツリー構築方法。
  30. 配信元ノードが、ファンアウト数上限値の算出およびツリーの構築を行う
    請求項21から請求項29のうちのいずれか1項に記載のツリー構築方法。
  31. 配信元ノードからマルチキャストにより複数の配信先ノードに対して同一のコンテンツを配信する通信ネットワークにおける、
    前記配信元ノードと配信先のノードとの間にコンテンツの配信経路となる複数のツリーを構築するツリー構築処理と、
    配信するコンテンツを複数のデータブロックに分割するコンテンツ分割処理と、
    前記ツリー構築処理で構築したツリー毎の通信状態を観測して、前記データブロック毎に、前記通信状態に応じて配信に用いるツリーをそれぞれ選択する配信経路選択処理と、
    前記配信経路選択処理で選択したツリーを介してデータブロックを配信するコンテンツ配信処理とを実行するシステムにおいて、
    コンピュータに、
    前記配信元ノード及び配信先ノードのアクセス回線速度に基づいてノード毎のファンアウト数上限値を算出するファンアウト数上限値算出処理と、
    ツリー構築処理で、前記配信元ノード及び前記配信先ノードのファンアウト数が前記ファンアウト数上限値算出処理で算出したファンアウト数上限値を超えないように個々のツリーを構築する処理とを
    実行させるためのコンテンツ配信制御プログラム。
  32. コンピュータに、
    ファンアウト数上限値算出処理で、配信元ノード又は配信先ノードのアクセス回線速度の速さに応じた値となるように、ノード毎のファンアウト数上限値を算出する処理を実行させるための
    請求項31記載のコンテンツ配信制御プログラム。
  33. コンピュータに、
    複数のツリーを構築する際に、一つのツリーを構築したら、次のツリーを構築する際に使用する配信元ノード及び配信先ノードのそれぞれのアクセス回線速度を再度計算するアクセス回線計算処理と、
    前記アクセス回線計算処理で再計算したアクセス回線速度に基づいて、前記配信元ノード及び前記配信先ノード毎のファンアウト数上限値を再度計算する処理とを実行させるための
    請求項31または請求項32記載のコンテンツ配信制御プログラム。
  34. コンピュータに、
    ファンアウト数上限値算出処理で、配信元ノード及び配信先ノードのアクセス回線速度の和を前記配信先ノードの数で除算し、除算して得られた値によって各ノードのアクセス回線速度をそれぞれ除算し、前記各ノードのアクセス回線を除算して得られた値の小数点以下を切り下げた値を、各ノードのファンアウト数上限値とする処理を実行させるための
    請求項31から請求項33のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信制御プログラム。
  35. コンピュータに、
    各ノードのファンアウト数上限値の合計値が配信先ノードの数に満たない場合に、各ノードについて、アクセス回線速度をそれぞれのノードのファンアウト数上限値に1を加えた値で除算する処理と、除算して得られた値が最大であるノードのファンアウト数上限値を、前記各ノードのファンアウト数上限値の合計値が前記配信先ノードの数以上となるまで1ずつ増やす処理とを実行させるための
    請求項31から請求項34のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信制御プログラム。
  36. コンピュータに、
    ファンアウト数上限値を設定してツリーを生成したときに配信元ノード及び全ての配信先ノードを含むツリーが生成されなかった場合に、前記配信元ノードと前記全ての配信先ノードとを含むツリーが生成されるまで、ノードのファンアウト数上限値を1増やす処理を実行させるための
    請求項35記載のコンテンツ配信制御プログラム。
  37. コンピュータに、
    ツリー構築処理で、配信元ノード及び配信先ノードのファンアウト数がそれぞれのファンアウト数上限値を超えないように、スループットの大きさを基準にしてノード間のパスと該パスに接続された配信先ノードとを選択し、ツリーを構築する処理を実行させるための
    請求項31から請求項36のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信制御プログラム。
  38. コンピュータに、
    ツリー構築処理で、スループットが最大のパスから順に選択する処理を実行させるための
    請求項31から請求項37のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信制御プログラム。
  39. コンピュータに、
    ツリー構築処理で、既にツリーに加えられた配信元ノード及び配信先ノードのうちファンアウト数がファンアウト数上限値未満のノードと前記ツリーに加えられていない配信先ノードとの間のスループットが最大であるパスと、該パスに接続されていて前記ツリーに加えられていない配信先ノードとを順次選択する処理を実行させるための
    請求項31から請求項38のうちのいずれか1項に記載のコンテンツ配信制御プログラム。
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JP2015233264A (ja) * 2014-06-11 2015-12-24 日本電気株式会社 通信システム、制御装置、制御方法およびプログラム

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