JP2007324072A - Connector - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、コネクタに関する。 The present invention relates to a connector.
ロックアームが復帰して相手側コネクタの外面を叩打する際の打撃音によって雌雄両コネクタの正規嵌合状態を検知させるコネクタの一般的構造としては、下記特許文献1に記載のものがある。このものは、打撃面の内側に打撃音を反響させる空所を設けることで、大きな打撃音が得られるようにしたものである。
しかしながら、このものは、打撃面が外部に露出しているから、せっかく大きな打撃音が得られたとしても、その打撃音が各方向に分散してしまい、嵌合作業を行う作業者に対して効率よく打撃音を伝えることができない。さらに、相手側ハウジングの設計変更を伴うため、容易には実施することができない。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、相手側ハウジングの設計変更を要することなく、作業者側に効率よく打撃音を伝えることを目的とする。 However, since the striking surface is exposed to the outside, even if a loud striking sound is obtained, the striking sound is dispersed in each direction, so that the worker who performs the fitting work It is not possible to convey the hitting sound efficiently. Furthermore, since it involves a design change of the counterpart housing, it cannot be easily implemented. The present invention has been completed based on the above-described circumstances, and an object of the present invention is to efficiently transmit an impact sound to an operator side without requiring a design change of the counterpart housing.
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な両ハウジングのうちいずれか一方における外面には、その外面に対して接近および離間する方向に変位可能な係止部を有し、前記嵌合方向に沿って延びる形態とされているロックアームが設けられ、他方のハウジングには、前記係止部と係止して前記両ハウジングを正規嵌合状態に保持する被係止部が設けられ、前記係止部は、前記両ハウジングの嵌合途上では前記被係止部に乗り上げつつ、前記両ハウジングが正規嵌合状態に至ると復帰変位して前記被係止部が設けられている外面を叩打することで前記正規嵌合状態に至ったことを検知させるコネクタであって、前記一方のハウジングには、前記ロックアームの側部を全長に亘って覆いつつ前後方向に開口する共鳴筒が形成されている構成としたところに特徴を有する。 As a means for achieving the above-mentioned object, the invention of claim 1 is directed to an outer surface of either one of the two housings that can be fitted to each other, which can be displaced in a direction approaching and separating from the outer surface. A lock arm having a stop portion and extending along the fitting direction is provided, and the other housing is locked with the locking portion to hold the two housings in a properly fitted state. The latching portion rides on the latched portion while the two housings are fitted, and when the two housings reach a normal fitting state, the latching portion returns and displaces. It is a connector for detecting that the normal fitting state has been reached by tapping the outer surface provided with a stop, and the one housing covers the side of the lock arm over the entire length. Open in the front-rear direction Characterized in was configured to resonance tube is formed.
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記共鳴筒は、前記嵌合面側から後方に向けて少なくとも高さ方向に拡開する形態とされ、前記嵌合面と反対側の開口の内側には、前記係止部と前記被係止部との係止状態を解除させる操作部が設けられているところに特徴を有する。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the resonance tube is configured to expand at least in the height direction from the fitting surface side toward the rear, and is opposite to the fitting surface. The opening is provided with an operating portion for releasing the locking state between the locking portion and the locked portion.
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記共鳴筒は、前記嵌合面側から後方に向けて幅方向に拡開する形態とされているところに特徴を有する。
The invention of claim 3 is characterized in that, in the invention of
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記共鳴筒の内側面は、段差がなくフラットに形成されているところに特徴を有する。 The invention of claim 4 is characterized in that, in the invention according to any one of claims 1 to 3, the inner side surface of the resonance tube is formed flat without a step.
<請求項1の発明>
請求項1の発明によると、打撃音が各方向に分散してしまうことが規制され、共鳴筒により前後方向に沿って効率よく打撃音を伝えることができる。この結果、嵌合作業を行う作業者をロックアームの後方に配置させることで、相手側ハウジングの設計変更を伴うことなく、作業者に対して効率よく打撃音を伝えることができる。
<Invention of Claim 1>
According to the first aspect of the present invention, the impact sound is restricted from being dispersed in each direction, and the impact sound can be efficiently transmitted along the front-rear direction by the resonance cylinder. As a result, by placing the worker performing the fitting work behind the lock arm, it is possible to efficiently transmit the hitting sound to the worker without changing the design of the counterpart housing.
<請求項2の発明>
請求項2の発明によると、嵌合面と反対側の開口を通じて指を挿入し、操作部を押圧操作する際の解除操作がしやすくなる。
<Invention of
According to the invention of
<請求項3の発明>
請求項3の発明によると、作業者が両ハウジングを引き抜く際に共鳴筒の幅方向両外側面に指を宛うようにして引き抜き操作を行うことができる。このため、指を共鳴筒の外側面に引っ掛けやすくなり、引き抜き操作がしやすくなる。
<Invention of Claim 3>
According to the invention of claim 3, when the operator pulls out both housings, the pulling operation can be performed so that the fingers are placed on both outer side surfaces in the width direction of the resonance cylinder. For this reason, it becomes easy to hook a finger on the outer surface of the resonance cylinder, and the pulling-out operation is facilitated.
<請求項4の発明>
共鳴筒の内側面が凹凸状に形成されている場合には、これらの凹凸が障害物となって打撃音が共鳴筒内に留まって、音が小さくなったり、こもった音となってしまう等のおそれがある。その点、請求項4の発明によると、打撃音が外部に抜けやすくなるので、明瞭でかつ大きな打撃音を得ることができる。
<Invention of Claim 4>
When the inner surface of the resonance cylinder is formed in a concavo-convex shape, these irregularities become obstacles and the striking sound stays in the resonance cylinder, reducing the sound or creating a muffled sound, etc. There is a risk. In that respect, according to the invention of claim 4, the hitting sound can easily escape to the outside, so that a clear and loud hitting sound can be obtained.
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。本実施形態におけるコネクタ1は、互いに嵌合可能な雄コネクタMと雌コネクタFとを備えている。尚、以下の説明において前後方向とは両コネクタF,Mの嵌合方向を基準として嵌合面側を前方とする。
<Embodiment 1>
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The connector 1 in this embodiment includes a male connector M and a female connector F that can be fitted to each other. In the following description, the front-rear direction refers to the front of the mating surface with reference to the mating direction of the connectors F and M.
雄コネクタMは、図1に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング10を有している。雄ハウジング10は、前方に開口する形状のフード部11を有している。フード部11の奥壁には、雄タブ12が前方に向けて突出して設けられている。フード部11の外周面における上面には、被係止部13が上方に突出して設けられている。同面において被係止部13を幅方向両側から挟む位置には、前後方向に沿って一対の保護壁14が設けられている。
As shown in FIG. 1, the male connector M has a
雌コネクタFは、合成樹脂製の雌ハウジング20を有している。雌ハウジング20は、略方形のブロック状をなす端子収容部21を備えており、その内部には、前後方向に沿って貫通するキャビティ22が幅方向に一対形成されている。端子収容部21の外周面を取り囲む位置には、図4に示すように、嵌合筒部23が形成されている。嵌合筒部23の内周面と端子収容部21の外周面との間には、両コネクタF,Mの嵌合に伴ってフード部11が進入可能とされている。
The female connector F has a
端子収容部21の外周面における奥方には、シールリング25が嵌着されている。また、端子収容部21の嵌合面には、図示しないキャップ状のリテーナが冠着可能とされており、リテーナが冠着された状態では、リテーナの開口縁部によってシールリング25の前方への抜止めが規制可能とされている。ゴム栓25は、両コネクタF,Mが正規嵌合したときには、図2に示すように、フード部11と端子収容部21との間で密着状態で挟持されており、両コネクタF,M間の防水が図られている。
A
キャビティ22の内部には、後方から雌端子26が挿入可能とされている。雌端子26は、略角筒状をなし、前後方向に貫通する形態の本体部26Aと、その本体部26Aの後方に連続して配されているバレル部26Bとを備えている。バレル部26Bには、ゴム栓27ともども電線Wが導通可能に圧着接続されている。キャビティ22は、本体部26Aを収容する本体部係止部22Aと、ゴム栓27が固着されたバレル部26Bを収容するゴム栓収容部22Bとから構成されている。ゴム栓収容部22Bの内周面には、ゴム栓27が密着状態で挟持されており、後方からキャビティ22の内部に水が浸入することが規制されている。
A
本体部収容部22Aの内部には、前方に突出する形態で片持ち状をなすランス28が撓み可能に形成されている。ランス28は、本体部26Aがキャビティ22の前面壁29によって前止まりされた状態にあるときに本体部26Aの後端部に係止することで雌端子26の後方への抜止めを規制している。前面壁29には、本体部26Aの前面開口と同軸上に端子挿通孔が設けられており、この端子挿通孔を通じて雄タブ12が本体部26Aの内部に進入し、雄タブ12と雌端子26とが導通可能に接続されるようになっている。
Inside the main
端子収容部21の上面には、ロックアーム24が配されている。ロックアーム24は、嵌合筒部23の奥壁からそのまま上方に向けて立ち上がる基端部24Aと、この基端部24Aを支点としてシーソー状に揺動変位可能で、かつ両コネクタF,Mの嵌合方向に沿って延びる形態のアーム本体24Bとを有している。アーム本体24Bの前端には、係止部30が形成されており、この係止部30は、両コネクタF,Mが正規嵌合したときには雄ハウジング10の上面に対して接近および離間する方向に変位可能とされている。係止部30は、アーム本体24Bの前端部を残して、アーム本体24Bの下面における幅方向略中央部を後方に向けて型抜きすることにより形成されている。
A
係止部30の前端下面は丸みを帯びた形状とされており、両コネクタF,Mの嵌合に伴ってアーム本体24Bが基端部24Aを支点として揺動変位しつつ係止部30が被係止部13に乗り上げ可能とされている。また、両コネクタF,Mが正規嵌合状態に至るとアーム本体24Bが復帰変位して係止部30が被係止部13と係止するとともに、係止部30が雄ハウジング10の上面(被係止部13が設けられている外面)を叩打することで打撃音が発生し、この打撃音をもって両コネクタF,Mが正規嵌合状態に至ったことを検知可能としている。
The bottom surface of the front end of the locking portion 30 is rounded, and the locking portion 30 is moved while the
アーム本体24Bの後端は、アーム本体24Bの上面より1段高くなるように形成されており、この部分は操作部31とされている。操作部31の下方には、操作部31が下方へ揺動変位するための変位空間が保有されている。これにより、操作部31を下方に押圧操作して係止部30を上方に揺動変位させることで、係止部30と被係止部13との係止状態を解除することが可能とされている。尚、アーム本体24Bと両側壁32A,32Aとの間には、図4に示すように、前後方向に沿ってガイド溝33が一対形成されている。このガイド溝33には、両コネクタF,Mの嵌合に伴って雄コネクタMの保護壁14が進入することで、両コネクタF,Mの嵌合案内がなされるようになっている。
The rear end of the arm
端子収容部21の上方には、嵌合筒部23と連続しつつ嵌合筒部23の上面部の一部を上方に膨出することにより膨出部32が形成されている。膨出部32は、雌ハウジング20の前後方向における全長に亘って形成されており、膨出部32の内部にはロックアーム24が配されている。膨出部32は、嵌合筒部23と連続しつつ上方に立ち上がる一対の側壁32Aと、両側壁32A,32Aの上端同士を連結することにより形成されている天井壁32Bとから構成されている。両側壁32A,32Aの下端面には、両コネクタF,Mの嵌合に伴ってフード部11の上面が略当接状態で進入するようにされている。これにより、両コネクタF,Mが正規嵌合したときには、図2に示すように、膨出部32の両側壁32A,32Aと天井壁32Bとフード部11の上面とから構成される共鳴筒33が形成されるようになっている。
A bulging
共鳴筒33は、ロックアーム24の側部を全長に亘って覆いつつ前後方向に開口する形態であって、嵌合面側から後方に向けて高さ方向および幅方向に拡開する錐体形状とされている。共鳴筒33の後端開口の内側には、係止部30と被係止部13との係止状態を解除させる操作部31が設けられている。また、共鳴筒33を構成する内側面は、段差がなくフラットに形成されている。したがって、打撃音が外部に抜けやすくなり、明瞭でかつ大きな打撃音を得ることができる。
The
本実施形態は以上のような構造であって、続いてその作用を説明する。
まず、両コネクタF,Mの嵌合を行う。両コネクタF,Mの嵌合にあたっては、保護壁14がガイド溝33内に進入させることで、両コネクタF,Mの嵌合案内が行われる。そのまま、嵌合操作を続けると、係止部30が被係止部13に乗り上げつつ、被係止部13を乗り越えると、アーム本体24Bが復帰変位して、係止部30と被係止部13とが係止するとともに係止部30が雄ハウジング10の上面を叩打することで打撃音が発生する。このとき、ロックアーム24の後方に配置されている作業者は、明瞭でかつ大きな打撃音が聞こえることをもって両コネクタF,Mが正規嵌合状態に至ったことを知ることができる。
The present embodiment has the above-described structure, and the operation thereof will be described subsequently.
First, the connectors F and M are engaged. When the connectors F and M are fitted together, the
次に、両コネクタF,Mの離脱を行う。両コネクタF,Mの離脱にあたっては、共鳴筒33の後端開口から指を入れて操作部31を下方に押し下げる。ここで、共鳴筒33は、後方に向けて拡開する形態とされているため、共鳴筒33の後端開口に指を入れやすくなっている。操作部31が押し下げられると、係止部30が上方に変位し、係止部30と被係止部13との係止状態が解除される。この状態で、共鳴筒33の幅方向両外側面に対して指を宛うようにして雌コネクタFを雄コネクタMから引き抜くことにより、両コネクタF,Mの離脱が完了する。
Next, both connectors F and M are disconnected. When the connectors F and M are detached, a finger is inserted from the rear end opening of the
以上のように本実施形態においては、打撃音が各方向に分散してしまうことが規制され、共鳴筒33により前後方向に沿って効率よく打撃音を伝えることができる。この結果、嵌合作業を行う作業者をロックアーム24の後方に配置させることで、雄コネクタMの設計変更を伴うことなく、作業者に対して効率よく打撃音を伝えることができる。また、共鳴筒33が後方に向けて高さ方向に拡開する形態とされているから、共鳴筒33の後端開口を通じて指を挿入し、操作部31を押圧操作する際の解除操作がしやすくなる。さらに、作業者が両コネクタF,Mを引き抜く際に共鳴筒33の幅方向両外側面に対して指を宛うようにして引き抜き操作を行うことができる。このため、共鳴筒33の外側面に指を引っ掛けやすくなり、引き抜き操作がしやすくなる。尚、共鳴筒33の内側面は、段差がなくフラットに形成されているため、打撃音が共鳴筒33の内部にこもることがなく、明瞭でかつ大きな打撃音を得ることができる。
As described above, in this embodiment, the impact sound is restricted from being dispersed in each direction, and the impact sound can be efficiently transmitted along the front-rear direction by the
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiment described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention.
(1)本実施形態においては、共鳴筒33が嵌合面側から後方に向けて幅方向および高さ方向に拡開する形態とされているが、本発明によると、共鳴筒33が嵌合面側から後方に向けて同一幅で高さ方向にのみ拡開する形態としてもよく、或いは共鳴筒33が嵌合面側から後方に向けて同一高さで幅方向にのみ拡開する形態としてもよい。
(1) In this embodiment, the
(2)本実施形態においては、共鳴筒33の内側面が、段差がなくフラットに形成されているものを例示しているが、本発明によると、共鳴筒33の内側面が凹凸状に形成されているものでもよい。
(2) In the present embodiment, the inner surface of the
1…コネクタ
10…雄ハウジング
13…被係止部
20…雌ハウジング
24…ロックアーム
30…係止部
31…操作部
33…共鳴筒
F…雌コネクタ
M…雄コネクタ
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ...
Claims (4)
前記一方のハウジングには、前記ロックアームの側部を全長に亘って覆いつつ前後方向に開口する共鳴筒が形成されていることを特徴とするコネクタ。 The outer surface of either one of the two housings that can be fitted to each other has a locking portion that can be displaced in a direction approaching and separating from the outer surface, and extends along the fitting direction. A locking arm is provided, and the other housing is provided with a locked portion that locks with the locking portion and holds the two housings in a properly fitted state. In the middle of fitting, while riding on the locked portion, when the both housings reach the normal fitting state, the housing is returned and displaced to strike the outer surface on which the locked portion is provided, thereby causing the normal fitting state. It is a connector that detects that it has reached
The one of the housings is formed with a resonance cylinder that opens in the front-rear direction while covering the side of the lock arm over its entire length.
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