JP2007530181A - モジュラー脊椎間インプラントまたはモジュラー椎間板プロテーゼ - Google Patents

Abstract

中央部（１）はモジュラー脊椎間インプラントまたはモジュラー椎間板プロテーゼのために定められている。脊椎の基板または覆板の同格として好適な同格板（３）に緩嵌する手段（２）を備える。モジュラーユニットシステムはｎ個の中央部（１）およびｍ個の同格板を含む。中央部（１）に向いたその表面には中央部（１）の手段（２）を補完する手段（４）を有す。その際、ｎ≧２およびｍ≧４、好ましくはｎ≧３およびｍ≧６、である。
【選択図】 図１

Description

本発明は様々な中央部を有し、それに緩嵌可能な様々な構造の同格板を持つモジュラー脊椎間インプラントまたはモジュラー椎間板プロテーゼに関する。

これには、該当する脊椎セグメントに、患者の体重に、および使用症例に依存して、多量ではないが様々なインプラントを外科手術のために選定できるように準備しておかねばならないという問題がある。

本発明はここで是正を講じるものである。本発明は、複数の（様々な体重の患者ならびに様々な活動範囲の患者に対する）中央部および様々な構造を持つそれに緩嵌可能な少数の同格板からなり、そのため外科手術においてそれに際し完全と考えられるインプラントを術前に自ら組み合わせることが可能であって、そして必要ならば術中に好適な中央部または同格板の交換によって解剖学的実状と要件に適合させることが可能であるモジュラー脊椎間インプラントまたはモジュラー椎間板プロテーゼを造る課題を基礎としている。

本発明は請求項１の特徴を有す中央部、請求項１１の特徴を有す同格板、請求項１５の特徴を有すモジュラー脊椎間インプラントまたは椎間板プロテーゼ、ならびに請求項１６の特徴を有すモジュラーユニットシステムを以って、与えられた課題を解決する。

本発明のそれ以外の実利的な形態は、要求に依存した特徴を有す。
本発明によって達成される実利は本質的に、解剖学的に様々な脊椎、例えば仙骨１と腰椎５番（Ｓ１／Ｌ５）に対応できることにある。

好ましい実施形態においては、中央部の上端部と下端部はそれぞれの同格板への緩嵌の手段を備える。それにより中央部の両端部に、中央部と終端板を組み合わせた脊椎間インプラントの個々の適合が可能になる様々な同格板を装着することができる。

好ましくは同格板に中央部を緩嵌する手段は縦軸に平行に噛み合うため脊椎間インプラントの簡単な接合が可能になる。

その他の実施形態において、手段は中央部の縦軸に同軸の回動によって同格板に螺嵌可能である。ここで手段は好ましくはバヨネット交止の雌的または雄的部品形状を成す。バヨネット交止は回動交止として形成されているため、簡単操作が達成される。

さらにその他の実施形態において、中央部はその縦軸に平行に弾性的に変形可能であり、累進的なばね特性曲線ｆを示す。前記累進的なばね特性曲線ｆによって中央部は様々な体重の患者の負荷に対して使用できる。例えば、ばね特性曲線ｆの累進性は以下のように形成されることができる：
− ばね距離の第一部分領域が４５０Ｎ／ｍｍと５５０Ｎ／ｍｍの間、好ましくは５００Ｎ／ｍｍ、のばね定数を持つ０ｍｍと０.５ｍｍのばね距離を有すため、中央部は４０〜６５ｋｇの体重の患者に適する。
− ばね距離の第二部分領域が１４００Ｎ／ｍｍと１６００Ｎ／ｍｍの間、好ましくは１５００Ｎ／ｍｍ、のばね定数を持つ０.５ｍｍと１.０ｍｍのばね距離を有すため、中央部は６０〜１００ｋｇの体重の患者に適する。
− ばね距離の第三部分領域が２５００Ｎ／ｍｍと３５００Ｎ／ｍｍの間、好ましくは３０００Ｎ／ｍｍ、のばね定数を持つ１.０ｍｍと１.５ｍｍのばね距離を有すため、中央部は１００〜１４０ｋｇの体重の患者に適する。

三部分領域を持つばね特性曲線の替わりに、ばね特性曲線は様々なばね定数を持つ２つのみの好適な部分領域を有すことも可能である。

それ以外の実施形態において、中央部は縦軸に直角に配置され、それぞれに軸上に伸びたバヨネット交止の雌部を有す終端板を軸上に含む。補完するように形成されたバヨネット交止の雄部は中央部に対向した同格板表面に配置されていなければならない。

発明による同格板の好ましい実施形態において、同格板は上述の実施形態の中央部に緩嵌するための手段を含み、脊椎の基板または覆板の同格に好適な外表面および前記手段を備える内表面を有す。好ましくは外表面は凸状に外側に折り上げている。

その他の実施形態において、同格板の外表面は内表面に相対して、好ましくは２°から７°の範囲にある、鋭角αを含む。

さらにその他の実施形態において、同格板の外表面は三次元構造を有す。

発明によるモジュラー脊椎間インプラントまたはモジュラー椎間板プロテーゼは、好ましくは上述の実施形態の中央部および上述の実施形態のいずれか一形態の２枚の同格板を含む。

さらに本発明は、上述の実施形態のいずれかのｎ中央部と上述の実施形態のいずれかのｍ同格板を備えたモジュラーユニットシステムを含む。ここでモジュラーシステムはｎ≧２中央部およびｍ≧４同格板、好ましくはｎ≧３中央部およびｍ≧６同格板を含む。前記モジュラーユニットシステムは移植する脊椎インプラントまたは椎間板への完全な適合および脊椎間インプラントの状況に応じた組み立てを可能にしている。

好ましくはｍ同格板の少なくとも２つは異なる高さを有す。

発明と発明の再形成について、以降に多くの実施例を部分的に図解により詳細に説明する。

（図面の簡単な説明）
図１は、発明による中央部のある実施形態の断面図である。
図２は、図１の線Ａ−Ａの断面図である。
図３は、中央部の上部に固定可能な、発明による同格板を備えた実施形態である。
図４は、中央部の下部に固定可能な、発明による同格板の図３に示した実施形態である。
図５は、発明による中央部の図１および図２に示した実施形態の平面図である。
図６は、発明によるモジュラー椎間板の透視図である。
図１、２および５は中央部１の実施形態、本質的に第一端部２３、第二端部２４、縦軸１５に同軸に配置された、中空円筒状の弾性手段２０、蛇腹２１として形成された同軸の外殻２２、軸終端に縦軸１５に直角に配置された終端板１２、１３および弾性手段２０の中空空間２６に配置され、終端板１２、１３に配置されたバヨネット交止の嵌合のための軸方向弾性嵌合手段２７である。

終端板１２、１３は終端に外部に向いた楕円の開口部２８の形状を持つバヨネット交止の雌的部品１０（図５）および軸に隣接した円筒形結び目２９を含むため、同格板３（図３と４）に配置された補完するバヨネット交止の雄的部品１１に導入可能であって、縦軸１５周りに回動することによって軸上に固定可能である。嵌合手段２７はバヨネット交止の雄的部品１１への嵌合のために役立つ。嵌合手段はここでは軸に交互に配置されたジャーナル３０およびその間に同軸に配置されたばね３１を含む。前記ジャーナル３０は前記ばね３０によって終端板１２、１３に対して加圧する。ジャーナル３０はその軸上に伸びた終端部品３２に、バヨネット交止の雄的部品１１（図３と４）の前セグメント３４を収容するため、それぞれ縦軸１５に配置されたノッチ３３（図５）を有す。

バヨネット交止の雄的部品１１を図３と４に示す。これはそれぞれバヨネット交止の雌的部品１０の楕円開口部２８に補完するように形成されている前セグメント３４、および半径方向に出っ張らない前セグメント３５を含む、従って雄的部品１１は雌的部品１０に挿入後に縦軸１５周りに前セグメント３３がジャーナル３０のノッチ３３に係着するまで回動可能になる。挿入している間、ジャーナル３０は軸方向に互いに押し込まれることによって、バヨネット交止の雄的部品１１の回動後、前セグメント３４がノッチ３３に逃げると、ジャーナル３０はばね３１のばね力によって終端板１２、１３に押し込まれ、雄的部品１１の前セグメント３４はノッチ３３に係着する。

中央部１はさらに、縦軸１５に同軸に配置された弾性的手段２０および弾性手段２０の外周に、同軸に蛇腹２１として形成された外殻２２を含む。材料によっては、蛇腹２１を中央部１の終端板１２、１３に溶接、かしめ、あるいは圧接することができる。ここに示す実施形態において、弾性手段２０は同一のさらばね１９を備えるさらばねパケット３６ａ、３６ｂ、３６ｃ、３６ｄ（図２）から組み立てられている。ただしそこで第一の皿ばねパケット３６ａは、同方向に３層を成す皿ばね１９を含む皿グループから成り、第二および第三皿ばねパケット３６ｂ、３６ｃはそれぞれ向き合った２グループ毎に、同方向に２層を成す皿ばね１９から成り、および第四皿ばねパケット３６ｄは、同方向に２層を成す皿ばね１９から成る。皿ばねパケット３６ａ、３６ｂ、３６ｃ、３６ｄの前記形態によって弾性手段２０の累進的ばね特性曲線が達成可能になる。

図３および４に示すものは、中央部１の上端部２３に縦軸１５に直角に配置され、脊椎の基板に装着するに好適な上部同格板３、および中央部１の下端部２４に縦軸１５に直角に配置され、脊椎の覆板に装着するに好適な下部同格板３である。両同格板３は凸状に外側に折り上げている外表面５を持ち、その内表面６には縦軸１５に同軸の、バヨネット交止の統合雄的部品１１を備えた窪み３７を有す。

図６は中央部１、中央部１の上端部２３の上部同格板３およぶ中央部１の下端部２４の下部同格板３を備えたモジュラー脊椎間インプラント４０の実施形態を示す。中央部１および同格板３は、図１から５に示した実施形態とは、同格板３の内部表面６の窪み３７および中央部１の終端板１２、１３の外側に、磁器材料から成り、縦軸１５に同軸のリング４１、４２が配置されていること、および同格板３の外表面５が内表面６と角度３°を持つことのみが異なっている。同格板３の前記傾きは脊椎間インプラント４０の総高が腹位より背位の方が小さいように形成されている。磁器リング４１、４２は、体液が脊椎間インプラントの内部に侵入しないようにパッキンの役目を持つ。

発明による中央部のある実施形態の断面図である。 図１の線Ａ−Ａの断面図である。 中央部の上部に固定可能な、発明による同格板を備えた実施形態である。 中央部の下部に固定可能な、発明による同格板の図３に示した実施形態である。 発明による中央部の図１および図２に示した実施形態の平面図である。 発明によるモジュラー椎間板の透視図である。

符号の説明

１ 中央部 ２ 手段 ３ 同格板 ４ 手段 ５ 外表面 ６内表面
１０ 雌的部品 １１ 雄的部品 １２ 終端板 １３ 終端板

Claims (17)

1. モジュラー脊椎間インプラントまたはモジュラー椎間板プロテーゼのための中央部（１）であって、椎体の基板または覆板の同格として好適な同格板（３）に緩嵌する手段（２）を備えることを特徴とする中央部。
2. 上端部および下端部（２３、２４）を有し、両端部（２３、２４）に前記同格板（３）に緩嵌する手段（２）を備えることを特徴とする請求項１に記載の中央部（１）。
3. 上下端部（２３、２４）を切断する縦軸（１５）を有すること、および前記手段（２）が前記縦軸（１５）に平行に同格板（３）に噛合可能であることを特徴とする請求項１または２に記載の中央部（１）。
4. 手段（２）が縦軸（１５）に同軸の中央部（１）の同格板（３）に対する相対回動によって連結可能であることを特徴とする請求項３に記載の中央部（１）。
5. 縦軸（１５）を有し、それに平行して弾性であり、および累進的なばね特性曲線を示すことを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の中央部（１）。
6. ばね特性曲線ｆが、第一部分領域において４５０Ｎ／ｍｍと５５０Ｎ／ｍｍの間のばね定数を示し、第二の部分領域において１４００Ｎ／ｍｍと１６００Ｎ／ｍｍの間のばね定数を示すことを特徴とする請求項５に記載の中央部（１）。
7. ばね特性曲線ｆが、部分領域において２５００Ｎ／ｍｍと３５００Ｎ／ｍｍの間のばね定数を示すことを特徴とする請求項５または６に記載の中央部（１）。
8. 手段（２）がバヨネット交止の雌的または雄的部品（１０、１１）の形状を成すことを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の中央部（１）。
9. バヨネット交止が回動交止として形成されていることを特徴とする請求項８に記載の中央部（１）。
10. 中央部（１）が軸端部にそれぞれ縦軸（１０）に直角に配置され、それぞれ軸上に伸びたバヨネット交止の雌的部品（１０）を有す終端板（１１、１２）を含むことを特徴とする請求項８または９に記載の中央部（１）。
11. 椎体の基板または覆板の同格に好適な外表面（５）および手段（４）を備えた内表面（６）を備えることを特徴とする請求項１から１０のいずれか一項に記載の中央部（１）への緩嵌の手段（４）を備えた同格板（３）。
12. 前記外表面（５）が凸状に外側に折り上げていることを特徴とする請求項１１に記載の同格板（３）。
13. 外表面（５）が内表面（６）に相対的に鋭角α、好ましくは２°から７°、を含むことを特徴とする請求項１１または１２に記載の同格板（３）。
14. 外表面（５）が三次元構造を有することを特徴とする請求項１から１３のいずれか一項に記載の同格板（３）。
15. 手段（２、４）が相互に一致することを特徴とする請求項１から１０のいずれか一項に記載の中央部（１）および請求項１１から１４のいずれか一項に記載の２枚の同格板（３）を備えたモジュラー脊椎間インプラント（４０）またはモジュラー椎間板プロテーゼ。
16. ｎ≧２およびｍ≧４、好ましくはｎ≧３およびｍ≧６、であることを特徴とする請求項１から１０のいずれか一項に記載のｎ中央部（１）および請求項１１から１４のいずれか一項に記載のｍ同格板を備えるモジュラーユニットシステム。
17. ｍ同格板の少なくとも２つが、異なる高さを有することを特徴とする請求項１６に記載のモジュラーユニットシステム。

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