JP2007501932A - 下層大気中の後方渦流及び類似物の検出 - Google Patents

下層大気中の後方渦流及び類似物の検出 Download PDF

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Abstract

空港(10)において着陸又は離陸する航空機(14)によってできる渦流(16)を検出すると共に特徴づけるための2つのSODARシステム(12aと12r)は、一方の実地システム(12a)が起こる可能性のある渦流(16)の下にあり、他方の基準システム(12r)が渦流から遠いが同じ周囲環境内にあるように位置決めされる。従って、風ダクト又は熱逆転(18)が存在する場合、両方のSODARシステムは、これらによって発生したエコー(22と28)を検出し、実地システム(12a)だけが、後方渦流(16)からのエコー(24)を検出する。基準及び実地システムの出力の差をとることによって、渦流のより適切な識別と弁別が達成される。航空機が存在しない状態で得た測定値を、航空機が存在する間に記録した「実地」データから減算する基準データとして使用できるので、航空機の活動間で卓越する充分な通常状態がある場合には、1台のSODARシステムを使用するだけでよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、大型航空機や大型風力発電機プロペラ等によって引き起こされる後方渦流や、恒風中で高層の人工又は天然構造物によって時々発生する風下の渦流又は乱流等の、短期的又は変則的な大気乱流を検出し、記録し、及び/又は表示する際に使用するSODAR装置、方法及びシステムに関する。本発明は、空港の安全と通行の管理を強化するための主要空港近くにおける航空機の後方渦流の検出及び/又は表示に適している。
換言すると、一般に本発明が関係する乱流のタイプは、静か或いは比較的穏やか又は一定した天候状態で生じ、天気予報技術による予測に適さないものである。実際に、関係する渦流は、激しい大気混合が生じる突風や暴風状態ではめったに形成されずまた極めて希にしか存続しない。そのような条件下で形成される渦流のエネルギーはすぐに放散される傾向がある。
本明細書は、SODARシステムに関する我々の先行国際出願PCT/AU01/00247、PCT/AU02/01129、PCT/AU04/00242と併せて読まれるべきであり、これらのSODARシステムは、「パルス圧縮」方式で符号化された長いパルスを使用し、解像度と処理利得を高めるために受け取ったエコーをオーバーサンプリング処理し、信号対雑音比についての弁別及び処理利得を高めるためにサンプリングしたエコーに対して複素フーリエドメイン処理を行っている。我々の先行発明で使用した一般に「チャープ(chirps)」と呼ばれるパルスは、約数十秒の持続時間を有することが好ましかった。利用したパルス圧縮技術は、例えば500Hzから1500Hzへのトーンの安定上昇や1500Hzから500Hzへのトーンの安定下降等、パルスの持続時間にわたって位相が直線的に増加又は減少することが好ましかった。開示した方法は、「送信しながら傍受する」ことを必要とし、即ち、チャープの送信をまだ行っている間にエコーを受け取って処理する。この方法は、極めて優れたs/n(信号対雑音比)が得られる極めて高いシステム及び処理利得を可能にするだけでなく、地上近くで生じる大気の不連続の検出も可能にする。従来技術のシステムは、「送信しながら傍受する」ことができなかったので、短距離用の短い強力なパルスを使用しなければならず、その結果システム及び処理利得の大きな低下に悩まされていた。そのような従来技術のSODARシステムは、本質的に、広範な空港環境での渦流の特徴を決定するために必要とされる広い空間的及び時間的範囲で後方渦流を検出し表示することができなかった。
我々の先行出願に開示されているSODARシステムは、当該技術分野でこれまで可能であったものよりも高感度かつ高精度に空港近くの後方渦流を検出し風の状態を監視することができたが、これらのSODARシステムは、渦流の「一生」を表示すること、例えば着陸する航空機が形成するウィンドシアー乱流を、数秒間或いは数分間に亘るそのウィンドシアーの生成、減弱、消散(即ち、地上への移動)を追って追跡することは依然として困難であった。
簡潔に述べると、我々の前述の出願における開示は、これらの出願の明細書に含まれる従来技術の広範な考察と共に、本明細書の一部を構成するものと見なされる。更に、本明細書で使用する幾つかの用語は、これらの明細書に説明され定義されている。
本発明は、対象とする短時間異常大気乱流(本明細書では「ターゲット乱流」と呼ぶ)をSODAR法によって確実に検出し分離し表示することは困難であるという認識に基づくものである。困難な理由は、そのような大気乱流は、風によって生成される(ターゲットでない)乱流を含む可能性があるにもかかわらず、周囲の「通常の」又は殆ど関心を持たれることもない恒常的な大気の不連続に埋没してしまっているからである。
従って、本発明の方法は、その一態様において、恒常的状態に埋没したターゲット乱流を検出又は特徴付け、ターゲット乱流がない状態の恒常的状態を別に検出又は特徴付け、次に2つの結果の差をとって、恒常的状態が存在しないか又は少なくとも軽減した状態でのターゲット乱流を示す出力を発生することを含む。
実施例において、低高度の渦流を検出し特徴付けることができる独特の価値を提供するSODARシステムの説明をしたが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、そのような実施例のシステムに対する多くの変更及びその他の実施例を考え得ることを理解されるであろう。実施例のSODARシステムの動作は、一以上のレシーバマイクロフォンを使用して、航空機の接近又は離陸を検出し、実地データ収集を開始し、航空機のないことを検出して基準データ収集を開始することによって自動的に行うことができる。
また、本発明を使用して他の多くの低高度の大気乱流を特徴付けることができ、そのために、システムのトランスミッタと一以上のレシーバを携帯可能で操縦可能な構造に取り付けることができることを理解されよう。これにより、例えば、そのようなシステムを屋内で使用して、空気調和装置によって引き起こされる小渦(eddies)、デッドスポット及び渦流を識別し追跡することができる。
便宜のため、本明細書では、対象とするターゲット乱流を「渦流」と呼ぶこともある。渦流状態で発生したシステムのデータセット又は信号を「実地」データセット又は信号と呼び、恒常的状態で発生したものを「基準」データセット又は信号と呼び、実地データセット又は信号と基準データセット又は信号との差をとることによって発生したる出力を「正味(net)」データセット、信号又は出力と呼ぶ。
基準及び実地出力は、異なる時間に同じSODARシステムによって、又は共通の恒常的状態を有する異なる位置にある実質的に同一の複数のSODARシステムによって生成されることが好ましい。これにより、実地及び基準データ又は信号の比較又は差分に影響を及ぼすシステム依存の差が最小になる。
実地出力と基準出力を適切な時間及び/又は場所で発生させることができるように、ターゲット乱流の存在を自動的に検出する何らかの手段を使用することができる。これは様々な方法で行うことができる。SODARシステム自体を使用して、事前に設定された強度閾値を超えかつ所定の距離範囲内にある局所的な風速、ウィンドシアー又は類似のパラメータの存在を検出することができる。この方法は、距離範囲が約数キロメートルの場合、又はターゲット乱流が実質的な、例えば「塵旋風」又はトルネードであり比較的頻度が少ない、即ち希な場合に適切である。空港近くの低い高度の航空機の後方渦流に関心がある場合は、航空機の進入前、最後の航空機が着陸した後の数分、或いは使用された進入/離陸経路からある程度の離れた場所では通常の状態であると仮定できる。これは、渦流が一般に短い持続時間(通常は約数秒であるが場合によっては数分)のものであるためである。従って、通常及び渦流の乱流測定は、所定の滑走路での航空機の進入又は離陸に依存する視覚的及び/又は音響的な合図を使用することによって手動又は自動で開始することができる。
風力発電機による渦流に関心がある場合(連続的に発すると仮定した場合)、発電機から充分に離れていて渦流はないが、恒常的状態に差がでる程には遠くない位置に配置された第2の基準SODARシステムを使用することによって基準信号を発生させることができる。
SODARシステムが対象とする乱流の存在を識別するために使用する大気パラメータは、通常信号、基準信号及び渦流信号又は表示を発生するために使用されるものと同じでなくてもよい。例えば、所定の閾値を超える垂直風速の検出は、通常/基準から乱流信号生成への切り換えを誘発するために使用されるが、基準及び乱流信号を構成するパラメータは、垂直方向の風速パラメータの有無にかかわらず、水平方向のウィンドシアー、風速、仮温度(virtual temperature)、屈折率等を含むことができる。同様に、通常及び基準信号の比較から渦流信号を発生するには、各信号の全ての成分パラメータの比較或いは選択されたパラメータだけの比較を必要とする。
我々の先行国際特許出願は、最大トランスミッタ電力に対して処理利得を大幅に高めるために、長いチャープ(100ミリ秒超)を使用し「送信しながら傍受する」新規な技術を使用して大気パラメータを得るSODAR法及び装置を開示した。そのような技術は、返されたエコー内の位相及び振幅情報を抽出するために、送信されたチャープ波形を照会する整合フィルタの使用を必要とする。好ましい整合フィルタは、フーリエ法を使用し、時間ドメインでなく周波数でフィルタリングを行うものであるが、ここでは時間ドメインでフィルタリングするものも想定している。前述の差を求める際に、実地及び基準リターンから抽出された位相及び/又は振幅データセットの一方又は両方が使用されることが好ましい。
空港近くの航空機の渦流を検出する際の短い距離を考えると、本発明の別の態様によれば、飛行経路を横切るか又は飛行経路に沿って一連の固定SODARレシーバが配列されたシステムを必要とし、レシーバの上とレシーバの近くの空気体積が、SODARトランスミッタによって照射され、レシーバの出力が合成アパーチャとして処理され組み合わされて、空気体積内の大気渦流の視覚的表示が生成される。この場合も、所望の渦流出力を発生するために、基準及び実地合成アパーチャ出力の比較が使用される。
ターゲット乱流は、通常、比較的寿命が短く比較的近くにあるので、ターゲット乱流の寿命の間に頻繁な観測を行うことができるように、ここではチャープは短い方が好ましい。我々は、最大数百メートルの範囲の後方渦流を検出するには、約300ミリ秒〜3秒の問い合わせチャープが適切であることを見出した。従って、約150mの範囲の場合、約1.5秒の問い合わせパルスと約2.5秒の傍受時間を使用する(送信時間のほとんど又は全てを含む)。約300mの範囲の場合、約3.5秒の傍受時間の約1.5秒のチャープの使用が好ましい。素早く変化する渦流状態を検出することができ、また更新サイクルが短くなるように、送信時間は短い方が望ましい。約2秒よりも長いパルスは、風力タービンや航空機によってできる渦流を充分に分離できない場合がある。
本発明の本質を描写するために、次に、添付図面を参照して特定の例について説明する。しかしながら、当業者であれば、選択した例に、前述の発明の範囲に適合する多くの変形及び修正を加え得ることが分かるであろう。
選択された例は、150m未満の高度で空港に着陸しようとする大型航空機によって引き起こされる後方渦流をほぼ実時間で検出し表示することができるSODARシステム及び技術に関する。従来技術のSODARシステムは、(他の要因の中でも特に)s/nが比較的低かったため、そのような低い高度の後方渦流を検出し表現できなかったことに注意されたい。実際に、RADAR、LIDAR及びRASSを含む従来技術のシステムは、この難題に立ち向かっているとは考えられない。
図1は、東西を向いた滑走路10、滑走路10の西の端の滑降経路の下にある第1のSODARシステム12a、滑走路10の東の端の滑降経路の下にある第2の同一のSODARシステム12r、進入しつつある航空機14、及び航空機14によってできた航跡渦流16を示す図である。ウィンドシアーダクト18(破線で示した)が、空港全体の上に延在し、幾つかの渦流16を含む。この例においては、システム12aは、実地システム(渦流16から実地データを発生する)として働き、システム12rは、基準システム(ダクト18を含む周囲条件から基準データを発生する)として働く。
航空機が東から西に向かって着陸するときは、SODARシステム12aと12rの役割を逆にすることができる。長い滑走路を有する大きくかつ忙しい空港では、周囲条件が両方の位置で実質的に同一でない場合があるので、システム12rを使用してシステム12aのために周囲条件を参照すること(及びこの逆)は便利でなくまた望ましくないであろう。その場合、システム12aと12rを独立に動作させて、航空機の着陸と着陸の間の空いている期間でそれ自体の基準データを発生することができる。説明の都合上、物理的に独立した基準システムを示す。
SODARシステム12aと12rは、我々の先行出願に開示したように、4つのレシーバを、中央トランスミッタの近くのコンパス主要点上に軸がトランスミッタの垂直軸の方に僅かに傾いた状態で配置すれば好都合である。また、激しい恒風がある場合の垂直方向の風速の決定を支援するために、垂直方向を向いた第5のレシーバが使用される。風のない静かな日には、1つのレシーバ(好ましくは垂直方向のもの)だけを使用して大型航空機について有効な結果を得ることができる。図1において、実地システム12aのトランスミッタはTaで示されており、その東側と西側のレシーバは、RaeとRawで示されており、この図には、実地システム12aの他の3つのレシーバは示されていない。同様に、基準システム12rは、トランスミッタTrとその近くの5つのレシーバを有し、図1には、東側と西側のレシーバRreとRrwだけが示されている。トランスミッタTaによって照射される実質的に垂直な円錐形の空気体積は、鎖線20によって示され、ダクト18によって散乱された送信チャープのエコーは矢印22によって示され、渦流16によって散乱されたチャープは、矢印24によって示されている。両方のエコー群は、通常、システム12aの全てのレシーバによって受信されるが、各レシーバに戻ったエコーは互いに僅かに異なるが、このことが重要である。
この例の渦流検出及び特徴付けシステムは、持続時間が約1.5秒のチャープを送信し、送信したチャープの持続時間を含めて約2.5秒の傍受時間を有する。送信チャープ終了後1.0秒の傍受時間は、約150mの所望のレンジを提供する。約1000Hz〜約2500Hzのトーンから生じる単純な線形チャープを使用することが、制御とプログラミングの点から好都合である。しかしながら、我々の先行出願で教示したように、フーリエドメイン又は時間ドメイン方法を使用するパルス圧縮に適している限り、他の多くの波形を使用することができる。
図2は進入しつつある航空機14を西から見た端面図で、実地システム12aの北側と南側のレシーバRanとRasが、渦流16、ダクト18、及びそれぞれのエコー24と22と共に示されている。
図1において、基準SODARシステム12rのトランスミッタがTrで示され、東側と西側のレシーバがRreとRrwで示され、Trの照射コーンは鎖線26で示されている。照射コーン26は、トランスミッタTrからの送信のエコー信号28を発生するウィンドシアーダクト18を含み、エコー信号28は、システム12rの全てのレシーバに返される。これは、一般に、実地及び基準システム12aと12rが実質的に同一の場合に、エコー信号19と26がほぼ同一であると仮定するのが一般に安全である。当然ながら、18のようなダクトは、それと関連したウィンドシアー、温度勾配及び反転と共に、それら自体で純粋な関心事であり、基準システム12rによって収集されるデータは、空港10での天候報告及び予報の重要な入力になる。これが、我々の先行特許出願によって教示したように単一トランスミッタのまわりのコンパス主要点に配列された少なくとも4つのレシーバを使用する大きな理由である。
図3から分かるように、各SODARシステム12aと12rは、本質的に、それぞれのシステムのトランスミッタとレシーバに接続されたコンピュータPCaとPCr(それぞれ)とから成る。実地システム12aは、Ravで示した垂直方向のレシーバを示すが、これは図1と図2には示されていない。同様に、基準システム12rは、垂直レシーバRrvと共に北側と南側のレシーバRrnとRrsを含むように示されているが、これらは図1に示されていない。個別の実地及び基準システムを使用する場合、それらのシステムは、実質的に同一であり、位相や他の遅延、利得及び周波数持性がよく整合していることが望ましい。これにより、システムに導入される誤差と不正確さが最小になる。
実地システム12aのコンピュータPCaは、トランスミッタTaを駆動するアナログ出力32と5つのレシーバから信号を受け取る5つのアナログ入力とを含む既知の設計のデジタル音声カード30によって、そのレシーバとトランスミッタに接続されており、この例では垂直レシーバRavからの出力34だけが受け入れられている(後で説明する)。レシーバ信号は、デジタル形式でもアナログ形式でもよく、(ここで仮定したように)アナログの場合、PCaの音声カードは、そのような信号を、サンプリングしたデジタル形式に変換する必要がある。同様に、基準システムのコンピュータPCrは、音声カード36によってそのトランスミッタと5つのレシーバに接続されており、垂直レシーバRrvからのアナログ入力38だけが受け入れられている(後で説明する)。コンピュータPCaとPCrは、通常、レシーバから得たデータをグラフィック表示する独自の画面40と41を有し、PCaの画面40は、レシーバRavによって検出されたダクトと渦流のエコー(それぞれ22と24)の合わさったものから得たデータを表示し、PCrの画面41は、垂直レシーバRrvによって検出されたダクトのエコー28だけから得たデータを表示する。
SODAR12aを使用して渦流16を下から見るとき、後方渦流の急速に下方と上方の両方に移動する気流の特徴を示すドップラー位相ずれを「観察」できる。この目的のためには、一般に、実地システム12aでは垂直方向を向いたレシーバRavを使用するだけで充分である。従って、渦流検出に垂直レシーバRavだけを使用する場合は、渦流16をより適切に特徴付ける際には垂直レシーバRrvからの基準信号だけが役立つ。このため、図3には、レシーバRavとコンピュータPCaとの間の接続と、レシーバRrvとコンピュータPCrとの間の接続だけが実線で示されている。従って、他のレシーバの出力は、図3を検討する際に無視してもよいが、これら使用は、図4を参照して説明する。
従って、コンピュータPCaの音声カード30は、垂直レシーバRavだけからアナログ出力34を受け取ってデジタル化し、線44でフィルタ43に入力されるトランスミッタドライバ信号32のデジタルサンプルストリームを参照して、獲得したデジタルサンプルストリームを線42を介してコンピュータPCaに実装された整合フィルタ43に入力する。フィルタ43の出力は、線45と46上の位相及び振幅データストリーム|A|とΦを含み、これらは(それぞれ)位相差分ユニット又は機能47と振幅差分ユニット又は機能48に送られる。これと全く同じように、レシーバRrvとトランスミッタTrからのデジタル化サンプルストリームが整合フィルタ49に送られ、フィルタ49からの位相及び振幅出力は、線50と51を介して対応する差分ユニット47と48に送られる。位相ユニット47の線52の差分出力は、ユニット又は機能53で微分され、得られた勾配出力[△Φ]が、入力線55を介して、渦流の解析、表示及び記録を行うユニット又は機能54に送られる。振幅差分ユニット48の出力は、同じように線56でユニット52に送られる。整合フィルタ43からの「実地」振幅及び位相出力は、PCaの画面40に表示することができ、同様に整合フィルタ49の「基準」振幅及び位相出力は、PCrの画面41に表示することができる。
次に、図3の様々な点における信号のグラフである図4〜図7に移ると、図4のグラフは、SODARシステム12aの動作中に線34を介して音声カード30に送られる実地垂直レシーバRavのアナログ出力の時間/周波数グラフである。太い斜めの薄い線56は、「直接信号」を最小にするために適切な音響遮蔽を使用しているにもかかわらず、トランスミッタTaとレシーバRavの間で直接水平方向に伝えられる強い直接チャープ信号である。これは、1.5秒の持続時間を有する。更に濃いしみのような線57は、やはりトランスミッタTaによって生成されレシーバRavに直接伝えられた直接信号56の第2高調波である。直接信号56を底辺とする平行四辺形58は、レシーバRav内の適切なフィルタを使用して、2.5秒の全傍受時間の間に収集されたエコー情報を(直接信号と雑音と共に)示す。この情報(及び雑音)は、コンピュータPCaの音声カード30によって240,000のデジタルサンプルのデータセットにサンプリングされたものである。エコー信号は、レシーバRavの出力から視覚的にも聴覚的にも識別することができず、そのような識別には、(当該技術分野で既知でかつ我々の先行特許出願で教示した)整合フィルタ技術の使用が必要である。
図5のグラフは、図3の線45上の連続サンプル出力間の累積相対位相変化(又は水平軸上のドップラーシフト)のグラフである。連続したサンプルが高さ又は高度の代わりなので、サンプル番号ではなく高度が縦軸上に示されている。このグラフは、図3のシステムによって、ユニット47において、線50を介してPCrから送られる基準位相データとの差を求めることなしに、PCaの整合フィルタ43から線45上に出力された位相データから生成したものである。図4から分かるように、位相グラフは、14m/秒の最大周速度を有する直径約20mの回転渦流を示す。これは、約880m2/秒の循環強度を発生し、これは通常強く、渦流に入る軽航空機を確実にひっくり返すことになる。データは、メルボルン空港の珍しく風のない日にボーイング737から着陸前の引き起こしの際に得られたものであり、特別なものである。
図5の例外的な出力にもかかわらず、実地SODARシステムのみからの位相データだけを使用し、即ち、基準位相との差をとらずまた実地及び基準データセットからの差分振幅出力とのクロスチェックなしに、渦流を確実に識別することは通常非常に困難である。図6と図7は、より一般的に得られるタイプの位相と振幅のグラフ(データセット)を示す。これらのグラフも、メルボルン空港でボーイング737から得たものであるが、極めて突発的な低いレベルの風(約8ノット)のある日に得たものである。図6のグラフ(a)、(b)及び(c)は、(それぞれ)基準整合フィルタ49からの線50、整合フィルタ43からの線45、解析及び表示ユニット54への線55の位相データセット(デジタルサンプルストリーム)から得たものであり、グラフ(c)がユニット47からの差分出力の位相勾配であることに注意されたい。グラフ(b)から約40mに渦流がある可能があるように見えるが、基準グラフ/データセット(a)との差を求めユニット53で微分して得たグラフ(c)のピークも40mであることを確認する必要があった。クロスチェックによって、図7の部分(a)、(b)及び(c)の振幅グラフは、それぞれ、基準整合フィルタ49からの線51上の基準振幅出力データセット、実地整合フィルタ43からの線46上の実地振幅データセット出力、及び線56上の差分データセットから得られた。図7の差分振幅グラフ(c)の40mの強いピークと図6の差分位相グラフ(c)の強い勾配ピークが明らかに一致するので、40mに大きい渦流が存在することを確信できる。また、この渦流の特徴は、これらのグラフからの検査と計算により得ることができる。
後方渦流の調査で関心のあることは、その持続時間、流動(drift)、沈下率(sink-rate)、及び時間に対する衰退である。これは、我々の先行特許で一般論的に教示した方法で、図3に示した実地及び基準SODARシステムの他のレシーバを利用することにより達成することができる。従って、図8は、この目的を念頭に置いて図3のシステムを異なる視点で示す。各SODARシステム12aと12rの各レシーバの出力は、サンプリングされデジタル化されると仮定し、各システム内の各レシーバが同じ数のサンプルを発生するように全てのレシーバ(及び、送信チャープ)に同じサンプリングレートが使用される。図3と同様、1.5秒のサンプルパルス長、2.5秒の傍受時間、及び96kHzのサンプリングレートであると仮定すると好都合である。これにより、各問い合わせサイクルで各レシーバから240,000のサンプルのストリームが得られる。
雑音と直接トランスミッタ信号から所望のチャープエコーを抽出するために、各レシーバサンプルストリーム(又はデータセット)が、1.5秒の送信パルス(同じ96kHzのレートでサンプリングされた)を表す無雑音サンプルストリームTasと一緒に整合フィルタMFに送られ、1.0秒の重なりはゼロで埋められる。図8において、整合フィルタはMFで示され、サンプリングされた実地送信信号はTasで示され、サンプリングした送信基準信号はTrsで示されている。整合フィルタMFがフーリエ技術を使用し、エコーの弁別と抽出がフーリエドメイン又は周波数ドメインで行われることが好ましく、各整合フィルタからの出力は、エコー信号の位相[Φ]を示す96kHzサンプルストリーム(データセット)と、エコー信号の振幅[lAl]を示す96KHzサンプルストリーム(データセット)であることが好ましい。水平方向の風速と風向を測定するために、(我々の先行特許出願で教示したように)垂直風による位相(又はドップラー)成分を除去することが望ましい。
このように、実地SODARシステム12aにおいて、これは、我々の先行特許出願で教示した方法で、ユニット又は機能60において抽出した北位相信号と南位相信号の差をとり、ユニット又は機能62において東位相信号と西位相信号の差を別に取り、この結果を使用してユニット又は機能64と66で水平方向の風向と風速を別に計算することによって行うことができ便利である。実地システム12aのこれらの風パラメータは、当然ながら、渦流による成分と恒風と周囲条件による成分を含む。従って、ユニット64からの水平風向データセットは、差分ユニット又は機能68に送られ、ユニット66からの水平風速データセットは、差分ユニット又は機能70に送られる。垂直レシーバRavの振幅及び位相出力は、72に示したように、垂直方向の風速と渦流と周囲の風の両方から垂直方向に返されるエコーの振幅を示し、これらの位相及び振幅出力は、差分ユニット又は機能74に送られる。レシーバRan、Ras、Rae及びRawに接続された整合フィルタの4つの振幅信号出力は、矢印78によって示したように、解析、表示、及び/又は記録ユニット又は機能76に入力として直接送られる。
基準SODARシステム12rは、実地システム12aに関して前に説明したものと実質的に同一でありまた全く同じように動作する。唯一つの違いは、渦流によるエコーがシステム12rの5つのレシーバへの入力に存在しないことである。従って、垂直風速成分及び振幅成分(80で示した)を含むデータセットが、差分ユニット74に送られ、ユニット82の計算基準水平風速データセットが、差分ユニット70に送られ、ユニット84の基準水平風向データセットが、差分ユニット68に送られる。また、基準レシーバRrn、Rrs、Rre及びRrwに接続された整合フィルタMFからの振幅成分は、矢印86によって示したように表示装置78に直接送られる。当然ながら、ユニット68、70及び74の差分演算によって得られたデータセットもユニット78に送られる。
我々の先行出願で教示したように、各システム12aと12rにおける垂直風速は、個別の垂直レシーバRavとRrvを使用する代わりに、北側、南側、東側及び西側の信号を処理することによって近似させることができる。しかしながら、専用の垂直レシーバを使用することが好ましい。風向、風速及びエコー振幅を示すデータセットを発生するために必要な計算は、各データセット内の各サンプルについて必ずしも行わなくてもよいことを理解されよう。何故なら、当該技術分野で一般的に行われているように、一定数の隣り合ったサンプルを「ビンに入れる(binned)」か平均化することにより、計算負荷を軽減できるからである。
また、代替として、対応する実地レシーバと基準レシーバからそれぞれ抽出した信号は、風速と風向を決定した後ではなく整合フィルタMFの後で、差をとってもよいことを理解されよう。しかしながら、これは、計算的に多少大変である。また、実地及び基準システムの未処理のレシーバ出力の差をとることも考えられるが、これはs/nを低下させる傾向があるのであまり望ましくない。既に図3の考察で示したように、この場合、高さに関する3次元風速ベクトルを、実地及び基準システムで別々に計算することができ、それらのベクトルの差を、本発明の原理に従って求めることができる。これを行うのが望ましかどうかは、ベクトルを別々に計算する際に導入される誤差の量に依存する。
図3と図8のブロックは、別々の物理アイテムを必ずしも表しているものではなく、単一のシステム又はコンピュータによって実行される機能だけを示すことを理解されよう。例えば、大型航空機の着陸と着陸の間にあいた空(clear air)があり、それによりSODARシステムによる基準測定値を得ることができる場合には、(既に説明したように)個別の基準及び実地システムは必須ではない。従って、そのような複合システムは、内蔵の表示及び音声カードを有する単一の携帯型コンピュータに結合された4つ又は5つのレシーバと1つのトランスミッタを単に含むだけである。一方、ほぼ実時間の動作が期待される場合には、単一のコンピュータに課される入出力及び処理要求が極めて大きくなる。従って、各レシーバとその関連トランスミッタは、それ自体の専用のPCと音声カードを備えてもよく、それらのPCは、各SODARシステム(12aと12r)ごとに個別のシステム及び表示PCとネットワーク接続され、後者の表示PCは、差分及びネット表示PCに接続されている。最後に、既に前に述べたように、差分機能は、受信信号の処理における様々なステップで達成することができる。
図9と図10は代替の構成を示す。この構成では、進入しつつある航空機108によってできる渦流106を視覚化するために、SODARトランスミッタ100と比較的離れているSODARレシーバ102の列又はアレイとを配列して組み合わせて合成アパーチャSODARシステム104を構成する。対象とする渦流が発生する可能性のある破線110で示した空気体積を照射するために、トランスミッタ100が、飛行路の一方の側に配列されている。渦流106と風ダクト(図示せず)によって反射又は散乱された送信チャープパルスのエコー112が、レシーバ102によって検出され部分的に処理される。このシステムにおいては、観測は、航空機の着陸と着陸の間の空いた時間、即ち通常の時間の間に行われ、この基準観測データは、航空機108の着陸又は接近の際に得られる実地データから後で減算するために記録される。
そのようなシステム内の計算負荷のために、一般に、各レシーバ102が、自身のコンピュータ102b(図10)に接続されたマイクロフォン102aを含む方が実際的であり、コンピュータ102bは、振幅及び位相データサンプルストリームをLAN112を介して表示116を発生する合成アパーチャコンピュータ114に出力する。合成アパーチャコンピュータ114は、また、後で使用するために基準「シーン」又はデータを記憶するレコーダ又はメモリ118に接続されている。既に述べたように、そのような基準データは、航空機の着陸と着陸の間の空いた期間に記録される。表示装置116は、基準シーン(ダクトデータのみ)か「総(gross)」シーン(渦流データとダクトデータの組み合わせ)かに関係なく、コンピュータ114の現在の出力を示す。プロセッサ114からの総出力は、基準データを抽出する差分ユニット又はプロセス120に送られ、次に、正味(net)結果が、渦流表示装置122に表示される。当業者であれば、適切な信号の選択又は切り換えによって達成できるので、表示装置116と122を一台にしてもよいことが分かるであろう。
側面から見た東西に延びる空港滑走路の図であり、それぞれの端に、航空機の着陸及び/又は航空機の離陸によって残る渦流を検出し表示するのに使用するSODARシステムがある。 図1の滑走路の一端から見た図であり、SODARシステムの1つと航空機が引き起こす渦流を示す。 図1の2つのSODARシステムの基本的な機能要素と、各システム内の単一レシーバの出力から適切な出力表示が発生される様子を示すブロック図である。 図1のSODARシステムの1つのレシーバのアナログ出力の時間/周波数グラフである。 図3のSODARシステムのうちの1つの整合フィルタの累積位相(ドップラー)出力のグラフと、このグラフによって表された渦流を示す図である。 (a)、(b)及び(c)は、図3のブロック図の3つの点の累積位相に対する高さ(高度)の3つのグラフである。 (a)、(b)及び(c)は、図3のブロック図の3つの点の振幅に対する高さ(高度)の3つのグラフである。 図3と類似しているが、各システム内の5つのレシーバの出力を利用する2つのSODARシステムのブロック図である。 合成アパーチャとして働くようにレシーバの列が飛行経路を横切って配列された、着陸する航空機がある滑走路の近くの飛行経路の横断図である。 合成アパーチャシステムに組み込まれた図9のレシーバを示すブロック図である。
符号の説明
10 滑走路
12a 実地システム
12r 基準システム
14 航空機
16 後方渦流
18 ウィンドシアーダクト
20 空気体積
22、24 エコー
26 照射コーン
28 エコー信号
30、36 音声カード
32 アナログ出力
34 アナログ出力
38 アナログ入力
40、41 画面
42、44、45、46、50、51、52、55、56 線
43、49 整合フィルタ
47 Φ差
48 |A|差
53 Φ勾配
54 渦流の解析、表示及び記録
57 第2高調波
58 平行四辺形
60、62 ユニット又は機能
64 水平風向
66 水平風速
68、70、74 差分ユニット又は機能
72 垂直方向の風速とエコーの振幅
76 記録ユニット又は機能
78 表示装置
80 垂直風速成分及び振幅成分
82 水平風速
84 水平風向
100 SODARトランスミッタ
102 SODARレシーバ
102a マイクロフォン
102b コンピュータ
104 合成アパーチャSODARシステム
106 渦流
108 航空機
110 空気体積
112 エコー
114 合成アパーチャコンピュータ
116 表示装置
118 記録された基準データ
120 差分ユニット又はプロセス
122 渦流表示装置
737 ボーイング
PCa、PCr コンピューター
Rae、Raw、Rre、Rrw、Ran、Ras、Rrn、Rrs レシーバ
Rav、Rrv 垂直レシーバ
Ta、Tr トランスミッタ

Claims (19)

  1. 空気体積中の持続時間が短い地上近くのターゲット乱流を検出し及び/又は定量化するSODAR法であって、
    ターゲット乱流がない時に又は場所で、前記体積中に第1の音響チャープを送信するステップと、
    前記第1のチャープのエコーを検出し、それにより前記空気体積中の恒常的周囲状態を示す基準データセットを発生するステップと、
    ターゲット乱流がある時に又は場所で、前記体積中に第2の音響チャープを送信するステップと、
    前記第2のチャープのエコーを検出し、それにより前記恒常的周囲状態と前記ターゲット乱流の両方を示す実地データセットを発生するステップと、
    前記基準データセットと前記実地データセットの差をとって、前記恒常的状態の影響が低減されたターゲット乱流を示す正味データセットを発生するステップとを含むSODAR法。
  2. 前記第1と第2の音響チャープをそれぞれ300ミリ秒〜3秒の実質的に同一の持続時間で送信するステップと、
    整合フィルタ技術を使用して、実質的にそれぞれのチャープの持続時間とそれぞれのチャープの持続時間よりも短い追加の連続期間とから成る第1の傍受時間の間、前記空気体積から返された第1のチャープの音響エコーから生じる位相及び振幅データを抽出し、それにより前記基準データセットを発生するステップと、
    整合フィルタ技術を使用して、第1の傍受時間と持続時間が実質的に同じ第2の傍受時間の間、前記空気体積から返された第2のチャープの音響エコーから生じる位相及び振幅データを抽出し、それにより前記実地データセットを発生するステップと、
    正味データセット又はその選択された部分を前記第2の傍受時間に関して視覚的にグラフ化するか表にしてターゲット乱流を描画又は表現するステップとを含む、請求項1に記載のSODAR法。
  3. 前記第2のチャープを発生するために音響トランスミッタが使用され、複数の音響レシーバがトランスミッタのまわりに等距離で配列され、各レシーバが、トランスミッタにより送信された各第2のチャープからのエコーを受信して検出するように配列され、各レシーバが受信したエコー信号から位相及び振幅データを抽出するために前記整合フィルタ技術が使用され、空気体積内のターゲット乱流の水平方向及び/又は垂直方向の移動を示すために複数のレシーバから抽出した位相及び振幅データの差をとるステップを含む、請求項2に記載のSODAR法。
  4. 空気体積内の持続時間が短い地上近くのターゲット乱流を検出し及び/又は定量化するSODAR法であって、
    300ミリ秒〜3秒の持続時間を有する第1の音響チャープを前記体積中に送信するステップと、
    整合フィルタ技術を使用して、前記第1のチャープの送信を含む第1の傍受時間とチャープの持続時間よりも短いその後の連続期間を加えた時間の間、前記空気体積から返された前記第1のチャープの音響エコーから生じる位相及び振幅データを抽出するステップであって、前記抽出した位相及び振幅データが、空気体積内のターゲット乱流と恒常的周囲状態を示す実地データセットを構成するステップと、
    前記実地データセットの変化を前記傍受時間に関してグラフ化又は表にして前記乱流を描写又は表現するステップとを含むSODAR法。
  5. ターゲット乱流がない時に又は場所で、第1の音響チャープと実質的に同一の第2の音響チャープを前記体積中に送信するステップと、
    整合フィルタ技術を使用して、第1の傍受時間と実質的に同じ持続時間の第2の傍受時間の間、前記空気体積から返された前記第2のチャープの音響エコーから生じる位相及び振幅データを抽出し、それにより恒常的周囲状態だけを示す基準データセットを発生するステップと、
    前記基準データセットと前記実地データセットの差をとって、前記恒常的状態の影響が低減されたターゲット乱流を示す正味データセットを発生するステップとを含む、請求項4に記載のSODAR法。
  6. 前記第1のチャープを発生するために音響トランスミッタが使用され、複数の音響レシーバがトランスミッタのまわりに等距離で配列され、各レシーバが、トランスミッタによって送信された各第2のチャープからのエコーを受信して検出するように配列され、各レシーバが受信したエコー信号から位相及び振幅データを抽出するために前記整合フィルタ技術が使用され、空気体積内のターゲット乱流の水平方向及び/又は垂直方向の移動を示すために複数のレシーバから抽出された位相及び振幅データの差をとるステップを含む、請求項5に記載のSODAR法。
  7. トランスミッタのまわりに四角形に等しい間隔で4つのレシーバが配列され、第1対のレシーバが、トランスミッタを通る第1の軸上に配列され、第2対のレシーバが、トランスミッタを通る第2の軸上に配列されており、
    第1対のレシーバから抽出した位相出力の差をとって、前記第1の軸に沿ったターゲット乱流の移動速度を示す第1の速度データセットを導き出すステップと、
    第2対のレシーバから抽出した位相出力の差をとって、前記第2の軸に沿ったターゲット乱流の移動速度を示す第2の速度データセットを導き出すステップとを含む請求項2又は5に記載のSODAR法。
  8. 第1と第2の速度データセットを組み合わせて、トランスミッタに対するターゲット乱流の移動方位を示す方位データセットを発生するステップを含む、請求項7に記載のSODAR法。
  9. 空気体積が、空港滑走路、着陸進入経路又は離陸経路の近傍で、かつ地上と高度300mの間にあり、ターゲット乱流が、大型航空機によってできた渦流であり、チャープが実質的に垂直に送信される、請求項1から8のいずれか1項に記載のSODAR法。
  10. 高度300mより下の空港着陸進入経路又は離陸経路内の空気体積中の持続時間が短い地上近くのターゲット乱流を検出し及び/又は定量化するSODAR法であって、
    空気体積中の恒風状態と共にターゲット乱流に音響的に照射するために、経路の片側に配置されたトランスミッタによって鋭角の仰角で上方に第1の音響チャープを送信するステップと、
    空気体積から返されたチャープの音響エコーを、経路を横切って離間された複数のレシーバの各々によって検出するステップと、
    トランスミッタチャープの波形を照会する整合フィルタ技術を使用して、各レシーバから第1組の位相及び/又は振幅データを抽出するステップと、
    第1組の抽出データを使用して、空気体積中の恒風状態とターゲット乱流が合わさったものを示す実地合成アパーチャデータセットを発生するステップとを含むSODAR法。
  11. ターゲット乱流がなくかつ前記恒風状態がある状態で、空気体積に音響的に照射するために、前記第1のチャープと実質的に同一の第2の音響チャープを前記鋭角の仰角で上方に送信するステップと、
    空気体積から返された前記第2のチャープの音響エコーを、前記複数のレシーバの各々で検出する段階と、
    トランスミッタチャープの波形を照会する整合フィルタ技術を使用して、各レシーバから第2組の位相及び/又は振幅データを抽出するステップと、
    前記第2組の抽出データを使用して、空気体積内の恒風状態を示す基準合成アパーチャデータセットを発生するステップと、
    抽出した第1組と第2組の位相及び/又は振幅データの差をとるか、又は前記実地及び基準合成アパーチャデータセットの差をとって、恒風状態が存在しないか又は減衰したターゲット乱流を示すステップとを含む、請求項10に記載のSODAR法。
  12. 実地データセットと基準データセットの位相及び振幅成分の差を別々に求めて個別の正味位相データセットと個別の正味振幅データセットを発生するステップを含む請求項3又は6に記載のSODAR法。
  13. 間隔が近いが逆の風速を有する渦状ターゲット乱流の存在を目立たせるために、正味位相データセットを微分し、即ちその勾配を決定するステップを含む、請求項12に記載のSODARシステム。
  14. 空気体積中の持続時間が短い地上近くのターゲット乱流を検出し及び/又は定量化する際に使用するSODARシステムであって、
    前記体積中に音響チャープを導いて、前記体積内の恒風状態とターゲット乱流から第1組のチャープエコーを発生し、ターゲット乱流がない状態で第2組の実質的に同一の音響チャープを体積中に導いて恒風状態から第2組のチャープエコーを発生するように適応された音響トランスミッタ手段と、
    前記第1と第2の一連のエコーを受信して、前記恒常的状態と乱流を示す実地データセットと恒常的状態だけを示す基準データセットとを発生するように配置された音響レシーバ手段と、
    前記実地データセットと基準データセットの差をとって、恒風状態がないか少なくともそのような状態の影響が軽減されたターゲット乱流を表す正味データセットを発生するように適応された差分手段とを含むSODARシステム。
  15. 前記トランスミッタ手段が、300ミリ秒〜3秒の持続時間を有するチャープを発生するように適応され、
    整合フィルタが、前記レシーバ手段から出力を受け取って、前記出力から位相及び/又は振幅データを抽出するように配置され、前記実地データセットと前記基準データセットがそのような位相及び/又は振幅情報を含み、
    前記差分手段が、前記実地及び基準データセットを受け取り、振幅成分と位相成分の差を別々に求めて前記正味データセットを発生するように配置された、請求項14に記載のSODARシステム。
  16. 前記トランスミッタ手段が、第1のトランスミッタと第2のトランスミッタから成り、前記第1のトランスミッタと前記第2のトランスミッタは、両方のトランスミッタから送信されたチャープによって単一のターゲット乱流が照射されないように充分離間されているが恒風状態は共通になるように充分接近して配置されており、
    前記レシーバ手段が、第1のトランスミッタの近くに配置され前記第1のトランスミッタによって送信されたチャープから前記第1組の一連のエコーを受け取る第1のレシーバ組立体から成り、実地データセットが、第1のレシーバ組立体の出力から生成され、
    前記レシーバ手段が、また、第2のトランスミッタの近くにあり前記第2のトランスミッタによって送信された前記第2の一連のエコーを受け取る第2のレシーバ組立体から成り、第2のデータセットが、第2のレシーバ組立体の出力から生成される、請求項14又は15に記載のSODARシステム。
  17. 前記第1のレシーバ組立体が、2対の対向した第1のレシーバを構成するように第1のトランスミッタのまわりに等間隔で四角形に配置された4つの個別の第1のレシーバから成り、
    前記第1のレシーバの各々が、それぞれの第1のレシーバが受信したエコーの位相データを抽出するように適応された実地整合フィルタに出力し、
    第1の差分手段が、前記実地整合フィルタに接続され、抽出した位相データの差をとって、それにより第1のトランスミッタのチャープによって照射された空気体積内の空気の移動方位と水平速度を示す差分位相データを発生するように適応され、
    前記第2のレシーバ組立体が、2対の対向する第2のレシーバを構成するように第2のトランスミッタのまわりに等間隔で四角形に配置された4つの個別の第2のレシーバから成り、
    前記第2のレシーバの各々が、それぞれの第2のレシーバが受信したエコーの位相データを抽出するように適応された基準整合フィルタに出力し、
    第2の差分手段が、前記基準整合フィルタに接続され、抽出した位相データの差をとって、それにより第1のトランスミッタのチャープによって照射された空気体積内の空気の移動方位と水平速度を示す差分位相データを発生するように適応された、請求項16に記載のSODARシステム。
  18. 前記トランスミッタ手段が、単一のトランスミッタから成り、
    前記レシーバ手段が、トランスミッタのまわりに四角形で等距離に配列された4つの音響レシーバから成り、前記レシーバが2つの対向した対を構成するように配列されており、
    前記レシーバの各々が、レシーバが受信したエコーの位相データを抽出するように適応された整合フィルタに出力し、
    差分手段が、前記整合フィルタに接続され、前記整合フィルタから抽出された位相データの差をとり、トランスミッタのチャープによって照射された空気体積内の空気移動の方位と水平速度を示す差分位相データを発生するように適応された、請求項14又は15に記載のSODARシステム。
  19. 空気体積中の持続時間が短い地上近くのターゲット乱流を検出し及び/又は定量化する際に使用されるSODARシステムであって、
    前記体積中に音響チャープを鋭角の仰角で導いて前記体積中の恒風状態とターゲット乱流から第1組のチャープエコーを発生し、また体積中に第2組の実質的に同一の音響チャープを導いて、ターゲット乱流が存在しない状態で恒風状態から第2組のチャープエコーを発生するように適応された音響トランスミッタ手段と、
    前記トランスミッタ手段から延びる列に配列された複数の音響レシーバであって、前記第1と第2の一連のエコーを受信して、前記恒常的状態と乱流を示す実地データセットと恒常的状態だけを示す基準データセットとを発生するように配置された音響レシーバと、
    前記実地データセットを受け取り、前記実地データセットを、恒常的状態と乱流とを合わせたものを表す実地合成アパーチャ画像に変換するように適応された手段と、
    前記基準データセットを受け取り、前記基準データセットを、ターゲット乱流が存在しない状態での恒常的状態を表す基準合成アパーチャ画像に変換する手段と、
    前記実地データセットと基準データセットの差をとって、正味データセットを発生すると共に、恒風状態がないか、又は少なくともそのような恒常的状態の影響が軽減されたターゲット乱流を表す正味合成アパーチャ画像を発生する差分手段とを含むSODARシステム。
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