JP2007298838A - 表示装置、および、これを備える情報処理装置並びに通信装置 - Google Patents

表示装置、および、これを備える情報処理装置並びに通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、マルチビュー表示方式であり、かつ、反射手段を用いて同一方向表示を可能とする表示装置であって、さらに、マルチビュー表示の状態であっても簡素な構成でコンパクト化を図ることが可能な表示装置と、その代表的な利用技術とを提供する。
【解決手段】本発明にかかる表示装置は、マルチビュー表示部100と、ハーフミラー200とを備える。ハーフミラー200は、マルチビュー表示部100が第2方向に向けて表示した第2画像を反射する。これにより、第1方向に向けて表示した第1画像を視認できる位置から、第1画像と、第2画像とを同時に視認することを可能とする。また、ハーフミラー200は、マルチビュー表示部100の表示画面の前面を覆う位置にあるとき、マルチビュー表示部100からの表示画像を透過させる。これにより、ハーフミラー200により、マルチビュー表示部100の表示画面の前面を覆っている状態でも、マルチビュー表示部100からの表示画像の視認を可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は同一の表示画面から、複数の表示方向それぞれに、互いに異なる複数の画像を同時に表示するマルチビュー表示を可能とするとともに、複数方向から同一方向へ表示状態を切り替えることを可能とする表示装置と、これを備える情報処理装置および通信装置とに関するものである。
従来の表示装置は、1つの表示画面に対して1つの画像を表示するものが主流である。このような表示装置では、一般に、表示装置の正面や、横、斜め方向のいずれの方向から表示画面を見ても、同一の画像を視認することが可能である。
一方、近年、1つの表示装置の1つの表示画面を用いて、異なる複数の画像を複数の表示方向に同時に表示する、いわゆるマルチビュー表示方式を実現する技術がいくつか提案されている。例えば、そのような技術の一例としては、表示画面の視野角を制御する技術(説明の便宜上、視野角制御技術と称する)が挙げられる。
上記視野角制御技術では、視差バリアと呼ばれる視野角制御手段を用いることにより、特定の表示画像に対して特定の視野角を与える。それゆえ、1つの表示装置で、より多くの情報を表示することが可能となる。例えば、1つの表示画面で、二人以上の使用者が、互いに異なる画像を視認することが可能になる。具体的な用途の一例としては、例えば、上記視野角制御技術を、例えば、カーナビゲーションシステムに用いることが挙げられる。これにより、運転席側と助手席側とのそれぞれに、ナビゲーション画面とテレビ番組等といった互いに異なる画像を同時に表示することが可能となる。このように、上記視野角制御技術は、すでに実用化されており、特にカーナビゲーションシステム等で好適に用いられている。
ところで、上記のマルチビュー表示技術を備えた表示装置の画像を、例えば一人で視認する場合、使用者が視認する方向とは別の方向の画面表示が意味のないものとなってしまう。そこで、マルチビュー表示方式の表示装置において、複数の画像を同一方向から視認することを可能とする技術が提案されている。
そのような技術として、例えば、特許文献1には、反射手段を用いた技術が開示されている。この技術では、表示装置は、異なる画面である第1画面と第2画面とを、第1方向と反射板の方向である第2方向とに表示する。表示装置が第2方向に表示した画像は、反射板に入射されて第1方向と平行の方向に反射され、閲覧者は、表示装置から第1方向に表示された画像と、第2方向に表示されて反射板から第1方向と平行に反射された画像とを視認する。
さらに特許文献2には、マルチビュー表示方式において反射手段を用いることで、イメージのサイズをディスプレイスクリーンの物理的サイズよりも大きくする技術が開示されている。
具体的には、第1のイメージからの光を第1の観察方向に方向付け、第2のイメージからの光を該第1の方向とは異なる第2の観察方向に方向付けるマルチビューディスプレイデバイスを備えている。第2のイメージからの光は、第2の方向に方向付けられ、鏡または鏡手段のような反射手段によって反射される。この光は、観察領域において第1の方向と交差する第3の方向に反射され、それにより、観察者は、仮想イメージとして、直接的なイメージに沿った第2のイメージを見ることができる。また、上記反射手段は、使用していない時は、コンパクトになるように可動であり、例えば、イメージの表示に追加のエリアが必要とされないか、または、ディスプレイが使用中でない場合にしまい込むことが可能となっている。
なお、上記特許文献1または2に開示される技術では、表示装置が鏡等の反射手段を備えているので、表示装置全体として見れば、反射手段という付加的な構成を備えることに伴う大型化(または大容積化)が生じることになる。このような大型化は、特に液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)においては回避または抑制されることが好ましい。
すなわち、近年、FPDの需要が拡大しているが、その理由の一つには、表示装置の省スペース化の要求が含まれる。また、表示装置は、それ単独で用いられるわけではなく、例えば携帯電話や各種携帯端末、携帯型ゲーム機、あるいはノートパソコンのように、携帯型の通信装置や情報処理装置の表示部としても広く用いられる。それゆえ、表示装置としての利用分野をより広くするためには、大型化は回避することが望ましい。
特許文献1に開示される技術は、表示装置の大型化の回避を課題としていないため、表示装置のコンパクト化(または小型化)を図るための具体的な手法は特に開示していない。一方、特許文献2に開示される技術では、よりコンパクトなパッケージを提供することも考慮されているので、反射手段(鏡)をしまい込むことが可能となっている。
特開2005−84299号公報(平成17(2005)年3月31日公開) 特開2005−99787号公報(平成17(2005)年4月14日公開)
上記マルチビュー表示方式の表示装置において、複数の画像を同一方向から視認させることを可能にするということは、言い換えれば、マルチビュー表示と、同一方向表示という2種類の表示状態を切り替え可能としていることになる。さらに、複数方向から同一方向へ表示状態を切り替えるために、反射手段を用いれば、表示装置のコンパクト化という課題は必然的に生じる。
しかしながら、上記従来の技術では、表示状態の切り替えと表示装置のコンパクト化とを両立させることについては想定していない。
すなわち、特許文献1では、コンパクト化の課題そのものを想定していない(出願時点では想定する必要がなかった)。一方、特許文献2では、コンパクト化を考慮しているものの、コンパクト化という課題と表示状態の切り替えという課題とは十分に関連付けられていない。
具体的には、特許文献2では、追加のエリアが必要とされないか、または、ディスプレイが使用中でない場合に反射手段(鏡)をしまい込むこと、並びに、ヒンジ手段を用いて、デバイスに対して実質的に平坦であるか、または、デバイスの遠くに反射手段を折り畳むことを開示している。言い換えれば、特許文献2では、同一方向表示の状態で反射手段を用いればよく、それ以外の状態では、反射手段をどこかにしまい込めばよいことを開示しているに過ぎない。これは、特許文献2に開示される技術は、イメージのサイズの拡大することを基本的な課題としているため、反射手段のしまい込みに関しては詳細に検討する必要がないためである。
これに対して、同一方向表示の状態や画像を表示していない状態はともかく、マルチビュー表示においては、反射手段の取り扱いは、装置のコンパクト化や装置構成の簡素化に大きく影響することになる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、マルチビュー表示方式であり、かつ、反射手段を用いて同一方向表示を可能とする表示装置であって、さらに、マルチビュー表示の状態であっても簡素な構成でコンパクト化を図ることが可能な表示装置と、その代表的な利用技術とを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を鑑み鋭意検討した結果、同一方向表示を実現するために反射手段を用いる場合に、当該反射手段を、表示画面を覆う位置に配置できるようにすることで、マルチビュー表示と同一方向表示とを容易に切り替えることが可能であるだけでなく、装置構成の複雑化を回避し、さらに、表示画面の保護や表示品位の向上を図ることが可能であることを独自に見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明にかかる表示装置は、上記課題を解決するために、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示可能とする表示手段と、当該表示手段に表示される少なくとも一つの画像を、当該画像の表示方向とは異なる方向に反射させる反射手段とを備える表示装置であって、さらに、上記反射手段を、表示手段の表示画面に対する相対的な位置を移動可能に配置する移動配置手段を備えているととともに、当該移動配置手段による反射手段の配置位置には、上記表示方向とは異なる方向に画像を反射する反射位置と、上記表示画面を覆う被覆位置との少なくとも2種類の位置が含まれることを特徴としている。
上記構成によれば、上記反射手段は、上記移動配置手段により、上記表示手段の表示画面に対する相対的な位置を移動することが可能である。また、上記構成によれば、上記反射手段の配置位置には、上記反射位置と被覆位置が含まれている。上記反射位置では、上記表示手段に表示される少なくとも一つの画像を、当該画像の表示方向とは異なる方向に反射させることが可能である。それゆえ、反射手段の配置位置を反射位置または被覆位置に変えることで、マルチビュー表示と同一方向表示との切り替えが可能であるとともに、上記被覆位置では、上記表示装置全体をコンパクトにすることができる。それゆえ、上記表示装置の携帯や収納が容易となる。
また、上記被覆位置では、表示画面の前面を覆うことが可能であるため、液晶パネルを保護することも可能となる。
上記表示装置においては、上記移動配置手段が、上記反射手段による画像の反射方向を複数設定できるように反射手段を移動可能とすることが好ましい。
上記本発明の構成によれば、上記移動配置手段を用いて上記反射手段を移動させることにより、上記反射手段による画像の反射方向を複数設定することができる。それゆえ、上記反射手段により反射された反射画像を様々な方向から視認することができる。
上記表示装置においては、上記移動配置手段が、上記反射手段を表示画面の裏側に移動可能とすることが好ましい。
上記構成によれば、上記反射手段は、上記移動配置手段により、上記反射手段を上記表示画面の裏側に移動可能である。したがって、使用者は、上記反射手段で上記表示手段からの表示画像を反射させる必要がないとき、例えば、上記反射手段によって反射された画像を視認しないとき、上記反射手段を、上記表示手段の表示画面の裏側に移動させることが可能である。それゆえ、上記反射手段をコンパクトにしまい込んだ状態で、上記表示手段による表示画像を視認することができる。
上記表示装置においては、上記反射手段が、装置本体から取り外し可能となるように移動配置手段に支持されていることが好ましい。
上記構成によれば、上記反射手段と上記表示手段とを、接続したり、切り離したりすることを自由に行うことが可能である。よって、使用者は、上記反射手段で上記表示手段からの表示画像を反射させる必要がないとき、例えば、上記反射手段によって反射された画像を視認しないとき、上記反射手段を取り外し、当該反射手段を所望の場所、例えば、邪魔にならない場所に移動させることができる。
上記表示装置においては、上記移動配置手段が、反射手段および表示手段の縁部の一部を互いに接続するヒンジ部材を含むことが好ましい。
上記構成によれば、上記表示手段の表示画面に対する上記反射手段の相対的な位置が変化できるように、上記ヒンジ部材によって上記反射手段と上記表示手段とが接続される。それゆえ、上記反射手段の配置位置を、自由に変えることができる。
上記表示装置においては、上記反射手段として、上記表示手段に表示される複数の画像のうち、少なくとも一つを透過可能とする透過可能反射手段を用いることが好ましい。
上記構成によれば、上記透過可能反射手段により、上記表示手段に表示される複数の画像のうち、少なくとも一つが透過可能である。それゆえ、上記透過可能反射手段で、上記表示手段の表示画面の前面を覆った場合であっても、上記表示手段からの表示画像を視認することができる。
上記表示装置においては、上記透過可能反射手段が、被覆位置において表示方向の異なる全ての画像を透過可能とすることが好ましい。
上記構成によれば、上記被覆位置では、上記表示手段によってあらゆる方向に向かって表示される画像の全てが、上記透過可能反射手段を透過する。それゆえ、上記透過可能反射手段が上記被覆位置にあっても、使用者は、上記表示手段によって表示される表示画像を、表示画面の前面のあらゆる角度から視認することができる。
上記表示装置においては、上記透過可能反射手段としてハーフミラーが用いられることが好ましい。
上記構成によれば、上記透過可能反射手段はハーフミラーである。ハーフミラーは、斜め方向からの光に対して、その光を反射させることが可能であって、かつ、垂直方向からの光に対して、その光を透過させることが可能である。よって、上記透過可能反射手段と上記表示手段との位置関係に応じて、第1画像または第2画像を反射することができる。さらに、上記透過可能反射手段と上記表示手段とが平行または略平行に対面している状態では、上記表示手段からの表示画像を透過させることができる。
上記表示装置は、上記反射手段の配置位置に応じて、画像の表示状態を変更する表示状態変更手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、上記表示状態変更手段により、上記反射手段の配置位置に応じて、上記表示手段により表示される画像の表示状態を変更することが可能となる。それゆえ、上記反射手段の配置位置、例えば、上記反射位置と被覆位置とで、所望の表示状態とすることができる。
上記表示装置は、さらに、上記反射手段の配置位置を検出し、表示状態変更手段に出力する位置検出手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、上記位置検出手段は、上記反射手段の配置位置を検出し、上記表示状態変更手段に出力する。したがって、上記表示状態変更手段は、上記位置検出手段から入力された上記反射手段の配置位置に基づいて、画像の表示状態を変更することが可能となる。それゆえ、それゆえ、使用者は、上記反射手段の位置を変化させる動作を行うだけで、画像の表示状態を変更することができる。
上記表示装置においては、上記表示状態変更手段が、反射手段が被覆位置に配置されるときには、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示するマルチビュー表示で、表示手段に画像を表示させることが好ましい。
上記構成によれば、上記表示状態変更手段により、上記反射手段が被覆位置に配置されるときには、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示する。それゆえ、使用者は、正面方向を含むいずれの方向からも、同一の表示画像を見ることができる。
上記表示装置は、さらに、元の画像データである一次画像データに画像処理を施して、二次画像データを生成する画像処理手段を備えており、上記表示状態変更手段は、反射手段が反射位置に配置されるときには、反射方向に応じて上記画像処理手段により二次画像データを生成させ、当該二次画像データを用いて表示手段に画像を表示させることが好ましい。
上記構成によれば、上記画像処理手段により、上記一次画像データを画像処理し、二次画像データを生成することができる。また、上記画像処理手段による画像処理は、上記表示状態変更手段により制御される。具体的には、上記表示状態変更手段は、上記反射手段が反射位置に配置されるときに、反射方向に応じて上記画像処理手段により二次画像データを生成させる。それゆえ、上記反射手段の配置位置を変更するだけで、二次画像データを用いて、上記表示手段に画像を表示させることができる。
上記表示装置は、上記反射位置が画像を鏡像反転して反射する位置であれば、上記画像処理手段として、表示用の画像データを用いて、元の画像を鏡像反転した反転画像に対応する反転画像データを生成する鏡像反転処理手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、上記鏡像反転処理手段により、上記反射位置が画像を鏡像反転して反射する位置であれば、上記画像処理手段として、表示用の画像データを用いて、元の画像を鏡像反転した反転画像に対応する反転画像データが生成される。それゆえ、上記反射手段の配置位置を変更するだけで、表示用の画像データを用いて、元の画像を鏡像反転した反転画像を表示することができる。
上記表示装置においては、上記表示方向の異なる複数の画像には、反射手段により反射される反射画像と、反射されない非反射画像とが含まれており、上記移動配置手段による反射手段の反射位置には、反射画像の反射方向と非反射画像の表示方向とを一致させる、統一反射位置が含まれており、さらに、上記反射位置が統一反射位置であれば、反射画像および非反射画像が一つの統一画像として視認可能となっているとともに、上記画像処理手段として、一つの画像を分割して上記反射画像および非反射画像に分けて表示手段に表示させることにより、視認される統一画像を、元の画像の拡大画像とする拡大表示処理手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、上記表示方向の異なる複数の画像には、上記反射画像と、上記非反射画像とが含まれている。また、上記統一反射位置では、上記反射画像の反射方向と上記非反射画像の表示方向とが一致する。さらに、上記統一反射位置では、反射画像および非反射画像が一つの統一画像として視認される。加えて、上記画像処理手段は、上記拡大表示処理手段を備えている。上記拡大表示処理手段は、1つの画像を分割して上記反射画像および非反射画像に分けて表示手段に表示させることにより、視認される統一画像を、元の画像の拡大画像とする。それゆえ、使用者は、上記非反射画像の表示方向から、上記反射画像と非反射画像とを1つの拡大された画像として視認することができる。
上記表示装置においては、上記拡大表示処理手段は、表示用の画像データを用いて、一つの画像を複数に分割した部分画像にそれぞれ対応する部分画像データを生成するとともに、当該部分画像データから、拡大倍率に応じて部分画像を伸張させた伸張画像データを生成し、各伸張画像データを、反射画像または非反射画像に分類してそれぞれ表示手段に出力することが好ましい。
上記構成によれば、上記拡大表示処理手段により、表示用の画像データを用いて、一つの画像を複数に分割した部分画像にそれぞれ対応する部分画像データが生成される。また、当該部分画像データから、拡大倍率に応じて部分画像を伸張させた伸張画像データが生成される。各伸張画像データは、反射画像または非反射画像に分類してそれぞれ表示手段に出力される。それゆえ、分割伸張された反射画像および非反射画像を、それぞれ独立して、異なる方向に表示することができる。
上記表示装置は、上記表示手段の表示画面内となる位置に回転軸を設けることにより、表示手段そのものを回転可能とする表示手段回転手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、上記表示手段回転手段により、上記表示手段を回転移動させることが可能である。それゆえ、使用者は、上記表示手段の表示画面の視認に適した方向に、上記表示手段を回転させることできる。
上記表示装置においては、上記表示手段は、複数の画像のうち、反射されない非反射画像よりも反射手段により反射される反射画像の輝度を高く表示することが好ましい。
上記構成によれば、上記表示手段は、反射されない非反射画像の輝度よりも、反射画像として視認される画像の輝度を高くすることが可能である。一般的に、上記反射手段の反射率によっては、画像の輝度は反射によって低下することがある。上記構成によれば、上記反射手段により反射された反射画像として視認される画像の輝度が、予め、上記反射手段により反射されずに視認される非反射画像の輝度よりも高く補正されている。したがって、使用者が、上記反射手段により反射された反射画像と、上記反射手段により反射されていない非反射画像とを同時に視認する場合であっても、上記両方の画像の輝度を一致させることができる。
上記表示装置は、さらに、外部から画像情報を入力し、当該画像情報に基づいて上記表示手段に画像を表示させる画像情報入力手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、上記画像情報入力手段は、外部から画像情報を、上記表示手段に入力する。これにより、上記表示手段は、当該画像情報に基づいて、画像を表示画面に表示させることができる。それゆえ、上記表示装置は、外部から入力された画像情報に基づく画像を表示することができる。
上記表示装置においては、上記画像情報入力手段が、選択されたチャンネルのテレビ画像信号を上記表示手段に伝送するチューナー手段であるか、または、外部から入力された画像情報としての信号を上記表示手段に伝送する信号入力手段であることが好ましい。
上記構成によれば、上記チューナー部は、選択されたチャンネルのテレビ画像信号を上記表示手段に伝送することができる。そのため、上記表示装置をテレビジョン受像機として用いることができる。
また、上記構成によれば、上記信号入力手段は、外部から入力された画像信号を上記表示手段に伝送することができる。上記表示装置を画像表示モニターとして用いることができる。このようなテレビジョン受像機や画像表示モニターは、ワイドな画面での視認を可能とするとともに、収納や設置に必要なスペースが少なくてもよい。それゆえ、設置場所の限られたスペースを有効に活用することができる。
本発明にかかる情報処理装置は、上記表示装置を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記情報処理装置の表示画面として、上記表示装置の表示画面を用いることが可能となる。それゆえ、限られた表示スペースでワイドな画像を視認できる。特に、上記情報処理装置を携帯型情報端末とすれば、限られた表示スペースでワイドな画像が視聴できるともに、移動の際にコンパクトに畳んだ状態で持ち運ぶことができる。
本発明にかかる通信装置は、上記表示装置を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記通信装置の表示画面として、上記表示装置の表示画面を用いることが可能となる。それゆえ、限られた表示スペースでワイドな画像が視聴できる。特に、上記通信装置を携帯電話とすれば、限られた表示スペースでワイドな画像を視認できるともに、第3者からの画像の視認を阻止することも可能である。さらに、移動の際にコンパクトに畳んだ状態で持ち運ぶことができる。
本発明にかかる表示装置は、以上のように、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示可能とする表示手段と、反射手段と、上記反射手段の移動配置手段とを備える。この移動配置手段は、反射手段の配置位置を変えることができるので、マルチビュー表示を同一方向表示に適宜切り替えることが可能となる。
しかも、表示画面を覆う被覆位置に反射手段を配置させることができるため、反射手段を使用しないときには被覆位置とすることで、装置をコンパクト化できるとともに、移動配置手段として簡素な構成のものを採用できる。しかも、反射手段が被覆位置にあるということは反射手段により表示画面の保護や表示品位の向上を図ることができ、さらには、反射手段として、ハーフミラー等の透過可能反射手段を用いることで、被覆位置でマルチビュー表示を実現することができる。
すなわち、本発明では、反射手段を被覆位置に配置可能とすることで、反射手段が表示切り替え機能に加えて画面保護機能を発揮できるとともに、装置構成を簡素化かつコンパクト化することが可能となる。特に、透過可能反射手段を用いたり、ヒンジ部材等により反射手段を折り返して表示手段の裏側に配置させたりすれば、移動配置手段が簡素な構成となり、かつ、マルチビュー表示の状態でも装置そのものがコンパクトとなり、表示装置やこれを備える情報処理装置・通信装置等の操作も可能となる。
その結果、本発明によれば、操作可能な状態で表示切替が可能であるという高性能性、簡素な構成に基づく低コスト性、コンパクトであるという利便性等の性能を発揮できる高性能の表示装置が得られるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について、図1〜15に基づき説明すると以下の通りであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
まず、本実施の形態における表示装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における表示装置の構成を示したものである。
本実施の形態1にかかる表示装置は、図1に示すように、マルチビュー表示部100(表示手段)と、ハーフミラー200(反射手段、透過可能反射手段)と、移動配置部300(移動配置手段)とを備えている。
ハーフミラー200は、マルチビュー表示部100に、移動配置部300により接続されている。この構成によれば、ハーフミラー200は、マルチビュー表示部100の表示画面に対する相対的な位置を移動することができる。具体的には、マルチビュー表示部100の何れかの方向に表示される画像を反射する反射位置(図2(d))と、マルチビュー表示部100の表示画面を覆う被覆位置(図2(b))との少なくとも2種類の位置に移動することができる。なお、説明の便宜上、ハーフミラー200が上記反射位置にある状態を開状態、上記被覆位置にある状態を閉状態と称する。
上記ハーフミラー200は、後述するが、マルチビュー表示部100からの画像を透過させることができる。そのため、図2(a)および(b)に示すように、本実施の形態1にかかる表示装置は、閉状態では、上記ハーフミラー200を透過してきた画像をいずれの方向からも視認することができる。つまり、特許文献1に開示されるような構成では、鏡でマルチビュー表示手段の表示画面の前面を覆ってしまうと、使用者は、画面表示の画像を視認することができないが、本実施の形態1にかかる表示装置の構成とすれば、ハーフミラー200で、マルチビュー表示部100の表示画面の前面を覆った場合であっても、使用者は、マルチビュー表示部100からの画像を視認することができる。なお、図2(a)では、いずれの方向にも同一の画像が表示されているが、本発明はこれに限定されない。つまり、閉状態において、マルチビュー表示部100は、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示してもよい。
一方、本実施の形態1にかかる表示装置が開状態のときには、図2(c)および(d)に示すように、ハーフミラー200で反射された反射画像と、上記マルチビュー表示部100から直接、視覚方向に表示される非反射画像とを、上記表示装置の斜め前方から同時に視認することができる。
なお、 図2(a)および(c)は、本実施の形態1にかかる表示装置を斜め前方から見た図であり、図2(b)および(d)は、本実施の形態1にかかる表示装置を上から見た図である。また、図2(a)〜(d)において、矢印は、マルチビュー表示部100による表示画像の表示方向を示している。
ここで、上記マルチビュー表示部100、ハーフミラー200、および移動配置部300について、より詳しく説明する。
まず、ハーフミラー200(反射手段、透過可能反射手段)について、図3を用いて説明する。なお、本実施の形態1では、透過可能反射手段として、ハーフミラー200を備える表示装置について、説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、透過可能反射手段は、上記表示手段に表示される複数の画像のうち、反射される画像とは表示方向の異なる画像の少なくとも一つを透過可能とするものであれば、特に限定されるものではない。
ハーフミラー200は、斜め方向からの光に対して、その光を反射させることが可能であって、かつ、垂直方向からの光に対して、その光を透過させることが可能である。より具体的には、ハーフミラー200が反射位置にあるときには、マルチビュー表示部100からの画像を表示方向とは異なる方向に反射することができる。一方、ハーフミラー200が被覆位置にあるときには、マルチビュー表示部100からの、表示方向の異なる全ての画像を透過させることができる。
ハーフミラー200は、図3に示すように、ハーフミラー200は、アクリル板A20、ハーフミラーフィルム21、アクリル板B22によって構成される。ハーフミラー200は、アクリル板A20およびアクリル板B22によってハーフミラーフィルム21を前後から挟み込む構造を有している。
ハーフミラーフィルム21を前後から挟み込むために用いる材料は、特にアクリル板に限定されるものではないが、安全性、軽量性から考えると合成樹脂であることが好ましい。
ハーフミラーフィルム21の透過率および反射率は、表示装置における画像の反射と透過とのバランスを考慮して、適宜設定することが好ましい。例えば、本実施の形態1にかかる表示装置において、ハーフミラー200を透過した画像およびハーフミラー200により反射された画像を視認でき、かつ、ハーフミラー200による反射画像とハーフミラー200の裏面方向の景色とが重なって視認されることを防ぎたい場合、ハーフミラーフィルム21として、透過率よりも反射率のほうが大きいハーフミラーフィルムを用いることで、所望の効果を得ることができる。このような場合、例えば、ハーフミラーフィルム21として透過率16%および反射率70%のハーフミラーフィルムを用いればよい。また、ハーフミラー200により反射された画像よりも、ハーフミラー200を透過した画像を視認することを重視する場合、より透過率の高いものを用いてもよい。逆に、ハーフミラー200を透過した画像よりも、ハーフミラー200により反射された画像を視認することを重視する場合、より反射率の高いものを用いてもよい。
また、ハーフミラーフィルム21の裏面側は、ハーフミラー200を閉じた状態において、外光の映り込みを減少させるために、反射率を低く抑えたものを用いてもよい。または、反射防止フィルムを貼る等して、外光の映り込みを減少させてもよい。さらに、ハーフミラー200には、コントラストを向上させたり、ちらつきを軽減させたりする機能を付与してもよい。
なお、「透過率」とは、垂直方向からの入射光に対して、透過した光の割合であり、以下の式で定義されるものである。
(透過率)=(透過光)/(入射光)
また、「反射率」は、垂直方向からの入射光に対して、反射した光の割合であり、以下の式で定義されるものである。
(反射率)=(反射光)/(入射光)
また、ハーフミラーフィルム21のその他の光学特性は、特に限定されるものではなく、例えば、紫外線カット機能を持つものなど、用途に応じてさまざまな性質を有するものを適宜選択して用いることができる。
また、ハーフミラー200は、図1および図3では四角形であるが、その形状は特に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、四角形の角(頂点)が丸みを帯びた略四角形の形状であってもよい。
また、本実施の形態1では、図1に示すように、ハーフミラー200とマルチビュー表示部100とが重なり合う面の面積は、ハーフミラー200とマルチビュー表示部100とでほぼ同じである。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、用途によってさまざまな面積のものを組み合わせて用いることもできる。
例えば、図5に示すように、マルチビュー表示部100が、使用者の視認方向にニュースの画像を表示させ、それと別の視認方向に時刻表示を行った状態で、ハーフミラー200が時刻表示を視認方向に反射させることも可能である。これによって、視認画面の画像を全く妨げることなく、ニュースの画像と時刻表示を同時に視認することが可能となる。このように、時刻表示のみを表示させるのであれば、ハーフミラー200の面積は、表示画面の4分の1程度で十分である。
次に、本実施の形態1で用いられる移動配置部300について、図6および図7を用いて説明する。移動配置部300は、ハーフミラー200がマルチビュー表示部100に対して相対的に移動できるように、ハーフミラー200とマルチビュー表示部100とを接続するものである。具体的には、図6に示す構成で実現することができる。ここでは、移動配置手段として、図6に示す移動配置部300を備える実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、ハーフミラー200を、マルチビュー表示部100の表示画面に対する相対的な位置を移動可能に配置することが可能なものであれば、特に限定されない。
移動配置部300は、図6に示すように、ハーフミラー200およびマルチビュー表示部100の縁部の一部を互いに接続するヒンジ部材A31(ヒンジ部材)とヒンジ部材B32(ヒンジ部材)とを含む。ヒンジ部材A31は、切り込み状の開口部分を有している。当該開口部分の奥は、直方体から円柱をくりぬいたような形状となっている。一方、ヒンジ部材B32は、ヒンジ部材A31の開口部分の奥にある直方体から円柱をくりぬいたような形状にはめ込むことが可能なように、円柱状の形状をしている。また、ヒンジ部材A31は、ある程度の柔軟性がある。そのため、ヒンジ部材A31の開口部分に力を負荷することで、開口部分を広げることができる。それゆえ、ヒンジ部材A31の開口部分を通して、ヒンジ部材B32を、ヒンジ部材A31の開口部分の奥にある直方体から円柱をくりぬいたような形状の部分に押し込むことができる。また、逆に、ヒンジ部材A31にヒンジ部材B32がはめ込まれた状態から、ヒンジ部材A31の開口部分を通して、ヒンジ部材B32を抜き出したりすることが可能である。
これにより、本実施の形態1にかかる表示装置から、ハーフミラー200を取り外すことができる。
さらに、図6に示すように、ヒンジ部材A31の中央付近(開口部分の奥)は直方体から円柱をくりぬいたような形状である。ヒンジ部材B32も円柱状の形状をしている。したがって、ヒンジ部材A31にヒンジ部材B32を差し込んだ状態でヒンジ部材B32を回転させることが可能である。
これにより、ハーフミラー200を、マルチビュー表示部100のからの画像を表示方向とは異なる方向に反射する反射位置と、マルチビュー表示部100の表示画面を覆う被覆位置とに回転移動させることができる。さらに、ハーフミラー200による画像の反射方向を複数設定することもできる。例えば、反射画像の反射方向と非反射画像の表示方向とを一致させる統一反射位置と、その他の反射位置とを設定することができる。
反射位置として、統一反射位置を設定すれば、反射画像および非反射画像を1つの統一画像として視認することが可能となる。
図7(a)〜(f)は、本実施の形態1にかかる表示装置を様々な角度から見たときの図である。図7(a)、(c)、(e)は、本実施の形態1にかかる表示装置を斜め前方から見た図である。また、図7(b)、(d)、(f)は、本実施の形態1にかかる表示装置を上から見た図である。ここでは、マルチビュー表示部100およびハーフミラー200のそれぞれに、ヒンジ部材A31およびヒンジ部材B32を4つずつ備える実施の形態について説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、マルチビュー表示部100およびハーフミラー200のそれぞれに、ヒンジ部材A31およびヒンジ部材B32を2つずつ備える実施の形態であってもよい。
図7(a)〜(f)では、マルチビュー表示部100の表示画面側の4つの隅部付近のそれぞれにヒンジ部材A31が接着されている。つまり、ヒンジ部材A31が4つ用いられている。なお、この4つのヒンジ部材A31について、説明の便宜上、マルチビュー表示部100の表示画面に向かって、左上のものから反時計回りに、ヒンジ部材A311、ヒンジ部材A312、ヒンジ部材A313、およびヒンジ部材A314呼ぶこととする。
また、図7(a)〜(f)では、ヒンジ部材B32はハーフミラー200の4つの隅部付近のそれぞれにヒンジ部材B32が接着されている。つまり、ヒンジ部材B32が4つ用いられている。説明の便宜上、ヒンジ部材A311に対応するものをヒンジ部材B321、ヒンジ部材A312に対応するものをヒンジ部材B322、ヒンジ部材A313に対応するものをヒンジ部材B323、およびヒンジ部材A314に対応するものをヒンジ部材B324と呼ぶこととする。
図7(a)および(b)には、ヒンジ部材B323およびヒンジ部材B324のみを対応するヒンジ部材A313およびヒンジ部材A314に差し込んだ状態が示されている。この状態では、ハーフミラー200を、表示画面の左斜め前方に向かって表示された画像を反射させる位置へ、移動させることが可能である。これによって、使用者は、表示画面の右斜め前方の位置から反射画像を視認することが可能となる。
一方、図7(e)および(f)には、ヒンジ部材B321およびヒンジ部材B322のみを対応するヒンジ部材A311およびヒンジ部材A312に差し込んだ状態が示されている。この状態では、ハーフミラー200を、表示画面の右斜め前方に向かって表示された画像を反射させる位置へ、移動させることが可能である。これによって、使用者は、表示画面の左斜め前方の位置から反射画像を視認することが可能となる。
また、図7(c)および(d)には、4つのヒンジ部材B321〜324の全てを、対応するヒンジ部材A311〜314に差し込まれた状態が示されている。この状態では、ハーフミラー200をマルチビュー表示部100の表示画面の前面を覆う位置に固定することが可能となる。
さらに、必要に応じて4つのヒンジ部材B321〜324の全てを対応するヒンジ部材A311〜314からはずすことも可能である。これにより、ハーフミラー200をマルチビュー表示部100から取り外すことができる。
なお、本実施の形態1では、マルチビュー表示部100として、左右に2つの表示方向を持つマルチビュー表示装置を用いているため、ハーフミラー200を垂直方向に回転軸をとって、回転移動させる構造にしている。本発明は、これに限定されるものではなく、上下に2つの表示方向を持つ、マルチビュー表示装置を用いることもできる。この場合、ハーフミラー200を水平方向に回転軸をとって、回転移動させる構造にすることが好ましい。
また、本実施の形態1では、移動配置手段として、ヒンジ部材A31およびヒンジ部材B32を含む移動配置部300を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、適切な位置に移動可能であり、脱着可能な移動配置手段であればよく、さまざまなものを適用可能である。例えば、ハーフミラー200をスライドさせて、マルチビュー表示部100とハーフミラー200との位置関係を変化させるような移動配置手段などを用いることができる。
次に、マルチビュー表示部100について、図8〜図11を用いて、以下詳細に説明する。
マルチビュー表示部100は、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示可能である。ここでは、図8(a)(b)に示すデュアルビュー方式の液晶ディスプレイを例に、マルチビュー表示部100についてより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示する機能を有するものであればデュアルビュー方式の液晶ディスプレイに限定されるものではなく、マルチビュー表示方式の液晶ディスプレイを用いても本発明を実現できる。また、デュアルビュー方式またはマルチビュー表示方式は、液晶ディスプレイ以外でも実現可能であるため、マルチビュー表示部100としては、例えば有機ELパネルやCRT等を用いることもできる。
図8(a)(b)は、マルチビュー表示部100の画面表示を説明する図である。マルチビュー表示部100は、図8(a)に示すように、表示画面から第1方向に向けて第1画像を表示すると同時に、表示画面から第1方向とは異なる第2方向に向けて第1画像とは異なる第2画像を表示する機能、つまり、互いに異なる2つの画像を同時に表示する機能を有する。本明細書において、この表示をDV(Dual View)表示と称する。
上記「第1方向」および「第2方向」は、それぞれ、マルチビュー表示部100の表示方向を表す。また、ここでは、説明の便宜上、表示画面の左斜め前方の方向を第1方向、表示画面の右斜め前方の方向を第2方向とする。また、ここでは、第1方向に対する画像を第1画像、第2方向に対する画像を第2画像と称する。さらに、「正面方向」とは、第1方向と第2方向との中間の方向を表す。すなわち、「正面方向」とは、マルチビュー表示部100の2つの表示方向の間の方向ということもできる。また、正面方向に対する画像を正面画像と称する。
また、マルチビュー表示部100が備える後述の表示状態変更部11により、画像を単画面表示処理すれば、マルチビュー表示部100は、図8(b)に示すように、第1方向、第2方向、および正面方向の、いずれの方向からも同一の画像を視認可能であるように表示させることもできる。本明細書において、この表示を単画面表示と称する。
ここで、マルチビュー表示部100の構造について、より詳細に説明する。マルチビュー表示部100は、表示パネル40と、表示状態変更部11(表示状態変更手段)とを備えている。表示パネル40は、図9に示すように、バックライト41と、液晶部42と、視差バリア43とが順に重ねあわされた構造を有している。バックライト41は、照明装置であり、液晶部42に向かって光を照射する。液晶部42は、バックライト41からの光を透過・遮光させることで、画像を作り出す。視差バリア43は、液晶部42により作り出された画像に、視野角特性を与える。なお、液晶部42には、カラーフィルタ(図示しない)を設け、カラー表示が可能な構成としてもよい。
液晶部42は、図9に示すように、第1画像を表示する第1画像表示領域422と、第2画像を表示する第2画像表示領域421とが、順番に交互に並んで短冊状に構成される。また、視差バリア43は、図9に示されるように、液晶部42の表示画像(第1画像および第2画像)を遮断する閉口部431と、液晶部42の表示画像を通過させる開口部432とが、交互に並んで構成される。
このような構造を有する液晶部42と視差バリア43とを重ね合わせることによって、第1画像表示領域422に表示された第1画像は、開口部432を通過して、第1方向にいる使用者から視認される。一方、第2画像表示領域421に表示された第2画像は閉口部431に遮断されるので、第1方向にいる使用者からは視認されない。
また、第2画像表示領域421に表示された第2画像は、開口部432を通過して、第2方向にいる使用者から視認される。一方、第1画像表示領域422に表示された第1画像は閉口部431に遮断されるので、第2方向にいる使用者からは視認されない。
このようにして表示パネル40は、第1方向と第2方向とのそれぞれに、第1画像と第2画像とを同時に表示する。
さらに、後述する表示状態変更部11によって画像の表示状態を制御することにより、第1方向と第2方向とに、異なる画像を表示させることができるだけではなく、同一の画像を表示させることができる。すなわち、第1画像表示領域422と第2画像表示領域421とに、異なる画像を表示させることができるだけではなく、同一の画像を表示させることもできる。第1方向と第2方向とに同一の画像を表示させることにより、どの方向からも同一の画像が視認できる単画面表示とすることができる(図8(b))。
なお、マルチビュー表示部100の構成によっては、真正面から視認した際に、第1画像と第2画像とが重なって視認される場合があるが、単画面表示の際には1つの画像として視認される。
上記の通り、本実施の形態1では、液晶部42からの画像に視野角特性を与える手段(以下、「視野角制御手段」ともいう)として視差バリア43を備える表示パネル40について説明したが、本発明に用いることが可能な視野角制御手段は視差バリア限定されるものではない。例えば、上記視野角制御手段としては、視野角制御の有効・無効を電気的に切り替え可能な視差バリアを用いていることができる。このような視差バリアを用いれば、視差バリアの効果を有効とする場合にDV表示を行うことが可能であるとともに、視差バリアの効果を無効とする場合に単画面表示処理を実現することが可能である。さらに、第1画像表示領域422および第2画像表示領域421の両方を用いて、1つの画像を表示できるので、表示画面の解像度を上げる効果も得られる。なお、上記表示画面の解像度の上昇は、ハーフミラー200の大きさに依存するものである。例えば、本実施の形態1のように、マルチビュー表示部100の表示パネル40と、ハーフミラー200の反射面との大きさが同一である場合、表示画面の解像度を2倍にすることができる。
表示状態変更部11は、表示パネル40へ表示する画像の処理を制御することにより、表示装置の表示状態を制御するものである。より具体的には、本実施の形態1にかかる表示装置は、開動作モードと閉動作モードとの少なくとも2つの表示状態を有する。さらに、上記開動作モードには、統一反射モードが含まれていてもよい。このような表示状態は、表示状態変更部11によって制御される。
なお、ここで、「開動作」とは、ハーフミラー200を、被覆位置から反射位置へ移動させる動作を意味する。また、「開動作モード」とは、開状態時の表示状態を意味する。さらに、「統一反射モード」とは、開動作モードの一種であって、反射画像および非反射画像を一つの統一画像として視認する表示状態である。本実施の形態1では、開動作モードおよび統一反射モードは、DV表示状態である。一方、「閉動作」とは、ハーフミラー200を、反射位置から被覆位置へ移動させる動作を意味する。また、「閉動作モード」とは、閉状態時の表示状態を意味する。本実施の形態1では、閉動作モードは、単画面表示状態である。なお、別に実施の形態として、閉動作モードにおいても、DV表示状態とする構成も可能である。さらに、本明細書において、「開閉動作」とは、開動作および閉動作の総称である。
図10は、表示状態変更部11の概略構成を示すブロック図である。
図10に示すように、表示状態変更部11は、第1通信部15、および制御部12を備えている。第1通信部15と制御部12とは、データ信号線であるバス14によって接続されている。また、第1通信部15は、バス14を介して表示パネル40と接続されている。
第1通信部15は、表示状態変更部11が表示パネル40との通信を行うためのインターフェースである。すなわち、表示状態変更部11は、第1通信部15を介して、表示パネル40等との通信を行っている。より具体的には、表示状態変更部11は、制御部12からの制御信号に基づいて、第1通信部15を介して、表示パネル40に制御信号を伝送する。
なお、第1通信部15を介して行われる通信の通信方式は、特に限定されるものではなく、あらゆる通信方式を採用することができる。
制御部12は、表示状態変更部11全体を制御するものであり、具体的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)等から構成される。また、制御部12は、元の画像データである一次画像データに画像処理を施して、二次画像データを生成する画像処理部(画像処理手段)を備えている。具体的には、鏡像反転処理部71(画像処理手段、鏡像反転処理手段)、拡大表示処理部70(画像処理手段、拡大表示処理手段)、および単画面表示処理部72(画像処理手段、単画面表示処理手段)の少なくとも1つを備えている。これにより、ハーフミラー200が反射位置に配置されるときには、反射方向に応じて二次画像データを生成させ、当該二次画像データを用いてマルチビュー表示部100に画像を表示させる。なお、これらの各部は、CPUがプログラムを実行することによって実現される機能ブロックである。また、ここでは、画像処理手段として、鏡像反転処理部71、拡大表示処理部70、および単画面表示処理部72を備える実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されない。
鏡像反転処理部71は、表示用の画像データを用いて、元の画像を鏡像反転した反転画像に対応する反転画像データを生成する(この画像処理を、以下「鏡像反転処理」ともいう)ものである。
拡大表示処理部70は、1つの画像を分割して反射画像および非反射画像に分けてマルチビュー表示部100に表示させることにより、視認される統一画像を、元の画像の拡大画像とすることを可能とする画像処理(以下、「拡大表示処理」ともいう)を行うものである。例えば、表示用の画像データを用いて、1つの画像を複数に分割した部分画像にそれぞれ対応する部分画像データを生成する。さらに、当該部分画像データから、拡大倍率に応じて部分画像を伸張させた伸張画像データを生成する。そして、各伸張画像データを、反射画像または非反射画像に分類してそれぞれ表示手段に出力する処理が挙げられる。より具体的には、単画面表示処理において表示されている画像を表示画面に向かって左半分と、表示画面に向かって右半分との2つに分割し、左半分の画像を横方向に伸張し(本実施の形態1では、2倍に伸張し)、第1画像とするとともに、右半分の画像を横方向に伸張し(本実施の形態1では、2倍に伸張し)、第2画像とする画像処理(以下、「分割伸張処理」ともいう)が挙げられる。
単画面表示処理部72は、第1方向と第2方向とに、分割も伸張もされていない1つの同一の画像を表示させる単画面表示処理を行う。
なお、本実施の形態では、拡大表示処理部70を用いて、横方向に大きな画面を表示させるようにした実施の形態について説明するが、2種類の別々の画像を表示させてもよい。また、横方向にワイドな画像であれば、横方向への伸張をしなくてもよい。
次に、制御部12の動作について、図11を用いて具体的に説明する。図11は表示装置の動作のフローチャートである。ここでは、開動作モード、統一反射モード、閉動作モードの3つの表示状態を有する実施形態について、まず、開動作モード、および統一反射モード時の制御部12の動作について説明する。
図11に示すように、本実施の形態1では、まず、使用者が、表示装置が開状態であるのか、閉状態であるのかを判断し、開動作モード(もしくは統一反射モード)、または閉動作モードを選択する(ステップ1、以下の説明では、適宜ステップをSと略す)。開動作モード(もしくは統一反射モード)、または閉動作モードのいずれかの表示状態を使用者が選択すると、制御部12は、それが開動作モード(もしくは統一反射モード)なのか閉動作モードなのかを判断する(S2)。
ここで、開動作モード(もしくは統一反射モード)であると判断した場合、さらに、制御部12は、統一動作モードであるのか否かを判断する(S3)。制御部12は、統一動作モードであると判断すると、前述した拡大表示処理部70において、拡大表示処理を実行する(S4)。そして、制御部12は、前述した鏡像反転処理部71において、ハーフミラー200に反射させる側の画像(第1画像または第2画像)を鏡像反転させる(S5)。このように、鏡像反転処理部71において、ハーフミラー200に反射させる側の画像を鏡像反転させることで、使用者がハーフミラー200によって反射された画像を視認するときに、左右の反転しない画像を視認することが可能となる。
上記ステップ5において、表示パネル40におけるDV表示が可能となった第1画像および第2画像の画像信号を、第1通信部15を介して、表示パネル40に伝送する(S6)。そして、表示パネル40は、表示状態変更部11から伝送された第1画像および第2画像の画像信号に基づき、第1画像と第2画像とを、第1方向と第2方向にDV表示する。
これらステップ4〜6を制御部12が繰り返し行うことによって、使用者は、使用者の視認方向に対する画面表示の画像と、それと別の視認方向に対する画面表示の画像とを合わせて、図2(c)および(d)に示すような1つのワイドな画像として視認することが可能となる。
一方、上記ステップ3において、統一動作モードでないと判断すると、前述した拡大表示処理部70は行わず(S7)、前述した鏡像反転処理部71において、ハーフミラー200に反射させる側の画像(第1画像または第2画像)を鏡像反転させる(S8)。このように、鏡像反転処理部71において、ハーフミラー200に反射させる側の画像を鏡像反転させることで、使用者がハーフミラー200によって反射された画像を視認するときに、左右の反転しない画像を視認することが可能となる。
上記ステップ8において、表示パネル40におけるDV表示が可能となった第1画像および第2画像の画像信号を、第1通信部15を介して、表示パネル40に伝送する(S9)。そして、表示パネル40は、表示状態変更部11から伝送された第1画像および第2画像の画像信号に基づき、第1画像と第2画像とを、第1方向と第2方向にDV表示する。
これらステップ7〜9を制御部12が繰り返し行うことによって、使用者は、使用者の視認方向に対する画面表示の画像と、それと別の視認方向に対する画面表示の画像とを同時に視認することが可能となる。
開動作モードおよび統一反射モードでは、使用者はマルチビュー表示部100の画像を斜めから(第1方向または第2方向から)視認することになる。したがって、使用者から表示画面の左右両端までの距離が異なる。そのため、画像の手前のほうは垂直方向の長さが長く、画像の奥のほうは垂直方向の表示画像の長さが短く視認される。この垂直方向の表示画像長さの違いを補正するために、表示状態変更部11は、例えば、画像を垂直方向に伸縮させて表示するための手段を備えていてもよい。
次に、上記ステップ2で、制御部12が閉動作モードであると判断した場合の動作について説明する。制御部12が閉動作モードであると判断した場合、図11に示すように、制御部12は、鏡像反転処理部71において、表示画像の鏡像反転処理を解除する(S10)。さらに、制御部12は、拡大表示処理部70において、画像分割伸張処理も解除する(S11)。
上記ステップ11において、表示パネル40における単画面表示が可能となった第1画像および第2画像の画像信号を、第1通信部15を介して、表示パネル40に伝送する(S12)。そして、表示パネル40は、第1方向と第2方向に、分割も伸張もされていない1つの同一の画像を表示することで、単画面表示処理を行う。
これらステップ10〜12を制御部12が繰り返し行うことによって、使用者がハーフミラー200を閉じた場合において、使用者は、正面を含むいずれの方向からも、図2(a)および(b)に示すような同一の画像を視認することが可能となる。
このように表示モードに応じて、表示状態変更部11が画面表示を制御することによって、ハーフミラー200が表示パネル40の表示画面を覆っているときでも、開いているときでも、使用者は、その状態に応じた表示画像を視認することができる。
なお、ここでは、単画面表示処理部72を備え、閉状態では、いずれの方向にも同一の画像を表示する実施形態について説明したが、閉状態において、複数の異なる画像を複数の表示方向に同時に表示する構成とすることもできる。
また、本実施の形態1にかかる表示装置は、上記構成に加えて、マルチビュー表示部100の表示画面側に開閉動作センサー13(図示せず、位置検出手段)が設けられてもよい。このような構成では、図12に示すように、表示状態変更部11の代わりに、表示状態変更部18が備えられる。表示状態変更部18は、表示状態変更部11とは異なり、第1通信部15に加えて、第2通信部16を備えている。第2通信部16は、バス14を介して制御部12と接続されている。さらに、第2通信部16は、バス14を介して開閉動作センサー13と接続されている。
上記構成により、表示状態変更部11は、開閉動作センサー13からの開閉動作の検知信号を、第2通信部16を介して受信し、上記検知信号をもとに、制御部12に制御信号を送る。
マルチビュー表示部100の表示画面側において、開閉動作センサー13を設ける位置は特に限定されるものではないが、例えば、マルチビュー表示部100の端部付近に設けることができる。
開閉動作センサー13は、ハーフミラー200の開閉動作を検知する機器である。具体的には、開閉動作センサー13は、マルチビュー表示部100とハーフミラー200との位置関係の変化を検知する。さらに、上記位置関係の変化が、開動作であるのか、閉動作であるのかを判断し、その判断した状態を、表示状態変更部11の第2通信部16を介して、制御部12に通知する。
上記開閉動作センサー13は、ハーフミラー200の開閉動作を検知することが可能なものであればよく、特に限定されるものではない。例えば、図23に示すようなセンサーを用いることができる。図23に示すセンサーは、マルチビュー表示部100に備えられ、マルチビュー表示部100に対して、ほぼ垂直に突出した凸部90を有している。凸部90は、マルチビュー表示部100の表示パネル40に対して垂直方向に可動である。より具体的には、凸部90に外力をかけることによって、マルチビュー表示部100に押し込むことができる。図23に例示するセンサーでは、凸部90がマルチビュー表示部100に対して突出している状態と、マルチビュー表示部100に押し込まれた状態とで、開動作と閉動作とを検知することができる。例えば、凸部90がマルチビュー表示部100に対して突出している状態時には、開動作であることを検知し、逆に、マルチビュー表示部100に押し込まれた状態時には、閉動作であると検知する構成とすることができる。なお、図23に示すセンサーは、開閉動作センサー13の具体例として例示するものであって、本発明はこれに限定されるものではない。
図13は、開閉動作センサー13の概略構成を示すブロック図である。図13に示すように、開閉動作センサー13(位置検出手段)は、検知部51、センサー制御部52、およびセンサー通信部53を備えている。
検知部51は変化に関する情報(変化情報)を検知するものである。この変化情報とは、ここでは、マルチビュー表示部100とハーフミラー200との位置関係の変化に関する情報である。検知部51にて検知した変化情報は、センサー制御部52へと送信される。
センサー制御部52は、検知部51にて検知した変化情報を受信すると、検知部51が検知した変化情報が、ハーフミラー200の閉動作であるのか、もしくは、開動作であるのかの判断を行う。
センサー制御部52には、予め、検知部51にて検知した変化情報がハーフミラー200の閉動作を示すものであるか、もしくは、開動作を示すものであるのかを判定するための基準が記憶されている。このため、センサー制御部52は、検知部51から送信された変化情報を上記基準に照らし合わせることにより、閉動作であるのか、または開動作であるのかを判定する。センサー制御部52は、その判定結果を表示状態変更部11に送信する。センサー制御部52からの上記判定結果の通知はセンサー通信部53を介して行われる。
センサー通信部53は、開閉動作センサー13が表示状態変更部11と通信を行うためのインターフェースである。センサー制御部52からの上記判定結果の通知は、センサー通信部53から表示状態変更部11へと送信される。
本実施の形態2において、開閉動作センサー13と表示状態変更部11との通信は、開閉動作センサー13から表示状態変更部11への単方向通信であってもよいし、双方向通信であってもよい。
なお、開閉動作センサー13の各部材を駆動させるための電源部については、図示していないが、本実施の形態1にかかる表示装置の電源から、電力が供給されることが好ましい。
また、ここでは、開閉動作センサー13が開動作と閉動作とを検知する方法について、説明したが、さらに、開閉動作センサー13は、ハーフミラー200の配置位置を検出することが好ましい。具体的には、ハーフミラー200が開状態にあることを検知することに加えて、ハーフミラー200が上記統一反射位置にあることを検出可能であることが好ましい。以下、開閉動作センサー13を備える表示装置の動作について説明するが、ここでは、開閉動作センサー13が、ハーフミラー200が上記統一反射位置をあることを検出可能な実施形態について説明する。
開閉動作センサー13を備える表示装置では、まず、図14に示すように、ステップ1aにおいて、開閉動作センサー13は、検知部51によって開閉動作を検知する。次に、開閉動作センサー13は、検知部51が検知した情報が、開動作であるのか、それとも閉動作であるのかを、センサー制御部52で判定する。さらに、開動作である場合、ハーフミラー200は、統一反射位置にあるのか否かを判定する。そして、開閉動作センサー13は、その判定結果を、センサー通信部53を介して、表示状態変更部11に通知する。
ステップ2aでは、表示状態変更部11は、制御部12において、開閉動作センサー13から通知された上記判定結果が、開動作なのか閉動作なのかを判断する。
ここで、開動作であると判断されると、ステップ3aで、ハーフミラー200が統一反射位置にあるのか否かを判断する。ここで、ハーフミラー200が統一反射位置にあると判断されると、統一反射モードが選択され、上述したステップ4〜6が実行される。一方、ハーフミラー200の配置位置が統一反射位置にないと判断されると、開動作モードが選択され、上述したステップ7〜9が実行される。また、閉動作であると判断されると、閉動作モードが選択され、上述したステップ10〜12が実行される。
このように、開閉動作センサー13により開閉動作を検知し、表示状態変更部11が表示モードを制御することによって、ハーフミラー200の開閉動作のみによって、前述した表示状態を自動的に切り替える表示装置が実現する。これにより、使用者は、開閉動作とは別に表示モードの選択(切り替え動作)を行う必要がない。
また、本実施の形態1にかかる表示装置は、上記構成に加えて、さらに、ハーフミラー200による反射画像の輝度と、マルチビュー表示部100から直接視認される画像(非反射画像)の輝度とがほぼ同じとなるように、画像を補正する手段を備えていてもよい。このような補正は、例えば、表示状態変更部11による画像処理によって、ハーフミラー200のない方向に対する画像の輝度を低くすることで行うことができる。また、表示状態変更部11による画像処理によって、ハーフミラー200のある方向に対する画像の輝度を高くすることでも上記補正を行うことができる。
より具体的には、表示状態変更部11による表示制御によって、第1画像表示領域422および第2画像表示領域421の液晶駆動電圧を変え、液晶の透過率を変化させる。これにより、ハーフミラー200による反射画像の輝度と、マルチビュー表示部100による画像の輝度とがほぼ同じとなるように調整することができる。
また、図15(b)に示すように、実施の形態1および2にかかる表示装置におけるバックライト41の代わりに、特定の方向に光を照射する指向性バックライト80を用いることでも、上記補正を行うことができる。指向性バックライト80は、図15(b)に示すように、レンズシート801と、蛍光管802と、集光反射板803とを備え、特定の方向ごとに光を照射することができる。
上記補正に指向性バックライト80を用いる場合、反射方向に対して光を照射する側の指向性バックライト80にかける電圧を、反射方向以外の方向に対して光を照射する側の指向性バックライト80にかける電圧に対して相対的に大きくする。これにより、非反射画像と反射画像との輝度のバランスをとることができる。
以上のような構成によれば、図15(a)に示すように、反射方向に表示された画像の一部分がハーフミラー200に吸収およびハーフミラー200の裏面に透過し、ハーフミラー200による反射画像の輝度が低下した場合であっても、ハーフミラー200による反射画像の輝度を、非反射画像の輝度と同等にすることができる。したがって、ハーフミラー200による反射画像と非反射画像との輝度のバランスが崩れることはない。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図12および図16に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1で用いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態2にかかる表示装置は、図16(a)〜(c)に示すように、マルチビュー表示部100と、鏡210(反射手段)と、裏面移動接続部310(裏面移動接続手段)とを備えている。
本実施の形態2において、鏡210は、裏面移動接続部310を介して、マルチビュー表示部100に対して180°以上回転移動可能に、マルチビュー表示部100に接続される。より具体的には、図16(a)に示す、鏡210が反射位置にある状態から、図12(b)に示す、鏡210とマルチビュー表示部100とがなす角が180°の状態に、鏡210をマルチビュー表示部100に対して回転移動させることができる。さらに、図12(b)に示す状態から、図12(c)に示す、鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態となるように、鏡210をマルチビュー表示部100に対して回転移動させることができる。また、鏡210は、マルチビュー表示部100の表示画面側を鏡210で覆うことが可能である。
上記構成によれば、マルチビュー表示部100の画面表示を妨げることなく、鏡210をコンパクトにしまい込むことができる。すなわち、本実施の形態4にかかる表示装置では、上記鏡210をコンパクトにしまい込んだ際にも、マルチビュー表示部100による表示画像を視認することが可能である。
さらに、図12(b)に示す状態から、図12(c)に示す状態に、鏡210を回転移動させる途中の状態で、マルチビュー表示部100に対して、鏡210を固定できる構成としてもよい。そのような構成とすれば、マルチビュー表示部100に対して、鏡210を固定した状態で、鏡210を土台として、表示装置を設置し、マルチビュー表示部100からの表示画像を視認することができる。
鏡210は、斜め方向および垂直方向からの光に対して、その光を反射させることが可能である。その一方、鏡210は、斜め方向および垂直方向のいずれの方向からの光も透過させることはできない。したがって、鏡210は、ハーフミラー200と比較して、反射率は格段に高い。そのため、実施の形態1で述べた、表示画像の輝度を補正する手段を備えていなくても、鏡210による反射画像の輝度と、非反射画像の輝度との差が生じにくい。
また、鏡210のマルチビュー表示部100とが重なり合う面の面積は、実施の形態1のハーフミラー200と同様に、特に限定されるものではなく、用途によってさまざまな面積のものを組み合わせて用いることができる。
本実施の形態2にかかる表示装置の動作について、以下説明する。本実施の形態2にかかる表示装置では、鏡210が開状態にある時と、鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態にある時で、表示モードが切り替え可能である。具体的には、鏡210が開状態時には、開動作モードに切り替え可能であって、鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態にある時には、閉動作モードに切り替え可能である。また、図12(b)に示す状態から、図12(c)に示す状態に、鏡210を回転移動させる途中の状態で、マルチビュー表示部100に対して、鏡210を固定できる構成であるときには、図12(b)に示す状態から、図12(c)に示す状態に、鏡210を回転移動させる途中の状態では、閉動作モードに切り替え可能であることが好ましい。
また、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、裏面移動接続部310付近に開閉動作センサー13を設け、鏡210の開閉動作を検知し、開閉動作に応じて適切に表示モードを切り替えるようにしてもよい。
この場合、本実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、センサー制御部52は、検知部51が検知した変化情報から、鏡210が閉状態にあるのか、開状態にあるのか、それとも、鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態にあるのかの判断を行う。さらに、鏡210が統一反射位置にあるのかを判断することができる構成としてもよい。これを実現するために、センサー制御部52には、予め、検知部51にて検知した変化情報がハーフミラー200の閉状態を示すものであるか、開状態を示すものであるのか、それとも鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態であるのか、さらまた、鏡210の配置位置が統一反射位置であるのかを判定するための基準が記憶される。
また、本実施の形態2において、開閉動作センサー13を備える場合の表示装置の動作について説明する。本実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、ステップ1aで、開閉動作センサー13は、検知部51が検知した情報が、鏡210が閉状態にあるのか、開状態にあるのか、それとも、鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態にあるのか、さらまた、鏡210が統一反射位置にあるのかを、センサー制御部52で判定する。
また、ステップ2aでは、表示状態変更部11は、制御部12において、開閉動作センサー13から通知された上記判定結果が、鏡210が閉状態にあることを意味するのか、開状態にあることを意味するのか、それとも、鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態にあるのを意味するのかを判断する。
ここで、鏡210が開状態であると判断されると、ステップ3aで、鏡210が統一反射位置にあるのか否かを判断する。ここで、鏡210が統一反射位置にあると判断されると、統一反射モードが選択され、実施の形態1で説明したステップ4〜6が実行される。一方、ステップ3aで、鏡210が統一反射位置にないと判断されると、開動作モードが選択され、実施の形態1で説明したステップ7〜9が実行される。さらに、上記ステップ2aで、鏡210がマルチビュー表示部100の表示画面の後方に折り畳まれた状態にあると判断されると、閉動作モードが選択され、実施の形態1で述べたステップ10〜12が実行される。また、鏡210が閉状態にあると判断された場合には、表示モードの切り替えが実行されなくてもよいし、何れかの表示モードに切り替える構成としてもよい。
このように、開閉動作センサー13により開閉動作を検知し、表示状態変更部11が表示モードを制御することによって、ハーフミラー200の開閉動作のみによって、前述した表示状態を自動的に切り替える表示装置が実現する。これにより、使用者は、開閉動作とは別に表示モードの選択(切り替え動作)を行う必要がない。
また、本実施の形態2では、鏡210の開閉動作に連動して、表示装置の電源がON/OFFとなる構成としてもよい。具体的には、開動作時には、表示装置の電源をONにし、閉動作時に表示装置の電源がOFFとなる構成にしてもよい。
このような構成とすれば、鏡210の開閉動作にのみで、表示状態を自動的に切り替えることができることに加えて、表示装置の電源のON/OFも制御することができる。それゆえ、使用者は、開閉動作とは別に表示状態の選択(切り替え動作)に加えて、表示装置の電源のON/OFF操作を行う必要がない。
さらに、本実施の形態2では、鏡210を備えているが、鏡210に代えて、ハーフミラー200を備える構成であってもよい。ハーフミラー200を用いると、ハーフミラー200がマルチビュー表示部100の表示画面を覆う被覆位置にあるときには、画面を保護する働きがある。一方、ハーフミラー200がマルチビュー表示部100からの画像を反射する位置にあるときには、反射手段として利用できる。さらに、ハーフミラー200がマルチビュー表示部100の表示画面の後方にあるときには、ハーフミラー200がマルチビュー表示部100の表示画面を覆う位置にあるときに比べて、より明るい画面で視認ができる。さらに、ハーフミラー200を用いると、ハーフミラー200がいずれの位置にあるときにも、使用者はマルチビュー表示部100の画面表示を視認することができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図17〜図22に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1および2で用いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態にかかる表示装置は、図17に示すように、実施の形態1にかかる表示装置の構成に、ハーフミラー201をさらに加えた構成である。ハーフミラー201は、マルチビュー表示部100のハーフミラー200が接続されている辺とは対向する辺に備えられる。ハーフミラー201とマルチビュー表示部100との接続は、ハーフミラー200とマルチビュー表示部100との接続と同じである。
また、本実施の形態3において、マルチビュー表示部100は、デュアルビュー方式の液晶ディスプレイではなく、3つ以上の表示方向それぞれに、互いに異なる3つ以上の画像を同時に表示可能なデュアルビュー方式の液晶ディスプレイである。なお、本実施の形態3においても、マルチビュー表示部100は、液晶ディスプレイに限定されるものではなく、有機ELパネルやCRT等を用いることもできる。
ここでは、マルチビュー表示部100として、3つの表示方向それぞれに、互いに異なる3つの画像を同時に表示可能なデュアルビュー方式の液晶ディスプレイを備える実施の形態について説明する。
本実施の形態3では、図17に示すように、マルチビュー表示部100は、表示画面の正面の方向、正面から右斜め前方方向、および正面から左斜め前方方向のそれぞれの方向に、異なる画像を同時に表示する。マルチビュー表示部100の表示画面の正面の方向に表示された画像は、そのまま使用者によって視認される。一方、正面から左斜め前方方向に表示された画像、および正面から右斜め前方方向に表示された画像は、それぞれハーフミラー200およびハーフミラー201によって反射され、反射画像が使用者によって視認される。
上記構成によれば、ハーフミラー200のみを備える場合よりも、さらにワイドな画面表示の画像を視認することが可能である。
また、本実施の形態3では、図18に示すように、ハーフミラー200およびハーフミラー201の後方に、遮光板700を設ける構成としてもよい。遮光板700を取り付ける手段は、特に限定されないが、たとえば、図18に示すように、裏面移動接続部310を用いて、表示画面の後方に折り畳むように接続することができる。
上記構成によれば、ハーフミラー200の後方の光を遮ることができるので、反射画像をさらに視認しやすくする効果がある。
また、ここでは、ハーフミラー200および201を備える実施の形態について説明したが、本実施の形態3においても、ハーフミラー200および201の代わりに、鏡210および211を用いてもよい。さらに、ハーフミラー200および鏡211、ハーフミラー201と鏡210とを組み合わせる構成としてもよい。
〔実施の形態4〕
本発明にかかる表示装置の利用形態について、図19〜図22に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜3で用いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1〜3にかかる表示装置には、図19および図20に示すように、選択されたチャンネルのテレビ画像信号を伝送するためのチューナー部60(画像情報入力手段、チューナー手段)、および/または外部から入力された画像信号を表示状態変更部11または表示状態変更部18に伝送するための信号入力部61(画像情報入力手段、信号入力手段)を、さらに設けることができる。
なお、ここでは、画像情報入力手段として、チューナー部60および/または信号入力部61を挙げているが、実施の形態1〜3にかかる表示装置には、外部から画像情報を入力し、当該画像情報に基づいて上記表示手段に画像を表示させることを可能とするあらゆる画像情報入力手段を設けることができる。
チューナー部60を備えることで、実施の形態1〜3にかかる表示装置を、テレビジョン受信機として利用することができる。また、信号入力部61を備えることで、実施の形態1〜3にかかる表示装置にかかる表示装置を、パソコンなどの画像表示モニターとして利用することができる。
また、実施の形態1〜3にかかる表示装置には、図21に示すように、マルチビュー表示部100の下部に回転台500(回転手段)を設けることができる。
回転台500は、その内部にベアリング(図示せず)を含み、回転台500に対して垂直方向を回転軸として、実施の形態1〜3にかかる表示装置を自由に回転させることが可能である。例えば、実施の形態1〜3にかかる表示装置の表示画面が正面を向いている状態(図21(a))から、上記回転軸に対して反時計回りにマルチビュー表示部100を回転させることにより、実施の形態1〜3にかかる表示装置の表示画面が左を向いた状態(図21(b))にすることができる。
上記構成によれば、使用者は視認に適した方向に実施の形態1〜3にかかる表示装置を回転させることが可能である。特に、ハーフミラー200または鏡210を閉じた状態では、正面方向から、表示画面を視認する位置に回転させ、ハーフミラー200または鏡210を開いた状態では、使用者の視認方向に対する非反射画像と、ハーフミラー200または鏡210による反射画像との両方を視認できる位置に回転させることが容易に可能となる。
また、回転台500の内部にモーターを組み込み、電動で実施の形態1〜3にかかる表示装置を回転させる構成とすることもできる。さらに、回転台500に赤外線センサーを備えるなどすることにより、実施の形態1〜3にかかる表示装置の回転をリモートコントロールする構成とすることもできる。
上記構成によれば、使用者は、より容易に表示装置を回転させることができる。
また、実施の形態1〜3にかかる表示装置は、情報処理装置や通信装置に広く用いることができる。特に、携帯情報端末に好適に用いることができる。ここで、携帯情報端末とは携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム機等のことである。
例えば、図22に示すように、実施の形態1〜3にかかる表示装置を、携帯電話の画像表示部として用いることができる。なお、携帯電話であれば、外出中に表示画面を視認することも頻繁に行われ、他人の覗き見が問題となることもある。ハーフミラー200がマルチビュー表示部100の表示画面の前面を覆った場合に、正面方向以外からの覗き見を防止する効果も得られる。また、表示画面をハーフミラー200で覆い、保護した状態で操作をすることも可能である。特に、携帯電話のようなモバイル機器においては、表示画面の前面を覆うようにした状態でも操作可能であることは、使用者にとっての使い勝手を向上させることができる。
また、ハーフミラー200を備える構成では、使用者は、表示装置の電源が入っているのかどうか、また、現在、どのチャンネルが表示されているのか等の表示状態を、閉状態でも確認することができる。それゆえ、携帯電話の表示部などに用いると、使用者にとっての使い勝手を向上させることができる。
また、実施の形態1〜3にかかる表示装置では、表示画面を、上記反射手段で覆うことが可能である。その結果、液晶パネルの保護を強化することができる。そのため、衝撃に対する強度が求められる用途、例えば、ポケットや鞄の中にしまって持ち運ぶことが多いモバイル機器の表示部として好適に用いることができる。
また、上記構成では、ハーフミラー200を、マルチビュー表示部100の表示画面の前面を覆うように収納できるため、ハーフミラー200が不要な際、簡単な構成で表示装置をコンパクト化することができる。
さらに実施の形態1〜3にかかる表示装置は、携帯型ゲーム機に利用可能であり、限られた表示画面でワイドな画像でゲームを楽しむことができる。また、この際にハーフミラー200または鏡210を表示画面の裏面に移動可能に接続すると、表示画面の裏面にある際には、タッチ入力またはペン入力させる等の直接的な操作が容易に可能となる。これによって、ハーフミラー200または鏡210を表示画面の前面に折り畳んで画面を保護した状態と、ハーフミラー200または鏡210により表示画像を反射させてワイドな画面で視認できる状態と、ハーフミラー200または鏡210を裏面に折り畳んでタッチパネルで操作する状態とを、使用者の操作によって適宜切り替えることができる。
また、実施の形態1〜3にかかる表示装置はカーナビゲーションシステムに用いることもでき、限られた表示画面を最大限有効に活用することができる。このように、本発明は、視野角制御手段を備える表示装置として、広く利用可能である。
なお、本発明は、以上説示した各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明では、前述の移動配置手段を備えているため、反射手段をコンパクトにしまい込んだ状態と、反射手段によって表示手段からの画像を反射させる状態とを容易に切り替えることができるとともに、装置構成を簡素化し、かつ透過可能反射手段の採用等により、マルチビュー表示状態でも装置のコンパクト化を図ることができる。そのため、本発明は、テレビ、画像表示モニター、携帯電話、およびカーナビゲーションシステムに代表される視野角制御が可能な画像表示機能を有する各種装置やその部品を製造する分野に利用することができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる表示装置の概要を示す斜視図である。 図2(a)〜(d)は、本発明の実施の形態にかかる表示装置の開状態時、および閉状態時の画像表示を示す図である。 図3は、本発明の実施形態にかかる表示装置のハーフミラーの構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態にかかる表示装置のハーフミラーの他の構成を示す図である。 図5は、本発明の実施形態にかかる表示装置の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施形態にかかる表示装置の移動配置部の構成を示す斜視図である。 図7(a)〜(f)は、本発明の実施形態にかかる表示装置の開閉動作を示す図である。 図8(a)および(b)は、本発明の実施形態にかかる表示装置のマルチビュー表示部の画面表示を示す図である。 図9は、本発明の実施形態にかかる表示装置の表示パネルの構成を示す図である。 図10は、本発明の実施形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の実施形態にかかる表示装置の動作を示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施形態にかかる表示装置の開閉動作センサーの構成を示すブロック図である。 図14は、本発明の実施形態にかかる表示装置の動作を示すフローチャートである。 図15(a)は、第2画像のハーフミラーによる反射状態、および第2画像のハーフミラーからの透過状態を示す図である。図15(b)は、指向性バックライトを備える表示パネルの構成を示す図である。 図16(a)〜(c)は、本発明の実施形態にかかる表示装置の裏面移動接続部の構成を示すとともに、当該表示装置の開閉動作を示す図である。 図17は、本発明の実施形態にかかる表示装置の構成を示す図である。 図18は、本発明の実施形態にかかる表示装置の構成を示す図であって、遮光板を備える構成を示す図である。 図19は、本発明の実施形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図であって、チューナー部を備える構成を示すブロック図である。 図20は、本発明の実施の形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図であって、信号入力部を備える構成を示すブロック図である。 図21は、本発明の実施形態にかかる表示装置を示す図であって、回転台を備える構成を示す図である。 図22は、本発明の実施形態にかかる表示装置を備える携帯電話の構成を示す図である。 図23は、本発明にかかる実施形態にかかる表示装置の開閉動作センサーの構成を示す図である。
符号の説明
11 表示状態変更部
12 制御部
13 開閉動作センサー(位置検出手段)
14 バス
15 第1通信部
16 第2通信部
18 表示状態変更部(表示状態変更手段)
51 検知部
52 センサー制御部
53 センサー通信部
60 チューナー部(画像情報入力手段、チューナー手段)
61 信号入力部(画像情報入力手段、信号入力手段)
70 拡大表示処理部(画像処理手段、拡大表示処理手段)
71 鏡像反転処理部(画像処理手段、鏡像反転処理手段)
72 単画面表示処理部(画像処理手段、単画面表示処理手段)
100 マルチビュー表示部(表示手段)
200 ハーフミラー(反射手段、透過可能反射手段)
210 鏡(反射手段)
300 移動配置部(移動配置手段)
310 裏面移動接続部(移動配置手段)
500 回転台(回転手段)
A31 ヒンジ部材
A311〜314 ヒンジ部材
B32 ヒンジ部材
B321〜324 ヒンジ部材

Claims (23)

  1. 複数の画像を複数の表示方向に同時に表示可能とする表示手段と、当該表示手段に表示される少なくとも一つの画像を、当該画像の表示方向とは異なる方向に反射させる反射手段とを備える表示装置であって、
    さらに、上記反射手段を、表示手段の表示画面に対する相対的な位置を移動可能に配置する移動配置手段を備えているととともに、
    当該移動配置手段による反射手段の配置位置には、上記表示方向とは異なる方向に画像を反射する反射位置と、上記表示画面を覆う被覆位置との少なくとも2種類の位置が含まれることを特徴とする表示装置。
  2. 上記移動配置手段は、上記反射手段による画像の反射方向を複数設定できるように反射手段を移動可能とすることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記移動配置手段は、上記反射手段を表示画面の裏側に移動可能とすることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 上記反射手段は、装置本体から取り外し可能となるように移動配置手段に支持されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の表示装置。
  5. 上記移動配置手段は、反射手段および表示手段の縁部の一部を互いに接続するヒンジ部材を含むことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の表示装置。
  6. 上記反射手段として、上記表示手段に表示される複数の画像のうち、少なくとも一つを透過可能とする透過可能反射手段を用いることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の表示装置。
  7. 上記透過可能反射手段は、被覆位置において表示方向の異なる全ての画像を透過可能とすることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 上記透過可能反射手段としてハーフミラーが用いられることを特徴とする請求項6または7に記載の表示装置。
  9. 上記反射手段の配置位置に応じて、画像の表示状態を変更する表示状態変更手段を備えることを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載の表示装置。
  10. さらに、上記反射手段の配置位置を検出し、表示状態変更手段に出力する位置検出手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 上記表示状態変更手段は、反射手段が被覆位置に配置されるときには、複数の画像を複数の表示方向に同時に表示するマルチビュー表示で、表示手段に画像を表示させることを特徴とする請求項9または10に記載の表示装置。
  12. さらに、元の画像データである一次画像データに画像処理を施して、二次画像データを生成する画像処理手段を備えており、
    上記表示状態変更手段は、反射手段が反射位置に配置されるときには、反射方向に応じて上記画像処理手段により二次画像データを生成させ、当該二次画像データを用いて表示手段に画像を表示させることを特徴とする請求項9ないし11の何れか1項に記載の表示装置。
  13. 上記反射位置が画像を鏡像反転して反射する位置であれば、上記画像処理手段として、表示用の画像データを用いて、元の画像を鏡像反転した反転画像に対応する反転画像データを生成する鏡像反転処理手段を備えることを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
  14. 上記表示方向の異なる複数の画像には、反射手段により反射される反射画像と、反射されない非反射画像とが含まれており、
    上記移動配置手段による反射手段の反射位置には、反射画像の反射方向と非反射画像の表示方向とを一致させる、統一反射位置が含まれており、さらに、
    上記反射位置が統一反射位置であれば、反射画像および非反射画像が一つの統一画像として視認可能となっているとともに、
    上記画像処理手段として、一つの画像を分割して上記反射画像および非反射画像に分けて表示手段に表示させることにより、視認される統一画像を、元の画像の拡大画像とする拡大表示処理手段を備えることを特徴とする請求項12または13に記載の表示装置。
  15. 上記拡大表示処理手段は、表示用の画像データを用いて、一つの画像を複数に分割した部分画像にそれぞれ対応する部分画像データを生成するとともに、
    当該部分画像データから、拡大倍率に応じて部分画像を伸張させた伸張画像データを生成し、
    各伸張画像データを、反射画像または非反射画像に分類してそれぞれ表示手段に出力することを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
  16. 上記表示手段の表示画面内となる位置に回転軸を設けることにより、表示手段そのものを回転可能とする表示手段回転手段を備えることを特徴とする請求項1ないし15の何れか1項に記載の表示装置。
  17. 上記表示手段は、複数の画像のうち、反射されない非反射画像よりも反射手段により反射される反射画像の輝度を高く表示することを特徴とする請求項1ないし16の何れか1項に記載の表示装置。
  18. さらに、外部から画像情報を入力し、当該画像情報に基づいて上記表示手段に画像を表示させる画像情報入力手段を備えることを特徴とする請求項1ないし17の何れか1項に記載の表示装置。
  19. 上記画像情報入力手段が、選択されたチャンネルのテレビ画像信号を上記表示手段に伝送するチューナー手段であるか、または、外部から入力された画像情報としての信号を上記表示手段に伝送する信号入力手段であることを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
  20. 請求項1〜19の何れか1項に記載の表示装置を備えることを特徴とする情報処理装置。
  21. 携帯型情報端末であることを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
  22. 請求項1〜19の何れか1項に記載の表示装置を備えることを特徴とする通信装置。
  23. 携帯電話であることを特徴とする請求項22に記載の通信装置。
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