JP2007532268A - 取出し可能な大静脈フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は血管内の血栓を捕獲するための取出し可能な大静脈フィルタ(10)を提供する。
【解決手段】このフィルタは、長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた第1端部を有する複数の一次ストラット(12)を備えている。各一次ストラットは第1絶対引張り強度を持つ弧状セグメントを有している。この弧状セグメントは第1端部から固定フック(26)まで延びている。この固定フックは弧状セグメントと一体であり、第1厚さおよび第1引張り強度を有している。更に、フィルタは、一次ストラット間で自由に間隔を隔てられており、そして長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた連結端部を有する複数の二次ストラットを備えている。各二次ストラットは連結端部から自由端部まで自由に延びていて、他の二次ストラットおよび一次ストラットとの接触を回避している。各二次ストラットは第2引張り強度を有している。
【選択図】図3a

Description

[関連技術に対するクロスリファレンス]
本願は「取出し可能な大静脈フィルタ」と称せられる2004年4月16日に出願された米国予備出願第60/563,243号(その全内容は出典を明示することによって本願明細書の開示の一部とされる)の利益を請求する。
また、本願は「血液凝塊を捕獲するための取出し可能なフィルタ」と称せられる2004年4月16日に出願された米国予備出願第60/562,813号(その全内容は出典を明示することによって本願明細書の開示の一部とされる)の利益を請求する。
また、本願は「拡張記憶状態を有するストラット付きの血液凝塊フィルタ」と称せられる2004年4月16日に出願された米国予備出願第60/562,909号(その全内容は出典を明示することによって本願明細書の開示の一部とされる)の利益を請求する。
また、本願は「収縮記憶状態を有するストラット付きの血液凝塊フィルタ」と称せられる2004年4月16日に出願された米国予備出願第60/563,176号(その全内容は出典を明示することによって本願明細書の開示の一部とされる)の利益を請求する。
本発明は医療装置に関する。より詳細には、本発明は患者の大静脈に経皮的に設置されたりそこから取出されたりすることができる取出し可能な大静脈凝塊フィルタに関する。
大静脈に経皮的に設置される濾過装置が30年以上の間、利用可能であった。トラウマ患者、整形外科患者、神経外科患者、またはベッド安静または非運動を必要とする医療状態を有する患者には、濾過装置の必要性が生じている。このような医療状態中、濾過装置の必要性は、血栓が血管壁部から剥がれて下流の血栓症または血栓化の危険をもたらすような患者の抹消血管系における血栓症の可能性に因り生じる。例えば、このような血栓は、大きさによっては、血液凝塊が抹消血管系から心臓を通って肺の中へ移動する肺血栓症の深刻な危険性をもたらす。
例えば、抗凝固剤治療が禁忌されるか或いは失敗したときに、濾過装置を患者の大静脈に展開することができる。代表的には、濾過装置は、この装置を必要とする状態または医療問題が可決しても、生活のために患者に植込まれたままである永久移植片である。より近年では、術前患者および肺血栓の危険にさらす血栓症をこうむり易い患者には、フィルタが使用されたり、考えられたりしていた。
大静脈フィルタの利点が良く確立されていたが、改良が行なわれるのがよい。例えば、フィルタは、治療中のフィルタの内皮化の可能性または内皮細胞に付着する繊維質反応物質に因り、患者から取出し可能であるとは考えられていなかった。患者におけるフィルタの展開後、増殖性血管内膜細胞が血管の壁部に接触するフィルタのストラットのまわりに蓄積し始める。或る時間後、このような内部成長が外傷の恐れなしにフィルタの取出しを妨げ、フィルタが患者に留まることを必要とする。その結果、基本的な医療状態が通った後に取出されることができる効果的なフィルタの必要性があった。
従来のフィルタは、一般に、フィルタのハブと、フィルタが挿入された血管の長さ方向軸線とに対して、中心が外れるか、或いは傾斜される。その結果、ハブおよび回収フックを有するフィルタはその長さに沿って血管壁部に係合してそこに潜在的に内皮化される。この状態は、この図1aでは、従来技術のフィルタ113が送出しシース125により患者の血管150を通して送出されている従来技術の図1aに示されている。この発生の場合、フィルタワイヤの実質長さに沿っての血管へのフィルタの内皮化の大きな可能性がある。その結果、フィルタは他のものより短い時間で永久移植片になる。
更に、大静脈フィルタの送出しまたは回収に関して更なる改良が行なわれるのがよい。大静脈フィルタの送出しでは、導入管を有する導入装置が大腿静脈または頸静脈を通して患者の大静脈に経皮的に挿入されるのがよい。導入装置120の一部が従来技術の図1bに示されており、この図1bでは、従来技術のフィルタ113が患者の頸静脈154を通して経皮的に送出される。図示のように、収縮状態にあるフィルタ113を、その固定フック116が遠位短部121を超えて延びている状態で内側シース122の遠位短部に設置する。次いで、導入間30に対する固定フック116の望ましくない引っ掻きまたは擦りを回避するために、外側シース126を内側シース122上に配置する。次いで、内側および外側シース122、126をプッシャ部材132と共に導入管30を通して移動させてフィルタ113を患者の大静脈へ送出す。
フィルタの効力を維持しながら、導入管または血管の外壁部に対する固定フックの望ましくない引っ掻きまたは擦りの問題を減少させる特徴を有する大静脈フィルタを設計することが目標であった。
本発明の一実施形態は、一般に、患者の大静脈に対して簡単に送出したり回収したりするように構成された取出し可能な大静脈フィルタを提供する。このフィルタは長さ方向に沿って延びている主および二次ストラットを有している。各一次ストラットは第1厚さおよび第1引張り強度を有している。各二次ストラットは第2厚さおよび第2引張り強度を有しており、その際、第1厚さは第2厚さより大きく、第1引張り強度は第2引張り強度より大きい。
本発明は血管内の血栓を捕獲するための取出し可能な大静脈フィルタを提供する。一実施形態では、このフィルタは長さ方向に沿って共に取付けられた第1端部を有している複数の一次ストラットを備えている。各一次ストラットは第1引張り強度を持つ弧状セグメントを有している。この弧状セグメントは第1端部から固定フックまで延びている。固定フックは弧状セグメントと一体であり、第1引張り強度を有している。更に、フィルタは一次ストラット間に間隔を隔てられていて、長さ方向に沿って共に取付けられた連結端部を有している複数の二次ストラットを備えている。各二次ストラットは連結端部から自由端部まで延びている。各二次ストラットは第2引張り強度を有している。
他の実施形態では、一次ストラットの各々は第1厚さを有しており、二次ストラットの各々は第1厚さより厚くない第2厚さを有している。更に、取出し可能なフィルタは、複数の一次ストラットの第1端部を軸方向に収容するように構成されたハブと、血管からのフィルタに取出しのために複数の一次ストラットと反対側にハブから延びている回収フックとを有している。
或る実施形態では、複数対の二次ストラットが複数対の一次ストラットの間に位置決めされている。各対の二次ストラットはそれらの連結端部の近くで互いに撚られて撚り部分を形成している。二次ストラットの撚り部分は、フィルタが血管内で展開されるときにフィルタが傾斜するのを防ぐために、ストラットを効果的に剛化してそれらの心出し能力を高めている。従って、ストラットと血管との係合が最小化され、それによりストラットが血管内で内皮化される可能性を減じている。撚り部分の更なる特徴は、二次ストラットが一次ストラットと絡むのを防ぐか、或は少なくとも最小にすると言う点である。
本発明の更なる面、特徴および利点は添付図面と関連して行なわれる下記の説明および添付図面の考察から明らかになるであろう。
本発明の一実施形態によれば、図2は、腸骨静脈54、56を通って心臓に向けて流れて肺動脈に入る血液により移送される血栓を溶解させるか或いは捕獲する目的で大静脈50に植込まれる大静脈フィルタ10を示している。図示のように、腸骨静脈54、56は接合部58のところで合流して大静脈50に入っている。腎臓62からの腎臓静脈60は接合部58のところで大静脈50に合流している。接合部58と腎臓静脈60との間の大静脈50の部分は、大静脈フィルタ10が腸骨静脈のうちの1つを通して経皮的に展開された下大静脈52を構成している。好ましくは、大静脈フィルタ10は下大静脈52の長さより短い長さを有している。フィルタの下部分が腸骨静脈の中へ延びていれば、濾過効力が妥協され、フィルタワイヤが腎臓静脈の起始部を横切っていれば、フィルタワイヤは腎臓からの血液の流れに干渉するかも知れない。
フィルタ10が示されている図3ないし図9を参照して、本発明のこの実施形態を更に論述する。図3aは、各々がハブ11から出ている第1端部を有する4つの一次ストラット12を備えている拡張状態にあるフィルタ10を示している。ハブ11は、フィルタの中央または長さ方向の軸線Xに沿って中心点Aのところで一次ストラット12の第1端部14をクリンピングによりコンパクトな束に取付けている。ハブ11はストラットを形成するために使用されたワイヤに対して最小の直径を有している。
好ましくは、一次ストラット12は、自己開放式または自己拡張式フィルタを結果的に生じるような超弾性材料、ステンレス鋼ワイヤ、ニチノール、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン-鉄合金、コバルト-クロム合金または任意の他の適当な超弾性材料で形成されている。この実施形態では、一次ストラット12は、好ましくは、少なくとも約0.038cm(0.015インチ)の直径で丸い横断面を有するワイヤから形成されている。もちろん、一次ストラットが丸いまたはほぼ丸い横断面を有することは必要でない。例えば、一次ストラット12は血液の非乱流を維持するために丸い縁部を有する任意の形状をとることができる。
各一次ストラット12は緩やかなS-形状を持つ弧状セグメント16を有している。各弧状セグメント16には、フィルタ10の長さ方向または中央の軸線Xから離れる方向に緩やかに曲がるように構成されている第1湾曲部分20と、フィルタ10の長さ方向の軸線に向けて緩やかに曲がるように構成されている第2湾曲部分23とが形成されている。各弧状セグメント16の緩やかな曲がりに因り、一次ストラット12上の突出部または屈曲点が実質的に回避されて血管壁部に非外傷的に係合するのを助ける。
図3aに示すように、一次ストラット12は、フィルタ10が血管における送出し位置で展開されるときに血管壁部に固定する固定フック26で終わっている。一次ストラット12は固定フック26を血管と係合させるための拡張位置と、フィルタの回収または送出しのための収縮状態との間で移動するように構成されている。
拡張状態では、各弧状セグメント16は第1端部14から固定フック26まで(図3aに示されるように)長さ方向軸線Xに沿って弧状に且つ(図8aに示されるように)半径方向軸線Rに対して直線状に延びている。この実施形態では、フィルタ10は図3aに示されるように長さ方向に延びていて、フィルタ10の長さ方向軸線を定めている。更に、フィルタ10は図8aにしめされるように半径方向に拡張したり収縮したりしてフィルタ10の半径方向軸線を定めている。
以下により詳細に論述するように、各弧状セグメント16の緩やかな曲がりにより、各一次ストラット12は、各固定フック26がフィルタの回収または送出しのために長さ方向軸線Xに向くように収縮状態において長さ方向軸線Xに沿って他の一次ストラット12と交差することができる。
フィルタ10が血管内で展開されると、固定フック26は血管の壁部に係合してフィルタを血管内に固着する。固定フック26は、フィルタ10をこれが置かれた血管における送出し位置から移動しないようにする。一次ストラット12は、フィルタ10が自由に拡張されると、フィルタ10が約25mmと45mmとの間の直径と、約3cmと7cmとの間の長さとを有するように成形され且つ寸法決めされている。例えば、フィルタ10は約35mmの直径および約5cmの長さを有してもよい。一次ストラット12は、フィルタが展開されると、固定フック26が血管壁部の中へ固着するのに十分なばね強度を有している。
図3aに示すように、フィルタ10は、更に、ハブ11から独立して出ている連結端部32を持つ複数の二次ストラット30を有している。ハブ11は一次ストラット12と共に二次ストラット30の中心点Aのところで連結端部32をクリンピングにより取付けている。この実施形態では、各一次ストラット12はこれと並んだ関係で2つの二次ストラット30を有している。二次ストラット30は血管内で拡張状態のフィルタ10を集中させるために連結端部32から自由端部34まで延びている。図示のように、各二次ストラット30はハブ11から延びていて、他のストラットとの接触を回避している。この構成は絡まりの可能性を少なくしている。図示のように、各二次ストラット30は、固定フック26を血管と係合させるために連結端部32から自由端部まで長さ方向軸線に沿って弧状におよび半径方向軸線に対して直線状に延びている。一次ストラット12と同様に、二次ストラット30は半径方向軸線に対して直線状の延びており、他のストラットとの絡まりを回避している。
二次ストラット30は一次ストラット12と同じ種類の材料から製造されてもよい。この実施形態では、二次ストラット30は一次ストラット12よりも小さい直径、例えば、少なくとも約0.031cm(0.012インチ)を有している。この実施形態では、二次ストラット30の各々は第1円弧部40および第2円弧部42で構成されている。第1円弧部40は長さ方向軸線Xから離れる方向に連結端部32から延びている。第2円弧部42は長さ方向軸線Xに向かって第1円弧部40から延びている。図示のように、2つの二次ストラット30はフィルタ10の網状構成の一部を形成するように1つの一次ストラット12の各側に位置決めされている。ハブ11は、好ましくは、溶接に因る材料における電食または分子交換の可能性を最小にするために一次ストラットおよび二次ストラットと同じ材料で製造される。
自由に展開されると、二次ストラット30の自由端部34は約25mmないし45mmの直径まで半径方向外方に延びて血管壁部に係合する。例えば、二次ストラット30は約35mmと45mmとの間の直径まで半径方向外方に延びてもよい。自由端部34の第2円弧部42は血管の壁部に係合して血管壁部が係合される第2軸方向部分を構成する。二次ストラット30はフィルタ10が展開されている血管の中心のまわりのフィルタ10の位置を安定化するように機能する。その結果、フィルタ10は血管の壁部に長さ方向に係合するストラットの2つの層または部分を有する。フィルタ10の長さは、好ましくは、一次ストラット12の長さにより定められる。
更に、ハブ11の直径は一次ストラット12および二次ストラット30を収容した束のサイズにより定められる。この実施形態では、各二次ストラット30の減少直径に因り、最小限8つの二次ストラット30がハブ11の直径またはフィルタ10の全長に加わっている。これは、フィルタ10を血管に対して心出しされた姿勢に維持しながら達成され、フィルタの網状構成の一部として形成される。図示のように、取出しフック46が一次および二次ストラット12、30の反対側にハブ11から延びている。
この実施形態では、各弧状セグメント16は約285000ポンド/平方インチ(psi)と330000psiとの間の引張り強度を有している。各固定フック26は、弧状セグメント16と一体であり、弧状セグメントの同じ厚さおよび絶対引張り強度を有している。各二次ストラット30は約285000ポンド/平方インチ(psi)と330000psiとの間の絶対引張り強度を有している。一実施形態では、絶対引張り強度はストラットにより支えられる横断面の最大荷重として定められてもよい。
図3bは送出しまたは回収のための送出し/回収管94内に配置された収縮状態のフィルタ10を示している。図示のように、フィルタ10は、各一次ストラット12が長さ方向軸線Xに沿って他の一次ストラット12と交差するように成形されている。その結果、収縮状態では、固定フック26は、フィルタ10の回収および送出しのために逆転したり、長さ方向に向いたりするように構成されている。固定フック26のこの逆転または内向きの構成により、フィルタ10の送出しおよび回収が簡単化される。
収縮状態では、各に一次ストラット12は、弧状セグメント16、第1湾曲部分20または第2湾曲部分23が第1直径D1を占めるように長さ方向軸線Xに沿って他の一次ストラット12と交差するように構成されている。この実施形態では、第1直径はフィルタの回収または送出しのための固定フック26により占められる第2直径D2より大きい。弧状セグメント16の第1直径は回収経路をクリアするのに役立ち、患者からのフィルタ10の取出し中、シースまたは血管から固定フック26に作用する半径方向の力を減少させることがわかった。固定フック26に対する半径方向の力の減少は、患者からのフィルタ10の取出し中、固定フック26がシースの内壁部を擦ったり、引っ掻いたり、或いは剥ぎ取ったりするのを防ぐ助けとなる。
本発明のこの実施形態では、フィルタ10が任意の適当な導入(送出しまたは回収)管により送出されたり或いは回収されたりしてもよいことはわかるべきである。しかしながら、導入管が約4.5フレンチと16フレンチとの間、より好ましくは、約6.5フレンチと14フレンチとの間の内径を有するのが好ましい。
図4は長さ方向軸線Xから半径方向に外方に延びている遠位曲がり部43が形成されている一次ストラット12を示している。図4に示されるように、遠位曲がり部43は約0.5度と2度との間、好ましくは1.0度の角度で外方に延びてもよい。この遠位曲がり部43により、フィルタ10は、送出しまたは回収のために収縮能力を維持しながら、可能である他の方法よりも血管の小さい内径で血栓を効果的に濾過し得る。
図5はハブ11のところの図3aのフィルタ10の横断面図を示している。図示のように、ハブ11は4つの一次ストラット14の第1端部14と、二次ストラット30の連結端部32とよりなる束を収容している。更に、図5は一次および二次ストラット12、30の構成を示している。この実施形態では、一次ストラット12は2つの二次ストラット30の間で間隔を隔てられている。もちろん、一次ストラット12は本発明の範囲または精神を超えることなしに任意の他の適当な所望の数の二次ストラット30の間で間隔を隔てられてもよい。
この実施形態では、図6aおよび6bは共に下大静脈52内に部分的に展開されたフィルタ10を示している。図6aはフィルタ10が患者の大腿静脈を通して送出し管48により送出されていることを示しており、図6bはフィルタ10が患者の頸静脈を通して送出し管50により送出されていることを示している。フィルタ10の展開のために、送出し管を、その遠位端部が展開位置にあるように、患者の血管に経皮的に挿通する。この実施形態では、送出し管を展開位置まで案内するために、好ましくは、ワイヤガイドが使用される。図6aでは、患者の大腿静脈を経る送出しのために、取出しフック46が先行し、且つ一次ストラット12の固定フック26をフィルタリテーナ部材により保持した状態でフィルタ10が送出し管48の近位端部に挿通されている。
図6bでは、患者の頸静脈を経る送出しのために、一次ストラット12の固定フック26を先にし、且つ取出しフック46が後続した状態でフィルタ10が送出し管50の近位端部に挿通されている。この実施形態では、遠位端部プッシャ部材を有するプッシャワイヤが送出し管50の近位端部を通して送られ、それによりフィルタ10が所望の位置まで送出し管50の遠位短部に達するまでフィルタ10を押し込んでもよい。
展開中、二次ストラット30は拡張してまず血管内でフィルタを集中させるか或いは均衡化する。二次ストラットの自由端部が送出し管48または50の遠位端部から出ると、二次ストラット30は図6aおよび6bに示されるように拡張位置まで拡張する。二次ストラット30の第2円弧部42は血管の中心のまわりにフィルタ10の姿勢を安定化するように機能する。頸静脈を通して送出すと(図6b)、次いでフィルタ10が十分に展開されるまでプッシャワイヤ(図示せず)によりフィルタ10を更に押し込む。
フィルタ10が大腿部内で十分に展開されると、一次ストラット12の固定フック26および二次ストラット30の第2円弧部42が血管との係合状態になる。一次ストラット12の固定フック26はフィルタ10を血管内の展開位置に固定して、フィルタ10が血液の流れと共に血管を通って移動するのを防ぐ。その結果、フィルタ10はその長さに沿って軸方向に間隔を隔てられている2組のストラットにより支持される。
図7は下大腿静脈52内で展開された後に十分に拡張されたフィルタ10を示している。図示のように、下大腿静脈52は、フィルタ10を見ることができるように破断されている。血液の流れBFの方向は図7にBFが付された矢印で示されている。一次ストラット12の端部のところの固定フック726は下大腿静脈52の内皮に固定されているものとして示されている。固定フック26は、一実施形態ではフィルタのハブ11に向けて突出している棘部29を有している。これらの棘部29はフィルタ10を展開位置に保持するように機能する。更に、一次ストラット12のばね付勢式構成により、固定フック26が血管の壁部に係合し、フィルタを展開位置に固定することができる。初めの展開後、フィルタ10に作用する血液の流れの圧力は下大腿静脈52の内皮に固定された棘部29を維持するのに寄与する。図7でわかるように、二次ストラット30の第2円弧部42もまた血管壁部に係合するようにばね付勢式構成を有している。
図7でわかるように、ハブ11および取出しフック36は固定フック26が血管内に固定される位置から下流に位置決めされる。血栓は、ストラット12、30により捕獲されると、フィルタに停滞されたままである。それで、フィルタ10を血栓とともに大腿静脈から経皮的に取り出し得る。フィルタ10を取り出そうとする場合、好ましくは、初めに取出しフック16の方向に大腿静脈に経皮的に導入される回収器具により取出しフック46を把持する。
図8aは半径方向Rに対して一次ストラット12、二次ストラット30およびハブ11により構成された網状構成またはパターンを示している。図8aに示される網状パターンは肺塞栓の可能性を防ぐために心臓および肺に達する前に血流で運ばれる血栓を捕獲するように機能する。この網状パターンは患者の血管系内で運ばれることが望ましくないサイズの血栓を捕獲して止めるように寸法決めされている。ハブは、そのコンパクト化サイズにより、血液の流れに最小限に抵抗する。
図8aは互いに対してほぼ等しい角方向空間をおいて一次ストラットおよび二次ストラットを有している網状パターンを示している。この網状パターンは一次ストラットと二次ストラットとの間で一様な分布を血液の流れに与えて血栓を捕獲する可能性を高めている。しかしながら、図8bに示すように、組の各々の一次ストラット312および二次ストラット330は半径方向軸線R'に対してそれらの夫々の部分で実質的に均等に独立して間隔を隔てられてもよいことは理解されるであろう。例えば、二次ストラット330は他の二次ストラット330に対して均等に間隔を隔てられてもよく、一次ストラット312は他の一次ストラット312に対して均等に間隔を隔てられてもよい。その結果、(線8−8に沿った)大静脈の横断面図により示されるこの実施形態における網状パターンは一次ストラット312および二次ストラット330間の不規則または不均等な間隔を有している。
図9aおよび図9bは下大静脈52からフィルタ10を取出す手順に使用されている回収装置65の一部を示している。この回収装置65は頸静脈を経て上大静脈に経皮的に導入される。この手順では、回収装置65の取出しカテーテルまたはシース68を上大静脈に挿入する。遠位端部にループスネア72を有するワイヤ70を取出しシース68に通し、そしてシース68の遠位端部から出す。次いで、ループスネア72がフィルタ10の取出しフック46を捕獲するようにワイヤ70を任意の適当な手段により回収装置の近位端部から操作する。シース68を押しながらワイヤ70を引っ張ることにより対向牽引を使用して、シース68をフィルタ10の上に通す。シース68がフィルタ10の上を通ると、一次ストラット12および二次ストラット30はシース68の縁部に係合し、そしてフィルタの長さ方向軸線に向けてハブ11のところで回動するか、或いは曲げ撓みを受ける。長さ方向軸線に向かう回動により、ストラット12および30の端部を血管壁部から引っ込める。このようにして、取出し手順において血管壁部における表面損傷74および小さい点損傷76のみが生じられる。図示のように、表面損傷74は二次ストラット30の端部により生じられ、小さい点損傷76は二次ストラット12の固定フック26により生じられる。しかしながら、フィルタを患者から取出すために任意の他の適当な手順を実施してもよいことは気づくであろう。
一次および二次ストラットは、形状記憶合金のような、結果的に自己開放式または自己拡張式フィルタを生じる任意の適当な材料から形成されることができる。形状記憶合金は、転移温度以上に加熱されると、剛性になる、すなわち、記憶された状態に戻る所望の特性を有している。本発明のために適した形状記憶合金はニチノールのより一般に知られた名前で市販されているNi-Tiである。この材料を転移温度以上に加熱すると、材料は、その記憶された状態に戻るように、マルテンサイトからオーステナイトへの相転移を受ける。転移温度は合金化元素Ni、Tiの相対特性と、合金化添加剤の任意の包含とに依存している。
他の実施形態では、一次ストラットおよび二次ストラットの両方は約37℃(98.6°F)である人間の正常体温よりわずかに低い転移温度を有するニチノールから製造されている。かくして、フィルタを大静脈内で展開し、正常な体温にさらすと、ストラットの合金はオーステナイト、すなわち、記憶された状態へ転移し、この記憶された状態は、フィルタが血管内で展開されるときの拡張構成である。フィルタを取出すには、フィルタを冷却して材料をオーステナイトより延性であるマルテンサイトへ転移させてストラットをより展性にする。このように、フィルタを、取出しのために、より容易に収縮させてシースに引き入れることができる。
或る実施形態では、一次ストラットおよび二次ストラットの両方は約37℃(98.6°F)である人間の正常体温よりわずかに低い転移温度を有するニチノールから製造されている。かくして、フィルタを大静脈内で展開し、正常な体温にさらすと、ストラットはマルテンサイト状態にあり、従って、これらのストラットは本発明では拡張構成である所望の形状へ曲げたり或いは形成したりするのに十分に延性である。フィルタを取出すには、フィルタを加熱して合金をオーステナイトへ転移させ、フィルタが剛性になり、そしてこのフィルタでは収縮構成である記憶された状態に戻るようにする。
この装置の実施形態を、丸い横断面を有するワイヤから構成されたものとして開示したが、この装置は、レーザー切断、放電機械加工または任意の他の適当な方法により適当な材料の管から切断されることもできる。
図10および図11に示される他の実施形態では、フィルタ420はハブ442から延びている4つの一次ストラット438および8つの二次ストラット440を有している。各一次ストラット438は棘部454を有する固定フック452で終わっている。一次ストラット438は、フィルタを大静脈436内で展開すると、固定フック452、特に、棘部444が大静脈436の血管壁部の中に固着してフィルタが送出し位置から移動するのを防ぐように、十分なばね強度を有している。フィルタに作用する血液の流れの圧力は大静脈436の内皮に固定された棘部454を維持するのに寄与する。
隣接した一次ストラット438間には、一対の二次ストラット440が位置決めされている。各二次ストラット440はハブ442から延びていて、中央軸線444の方に向いている先端部462で終わっている。これらの先端部462はハブ442と一次ストラット438の固定フック454との間に長さ方向に位置決めされている。隣接した一次ストラット間に位置決めされた各対の二次ストラット440の連結端部は撚り合わされて撚り部分464を構成している。
撚り部分464は各対の二次ストラット440を効果的に剛化しているので、フィルタを血管内に心出しするために適切な均衡化力を与えるために、より薄い二次ストラットが使用されてもよい。しかも、撚り部分464の追加の利点は、これらの撚り部分464が二次ストラットを一次ストラットと絡まないようにすると言う点である。
二次ストラット440は、一次ストラット438と同じ種類の材料から製造されることができ、一次ストラットを形成するのに使用される同じ方法により形成されることができる。しかしながら、二次ストラットは一次ストラットより小さい直径を有してもよい。撚り部分464を形成するために、隣接した一次ストラット438間に位置決めされた各対の二次ストラットをハブ442に取付けた後に互いのまわりに撚ることができる。各撚り部分464は1つまたはそれ以上の撚りを有する。例えば、各撚り部分464は約10までの撚りを有してもよい。或る実施においては、各部分における撚りの数は約3つの撚りと5つの撚りとの間でもよい。撚りの数を増やすことにより、互いのまわりに撚られた一対の二次ストラットの剛性を高める。ハブ442は、好ましくは、電食の可能性を最小にするために一次ストラットおよび二次ストラットと同じ材料で製造されている。
図11は一次ストラット438、二次ストラット440およびハブ442により構成された網状パターン(「ネット」)を示している。このネットは、血栓が肺塞栓症を引き起こすような心臓および肺に達するのを防ぐために血流中で運ばれる血栓を捕獲するように機能する。ネットは患者の血管系には望ましくないサイズのものである血栓を捕獲して止めるように寸法決めされている。図示のように、ストラット438はそれらの間に実質的に等しい間隔を有している。
ハブ442およびこのハブに取付けられた取出しフック466は固定フック452が血管436に固定される位置の下流に位置決めされる。血栓は、ストラットにより捕獲されると、フィルタ420に停滞されたままである。それで、フィルタ420を血栓とともに大静脈から経皮的に取り出し得る。フィルタ420を取出そうとする場合、代表的には、大静脈に経皮的に導入される回収フックにより取出しフック466を把持する。
本発明を好適な実施形態に関して説明したが、特に前記教示を鑑みて当業者には変更例が行なわれることができるので、本発明が前記実施形態に限定されないことはもちろん理解されるであろう。
患者の血管系を通して展開された従来技術のフィルタの側面図である。 患者の大静脈へ送出されるべき従来技術のフィルタを有する導入器組立体の側面図である。 本発明の大静脈フィルタの一実施形態が展開される腎臓静脈、腸骨静脈および大静脈の解剖構造の図である。 拡張状態における大静脈フィルタの一実施形態の側面斜視図である。 導入管に配置され収縮状態にある図3aの大静脈フィルタの側面図である。 大静脈フィルタの一次ストラットの第2弧状部分の一部の拡大図である。 線5-5に沿った図3のフィルタのハブの横断面図である。 取出しフックを先行させて部分的に展開されたフィルタを示す大静脈の横断面図である。 固定フックを先行させて部分的に展開されたフィルタを示す大静脈の横断面図である。 図3のフィルタが展開された大静脈の横断面図である。 線8-8に沿った図7aの大静脈の横断面図である。 フィルタの他の実施形態を示す線8-8に沿った図7aの大静脈の横断面図である。 回収シースが取出しのために図3のフィルタの一次ストラットに係合している血管の横断面図である。 回収シースが取出しのために収縮状態にあるフィルタを有している血管の横断面図である。 本発明の他の実施形態による血管内で展開された大静脈フィルタを示している血管の横断面図である。 線11-11に沿った図10の血管およびフィルタの図である。

Claims (16)

  1. 血管内の血栓を捕獲するための取出し可能なフィルタであって、
    長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた第1端部を有する複数の一次ストラットを備えており、各一次ストラットは第1絶対引張り強度を持つ弧状セグメントを有しており、この弧状セグメントは第1端部から固定フックまで延びており、この固定フックは弧状セグメントと一体であり、第1絶対引張り強度を有しており、
    一次ストラット間で自由に間隔を隔てられており、そして長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた連結端部を有する複数の二次ストラットを備えており、各二次ストラットは連結端部から自由端部まで自由に延びていて、他の二次ストラットおよび一次ストラットとの接触を回避しており、各二次ストラットは第2絶対引張り強度を有している、
    血管内の血栓を捕獲するための取出し可能なフィルタ。
  2. 複数の一次ストラットの第1端部を軸方向に収容するように構成されたハブと、
    血管からのフィルタの取出しのために複数の一次ストラットの反対側にハブから延びている回収フックと、を更に備えている請求項1に記載の取出し可能なフィルタ。
  3. 各一次ストラットは第1厚さを有しており、各二次ストラットは第1厚さより厚くない第2厚さを有している、請求項1に記載の取出し可能なフィルタ。
  4. 第1厚さは少なくとも約0.038cm(0.015インチ)であり、第2厚さは少なくとも約0.031cm(0.012インチ)であり、第1絶対引張り強度は285000pisと330000pisとの間の範囲であり、第2絶対引張り強度は285000pisと330000pisとの間の範囲である、請求項3に記載の取出し可能なフィルタ。
  5. 複数対の二次ストラットは複数対の一次ストラットの間に位置決めされており、各対の二次ストラットは夫々の二次ストラットの連結端部の近くで互いのまわりに撚られて撚り部分を形成している、請求項1に記載のフィルタ。
  6. 各撚り部分は1つないし約10個の撚りを有している、請求項5に記載のフィルタ。
  7. 弧状セグメントは第1湾曲部分および第2湾曲部分を有しており、第1湾曲部分は第1端部から延びており、第2湾曲部分は第1湾曲部分から延びていて、固定フックのところで終わっている、請求項1に記載の取出し可能なフィルタ。
  8. 第1湾曲部分はフィルタの中央軸線から半径方向に延びるように構成されており、第2湾曲部分はフィルタの中央軸線に向けて半径方向に延びるように構成されている、請求項7に記載の取出し可能なフィルタ。
  9. 第1および第2湾曲部分はフィルタの中央軸線と非平行な関係を有するように構成されている、請求項7に記載の取出し可能なフィルタ。
  10. 各一次ストラットは超弾性材料、ステンレス鋼ワイヤ、ニチノール、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン-鉄合金またはコバルト-クロム合金で形成されている、請求項1に記載の取出し可能なフィルタ。
  11. 各二次ストラットは超弾性材料、ステンレス鋼ワイヤ、ニチノール、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン-鉄合金またはコバルト-クロム合金で形成されている、請求項1に記載の取出し可能なフィルタ。
  12. ストラットは転移温度を有する形状記憶合金で形成されている、請求項1に記載の取出し可能なフィルタ。
  13. ストラットは、それらの温度が転移温度にほぼ等しいか或はそれより高いときに拡張状態へ拡張する、請求項12に記載の取出し可能なフィルタ。
  14. ストラットは、それらの温度が転移温度にほぼ等しいか或はそれより高いときに収縮状態へ収縮する、請求項12に記載の取出し可能なフィルタ。
  15. 血管内の血栓を捕獲するための取出し可能なフィルタであって、
    長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた第1端部を有する複数の一次ストラットを備えており、各一次ストラットは第1厚さおよび第1絶対引張り強度を持つ弧状セグメントを有しており、この弧状セグメントは第1端部から固定フックまで延びており、この固定フックは弧状セグメントと一体であって、第1厚さおよび第1絶対引張り強度を有しており、
    一次ストラット間で自由に間隔を隔てられており、そして長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた連結端部を有する複数の二次ストラットを備えており、各二次ストラットは連結端部から自由端部まで自由に延びて、他の二次ストラットおよび一次ストラットとの接触を回避しており、各二次ストラットは第2厚さおよび第2絶対引張り強度を有しており、
    複数の一次ストラットの第1反部を軸方向に収容するように構成されたハブと、
    血管からのフィルタの取出しのために複数の一次ストラットの反対側にハブから延びている回収フックと、
    を備えている血管内の血栓を捕獲するための取出し可能なフィルタ。
  16. 血管内の血栓を捕獲するための取出し可能なフィルタであって、
    長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた第1端部を有する複数の一次ストラットを備えており、各一次ストラットは第1厚さおよび第1絶対引張り強度を持つ弧状セグメントを有しており、この弧状セグメントは第1端部から固定フックまで延びており、この固定フックは弧状セグメントと一体であって、第1厚さおよび第1絶対引張り強度を有しており、前記弧状セグメントは第1湾曲部分および第2湾曲部分を有しており、第1湾曲部分は第1端部から延びており、第2湾曲部分は第1湾曲部分から延びていて、固定フックのところで終わっており、第1湾曲部分はフィルタの長さ方向軸線から半径方向に延びるように構成されており、第2湾曲部分はフィルタの長さ方向軸線に向かって半径方向に延びるように構成されており、
    一次ストラット間で自由に間隔を隔てられており、そして長さ方向に軸線に沿って共に取付けられた連結端部を有する複数の二次ストラットを備えており、各二次ストラットは連結端部から自由端部まで自由に延びていて、他の二次ストラットおよび一次ストラットとの接触を回避しており、各二次ストラットは第1厚さより厚くない第2厚さおよび第2絶対引張り強度を有している、
    血管内の血栓を捕獲するための取出し可能なフィルタ。
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