JP2007307334A - ゴルフパター - Google Patents

Abstract

【課題】ゴルフボールの着脱及びゴルフボールの拾上げ作業の容易性及び確実性を促進することができるゴルフボール拾上げ機能付きゴルフパターの提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、パターヘッドとこのパターヘッドの上面に立設されるシャフトとを備えるゴルフパターであって、上記パターヘッドが前方にフェース面を有するヘッド本体とこのヘッド本体の後方に配設されるボール係合部とを備え、カップ径より小さい平面形状を有しており、上記ボール係合部がゴルフボールが嵌合可能な円筒状かつ上下方向の貫通孔を有し、上記貫通孔の下方がラッパ状に拡径していることを特徴とする。上記ボール係合部は、後方から貫通孔に連通する切欠きと、ヘッド本体近傍に貫通孔側から形成される切込みとを有するとよい。上記パターヘッドの外側面は、同一円筒面を構成するよう形成するとよい。
【選択図】図１

Description

本発明は、ゴルフパターに関し、詳細にはゴルフボールの拾上げ機能を有するゴルフパターに関するものである。

ゴルフのラウンドやパット練習の際、プレイヤーはパッティング終了後にカップ内又はグリーン上からゴルフボールを拾上げる必要があり、その回数は少なくない。かかるカップ内等からのゴルフボールの拾上げには腰や足の屈伸動作が要求され、特に高齢者等には過度の負担が強いられている。

このようなプレイヤーの負担の軽減を図るべく、ゴルフボールの拾上げ機能を有するゴルフパターが開発されている。例えば、特開平１０−３０５１１９号公報には、ゴルフボールが嵌合可能な上下方向の貫通部を有するゴルフパターが開示されている。また、特開２００１−２２４７１５号公報には、下面側にゴルフボールが嵌合可能な半球状の凹穴を有し、この凹穴の開口部に小突起が突設されたゴルフパターが開示されている。かかる従来のゴルフボール拾上げ機能付きゴルフパターは、貫通部や凹穴へゴルフボールを嵌合させることで、カップ内又はグリーン上からゴルフボールを拾上げることができる。

上記従来のゴルフボール拾上げ機能付きゴルフパターは、ゴルフボールの弾性変形を利用した筒状貫通部へのゴルフボールの押し込みやゴルフボールへの小突起の食い込みによってゴルフボールを係合させるため、ゴルフボールの着脱（嵌合及び取外し）が容易ではなく、拾上げ作業が面倒である。

また、上記従来のゴルフボール拾上げ機能付きゴルフパターは、ゴルフボールを拾上げるの際に、筒状の貫通部や半球状の凹穴をゴルフボールに合致させなければならず、特に視認できないカップ内のゴルフボールの拾上げは困難である。
特開平１０−３０５１１９号公報 特開２００１−２２４７１５号公報

本発明はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、ゴルフボールの着脱ひいてはゴルフボールの拾上げ作業の容易性及び確実性を促進することができるゴルフボール拾上げ機能付きゴルフパターの提供を目的とするものである。

上記課題を解決するためになされ本発明は、パターヘッドと、このパターヘッドの上面に立設されるシャフトとを備えるゴルフパターであって、
上記パターヘッドが、前方にフェース面を有するヘッド本体とこのヘッド本体の後方に配設されるボール係合部とを備え、カップ径より小さい平面形状を有しており、
上記ボール係合部が、ゴルフボールが嵌合可能な円筒状かつ上下方向の貫通孔を有し、
上記貫通孔の下方がラッパ状に拡径していることを特徴とするゴルフパターである。

上記ボール係合部は、後方から貫通孔に連通する切欠きと、ヘッド本体近傍に貫通孔側から形成される切込みとを有するとよい。上記パターヘッドの外側面は、同一円筒面を構成するよう形成するとよい。

ここで、前後方向は、パターヘッドの打球方向を前、その反対方向を後とする。上下方向は、シャフト側を上、その反対側（底面側）を下とする。左右方向は、前方を基準とする方向であり、トゥ側及びヒール側を意味する。「パターヘッドの外側面」とは、パターヘッドの側面のうち最も外側を構成する側面を意味する。

以上説明したように、本発明のゴルフパターは、円筒状の貫通孔の下方がラッパ状に拡径していること等の手段を備えていることから、ゴルフボールの着脱ひいてはゴルフボールの拾上げ作業の容易性及び確実性が向上し、ゴルフのラウンドやパット練習の際のプレイヤーの負担を軽減することができる。

以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。図１は本発明の一実施形態に係るゴルフパターを示す斜視図、図２は図１のゴルフパターのパターヘッドを示す平面図、図３は図１のゴルフパターのパターヘッドを示す中央縦断面図である。

図１のゴルフパターは、パターヘッド１と、このパターヘッド１の上面に立設されるシャフト２とを備えている。このシャフト２は、スチール、カーボン等で成形される棒状体であり、上部外周にはグリップが固着されている。シャフト２は、特に限定されるものではなく、公知のものが用いられる。

パターヘッド１は、ヘッド本体３と、このヘッド本体３の後方に配設されるボール係合部４とを備えている。このヘッド本体３とボール係合部４とは、一体成形されてもよく、別形成後接合されてもよい。

パターヘッド１の形成材料としては、特に限定されず、例えば鉄、鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン合金、銅、銅合金等が用いられる。中でも、良好な強度、耐食性等を有するステンレス鋼が好ましい。

ヘッド本体３は、断面が方形の比較的短い棒状体であり、前方にゴルフボールを打つためのフェース面５を有している。このフェース面５には、通常、滑止め等のための溝が多条に又は網目状に形成されている。

ボール係合部４は、ヘッド本体３の後側面の中央部から延出し、中央に貫通孔６を有している。この貫通孔６は、下側からゴルフボールが嵌合可能な円筒状のものであり、上下方向に貫通している。貫通孔６は、図３に示すように、下端縁が所定の径で丸められており、下方がラッパ状に拡径している。貫通孔６の上部の直径としては、４１．５ｍｍ程度が好ましい。

ボール係合部４は、後方中央から貫通孔６に連通する前後方向かつ所定間隔の切欠き７を有し、後方中央に一定の隙間が形成されている。この切欠き７がパターヘッド１のセンターラインを構成するため、打球方向のコントロールが容易になる。またボール係合部４の貫通孔６側には、ヘッド本体３の近傍（つまり付根部）の左右対称位置に一対の切込み８が穿設されている。

パターヘッド１は、図２に示すように、カップ径より小さい平面形状を有しており、カップ内に挿入することができるよう構成されている。具体的には、パターヘッド１の外側面、つまりヘッド本体３の左右両側面９及びボール係合部４の後側面１０が、中心軸が上下方向の同一円筒面Ｘを構成するよう形成されている。この円筒面Ｘの直径としては、９０ｍｍ程度が好ましい。

当該ゴルフパターは、パターヘッド１を上方からゴルフボールに押し付け、ボール係合部４の貫通孔６に下側からゴルフボールを嵌合することで、プレイヤーが腰や足を屈伸させることなく、カップ内又はグリーン上のゴルフボールを拾上げることができる。このとき、貫通孔６の下方がラッパ状に拡径しているため、ゴルフボールと貫通孔６の位置が少々ずれてもゴルフボールが貫通孔６の中心に導かれ、特に位置合わせが困難なカップ内のゴルフボールでも容易かつ確実に拾上げることができる。

また当該ゴルフパターは、ゴルフボールを嵌合する貫通孔６に切欠き７及び一対の切込み８を有しているため、貫通孔６の左右間隔が拡径するようボール係合部４に所定の弾性が発現され、貫通孔６へのゴルフボールの着脱の容易性及び確実性が向上する。

さらに当該ゴルフパターは、パターヘッド１の外側面が同一円筒面Ｘを構成するよう形成されているため、カップ内への挿入の容易性が促進され、カップ内からのゴルフボールの拾上げ作業がさらに容易になる。

以上のように、本発明のゴルフパターは、ゴルフクラブの一つとして有用であり、特に高齢者用のゴルフクラブに適している。

本発明の一実施形態に係るゴルフパターを示す斜視図 図１のゴルフパターのパターヘッドを示す平面図 図１のゴルフパターのパターヘッドを示す中央縦断面図

符号の説明

１ パターヘッド
２ シャフト
３ ヘッド本体
４ ボール係合部
５ フェース面
６ 貫通孔
７ 切欠き
８ 切込み
Ｘ 同一円筒面

Claims (3)

1. パターヘッドと、このパターヘッドの上面に立設されるシャフトとを備えるゴルフパターであって、
   上記パターヘッドが、前方にフェース面を有するヘッド本体とこのヘッド本体の後方に配設されるボール係合部とを備え、カップ径より小さい平面形状を有しており、
   上記ボール係合部が、ゴルフボールが嵌合可能な円筒状かつ上下方向の貫通孔を有し、
   上記貫通孔の下方がラッパ状に拡径していることを特徴とするゴルフパター。
2. 上記ボール係合部が、
   後方から貫通孔に連通する切欠きと、
   ヘッド本体近傍に貫通孔側から形成される切込みと
   を有している請求項１に記載のゴルフパター。
3. 上記パターヘッドの外側面が同一円筒面を構成するよう形成されている請求項１又は請求項２に記載のゴルフパター。

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