JP2007274541A - 集中型無線伝送システム、無線伝送装置及び無線端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信品質を向上できる集中型無線伝送システムや無線伝送装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムに関する。無線伝送装置は、データ処理を行うアプリケーション部と、媒体アクセス制御を行うMAC部と、データの変復調などを行う、変復調方式の種類などの伝送効率の可変構成を有する物理層部と、アンテナ部とを有する。MAC部は、アプリケーション部が無線端末宛として出力したデータに含まれているポート番号に基づき、その無線端末との次の通信に係る時間情報の決定に用いる周期割当必要性のレベルを調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は集中型無線伝送システム、無線伝送装置及び無線端末に関し、例えば、アンテナ指向性制御を行ないながら、異なる通信エリアに存在する複数の無線端末(以下、単に端末と呼ぶ)とアクセス制御を行うアクセスポイント装置(以下、単にアクセスポイントと呼ぶ)における端末の時間割当管理機能を向上させようとしたものである。
超高速ネットワークを各家庭にまで早期に展開するのに、最も問題となるのが各家庭と収容局とを結ぶいわゆるアクセス回線の高速化であり、無線LANなどを含むユーザに最も近い部分にミリ波無線伝送システムを導入することで、短期間にかつ経済的に超高速ネットワークを展開できる可能性があり、注目を集めている。
また、無線アクセスにおいて、同じ周波数を多数の局が共用する場合、互いの電波が衝突して干渉が起きないようにする必要があるため、電波を送信するタイミングを割当てたり、うまく通信できなかったときに決まった手順で再送信したりするといった無線アクセスプロトコルが必要になる。無線LANシステムの場合には、各端末はデータを「パケット」にまとめて送信しているが、その発生周期や長さは情報源の種類によって違うので、様々な発生周期と長さのパケットを組み合せて効率的に対応することで高速なマルチメディア通信が可能となる。
以上のような観点から、例えば、独立行政法人情報通信研究機構によって、ミリ波広帯域無線アクセスネットワーク(BRAIN:Broadband Radio Access Integrated Network in millimeter-wave band)の屋内系システムが開発されている(非特許文献1)。このシステムの無線アクセスプロトコルとしては、マルチメディア無線伝送を考慮したRS−ISMA(Reservation-based Slotted Idle Signal Multiple Access)方式が採用されている。
このRS−ISMA方式は、アクセスポイント装置が端末に対して通信可能なタイミングを知らせる特別な短時間の制御信号を周期的に送信することで、異なる発生周期や長さをもつマルチメディアパケット伝送に柔軟に対応しており、制御側がユーザ側の通信要求に応じて通信制御を行うので、いわゆる集中制御・デマンドアサイン型プロトコルに分類される。この利点として、マルチメディア情報を円滑に通信するのに、各ユーザからのアクセスを制御側で一括管理できるので、例えば分散制御型プロトコルと比較すると制御が容易であると言われている。
また、上記BRAINの屋内系システムでは、メディアのサービス要求品質に応じて2つの転送モードを持っている。すなわち、音声・動画像転送のような等時性を有するデータに対する等時性(Isochronous)転送モードと、ファイル転送のような非等時性データに対する非等時性(Non-isochronous)転送モードとがあり、両モードとも集中制御型アクセス制御方式を採用している(非特許文献2)。
hltp://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/010613/010613.html 杉谷敦彦他、「ミリ波広帯域無線アクセスネットワークver.2 (7)構内計試作装置のスロット割当制御」、2000年3月、電子情報通信学会 総合大会
しかしながら、BRAINの屋内系システムは、メディアのサービス要求品質及び物理層からの通信品質に応じて、アクセスポイントが時間を割当てる集中制御型アクセス制御方式ではない。
また、マルチパス環境下では、高い受信電力を確保できたとしても、マルチパスの影響により、通信品質が高いとは言えず、受信電力のみで通信品質を判断するのは不十分であった。
そのため、通信品質を向上できる集中型無線伝送システム、無線伝送装置及び無線端末が望まれている。
かかる課題を解決するため、第1の本発明は、無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおける上記無線伝送装置において、データ処理を行うアプリケーション部と、媒体アクセス制御を行うMAC部と、データの変復調などの物理層の処理を行う、変復調方式の種類などの伝送効率の可変構成を有する物理層部と、アンテナ部とを有し、上記MAC部は、上記アプリケーション部が上記無線端末宛として出力したデータに含まれているポート番号に基づき、その無線端末との次の通信に係る時間情報の決定に用いる周期割当必要性のレベルを調整することを特徴とする。
第2の本発明は、無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおける上記無線伝送装置において、データ処理を行うアプリケーション部と、媒体アクセス制御を行うMAC部と、データの変復調などの物理層の処理を行う、変復調方式の種類などの伝送効率の可変構成を有する物理層部と、アンテナ部とを有し、上記物理層部は、上記無線端末からのパケットのエラーを検出したときに、パケットエラー情報を上記MAC部に通知することを特徴とする。
第3の本発明は、無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおける上記無線端末において、データ処理を行うアプリケーション部と、媒体アクセス制御を行うMAC部と、データの変復調などの物理層の処理を行う、変復調方式の種類などの伝送効率の可変構成を有する物理層部と、アンテナ部とを有し、上記物理層部は、上記無線端末からのパケットのエラーを検出したときに、パケットエラー情報を上記MAC部を介して上記アプリケーション部に通知し、上記アプリケーション部は、パケットエラー情報を表示させる機能を有することを特徴とする。
第4の本発明は、無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおいて、上記無線伝送装置として、第1又は第2の本発明の無線伝送装置を適用したことを特徴とする。
第5の本発明は、無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおいて、上記無線端末として、第3の本発明の無線端末を適用したことを特徴とする。
本発明の集中型無線伝送システム、無線伝送装置及び無線端末によれば、通信品質を向上させることができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による集中型無線伝送システム、無線伝送装置及び無線端末の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。第1の実施形態の集中型無線伝送システムは、アンテナ指向性を制御しながら、異なる通信エリアに存在する複数の端末とアクセス制御を行なうシステムである。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態の集中型無線伝送システム11の基本構成を示すブロック図である。図3は、第1の実施形態の集中型無線伝送システム11における無線通信でのタイミングチャートである。
図2において、第1の実施形態の集中型無線伝送システム11は、幹線となるLAN有線網(バックボーン)12に接続されているアクセスポイント装置13と、このアクセスポイント装置13に収容されている1又は複数の端末14(14−1〜14−3)とを有する。
図2は、アクセスポイント装置13がアンテナ指向性の制御により切り換えることができる3個の通信エリア(セクタとも呼ばれる)AR−1〜AR−3を有し(なお、通信エリアARの数は3個に限定されない)、各通信エリアAR−1〜AR−3にそれぞれ、1個ずつの端末14−1〜14−3が位置している場合の例を示している。なお、1個の通信エリアARに、複数の端末14が位置していても良い。
第1の実施形態の集中型無線伝送システム11においては、図3に示すような集中制御型メディアアクセス制御方式を採用している。すなわち、1通信周期T毎に、アクセスポイント装置13が、有効な通信エリアAR−n(nは1〜3)を制御しながら、その通信エリアAR−n内に位置している各端末14−m(mは1〜3)との1対1通信を行う。アクセスポイント装置13は、複数の通信エリアAR−1〜AR−3に存在する複数の端末14−1〜14−3の時間管理を行ない、各端末14−mとの通信時間を後述するように割り当て、各通信周期Tの先頭側のごく短い期間で通信される管理情報ADMによって、各端末14−mに割当時間情報を通知する。
例えば、図3における1番目の通信周期は、通信エリアAR−1との通信周期であり、通信エリアAR−1に位置している端末14−1へのダウンリンク(down)に大きな時間を割当て、端末14−1からのアップリンク(Up)に小さな時間を割り当てている。このような図3に示す時間割当てを、アクセスポイント装置13が決定している。
なお、図3におけるCAP(Contention Access Period)領域は、新規端末がネットワークへ参入するために設けられたランダムアクセス制御領域である。
図4は、アクセスポイント装置13の内部構成と、端末14(14−1〜14−3)の内部構成とを示すブロック図である。なお、アクセスポイント装置13については、無線通信側の構成についてのみ示している。アクセスポイント装置13におけるバックボーン12との通信構成の図示及び説明は省略する。
図4において、アクセスポイント装置13は、アプリケーション部(以下、アプリ部と呼ぶ)31、MAC(媒体アクセス制御)部33、変復調部35及びアンテナ部37を有する。端末14は、アプリ部41、MAC部43、変復調部45及びアンテナ部47を有する。
アクセスポイント装置13のアンテナ部37は、端末14への無線電波(無線信号)を放射すると共に、端末14が放射した無線電波を捕捉するものである。アンテナ部37は、変復調部35との間で、送信信号Txや受信信号Rxを授受すると共に、アンテナ制御信号(ANT制御信号)を授受する。アンテナ部37は、例えば、変復調部35から到来したアンテナ制御信号に応じてアンテナの指向性を変更したり、指向性の変更完了をアンテナ制御信号によって変復調部35に通知したりするものである。なお、通信エリアARの切替時に、アンテナの指向性が変更される。
変復調部35は、受信信号(物理パケットの変調信号)Rxを復調し、得られた受信データ(物理パケットから物理ヘッダを除いたMACパケット)をMAC部33に出力し、また、MAC部33からの送信データ(MACパケット)を物理層の送信データ(物理パケット)に変換した後、変調し、得られた送信信号(物理パケットの変調信号)Txをアンテナ部37に出力するものである。
第1の実施形態の場合、変復調部35は、変復調方式や伝送速度等を変更し得るものであり、後述するように、送信系においてどの変復調方式どの伝送速度等を適用するかを表す変復調部パラメータ情報は、MAC部33から与えられるようになされている。なお、変復調部35及びMAC部33間で授受する信号の種類については後述する。
MAC部33は、MAC層の送受信処理を行うものであり、例えば、後述するように、端末管理や、無線リンクの通信品質の分析や、各端末14に対する時間割当て等を行うものである。
MAC部33は、変復調部35からの受信データ(MACパケット)から、当該MAC層に係る制御情報(MACヘッダ)を除外した受信データ(IPパケット)をアプリ部31に与え、アプリ部31からの送信データ(IPパケット)に、当該MAC層に係る制御情報(MACヘッダ)を付与した送信データ(MACパケット)を変復調部35に与えるものである。
アプリ部31は、送受信データを処理する部分であり、MAC部33との間ではIPパケットを授受するものである。
ここで、変復調部35及びMAC部33間で授受する信号を説明すると、以下の通りである。
MAC部33から変復調部35へ出力される信号は、送信クロック信号Tx_C、送信データ信号(MACパケット)Tx_D、送信中であるか否かを表すOn/Off信号Tx_E、変復調方式や伝送速度等の変復調部35のパラメータを伝搬路状況によって変更するための変復調パラメータ情報、アンテナ部31内の指向性アンテナの通信エリアARを切り替えるためのアンテナ制御信号などである。
一方、変復調部35からMAC部33へ出力される信号は、受信クロック信号Rx_C、受信データ信号(MACパケット)Rx_D、受信電力値RSSI、変復調部35で受信したパケットがエラーか否かをMAC部33へ伝えるためのパケットエラー情報信号、現状使用している変復調部35のパラメータをMAC部33へ伝えるための変復調パラメータ情報、指向性アンテナの現状の指向方向や通信エリアARの切替完了を通知するためのアンテナ制御信号等である。
アプリ部31は、通信データを処理する部分であり、MAC部33との間でIPパケットを授受するものである。
図5は、アクセスポイント装置13内の各部で授受する送受信データ(各種パケット)の説明図である。
アプリ部31は、図5(A)に示すTCPパケット又はUDPパケットと、図5(B)に示すIPパケットとの双方向の変換を行っている。ポート番号61を有するTCPヘッダ又はUDPヘッダ63とデータ部65とでなるTCPパケット又はUDPパケットにIPヘッダ67を付加してIPパケットに変換し、IPパケットからIPヘッダ67を除外することでTCPパケット又はUDPパケットに変換する。
MAC部33は、アプリ部31とは図5(B)に示すIPパケットを授受し、変復調部35とは図5(C)に示すMACパケットを授受する。MAC部33は、IPパケットにMACヘッダ69を付加してMACパケットに変換し、MACパケットからMACヘッダ69を除外することでIPパケットに変換する。
変復調部35は、MAC部33とは図5(C)に示すMACパケットを授受し、アンテナ部37とは図5(D)に示す物理パケットが変調された信号を授受する。変復調部35は、MACパケットに物理ヘッダ71を付加して物理パケットに変換し、物理パケットから物理ヘッダ71を除外することでMACパケットに変換する。
端末14におけるアプリ部41、MAC部43、変復調部45及びアンテナ部47も、アクセスポイント装置13におけるアプリ部31、MAC部33、変復調部35及びアンテナ部37と同様なレイヤ処理を行うものである。なお、端末14におけるアンテナ部47は指向性の制御機能を備えていなくても良く、アンテナ部47に対するアンテナ制御信号は送信電力の制御などを指示するものである。
第1の実施形態は、アクセスポイント装置13のMAC部33による各端末14−mに対する通信時間の割当て方法に特徴を有するものである。
そのため、以下では、図1を参照しながら、MAC部33の端末通信時間の割当て機能に係る内部構成を説明する。ここで、図1は、MAC部33の端末通信時間の割当て機能面から表記した内部構成を示す機能ブロック図である。
図1において、アクセスポイント装置13のMAC部33は、端末管理部51、分析部52、端末通信時間割当部53、端末管理表54、分析表55、割当時間結果表56及び変復調パラメータ定義表57等を有する。
なお、端末管理表54、分析表55及び割当時間結果表56は、例えば、書き換え可能な半導体メモリ上に構成されたものであり、変復調パラメータ定義表57は、例えば、アクセスポイント装置13の固定データ用のメモリ上に構成されたものである。また例えば、
所定のプログラムをCPUが実行することで、端末管理部51、分析部52、端末通信時間割当部53の機能を実現する。
端末管理表54は、当該アクセスポイント装置13が収容している端末14(14−1〜14−3)の状態などの情報を記述したものであり、端末管理部51は、情報を新たに受信した場合などに端末管理表54を操作するものである。
端末管理表54の1行は、図1に示すように、端末番号、通信エリア、ポート番号、IPアドレス、割当要求時間、受信電力(RSSI)、変復調パラメータ、再送回数、パケットエラー情報などの欄でなる。
端末番号は、当該端末管理表54において、各端末14−mを識別するための番号であり、例えば、端末14−mの固有識別番号を適用し得る。通信エリアの欄には、端末14−mが位置している通信エリアAR−nの識別情報が記述される。ポート番号の欄には、アプリ部31から受け取るIPパケット中のポート番号が記述される。IPアドレスの欄、端末からの割当時間要求の欄には、当該MAC部33内におけるパケット分解によって得られるIPアドレスや端末からの割当時間要求が記述される。再送回数の欄には、当該MAC部33内におけるパケット分解によって再送を認識した場合において適宜更新された再送回数の統計量が記述される。例えば、再送回数を通信周期の総数で除算した割合がどの範囲かに応じた「少」、「中」、「多」が記述される。受信電力(RSSI)の欄には、変復調部35から与えられたRSSIの段階が記述される。
変復調パラメータの欄には、現在の変復調パラメータに関し、変復調パラメータ定義表57で定義されたレベルが記述される。変復調パラメータ定義表57は、例えば、変復調方式の多値数の多少と、伝送速度の高低の組み合わせに応じた変復調パラメータのレベルを定義しており、このレベルが、端末管理表54の変復調パラメータの欄に記述される。変復調方式の多値数が多い方が、レベルが高くなるようになされている(例えば、PSK変調方式を適用する場合において2値PSK変調方式より4値や8値のPSK変調方式の方が、レベルが高くなる)。また、伝送速度が高速な方が、レベルが高くなるようになされている。変復調パラメータのレベルは、概ね、その高低が通信品質を規定する大きな要素となっている。
端末管理表54のパケットエラーの欄には、パケットエラーの多少の情報が段階(例えば3段階のいずれか)で記述される。従来であれば、変復調部35でパケットエラーが生じた場合には単純にパケットを廃棄していたが、第1の実施形態では変復調部35が検出したパケットエラー情報をMAC部33へ送る。MAC部33は、例えば、パケットエラー率などの統計量を算出した後、段階間の閾値と比較することにより、該当する段階を定めて、パケットエラーの欄に記述する。
分析部52は、端末管理表54の記述をも参照しながら、各端末14−mのダウンリンク及びアップリンクのそれぞれについて、時間割当に対する周期割当必要性の程度や割当時間長を分析し、さらに、通信品質を分析し、分析表55に記述するものである。
端末通信時間割当部53は、分析表55の記述を参照しながら、各端末14−mについて、次の割当時刻及び割当時間を決定すると共に、変復調パラメータ(変復調方式及び伝送速度)のレベルの見直しを行う。次の割当時刻及び割当時間は、アップリンクに関するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の集中型無線伝送システム、アクセスポイント装置及び無線端末の動作を説明する。
アクセスポイント装置13と端末14−mとの間の通信においては、アプリケーションによって使用するポート番号が決められている。そこで、MAC部33では、アプリ部31からMAC部33へ送られるIPパケット内のポート番号(図5参照)を読み取って端末管理表54に記述する。
MAC部33は、端末14−mの時間割当処理においては、端末管理表54のポート番号(従ってアプリケーション)に基づき、ダウンリンクに関する周期割当必要性(高・中・低)や時間割当長(長・中・短)を分析し、分析表55に記述する。例えば、ポート番号の種類は、ダウンリンクデータ容量の多・中・少を示しているので、変換テーブルを用いて、ダウンリンクに関する周期割当必要性(高・中・低)や時間割当長(長・中・短)を決定することができる。
ここで、ポート番号が、画像情報のようなリアルタイム伝送が必要なアプリケーションのポート番号の場合には、分析表55中の周期割当必要性レベルを高くするようにしておく。すなわち、データ容量だけでなく、リアルタイム性も考慮して、ポート番号から、周期割当必要性や時間割当長を定める変換テーブルを構成しておく。
アップリンクに関する時間割当長(長・中・短)については、端末管理表54の割当要求時間がどの段階かに応じて定める。ポート番号(従ってアプリケーション)が、アップリンクパケットのデータ容量(多・中・少)を規定するものになっている場合には、割当要求時間とデータ容量(多・中・少)とに基づいて、アップリンクに関する周期割当必要性のレベル(高・中・低)を分析し、分析表55に記述する。なお、アップリンクに関する時間割当長(長・中・短)については、端末管理表54の割当要求時間がどの段階かに応じて定める。
通信容量は、1通信周期当たりの割当時間と、その端末に割当られる周期の割合とで定まるので、周期割当必要性及び時間割当長を並行して定める。
また、MAC部33は、自アクセスポイント装置13から端末14−mに受信応答Ackを返信したにも関らず、端末14−mが同程度の割当要求時間を毎回要求してきた場合には(例えば3回同程度の場合)、端末14−mのアプリ部41からMAC部43へ周期的にIPパケットが送られていて、その端末に対する周期割当必要性が高いと判断し、MAC部33は、その端末14−mに対する分析表55の周期割当必要性レベル(双方向であっても良く、アップリンクだけであっても良い)を、例えば、今までより1段階だけ上げる。
MAC部33は、分析表55の通信品質については、端末管理表54の情報から形成する。例えば、後述するように(図7参照)、受信電力又はパケットエラー情報から通信品質を決定する。また例えば、端末管理表54の受信電力、再送回数、パケットエラー情報の値などから評価値(例えば、3種類の値の重み付け加算値)を算出し、その評価値の段階を定めて通信品質を記述する。
いずれの決定方法を採用した場合であっても、パケットエラー情報を利用するようにする。このようにすることにより、変復調部35が検出したパケットエラーの情報が速やかに通信品質に反映され、変復調パラメータ(伝送効率)の見直しにも速やかに反映される。
なお、後述するように、マルチパス環境下においては、パケットエラー情報だけが利用される。
MAC部33は、1通信周期毎に、分析表55に基づいて割当時間結果表56の更新処理を行い、次の割当時刻、割当時間及び変復調パラメータが決定される。決定された次の割当時刻、割当時間及び変復調パラメータは、管理情報ADMの期間(図3参照)で該当する端末14−mに送信される。また、決定された変復調パラメータに基づき、該当する端末14−mとの通信では、変復調部35の変復調方式や伝送速度などが制御される。
図6は、MAC部33が割当時間結果表56が更新する際のメディアアクセス制御の考え方の説明図であり、第1〜第4のケースの例で示している。
第1のケースは、分析表55の周期割当必要性(アップリンクの必要性であっても良く、双方向の必要性のレベルの高い方であっても良い)が高レベル、通信品質が高レベルの場合であり、端末管理表54に記述されている変復調パラメータのレベルを上げたものを更新後の変復調パラメータレベルとし、周期的に時間割当を行う例である。通信品質が良好であるので、変復調方式や伝送速度を、1段階伝送効率が高いレベルに更新している。
第2のケースは、分析表55の周期割当必要性が高レベル、通信品質が低レベルの場合であり、端末管理表54に記述されている変復調パラメータのレベルを下げたものを更新後の変復調パラメータレベルとし、周期的に時間割当を行う例である。通信品質が悪いので、変復調方式や伝送速度を、1段階伝送効率が低いレベルに更新し、パケットエラーを抑えようとする。
第3のケースは、分析表55の周期割当必要性が低レベル、通信品質が高レベルの場合であり、端末管理表54に記述されている変復調パラメータのレベルを維持し、n通信周期のうちの1通信周期に割当(割当られる相前後する通信周期の間隔は一定である必要はない)を行う例である。
第4のケースは、分析表55の周期割当必要性が低レベル、通信品質が低レベルの場合であり、端末管理表54に記述されている変復調パラメータのレベルを下げたものを更新後の変復調パラメータレベルとし、周期的に時間割当を行う例である。通信品質が悪いので、変復調方式や伝送速度を、1段階伝送効率が低いレベルに更新し、パケットエラーを抑えようとする。また、通信品質が悪いので、再送の可能性も多いので、周期的に時間割当を行う。
次に、アクセスポイント装置13と端末14−mとの間にマルチパスが発生している環境下での通信動作について説明する。第1の実施形態の無線伝送システムは、上述したように、複数の通信エリアに複数の端末が存在している場合の集中制御型メディアアクセス方式に関するものである。
このため、アンテナ部の送受信切替回数を軽減する目的で、端末毎にダウンリンク、アップリンクを行なうのではなく、通信エリア単位で、ダウンリンクからアップリンクへ切り替えている。なお、図3に示すように、管理情報ADM、ダウンリンク情報(Down)、アップリンク情報(Up)を1通信周期で通信する。
このとき、以下のような問題点がある。
(1)マルチパス環境下では、端末での受信電力(RSSI)が高くても、パケット廃棄となるおそれがある。このような場合、端末14−mからのAckの受信状況を確認し、アクセスポイント装置13が端末14−mに対して、変復調方式や伝送速度等の変復調パラメータを管理情報ADMで変更する必要があり、複数の通信周期が必要になる。
(2)また、伝送効率の向上を図るために、各端末からの割当要求時間によっては、通信エリアを規則的かつ巡回的に切り替えるのではなく、図3に示すように、不規則に割当てる必要が生じる。
(3)端末14−mの変復調パラメータは、端末管理を行なっているアクセスポイント装置13からの管理情報ADMによって変更することで行なう。
そのため、この実施形態では、受信電力RSSI及び変復調部35におけるパケットエラー情報を変復調部35からMAC部33に出力させ、MAC部33において、各端末14−mの情報を集中管理するようにし、
(1)どの端末14−mからのパケット受信に対して、エラーが多いのかを認識する、
(2)アクセスポイント装置13において、受信電力とパケットエラー情報から、Ackを受信できなくても、端末14−mとの伝搬路状況を判断することができ、再度、端末14−mに対して同時間程度の割当時間が必要であることが認識する、
(3)アクセスポイント装置13において、受信電力とパケットエラー情報から、アクセスポイント装置13が割当てた時間に対して、どれだけの時間を使用しているかを判断する、
(4)アクセスポイント装置13は端末14−mに対して、Ackを待たずに、該変復調パラメータの変更を次の管理情報で端末に伝える、
ことが可能になり、アクセスポイント装置13は効率的に端末管理を行なうことが可能になる。
端末14−mは、アクセスポイント装置13から送信される管理情報ADMに挿入されている割当時間情報に従って送信する。管理情報ADM、ダウンリンク情報、アップリンク情報の順に送受信を行なうために、端末14−mは、ダウンリンク情報を受信した後、アップリンク情報中にAck(Ackパケット)を送信することが可能である。
これに対して、アクセスポイント装置13は、次の管理情報周期にならないと、端末14−mからはAckを受信することができない。また、アクセスポイント装置13は、各端末14−mに対する通信品質状態を把握し、変復調パラメータを時々刻々と適正に可変する必要がある。各端末14−mに対する通信品質状態を把握する物理層(変復調部35)からの情報源としてパケットエラー情報を利用する。すなわち、図1に記載しているRSSI(受信電力)だけによって、受信状態(通信品質状態)を判断するのではなく、場合によっては、物理層から受け取るパケットエラー情報により端末の通信品質状態を判断する。受信パケット情報である受信データRx_D、受信クロックRx_C及びパケットエラー情報を同期させて、変復調部35からMAC部33へ送るようにする。MAC部33は、時間割当管理を行なっているために、エラーが発生している端末を特定することができる。このパケットエラー情報を用いて、変復調パラメータの見直しを行い、変更時には、アクセスポイント装置13から端末14−mに対して変更依頼を行なう。
図7は、以上のようなマルチパス環境下における従来での課題を解決できる、アクセスポイント装置13及び端末14−mによる動作を示すフローチャートである。この図7を参照して、アクセスポイント装置13及び端末14−mの動作を説明する。
アクセスポイント装置13においては、MAC部33は、通信エリア(セクタ)を選択する(ステップS10)。次いで、選択された通信エリア内の端末と通信するために、この通信エリアにアンテナの指向性を向けさせる(ステップS20)。
次に、MAC部33は、選択中の通信エリアに存在する端末と通信するために、自己からの管理情報ADMを通信エリアに送信させた後(ステップS30)、アプリ部31からのデータ(IPパケット)を通信エリアに送信させる(ステップS40)。
次に、MAC部33は、アンテナ部37の状態を送信状態から受信状態に切り替える(ステップS50)。そして、MAC部33は、端末からの信号の受信時において、各端末の受信電力(RSSI)を取得し、各端末についてのパケットエラー情報を取得し、かつ、Ackパケットの存在を認識する(ステップS60)。
MAC部33は、受信電力RSSIが高レベル、かつ、Ackパケットを受信できず、しかも、パケットエラー情報が出力された状態か否かを判断する(ステップS70)。 このステップS70の判断は、マルチパス環境下にあるか否かの判断になっている。
ステップS70で肯定結果を得ると(マルチパス環境下であると)、MAC部33は、パケットエラー情報を使用して通信品質を更新するが(ステップS80)、端末14−mに対する時間割当優先度(周期割当必要性及び時間割当長)を変更しないと決定し(ステップS90)、変復調パラメータのレベルを1段階低下させる(ステップS100)。
一方、MAC部33は、ステップS70で否定結果を得ると(マルチパス環境下にないと)、受信電力RSSIなどを使用して通信品質を更新する(ステップS110)。上述したように、パケットエラー情報が生じていれば、これを利用して通信品質を更新しても良い。
その後、MAC部33は、アンテナ部37の状態を受信状態から送信状態に切り替えた後(ステップS120)、当該通信エリアの通信を完了する(ステップS130)。
端末14−mのMAC部43は、アクセスポイント装置13から送信される管理情報(管理情報パケット)ADMを待ち受けており(ステップS210)、管理情報ADM25を受信すると、受信した管理情報ADMに従って、ステップS220〜S260に示す処理を実行する。
まず、MAC部43は、アクセスポイント装置13からのデータを受信させ(ステップS220)、受信が終了すると、アンテナ部47の状態を受信状態から送信状態に切り替え(S230)、アプリ部41からのデータ(IPパケット)を送信させる(ステップS240)。MAC部43は、送信が終了すると、アンテナ部47の状態を送信状態から受信状態に切り替え(ステップS250)、当該通信周期での処理を終了させ(ステップS260)、管理情報ADMの待ち受け状態に戻る。
なお、端末14−mにおいても、上記と同様に、マルチパス環境下であるかを判断することができる。そのため、マルチパス環境下であるか否かで処理を切り替えるようにすることができる。例えば、再送要求を直ちに送出するか、時間をおいて送出するかを判断結果に応じて切り替えることができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態よれば、MAC部において、端末から受信した通信状態に基づいて、直ぐに通信品質を判断することが可能になり、アクセスポイント装置は変復調パラメータに対する変更指示に移ることが可能になる。この結果、再送によるスループット低下を軽減することができる。また、アクセスポイント装置及び端末に設けられた送信バッファの容量を軽減することが可能になる。因みに、従来では、確認応答Ackを受信するか、あるいはAckタイムアウトによって、伝搬路の通信品質を認識していたため、通信品質の変化の認識が遅れていた。
以下、このような効果が奏することを詳述する。
この第1の実施形態の無線伝送システムは、アクセスポイント装置が異なる通信エリアに存在する複数の端末と1対1通信を行なうメディアアクセス制御方式である。また、通信効率を上げるために、端末からの時間要求によっては、図3に示したように、各周期で各通信エリアと通信を行なうとは限らない。従って、アクセスポイント装置3が端末からのAckに対するタイムアウトを待ってから、あるいは、再送回数に応じて、端末に変復調パラメータの変更の指示を出していると、その指示が端末に到達するのに長い時間がかかることもあり得る。例えば、アクセスポイント装置から端末に対して、管理情報で変復調パラメータの変更指示を出す場合であれば、アンテナ指向制御する通信エリアの変更順序に依存し、複数の通信周期が必要になることがある。また、通信する通信エリア順序が端末からの割当要求によって、異なるために、Ackタイムアウトを一定値と既定すると、送信バッファ管理が複雑になり、むやみに再送を行ないかねない。
すなわち、パケットエラー情報を用いずに再送情報から通信品質を見直す場合には、変復調パラメータの変更が遅れてしまうが、パケットエラー情報を用いて通信品質を見直す場合には、変復調パラメータの変更を迅速に実行させることができる。
また、端末は、アクセスポイント装置からのAckを待たずして、次のデータを送信しても、アクセスポイント装置からの指示によって、変復調パラメータを伝搬路状態に応じて変更しているためにエラーとなる可能性が低く、そのため、送信バッファを軽減することができ、再送によるスループット低下を軽減することが可能になる。すなわち、アクセスポイント装置においで、Ackを受信する前に、伝搬路状態(通信品質)をパケットエラー情報によって想定し、伝送効率を改善することができる。
また、第1の実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。従来、パケットエラー情報は物理層(実施形態でいう変復調部)で破棄して上位層(実施形態でいうMAC部)へ上げていなかった。これに対して、第1の実施形態では、パケットエラー情報をMAC部へ上げることで、アクセスポイント装置及び端末において、マルチパス環境下でのパケットエラー情報を認識することができる。マルチパス環境下でのパケットエラー情報のレベルに応じて変復調パラメータのレベル変更が可能になる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明による集中型無線伝送システム、無線伝送装置及び無線端末の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図8は、第2の実施形態のアクセスポイント装置及び端末の内部構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図4との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
この第2の実施形態は、端末14−mが第1の実施形態のものと異なっている。第2の実施形態の端末14−mにおいては、MAC部43からアプリ部41に対し、受信電力RSSIとパケットエラー情報(例えば、数段階のいずれかの段階を表す情報)とが与えられるようになされている。
アプリ部41には、通信状態表示プログラム41Pが設けられており、当該端末14−mのCPUがこの通信状態表示プログラム41Pを実行することにより、受信電力及びパケットエラー情報の表示を実行させる。当該端末14−mがディスプレイ(図示せず)を有するものであればディスプレイの一部に表示させても良く、当該端末14−mにLEDなどでなる専用の表示部(図示せず)を設けてその表示部で表示させるようにしても良い。
第2の実施形態によれば、受信電力及びパケットエラー情報で通信状態を表示し、ユーザに視認させることができ、ユーザは、通信状態を見ながら、端末を通信状態の良い場所へ移動させることができる。
現在、IEEE802.11a,b、g規格の無線LANでは、端末(PC)上で、受信電力強度を数段階のレベルとして見ることが可能である。しかし、ミリ波を用いた無線伝送システムを屋内で使用すると、受信電力のレベルが高くても、端末がマルチパス環境にある場合には、この影響により通信品質が悪くなる場合がある。第2の実施形態では、受信電力及びパケットエラー情報で通信状態を表示するようにしたので、通信状態をより正確に表示させることができる。
(C)他の実施形態
第2の実施形態では、端末に通信品質を表示する場合について説明したが、アクセスポイント装置も表示するようにしても良く、アクセスポイント装置にバックボーンを介して接続されている上位装置で通信品質を集中管理するようにしても良い。
各種情報の段階数(レベル数)は、上記実施形態のものに限定されないことは勿論である。
上記各実施形態では、伝送速度と変復調方式の組を切り替えることで伝送効率を変化させるものを示したが、変復調方式を切り替えることで伝送効率を変化させるシステムであっても良く、伝送速度を切り替えることで伝送効率を変化させるシステムであっても良い。
上記各実施形態では、アクセスポイント装置と端末とを有する無線伝送システムを示したが、アクセスポイント装置に位置する無線装置が最上位の装置になっている無線伝送システムに対しても本発明を適用することができる。また、本発明は、ミリ波高速無線通信を意図してなされたものであるが、無線周波数がミリ波でないシステムにも本発明を適用することができる。
第1の実施形態のMAC部の端末通信時間の割当て機能に係る内部構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態の集中型無線伝送システムの基本構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の集中型無線伝送システムにおける無線通信でのタイミングチャートである。 第1の実施形態のアクセスポイント装置及び端末の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のアクセスポイント装置内部の各種パケットのフォーマットを示す説明図である。 第1の実施形態の変復調パラメータの見直し処理の説明図である。 第1の実施形態のアクセスポイント装置及び端末の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態のアクセスポイント装置及び端末の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
12…バックボーンLAN、13…アクセスポイント装置、19…端末、21…端末、23…端末、31…アプリ部、33…MAC部、34…メモリ、35…変復調部、37…アンテナ部、41…アプリ部、43…MAC部、45…変復調部、47…アンテナ部、54…端末管理表、55…分析表、56…割当時間結果表。

Claims (8)

  1. 無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおける上記無線伝送装置において、
    データ処理を行うアプリケーション部と、媒体アクセス制御を行うMAC部と、データの変復調などの物理層の処理を行う、変復調方式の種類などの伝送効率の可変構成を有する物理層部と、アンテナ部とを有し、
    上記MAC部は、上記アプリケーション部が上記無線端末宛として出力したデータに含まれているポート番号に基づき、その無線端末との次の通信に係る時間情報の決定に用いる周期割当必要性のレベルを調整する
    ことを特徴とする無線伝送装置。
  2. 上記MAC部は、当該無線伝送装置が受信応答を返信したにも関らず、継続して上記無線端末から同時間程度の割当時間要求が所定回数繰り返された場合に、その無線端末に対する上記周期割当必要性のレベルを高めることを特徴とする請求項1に記載の無線伝送装置。
  3. 無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおける上記無線伝送装置において、
    データ処理を行うアプリケーション部と、媒体アクセス制御を行うMAC部と、データの変復調などの物理層の処理を行う、変復調方式の種類などの伝送効率の可変構成を有する物理層部と、アンテナ部とを有し、
    上記物理層部は、上記無線端末からのパケットのエラーを検出したときに、パケットエラー情報を上記MAC部に通知する
    ことを特徴とする無線伝送装置。
  4. 上記MAC部は、パケットエラー情報を受け取るとその無線端末との上記伝送効率を見直し、伝送効率を変更する際には、上記無線端末に通知することを特徴とする請求項3に記載の無線伝送装置。
  5. 上記MAC部は、上記パケットエラー情毅の到来を1条件としたマルチパス環境下にあるか否かの判断機能を備え、マルチパス環境下では、上記パケットエラー情毅に基づいて通信状況を判断することを特徴とする請求項3に記載の無線伝送装置。
  6. 無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおける上記無線端末において、
    データ処理を行うアプリケーション部と、媒体アクセス制御を行うMAC部と、データの変復調などの物理層の処理を行う、変復調方式の種類などの伝送効率の可変構成を有する物理層部と、アンテナ部とを有し、
    上記物理層部は、上記無線端末からのパケットのエラーを検出したときに、パケットエラー情報を上記MAC部を介して上記アプリケーション部に通知し、
    上記アプリケーション部は、パケットエラー情報を表示させる機能を有する
    ことを特徴とする無線端末。
  7. 無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおいて、
    上記無線伝送装置として、請求項1〜5のいずれかに記載の無線伝送装置を適用したことを特徴とする無線伝送システム。
  8. 無線伝送装置が、所定の通信周期毎に、自己のアンテナの指向性制御を行なって複数の通信エリアのいずれかの通信エリアを通信対象エリアとし、通信対象エリアに位置する無線端末と上記無線伝送装置とが通信する集中型無線伝送システムにおいて、
    上記無線端末として、請求項6に記載の無線端末を適用したことを特徴とする無線伝送システム。
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