JP2007504550A - 携帯電話のオンライン為替レート更新システム及び方法 - Google Patents

Abstract

携帯電話サービスプロバイダーに、ユーザーの携帯電話で利用される為替レートの選択肢を直接格納及び提供するようにする、システム及び方法である。これは、毎日の為替レートの計算が正確であり、毎日の更新が保証されることを意味する。携帯電話ユーザーは、ユーザーが利用したい変換前及び変換後の為替相場の通貨を選択するだけでよい。本システム及び方法は、携帯電話サービスプロバイダーから携帯電話に、指定された為替相場の通貨を直接ダウンロード可能にする。更にこの機能を提供するために別のアプリケーションをダウンロードする必要性を除去する。

Description

本発明は、携帯電話のオンライン為替レート更新システムに関する。

既存の多くの携帯電話端末、携帯電話加入者プラン、及び携帯電話サービスプロバイダーは、ある為替レートを他の為替レートへ変換する機能を備え提供している。これは携帯電話を外国で利用する旅行者にとって非常に有用である。一般的に、携帯電話のユーザーは、変換したい通貨の為替レートを入力する。

例えば、Ｓｏｎｙ Ｅｒｉｃｓｓｏｎ Ｐ８００ ＧＳＭ／ＥＧＳＭ携帯電話は、インターネット接続を備える「高機能な」携帯電話であり、スマートフォンの通貨変換アプリケーションを含むＷｏｒｌｄＭａｔｅの旅行ユーティリティを有する。しかしながら、為替レートデータが検索される前に、スマートフォンは先ず、必要な為替レートを提供するインターネットのサイトに接続されなければならない。つまり、為替レートは、携帯電話サービスプロバイダーの外部の情報源から来る。これは、ユーザーがＷｏｒｌｄＭａｔｅアプリケーションを起動し、ダウンロードされる必要な為替レートを選択しなければならない事を意味する。その後、携帯電話のメニューを正しい選択肢に誘導することにより、通貨の変換が行われる。しかしながら、１つの欠点として、為替レートは毎日変化し、ユーザーは予め正しい為替レートを知らなければならない。

同様に、Ｎｏｋｉａ ７１１０のようなＷＡＰ（ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル）に対応した携帯電話は、ＷＡＰアプリケーションを起動する段階と、ＷＡＰサービスプロバイダーに接続する段階と、そして与えられたＵＲＬに誘導する段階を本質的に有する。これは、ＷＡＰサービスプロバイダーへの接続と、メニューの誘導と、通信料の支払いを必要とする。しかしユーザーが望む事は、ワンタッチで単なる為替レートを知る事だけである。ユーザーが海外にいる場合、通信費は非常に高くなり得る。

携帯電話サービスプロバイダーに、為替レートを携帯電話に提供するようにすることは有利であろう。為替レートは携帯電話サービスプロバイダーによりインターネットから検索されても良いが、ユーザーはこれには関心がない。携帯電話サービスプロバイダーは情報のポータルとして機能する。

例えばダウンロードされたアプリケーションのような、携帯電話のソフトウェア自体に既に組み込まれていない、別のアプリケーションを起動せずに、為替相場の通貨のデータの検索変換を可能にすることは、更に有利であろう。

本発明は、携帯電話サービスプロバイダーに、ユーザーの携帯電話での利用のために、ユーザーが要求した為替レートを直接送信するようにするシステム及び方法を提供する。これは、毎日の為替レートの計算が正確であり、更新されることを意味する。望ましくは、ユーザーの携帯電話は、携帯電話のソフトウェアが必要と判断した場合、サービスプロバイダーから為替レートを「取って来る」。携帯電話ユーザーは、ユーザーが利用したい為替変換前及び変換後の通貨を選択するだけでよい。

為替レートは毎日変化するので、レートは関連した有効期間、例えば１日を有する。ソフトウェアが決定した有効期間を過ぎると、為替レートはもはや有効ではない。例えば、為替レートを最後に検索して１日後、新たな為替レートの計算が携帯電話ユーザーにより行われた場合、携帯電話のソフトウェアは、為替レートの要求をサービスプロバイダーに対して行うだろう。要求は透過的に行われるので、ユーザーからは、更新は「自動的」に見える。携帯電話ユーザーにより発せられた為替レート要求と為替計算の間には、少しの待ち時間がある。しかし、ユーザーは携帯電話のユーザーインタフェースから、又は為替レートを取得するために要求が必要だったことに気が付かないだろう。

望ましくは、本発明は、既存のデータ通信プロトコルを利用することにより、携帯電話上で利用される。実施例では、ＧＳＭ携帯電話は、１つ以上の要求コードを生成し、要求されたデータを検索する。本方法は、「クレジット残高」を要求し、プリペイド携帯電話の画面上に表示できる方法と似ている。

本発明の目的、特徴、及び利点は、以下の図を用いた詳細な説明から、当業者に明らかだろう。

図１は、携帯電話システムの主要要素を示すが、これに限定されるものではない。携帯電話システムの主要要素は、例えばＧＳＭ、３Ｇ等の時分割又は符号分割多重アクセス方式（ＴＤＭＡ、ＣＤＭＡ）のような携帯電話通信規格を通じ、ユーザーの通話や他のデータを無線で送信するために、地理的地域内でともに接続された無線塔１２ａ、１２ｂのネットワーク化された集合５０を有する。携帯電話サービスプロバイダーは、要素２０として図示され、一般的に携帯電話２５又は端末を顧客に販売し、そしてネットワーク５０への接続を提供すると同時に、顧客への課金を行う。携帯電話のオペレーティング・ソフトには、為替レートを携帯電話サービスプロバイダー２０から直接ダウンロードするよう要求し受信する機能が組み込まれている。特にこのソフトウェアは、為替レートを設定する、携帯電話の表示インタフェース２８を含む機能を有する。この機能は、携帯電話のキーパッド２７を通じた交換する通貨の手動入力を含む。例えば、外貨単位を入力し、国内通貨単位（例えば、ユーロ、ドル等）で表す、その逆に国内通貨単位を外貨単位で表す。図１に示すように、例えばデータ通信の既存の通信プロトコルを用いて、ソフトウェアは携帯電話ユーザーを識別する要求コードメッセージ１８を生成し、為替レートの表示を要求する。本発明によると、携帯電話サービスプロバイダーは、これらの符号化された通信１８を受信し、以下に更に詳細に説明されるように、要求された為替レートを符号化されたメッセージ１９を通じて携帯電話に直接ダウンロードする。一旦、これらの値が受信されると、次に正規の携帯電話のオペレーティング・ソフトは、通話を開始してよい。このため、ユーザーはキーパッド２８で単に数字を入力し、電話番号をダイヤルするように容易な方法で、ユーザーはその数字を外貨、国内通貨単位に変換する選択肢を提示される。

好適な実施の形態では、この為替レート機能は、ダウンロードするべき別のソフトウェアを必要としない。携帯電話の為替レート機能は、ユーロ、ドル等の国内通貨又は外貨を選択するよう更に拡張できる。特に、ある通貨を他の通貨に変換するよう携帯電話を設定するために、携帯電話の電源が入っているとして、ユーザーはインタフェース２８を通じて「為替」メニューを選択する。「為替」メニューは、「国内通貨を設定する」又は「外貨を設定する」メニュー選択肢のような、一連のメニュー選択肢を提供する。例えば、「国内通貨を設定する」メニュー選択肢から、ユーザーは可能な通貨の一覧から「ユーロ」を選択してよい（又はＥＵＲを携帯電話のキーパッドを用いて入力し、要求される通貨がユーロであると示す）。その後、「外貨を設定する」メニュー選択肢から、ユーザーは可能な通貨の一覧から「米ドル」を選択してよい（又はＵＳＤを携帯電話のキーパッドを用いて入力し、要求される通貨が米ドルであると示す）。

望ましくは、要求された為替レート情報は、加入者サービスの一部として含まれ、又は携帯電話サービスプロバイダーによる追加料金サービスとして提供されてよい。ユーザーは、例えば＄１＝ＥＵＲ １．１０のような為替レートに関する如何なるデータも手動で入力する必要がない。

この方式では、最初にユーザーが通貨を変換したい時、ユーザーは携帯電話のキーパッドで額を入力し、そして図１に示されるように、キーパッドのボタン２３を選択し、単位の変換を開始する。携帯電話の電源が入っているとして、ユーザーは携帯電話のキーパッドで、例えば１２３．４５のような数字を（電話をかけるように）入力する。ユーザーは次に、キーパッドのボタン２３を選択し、入力した数字を為替変換するよう携帯電話に指示する（電話はかからない）。携帯電話は次に、内部メモリを確認し、当日のユーロからドル及びドルからユーロへの為替レートを確認する。携帯電話の内部メモリが空である又は古い為替レート（例えば、昨日のレート）を有していた場合、サービスプロバイダーへの要求が開始され、ユーロからドル及びドルからユーロへの為替レートの符号化された要求はサービスプロバイダーへ伝達され、その後、電話交換のために確立された通信チャネルを通じて、要求されたレートはサービスプロバイダーからダウンロードされる。レートが受信されると、これらの２つの値は、携帯電話の（ＥＵＲ＜−＞ＵＳＤレートの下の）国内通貨から外貨、及び外貨から国内通貨のメモリに格納されてよい。更に、これらの為替の値が検索された日時が格納される。レートが受信されない場合、ユーザーに対しレートが利用できない旨のエラーを表示する。

更に、ユーザーに国内通貨から外貨、及び外貨から国内通貨のレートを手動で入力するよう知らせる機能が提供される。その後、一旦、為替レートが提供されると、国内通貨及び外貨で入力された数字１２３．４５の通貨の変換は、携帯電話内で実行され、値は携帯電話のインタフェースである画面上に表示される。

必要に応じて、ユーザーはボタン２３を再び押下し、例えばボタンを押下して画面をクリアし、そして必要なら通貨の変換処理を再び実行する。この場合、以上に説明したように、ユーザーは携帯電話のキーパッドで数字を入力することにより、別の通貨を選択してよい。

携帯電話は、携帯電話のメモリに当日の為替レートを格納していないことを承知している。従って、携帯電話は、ユーロ−ドル及びドル−ユーロのレートを要求するコードを、携帯電話サービスプロバイダーに送信する。好適な実施の形態では、図１を参照すると、携帯電話サービスプロバイダー２０は、携帯電話を通じて選択可能な為替レートの毎日の更新情報を、データベース２２に格納する。携帯電話ユーザーが最初に為替レートを要求すると、携帯電話は要求メッセージ１８を送出し、携帯電話サービスプロバイダーに特定の為替レートを要求する。為替レートは、サービスプロバイダーにより、そのデータが携帯電話に格納された時点のタイムスタンプと共に、携帯電話にダウンロードされる。数秒後、携帯電話は国内通貨から外貨、及び外貨から国内通貨のレートを受信し、これらのレートを携帯電話内に設けられたメモリに格納する。例えば、このレートはその後１日の間、有効である。ユーザーは１日の間に好きなだけ通貨の国を変更できることが分かる。通貨の計算が実行される時、携帯電話のソフトウェアは、特定の通貨の当日の為替レートを携帯電話のメモリに格納しているか否かを確認する。携帯電話が最新の為替レートを有していない場合、携帯電話は、要求メッセージ１８を通じて、サービスプロバイダーに国内通貨から外貨、及び外貨から国内通貨のレートを要求する。携帯電話上で行われる為替計算の回数に関わらず、為替レートがもはや有効ではないと見なされるまで（例えば、１日後）、サービスプロバイダーにこれ以上要求を送る必要はない。為替計算は、為替レートがサービスプロバイダーから要求されるか否かに関わらず、携帯電話上で行われる。

更に、携帯電話が最新の国内通貨から外貨、及び外貨から国内通貨のレートを携帯電話のメモリに有していない場合のみ、為替レートの要求を行う必要がある。計算の度に為替レートの要求をサービスプロバイダーに対し行う必要なない。これは多くの不要なデータトラヒックを生じるだろう。携帯電話は、既に計算機を搭載しているので、簡単な除算又は積算は携帯電話内で実行される。

ＧＳＭ（グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ）のような携帯電話の規格に追加される場合、為替レートデータの参照は透過的で、ＷＡＰ対応の携帯電話を必要としない。また、携帯電話サービスプロバイダーが提供するサービスを超えたサービスへのアクセスを必要としない。コードが携帯電話の規格の中で標準化される場合、ユーザーは、同じ規格を用いる国と国の間を移動しても、為替レートを変わらず完全に透過的に検索できる。

この方法は、クレジット残高を要求し、プリペイド型の携帯電話の画面に表示できる方法と似ている。

本発明の好適な実施の形態と考えられる例を示し説明したが、本発明は勿論、本発明の精神から逸脱することなく、形状又は詳細において種々の変形と変更を行って良い事が容易に理解されるだろう。従って、本発明は、説明された及び図示された形状に制限されず、請求の範囲内にある全ての変形例を含むよう理解されるべきである。

ユーザーの携帯電話で利用される為替レートの選択肢を、直接送信するシステムの一般的なブロック図である。

Claims (12)

1. 携帯電話に組み込まれ、第１の通貨単位に従い携帯電話の呼が生成されると、第２の通貨単位に変換されるよう為替相場の通貨を入力させ、前記携帯電話に為替レートを設定する手段と、
   前記入力された値に従い、携帯電話サービスプロバイダーからの現在の前記為替レートの受信を要求する手段と、
   現在の為替レートを提供し、前記要求に応じて前記携帯電話へ前記レートを伝達する手段とを有し、
   前記携帯電話から発せられたダイヤルされた数字は、前記携帯電話内で前記第１の通貨単位から前記第２の通貨単位へ変換される、携帯電話のオンライン為替システム。
2. 前記格納された為替レートの将来の有効性を設定する更新時期を確立し、タイムスタンプを格納された為替レートと関連付ける手段を更に有する、請求項１記載の携帯電話のオンライン為替システム。
3. 前記タイムスタンプは、前記要求された為替レートと共に伝達され、前記携帯電話に格納される、請求項２記載の携帯電話のオンライン為替システム。
4. 更新時期を過ぎていた場合に前記携帯電話の要求された為替レートを更新し、前記タイムスタンプを現在時刻と比較し、前記更新期間を過ぎていた場合に新しい為替レートを前記携帯電話へ送信する手段を更に有する、請求項２記載の携帯電話のオンライン為替システム。
5. 前記更新時期を変更する手段を更に有する、請求項１記載の携帯電話のオンライン為替システム。
6. 前記携帯電話サービスプロバイダーは、最新の為替レートの選択肢を格納する、請求項１記載の携帯電話のオンライン為替システム。
7. 前記携帯電話への発呼者番号の入力をさせる、キーパッド手段を更に有する、請求項１記載の携帯電話のオンライン為替システム。
8. ａ）、第１の通貨単位に従い携帯電話の呼が生成されると、第２の通貨単位に変換されるよう為替相場の通貨を入力させ、前記携帯電話に為替レートを設定する手段と、
   ｂ）携帯電話サービスプロバイダーからの現在の前記為替レートの受信を要求する段階と、
   ｃ）前記要求に応じて前記携帯電話へ前記現在の為替レートを伝達する段階と、
   ｄ）前記携帯電話を通じ続いて生成された呼を、前記第２の通貨単位に変換する段階
   とを有する、携帯電話の為替情報提供方法。
9. 前記格納された為替レートの将来の有効性を設定する更新時期を確立する段階と、
   タイムスタンプを格納された為替レートと関連付ける段階
   とを更に有する、請求項８記載の携帯電話の為替情報提供方法。
10. 前記タイムスタンプを前記要求された為替レートと共に伝達し、前記携帯電話に格納する段階を更に有する、請求項９記載の携帯電話の為替情報提供方法。
11. 更新時期を過ぎていた場合に前記携帯電話の要求された為替レートを更新し、前記タイムスタンプを現在時刻と比較し、前記更新期間を過ぎていた場合に新しい為替レートを前記携帯電話へ送信する手段を更に有する、請求項９記載の携帯電話の為替情報提供方法。
12. 前記更新時期を変更させる段階を更に有する、請求項９記載の携帯電話の為替情報提供方法。

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