JP2007313291A - ゴルフ練習用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭い空間で、大きな音も発することなく、しかも安価な方法で、ゴルフスイングの軌道確認が出来、ゴルフスイングの技術向上を図ることが出来るような用具を提供する事。
【解決手段】床上に定置できる敷板にターゲットマーク模様を画き且櫛歯状の軟弾性体の突起を取り付けたものと、ゴルフクラブのクラブヘッド部にスイング時のヘッド部の軌跡の残像がはっきり残るような明白な彩色模様のマーキングを施したものを使用して、スイング時のクラブの接触により突起に残った残振動を視認したりマーキングの通過残像を視認することによりターゲットマークとクラブのスイング軌道との位置関係の確認ができるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明はゴルフ競技の基本テクニックであるスイング技術の上達を図るための練習用具に関する技術分野に属するものである。
ゴルフは基本的には地面上にあるゴルフボールをクラブで打って目標点まで出来るだけ少ない打数で到達する事を競う競技であり。 その要点は打球の飛ぶ距離と方向を如何にコントロールするかにあり、そしてそれは即ち地上にあるゴルフボールをクラブで如何に打つかをコントロールする事である。
従ってゴルフ競技の練習の最大の要点はゴルフボールにクラブを思い通りに正確に当てる技術を習得することであるが、その為の練習手段は最も一般的には屋外の打撃練習場で試打を繰り返す事である。 しかしその練習場は広い空間を必要とする事から、その種の施設で練習するには相当の時間と経費を要する事になる。
そこでもっと簡便にこの種の技術を習得するための方法が無いものかと考えて、さまざまな考案がなされており、例えば下記の特許文献例1のように定置部材に紐付きのボールを取り付けて試打練習をする方式のものがよく見られる。
又、スイング軌道を視認して練習する為の手段として、特許文献例2のようにクラブヘッドに発光マーカーを取り付け、そのスイング軌跡を光学的に計測してデータをコンピューターで演算し、軌道の計測結果をモニターで表示すると云うクラブ軌道の確認装置も開発され使用されているようである。
更に、スイング軌道を安定させる手段として特許文献例3のようにゴルフクラブと競技者とを物理的に拘束してスイングホームの安定化を計り打撃技術の向上を計る等の手法も考案されている。
特許文献例1
特開2000−70427号公報
特許文献例2
特開2004−195240号公報
特許文献例3
特開2005−13643号公報
上記のように色々な練習方式及び用具が考案されているが、それぞれに長所もあるが欠点もあり、例えば特許文献例1の方式ではボールを打った事の確認は出来るがボールがクラブのどの辺に当たっているか等と云う判別まではなかなか困難であり、又それ相応の空間が必要であり、打球音も発生するので練習場所も制約されるという問題もある。
次に特許文献例2の方式ではスイング軌道が視認出来るという長所があるが、この種の装置は設備として大掛かりなものとなり、個人が所持使用するには高価すぎるという問題がある。
又、特許文献3ような用具によって一定のスイングホームが習得出来てもそのスイングホームで実戦において思い通りにボールが打てるかどうかは疑問である。以上の代表的な例でも見られるようにゴルフスイング技術を簡便に習得する為に考案されている従来の方式用具にはそれぞれに問題点がある。
課題を解決する為の手段
ゴルフスイングの練習の要点はゴルフボールを如何に打つかにあり、従ってボールにクラブがどのように当たるかを視認できれば最も要点を押さえた練習が出来、上達効果が上がると考えられその意味では上記文献例2のようなモニターでスイング軌道が確認できる装置は効果的なものと考えられるが、その大きさと価格面で個人の練習具として簡便なものとは云えない。
そこでスイング軌道を視認することが、簡便にして安価な方法で実現できれば以上の諸問題を解決できるる訳であるが、スイング時の高速で通過するクラブヘッドの軌跡を知覚する事はそのままでは生理的に不可能であり、従って先記のように光学器械とコンピューターの助けによってのみ軌道の視認が実現されている。
しかしクラブヘッドの通過する瞬間が視認出来なくても通過した位置の痕跡が視認出来れば良い訳でその方法には二通りの方法が考えられる。1つは通過位置付近に接触による痕跡が残る振動体を取り付けてその通過位置を確認する方法、もう1つは人間の目の生理現象に強い光学的刺激を少しでも継続して受けるとその残映像が見えるという、いわゆる残像現象と言う生理現象を利用する方法である。
即ちゴルフクラブが打点として通過する地上位置に敷板を置きその敷板に接触位置の視認が出来る振動体を取り付けたものを用意する、もう1つはクラブヘッド部の上面に通過時残像の残るような強い光学的刺激を発生するような模様部を設ける。一方敷板にはゴルフクラブの通過位置と目標打点とのズレを確認する為のターゲットマークを画いておく。 尚敷板に取り付ける振動体は櫛歯状の突起にして突起高さにも変化をつけクラブの通過位置の前後高低が判別し易いようにしておく。
発明の効果
上記のような本発明の構成品において、敷板に画かれたターゲットマークをめがけてゴルフクラブをスイングすればクラブが通過した後に残る接触した部位の振動体の残振動を視認することによってクラブヘッドの通過位置を確認することが出来、その位置と目標位置とのズレを認識することによってゴルフスイングの矯正練習が出来ることになる。 尚スイング軌道が地上付近であるアイアンクラブにおいてはこの接触振動式が適しているが、ボールを高くティーアップして打つウッド型ドライバークラブのスイングのチエックにはこの方法は適していない、しかしウッド型クラブの上面は面積が広いのでその上面に先記したような強い光学的刺激を発生するような模様部をクラブの重心位置が認識できる位置に設けて、そのクラブを敷板上のターゲットマークめがけて振り下ろせばその模様部の通過残像が視認でき、従ってこの場合もクラブの重心通過位置と目標位置のズレを認識することによってゴルフスイングの矯正練習が出来ることになる。
以上の様に本発明品によれば、振動体突起とターゲットマークを画いた敷板とウッド型クラブの上面に明白な模様またはそれに相当するようなマーキングを施したものとを用意するだけで、スイング時のヘッド軌道位置を視認しながらゴルフスイングの練習をする事が出来、且その用具は先記の光学的測定器と演算装置と結果表示装置とを用いてスイング軌道を視認する装置に比べてはるかに安価であり、しかも実際にボールを打つわけでは無いので打球音を発生する事も無く、更にボールが飛んでゆく事も無いので空間的にも最小限度の範囲での練習が可能であるので、最も簡便にして有効なゴルフの練習用具を提供することが出来る。
本発明は先ず基本的には、床上に定置できる敷板を用意しその敷板にゴルフボールに相当するターゲットマークを画きさらにそのマークに接するように櫛歯状の軟弾性体の突起を取り付けたものと、クラブ上面に明白色でスイング軌道沿いに長い帯状模様を画いたウッド型ゴルフクラブとで構成されるスイング練習用具であるが、視認による練習方法をより有効なものとする為又競技現場においてもスイング軌道の確認がしたいこと等から、さらに以下の詳細な構成を加味したものを本発明品として提供するものである。
尚クラブ上面に画く帯状模様は必ずしも一本の帯状でなくても中間に切れ目があっても、又無意味な幾何形状ではなくロゴマークのような文字を並べたものでも結果的に明確な残像現象が得られるものならば良い、しかしより明白な残像を得る為にはクラブ上面に描画彩色する明白色としてはより強烈な視覚刺激性のある金、銀色などの光輝性のある彩色がより効果的である、尚クラブの地色は明白色の彩色描画をより際だたせる為に暗黒色あるいはそれに近い暗色に彩色しておく。
尚ウッド型クラブの上面に画く帯状模様の位置はクラブ使用者がクラブの重心位置を認識できるような相当位置に配置するのが最も使用目的にあっていると思われるが他の位置であってもクラブのスイング軌跡を視認できれば差し支えは無い。
又敷板の構成はターゲットマークを画く上面の上張り部はクラブが当たってもどちらも傷つかないような軟弾性体である事が望ましいが且繰り返しの打撃をうけても損傷しないような強靭性も備えたものである事が望ましい、下部はゴム板様の軟弾性体とする事がスイング時の衝突破損を避ける為にも床面になじみ易いことからも最も適当と考えられるが、この事は本発明にとって二義的な要素であり、他の素材構成であってもクラブスイング動作に支障の無いものであれば良い。
次に敷板の地色はターゲットマークやクラブヘッドに画いた明白色の彩色模様が視認し易いように対照性の高い暗黒色かそれに近い暗色に彩色しておく。又ターゲットマークの形状はゴルフボールに近以形状寸法のデザインが適当であるがそれ以外の形状でも明確に判別できるデザインのものであればよい。
そしてそのターゲットマークの横方向にスイング方向の目安となる矢印とそのマークに接し且矢印と直角方向直線状に櫛歯状の突起を一部その高さに変化付けて取り付けておく、又その櫛歯状の突起には位置によって着色を替え振動位置の視認がし易いようにしておく、尚その突起の材質は打撃後も振動の残る軟振動体でなければならぬが又クラブの繰り返しの打撃にも耐えうる強靭な強度のものである必要がある。
又敷板のターゲットマークは競技現場では使用に適さないので競技現場用にはボール受けのティーカップに紐で繋いだターゲットピースを用意した。この用具によれば競技現場においても容易にスイング軌道の視認練習が可能になる。
更にクラブヘッドに帯状模様を画く事に替えて表面を明白色に彩色し裏面に接着材を塗布した帯状体を用意してそれをウッド型クラブヘッドに貼り付けて使用する方法も同様の効果を得ることができるが、この帯状体ならばアイアンクラブヘッドの上部に貼り付けて使用する事が出来、従ってアイアンクラブのスイング練習用に供することも出来る。
以上に述べた本発明品の形態の構成及び働きを実施例として付した図面によって以下に説明する。
図1は本発明の請求項1のゴルフ練習用具の一例を見取り図で示したものであるが、同図において、地色を暗色に彩色した敷板3の中央付近にターゲットマーク4が画いてありその左方には矢印模様15が又そのマークに接し且矢印模様に直角方向直線状に櫛歯状の軟弾性体の突起2が取り付けてある。又その突起は高さを図5の正面図に見られるように変化させておく、さらに突起の色は全体的には地色に対し動きの判別し易い明色をしたものを使用し、且アイアンクラブのヘッド先端が通過する付近の突起には着色12や着色13のように突起の位置によって色に変化を付けておく。
このように構成されたゴルフ練習用具において、図1の見取り図におけるようにターゲットマーク4をめがけてアイアンクラブ6を打ちおろすと図5の正面図に見られるようにクラブヘッドは突起2を叩いて通過する、その際接触した突起にのみ振動が発生するが突起が軟弾性体である為にしばらく振動が続き、その残振動部を確認する事によってスイングしたクラブのターゲット付近での通過位置が視認出来るになる。 その際突起の高さに変化があったり位置によって突起の色が異なっていると通過の高低前後位置がより正確に認識できる事になる。
図2は請求項2の、クラブヘッド1の上面に明白色に彩色した帯状模様5をスイング軌道に添う方向に配置描画し且クラブの地色を敷板3の地色と同様の暗色に彩色したウッド型ゴルフクラブと、請求項1のターゲットマーク4を画いた敷板3とを、組み合わせ使用して練習用具として共用する様子を示すものである。
これらの用具を使用して、即ちターゲットマーク4をめがけて当該ウッド型クラブをスイング矢印14の方向にスイングすれば、クラブヘッド1が同マーク付近を通過する際に明白色に彩色した帯状模様5の残像が図の軌跡残像矢印16のように視認される、その結果残像とターゲットマーク4との間の偏位距離A並びに突起2の列と軌跡残像矢印16となす角度等を認識出来る。即ちクラブヘッドの軌道位置方向を確認してそれが想定軌道に一致するように練習する。
尚その際帯状模様5を図7のようにクラブの最適打点21を見通す視線18と交差する位置に配置すればその帯状模様の残像がターゲットマーク4の中心を通過するときがボールを真心で打つ事になるので模様位置としては最適である。
図3は請求項3の実施例を示すもので、請求項2におけるクラブヘッド上に画く帯状模様5に替えて表面を明白色に彩色し裏面には接着材を塗布した帯状体7を使用して、図2のクラブヘッド上面の帯状模様5と同位置に貼り付けても同様効果を得ることが出来る状態を示すもので、そしてその帯状体7は又アイアンクラブのヘッド部に取り付ける事も出来るのでアイアンクラブのスイング軌道確認用に使用することも出来る。
図4は、請求項1の敷板3の代りに競技現場において簡単なスイング練習をする時に使用するためのもので、ターゲットマーク4に替わるターゲットピース10をボール受けであるティ−カップ11にゴム製の装着部9と細紐8とで連結してなる練習用具で、これによって現場で簡単なスイング練習が出来るだけでなく、打球後よく紛失するティ−カップの発見のための目印にもなるという効果もある。
図6は請求項2のウッド型クラブの上面に画く帯状模様5のデザインの変形例を示すもので、模様の形態は幾何学的な単純模様に限らず図示の変形帯状模様5’のようにロゴマークなどであっても残像効果のあるものであればよいことを示すものである。
尚その際、帯状模様の位置は図6に示すようにヘッド重心真上位置19位置よりも図7の説明図に示すようにクラブの最適打点21を見る使用者の視線18に沿ったヘッド上面位置に配置する事が最も効果的と考える。
以上の様に本発明によれば安価にして騒音問題も懸念することなく狭い所要空間で有効なゴルフスイングの練習が出来る用具を提供する事が出来る。
本発明品実施例1の見取り図 本発明品の実施例2の平面図 本発明品実施例3の平面図 本発明品実施例4の見取り図 本発明品実施例1の正面図 本発明品の他の実施例の部分平面図 本発明品の他の実施例説明用略正面図
符号の説明
1 クラブヘッド
2 突起
3 敷板
4 ターゲットマーク
5 帯状模様
6 アイアンクラブ
7 帯状体
8 細紐
9 装着部
10 ターゲットピース
11 ティーカップ
12 着色
13 着色
14 スイング矢印
15 矢印模様
16 軌跡残像矢印
17 矢印
18 視線
19 重心真上位置
20 重心垂線
21 最適打点

Claims (4)

  1. 暗色で地色を彩色した敷板(3)の中央部にその地色と明確に判別できる配色と輪郭でゴルフボール近似寸法のターゲットマーク(4)を描きそのターゲットマークに接するように櫛歯状の軟弾性体の突起(2)を取り付けてなる、ゴルフ練習用具。
  2. 請求項1の練習用具と共用してゴルフ練習用具となる、クラブヘッド(1)の地色を請求項1の敷板(3)と同様の暗色に彩色しその上面にクラブのスイング軌道に添う形の帯状模様(5)を周囲の地色に対して対照性の高い明白色に彩色描画してなるウッド型ゴルフクラブ。
  3. 請求項2においてのクラブヘッド(1)の上面に帯状模様を描く代わりに表面を明白色に彩色し裏面に接着材を塗布した帯状体(7)を使用してなる、ゴルフ練習用具。
  4. 請求項1のターゲットマーク(4)を描いた敷板に替えて、細紐(8)と装着部(9)とでティーカップに接続できるターゲットピース(10)を使用してなる、ゴルフ練習用具。
JP2006357036A 2006-04-28 2006-12-01 ゴルフ練習用具 Pending JP2007313291A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016032116A1 (ko) * 2014-08-26 2016-03-03 김홍채 골프 스윙분석기
KR20160054235A (ko) * 2014-11-06 2016-05-16 전서형 골프스윙 궤도 시현 장치 및 그 방법
JP6904624B1 (ja) * 2021-01-21 2021-07-21 有限会社Amplus クラブヘッド計測用マークおよび画像処理装置

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