JP2007324720A - 電子透かし方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツから抽出した誤り訂正前符号語データの信頼度を定量的に判断できる電子透かし方式を得る。
【解決手段】埋め込み情報に冗長ビットを付加して情報の誤り訂正符号語を生成する誤り訂正符号化手段11と、情報の誤り訂正符号語を電子透かし情報としてコンテンツに埋め込む電子透かし埋め込み手段12とを有する電子透かし埋め込み処理部10と、コンテンツから電子透かし情報を検出する電子透かし検出手段21と、埋め込み情報を取り出す誤り訂正復号手段22とを有する電子透かし検出処理部20とを備え、誤り訂正復号手段22は、電子透かし検出手段21で検出された誤り訂正前符号語と誤り訂正符号化手段11で生成された情報の誤り訂正符号語とのハミング距離に応じた危険度を算出し、危険度と許容危険度との比較に基づいて適切な埋め込み情報の取り出しを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像や音声などのコンテンツに情報を埋め込む電子透かし方式に関する。
電子透かしは、画像や音声などのコンテンツの空間的相関あるいは時間的相関などを利用して、人間の目や耳に感知できないように情報を埋め込む技術である。コンテンツの性質によっては、埋め込んだ情報を検出するときに、完全な情報として復元できないことが多い。この対策として、誤り訂正符号を用いて誤検出率を低下させる手法がある(例えば、特許文献1、2参照)。
図8は、従来の電子透かし方式の構成図である。図8の電子透かし方式は、電子透かし埋め込み処理部10および電子透かし検出処理部20で構成される。そして、電子透かし埋め込み処理部10は、誤り訂正符号化手段11および電子透かし埋め込み手段12を備えている。一方、電子透かし検出処理部20は、電子透かし検出手段21および誤り訂正復号手段22を備えている。
次に、従来の電子埋め込み方式の動作について説明する。電子透かし埋め込み処理部10の誤り訂正符号化手段11は、埋め込み情報に冗長ビットを付加し、誤り訂正符号語を生成する。ここで、埋め込み情報とは、著作者、流通経路、埋め込み日時などに相当するコンテンツに埋め込みたい情報である。また、埋め込み情報に対応して訂正符号化手段11により生成された誤り訂正符号語のことを、他のものと区別するために、以下の説明では「情報の誤り訂正符号語」と称す。
図8の例では、誤検出率を低下させるために、20ビットのバイナリーデータである埋め込み情報に対して、19980ビットからなる冗長ビットを付加し、符号長20000ビットの情報の誤り訂正符号語を得る場合を示している。電子透かし埋め込み手段12は、生成された情報の誤り訂正符号語を電子透かし情報として、オリジナルコンテンツに対して埋め込むための電子透かし埋め込み処理を行い、電子透かし埋め込みコンテンツを得る。
同一のコンテンツに対して、個別の埋め込み情報の電子透かし埋め込み処理を行なうと、見た目は同じであるが、埋め込んだ内容の異なる多くの電子透かし埋め込みコンテンツが生成され、市場に出回る。不正ユーザは、市場に出回ったコンテンツを幾つか部分的に結託することにより、コンテンツの出所を示す電子透かし情報を消そうと試みる。例えば、不正ユーザは、図8に示すように、入手した4つのコンテンツ1〜コンテンツ4を結託して、1つの結託後コンテンツを得て、不正にコピーして市場で販売する。
このような不正ユーザにより生成され、市場で販売された結託後コンテンツに対して、電子透かし検出処理部20の電子透かし検出手段21は、その結託後コンテンツから電子透かし情報の検出を行い、結託後コンテンツから20000ビットの誤り訂正符号語を得る。電子透かし検出手段21により、コンテンツから検出された電子透かし情報に対応する誤り訂正符号語のことを、他のものと区別するために、以下の説明では「誤り訂正前符号語」と称す。誤り訂正復号手段22は、結託後コンテンツから得られた誤り訂正前符号語に対して誤り訂正を行い、20ビットの検出情報を得る。
図9は、従来の電子透かし方式による電子透かしの例示図である。多くのビット(先の図8の例では20000ビットに相当)を埋め込むために、例えば、画像フレームの各画素の輝度値(8ビット画像では0〜255の値をとる)の最下位のビットを、ビット「0」を埋め込むときは「0」に、ビット「1」を埋め込むときは「1」にする。埋め込む画素の位置は、乱数等で決定し、同一の位置に重ならないようにする。
この埋め込み処理時における位置情報は、保存しておき、電子透かし検出処理部20での埋め込み検出処理時に使う。コンテンツに攻撃がなかった場合には、全ての情報を正確に検出できるが、コンテンツにフィルタなどの攻撃がかけられた場合には、電子透かし検出手段21で検出された誤り訂正前符号語の情報は、多くの誤りを含む。
図10は、従来の電子透かし方式における誤り訂正符号語の空間を示した図である。ここで、図10に示す(n、k)誤り訂正符号の空間は、埋め込み情報k=20ビットに対して、19980ビットの冗長ビットを付加して、n=20000ビットの情報の誤り訂正符号語を生成する誤り訂正符号の空間の一部を示している。
より具体的には、図10において、黒丸は、埋め込み情報(220=1.04×10個に相当)に対応して、誤り訂正符号化手段11で生成される情報の誤り訂正符号語の一部を示している。また、白丸は、電子透かし検出手段21で検出された誤り訂正前符号語を示している。n=20000ビットの情報の誤り訂正符号語の総数は、下式の個数として求められる。
符号語総数=220000=3.98×106020
誤り訂正復号手段22は、白丸で示された電子透かし検出後の誤り訂正前符号語から最もハミング距離の近い黒丸で示された情報の誤り訂正符号語が埋め込まれていたと判定し、その情報の誤り訂正符号語に対応する埋め込み情報を検出情報として得る。
特開2006−25409号公報 特開2004−163885号公報
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。図10に示したような従来の検出方式では、検出された誤り訂正前符号語に対して、ハミング距離の最も近い情報の誤り訂正符号語を検出して、埋め込まれていた電子透かし情報として抽出する。このため、ビット誤り率が高く、信頼性の低い誤り訂正前符号語に対しても、情報無検出という判断を行っていない。
さらに、通信路でデータを送る場合の誤り訂正は、各ビットを「1」または「0」に訂正する方法であるが、コンテンツから電子透かしで検出する情報は、「1」または「0」以外に、情報が埋め込まれていない可能性がある。したがって、埋め込まれていない場合に対応するためにも、「1」検出、「0」検出以外に、情報無検出という結果を出すことが課題となる。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、コンテンツから抽出した誤り訂正前符号語データの信頼度を定量的に判断し、電子透かし情報の適切な取り出しを行うことのできる電子透かし方式を得ることを目的とする。
本発明に係る電子透かし方式は、埋め込み情報に冗長ビットを付加して情報の誤り訂正符号語を生成する誤り訂正符号化手段と、誤り訂正符号化手段で生成された情報の誤り訂正符号語を電子透かし情報としてオリジナルコンテンツにあらかじめ埋め込む電子透かし埋め込み手段とを有する電子透かし埋め込み処理部と、攻撃されたコンテンツから電子透かし情報を検出する電子透かし検出手段と、電子透かし検出手段で検出された電子透かし情報に基づいて埋め込み情報を取り出す誤り訂正復号手段とを有する電子透かし検出処理部とを備えた電子透かし方式において、誤り訂正復号手段は、電子透かし検出手段により検出された電子透かし情報を誤り訂正前符号語とし、誤り訂正前符号語と誤り訂正符号化手段で生成された情報の誤り訂正符号語とのハミング距離に応じた危険度を算出し、危険度が所定の許容危険度以上である場合には、誤り訂正前符号語を無検出データと判断して埋め込み情報の取り出しを行わず、危険度が所定の許容危険度未満である場合には、誤り訂正前符号語を検出データと判断して埋め込み情報の取り出しを行うものである。
本発明によれば、電子透かし検出処理部で検出した誤り訂正前符号語と、電子透かし埋め込み処理部で生成される情報の誤り訂正符号語とのハミング距離に応じた危険度を算出し、所定の許容危険度と比較することにより、コンテンツから抽出した誤り訂正前符号語データの信頼度を定量的に判断し、電子透かし情報の適切な取り出しを行うことのできる電子透かし方式を得ることができる。
以下、本発明の電子透かし方式の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
本発明の電子透かし方式は、ハミング距離に応じた危険度という定量的な判定尺度を導入することにより、コンテンツから抽出した誤り訂正前符号語データの信頼度を定量的に判断し、電子透かし情報の適切な取り出しを行うことを特徴とするものである。
さらに、埋め込み処理側では、複数の鍵を用いたスクランブル処理を施して個別の電子透かし情報を埋め込んだ複数のコンテンツを生成しておき、検出処理側では、不正ユーザによる結託後コンテンツに対して、複数の鍵を用いたデスクランブル処理を施して電子透かし情報の検出を行う。これにより、結託後コンテンツに埋め込まれている1以上の電子透かし情報を取り出すことができ、不正ユーザへの情報流出先を特定できることを特徴とするものである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の電子透かし方式における誤り訂正符号語の空間を示した図である。ここで、図1に示す(n、k)誤り訂正符号の空間は、従来技術で示した図10の空間と同様に、埋め込み情報k=20ビットに対して、19980ビットの冗長ビットを付加して、n=20000ビットの情報の誤り訂正符号語を生成する誤り訂正符号の空間を示しており、(n、k)=(20000、20)である。
また、本実施の形態1における電子透かし方式の構成は、図8に示した従来の電子透かし方式と基本的に同一である。ここで、本発明の電子透かし方式においては、電子透かし検出手段21で検出された誤り訂正前符号語のデータ信頼度を定量的に評価するために、「危険度」という定量的な評価尺度を導入した点を特徴としている。
この「危険度」は、従来技術と同一の電子透かし検出を行って得られた誤り訂正前符号語と、電子透かし埋め込み処理部で生成される情報の誤り訂正符号語とに基づいて、次のように定義するものとする。すなわち、符号語の総数(220000)/情報の総数(220)(ある1つの情報に訂正される符号語の総数の平均)に対する、検出した誤り訂正前符号語と情報の誤り訂正符号語のハミング距離内にある符号語の総数の割合を、誤り訂正符号語に対応して推定された危険度と定義する。この推定された危険度は、検出した誤り訂正前符号語が情報の誤り訂正符号語に近づけば近づくほど小さくなる。
誤り訂正前符号語の危険度をR、あらかじめ設定された許容危険度に相当する閾値をTとすると、誤り訂正復号手段22は、危険度Rを算出して閾値Tの比較を行い、
R<T
となる場合には、検出された誤り訂正前符号語を検出データであると判断し、誤り訂正前符号語に基づく埋め込み情報を検出情報として取り出す。
一方、
R≧T
となる場合には、誤り訂正復号手段22は、検出された誤り訂正前符号語を無検出データであると判断し、検出情報の取り出しを行わないこととなる。あるいは、誤り訂正復号手段22は、検出情報の取り出しを行った後に、上述の判断と同様にして危険度Rと閾値Tの大小関係から、検出情報の採用、却下を行うことも可能である。
次に、閾値をT=10−3とし、電子透かし検出での各ビットの誤り率の違いに対し、誤り訂正前符号語を得たときの危険度を推定したときの情報検出の是非について、具体的に説明する。
(ケース1)電子透かし検出での各ビットの誤り率が40%のとき
20000ビットの誤り訂正前符号語に最も近い情報の誤り訂正符号語のハミング距離は、20000×0.4=8000(8000ビットが誤っている)であり、推定の危険度Rは、下式となる。
R=SUM(COMB(20000、i))×220/220000
=2.31×10−171
(ただし、i=0〜8000)
ここで、COMB(20000、i)は、20000個からi個を取り出すときの組み合わせであり、SUM(a(i))(i=0〜8000)は、a(i)のi=0〜8000の累計である。すなわち、上式は、図1において、黒丸で示された情報の誤り訂正符号語から、ハミング距離が8000ビット以内の範囲(図1の点線の円で示された範囲に相当)に入る誤り訂正前符号語の割合を示している。
また、閾値Tは、図1の実線の円で示された範囲に相当し、T=10−3と設定した場合には、図1の四角で囲まれた誤り訂正符号語の空間全体の面積を1とすると、実線の円の面積の総和が、10−3となっていることに相当する。これを言い換えると、T=10−3と設定することは、検出された誤り訂正前符号語が、情報の誤り訂正符号語と99.9%以上一致していることを意味している。
そして、各ビットの誤り率が40%のときは、T=10−3、R=2.31×10−171であることから、R<Tの関係が成立する。従って、誤り訂正復号手段22は、ビットの誤り率が40%である場合には、算出した危険度Rと閾値Tとの比較結果から、誤り訂正前符号語に基づいて検出される検出情報が正しいものであると判断できる。
(ケース2)電子透かし検出での各ビットの誤り率が47.5%のとき
20000ビットの誤り訂正前符号語に最も近い情報の誤り訂正符号語のハミング距離は、20000×0.475=9500(9500ビットが誤っている)であり、推定の危険度Rは、下式となる。
R=SUM(COMB(20000、i))×220/220000
=8.39×10−7
(ただし、i=0〜9500)
ケース1と同様に、この場合も、T=10−3、R=8.39×10−7であることから、R<Tの関係が成立する。従って、誤り訂正復号手段22は、ビットの誤り率が47.5%である場合にも、算出した危険度Rと閾値Tとの比較結果から、誤り訂正前符号語に基づいて検出される検出情報が正しいものであると判断できる。
(ケース3)電子透かし検出での各ビットの誤り率が48%のとき
20000ビットの誤り訂正前符号語に最も近い情報の誤り訂正符号語の距離は、20000×0.48=9600(9600ビットが誤っている)であり、推定の危険度Rは、下式となる。
R=SUM(COMB(20000、i))×220/220000
=8.39×10−3
(ただし、i=0〜9600)
この場合には、T=10−3、R=8.39×10−3であることから、R≧Tの関係が成立する。従って、誤り訂正復号手段22は、ビットの誤り率が48%である場合には、算出した危険度Rと閾値Tとの比較結果から、誤り訂正前符号語に基づいて検出される検出情報が却下すべきものであると判断できる。
(ケース4)20000ビットの誤り訂正前符号語(17)に最も近い情報の誤り訂正符号語の距離が9575(9575ビットが誤っている)のとき
この場合の推定の危険度Rは、下式となる。
R=SUM(COMB(20000、i))×220/220000
=10−3
(ただし、i=0〜9575)
すなわち、このケース4は、各ビットの誤り率が47.875%である場合に相当し、この場合には、T=Rとなる。従って、ビットの誤り率が47.875%である場合が、誤り訂正復号手段22が検出情報を却下する判断を行うための境界になる。
以上のように、実施の形態1によれば、検出された誤り訂正前符号語から、情報の誤り訂正符号語に対するハミング距離に応じた危険度を求めることにより、誤り訂正前符号語のビット誤り率を推定でき、コンテンツから抽出した誤り訂正前符号語データの信頼度を定量的に判断できる電子透かし方式を実現できる。さらに、算出した危険度が所定の許容危険度以上の場合には、無検出と判断して検出情報を却下することができる。
さらに、埋め込みたい情報に対し、かなり多くの冗長ビットをもつ誤り訂正方式により情報の誤り訂正符号語を生成することにより、各ビットがノイズ等である誤り率(50%未満)で誤ったときに、その符号語に訂正できる情報検出となる検出領域と、訂正困難で情報が検出できない無検出領域とを、危険度によって定量的に判別することが可能となる。さらに、許容危険度の設定により、検出領域は、無検出領域に比べて十分小さく設定でき、誤り率50%のランダムデータでは、必ず無検出とすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、符号長20000ビット分の電子透かし情報を埋め込む場合について説明した。本実施の形態2では、同様の20000ビット分の電子透かし情報を、繰り返し符号を使用して埋め込む場合について説明する。
簡単のために、電子透かしの各ビットの誤検出率が20%で、誤り訂正符号として繰り返し符号を用いたときの例を説明する。コンテンツC1への20ビット分の埋め込み情報をI(C1、i)(i=1〜20、コンテンツC1の第i番ビット)とする。そして、コンテンツの全体にI(C1、1)〜I(C1、20)を各々1000回埋め込み、合計20000ビット埋め込む。
電子透かし検出処理部20では、コンテンツから埋め込んだ情報を検出するが、コンテンツ自体が圧縮符号化などで攻撃されると、埋め込んだデータがそのまま検出できず、20%の誤りを含む。
図2は、本発明の実施の形態2による各ビットの繰り返し符号の誤り訂正符号の空間を示した図である。誤検出率が20%である場合には、情報の1つのビットI(C1、1)について、電子透かしで検出した1000ビットのうち800ビットが誤りなしで、20%の200ビットが誤りである。従来の多数決判定では80%側のビットが選ばれる。
この場合のビット毎の危険度R1は、
危険度R1=SUM(COMB(1000、i))×2/21000
=1.65×10−85
(ただし、i=0〜200)
である。
次に、符号語としての危険度Rを求める。各ビットの誤検出率は、ともに20%であり、各々危険度は、R1である。1からR1を引いた1−R1が各ビットの信頼度となるから、20ビットの符号としての信頼度は、(1−R1)20であり、符号としての危険度Rは、下式となる。
危険度R=1−(1−R1)20
=3.29×10−84
閾値T1=10−3と設定した場合、R<Tの関係が成立する。従って、誤り訂正復号手段22は、上述の繰り返し符号における誤検出率が20%である場合には、算出した危険度Rと閾値Tとの比較結果から、誤り訂正前符号語に基づいて検出される検出情報が正しいものであると判断できる。
R=Tとなる場合の境界の誤検出率を計算すると、435ビットが誤りである場合、すなわち、誤検出率435/1000=43.5%が境界値として求まる。
以上のように、実施の形態2によれば、電子透かし埋め込み処理に繰り返し符号化を適用する場合にも、信頼性の定量的な評価尺度である危険度を導入でき、実施の形態1と同様の効果を有する電子透かし方式を実現できる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、不正ユーザが、コンテンツの出所を示す電子透かし情報を消す目的で、市場に出回った複数のコンテンツを結託して、結託後コンテンツを生成した際に、電子透かし情報を適切に検出するための方式について説明する。
図3は、本発明の実施の形態3における結託攻撃を受けた結託後コンテンツの例示図である。この結託後コンテンツは、800画素×600画素の画像コンテンツを、100画素×100画素のブロックに分割し、各ブロックをコンテンツ1〜コンテンツ4の各ブロックの同一部分から持ってきて貼り合わせたもの相当する。この例では、1/4ずつ同一面積で結託を行なっているが、結託するコンテンツの個数や場所は、自由でよい。
結託後コンテンツからは、コンテンツ1〜コンテンツ4に埋め込んだ情報が1/4ずつ検出されることとなる。従って、先の実施の形態2と同様の繰り返し符号化により、それぞれのコンテンツが生成されているとした場合には、I(C1、1)〜I(C1、20)各250ビット、I(C2、1)〜I(C2、20)各250個ビット、I(C3、1)〜I(C3、20)各250個、I(C4、1)〜I(C4、20)各250個の情報が検出される。
第1ビットだけについて考えると、I(C1、1)、I(C2、1)、I(C3、1)、I(C4、1)が各々250個ずつ含まれる。例えば、(I(C1、1)、I(C2、1)、I(C3、1)、I(C4、1))=(0、0、0、1)のとき、結託後コンテンツには平均的に「0」が750個、「1」が250個埋め込まれている。
誤検出率20%のときに電子透かし検出処理部20で検出された誤り訂正前符号語において、「0」が検出される個数は、750×0.8+250×0.2=650個となる。従って、この650個は、1000の過半数であり、電子透かし検出手段21は、第1ビットとして「0」を検出したことになる。この場合には、I(C1、1)=0であることから、結果としては、コンテンツ1の情報検出は正しいこととなる。
しかし、たとえば(I(C1、1)、I(C2、1)、I(C3、1)、I(C4、1))=(0、1、1、1)のときには、結託後コンテンツには平均的に「0」が250個、「1」が750個埋め込まれている。そして、誤検出率20%のときに電子透かし検出処理部20で検出された誤り訂正前符号語において、「0」が検出される個数は、250×0.8+750×0.2=350個となる。
従って、この350個は、1000の半数未満であり、電子透かし検出手段21は、第1ビットとして「1」を検出したこととなる。この場合には、I(C1、1)=0であることから、結果としては、コンテンツ1の情報検出は誤りとなる。
また、たとえば(I(C1、1)、I(C2、1)、I(C3、1)、I(C4、1))=(0、1、0、1)のとき、結託後コンテンツには平均的に「0」が500個、「1」が500個埋め込まれている。そして、誤検出率20%のときに電子透かし検出処理部20で検出された誤り訂正前符号語において、「0」が検出される個数は、500×0.8+500×0.2=500個となる。
従って、この500個は、1000のちょうど半数となり、電子透かし検出手段21は、誤検出率が50%であるため、第1ビットを検出しない(無検出)こととなる。第2ビット〜第20ビットについても同様であり、このように誤検出率が50%である場合には、検出情報の全てのビットが不正確である。
従って、先の実施の形態2のように、単純に電子透かし情報を埋め込んで生成された複数のコンテンツが結託された場合には、埋め込み情報20ビットの各ビットが、結託に使われたコンテンツの中で多いものが検出され、または、無検出となる。この結果、20ビット全体の検出情報としては、どのコンテンツの埋め込み情報でもない誤った情報が検出されてしまうこととなり、不正ユーザに対するコンテンツの流出先を特定することができなくなる。
そこで、本実施の形態3では、このような結託後コンテンツに対しても、検出情報を取り出すことができる電子透かし方式について説明する。図4は、本発明の実施の形態3における電子透かし方式の構成図である。図8の構成と比較すると、本実施の形態3における図4の構成は、電子透かし埋め込み処理部10にスクランブラ13をさらに備え、電子透かし検出処理部20にデスクランブラ23をさらに備えている点が異なる。
また、図5は、本発明の実施の形態3における電子透かし方式の動作説明図である。次に、これら図4、図5を用いて、本実施の形態3における電子透かし方式の動作について、スクランブラ13、デスクランブラ23の動作を中心に説明する。
電子透かし情報の元となる埋め込み情報は、著作者、流通経路、埋め込み日時などコンテンツに埋め込みたい情報であり、この例では、20ビットのバイナリーデータである。誤り訂正符号化手段11は、この埋め込み情報に対して、19980ビットからなる冗長ビットを付加し、符号長20000ビットの情報の誤り訂正符号語を得る。
次に、スクランブラ13は、この20000ビットからなる情報の誤り訂正符号語を、有限個存在する中の1つのスクランブル鍵SK(i)によりランダムにスクランブルし、オリジナルコンテンツに埋め込むための電子透かし情報に相当するスクランブルデータを得る。
このスクランブルデータは、情報の誤り訂正符号に対し情報量の増減はなく、符号長は、20000ビットのままである。次に、電子透かし埋め込み手段12は、生成されたスクランブルデータを電子透かし情報として、オリジナルコンテンツに対して埋め込むための電子透かし埋め込み処理を行い、電子透かし埋め込みコンテンツを得る。
本実施の形態3では、スクランブル鍵SK(i)としてSK(1)〜SK(4)の4つの鍵を用いて、同一のオリジナルコンテンツに対してそれぞれ個別の埋め込み情報による電子透かし埋め込み処理を実行し、4種類のコンテンツ1〜コンテンツ4を生成したと仮定する。コンテンツ1〜コンテンツ4は、見た目は同じであるが、例えば流通経路を特定するための異なる電子透かし情報がそれぞれ埋め込まれており、市場に出回る。
不正ユーザは、市場に出回ったコンテンツを幾つか結託することにより、電子透かし情報を消そうとし、複数のコンテンツ1を結託して、1つの結託後コンテンツを得る。図4においては、電子透かし埋め込み手段12で生成されたコンテンツ1〜コンテンツ4の中のコンテンツ1〜コンテンツ3と、電子透かしがない、あるいは別方式の電子透かし情報が埋め込まれているコンテンツ5を結託して、結託後コンテンツが生成された場合を示している。そして、不正ユーザは、この結託後コンテンツを不正にコピーして、市場で販売する。
このような結託後コンテンツに対して、電子透かし検出処理部20の電子透かし検出手段21は、電子透かし検出処理を行い、20000ビットからなるスクランブルデータを得る。さらに、デスクランブラ23は、この検出されたスクランブルデータに対して、スクランブル鍵SK(1)〜SK(4)に対応するデスクランブル鍵DSK(1)〜DSK(4)をそれぞれ用いてデスクランブルし、それぞれのデスクランブル鍵に対応した4種類の20000ビットからなる誤り訂正前符号語を得る(図5参照)。
さらに、誤り訂正復号手段22は、この4種類の誤り訂正前符号語のそれぞれに対して、先の実施の形態1、2で説明した誤り訂正を行い、20ビットの検出情報をそれぞれのデスクランブル鍵に応じて4種類得ることとなる。
次に、このようなスクランブル処理、デスクランブル処理による効果を、具体的な数値例に基づいて説明する。本実施の形態3では、電子透かしの各ビットの誤検出率が40%で、一般の誤り訂正符号(n、k)=(20000、20)を用いたときの例を述べる。
コンテンツ1に埋め込み情報I(1)を埋め込む際のスクランブル鍵をSK(1)とし、コンテンツ1から電子透かしを検出し、スクランブル処理と同一のデスクランブル鍵DSK(1)でデスクランブルされ完全に元に戻された場合には、実施の形態2で説明した繰り返し符号を使った例と同一の良好な結果が得られる。
また、スクランブル鍵SK(1)と異なるデスクランブル鍵DSK(2)でデスクランブルされた場合には、デスクランブル後の誤り訂正前符号語は、全くランダムとなってしまい、誤り率50%である。この結果として、誤り訂正復号手段22は、検出情報を無検出として却下する。つまり、スクランブル鍵SK(i)とデスクランブル鍵DSK(i)が同一で元に戻せる場合には、良好に検出でき、同一でない場合には、無検出となる。
ここで、結託後コンテンツが、スクランブル鍵SK(1)〜SK(3)に対応するコンテンツ1〜コンテンツ3と、電子透かしがない、あるいは別方式の電子透かし情報が埋め込まれているコンテンツ5が1/4ずつ含まれているとする。
この場合、図5に示すとおり、デスクランブル鍵DSK(1)によりデスクランブル処理を行って得られる誤り訂正前符号語は、その1/4にコンテンツ1の情報が含まれていることから、1/4は、コンテンツ1のデスクランブル処理後の誤り訂正前符号語と同一であり、残り3/4は、ランダムである。
従って、デスクランブル鍵DSK(1)によるデスクランブル処理後の誤り訂正前符号語の誤りビット数は、下式となる。
20000×1/4×0.4+20000×3/4×0.5
=9500
この誤りビット数9500は、誤り率9500/20000=47.5%の誤り訂正に相当する。これは、先の実施の形態2の(ケース2)で説明した誤り率47.5%のときと同一であり、検出情報が正しく検出されることを意味する。
このような誤り率47.5%の場合の危険度Rは、実施の形態1と同一であり、下式となる。
R=SUM(COMB(20000、i))×220/220000
=8.39×10−7
(ただし、i=0〜9500)
閾値T=10−3と設定したとき、R<Tであるから、誤り訂正前符号語に基づいて検出される検出情報が正しいものであると判断できる。
すなわち、スクランブル鍵SK(1)に対応するコンテンツ1の情報が1/4しか含まれていない結託後コンテンツに対して、デスクランブル鍵DSK(1)を用いてデスクランブル処理を行った後に、誤り訂正前符号語を得ることにより、コンテンツ1に埋め込まれている電子透かし情報を正確に読み出せることとなる。この結果、結託後コンテンツに用いられたコンテンツの1つとして、コンテンツ1が含まれていることがわかり、コンテンツの流出先を特定することが可能となる。
同様に、デスクランブル鍵DSK(2)、DSK(3)で検出した場合も、対応する情報が正確に検出できる。この結果、結託後コンテンツに用いられたコンテンツの1つとして、コンテンツ2、コンテンツ3が含まれていることがわかり、コンテンツの流出先を特定することが可能となる。一方、結託に用いないコンテンツのデスクランブル鍵DSK(4)で検出した場合には、誤り率50%であるため無検出となる。この結果、コンテンツ4に埋め込まれている電子透かし情報を誤検出することがない。
図6は、本発明の実施の形態3の電子透かし方式における誤り訂正符号語の空間を示した図である。この図6における誤り訂正符号語の空間は、図1で示した先の実施の形態1における誤り訂正符号語の空間(n、k)=(20000、20)と同一であるが、デスクランブル鍵としてどれを使うかに応じて、誤り訂正前符号語が変わることを示している。
具体的には、結託後コンテンツが、スクランブル鍵SK(1)〜SK(3)によるコンテンツ1〜コンテンツ3と、コンテンツ5を結託したものであり、スクランブル鍵SK(4)によるコンテンツ4を含んでいない場合を示している。
このような結託後コンテンツに対して、デスクランブル鍵DSK(1)を使うと、誤り訂正前符号語は、A点となる。また、デスクランブル鍵DSK(2)を使うと、誤り訂正前符号語は、B点となる。さらに、デスクランブル鍵DSK(3)を使うと、誤り訂正前符号語は、C点となる。一方、デスクランブル鍵DSK(4)を使うと、誤り訂正前符号語(17)は、D点となる。
すなわち、結託に使われなかったデスクランブル鍵DSK(4)で検出した場合には、デスクランブル後の誤り訂正前符号語は、全くランダムで誤検出率50%となるため、無検出となる。
この結果、A、B、C点は、正確に誤り訂正されて検出情報を得られ、一方、D点は、無検出となる。このように、結託後コンテンツに対して、スクランブル処理で用いた異なるスクランブル鍵SK(i)に対応するそれぞれのデスクランブル鍵DSK(i)により、個別にデスクランブル処理を施すことにより、結託後コンテンツに部分的に含まれているコンテンツを特定することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、複数の鍵を用いた個別のスクランブル処理により、個別の電子透かし情報を備えた複数のコンテンツを生成しておき、不正ユーザにより市場に出回った結託されたコンテンツに対して、複数の鍵を用いた個別のデスクランブル処理を施すことにより、結託後コンテンツから複数の電子透かし情報を適切に検出することが可能となる。
この結果、結託後コンテンツに含まれる複数のコンテンツに埋め込まれたそれぞれの電子透かし情報だけを検出することができる。さらに、デスクランブル鍵に対応するコンテンツが、結託後コンテンツに含まれていない場合には、電子透かし情報を無検出と判断でき、電子透かし情報の検出精度の向上を図ることができ、結託後コンテンツの複数の流出先を容易に特定することが可能となる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、実施の形態3に対して、繰り返し符号を適用して電子透かし情報を埋め込む場合について説明する。
電子透かしの各ビットの誤検出率が20%で、誤り訂正符号として、先の実施の形態2と同一の繰り返し符号を用い、先の実施の形態3と同様の結託攻撃を行った結託後コンテンツから電子透かし情報を検出する場合について説明する。図7は、本発明の実施の形態4による各ビットの繰り返し符号の誤り訂正符号の空間を示した図であり、先の図2における実施の形態2による各ビットの繰り返し符号の誤り訂正符号の空間と同一の空間を示している。
先の実施の形態2と同様に、コンテンツC1への埋め込み情報をI(C1、i)(i=1〜20、コンテンツC1の第i番ビット)とする。そして、コンテンツの全体にI(C1、1)〜I(C1、20)を各々1000回埋め込み、合計20000ビット埋め込む。
電子透かし検出処理部20では、コンテンツから埋め込んだ情報を検出するが、コンテンツ自体が圧縮符号化などで攻撃されると、埋め込んだデータがそのまま検出できず、20%の誤りを含む。
コンテンツC2〜C4にも同様にI(C2、i)〜I(C4、i)(i=1〜20、コンテンツC2〜C4の第i番ビット)が埋め込まれる。コンテンツC1〜C4が等分に結託された結託後コンテンツから電子透かしを検出し、デスクランブル鍵DSK(1)でデスクランブルした場合、誤り訂正前符号語としては、コンテンツC1の部分から平均的に250個検出できる。そして、この250個は、正常にデスクランブルされるため、誤り率20%の場合、誤検出は250×0.2=50個である。
一方、コンテンツC2〜C4の750ビットは、別の鍵でデスクランブルされることで、完全にランダムであり、誤り率50%となる。つまり、誤検出は、750×0.5=375個である。合計すると、50+375=425個の誤りがある。結果として誤り率425/1000=42.5%の誤り訂正となる。
この場合のビット毎の危険度R1は、下式となる。
危険度R1=SUM(COMB(1000、i))×2/21000
=2.36×10−6
(ただし、i=0〜425)
また、符号語としての危険度Rは、下式となる。
危険度R=1−(1−R120
=4.71×10−5
閾値T=10−3と設定された場合、R<Tの関係が成立する。従って、誤り訂正復号手段22は、ビットの誤り率が42.5%である場合には、算出した危険度Rと閾値Tとの比較結果から、誤り訂正前符号語に基づいて検出される検出情報が正しいものであると判断できる。
同様に、デスクランブル鍵DSK(2)、DSK(3)で検出した場合も、対応する情報が正確に検出できる。一方、結託に用いないコンテンツのデスクランブル鍵DSK(4)で検出した場合には、誤り率50%であるため無検出となる。
以上のように、実施の形態4によれば、結託後コンテンツに対して、繰り返し符号化を施した電子透かし方式を適用した場合にも、実施の形態3と同様の危険度を用いて誤り訂正前符号化の信頼度を定量的に判断でき、結託後コンテンツから複数の電子透かし情報を適切に検出することが可能となる。
本発明の実施の形態1の電子透かし方式における誤り訂正符号語の空間を示した図である。 本発明の実施の形態2による各ビットの繰り返し符号の誤り訂正符号の空間を示した図である。 本発明の実施の形態3における結託攻撃を受けた結託後コンテンツの例示図である。 本発明の実施の形態3における電子透かし方式の構成図である。 本発明の実施の形態3における電子透かし方式の動作説明図である。 本発明の実施の形態3の電子透かし方式における誤り訂正符号語の空間を示した図である。 本発明の実施の形態4による各ビットの繰り返し符号の誤り訂正符号の空間を示した図である。 従来の電子透かし方式の構成図である。 従来の電子透かし方式による電子透かしの例示図である。 従来の電子透かし方式における誤り訂正符号語の空間を示した図である。
符号の説明
10 電子透かし埋め込み処理部、11 誤り訂正符号化手段、12 電子透かし埋め込み手段、13 スクランブラ、20 電子透かし検出処理部、21 電子透かし検出手段、22 誤り訂正復号手段、23 デスクランブラ。

Claims (2)

  1. 埋め込み情報に冗長ビットを付加して情報の誤り訂正符号語を生成する誤り訂正符号化手段と、
    前記誤り訂正符号化手段で生成された前記情報の誤り訂正符号語を電子透かし情報としてオリジナルコンテンツにあらかじめ埋め込む電子透かし埋め込み手段と
    を有する電子透かし埋め込み処理部と、
    攻撃されたコンテンツから電子透かし情報を検出する電子透かし検出手段と、
    前記電子透かし検出手段で検出された前記電子透かし情報に基づいて埋め込み情報を取り出す誤り訂正復号手段と
    を有する電子透かし検出処理部と
    を備えた電子透かし方式において、
    前記誤り訂正復号手段は、前記電子透かし検出手段により検出された前記電子透かし情報を誤り訂正前符号語とし、前記誤り訂正前符号語と前記誤り訂正符号化手段で生成された情報の誤り訂正符号語とのハミング距離に応じた危険度を算出し、前記危険度が所定の許容危険度以上である場合には、前記誤り訂正前符号語を無検出データと判断して埋め込み情報の取り出しを行わず、前記危険度が所定の許容危険度未満である場合には、前記誤り訂正前符号語を検出データと判断して埋め込み情報の取り出しを行うことを特徴とする電子透かし方式。
  2. 請求項1に記載の電子透かし方式において、
    前記電子透かし埋め込み処理部は、前記誤り訂正符号化手段で生成された前記情報の誤り訂正符号語に対して異なる複数の鍵を用いて前記異なる複数の鍵ごとにランダム化した複数のスクランブルデータを生成するスクランブラをさらに備え、
    前記電子透かし埋め込み手段は、前記複数のスクランブルデータのそれぞれを個別の電子透かし情報としてオリジナルコンテンツにあらかじめ埋め込むことにより、前記異なる複数の鍵のそれぞれに対応した複数のコンテンツを生成し、
    前記電子透かし検出処理部は、前記複数のスクランブルデータの生成に使用された前記異なる複数の鍵のそれぞれを用いて前記電子透かし検出手段で検出された前記電子透かし情報をデスクランブルして、前記異なる複数の鍵のそれぞれに対応した複数の誤り訂正前符号語を生成するデスクランブラをさらに備え、
    前記誤り訂正復号手段は、前記デスクランブラにより生成された前記複数の誤り訂正前符号語のそれぞれと、前記誤り訂正符号化手段で生成された情報の誤り訂正符号語とのハミング距離に応じたそれぞれの危険度を算出し、算出した危険度ごとに前記所定の許容危険度との比較を行い、算出した危険度が所定の許容危険度以上である場合には、算出した危険度に対応する誤り訂正前符号語を無検出データと判断して埋め込み情報の取り出しを行わず、算出した危険度が所定の許容危険度未満である場合には、算出した危険度に対応する誤り訂正前符号語を検出データと判断して埋め込み情報の取り出しを行う
    ことを特徴とする電子透かし方式。
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