JP2008072386A - コンテンツ配信方法、コンテンツ配信システム及び情報機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 視聴したい映像が表示されるまでの無映像期間に応じた、各視聴者に訴求効果のあるコンテンツを配信し表示させるコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に、 コンテンツ配信サーバは稼働中の映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信するとともに、配信したコンテンツを視聴可能な状態に映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算し、映像表示装置は無映像期間に所望の映像の代わりに配信したコンテンツを表示する映像表示装置とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に、 コンテンツ配信サーバは稼働中の映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信するとともに、配信したコンテンツを視聴可能な状態に映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算し、映像表示装置は無映像期間に所望の映像の代わりに配信したコンテンツを表示する映像表示装置とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コンテンツの配信方法及びコンテンツ配信システムに関し、特にコンテンツの配信先となる機器へ操作を指示してから、その機器で指示した動作が始まるまでの時間を配信したコンテンツの表示時間に利用する方法に関する。
デジタル放送を受信し映像として表示するテレビなどの映像装置では、電波で配信されたストリームを復号化などの複雑な処理を行って初めて映像として表示することができる。したがって電源が投入された当初や、複数の放送チャンネルがある場合のチャンネル切替をするときなどには、映像が表示されるまでには数秒間の無映像期間が出来てしまう。映像装置が映し出す番組を視聴する視聴者は、たとえ数秒間であっても映像が表示されるまでの期間不快な感覚を覚えてしまう。
情報処理装置において、セーブモードから通常モードに移行する間、広告データを表示させる情報処理装置が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2002−207920号公報
テレビなどの映像装置で動作モードが変わる際、視聴したい番組が表示されるまで無映像状態が続くことによる不快感を緩和するため、広告等のコンテンツを表示する方法が提案されている。
しかしながら、機器によっては無映像状態になる期間が種々存在しその無映像期間にも長短がある上、さらに視聴者が多ければ趣味嗜好も多岐に渡ることもあり、画一的なコンテンツを表示させるだけでは効果的な宣伝効果は望めない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、視聴したい映像が表示されるまでの無映像期間に応じた、各視聴者に訴求効果のあるコンテンツを配信し表示させるコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
本発明にかかる方法でコンテンツを配信すれば、
処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に、サーバからコンテンツを配信するコンテンツ配信方法であって、前記サーバが稼働中の前記映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信するステップと、配信した前記コンテンツを視聴可能な状態に前記映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算するステップと、前記映像表示装置の無映像期間に、所望の映像の代わりに配信した前記コンテンツを該映像表示装置に表示するステップとを有し、各視聴者に訴求効果のあるコンテンツを配信できる。
処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に、サーバからコンテンツを配信するコンテンツ配信方法であって、前記サーバが稼働中の前記映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信するステップと、配信した前記コンテンツを視聴可能な状態に前記映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算するステップと、前記映像表示装置の無映像期間に、所望の映像の代わりに配信した前記コンテンツを該映像表示装置に表示するステップとを有し、各視聴者に訴求効果のあるコンテンツを配信できる。
本発明にかかるコンテンツ配信システムとすれば、
サーバに格納したコンテンツを、処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に配信するコンテンツ配信システムであって、前記サーバは、稼働中の前記映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信する配信手段と、配信した該コンテンツを視聴可能な状態に前記映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算する計算手段を備え、前記映像表示装置は、無映像期間に所望の映像の代わりに配信した前記コンテンツを表示する表示手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システムが提供される。
サーバに格納したコンテンツを、処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に配信するコンテンツ配信システムであって、前記サーバは、稼働中の前記映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信する配信手段と、配信した該コンテンツを視聴可能な状態に前記映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算する計算手段を備え、前記映像表示装置は、無映像期間に所望の映像の代わりに配信した前記コンテンツを表示する表示手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システムが提供される。
また、本発明かかる情報機器とすれば、
処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある情報機器であって、あらかじめ記憶した表示可能なコンテンツについて、コンテンツを配信するサーバから更新する旨の要求があった場合、記憶した前記コンテンツを該サーバからコンテンツを受信して更新する更新手段と、前記無映像期間に所望の映像の代わりに、記憶した前記コンテンツを表示する表示手段を備えることを特徴とする情報機器が提供される。
処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある情報機器であって、あらかじめ記憶した表示可能なコンテンツについて、コンテンツを配信するサーバから更新する旨の要求があった場合、記憶した前記コンテンツを該サーバからコンテンツを受信して更新する更新手段と、前記無映像期間に所望の映像の代わりに、記憶した前記コンテンツを表示する表示手段を備えることを特徴とする情報機器が提供される。
視聴したい映像が表示されるまでの無映像期間、各視聴者に訴求効果のあるコンテンツを配信し表示させるコンテンツ配信を実現する。
図1は、本実施形態にかかるビジネスモデルの一例を示す図である。図1では、広告事業者100、広告主101、キャリア102、視聴者103、機器メーカ104及びライセンサ105が示されている。
広告事業者100は、本実施形態にかかるコンテンツ配信システムを用いて、各業者及び視聴者との間で広告事業を行う者である。
広告主101は、広告事業者100との間で広告契約を結び、その対価として広告料を支払う。広告主101は広告事業者100よりどれだけの広告閲覧実績があったかを広告アクセス情報として受領し、広告効果の確認が出来る仕組みが構築されている。好適には、このとき広告の配信先である視聴者の嗜好や年齢、家族構成などの属性(以降、プロファイルと呼ぶ)を広告事業者100より取得することができるようにしても良い。視聴者のプロファイルを取得することで、広告効果を高めることが可能となる。
キャリア102は、たとえばインターネット接続事業者や携帯電話キャリア、放送局などを指す。このときキャリア102は従来提供すべきサービス、たとえばインターネット接続事業者であればインターネット接続サービス、携帯電話キャリアであればサービスエリアの提供、放送局であれば番組提供サービス以上の、視聴者に利便を図る付加価値を提供する。視聴者はキャリア102を介することで従来のサービスだけでなく、手元の情報機器を用いて各種情報ソースにアクセスすることが可能となる。キャリア102が提供する情報の一つに、広告主101に関する広告コンテンツが含まれる。この広告コンテンツは広告事業者100から配信を受ける。
視聴者103は、ある情報機器を利用する不特定多数の一般利用者であり、キャリア102を介して特定のサービスを受けるとともに各種の情報にアクセスすることができる。キャリア102から、広告コンテンツを含む各種コンテンツの配信を受け、その受け取ったコンテンツに関係のある情報にアクセスしたときにはそれを広告アクセス情報としてキャリア102に提供する。提供されたコンテンツが有償の場合には、キャリア102がそのコンテンツの対価を回収するサービスも考えられる。
逆に視聴者103が特定のコンテンツにアクセスすることで、広告事業者100がその視聴者に対しポイントを付加するなどのインセンティブを与える仕組みを備えていても良い。この仕組みを取り入れることで視聴者103による所定のコンテンツへのアクセス頻度を高めることができる。
また、視聴者103が自身のプロファイルをキャリア102に提供した場合、その情報は広告事業者100や広告主101に伝達され、広告効果の向上に資するための情報として利用することができる。
機器メーカ104は、視聴者103が使用する情報機器の製造者であり、情報機器を製品として視聴者103に販売し対価を得る。このとき、機器メーカ104が製造する情報機器には広告事業者100が構築する広告コンテンツの配信を受ける機能があらかじめ組み込まれており、視聴者103がキャリア102を介して広告コンテンツにアクセスが可能になると、特定の状態になったとき自動的に広告コンテンツの配信が開始されるように構成されている。このような機能をあらかじめ組み込んだ情報機器を製造することで、機器メーカ104は広告事業者100からインセンティブを受けることができる。つまり広告事業者100にとっては広告主101から受注した広告の配信機会が増えると同時に、機器メーカ104は情報機器の製造販売による利益に加えてインセンティブを得ることができるという利点がある。
ここでいう特定の状態とは、情報機器が本来のコンテンツを表示していない状態またはその期間を指す。たとえば情報機器の起動/終了時、ハイバネーション(hibernation)状態への移行/復帰時、テレビなどのチャンネル変更時、ネットワーク接続待ち期間などが考えられる。以降、この状態または期間をデッドタイムと呼ぶ。
ライセンサ105は、本実施形態にかかる業態の事業をすることについて権限を有する第三者である。ここでいう権限とは、たとえば本業態の事業にかかる特許権やフランチャイズ(franchise)型事業における事業契約が考えられる。ライセンサ105は本実施形態にかかる事業に参加することを認めること、つまりライセンスすることの対価としてライセンシからライセンス料を要求する。ライセンサ105自身が本実施形態にかかる事業を行う場合が多いと思われる。この場合には、広告事業者100自身がライセンサ105となる場合もあり得る。
図2は、本実施形態にかかるコンテンツ配信システムの構成の一例を示す図である。図2では、情報機器200、キャリアサーバ201、中継装置202、インターネット203、コンテンツデータベース204、コンテンツ配信部205、ユーザプロファイル206、プロファイル取得部207、アクセス情報208、アクセス情報取得部209、データ交換部210、広告事業者サーバ211、コンテンツデータベース212、ユーザプロファイル213、アクセス情報214、データ交換部215、インセンティブ算出部216が示されている。
情報機器200は、デジタルTVや携帯電話、パソコンなどの情報機器を指す。この機器は動作の状態によってはデッドタイムが発生してしまうもので、何も対処を講じなければこの機器の利用者は少なからず不快感を覚えるような期間が存在する。
キャリアサーバ201は、視聴者103に対し情報機器200を介してサービスや情報提供する事業者が運営するサーバである。キャリアサーバ201は、この事業者のサービス内容に応じてキャリアサーバの提供する本来の機能が異なる。たとえばインターネット接続事業者であればインターネットとの間でデータを中継する機能を備えているし、携帯電話事業者であれば携帯電話同士の通話や固定電話との通話機能を提供する。本実施形態におけるキャリアサーバ201は、こういった事業目的に沿った本来の機能の他に、事業者であるキャリア102が視聴者103に対し本業そのものではない付加価値を提供する機能を備えている。たとえばメール配信サービスや各種コンテンツの配信サービスなどが考えられる。
中継装置202は、キャリアサーバ201と通信する情報機器200のデータを他の機器に中継する機能を有する。本実施形態では情報機器200とインターネットとの間でデータを中継し、電子メールやWeb閲覧を可能とする。また、キャリア102が提供する付加価値サービスを実現するために行うデータの中継もここを介して行われる。
インターネット203は、世界的に普及している一般に認識されているインターネットを指す。
コンテンツデータベース204は、キャリア102が視聴者103に対して提供するコンテンツが格納されている。本実施形態では、キャリア102はここに格納されているコンテンツを提供することで視聴者103に付加価値を提供する。具体的には、たとえば視聴者103に有益と思われる広告情報や、映画などの有償で提供するコンテンツが考えられる。
コンテンツ配信部205は、コンテンツデータベース204に格納された広告などのコンテンツを、中継装置202を介して情報機器200に配信する機能を有する。
ユーザプロファイル206は、情報機器200を使用する視聴者103に関する情報(プロファイル)である。具体的には、視聴者103のさまざまな嗜好や配信コンテンツの表示方法、年齢・性別、家族構成、居住地の情報などが考えられる。
プロファイル取得部207は、視聴者103が情報機器200に入力したプロファイルを、中継装置202を介して情報機器200から取得しユーザプロファイル206に集積する機能を有する。
アクセス情報208は、視聴者103が視聴したコンテンツの閲覧履歴などを指す。好ましくは視聴者103が情報機器200を使用してどのような情報にアクセスしたかについて詳細に採取できることが望ましい。アクセス情報自体はコンテンツへのアクセス形態に応じて、情報機器200や中継装置202から採取することができる。
アクセス情報取得部209は、中継装置202を介して情報機器200から取得する機能を有する。情報機器200から定期的に送られてくるアクセス情報を受信する場合以外にも、情報機器200に向けてアクセス情報の送信を促すように構成しても良い。取得したアクセス情報は、アクセス情報208に集積される。
データ交換部210は、他のサーバとの間でデータを交換する機能を有する。本実施形態では、交換するデータはコンテンツデータベース204に格納されたコンテンツ情報、ユーザプロファイル206、アクセス情報208である。これらはキャリア102が本来の事業目的以外の付加価値として提供する部分の情報であり、キャリア102自身が利用する情報というよりは広告事業者100が利活用する情報というべきものである。
広告事業者サーバ211は、広告事業者100が運営するサーバである。広告事業者100自体は広告主101より広告コンテンツを募集し、これを視聴者103に配信することを事業目的としている。キャリア102の運営するキャリアサーバ201に広告コンテンツを配信し、また広告効果を広告主101にフィードバックするためにアクセス情報などを提供する。このため広告事業者サーバ211は、キャリアサーバ201からこれら業務に必要な情報を授受する機能を備えている。
コンテンツデータベース212は、コンテンツデータベース204に配信する広告主101より配信を依頼されたコンテンツ情報を格納している。
ユーザプロファイル213は視聴者103から取得したプロファイルを格納する。
アクセス情報214は、アクセス情報208に集積されたアクセス情報を格納する。
データ交換部215は、キャリアサーバ201のデータ交換部210と連携し、コンテンツデータベース204と212、ユーザプロファイル206と213及びアクセス情報208と214の間でデータの交換を司る。この機能によりキャリア102がキャリアサーバ201に集積した各種情報を広告事業者100に伝送するとともに、キャリアサーバ201上のコンテンツデータベース204内の広告コンテンツを更新する。
インセンティブ算出部216は、本実施形態で配信される広告を視聴したことに対する視聴者103に対するインセンティブ(報奨)を算定する機能を有する。ここでいうインセンティブとは、たとえばその広告を出した広告主101の店舗で使用できるクーポン券や、景品を出すといったものから広告を閲覧したことに対してポイントを付与する形態のものまでさまざま考えられる。インセンティブ算出部216が算定したインセンティブにしたがって電子的または物的に、広告事業者100が視聴者103に還元する、あるいは広告主101自身が直接視聴者103に還元する。
図3は、本実施形態にかかる情報機器のブロック構成図の一例を示す図である。図3には、アンテナ300、受像部301、CPU302、RAM303、ROM304、映像生成部305、ディスプレイ306、音声部307、スピーカ308、HDD309、入出力制御部310、入力部311及び通信部312が示されている。
アンテナ300は、映像情報を含む電波を受信し情報機器200に導く機能を有する。
受像部301は、アンテナ300で受信した映像情報を含む電波から映像情報を取り出す機能を有する。デジタル放送の場合にはMPEG-TSなどのAVストリームとして得ることができる。
CPU302は、あらかじめ書かれたプログラムを解釈して所定の処理を実行可能な演算処理装置である。
RAM303は、読み書き可能なメモリである。ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)と呼ばれている。CPU302がプログラムを実行する際、一時的にプログラムを格納したり、また実行時の作業域として使用される。
ROM304は、読み出しのみ可能なメモリである。通常はプログラム本体や初期データが記憶されており、情報機器200の電源が切られても消えない性質(不揮発性)を持つ。リードオンリーメモリ(Read Only Memory)と呼ばれている。
映像生成部305は、映像部301で取り出したAVストリームを動画として映像化する機能を有する。また情報機器200の操作画面などを動画像に重畳して表示する機能も備えている。
ディスプレイ306は、映像生成部305が映像化した画像を表示する機能を有する。たとえばCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)が考えられる。
音声部307は、TS情報に含まれる音声情報を音声信号に変換する機能を有する。
スピーカ308は、音声部307で変換された音声信号を入力とし、これを可聴域の音波に変換する。
HDD309は、磁気ディスク装置(HDD)である。情報機器200内で処理されるプログラムやデータ、デジタル方法を録画する場合にはTS情報やこれを変換した情報を格納することもある。
入出力制御部310は、情報機器200と外部のデバイス装置との間を仲介する機能を有する。
入力部311は、たとえばキーボードやマウスを指す。ここで入力した情報は入出力制御部310によりCPU302で処理することができるデータに変換される。
通信部312は、情報装置200が固定電話回線や携帯電話回線を介してキャリアサーバ201と通信することを可能とする。使用する通信媒体は特に限定しない。
バス313は、情報機器200内の各装置間を結び、相互にデータの授受ができるように構成されている。
図4は、本実施形態にかかるコンテンツ配信フロー図の一例を示す図である。
まず、キャリアサーバ201はデータ交換部210を介して広告事業者サーバ211に対して、コンテンツデータベース212に格納された広告コンテンツに更新があったかどうかを問い合わせる(ステップS01)。
広告コンテンツに変更があった場合には(Yes)、データ交換部210と215が協同して広告事業者サーバ211から更新された広告コンテンツを取得し(ステップS02)、コンテンツデータベース204の内容を更新する(ステップS03)。
ステップS01でコンテンツデータベース212に変更がなかった場合には(No)、コンテンツデータベース204の更新はしない。
次に、情報機器200に配信するコンテンツを決定する(ステップS04)。この決定に際しては広告主101が広告事業者100に依頼した広告コンテンツの中から無作為に決定するだけでなく、さまざまな条件を加味することができる。たとえば情報機器200から取得した視聴者103のプロファイルを使用することが考えられる。このプロファイルには視聴者103の嗜好や年齢、家族構成などの属性が記載されており、その人に合った広告コンテンツが選択されるようにする。旅行を趣味とする視聴者が居れば、旅行代理店が依頼する広告コンテンツを配信することで、より宣伝効果が期待できるといえる。小さい子供のいる家庭であれば、ベビー用品の広告コンテンツをという具合である。あるいはプロファイルによらず季節や時事に応じてコンテンツを変えるのも効果的である。
ある視聴者に配信するコンテンツが決まると、次にこのコンテンツを情報機器200に配信する(ステップS05)。このとき、情報機器200が常にキャリアサーバ201と接続されている環境であれば、キャリアサーバ201内のコンテンツ配信部205により情報機器200に配信(Push)することができる。配信を受けた情報機器200は受け取ったコンテンツをすぐには表示せず、ROM304やHDD309といった不揮発性の記憶装置内に格納しデッドタイムの際の表示に備える。情報機器200からの配信要求を待ってコンテンツを配信する場合には、その配信先の情報機器200と配信を決定したコンテンツの情報とをコンテンツ配信部205内に記憶しておき、その情報機器200から要求があった時点で配信する。
次に、配信した広告コンテンツに設けられたリンク情報などを元に、視聴者103がさらに他のコンテンツにアクセスしたか否かを判定する(ステップS06)。アクセスした場合(Yes)、アクセスしたという実績を履歴として記憶しておく(ステップS07)。このときのアクセス判定とアクセス情報の記録の手法について以下に例示する。
一つは、情報機器200はキャリアサーバ201を介して他のコンテンツにアクセスすることから、アクセス情報取得部209により中継装置202の中継状況を見ることで取得することができる。もう一つは、情報機器200上に表示中のコンテンツ上のリンクが選択された時点で、情報機器200自身が、選択されたリンク先をROM304やHDD309に記憶しておき、後からキャリアサーバ201に送信する手法である。どのような構成を取るかについては利用環境や投資コストなどに応じて適宜決めればよい。
このように構成すると、視聴者の嗜好に応じてより宣伝効果の見込めるコンテンツを配信することができる。
図5は、本実施形態にかかる情報機器のコンテンツ表示フロー図の一例を示す図である。
まず、情報機器200に記憶されたプロファイルが視聴者103によって変更されたかどうかを判断する(ステップS11)。その人に関する記憶した属性の情報が変更された場合、及びアクセス情報の履歴をプロファイルとして持っている場合にはその履歴情報が更新されているときには、プロファイルが更新されたと判断し(Yes)キャリアサーバ201にプロファイルを送信する(ステップS12)。送信したプロファイルはプロファイル取得部207を介してユーザプロファイル206に格納される。更新されていない場合には(No)、プロファイルの送信は行わない。
次に、キャリアサーバ201上に格納された、この情報機器200に配信されるべきコンテンツが更新されているか否かを判断する(ステップS13)。更新されたか否かを判断する手法としては、情報機器200がキャリアサーバ201の中継装置202を介してコンテンツ配信部205に対しコンテンツの更新があったかどうかを問い合わせる、またはコンテンツ配信部205にコンテンツの配信要求をかけてその応答から判断する方法が考えられる。または情報機器100がキャリアサーバ201と常時接続されている場合には、キャリアサーバ201から情報機器200に対しコンテンツが更新された任意のタイミングで更新要求を出しても良い。情報機器200が配信要求を掛けて、あるいは更新要求を受けたことによりキャリアサーバ201からコンテンツの更新要求があったと判断した場合(Yes)には、キャリアサーバ201から配信をうけるべきコンテンツを取得し(ステップS14)、ROM304あるいはHDD309に記憶したコンテンツ情報を更新する(ステップS15)。一方、コンテンツの更新要求がない場合(No)には、新たなコンテンツの取得及び更新は行わない。
次に、情報機器200がデッドタイムの状態にあるかどうかを判断する(ステップS16)。デッドタイムの間、映像を生成して表示できるようになるまでディスプレイ306には通常では何も表示されない。そこで、本実施形態にかかる情報機器200では、ステップS16でデットタイム中と判断された場合(Yes)、ステップS15で更新、記憶したコンテンツをディスプレイ306に表示する(ステップS17)。
このときコンテンツの表示の仕方についてもいくつかの手法が考えられる。たとえば広告コンテンツの再生時間(デッドタイムの間のみ、広告の版の長短指定)、デッドタイムとなる動作の種類(起動時、チャンネル変更時など)と表示するコンテンツとの対応、時間帯や視聴者が誰であるかによって表示するコンテンツまたはその広告主の制限、あるいはコンテンツの表示方法を変えることもできる。これらの設定情報は情報機器200上でプロファイルとして管理し、必要に応じてキャリアサーバ201に送信、ユーザプロファイル206に格納される。コンテンツ配信部205は配信するコンテンツを決定する際、ユーザプロファイル206に格納されたプロファイルのこれらの情報を参照して、条件に沿うコンテンツを選択すればよい。
ステップS16でデッドタイムが終了して通常の映像が表示できるようになったと判断したときには(No)、情報機器200はこのフローを終了して本来の動作に移行する。
このように構成することにより、視聴したい映像が表示されるまでの無映像期間(デッドロック)に応じた、各視聴者に訴求効果のあるコンテンツを配信し表示させるコンテンツ配信システムを提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100・・・広告事業者、101・・・広告主、102・・・キャリア、103・・・視聴者、104・・・機器メーカ、105・・・ライセンサ、200・・・情報機器、201・・・キャリアサーバ、202・・・中継装置、203・・・インターネット、204・・・コンテンツデータベース、205・・・コンテンツ配信部、206・・・ユーザプロファイル、207・・・プロファイル取得部、208・・・アクセス情報、209・・・アクセス情報取得部、210・・・データ交換部、216・・・インセンティブ算出部、300・・・アンテナ、301・・・受像部、302・・・CPU、303・・・RAM、304・・・ROM、305・・・映像生成部、306・・・ディスプレイ、307・・・音声部、308・・・スピーカ、309・・・HDD、310・・・入出力制御部、311・・・入力部、312・・・通信部
Claims (11)
- 処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に、サーバからコンテンツを配信するコンテンツ配信方法であって、
前記サーバが稼働中の前記映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信するステップと、
配信した前記コンテンツを視聴可能な状態に前記映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算するステップと、
前記映像表示装置の無映像期間に、所望の映像の代わりに配信した前記コンテンツを該映像表示装置に表示するステップと
を有することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 前記サーバは前記映像表示装置に記憶されたプロファイル情報を収集するステップをさらに有し、
前記配信するステップで配信するコンテンツについて、該プロファイル情報に応じて変更可能としたことを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ配信方法。 - 前記サーバは、配信した前記コンテンツに関連する情報を前記映像表示装置が閲覧したことを示すアクセス履歴情報を収集するステップをさらに有し、
前記インセンティブを計算するステップは、該アクセス履歴情報に基づくインセンティブを計算することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ配信方法。 - 前記表示するステップは、前記無映像期間の種別にしたがって前記映像表示装置に表示するコンテンツを変更可能とすることを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ配信方法。
- サーバに格納したコンテンツを、処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある映像表示装置に配信するコンテンツ配信システムであって、
前記サーバは、稼働中の前記映像表示装置にあらかじめコンテンツを配信する配信手段と、配信した該コンテンツを視聴可能な状態に前記映像表示装置が受け入れたことについてインセンティブを計算する計算手段を備え、
前記映像表示装置は、無映像期間に所望の映像の代わりに配信した前記コンテンツを表示する表示手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記サーバは前記映像表示装置に記憶されたプロファイル情報を収集する手段を備え、
前記配信手段は、配信する前記コンテンツを該プロファイル情報に応じて変更することを特徴とする、請求項5に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記サーバは、配信した前記コンテンツに関連する情報を前記映像表示装置が閲覧したことを示すアクセス履歴情報を収集する手段を備え、
前記計算手段は、該アクセス履歴情報に基づくインセンティブについても計算することを特徴とする、請求項5に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記映像表示装置は、前記無映像期間の種別にしたがって表示するコンテンツを変更することを特徴とする、請求項5に記載のコンテンツ配信システム。
- 処理の過程で所望の映像が表示できない無映像期間がある情報機器であって、
あらかじめ記憶した表示可能なコンテンツについて、コンテンツを配信するサーバから更新する旨の要求があった場合、記憶した前記コンテンツを該サーバからコンテンツを受信して更新する更新手段と、
前記無映像期間に所望の映像の代わりに、記憶した前記コンテンツを表示する表示手段を備えることを特徴とする情報機器。 - あらかじめ記憶したプロファイル情報を前記サーバに送信する送信手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項9に記載の情報機器。
- 前記無映像期間の種別にしたがって、記憶した前記コンテンツの表示を変更することを特徴とする、請求項9に記載の情報機器。
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