JP2008013917A - Roof structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、垂木間に断熱材が配置された屋根構造に関する。 The present invention relates to a roof structure in which a heat insulating material is disposed between rafters.
近年、居住性の向上や省エネルギーなどの観点から、住宅等の建物において高断熱化の要求が高まっている。このため、この種の建物における屋根では、母屋に掛け渡された垂木間に、例えば合成樹脂発泡体からなる板状の断熱パネルを配置することによって断熱性能の向上を図った屋根構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、この種の屋根構造(例えば切妻屋根構造)では、外観上の観点から、建物の妻側の壁から突出した屋根の螻羽の高さを低く形成することが望ましい。
しかし、在来工法による屋根構造では、螻羽の出は、妻側の壁から突出させた母屋を利用して形成しているため、この螻羽の高さは、母屋、垂木、及び、この垂木の上に設けられる野地板の高さをそれぞれ加算した値とほぼ同一となり、螻羽の高さを低く形成することが難しかった。これを解消するために、垂木の高さを最小限まで低くすることにより、螻羽の高さを低くすることが考えられるが、この構成では、垂木の高さを低くすることに伴い、断熱材の厚さも薄くなるため、断熱性能が低下するといった問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、断熱性能を低下させることなく、螻羽の高さを低く形成できる屋根構造を提供することを目的とする。
By the way, in this kind of roof structure (for example, gable roof structure), from the viewpoint of appearance, it is desirable that the height of the roof wings protruding from the wall on the side of the building be low.
However, in the roof structure by the conventional construction method, the ridges are formed using the purlin that protrudes from the wall on the side of the wife, so the height of the wings is the height of the purlin, the rafters, and the rafters. It was almost the same as the value obtained by adding the heights of the base plates provided above, and it was difficult to make the height of the wings low. In order to solve this problem, it is conceivable to reduce the height of the wings by reducing the height of the rafters to a minimum. Since the thickness of the film also becomes thin, there arises a problem that the heat insulation performance is lowered.
Therefore, an object of the present invention is to provide a roof structure that can be formed with a low height of the wings without deteriorating the heat insulation performance.
上記課題を解決するため、本発明は、複数の垂木に掛け渡され、当該垂木の妻側外方に張り出した複数の螻羽垂木を備え、これら螻羽垂木を前記垂木よりも低い高さに形成するとともに、当該螻羽垂木が掛け渡された前記垂木間であって、当該螻羽垂木の下方に断熱材を延在させたことを特徴とする。
この構成によれば、垂木に掛け渡して当該垂木の外側に張り出した螻羽垂木を利用して螻羽の出を形成しているため、従来のように、母屋を建物の壁面から外側に張り出させて螻羽の出を形成する必要がなくなる。このため、従来のものに比べて、螻羽の高さを低く抑えることができ、屋根の美観の向上を図ることができる。
また、この構成によれば、螻羽垂木は、垂木よりも低い高さに形成されるとともに、この螻羽垂木が掛け渡されている垂木間であって、当該螻羽垂木の下方に断熱材を延在させているため、この断熱材が螻羽垂木によって分断されることはない。従って、螻羽垂木と断熱パネルとの間の気密性を高く保持できるため、屋根の断熱性能が低下することが防止される。
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention includes a plurality of cocoon rafters that are stretched over a plurality of rafters and project outward from the rafter's wife, and these cocoon arbors are formed at a lower height than the rafters. In addition, a heat insulating material is extended between the rafters over which the cocoon rafters are stretched and below the cocoon rafters.
According to this configuration, since the ridge of the cocoon wing is formed using the cocoon rafters that are stretched over the rafter and overhanging the rafter, the main building is extended outward from the wall surface of the building as in the past. This eliminates the need to form the wings. For this reason, compared with the conventional thing, the height of a wing can be restrained low and the improvement of the aesthetics of a roof can be aimed at.
Further, according to this configuration, the cocoon rafters are formed at a lower height than the rafters, and between the rafters over which the cocoon rafters are stretched, the heat insulating material extends below the cocoon rafters. Therefore, the heat insulating material is not divided by the cocoon rafters. Therefore, since the airtightness between the cocoon rafters and the heat insulation panel can be kept high, it is possible to prevent the heat insulation performance of the roof from being lowered.
本発明によれば、断熱性能を低下させることなく、螻羽の高さを低く形成できる。 According to the present invention, the height of the wings can be reduced without reducing the heat insulation performance.
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる切妻屋根の屋根構造を示す斜視図であり、図2は、この屋根構造のX−X断面図である。なお、図1では、後述する断熱材等の部材を一部省略して記載している。
この屋根構造では、図1に示すように、軒桁10、母屋11及び棟木(不図示)に複数本の垂木12がそれぞれ略平行に掛け渡され、これら垂木12、12間には、図2に示すように、断熱パネル13(後述する断熱パネル13A、13Bを含む)が嵌め込まれて配置されている。この断熱パネル13の上面には透湿防水シート(不図示)が貼着されており、この透湿防水シートの端部同士は垂木12の上部にて重ね合わされている。また、垂木12の上部には、それぞれ透湿防水シートを挟んで通気垂木14が配置される。これら通気垂木14の上部には野地板15は固定され、この野地板15の上部には、図示を省略したが、防水シートを介して瓦等の屋根部材が配置されている。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing a roof structure of a gable roof according to this embodiment, and FIG. 2 is an XX sectional view of this roof structure. In FIG. 1, members such as a heat insulating material to be described later are partially omitted.
In this roof structure, as shown in FIG. 1, a plurality of
本構成では、図2に示すように、通気垂木14の上部に野地板15を固定することにより、この野地板15と断熱パネル13との間に、通気垂木14の高さに相当する通気層16が形成される。この通気層16は、不図示の通気口を通じて屋外空間と連通しており、常時、外気による換気がなされている。この構成によれば、冬期に断熱パネル13の下方(室内空間)の暖められた空気が、万一断熱パネル13と垂木12との隙間を通じて当該断熱パネル13の上方側に侵入した場合であっても、この空気を通気層16を介して外に排気することによって当該断熱パネル13の上方側における結露が防止され、断熱性能の低下や木材の腐朽を防ぐことができる。また、夏期においては通気層16内に外気が流されることにより、日射によって断熱パネル13が熱せられにくくなるため、防暑効果を高めることができる。
In this configuration, as shown in FIG. 2, a ventilation layer corresponding to the height of the
母屋11には、図2に示すように、予め垂木12が配置される位置に当該垂木12の下端部12Aが嵌め込まれる溝部11Aが形成されている。母屋11に垂木12を配置する場合、この溝部11Aを予め形成しておくことにより、従来のように、現場にて母屋に墨出しをしてその位置に垂木を配置・固定するといった一連の作業が必要なくなる。これによれば、母屋11の溝部11Aに垂木12を嵌め込むだけで、この垂木12が母屋11の所定位置に配置されるため、当該垂木12の固定作業が容易になる。
また、母屋11に溝部11Aを予め形成しておくことにより、この母屋11に配置された垂木12、12間の距離Lを略一定に保つことができる。このため、本構成では、垂木12、12間に配置される断熱パネル13は、垂木間距離Lに対応する幅に形成されている。この構成によれば、従来のように、母屋への墨出し作業に伴って垂木間距離に誤差が生じることがないため、この誤差に応じて断熱パネルの幅を現場にて調整する必要がなくなるとともに、当該誤差による垂木と断熱パネルとの間の気密性の低下を防止できる。
As shown in FIG. 2, a
In addition, by forming the
断熱パネル13は、高い断熱性を有するとともに、強度的に優れ、吸湿性が小さいものが望ましい。このため、本構成では、独立気泡の発泡プラスチック製の板材が用いられている。この発泡プラスチックは水を通しにくい素材であり、長期使用に亘っても型くずれしにくいため、高い断熱性を長く保つことができる。
また、通気垂木14は、上述のように、断熱パネル13の上部に通気層16を形成するために、垂木12に連ねて配置されるものである。この通気垂木14は、図2に示すように、垂木12よりも幅広に形成され、この垂木12の側面よりも僅か(本構成では約2.5mm)に突出して配置されている。この構成では、通気垂木14の突出部分において、この通気垂木14の下面と断熱パネル13の上面とが当接することにより、この断熱パネル13が通気垂木14の下面よりも常時低い位置に延在する。これによれば、断熱パネル13の位置が上方にずれて通気層16を閉塞するといった不具合が防止される。また、野地板15は、OSB(オリエンテッド・ストランド・ボード)、もしくは構造用合板等からなる矩形の板材であり、所定の枚数を組み合わせて、屋根全体を覆うように敷設されている。
It is desirable that the
Further, as described above, the
ところで、本実施形態にかかる屋根は切妻屋根であり、この切妻屋根は、図1に示すように、当該切妻屋根の妻側の端部(螻羽)40が建物の壁面41から外側に張り出すように形成された螻羽の出42を有する。この螻羽の出42は、妻側に配置された垂木12の外側に所定間隔で張り出した複数本の螻羽垂木43を備え、これら螻羽垂木43は、複数本(本構成では2本)の上記垂木12、12に掛け渡されることによって支持されている。これら螻羽垂木43の先端には、図3に示すように、垂木12に略平行に配置された縦枠材44が固定され、この縦枠材44は、垂木12の先端に配置された横枠材45に固定される。これにより垂木12と螻羽垂木43とを囲う枠体が形成される。また、螻羽の出42は、図2に示すように、螻羽垂木43の下方に配置される螻羽天井仕上材46と、この螻羽垂木43の先端に縦枠材44を介して配置される破風板47とを備える。
By the way, the roof according to the present embodiment is a gable roof. As shown in FIG. 1, the gable roof is configured such that the end (an wing) 40 on the gable side of the gable roof projects outward from the
螻羽垂木43は、図3に示すように、この螻羽垂木43の高さH1が垂木12の高さH2よりも低く設定され、これら螻羽垂木43と垂木12とが上面を略一致させるように配置されている。具体的には、最も妻側に配置された垂木12には、螻羽垂木43が嵌合する溝50が形成されており、この溝50は螻羽垂木43の高さH1及び幅Tと略同一の寸法に設定されている。本構成では、螻羽垂木43を上記垂木12の溝50に嵌め込み、これら螻羽垂木43と垂木12とを釘等の締結手段によって固定している。この構成では、垂木12に掛け渡して当該垂木12の外側に張り出した螻羽垂木43を利用して螻羽の出42を形成しているため、従来のように、母屋を建物の壁面から外側に張り出させて螻羽の出を形成する必要がなくなる。このため、従来のものに比べて、螻羽40の高さを低く抑えることができ、屋根の美観の向上を図ることができる。
As shown in FIG. 3, the
また、螻羽垂木43は、上述のように、垂木12よりも低い高さに設定されているため、この螻羽垂木43が掛け渡されている垂木12、12間には、図3に示すように、当該螻羽垂木43の下方に空間Sが形成されている。本構成では、この空間Sに第1断熱パネル(断熱材)13Aが配置され、この第1断熱パネル13Aに重ねて螻羽垂木43、43間に第2断熱パネル13Bが配置されている。
第1断熱パネル13Aは、図4に示すように、螻羽垂木43の間隔よりも長く設定されており、この第1断熱パネル13Aの前端部13A1に表合いじゃくり加工が施されるとともに、後端部13A2に当該表合いじゃくりに嵌め合わせられる裏合いじゃくり加工が施されている。このように、前後に隣接する第1断熱パネル13Aは合いじゃくりによって嵌め合わされて連結されるため、これら第1断熱パネル13Aの連結部分における気密性を確保することができる。
一方、第2断熱パネル13Bは、一対の垂木12、12及び一対の螻羽垂木43、43にて囲まれた領域に嵌合する大きさに形成されており、この領域に嵌め込むだけで第2断熱パネル13Bを簡単に配置することができる。この第2断熱パネル13Bを配置した場合、この第2断熱パネルの上面が、垂木12の上面と略同一となるように当該第2断熱パネル13Bの厚さが設定されている。すなわち、第1断熱パネル13Aと第2断熱パネル13Bとの厚さの総和を、断熱パネル13の厚さと略同一(図2参照)にしているため、螻羽垂木43が掛け渡されている垂木12、12間における断熱性能が他の垂木間の断熱性能に比べて損なわれることがない。
Moreover, since the
As shown in FIG. 4, the first
On the other hand, the 2nd
本構成では、螻羽垂木43が掛け渡されている垂木12、12間であって、この螻羽垂木43の下方に、当該螻羽垂木43、43の間隔よりも長く設定された第1断熱パネル13Bを配置しているため、上記垂木12、12間に配置される断熱パネルが螻羽垂木43によって小さく分断されることはない。この構成によれば、断熱パネルが螻羽垂木によって分断される構成のものに比べて、これら螻羽垂木と断熱パネルとの間の気密性を高く保持できる。更に、螻羽垂木と断熱パネルとの隙間に発泡ウレタン等のシール材を充填したり、この隙間にテープを貼着したりして、当該隙間を塞ぐ処理が不要となるため、高所での作業が軽減され、容易に屋根を組み付けることができる。また、本構成では、螻羽垂木43の下方に第1断熱パネル13Aが配置されるため、この螻羽垂木43が熱橋(ヒートブリッジ)となって、熱移動が生じることが防止される。
In this configuration, the first
次に、垂木12の構成について説明する。図5は、垂木12の構成を示す分解図である。この垂木12は、図5に示すように、木材で形成された垂木本体21と、この垂木本体21の下端部21Aに、当該垂木本体21の長手方向に亘って取り付けられる気密部材31とを備える。この気密部材31は、垂木12、12間に断熱パネル13(第1断熱パネル13Aを含む)を配置した際に、この垂木12と断熱パネル13との間の気密性を確保するためのものである。
垂木本体21は、この垂木本体21の下端部21Aに上記気密部材31が嵌合される嵌合部22を備える。この嵌合部22の上部には、気密部材31の後述する気密片が収容される収容溝23が形成され、この収容溝23の上部には、当該収容溝23に連なる釘溝24が形成されている。この釘溝24は、垂木12を母屋11に固定する際に、この釘溝24から矢印Z方向に釘又はビスを打ち込むための溝である。また、嵌合部22は垂木本体21と略同一幅に形成され、この嵌合部22と収容溝23との間には段部25が形成され、この段部25に気密部材31の後述するベース部の爪部が引っ掛かるようになっている。
Next, the configuration of the
The
一方、気密部材31は、垂木本体21の嵌合部22に嵌合されるベース部32と、このベース部32に取り付けられる気密片33とを備えて構成されている。ベース部32は、垂木本体21に対して強度を持たせるため、例えば硬質塩化ビニル樹脂のような硬質樹脂により、その断面が上記嵌合部22の形状に合わせて凹形状に形成されている。また、このベース部32の上端部には、それぞれ内方に屈曲した爪部32Aが形成され、この爪部32Aが上記段部25に引っかかることにより、ベース部32が垂木本体21の嵌合部22に嵌合されることとなる。
このように、本構成では、垂木本体21に気密部材31を嵌合させることによって、これら垂木本体21と気密部材31との連結を行っているため、例えば、ねじ等の締結具を用いることなく、簡単に当該垂木本体21及び気密部材31を連結して垂木12を作成することができる。更に、気密部材31のベース部32は、硬質樹脂で作成されているため、一度、垂木本体21と気密部材31とを連結すると、これら垂木本体21及び気密部材31を一体的に取り扱うことができるため、例えば、垂木12を母屋11に配置する作業を容易に行うことができる。
On the other hand, the
Thus, in this structure, since the
また、気密片33は、図6に示すように、第1気密片(第1片体)34と、第2気密片(第2片体)35とを一体的に備えて形成されている。第1気密片34は、母屋11に設けた溝部11Aに垂木12の下端部12Aを嵌め込んだ際に、垂木12、12間に位置する断熱パネル13(13A)の下面51(51A)に当接して、当該断熱パネル13(13A)と垂木12との間の気密性を確保するものである。また、第2気密片35は、母屋11に設けた溝部11Aに垂木12の下端部12Aを嵌め込んだ際に、上記断熱パネル13(13A)の側面52(52A)に当接して、当該断熱パネル13と垂木12との間の気密性を確保するものである。
これら第1気密片34及び第2気密片35は、可撓弾性を有する軟質材料(例えば、硬質塩化ビニル樹脂)で形成されており、ベース部32の爪部32Aの外側に取り付けられている。本構成では、第1気密片34及び第2気密片35は、垂木12の長手方向の全長に亘って設けられ、これら第1気密片34及び第2気密片35と上記ベース部32とは共押出し成形によって一体成形されている。
Further, as shown in FIG. 6, the
The first
第1気密片34は、図5に示すように、断熱パネル13が配置されていない状態では、爪部32Aの外表面から斜め上方に向けて張り出している。ここで、図6に示すように、垂木12、12間に断熱パネル13(13A)を配置すると、この断熱パネル13(13A)の下面51(51A)に押圧されることにより、第1気密片34は矢印P方向(図5)に湾曲する。一方、この第1気密片34は、その復元力によって元の形状に復元しようとするため、断熱パネル13(13A)の下面51(51A)を上方に押圧する状態になる。
本構成では、上述のように、通気垂木14は垂木12よりも幅広となっているため、断熱パネル13(断熱パネル13A、13Bを含む)が第1気密片34の復元力によって上方に押圧されても、この断熱パネル13(13B)の上面と通気垂木14の下面とが当接することにより、断熱パネル13(13B)が上方にずれることが防止される。これによれば、第1気密片34が断熱パネル13(13A)の下面51(51)Aに密着した状態で、当該断熱パネル13(13A、13B)を支持するため、垂木12と断熱パネル13(13A)との間の気密性を高く保持することができる。この構成では、第1気密片34が断熱パネル13(13A)を支持する支持部材として機能する。
As shown in FIG. 5, the first
In this configuration, since the
また、垂木本体21と気密部材31とを嵌合させた場合、第2気密片35は垂木本体21に形成された収容溝23に配置される。この第2気密片35は、図5に示すように、断熱パネル13が配置されていない状態では、垂木本体21の側面21B内に納まった状態で断熱パネル13の進入を妨げない。一方、この第2気密片35は、断熱パネル13(13A)の挿入後、この断熱パネル13(13A)の下面51(51A)が第1気密片34を押圧することで生じる回転力によって、当該断熱パネル13(13A)の側面52(52A)を垂木12、12間の中央部に向けて押圧する状態になる。このため、第2気密片35が断熱パネル13(13A)の側面52(52A)に密着することにより、垂木12と断熱パネル13(13A)との間の気密性を高く保持することができる。
更に、本構成では、第2気密片35は収容溝23内に配置されているため、この第2気密片35が垂木12の側面21Bから大きく突出することが防止される。従って、第2気密片35を断熱パネル13(13A)の側面52(52A)に当接させた状態で、この断熱パネル13(13A)の大きさを垂木間距離Lと略同一の幅に設定することができる。これによれば、断熱パネル13(13A)と垂木12(垂木本体21)との隙間を最小限とすることができるため、この隙間を通じて移動する熱量を抑制し、断熱性の向上を図ることができる。
In addition, when the rafter
Furthermore, in this configuration, since the second
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の垂木12、12に掛け渡され、当該垂木12の妻側外方に張り出した複数の螻羽垂木43を備え、この螻羽垂木43を利用して螻羽の出42を形成することにより、螻羽40の高さを低く抑えることができ、従って、屋根の美観の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、螻羽垂木43を垂木12よりも低い高さに形成するとともに、当該螻羽垂木43が掛け渡された前記垂木12、12間であって、当該螻羽垂木43の下方に第1断熱パネル13Aを延在させたため、上記垂木12、12間に配置される断熱パネルが螻羽垂木43によって小さく分断されることはない。従って、螻羽垂木43と第1断熱パネル13Aとの間の気密性を高く保持できるため、屋根の断熱性能が低下することが防止される。
更に、本実施形態では、第1断熱パネル13Aに重ねて第2断熱パネルを配置し、この第2断熱パネル13Bの上面が、垂木12の上面と略同一となるように当該第2断熱パネル13Bの厚さが設定されているため、第1断熱パネル13Aと第2断熱パネル13Bとの厚さの総和を、断熱パネル13の厚さと略同一とすることにより、螻羽垂木43が掛け渡されている垂木12、12間における断熱性能が他の垂木間の断熱性能に比べて損なわれることが防止される。
As described above, according to the present embodiment, there are provided a plurality of
In addition, according to the present embodiment, the
Further, in the present embodiment, a second heat insulation panel is disposed so as to overlap the first
また、本実施形態によれば、母屋11に掛け渡される垂木12の下端部12Aに気密片33を備え、この気密片33が、母屋11に設けた溝部11Aに垂木12の下端部12Aを嵌め込んだ際に、垂木12、12間に位置する断熱パネル13(13A)の下面51(51A)に当接する第1気密片34と、断熱パネル13(13A)の側面52(52A)に当接する第2気密片35とを一体的に備えたため、これら第1気密片34及び第2気密片35がそれぞれ断熱パネル13(13A)の下面51(51A)及び側面52(52A)に当接することによって、垂木12と断熱パネル13(13A)との間の気密性を確保することができる。従って、従来のように、垂木と断熱パネルとの間の隙間を塞ぐ作業が不要となり、作業者の技量に関わらず、簡単な構成で垂木12と断熱パネル13(13A)との間の気密性の高い屋根を形成することができ、ひいては、冷房もしくは暖房効率が向上して省エネルギー化を図ることができる。
Further, according to the present embodiment, the
以上、本実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、ベース部32の材質として、硬質塩化ビニル樹脂を用いる構成としたが、これに限るものではなく、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリフェニレンオキシド等を用いても良い。また、本実施形態では、気密片33の材質として、軟質塩化ビニル樹脂を用いる構成としたが、これに限るものではなく、熱可塑性エラストマー、可塑性ポリビニルアルコール等を用いても良い。
Although the present embodiment has been described above, the present invention is not limited to this, and various modifications can be made. For example, in the present embodiment, the hard vinyl chloride resin is used as the material of the
また、本実施形態では、垂木12と螻羽垂木43との上面をあわせるために、垂木12に螻羽垂木43の高さH1と略同一の溝50を形成した構成について説明しているが、これに限るものではなく、当該螻羽垂木43の高さH1よりも高い溝を形成しても良い。この構成によれば、螻羽垂木の上面が垂木の上面よりも下方に位置するため、断熱パネル13A、13Bを螻羽垂木と略同一面に配置することにより、通気垂木14を用いなくても通気層を備える屋根構造を形成することができる。この場合、垂木に溝を形成するだけでなく、所定の位置に螻羽垂木が貫通する貫通孔を設ける構成としても良い。
Further, in the present embodiment, a configuration is described in which a
また、本実施形態では、螻羽垂木43を妻側に配置された2本の垂木12、12に掛け渡して支持する構成について説明したが、これに限るものではなく、例えば、3本の垂木12、12、12に掛け渡して支持する構成としても良い。また、溝50が形成されて最も妻側に配置される垂木の幅を厚くしたり、同一の垂木を2本重ねて配置する構成としても良い。これらの構成によれば、螻羽垂木を支持する垂木の強度を高めることができるため、螻羽の出の長さを自由に設定することができ、従って、屋根の意匠のバリエーションを増やすことにより、ユーザの嗜好に合致した屋根を提供することができる。
Moreover, although this embodiment demonstrated the structure which spans and supports the
11 母屋
11A 溝部
12 垂木
12A 下端部
13 断熱パネル
13A 第1断熱パネル(断熱材)
13B 第2断熱パネル
31 気密部材
33 気密片
34 第1気密片(第1片体)
35 第2気密片(第2片体)
40 螻羽
42 螻羽の出
43 螻羽垂木
51、51A 下面
52、52A 側面
11
13B 2nd
35 Second airtight piece (second piece)
40
Claims (1)
これら螻羽垂木を前記垂木よりも低い高さに形成するとともに、当該螻羽垂木が掛け渡された前記垂木間であって、当該螻羽垂木の下方に断熱材を延在させたことを特徴とする屋根構造。
Provided with multiple rafters spanned across multiple rafters and overhanging the rafter's wife side,
The roof is characterized in that these cocoon rafters are formed at a lower height than the rafters, and between the rafters where the cocoon rafters are spanned, and a heat insulating material is extended below the cocoon rafters. Construction.
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