JP2007315575A - Ball bearing - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、冠型保持器が組み込まれる玉軸受に関し、特に、高温度、高荷重、高速回転下の環境で使用される玉軸受に関する。 The present invention relates to a ball bearing in which a crown type cage is incorporated, and more particularly to a ball bearing used in an environment under high temperature, high load, and high speed rotation.
従来の玉軸受としては、図9に示すような玉軸受が知られており、この玉軸受は、内輪1の複列内輪軌道面1aと外輪2の複列外輪軌道面2aとの間に転動体としての複数の玉3が配設されている。複数の玉3は、円環状の冠型保持器4を介して円周方向に略等間隔で転動可能に保持される。
As a conventional ball bearing, a ball bearing as shown in FIG. 9 is known. This ball bearing is rolled between a double row inner
冠型保持器4は、一般に、グリースの焼付き寿命を考慮して合成樹脂の射出成形等により形成される。冠型保持器4には、図10に示すように、複数の玉3を円周方向に略等間隔で転動可能に保持するポケット部5が形成され、このポケット部5の内周面の円周方向両端部には軸方向に突出する一対の爪部6が設けられる。また、一対の爪部6には、開口部7が形成されており、この開口部7から玉3を一対の爪部6を押し広げつつポケット部5に押し込むことにより、ポケット部5内に玉3が微小な隙間を介して転動可能に保持される。
The crown-
また、グリースの焼き付き寿命対策の一環として、図11に示すように、冠型保持器4のポケット部5の内周面に球状部分5aと円筒部分5bとを形成することにより、ポケット部5と玉3との間にグリースを入り易くした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
Further, as part of the countermeasure against the seizing life of the grease, as shown in FIG. 11, by forming the
しかしながら、従来の玉軸受に組み込まれる冠型保持器4は、玉案内型の保持器であり、開口部7側と保持器リム側とが軸方向において非対称な断面形状になっているため、近年の高速回転化への対応により、開口部7側の軸方向端部に保持器回転(転動体公転)による遠心力が働き、保持器リム側の軸方向端部を捩れ軸とした弾性或いは塑性変形による捩れ変形が生じ、冠型保持器4の開口部7側の外輪2側への倒れが大きくなる。この倒れは温度が高いほど、また回転速度が速いほど顕著であり、特に、自動車等のエンジン補機部品に使用されている電磁クラッチ用軸受、アイドラプーリ軸受、テンショナプーリ軸受等の外輪回転用では、冠型保持器4の外輪2側への倒れ量が大きくなる。
However, the
そして、冠型保持器4の外輪2側への倒れが大きいと、冠型保持器4が外輪2の溝肩に接触して発熱し、また、保持器回転が拘束されるため、玉3とポケット部5との間で滑りが発生して潤滑状態が悪化し、焼付きを促進する原因になる。また、冠型保持器4と外輪2の溝肩との間に適切なすきまを確保したとしても、冠型保持器4の外輪2側への倒れにより、冠型保持器4の動き量が小さくなって拘束されるため、冠型保持器4の変形や摩耗が大きくなり、冠型保持器4の径方向への動きが大きくなってしまうので、軸受の潤滑状態が悪化して、焼付きが発生する可能性があった。
When the
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、高速回転、高温環境下における冠型保持器の外輪側への倒れを抑制することができる玉軸受を提供することにある。 The present invention has been made to eliminate such inconveniences, and an object of the present invention is to provide a ball bearing that can prevent the crown type cage from falling to the outer ring side in a high-speed rotation and high-temperature environment. There is to do.
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、内輪軌道面と外輪軌道面との間に冠型保持器を介して転動可能に配設される複数の玉とを備え、冠型保持器は、複数の玉を転動可能に保持し、円周方向に互いに隣り合うポケット部と、ポケット部の内周面の円周方向両端部に軸方向に突設される一対の爪部と、一対の爪部間に形成され、玉をポケット部に挿入するための開口部と、を有する玉軸受であって、冠型保持器の円周方向に互いに隣り合うポケット部間に配置される柱部と爪部との間に補強部を設けることを特徴とする玉軸受。
(2) 補強部は、爪部の根元に設けられることを特徴とする(1)に記載の玉軸受。
(3) 補強部は、爪部の先端から根元まで設けられることを特徴とする(1)に記載の玉軸受。
The above object of the present invention can be achieved by the following constitution.
(1) An outer ring having an outer ring raceway surface on the inner peripheral surface, an inner ring having an inner ring raceway surface on the outer peripheral surface, and a roll-type cage disposed between the inner ring raceway surface and the outer ring raceway surface. The crown-shaped cage holds the plurality of balls so as to be able to roll, and the pocket portions adjacent to each other in the circumferential direction and the circumferential end portions of the inner peripheral surface of the pocket portion. A ball bearing having a pair of claws projecting in an axial direction and an opening for inserting a ball into a pocket formed between the pair of claws, the circumference of the crown type cage A ball bearing comprising a reinforcing portion provided between a column portion and a claw portion disposed between pocket portions adjacent to each other in the direction.
(2) The ball bearing according to (1), wherein the reinforcing portion is provided at a base of the claw portion.
(3) The ball bearing according to (1), wherein the reinforcing portion is provided from the tip of the claw portion to the base.
本発明の玉軸受によれば、冠型保持器の円周方向に互いに隣り合うポケット部間に配置される柱部と爪部との間に補強部を設けるため、高速回転、高温環境下での使用により冠型保持器が外輪側に倒れようとしても、補強部により保持器の剛性が向上しているため、冠型保持器の外輪側への倒れを抑制することができる。 According to the ball bearing of the present invention, the reinforcing portion is provided between the column portion and the claw portion that are arranged between the pocket portions adjacent to each other in the circumferential direction of the crown type cage. Even if the crown-type cage is about to fall to the outer ring side by using, the rigidity of the cage is improved by the reinforcing portion, so that the crown-type cage can be prevented from falling to the outer ring side.
以下、本発明に係る玉軸受の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る玉軸受の一実施形態を説明するための断面図、図2は図1に示す玉軸受に組み込まれる冠型保持器を説明する図であり、(a)は冠型保持器を径方向外側から見た部分展開図、(b)は(a)に示す冠型保持器を開口部側から見た平面図、(c)は(a)のA−A線矢視断面図である。
Hereinafter, an embodiment of a ball bearing according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining an embodiment of a ball bearing according to the present invention, FIG. 2 is a view for explaining a crown type cage incorporated in the ball bearing shown in FIG. 1, and (a) is a crown type. The partial expanded view which looked at the cage | basket from the radial direction outer side, (b) is the top view which looked at the crown type cage shown to (a) from the opening part side, (c) is an AA line arrow view of (a). It is sectional drawing.
本実施形態の玉軸受10は、図1に示すように、複列の玉軸受であり、外周面に複列の内輪軌道面11a,11aを有する内輪11と、内周面に複列の外輪軌道面12a,12aを有する外輪12と、内輪軌道面11a,11aと外輪軌道面12a,12aとの間に冠型保持器14を介して転動可能に配設される複数の玉13と、を備える。また、外輪12の内周面の軸方向端部に形成されるシール溝21には、シール部材22がそれぞれ取り付けられる。
As shown in FIG. 1, the ball bearing 10 of the present embodiment is a double row ball bearing, an
冠型保持器14は、合成樹脂の射出成形等により形成されており、冠型樹脂保持器14の樹脂材料としては、46ナイロンや66ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルニトリル(PEN)などを例示できる。また、これらの樹脂に10〜50重量%の繊維状充填材(例えば、ガラス繊維や炭素繊維など)を適宜添加することにより保持器の剛性および寸法精度を向上させることができる。
The
また、冠型樹脂製保持器14には、図2に示すように、複数の玉13を円周方向に略等間隔で転動可能に保持するポケット部15が形成されており、このポケット部15の内周面の円周方向両端部には軸方向に突出する一対の爪部16が形成される。また、一対の爪部16の各先端間には開口部17が形成されており、開口部17から玉13を一対の爪部16を押し広げつつポケット部15に押し込むことにより、ポケット部15内に玉13が微小なすきまを介して転動可能に保持される。
Further, as shown in FIG. 2, the crown-
また、冠型保持器14の円周方向に互いに隣り合うポケット部15間の柱部18には、それぞれ肉ぬすみ部19と呼ばれる空間部(凹溝形状)が形成されており、この肉ぬすみ部19は、樹脂成形時において、樹脂肉厚不均等による変形を抑制する為に保持器各部位の肉厚を均等に近くすることや、保持器軽量化などの理由により設けられる。
Further, space portions (concave groove shapes) called
肉ぬすみ部19は、冠型保持器の場合、通常、柱部18における開口部17から離間する側(リム側)の軸方向端部に形成され、柱部18の軸方向端面及びポケット部15の内周面において均等肉厚になるように概略台形形状をなしている。
In the case of a crown type retainer, the
そして、本実施形態では、図2に示すように、柱部18の爪部16側の軸方向端面と爪部16との間(爪部16の根元)に凸部からなる補強部20が一体に形成される。この補強部20は、冠型保持器14を径方向から見た状態において略正方形状(図2(a)参照)、且つ軸方向から見た状態において略正方形状(図2(b)参照)、且つ周方向から見た状態において略正方形状(図2(c)参照)に形成される。また、補強部20は、冠型保持器14の径方向の中心線23より内側に配置され、冠型保持器14の内周面と面一になるように形成される。
And in this embodiment, as shown in FIG. 2, the
以上説明したように、本実施形態の玉軸受10によれば、冠型保持器14の円周方向に互いに隣り合うポケット部15間に配置される柱部と爪部16との間に補強部20を設けるため、高速回転、高温環境下での使用により冠型保持器14が外輪12側に倒れようとしても、補強部20により保持器14の剛性が向上しているため、冠型保持器14の外輪12側への倒れを抑制することができる。
As described above, according to the ball bearing 10 of the present embodiment, the reinforcing portion is provided between the column portion and the
なお、本実施形態の冠型保持器14の第1変形例として、図3に示すように、補強部20は、冠型保持器14を径方向から見た状態において略正方形状(図3(a)参照)、且つ軸方向から見た状態において略正方形状(図3(b)参照)、且つ周方向から見た状態において略三角形状(図3(c)参照)に形成されていてもよい。
As a first modification of the crown-
また、本実施形態の冠型保持器14の第2変形例として、図4に示すように、補強部20は、冠型保持器14を径方向から見た状態において略三角形状(図4(a)参照)、且つ軸方向から見た状態において略正方形状(図4(b)参照)、且つ周方向から見た状態において略正方形状(図4(c)参照)に形成されていてもよい。
Further, as a second modification of the crown-
また、本実施形態の冠型保持器14の第3変形例として、図5に示すように、補強部20は、冠型保持器14を径方向から見た状態において略三角形状(図5(a)参照)、且つ軸方向から見た状態において略三角形状(図5(b)参照)、且つ周方向から見た状態において略三角形状(図5(c)参照)に形成されていてもよい。
As a third modification of the
また、本実施形態の冠型保持器14の第4変形例として、図6に示すように、補強部20は、爪部16の先端から根元に亘って設けられてもよく、本変形例では、冠型保持器14を径方向から見た状態において略三角形状(図6(a)参照)、且つ軸方向から見た状態において略矩形状(図6(b)参照)、且つ周方向から見た状態において略矩形状(図6(c)参照)に形成される。
Further, as a fourth modification of the
また、本実施形態の冠型保持器14の第5変形例として、図7に示すように、補強部20は、爪部16の先端から根元に亘って設けられてもよく、本変形例では、冠型保持器14を径方向から見た状態において略三角形状(図7(a)参照)、且つ軸方向から見た状態において略三角形状(図7(b)参照)、且つ周方向から見た状態において略三角形状(図7(c)参照)に形成される。
Further, as a fifth modification of the
さらに、本実施形態の冠型保持器14の第6変形例として、図8に示すように、補強部20は、爪部16の先端から根元に亘って設けられてもよく、本変形例では、冠型保持器14を径方向から見た状態において略台形状(図8(a)参照)、且つ軸方向から見た状態において略矩形状(図8(b)参照)、且つ周方向から見た状態において略矩形状(図8(c)参照)に形成される。
Further, as a sixth modified example of the
10 玉軸受
11 内輪
11a 内輪軌道面
12 外輪
12a 外輪軌道面
13 玉
14 冠型保持器
15 ポケット部
16 爪部
17 開口部
18 柱部
19 肉ぬすみ部
20 補強部
21 シール溝
22 シール部材
23 中心線
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記冠型保持器は、前記複数の玉を転動可能に保持し、円周方向に互いに隣り合うポケット部と、前記ポケット部の内周面の円周方向両端部に軸方向に突設される一対の爪部と、前記一対の爪部間に形成され、前記玉を前記ポケット部に挿入するための開口部と、を有する玉軸受であって、
前記冠型保持器の円周方向に互いに隣り合う前記ポケット部間に配置される柱部と前記爪部との間に補強部を設けることを特徴とする玉軸受。 An outer ring having an outer ring raceway surface on an inner peripheral surface, an inner ring having an inner ring raceway surface on an outer peripheral surface, and a roll-type cage disposed between the inner ring raceway surface and the outer ring raceway surface. With multiple balls,
The crown-shaped cage is configured to hold the plurality of balls in a rollable manner, and are protruded in the axial direction at pocket portions adjacent to each other in the circumferential direction and at both circumferential ends of the inner circumferential surface of the pocket portion. A ball bearing having a pair of claw portions and an opening portion formed between the pair of claw portions and for inserting the ball into the pocket portion,
A ball bearing, wherein a reinforcing portion is provided between a pillar portion and the claw portion disposed between the pocket portions adjacent to each other in the circumferential direction of the crown type cage.
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