JP2008033696A - 自律移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、上位制御機構と下位制御機構とで構成される自律移動体の行動を制御すべくパーティクルフィルタを適用する際に、自律移動体の現在位置の推定精度を高めることを実現する新たな技術の提供を目的とする。
【解決手段】下位センサの検出値に基づいて推定した自律移動体の状態変化量を処理対象として、その状態変化量の信頼度分布の上下限を設定する手段と、環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布の上下限を設定する手段と、自律移動体の状態毎に設定した上下限を統合する手段と、統合した上下限に基づいて自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出する手段と、環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を、算出した信頼度分布に基づいて修正する手段とを備えるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自律的に移動する自律移動体に関し、特に、パーティクルフィルタを用いて自律移動体の状態を推定してその移動を制御するという構成を採るときにあって、下位センサによる検出値に基づいてパーティクルフィルタに依らずに直接的に自律移動体を制御するという機構が組み込まれるときにも、パーティクルフィルタによる自律移動体の状態推定を高精度に実行できるようにする自律移動体に関する。
複雑な実環境下で自律移動体が安定的なナビゲーションを実現するためには、図13に示すように、外界情報を感知する分散センサネットワークと、各々のセンサ入力に応じて単純的な基本行動を選択する機構(下位の制御機構)と、各センサの情報を統合して処理することによって最適な行動を選択する機構(上位の制御機構)という3つが必要である。
ここで、このような下位制御機構と上位制御機構とを統合したアーキテクチャはハイブリッドアーキテクチャと呼ばれている。
自律移動体における従来の研究では、エンコーダや慣性センサやビジョンセンサなどの複数のセンサの情報をカルマンフィルタを用いて統合することが一般的であるが、この方法はハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体には現実には適用しにくいという問題がある。
すなわち、カルマンフィルタによる方法では、自律移動体の構造モデルと運動モデルとに従い、カルマンフィルタが推定した過去の時間での自律移動体の運動量に基づいて、ある決まった時間サンプリングで次の時間での運動状態を予測することになるが、この時間サンプリングは処理データが多い場合に長くなる。
一方、下位制御機構は常に短い時間サンプリングで自律移動体と障害物との接近状態を確認しており、自律移動体が障害物や壁などに接近し過ぎるとその動きはスタックされ、下位制御機構は、減速、方向変更などの単純行動を選択して、スタックから脱出することを試みることになるが、この際、カルマンフィルタが予測した自律移動体の運動状態は実際の状況とは異なるものとなる。
このようなことから、カルマンフィルタを用いてハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体の最適な行動を制御するという方法は現実には適用しにくいという問題がある。
つまり、上位制御機構に実装しているカルマンフィルタが、実環境の状況変化を素早く把握して反応する下位制御機構の挙動を予測できないことから、カルマンフィルタを用いてハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体の最適な行動を制御するという方法は現実には適用しにくいのである。
このようなことを背景にして、近年、パーティクルフィルタを用いてハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体の最適な行動を制御するという方法が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
M.Isard and A.Blake,"Condensation-conditional density propagation for visual tracking," IJCV, Vol.29, No.1, pp.5-28, 1998.
パーティクルフィルタもまた、カルマンフィルタと同様に、パーティクルフィルタが推定した現在の自律移動体の運動状態に基づいて次の時間での運動状態を予測するという処理を行う。
これから、カルマンフィルタによる方法と同じ理由により、パーティクルフィルタによる方法も現実には適用しにくい。
ただし、予測される運動の量として、オドメトリ(エンコーダやジャイロによる自己位置推定)を用いるならば、パーティクルフィルタを適用することは可能である。
しかしながら、オドメトリには不確かさ(曖昧さ)が含まれており、この不確かさを考慮せずにパーティクルフィルタを適用するならば、推定した自己位置の精度が著しく低くなることから、安定した自己位置推定は困難なものとなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、ハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体の行動を制御すべくパーティクルフィルタを適用する際に、オドメトリの情報を直接利用して自律移動体の移動の予測量とすることで、パーティクルフィルタの適用を可能にする場合にあって、オドメトリの情報の不確かさを考慮して、複数センサからの情報を統合することにより、自律移動体の現在位置の推定精度を高めることを実現する新たな技術の提供を目的とする。
この目的を達成するために、本発明の自律移動体は、上位センサによる環境測定を行い、パーティクルフィルタを用いて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する上位制御機構と、下位センサによる検出値に基づいて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する下位制御機構とを備えるという構成を採るときにあって、(1)下位センサの検出値に基づいて推定した自律移動体の状態変化量を処理対象として、その状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第1の設定手段と、(2)環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第2の設定手段と、(3)自律移動体の状態毎に、第1及び第2の設定手段の設定した上限を統合するとともに、第1及び第2の設定手段の設定した下限を統合する統合手段と、(4)統合手段の統合した上限及び下限に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出する算出手段と、(5)環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を、算出手段の算出した信頼度分布に基づいて修正する修正手段とを備えるように構成する。
ここで、以上の各処理手段はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際に本発明の自律移動体が搭載するコンピュータにインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の自律移動体では、第1の設定手段は、下位センサの検出値に基づいて推定した自律移動体の状態変化量を処理対象として、その状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する。例えば、下位センサの検出値を中心にして、その近傍領域に規定の分布を示す状態変化量の集合の信頼度を設定して、その集合の示す信頼度に基づいて上限及び下限を設定するのである。
そして、第2の設定手段は、環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する。例えば、各パーティクルの位置する状態変化量空間を中心にして、その近傍領域に含まれるパーティクルの持つ状態変化量の信頼度の平均値を算出することで、各パーティクルについて区間信頼度を設定して、それらの区間信頼度の示す信頼度に基づいて上限及び下限を設定するのである。
このようにして、第1及び第2の設定手段が自律移動体の状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定すると、統合手段は、自律移動体の状態毎に、第1及び第2の設定手段の設定した上限を統合するとともに、第1及び第2の設定手段の設定した下限を統合する。例えば、第1及び第2の設定手段の設定した上限を重み平均することでそれらの上限を統合するとともに、第1及び第2の設定手段の設定した下限を重み平均することでそれらの下限を統合するのである。
続いて、算出手段は、統合手段の統合した上限及び下限に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出する。例えば、統合手段の統合した上限及び下限に対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出するのである。
これを受けて、修正手段は、環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を、算出手段の算出した信頼度分布に基づいて修正する。例えば、環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度と、算出手段の算出した信頼度分布の持つ該当する信頼度とを乗算することで、環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を修正するのである。
このようにして、本発明では、ハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体の行動を制御すべくパーティクルフィルタを適用する際に、オドメトリの情報を直接利用して自律移動体の移動の予測量とすることで、パーティクルフィルタの適用を可能にする場合にあって、オドメトリの情報の不確かさを考慮して、複数センサからの情報を統合するように処理する。
この構成に従って、本発明によれば、下位センサによる検出値に基づいてパーティクルフィルタに依らずに直接的に自律移動体を制御するという機構が組み込まれるときにも、パーティクルフィルタによる自律移動体の状態推定を高精度に実行することができるようになる。
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
図1に、本発明を具備するハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体に搭載されることになる上位制御機構1及び下位制御機構2の装置構成例を図示する。
この図に示すように、本発明を実現すべく備えられる上位制御機構1は、下位制御機構2から送られてくる下位センサ情報を取得する下位センサ情報取得モジュール10と、自律移動体の周囲の環境を撮影するステレオカメラ11と、ステレオカメラ11の撮影した映像情報を入力するステレオカメラ入力部12と、ステレオカメラ入力部12の入力した映像情報に基づいて3次元環境計測(ビジョンの計測)を実行する3次元環境計測部13と、3次元環境計測部13の計測結果を使い、パーティクルフィルタの手法に基づいて自律移動体の自己位置を推定する自己位置推定モジュール14と、自己位置推定モジュール14の自己位置推定結果に基づいて自律移動体の経路を計画する経路計画モジュール15とを備える。
一方、本発明を実現すべく備えられる下位制御機構2は、複数のセンサで構成される下位センサ系20と、下位センサ系20のセンサにより検出されたデータを記憶するセンサデータ記憶モジュール21と、上位制御機構1の経路計画モジュール15から送られてくる自律移動体の行動情報(自律移動体をどのように動かすのかを指示する情報)を受け取る行動情報受付モジュール22と、下位センサ系20のセンサにより検出されたデータに基づいて行動する自律移動体の行動情報(自律移動体をどのように動かすのかを指示する情報)を出力する単純反応処理モジュール23と、行動情報受付モジュール22の受け付けた行動情報か単純反応処理モジュール23の出力する行動情報のいずれか一方を選択する行動選択機構24と、行動選択機構24の選択した行動情報に基づいて自律移動体を駆動する自律移動体駆動機構25とを備える。
下位制御機構2の備える下位センサ系20は、自律移動体のX方向の移動量を検出するエンコーダ200と、自律移動体のY方向の移動量を検出するエンコーダ201と、自律移動体の移動方向を検出するジャイロ202と、自律移動体と障害物との間の距離を測定する距離センサ203などのセンサで構成されている。
ここで、本発明では、ジャイロ202を使って自律移動体の移動方向を検出するという方法を用いる他に、エンコーダ200の検出する移動量とエンコーダ201の検出する移動量とに基づいて自律移動体の移動方向を検出するという方法を用いている。
また、行動選択機構24は、距離センサ203が自律移動体と障害物との間の距離が近いことを検出する場合には、単純反応処理モジュール23の出力する行動情報を選択して自律移動体駆動機構25に渡し、距離センサ203が自律移動体と障害物との間の距離が遠いことを検出する場合には、行動情報受付モジュール22の受け付けた行動情報を選択して自律移動体駆動機構25に渡すように処理する。
このように構成される上位制御機構1及び下位制御機構2に従って、自律移動体は、障害物との間の距離が近い場合には、下位センサ系20のセンサデータに基づいて決定された行動情報に従って行動し、障害物との間の距離が遠い場合には、パーティクルフィルタによる自己位置推定結果に基づいて決定された行動情報に従って行動することになる。
図2に、本発明を実現すべく備えられる自己位置推定モジュール14の装置構成例を図示する。
この図に示すように、自己位置推定モジュール14は、パーティクルフィルタ140と、エンコーダ推定信頼度分布処理部141と、ジャイロ推定信頼度分布処理部142と、ビジョン推定信頼度分布処理部143と、上限重み平均算出部144と、下限重み平均算出部145と、Pls分布生成部146と、統合処理部147とを備える。
このパーティクルフィルタ140は、パーティクルのリサンプリングとサンプルの評価を行い、ビジョンによる信頼度の分布であるビジョン信頼度分布148を得て、それに基づいて、パーティクルのリサンプリングとサンプルの評価を行うことを繰り返すことで、自律移動体の自己位置を推定する処理を行う。
ここで、ビジョン信頼度分布148は、横軸がパーティクルの位置を示し、縦軸が信頼度を示すものであって、パーティクルフィルタ140により、自律移動体のX方向の移動量u(前回処理時の位置からの移動量)、自律移動体のY方向の移動量v(前回処理時の位置からの移動量)、自律移動体の移動方向の変化量θ(前回処理時の移動方向からの変化量)のそれぞれについて生成されることになる。
エンコーダ推定信頼度分布処理部141は、エンコーダ200,201により検出された自律移動体の移動量u,vを入力として、その入力した移動量u,vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定し、さらに、入力した自律移動体の移動量u,vに基づいて自律移動体の移動方向の変化量θを算出し、その算出した移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
ジャイロ推定信頼度分布処理部142は、ジャイロ202により検出された自律移動体の移動方向の変化量θを入力として、その入力した移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
ビジョン推定信頼度分布処理部143は、パーティクルフィルタ140により生成されたビジョン信頼度分布148を入力として、その入力したビジョン信頼度分布148に基づいて、ビジョンにより検出された自律移動体の移動量u,vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定するとともに、ビジョンにより検出された自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
上限重み平均算出部144は、(イ)自律移動体の移動量uについて、エンコーダ推定信頼度分布処理部141の設定した推定信頼度分布の上限と、ビジョン推定信頼度分布処理部143の設定した推定信頼度分布の上限とを重み平均することで統合し、(ロ)さらに、自律移動体の移動量vについて、エンコーダ推定信頼度分布処理部141の設定した推定信頼度分布の上限と、ビジョン推定信頼度分布処理部143の設定した推定信頼度分布の上限とを重み平均することで統合し、(ハ)さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについて、エンコーダ推定信頼度分布処理部141の設定した推定信頼度分布の上限と、ジャイロ推定信頼度分布処理部142の設定した推定信頼度分布の上限と、ビジョン推定信頼度分布処理部143の設定した推定信頼度分布の上限とを重み平均することで統合する。
下限重み平均算出部145は、(イ)自律移動体の移動量uについて、エンコーダ推定信頼度分布処理部141の設定した推定信頼度分布の下限と、ビジョン推定信頼度分布処理部143の設定した推定信頼度分布の下限とを重み平均することで統合し、(ロ)さらに、自律移動体の移動量vについて、エンコーダ推定信頼度分布処理部141の設定した推定信頼度分布の下限と、ビジョン推定信頼度分布処理部143の設定した推定信頼度分布の下限とを重み平均することで統合し、(ハ)さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについて、エンコーダ推定信頼度分布処理部141の設定した推定信頼度分布の下限と、ジャイロ推定信頼度分布処理部142の設定した推定信頼度分布の下限と、ビジョン推定信頼度分布処理部143の設定した推定信頼度分布の下限とを重み平均することで統合する。
Pls分布生成部146は、(イ)自律移動体の移動量uについて、上限重み平均算出部144の統合した上限と下限重み平均算出部145の統合した下限とに対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の移動量uについての信頼度分布を示すPls分布を生成し、(ロ)自律移動体の移動量vについて、上限重み平均算出部144の統合した上限と下限重み平均算出部145の統合した下限とに対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の移動量vについての信頼度分布を示すPls分布を生成し、(ハ)自律移動体の移動方向の変化量θについて、上限重み平均算出部144の統合した上限と下限重み平均算出部145の統合した下限とに対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の移動方向の変化量θについての信頼度分布を示すPls分布を生成する。
統合処理部147は、(イ)パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動量uについてのビジョン信頼度分布148と、Pls分布生成部146により生成された自律移動体の移動量uについてのPls分布とを統合することで、パーティクルフィルタ140のリサンプリングに用いられる自律移動体の移動量uについてのビジョン信頼度分布(ビジョン信頼度分布148に代わるもの)を生成し、(ロ)さらに、パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動量vについてのビジョン信頼度分布148と、Pls分布生成部146により生成された自律移動体の移動量vについてのPls分布とを統合することで、パーティクルフィルタ140のリサンプリングに用いられる自律移動体の移動量vについてのビジョン信頼度分布(ビジョン信頼度分布148に代わるもの)を生成し、(ハ)さらに、パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動方向の変化量θについてのビジョン信頼度分布148と、Pls分布生成部146により生成された自律移動体の移動方向の変化量θについてのPls分布とを統合することで、パーティクルフィルタ140のリサンプリングに用いられる自律移動体の移動方向の変化量θについてのビジョン信頼度分布(ビジョン信頼度分布148に代わるもの)を生成する。
次に、図2のように構成される自己位置推定モジュール14の実行する処理について説明する。
パーティクルフィルタ140は、パーティクルのリサンプリングとサンプルの評価を行い、ビジョンによる信頼度の分布であるビジョン信頼度分布148を生成する。
このビジョン信頼度分布148の生成を受けて、エンコーダ推定信頼度分布処理部141は、エンコーダ200,201により検出された自律移動体の移動量u,vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定し、さらに、移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
例えば、図3に示すように、エンコーダ200により検出された自律移動体の移動量uの近傍に、三角分布で定義される信頼度分布の集合を想定することで、その移動量uについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定するのである。
そして、このビジョン信頼度分布148の生成を受けて、ジャイロ推定信頼度分布処理部142は、エンコーダ推定信頼度分布処理部141と同様の処理に従って、ジャイロ202により検出された自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
一方、このビジョン信頼度分布148の生成を受けて、ビジョン推定信頼度分布処理部143は、ビジョン信頼度分布148に基づいて、ビジョンにより検出された自律移動体の移動量u,vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定するとともに、ビジョンにより検出された自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
例えば、移動量uについての推定信頼度分布の上限及び下限の設定処理で説明するならば、(ui,i,θi ) という3次元空間値を持つパーティクルSi (例えば、i=1〜500)のそれぞれについて、パーティクルSi を中心とする近傍空間を定義して、区間〔ui −u’,ui +u’〕の中に入る全てのパーティクルについて、パーティクルSi の近傍空間に入るのか否かをチェックして、近傍空間に入ると判断したパーティクルSi の信頼度の平均値mi を算出することで、
{〔u1 −u’,u1 +u’〕,m1
{〔u2 −u’,u2 +u’〕,m2


{〔u500 −u’,u500 +u’〕,m500
という集合を生成して、
上限=Σmi ただし、a∩b≠φの総和を算出する ・・・・(1)式
下限=Σmi ただし、a⊆b≠φの総和を算出する ・・・・(2)式
という算出式に従って、図4に示すように、ビジョンにより検出された自律移動体の移動量uについての推定信頼度分布の上限及び下限を設定するのである。
ここで、(1)式及び(2)式はDempster-Shafer 確率モデルで使用されている式であり、Dempster-Shafer 確率モデルについて記載する下記の文献では、(1)式についてはPls(b)として記載し、(2)式についてはBel(b)と記載している。
〔Dempster-Shafer 確率モデルの文献〕
S.Ferson, V.Kreinovich, L.Ginzburg, D.Myers, and K.Sents, "Constructing probability boxes and DempsterShafer structures," Technical report, Sandia National Laboratories, 2003.
エンコーダ推定信頼度分布処理部141、ジャイロ推定信頼度分布処理部142及びビジョン推定信頼度分布処理部143が推定信頼度分布の上限を設定すると、上限重み平均算出部144は、自律移動体の移動量uについて、それらの設定された推定信頼度分布の上限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動量vについて、それらの設定された推定信頼度分布の上限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについて、それらの設定された推定信頼度分布の上限を重み平均することで統合する。
すなわち、自律移動体の移動量uについて説明するならば、図5に示すような重み平均演算を行うことで、エンコーダ推定信頼度分布処理部141が自律移動体の移動量uについて設定した推定信頼度分布の上限と、ビジョン推定信頼度分布処理部143が自律移動体の移動量uについて設定した推定信頼度分布の上限とを統合するのである。
そして、エンコーダ推定信頼度分布処理部141、ジャイロ推定信頼度分布処理部142及びビジョン推定信頼度分布処理部143が推定信頼度分布の下限を設定すると、下限重み平均算出部145は、上限重み平均算出部144と同様の重み平均演算を実行することで、自律移動体の移動量uについて、それらの設定された推定信頼度分布の下限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動量vについて、それらの設定された推定信頼度分布の下限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについて、それらの設定された推定信頼度分布の下限を重み平均することで統合する。
このようにして、自己位置推定モジュール14は、図6に示すように、エンコーダ200により検出された自律移動体の移動量uについての推定信頼度分布(図中に示すエラーモデル)を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定し、さらに、ビジョン信頼度分布148に基づいて、ビジョンにより検出された自律移動体の移動量uについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定して、それらの上限を重み平均により統合するとともに、それらの下限を重み平均により統合するように処理するのである。
そして、自己位置推定モジュール14は、図7に示すように、エンコーダ201により検出された自律移動体の移動量vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定し、さらに、ビジョン信頼度分布148に基づいて、ビジョンにより検出された自律移動体の移動量vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定して、それらの上限を重み平均により統合するとともに、それらの下限を重み平均により統合するように処理するのである。
そして、自己位置推定モジュール14は、図8に示すように、エンコーダ200,201により検出された自律移動体の移動量u,vに基づいて自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定、さらに、ジャイロ202により検出された自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定し、さらに、ビジョンにより検出された自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定して、それらの上限を重み平均により統合するとともに、それらの下限を重み平均により統合するように処理するのである。
続いて、Pls分布生成部146は、上限重み平均算出部144の統合した上限と下限重み平均算出部145の統合した下限とに対して、上述の(1)式を適用することによりDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の移動量uについての信頼度分布を示すPls分布と、自律移動体の移動量vについての信頼度分布を示すPls分布と、自律移動体の移動方向の変化量θについての信頼度分布を示すPls分布とを生成する。
すなわち、上限重み平均算出部144の統合した上限と下限重み平均算出部145の統合した下限とに対して、上述の(1)式を適用することで、図9に示すようなPls分布を生成することで、自律移動体の移動量uについての信頼度分布を示すPls分布と、自律移動体の移動量vについての信頼度分布を示すPls分布と、自律移動体の移動方向の変化量θについての信頼度分布を示すPls分布とを生成するのである。
このPls分布生成部146によるPls分布の生成を受けて、統合処理部147は、パーティクルフィルタ140により生成されたビジョン信頼度分布148と、Pls分布生成部146により生成されたPls分布とを統合することで、パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動量uについてのビジョン信頼度分布148と、パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動量vについてのビジョン信頼度分布148と、パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動方向の変化量θについてのビジョン信頼度分布148とを補正する。
すなわち、自律移動体の移動量uについて説明するならば、図10に示すような統合演算を行うことで、パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動量uについてのビジョン信頼度分布148と、Pls分布生成部146により生成された自律移動体の移動量uについてのPls分布とを統合することで、パーティクルフィルタ140により生成された自律移動体の移動量uについてのビジョン信頼度分布148を補正するのである。
このようにして、自己位置推定モジュール14は、図11の処理フローに示すように、ステップS10で、パーティクルフィルタ140によりパーティクルのリサンプリングとサンプルの評価を行い、ビジョンによる信頼度の分布であるビジョン信頼度分布148を生成すると、続いて、ステップS11で、エンコーダ200,201の検出値に基づいて、自律移動体の移動量u,vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定し、さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
続いて、ステップS12で、ジャイロ202の検出値に基づいて、自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
続いて、ステップS13で、ビジョン信頼度分布148に基づいて、自律移動体の移動量u,vについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定し、さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについての推定信頼度分布を生成して、その生成した推定信頼度分布の上限及び下限を設定する。
続いて、ステップS14で、自律移動体の移動量uについて、設定した推定信頼度分布の上限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動量vについて、設定した推定信頼度分布の上限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについて、設定した推定信頼度分布の上限を重み平均することで統合する。
続いて、ステップS15で、自律移動体の移動量uについて、設定した推定信頼度分布の下限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動量vについて、設定した推定信頼度分布の下限を重み平均することで統合し、さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについて、設定した推定信頼度分布の下限を重み平均することで統合する。
続いて、ステップS16で、自律移動体の移動量uについて、統合した上限と統合した下限とに対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の移動量uについての信頼度分布を示すPls分布を生成し、さらに、自律移動体の移動量vについて、統合した上限と統合した下限とに対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の移動量vについての信頼度分布を示すPls分布を生成し、さらに、自律移動体の移動方向の変化量θについて、統合した上限と統合した下限とに対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の移動方向の変化量θについての信頼度分布を示すPls分布を生成する。
続いて、ステップS17で、自律移動体の移動量uについて、パーティクルフィルタ140により生成したビジョン信頼度分布148をPls分布で補正し、自律移動体の移動量vについて、パーティクルフィルタ140により生成したビジョン信頼度分布148をPls分布で補正し、自律移動体の移動方向の変化量θについて、パーティクルフィルタ140により生成したビジョン信頼度分布148をPls分布で補正して、パーティクルフィルタ140による次のリサンプリングにと処理を進めていくことになる。
図12に、本発明の有効性を検証するために行った実験結果を図示する。
この実験結果では、u,v,θについてのPls分布と、それらのPls分布を統合する前のビジョン信頼度分布148と、それらのPls分布を統合した後のビジョン信頼度分布148の一例を図示している。
この実験結果から分かるように、エンコーダ200,201及びジャイロ202の検出結果をビジョン信頼度分布148に反映させることで、誤りのピークが抑制されることになるとともに、曖昧さが抑制されることになり、これにより本発明の有効性を検証できた。
本発明によれば、分散センサネットワーク及びハイブリッドアーキテクチャの制御方式を用いる自律移動体を対象として、自律移動体の自己位置を推定するために、内部センサによるデッドレコリングと外部センサによるデッドレコリングとを統合して、自律移動体の自己位置を高精度に推定することができるようになる。
(付記1)上位センサによる環境測定を行い、パーティクルフィルタを用いて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する上位制御機構と、下位センサによる検出値に基づいて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する下位制御機構とを備える自律移動体であって、前記下位センサの検出値に基づいて推定した自律移動体の状態変化量を処理対象として、その状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第1の設定手段と、前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第2の設定手段と、自律移動体の状態毎に、前記第1及び第2の設定手段の設定した上限を統合するとともに、前記第1及び第2の設定手段の設定した下限を統合する統合手段と、前記統合手段の統合した上限及び下限に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出する算出手段と、前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を、前記算出手段の算出した信頼度分布に基づいて修正する修正手段とを備えることを、特徴とする自律移動体。
(付記2)付記1に記載の自律移動体において、前記第1の設定手段は、前記下位センサの検出値を中心にして、その近傍領域に規定の分布を示す状態変化量の集合の信頼度を設定して、その集合の示す信頼度に基づいて、前記上限及び下限を設定することを、特徴とする自律移動体。
(付記3)付記1に記載の自律移動体において、前記第2の設定手段は、各パーティクルの位置する状態変化量空間を中心にして、その近傍領域に含まれるパーティクルの持つ状態変化量の信頼度の平均値を算出することで、各パーティクルについて区間信頼度を設定して、それらの区間信頼度の示す信頼度に基づいて、前記上限及び下限を設定することを、特徴とする自律移動体。
(付記4)付記1ないし3のいずれか1項に記載の自律移動体において、前記統合手段は、前記第1及び第2の設定手段の設定した上限を重み平均することでそれらの上限を統合するとともに、前記第1及び第2の設定手段の設定した下限を重み平均することでそれらの下限を統合することを、特徴とする自律移動体。
(付記5)付記1ないし4のいずれか1項に記載の自律移動体において、前記算出手段は、前記統合手段の統合した上限及び下限に対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出することを、特徴とする自律移動体。
(付記6)付記1ないし5のいずれか1項に記載の自律移動体において、前記修正手段は、前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度と、前記算出手段の算出した信頼度分布の持つ該当する信頼度とを乗算することで、前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を修正することを、特徴とする自律移動体。
(付記7)上位センサによる環境測定を行い、パーティクルフィルタを用いて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する上位制御機構と、下位センサによる検出値に基づいて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する下位制御機構とを備える自律移動体を制御するために用いられる自律移動体制御用プログラムであって、コンピュータを、前記下位センサの検出値に基づいて推定した自律移動体の状態変化量を処理対象として、その状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第1の設定手段と、前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第2の設定手段と、自律移動体の状態毎に、前記第1及び第2の設定手段の設定した上限を統合するとともに、前記第1及び第2の設定手段の設定した下限を統合する統合手段と、前記統合手段の統合した上限及び下限に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出する算出手段と、前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を、前記算出手段の算出した信頼度分布に基づいて修正する修正手段として機能させるための自律移動体制御用プログラム。
本発明を具備するハイブリッドアーキテクチャ構成の自律移動体に搭載されることになる上位制御機構及び下位制御機構の装置構成例である。 自己位置推定モジュールの装置構成例である。 推定信頼度分布の上限及び下限の設定処理の説明図である。 推定信頼度分布の上限及び下限の設定処理の説明図である。 重み平均演算の説明図である。 自己位置推定モジュールの実行する処理の説明図である。 自己位置推定モジュールの実行する処理の説明図である。 自己位置推定モジュールの実行する処理の説明図である。 Pls分布の生成処理の説明図である。 統合演算の説明図である。 自己位置推定モジュールの実行する処理フローである。 本発明の有効性を検証するために行った実験結果の説明図である。 自律移動体の安定的なナビゲーションを実現するためのハイブリッドアーキテクチャ構成の説明図である。
符号の説明
1 上位制御機構
2 下位制御機構
10 下位センサ情報取得モジュール
11 ステレオカメラ
12 ステレオカメラ入力部
13 3次元環境計測部
14 自己位置推定モジュール
15 経路計画モジュール
20 下位センサ系
21 センサデータ記憶モジュール
22 行動情報受付モジュール
23 単純反応処理モジュール
24 行動選択機構
25 自律移動体駆動機構
200 エンコーダ
201 エンコーダ
202 ジャイロ
203 距離センサ

Claims (5)

  1. 上位センサによる環境測定を行い、パーティクルフィルタを用いて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する上位制御機構と、下位センサによる検出値に基づいて自律移動体の状態を推定してその移動を制御する下位制御機構とを備える自律移動体であって、
    前記下位センサの検出値に基づいて推定した自律移動体の状態変化量を処理対象として、その状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第1の設定手段と、
    前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布の上限及び下限を設定する第2の設定手段と、
    自律移動体の状態毎に、前記第1及び第2の設定手段の設定した上限を統合するとともに、前記第1及び第2の設定手段の設定した下限を統合する統合手段と、
    前記統合手段の統合した上限及び下限に基づいて、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出する算出手段と、
    前記環境測定により推定した各パーティクルにおける自律移動体の状態変化量の信頼度を、前記算出手段の算出した信頼度分布に基づいて修正する修正手段とを備えることを、
    特徴とする自律移動体。
  2. 請求項1に記載の自律移動体において、
    前記第1の設定手段は、前記下位センサの検出値を中心にして、その近傍領域に規定の分布を示す状態変化量の集合の信頼度を設定して、その集合の示す信頼度に基づいて、前記上限及び下限を設定することを、
    特徴とする自律移動体。
  3. 請求項1に記載の自律移動体において、
    前記第2の設定手段は、各パーティクルの位置する状態変化量空間を中心にして、その近傍領域に含まれるパーティクルの持つ状態変化量の信頼度の平均値を算出することで、各パーティクルについて区間信頼度を設定して、それらの区間信頼度の示す信頼度に基づいて、前記上限及び下限を設定することを、
    特徴とする自律移動体。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自律移動体において、
    前記統合手段は、前記第1及び第2の設定手段の設定した上限を重み平均することでそれらの上限を統合するとともに、前記第1及び第2の設定手段の設定した下限を重み平均することでそれらの下限を統合することを、
    特徴とする自律移動体。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自律移動体において、
    前記算出手段は、前記統合手段の統合した上限及び下限に対してDempster-Shafer 確率モデルを適用することで、自律移動体の状態変化量の信頼度分布を算出することを、
    特徴とする自律移動体。
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