JP2007287327A - 記録媒体、再生装置、プログラム、再生方法、集積回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】BD-ROMには、AVClipと、Java(登録商標)アプリケーションとが記録されている。このAVClipには、ビデオストリーム及びオーディオストリームが多重化されている。またBD-ROMには、管理情報と、これに対応するMixing_Onフラグとが記録されており、前記管理情報は、Java(登録商標)アプリケーションの実行と同時に開始すべきAVClipの再生制御を示す情報であり、Mixing_Onフラグは、Java(登録商標)アプリケーションに対するユーザ操作に応じたクリック音と、前記再生制御時におけるAVClipの音声出力とをミキシングするか否かを示す。
【選択図】図30
Description
例えば映画作品の再生中に表示されるGUIが、「ゲームの開始」といった機能の実行指示を受け付けるものであり、この実行指示に応じて、「これからゲームを始めるよ」との音声アナウンスをクリック音として、映画本編の音声にサウンドミキシングして出力する場合を考える。この音声アナウンスが、映画作品に登場するキャラクターの声によるものなら、幼年者たるユーザは、この音声アナウンスにより、映画作品に登場するキャラクターから語りかけられているような印象を受ける。以上のクリック音再生の導入により、幼年者が楽しく遊べるようなGUIを映画作品に導入することができる。
ーディオストリームをLPCM状態に展開して、クリック音をミキシングした後、これを再エンコードした上で、デジタル出力を行えばよい。具体的にいうと、ミキシングした音声のデジタル音声出力をS/PDIF(Sony/PhilipsDigital InterConnect Format,ISO60958-3規格)のようなデジタルインターフェースを介して、実行する場合、上述した再エンコードを行い、ドルビーデジタルやDTSへと変換することが必要になる。しかしかかる再エンコード
には、エンコーダの具備が必須になる。
上記課題を達成するため、本発明にかかる記録媒体は、多重化されたビデオストリーム及びオーディオストリームを含むデジタルストリームと、アプリケーションと、クリック音として出力するためのサウンドデータとが記録された記録媒体であって、前記記録媒体には管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとが更に記録されており、前記管理情報は、前記アプリケーションの実行中において、同時に開始すべきデジタルストリームの再生制御を示す情報であり、前記ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報と、前記再生経路情報の属性を示す属性情報とを含み、前記フラグは、前記実行されるアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記再生制御時におけるデジタルストリームの音声出力とをミキシングするか否かを示し、前記管理情報により示される再生制御とは、前記再生経路情報に示される再生経路に従って、前記デジタルストリームを再生すること及び前記再生経路情報の属性を示す属性情報を用いて前記再生経路情報に示された再生経路に従ったデジタルストリームの再生の開始を制御することを特徴としている。
以降、本発明に係る記録媒体の実施形態について説明する。先ず始めに、本発明に係る記録媒体の実施行為のうち、使用行為についての形態を説明する。図1は、本発明に係る記録媒体の、使用行為についての形態を示す図である。図1において、本発明に係る記録媒体はBD-ROM100であり、BD-ROM100は、再生装置200、リモコン300、テレビ400、サラウンドスピーカに接続されたアンプ500により形成されるホームシアターシステムに、著作物を供給するという用途に供される。
続いて本発明に係る記録媒体の生産行為について説明する。本発明に係る記録媒体は、BD-ROMのファイルシステム上における改良で実現することができる。図2は、BD-ROMにおけるファイル・ディレクトリ構成を示す図である。本図においてBD-ROMには、Rootディレクトリの下に、BDMVディレクトリがある。
PLAYLISTディレクトリには、拡張子mplsが付与されたファイル(00001.mpls,00002.mpls,00003mpls)がある。
STREAMディレクトリには、拡張子m2tsが付与されたファイル(00001.m2ts,00002.m2ts,00003.m2ts)がある。
BDBJディレクトリには、拡張子BOBJが付与されたファイル(00001.bobj,00002.bobj,00003.bobj)が存在する。
AUXDATAディレクトリには、ファイルsound.bdmvが格納される。
以上のディレクトリ構造により、互いに異なる種別の複数ファイルが、BD-ROM上に配置されていることがわかる。
先ず初めに、拡張子.m2tsが付与されたファイルについて説明する。図3は、拡張子.m2tsが付与されたファイルがどのように構成されているかを模式的に示す図である。拡張子.m2tsが付与されたファイル(00001.m2ts,00002.m2ts,00003.m2ts・・・・・)は、AVClipを格納している。AVClipはMPEG2-TransportStream形式のデジタルストリームである。このデジタルストリームは、フィルム映像、NTSC映像、PAL映像をデジタル化することにより得られたデジタルビデオ、LPCM音源、AC-3音源、DTS音源をデジタル化することにより得られたデジタルオーディオを(上1段目)、PESパケットからなるエレメンタリストリームに変換し(上2段目)、更にTSパケットに変換して(上3段目)、同じく字幕系のプレゼンテーショングラフィクスストリーム(PresentatiionGraphics(PG)ストリーム)及び対話系のインタラクティブグラフィクスストリーム(Interactive Graphics(IG)ストリーム)を(下1段目)を、PESパケット列に変換し(下2段目)、更にTSパケットに変換して(下3段目)、これらを多重化することで構成される。
PESパケット化されたデジタル映像はビデオストリームと呼ばれ、又はPESパケット化された音声は、オーディオストリームと呼ばれる。これらビデオストリーム、オーディオストリームはエレメンタリストリームであり、独立復号可能な単位として、“AccessUnit”が存在する。ビデオストリームでは、いわゆるGOP(Group Of Picture)が、この“Access Unit”に該当する。
ここでAVClipを構成するPESパケットは、1つ以上の“STC_Seuence”を構成する。“STC_Seuence”とは、PESパケットの配列であって、そのPTS、DTSが参照しているSystemTime Clock(STC)の値に、STC不連続点(system time-base discontinuity)が存在しないものをいう。STC不連続点がないことがSTC_Seuenceの要件であるので、1つのSTC_Seuenceを構成するPESパケット列のうち、STC不連続点の直後に位置するPESパケットであって、PCR(ProgramClock Reference)を包含したものから、次のSTC不連続点の直前までが1つのSTC_Seuenceになる。
AVClipを構成する188バイトのTSパケットは、第2段目に示すように4バイトのTS_extra_header(図中のハッチング部)、が付されて、192バイト長のSourceパケットになる。このTS_extra_headerは、Arrival_Time_Stampを含む。
discontinutiy)が存在しないものをいう。いいかえれば、そのArrival_Time_Stampが参照しているArrival_Time_Clockに、連続性が存在するSourceパケット列を“ATC_Seuence”という。
かかるAVClipは、通常のコンピュータファイル同様、複数のファイルエクステントに分割され、BD-ROM上の領域に記録される。第4段目はAVClipがどのようにBD-ROMに記録されるかを模式的に示す。この第4段目においてファイルを構成する各ファイルエクステントは、予め定められたSexetent以上のデータ長を有する。
ここでBD-ROMにおいて光ピックアップのジャンプに要する時間は、
Tjump=Taccess+Toverhead
で与えられる。
ジャンプ距離(論理ブロック数)が0〜5000であるなら179m秒、
ジャンプ距離(論理ブロック数)が5001〜10,000であるなら210m秒、
ジャンプ距離(論理ブロック数)が10,001〜20,000であるなら270m秒、ジャンプ距離がハーフストロークであるなら990m秒、ジャンプ距離がフルストロークであるなら1220m秒になる。
Toverheadは、
Toverhead≦(2×Secc×8)/Rud=20m秒
という計算で与えられる。
TS_Recording_rateという転送レートでの、デコーダへのTSパケット供給が跡絶えさせないなめには、Tjumpの間、リードバッファからデコーダへのTSパケット出力が継続している必要がある。ここでリードバッファからの出力は、TSパケットではなく、Sourceパケットの状態でなされるので、TSパケットのSourceパケットとのサイズ比を192/188とした場合、Tjumpの間、(192/188×TS_Recording_rate)という転送レートにより、リードバッファからのSourceパケット出力が継続している必要がある。
Boccupied≧(Tjump/1000×8)×((192/188)×TS_Recording_rate)
となる。
リードバッファへの入力レートはRud、リードバッファからの出力レートはTS_Recording_rate×(192/188)であるので、リードバッファへの蓄積レートは、入力レート−出力レートの計算で与えられ、(Rud−TS_Recording_rate×(192/188))になる。
Tx=Boccupied/(Rud−TS_Recording_rate×(192/188))
になる。
BD-ROMからの読み出しには、この時間TxにおいてRudでのTSパケット入力を継続する必要があるので、AVClipを複数のエクステントに分割して記録する場合の、エクステント一個当たりの最小データ長Sexetentは、Sexetent=Rud×Tx=Rud×Boccupied/(Rud−TS_Recording_rate×(192/188))
≧Rud×(Tjump/1000×8)×((192/188)×TS_Recording_rate)
/(Rud−TS_Recording_rate×(192/188))
≧(Rud×Tjump/1000×8)×
×TS_Recording_rate×192/(Rud×188−TS_Recording_rate×192)
になる。よってSexetent≧
(Tjump×Rud/1000×8)×(TS_Recording_rate×192/(Rud×188−TS_Recording_rate×192))
になる。
図5は、BD-ROMの物理単位と、1つのファイルエクステントを構成するSourceパケットとの対応関係を示す図である。第2段目に示すように、BD-ROM上には複数セクタが形成されている。ファイルエクステントを構成するSourceパケットは、第1段目に示すように、32個毎にグループ化されて、連続する3つのセクタに書き込まれる。32個のSourceパケットからなるグループは、6144バイト(=32×192)であり、これは3個のセクタサイズ6144バイト(=2048×3)と一致する。3個のセクタに収められた32個のSourceパケットを“AlignedUnit”といい、BD-ROMへの書き込みにあたっては、Aligned Unit単位で暗号化がなされる。
<BD-ROMの構成その2.Clip情報>
続いて拡張子.clpiが付与されたファイルについて説明する。拡張子.clpiが付与されたファイル(00001.clpi,00002.clpi,00003.clpi・・・・・)は、Clip情報を格納している。Clip情報は、個々のAVClipについての管理情報である。図6は、Clip情報の内部構成を示す図である。本図の左側に示すようにClip情報は、
i)AVClipについての情報を格納した『ClipInfo()』、ii)ATC Sequence,STC Sequenceに関する情報を格納した『Sequence Info()』iii)Program Sequenceに関する情報を格納した『Program Info()』iv)『Characteristic Point Info(CPI())』からなる。
図中の引き出し線cu4は、EP_Highの内部構成をクローズアップしている。この引き出し線に示すように、EP_High(i)は、EP_Lowに対する参照値である『ref_to_EP_Low_id[i]』と、AccessUnitの先頭にあたるNon-IDR Iピクチャ、IDRピクチャのPTSの上位ビットを示す『PTS_EP_High[i]』と、Access Unitの先頭にあたるNon-IDRIピクチャ、IDRピクチャのSPNの上位ビットを示す『SPN_EP_High[i]』とからなる。ここでiとは、任意のEP_Highを識別するための識別子である。
以下、具体例を通じて、EP_mapについて説明する。図7は、映画のビデオストリームに対するEP_map設定を示す図である。第1段目は、表示順序に配置された複数のピクチャ(MPEG4-AVCに規定されたIDRピクチャ、Iピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャ)を示し、第2段目は、そのピクチャにおける時間軸を示す。第4段目は、BD-ROM上のTSパケット列を示し、第3段目は、EP_mapの設定を示す。
続いて、PlayList情報について説明する。拡張子“mpls”が付与されたファイル(00001.mpls)は、PlayList(PL)情報を格納したファイルである。
図8は、PlayList情報のデータ構造を示す図であり、本図において、引き出し線mp1に示すようにPlayList情報は、MainPathを定義するMainPath情報(MainPath())と、チャプターを定義するPlayListMark情報(PlayListMark())とからなる。
先ずMainPathについて説明する。MainPathは、主映像たるビデオストリームやオーディオストリームに対して定義される再生経路である。
MainPathは、矢印mp1で示すように複数のPlayItem情報#1・・・・#mから定義される。PlayItem情報は、MainPathを構成する1つ以上の論理的な再生区間を定義する。PlayItem情報の構成は、引き出し線hs1によりクローズアップされている。この引き出し線に示すようにPlayItem情報は、再生区間のIN点及びOut点が属するAVClipの再生区間情報のファイル名を示す『Clip_Information_file_name』と、AVClipの符号化方式を示す『Clip_codec_identifier』と、PlayItemがマルチアングルを構成するか否かを示す『is_multi_angle』と、このPlayItemが対象としているSTC_Sequenceを一意に示す『ref_to_STC_id[0]』と、このPlayItemと、その1つ前のPlayItemとの接続を、シームレスに行うか否かを示す『connection_condition』と、再生区間の始点を示す時間情報『In_time』と、再生区間の終点を示す時間情報『Out_time』と、このPlayItemにおいてマスクすべきユーザオペレーションがどれであるかを示す『UO_mask_table』と、このPlayItemの途中へのランダムアクセスを寄許可するか否かを示す『PlayItem_random_access_flag』と、このPlayItemの再生終了後、最後のピクチャの静止表示を継続するか否かを示す『Still_mode』と、『STN_table』とから構成される。このうち、再生経路を構成するのは、再生区間の始点を示す時間情報『In_time』、再生区間の終点を示す時間情報『Out_time』の組みであり、再生経路情報とは、この『In_time』及び『Out_time』の組みから構成される。
PlayList情報は、PlayItem情報#1,#2という2つのPlayItem情報を含んでおり、これらPlayItem情報#1,#2のIn_time,Out_timeにより、2つの再生区間が定義されることになる。これらの再生区間を配列させると、AVClip時間軸とは異なる時間軸が定義されることになる。これが第1段目に示すPlayItem時間軸である。このように、PlayItem情報の定義により、AVClipとは異なる時間軸の定義が可能になる。
STN_tableは、Play ItemのClip_Information_file_nameで指定されているAVClipに多重化された複数エレメンタリストリームのうち、再生可能なものを示すテーブルである。具体的にいうとSTN_tableは、複数エレメンタリストリームのそれぞれについてのentryを、attributeと対応付けることで構成される。
entry−attributeの詳細について説明する。図10(b)〜(e)は、entry−attributeの詳細を示す図である。
ビデオストリームにおけるentryは、AVClipを多重分離するにあたって、当該ビデオストリームの抽出に用いられるPIDを示す『ref_to_stream_PID_of_mainClip』を含む。
ビデオストリームにおけるattributeは、0x02に設定された『stream_coding_type』と、ビデオストリームの表示レートを示す『frame_rate』等を含む。
オーディオストリームにおけるentryは、AVClipを多重分離するにあたって、当該オーディオストリームの抽出に用いられるPIDを示す『ref_to_stream_PID_of_mainClip』を含む。
図10(d)は、PGストリームに対応したentry−attributeの組みを示す図である。
PGストリームにおけるentryは、AVClipを多重分離するにあたって、当該PGストリームの抽出に用いられるPIDを示す『ref_to_stream_PID_of_mainClip』を含む。
図10(e)は、IGストリームに対応したentry−attributeの組みを示す図である。
IGストリームにおけるentryは、AVClipを多重分離するにあたって、当該IGストリームの抽出に用いられるPIDを示す『ref_to_stream_PID_of_mainClip』を含む。
<PlayList情報の説明その2.PlayListMark>
以上が、本実施形態に係るPlayItem情報についての説明である。続いてPlayListMark情報について説明する。
本図の第1段目は、PLMark情報と、PL時間軸とを示す。この第1段目には、2つのPLMark情報#1〜#2が存在する。矢印kt1,2は、PLMark情報のref_to_PlayItem_Idによる指定を示す。この矢印からもわかるように、PLMark情報のref_to_PlayItem_Idは、PlayItem情報のそれぞれを指定していることがわかる。また、Mark_time_Stampは、PlayItem時間軸のうち、Chapter#1,#2になるべき時点を示す。このように、PLMark情報は、PlayItem時間軸上に、チャプター点を定義することができる。
<Movie Object>
Movie Objectは、図2に示したMovieObject.bdmvというファイルに格納され、ナビゲーションコマンド列を含む。
ナビゲーションコマンド列は、条件分岐、再生装置における状態レジスタの設定、状態レジスタの設定値取得等を実現するコマンド列からなる。Movie Objectにおいて記述可能なコマンドを以下に示す。
書式:PlayPL(第1引数,第2引数)
第1引数は、プレイリストの番号で、再生すべきプレイリストを指定することができる。第2引数は、そのプレイリストに含まれるPlayItemや、そのプレイリストにおける任意の時刻、Chapter、Markを用いて再生開始位置を指定することができる。
ChapterによりPL時間軸上の再生開始位置を指定したPlayPL関数をPlayPLatChapter()、
時刻情報によりPL時間軸上の再生開始位置を指定したPlayPL関数をPlayPLatSpecified Time()という。
書式:JMP 引数
JMPコマンドは、現在の動的シナリオを途中で廃棄し(discard)、引数たる分岐先動的シナリオを実行するという分岐である。JMP命令の形式には、分岐先動的シナリオを直接指定している直接参照のものと、分岐先動的シナリオを間接参照している間接参照のものがある。
以上でMovie Objectについての説明を終える。続いてBD-J Objectについて説明する。
<BD-J Object>
BD-J Objectは、Java(登録商標)プログラミング環境で記述された、BD-Jモードの動的シナリオであり、00001〜00003.bobjというファイルに格納される。
このBD-JモードにおけるJava(登録商標)アプリケーションについて説明する。ここでBD-Jモードが想定しているJava(登録商標)プラットフォームは、Java(登録商標)2Micro_Edition(J2ME)Personal Basis Profile(PBP 1.0)と、Globally Executable MHPspecification(GEM1.0.2)for package media targetsとをフル実装したものである。
上述したJava(登録商標)プラットフォームは、JFIF(JPEG)やPNG,その他のイメージデータを表示するためのスタンダードJava(登録商標)ライブラリを含む。このため、Java(登録商標)アプリケーションは、HDMVモードにおいてIGストリームにより実現されるGUIとは異なるGUIフレームワークを実現することができる。Java(登録商標)アプリケーションにおけるGUIフレームワークは、GEM1.0.2にて規定されたHAViフレームワークを含み、GEM1.0.2におけるリモートコントロールナビゲーション機構を含む。
このJava(登録商標)アプリケーションの実体にあたるのが、図2におけるBDMVディレクトリ配下のBDJAディレクトリに格納されたJava(登録商標)アーカイブファイル(00001.jar,00002.jar)である。以降、Java(登録商標)アーカイブファイルについて説明する。
Java(登録商標)アーカイブファイル(図2の00001.jar,00002.jar)は、1つ以上のクラスファイル、1つ以上のデータファイル等を1つにまとめることで得られるファイルであり、BD-Jモードにおいて動作すべきJava(登録商標)アプリケーションを構成する。
図14は、アーカイブファイルにより収められているプログラム、データを示す図である。本図におけるプログラム、データは、枠内に示すディレクトリ構造が配置された複数ファイルを、java(登録商標)アーカイバでまとめたものである。枠内に示すディレクトリ構造は、Rootディレクトリ、Java(登録商標)1,2,3ディレクトリ、Image1,2,3ディレクトリとからなり、Rootディレクトリにcommon.pkgが、Java(登録商標)1,Java(登録商標)2,Java(登録商標)3ディレクトリにクラスファイル(00001.class〜00007.class)が、Image1,Image2,Image3ディレクトリに、00001.JPEG〜00003.JPEG,00004.PNG〜00006.PNGが配置されている。java(登録商標)アーカイブファイルは、これらをjava(登録商標)アーカイバでまとめることで得られる。かかるクラスファイル及びデータは、BD-ROMからキャッシュに読み出されるにあたって展開され、キャッシュ上で、ディレクトリに配置された複数ファイルとして取り扱われる。Java(登録商標)アーカイブファイルのファイル名における"zzzzz"という5桁の数値は、アプリケーションのID(applicationID)を示す。本Java(登録商標)アーカイブファイルがキャッシュに読み出された際、このファイル名における数値を参照することにより、任意のJava(登録商標)アプリケーションを構成するプログラム,データを取り出すことができる。
以上が、BD-Jモードにおける動的シナリオについての説明である。
<sound.bdmv>続いてsound.bdmvについて説明する。sound.bdmvは、Java(登録商標)アプリケーションのGUIフレームワークに対して操作がなされた場合、クリック音として出力すべきオーディオデータ(かかるオーディオデータを、サウンドデータという)が格納されるファイルである。
インデックスは、モノラル/ステレオの別などの各サウンドの属性(sound_attributes)、対応するサウンドデータのアドレス(sound_data_start_address)、対応するサウンドデータの連続長(sound_data_length)からなる。
<Index.bdmv>
Index.bdmvは、タイトルを構成する、Movie Object又はBD-J Objectを示すテーブルである。
Index.bdmvについては、以下の国際公開公報に詳細が記載されている。詳細については、本公報を参照されたい。
国際公開公報WO 2004/025651 A1公報
以降、図15に示したアプリケーション管理テーブル、プレイリスト管理テーブル、サウンド管理テーブルのそれぞれについてより詳しく説明する。
アプリケーション管理テーブル(AMT)について説明する。アプリケーション管理テーブル(AMT)とは、上述したGEM1.0.2for packagemedia targetsにおける“アプリケーション
シグナリング”を実装するテーブルである。“アプリケーション シグナリング”とは、GEM1.0.2が規定するMHP(MultimediaHome Platform)において、“サービス”を生存区間としてアプリケーションの起動、実行を行う制御をいう。本実施形態におけるアプリケーション管理テーブルは、この“サービス”の代わりに、BD-ROMにおける“タイトル”を生存区間にして、アプリケーションの起動、実行の制御を実現する。
図16(b)は、アプリケーション管理テーブルを構成する情報要素の意味内容を示す。
『apli_id_ref』は、”アプリケーション識別子”に対する参照値が記述されることにより、左記の生存区間をもつアプリケーションがどれであるかを示す。アプリケーション識別子は、Java(登録商標)アーカイブファイルにおいて、ファイル名として付与された5桁の数値zzzzzで表現される。『apli_id_ref』には、この5桁の数値が記述される。
『run_priority』は、当該生存区間におけるアプリケーションの”起動優先度”が記述される。BD-J Objectでは、これらの情報を用いてアプリケーションの挙動を制御する。
<生存区間>
アプリケーション管理テーブルに規定される情報のうち、生存区間について説明する。
それでは、図17のような状態遷移をなすディスクコンテンツにおいて、Titleは、どのように生存区間として規定されるのであろうか。BD-ROMのローディングがなされた後、図17において矢印jh1,2,3,4・・・・・に示された参照符号の数値順に分岐がなされ、BD-ROMがイジェクトされたものとする。そうすると、BD-ROMがローディングされてから、イジェクトされるまでの連続時間帯を一本の時間軸と同視することができる。この時間軸を、ディスク全体の時間軸とする。図18(a)は、ディスク全体の時間軸を示す図であり、図18(b)は、この時間軸における構成を示す。図18(b)に示すように、ディスク全体の時間軸は、FirstPlayTitleが再生されている区間、TopMenu Titleが再生されている区間、title#1が再生されている区間等からなる。これらTitleの再生区間はどのように規定されているかというと、Titleは、唯一のBD-JObjectから構成されるから、どれかのMovieObject又はBD-J Objectが、有効になっている期間をTitleの再生区間と考えることができる。
続いてTitle区間と、PL時間軸との関係について説明する。上述したようにMovieObject、BD-J Objectでは、1つの処理手順としてプレイリスト再生手順を記述することができる。プレイリスト再生手順の記述があれば、上述したPL時間軸の全部又は一部がTitle区間に帰属することになる。図19(a)の一例においてBD-JObjectに、プレイリスト管理テーブルが記述されているとする。この場合、BD-J Objectに対応するTitle区間には、図19(b)に示すように、PL時間軸が帰属する。このPL時間軸には更に、複数チャプター(Chapter#1,#2,#3)が定義され得るため、BD-ROM上の時間軸には、BD-ROM全体−Title−プレイリスト−チャプターというドメインが存在することになる。これらのドメインを用いて、アプリケーションの生存区間を記述することができる。尚、プレイリスト再生は、アプリケーション実行と同時になされため、プレイリスト再生の途中で、Title分岐が発生することがある。この場合、1つのTitle再生区間内にはプレイリスト時間軸全体ではなく、プレイリスト時間軸の一部分のみが帰属することになる。つまり1つのTitleの再生区間において、プレイリスト時間軸の全体が帰属するか、その一部分が帰属するかは、Title分岐が何時発生するかによって変わる。
プラットフォームが動作していたとしても、Titleやチャプターという生存区間が終われば、リソースをアプリケーションから回収することができる。リソース回収の機会を保証するので、プラットフォームの動作を安定化させることができる。
タイトル間分岐があった場合でも、分岐元−分岐先において生存しているアプリケーションはワークメモリ上に格納しておき、分岐元にはなく、分岐先にのみ存在するアプリケーションをワークメモリに読み込めば良いから、アプリケーションをワークメモリに読み込む回数は必要最低数になる。このように、読込回数を少なくすることにより、タイトルの境界を意識させないアプリケーション、つまりアンバウンダリなアプリケーションを実現することができる。
「AutoRun」は、対応するタイトルの分岐と同時に、そのアプリケーションをワークメモリに読み込み、且つ実行する旨を示す属性である。あるタイトルから、別のタイトルへの分岐があると、アプリケーション管理を行う管理主体(アプリケーションマネージャ)は、その分岐先タイトルにおいて生存しており、かつ起動属性がAutoRunに設定されたアプリケーションを仮想マシンのワークメモリに読み込み実行する。これによりそのアプリケーションは、タイトル分岐と共に自動的に起動されることになる。
図23は、起動属性がとり得る三態様(Present、AutoRun、Suspend)と、直前タイトルにおけるアプリケーション状態の三態様(非起動、起動中、Suspend)とがとりうる組合せを示す図である。直前状態が”非起動”である場合、起動属性が”AutoRun”であるなら、分岐先タイトルにおいてそのアプリケーションは、起動されることになる。
直前状態が”起動中”である場合、起動属性が”Present”、”AutoRun”であるなら、分岐先タイトルにおいてそのアプリケーションは、何もせず、状態を継続することになる。
最後に、各アプリケーションに対する”起動優先度”について説明する。
この起動優先度は、0〜255の値をとり、メモリリソース枯渇時や、CPU負荷が高まった時に、どのアプリケーションを強制的に終了させるか、また、どちらのアプリケーションからリソースを奪うかという処理をアプリケーションマネージャが行うにあたっての判断材料になる。この場合、アプリケーションマネージャは、起動優先度が低いアプリケーションの動作を終了し、起動優先度が高いアプリケーションの動作を継続させるとの処理を行う。
<プレイリスト管理テーブル>
以上がアプリケーション管理テーブルについての説明である。続いてプレイリスト管理テーブル(PLMT)について説明する。プレイリスト管理テーブルとは、アプリケーションの生存区間において、各アプリケーション実行と同時に行うべき再生制御を示すテーブルである。アプリケーションの動作というのは不安定であり、起動の失敗や異常終了がありうる。そこで起動失敗、異常終了があった場合のFailSafe機構として、本実施形態ではアプリケーションの生存区間毎に、プレイリスト管理テーブルを設けている。プレイリスト管理テーブルは、あるアプリケーションの生存区間が開始した際、これと同時に行うべき再生制御を規定する情報である。この再生制御とは、プレイリスト情報に基づくAVClip再生であり、プレイリスト情報による再生制御を同時に行うことで、アプリケーション実行と、プレイリスト再生とが同時になされることになる。プレイリスト管理テーブルは、アプリケーションの生存区間毎に設けられるとしたが、プレイリスト管理テーブルが設けられるアプリケーションは、タイトルバウンダリのアプリケーションに限られる。何故ならタイトルアンバウンダリーアプリケーションは、全タイトルを生存区間にしているため、アプリケーション実行と同時にプレイリスト再生を行うという制御は、適合しないからである。
図24(a)は、プレイリスト管理テーブルの内部構成を示す図である。本図に示すようにプレイリスト管理テーブルは、『PL_id_ref』と、『Playback_Attribute』とからなる。
『PL_id_ref』は、プレイリスト識別子に対する”参照値”が記述されることにより、アプリケーションの生存区間において再生可能となるプレイリストがどれであるかを示す。プレイリスト識別子は、ファイルYYYYY.MPLSにおいて、ファイル名として付与された5桁の数値YYYYYで表現される。このYYYYYが記述されることにより、『PL_id_ref』は、対応するTitleにおいて再生可能となるプレイリストがどれであるかを示す。
『AutoPlay』とは、対応するタイトルの分岐と同時に、そのプレイリストを再生させる旨を示す属性である。あるタイトルから、別のタイトルへの分岐があると、アプリケーション管理を行う管理主体(アプリケーションマネージャ)は、その分岐先タイトルにおいて再生可能であり、かつ再生属性がAutoPlayに設定されたプレイリストの再生を開始する。これにより起動属性がAutoPlayに設定されたプレイリストは、タイトル分岐と共に自動的に起動されることになる。
また、再生属性が「Present」である場合、この再生属性が付与されたプレイリストは、他のアプリケーションからの再生要求により再生されることになる。アプリケーション管理を行う管理主体(アプリケーションマネージャ)は、起動中のアプリケーションから、プレイリストの再生要求があると、要求を受けたプレイリストのPL_id_refが、プレイリスト管理テーブルに記述されていて、再生属性が「AutoPlay」か「Present」のいずれかか否かを判定する。「AutoPlay」か「Present」のいずれかであれば、そのプレイリストを再生する。一方、要求を受けたプレイリストのPL_id_refがプレイリスト管理テーブルに記述されていない場合、そのプレイリストを再生しない。アプリケーションの要求によるプレイリスト再生は、この「AutoPlay」か「Present」のいずれかが付与されたプレイリストに限られることになる。「Present」は、再生属性を明示的に指定しない場合に付与されるデフォルトの再生属性であるから、あるプレイリストの再生属性が無指定「−−」であるとそのプレイリストの再生属性はこのPresentであることを意味する。
図26は、カレントタイトルがとり得る三態様(プレイリスト管理テーブル無し(i)、プレイリスト管理テーブル有りで尚且つAutoPlay(ii)、プレイリスト管理テーブル有りで尚且つ無指定(iii))と、直前タイトルにおけるプレイリストの状態(非再生状態、再生中状態)とがとりうる6通りの組合せを示す図である。
また”直前状態=再生中状態”と、”カレントタイトル=プレイリスト管理テーブル無し”との組合せにおいて、分岐先タイトルでのプレイリストの再生は、自動的に停止することになる。
title#2においてアプリケーション管理テーブル、プレイリスト管理テーブルは上述したように設定されているので、title#1側に記載はあるが、title#2側には記載がないapplication#1の実行は停止させられる。同じくtitle#1側に記載があるが、title#2側に記載がないPlayList#1の再生も停止させられる。
title#2側のプレイリスト管理テーブルには、再生可能なプレイリストとしてPlayList#2、PlayList#3が記述されている。そしてAutoPlay属性が付与されたプレイリストはない。そのため、仮にtitle#1開始時において自動再生されたPlayList#1の再生がtitle#2まで継続したとしても、PlayList#1の再生は自動的に終了することになる。
<サウンド管理テーブル>
以降サウンド管理テーブル(SMT)について説明する。
Mixing_Onフラグが0(OFF)に設定された場合、ファイルsound.bdmvによるクリック音を、同じBD-J Objectに属するPLMTにて再生がなされるプレイリストの再生音声にミキシングしない旨を示す。
図30(a)(b)は、STN_Tableにおけるオーディオストリームについてのentry-attributeと、Mixing_Onフラグの設定との因果関係を示す図である。図30(a)において、entry-attributeにおけるaudio_presentation_typeが、“マルチチャネル”を示しているなら、Mixing_Onフラグは、0(OFF)に設定される。図30(b)において、entry-attributeにおけるaudio_presentation_typeが、“非マルチチャネル”を示しているなら、Mixing_Onフラグは、1(ON)に設定される。以上のような設定を行うことで、“マルチチャネル”の再生を行うようなプレイリスト(PlayItem)と、アプリケーションとを同時実行する場合、再生装置における音声再生とのミキシングを無効化することができ、“非マルチチャネル”の再生を行うようなプレイリスト(PlayItem)と、アプリケーションとを同時実行する場合、再生装置における音声再生とのミキシングを有効化することができる。
更に、Title#2の再生時には、図25とは異なるGUIフレームワークと、プレイリストの再生映像とが出力されているものとする。そしてユーザがリモコンを介して、図32に示すように、このGUIフレームワークにおけるボタンを操作したものとする。この場合、このGUIフレームワークを描画したJava(登録商標)アプリケーションのアプリケーション管理テーブルと、同じBD-JObjectに属するサウンド管理テーブルが、Mixing_Onフラグ=0に設定されているなら、ファイルsound.bdmvにおけるサウンドデータは、プレイリストの再生音声にミキシングされない。ここでプレイリストの再生音声が、映画劇中のマルチチャネルのBGMであれば、この映画劇中のBGMのみが出力されることになる。
再生しようとしているAVClipに、5.1Chのサラウンド音声のオーディオストリームと、モノラル音声のオーディオストリームが多重化されていたとしても、PlayItemのSTN_Tableにおいて、そのモノラル音声のオーディオストリームの再生が許可され、5.1Chのサラウンド音声のオーディオストリームの再生が許可されていないような場合は、そのPlayItemに対応するMixing_OnフラグをONにして、クリックオンとのミキシングを実行することができる。こうすることにより、5.1Chのサラウンド音声のオーディオストリームと、モノラル音声のオーディオストリームとが同一のAVClipを構成したとしても、当該AVClipが5.1Chのサラウンド音声の再生を許していないPlayItemにて、再生されるような場合は、そのPlayItemの再生時におけるクリックオンのミキシングを実行することができる。
5.1Chのサラウンド音声と、モノラル音声とが多重化されたAVClipを1つだけ、BD-ROMに記録しておき、5.1Chのサラウンド音声のオーディオストリームの再生が許可しているPlayItem情報と、5.1Chのサラウンド音声のオーディオストリームの再生が許可していないPlayItem情報とを記録しておけば、クリックオンのミキシングを意図するようなタイトルと、ミキシングを意図しないようなタイトルとを、1つのBD-ROMにて供給することができる。
<Movie Object、Java(登録商標)アプリとの関係>
HDMVモードにおけるMovie Objectに、クリック音の発音を意図したようなナビゲーションコマンドが組み込まれておらず、BD-JモードにおけるJava(登録商標)アプリケーションに、クリック音の発音を意図しているようなバイトコードが組み込まれていない場合、つまり、アプリケーションがクリック音の再生を行わないことが明らかである場合、Mixing_Onフラグは、0(OFF)に設定される。逆にクリック音の発音を意図したようなナビゲーションコマンドやバイトコードが存在する場合、Mixing_Onフラグは、1(ON)に設定される。以上のような設定を行うことで、クリック音の再生を行わないアプリケーションと、オーディオの再生を行うようなPlayItemとを同時実行する場合、再生装置におけるミキシングを無効化することができ、クリック音の再生を行うアプリケーションと、オーディオの再生を行うようなPlayItemとを同時実行する場合、再生装置におけるミキシングを有効化することができる。
図33は、本発明に係る再生装置の内部構成を示す図である。本発明に係る再生装置は、本図に示す内部に基づき、工業的に生産される。本発明に係る再生装置は、主としてシステムLSIと、ドライブ装置という2つのパーツからなり、これらのパーツを装置のキャビネット及び基板に実装することで工業的に生産することができる。システムLSIは、再生装置の機能を果たす様々な処理部を集積した集積回路である。こうして生産される再生装置は、BD-ROMドライブ1、リードバッファ2、デマルチプレクサ3、ビデオデコーダ4、ビデオプレーン5、サウンドプロセッサ6、サウンドプロセッサ7、ミキサー8、サウンドコントローラ9、D/Aコンバータ10、InteractiveGraphicsデコーダ11、Interactive Graphicsプレーン12、Presentation Graphicsデコーダ13、PresentationGraphicsプレーン14、JPEGデコーダ15、Stillプレーン16、合成部17、STC-delta付加部18、ATC-delta付加部19、ローカルストレージ20、命令ROM21、ユーザイベント処理部22、PSRセット23、CPU24、シナリオメモリ25、ローカルメモリ26から構成される。
BD-ROMドライブ1は、BD-ROMのローディング/イジェクトを行い、BD-ROMに対するアクセスを実行する。
リードバッファ2は、FIFOメモリであり、BD-ROMから読み出されたTSパケットが先入れ先出し式に格納される。
ビデオプレーン5は、非圧縮形式のピクチャを格納しておくためのプレーンである。プレーンとは、再生装置において一画面分の画素データを格納しておくためのメモリ領域である。ビデオプレーン5における解像度は1920×1080であり、このビデオプレーン5に格納されたピクチャデータは、16ビットのYUV値で表現された画素データにより構成される。ビデオプレーン5では、ビデオストリームにおける一フレーム毎の再生映像を、スケーリングすることができる。スケーリングとは、一フレーム毎の再生画像をビデオプレーン5全体の1/4(クオータという)、1/1(フルスケールという)のどちらかに変化させることである。かかるスケーリングを、BD-JモードにおいてCPU24からの指示に従い実行するので、ビデオストリームの再生画像を、画面の隅に追いやったり、全面的に出すという画面演出が可能になる。
サウンドプロセッサ7は、BD-ROMから読み出されたファイルsound.bdmvをプリロードしておくプリロードメモリ7aと、プリロードされたファイルsound.bdmvにおける複数のサウンドデータのうち、CPU24により指示されたものをデコードして、PCM状態のオーディオデータを出力するオーディオデコーダ7bとを含む。プリロードバッファ7aへのプリロードは、BD-ROMの装填時やタイトル切替時に行うことが望ましい。何故なら、AVClipの再生中にファイルsound.bdmvを読み出そうとすると、AVClipとは別のファイルを読み出すための光ピックアップのシークが発生するからである。一方、BD-ROMの装填時やタイトル切替時には、AVClipの再生が継続していることは希なので、かかるタイミングにファイルsound.bdmvを読み出すことにより、AVClip再生が途切れないことを、保証することができる。
I-Graphicsデコーダ(IGデコーダ)11は、BD-ROM又はローカルストレージ20から読み出されたIGストリームをデコードして、非圧縮グラフィクスをInteractiveGraphicsプレーン12に書き込む。
P-Graphicsデコーダ13は、BD-ROM又はローカルストレージ20から読み出されたPGストリームをデコードして、非圧縮グラフィクスをPresentationGraphicsプレーン11に書き込む。P-Graphicsデコーダ13によるデコードにより、字幕が画面上に現れることになる。
JPEGデコーダ15は、BD-ROM又はローカルストレージ20に記録されているJPEGデータをデコードして、Stillプレーン16に書き込む。
Stillプレーン16は、JPEGデータを展開することで得られた非圧縮のグラフィクスデータが格納されるプレーンである。このグラフィクスデータは、Java(登録商標)アプリが描画する、GUIフレームワークのいわゆる“壁紙”として用いられる。
STC_delta付加部18は、System Time Clock(STC)を生成する。そしてSTC_Seuenceの切り換わり時において、それまでのSTC_SeuenceにおけるSTC値(STC1)に、STC_deltaと呼ばれるオフセット値を加算することにより、新しいSTC_SeuenceのSTC値(STC2)を求めて、それまでのSTC_SeuenceにおけるSTC値(STC1)と、新しいSTC_SeuenceのSTC値(STC2)とを連続した値にする。
STC_delta=PTS1(1stEND)+Tpp−PTS2(2ndSTART)
として表現される。以上のようにSTC_deltaを求め、これが足し合わされたクロックの計数値を各デコーダに出力する。これにより各デコーダは、2つのSTC_Seuenceにあたるストリームを途切れなく再生してゆくことができる。以上により、1つのAVClipの中に、2以上のSTC_Seuenceが存在したとしても、また、連続して再生されるべき2以上のAVClipのそれぞれが、異なるSTC_Seuenceをもっていたとしても、これらのSTC_Seuence間のデコード処理を、シームレスに実行することができる。
1) STC2(2ndSTART)>STC2(1stEND)をみたすこと、
ここでSTC2(1stEND)は、STC1(1stEND)を、STC2の時間軸に投影した値であり、STC2(1stEND)=STC1(1stEND)-STC_deltaという計算式で与えられる。
2) TS1からのTSパケットの取り出しと、TS2からのTSパケットの取り出しとが、同じ時間軸に投影されたSTC1と、STC2とにより定義され、バッファのアンダーフローや、オーバーフローをもたらさないこと。
ローカルストレージ20は、webサイトからダウンロードされたコンテンツ等、BD-ROM以外の記録媒体、通信媒体から供給されたコンテンツを、メタデータと共に格納しておくためのハードディスクである。このメタデータは、ダウンロードコンテンツをローカルストレージ20にバインドして管理するための情報であり、このローカルストレージ20をアクセスすることで、BD-Jモードにおけるアプリケーションは、ダウンロードコンテンツ長さを利用した様々な処理を行うことができる。
命令ROM21は、再生装置の制御を規定するソフトウェアを記憶している。
ユーザイベント処理部22は、リモコンや再生装置のフロントパネルに対するキー操作に応じて、その操作を行うユーザイベントをCPU24に出力する。
PSR4は、1〜100の値に設定されることで、現在の再生時点が属するタイトルを示し、0に設定されることで、現在の再生時点がトップメニューであることを示す。
PSR6は、0〜999の値に設定されることで、現在の再生時点が属するプレイリスト(カレントPL)の番号を示す。
PSR8は、0〜OxFFFFFFFFの値に設定されることで、45KHzの時間精度を用いて現在の再生時点(カレントPTM(PresentationTiMe))を示す。以上のPSR4〜PSR8により、図18(a)におけるBD-ROM全体の時間軸において、現在の再生時点はどこであるかを特定することができる。
シナリオメモリ25は、カレントのPL情報やカレントのClip情報を格納しておくためのメモリである。カレントPL情報とは、BD-ROMに記録されている複数プレイリスト情報のうち、現在処理対象になっているものをいう。カレントClip情報とは、BD-ROMに記録されている複数Clip情報のうち、現在処理対象になっているものをいう。
以上が、本実施形態に係る再生装置のハードウェア構成である。続いて本実施形態に係る再生装置のソフトウェア構成について説明する。
a)BD Player Deviceの第1階層、
b)BD Player Modelの第2階層、
c)Application Runtime Enviromentの第3階層からなる。
b2)Playback Control Engine32の層
b1)Virtual File System30及びPresentation Engine31の層
からなり、自身より上位の階層に対し、ファンクションAPIを提供する。
第3階層”Application Runtime Enviroment”は、以下のc1),c2)の階層からなる。つまり、
c1)モジュールマネージャ34が存在する層、
c2)BD-Jプラットフォーム35が存在する層
からなる。
Virtual File System30は、ローカルストレージ20に格納されたダウンロードコンテンツを、BD-ROMにおけるディスクコンテンツと一体的に取り扱うための仮想的なファイルシステムである。ここでローカルストレージ20に格納されたダウンロードコンテンツは、SubClip、Clip情報、プレイリスト情報を含む。このダウンロードコンテンツにおけるプレイリスト情報はBD-ROM及びローカルストレージ20のどちらに存在するClip情報であっても、指定できる点で、BD-ROM上のプレイリスト情報と異なる。この指定にあたって、VirtualFile System30上のプレイリスト情報は、BD-ROMやローカルストレージ20におけるファイルをフルパスで指定する必要はない。BD-ROM上のファイルシステムやローカルストレージ20上のファイルシステムは、仮想的な1つのファイルシステム(VirtualFile System30)として、認識されるからである。故に、PlayItem情報におけるClip_Information_file_nameは、Clip情報の格納したファイルのファイルボデイにあたる5桁の数値を指定することにより、VirtualFile System30、BD-ROM上のAVClipを指定することができる。Virtual File System30を介してローカルストレージ20の記録内容を読み出し、BD-ROMの記録内容と動的に組み合わせることにより、様々な再生のバリエーションを産み出すことができる。ローカルストレージ20と、BD-ROMとを組合せてなるディスクコンテンツは、BD-ROMにおけるディスクコンテンツと対等に扱われるので、本願における”BD-ROM”は、ローカルストレージ20+BD-ROMの組合せからなる仮想的な記録媒体をも含むことにする。
Change)、アングル切り換え(AngleChange)といった機能である。AV再生ファンクションを実現するべく、Presentation Engine31は、リードバッファ2上に読み出されたAVClipのうち、所望に時刻にあたる部分のデコードを行うよう、ビデオデコーダ4、P-Graphicsデコーダ13、I-Graphicsデコーダ10、オーディオデコーダ6を制御する。所望の時刻としてPSR8(カレントPTM)に示される箇所のデコードを行わせることにより、AVClipにおいて、任意の時点を再生を可能することができる。
以上がPresentation Engine31〜モジュールマネージャ34についての説明である。続いてBD-Jプラットフォーム35について説明する。
<Java(登録商標)仮想マシン36>
図35は、Java(登録商標)仮想マシン36の内部構成を示す図である。本図に示すようにJava(登録商標)仮想マシン36は、図33に示したCPU24と、ユーザクラスローダ52、メソッドエリア53、ワークメモリ54、スレッド55a,b・・・n、Java(登録商標)スタック56a,b・・・nとから構成される。
ワークメモリ54は、いわゆるヒープエリアであり、様々なクラスファイルのインスタンスが格納される。図34に示したアプリケーションマネージャ37は、このワークメモリ54に常駐するレジデントアプリケーションである。ワークメモリ54には、これらレジデント型のインスタンスの他に、メソッドエリア53に読み出されたクラスファイルに対応するインスタンスが格納される。このインスタンスが、アプリケーションを構成するxletプログラムである。かかるxletプログラムをワークメモリ54に配置することによりアプリケーションは実行可能な状態になる。
スレッド55a,b・・・nは、ワークメモリ54に格納されたメソッドを実行する論理的な実行主体であり、ローカル変数や、オペランドスタックに格納された引数をオペランドにして演算を行い、演算結果を、ローカル変数又はオペランドスタックに格納する。図中の矢印ky1,ky2,kynは、ワークメモリ54からスレッド55a,b・・・nへのメソッド供給を象徴的に示している。物理的な実行主体がCPU唯1つであるのに対し、論理的な実行主体たるスレッドは、最大64個Java(登録商標)仮想マシン36内に存在し得る。この64個という数値内において、スレッドを新規に作成することも、既存のスレッドを削除することも可能であり、スレッドの動作数は、Java(登録商標)仮想マシン36の動作中において増減し得る。スレッドの数は適宜増やすことができるので、複数スレッドにより1つのインスタンスの並列実行を行い、インスタンスの高速化を図ることもできる。本図ではCPU24と、スレッドとの対応関係は、1対多の関係にしているが、CPUが複数ある場合、CPUとスレッドとの対応関係は多対多の関係になりうる。スレッド55a,b・・・nによるメソッド実行は、メソッドをなすバイトコードを、CPU24のネイティブコードに変換した上、CPU24に発行することでなされる。このネイティブコード変換については、本願の主眼から外れるため、説明を省く。
<アプリケーションマネージャ37>
アプリケーションマネージャ37は、Java(登録商標)仮想マシン36内のワークメモリ上で動作するシステムソフトウェアであり、タイトル分岐が発生する度に、分岐前タイトルでは実行されていないが、新たなタイトルではAutoRunの起動属性を有するアプリケーションを起動するようJava(登録商標)仮想マシン36に指示する。それと共に、分岐前タイトルでは実行されていたが、新たなタイトルを生存区間としないアプリケーションを終了させる。これら起動制御及び終了制御は、カレントBD-JObjectにおけるアプリケーション管理テーブルを参照した上でなされる。
図36における☆1,☆2,☆3は、アプリケーション管理テーブル参照(☆1)、Java(登録商標)仮想マシン36に対するアプリケーション起動指示(☆2)、Java(登録商標)仮想マシン36による、Java(登録商標)アーカイブファイルに対する読み出し指示(☆3)、Java(登録商標)アプリケーションを定義するクラスファイルのクラスロード(☆4,5,6)という一連の過程を模式化して示す。この起動指示によりJava(登録商標)仮想マシン36は、ローカルメモリ26からワークメモリにxletプログラムを読み出す。
図37における◎1,2,3,4は、Virtual File System30経由のプレイリスト情報読み出し(◎1)、プレイリスト情報を構成するPlayItem情報の解読(◎2)、VirtualFile System30経由のClip情報読み出し(◎3)、Clip情報の解読(◎4)を模式化したものである。以上の過程を経てClip情報、プレイリスト情報が解読されれば、AVClipを構成するTSパケットを、VirtualFile System30を通じてPresentation Engine31に引き渡す。このようにしてPresentation Engine31にTSパケットが順次渡れば、PresentationEngine31はAVClipを構成するTSパケットをデコーダに出力して、プレーンに表示させる。図中の☆1,2,3,4は、AVClipを構成するTSパケットの読み出し(☆1,2)、VirtualFile System30からPresentation Engine31へのTSパケット引き渡し(☆3)、デコーダへのTSパケット投入(☆4)、デコーダから各種プレーンへのデコード結果出力(☆5)を模式的に示している。
もし存在するのであれば、前のタイトルではPLMTに記載されていなかったが、カレントタイトルでは、PLMTに記載されており、AutoPlay属性が付与されているプレイリストの再生を開始させる(ステップS10)。
一方このステップS18がNoであればステップS23、S24、S16、S18からなるループ処理を実行することになる。本ループ処理における制御変数は、再起動カウンタである。再起動カウンタは、アプリケーションの再起動回数を規定するカウンタである。本再起動カウンタは、本フローチャートの起動時にリセットされ、ステップS23において、0か否かの判定がなされる。0でない場合、ステップS24において再起動カウンタはデクリメントされる。以上のステップS23、S24、S16、S18〜ステップS19からなるループ処理により、再起動カウンタが0でない限り、AutoRunアプリケーションの起動は繰り返されることになる。かかる繰り返しにより、アプリケーションの起動が保証されることになる。
以上のように本実施形態によれば、マルチチャネルでの音声出力を意図するような再生制御の実行時にはサウンドミキシングを無効化しておき、マルチチャネルでの音声出力を意図しないような再生制御の実行時にはサウンドミキシングを有効化しておくことができる。
クリック音の導入により“マルチチャネルの音声出力が途切れるのではないか”という不安の呪縛から、制作スタジオを解放することができるので、映画作品作成にあたってのクリック音の導入に弾みをつけることができる。
ステレオ音声を展開した後のデータ量はそれ程大きい訳ではなく、LPCM状態に展開した後に、サウンドミキシングを行っても、デジタル出力が可能になることもある。このように、ステレオ音声の展開後のデータ量はそれ程大きくないと期待でき、デジタル出力が可能であることは確認し得た場合、マルチチャネルをONに設定してもよい。
第1実施形態では、プレイリストの自動再生がなされたアプリケーションの生存区間毎にMixing_Onフラグを設けたが、これは見方を変えると、プレイリストと、アプリケーション生存区間とが等価であり、プレイリストを構成する再生区間毎に、Mixing_Onフラグによる制御が及ぶと考えることができる。
図40(a)は、第2実施形態に係るプレイリスト情報の内部構成を示す図である。本図が、図8(a)に示したプレイリスト情報の内部構成と異なるのは、PlayItem情報内にMixing_Onフラグが設けられている点である。図40(b)は、PlayItem情報内に設けられた、Mixing_Onフラグの内容を示す図である。
Mixing_Onフラグが0に設定された場合、ファイルsound.bdmvによるクリック音を、PlayItemの再生音声にミキシングしない旨を示す。
ファイルsound.bdmvによるクリック音をミキシングするかどうかを、プレイリストの単位で規定することができる。そして、このMixing_Onフラグをどのような値に設定するかは、そのPlayItem情報が有するSTN_Tableの設定内容に応じたものとなる。
以降図41のフローチャートを参照して、Playback Control Engine32による具体的な制御手順を説明する。
その後、PlayItem#xがカレントプレイリストの最後のPIであるかの判定がなされる(ステップS109)。
本フローチャートにおいて、ステップS115〜ステップS117は、ステップS103〜ステップS110が一巡される毎に実行されるステップである。ステップS115は、PlayItem#xにおけるMixing_Onフラグが1であるか否かの判定を行う。もしMixing_Onフラグが1であるなら、サウンドミキシングを有効化するようサウンドコントローラ9に指示し(ステップS116)、もしMixing_Onフラグが0であるなら、サウンドミキシングを無効化するようサウンドコントローラ9に指示する(ステップS117)。
またクリック音に限らず、WWWサイトからダウンロードした他のオーディオストリームとのサウンドミキシングを実現する場合であっても、そのサウンドミキシングの有効化/無効化をMixing_Onフラグに規定しておくことができる。
第1実施形態においてJava(登録商標)仮想マシンにおけるプレイリスト再生は、BD-J
Object内のプレイリスト管理テーブルを用いて規定することができた。ここで問題になるのがプレイリスト管理テーブルである。つまりプレイリストを再生してよいか否かは、BD-JObject毎のプレイリスト管理テーブルに記述されているから、あるTitleでは再生可能であるが、別のTitleでは再生不可能になることがある。またプレイリスト再生は可能であったとしても、著作権保護の観点から、ある種のアプリケーションからの再生を禁じたい場合がある。かかるプレイリスト再生の制限を実現するため、第3実施形態では、Java(登録商標)プラットフォーム35にパーミッションコントローラが設けられている。
続いてプレイリスト再生が要求された場合のアプリケーションマネージャ37の処理について説明する。第3実施形態に係るアプリケーションマネージャ37は、図43のフローチャートに従って処理を行う。
サクセス応答がなければ、プレイリスト再生失敗を示すイベントを要求元アプリケーションに出力する(ステップS56)。一方、ステップS52において要求元アプリケーションを再生する権利が要求元アプリケーションになければ、プレイリスト再生不可を示すイベントを要求元アプリケーションに出力する(ステップS57)。
第1実施形態では、Title開始時において、再生を開始したいプレイリストにAutoPlayを示す再生属性を付与して、AutoPlayPLの再生を再生装置に命じていた。これに対し本実施形態では、アンバウンダリーアプリケーションをBD-ROMに記録しておき、Title開始時にあたって、自動的に再生を開始すべきTitleをアンバウンダリーアプリケーションに選択させる改良に関する。
アプリケーションマネージャ37は、Titleの分岐が生じ、プレイリスト管理テーブルを参照した際、そのプレイリスト管理テーブルにAutoPlayPLが存在するか否かを判定する。AutoPlayPLが無ければ、プレイリスト管理テーブルをPlaybackControl Engine32に引き渡して、このプレイリスト管理テーブルに記載されているプレイリストのうち、どれかを自動的に再生するようPlaybackControl Engine32に要求する。
(第5実施形態)
本実施形態は、タイトル切替時において、サウンドミキシングをあらかじめ無効化しておく改良に関する。タイトル切替時には、ファイルsound.bdmvの読み出しが発生することがあり得るので、かかる切替時には、デフォルトとして、サウンドミキシングをあらかじめ無効化しておく。こうすることにより、ファイルsound.bdmvがプリロードバッファ7b内に存在しないことによる、クリックオン再生の途切れを防止することができる。(第6実施形態)
本実施形態は、xletプログラムがJMF(Java(登録商標) Media FrameWork)方式のインターフェイスを利用して、mplsファイルに対するインスタンス(JMFプレーヤインスタンス)を生成することにより、プレイリスト再生を再生装置に命じる場合の実施形態である。
第1実施形態では、サウンドミキシングの有効化あるいは無効化等をサウンドコントローラ9に指示するための機能をアプリケーションマネージャ37にもたせたが、本実施形態は、かかる機能をJava(登録商標)アプリケーションにもたせる実施形態である。
そこで本実施形態では、かかる機能の呼出をJava(登録商標)アプリケーションから受け付けるためのAPI(Application Interface)をJava(登録商標)プラットフォーム35にもたせる。そうして、サウンドミキシングの有効化あるいは無効化を要求する機能呼出をJava(登録商標)アプリケーションが実行した場合、サウンドミキシングの有効化あるいは無効化等をサウンドコントローラ9に指示する。
(第8実施形態)
再生装置にPCMでのサラウンド音声の伝送が可能な出力形態が存在し、その出力形態がユーザにより選択されている場合、ミキシング音声の再エンコードは不要であるため、そのまま出力することが可能である場合がある。かかる出力形態には、HDMIでの出力形態、アナログでの出力形態がある。
以降、本実施形態にかかるPSRの内容について説明する。本実施形態では、PSRセット23のうち、21番目のPSR(PSR21),22番目のPSR(PSR22)に以下のような改良が加えられている。
(備考)
以上の説明は、本発明の全ての実施行為の形態を示している訳ではない。下記(A)(B)(C)(D)・・・・・の変更を施した実施行為の形態によっても、本発明の実施は可能となる。本願の請求項に係る各発明は、以上に記載した複数の実施形態及びそれらの変形形態を拡張した記載、ないし、一般化した記載としている。拡張ないし一般化の程度は、本発明の技術分野の、出願当時の技術水準の特性に基づく。
先ず初めに、BD-ROMをどのような筋書きで再生させるかを決めるかを企画して(企画工程)、動画収録、音声収録等の素材作成を行い(素材作成工程)、企画工程において作成された筋書きから、ボリューム構成情報を作成する(シナリオ作成工程)。
その後、ビデオ素材、オーディオ素材、字幕素材、メニュー素材のそれぞれをエンコードすることにより、エレメンタリストリームを得る(素材エンコード工程)。その後、複数のエレメンタリストリームの多重化を行う(多重化工程)。
ここで本発明に係る記録媒体の応用層フォーマットは、プログラミング言語で記述されたクラス構造体のインスタンスであり、BD-ROM規格、BD-J規格に規定された構文に基づいて、クラス構造体のインスタンスを記述することで、BD-Jobject,Clip情報,PlayList情報等を作成することができる。この場合、テーブル形式のデータは、プログラミング言語のfor文を用いて定義することができ、その他、特定の条件下のみ、必要になるようなデータは、if文を用いて定義することができる。
最後にプレス工程を行う。
以上の工程を経て、各実施形態に示した記録媒体(BD-ROM)を作ることができる。
・本発明に係るプログラムの生産形態
本発明に係るプログラムは、以下のようにして作ることができる。先ず初めに、ソフトウェア開発者は、プログラミング言語を用いて、各フローチャートや、機能的な構成要素を実現するようなソースプログラムを記述する。この記述にあたって、ソフトウェア開発者は、プログラミング言語の構文に従い、クラス構造体や変数、配列変数、外部関数のコールを用いて、各フローチャートや、機能的な構成要素を具現するソースプログラムを記述する。
コンパイラによる翻訳は、構文解析、最適化、資源割付、コード生成といった過程からなる。構文解析では、ソースプログラムの字句解析、構文解析および意味解析を行い、ソースプログラムを中間プログラムに変換する。最適化では、中間プログラムに対して、基本ブロック化、制御フロー解析、データフロー解析という作業を行う。資源割付では、ターゲットとなるプロセッサの命令セットへの適合を図るため、中間プログラム中の変数をターゲットとなるプロセッサのプロセッサが有しているレジスタまたはメモリに割り付ける。コード生成では、中間プログラム内の各中間命令を、プログラムコードに変換し、オブジェクトプログラムを得る。
(i)組込プログラムとしての使用
本発明に係るプログラムを組込プログラムとして使用する場合、プログラムにあたるロードモジュールを、基本入出力プログラム(BIOS)や、様々なミドルウェア(オペレーションシステム)と共に、命令ROMに書き込む。こうした命令ROMを、制御部に組み込み、CPUに実行させることにより、本発明に係るプログラムを、再生装置の制御プログラムとして使用することができる。
再生装置が、ハードディスク内蔵モデルである場合は、基本入出力プログラム(BIOS)が命令ROMに組み込まれており、様々なミドルウェア(オペレーションシステム)が、ハードディスクにプレインストールされている。また、ハードディスクから、システムを起動するためのブートROMが、再生装置に設けられている。
(D)本発明に係るシステムLSIの生産・使用行為
システムLSIとは、高密度基板上にベアチップを実装し、パッケージングしたものをいう。複数個のベアチップを高密度基板上に実装し、パッケージングすることにより、あたかも1つのLSIのような外形構造を複数個のベアチップに持たせたものも、システムLSIに含まれる(このようなシステムLSIは、マルチチップモジュールと呼ばれる。)。
これらのピンは、ドライブ装置との入出力インターフェイス、リモコン装置との入力インターフェイス、テレビとのインターフェイス、その他、IEEE1394インターフェイスやPCIバスとのインターフェイスとしての役割を担っている。システムLSIにおけるピンには、こうしたインターフェイスの役割が存在するので、システムLSIにおけるこれらのピンに、ドライブ装置等や再生装置の各種回路を接続することにより、システムLSIは、再生装置の中核としての役割を果たす。
先に“組込プログラムとしての使用”で述べたように、命令ROMには、プログラムにあたるロードモジュールや、基本入出力プログラム(BIOS)、様々なミドルウェア(オペレーションシステム)が書き込まれる。本実施形態において、特に創作したのは、このプログラムにあたるロードモジュールの部分なので、プログラムにあたるロードモジュールを格納した命令ROMを、ベアチップとしてパッケージングすることにより、本発明に係るシステムLSIは生産することができる。
尚、上述のようにして生成される集積回路は、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
(F)各実施形態におけるビデオストリームは、BD-ROM規格のAVClipであったが、DVD-Video規格、DVD-Video Recording規格のVOB(VideoObject)であってもよい。VOBは、ビデオストリーム、オーディオストリームを多重化することにより得られたISO/IEC13818-1規格準拠のプログラムストリームである。またAVClipにおけるビデオストリームは、MPEG4やWMV方式であってもよい。更にオーディオストリームは、Linear-PCM方式、Dolby-AC3方式、MP3方式、MPEG-AAC方式、dts方式であってもよい。
2 リードバッファ
3 デマルチプレクサ
4 ビデオデコーダ
5 ビデオプレーン
6 サウンドプロセッサ
7 サウンドプロセッサ
8 ミキサー
9 サウンドコントローラ
10 D/Aコンバータ
11 Interactive Graphicsデコーダ
12 Interactive Graphicsプレーン
13 Presentation Graphicsデコーダ
14 Presentation Graphicsプレーン
15 JPEGデコーダ
16 Stillプレーン
17 合成部
18 STC-delta付加部
19 ATC-delta付加部
20 ローカルストレージ
21 命令ROM
22 ユーザイベント処理部
23 PSRセット
24 CPU
25 シナリオメモリ
26 ローカルメモリ
Claims (19)
- 多重化されたビデオストリーム及びオーディオストリームを含むデジタルストリームと、アプリケーションと、クリック音として出力するためのサウンドデータとが記録された記録媒体であって、
前記記録媒体には管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとが更に記録されており、
前記管理情報は、
前記アプリケーションの実行中において、同時に開始すべきデジタルストリームの再生制御を示す情報であり、
前記ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報と、前記再生経路情報の属性を示す属性情報とを含み、
前記フラグは、
前記実行されるアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記再生制御時におけるデジタルストリームの音声出力とをミキシングするか否かを示し、
前記管理情報により示される再生制御とは、
前記再生経路情報に示される再生経路に従って、前記デジタルストリームを再生すること及び前記再生経路情報の属性を示す属性情報を用いて前記再生経路情報に示された再生経路に従ったデジタルストリームの再生の開始を制御する
ことを特徴とする記録媒体。 - 多重化されたビデオストリーム及びオーディオストリームを含むデジタルストリームと、アプリケーションと、クリック音として出力するためのサウンドデータとが記録された記録媒体であって、
前記記録媒体には管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとが更に記録されており、
前記管理情報は、
前記アプリケーションの実行中において、同時に開始すべきデジタルストリームの再生制御を示す情報であり、
前記ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報を複数含み、
前記フラグは、
前記実行されるアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記再生制御時におけるデジタルストリームの音声出力とをミキシングするか否かを示し、
前記記録媒体には更に、生存区間がないタイトルアンバウンダリーアプリケーションが記録されており、
前記タイトルアンバウンダリーアプリケーションは、前記記録媒体に記録されている複数の再生経路情報のうち、何れか1つを、前記再生装置における状態レジスタの格納値に応じて選択する処理を行い、
前記所定の再生属性とは、前記タイトルアンバウンダリーアプリケーションの選択を待って再生される旨を示す再生属性である
ことを特徴とする記録媒体。 - 前記管理情報は、エントリー情報を含み、
前記エントリー情報は、
前記デジタルストリームの再生制御時において、音声出力が可能となるオーディオストリームを示し、
前記フラグは、
音声出力可能とされているオーディオストリームが、マルチチャネル属性をもっている場合、ミキシング不可を示すよう設定され、
前記音声出力可能とされているオーディオストリームが、マルチチャネル属性をもっていない場合、ミキシング可能を示すよう設定される
ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の記録媒体。 - 前記属性情報とは、再生経路情報に示される再生経路を用いた再生を自動的に開始する旨を示す属性であり、
前記デジタルストリーム再生の同時実行は、
再生経路情報に自動再生を示す属性情報が付加されている場合になされる、ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の記録媒体。 - 前記フラグは、
クリック音の再生を意図した命令又はコードが、前記アプリケーションを構成するプログラムの中に存在する場合、ミキシング不可を示すよう設定され、
クリック音の再生を意図した命令又はコードが、前記アプリケーションを構成するプログラムの中に存在しない場合、ミキシング可能を示すよう設定される
ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の記録媒体。 - アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生装置であって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出手段と、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するプラットフォーム部と、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御エンジン部と、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、前記実行中のアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、前記管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシング部と、
を備え、
前記管理情報は、
前記ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報と、前記再生経路情報の属性を示す属性情報とを含み、
前記プラットフォーム部は、前記属性情報に基づき前記再生制御エンジンを制御し、
前記再生制御エンジンに基づく再生制御とは、所定の前記再生属性情報が付加された前記再生経路情報に示される再生経路に従って、前記デジタルストリームを再生する
ことを特徴とする再生装置。 - アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生装置であって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出手段と、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するプラットフォーム部と、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御エンジン部と、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、前記実行中のアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、前記管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシング部と、
を備え、
前記管理情報は、ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報を複数含み、
前記記録媒体には更に、生存区間がないタイトルアンバウンダリーアプリケーションが記録されており、
前記タイトルアンバウンダリーアプリケーションは、前記記録媒体に記録されている複数の再生経路情報のうち、何れか1つを、前記再生装置における状態レジスタの格納値に応じて選択する処理を行い、
前記所定の再生属性とは、前記タイトルアンバウンダリーアプリケーションの選択を待って再生される旨を示す再生属性である
ことを特徴とする再生装置。 - 前記管理情報は、エントリー情報を含み、
前記エントリー情報は、
前記デジタルストリームの再生制御時において、音声出力が可能となるオーディオストリームを示し、
前記フラグは、
音声出力可能とされているオーディオストリームが、マルチチャネル属性をもっている場合、オンを示すよう設定され、
前記音声出力可能とされているオーディオストリームが、マルチチャネル属性をもっていない場合、オフを示すよう設定され、
前記再生制御エンジンは、
デジタルストリームに多重化されているオーディオストリームのうち、エントリー情報において音声出力可能と示されているもののみをデコードして、音声出力を行い、
前記サウンドミキシングは、フラグに基づき、音声出力とのミキシングを実行する
ことを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の再生装置。 - 所定の再生属性とは、再生経路情報に示される再生経路を用いた再生を自動的に開始する旨を示す属性であり、
前記プラットフォーム部が前記再生制御エンジンに対しデジタルストリーム再生の同時実行を指示するのは、
再生経路情報に自動再生を示す属性情報が付加されている場合である、ことを特徴とする請求項6記載の再生装置。 - 前記プラットフォーム部は、
何れかの再生経路情報を指定した再生がアプリケーションから命じられた場合、当該アプリケーションの正当性を認証するパーミッションコントローラを備え、
前記再生制御エンジン部が再生経路情報に基づく再生を行うのは、パーミッションコントローラが正当性ありと認証した場合である
ことを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の再生装置。 - プラットフォーム部は、再生経路情報に基づく再生を行うアプリケーションが存在する場合、当該アプリケーションが再生可能な再生経路情報を判定して、当該アプリケーションに通知し、
前記再生制御エンジン部による再生は、通知された再生経路情報に基づく
ことを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の再生装置。 - 前記再生装置は、
アプリケーションの実行画像を格納する第1プレーンと、
映像として出力されるべき再生画像を格納する第2プレーンと、
アプリケーションの実行画像を親画面に配置し、再生制御時における映像出力を子画面に配置した合成画像を出力する合成部とを含む
ことを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の再生装置。 - 前記プラットフォーム部は更に、
アプリケーションが起動されるまでのスタートアップディレイにおいて、デジタルストリームの再生画像を主画像とするよう、第1プレーンの格納内容をスケーリングする制御を行い、
前記合成画像を、アプリケーションが正常に起動した後に出力する
ことを特徴とする請求項12記載の再生装置。 - アプリケーションの実行を管理すると共に、デジタルストリームの再生をコンピュータに実行させる管理プログラムであって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出ステップと、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するステップと、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御ステップと、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、アプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシングステップと
をコンピュータに実行させ、
前記管理情報は、
前記ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報と、前記再生経路情報の属性を示す属性情報とを含み、
前記再生制御ステップにおける前記管理情報により示される再生制御とは、
前記再生経路情報に示される再生経路に従って、前記デジタルストリームを再生すること及び前記再生経路情報の属性を示す属性情報を用いて前記再生経路情報に示された再生経路に従ったデジタルストリームの再生の開始を制御することである管理プログラム。 - アプリケーションの実行を管理すると共に、デジタルストリームの再生をコンピュータに実行させる管理プログラムであって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出ステップと、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するステップと、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御ステップと、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、アプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシングステップと
をコンピュータに実行させ、
前記管理情報は、ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報を複数含み、
前記管理プログラムは更に、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションであって、生存区間がないタイトルアンバウンダリーアプリケーションが、前記記録媒体に記録されている複数の再生経路情報のうち、何れか1つを、前記再生装置における状態レジスタの格納値に応じて選択する選択ステップを備え、
前記所定の再生属性とは、前記選択ステップにおけるタイトルアンバウンダリーアプリケーションの選択を待って再生される旨を示す再生属性である
ことを特徴とする管理プログラム。 - アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生方法であって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出ステップと、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するステップと、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御ステップと、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、前記実行中のアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、前記管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシングステップとを含み、
前記管理情報は、
前記ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報と、前記再生経路情報の属性を示す属性情報とを含み、
前記再生制御ステップにおける前記管理情報により示される再生制御とは、
前記再生経路情報に示される再生経路に従って、前記デジタルストリームを再生すること及び前記再生経路情報の属性を示す属性情報を用いて前記再生経路情報に示された再生経路に従ったデジタルストリームの再生の開始を制御する
ことである再生方法。 - アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生方法であって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出ステップと、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するステップと、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御ステップと、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、前記実行中のアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、前記管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシングステップと
を含み、
前記管理情報は、ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報を複数含み、
前記管理プログラムは更に、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションであって、生存区間がないタイトルアンバウンダリーアプリケーションが、前記記録媒体に記録されている複数の再生経路情報のうち、何れか1つを、前記再生装置における状態レジスタの格納値に応じて選択する選択ステップを備え、
前記所定の再生属性とは、前記選択ステップにおけるタイトルアンバウンダリーアプリケーションの選択を待って再生される旨を示す再生属性である
ことである再生方法。 - アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生装置に組み込まれる集積回路であって、
アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生装置であって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出手段と、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するプラットフォーム部と、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御エンジン部と、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、前記実行中のアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、前記管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシング部とを備え、
前記管理情報は、
前記ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報と、前記再生経路情報の属性を示す属性情報とを含み、
前記プラットフォーム部は、前記属性情報に基づき前記再生制御エンジンを制御し、
前記再生制御エンジンに基づく再生制御とは、
所定の前記再生属性情報が付加された前記再生経路情報に示される再生経路に従って、前記デジタルストリームを再生する
ことを特徴とする集積回路。 - アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生装置に組み込まれる集積回路であって、
アプリケーションを実行すると共に、デジタルストリームを再生する再生装置であって、
管理情報と、前記管理情報に対応するフラグとを記録媒体から読み出す読出手段と、
前記記録媒体に記録されたアプリケーションを実行するプラットフォーム部と、
前記アプリケーションの実行中に、前記管理情報に示された再生制御を実行することにより、同時にデジタルストリームを再生して、映像出力及び音声出力を行う再生制御エンジン部と、
前記管理情報に対応したフラグがオンである場合、前記実行中のアプリケーションに対するユーザ操作に応じたサウンドデータを用いたクリック音の出力と、前記デジタルストリームの音声出力とのミキシングを実行し、前記管理情報に対応したフラグがオフである場合、当該ミキシングを実行しないミキシング部とを備え、
前記管理情報は、ビデオストリーム上の再生開始時刻及び再生終了時刻の組みを示すことにより、再生経路を規定する再生経路情報を複数含み、
前記記録媒体には更に、生存区間がないタイトルアンバウンダリーアプリケーションが記録されており、
前記タイトルアンバウンダリーアプリケーションは、前記記録媒体に記録されている複数の再生経路情報のうち、何れか1つを、前記再生装置における状態レジスタの格納値に応じて選択する処理を行い、
前記所定の再生属性とは、前記タイトルアンバウンダリーアプリケーションの選択を待って再生される旨を示す再生属性である
ことを特徴とする集積回路。
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-
2007
- 2007-07-10 JP JP2007180746A patent/JP4084833B2/ja active Active
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JP2009159362A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Alpine Electronics Inc | ビデオディスク及びビデオ再生装置 |
WO2009128232A1 (ja) * | 2008-04-16 | 2009-10-22 | パナソニック株式会社 | 再生装置、再生方法、プログラム |
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