JP2008067150A - 端末装置、基地局、無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

端末装置、基地局、無線通信システムおよび無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】端末装置から基地局に対してデータを伝送するために使用する周波数ユニットを選択するために要する時間を短縮する。
【解決手段】複数種類の周波数ユニットを順次用いて基地局(100)に所定の上り信号を送信する周波数ユニット変動伝送モードと、上記基地局(100)が受信した上記所定の上り信号の信号品質である基地局側信号品質に基づいて選択された上記複数種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記基地局(100)と通信を行う周波数ユニット固定伝送モードと、により通信を行うようにした。
【選択図】 図7

Description

本発明は基地局と端末装置とが通信を行う無線通信システムに関するものであり、特に複数の周波数帯域を用いて基地局と端末装置とが通信を行うための無線通信方法、端末装置、基地局および無線通信システムに関するものである。
従来の複数の周波数ユニットを用いるシステムにおいて、上り(端末装置から基地局への方向)のパイロット信号の送信に用いる周波数ユニットの各端末への割り当て(パイロット伝送方式)は、例えば非特許文献1に掲載されているように、1つの端末に全周波数ユニットを割当てる方法や、1つの端末に所定の周波数ユニットを割当てて、その割当てる周波数ユニットをランダムあるいは所定のパターンで変更する方法、あるいは1つの端末に所定の周波数ユニットを固定して割当てる方法などが用いられている。
3G TR25.814V7.0.0 Sec.9.1.1.2.2 Uplink reference-signal structure(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25814.htm)
従来のパイロット伝送方式は、以下のような問題点があった。
端末に全周波数ユニットを割り当てて伝送する場合は、他の端末がそのタイミングでは周波数ユニットを用いることができないことにより、上りリンク(端末から基地局の無線回線)の無線リソースの無駄遣いや、基地局が他の端末のパイロットが伝送できないことによる、他の端末のタイミングジッタや同期はずれを招いてしまう。また、端末に所定の周波数ユニットを割り当ててそれをランダムに変更したり、所定のパターンで変更したりして伝送する場合は、周波数選択性フェージングによる無線伝送路変動により、基地局における受信品質が時々刻々と変動するため、端末と基地局間において良好な通信状況を維持できない状態を招いてしまう。更に所定の周波数ユニットを固定に割り当てて伝送する場合は、特に端末が低速移動時には上記の問題が長時間継続するという状況を招いていた。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、上りリンクの無線リソースの無駄遣いを招かず、他の端末もパイロットを伝送可能で、端末と基地局において良好な通信状況を維持することによるスループットの向上を目的とする。
この発明に係る端末装置は、基地局との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な端末装置であって、上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて上記基地局に所定の上り信号を送信する周波数ユニット変動伝送モードと、上記基地局が受信した上記所定の上り信号の信号品質である基地局側信号品質に基づいて選択された上記M種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記基地局と通信を行う周波数ユニット固定伝送モードと、により通信を行うように構成されたものである。
この発明によれば、基地局と端末とは周波数ユニットを順次使用して所定の信号を伝送し、基地局は端末に適した周波数ユニットを選択し割当てるようにしているので、端末と良好な通信状態を維持することが可能であり、スループットが向上するという効果がある。
実施の形態1.
実施の形態1を図1〜図7を用いて説明する。
図1はこの実施の形態に係る無線通信システムの構成図、図2はこの実施の形態に係る基地局の構成図、図3はこの実施の形態に係る端末装置(端末)の構成図、図4はこの実施の形態に係る周波数ユニットを説明する図、図5はこの実施の形態に係る周波数ユニットの構成を示す図、図6はこの実施の形態における状態遷移図、図7はこの実施の形態に係る上りリンク伝送を説明する図である。
構成を説明する。
図1において100は基地局、200a〜200nはこの基地局と相互に通信を行う端末装置(端末)A〜Nである。基地局100から端末200に対して送信する方向を「下り」、端末200から基地局100に対して送信する方向を「上り」と呼ぶ。
図2の基地局100の構成図において、1は各端末200が使用可能な周波数ユニットを決定し、上りリンク割当て情報として出力するスケジューラ、2は端末200に送信するトラヒックや上記上りリンク割り当て情報を多重化する多重部、3は端末200に送信する信号に付加するパイロット信号を生成するパイロット信号処理部、4は後述の判定部10の出力と上記多重部2の出力およびパイロット信号処理部3の出力とから所定の送信用フォーマットを生成するフォーマット部、5はこのフォーマット部4の出力をOFDM(直交周波数分割多重)変調するOFDM変調部、6は各端末200からFDMA(周波分割多元接続)方式で送信される信号を復調するFDMA復調部、7はこのFDMA復調部6の出力に含まれる上りトラヒック信号、上りパイロット信号(上りPILOT)を分離するデフォーマット部、8はこのデフォーマット部出力の1つである上りパイロット信号からこの信号を送信した端末200との間のチャネルの品質を推定するチャネル品質推定部、9は上記デフォーマット部7出力の上りトラヒック信号から上りトラヒックの復号を行う信号抽出部、10は信号抽出部9の出力を用いて各端末200からの信号を正しく受信できたか否かの判定を行い、判定結果を出力する判定部である。
上記上りトラヒック信号には上りトラヒックの他に、この信号のトランスポートフォーマット(変調方式、符号化レート、送信の1単位であるトランスポートブロックサイズ、伝送レートなど)を示すTF信号や再送制御に用いられるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)信号などの制御信号も含まれる。
図3の端末200の構成図において、21は基地局100からOFDM変調されて送信された信号をOFDM復調するOFDM復調部、22はこのOFDM復調部21出力から各種信号を分離するデフォーマット部、23は上記デフォーマット部22出力の1つである下りトラヒックを処理する下りトラヒック処理部、24は上記基地局100に送信する上りトラヒックと、上りトラヒックを上記基地局100に送信する送信するための制御信号から上りトラヒック信号を生成する上り信号生成部、25は上記上り信号生成部24出力を所定の送信用フォーマットに生成し、送信モードを制御して所定の信号を基地局100に送信するフォーマット/伝送モード制御部であり、このフォーマット/伝送モード制御部25の出力は例えば各端末200が周波数分割でデータを送信するFDMA(周波分割多元接続)方式によって、図示しないアンテナを介して基地局100に対して送信される。
上記制御信号には、トランスポートフォーマット(変調方式、符号化レート、送信の1単位であるトランスポートブロックサイズ、伝送レートなど)や再送制御に用いられるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)信号等が含まれる。
次に動作を説明するが、まず動作の概要を図4〜図7を用いて説明する。
この実施の形態において、端末200が基地局100に対して信号を送信する際には、図4に示したように4.5MHzの帯域を750kHzずつ6個の周波数帯域に分割し、0.5msの1伝送周期(1TTI=1Transmission Timing Interval)を単位として必要な周波数帯域を用いて通信を行う。このような1TTIの長さの1周波数帯域(750kHz)を周波数ユニットと呼び、図4においては、Funit1〜Funit6と示している。
1つの周波数ユニットはさらに詳しくは図5のように構成され、それぞれ15kHzの帯域を持つサブキャリア50個からなっている。図中T1〜T300およびP1〜P100は所定のシンボル数からなり、それぞれ所定の情報の伝送に利用される。
図6はこの実施の形態における通信システムの状態遷移を示す図であり、この通信システムは、端末200から基地局100に送信される上りパイロット信号(上りPILOT)の送信状態により決定される2つの伝送モード、「伝送モード1」と「伝送モード2」を持つ。「伝送モード1」は端末200から基地局100への伝送に使用する周波数ユニットを決定するため、周波数ユニットを変動させるモード、「伝送モード2」は伝送モード1で決定された固定された周波数ユニットを用いてトラヒックを伝送するモードという性格を有する。
図7において、最初の伝送モード1は伝送モード1(1)、2回目の伝送モード1は伝送モード1(2)と示し、同様に伝送モード2についても伝送モード2(1)、伝送モード2(2)と示した。図7に示すように、基地局100と端末200が通信を開始する際は伝送モード1(伝送モード1(1))をとり、各端末200は基地局100に対して上りパイロット信号を周波数ユニットを1〜6まで順次切替えながら送信する。この周波数ユニット1〜6は図4に示したFunit1〜6である。図7の例では各周波数ユニットの伝送間隔は2TTIであって、その内1TTIが伝送時間、残り1TTIが無伝送時間としているが、この配分はこれに限らない。
この伝送モード1の間に、基地局100は各端末200からの各周波数ユニットにより送信されるパイロット信号の受信品質により伝送モード2(伝送モード2(1))で用いる周波数ユニットを決定し、モード切替えの指示と伝送モード2で用いる周波数ユニットの番号とを各端末200に通知する。図7はある1台の端末に関する図であるが、この端末には伝送モード2で用いる周波数ユニットの番号として4が通知される。この通知は図示していない。
伝送モード2(1)では、この端末は基地局100から通知された周波数ユニット(Funit4)を使用してパイロット信号を基地局100に対して送信するとともに、パイロット以外の信号(トラヒック等)も同じ種類の周波数ユニット(Funit4)で送信する。この例ではパイロット信号の送信間隔は3TTIであって、その内1TTIが伝送時間、残り2TTIが無伝送時間としているが、この配分はこれに限られない。
伝送モード2(1)において、基地局100は各端末200から上りトラヒック信号を受信し、正確に受信できた場合はACK、正確に受信できなかった場合はNACKをそれぞれの端末200に送信する。それぞれの端末200では基地局100から送信されるNACKが所定回数(NACK上限数)に達したら伝送モード1(伝送モード1(2))に切替え、再度周波数ユニットを順次切替えながら送信を行う。この場合、図7のように直前の伝送モード2(1)で周波数ユニット4を使用していたら、上りパイロット信号の送信は周波数ユニット5から順に切替える。また上りトラヒック信号は使用する周波数ユニットを変更せずに直前と同じ周波数ユニット4で送信する。
伝送モード1(2)においても伝送モード1(1)と同様に、基地局100は各端末200からの各周波数ユニットにより送信されるパイロット信号の受信品質により伝送モード2(伝送モード2(2))でそれぞれの端末200が用いる周波数ユニットを決定し、モード切替えの指示と伝送モード2(2)で用いる周波数ユニットの番号(図7では2)とを端末200に通知する。この指示と通知は図示していない。
次に各構成要素の動作を、図7に示した伝送モードの遷移に従って説明する。
1.伝送モード1(1)
基地局100に対して端末200が伝送を開始した直後は、端末200は図3中の上りトラヒックは伝送せず、上りパイロット信号(上りPILOT)のみをフォーマット/伝送モード制御部25に入力する。フォーマット/伝送モード制御部25はパイロット信号を例えば図5の上りフォーマットに組み立てる。この場合、T1〜T300は空とし、P1〜P100にパイロット信号を配置する。OFDM復調部21、デフォーマット部22、上り信号生成部24の出力は所定のデフォルト値である。
次いでフォーマット/伝送モード制御部25は図7の伝送モード1(1)のように、周波数ユニット1〜6を用いて順次上りパイロットを送信し、全周波数ユニットによる送信が完了するまで送信する。フォーマット/伝送モード制御部25の出力は図示しないRF(無線周波数)信号への変換手段やアンテナを通して基地局100に向けて送信される。
基地局100は各端末200から図5のフォーマットで送信されるパイロット信号を受信する。この実施の形態では各端末200からはFDMA方式で信号が伝送されるので、まず基地局100は受信した信号をFDMA復調部6で復調する。FDMA復調部6の出力はデフォーマット部7に入力され、デフォーマット部7は、上りパイロット信号(上りPILOT)を分離する。
チャネル品質推定部8では、図4の周波数ユニット1〜6(Funit1〜Funit6)でのこの上りパイロット信号の例えばS/N(信号対雑音比)を求める。S/Nの算出法としては、1つの周波数ユニットFunit毎にその長さである1TTI(0.5ms)内での上りパイロット信号の振幅の平均値をS、振幅の標準偏差をNとしてその比を取る。この場合のS/Nは上りパイロット信号の振幅の安定性を意味する。
スケジューラ1はチャネル品質測定部8からチャネル品質推定結果を受信すると、各周波数ユニットに対して最適な端末200を抽出する。ここでは単純化のために端末A、端末B、端末Cの3台と通信しているものとし、チャネル品質推定結果が図8のようになったとする。図8のように、周波数ユニット1に対して最適なのはS/Nが60dBである端末B、周波数ユニット2に対してはS/Nが70dBである端末Cというように、図8の枠内下部に示したように、周波数ユニット1〜6に対して最適な端末が抽出される。
図8の場合、端末Bが最適として抽出された周波数ユニットが周波数ユニット1、5、6の3個、端末Cが最適として抽出された周波数ユニットが周波数ユニット2、3の2個あるので、端末B、Cに割当てる周波数ユニットを選択する必要がある。端末Bに対しては、周波数ユニット1、5、6のなかでS/Nが最も良かった周波数ユニット5を最優先とし、次いで周波数ユニット1、6の順とする。同様に端末Cに対しても周波数ユニット2、3の順に優先順位をつける。
ここでは、各端末に対して1個ずつの周波数ユニットを割当てるものとして、端末Aには周波数ユニット4、端末Bに対しては周波数ユニット5、端末Cに対しては周波数ユニット2を割当てる。スケジューラ1は各端末にどの周波数ユニットを割当てたかの情報を上りリンク割当て情報として多重部2に通知する。この上りリンク割当て情報には全端末に関する周波数ユニットの情報が含まれているものとすると、上りリンク割当て情報は各端末に共通のものが送信される。
多重部2は、通知された上りリンク割当て情報と必要に応じて下りトラヒックを多重化してフォーマット部4に出力する。
伝送モード1(1)では、図7に示したように端末200からパイロット信号以外の信号は送信されないので、図2の判定部10の出力は所定のデフォルト値である。
フォーマット部4は、多重部2の出力、パイロット信号処理部3が生成する下りパイロット信号及び上記所定のデフォルト値である判定部10の出力から所定の送信用フォーマットを生成する。これは例えば図5に示すようなフォーマットであり、この場合P1〜P100にパイロット信号を配置し、T1〜T300はその他の信号を配置する。
フォーマット部4の出力はOFDM変調部5でOFDM変調され、図示しないアンテナを通して各端末200に対して下りリンク信号として送信される。基地局100は上記上りリンク割当て情報を含む下りリンク信号を各端末200に送信した段階で伝送モード1は終了したものとして伝送モード2に移行する。各端末200は上記上りリンク割当て情報を含む下りリンク信号を受信した段階で伝送モード1は終了したものと認識し、伝送モード2に移行する。
2.伝送モード2(1)
基地局100からの下りリンク信号は端末200において図示しないアンテナを通して受信され、OFDM復調部21でOFDM復調される。OFDM復調された下りリンク信号からデフォーマット部22で下りトラヒックと上りリンク割当て情報が抽出され、上りリンク割当て情報はフォーマット/伝送モード制御部25に入力される。ここでフォーマット/伝送モード制御部25では上りリンク割当て情報により自局に対して指示された周波数ユニットでの送信を開始する。例えば上記伝送モード1(1)で説明した端末Aであれば図7のように伝送モード2(1)では周波数ユニット4を用いた送信を開始する。ここでは上りトラヒック信号および上りパイロット信号からフォーマット/伝送モード制御部25で図5に示すような上りフォーマットを生成する。この場合、T1〜T300には上りトラヒック信号を配置し、P1〜P100には3TTIに1度パイロット信号を配置して基地局100に向けて送信する。このパイロット信号の送信間隔は上記の通りでなくてもよく、予め決定されているか、通信状況等に応じて変更してもよい。
端末200から上りパイロット信号および上りトラヒック信号を受信した基地局100は、伝送モード1(1)の際と同様にFDMA復調部6でFDMA復調し、その出力をデフォーマット部7に入力する。デフォーマット部7では上りトラヒック信号を抽出すると信号抽出部9に入力する。信号抽出部9では上りトラヒック信号に含まれる制御信号を復号し、この制御信号を用いて上りトラヒック信号に含まれる上りトラヒックを復号する。
判定部10では、信号抽出部9で復号された上りトラヒックは、端末200が送信した上りトラヒックを誤りなく受信できたものなのかどうかの判定を行う。この判定には周知のCRC(Cycric Redudancy Check)を用いるものとする。これは端末200側で送信時に上りトラヒックにCRCを付加しておき、基地局100側で受信した上りトラヒックから生成したCRCと受信したCRCを比較し、一致するかどうかにより判定する方法である。判定部10は、正しく受信できたと判定した場合はACKを、正しく受信でなかったと判定した場合にはNACKを出力する。
フォーマット部4の出力は図5のフォーマットであり、P1〜P100にパイロット信号、T1〜T300にその他の信号である下りトラヒックおよびACK/NACK信号(1周波数ユニット毎にACKまたはNACKの一方)を配置し、OFDM変調部5でOFDM変調して端末200に送信する。この信号を受信可否信号と呼ぶことにする。
端末200は基地局100から受信可否信号を受信すると、OFDM復調部21で復調し、デフォーマット部22でACK/NACK信号を抽出する。フォーマット/伝送モード制御部25はこのACK/NACK信号を受信すると内蔵する図示しないカウンタによりNACKの回数をカウントする。このカウンタ(NACKカウンタ)は伝送モードが移行する際にリセットされ、現在の伝送モード2になってから基地局から送信されたNACKの回数をカウントする。
以後、この伝送モード2になってからの動作を繰り返し、端末200のフォーマット/伝送モード制御部25に内蔵されたNACKカウンタは、基地局100からNACKが送信されるたびにインクリメントされ、NACKの数をカウントする。
このNACKカウンタには所定の値が予め設定されていて、基地局100から送信されたNACKの数がこの所定値に達すると、カウンタはNACKの数が所定値(NACK上限数)に達したことを示す満了信号を発信し、フォーマット/伝送モード制御部25は伝送モードを伝送モード1(2)に切替え(図7)、同時にモード切替え要求信号を上りトラヒック信号により基地局100に対して送信する。
ここでは基地局100はいずれかの端末からモード切替え要求信号を受信すると、判定部10がモード切替え要求信号であることを検知し、全端末に対して伝送モード切替え指示信号を送信し、伝送モード1に切替えるように指示する。
なお上記NACK上限数はシステムにおいて予め固定された値でもまた基地局が指示して決定する値でもよく、さらに端末毎に異なる値としてもよく、NACK上限数に達する速さの履歴などにより基地局100が適宜端末毎に決定してもよい。
3.伝送モード2(1)
ここでは端末200は基地局100から伝送モード切替え指示信号を受信すると伝送モード1(2)に移行するが、伝送モード2(1)で周波数ユニット4を使用していた場合、伝送モード1(2)ではパイロット信号(PILOT)を周波数ユニット5→6→1→2→3→4の順に使用して送信する。伝送間隔は伝送モード1(1)と同じく2TTIであって、その内1TTIを伝送時間、残り1TTIを無伝送時間とするが、この配分はこれに限らない。この間、上りトラヒック信号は伝送モード2(1)と同じく、周波数ユニット4を使用して送信する。この伝送モード2(1)でのフォーマットは図5に示すもので、T1〜T300には上りトラヒック信号を配置し、パイロット信号を送信する際にはP1〜P100にパイロット信号を配置する。
フォーマット/伝送モード制御部25は、伝送モード1(1)や伝送モード2(1)と同様にこのフォーマットを図示しないRF(無線周波数)信号への変換手段やアンテナを通して基地局100に向けて送信する。
基地局100は、各端末200から図5のフォーマットで送信されるパイロット信号および上りトラヒック信号を受信し、FDMA復調部6でFDMA復調し、デフォーマット部7で上りトラヒック信号と上りパイロット信号(上りPILOT)を抽出する。上りトラヒックは信号抽出部9で復号され、以後図示しないトラヒック処理手段で所定の処理を受ける。
一方上りパイロット信号はチャネル品質推定部8に入力され、伝送モード1(1)の場合と同様に各端末200に対する周波数ユニットの割当てを行い、各端末200に通知する。ここでは端末Aには周波数ユニット2が割当てられたとする。
4.伝送モード2(2)
周波数ユニット2を割当てられた端末Aは図7に示すように、上りパイロット信号及び上りトラヒック信号とも、周波数ユニット2を使用して基地局100に対して送信する。これに対して基地局100は伝送モード2(1)と同様にACKまたはNACKを送信し、端末200はNACKが所定回数に達すると次の伝送モード1に移行する。
以後伝送モード1(2)と伝送モード2(2)と同様の動作が繰り返される。伝送モード1がこの発明における周波数ユニット変動伝送モードおよび周波数ユニット変動伝送ステップ、伝送モード2がこの発明における周波数ユニット固定伝送モードおよび周波数ユニット固定伝送ステップに相当する。また上りパイロット信号がこの発明における所定の上り信号、基地局100における上りパイロット信号のS/Nがこの発明における基地局側信号品質である。
以上のようにこの実施の形態においては、基地局100は各端末200との間で周波数ユニットを順次使用して送信を行い、各端末に適した周波数ユニットを選択し割当てるようにしているので、各端末と良好な通信状態を維持することが可能であり、スループットが向上するという効果がある。また各端末に割当てる周波数ユニットの選択に要する時間を短縮できるという効果がある。
またこの実施の形態においては、複数の端末と基地局との間の通信状態から各端末に周波数ユニットを割当てるので、システム全体のスループットが向上するという効果がある。
以上の例では図7のように、伝送モード1での各周波数ユニットの伝送間隔は2TTIであって、その内1TTIが伝送時間、残り1TTIが無伝送時間としているが、この配分はこれに限られず、たとえば予め基地局100からの指示などにより決定されるようにしてもよく、伝送モード制御部20が適宜変更可能としてもよい。また図7の例では端末200は伝送モード1において周波数ユニット1〜6でそれぞれ1回ずつ送信しているが、各周波数ユニットが複数回ずつ送信するとか、周波数ユニットにより送信回数を変えるようにしてもよく、例えば周波数ユニットの品質の履歴により基地局100の指示により周波数ユニットにより送信回数を変えるようにしてもよい。この場合も伝送モード制御部20が周波数ユニット毎の送信回数を適宜変更する。これにより基地局100と各端末200の間の通信環境の差や時間変動に対して柔軟に対応することが可能になる。
また以上の例では上りリンク割当て情報には全端末に関する周波数ユニットの情報が含まれているものとしたが、端末毎にその端末に割当てた周波数ユニットに関する情報のみを含むようにしてもよく、この場合は上りリンク割当て情報のデータ量が小さくなる。
また以上の例では、1台でも伝送モード2で受信したNACKの数が所定数(NACK上限数)を超えモード切替え要求信号を送信したら、基地局100はモード切替え指示信号を各端末に送信し各端末が伝送モード1に移行する例を示したが、所定数の端末からモード切替え要求信号が送信されるまで基地局はモード切替え指示信号を送信せず、所定数の端末がNACK上限数を超えてモード切替え要求信号を送信した後、各端末に対してモード切替え指示信号を送信し、各端末を伝送モード1に移行させるようにしてもよい。この場合、NACK上限数を超えた端末が使用していた周波数ユニットのみを順次使用してこれらの(NACK上限数を超えた)端末が伝送モード2で使用する周波数ユニットを決定するようにしてもよい。
また以上の例では、伝送モード2において1台の端末に割当てられる周波数ユニットは1種類(周波数帯域が1種類)である例を示したが、1台の端末に2種類以上の周波数ユニットを割当ててもよい。例えば上記実施の形態では図7のように端末Aには周波数ユニット4が割当てられているが、他の端末に割当てられていない周波数ユニットの中で端末Aに適する例えば周波数ユニット3などをさらに割当ててもよい。この場合はさらにスループットが向上するという効果がある。
また以上の例では伝送モード1において6種類の周波数ユニットを用いる例を示したが、基地局と端末の間では7種類以上の周波数ユニットが使用可能なシステムであってその中の6種類のみを使用している状態であってもよく、一般的にN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な通信システムにおいて、上記N種類の周波数ブロックのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを伝送モード1において順次用いてもよい。
上記列挙した変形例は、他の実施の形態に対しても適宜適用可能である。
実施の形態2.
実施の形態2を図9、図10を用いて説明する。
上記実施の形態1は伝送モード2において端末200が基地局100から所定回数のNACKを受信すると伝送モード1に切替えるものであったが、この実施の形態では、伝送モード2に移行してから所定時間が経過すると伝送モード1に切替える例を説明する。
この実施の形態に係る無線通信システム、基地局および端末装置(端末)の構成図はそれぞれ実施の形態1で示した図1、図2、図3と同様であり、また周波数ユニットに関しても図4、図5と同様である。
図9はこの実施の形態における通信システムの状態遷移を示す図であり、伝送モード2に移行後所定時間経過すると伝送モード1に移行することを示している。
図10における伝送モード1(1)の動作は実施の形態1と同様であり、端末200が上りパイロット信号(上りPILOT)を周波数ユニットを順次変えながら基地局100に伝送し、基地局100が各端末からのパイロット信号の品質(S/N)によって各端末に割当てる周波数ユニットを決定する。
実施の形態1と同様に、基地局100は端末200毎に上りリンク割当て情報を含む信号を各端末200に送信した段階で伝送モード1は終了したものと認識し、伝送モード2に移行する。各端末200は、上記上りリンク割当て情報を含む信号を受信した段階で伝送モード1は終了したものと認識し、伝送モード2に移行する。
伝送モード2(1)に移行すると、端末200は割当てられた周波数ユニットでのパイロット信号および上りトラヒックの送信を開始するが、この実施の形態においてはフォーマット/伝送モード制御部25に図示しないタイマが備えられ、伝送モード2(1)に移行してからの経過時間の測定を開始する。この経過時間が予め定められた時間に達すると、タイマは経過時間が予め定められた時間に達したことを示す満了信号を発信し、フォーマット/伝送モード制御部25は伝送モードを伝送モード1(2)に切替える(図7)。
伝送モード1(2)の動作は実施の形態1と同様であり、端末200は順次周波数ユニットを変更しながら上りパイロット信号を送信するとともに、上りトラヒック信号を伝送モード2(1)と同じ周波数ユニットによって送信する。そして基地局100が各端末からのパイロット信号の品質(S/N)によって各端末に割当てる周波数ユニットを決定する。基地局100は端末200毎に割当てられた周波数ユニットの番号(端末固有割り当て情報)を含む信号を各端末200に送信した段階で伝送モード1は終了したものと認識し、伝送モード2に移行する。各端末200は、上記端末固有割り当て情報を含む信号を受信した段階で伝送モード1は終了したものと認識し、伝送モード2(2)に移行する。
以後伝送モード2(2)と電力1(2)の繰り返しとなる。
この実施の形態2においては、伝送モード2に移行してからの経過時間でモードを切替えるようにしているので、端末および基地局から発信するモード切替え要求信号およびモード切替え指示信号を使用しなくてもすべての端末200で同時に切替えを行うことが可能となり、基地局および端末の構成および制御が容易になるという効果がある。
またこの実施の形態2においても、フォーマット/伝送モード制御部25にタイマーの他に実施の形態1と同様のNACKカウンタを設け、伝送モード2に移行後所定時間経過してもNACKカウンタの値が所定数に達していない場合はタイマーとNACKカウンタをリセットし、再度伝送モード2による伝送を開始するようにしてもよい。このようにすることにより、NACKの発生頻度が小さい周波数ユニットを使用しつづけることが可能になるので、基地局と端末とは良好な通信状態を維持することが可能となり、スループットが向上するという効果がある。
実施の形態3.
実施の形態3を図11〜図13を用いて説明する。
上記実施の形態1、2は上りパイロット信号の品質を用いて基地局で周波数ユニットの割当てを行う例を示したが、この実施の形態では下り信号のチャネル品質について端末から通知を受け、そのチャネル品質に基づいて上りリンク割当てを行う例を示す。
図11はこの実施の形態における基地局100の構成図、図12はこの実施の形態における端末200の構成図、図13はこの実施の形態における各伝送モードにおける下りパイロット信号と上りトラヒック信号を説明する図である。図13には下りトラヒック信号と上りパイロット信号は省略してある。図11の基地局100の構成図、図12の端末200の構成図は実施の形態1で説明した図2、図3とそれぞれ類似であるが、図11においては、図2のチャネル品質推定部8が削除されており、またデフォーマット部7の出力にチャネル品質情報であるCQI(Channel Quality Indicator)が付加されている。また図12においては、図3のデフォーマット部22の出力に下りパイロット信号(下りPILOT)が付加され、これを入力とするチャネル品質推定部31が付加されている。その他相当部分には同一符号を付して、説明を省略する。周波数ユニットおよび伝送フォーマットの構成も図4、図5と同様である。
この実施の形態3では、図13のように通信が開始されると第1回目の伝送モード3(伝送モード3(1))に入る。伝送モード3では基地局100のパイロット信号処理部3で生成された下りパイロット信号(下りPILOT)がフォーマット部4、OFDM変調部5を経由し、周波数ユニット1〜6(Funit1〜6)を順次用いて各端末200に対して送信される。
これに対して、端末200では受信した各周波数ユニットの下りパイロット信号からそのチャネル品質を示すCQIを生成し、生成した各周波数ユニット毎のCQIをデフォルトの周波数ユニット(図13では周波数ユニット1)を用いて上りトラヒック信号として送信する。
具体的には、基地局100から受信した信号をOFDM復調部21で復調した後、デフォーマット部22で下りパイロット信号を抽出し、チャネル品質推定部31に入力する。チャネル品質推定部31は実施の形態1で基地局100のチャネル品質推定部8の動作として説明したのと同様に、入力されたパイロット信号のS/N(信号対雑音比)を求める。S/Nの算出法としては、1つの周波数ユニットFunit毎にその長さである1TTI(0.5ms)内でのパイロット信号の振幅の平均値をS、振幅の標準偏差をNとしてその比を取る。このS/Nから周知の手順、例えば3GPP TSG−RAN−WG1 HSDPA R1−02−0675に示されている手順により、CQIを算出する。
チャネル品質推定部31でチャネル品質として算出されたCQIはフォーマット/伝送モード制御部25に入力され、前述のようにデフォルトの周波数ユニットである周波数ユニット1により基地局100に通知される。
基地局100はすべての端末200からの各周波数ユニットのCQIをFDMA復調部6、デフォーマット部7を通して抽出し、スケジューラ1に入力する。
端末200として端末A、B、Cの3台を対象に各周波数ユニットFunit1〜Funit6のCQIを算出した結果、図14のようになったとすると、すべての端末A、B、Cに関する周波数ユニットFunit1〜Funit6でのパイロット信号のCQIがスケジューラ1に通知される。図14は実施の形態1で説明した図8のS/NをCQIに置換したものと見なすことができる。
スケジューラ1はCQIを受信すると各周波数ユニットに対して最適な端末200を抽出する。周波数ユニット1に対して最適なのはCQIが25である端末B、周波数ユニット2に対してはCQIが30である端末Cというように、図14の枠内下部に示したように、周波数ユニット1〜6に対して最適な端末200を抽出する。
図14の場合、端末Bが最適として抽出された周波数ユニットが周波数ユニット1、5、6の3個、端末Cが最適として抽出された周波数ユニットが周波数ユニット2、3の2個あるので、端末B、Cに割当てる周波数ユニットを選択する必要がある。端末Bに対しては、周波数ユニット1、5、6のなかでS/Nが最も良かった周波数ユニット5を最優先とし、次いで周波数ユニット1、6の順とする。同様に端末Cに対しても周波数ユニット2、3の順に優先順位をつける。
ここでは、各端末200に対して1個ずつの周波数ユニットを割当てるものとして、端末Aには周波数ユニット4、端末Bに対しては周波数ユニット5、端末Cに対しては周波数ユニット2を割当てる。スケジューラ1はこの端末と端末に割当てた周波数ユニットの組合せを上りリンク割当て情報として多重部2に通知し、フォーマット部4、OFDM変調部5を介して各端末200に通知する。
以後実施の形態1における伝送モード2(1)と同様に各端末は割り当てられた周波数ユニットを用いて上りトラヒックを送信し、所定数のNACKを受信した場合にモード切替え要求信号を上りトラヒックにより基地局100に対して送信する。これにより基地局100は2回目の伝送モード3(伝送モード3(2))に移行するよう全端末に対して伝送モード切替え指示信号を送信し、以後伝送モード3と伝送モード4との間で交互に移行するという動作を繰り返す。
伝送モード3がこの発明における周波数ユニット変動伝送モードおよび周波数ユニット変動伝送ステップ、伝送モード4がこの発明における周波数ユニット固定伝送モードおよび周波数ユニット固定伝送ステップに相当する。また下りパイロット信号がこの発明における所定の下り信号、端末200における下りパイロット信号のCQIがこの発明における端末側信号品質である。
以上の実施の形態によれば、基地局100は端末200から下りチャネルのCQIを利用して上りチャネルの割当てを行うので、基地局における処理の負荷が減るという効果がある。
特に、TDD方式(Time Division Duplex方式=上りリンクと下りリンクの周波数が同一で、上りリンクと下りリンクを時分割送信する方式)の場合は上りリンクと下りリンクの品質が一致するので、この実施の形態は有効である。
またパスロスやシャドウイングは上りリンクと下りリンクでほぼ一致するためFDD方式(Frequency Division Duplex方式=上りリンクと下りリンクの周波数が異なる方式)であっても簡易的に上りスケジューリングを行うためには有効である。
なお上記の実施の形態においては伝送モード4は端末が所定回数のNACKを受信した場合に伝送モード3に移行する例を示したが、実施の形態2の伝送モード2と同様に伝送モード4に移行してから所定の時間が経過したら伝送モード3に移行するようにしてもよい。
またこの実施の形態における伝送モード3(1)を用いて上りの周波数ユニットを決定し、以後は実施の形態1または実施の形態2の伝送モード2(1)からの動作を行うようにしてもよく、適宜実施の形態1〜3の各モードを混在させて使用してもよい。
以上のように、本発明に係る通信方法は、複数の周波数帯域を用いて基地局と端末装置とが通信を行う通信方法として有用であり、特に端末装置が使用する周波数帯域を指示する通信方法に適している。
この発明に係る無線通信システムの構成図。 実施の形態1、2に係る基地局の構成図。 実施の形態1、2に係る端末装置の構成図。 この発明に係る周波数ユニットを説明する図。 この発明に係る周波数ユニットの構成図。 実施の形態1に係る状態遷移図。 実施の形態1に係る上りリンク伝送を説明する図。 実施の形態1、2に係る各端末装置における周波数ユニット毎のS/Nの例を示す図。 実施の形態2に係る状態遷移図。 実施の形態2に係る上りリンク伝送を説明する図。 実施の形態3に係る基地局の構成図。 実施の形態3に係る端末装置の構成図。 実施の形態3に係る各伝送モードにおける下りパイロット信号と上りトラヒックを示すず。 実施の形態1、2に係る各端末装置における周波数ユニット毎のCQIの例を示す図。
符号の説明
1 スケジューラ、 2 多重部、 3 パイロット信号処理部、 4 フォーマット部、 5 OFDM変調部、 6 FDMA復調部、 7 デフォーマット部、 8 チャネル品質推定部、 9 信号抽出部、 10 判定部、 21 OFDM復調部、 22 デフォーマット部、 23 下りトラヒック処理部、 24 上り信号生成部、 25 フォーマット/伝送モード制御部、 31 チャネル品質推定部、 100 基地局、 200a〜200n 端末装置A〜端末装置N。

Claims (14)

  1. 基地局との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な端末装置であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて上記基地局に所定の上り信号を送信する周波数ユニット変動伝送モードと、
    上記基地局が受信した上記所定の上り信号の信号品質である基地局側信号品質に基づいて選択された上記M種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記基地局と通信を行う周波数ユニット固定伝送モードと、
    により通信を行うように構成されたことを特徴とする端末装置。
  2. 基地局との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な端末装置であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて上記基地局が送信する所定の下り信号を受信し、該受信した所定の下り信号の信号品質である端末側信号品質を算出する周波数ユニット変動伝送モードと、
    上記上記端末側信号品質に基づいて選択された上記M種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記基地局と通信を行う周波数ユニット固定伝送モードと、
    により通信を行うように構成されたことを特徴とする端末装置。
  3. 上記周波数ユニット固定伝送モードから周波数ユニット変動伝送モードへの切り替え動作は、上記周波数ユニット固定伝送モードに移行した後に当該端末装置が送信した信号に対して上記基地局から受信したNACK信号の回数に基づいて実行される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端末装置。
  4. 上記周波数ユニット固定伝送モードから周波数ユニット変動伝送モードへの切り替え動作は、上記周波数ユニット固定伝送モードに移行してからの経過時間に基づいて実行される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端末装置。
  5. 端末装置との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な基地局であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて上記端末装置が送信する所定の上り信号を受信する周波数ユニット変動伝送モードと、
    上記受信した所定の上り信号の信号品質である基地局側信号品質に基づいて選択された上記M種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記端末装置と通信を行う周波数ユニット固定伝送モードと、
    により通信を行うように構成されたことを特徴とする基地局。
  6. 端末装置との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な基地局であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて所定の下り信号を送信し、該送信した所定の下り信号の上記端末装置における信号品質である端末側信号品質について上記端末装置から通知を受ける周波数ユニット変動伝送モードと、
    上記通知された端末側同期信号品質に基づいて上記M種類の周波数ユニットのうちの特定の周波数ユニットを選択し、該選択した特定の周波数ユニットを用いて上記端末装置と通信を行う周波数ユニット固定伝送モードと、
    により通信を行うように構成されたことを特徴とする基地局。
  7. 上記周波数ユニット固定伝送モードから周波数ユニット変動伝送モードへの切り替え動作は、上記周波数ユニット固定伝送モードに移行した後に上記端末装置が送信した信号に対して当該基地局から受信したNACK信号の回数に基づいて実行される
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の基地局。
  8. 上記周波数ユニット固定伝送モードから周波数ユニット変動伝送モードへの切り替え動作は、上記周波数ユニット固定伝送モードに移行してからの経過時間に基づいて実行される
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の基地局。
  9. 請求項1に記載の端末装置および請求項5に記載の基地局を備えることを特徴とする無線通信システム。
  10. 請求項2に記載の端末装置および請求項6に記載の基地局を備えることを特徴とする無線通信システム。
  11. 基地局との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な端末装置における無線通信方法であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて上記基地局に所定の上り信号を送信する周波数ユニット変動伝送ステップと、
    上記基地局が受信した上記所定の上り信号の信号品質である基地局側信号品質に基づいて選択された上記M種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記基地局と通信を行う周波数ユニット固定伝送ステップと、
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
  12. 基地局との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な端末装置における無線通信方法であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて上記基地局が送信する所定の下り信号を受信し、該受信した所定の下り信号の信号品質である端末側同期信号品質を算出する周波数ユニット変動伝送ステップと、
    上記端末側信号品質に基づいて選択された上記M種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記基地局と通信を行う周波数ユニット固定伝送ステップと、
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
  13. 端末装置との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な基地局における無線通信方法であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて上記端末装置が送信する所定の上り信号を受信する周波数ユニット変動伝送ステップと、
    上記受信した所定の上り信号の信号品質である基地局側信号品質に基づいて選択された上記M種類のうちの特定の周波数ユニットを用いて上記端末装置と通信を行う周波数ユニット固定伝送ステップと、
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
  14. 端末装置との通信においてそれぞれが所定の周波数帯域を持つN種類(N≧2)の周波数ユニットを利用可能な基地局における無線通信方法であって、
    上記N種類の周波数ユニットのうちのM種類(N≧M≧2)の周波数ユニットを順次用いて所定の下り信号を送信し、該送信した所定の下り信号の上記端末装置における信号品質である端末側信号品質について上記端末装置から通知を受ける周波数ユニット変動伝送ステップと、
    上記通知された端末側信号品質に基づいて上記M種類の周波数ユニットのうちの特定の周波数ユニットを選択し、該選択した特定の周波数ユニットを用いて上記端末装置と通信を行う周波数ユニット固定伝送ステップと、
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
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