JP2007287523A - コネクタ - Google Patents

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孝洋 菊池
Yuichi Nanko
勇一 南光
Yoshio Okura
良夫 大倉
Nobuzane Morita
信実 森田
Akira Sawada
亮 澤田
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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく、コネクタハウジングをパネルの取付孔に取り付ける。
【解決手段】コネクタは、パネル90の取付孔91に対し嵌合面を前方へ向けて取り付けられる雄ハウジング10と、雄ハウジング10に一体となって前方へ突出して形成され、指で摘まれてパネル90の取付孔91から前方へ引き出される摘み部11とを備える。摘み部11は、両ハウジング10,50の嵌合動作に伴って雌ハウジング50に押されてその先端位置を後退させていく。摘み部11が雄ハウジング10と一体になっているから、部品点数を削減できて管理負担を軽減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パネル取付型のコネクタに関するものである。
自動車のドアパネルに取り付けられるコネクタとして、特許文献1に開示のものが知られている。このものは互いに嵌合可能な雌雄一対のコネクタハウジングを備え、雄側のコネクタハウジングがパネルに開口した取付孔に嵌め込まれる。この雄側のコネクタハウジングは、雌側のコネクタハウジングと嵌合動作を開始するまでは待ち受け状態にあり、フード部の開口を前方へ向けてパネルに待機保持される。
特開平11−111385号公報
ところで、雄側のコネクタハウジングは、はじめは相対向する一対のパネル間に挟まれて配されており、取付孔を通して差し入れられる作業者の指によって摘まれ、その状態でパネルに対して内側から嵌め付けられる。この場合に、フード部の開口には予めパネル取付用のキャップが別体として脱着可能に嵌め込まれている。作業者は、キャップの背面から手前に突き出る突起部分を摘むことにより、このキャップとともに雄側のコネクタハウジングをパネルの取付孔の位置まで引き上げ可能となっている。パネルへの取付完了後、キャップは、雌側のコネクタハウジングの嵌合動作を開始する前にフード部から取り外される。
しかしこのような構成であると、キャップを必要とする分、部品点数が増えて現場での部品管理が煩わしいという問題がある。また、キャップの脱着作業が面倒であるという問題もある。
本発明は上記したような事情に基づいてなされたものであり、部品点数を増やすことなく、しかも作業性よく、コネクタハウジングをパネルの取付孔に取り付けることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相手側のコネクタハウジングと嵌合可能とされ、パネルの取付孔に対し嵌合面を前方へ向けて取り付けられるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに一体となって前方へ突出して形成され、指で摘まれて前記パネルの取付孔から引き出される摘み部とを備える構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記摘み部は、両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って前記相手側のコネクタハウジングに押されてその先端位置を後退させるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記摘み部は、同軸上で入れ子式に嵌合可能な複数段の筒体からなり、前記両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って前記相手側のコネクタハウジングに押されることにより、先端側に位置する筒体から順次後退して軸方向に縮小されるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
摘み部を摘んでパネルの取付孔から引き出すことにより、コネクタハウジングをパネルの取付孔に簡単に取り付けることができる。この場合に、摘み部がコネクタハウジングと一体となって突出して形成されるから、部品点数を削減できて管理負担を軽減できるとともに、面倒な脱着作業を行わずに済む。
<請求項2の発明>
摘み部は両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って相手側のコネクタハウジングに押されてその先端位置を後退させるから、相手側のコネクタハウジングに摘み部との干渉を回避するための逃がし構造を形成しなくてもよく、また仮に形成するとしても、むやみに大きくする必要がない。その結果、相手側のコネクタハウジングの構造を簡素化できる。
<請求項3の発明>
摘み部は、両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って相手側のコネクタハウジングに押されることで先端側に位置する筒体から順次後退して軸方向に縮小されるから、全体としてコンパクトに収納される。したがって、両コネクタハウジングの嵌合動作後に摘み部が外側に突出して邪魔になるようなことがない。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。本実施形態のコネクタは、いわゆる雄型のコネクタであって、相手側となる雌側のコネクタハウジング(以下、雌ハウジング50と略称する)と嵌合可能な雄コネクタハウジング(以下、雄ハウジング10と略称する)を備えている。このコネクタは、自動車のドアのパネル90に取り付けられるパネル取付型のコネクタとして機能するものであり、パネル90への取り付け操作を簡易かつ円滑に行うための摘み部11を備えて構成される。なお、以下の説明において、前後方向については雌雄の両ハウジング10,50の嵌合面側を前方とし、上下方向については図2を基準とする。
相手側となる雌ハウジング50は合成樹脂製であり、図5に示すように、全体として縦長ブロック状に形成され、内部に複数の雌端子金具95を収容可能な複数のキャビティ51を整列状に有している(作図の都合上、一つの雌端子金具95のみ図示する。後述する雄端子金具96についても同じ)。雌ハウジング50は、前面を除いてゴム製のグロメット52により覆われている。
グロメット52は、後方から雌ハウジング50に被せ付けられ、雌ハウジング50に設けられた係止突部53の根元側に引っ掛け状態で嵌着される。グロメット52の背面には、各雌端子金具95に接続された電線97の束を挿通させて所定方向(図示する場合は下方)へ引き出すための電線導出部54が設けられている。グロメット52が雌ハウジング50の外周面(前面を除く)に密着することにより、雌ハウジング50が液密状に防水される。
また、グロメット52には後方から硬質樹脂製のグロメットカバー55が被せ付けられるようになっており、雌ハウジング50の係止突部53の先端側に同じく引っ掛け状態で嵌着される。グロメットカバー55には、このグロメットカバー55を跨ぐようにして後方から門型のレバー56が組み付けられる。
レバー56は合成樹脂製であって、操作部57とその両端から突出する左右一対のアーム部58とからなる。両アーム部58には、グロメットカバー55の両側外面に突設された支軸59に嵌合される左右一対の軸受孔61が貫通して形成されている。そして、両アーム部58には、軸受孔61の周りにあって所定方向に延びるカム溝62が形成されている。カム溝62の入り口は、両アーム部58の外周縁に開口されており、ここから雄ハウジング10側のカムフォロワ12を受け入れ可能となっている。また、両アーム部58には、グロメットカバー55の両側壁に撓み変形可能に設けられた解除操作用の弾性係止片63と係止可能な受け孔64が貫通して形成されている。さらに両アーム部58には、外周縁に沿うようにして撓み片65が撓み変形可能に形成されている。
レバー56は、図2に示すように、まず、カム溝62の入り口を前方に向け、撓み片65の先端(自由端)をグロメットカバー55の段差部66に突き当てて、両アーム部58を斜め姿勢とした初期位置に仮保持される。それから両ハウジング10,50の嵌合動作が開始されるに伴い、カム溝62の入り口にカムフォロワ12が進入する。すると、レバー56は、後述するレバー解除部13により撓み片65の突き当て状態が解除されて支軸59を中心に図示反時計周りに回動可能とされる。図4に示すように、両アーム部58が略垂直姿勢をとって操作部57がグロメットカバー55の上面上方を覆う位置に至ると、受け孔64に弾性係止片63の側面に設けられた係止突起67が弾性的に嵌まり込み、レバー56は終端位置にて回動規制状態に保持される。
ところで、雌ハウジング50の前面は、図7に示すように、高さ方向(上下方向)の略中央部を挟んだ上側に小電流用の雌端子金具95を収容可能な小型のキャビティ51群がまとまって配置され、高さ方向の略中央部を挟んだ下側に大電流用の雌端子金具95を収容可能な大型のキャビティ51群がまとまって配置されている。小型のキャビティ51群においては雌端子金具95を抜け止め状態で係止するランス68の係止方向が幅方向(左右方向)に設定され、大型のキャビティ51群においてはこのランス68の係止方向が高さ方向(上下方向)に設定される。そして、雌ハウジング50の前面のうち、高さ方向の略中央部には、正面から見て円形の有底凹陥状をなす凹部69が形成されている。凹部69は、幅方向(左右方向)略中央部に配置され、その左右両側の近傍位置にレバー56の支軸59及び初期位置におけるレバー56のカム溝62の入り口が配置されている。凹部69の深さは、雌ハウジング50の前後長さの概ね半分である。
雄ハウジング10は合成樹脂製であって、図5に示すように、全体として縦長形状をなし、複数の雄端子金具96を収容可能なキャビティ14を整列状に有するハウジング本体15と、内側に雄端子金具96のタブ98を突出状態で配する略縦長角筒状のフード部16とを備えている。各キャビティ14は、雌ハウジング50側のキャビティ51と対応する位置に形成され、雄端子金具96を係止するランス28の係止方向も雌ハウジング50側のランス68と対応する方向に設定される。
フード部16には、雌ハウジング50の全体がグロメット52及びグロメットカバー55とともに内嵌される。フード部16の両側内面には略円柱状をなす左右一対のカムフォロワ12が同軸上に突設されている。そして、フード部16の両側内面には、カムフォロワ12よりも上位に、両ハウジング10,50の嵌合開始時にレバー56の撓み片65と係合してこの撓み片65を係止解除方向に撓み変形させるレバー解除部13が前後方向(嵌合方向)に延出して形成されている。かかるフード部16は、開口前面(嵌合面)を前方へ向けつつパネル90に開口された取付孔91に対して内側から嵌挿され、雌ハウジング50と嵌合動作を開始するまでそこに待ち受け状態で配される。
フード部16の先端外周面にはフランジ部17が周方向に沿って形成され、フランジ部17の前面には環状をなすゴム製のシール部材93が嵌着されている。また、フード部16の開口上端にはロック爪18が形成され、フード部16の開口下縁には撓み変形可能な弾性ロック爪19が形成されている。パネル90に取り付ける際には、図1に示すように、雄ハウジング10全体を斜めに傾けてロック爪18をパネル90の取付孔91の前面上端孔縁に係合させ、その係合部分を中心として図1に示す矢線方向に回動させて弾性ロック爪19を取付孔91内に押し込む。すると、弾性ロック爪19が取付孔91を貫通して取付孔91の前面下端孔縁に弾性的に係止され、さらにシール部材93が取付孔91の後面孔縁に全周に亘って密着してパネル90と雄ハウジング10との間をシールする。
さて、コネクタは、雄ハウジング10に一体となってフード部16の奥面(ハウジング本体15の前面)から前方へ突出することにより、パネル90取付時に作業者の指先で摘み操作される摘み部11を備えている。摘み部11は、雌ハウジング50側の凹部69と対応するように、雄ハウジング10の高さ方向及び幅方向の略中央部に設置されている。具体的には摘み部11は、図5に示すように、全体として多段円筒形をなし、前後方向(軸方向または嵌合方向)に同軸状の複数段(図示する場合は4段)の筒体21によって構成される。筒体21は、前後両面が開口する円筒状であって、先端側(前側)に位置するものから根元側(後方)に位置するものにかけて段々径を縮径させる形態をなし、前側の筒体21の外径はその直ぐ後方の筒体21の内径より僅かに小さくなっている。ハウジング本体15には、最後端の筒体21の開口に通じて前後方向に貫通することによってこのハウジング本体15の後面に開口する型抜き孔22が形成されている。最前端の筒体21の先端位置はフード部16の開口前面よりさらに前方にあって、この最前端の筒体21及びその直ぐ後方の筒体21を開口前面から露出状態で突出させており、ここを作業者が容易に指で摘むことができるようになっている。
そして、前後方向で相互に隣接して並ぶ筒体21同士は、図8に示すように、前側の筒体21の後面開口縁と後方の筒体21の前面開口縁との間に、周方向に間隔をあけて設けられた連結片23によって相互に連結されている。この連結片23は、薄肉細帯状をなし、筒体21の周方向に90度の間隔をあけて全部で4つ配置されている。そして各連結片23は、雌ハウジング50の嵌合押圧力を受けて破断されるようになっている。かかる連結片23の破断により、図9に示すように、前側の筒体21がその直ぐ後方の筒体21の内部に入れ子式に嵌合し、最前端の筒体21から最後端の筒体21の内部へと順次収納されるようになっている。これによって摘み部11は、前後方向に縮小され、完全収納状態では最後端の筒体21の長さ分にまで縮小される。
次に、本実施形態の作用を説明する。まずハウジング本体15に電線99の端末に接続された雄端子金具96を収容し、その状態で相対向する一対のパネル90間に雄ハウジング10を挟むように配する。続いて、パネル90の取付孔91に外側から作業者の手指を差し入れ、雄ハウジング10の前面にて突出する摘み部11の先端を指で摘み、手前上方へ引き上げる。雄ハウジング10をパネル90の取付孔91の位置まで導いたら、図1に示すように、取付孔91の前面上端孔縁にロック爪18を引っ掛けて、摘み部11を取付孔91の前面前方へ引き出し、これによって取付孔91の前面下端孔縁に弾性ロック爪19を係止させる。すると、雄ハウジング10は、図2に示すように、摘み部11をパネル90の前面前方へ突出させた状態でパネル90の取付孔91に取り付けられる。
雌ハウジング50については、予め、グロメット52及びグロメットカバー55を被せておき、さらにレバー56を初期位置に仮保持状態で組み付けておく。そして、待機状態にある雄ハウジング10のフード部16内に上記した雌ハウジング50をグロメット52及びグロメットカバー55とともに進入させ、両ハウジング10,50を緩く嵌合させる。すると、図3に示すように、レバー56のカム溝62の入り口にカムフォロワ12が進入するとともに、撓み片65がレバー解除部13によって係止解除方向に撓み変形されてレバー56の回動操作が許容される。その状態で、レバー56を回動操作すると、カムフォロワ12がカム溝62に沿って移動して、雌ハウジング50が雄ハウジング10のフード部16内に引き込まれる。こうしてレバー56が終端位置に至ると、弾性係止片63が受け孔64に係止されてレバー56の回動操作が規制され、もって両ハウジング10,50が正規深さで嵌合される。両ハウジング10,50が正規嵌合されると、図6に示すように、フード部16の奥面に雌ハウジング50の前面が僅かな隙間をあけて対面し、雌雄の両端子金具95,96が電気的に接続される。
ところで、両ハウジング10,50の嵌合動作の初期段階で、雌ハウジング50の凹部69の奥面(底面)に摘み部11の先端が当接するようになる。さらに両ハウジング10,50の嵌合動作が進むと、各連結片23が雌ハウジング50の凹部69の奥面から受ける押圧力によって破断され、前側の筒体21がその後方の筒体21内に収納される。こうして前側の筒体21から順次後退していって両ハウジング10,50が正規嵌合されると、図6に示すように、摘み部11は、フード部16の奥面と雌ハウジング50の前面との間に、コンパクトに収納された状態となる。
以上のように本実施形態によれば、雄ハウジング10に一体となって前方へ突出する摘み部11が形成されているため、この摘み部11を摘んでパネル90の取付孔91の位置まで引き上げることにより、雄ハウジング10をパネル90の取付孔91に簡単に取り付けることができる。この場合に、摘み部11が雄ハウジング10と一体になっているから、従来におけるキャップと違って、部品点数を削減できて管理負担を軽減でき、しかも面倒な脱着作業を行わずに済む。
また、摘み部11は両ハウジング10,50の嵌合動作に伴って雌ハウジング50に押されてその先端位置を後退させるから、雌ハウジング50に摘み部11との干渉を回避するための逃がし構造を形成しなくてもよく、また仮に形成するとしても、上記したように雌ハウジング50の前面に前後長さの半分程度の深さを有する凹部69を設けるだけで済み、格別に大きな逃がし構造を形成する必要はない。これにより、雌ハウジング50の構造を簡素化できる。
さらに、摘み部11は、両ハウジング10,50の嵌合動作に伴って雌ハウジング50に押されることで前側の筒体21から順次後退して軸方向に縮小されるから、全体的にコンパクトに収納される。したがって、両ハウジング10,50の嵌合動作後に摘み部11が外側に突出して作業上の支障になるようなことがない。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10によって説明する。実施形態2では、実施形態1と違って、雌ハウジング50側に摘み部11の逃がし構造を積極的に設けた構成となっている。その他は実施形態1と同様であり、構造上の同一部位または近似する部位には同一符号を付して重複する説明は省略する。
実施形態2における雌ハウジング50には、摘み部11との干渉を回避するための逃がし部71が形成されている。逃がし部71は、雌ハウジング50の前面に開口して凹部69よりも前後方向に長く延出され、さらに雌ハウジング50の後面よりも後方にその奥面(底面)を配した長深の有底穴となっている。雌ハウジング50の後面からは逃がし部71を内包する円筒部72が後方へ突出して形成されている。
ところで、実施形態1においては、レバー56の嵌合動作を開始する前に、つまりレバー56が初期位置にあるときに、摘み部11において筒体21同士を連結する連結片23が部分的に破断されるため、この破断に要する抵抗が付加されることにより、嵌合抵抗が過大になるという事情があった。
そこで、実施形態2では、逃がし部71の奥面の位置を雌ハウジング50の後面より後方へ後退させることにより、雄ハウジング10のフード部16内に雌ハウジング50をグロメット52及びグロメットカバー55とともに緩く嵌め込んだときに、摘み部11の先端が逃がし部71の奥面に軽く当接または近接するようにして、雌ハウジング50側から受ける押圧力を小さくまたはなくすようにしたものである。これにより、レバー56の嵌合動作を開始するに先立つ嵌合初期段階においては、連結片23が破断されることがなくなり、全体として嵌合抵抗を減らすことができ、レバー56のカム溝62の入り口にカムフォロワ12を正確に誘導することができる。なお、レバー56の回動操作に伴って雌ハウジング50が雄ハウジング10側へ引き寄せられると、実施形態1と同様に、摘み部11の連結片23は雌ハウジング50に押されて破断されることになる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述または図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、摘み部は複数段の筒体によって構成されていたが、本発明によれば、摘み部は伸縮不能な単なる棒状部材であってもよく、パネルへの取付時に摘み操作できるものであれば特にその形態は問わない。
(2)上記実施形態では、摘み部はコネクタの略中央部に突出して形成されていたが、本発明によれば、摘み部はコネクタの略中央部から偏心した位置に突出して形成されてもよい。
(3)実施形態1では凹部が、実施形態2では逃がし部が、それぞれ雌ハウジングに設けられていたが、本発明によれば、雌ハウジングの前面がキャビティを除いて凹所のない略面一のフラット面として形成され、このフラット面で摘み部の先端を押し込んで後退させる構成であってもよい。
(4)上記実施形態1では、摘み部は雌ハウジングに押されることで前後方向に縮小されるようになっていたが、本発明によれば、摘み部は雌ハウジングに押されても縮小されることなく、その全体が後退するようになっていてもよい。
(5)本発明のパネル取付型コネクタは、雌端子金具を収容するための雌コネクタに適用することも可能である。
実施形態1において、雄ハウジングをパネルの取付孔に嵌着する途中の状態を示す側面図 両ハウジングの嵌合動作を開始する前の状態を示す側面図 両ハウジングの嵌合動作を始めたときの状態を示す側面図 両ハウジングを正規嵌合した状態を示す側面図 両ハウジングの嵌合動作を開始する前の状態を示す側断面図 両ハウジングを正規嵌合した状態を示す側断面図 雌コネクタの正面図 連結片を破断する前の摘み部の要部拡大斜視図 連結片を破断した後の摘み部の要部拡大斜視図 実施形態2において、両ハウジングを正規嵌合した状態を示す側断面図
符号の説明
10…雄ハウジング(コネクタハウジング)
11…摘み部
15…ハウジング本体
16…フード部
18…係止爪
21…筒体
23…連結片
50…雌ハウジング(相手側のコネクタハウジング)
90…パネル
91…取付孔

Claims (3)

  1. 相手側のコネクタハウジングと嵌合可能とされ、パネルの取付孔に対し嵌合面を前方へ向けて取り付けられるコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに一体となって前方へ突出して形成され、指で摘まれて前記パネルの取付孔から引き出される摘み部とを備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記摘み部は、両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って前記相手側のコネクタハウジングに押されてその先端位置を後退させることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記摘み部は、同軸上で入れ子式に嵌合可能な複数段の筒体からなり、前記両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って前記相手側のコネクタハウジングに押されることにより、先端側に位置する筒体から順次後退して軸方向に縮小されることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023228724A1 (ja) * 2022-05-24 2023-11-30 住友電装株式会社 コネクタ

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